説明

液晶表示電子機器および画像入力/画像表示方法

【課題】第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出した入力画像を第1視認方向表示画像または第2視認方向表示画像として表示する液晶表示電子機器、およびそのような液晶電子機器での画像入力/画像表示方法を提供する。
【解決手段】液晶表示電子機器1は、液晶表示部10と、液晶表示部10が相互に異なる第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに向けて異なる表示画像DIMを表示するように液晶表示部10に対して視差制御を施す視差制御部20と、視差制御部20に重畳して配置され入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30とを備え、入力した入力画像WIMを第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させた第1視認方向入力画像WIMfおよび第2視認方向入力画像WIMsに分離して認識し、液晶表示部10でそれぞれを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示する液晶表示部を備える液晶表示電子機器、およびこのような液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子機器の表示形態として、例えば、単一の表示画面によって異なる2方向に対して互いに異なる2画像を表示する形態のもの(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)が提案されている。しかし、単に2画像が表示されるだけであり、電子機器に対してその場で直接的に入力操作を施すことはできず、異なる2方向からの異なる画像入力はできないという問題がある。
【0003】
あるいは、2次元/3次元の表示機能を備える形態のものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかし、この場合は、異なる方向にいる複数の利用者に対して異なる画像を表示することはできないという問題がある。
【0004】
また、従来の電子機器の入力形態として、例えば、電子ペンを適用して入力するもの(例えば、特許文献4参照。)、あるいは、タッチパネルを適用して入力する形態のもの(例えば、特許文献5、特許文献6参照。)が知られている。しかし、これらの電子機器での入力形態は、単一方向からの操作を基本とするものであり、異なる2方向から異なる利用者による異なる2入力を許容するものではなく、2方向からの異なる利用者による異なる入力を併せて許容することは困難である。
【0005】
上述したとおり、従来の電子機器では、異なる2方向からの異なる入力(操作)を許容する入力形態とすることができないことから、異なる方向からの異なる入力画像に対応させて異なる方向へ異なる表示画像を表示することはできなかった。
【0006】
したがって、従来の電子機器、例えば電子辞書などでは、単独利用が原則であり、同時に対向する2方向から操作して、対向位置にいる複数(2人)の利用者による同時的な情報伝達(相互間の情報交換)を図ることは困難であり、有効な機能(例えば翻訳機能)を十分に活用できないという問題があった。
【特許文献1】特開2007−206108号公報
【特許文献2】特開2005−78080号公報
【特許文献3】特開2004−112174号公報
【特許文献4】特開平9−34638号公報
【特許文献5】特開2000−132338号公報
【特許文献6】特開2006−251927号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示する液晶表示部と、入力された入力画像を第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出する入力画像検出部と、第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出した入力画像を第1視認方向表示画像または第2視認方向表示画像として表示する液晶表示電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示する液晶表示部と、入力された入力画像を第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出する入力画像検出部と、第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出した入力画像を第1視認方向表示画像または第2視認方向表示画像として表示する液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る液晶表示電子機器は、表示制御液晶層および該表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、該液晶表示部に重畳して配置され前記液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように前記液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備える液晶表示電子機器であって、前記視差制御部に重畳して配置され入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部と、前記入力許容領域に対応して配置され、入力された入力画像を前記第1視認方向または前記第2視認方向に対応させて検出する入力画像検出部と、該入力画像検出部で検出された入力画像に画像演算処理を施して入力画像に対応する画像表示信号を生成する画像表示信号生成部とを備え、前記液晶駆動部は、前記画像表示信号に応じて前記第1視認方向表示画像/前記第2視認方向表示画像を表示する構成としてあることを特徴とする。
【0010】
この構成により、第1視認方向および第2視認方向に対応させて視差制御部で分離した入力画像を入力画像検出部で検出することから、分離して検出した入力画像に応じた表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を表示することが可能となり、第1視認方向および第2視認方向で分離した入力画像に対応する表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を対応する第1視認方向および第2視認方向でそれぞれ視認することができるので、複数操作者に対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた液晶表示電子機器とすることができる。
【0011】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記入力許容領域は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域および第2視認方向入力許容領域を備えることを特徴とする。
【0012】
この構成により、第1視認方向および第2視認方向に対応させた画像入力が可能となることから、第1視認方向および第2視認方向に対応する位置からの異なる操作者による異なる画像入力を許容することができる。
【0013】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記入力画像検出部は、前記第1視認方向入力許容領域に入力された第1視認方向入力画像を検出する第1視認方向入力画像検出部と、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像を検出する第2視認方向入力画像検出部とを備えることを特徴とする。
【0014】
この構成により、第1視認方向入力許容領域に第1視認方向入力画像検出部を対応させ、第2視認方向入力許容領域に第2視認方向入力画像検出部を対応させることから、入力された入力画像(第1視認方向入力画像/第2視認方向入力画像)を第1視認方向入力画像検出部および第2視認方向入力画像検出部でそれぞれ別々に検出することが可能となり、画像入力の混同を防止して画像入力を正確に実行できるので、操作性、機能性の良い液晶表示電子機器とすることができる。
【0015】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記液晶表示部は、前記第1視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像に対応する第1入力対応表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示する第1表示領域と、前記第2視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第2視認方向入力許容領域に入力された前記第2視認方向入力画像に対応する第2入力対応表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第2表示領域とを備えることを特徴とする。
【0016】
この構成により、第1視認方向入力許容領域への第1視認方向入力画像または第2視認方向入力許容領域への第2視認方向入力画像に対応させた表示画像(第1視認方向表示画像としての第1入力対応表示画像、または第2視認方向表示画像としての第2入力対応表示画像)をそれぞれ表示することが可能となり、入力画像を容易に確認できる利便性の良い液晶表示電子機器とすることができる。
【0017】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記液晶表示部は、前記第1表示領域と前記第2表示領域との間に第3表示領域を備え、該第3表示領域は、前記第1表示領域に表示された前記第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第2表示領域に表示された前記第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてあるを特徴とする。
【0018】
この構成により、第1表示領域および第2表示領域とは異なる第3表示領域で表示画像(第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像、第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像)を表示することにより、第3表示領域で第1視認方向からは第1入力複製表示画像を第1視認方向表示画像として視認し、第2視認方向からは第2入力複製表示画像を第2視認方向表示画像として視認することが可能となることから、第3表示領域を共通表示領域として画像交換形式での情報交換を行なうことが可能となり、汎用性、機能性に優れた液晶表示電子機器とすることができる。
【0019】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記第3表示領域は、前記第2入力複製表示画像を180度回転させた第2回転表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第1入力複製表示画像を180度回転させた第1回転表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてあることを特徴とする。
【0020】
この構成により、一方(第1視認方向/第2視認方向)の操作者は、自己が入力した入力画像(第1視認方向入力画像/第2視認方向入力画像)に対応する表示画像(第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像/第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像)に加えて、対向する他方(第2視認方向/第1視認方向)の操作者が入力した入力画像(第2視認方向入力画像/第1視認方向入力画像)に対応する表示画像(第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像/第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像)を180度回転させた回転表示画像(第2回転表示画像/第1回転表示画像)を容易かつ正確に視認することが可能となり、操作性、視認性の良い液晶表示電子機器とすることができる。
【0021】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像が第1言語で構成され、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像が前記第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、前記第1回転表示画像は前記第1言語を翻訳した前記第2言語で表示され、前記第2回転表示画像は前記第2言語を翻訳した前記第1言語で表示される構成してあることを特徴とする。
【0022】
この構成により、入力画像が相互に異なる種類の言語で入力された場合、第1視認方向表示画像(第2入力複製表示画像を回転させた第2回転表示画像)および第2視認方向表示画像(第1入力複製表示画像を回転させた第1回転表示画像)は、それぞれ他方の言語を翻訳された形態で表示することから、異種言語を適用する操作者相互間での情報交換を容易に実行することが可能となる。
【0023】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記第2回転表示画像を前記第2表示領域に前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第1回転表示画像を前記第1表示領域に前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてあることを特徴とする。
【0024】
この構成により、対向する側の入力画像(第1視認方向入力画像/第2視認方向入力画像)を異なる表示領域で重複して表示することが可能となることから、例えば対向する相互間で言語変換を実行する場合に表示領域に応じて異なる種類の言語を適用することが可能となるので、利用上の機能性を向上させた液晶表示電子機器とすることができる。
【0025】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記第1視認方向に対応して配置され前記第1視認方向からの操作を受け付ける第1操作部と、前記第2視認方向に対応して配置され前記第2視認方向からの操作を受け付ける第2操作部とを備えることを特徴とする。
【0026】
この構成により、第1視認方向または第2視認方向それぞれで、個別に機能を操作することが可能となり、操作性、機能性に優れた液晶表示電子機器とすることができる。
【0027】
また、本発明に係る液晶表示電子機器では、前記入力画像検出部は、発光型入力ペンで入力された入力画像を検出する光電変換素子を備えることを特徴とする。
【0028】
この構成により、容易かつ高精度に入力画像を検出することが可能となる。
【0029】
また、本発明に係る画像入力/画像表示方法は、表示制御液晶層および該表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、該液晶表示部に重畳して配置され前記液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように前記液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備える液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法であって、入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部に入力された入力画像を前記視差制御部を介して検出する入力画像検出ステップと、該入力画像検出ステップで検出された入力画像に画像演算処理を施して画像表示信号を生成する画像表示信号生成ステップと、前記画像表示信号に応じて前記第1視認方向表示画像/前記第2視認方向表示画像を表示する画像表示ステップとを備えることを特徴とする。
【0030】
この構成により、第1視認方向および第2視認方向に対応させて視差制御部で分離した入力画像を検出することから、分離して検出した入力画像に応じて生成した画像表示信号によって表示制御液晶層を駆動することが可能となり、第1視認方向および第2視認方向で分離した入力画像に対応する表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を対応する第1視認方向および第2視認方向でそれぞれ表示することができるので、複数操作者に対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた画像入力/画像表示方法とすることができる。
【0031】
また、本発明に係る画像入力/画像表示方法では、前記入力許容領域は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域および第2視認方向入力許容領域を備え、前記液晶表示部は、前記第1視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像に対応する第1入力対応表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示する第1表示領域と、前記第2視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第2視認方向入力許容領域に入力された前記第2視認方向入力画像に対応する第2入力対応表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第2表示領域と、前記第1表示領域に表示された前記第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第2表示領域に表示された前記第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第3表示領域とを備え、前記画像表示ステップで、前記第2入力複製表示画像を180度回転させた第2回転表示画像を前記第1視認方向表示画像として前記第3表示領域に表示し、前記第1入力複製表示画像を180度回転させた第1回転表示画像を前記第2視認方向表示画像として前記第3表示領域に表示することを特徴とする。
【0032】
この構成により、第1視認方向および第2視認方向それぞれ一方で入力した入力画像を他方での表示画像として表示することが可能となり、一方の操作者が入力した入力画像を他方の操作者が容易かつ正確に表示画像として視認することが可能となることから、画像交換形式(対面形式)での情報交換が可能で、操作性、視認性の良い画像入力/画像表示方法とすることができる。
【0033】
また、本発明に係る画像入力/画像表示方法では、前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像が第1言語で構成され、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像が前記第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、前記画像表示ステップで、前記第1言語を翻訳した前記第2言語で前記第1回転表示画像を表示し、前記第2言語を翻訳した前記第1言語で前記第2回転表示画像を表示することを特徴とする。
【0034】
この構成により、操作者が相互に異なる言語を用いる場合に、操作者相互間での情報伝達(異種言語の翻訳による情報交換)を容易かつ正確に図ることが可能となる。
【発明の効果】
【0035】
本発明に係る液晶表示電子機器によれば、表示制御液晶層および表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、液晶表示部に重畳して配置され液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備え、視差制御部に重畳して配置され入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部と、入力許容領域に対応して配置され、入力された入力画像を第1視認方向または第2視認方向に対応させて検出する入力画像検出部と、入力画像検出部で検出された入力画像に画像演算処理を施して入力画像に対応する画像表示信号を生成する画像表示信号生成部とを備え、液晶駆動部は、画像表示信号に応じて第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像を表示する構成としてあることから、第1視認方向および第2視認方向に対応させて視差制御部で分離した入力画像を入力画像検出部で検出し、分離して検出した入力画像に応じた表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を表示することが可能となり、第1視認方向および第2視認方向で分離した入力画像に対応する表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を対応する第1視認方向および第2視認方向でそれぞれ視認することができるので、複数操作者に対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた液晶表示電子機器を提供することができるという効果を奏する。
【0036】
また、本発明に係る画像入力/画像表示方法によれば、表示制御液晶層および表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、液晶表示部に重畳して配置され液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備える液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法とし、入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部に入力された入力画像を視差制御部を介して検出する入力画像検出ステップと、入力画像検出ステップで検出された入力画像に画像演算処理を施して画像表示信号を生成する画像表示信号生成ステップと、画像表示信号に応じて第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像を表示する画像表示ステップとを備え、第1視認方向および第2視認方向に対応させて視差制御部で分離した入力画像を検出し、分離して検出した入力画像に応じて生成した画像表示信号によって表示制御液晶層を駆動することから、第1視認方向および第2視認方向で分離した入力画像に対応する表示画像(第1視認方向表示画像/第2視認方向表示画像)を対応する第1視認方向および第2視認方向でそれぞれ表示することが可能となり、複数操作者に対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた画像入力/画像表示方法を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
<実施の形態1>
図1Aないし図2Eに基づいて本実施の形態に係る液晶表示電子機器について説明する。
【0039】
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る液晶表示電子機器の概略構成および視差制御された表示状態を概念的に示す平面図である。図1Bは、図1Aに示した液晶表示電子機器の矢符X方向から見た側面状態を透視的に示す透視側面図である。
【0040】
本実施の形態に係る液晶表示電子機器1は、筐体1cに、液晶表示部10と、液晶表示部10に重畳して配置され液晶表示部10が相互に異なる第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに向けて異なる表示画像DIMを表示するように液晶表示部10に対して視差制御を施す視差制御部20とを備える。
【0041】
つまり、視差制御部20は、第1視認方向EDfに向けて第1視認方向表示画像DIMfを表示し、第2視認方向EDsに向けて第1視認方向表示画像DIMfと異なる第2視認方向表示画像DIMsを表示するように視差制御を施す。
【0042】
なお、視差制御部20での視差制御は、液晶分子の配列方向を制御することによって、実行することが可能である。
【0043】
第1視認方向EDfで視認される表示画像DIMを第1視認方向表示画像DIMfとし、第2視認方向EDsで視認される表示画像DIMを第2視認方向表示画像DIMsとして示す。視差制御部20を機能させることによって、第1視認方向表示画像DIMfとしては、例えば三角図形を表示し、第2視認方向表示画像DIMsとしては、例えば楕円図形を表示することが可能な構成としてある。
【0044】
なお、ここで示す表示画像DIMの図形状態は、視差制御による視差表示(異なる方向への異なる表示画像DIMの表示)を説明するためにのみ示すものであり、正確な表示状態については実施の形態2以下で説明する。
【0045】
第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に視認方向EDとすることがある。また、第1視認方向表示画像DIMfおよび第2視認方向表示画像DIMsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に視認方向DIMとすることがある。
【0046】
第1視認方向表示画像DIMfは、第1視認方向操作者OPfによって視認され、第2視認方向表示画像DIMsは、第2視認方向操作者OPsによって視認される。なお、第1視認方向操作者OPfおよび第2視認方向操作者OPsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に操作者OPとすることがある。
【0047】
液晶表示電子機器1は、液晶表示部10での視差表示機能に加えて視差表示機能に対応させた画像入力が可能な構成としてある。つまり、視差制御部20に重畳して配置され入力画像WIM(図2A以下参照)の入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30を備える。
【0048】
したがって、入力した入力画像WIMを視差制御部20によって第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させた第1視認方向入力画像WIMf(実施の形態2、実施の形態3参照)および第2視認方向入力画像WIMs(実施の形態2、実施の形態3参照)に分離して認識することが可能となる。
【0049】
なお、画像入力の詳細については、実施の形態2、実施の形態3でさらに説明する。また、第1視認方向入力画像WIMfおよび第2視認方向入力画像WIMsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に入力画像WIMとすることがある。
【0050】
また、視差制御部20による入力画像WIMの分離は、視差制御部20の液晶分子の配列方向を制御することによって実行することが可能である。
【0051】
画像入力部30への画像入力は、例えば発光型入力ペン35(第1視認方向操作者OPfが操作する第1発光型入力ペン35f、第2視認方向操作者OPsが操作する第2発光型入力ペン35s)によって実行される。なお、第1発光型入力ペン35fおよび第2発光型入力ペン35sを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に発光型入力ペン35とすることがある。
【0052】
なお、以下の説明では、入力手段として発光型入力ペン35を適用した場合について示すが、例えばタッチパネルのように接触式の入力手段を適用することも可能である。
【0053】
また、液晶表示電子機器1は、入力許容領域31に対応して配置され入力された入力画像WIMを第1視認方向EDfまたは第2視認方向EDsに対応させて検出する入力画像検出部40と、入力画像検出部40で検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して入力画像WIMに対応する画像表示信号Sdimを生成する画像表示信号生成部50とを備える。
【0054】
液晶表示部10は、表示制御液晶層11および表示制御液晶層11を駆動する液晶駆動部13を有し、液晶駆動部13は、画像表示信号Sdimに応じて表示画像DIMを表示する構成としてある。また、液晶表示部10の背面には、バックライト15が配置してある。
【0055】
つまり、液晶表示電子機器1は、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させて視差制御部20で分離した入力画像WIMを入力画像検出部40で検出することから、分離して検出した入力画像WIMに応じた表示画像DIM(第1視認方向表示画像DIMf、第2視認方向表示画像DIMs)を表示することが可能となる。
【0056】
したがって、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに分離した入力画像WIMに対応する表示画像DIMを対応する第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsでそれぞれ視認することができるので、複数操作者OPに対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた液晶表示電子機器1とすることができる。
【0057】
入力許容領域31は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域31fおよび第2視認方向入力許容領域31sを備える。したがって、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させた画像入力が可能となることから、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応する位置からの異なる操作者OP(第1視認方向EDfに対応する第1視認方向操作者OPf、第2視認方向EDsに対応する第2視認方向操作者OPs)による異なる画像入力を許容することができる。なお、第1視認方向入力許容領域31fおよび第2視認方向入力許容領域31sを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に入力許容領域31とすることがある。
【0058】
液晶表示電子機器1は、第1視認方向EDf(第1視認方向操作者OPf)に対応して配置され第1視認方向操作者OPfによる操作を受け付ける第1操作部60fと、第2視認方向EDs(第2視認方向操作者OPs)に対応して配置され第2視認方向操作者OPsによる操作を受け付ける第2操作部60sとを備える。したがって、第1視認方向EDfまたは第2視認方向EDsそれぞれで、個別に機能を操作することが可能となり、操作性、機能性に優れた液晶表示電子機器1とすることができる。なお、第1操作部60fおよび第2操作部60sを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に操作部60とすることがある。
【0059】
液晶表示部10は、第1視認方向入力許容領域31fに対応して配置され第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1視認方向表示画像DIMfを表示する第1表示領域10f(なお、詳細については、実施の形態3参照。)と、第2視認方向入力許容領域31sに対応して配置され第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2視認方向表示画像DIMsを表示する第2表示領域10s(なお、詳細については、実施の形態3参照。)とを備える。
【0060】
したがって、第1視認方向入力許容領域31fへの第1視認方向入力画像WIMfおよび第2視認方向入力許容領域31sへの第2視認方向入力画像WIMsに対応させた表示画像(第1視認方向表示画像DIMf、第2視認方向表示画像DIMs)をそれぞれ表示することが可能となり、入力画像を容易に確認できる利便性の良い液晶表示電子機器1とすることができる(なお、詳細については、実施の形態3を参照。)。
【0061】
また、液晶表示部10は、第1表示領域10fと第2表示領域10sとの間に第3表示領域10tを備え、第3表示領域10tは、第1視認方向EDfで視認される第1視認方向表示画像DIMf(例えば、三角図形)および第2視認方向EDsで視認される第2視認方向表示画像DIMs(例えば、楕円図形)を表示画像DIMとして表示する構成としてある。
【0062】
したがって、第1表示領域10fおよび第2表示領域10sとは異なる第3表示領域10tで表示画像DIMを表示することにより、第1視認方向EDfからは第1視認方向表示画像DIMfを視認し、第2視認方向EDsからは第2視認方向表示画像DIMsを視認することが可能となることから、画像交換形式(対面形式)での情報交換を行なうことができ、汎用性、機能性に優れた液晶表示電子機器1とすることができる。
【0063】
なお、第1表示領域10f、第2表示領域10s、および第3表示領域10tによって、画像表示面10dが構成される。
【0064】
図2Aは、図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y1(第1表示領域、第1視認方向入力許容領域)の断面状態を拡大して第1視認方向での画像の入力状態を概念的に示す入力概念説明図である。図2Bは、図2Aで入力した画像を第1視認方向で表示/視認するときの表示状態を概念的に示す表示概念説明図である。
【0065】
図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y1は、液晶表示部10の第1視認方向入力許容領域31fでの断面に対応する。したがって、表面側から、画像入力部30、視差制御部20、液晶表示部10(第1表示領域10f)、バックライト15が順次重ねられた状態となっている。なお、液晶表示部10には、入力画像検出部40が配置してある。
【0066】
また、第1視認方向入力許容領域31fに対しては、第1視認方向EDfの第1視認方向操作者OPfが操作する第1発光型入力ペン35fからの光信号LSによって画像入力がなされる。
【0067】
画像入力部30は、例えば透光性の薄板で形成してあり、第1発光型入力ペン35fからの光信号LS(第1視認方向入力画像WIMf)の入力が許容される。光信号LSは、視差制御部20によって視差制御を受けた状態で通過(第1視認方向入力画像WIMfに対応する光信号LSのみが通過)し、液晶表示部10のカラーフィルタ14へ入射する。カラーフィルタ14へ入射した光信号LSは、液晶表示部10の表示制御液晶層11を通過して入力画像検出部40(第1視認方向入力許容領域31fに対応させた第1視認方向入力画像検出部40f)へ入力される。
【0068】
第1視認方向入力画像検出部40fは第1視認方向入力許容領域31fで第1視認方向入力画像WIMfとしての光信号LSを受光し、検出する。つまり、第1視認方向入力画像検出部40fは、第1視認方向入力画像WIMfを検出することが可能となる(図2A)。なお、第1視認方向入力画像WIMfは、第1発光型入力ペン35fによる光信号LSの軌跡に対応する。
【0069】
視差制御部20は、視差制御液晶層21を備え、光路のオンオフ(図上黒白反転で示す)制御によって光信号LSに対する視差制御を実行する構成としてある。視差制御液晶層21は、例えばデューティ液晶によって構成することが可能である。
【0070】
画像入力部30の表面と視差制御液晶層21との間の距離Dis1は、視差制御部20の視差制御による画像入力が高精度に実行できるように調整してある。
【0071】
液晶表示部10は、表示制御液晶層11の裏面側に配置された液晶駆動部13、表面側に配置されたカラーフィルタ14を備える。視差制御液晶層21と表示制御液晶層11との間の距離Dis2は、視差制御部20の視差制御による画像表示が高精度に実行できるように調整してある。
【0072】
表示制御液晶層11と液晶駆動部13との間に、第1発光型入力ペン35fからの光信号(第1視認方向入力画像WIMf)を受光して検出する入力画像検出部40(第1視認方向入力画像検出部40f)が配置してある。入力画像検出部40の表面と第1視認方向入力画像検出部40fとの間の距離Dis3は、第1視認方向入力画像WIMfとしての光信号を高精度に検出するように調整してある。
【0073】
入力画像検出部40(第1視認方向入力画像検出部40f)は、発光型入力ペン35(第1発光型入力ペン35f)で入力された入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf)を検出する光電変換素子41を備える。したがって、容易かつ高精度に入力画像WIMを検出することが可能となる。なお、光電変換素子41は、表示制御液晶層11の画素に対応させて配置することが望ましい。つまり、液晶表示部10は、フォトセンサ内蔵の液晶表示装置で構成してある。
【0074】
第1視認方向入力画像検出部40fが検出した第1視認方向入力画像WIMfは、画像表示信号生成部50へ送信される。画像表示信号生成部50は、第1視認方向入力画像WIMfに画像演算処理を施して第1視認方向入力画像WIMfに対応する画像表示信号Sdimを生成する。
【0075】
生成された画像表示信号Sdimは、画像表示信号生成部50から液晶駆動部13へ送信され、液晶駆動部13は、画像表示信号Sdimに応じて表示制御液晶層11を駆動する。液晶駆動部13によって駆動された表示制御液晶層11は、第1視認方向入力画像WIMfに対応させた第1視認方向表示画像DIMfを表示(図2B)することが可能となる。
【0076】
つまり、第1視認方向操作者OPfは、第1視認方向EDf(第1視認方向入力許容領域31f)から入力した第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1視認方向表示画像DIMfを第1視認方向EDf(第1表示領域10f)で視認することが可能となる。
【0077】
図2Cは、図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y2(第2表示領域、第2視認方向入力許容領域)の断面状態を拡大して第2視認方向での画像の入力状態を概念的に示す入力概念説明図である。図2Dは、図2Cで入力した画像を第2視認方向で表示/視認するときの表示状態を概念的に示す表示概念説明図である。なお、領域Y2は、領域Y1に対して液晶表示部10での領域が異なるのみで、基本的な構成は、領域Y1(図2A、図2B)と同様であるので主に異なる事項について説明する。
【0078】
図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y2は、液晶表示部10の第2視認方向入力許容領域31sでの断面に対応する。したがって、表面側から、画像入力部30、視差制御部20、液晶表示部10(第2表示領域10s)、バックライト15が順次重ねられた状態となっている。
【0079】
また、第2視認方向入力許容領域31sに対しては、第2視認方向EDsの第2視認方向操作者OPsが操作する第2発光型入力ペン35sからの光信号LSによって画像入力がなされる。
【0080】
画像入力部30は、第2発光型入力ペン35sからの光信号LS(第2視認方向入力画像WIMs)の入力が許容される。光信号LSは、視差制御部20によって視差制御を受けた状態で通過(第2視認方向入力画像WIMsに対応する光信号LSのみが通過)し、液晶表示部10のカラーフィルタ14へ入射する。カラーフィルタ14へ入射した光信号LSは、液晶表示部10の表示制御液晶層11を通過して入力画像検出部40(第2視認方向入力許容領域31sに対応させた第2視認方向入力画像検出部40s)へ入力される。
【0081】
第2視認方向入力画像検出部40sは第2視認方向入力許容領域31sで第2視認方向入力画像WIMsとしての光信号LSを受光し、検出する。つまり、第2視認方向入力画像検出部40sは、第2視認方向入力画像WIMsを検出することが可能となる(図2C)。なお、第2視認方向入力画像WIMsは、第2発光型入力ペン35sによる光信号LSの軌跡に対応する。
【0082】
視差制御部20は、上述したとおり、視差制御液晶層21を備え、光路のオンオフ(図上黒白反転で示す)制御によって光信号LSに対する視差制御を実行する構成としてある。
【0083】
画像入力部30の表面と視差制御液晶層21との間の距離Dis1は、上述したとおりである。
【0084】
液晶表示部10は、上述したとおり、液晶駆動部13、カラーフィルタ14を備える。視差制御液晶層21と表示制御液晶層11との間の距離Dis2は、上述したとおりである。
【0085】
表示制御液晶層11と液晶駆動部13との間に、第2発光型入力ペン35sからの光信号(第2視認方向入力画像WIMs)を受光して検出する入力画像検出部40(第2視認方向入力画像検出部40s)が配置してある。入力画像検出部40の表面と第2視認方向入力画像検出部40sとの間の距離Dis3は、上述したとおりである。
【0086】
入力画像検出部40(第2視認方向入力画像検出部40s)は、発光型入力ペン35(第2発光型入力ペン35s)で入力された入力画像WIM(第2視認方向入力画像WIMs)を検出する光電変換素子41を備える。したがって、容易かつ高精度に入力画像WIMを検出することが可能となる。なお、上述したとおり、光電変換素子41は、表示制御液晶層11の画素に対応させて配置することが望ましい。
【0087】
第2視認方向入力画像検出部40sが検出した第2視認方向入力画像WIMsは、画像表示信号生成部50へ送信される。画像表示信号生成部50は、第2視認方向入力画像WIMsに画像演算処理を施して第2視認方向入力画像WIMsに対応する画像表示信号Sdimを生成する。
【0088】
生成された画像表示信号Sdimは、画像表示信号生成部50から液晶駆動部13へ送信され、液晶駆動部13は、画像表示信号Sdimに応じて表示制御液晶層11を駆動する。液晶駆動部13によって駆動された表示制御液晶層11は、第2視認方向入力画像WIMsに対応させた第2視認方向表示画像DIMsを表示(図2D)することが可能となる。
【0089】
つまり、第2視認方向操作者OPsは、第2視認方向EDs(第2視認方向入力許容領域31s)から入力した第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2視認方向表示画像DIMsを第2視認方向EDs(第2表示領域10s)で視認することが可能となる。
【0090】
上述したとおり、入力画像検出部40は、第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfを検出する第1視認方向入力画像検出部40fと、第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsを検出する第2視認方向入力画像検出部40sとを備える。
【0091】
したがって、第1視認方向入力許容領域31fに第1視認方向入力画像検出部40fを対応させ、第2視認方向入力許容領域31sに第2視認方向入力画像検出部40sを対応させることから、入力された入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf/第2視認方向入力画像WIMs)を第1視認方向入力画像検出部40fおよび第2視認方向入力画像検出部40sでそれぞれ別々に検出することが可能となり、画像入力の混同を防止して画像入力を正確に実行できるので、操作性、機能性の良い液晶表示電子機器1とすることができる。なお、第1視認方向入力画像検出部40fおよび第2視認方向入力画像検出部40sを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に入力画像検出部40とすることがある。
【0092】
図2Eは、図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y1、Y2の間にある領域Y3(第3表示領域)の断面状態を拡大して第1視認方向および第2視認方向に対する表示/視認状態を概念的に示す機能概念説明図である。なお、領域Y3は、領域Y1、Y2に対して液晶表示部10での領域が異なるのみで、基本的な構成は、領域Y1(図2A、図2B)、領域Y2(図2C、図2D)と同様であるので主に異なる事項について説明する。
【0093】
第3表示領域10tでは、画像表示信号Sdimに応じて液晶駆動部13が表示制御液晶層11を駆動する。したがって、表示制御液晶層11は、画像表示信号Sdimに応じた表示状態となる。また、表示制御液晶層11と画像入力部30の表面(画像表示面10d)との間には、上述したとおり、視差制御部20(視差制御液晶層21)が配置してあることから、液晶表示部10は、視差制御部20による視差制御に対応した表示画像DIMを表示する。
【0094】
つまり、第1視認方向EDfでは、視差制御部20による視差制御によって第1視認方向表示画像DIMfが表示(視認)され、第2視認方向EDsでは、視差制御部20による視差制御によって第2視認方向表示画像DIMsとして表示(視認)される。
【0095】
したがって、第1視認方向EDfの第1視認方向操作者OPfは、第3表示領域10tに表示された表示画像DIMとして第1視認方向表示画像DIMf(例えば、三角図形)を視認することが可能となり、第2視認方向EDsの第2視認方向操作者OPsは、第3表示領域10tに表示された表示画像DIMとして第2視認方向表示画像DIMs(例えば、楕円図形)を視認することが可能となる。
【0096】
上述したとおり、図2A、図2Cの状態で、入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30に入力された入力画像WIMを視差制御部20を介して入力画像検出部40で検出する(入力画像検出ステップ)こととなる。また、入力画像検出ステップで検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して画像表示信号Sdimを生成する(画像表示信号生成ステップ)処理が実行される。
【0097】
また、図2B、図2D、図2Eの状態で、画像表示信号Sdimに応じて表示画像DIMを画像表示面10dへ表示する(画像表示ステップ)処理が実行される。
【0098】
<実施の形態2>
図3Aないし図3Kに基づいて本実施の形態に係る液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法について説明する。なお、本実施の形態に係る液晶表示電子機器の基本的な構成は実施の形態1に示した液晶表示電子機器1と同様であるので、実施の形態1に係る液晶表示電子機器1の符号をそのまま適用し、主に異なる事項について説明する。
【0099】
本実施の形態は、表示制御液晶層11および表示制御液晶層11を駆動する液晶駆動部13を有する液晶表示部10と、液晶表示部10に重畳して配置され液晶表示部10が相互に異なる第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに向けて異なる画像を表示するように液晶表示部10に対して視差制御を施す視差制御部20とを備える液晶表示電子機器1(実施の形態1参照)での画像入力/画像表示方法に関する。
【0100】
図3Aは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行する前の画像入力部/画像表示面の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0101】
実施の形態1で説明したとおり、画像入力部30(入力許容領域31)は、画像表示面10dに対応している。なお、画像表示面10dとしては、入力許容領域31(第1視認方向入力許容領域31f、第2視認方向入力許容領域31s)に応じて、第1表示領域10f、第2表示領域10s、第3表示領域10tのいずれかを対応させることが可能である。
【0102】
例えば、第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfは、第1表示領域10f、第3表示領域10t、第2表示領域10sのいずれかで表示することが可能な構成としてある。また、第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsは、第2表示領域10s、第3表示領域10t、第1表示領域10fのいずれかで表示することが可能な構成としてある。
【0103】
図3Aでは画像入力がされる前であるから、発光型入力ペン35による画像入力がされない状態であり、画像表示面10dには入力画像WIMに対応する表示画像DIMは表示されない。
【0104】
図3Bは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部への発光型入力ペンによる入力状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0105】
操作者OPは、発光型入力ペン35を用いて画像入力部30(入力許容領域31)へ、例えば英文字「A」を手書き入力する。手書き入力した「A」の軌跡を入力画像WIMとして示す。発光型入力ペン35によって手書き入力された「A」に対応する光信号LSは、入力画像検出部40へ入射され、検出される。
【0106】
図3Cは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0107】
入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31(例えば、第1視認方向入力許容領域31f)を有する画像入力部30に入力された入力画像WIMを、視差制御部20を介して入力画像検出部40で検出する(入力画像検出ステップ)。
【0108】
つまり、入力画像検出部40で検出された入力画像WIMの状態を示す。対応する画素の大きさに応じた画像が入力画像WIMとして認識され、検出される。なお、マトリックス状に配置された画素による輪郭での凹凸を画像演算処理によって修正した状態を示してある。
【0109】
なお、図3Cに示した状態は、画像演算処理の状態を参考に示すものであり、実際の画像表示面10dに表示する必要は無く、実際には表示されない。
【0110】
図3Dは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0111】
ここでは、例えば画像演算処理として、入力画像WIMの中心線に対して2値化した状態を示す。つまり、必要な画像演算処理を施す。
【0112】
なお、図3Dに示した状態は、図3Cと同様に画像演算処理の状態を参考に示すものであり、実際の画像表示面10dに表示する必要は無く、実際には表示されない状態とすることが可能である。
【0113】
図3Eは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0114】
2値化した入力画像WIMの中心線に対して、画像演算処理を施し、所定の幅を持たせた外周線(輪郭線)PIM1を形成する。
【0115】
なお、図3Eに示した状態は、図3C、図3Dと同様に画像演算処理の状態を参考に示すものであり、実際の画像表示面10dに表示する必要は無く、実際には表示されない状態とすることが可能である。
【0116】
図3Fは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0117】
外周線PIM1に基づいて、線分の始点、終点、連結点を抽出し、基本線分PIM2を求める。
【0118】
なお、図3Fに示した状態は、図3C〜図3Eと同様に画像演算処理の状態を参考に示すものであり、実際の画像表示面10dに表示する必要は無く、実際には表示されない状態とすることが可能である。
【0119】
図3Gは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0120】
抽出された基本線分PIM2に基づいて、文字変換を実行する。ここでは、図3Fで求めた基本線分PIM2に基づいて、入力画像WIMは、英文字「A」に変換され、表示画像DIMとして画像表示面10d(例えば、第3表示領域10t)に表示された状態を示す。
【0121】
つまり、この過程での画像演算処理は、入力画像検出ステップで検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して画像表示信号Sdimを生成する(画像表示信号生成ステップ)処理が実行される。
【0122】
また、画像表示信号Sdimに応じて表示画像DIMを画像表示面10dへ表示する(画像表示ステップ)処理が実行される。
【0123】
なお、画像表示面10dとしては、第3表示領域10t以外の第1表示領域10f、第2表示領域10sを選択して表示することも可能である。このような選択的な処理は画像演算処理を適宜実施することにより実行することが可能である。
【0124】
図3Hは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【0125】
表示画像DIMとして表示された英文字「A」は、例えばフォントを選択することが可能な状態とした場合を示す。フォントの選択は、操作部60を適宜活用して実行させることが可能である。
【0126】
ここでは、画像表示面10d(例えば、第3表示領域10t)での見やすさを考慮して、表示画像DIMは、太字フォントとして画像表示面10d(例えば、第3表示領域10t)に表示された状態を示す。
【0127】
なお、この過程での画像演算処理は、画像表示信号生成ステップおよび画像表示ステップとして扱うことが可能である。
【0128】
図3Jは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像を第1視認方向から視認した状態として拡大して示す拡大平面図である。
【0129】
画像表示面10d(例えば、第3表示領域10t)に表示された表示画像DIM(第1視認方向表示画像DIMf)は、上述したとおり、英文字「A」として表示されている。
【0130】
図3Kは、本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像を第2視認方向から視認した状態として拡大して示す拡大平面図である。
【0131】
本実施の形態では、入力画像WIMに対して180度回転させる画像演算処理(画像回転処理)を施し、第2視認方向表示画像DIMsを形成した状態としてある。したがって、画像表示面10d(例えば、第3表示領域10t)に表示された表示画像DIM(第2視認方向表示画像DIMs)は、英文字「A」として表示されている。
【0132】
つまり、第1視認方向EDfの方向から見たと仮定すれば180度回転(反転)した英文字「A」となっている。なお、実施の形態1で示したとおり、反転した英文字「A」は第2視認方向EDsからのみ視認可能であり、第1視認方向EDfから視認することはできない構成としてある。
【0133】
なお、上述した画像演算処理は、実施の形態4で説明する画像演算処理部6で実行することが可能である。また、画像回転処理は、実施の形態4で説明する画像回転処理部6tで実行することが可能である。
【0134】
上述したとおり、本実施の形態に係る画像入力画像表示方法では、入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30に入力された入力画像WIMを視差制御部20を介して検出する入力画像検出ステップと、入力画像検出ステップで検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して画像表示信号Sdimを生成する画像表示信号生成ステップと、画像表示信号Sdimに応じて表示画像DIMを表示する画像表示ステップとを備える。
【0135】
したがって、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させて視差制御部20で分離した入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf/第2視認方向入力画像WIMs)を検出することから、分離して検出した入力画像WIMに応じて生成した画像表示信号Sdimによって表示制御液晶層11を駆動することが可能となり、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsで分離した入力画像WIMに対応する画像を対応する第1視認方向EDfまたは第2視認方向EDsでそれぞれ表示することができるので、複数操作者OPに対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた画像入力画像表示方法とすることができる。
【0136】
<実施の形態3>
図4および図5Aないし図5Eに基づいて本実施の形態に係る液晶表示電子機器およびその液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法について説明する。本実施の形態に係る液晶表示電子機器の基本的な構成は実施の形態1に示した液晶表示電子機器1と同様であるので、実施の形態1に係る液晶表示電子機器1の符号をそのまま適用し、主に異なる事項について説明する。
【0137】
図4は、本発明の実施の形態3に係る液晶表示電子機器の概略構成を概念的に示す平面図である。なお、説明の都合上、第1視認方向EDfと第2視認方向EDsとの図上の位置関係を実施の形態1(図1A)の場合と逆にしている。
【0138】
本実施の形態に係る液晶表示電子機器1は、実施の形態1、実施の形態2と同様、液晶表示部10と、液晶表示部10に対して視差制御を施す視差制御部20とを備える。
【0139】
液晶表示部10は、第1視認方向入力許容領域31fに対応して配置され第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1入力対応表示画像IDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示する第1表示領域10fと、第2視認方向入力許容領域31sに対応して配置され第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2入力対応表示画像IDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する第2表示領域10sとを備える。
【0140】
したがって、第1視認方向入力許容領域31fへの第1視認方向入力画像WIMfまたは第2視認方向入力許容領域31sへの第2視認方向入力画像WIMsに対応させた表示画像DIM(第1視認方向表示画像DIMfとしての第1入力対応表示画像IDIMfまたは第2視認方向表示画像DIMsとしての第2入力対応表示画像IDIMs)をそれぞれ表示することが可能となり、入力画像WIMを容易に確認できる利便性の良い液晶表示電子機器1とすることができる。
【0141】
なお、第1入力対応表示画像IDIMfおよび第2入力対応表示画像IDIMsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に入力対応表示画像IDIMとすることがある。
【0142】
また、液晶表示部10は、第1表示領域10fと第2表示領域10sとの間に第3表示領域10tを備え、第3表示領域10tは、第1表示領域10fに表示された第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第2表示領域10sに表示された第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する構成としてある。
【0143】
したがって、第1表示領域10fおよび第2表示領域10sとは異なる第3表示領域10tで表示画像DIM(第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMf、第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMs)を表示することにより、第3表示領域10tで第1視認方向EDfからは第1入力複製表示画像TDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして視認し、第2視認方向EDsからは第2入力複製表示画像TDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして視認することが可能となることから、第3表示領域10tを共通表示領域して画像交換形式での情報交換を行なうことができ、汎用性、機能性に優れた液晶表示電子機器とすることができる。
【0144】
なお、第1入力複製表示画像TDIMfおよび第2視認方向複製表示画像TDIMsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に複製表示画像TDIMとすることがある。
【0145】
入力許容領域31は、上述したとおり、相互に対向する位置に配置され、第1視認方向EDfに対応する第1視認方向入力許容領域31f、および、第2視認方向EDsに対応する第2視認方向入力許容領域31sを備える。また、画像表示面10dは、第1表示領域10f、第2表示領域10s、および第3表示領域10tを含む構成とされる。
【0146】
図5Aは、図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。なお、図中の矢印は理解を助けるための参考表示であり、以下の図についても同様である。
【0147】
まず、第1視認方向EDfに対応する第1視認方向操作者OPfの手書き入力により、第1視認方向入力許容領域31fへ第1視認方向入力画像WIMfが入力される(図5A(A))。入力された第1視認方向入力画像WIMfは、画像演算処理部6(入力画像処理部6f)で所定の画像演算処理を施され、第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1入力対応表示画像IDIMfが第1視認方向入力許容領域31fに対応して配置された第1表示領域10fに表示される(図5A(B))。
【0148】
つまり、入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30に入力された入力画像WIMを視差制御部20を介して検出する入力画像検出ステップと、入力画像検出ステップで検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して画像表示信号Sdimを生成する画像表示信号生成ステップと、画像表示信号Sdimに応じて第1視認方向表示画像DIMf/第2視認方向表示画像DIMsを表示する画像表示ステップとが実行される。
【0149】
また、第1表示領域10fに表示された第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMfが第1視認方向表示画像DIMfとして第3表示領域10tに表示される(図5A(B))。なお、複製は、画像演算処理部6(画像複製処理部6s)で所定の画像演算処理を施すことによって実行される。
【0150】
また、第1入力複製表示画像TDIMfを画像演算処理部6(画像回転処理部6t)で180度回転させた第1回転表示画像RDIMfを第2視認方向表示画像DIMsとして第3表示領域10tに表示する(図5A(B))。
【0151】
次に、第2視認方向EDsに対応する第2視認方向操作者OPsの手書き入力により、第2視認方向入力許容領域31sへ第2視認方向入力画像WIMsが入力される(図5A(C))。入力された第2視認方向入力画像WIMsは、画像演算処理部6(入力画像処理部6f)で所定の画像演算処理を施され、第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2入力対応表示画像IDIMsが第2視認方向入力許容領域31sに対応して配置された第2表示領域10sに表示される(図5A(D))。
【0152】
また、第2表示領域10sに表示された第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMsが第2視認方向表示画像DIMsとして第3表示領域10tに表示される(図5A(D))。なお、複製は、画像演算処理部6(画像複製処理部6s)で所定の画像演算処理を施すことによって実行される。
【0153】
また、第2入力複製表示画像TDIMsを画像演算処理部6(画像回転処理部6t)で180度回転させた第2回転表示画像RDIMsを第1視認方向表示画像DIMfとして第3表示領域10tに表示する(図5A(D))。
【0154】
つまり、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1(液晶表示部10)は、第1視認方向入力許容領域31fに対応して配置され第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1入力対応表示画像IDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示する第1表示領域10fと、第2視認方向入力許容領域31sに対応して配置され第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2入力対応表示画像IDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する第2表示領域10sとを備える。
【0155】
したがって、第1視認方向入力許容領域31fへの第1視認方向入力画像WIMfまたは第2視認方向入力許容領域31sへの第2視認方向入力画像WIMsに対応させた表示画像DIM(第1視認方向表示画像DIMfとしての第1入力対応表示画像IDIMf、または第2視認方向表示画像DIMsとしての第2入力対応表示画像IDIMs)をそれぞれ表示することが可能となり、入力画像WIMを容易に確認できる利便性の良い液晶表示電子機器とすることができる。
【0156】
なお、第1回転表示画像RDIMfおよび第2回転表示画像RDIMsを特に区別する必要が無い場合は、以下、単に回転表示画像RDIMとすることがある。
【0157】
また、液晶表示部10は、第1表示領域10fと第2表示領域10sとの間に第3表示領域10tを備え、第3表示領域10tは、第1表示領域10fに表示された第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第2表示領域10sに表示された第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する構成としてある。
【0158】
したがって、第1表示領域10fおよび第2表示領域10sとは異なる第3表示領域10tで表示画像DIM(第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMf、第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMs)を表示することにより、第3表示領域10tで第1視認方向EDfからは第1入力複製表示画像TDIMfを視認し、第2視認方向EDsからは第2入力複製表示画像TDIMsを視認することが可能となることから、第3表示領域10tを共通表示領域として画像交換形式での情報交換を行なうことができ、汎用性、機能性に優れた液晶表示電子機器とすることができる。
【0159】
また、第3表示領域10tは、第2入力複製表示画像TDIMsを180度回転させた第2回転表示画像RDIMsを第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第1入力複製表示画像TDIMfを180度回転させた第1回転表示画像RDIMfを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する構成としてある。
【0160】
したがって、一方(第1視認方向EDf/第2視認方向EDs)の操作者OP(第1視認方向操作者OPf、第2視認方向操作者OPs)は、自己が入力した入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf/第2視認方向入力画像WIMs)に対応する表示画像DIM(第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMf/第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMs)に加えて、対向する他方(第2視認方向EDs/第1視認方向EDf)の操作者OP(第2視認方向操作者OPs/第1視認方向操作者OPf)が入力した入力画像WIM(第2視認方向入力画像WIMs/第1視認方向入力画像WIMf)に対応する表示画像DIM(第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMs/第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMf)を180度回転させた回転表示画像RDIM(第2回転表示画像RDIMs/第1回転表示画像RDIMf)を容易かつ正確に視認することが可能となり、操作性、視認性の良い液晶表示電子機器とすることができる。
【0161】
上述したとおり、第1表示領域10fに表示された第1入力対応表示画像IDIMf、第3表示領域10tに表示された第1入力複製表示画像TDIMf、第2回転表示画像RDIMsは、第1視認方向EDfから視認可能であり、第1視認方向表示画像DIMfを構成する。
【0162】
また、第2表示領域10sに表示された第2入力対応表示画像IDIMs、第3表示領域10tに表示された第2入力複製表示画像TDIMs、第1回転表示画像RDIMfは、第2視認方向EDsから視認可能であり、第2視認方向表示画像DIMsを構成する。
【0163】
上述したとおり、図5Aで示した液晶表示電子機器1に係る画像入力/画像表示方法では、入力画像検出ステップ、画像表示信号生成ステップ、画像表示ステップが実行される。
【0164】
図5Bは、図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【0165】
本実施例の基本的な構成は、図5Aと同様であるので、主に異なる事項について説明する。
【0166】
本実施例では、図5B(B)で示すとおり、第3表示領域10tに第1回転表示画像RDIMfを表示する。このとき併せて、第1回転表示画像RDIMfを第1表示領域10fに第2視認方向表示画像DIMsとして表示する。また、図5B(D)で示すとおり、第3表示領域10tに第2回転表示画像RDIMsを表示する。このとき併せて、第2回転表示画像RDIMsを第2表示領域10sに第1視認方向表示画像DIMfとして表示する。
【0167】
なお、この表示形態では、対向する反対側の入力画像を異なる2つの表示領域でそれぞれ表示することから、表示領域で表示態様を変更することが可能となる。例えば、対向する相互間で言語種類の変更(翻訳)を実行する場合に表示領域で適用する言語種類を変更することが可能となり、機能性を向上させることが可能となる(図5C参照)。
【0168】
つまり、第2回転表示画像RDIMsを第2表示領域10sに第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第1回転表示画像RDIMfを第1表示領域10fに第2視認方向表示画像DIMsとして表示する構成としてある。
【0169】
したがって、対向する側の入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf/第2視認方向入力画像WIMs)を異なる表示領域で重複して表示することが可能となることから、例えば対向する相互間で言語変換を実行する場合に表示領域に応じて異なる種類の言語を適用することが可能となるので、利用上の機能性を向上させた液晶表示電子機器1とすることができる。
【0170】
図5Cは、図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【0171】
本実施例の基本的な構成は、図5Bと同様であるので、主に異なる事項について説明する。
【0172】
本実施例では、第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfが第1言語(例えば、日本語)で構成され、第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsが第1言語と異なる種類の第2言語(例えば、英語)で構成された場合に、第3表示領域10tに表示される回転表示画像RDIMは、入力画像WIMの言語を対向する相手方の言語に翻訳して表示する形態としてある。
【0173】
つまり、第3表示領域10tに表示される第1回転表示画像RDIMfは第1言語を翻訳した第2言語で表示され、また、第3表示領域10tに表示される第2回転表示画像RDIMsは第2言語を翻訳した第1言語で表示される構成としてある。
【0174】
なお、第1表示領域10fに表示される第1回転表示画像RDIMf(第2視認方向表示画像DIMs)、第2表示領域10sに表示される第2回転表示画像RDIMs(第1視認方向表示画像DIMf)は、翻訳せずに入力画像WIMの言語(翻訳前の言語)で表示することが可能である。
【0175】
したがって、入力画像WIM(第1視認方向入力画像WIMf、第2視認方向入力画像WIMs)が相互に異なる種類の言語で入力された場合、第1視認方向表示画像DIMf(第2視認方向複製表示画像TDIMsを回転させた第2回転表示画像RDIMs)および第2視認方向表示画像DIMs(第1入力複製表示画像TDIMfを回転させた第1回転表示画像RDIMf)は、それぞれ他方の言語を翻訳して表示することから、異種言語を適用する操作者OP相互間での情報伝達(異種言語の翻訳による情報交換)を容易に実行することが可能となる。
【0176】
また、第2表示領域10sに第2回転表示画像RDIMsを第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第1表示領域10fに第1回転表示画像RDIMfを第2視認方向表示画像DIMsとして表示することから、第2回転表示画像RDIMsおよび第1回転表示画像RDIMfを翻訳しない状態で相手方に表示することが可能となる。したがって、相手方に対して、原語および翻訳語の両方を表示し、視認させることが可能となる。
【0177】
なお、翻訳は機能対応処理部7が備える翻訳処理部7fを適用して実行することが可能である。
【0178】
上述したとおり、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1の画像入力/画像表示方法では、第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfが第1言語で構成され、第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsが第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、画像表示ステップで、第1言語を翻訳した第2言語で第1回転表示画像RDIMfを表示し、第2言語を翻訳した第1言語で第2回転表示画像RDIMsを表示する。
【0179】
図5Dは、図5Cの内容を具体化して示す説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【0180】
本実施例の基本的な構成は、図5B、図5Cと同様であるので、主に異なる事項について説明する。なお、第1言語、第2言語など利用上の状況は図5Cの場合と同様である。
【0181】
先ず、第1視認方向EDfで第1視認方向操作者OPfによって第1視認方向入力画像WIMfとしての第1言語「本」が第1視認方向入力許容領域31fへ入力される(図5D(A))。
【0182】
入力された「本」は、第1表示領域10fで第1入力対応表示画像IDIMfとして表示され、第3表示領域10tで第1入力複製表示画像TDIMfとして表示される(図5D(B))。また、第3表示領域10tには第1回転表示画像RDIMfが表示され、第1表示領域10fには第1回転表示画像RDIMfが表示される(同前)。
【0183】
本実施例では、第3表示領域10tでの相手方の視認方向での表示に際し、図5Cの場合と同様に翻訳を実行する。したがって、第3表示領域10tに表示される第1回転表示画像RDIMfは第1言語「本」を翻訳した第2言語「BOOK」で表示される構成としてある。
【0184】
したがって、第2視認方向操作者OPsは、第1視認方向操作者OPfが入力した情報を容易に把握することが可能となり、操作者OP相互間での情報交換を極めて容易かつ正確に実行することが可能となる。
【0185】
次に、第2視認方向EDsで第2視認方向操作者OPsによって第2視認方向入力画像WIMsとしての第2言語「TREE」が第2視認方向入力許容領域31sへ入力される(図5D(C))。
【0186】
入力された「TREE」は、第2表示領域10sで第2視認方向表示画像DIMsとして表示され、第3表示領域10tで第2視認方向複製表示画像TDIMsとして表示される(図5D(D))。また、第3表示領域10tには第2回転表示画像RDIMsが表示され、第2表示領域10sには第2回転表示画像RDIMsが表示される(同前)。
【0187】
したがって、第1視認方向操作者OPfは第1視認方向EDfから次の情報(表示画像)を視認することが可能となる。つまり、第1表示領域10fで第1入力対応表示画像IDIMfとしての第1言語「本」を視認できる。第3表示領域10tで第1入力複製表示画像TDIMfとしての第1言語「本」を認識できる。
【0188】
また、第1視認方向操作者OPfは第1視認方向EDfから次の情報(表示画像)を視認することが可能となる。つまり、第2視認方向操作者OPsが入力した第2言語「TREE」の第2回転表示画像RDIMsとして「TREE」を翻訳した第1言語「木」を第3表示領域10tで視認できる。さらに、第2視認方向操作者OPsが入力した第2言語「TREE」の第2回転表示画像RDIMsとして原語「TREE」を第2表示領域10sで視認できる。
【0189】
したがって、相手方が入力した情報(画像、言語)を原語および翻訳した状態で視認することが可能となり、相手方の情報を容易かつ正確に把握することが可能となる。
【0190】
他方の第2視認方向操作者OPsも第1視認方向操作者OPfと同様に相手方の情報(画像、言語)を視認することが可能となる。また、翻訳として、単語レベルの翻訳を例示したがこれに留まるものではない。
【0191】
図5Eは、図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【0192】
本実施例の基本的な構成は、図5Aと同様であるので、主に異なる事項について説明する。
【0193】
本実施例では、第1視認方向操作者OPfと第2視認方向操作者OPsとの間での問答(例えば、算数計算)を実行する場合を示す。
【0194】
まず、第1視認方向操作者OPfの手書き入力により、第1視認方向入力許容領域31fへ第1視認方向入力画像WIMfが入力される(図5E(A))。つまり、質問式「12+3=?」が入力される。
【0195】
入力された第1視認方向入力画像WIMfは、第1入力対応表示画像IDIMfとして第1表示領域10fに表示される(図5A(B))。また、第1入力複製表示画像TDIMfが第1視認方向表示画像DIMfとして第3表示領域10tに表示される(図5E(B))。さらに、第1回転表示画像RDIMfが第3表示領域10tに表示される(図5E(B))。
【0196】
つまり、第2視認方向操作者OPsは、第3表示領域10tに表示された第1回転表示画像RDIMfによって質問式「12+3=?」を視認することが可能となる。
【0197】
質問に対する回答を得た第2視認方向操作者OPsは、第2視認方向入力許容領域31sへ第2視認方向入力画像WIMsを入力する。つまり、回答としての数値「15」が第2視認方向入力画像WIMsとして入力される(図5E(C))。
【0198】
入力された第2視認方向入力画像WIMsに対して、第2表示領域10sに第2入力対応表示画像IDIMsが表示され、第3表示領域10tに第2視認方向複製表示画像TDIMs、第2回転表示画像RDIMsとして表示される(図5E(D))。
【0199】
したがって、第1視認方向操作者OPfは、第3表示領域10tに表示された第2回転表示画像RDIMsによって回答としての数値「15」を視認することが可能となる。
【0200】
上述したとおり、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1によって、操作者OP相互間での情報交換を実行することが可能となる。例えば、本実施の形態のような異種言語間での情報伝達(翻訳言語による情報交換)、学習機器、対戦式ゲーム機などへの適用が可能である。
【0201】
上述したとおり、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1の画像入力/画像表示方法は、表示制御液晶層11および表示制御液晶層11を駆動する液晶駆動部13を有する液晶表示部10と、液晶表示部10に重畳して配置され液晶表示部10が第1視認方向EDfに向けて第1視認方向表示画像DIMfを表示し、第2視認方向EDsに向けて第1視認方向表示画像DIMfと異なる第2視認方向表示画像DIMsを表示するように液晶表示部10に対して視差制御を施す視差制御部20とを備える液晶表示電子機器1での画像入力/画像表示方法に関する。
【0202】
本実施の形態に係る液晶表示電子機器1の画像入力/画像表示方法は、入力画像WIMの入力が許容される入力許容領域31を有する画像入力部30に入力された入力画像WIMを視差制御部20を介して検出する入力画像検出ステップと、入力画像検出ステップで検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して画像表示信号Sdimを生成する画像表示信号生成ステップと、画像表示信号Sdimに応じて第1視認方向表示画像DIMf/第2視認方向表示画像DIMsを表示する画像表示ステップとを備える。
【0203】
したがって、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsに対応させて視差制御部20で分離した入力画像WIMを検出することから、分離して検出した入力画像WIMに応じて生成した画像表示信号Sdimによって表示制御液晶層11を駆動することが可能となり、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsで分離した入力画像WIMに対応する表示画像DIM(第1視認方向表示画像DIMf/第2視認方向表示画像DIMs)を対応する第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsでそれぞれ表示することができるので、複数操作者OPに対応した機能的な画像入力および画像表示が可能な優れた画像入力画像表示方法とすることができる。
【0204】
また、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1の画像入力/画像表示方法では、入力許容領域31は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域31fおよび第2視認方向入力許容領域31sを備え、液晶表示部10は、第1視認方向入力許容領域31fに対応して配置され第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfに対応する第1入力対応表示画像IDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示する第1表示領域10fと、第2視認方向入力許容領域31sに対応して配置され第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsに対応する第2入力対応表示画像IDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する第2表示領域10sと、第1表示領域10fに表示された第1入力対応表示画像IDIMfを複製した第1入力複製表示画像TDIMfを第1視認方向表示画像DIMfとして表示し、第2表示領域10sに表示された第2入力対応表示画像IDIMsを複製した第2入力複製表示画像TDIMsを第2視認方向表示画像DIMsとして表示する第3表示領域10tとを備え、画像表示ステップで、第2入力複製表示画像TDIMsを180度回転させた第2回転表示画像RDIMsを第1視認方向表示画像DIMfとして第3表示領域10tに表示し、第1入力複製表示画像TDIMfを180度回転させた第1回転表示画像RDIMfを第2視認方向表示画像DIMsとして第3表示領域10tに表示する。
【0205】
したがって、第1視認方向EDfおよび第2視認方向EDsそれぞれ一方で入力した入力画像WIMを他方での表示画像DIMとして表示することが可能となり、一方の操作者OPが入力した入力画像WIMを他方の操作者OPが容易かつ正確に表示画像DIMとして視認することが可能となることから、画像交換形式(対面形式)での情報交換が可能で、操作性、視認性の良い画像入力画像表示方法とすることができる。
【0206】
また、本実施の形態に係る液晶表示電子機器1の画像入力/画像表示方法では、第1視認方向入力許容領域31fに入力された第1視認方向入力画像WIMfが第1言語で構成され、第2視認方向入力許容領域31sに入力された第2視認方向入力画像WIMsが第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、画像表示ステップで、第1言語を翻訳した第2言語で第1回転表示画像RDIMfを表示し、第2言語を翻訳した第1言語で第2回転表示画像RDIMsを表示する。
【0207】
したがって、操作者が相互に異なる言語を用いる場合に、操作者相互間での画像交換(翻訳言語による情報交換)を容易かつ正確に図ることが可能となる。
【0208】
<実施の形態4>
図6に基づいて本実施の形態に係る液晶表示電子機器の構成について説明する。本実施の形態に係る液晶表示電子機器は、実施の形態1ないし実施の形態3に係る液晶表示電子機器1と同様であるので、実施の形態1ないし実施の形態3の説明を適宜適用して説明する。なお、第1視認方向EDf、第2視認方向EDsいずれに対しても同様な構成とすることが可能であるので、以下では、視認方向は省略して説明する。
【0209】
図6は、本発明の実施の形態4に係る液晶表示電子機器の機能構成ブロックの概略を示すブロック図である。
【0210】
本実施の形態に係る液晶表示電子機器1は、機能構成部ロックとして、制御部5、画像演算処理部6、機能対応処理部7、記憶部8を備える。また、液晶表示部10、液晶駆動部13、視差制御部20、画像入力部30、入力画像検出部40、画像表示信号生成部50、操作部60(操作入力インターフェイス61)が適宜接続されている。
【0211】
制御部5は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成され、予め記憶部8に記憶(インストール)されたコンピュータプログラムに基づいて、画像演算処理部6、機能対応処理部7、記憶部8、液晶表示部10、液晶駆動部13、視差制御部20、画像入力部30、入力画像検出部40、画像表示信号生成部50、操作部60(操作入力インターフェイス61)に対する制御および連係動作を実行する。
【0212】
画像演算処理部6は、入力画像検出部40で検出された入力画像WIMに各種の画像演算処理を施す。つまり、例えば、実施の形態2で説明した各種の画像演算処理を実行する。画像演算処理は、基本的にコンピュータプログラムを適用して実行することが可能である。
【0213】
また、画像演算処理部6は、入力画像検出部40で検出された入力画像WIMに画像演算処理を施して入力画像WIMに対応する画像表示信号Sdimを生成する画像表示信号生成部50を併せて備える。また、入力画像処理部6f、画像複製処理部6s、画像回転処理部6tを備える。
【0214】
入力画像処理部6fは、入力画像WIMに対する画像演算処理を施して入力対応表示画像IDIMを表示するために必要な画像信号を画像表示信号生成部50へ送信し、画像表示面10dに入力対応表示画像IDIMを表示する構成としてある。
【0215】
画像複製処理部6sは、入力対応表示画像IDIMを複製した複製表示画像TDIMを表示するために必要な画像信号を画像表示信号生成部50へ送信し、画像表示面10dに複製表示画像TDIMを表示する構成としてある。
【0216】
画像回転処理部6tは、複製表示画像TDIMを180度回転させた回転表示画像RDIMを表示するために必要な画像信号を画像表示信号生成部50へ送信し、画像表示面10dに回転表示画像RDIMを表示する構成としてある。
【0217】
機能対応処理部7は、液晶表示電子機器1が備える固有の機能を処理する構成としてある。例えば、翻訳処理部7fを適用して実行することが可能である。また、ゲーム機能を実行する場合には、ゲーム機能処理部7sを適用して実行することが可能となる。
【0218】
記憶部8には、実施の形態1ないし実施の形態3で説明した各処理を実行するためのコンピュータプログラムが予めインストールしてある。また、必要に応じて入力画像WIMの画像情報、入力対応表示画像IDIMの画像情報、複製表示画像TDIMの画像情報、回転表示画像RDIMの画像情報を一時的に記憶することが可能な構成としてある。
【0219】
液晶表示部10、液晶駆動部13、視差制御部20、画像入力部30、入力画像検出部40の機能は実施の形態1ないし実施の形態3で説明したとおりである。なお、画像入力は操作者OPが外部に配置された発光型入力ペン35を利用して画像入力部30に対して実行することが可能である。
【0220】
また、操作部60から適宜の指示を液晶表示電子機器1に対して実行することが可能である。操作部60の構成を簡略化するために、画面にメニューを表示するメニュー形態でプログラムを実行する形式としてある。また、操作部60からの操作を制御部5に伝達するために操作入力インターフェイス61が制御部5と操作部60との間に配置してある。
【図面の簡単な説明】
【0221】
【図1A】本発明の実施の形態1に係る液晶表示電子機器の概略構成および視差制御された表示状態を概念的に示す平面図である。
【図1B】図1Aに示した液晶表示電子機器の矢符X方向から見た側面状態を透視的に示す透視側面図である。
【図2A】図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y1(第1表示領域、第1視認方向入力許容領域)の断面状態を拡大して第1視認方向での画像の入力状態を概念的に示す入力概念説明図である。
【図2B】図2Aで入力した画像を第1視認方向で表示/視認するときの表示状態を概念的に示す表示概念説明図である。
【図2C】図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y2(第2表示領域、第2視認方向入力許容領域)の断面状態を拡大して第2視認方向での画像の入力状態を概念的に示す入力概念説明図である。
【図2D】図2Cで入力した画像を第2視認方向で表示/視認するときの表示状態を概念的に示す表示概念説明図である。
【図2E】図1Bに示した液晶表示電子機器の領域Y1、Y2の間にある領域Y3(第3表示領域)の断面状態を拡大して第1視認方向および第2視認方向に対する表示/視認状態を概念的に示す機能概念説明図である。
【図3A】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行する前の画像入力部/画像表示面の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3B】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部への発光型入力ペンによる入力状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3C】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3D】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3E】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3F】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3G】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3H】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像の状態を拡大して示す拡大平面図である。
【図3J】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像を第1視認方向から視認した状態として拡大して示す拡大平面図である。
【図3K】本発明の実施の形態2に係る液晶表示電子機器で画像入力/画像表示方法を実行するときの画像入力部へ入力された入力画像に対する画像演算処理を施して画像表示面へ表示した表示画像を第2視認方向から視認した状態として拡大して示す拡大平面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る液晶表示電子機器の概略構成を概念的に示す平面図である。
【図5A】図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【図5B】図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【図5C】図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【図5D】図5Cの内容を具体化して示す説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【図5E】図4に示した液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法の過程を説明する説明図であり、(A)は第1視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(B)は第1視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示し、(C)は第2視認方向入力許容領域へ画像入力をした状態を示し、(D)は第2視認方向入力許容領域へ入力された画像が表示された状態を示す。
【図6】本発明の実施の形態4に係る液晶表示電子機器の機能構成ブロックの概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0222】
1 液晶表示電子機器
1c 筐体
5 制御部
10 液晶表示部
10d 画像表示面
10f 第1表示領域
10s 第2表示領域
10t 第3表示領域
11 表示制御液晶層
13 液晶駆動部
14 カラーフィルタ
15 バックライト
20 視差制御部
21 視差制御液晶層
30 画像入力部
31 入力許容領域
31f 第1視認方向入力許容領域
31s 第2視認方向入力許容領域
35 発光型入力ペン
35f 第1発光型入力ペン
35s 第2発光型入力ペン
40 入力画像検出部
40f 第1視認方向入力画像検出部
40s 第2視認方向入力画像検出部
41 光電変換素子
50 画像表示信号生成部
60 操作部
60f 第1操作部
60s 第2操作部
70 翻訳部
DIM 表示画像
DIMf 第1視認方向表示画像
DIMs 第2視認方向表示画像
ED 視認方向
EDf 第1視認方向
EDs 第2視認方向
IDIM 入力対応表示画像
IDIMf 第1入力対応表示画像
IDIMs 第2入力対応表示画像
LS 光信号
OP 操作者
OPf 第1視認方向操作者
OPs 第2視認方向操作者
PIM1 外周線
PIM2 基本線分
RDIM 回転表示画像
RDIMf 第1回転表示画像
RDIMs 第2回転表示画像
Sdim 画像表示信号
TDIM 複製表示画像
TDIMf 第1入力複製表示画像
TDIMs 第2入力複製表示画像
WIM 入力画像
WIMf 第1視認方向入力画像
WIMs 第2視認方向入力画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示制御液晶層および該表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、該液晶表示部に重畳して配置され前記液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように前記液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備える液晶表示電子機器であって、
前記視差制御部に重畳して配置され入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部と、
前記入力許容領域に対応して配置され、入力された入力画像を前記第1視認方向または前記第2視認方向に対応させて検出する入力画像検出部と、
該入力画像検出部で検出された入力画像に画像演算処理を施して入力画像に対応する画像表示信号を生成する画像表示信号生成部とを備え、
前記液晶駆動部は、前記画像表示信号に応じて前記第1視認方向表示画像/前記第2視認方向表示画像を表示する構成としてあること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の液晶表示電子機器であって、
前記入力許容領域は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域および第2視認方向入力許容領域を備えること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の液晶表示電子機器であって、
前記入力画像検出部は、前記第1視認方向入力許容領域に入力された第1視認方向入力画像を検出する第1視認方向入力画像検出部と、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像を検出する第2視認方向入力画像検出部とを備えること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の液晶表示電子機器であって、
前記液晶表示部は、前記第1視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像に対応する第1入力対応表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示する第1表示領域と、前記第2視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第2視認方向入力許容領域に入力された前記第2視認方向入力画像に対応する第2入力対応表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第2表示領域とを備えること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項5】
請求項4に記載の液晶表示電子機器であって、
前記液晶表示部は、前記第1表示領域と前記第2表示領域との間に第3表示領域を備え、
該第3表示領域は、前記第1表示領域に表示された前記第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第2表示領域に表示された前記第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてある
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の液晶表示電子機器であって、
前記第3表示領域は、前記第2入力複製表示画像を180度回転させた第2回転表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第1入力複製表示画像を180度回転させた第1回転表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてあること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項7】
請求項6に記載の液晶表示電子機器であって、
前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像が第1言語で構成され、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像が前記第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、
前記第1回転表示画像は前記第1言語を翻訳した前記第2言語で表示され、前記第2回転表示画像は前記第2言語を翻訳した前記第1言語で表示される構成してあること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の液晶表示電子機器であって、
前記第2回転表示画像を前記第2表示領域に前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第1回転表示画像を前記第1表示領域に前記第2視認方向表示画像として表示する構成としてあること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか一つに記載の液晶表示電子機器であって、
前記第1視認方向に対応して配置され前記第1視認方向からの操作を受け付ける第1操作部と、前記第2視認方向に対応して配置され前記第2視認方向からの操作を受け付ける第2操作部とを備えること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載の液晶表示電子機器であって、
前記入力画像検出部は、発光型入力ペンで入力された入力画像を検出する光電変換素子を備えること
を特徴とする液晶表示電子機器。
【請求項11】
表示制御液晶層および該表示制御液晶層を駆動する液晶駆動部を有する液晶表示部と、該液晶表示部に重畳して配置され前記液晶表示部が第1視認方向に向けて第1視認方向表示画像を表示し、第2視認方向に向けて第1視認方向表示画像と異なる第2視認方向表示画像を表示するように前記液晶表示部に対して視差制御を施す視差制御部とを備える液晶表示電子機器での画像入力/画像表示方法であって、
入力画像の入力が許容される入力許容領域を有する画像入力部に入力された入力画像を前記視差制御部を介して検出する入力画像検出ステップと、
該入力画像検出ステップで検出された入力画像に画像演算処理を施して画像表示信号を生成する画像表示信号生成ステップと、
前記画像表示信号に応じて前記第1視認方向表示画像/前記第2視認方向表示画像を表示する画像表示ステップとを備えること
を特徴とする画像入力/画像表示方法。
【請求項12】
請求項11に記載の画像入力/画像表示方法であって、
前記入力許容領域は、相互に対向する位置に配置された第1視認方向入力許容領域および第2視認方向入力許容領域を備え、
前記液晶表示部は、前記第1視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像に対応する第1入力対応表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示する第1表示領域と、
前記第2視認方向入力許容領域に対応して配置され前記第2視認方向入力許容領域に入力された前記第2視認方向入力画像に対応する第2入力対応表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第2表示領域と、前記第1表示領域に表示された前記第1入力対応表示画像を複製した第1入力複製表示画像を前記第1視認方向表示画像として表示し、前記第2表示領域に表示された前記第2入力対応表示画像を複製した第2入力複製表示画像を前記第2視認方向表示画像として表示する第3表示領域とを備え、
前記画像表示ステップで、前記第2入力複製表示画像を180度回転させた第2回転表示画像を前記第1視認方向表示画像として前記第3表示領域に表示し、前記第1入力複製表示画像を180度回転させた第1回転表示画像を前記第2視認方向表示画像として前記第3表示領域に表示すること
を特徴とする画像入力/画像表示方法。
【請求項13】
請求項12に記載の画像入力/画像表示方法であって、
前記第1視認方向入力許容領域に入力された前記第1視認方向入力画像が第1言語で構成され、前記第2視認方向入力許容領域に入力された第2視認方向入力画像が前記第1言語と異なる種類の第2言語で構成された場合に、
前記画像表示ステップで、前記第1言語を翻訳した前記第2言語で前記第1回転表示画像を表示し、前記第2言語を翻訳した前記第1言語で前記第2回転表示画像を表示すること
を特徴とする画像入力/画像表示方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3J】
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【図3K】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−187459(P2009−187459A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29104(P2008−29104)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】