説明

液滴吐出装置

【課題】従来の吸引方法では、吐出ヘッドにかかる外力を低減することが困難である。
【解決手段】液状体が液滴の状態で吐出されるノズルを有する吐出ヘッド33と、平面視で吐出ヘッド33に重なる空間のうち、前記ノズルから前記液滴が吐出される側の前記空間に向けて気体を噴射する噴射部81と、を有する、ことを特徴とする液滴吐出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
液状体を液滴として吐出することができる液滴吐出装置の1つとして、インクジェット装置が知られている。インクジェット装置では、インクなどの液状体を吐出ヘッドのノズルから液滴として吐出することができる。このようなインクジェット装置では、従来から、吐出ヘッドにキャップを密着させた状態で、キャップ内の圧力を低下させることによって、ノズルからインクを吸引する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−276671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された吸引方法では、キャップを吐出ヘッドに密着させるので、吐出ヘッドにかかる外力を低減することが困難であるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
【0006】
[適用例1]液状体が液滴の状態で吐出されるノズルを有する吐出ヘッドと、平面視で前記吐出ヘッドに重なる空間のうち、前記ノズルから前記液滴が吐出される側の前記空間に向けて気体を噴射する気体噴射部と、を有する、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0007】
この適用例の液滴吐出装置は、吐出ヘッドと、気体噴射部と、を有している。
吐出ヘッドは、ノズルを有する。液状体は、ノズルから液滴の状態で吐出される。
気体噴射部は、気体を噴射する。気体噴射部は、平面視で吐出ヘッドに重なる空間のうち、ノズルから液滴が吐出される側の空間に向けて気体を噴射する。
上記の構成により、平面視でノズルに重なる空間に気体の流動(以下、気流と呼ぶ)が発生する。このため、平面視でノズルに重なる空間の圧力が、ノズル内の圧力よりも下がる。これにより、ノズル内の液状体がノズルから空間側に吸い出され得る。つまり、上記の構成により、ノズル内の液状体を吸引することができる。
上記の構成では、例えば、キャップ等を吐出ヘッドに密着させる構成に比較して、吐出ヘッドにかかる外力を低く抑えやすくすることができる。
【0008】
[適用例2]上記の液滴吐出装置であって、前記気体噴射部は、前記吐出ヘッドの前記ノズルが設けられている面であるノズル面に対して傾いた方向に向けて前記気体を噴射する、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0009】
この適用例では、気体がノズル面に対して傾いた方向に向かって噴射されるので、例えば、ノズル面に向かって気流を発生させることができる。これにより、例えば、ノズル面に付着した液状体を気流で払いやすくすることができる。
【0010】
[適用例3]上記の液滴吐出装置であって、前記気体噴射部は、前記吐出ヘッドの前記ノズルが設けられている面であるノズル面に向けて前記気体を噴射する、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0011】
この適用例では、ノズル面に向けて気体を噴射するので、例えば、ノズル面に付着した液状体を空気で払いやすくすることができる。
【0012】
[適用例4]上記の液滴吐出装置であって、前記気体噴射部から噴射される前記気体の流速を制御する流速制御部を有する、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0013】
この適用例では、気体の流速を制御することができるので、ノズルからの液状体の吸引力を調整しやすくすることができる。
【0014】
[適用例5]上記の液滴吐出装置であって、前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズルが配列したノズル列を有しており、前記気体噴射部は、前記ノズル列を網羅する長さの吹き出し口から、平面視で前記ノズル列の延在方向とは交差する方向に前記気体を噴射する、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0015】
この適用例では、吐出ヘッドは、ノズル列を有している。ノズル列では、複数のノズルが配列している。また、気体噴射部において、気体の吹き出し口は、ノズル列を網羅する長さを有している。そして、気体噴射部は、平面視で、ノズル列の延在方向とは交差する方向に気体を噴射する。
上記の構成により、ノズル列における複数のノズルのうちの一部のノズルから吸い出された液状体が、他のノズルに付着することを避けやすくすることができる。
【0016】
[適用例6]上記の液滴吐出装置であって、前記気体が、空気である、ことを特徴とする液滴吐出装置。
【0017】
この適用例では、気体が空気であるので、気体を入手しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態における液滴吐出装置の概略の構成を示す斜視図。
【図2】本実施形態におけるキャリッジを図1中のA視方向に見たときの正面図。
【図3】本実施形態における吐出ヘッドの底面図。
【図4】図2中のB−B線における断面図。
【図5】本実施形態における吸引ユニット及びキャリッジを図1中のA視方向に見たときの正面図。
【図6】本実施形態における吐出ヘッド、噴射部及び回収部の底面図。
【図7】本実施形態における液滴吐出装置の概略の構成を示すブロック図。
【図8】本実施形態における描画処理の流れを示す図。
【図9】本実施形態における吸引処理の流れを示す図。
【図10】本実施形態における吸引ユニットの他の例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面を参照しながら、実施形態について説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
【0020】
実施形態における液滴吐出装置1は、概略の構成を示す斜視図である図1に示すように、ワーク搬送装置3と、ヘッドユニット5と、キャリッジ7と、キャリッジ搬送装置9と、メンテナンス装置11と、とを有している。
液滴吐出装置1では、基板などのワークWとヘッドユニット5との平面視での相対位置を変化させつつ、ヘッドユニット5から液状体を液滴として吐出させることによって、ワークWに液状体で所望のパターンを描画することができる。なお、図中のY方向はワークWの移動方向を示し、X方向は平面視でY方向とは直交する方向を示している。また、X方向及びY方向によって規定されるXY平面と直交する方向は、Z方向として規定される。
【0021】
このような液滴吐出装置1は、例えば、液晶表示パネル等に用いられるカラーフィルターの製造や、有機EL装置の製造などに適用され得る。
赤、緑及び青の3色のフィルターエレメントを有するカラーフィルターの場合、液滴吐出装置1は、例えば、基板に赤、緑及び青の各着色層を形成する工程で好適に使用され得る。この場合、ヘッドユニット5から各着色層に対応する各液状体を、ワークWに液滴として吐出させることによって、ワークWに赤、緑及び青のそれぞれのフィルターエレメントのパターンが描画される。
また、有機EL装置の製造では、例えば、赤、緑及び青の画素ごとに、各色に対応する機能層(有機層)を形成する工程で好適に使用され得る。この場合、ヘッドユニット5から各色の機能層に対応する各液状体を、ワークWに液滴として吐出させることによって、ワークWに赤、緑及び青のそれぞれの機能層のパターンが描画される。
【0022】
ここで、液滴吐出装置1の各構成について、詳細を説明する。
ワーク搬送装置3は、図1に示すように、定盤21と、ガイドレール23aと、ガイドレール23bと、ワークテーブル25と、テーブル位置検出装置27と、を有している。
定盤21は、例えば石などの熱膨張係数が小さい材料で構成されており、Y方向に沿って延びるように据えられている。ガイドレール23a及びガイドレール23bは、定盤21の上面21a上に配設されている。ガイドレール23a及びガイドレール23bは、それぞれ、Y方向に沿って延在している。ガイドレール23aとガイドレール23bとは、互いにX方向に隙間をあけた状態で並んでいる。
【0023】
ワークテーブル25は、ガイドレール23a及びガイドレール23bを挟んで定盤21の上面21aに対向した状態で設けられている。ワークテーブル25は、定盤21から浮いた状態でガイドレール23a及びガイドレール23b上に載置されている。ワークテーブル25は、ワークWが載置される面である載置面25aを有している。載置面25aは、定盤21側とは反対側(上側)に向けられている。ワークテーブル25は、ガイドレール23a及びガイドレール23bによってY方向に沿って案内され、定盤21上をY方向に沿って往復移動可能に構成されている。
テーブル位置検出装置27は、定盤21の上面21aに設けられており、Y方向に延在している。テーブル位置検出装置27は、ガイドレール23aとガイドレール23bとの間に設けられている。テーブル位置検出装置27は、ワークテーブル25のY方向における位置を検出する。
【0024】
ワークテーブル25は、図示しない移動機構及び動力源によって、Y方向に往復動可能に構成されている。移動機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などが採用され得る。また、本実施形態では、ワークテーブル25をY方向に沿って移動させるための動力源として、後述するワーク搬送モーターが採用されている。ワーク搬送モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターが採用され得る。
ワーク搬送モーターからの動力は、移動機構を介してワークテーブル25に伝達される。これにより、ワークテーブル25は、ガイドレール23a及びガイドレール23bに沿って、すなわちY方向に沿って往復移動することができる。つまり、ワーク搬送装置3は、ワークテーブル25の載置面25aに載置されたワークWを、Y方向に沿って往復移動させることができる。
【0025】
ヘッドユニット5は、キャリッジ7を図1中のA視方向に見たときの正面図である図2に示すように、ヘッドプレート31と、吐出ヘッド33と、を有している。
吐出ヘッド33は、底面図である図3に示すように、ノズル面35を有している。ノズル面35には、複数のノズル37が形成されている。なお、図3では、ノズル37をわかりやすく示すため、ノズル37が誇張され、且つノズル37の個数が減じられている。
複数のノズル37は、Y方向に沿って所定のピッチPで配列形成されており、Y方向に延在するノズル列39を構成している。
【0026】
吐出ヘッド33は、図2中のB−B線における断面図である図4に示すように、ノズルプレート41と、キャビティープレート43と、振動板45と、複数の圧電素子47と、を有している。
ノズルプレート41は、ノズル面35を有している。複数のノズル37は、ノズルプレート41に設けられている。
キャビティープレート43は、ノズルプレート41のノズル面35とは反対側の面に設けられている。キャビティープレート43には、複数のキャビティー51が形成されている。各キャビティー51は、各ノズル37に対応して設けられており、対応する各ノズル37に連通している。各キャビティー51には、図示しないタンクから機能液53が供給される。
【0027】
振動板45は、キャビティープレート43のノズルプレート41側とは反対側の面に設けられている。振動板45は、Z方向に振動(縦振動)することによって、キャビティー51内の容積を拡大したり、縮小したりする。
複数の圧電素子47は、それぞれ、振動板45のキャビティープレート43側とは反対側の面に設けられている。各圧電素子47は、各キャビティー51に対応して設けられており、振動板45を挟んで各キャビティー51に対向している。各圧電素子47は、駆動信号に基づいて、伸張する。これにより、振動板45がキャビティー51内の容積を縮小する。このとき、キャビティー51内の機能液53に圧力が付与される。その結果、ノズル37から、機能液53が液滴55として吐出される。吐出ヘッド33による液滴55の吐出法は、インクジェット法の1つである。
【0028】
上記の構成を有する吐出ヘッド33は、図2に示すように、ノズル面35がヘッドプレート31から突出した状態で、ヘッドプレート31に支持されている。
キャリッジ7は、図2に示すように、ヘッドユニット5を支持している。ここで、ヘッドユニット5は、ノズル面35がZ方向の下方に向けられた状態でキャリッジ7に支持されている。
なお、本実施形態では、縦振動型の圧電素子47が採用されているが、機能液53に圧力を付与するための加圧手段は、これに限定されず、例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子も採用され得る。また、加圧手段としては、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなども採用され得る。さらに、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって機能液に圧力を付与する構成も採用され得る。
【0029】
キャリッジ搬送装置9は、図1に示すように、架台61と、ガイドレール63と、キャリッジ位置検出装置65と、を有している。
架台61は、X方向に延在しており、ワーク搬送装置3及びメンテナンス装置11をX方向にまたいでいる。架台61は、ワークテーブル25の定盤21側とは反対側で、ワーク搬送装置3及びメンテナンス装置11のそれぞれに対向している。架台61は、支柱67aと支柱67bとによって支持されている。支柱67a及び支柱67bは、定盤21を挟んでX方向に互いに対峙する位置に設けられている。支柱67a及び支柱67bは、それぞれ、ワークテーブル25よりもZ方向の上方に突出している。これにより、架台61とワークテーブル25との間、及び架台61とメンテナンス装置11との間には、それぞれ隙間が保たれている。
【0030】
ガイドレール63は、架台61の定盤21側に設けられている。ガイドレール63は、X方向に沿って延在しており、架台61のX方向における幅にわたって設けられている。
前述したキャリッジ7は、ガイドレール63に支持されている。キャリッジ7がガイドレール63に支持された状態において、吐出ヘッド33のノズル面35は、Z方向においてワークテーブル25側に向いている。キャリッジ7は、ガイドレール63によってX方向に沿って案内され、X方向に往復動可能な状態でガイドレール63に支持されている。なお、平面視で、キャリッジ7がワークテーブル25に重なっている状態において、ノズル面35とワークテーブル25の載置面25aとは、互いに隙間を保った状態で対向する。
キャリッジ位置検出装置65は、架台61とキャリッジ7との間に設けられており、X方向に延在している。キャリッジ位置検出装置65は、キャリッジ7のX方向における位置を検出する。
【0031】
キャリッジ7は、図示しない移動機構及び動力源によって、X方向に往復動可能に構成されている。移動機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などが採用され得る。また、本実施形態では、キャリッジ7をX方向に沿って移動させるための動力源として、後述するキャリッジ搬送モーターが採用されている。キャリッジ搬送モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターが採用され得る。
キャリッジ搬送モーターからの動力は、移動機構を介してキャリッジ7に伝達される。これにより、キャリッジ7は、ガイドレール63に沿って、すなわちX方向に沿って往復移動することができる。つまり、キャリッジ搬送装置9は、キャリッジ7に支持されたヘッドユニット5を、X方向に沿って往復移動させることができる。
【0032】
メンテナンス装置11は、図1に示すように、定盤71と、ガイドレール73aと、ガイドレール73bと、保守テーブル75と、フラッシングユニット77と、吸引ユニット79と、を有している。
定盤71は、例えば石などの熱膨張係数が小さい材料で構成されており、X方向に支柱67aを挟んで定盤21と対峙する位置に設けられている。
ガイドレール73a及びガイドレール73bは、定盤71の上面71a上に配設されている。ガイドレール73a及びガイドレール73bは、それぞれ、Y方向に沿って延在している。ガイドレール73aとガイドレール73bとは、互いにX方向に隙間をあけた状態で並んでいる。
保守テーブル75は、ガイドレール73a及びガイドレール73bを挟んで定盤71の上面71aに対向した状態で設けられている。保守テーブル75は、定盤71から浮いた状態でガイドレール73a及びガイドレール73b上に載置されている。
【0033】
保守テーブル75には、フラッシングユニット77や吸引ユニット79などの保守ユニットが載置される。本実施形態では、保守ユニットは、フラッシングユニット77と、吸引ユニット79と、を含んでいる。
保守テーブル75は、ガイドレール73a及びガイドレール73bによってY方向に沿って案内され、定盤71上をY方向に沿って往復移動可能に構成されている。
フラッシングユニット77は、保守テーブル75の定盤71側とは反対側に設けられている。
ここで、ワークWへのパターンの描画とは無関係に、吐出ヘッド33から液状体を吐出させる動作は、フラッシング動作と呼ばれる。フラッシング動作には、例えば、ノズル37内に滞留する液状体がノズル37内で固化してしまうことを予防する効果がある。フラッシングユニット77は、フラッシング動作のときに、吐出ヘッド33から吐出される液状体を受ける装置である。
【0034】
吸引ユニット79は、吐出ヘッド33のノズル37から液状体を吐出ヘッド33の外に吸引するための装置である。ノズル37から液状体を吐出ヘッド33の外に吸引する動作は、吸引動作と呼ばれる。吸引動作は、吐出ヘッド33のノズル37から液状体を強制的に排出させるときに実施される。
このような吸引動作は、例えば、ノズル37における液滴55を吐出する性能(以下、吐出性能と呼ぶ)を回復させるときなどに実施される。例えば、ノズル面35に液状体や異物などが付着すると、吐出された液滴55の飛行経路が曲がったり、液滴55の吐出が阻害されたりすることがある。吸引動作を実施することによって、これらのような吐出性能の低下を回復させることができる。
【0035】
保守テーブル75は、図示しない移動機構及び動力源によって、Y方向に往復動可能に構成されている。移動機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などが採用され得る。また、本実施形態では、保守テーブル75をY方向に沿って移動させるための動力源として、後述するテーブル搬送モーターが採用されている。テーブル搬送モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターが採用され得る。
テーブル搬送モーターからの動力は、移動機構を介して保守テーブル75に伝達される。これにより、保守テーブル75は、ガイドレール73a及びガイドレール73bに沿って、すなわちY方向に沿って往復移動することができる。
つまり、メンテナンス装置11は、フラッシングユニット77や吸引ユニット79などの保守ユニットを、Y方向に沿って往復移動させることができる。これにより、平面視で吐出ヘッド33がメンテナンス装置11に重なっている状態において、吐出ヘッド33をフラッシングユニット77及び吸引ユニット79のそれぞれに対向させることができる。
【0036】
ここで、吸引ユニット79の構成について、詳細を説明する。
吸引ユニット79は、吸引ユニット79及びキャリッジ7を図1中のA視方向に見たときの正面図である図5に示すように、噴射部81と、回収部83と、供給管85と、排気管87と、バルブ89と、バルブ91と、を有している。
噴射部81は、供給口93と、吹き出し口95と、を有している。供給口93には、圧力が付与された空気(以下、圧空とよぶ)が供給される。噴射部81において、供給口93と吹き出し口95とは、互いに連通している。このため、供給口93を介して噴射部81内に供給された圧空は、吹き出し口95から噴射部81外に吹き出す。
なお、本実施形態では、噴射部81の吹き出し口95は、図1に示すように、X方向において、ワーク搬送装置3側とは反対側に向けられている。
【0037】
供給管85は、図5に示すように、一端が噴射部81の供給口93に接続されている。供給管85の噴射部81側とは反対側の他端側には、圧空が供給される。つまり、供給管85の噴射部81側とは反対側の他端側は、図示しない圧空の供給源に接続されている。噴射部81の供給口93には、供給管85を介して圧空が供給される。
供給管85には、供給口93に接続された一端と、図示しない圧空の供給源に接続された他端との間に、バルブ89が設けられている。バルブ89は、噴射部81への圧空の供給路を遮断したり、開いたりする。つまり、噴射部81への圧空の供給と供給の停止とは、バルブ89の開閉によって達成される。
【0038】
回収部83は、隙間を介して噴射部81に対峙する位置に設けられている。回収部83は、回収口97と、排気口99と、を有している。回収口97は、隙間を介して噴射部81の吹き出し口95と対峙している。
排気管87は、一端が回収部83の排気口99に接続されている。排気管87の回収部83側とは反対側の他端側は、図示しない吸気装置に接続されている。回収部83内の気体は、排気管87を介して吸気装置によって回収部83外に排気される。
なお、吸気装置としては、吸気ファンや、エジェクター、ミストセパレーターなどが採用され得る。
排気管87には、排気口99に接続された一端と、図示しない吸気装置に接続された他端との間に、バルブ91が設けられている。バルブ91は、回収部83からの排気路を遮断したり、開いたりする。つまり、回収部83からの排気と排気の停止とは、バルブ91の開閉によって達成される。
【0039】
本実施形態では、噴射部81と回収部83との間に、隙間が設けられている。吸引動作のときには、吐出ヘッド33は、X方向において、噴射部81と回収部83との間に位置する。吐出ヘッド33が噴射部81と回収部83との間に位置した状態において、吹き出し口95は、ノズル面35に向いている。
本実施形態では、吹き出し口95は、ノズル面35のうち、ノズル列39の位置よりも噴射部81側の領域に向けられている。これにより、吹き出し口95から吹き出した圧空は、ノズル面35の下側を回収部83に向かって流れる。この結果、ノズル面35の下側に、噴射部81から回収部83に向かって気流101が発生する。
【0040】
気流101は、ノズル面35のうちでノズル列39の位置よりも噴射部81側の領域から、ノズル列39の位置を越えて回収部83に至る。気流101によって、ノズル面35のうち、ノズル列39の位置よりも噴射部81側の領域と、ノズル列39の位置よりも回収部83側の領域とで、圧力差が発生する。この圧力差によって、ノズル37内の機能液53(図4)が、ノズル37からノズル37外に吸い出され得る。上記により、吐出ヘッド33に対する吸引動作が達成され得る。
吸引動作によってノズル37からノズル37外に吸い出された機能液53は、気流101によって回収部83に運ばれる。回収部83に運ばれた機能液53は、回収部83を介して回収される。これにより、吸引動作によってノズル37からノズル37外に吸い出された機能液53が飛散することを抑えやすくすることができる。
【0041】
なお、本実施形態では、吹き出し口95のY方向における長さは、吐出ヘッド33、噴射部81及び回収部83の底面図である図6に示すように、ノズル列39を網羅する長さに設定されている。また、吹き出し口95は、ノズル列39とは交差する方向に向いている。このため、気流101がノズル37の位置を越えるときの流速を、ノズル列39内の複数のノズル37間で均一にしやすくすることができる。
また、回収口97のY方向における長さも、ノズル列39を網羅する長さに設定されている。これにより、ノズル37からノズル37外に吸い出された機能液53を、ノズル列39内の複数のノズル37間で均一に回収しやすくすることができる。
【0042】
液滴吐出装置1は、図7に示すように、上記の各構成の動作を制御する制御部111を有している。制御部111は、CPU(Central Processing Unit)113と、駆動制御部115と、メモリー部117と、を有している。駆動制御部115及びメモリー部117は、バス119を介してCPU113に接続されている。
また、液滴吐出装置1は、キャリッジ搬送モーター121と、ワーク搬送モーター123と、テーブル搬送モーター124と、バルブ駆動装置125と、バルブ駆動装置127と、入力装置129と、表示装置131と、を有している。キャリッジ搬送モーター121、ワーク搬送モーター123、及びテーブル搬送モーター124は、それぞれ、入出力インターフェース133とバス119とを介して制御部111に接続されている。また、バルブ駆動装置125、バルブ駆動装置127、入力装置129、及び表示装置131も、それぞれ、入出力インターフェース133とバス119とを介して制御部111に接続されている。
【0043】
キャリッジ搬送モーター121は、キャリッジ7を駆動するための動力を発生させる。ワーク搬送モーター123は、ワークテーブル25を駆動するための動力を発生させる。テーブル搬送モーター124は、保守テーブル75を駆動するための動力を発生させる。バルブ駆動装置125は、バルブ89を駆動する装置である。バルブ駆動装置127は、バルブ91を駆動する装置である。入力装置129は、各種の加工条件を入力する装置である。表示装置131は、加工条件や、作業状況を表示する装置である。液滴吐出装置1を操作するオペレーターは、表示装置131に表示される情報を確認しながら、入力装置129を介して種々の情報を入力することができる。
なお、キャリッジ位置検出装置65、テーブル位置検出装置27及び吐出ヘッド33も、それぞれ、入出力インターフェース133とバス119とを介して制御部111に接続されている。
【0044】
CPU113は、プロセッサーとして各種の演算処理を行う。駆動制御部115は、各構成の駆動を制御する。メモリー部117は、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)などを含んでいる。メモリー部117には、液滴吐出装置1における動作の制御手順が記述されたプログラムソフト135を記憶する領域や、各種のデータを一時的に展開する領域であるデータ展開部137などが設定されている。データ展開部137に展開されるデータとしては、例えば、描画すべきパターンが示される描画データや、描画処理等のプログラムデータなどが挙げられる。
駆動制御部115は、モーター制御部141と、位置検出制御部143と、吐出制御部145と、バルブ制御部147と、表示制御部149と、を有している。
【0045】
モーター制御部141は、CPU113からの指令に基づいて、キャリッジ搬送モーター121の駆動と、ワーク搬送モーター123の駆動と、テーブル搬送モーター124の駆動とを、個別に制御する。
位置検出制御部143は、CPU113からの指令に基づいて、キャリッジ位置検出装置65と、テーブル位置検出装置27とを、個別に制御する。位置検出制御部143は、CPU113からの指令に基づいて、キャリッジ位置検出装置65にキャリッジ7のX方向における位置を検出させ、且つ検出結果をCPU113に出力する。また、位置検出制御部143は、CPU113からの指令に基づいて、テーブル位置検出装置27にワークテーブル25のY方向における位置を検出させ、且つ検出結果をCPU113に出力する。
吐出制御部145は、CPU113からの指令に基づいて、吐出ヘッド33の駆動を制御する。
バルブ制御部147は、CPU113からの指令に基づいて、バルブ駆動装置125の駆動と、バルブ駆動装置127の駆動とを、個別に制御する。
表示制御部149は、CPU113からの指令に基づいて、表示装置131の駆動を制御する。
【0046】
ここで、液滴吐出装置1における描画処理、及び吸引処理について説明する。
まず、描画処理について説明する。
液滴吐出装置1では、制御部111が入力装置129から入出力インターフェース133及びバス119を介して描画データを受け取ると、CPU113によって図8に示す描画処理が開始される。
ここで、描画データは、機能液53でワークWに描画すべきパターンを指示するものであり、描画すべきパターンがビットマップ状に表現されている。ワークWへのパターンの描画は、吐出ヘッド33をワークWに対向させた状態で、吐出ヘッド33とワークWとを相対的に往復移動させながら、吐出ヘッド33から液滴55を所定周期で吐出させることによって行われる。
【0047】
描画処理では、CPU113は、まず、ステップS1において、キャリッジ搬送指令をモーター制御部141(図7)に出力する。このとき、モーター制御部141は、キャリッジ搬送モーター121の駆動を制御して、キャリッジ7を描画エリアの開始位置に移動させる。ここで、描画エリアは、図1に示すワークWのY方向に沿った軌跡と、吐出ヘッド33のX方向に沿った軌跡とが交差する領域である。開始位置は、描画エリアが始まる位置である。
次いで、ステップS2において、CPU113は、ワーク搬送指令をモーター制御部141に出力する。このとき、モーター制御部141は、ワーク搬送モーター123の駆動を制御して、ワークWを描画エリアに移動させる。
【0048】
次いで、ステップS3において、CPU113は、キャリッジ走査指令をモーター制御部141(図7)に出力する。このとき、モーター制御部141は、キャリッジ搬送モーター121の駆動を制御して、キャリッジ7の往復移動を開始させる。キャリッジ7の往復移動では、キャリッジ7は、描画エリアの開始位置と折り返し位置との間を往復移動する。折り返し位置は、描画エリアの開始位置とは反対側の終端に相当する位置である。
次いで、ステップS4において、CPU113は、吐出指令を吐出制御部145(図7)に出力する。このとき、吐出制御部145は、吐出ヘッド33の駆動を制御して、描画データに基づいて、各ノズル37から液滴55を吐出させる。
次いで、ステップS5において、CPU113は、キャリッジ7の位置が折り返し位置に到達したか否かを判定する。このとき、キャリッジ7の位置が折り返し位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS6に移行する。他方で、キャリッジ7の位置が折り返し位置に到達していない(No)と判定されると、キャリッジ7の位置が折り返し位置に到達するまで処理が待機される。
【0049】
ステップS6において、CPU113は、改行指令をモーター制御部141(図7)に出力する。このとき、モーター制御部141は、ワーク搬送モーター123の駆動を制御して、ワークWをY方向に移動(改行)させ、ワークWにおいてパターンを描画すべき新たな領域を描画エリアに移動させる。
次いで、ステップS7において、CPU113は、キャリッジ7の位置が開始位置に到達したか否かを判定する。このとき、キャリッジ7の位置が開始位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS8に移行する。他方で、キャリッジ7の位置が開始位置に到達していない(No)と判定されると、キャリッジ7の位置が開始位置に到達するまで処理が待機される。
【0050】
ステップS8において、CPU113は、描画データが終了したか否かを判定する。このとき、描画データが終了した(Yes)と判定されると、処理が終了する。他方で、描画データが終了していない(No)と判定されると、処理がステップS9に移行する。
ステップS9において、CPU113は、改行指令をモーター制御部141(図7)に出力してから、処理をステップS5に移行させる。このとき、モーター制御部141は、ワーク搬送モーター123の駆動を制御して、ワークWをY方向に移動(改行)させ、ワークWにおいてパターンを描画すべき新たな領域を描画エリアに移動させる。
【0051】
次に、吸引処理について説明する。
液滴吐出装置1では、制御部111が入力装置129から入出力インターフェース133及びバス119を介して吸引処理の実施指示を受けると、CPU113によって、図9に示す吸引処理が開始される。
吸引処理では、CPU113は、まず、ステップS21において、キャリッジ搬送指令をモーター制御部141(図7)に出力する。このとき、モーター制御部141は、キャリッジ搬送モーター121の駆動を制御して、キャリッジ7を保守エリアに移動させる。ここで、保守エリアは、図1に示す保守テーブル75のY方向に沿った軌跡と、吐出ヘッド33のX方向に沿った軌跡とが交差する領域である。
次いで、ステップS22において、CPU113は、テーブル搬送指令をモーター制御部141(図7)に出力する。このとき、モーター制御部141は、テーブル搬送モーター124の駆動を制御して、保守ユニットのうち吸引ユニット79(図1)を保守エリアに移動させる。
これにより、吐出ヘッド33と吸引ユニット79とが互いに対向した状態になる。
【0052】
次いで、ステップS23において、CPU113は、バルブ開指令をバルブ制御部147(図7)に出力する。このとき、バルブ制御部147は、バルブ駆動装置127の駆動を制御して、バルブ91を開状態にする。これにより、回収部83(図5)内の気体が、排気管87を介して吸気装置によって回収部83外に排気される。
次いで、ステップS24において、CPU113は、バルブ開指令をバルブ制御部147(図7)に出力する。このとき、バルブ制御部147は、バルブ駆動装置125の駆動を制御して、バルブ89を開状態にする。これにより、噴射部81(図5)への圧空の供給が開始される。前述したように、噴射部81に圧空が供給されると、気流101が発生する。これにより、ノズル37内の機能液53(図4)が、ノズル37からノズル37外に吸引され得る。
【0053】
次いで、ステップS25において、CPU113は、所定時間が経過したか否かを判定する。このとき、所定時間が経過した(Yes)と判定されると、処理がステップS26に移行する。他方で、所定時間が経過していない(No)と判定されると、所定時間が経過するまで処理が待機される。
ステップS26において、CPU113は、バルブ閉指令をバルブ制御部147(図7)に出力する。このとき、バルブ制御部147は、バルブ駆動装置125の駆動を制御して、バルブ89を閉状態にする。これにより、噴射部81(図5)への圧空の供給が停止する。つまり、これにより、ノズル37からの機能液53の吸引が停止する。
次いで、ステップS27において、CPU113は、バルブ閉指令をバルブ制御部147(図7)に出力してから、処理を終了させる。このとき、バルブ制御部147は、バルブ駆動装置127の駆動を制御して、バルブ91を閉状態にする。これにより、回収部83(図5)内の気体の排気が停止する。
【0054】
本実施形態において、機能液53が液状体に対応し、噴射部81が気体噴射部に対応している。
本実施形態では、平面視でノズル面35に重なる空間のうち、ノズル37から液滴55が吐出される側の空間に向けて空気を噴射することによって、ノズル37から機能液53が吸引される。このため、例えば、キャップ等を吐出ヘッド33に密着させる構成に比較して、吐出ヘッド33にかかる外力を極めて低く抑えやすくすることができる。この結果、吐出ヘッド33の精度を高く維持しやすくすることができる。
【0055】
また、本実施形態では、噴射部81の吹き出し口95がノズル面35に向けられているので、ノズル面35に向けて空気を噴射することができる。これにより、例えば、ノズル面35に付着した機能液53を空気で払いやすくすることができる。つまり、本実施形態では、吸引ユニット79にワイピング動作を実施させることができる。ワイピング動作は、ノズル面35に付着した機能液53などを払拭する動作である。ワイピング動作により、吐出性能を良好に保ちやすくすることができる。本実施形態では、ノズル面35に空気を噴射することによってワイピング動作が達成され得る。このため、例えば、払拭部材でノズル面35をこする構成に比較して、吐出ヘッド33にかかる外力を極めて低く抑えやすくすることができる。この結果、吐出ヘッド33の精度を一層高く維持しやすくすることができる。
【0056】
また、本実施形態では、噴射部81の吹き出し口95(図6)のY方向における長さが、ノズル列39を網羅する長さに設定されている。さらに、吹き出し口95は、ノズル列39とは交差する方向に向いている。このため、ノズル列39における複数のノズル37のうちの一部のノズル37から吸い出された機能液53が、他のノズル37に付着することを避けやすくすることができる。
例えば、吹き出し口95がノズル列39の延在方向に向いていると、1つのノズル37から吸い出された機能液53が、ノズル面35をつたって他のノズル37にかかりやすくなる。この結果、吐出性能が低下しやすくなる。これに対して、本実施形態では、一部のノズル37から吸い出された機能液53が、他のノズル37に付着することを避けやすくすることができるので、吐出性能の低下を極めて低く抑えやすくすることができる。
【0057】
なお、本実施形態では、吸引ユニット79において、図10に示すように、流速制御装置151を設けた構成も採用され得る。図10に示す例では、バルブ89と供給口93との間に流速制御装置151が設けられている。流速制御装置151は、気流101の速度を制御する装置である。これにより、ノズル37からの機能液53の吸引力を調整しやすくすることができる。なお、流速制御装置151を設ける位置は、バルブ89と供給口93との間に限定されず、バルブ89の上流側すなわちバルブ89の噴射部81側とは反対側も採用され得る。
【0058】
また、本実施形態では、吸引ユニット79において、吹き出し口95がノズル面35に向けられているが、吹き出し口95の向きは、これに限定されず、ノズル面35に平行な向きも採用され得る。この場合でも、ノズル37から機能液53を吸引することができる。
また、本実施形態では、圧力が付与された気体として圧空が採用されているが、気体は、空気に限定されず、他の任意の種類の気体が採用され得る。しかしながら、空気を採用することは、他の種類の気体よりも入手しやすい点で、好ましい。なお、他の種類の気体としては、例えば、窒素や、アルゴンなどの不活性ガスなどが挙げられる。不活性ガスを採用することによって、機能液53の酸化を低く抑えやすくすることができる。
【符号の説明】
【0059】
1…液滴吐出装置、3…ワーク搬送装置、5…ヘッドユニット、7…キャリッジ、9…キャリッジ搬送装置、11…メンテナンス装置、25…ワークテーブル、33…吐出ヘッド、35…ノズル面、37…ノズル、39…ノズル列、41…ノズルプレート、53…機能液、55…液滴、75…保守テーブル、79…吸引ユニット、81…噴射部、83…回収部、85…供給管、87…排気管、89…バルブ、91…バルブ、93…供給口、95…吹き出し口、97…回収口、99…排気口、101…気流、124…テーブル搬送モーター、125…バルブ駆動装置、127…バルブ駆動装置、147…バルブ制御部、151…流速制御装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状体が液滴の状態で吐出されるノズルを有する吐出ヘッドと、
平面視で前記吐出ヘッドに重なる空間のうち、前記ノズルから前記液滴が吐出される側の前記空間に向けて気体を噴射する気体噴射部と、を有する、
ことを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項2】
前記気体噴射部は、前記吐出ヘッドの前記ノズルが設けられている面であるノズル面に対して傾いた方向に向けて前記気体を噴射する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項3】
前記気体噴射部は、前記吐出ヘッドの前記ノズルが設けられている面であるノズル面に向けて前記気体を噴射する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
【請求項4】
前記気体噴射部から噴射される前記気体の流速を制御する流速制御部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
【請求項5】
前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズルが配列したノズル列を有しており、
前記気体噴射部は、前記ノズル列を網羅する長さの吹き出し口から、平面視で前記ノズル列の延在方向とは交差する方向に前記気体を噴射する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
【請求項6】
前記気体が、空気である、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−104476(P2011−104476A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259698(P2009−259698)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】