液状油性ボディオイル
【課題】塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルを提供する。
【解決手段】（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有する液状油性ボディオイルである。（Ａ）液状高級アルコールがホホバルコールであることが好ましく、（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましく、（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
【解決手段】（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有する液状油性ボディオイルである。（Ａ）液状高級アルコールがホホバルコールであることが好ましく、（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましく、（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液状油性ボディオイルに関し、詳しくは塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、液状油を使用した化粧料は、しっとりとした質感を与え、カサつき、粉ふきが気になる部分をケアできることから、ボディ用化粧料として用いられてきた。
【０００３】
例えば、特許文献１には、液状動植物油、シリコーン油および非イオン界面活性剤を配合した液状油性オイル組成物が開示されている。また、特許文献２には、米油、玄米油および米胚芽油を有するベースオイル用材が開示されている。
【０００４】
さらに、特許文献３には、マッサージオイルに水をスプレーして、マッサージオイルを拭き取る必要のないマッサージオイルの塗布方法およびマッサージ用材が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】 特開２００８−３７７９２号公報
【特許文献２】 特開２００８−１８４４６２号公報
【特許文献３】 特開２００６−１８２７５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１記載の液状油性オイル組成物は、入浴直後の濡れた肌を対象とするものであるため、乾いた状態の肌では十分に良好な感触が得られなかった。また、シリコーン油および非イオン界面活性剤を配合しているため、消費者の安全性への嗜好面でも問題があった。
【０００７】
また、特許文献２記載のベースオイル用材は、米油、玄米油および米胚芽油だけを必須成分としているため、十分に良好な感触が得られず、また塗布後にすぐに洋服を着ることができるものではなかった。
【０００８】
さらに、特許文献３記載のマッサージオイルの塗布方法およびマッサージ用材は、水を使用するためボディオイルとして十分に良好な感触が得られず、さらにまた塗布後にすぐに洋服を着ることができるものではなかった。
【０００９】
また、液状油性ボディオイルとして、一般に植物油は配合されている。しかしながら、植物油を配合するだけでは、べたつきの感触が強く、さらに塗布後にすぐに洋服を着ることができないという問題があった。
【００１０】
そこで本発明の目的は、前記の従来技術の問題を解決し、塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、液状高級アルコールを含有する液状油性ボディオイルとすることによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１２】
即ち、本発明の液状油性ボディオイルは、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することを特徴とするものである。
【００１３】
また、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ａ）液状高級アルコールがホホバアルコールであることが好ましく、さらに前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましい。
【００１４】
さらにまた、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【００１５】
本発明によると、塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の液状油性ボディオイルについて具体的に説明する。本発明の液状油性ボディオイルは、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有するものである。油性成分として（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することにより、液状油性ボディオイルを塗布後の感触が良好となり、さっぱりタイプで肌なじみも良く、また液状油性ボディオイルを塗布後にすぐに洋服を着ることができる。さらに、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを必須成分とし、シリコーン油、非イオン界面活性剤等を必須成分としないため、消費者の安全性への嗜好面でも極めて良好である。
【００１７】
前記（Ａ）液状高級アルコールとしては、通常、化粧料及び皮膚外用剤で使用できる液状の高級アルコールであれば特に限定されないが、例えば、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール等を使用できる。イソステアリルアルコールとしては、例えば、高級アルコール工業株式会社製のイソステアリルアルコールＥＸ等を挙げることができ、オレイルアルコールとしては、例えば、高級アルコール工業株式会社製のオレイルアルコール９０ＶＲ、オレイルアルコールＶＰ、オレイルアルコールＳＳ等を挙げることができ、ホホバアルコールとしては、例えば、香栄興業社製のホホバアルコール等を挙げることができる。
【００１８】
また、前記（Ａ）液状高級アルコールは、ホホバアルコールであることが好ましい。植物由来の天然の油性成分であるため、消費者の安全性への嗜好面でもより問題が少なくなる。
【００１９】
また、前記（Ｂ）植物油としては、通常、化粧料及び皮膚外用剤で使用できる植物由来の油であれば特に限定されないが、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましく、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、アルガン油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることがより好ましい。なお、鉱物油、エステルおよびエーテル油等の合成油、並びにシリコーン油等は、消費者の安全性への嗜好面で好ましくない。
【００２０】
さらに、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましく、５．０〜８０．０質量％であることがより好ましく、２０．０〜７０．０質量％であることがさらにより好ましい。前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が１．０質量％より少ないとややさっぱり感が足りなくなるおそれがあり、９０．０質量％より多いとしっとり感の点で感触が悪くなるおそれがあり、好ましくない。これに対して、前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量を前記範囲とすることにより、液状油性ボディオイルを塗布後の乾きがより良好となり、よりすぐに洋服を着ることができる。
【００２１】
さらにまた、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ｂ）植物油の配合量が、１０．０〜９９．０質量％であることが好ましく、２０．０〜９５．０質量％であることがより好ましく、３０．０〜８０．０質量％であることがさらにより好ましい。前記（Ｂ）植物油の配合量が１０．０質量％より少ないとしっとり感の点で感触が悪くなるおそれがあり、前記（Ｂ）植物油の配合量が９９．０質量％より多いとややさっぱり感が足りなくなるおそれがあり、好ましくない。これに対して、前記（Ｂ）植物油の配合量をかかる範囲とすることにより、液状油性ボディオイルを塗布後の乾きがより良好となり、よりすぐに洋服を着ることができる。
【００２２】
また、本発明の液状油性ボディオイルは、香料を含有することができる。香料を含有することで、液状油性ボディオイルをボディフレグランスとして使用することができる。
【００２３】
さらに、かかる香料の配合量としては、添加する香料の種類にもよるが０．１〜３０質量％含有することが好ましい。香料の配合量が０．１質量％より少ないと十分な香りが付香できないおそれがあり、香料の配合量が３０質量％より多いと香りが強くなりすぎるおそれがあり、好ましくない。
【００２４】
また、本発明において、香料としては特に限定されないが、天然由来の香料であることが好ましい。天然由来の香料を使用することにより、天然油のボディオイルにマッチして消費者の安全性への嗜好面でより問題を少なくすることができる。
【００２５】
さらに、本発明の液状油性ボディオイルに使用できる成分としては本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合される成分、例えば、乳化剤、油性成分、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、各種ビタミン剤、着色剤、増粘剤、紫外線吸収剤、薬効成分等を配合することができる。
【実施例】
【００２６】
次に本発明を実施例および比較例を挙げて、より具体的に説明する。なお、以下において配合量は質量％である。
【００２７】
（実施例１〜９、比較例）
下記の表１〜４に示す配合処方に従い各液状油性ボディオイルを作製した。得られた液状油性ボディオイルにつき、下記評価試験を行った。
【００２８】
（感触試験）
２０代〜３０代の女性１０名の右腕前腕に０．３ｇを塗布し、べとつき感の有無を評価した。評価は以下の基準に従い行った。
得られた結果を表１〜４に併記する。
◎：さっぱりしてべとつきがなく、極めて良好な感触。
○：さっぱりしてべとつき少なく、良好な感触。
×：べとつきがあり、悪い感触。
【００２９】
（着衣試験）
２０代〜３０代の女性１０名の両足に０．５ｇずつ塗布した後、着衣の可否について評価した。評価は以下の基準に従い行った。得られた結果を表１〜４に併記する。
◎：着衣可能
×：着衣不可能。
【００３０】
【表１】
【００３１】
【表２】
【００３２】
【表３】
【００３３】
【表４】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液状油性ボディオイルに関し、詳しくは塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、液状油を使用した化粧料は、しっとりとした質感を与え、カサつき、粉ふきが気になる部分をケアできることから、ボディ用化粧料として用いられてきた。
【０００３】
例えば、特許文献１には、液状動植物油、シリコーン油および非イオン界面活性剤を配合した液状油性オイル組成物が開示されている。また、特許文献２には、米油、玄米油および米胚芽油を有するベースオイル用材が開示されている。
【０００４】
さらに、特許文献３には、マッサージオイルに水をスプレーして、マッサージオイルを拭き取る必要のないマッサージオイルの塗布方法およびマッサージ用材が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】 特開２００８−３７７９２号公報
【特許文献２】 特開２００８−１８４４６２号公報
【特許文献３】 特開２００６−１８２７５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１記載の液状油性オイル組成物は、入浴直後の濡れた肌を対象とするものであるため、乾いた状態の肌では十分に良好な感触が得られなかった。また、シリコーン油および非イオン界面活性剤を配合しているため、消費者の安全性への嗜好面でも問題があった。
【０００７】
また、特許文献２記載のベースオイル用材は、米油、玄米油および米胚芽油だけを必須成分としているため、十分に良好な感触が得られず、また塗布後にすぐに洋服を着ることができるものではなかった。
【０００８】
さらに、特許文献３記載のマッサージオイルの塗布方法およびマッサージ用材は、水を使用するためボディオイルとして十分に良好な感触が得られず、さらにまた塗布後にすぐに洋服を着ることができるものではなかった。
【０００９】
また、液状油性ボディオイルとして、一般に植物油は配合されている。しかしながら、植物油を配合するだけでは、べたつきの感触が強く、さらに塗布後にすぐに洋服を着ることができないという問題があった。
【００１０】
そこで本発明の目的は、前記の従来技術の問題を解決し、塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、液状高級アルコールを含有する液状油性ボディオイルとすることによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１２】
即ち、本発明の液状油性ボディオイルは、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することを特徴とするものである。
【００１３】
また、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ａ）液状高級アルコールがホホバアルコールであることが好ましく、さらに前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましい。
【００１４】
さらにまた、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【００１５】
本発明によると、塗布後の感触が良好で、塗布後にすぐに洋服を着ることができ、さっぱりタイプの肌なじみの良い液状油性ボディオイルを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の液状油性ボディオイルについて具体的に説明する。本発明の液状油性ボディオイルは、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有するものである。油性成分として（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することにより、液状油性ボディオイルを塗布後の感触が良好となり、さっぱりタイプで肌なじみも良く、また液状油性ボディオイルを塗布後にすぐに洋服を着ることができる。さらに、（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを必須成分とし、シリコーン油、非イオン界面活性剤等を必須成分としないため、消費者の安全性への嗜好面でも極めて良好である。
【００１７】
前記（Ａ）液状高級アルコールとしては、通常、化粧料及び皮膚外用剤で使用できる液状の高級アルコールであれば特に限定されないが、例えば、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール等を使用できる。イソステアリルアルコールとしては、例えば、高級アルコール工業株式会社製のイソステアリルアルコールＥＸ等を挙げることができ、オレイルアルコールとしては、例えば、高級アルコール工業株式会社製のオレイルアルコール９０ＶＲ、オレイルアルコールＶＰ、オレイルアルコールＳＳ等を挙げることができ、ホホバアルコールとしては、例えば、香栄興業社製のホホバアルコール等を挙げることができる。
【００１８】
また、前記（Ａ）液状高級アルコールは、ホホバアルコールであることが好ましい。植物由来の天然の油性成分であるため、消費者の安全性への嗜好面でもより問題が少なくなる。
【００１９】
また、前記（Ｂ）植物油としては、通常、化粧料及び皮膚外用剤で使用できる植物由来の油であれば特に限定されないが、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましく、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、アルガン油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上であることがより好ましい。なお、鉱物油、エステルおよびエーテル油等の合成油、並びにシリコーン油等は、消費者の安全性への嗜好面で好ましくない。
【００２０】
さらに、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％であることが好ましく、５．０〜８０．０質量％であることがより好ましく、２０．０〜７０．０質量％であることがさらにより好ましい。前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が１．０質量％より少ないとややさっぱり感が足りなくなるおそれがあり、９０．０質量％より多いとしっとり感の点で感触が悪くなるおそれがあり、好ましくない。これに対して、前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量を前記範囲とすることにより、液状油性ボディオイルを塗布後の乾きがより良好となり、よりすぐに洋服を着ることができる。
【００２１】
さらにまた、本発明の液状油性ボディオイルは、前記（Ｂ）植物油の配合量が、１０．０〜９９．０質量％であることが好ましく、２０．０〜９５．０質量％であることがより好ましく、３０．０〜８０．０質量％であることがさらにより好ましい。前記（Ｂ）植物油の配合量が１０．０質量％より少ないとしっとり感の点で感触が悪くなるおそれがあり、前記（Ｂ）植物油の配合量が９９．０質量％より多いとややさっぱり感が足りなくなるおそれがあり、好ましくない。これに対して、前記（Ｂ）植物油の配合量をかかる範囲とすることにより、液状油性ボディオイルを塗布後の乾きがより良好となり、よりすぐに洋服を着ることができる。
【００２２】
また、本発明の液状油性ボディオイルは、香料を含有することができる。香料を含有することで、液状油性ボディオイルをボディフレグランスとして使用することができる。
【００２３】
さらに、かかる香料の配合量としては、添加する香料の種類にもよるが０．１〜３０質量％含有することが好ましい。香料の配合量が０．１質量％より少ないと十分な香りが付香できないおそれがあり、香料の配合量が３０質量％より多いと香りが強くなりすぎるおそれがあり、好ましくない。
【００２４】
また、本発明において、香料としては特に限定されないが、天然由来の香料であることが好ましい。天然由来の香料を使用することにより、天然油のボディオイルにマッチして消費者の安全性への嗜好面でより問題を少なくすることができる。
【００２５】
さらに、本発明の液状油性ボディオイルに使用できる成分としては本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合される成分、例えば、乳化剤、油性成分、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、各種ビタミン剤、着色剤、増粘剤、紫外線吸収剤、薬効成分等を配合することができる。
【実施例】
【００２６】
次に本発明を実施例および比較例を挙げて、より具体的に説明する。なお、以下において配合量は質量％である。
【００２７】
（実施例１〜９、比較例）
下記の表１〜４に示す配合処方に従い各液状油性ボディオイルを作製した。得られた液状油性ボディオイルにつき、下記評価試験を行った。
【００２８】
（感触試験）
２０代〜３０代の女性１０名の右腕前腕に０．３ｇを塗布し、べとつき感の有無を評価した。評価は以下の基準に従い行った。
得られた結果を表１〜４に併記する。
◎：さっぱりしてべとつきがなく、極めて良好な感触。
○：さっぱりしてべとつき少なく、良好な感触。
×：べとつきがあり、悪い感触。
【００２９】
（着衣試験）
２０代〜３０代の女性１０名の両足に０．５ｇずつ塗布した後、着衣の可否について評価した。評価は以下の基準に従い行った。得られた結果を表１〜４に併記する。
◎：着衣可能
×：着衣不可能。
【００３０】
【表１】
【００３１】
【表２】
【００３２】
【表３】
【００３３】
【表４】
【特許請求の範囲】
【請求項１】
（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することを特徴とする液状油性ボディオイル。
【請求項２】
前記（Ａ）液状高級アルコールがホホバアルコールである請求項１記載の液状油性ボディオイル。
【請求項３】
前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％である請求項１または２記載の液状油性ボディオイル。
【請求項４】
前記（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上である請求項１〜３のうちいずれか一項に記載の液状油性ボディオイル。
【請求項１】
（Ａ）液状高級アルコールと（Ｂ）植物油とを含有することを特徴とする液状油性ボディオイル。
【請求項２】
前記（Ａ）液状高級アルコールがホホバアルコールである請求項１記載の液状油性ボディオイル。
【請求項３】
前記（Ａ）液状高級アルコールの配合量が、１．０〜９０．０質量％である請求項１または２記載の液状油性ボディオイル。
【請求項４】
前記（Ｂ）植物油が、マカデミアナッツ油、ホホバ油、サフラワー油、米胚芽油、小麦胚芽油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、ツバキ油、ブドウ油、月見草油、シソ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アプリコット油、アルガン油、オリーブ油およびオリーブスクワランよりなる群から選ばれる一種以上である請求項１〜３のうちいずれか一項に記載の液状油性ボディオイル。
【公開番号】特開２０１２−８７１０９（Ｐ２０１２−８７１０９Ａ）
【公開日】平成２４年５月１０日（２０１２．５．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２４６７７８（Ｐ２０１０−２４６７７８）
【出願日】平成２２年１０月１８日（２０１０．１０．１８）
【出願人】（５０８００１０７３）株式会社シーエスラボ (4)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年５月１０日（２０１２．５．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１０月１８日（２０１０．１０．１８）
【出願人】（５０８００１０７３）株式会社シーエスラボ (4)
【Ｆターム（参考）】
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