説明

液晶表示装置

【課題】 信号線に起因して生ずる光漏れを抑制し、コントラストに優れた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 アレイ基板2と対向基板3間に液晶層が挟持され、アレイ基板2上に各画素に対応してスイッチング素子が形成されるとともに、これらスイッチング素子に接続される走査線Y及び信号線Xが形成されている。走査線(ゲート線22)と信号線21が異なる配線層として形成されており、ゲート線22を含む下層配線層には、投影した際に上層配線層として形成される信号線21の少なくとも端縁を覆うように遮光パターン24が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示領域に信号線が形成されてなる液晶表示装置に関するものであり、信号線の形成に起因して発生する光漏れを解消する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力等の優れた特徴を有する平面表示装置であることから、いわゆるPDAや携帯電話等のようなモバイル機器や、パーソナルコンピュータの表示部、さらには液晶テレビ等、広範な用途に用いられている。
【0003】
前記液晶表示装置は、液晶層が一対の表示パネル基板、すなわちアレイ基板及び対向基板間に挟持された構造の液晶表示パネルを有しており、前記アレイ基板と対向基板の間に画素毎に選択的に電圧を印加することで液晶層が制御され、画像の表示が行われる。ここで、例えばアクティブマトリクス型液晶表示パネルでは、アレイ基板に、アモルファスシリコンやポリシリコン半導体を用いて薄膜トランジスタ(TFT)がスイッチング素子として形成されるとともに、このスイッチング素子と接続される画素電極、走査線、信号線等が形成される。一方、対向基板には、酸化錫インジウム(ITO)等からなる対向電極やカラーフィルター等が形成される。
【0004】
前述の構成を有する液晶表示装置においては、駆動回路の集積化に伴い、回路遅延や書き込み不足といった問題があり、信号線等の配線の低抵抗化が求められている。そこで、一般的には、信号線等の配線の膜厚を厚くすることが行われており、これにより配線の低抵抗化を実現するようにしている。ただし、配線の膜厚を厚くした場合、配線段差が形成され、様々な問題を引き起こすおそれがある。
【0005】
そこで、配線による段差を解消する技術が提案されている(例えば、特許文献1等を参照)。特許文献1記載の発明では、グレイトーン露光技術を用いて、部分的に厚さの異なる配線を工程数を増加させることなく形成し、走査線や信号線といった電気配線の交差する部分において、配線段差を低減するようにしている。特許文献1記載の発明では、配線段差を低減することで、絶縁膜の段差被覆性が改善され、配線間の短絡や断線等の不良が低減される。また、ゲート絶縁膜を従来よりも薄くすることが可能となるので、薄膜トランジスタのON電流が増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−190598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、液晶表示装置では、信号線の上に平坦化膜や画素電極(ITO)、液晶配向膜等が積層されているが、低抵抗化を目的に信号線の膜厚を厚くすると、光漏れが顕著になるという問題が生じている。例えば、回路の集積化により信号線の側面の傾斜角度が高くなり、前記低抵抗化で信号線の膜厚が厚くなると、信号線端面での反射光が増加し、光漏れの原因となる。さらに、液晶表示装置の高精細化に伴い、信号線のライン数が増加するが、信号線のライン数が増加すれば信号線端面での反射漏れによる光漏れ量が多くなる。
【0008】
前記光漏れが発生すると、液晶表示装置のコントラストが低下するといった問題が生ずる。このような光漏れの問題は、特許文献1に記載されるような部分的に厚さの異なる配線を形成することでは回避することができず、新たな対策が待たれている。
【0009】
本発明は、前述の従来の実情に鑑みて提案されたものであり、信号線に起因して生ずる光漏れを抑制することができ、コントラストを向上することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成するために、本発明の液晶表示装置は、アレイ基板と対向基板間に液晶層が挟持され、アレイ基板上に各画素に対応してスイッチング素子が形成されるとともに、これらスイッチング素子に接続される走査線及び信号線が形成されてなる液晶表示装置であって、前記走査線と信号線が異なる配線層として形成されており、前記走査線を含む下層配線層には、投影した際に上層配線層として形成される信号線の少なくとも端縁を覆うように遮光パターンが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画素領域において、信号線の端面での反射光を低減することができ、光漏れを抑制することで、液晶表示装置のコントラストを向上させることが可能である。また、信号線の膜厚を必要に応じて十分に厚くし、信号線の側壁の傾斜角度も垂直に近い状態とすることができるので、低抵抗化や高集積化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】液晶表示パネルの概略構成を示す斜視図である。
【図2】アレイ基板の駆動回路の一例を示す回路図である。
【図3】画素領域の信号線及びゲート(走査)線の形成状態を示す要部概略平面図である。
【図4】遮光パターンと信号線の積層構造を示す概略断面図である。
【図5】(a)は信号線のみを形成した場合の入射光の反射の様子を模式的に示す概略断面図であり、(b)は遮光パターンを形成した場合の入射光の反射の様子を模式的に示す概略断面図である。
【図6】(a)は従来構造の液晶表示装置の視野角特性を示す図であり、(b)は本実施形態の液晶表示装置の視野角特性を示す図である。
【図7】遮光パターンを分割形成した例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した液晶表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
先ず、液晶表示装置の概略構成について説明する。液晶表示装置は、図1に示すように、アレイ基板2と対向基板3により構成される液晶表示パネル1を備え、これらアレイ基板2と対向基板3の間の液晶層を、アレイ基板2上に形成された薄膜トランジスタ(画素トランジスタ)をスイッチング素子として駆動することで、画像の表示が行われる。
【0015】
ここで、表示部である表示領域Hにおいては、アレイ基板2に各画素に対応して画素電極がマトリクス状に形成されるとともに、画素電極の行方向に沿って走査線が形成され、列方向に沿って信号線が形成されている。さらに、各走査線と信号線の交差位置に前記画素トランジスタが形成されている。
【0016】
一方、アレイ基板2の周辺領域(液晶表示パネル1の額縁領域)には、アレイ基板2に配列形成される信号線に駆動信号を供給する信号線駆動回路4や、走査線に駆動信号を供給する走査線駆動回路5等の駆動回路が形成されている。これら駆動回路は、複数の薄膜トランジスタと、これら薄膜トランジスタ接続される配線等から構成されている。
【0017】
図2は、前記液晶表示装置の概略的な回路構造の一例を示すものである。液晶表示装置は、前述の通り、液晶表示パネル1を備えており、さらにはこの液晶表示パネル1を制御する外部制御回路11を備える。液晶表示パネル1は、液晶層LQが一対の表示パネル基板、すなわちアレイ基板2及び対向基板3間に保持される構造を有し、外部制御回路11は、本例の場合、液晶表示パネル1から独立した回路基板上に配置されている。
【0018】
アレイ基板2は、マトリクス状に配置されるm×n個の画素電極PE、複数の画素電極PEの行に沿って形成されるm本の走査線Y(Y1〜Ym)、それぞれの画素電極PEの列に沿って形成されるn本の信号線X(X1〜Xn)、信号線X1〜Xn及び走査線Y1〜Ymの交差位置近傍にそれぞれ配置され例えばNチャネルポリシリコン薄膜トランジスタからなるm×n個の画素スイッチ12、走査線Y1〜Ymに平行に配置され各々対応行の画素電極PEに容量結合した補助容量線CS、走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路3、並びに信号線X1〜Xnを駆動する信号線駆動回路4、及び外部制御回路11とアレイ基板2間の接続に用いられる複数の外部接続パッドOLBを含む。
【0019】
対向基板3は、m×n個の画素電極PEに対向して配置されコモン電位Vcomに設定される単一の対向電極CEを含む。このコモン電位Vcomは例えば補助容量線CSにも印加される。
【0020】
外部制御回路11は、例えばモバイル機器等の処理回路から供給されるデジタル映像信号及び同期信号を受取り、画素表示信号Vpix、垂直走査制御信号YCT及び水平走査制御信号XCTを発生する。垂直走査制御信号YCTは走査線駆動回路3に供給され、水平走査制御信号XCTは表示信号Vpixと共に信号線駆動回路4に供給される。走査線駆動回路3は走査信号を1垂直走査(フレーム)期間毎に走査線Y1〜Ymに順次供給するよう垂直走査制御信号YCTによって制御される。信号線駆動回路4は、走査信号により駆動される1水平走査期間(1H)において入力されるデジタル映像信号を直並列変換し、さらにデジタル・アナログ変換した表示信号Vpixをアナログ形式で信号線X1〜Xnにそれぞれ供給するように水平走査制御信号XCTによって制御される。
【0021】
この液晶表示装置では、液晶層LQがm×n個の画素電極PEにそれぞれ対応してm×n個の表示画素PXに区画され、各表示画素PXが2本の隣接走査線Yと2本の隣接信号線Xとの間にほぼ規定される。表示画面はこれらm×n個の表示画素PXにより構成される。走査線駆動回路3及び信号線駆動回路4は、図1及び図2に示すように、m×n個の表示画素PXの外側に配置され、複数の外部接続パッドOLBはアレイ基板2の周縁に配置される。信号線駆動回路4は、これら外部接続パッドOLBよりも内側に配置される。各画素スイッチ12は対応走査線Yからの走査信号に応答して対応信号線Xからの表示信号Vpixをサンプリングして対応画素電極PEに印加し、この画素電極PEの電位と対向電極CEの電位との電位差に基づいて対応表示画素PXの光透過率を制御する。
【0022】
前述の構成を有する液晶表示装置では、駆動回路の集積化に伴い、回路遅延や書き込み不足といった問題が生ずるおそれがあり、信号線X1〜Xnを極力低抵抗化することが求められている。信号線X1〜Xnを低抵抗化するには、信号線X1〜Xnの膜厚を厚くする必要がある。ただし、信号線X1〜Xnの膜厚を厚くすると、信号線の側壁でバックライト光が反射されて光漏れが発生する。
【0023】
そこで、本実施形態の液晶表示装置では、画素領域において、投影した時に上層配線層である信号線の端縁を覆う形で下層配線層に遮光パターンを形成し、バックライト光の信号線側壁での反射を抑制し、光漏れの発生を防ぐようにしている。
【0024】
図3は、画素領域に形成される信号線21とゲート線(走査線)22,補助容量線23の概略平面図である。画素領域においては、信号線21が図中縦方向に、ゲート線22や補助容量線23は図中横方向に形成されている。また、信号線21が上層配線層であり、ゲート線22や補助容量線23が下層配線層である。
【0025】
本実施形態の場合、下層配線層の形成に際し、前記ゲート線22や補助容量線23と同時に遮光パターン24をパターニング形成している。この遮光パターン24は、前記ゲート線22や補助容量線23とは電気的に接続されておらず、いわゆるダミーパターンとして形成されるものである。
【0026】
前記遮光パターン24は、前記信号線21と平行に信号線21と重なるように形成されており、前記遮光パターン24の線幅W1が前記信号線21の線幅W2よりも大とされ、例えば基板20側から投影した場合に、前記遮光パターン24が信号線21の両端縁を覆い隠す形になっている。なお、前記遮光パターン24は、信号線21の全てと重なるように形成することが理想的であるが、ゲート線22の形成領域や信号線21の半導体層との接続領域CHには遮光パターン24を形成することはできない。したがって、本実施形態の場合、遮光パターン24がゲート線22の形成領域や信号線21の半導体層との接続領域で分断され、島状に形成されている。
【0027】
図4は、前記遮光パターン24と信号線21の積層状態を示すものである。遮光パターン24は、ゲート線22や補助容量線23と同じく下層配線層の一部として基板20上に形成されており、この上に層間絶縁膜25を介して上層配線層である信号線21が形成されている。また、信号線21は平坦化膜26で被覆することにより平坦化され、さらにその上に前記画素電極PEとなるITO膜27や配向膜となるポリイミド膜28が形成されている。
【0028】
ここで、前記の通り、遮光パターン24が信号線21と重なるように形成され、信号線21の両端縁を覆い隠す形になっているので、信号線21の側壁での反射による光漏れを抑制することが可能である。
【0029】
図5(a)は、信号線21のみを形成した場合の入射光(バックライト光)が反射する様子を模式的に示すものである。信号線21は、低抵抗化するための膜厚を厚くする必要がある。また、高精細化に対応して、信号線21の側壁は垂直に近い傾斜角度とされている。さらに、信号線21には、アルミニウム等の反射率の高い材料が使用され、例えばTi等からなるバリアメタル層を上下に積層形成した場合にも、配線の主体はAl層である。このような要件を満たす信号線21においては、図5(a)に破線矢印で示すように、比較的垂直に近い角度で入射されるバックライト光も側壁21Aで反射され、反射光量が多くなる。
【0030】
これに対して、信号線21の両端縁を覆い隠すように遮光パターン24を形成した場合、図5(b)に示すように、垂直に近い角度で入射されるバックライト光は遮光パターン24で反射され、信号線21に到達することはない。一方、広角で入射する光は、遮光パターン24で反射されたとしても、さらに信号線21で反射され、戻り光となる。したがって、光漏れとなる光量が大幅に削減される。
【0031】
なお、前述の遮光パターン24は、側壁の傾斜角度が小さいことが好ましい。前記傾斜角度を小さくすることで、遮光パターン24の側壁での反射による光漏れを抑えることが可能である。具体的には、遮光パターン24の側壁の傾斜角度をθ1、信号線21の側壁の傾斜角度をθ2とした時に、θ1<θ2とすることが好ましい。このような設定にすることにより、光漏れを効果的に低減することが可能である。
【0032】
前述のように遮光パターン24の側壁の傾斜角度θ1を信号線21の側壁の傾斜角度θ2よりも小さな角度とするためには、例えば、遮光パターン24をエッチングによりパターニングする際に形成するレジストパターンの露光条件を調整すればよい。フォトリソ技術を用いて遮光パターン24やゲート線22,補助容量線23をエッチングする場合、各パターンに応じてレジストパターンを形成し、これをマスクとしてエッチングを行う。この時、露光量を制御することでエッチング形成される遮光パターン24の側壁の傾斜角度を制御することができ、レジストパターンを形成する際の露光量を小さくすれば、エッチン形成される遮光パターン24の側壁の傾斜角度を小さくすることができる。
【0033】
また、遮光パターン24については、前記側壁の傾斜角度の他、反射率も小さいことが好ましい。遮光パターン24の反射率が大きいと、遮光パターン24の側壁での反射による光漏れが問題となるおそれがある。したがって、遮光パターン24の反射率をR1、信号線21の反射率をR2とした時に、R1<R2であることが好ましい。通常の液晶表示装置においては、信号線21には前述の通りアルミニウムが使用され、ゲート線22にはタングステン(W)等が使用される。アルミニウムとタングステンでは、タングステンの方が反射率が低く、したがって信号線21やゲート線22を通常通りの材料で形成すれば、自ずと前記要件を満たすことになる。
【0034】
以上の構成を採用することにより、光漏れによるコントラストの低下を防止することができる。実際、従来構造の液晶表示装置[図5(a)に示すように、信号線21の下に遮光パターン24が形成されていない構造の液晶表示装置]と本実施形態の液晶表示装置[図5(b)に示すように、信号線21の下に信号線21の端縁を覆い隠す形で遮光パターン24が形成された構造の液晶表示装置]とでコントラスト値を比較したところ、従来構造の液晶表示装置ではコントラスト値680であったのに対して、本実施形態の液晶表示装置ではコントラスト値750であり、本実施形態の液晶表示装置においてコントラストの大幅な改善が見られた。
【0035】
また、図6(a)に従来構造の液晶表示装置の視野角を、図6(b)に本実施形態の液晶表示装置の視野角をそれぞれ示す。これら図面を比較すると明らかなように、従来構造の液晶表示装置では左右視野角が特に狭いのに対して、本実施形態の液晶表示装置では視野角も大幅に改善されていた。
【0036】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、信号線21の厚さを厚くして低抵抗化を図った場合にも、信号線21の側壁でのバックライト光の反射による光漏れを抑え、コントラストの改善を図ることが可能である。また、信号線21の厚さを厚くするとともに、信号線21の側壁の傾斜角度θ2を大きくすることができるので、高精細化を図る上でも有利である。さらに、前記遮光パターン24は、下層配線層としてゲート線22や補助容量線23と同時にパターニング形成することができるので、製造工程において工数を増やす必要がなく、生産性を低下する等のおそれもない。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明が前述の実施形態に限定されるものでないことは言うまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0038】
例えば、前述の実施形態においては、遮光パターン24を信号線21よりも幅広とすることにより信号線21の両端縁を遮光パターン24で覆うようにしたが、図7に示すように、遮光パターン24を平行な2本のパターン24A,24Bとして形成し、信号線21の両端縁を覆い隠すことも可能である。本例の場合、パターン24Aによって信号線21の図中左側の端縁を覆い隠し、パターン24Bによって信号線21の図中右側の端縁を覆い隠すようにしている。
【0039】
図7に示す例においても、垂直に近い角度で入射されるバックライト光はパターン24A,24Bで反射され、信号線21に到達することはない。広角で入射する光は、パターン24A,24Bで反射されたとしても、ブラックマトリクスによって遮光される。さらに、パターン24A,24B間を通過した光は、信号線21によって反射される。これらのことから、遮光パターン24を平行な2本のパターン24A,24Bとして形成した場合にも、光漏れを大幅に抑制することが可能である。
【0040】
なお、遮光パターン24を平行な2本のパターン24A,24Bとして形成した場合にも、各パターン24A,24Bの側壁の傾斜角度は信号線21の側壁の傾斜角度より小さくすることが望ましい。また、各パターン24A,24Bの反射率を信号線21の反射率よりも小さくすることが望ましい。
【符号の説明】
【0041】
1 液晶表示パネル、2 アレイ基板、3 対向基板、4 信号線駆動回路、5 走査線駆動回路、11 外部制御回路、12 画素スイッチ、21 信号線、21A 側壁、22 ゲート線、23 補助容量線、24 遮光パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレイ基板と対向基板間に液晶層が挟持され、アレイ基板上に各画素に対応してスイッチング素子が形成されるとともに、これらスイッチング素子に接続される走査線及び信号線が形成されてなる液晶表示装置であって、
前記走査線と信号線が異なる配線層として形成されており、前記走査線を含む下層配線層には、投影した際に上層配線層として形成される信号線の少なくとも端縁を覆うように遮光パターンが形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記遮光パターンの線幅が前記信号線の線幅よりも広いことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記遮光パターンの側壁の傾斜角度をθ1、前記信号線の側壁の傾斜角度をθ2としたときに、θ1<θ2であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記遮光パターンの反射率をR1、前記信号線を構成する主要な金属層の反射率をR2としたときに、R1<R2であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−281856(P2010−281856A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132806(P2009−132806)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(302020207)東芝モバイルディスプレイ株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】