説明

流量調整絞り弁

【課題】弁体を開閉動作させる駆動力の低減を可能とすると共に、その構造の小型化を図ることを可能にする流量調整絞り弁を提供することを課題とする。
【解決手段】流量調整絞り弁101は、流入路1b及び流出路1cを有するボディ1を備える。また、ボディ1の内部において流入路1b及び流出路1cの間に回転自在に設けられ、回転することにより流入路1b及び流出路1cを連通する流路4bの開度を調整する弁体4を備える。さらに、ボディ1の内部において、圧電素子部11,12を有し、凸部10baにおいて弁体4に当接すると共に、圧電素子部11,12の振動により弁体4を回転させる振動アクチュエータ10を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は圧電素子を備えるアクチュエータを使用した流量調整絞り弁に関する。
【背景技術】
【0002】
エアージェット織機における圧縮空気、冷凍装置における冷媒、油圧機器におけるオイル等の流体の流量を調節する流量調整絞り弁について、弁体を駆動させるためにアクチュエータが使用されるが、そのようなものには多様な提案がなされている。
例えば、特許文献1の流量調整絞り弁は、圧電素子をアクチュエータに使用している。
この流量調整絞り弁は、その本体の内部に流体の流入路が連通し、また、本体に形成された弁口を介して流体の流出路が連通する。さらに、本体の内部には、弁口に当接してこれを塞ぐ弁体が設けられ、弁体はバネの付勢力によって弁口に押し付けられている。弁口に対する弁体の当接面には円弧状の溝が形成されており、弁口は、この円弧状の溝を介して、本体の内部空間、さらには流入管に連通する。円弧状の溝は、その深さが円弧に沿って変化しており、弁体を円弧状の溝の周方向に回転させることにより、弁口と溝との連通箇所における流路断面積が変化し、弁口より流出される流体の流量が調整される。
【0003】
また、本体の外部には圧電素子が設けられており、圧電素子は弾性体及び振動子を介して弁体に接触している。この圧電素子によって弾性体を介して振動子が振動し、この振動子の振動によって弁体が回転する。従って、弁体が回転されることによって、流量調整絞り弁の流量が調整される。
【特許文献1】特開2000−199578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された流量調整絞り弁において、弁体と弁口との当接面における流体の漏れを防ぐために、弁体と弁口との間にシールを設けるか、又は弁体を弁口に強く押し付ける必要がある。よって、シール抵抗や押し付け力により弁体の回転に対する抵抗が増大するため、圧電素子を使用したアクチュエータに必要とされる駆動力は大きくなる。また、流量調整絞り弁の本体の内部を流通する流体によって、弁体は弁口との当接面の方向に押圧力を受けるため、弁体を回転させるアクチュエータにはさらに大きな駆動力が必要とされる。従って、アクチュエータの大型化が必要となり、それに伴い流量調整絞り弁が大型化するという問題がある。
【0005】
この発明は、これらのような問題点を解決するためになされたもので、弁体を開閉動作させる駆動力を低減することによってアクチュエータの小型化を図り、それによって弁構造の小型化を可能とする流量調整絞り弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る流量調整絞り弁は、流体通路を有する弁本体と、弁本体の内部において弁本体に形成された弁孔に収容され、回転自在な弁体であって、円柱状の円柱部を有し、円柱部の円周方向に回転する弁体とを備え、流体通路は流路と流入路と流出路とを有し、流路は弁体と弁孔によって形成され、流入路と流出路の少なくとも一方は、弁孔のうち弁体の円柱部に対応する位置に連通するように形成され、弁体が回転して流路の流路断面積が変更されることで流体通路の開度が調整される流量調整絞り弁であって、弁本体の内部に設けられ、圧電素子を有する振動アクチュエータであって、弁体に当接する当接部を有すると共に、圧電素子の振動により弁体を回転させる振動アクチュエータをさらに備えることを特徴とするものである。
圧電素子によって作動する振動アクチュエータは小型化が可能であるため、弁本体の内部に弁体と共に収容される。また、このとき、弁本体の外部に露出しない弁体には、弁本体との間にシールが不要となる。よって、弁体の回転部分に回転動作の抵抗となる部材が設けられないため、弁体を回転動作させる駆動力を低減することができ、駆動力の小さい小型の振動アクチュエータによっても弁体は回転動作する。従って、この流量調整絞り弁は小型化を可能にする。
【0007】
振動アクチュエータは、当接部が圧電素子の振動により楕円運動することで、弁体を回転させてもよい。振動アクチュエータにおける弁体との当接部が楕円運動することにより、振動アクチュエータは、この当接部で弁体の表面を引っ掻くようにして弁体を回転させる。
弁本体は、弁本体の内部に弾性部材を有し、弾性部材は、振動アクチュエータの当接部を弁体に押し付けてもよい。振動アクチュエータは、弾性部材により弁体に押し付けられる力である予圧力を付与されることによって、弁体に当接し、弁体を回転させる。また、振動アクチュエータは、停止時において弾性部材によって弁体に押し付けられ、弁体を固定する。従って、弁体の状態維持、すなわち流量維持のために保持電気等を必要としない。
【0008】
弁体は、円柱部に、弁体の回転の方向に沿って形成された溝部を有し、溝部は、弁孔と共に流路を形成し、弁体の回転の方向に沿って、回転の方向と垂直な断面積が変化するように形成されてもよい。溝部が流体通路を連通し、流体通路の一部を構成する。よって、弁体が回転することにより、流体通路を形成する溝部の断面積、すなわち流路断面積が変化するため、流量調整絞り弁の流量が変化する。
弁体の溝部は、弁体の回転の中心軸に対して垂直な面に関して対称な形状の断面形状を有してもよい。弁体の溝部にかかる流体の圧力は、弁体の回転の中心軸に対して垂直な面に関して等しくなる。よって、流体の圧力によって弁体はその回転中心軸の方向の、弁本体等に押し付けられるような力を受けないため、流体の圧力の大きさによって弁体を回転動作させる駆動力も影響を受けない。従って、高圧流体の流通時においても、駆動力の小さい振動アクチュエータによる弁体の回転動作を可能にすると共に、流路調整絞り弁をさらに小型化にする。
【0009】
弁体は、弁体の回転の中心軸に対して斜めに交わる斜端面を有し、斜端面と弁孔により流路が形成されてもよい。弁体の斜端面部分は流体通路の流路断面の少なくとも一部を遮断する。弁体が回転することによって、弁体の斜端面部分により遮られる流体通路の流路断面積が変化するため、流量調整絞り弁の流量が変化する。
弁体は、斜端面と弁体における斜端面に対向する対向端面とが連通する連通路を有してもよい。流体による弁体の斜端面に作用する押圧力と、連通路を介して流通する流体による弁体の対向端面に作用する押圧力とが等しくなる。すなわち、斜端面及び対向端面にかかる流体による押圧力は、弁体の回転中心軸の方向で相殺されるため、弁体は流体によって回転中心軸方向の、弁本体等に押し付けられるような力を受けない。よって、流体の圧力の大きさによって弁体を回転動作させる駆動力は影響を受けない。従って、高圧流体の流通時においても、駆動力の小さい振動アクチュエータによる弁体の回転動作を可能にすると共に、流路調整絞り弁をさらに小型化にする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、流量調整絞り弁は、弁体を開閉動作させる駆動力の低減を可能とすると共に、その構造の小型化を図ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、この発明の実施の形態について、添付図に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず、図1〜5を使用して、この発明の実施の形態1に係る流量調整絞り弁101の構成を示す。
図1を参照すると、流量調整絞り弁101は、略直方体形状の弁本体であるボディ1を備える。ボディ1の上面となる面1fには、この面1fに垂直な円柱形状の弁孔1aが形成されており、弁孔1aは、ボディ1を貫通せずその途中まで鉛直下方に延びている。また、面1fには、略直方体形状の凹部1dが形成されており、凹部1dは、弁孔1aの円柱部において弁孔1aに連通する。さらに、凹部1dの下部には、ボディ1の外部に連通する経路1eが形成され、経路1eは凹部1dの下部より鉛直下方向に延びた後、垂直に屈折して水平方向に延びている。
【0012】
さらに、図2を参照すると、ボディ1には、弁孔1aの中心軸に対して垂直な方向に延び、弁孔1aをボディ1の外部にそれぞれ連通する同形状をした流入路1b及び流出路1cが形成されている。流入路1b及び流出路1cは、円形断面を有しており、その中心軸は同一であるが、弁孔1aの中心軸に対して偏芯している。なお、流入路1b及び流出路1cは流体通路を構成している。
【0013】
図1に戻り、ボディ1の弁孔1aには、弁孔1aの内周面と整合する円柱形状をした弁体4が挿入され、弁孔1a内において、弁体4はその円柱部である円柱部4cに沿って回転自在となっている。また、弁体4の円柱部4cの表面における流入路1bと当接する位置には、弁体4の回転方向である外周方向に深さが連続的に変化する三角形状の断面を有するV字状溝4aが形成され、V字状溝4aは弁体4の回転中心軸と垂直な方向に延び、溝部を構成している。よって、V字状溝4aは弁体4の回転方向に沿って、この回転方向と垂直な断面積が連続的に変化する形状を有している。
なお、V字状溝4aの三角形断面は二等辺三角形の形状を有しており、この二等辺三角形の等辺部分がV字状溝4aの底面を構成している。すなわち、V字状溝4aは、そのV字状底面の頂点を通ると共に、弁体4の回転中心軸に対して垂直な平面、つまり水平面に関して対称な形状を有している。
【0014】
また、V字状溝4a及び弁孔1aによって空間が形成され、この空間は、流入路1b及び流出路1c(図2参照)を連通する流路4bを構成する。よって、流路4bは、流入路1b及び流出路1cと共に流体通路を構成している。
さらに、流路4bは、その流路断面積を、流入路1b及び流出路1c(図2参照)の中心軸に垂直な平面のうちで最小断面部の面積としており、例えば、図1及び2に示す状態においては、図2に示す幅αの位置における断面の断面積が流路断面積である。
なお、流体が流路4bを通過する際、流体の圧力は、弁体4に対して、そのV字状溝4aの2つの底面、すなわち上下方向に対称になった底面に作用するため、弁体4に作用する上下方向の力は相殺され、バランスがとられている。つまり、弁体4は、いわゆる圧力バランス形状を有している。よって、弁体4は、流体の圧力により上下方向に押し付けられることがなく、その回転動作において流体の圧力による影響を受けない。
【0015】
また、凹部1dには、圧電素子を備える振動アクチュエータ10が設けられている。さらに、振動アクチュエータ10は、凹部1dの弁体4と対向する側面に設けられた弾性部材であるバネ7と接続されている。よって、振動アクチュエータ10は、バネ7によって弁体4に付勢され、その先端を弁体4に押し付けている。すなわち、バネ7は振動アクチュエータ10に弁体4に対する予圧力を付与している。さらに、振動アクチュエータ10は、経路1eを通る配線10aによって、ボディ1の外部に設けられた駆動装置9と電気的に接続されている。駆動装置9は、振動アクチュエータ10に交流電圧を印加し、その動作を制御する。なお、経路1eにおける駆動装置9側の出口は、シール機能を有するキャップ8によって密封されている。
【0016】
さらに、ボディ1は、その内部に弁体4及び振動アクチュエータ10を備えた状態で、面1fを蓋部2によって閉じられる。なお、ボディ1及び蓋部2の間は固定シールであるシール材3によって密封される。
また、弁体4の円柱部4cの表面における蓋部2側には、永久磁石5が埋め込まれており、さらに、蓋部2の外表面には、永久磁石5と対向する位置に、ホールセンサ6が設けられている。ホールセンサ6は、ホールセンサ6と永久磁石5との相対位置が変わることによって変化する永久磁石5の磁束により、永久磁石5の相対位置を求めるものである。よって、ホールセンサ6により、永久磁石5と共に回転する弁体4の回転角度が求められる。また、ホールセンサ6は駆動装置9と電気的に接続されており、ホールセンサ6によって検知された弁体4の回転角度情報が駆動装置9に送られる。
【0017】
ここで、振動アクチュエータ10の構成について示す。
図3に示すように、振動アクチュエータ10は、円柱がその途中から先細になった形状をした先端ピース10b及び円柱形状をした基部ピース10cを有している。先端ピース10b及び基部ピース10cは、これらの間に略円環板状の第1圧電素子部11及び第2圧電素子部12を挟み、内部を通る連結ボルト10dによって互いに連結されている。さらに、第1圧電素子部11及び第2圧電素子部12はそれぞれ、配線10a(図1参照)によって駆動装置9(図1参照)に電気的に接続されている。また、先端ピース10bの先端部には、さらに小径の円柱形状をした凸部10baが形成されている。一方、基部ピース10cには、バネ7が接続されている。なお、先端ピース10bの凸部10baは当接部を構成し、振動アクチュエータ10は凸部10baにおいて弁体4(図2参照)に当接する。また、第1圧電素子部11及び第2圧電素子部12は圧電素子を構成している。
【0018】
また、説明の便宜上、基部ピース10cから先端ピース10bへ向かう基部ピース10cの中心軸をz軸と規定し、z軸に対して垂直上方向にy軸が、y軸及びz軸に対して垂直にx軸がそれぞれ延びているものとする。このとき、第1圧電素子部11及び第2圧電素子部12はそれぞれ、xy平面と平行になっている。
【0019】
さらに、図4を参照すると、先端ピース10b、第1圧電素子部11、第2圧電素子部12及び基部ピース10cの詳細な構成が示される。
第1圧電素子部11は、それぞれ略円環板形状を有する電極板11a、圧電素子板11b、電極板11c、圧電素子板11d及び電極板11eが順次重ね合わされた構造を有している。同様に、第2圧電素子部12は、それぞれ略円環板形状を有する電極板12a、圧電素子板12b、電極板12c、圧電素子板12d及び電極板12eが順次重ね合わされた構造を有している。さらに、先端ピース10b及び第1圧電素子部11は略円環状の絶縁シート13によって絶縁されており、同様に、第1圧電素子部11及び第2圧電素子部12は絶縁シート14によって絶縁され、第2圧電素子部12及び基部ピース10cは絶縁シート15によって絶縁されている。
【0020】
第1圧電素子部11の両端面部分に配置されている電極板11a及び電極板11eと、第2圧電素子部12の両端面部分に配置されている電極板12a及び電極板12eとがそれぞれ電気的に接地されている。また、第1圧電素子部11の一対の圧電素子板11b及び11dの間に配置されている電極板11cと、第2圧電素子部12の一対の圧電素子板12b及び12dの間に配置されている電極板12cとがそれぞれ駆動装置9(図1参照)に電気的に接続されている。
【0021】
さらに、図5に示すとおり、第1圧電素子部11の一対の圧電素子板11b及び11dのそれぞれは、全体がz軸方向(厚み方向)に膨張あるいは収縮の変形挙動を行うように分極されている。つまり圧電素子板11bと11dとの間に配置される電極板11c(図4参照)に交流電圧が印加された際に、協働して凸部10ba(図3参照)をz軸方向に振動させるように、圧電素子板11bと圧電素子板11dは互いに裏返しに配置されている。一方、第2圧電素子部12の一対の圧電素子板12b及び12dのそれぞれは、x軸方向に離れるような形状に2分割されており、その各部分が互いに逆極性を有し、それぞれz軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されている。つまり圧電素子板12bと12dとの間に配置される電極板12c(図4参照)に交流電圧が印加された際に、協働して凸部10ba(図3参照)をy軸回り(xz平面内)に振動させるように、圧電素子板12bと圧電素子板12dとは互いに裏返しに配置されている。
【0022】
次に、振動アクチュエータ10の動作について説明する。
図5を参照すると、駆動装置9(図1参照)が、第1圧電素子部11の電極板11c(図4参照)に振動アクチュエータ10(図3参照)の固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第1圧電素子部11の一対の圧電素子板11b及び11dがz軸方向に膨張と収縮を繰り返し、先端ピース10b(図3参照)にz軸方向の縦振動を発生する。同様に、駆動装置9(図1参照)が、第2圧電素子部12の電極板12c(図4参照)に交流電圧を印加すると、第2圧電素子部12の一対の圧電素子板12b及び12dの2分割された部分がz軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、先端ピース10b(図3参照)に対してxz平面上のy軸回りに揺動させるたわみ振動を発生する。
【0023】
そこで、図3を参照して、駆動装置9(図1参照)の制御に従って、第1圧電素子部11の電極板11c(図4参照)と第2圧電素子部12の電極板12c(図4参照)との双方に位相を90度シフトさせた交流電圧を印加すると、z軸方向の縦振動とy軸回りに揺動させるたわみ振動とが組み合わされて、先端ピース10bの先端の凸部10baにxz面内の楕円振動が発生する。すなわち、先端ピース10bの凸部10baは、y軸回りの楕円振動をする。なお、印加する交流電圧の位相は、第1圧電素子部11の電極板11c(図4参照)に対して第2圧電素子部12の電極板12c(図4参照)を90度進ませるか遅らせることによって、楕円運動の回転方向が方向P10及びQ10のいずれかに選択可能である。
【0024】
従って、図2に戻ると、振動アクチュエータ10はバネ7によって弁体4に対して予圧力を付与されているため、y軸回りとなる方向P10又はQ10に楕円運動する先端ピース10bの凸部10baは、弁体4を引っ掻くようにしてy軸回りとなる方向P又はQに回転させる。なお、先端ピース10bの凸部10baが方向P10に楕円運動を行うとき、弁体4は方向Pに回転し、先端ピース10bの凸部10baが方向Q10に楕円運動を行うとき、弁体4は方向Qに回転する。
【0025】
次に、図1、2、6及び7を使用して、この発明の実施の形態1に係る流量調整絞り弁101の動作を示す。
図1を参照して、気体又は液体による流体は、流量調整絞り弁101に対して、流入路1bより流入し、弁体4のV字状溝4a及び弁孔1aによって形成される流路4bを通過して、流出路1c(図2参照)より流出される。
そこで、流量調整絞り弁101の流量を調整し所定の流量とする際、駆動装置9は、弁体4の現状の回転位置から所定の流量とするための弁体4の回転方向及び回転角度を算出後、振動アクチュエータ10に電圧を印加して作動させ、弁体4を所定の方向に回転させる。
このとき、図2を参照して、振動アクチュエータ10は、弁体4の回転方向に合わせて駆動装置9(図1参照)によって電圧を印加にされ、その凸部10baが方向P10或いはQ10の楕円運動を行う。さらに、弁体4は、凸部10baの楕円運動の回転方向である方向P10或いはQ10に応じて、方向P或いはQに回転し、流路4bの流路幅、すなわち流路断面積が連続的変化する。
【0026】
また、図1を参照して、ホールセンサ6によって検知された弁体4の回転角度情報は駆動装置9に送られ、弁体4の回転角度が設定値、すなわち流路4bの流路断面積が設定値に達すると、駆動装置9は振動アクチュエータ10を停止する。なお、振動アクチュエータ10は、バネ7によって弁体4に押し付けられているため、その振動を停止した状態において先端を弁体4に押し付けて、弁体4を固定する。
【0027】
さらに、図6及び7を参照して、弁体4の動作について説明する。
まず、図6を参照すると、流路4bの流路断面積は、流入路1b及び流出路1cの中心軸に垂直な平面のうちで流路4bの断面が最小となる位置の断面積である。すなわち、状態(a1)に示す状態においては、流路4bにおける流路幅が幅α1である位置、また、状態(b1)に示す状態においては、流路4bにおける流路幅が幅α2である位置における断面積が流路断面積となる。
そこで、弁体4の円柱部4cの表面に対するV字状溝4aの深さが最大となる部位4aaが流路4bの流路幅α1を形成する状態、すなわち状態(a1)に示す状態において、流路4bはその流路断面積を最大とし、流量調整絞り弁101の流量が最大となる。なお、この流路4bの流路断面積が最大となる状態における流路4bの流路断面、すなわち流路幅α1となる流路4bの流路断面は、図7の状態(a2)において斜線で示される断面4baによって示される。
【0028】
また、この状態から弁体4を方向Pに回転させると、流路4bはその流路幅を連続的に減少する。さらに、状態(b1)に示す状態において、流路4bはその流路幅を幅α2として、その流路断面積を最小とし、流量調整絞り弁101の流量が最小となる。なお、状態(b1)に示す状態は、弁孔1aの部位1aaにおいて弁体4と弁孔1aとのシールが可能な状態で、弁体4を方向Pに最大限まで回転させた状態である。なお、この流路4bの流路断面積が最小となる状態における流路4bの流路断面、すなわち流路幅α2となる流路4bの流路断面は、図7の状態(b2)において斜線で示される断面4bbによって示される。
【0029】
従って、弁体4は状態(a1)に示す状態及び状態(b1)に示す状態の間において回転動作することによって、流路4bの開度が調整され、流量調整絞り弁101の流量が調整される。すなわち、弁体4が状態(a1)に示す状態から状態(b1)に示す状態に向かって方向Pに回転されると、流路4bの流路断面積は最大値から最小値に向かって連続的になだらかに減少し、それに伴い流量調整絞り弁101の流量が最大値から最小値に向かって連続的になだらかに減少する。また、弁体4は、状態(b1)に示す状態から状態(a1)に示す状態に向かって方向Qに回転されると、流路4bの流路断面積は最小値から最大値に向かって連続的になだらかに増加し、それに伴い流量調整絞り弁101の流量が最小値から最大値に向かって連続的になだらかに増加する。
また、弁体4を状態(a1)に示す状態から方向Qに回転させた場合も、流路4bの流路断面積及び流量調整絞り弁101の流量は同様に変化する。
【0030】
このように、実施の形態1に係る流量調整絞り弁101は、流入路1b及び流出路1cを有するボディ1と、ボディ1の内部において形成された弁孔1aに収容され回転自在な弁体4であって、円柱部4cを有して円柱部4cの円周方向に回転する弁体とを備える。弁体4及び弁孔1aは流路4bを形成すると共に、流路4b、流入路1b及び流出路1cは流体通路を形成し、流入路1b及び流出路1cの少なくとも一方は、弁孔1aのうち弁体4の円柱部4cに対応する位置に連通する。さらに、弁体4が回転して流路4bの流路断面積が変更されることで、流路4b、流入路1b及び流出路1cからなる流体通路の開度が調整される。また、流量調整絞り弁101は、ボディ1の内部に設けられ、圧電素子部11,12を有する振動アクチュエータ10であって、弁体4に当接する凸部10baを有すると共に、圧電素子部11,12の振動により弁体4を回転させる振動アクチュエータ10をさらに備える。
【0031】
また、振動アクチュエータ10は、ボディ1の内部に弁体4と共に収容される。これによって、ボディ1の外部に露出しない弁体4には、ボディ1との間にシールが不要となる。よって、弁体4の回転部分に回転動作の抵抗となる部材が設けられないため、弁体4を回転動作させる駆動力を低減することができ、駆動力の小さい小型の振動アクチュエータ10によっても弁体4を回転動作させることが可能である。従って、流量調整絞り弁101は小型化を図ることを可能にする。
【0032】
また、弁体4の回転部分にシールを不要とする構成により、流量調整絞り弁101におけるシール構造は固定シールであるシール材3及びキャップ8によるものでよく、シール構造を簡易とする共に、流量調整絞り弁101の外部への流体の漏れを容易に防ぐことが可能になる。
また、振動アクチュエータ10は、磁場を発生しない。そのため、弁体4の駆動機構として振動アクチュエータ10を使用することにより、流量調整絞り弁101は、磁場の影響を受けやすい電子機器と一体とすることが可能であり、例えば、流量調整絞り弁101の制御装置と組み合わせることができ、さらなる小型化を図ることが可能になる。
【0033】
また、振動アクチュエータ10の停止時において、振動アクチュエータ10の先端ピース10bの凸部10baがバネ7によって弁体4に押し付けられるため、弁体4は固定される。よって、弁体4の状態維持、すなわち流量維持のために保持電力等を必要としないため、流量調整絞り弁101の消費電力を低減することが可能になる。
また、弁体4のV字状溝4aは、弁体4の回転中心軸に対して垂直な面、すなわち水平方向の面に関して対称な三角形状の断面形状を有する。よって、V字状溝4aにかかる流体の圧力は、上下方向で相殺されるため、弁体4は流体の圧力によって上下方向に力を受けず、ボディ1又は蓋部2に上下方向に押し付けられることがない。すなわち、弁体4は圧力バランス形状を有している。従って、流体の圧力の大きさによって弁体4を回転動作させる駆動力が影響を受けないため、高圧流体の流通時においても、小さい駆動力による弁体4の回転動作を可能にする。よって、駆動力の小さい小型の振動アクチュエータ10の使用を可能とするため、流量調整絞り弁101のさらなる小型化を図ることができる。
【0034】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る流量調整絞り弁102は、図8に示すように、実施の形態1の流量調整絞り弁101に対して、弁体4を回転させる振動アクチュエータ10の構造を変更したものである。
なお、以下の実施の形態において、前出した図における参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
【0035】
まず、図8及び9を使用して、流量調整絞り弁102の振動アクチュエータ20の構造を示す。
図9を参照すると、振動アクチュエータ20は、平板状をした1つの圧電素子板20bを備える。圧電素子板20bの上面には、4つの同形状をした矩形状の電極板21a,22a,23a,24aが格子状に貼り付けられている。
さらに、電極板21a,22a,23a,24aは、配線20a(図8参照)によって駆動装置9(図8参照)に電気的に接続されている。この4つの電極板21a,22a,23a,24aを市松模様に交流電圧を印加すると、その周波数に共振し縦方向共振運動と横方向共振運動が合成され、圧電素子板20bの先端のフィンガーチップ20cは、xz面内の楕円運動を行う。
このとき、振動アクチュエータ20はバネ7によって弁体4に対して予圧力を付与されているため、楕円運動するフィンガーチップ20cは、実施の形態1の凸部10baと同様に弁体4を引っ掻くようにしてy軸回りとなる方向に回転させる。(図8参照)
【0036】
また、この発明の実施の形態2に係る流量調整絞り弁102のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように、実施の形態2における流量調整絞り弁102において、上記実施の形態1の流量調整絞り弁101と同様な効果が得られる。
【0037】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁103は、実施の形態1の流量調整絞り弁101に対して、弁体4の構造を変更したものである。
まず、図10及び11を使用して、この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁103の構成を示す。
図10を参照すると、流量調整絞り弁103は、実施の形態1と同様にして、そのボディ31において、弁孔31a及び振動アクチュエータ10を収納する凹部31dが形成されている。なお、弁孔31aは、凹部31dの底部と同じ位置から上方側においてその内径が拡径された拡径部31aaと拡径していない円柱部31abとを有している。
【0038】
さらに、図11を参照すると、ボディ31には、弁孔31aをボディ31の外部に連通する流入路31b及び流出路31cが形成されている。流入路31bは、弁孔31aの底面に設けられている。一方、流出路31cは、弁孔31aの底部付近(図10参照)に設けられている。流入路31bは流入路31bの中心軸が弁孔31aの中心軸と同軸になるように配置されている。一方、流出路31cは流出路31cの中心軸が弁孔31aの中心軸に対して垂直に交わるように配置されている。
【0039】
また、図10に戻り、弁孔31a内には、弁孔31aの内周面に整合するような円柱形状をした弁体34が回転自在に挿入されている。なお、弁体34は、弁孔31aの円柱部31abに整合する円柱部34c、及び弁孔31aの拡径部31aaに整合する拡径部34dを有している。さらに、弁体34は、その下端から斜め上方に延びる斜端面34aにおいて下端部が切断されたような形状を有している。また、弁体34には、弁体34の回転中心軸の位置に沿って弁体34を鉛直方向に貫通する連通路である貫通孔34fが形成されている。すなわち、貫通孔34fは、弁体34の下端面である斜端面34aと上端面である対向端面34eとを連通する。また、斜端面34a及び弁孔31aによって、流入路31b及び流出路31cを連通する流路34bが形成されている。
【0040】
また、ボディ31を上側から閉じる蓋部32の下面には、円柱形状をした凹部32aが形成されている。なお、凹部32aは弁孔31aに対向し、拡径していない弁孔31aの円柱部31abと同径になっている。凹部32a及び弁孔31aの拡径部31aaは、弁体34の拡径部34dを上下方向に拘束している。さらに、凹部32aは、流路34bと同じ容積で形成されており、弁体34の貫通孔34fによって流路34bに連通する。
【0041】
ここで、流入路31bから流路34bに流入する流体の圧力により、弁体34は上方に押し上げられる力を受ける。また、流路34bに流入した流体は貫通孔34fを通って凹部32aにも流入し、凹部32aに流入した流体の圧力によって、弁体34は下方に押し下げられる力を受ける。これら2つの力によって弁体34に作用する上下方向の力はバランスがとられているため、弁体34は蓋部32又は弁孔31aの拡径部31aaに上下方向に押し付けられることがなく、流体の圧力によりその回転動作に影響を受けない。
また、この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁103のその他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0042】
次に、図10及び11を使用して、この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁103の動作を示す。
図11を参照して、気体又は液体による流体は、流量調整絞り弁103に対して、流入路31bより流入し、流路34bを通過して、流出路31cより流出される。
さらに、図10を参照すると流量調整絞り弁103の流量を調整し所定の流量とする際、実施の形態1と同様にして、駆動装置9により作動及び停止する振動アクチュエータ10の振動によって、弁体34は方向P又はQ(図11参照)に所定の回転角度だけ回転される。
ここで、図10に示す状態においては、流出路31cの弁孔31aに対する流出開口31caは弁体34の斜端面34a部によってその一部が塞がれており、流出開口31caのうちで斜端面34aによって規制され流路34bに開口する流出部31cbが、流路34bから流出路31cへの有効な流出口となっている。
【0043】
例えば、弁体34が図11において、図10及び11に示す状態から方向Qに回転すると、流出部31cbの面積は連続的に減少し、さらに回転が進むと流出部31cbの面積は0となり、流出開口31caは弁体34によって完全に塞がれる。そして、流出部31cbの断面積が0になると流路34bの流路断面積も0となる。
また、さらにこの状態から、弁体34を反対方向となる方向Pに回転させると、流出部31cbの断面積と共に流路34bの流路断面積が増加し、図11に示す状態に戻る。
一方、図11に示す状態から方向Pに弁体34を回転させると、流路34bの流路断面積はさらに増加し、流出部31cbの断面積が流出開口31caに一致すると最大流量になる。
従って、流量調整絞り弁103は、弁体34を回転させることにより、流路34bの流路断面積、すなわち流量調整絞り弁103の流量を最大流量の状態〜0まで変化させる。
また、この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁103のその他の動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0044】
このように、実施の形態3における流量調整絞り弁103において、上記実施の形態1の流量調整絞り弁101と同様な効果が得られる。
また、弁体34の対向端面34e及び斜端面34aにかかる流体の圧力は、上下方向で相殺されるため、弁体34は流体の圧力によって上下方向に力を受けず、ボディ31又は蓋部32に上下方向に押し付けられることがない。よって、流体の圧力の大きさによって弁体34を回転動作させる駆動力は影響を受けない。従って、高圧流体の流通時においても、小さい駆動力による弁体34の回転動作を可能にする。すなわち、駆動力の小さい小型の振動アクチュエータ10の使用を可能とするため、流量調整絞り弁103のさらなる小型化を図ることができる。
【0045】
また、他の実施の形態として、実施の形態1の流量調整絞り弁101において、V字状溝4aが形成された弁体4を、弁体の回転中心軸に対して垂直な方向である水平方向の貫通孔を有する弁体としてもよい。この貫通孔は、流入路1bを流出路1cに連通するものであり、弁体が回転することにより貫通孔と流入路1b及び流出路1cとの連通部の面積を変化させ、流量調整絞り弁を流通する流体の流量を変化させるものである。
また、実施の形態3においては斜端面34aを設けた弁体34を用いたが、斜端面34aを設けずに弁体34の下端を弁孔31aの底面まで伸ばし、流入路31bに対応する位置に回転軸と同軸になるような軸方向通路と、軸方向通路と流出路31cを連通する連通路を設けてもよい。この場合、弁体が回転することにより連通路と流出路31cの連通する面積が変化し、流体の流量を変化させることができる。
【0046】
また、実施の形態1〜3においては経路1e,31eは凹部1d,31dから−y軸方向へ伸びた後、−z軸方向へ伸びてボディ1,31の外部へつながるように形成されていたが、凹部1d,31dからx軸または−x軸方向へ伸びた後、−z軸方向へ伸びてボディ1,31の外部へつながるように形成しても良い。また、経路1e、31e内を通る配線のシールはキャップ8以外にも、接着剤・シール材等を用いても良い。
また、実施の形態1,3において当接部としての凸部10baは円柱部としての円柱部4cに当接することで弁体4を回転させたが、当接する部分は円柱部に限らず、弁体4のどこでも良い。
また、当接部としての凸部10ba、フィンガーチップ20cは楕円運動をさせたが、弁体を回転させる振動であればよい。楕円運動もxz面内に限らず、y軸成分を持った運動でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の実施の形態1に係る流量調整絞り弁の構成を示す断面側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1の振動アクチュエータの構成を示す斜視図である。
【図4】図3の振動アクチュエータの圧電素子に係る構成を示す部分断面図である。
【図5】図3の振動アクチュエータで用いられた圧電素子板の分極方向を示す斜視図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿った断面の模式図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面の模式図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る流量調整絞り弁の構成を示す断面側面図である。
【図9】図8の振動アクチュエータの構成を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る流量調整絞り弁の構成を示す断面側面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1,31 ボディ、1b,31b 流入路(流体通路)、1c,31c 流出路(流体通路)、4,34 弁体、7 バネ(弾性部材)、4a V字状溝(溝部)、4b,34b 流路(流体通路)、4c,34c 円柱部、10,20 振動アクチュエータ、10ba 凸部(当接部)、11,12 圧電素子部(圧電素子)、20c フィンガーチップ(当接部)、21,22,23,24 圧電素子部(圧電素子)、34a 斜端面、34f 貫通孔(連通路)、34e 対向端面、101,102,103 流量調整絞り弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体通路を有する弁本体と、
前記弁本体の内部において前記弁本体に形成された弁孔に収容され、回転自在な弁体であって、円柱状の円柱部を有し、前記円柱部の円周方向に回転する弁体とを備え、
前記流体通路は流路と流入路と流出路とを有し、
前記流路は前記弁体と前記弁孔によって形成され、
前記流入路と前記流出路の少なくとも一方は、前記弁孔のうち前記弁体の前記円柱部に対応する位置に連通するように形成され、
前記弁体が回転して前記流路の流路断面積が変更されることで前記流体通路の開度が調整される流量調整絞り弁であって、
前記弁本体の内部に設けられ、圧電素子を有する振動アクチュエータであって、前記弁体に当接する当接部を有すると共に、前記圧電素子の振動により前記弁体を回転させる振動アクチュエータをさらに備える流量調整絞り弁。
【請求項2】
前記振動アクチュエータは、
前記当接部が前記圧電素子の振動により楕円運動することで、前記弁体を回転させる
請求項1に記載の流量調整絞り弁。
【請求項3】
前記弁本体は、
前記弁本体の内部に弾性部材を有し、
前記弾性部材は、
前記振動アクチュエータの前記当接部を前記弁体に押し付ける請求項1または2に記載の流量調整絞り弁。
【請求項4】
前記弁体は、
前記円柱部に、前記弁体の前記回転の方向に沿って形成された溝部を有し、
前記溝部は、
前記弁孔と共に前記流路を形成し、
前記弁体の前記回転の方向に沿って、前記回転の方向と垂直な断面積が変化するように形成されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の流量調整絞り弁。
【請求項5】
前記弁体の前記溝部は、前記弁体の前記回転の中心軸に対して垂直な面に関して対称な形状の断面形状を有する
請求項4に記載の流量調整絞り弁。
【請求項6】
前記弁体は、
前記弁体の前記回転の中心軸に対して斜めに交わる斜端面を有し、
前記斜端面と前記弁孔により前記流路が形成されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の流量調整絞り弁。
【請求項7】
前記弁体は、
前記斜端面と前記弁体における前記斜端面に対向する対向端面とが連通する連通路を有する
請求項6に記載の流量調整絞り弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−281440(P2009−281440A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−132232(P2008−132232)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】