説明

消耗電極式ガスシールドアーク溶接法およびこれに用いられる溶接トーチ

【課題】GMA溶接法によって鋼材を溶接する際に、溶接金属中の溶存酸素濃度を100ppm以下にすることができ、かつアークの安定性も維持しつつ、良好なビード形成が得られるようになる。
【解決手段】ケース1と、このケース内に設けられたチップボデイ2と、このチップボデイの先端に取り付けられたチップ4と、このチップを囲むノズル9を有し、ケースとチップボデイとの間に空隙2が形成され、この空隙の先端部がシールドガスの噴射口11とされ、ケースの先端部で、かつノズルの内側に複数の添加ガスの噴射孔8が放射状に設けられた溶接トーチを用い、不活性ガスからなるシールドガスを消耗電極となるワイヤ5に向けて供給し、酸化性ガスと不活性ガスとの混合ガスからなる添加ガスを溶融池外縁に向けて供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、消耗電極式ガスシールドアーク溶接(以下、GMA(Gas Shielded Metal Arc)溶接と言う)法とこの溶接法に用いられる溶接トーチに関し、溶接金属中の溶存酸素量を極めて低く抑えることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
GMA溶接にあっては、GTA(Gas Shielded Tangsten Arc Welding)溶接に比べて溶着速度が高いという利点があるが、アークの安定性を保つため、酸素や二酸化炭素などの酸化性ガスとアルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスの混合ガス、もしくは二酸化炭素のみをシールドガスとして用いることから、溶接金属中の溶存酸素濃度が高いと言う問題がある。溶存酸素濃度は、溶接金属のじん性と深く関係し、溶存酸素濃度が高いと、じん性が低くなる問題がある。
【0003】
一般的なGMA溶接では、溶接金属中の溶存酸素濃度は、最も低いものでも150ppm以上の値を示す。
このような溶存酸素濃度が高い理由は、シールドガス中に含まれている酸化性ガス中の酸素原子が溶接時に高温となっている消耗電極先端、溶滴および溶融池に持ち込まれるためと考えられている。
【0004】
このような問題を解決する提案として、特公昭61−10255号公報には、不活性ガスと活性ガスとからなるアーク安定化ガスと称するガスをアークのうち特に消耗電極先端、つまりはアーク中心部に向けて局所的に供給し、不活性ガスからなるシールドガスを溶融池に向けて供給するGMA溶接法が提案されている。
【0005】
また、特公平7−36958号公報には、二重ノズルを有する溶接トーチを用い、スパッタ低減等を目的とし、内側ノズルを取り囲む環状流路とした外ノズルには二酸化炭素を流し、内ノズルには不活性ガスまたは不活性ガスと少量の活性ガスとの混合ガスを流すGMA溶接法が開示されている。
しかしながら、二重ノズルを用いて、内側流路に不活性ガスからなるシールドガス、外側の環状流路に添加ガスを供給してアークを安定させるためには、大量の添加ガスを供給する必要があり、その結果、溶融池へも大量の酸素が混入することとなり、溶存酸素濃度の低減は図ることができない。
【0006】
これら先行発明の溶接法にあっても、溶接金属中の溶存酸素濃度を100ppm以下とすることは困難であることが、本出願人によって確かめられている。
【特許文献1】特公昭61−10255号公報
【特許文献2】特公平7−36958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって、本発明における課題は、GMA溶接法によって鋼材を溶接する際に、溶接金属中の溶存酸素濃度を130ppm以下、好ましくは100ppm以下にすることができ、かつアークのふらつきやアーク長の変動がなくアークの安定性も維持しつつ、良好なビード形成が得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、不活性ガスからなるシールドガスを消耗電極に向けて供給し、酸化性ガスと不活性ガスとの混合ガスからなる添加ガスを溶融池外縁に向けて供給することを特徴とする消耗電極式ガスシールドアーク溶接法である。
【0009】
請求項2にかかる発明は、シールドガスを消耗電極の先端部付近に向けて供給することを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法である。
請求項3にかかる発明は、酸化性ガスが酸素であって、これを2〜10vol%含む添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドガアーク溶接法である。
【0010】
請求項4にかかる発明は、酸化性ガスが二酸化炭素であって、これを4〜20vol%含む添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドガアーク溶接法である。
請求項5にかかる発明は、酸化性ガスが、酸素と二酸化炭素とであり、二酸化炭素濃度に酸素濃度を2倍した濃度の合計が4〜20vol%とした添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法である。
【0011】
請求項6にかかる発明は、ケースと、このケース内に設けられたチップボデイと、このチップボデイの先端に取り付けられたチップと、このチップを囲むノズルを有し、
ケースとチップボデイとの間に空隙が形成され、この空隙の先端部がシールドガスの噴射口とされ、ケースの先端部で、かつノズルの内側に複数の添加ガスの噴射孔が放射状に設けられたことを特徴とする消耗電極式ガスシールドアーク溶接用溶接トーチである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、溶接時において、陽極となる消耗電極付近には酸素が殆ど存在しない領域となり、アーク付近のガス中の酸素分圧も極めて低いものとなる。このため、最も高温で酸素が溶け込み易いと思われる消耗電極先端、溶滴および溶融池中心付近の酸素分圧を低く保つことができる。また、添加ガスは、主にアークの外側を流れ、溶融池の外縁に至るため、陰極点の安定に寄与するところが大きく、アークが安定化する。
【0013】
これにより、GMA溶接において、溶接金属中の溶存酸素濃度を極めて低く抑えることでき、130ppm以下、好ましくは100ppm以下とすることができる。また、アークが安定し、良好なビード形成が可能となる。
【0014】
さらに、大気からのシールド効果が不十分であると、内部欠陥など溶接品質の劣化原因である窒素が溶接金属中に混入するが、本発明では溶存窒素濃度についても80ppm以下、好ましくは60ppm以下とすることができ、大気からのシールド効果も十分に発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1および図2は、本発明の溶接トーチの一例を示すものである。図1は図2における破線方向を示す縦断面図である。
これらの図において、符号1は、ケースを示す。このケース1は、中空の円筒状の金属製の部材である。このケース1内には、空隙2を介してチップボデイ3が収容されてトーチ本体に取り付けられている。
【0016】
空隙2は、後述するシールドガスが流れるシールドガス流路2となっており、その間隔は、1.5mm程度とされている。
チップボデイ3は、円棒状の金属部材であって、その先端にはチップ4が中心軸を同じくして着脱可能に取り付けられている。チップ4は、やはり円棒状の金属部材であって、その先端に向けて徐々に縮径され、先細りの形状となっている。
【0017】
チップボデイ3およびチップ4の中心軸には、これらを連続して貫通する細径の通路が形成されており、この通路には、消耗電極となるワイヤ5が送り出し可能に挿通されている。このワイヤ5の先端からアークが母材6に向けて飛ぶようになっている。
【0018】
このワイヤ5は、図示しない送出リールから送り出され、チップボデイ3、チップ4内の通路を通り、所定の送給速度で連続的に送り出されるようになっている。
【0019】
また、ケース1の先端部付近には、添加ガス用のガス通路7が形成されている。このガス通路7は、ケース1の外周の一部を削り取って周状の凹溝を形成することによって作られている。
この円筒状のガス通路7は、その下部において添加ガスが噴射される4個の噴射孔8、8・・に連通している。
【0020】
これらの噴射孔8は、円柱状の貫通孔であって、ケース1の先端面に放射状に均等に間隔を介して形成されており、その軸線がチップ4の先端部に向くように傾斜して形成されている。この例では、図1にあるように、噴射孔8の軸線と水平線とが交差する角度θが63〜69度となっている。
【0021】
また、ケース1の先端には、ノズル9が取り付けられている。このノズル9は、外観が円筒状の金属製の部材であって、チップ4を取り囲むとともに、その先端側が徐々に縮径し、先細りの形状となっている。
さらに、ノズル9の基端側には、2本の添加ガス供給パイプ10、10が接続されている。
【0022】
これらの添加ガス供給パイプ10、10には、後述する添加ガスが送られ、この添加ガスがガス通路7を通り、4個の噴射孔8、8・・から噴射されるようになっている。
また、ケース1とチップボデイ3との間のシールドガス流路2の先端部分は、ワイヤ5に対して同心とされた円筒状となったシールドガスの噴射口11となっている。また、ノズル9の先端部は、チップ4の先端部よりも下方にまで延び、チップ4の先端部がノズル9の先端部で隠れるようになっている。
【0023】
次に、この溶接トーチを使用したGMA溶接法について説明する。
溶接トーチのシールドガス流路2にアルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスからなるシールドガスを流し、噴射口11から噴出させる。
これと同時に、供給パイプ10、10から添加ガスを流し、ガス通路7を経て、4個の噴射孔8、8・・から噴射させる。
【0024】
添加ガスには、酸素、二酸化炭素などの酸素原子を含む酸化性ガスとアルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスとからなる混合ガスが用いられる。酸化性ガスが酸素の場合には、混合ガス中の濃度が2〜10vol%とされ、より好ましくは3〜7vol%であり、2vol%未満ではアークの安定性が得られず、10vol%を越えると溶接金属中の酸素濃度が高くなり、不具合を来す。
酸化性ガスが二酸化炭素の場合には、混合ガス中の濃度が 4〜20vol%とされ、より好ましくは6〜14vol%であり、4vol%未満ではやはりアークが安定せず、20vol%を越えると溶接金属中の酸素濃度が高くなる。
さらに、酸化性がすとして酸素と二酸化炭素との混合ガスを用いる場合には。2倍した酸素濃度と二酸化炭素濃度との合計が4〜20vol%とされ、4vol%未満ではやはりアークが安定せず、20vol%を越えると溶接金属中の酸素濃度が高くなる。
【0025】
シールドガスの流量は、一般的に用いられる流量でよく、概ね15〜30l/分の範囲が好ましい。15l/分未満ではシールド不良となり不適である。30l/分を超えるとシールドガスの流れの乱れが大きくなり、大気を巻き込む原因となる。
【0026】
また、添加ガスの流量は、添加ガス中の酸化性ガス濃度やシールドガス流量に合わせて適宜調整されるべきであるが、概略1〜10l/分の範囲とされ、1l/分未満では添加ガスの効果が十分に発揮されず、流量制御もやや困難に成り易く、10l/分を超えると添加ガスの動圧が高くなりすぎ、ビード形状不良を引起したり、シールド状態を乱すなどの理由で不適となる。ひとつの指標としては、(添加ガス流量)÷(シールドガス流量+添加ガス流量)≦0.3となる範囲のシールドガス流量と添加ガス流量が好ましい。
【0027】
シールドガスと添加ガスの好適な流量は、相互に影響しあい、また添加ガス中の酸化性ガスの添加量にも影響される。例えば、添加ガス中の酸化性ガスの添加量が大きくなると、添加ガス流量は少量でもよい。
また、添加ガスの噴射孔8の開口断面積によっても影響を受け、ある程度大きな開口断面積を持たせて、添加ガスが拡がって流れ出すようにすることも必要になる。
【0028】
添加ガスの噴射孔8の角度は、ノズル9の形状にも影響される。ノズル9の先端が図1に示すよう以上に縮径している場合には、噴射角度を90度に近い角度としても、添加ガスはノズル9の内壁に沿って流れるため、結果として溶融池の外縁へ向かうことになる。この場合、噴射孔に角度を持たせた場合と同様な効果を得ることができる。
【0029】
図3は、本発明におけるトーチ内のガス中に含まれる酸素ガスの濃度分布を示すシミュレーション図であり、シールドガス流量20l/分、添加ガス組成アルゴン―7%酸素、添加ガス流量3l/分での結果を示している。
消耗電極とアークが存在しているトーチの中央部のガス中は酸素ガス濃度が低く抑えられており、溶融池外縁と接する外側に近いガス中に酸素ガスが多く含まれることが明確である。本発明ではさまざまな条件でシミュレーションを実施しており、添加ガス組成やシールドガスと添加ガスの好適な流量、また添加ガスの噴射孔8などについても最適なものを選定している。
【0030】
ついで、ワイヤ5を4500〜15000mm/分の送給速度で送り出し、同時に直流15〜40Vの電圧をワイヤ5と母材6との間に印加し、ワイヤ5からアークを飛ばして溶接を行う。
母材6としては、一般の鋼材が用いられ、炭素鋼、低炭素鋼、ステンレス鋼などが用いられる。また、ワイヤ5としては、直径1.0〜1.6mm程度のソリッドワイヤなどが用いられる。
【0031】
このようにして溶接トーチからシールドガスと添加ガスとを流すことにより、図4に模式的に示すようなガスの流れが生じる。
ノズル内は、噴射口11から噴射されたシールドガスAにより満たされており、シールドガスAは、チップ、陽極となるワイヤ5を包むように流れている。
【0032】
4個の噴射孔8、8・・から流入した添加ガスBは、チップと陽極となるワイヤ5およびアークEを包むように流れるシールドガスAの流れに影響されて、アークEの外側を母材6に向けて流れる。この添加ガスBに含まれている少量の酸化性ガスがシールドガスの外側付近に存在して流れ、陰極点が形成されている溶融池の外縁に至る。これにより、チップ4の先端からワイヤ5の先端までの領域Cは、ほとんど酸素が存在しない空間になる。
【0033】
そして、ワイヤ5が溶融して生じた溶滴Dにも酸素が含まれることがなく、この状態でアークE中を滴下し、母材6に溶融池を形成する。従って溶融池をなす金属にも酸素が含まれない状態となる。
一方、領域Fで示す溶融池外縁のみに供給された酸化性ガスにより陰極点の安定化が図られる。これにより、溶接金属中の溶存酸素濃度を130ppm以下と極めて低い値とすることができると同時に、アークの安定を保つことが可能となる。
【0034】
以下、具体例を示す。
図1および図2に示した溶接トーチを用い、低炭素鋼SM490A(厚さ12mm)を母材6とし、ワイヤ5(YGW15径1.2mm)を消耗電極としてGMA溶接を行った。母材中の酸素濃度は19ppm、窒素濃度は54ppmで、ワイヤ中の酸素濃度は31ppm、窒素濃度は33ppmであった。
【0035】
溶接トーチにおけるシールドガスの噴射口11の間隔は1.5mm、角度θは66度、ノズル開口径は18.5mm、チップ先端とノズル開口端との距離は4mm、添加ガスの噴射孔8は、その数が4個で、開口径が1.8mm、開口断面積が2.55mmであり、放射状に配置した。
【0036】
溶接条件は以下の通りとした。
溶接方法:GMAW
チップ母材間距離:19mm
トーチ角度:鉛直
溶接姿勢:下向き
溶接長:130mm
継手形状:ビードオンプレート溶接
ワイヤ送給速度:13500mm/分(約350〜380A)
設定電圧:スプレー化下限電圧+1V
溶接速度:450mm/分
【0037】
以上の条件下において、添加ガスの種類、添加ガス流量、シールドガス流量を変化させて、溶接時のアーク安定性、ビード外観、溶存酸素濃度、溶存窒素濃度について評価した。溶存酸素濃度は、100ppm以下を○、100ppmより大きく130ppm以下を△、130ppmより大きい場合×とした。溶存窒素濃度は、60ppm以下を○、60ppmより大きく80ppm以下を△、80ppmより大きい場合×とした。
結果を表1ないし表4に示す。
【0038】
【表1】

【0039】
【表2】

【0040】
【表3】

【0041】
【表4】

【0042】
【表5】

【0043】
以上の結果から、溶接金属中の溶存酸素濃度を130ppm以下とし、かつアークのふらつきやアーク長の変動がないアークの安定性が保たれるシールドガス、添加ガスの流量、酸化性ガスの添加量についての範囲が明らかになった。
なお、表1ないし5に記載された結果は、上記溶接条件、トーチの諸元に応じて変動するものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の溶接トーチの一例の要部を示す縦断面図である。
【図2】本発明の溶接トーチの一例の要部を示す横断面図である。
【図3】本発明におけるトーチ内のガス中に含まれる酸素ガスの濃度分布を示すシミュレーション図である。
【図4】本発明におけるシールドガスおよび添加ガスの流れを示す模式図である。
【符号の説明】
【0045】
1・・ケース、2・・空隙、3・・チップボデイ、4・・チップ、5・・ワイヤ、8・・噴射孔、11・・噴射口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
不活性ガスからなるシールドガスを消耗電極に向けて供給し、酸化性ガスと不活性ガスとの混合ガスからなる添加ガスを溶融池外縁に向けて供給することを特徴とする消耗電極式ガスシールドアーク溶接法。
【請求項2】
シールドガスを消耗電極の先端部付近に向けて供給することを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法。
【請求項3】
酸化性ガスが酸素であって、これを2〜10vol%含む添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法。
【請求項4】
酸化性ガスが二酸化炭素であって、これを4〜20vol%含む添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法。
【請求項5】
酸化性ガスが、酸素と二酸化炭素とであり、二酸化炭素濃度に酸素濃度を2倍した濃度の合計が4〜20vol%とした添加ガスを用いることを特徴とする請求項1記載の消耗電極式ガスシールドアーク溶接法。
【請求項6】
ケースと、このケース内に設けられたチップボデイと、このチップボデイの先端に取り付けられたチップと、このチップを囲むノズルを有し、
ケースとチップボデイとの間に空隙が形成され、この空隙の先端部がシールドガスの噴射口とされ、ケースの先端部で、かつノズルの内側に複数の添加ガスの噴射孔が放射状に設けられたことを特徴とする消耗電極式ガスシールドアーク溶接用溶接トーチ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−44736(P2007−44736A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232912(P2005−232912)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000231235)大陽日酸株式会社 (642)
【出願人】(301023238)独立行政法人物質・材料研究機構 (1,333)
【Fターム(参考)】