説明

液体保持容器および液体供給装置

【課題】 液体の注出によって減少する容積を、均等に膨張する空気室で置換することにより、液体と空気との接触を防止し、且つ、容器を正立させたままで液体の保管や注出が容易に行える液体保持容器および当該液体保持容器を用いた液体供給装置を提供する。
【解決手段】 容器本体10と、容器本体10の開口部に嵌入する弾性体の栓20と、栓20の内外両面を貫通し、容器本体10の底面近傍まで挿入された、側面のみに複数の開口31を有する送気チューブ30と、送気チューブ30の容器本体10内に挿入された部分のほとんどを覆うように細長い袋状に成形され、開口部41を送気チューブ30の前記容器内上部で封止した弾性体の空気袋40とで構成され、送気チューブ30を介して外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、栓20の内外両面を貫通し、容器本体10内に充填された液体を排出するための注出チューブ50と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワインや液体の薬品などを充填して搬送、保存する液体保持容器および液体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
瓶に充填して搬送、保存される液体は、コルクや金属の栓などで封止する際、栓と液体との間に介在する空気により経時劣化することが従来より問題となっていた。特に、ワインや液体の薬品など、酸化すると品質が著しく劣化する商品では重要な課題となっていた。これを解決する方策としては、充填した液体が空気と接触することを防止するのは勿論、使用中に、注出した分量の容積が空気と置換することを防止する必要もある。一例として、従来、瓶内に中空体を装備したワインサーバーが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このワインサーバーによれば、注出量に相当する容積の空気が瓶内の中空体へ送気され、中空体が膨張して液体が注出する。そのため、空気と接触させることなく、液体(ワイン)を保存、使用することができるというものである。
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されたワインサーバーは、ワインが充填された瓶を逆さ立てで装置しなければならず、ホルダーの準備、瓶のセッティング、装置の保管、などの一連の作業が非常に煩雑であるという問題があった。これは、特許文献1に開示したワインサーバーでは、瓶を逆さ立てにしなければならない事情があったからである。
【0004】
具体的には、縦長風船状に形成された中空体は、空気が送り込まれると上方に浮こうとするため、瓶を正立させた状態では、図15や図16に示すように、シリコンゴムで形成した中空体1000が、チューブとの境目1010で折れ曲がり、その後に空気が送り込みにくくなったり、中空体の上部1020が膨張しやすいため、中空体1000と瓶の内壁が瓶の上側で接触した場合に、接触した位置より下にある液体を外部へ注出することができなくなったりするからである。
【0005】
瓶を逆さ立てにすると中空体は上方にまっすぐ浮くため、上記した状況は回避されるが、その場合でも、中空体が不均一に膨張すると液体を適切に注出することができないという問題が残る。また、いずれにせよ、瓶を逆さ立てにするセッティングは非常に煩雑であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−334798号公報(第2頁〜第3頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、液体の注出によって減少する容積を、均等に膨張する空気室で置換することにより、液体と空気との接触を防止し、且つ、容器を正立させたままで液体の保管や注出が容易に行える液体保持容器および当該液体保持容器を用いた液体供給装置を提供することを目的とする。また、公知のバキューマーを用いることにより、装置自体を簡単な構成とし、液体と空気との接触を防止しつつ容易に液体の注出が行える液体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の液体保持容器は、容器本体と、前記容器本体の開口部に嵌入する弾性体の栓と、前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体の底面近傍まで挿入された、側面のみに複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように細長い袋状に成形され、開口部を前記送気チューブの前記容器内上部で封止した弾性体の空気袋とで構成され、前記送気チューブを介して外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体内に充填された液体を排出するための注出チューブと、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、排出される液体の容積分が空気室に進入する空気で置換されるため、容器内に液体が充満している状態でも、液体が排出され一部が残っている状態でも、いつでも空気と接触させることなく液体を保存することができる。
【0009】
また、本発明の液体保持容器は、請求項1に記載の液体保持容器であって、前記空気袋は、その断面が少なくとも3以上の放射状の襞を形成するような形状に成形されており、且つ、前記断面の形状は下方へ向かうにしたがって大きくなることを特徴とする。
上記構成によれば、空気袋が容易且つ均一に膨張するので、どのような状態においても空気と接触させることなく液体を保存することができる。
【0010】
また、本発明の液体供給装置は、請求項1又は2に記載の液体保持容器を用い、前記送気チューブの末端に弾性体で形成した送気用ボールを装置し、また、前記注出チューブを末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、空気袋を膨張させて加圧することにより液体を排出することができる。また、空気室に送気した空気と同じ容積の液体が排出されるため、液体側に空気が進入することがなく、したがって、空気と接触させることなく液体の供給および保存をすることができる。
【0011】
また、本発明の液体供給装置は、請求項1又は2に記載の液体保持容器を用い、前記注出チューブの末端に液体を吸引するための手動ポンプを装置し、前記手動ポンプの上流側の途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、負圧により吸引して液体を排出することができる。また、空気袋が膨張し、排出された液体と同じ容積が空気で置換されるため、液体側に空気が進入することがなく、したがって、空気と接触させることなく液体の供給および保存をすることができる。
【0012】
また、本発明の液体保持容器は、容器本体と、前記容器本体の開口部に嵌入する弾性体の栓と、前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体の底面近傍まで挿入された、側面に複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように、また、空気を充填した場合、前記容器本体内部の形状と略同となるように合成樹脂シート2枚を接合して成形され、開口部を前記容器内上部で封止した空気袋とで構成され、前記送気チューブを介して外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体内に充填された液体を排出するための注出チューブと、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、排出される液体の容積分が空気室に進入する空気で置換されるため、容器内に液体が充満している状態でも、液体が排出され一部が残っている状態でも、いつでも空気と接触させることなく液体を保存することができる。
【0013】
また、本発明の液体保持容器は、請求項5に記載の液体保持容器であって、前記空気袋は、その断面が前記送気チューブを中心とする渦巻状となるように折り畳んで収納されていることを特徴とする。
上記構成によれば、空気袋が容易且つ均一に膨張するので、どのような状態においても空気と接触させることなく液体を保存することができる。
【0014】
また、本発明の液体供給装置は、請求項5又は6に記載の液体保持容器を用い、前記送気チューブの末端に弾性体で形成した送気用ボール装置し、また、前記注出チューブを末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、空気袋を膨張させて加圧することにより液体を排出することができる。また、空気室に送気した空気と同じ容積の液体が排出されるため、液体側に空気が進入することがなく、したがって、空気と接触させることなく液体の供給および保存をすることができる。
【0015】
また、本発明の液体供給装置は、請求項5又は6に記載の液体保持容器を用い、前記注出チューブの末端に液体を吸引するための手動ポンプを装置し、前記手動ポンプの上流側の途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、負圧により吸引して液体を排出することができる。また、空気袋が膨張し、排出された液体と同じ容積が空気で置換されるため、液体側に空気が進入することがなく、したがって、空気と接触させることなく液体の供給および保存をすることができる。
【0016】
また、本発明の液体供給装置は、容器本体と、前記容器本体に接続するための開口部と、前記開口部と相対する位置に形成した簡易吸引器を装着するための略同径の開口部と、双方の開口部の間に形成した前記容器本体上部から注出した液体を保持する略円筒状の液体溜まりと、を有する液体滞留容器部と、前記容器本体と前記液体滞留容器部との間にあって、前記容器本体の開口部に嵌入可能に形成された下側栓部および前記液体滞留容器部の開口部に嵌入可能に形成された上側栓部と、液体の移動が前記容器本体から前記液体滞留容器部への方向のみ可能となるように弁構造を形成して成る前記容器本体側から前記液体滞留容器部側へ貫通した液体通路と、前記容器本体側から容器外へ貫通した送気通路と、を有する弾性体の連結栓と、容器外から前記連結栓の前記送気通路を介して前記容器本体の底面近傍まで到達する程度の長さで、側面に複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように、また、空気を充填した場合、前記容器本体内部の形状と略同となるように合成樹脂シート2枚を接合して成形し、開口部を前記容器内上部で封止した空気袋と、で構成され、前記送気チューブを前記連結栓の前記容器本体側から前記送気通路を介して容器外へ貫通させて設置し、外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、で構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、公知のバキューマーを用いて液体滞留容器部内を負圧にすれば、容器本体内に充填された液体が吸引され、液体を液体滞留容器部内に滞留させることができる。また、空気袋が膨張し、排出した液体と同じ容積が空気で置換されるため、液体側に空気が進入することがなく、したがって、空気と接触させることなく液体の供給および保存をすることができる。
【0017】
また、本発明の液体供給装置は、請求項9に記載の液体供給装置であって、前記空気袋は、その断面が前記送気チューブを中心とする渦巻状となるように折り畳んで収納されていることを特徴とする。
上記構成によれば、空気袋が容易且つ均一に膨張するので、どのような状態においても空気と接触させることなく液体を保存することができる。
【0018】
また、本発明の液体供給装置は、請求項9又は10に記載の液体供給装置であって、前記連結栓は、前記上側栓部の露出を覆うための上側栓部キャップと、前記送気通路から吐出した前記送気チューブ末端の露出を覆うため送気チューブキャップと、をぞれぞれ有することを特徴とする。
上記構成によれば、液体滞留容器部を脱着した際に露出する上側栓部や、露出する送気チューブが覆われるので、容器本体内への空気の進入を確実に阻止し、液体の劣化を防止することができる。
【0019】
また、本発明の液体供給装置は、請求項9から11のいずれか一項記載の液体供給装置であって、前記液体滞留容器部は、前記液体溜まりの中央にて上下が略同形状となるように分割可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、液体滞留容器部の成型上の自由度が増加するので、材質に応じた最良の成型方法を選択して液体滞留容器部を形成することができる。また、収納や掃除も容易に行える。
【0020】
また、本発明の液体供給装置は、請求項12に記載の液体供給装置であって、前記液体滞留容器部は、前記分割した上下の双方の端部を連結するための嵌入部と、前記連結栓の前記液体通路を介して上方へ噴出した液体を補足するための液体トラップと、で形成された弾性体のジョイントを有することを特徴とする。
上記構成によれば、液体滞留容器部を容易に組み立てることができ、また、液体が液体滞留容器部内へ最初に排出されるとき、液体が勢いよく噴出してバキューマー内へ浸入することを防止できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の液体保持容器や液体供給装置によれば、容器を正立させたままで、液体と空気とを接触させることなく液体の保管や注出が行えるので、液体の経時劣化を効果的に防止し、品質を長時間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態1における液体保持容器の形状を示す断面図である。
【図2】送気チューブと空気袋の詳細を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態2における液体保持容器の形状を示す断面図である。
【図4】送気チューブと空気袋の詳細を説明するための図である。
【図5】空気袋が折り畳まれている状態を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態3における液体供給装置の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4における液体供給装置の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態5における液体供給装置の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態6における液体供給装置の構成を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態7における液体供給装置の構成を示す断面図である。
【図11】液体供給装置にバキューマーを装置する様子を説明するための断面図である。
【図12】本発明の実施の形態における液体供給装置の連結栓の構造を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態における液体供給装置の液体滞留容器部の構造を示す断面図である。
【図14】脱着した液体滞留容器部を立てて載置する様子を説明するための断面図である。
【図15】ワインサーバーを正立させた状態で使用した場合の課題を説明するための図である。
【図16】ワインサーバーを成立させた状態で使用した場合の課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態における液体保持容器および液体供給装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、それぞれの実施の形態において、同一の機能部には同一の符号を付与し、重複する箇所は詳細な説明を省略する。
【0024】
[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1における液体保持容器の形状を示す断面図である。液体保持容器100は、主に、容器本体10、栓20、送気チューブ30、空気袋40、注出チューブ50、で構成される。
【0025】
容器本体10は、ワインなどの飲料や液体の薬品などを充填する瓶等である。栓20は、ゴムなどの弾性体で形成され、嵌入して容器を密閉し、後述する送気チューブ30や注出チューブ50を保持する。そのため、容器内に充填された液体と反応したり、液体を変質させたりしない材質であることが好ましい。
【0026】
送気チューブ30は、空気袋40へ外部の空気を送気するためのチューブである。チューブは容器本体10の底面近傍まで挿入されており、側面のみに複数の開口31を有する。空気袋40は、送気チューブ30の容器本体10内に挿入された部分のほとんどを覆うように細長い袋状に成形されている。空気袋40は、開口部41が送気チューブ30の瓶内上部で封止されており、容器内の容積を空気で置換することができる。
【0027】
図2は、送気チューブ30と空気袋40の詳細を説明するための図である。図に示すように、空気袋40は、空気が入っていない状態では、その断面が放射状に3方向に伸びる襞42を形成するような形状に成形されている。また、空気袋40は、下方へ向かうにしたがって断面の形状が大きくなっていて、容器の下の方から膨張するようになっている。この空気袋40も、容器内に充填された液体と反応したり、液体を変質させたりしない材質で、且つ、容易に膨張(伸縮)する薄肉のラテックス等であることが好ましい。以上の送気チューブ30と空気袋40とで空気室を構成する。なお、本実施の形態では襞42の数を3としたが、これに限定されるものではなく、より均一に膨張させるためにこれより多い襞を有する形状としてもよい。
【0028】
注出チューブ50は、容器内に充填された液体を外部へ排出するためのチューブである。
【0029】
上記の液体保持容器100であれば、非常に容易に、空気と接触させることなく液体を容器内に充填することができる。具体的には、まず、容器本体10に、液体を容器の開口部付近に達する程度まで入れる。次に、送気チューブ30、空気袋40、注出チューブ50が装着された栓20で容器本体10の開口部を封止する。このとき、空気袋40が末端から徐々に容器内へ挿入されると、その容積分液面が上昇し、栓20を嵌入するときには注出チューブ50から僅かの液体が溢れる。栓20の内端の面と、注出チューブ50の容器内側の末端は同一面内にあるため、空気は容器内に残留することなく排出され、栓20が嵌入された時点で容器本体10内は液体だけが充満した状態となる。
【0030】
なお、市販のワインなどの場合、瓶そのものを容器本体10として利用すれば、ワインを移し変える手間もなく、またワインが僅かでも空気と接触することを防ぐことができるので大変好ましい。
【0031】
[実施の形態2]図3は、本発明の実施の形態2における液体保持容器の形状を示す断面図である。液体保持容器200は、主に、容器本体10、栓20、送気チューブ30、空気袋60、注出チューブ50、で構成される。実施の形態1と比較して、空気袋60の構成が違う点が異なる。
【0032】
空気袋60は、送気チューブ30の容器本体10内に挿入された部分のほとんどを覆うように、また、空気を充填した場合、容器本体10内部の形状と略同となるように合成樹脂シート2枚を接合して成形されている。空気袋60は、開口部61が送気チューブ30の瓶内上部で封止されており、容器内の容積を空気で置換することができる。
【0033】
図4は、送気チューブ30と空気袋60の詳細を説明するための図である。図に示すように、同じ形状の合成樹脂シート2枚の外周62を溶着して形成した空気袋60は、空気が入っていない状態では、その断面は一直線状であり、図5に示すように、その断面が送気チューブ30を中心とする渦巻状となるように折り畳んで収納されている。袋自体は伸縮しないが、空気を送り込むことで容器本体10内部の形状と略同となるように膨張する。この空気袋60も、容器内に充填された液体と反応したり、液体を変質させたりしないアルミ蒸着ラミネートシート等であることが好ましい。以上の送気チューブ30と空気袋60とで空気室を構成する。
【0034】
上記の液体保持容器200であれば、非常に容易に、空気と接触させることなく液体を容器内に充填することができる。具体的には、まず、容器本体10に、液体を容器の開口部付近に達する程度まで入れる。次に、送気チューブ30、空気袋60、注出チューブ50が装着された栓20で容器本体10の開口部を封止する。このとき、空気袋60が末端から徐々に容器内へ挿入されると、その容積分液面が上昇し、栓20を嵌入するときには注出チューブ50から僅かの液体が溢れる。栓20の内端の面と、注出チューブ50の容器内側の末端は同一面内にあるため、空気は容器内に残留することなく排出され、栓20が嵌入された時点で、容器本体10内は液体だけが充満した状態となる。
【0035】
なお、市販のワインなどの場合、瓶そのものを容器本体10として利用すれば、ワインを移し変える手間もなく、またワインが僅かでも空気と接触することを防ぐことができるので大変好ましい。
【0036】
次に、上記2種類の液体保持容器を用いて構成した液体供給装置について説明する。
【0037】
[実施の形態3]図6は、本発明の実施の形態3における液体供給装置の構成を示す断面図である。液体供給装置300は、液体保持容器100を用い、送気チューブ30の末端に弾性体で形成した送気用ボール70を装置し、また、注出チューブ50を末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブ51を装置して構成される。
【0038】
送気用ボール70は、ゴムなどの弾性体で形成されたボールであり、表面はぶどうの房のような凹凸を呈して手で握りやすい形状となっている。この送気用ボール70を握り潰すと、開口部71から送気チューブ30を介して空気袋40へ空気が送られる。バルブ51を開放している状態では、空気袋40の膨張により加圧された液体が注出チューブ50の末端から注出され、液体を供給することができる。バルブ51を閉鎖すると液体の供給が終了し、また、液体が逆流して容器本体10内部へ空気が入ることも防止される。
【0039】
なお、液体供給装置300の空気室は、長く伸びた送気チューブ30とそれを覆うように細長く形成された空気袋40で構成されているので、従来のように縦長風船状の中空体が浮き上がろうとして送気がしにくくなったり、不均一に膨張して残りの液体を排出することができなくなったりする課題が解消され、従って、容器本体10を正立させた状態で液体の供給および保管を行うことができる。また、供給および保管の際に液体が空気と接触することが全くないため、酸化等することなく、液体の品質を長時間維持することができる。
【0040】
[実施の形態4]図7は、本発明の実施の形態4における液体供給装置の構成を示す断面図である。液体供給装置400は、液体保持容器100を用い、注出チューブ50の末端に液体を吸引するための手動ポンプ80を装置して構成される。
【0041】
手動ポンプ80は、負圧で液体を汲み上げる公知のポンプで、レバー81を上下することで容器本体10内に充填された液体を注出チューブ50を介して吸引する。手動ポンプ80を作動すると、ポンプの先端開口部83から吸引された液体が排出される。液体が吸引されると、容器本体10内は負圧になるので、排出されたのと同じ容積分の空気が送気チューブ30を介して空気袋40へ進入し、空気袋40が膨張する。レバー81の取っ手部分を下げた状態で動作を停止すると、液体の供給が終了する。なお、液体が逆流して容器本体10内部へ空気が入ることはない。バルブ84は、通常は閉鎖しているが、開放すると外部から空気が進入できるようになっている。液体をほとんど排出し、空気袋40が膨張して容器本体10内が負圧の状態では栓20を脱着することができないが、バルブ84を開放して負圧を解消すれば栓20を脱着することができる。
【0042】
なお、液体供給装置400の空気室は、長く伸びた送気チューブ30とそれを覆うように細長く形成された空気袋40で構成されているので、従来のように縦長風船状の中空体が浮き上がろうとして送気がしにくくなったり、不均一に膨張して残りの液体を排出することができなくなったりする課題が解消され、従って、容器本体10を正立させた状態で液体の供給および保管を行うことができる。また、供給および保管の際に液体が空気と接触することが全くないため、酸化等することなく、液体の品質を長時間維持することができる。
【0043】
[実施の形態5]図8は、本発明の実施の形態5における液体供給装置の構成を示す断面図である。液体供給装置500は、液体保持容器200を用い、送気チューブ30の末端に弾性体で形成した送気用ボール70を装置し、また、注出チューブ50を末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブ51を装置して構成される。
【0044】
送気用ボール70は、ゴムなどの弾性体で形成されたボールであり、表面はぶどうの房のような凹凸を呈して手で握りやすい形状となっている。この送気用ボール70を握り潰すと、開口部71から送気チューブ30を介して空気袋60へ空気が送られる。バルブ51を開放している状態では、空気袋60の膨張により加圧された液体が注出チューブ50の末端から注出され、液体を供給することができる。バルブ51を閉鎖すると液体の供給が終了し、また、液体が逆流して容器本体10内部へ空気が入ることも防止される。
【0045】
なお、液体供給装置500の空気室は、長く伸びた送気チューブ30とそれを覆うように形成された空気袋60で構成されているので、従来のように縦長風船状の中空体が浮き上がろうとして送気がしにくくなったり、不均一に膨張して残りの液体を排出することができなくなったりする課題が解消され、従って、容器本体10を正立させた状態で液体の供給および保管を行うことができる。また、供給および保管の際に液体が空気と接触することが全くないため、酸化等することなく、液体の品質を長時間維持することができる。
【0046】
[実施の形態6]図9は、本発明の実施の形態6における液体供給装置の構成を示す断面図である。液体供給装置600は、液体保持容器200を用い、注出チューブ50の末端に液体を吸引するための手動ポンプ80を装置して構成される。
【0047】
手動ポンプ80は、負圧で液体を汲み上げる公知のポンプで、レバー81を上下することで容器本体10内に充填された液体を注出チューブ50を介して吸引する。手動ポンプ80を作動すると、ポンプの先端開口部83から吸引された液体が排出される。液体が吸引されると、容器本体10内は負圧になるので、排出されたのと同じ容積分の空気が送気チューブ30を介して空気袋60へ進入し、空気袋60が膨張する。レバー81の取っ手部分を下げた状態で動作を停止すると、液体の供給が終了する。なお、液体が逆流して容器本体10内部へ空気が入ることはない。バルブ84は、通常は閉鎖しているが、開放すると外部から空気が進入できるようになっている。液体をほとんど排出し、空気袋60が膨張して容器本体10内が負圧の状態では栓20を脱着することができないが、バルブ84を開放して負圧を解消すれば栓20を脱着することができる。
【0048】
なお、液体供給装置600の空気室は、長く伸びた送気チューブ30とそれを覆うように形成された空気袋60で構成されているので、従来のように縦長風船状の中空体が浮き上がろうとして送気がしにくくなったり、不均一に膨張して残りの液体を排出することができなくなったりする課題が解消され、従って、容器本体10を正立させた状態で液体の供給および保管を行うことができる。また、供給および保管の際に液体が空気と接触することが全くないため、酸化等することなく、液体の品質を長時間維持することができる。
【0049】
[実施の形態7]図10は、本発明の実施の形態7における液体供給装置の構成を示す断面図である。液体供給装置700は、液体保持容器200で用いた空気室(空気袋60および送気チューブ30)の送気チューブ30を、栓20とは異なる連結栓21に挿入して外部へ貫通させ、更に、連結栓21の上方に、注出した液体を滞留させるための液体滞留容器部800を装置して構成される。
【0050】
この液体供給装置700は、図11に示すように、液体を吸引する手段としてバキューマー900を利用する構成としている。バキューマー900は、負圧を生成する公知の手動ポンプで、その先端部901を、液体滞留容器部800の開口部810に予め嵌挿したバキューマー用スペーサー910に嵌挿して、レバー902を上下することで、液体滞留容器部800内の空気を吸引して内部を負圧にする。
【0051】
液体滞留容器部800内が負圧になると、容器本体10内に充填された液体が連結栓21の液体通路24に浸入して上昇し、先端から液体滞留容器部800内へ排出される。排出された液体は、液体滞留容器部800の液体溜まり811に保持される。液体が排出されると、容器本体10内が負圧になるので、排出されたのと同じ容積分の空気が送気チューブ30を介して空気袋60へ進入し、空気袋60が膨張する。
【0052】
所望の量の液体を液体滞留容器部800に滞留させたら、バキューマー900およびバキューマー用スペーサー910を脱着し、液体保持容器部800を装着したまま容器本体10を適宜傾けることにより液体を別の容器等へ注ぐことができる。また、液体の注出が終了したときには、液体滞留容器部800を連結栓21から脱着して液体を保管することができる。
【0053】
図12は、本発明の実施の形態における液体供給装置の連結栓の構造を示す断面図である。連結栓21は、弾性体で構成され、上部外周面に上側栓部22、下部外周面に下側栓部21が形成されている。上側栓部22は液体滞留容器部800を嵌入するための栓部であり、下側栓部23は容器本体10に嵌入するための栓部である。双方の栓部に形成された複数の凹凸は、嵌入する際の密閉性を付与する。連結栓21に形成した上側栓部22と下側栓部23により、容器本体10と液体滞留容器部800が連結される。
【0054】
また、連結栓21の内部には、容器本体10側から液体滞留容器部800側へ液体を通過させるための液体通路24と、空気室を構成する送気チューブ30を挿入して外部へ貫通させるための送気通路26が形成されている。なお、液体通路24の先端には弁部25が形成されているため、液体滞留容器部800内に一旦流入した液体が逆流したり、液体滞留容器部800内の空気が容器本体10側へ進入したりすることはない。
【0055】
更に、連結栓21には、液体滞留容器部800が脱着されて上側栓部22が露出しているときに栓部を覆う上側栓部キャップ27、送気通路26から突出した送気チューブ30を覆う送気チューブキャップ28が形成されている。これにより、保管時の容器本体10側への空気の進入を確実に阻止し、液体の劣化を防止することができる。また、衛生上も好ましい。なお、上側栓部キャップ27、送気チューブキャップ28は、それぞれ連結栓21と同材質で、且つ、連結栓21につながるリードを含めて一体成型されており、キャップが未使用時に紛失するおそれがない。
【0056】
次に、図13は、本発明の実施の形態における液体供給装置の液体滞留容器部の構造を示す断面図である。液体滞留容器部800は、開口部810と液体溜まり811を含む同形状の一対の容器と、それらを接続するジョイント820と、で構成される。液体滞留容器部800はガラスまたは透明樹脂、ジョイント820は軟質樹脂などの弾性体で構成される。ジョイント820には、分割した液体滞留容器部800を上下両方向から嵌挿するための嵌入部821、噴出した液体が上方へ到達しないようにする液体トラップ822が形成されている。特に、液体が液体滞留容器部800内に最初に排出されるときは、液体が勢いよく噴出することがある。液体トラップ822は、噴出した液体が上方へ進むのを遮断して下方へ返す。これにより、液体がバキューマー900内へ浸入してバキューマー900を汚損するのを防止することができる。
【0057】
ところで、この液体トラップ822の外径は、液体滞留容器部800の開口部810の内径と略同となるように形成されているので、図14に示すように、脱着した液体滞留容器部800を別のジョイント820の上に載置すれば、略円筒状で転がりやすい液体滞留容器部800を確実且つ安全に固定することができる。なお、液体滞留容器部800を、同形状の一対の容器を組み合わせて形成する構成としたことにより、液体トラップを設けることができることのほか、容器を樹脂で形成するときにインジェクション成型ができるようになるなど、成型上の自由度が増加するという利点もある。また、液体注出に使用した後は、容器を分割して洗浄、保管することができるので、保守性や収納性に優れる。
【0058】
なお、液体供給装置700の空気室は、長く伸びた送気チューブ30とそれを覆うように形成された空気袋60で構成されているので、従来のように縦長風船状の中空体が浮き上がろうとして送気がしにくくなったり、不均一に膨張して残りの液体を排出することができなくなったりする課題が解消され、従って、容器本体10を正立させた状態で液体の供給および保管を行うことができる。また、供給および保管の際に液体が空気と接触することが全くないため、酸化等することなく、液体の品質を長時間維持することができる。
【0059】
以上のように、本発明の実施の形態における液体保持容器および液体供給装置によれば、液体と空気との接触を防止し、且つ、容器を正立させたままで液体の保管や注出が容易に行える。したがって、液体が酸化するなどの経時劣化を防止することができる。特に、酸化による品質劣化を嫌うデリケートな液体(ワインなどの醸造酒類、ワクチンなどの液体の薬品など)の保存や供給において効果を発揮することが期待される。
【0060】
更に、本発明の実施の形態における液体保持容器および液体供給装置によれば、常に、容器上部にある液体から先に注出される。したがって、沈殿物(不純物)を含有する液体(例えば、ワインに含まれるおり)などでは、それらを最後まで排出させずに液体の注出を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明に係る液体保持容器および液体供給装置は、液体の経時劣化を効果的に防止するという効果を有し、酸化等により品質が著しく劣化する液体の保持容器および供給装置として有用である。
【符号の説明】
【0062】
10 容器本体
20 栓
21 連結栓
22 上側栓部
23 下側栓部
24 液体通路
25 弁部
26 送気通路
27 上側栓部キャップ
28 送気チューブキャップ
30 送気チューブ
31 開口
32 封止位置用ストッパー
33 送気チューブ末端
40 空気袋
41 開口部
42 襞
50 注出チューブ
51 バルブ
60 空気袋
61 開口部
62 空気袋の外周(溶着部)
70 送気用ボール
71 開口部
80 手動ポンプ
81 レバー
82 ポンプ内タンク
83 先端開口部
84 バルブ
100,200 液体保持容器
300,400,500,600,700 液体供給装置
800 液体滞留容器部
810 開口部
811 液体溜まり
820 ジョイント
821 嵌入部
822 液体トラップ
900 バキューマー
910 バキューマー用栓スペーサー
1000 中空体
1010 チューブとの境目
1020 中空体の上部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、
前記容器本体の開口部に嵌入する弾性体の栓と、
前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体の底面近傍まで挿入された、側面のみに複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように細長い袋状に成形され、開口部を前記送気チューブの前記容器内上部で封止した弾性体の空気袋とで構成され、前記送気チューブを介して外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、
前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体内に充填された液体を排出するための注出チューブと、を有することを特徴とする液体保持容器。
【請求項2】
前記空気袋は、その断面が少なくとも3以上の放射状の襞を形成するような形状に成形されており、且つ、前記断面の形状は下方へ向かうにしたがって大きくなることを特徴とする請求項1に記載の液体保持容器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液体保持容器を用い、前記送気チューブの末端に弾性体で形成した送気用ボールを装置し、また、前記注出チューブを末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする液体供給装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の液体保持容器を用い、前記注出チューブの末端に液体を吸引するための手動ポンプを装置し、前記手動ポンプの上流側の途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする液体供給装置。
【請求項5】
容器本体と、
前記容器本体の開口部に嵌入する弾性体の栓と、
前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体の底面近傍まで挿入された、側面に複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように、また、空気を充填した場合、前記容器本体内部の形状と略同となるように合成樹脂シート2枚を接合して成形され、開口部を前記容器内上部で封止した空気袋とで構成され、前記送気チューブを介して外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、
前記栓の内外両面を貫通し、前記容器本体内に充填された液体を排出するための注出チューブと、を有することを特徴とする液体保持容器。
【請求項6】
前記空気袋は、その断面が前記送気チューブを中心とする渦巻状となるように折り畳んで収納されていることを特徴とする請求項5に記載の液体保持容器。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の液体保持容器を用い、前記送気チューブの末端に弾性体で形成した送気用ボール装置し、また、前記注出チューブを末端が下向きになるように延長し、途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする液体供給装置。
【請求項8】
請求項5又は6に記載の液体保持容器を用い、前記注出チューブの末端に液体を吸引するための手動ポンプを装置し、前記手動ポンプの上流側の途中に開閉自在なバルブを装置して構成したことを特徴とする液体供給装置。
【請求項9】
容器本体と、
前記容器本体に接続するための開口部と、前記開口部と相対する位置に形成した簡易吸引器を装着するための略同径の開口部と、双方の開口部の間に形成した前記容器本体上部から注出した液体を保持する略円筒状の液体溜まりと、を有する液体滞留容器部と、
前記容器本体と前記液体滞留容器部との間にあって、前記容器本体の開口部に嵌入可能に形成された下側栓部および前記液体滞留容器部の開口部に嵌入可能に形成された上側栓部と、液体の移動が前記容器本体から前記液体滞留容器部への方向のみ可能となるように弁構造を形成して成る前記容器本体側から前記液体滞留容器部側へ貫通した液体通路と、前記容器本体側から容器外へ貫通した送気通路と、を有する弾性体の連結栓と、
容器外から前記連結栓の前記送気通路を介して前記容器本体の底面近傍まで到達する程度の長さで、側面に複数の開口を有する送気チューブと、前記送気チューブの前記容器本体内に挿入された部分のほとんどを覆うように、また、空気を充填した場合、前記容器本体内部の形状と略同となるように合成樹脂シート2枚を接合して成形し、開口部を前記容器内上部で封止した空気袋と、で構成され、前記送気チューブを前記連結栓の前記容器本体側から前記送気通路を介して容器外へ貫通させて設置し、外部から空気を送り込むことで容易に膨張可能な空気室と、で構成したことを特徴とする液体供給装置。
【請求項10】
前記空気袋は、その断面が前記送気チューブを中心とする渦巻状となるように折り畳んで収納されていることを特徴とする請求項9に記載の液体供給装置。
【請求項11】
前記連結栓は、前記上側栓部の露出を覆うための上側栓部キャップと、前記送気通路から吐出した前記送気チューブ末端の露出を覆うため送気チューブキャップと、をぞれぞれ有することを特徴とする請求項9又は10に記載の液体供給装置。
【請求項12】
前記液体滞留容器部は、前記液体溜まりの中央にて上下が略同形状となるように分割可能であることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項記載の液体供給装置。
【請求項13】
前記液体滞留容器部は、前記分割した上下の双方の端部を連結するための嵌入部と、前記連結栓の前記液体通路を介して上方へ噴出した液体を補足するための液体トラップと、で形成された弾性体のジョイントを有することを特徴とする請求項12に記載の液体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−93610(P2011−93610A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277978(P2009−277978)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(504204384)有限会社ユイット (32)
【Fターム(参考)】