説明

清掃具及び電機掃除機の吸込口体

【課題】十分な量の金属イオンを被清掃面に付着させることによって、被清掃面を抗菌処理し、抗菌効果を持続可能な清掃具及び電気掃除機の吸込口体を提供する。
【解決手段】清掃具として、清掃具本体9と、金属イオンを含有し、溶媒を接触させることによって該溶媒中に金属イオンを溶出させる溶解性ガラス3を通液性を有する袋体2に収容した金属イオン溶出手段1と、金属イオン溶出手段1で得られた金属イオン含有溶液を被清掃面5に塗布する金属イオン塗布手段7とを備え、金属イオン塗布手段7が清掃具本体9に対して着脱自在とされ、清掃具本体9内に金属イオン溶出手段1が収容され、金属イオン塗布手段7と金属イオン溶出手段1とが隣接するように形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被清掃面に除菌効果を付与する清掃具および電気掃除機の吸込口体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のフローリングを拭き掃除する清掃具は、フローリング上の掃除を行なう際に、被清掃面の塵埃の除去を行なうとともに、掃除後の清掃具自身も清潔性を確保すべく除菌性能を付与することが行われている。
【0003】
特許文献1によれば、床と接触する表面層が繊維ウェブの繊維絡合で形成した不織布よりなる床用清掃シートに、水性洗浄剤を含浸させて床面の清掃と同時に除菌が出来るシートが開示されている。
【0004】
従来、フローリングの拭き掃除は、電気掃除機の吸込口体にある毛ブラシによる乾拭き、雑巾による乾拭きや水拭きで見た目の汚れは除去出来る。一般的には、使い捨てタイプで手軽な不織布などによる乾拭きシートやウェットシートで行われている。
【0005】
また、掃除用ではないが、銀または銀イオンを、天然または合成ゼオライト及びシリカゲルなどの多孔性物質の構造内に担持させ、抗菌剤をウェット状のシートに付着させた美容用の除菌消臭シートや、不織布に付着させた消臭用フィルターが存在している。
【特許文献1】特開2001−269300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記したフローリングの拭き掃除では、目に見える汚れの除去と瞬間的な除菌は出来るが、拭き掃除後の抗菌効果は無く、落下菌も除去出来ない。仮に、上記美容用の銀イオンシートにて床面を拭いたとしても、銀イオン濃度が低いため、床面を抗菌するまでにいたらず、使い捨てで高価である。樹脂または繊維などに銀を練り込んで使用した場合は、練り込むには少量の銀量となるため、銀を練り込んだ樹脂または繊維自体は抗菌されるが、更に銀イオン濃度が低くなり、床面に銀イオンを付着させることが出来ない。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、十分な量の銀イオンを被清掃面に付着させることによって、被清掃面を抗菌処理し、抗菌効果を持続可能な清掃具及び電気掃除機の吸込口体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明にかかる清掃具は、抗菌性を有する金属イオン(以下、金属イオンという)を溶出する金属イオン溶出手段を備え、該金属イオン溶出手段から溶出した金属イオンを被清掃面に塗布することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、金属イオン溶出手段に溶媒を接触させることによって該溶媒中に溶出した金属イオンを直接的に被清掃面に塗布するため、金属イオン溶液の金属イオン濃度を適宜調節することで良好な除菌効果及び抗菌効果を発揮することができる。
【0010】
金属イオン溶出手段は、具体的に、一価の銀イオン、銅イオン及び亜鉛イオンから選ばれる少なくとも1種の金属イオンを含有した溶解性ガラスを備えた構成とすることが可能である。これにより、徐々に金属イオンを溶出させることができる。したがって、長期間にわたって除菌効果及び抗菌効果を持続させることができる。上記金属イオンの中でも、特に銀イオンを使用するのが好ましい。
【0011】
ここで、溶解性ガラスとは、制御された溶解速度を持つように組成を調整したガラスであり、SiO2、B23及びP25の一種又は二種以上の網目形成酸化物と、Na2O、K2O、CaO、MgO、BaO、ZnOなどの網目修飾酸化物、Al23、TiO2などの中間体酸化物の組成比によって溶解速度を制御することができるものである。この溶解性ガラス中に、例えば、一価のAgとしてAgOを添加することにより、銀イオンを一定速度で溶出させることが可能となる。
【0012】
溶解性ガラスは、通常、溶媒との接触面積を大きくして金属イオンの溶出量を増やすために、粉状乃至粒状のものが使用される。この溶解性ガラスの組成及び粒度を適宜選択することで金属イオンの溶出速度及び濃度を調節することができる。溶媒としては金属イオンを溶出可能なものであれば特に限定されず、水を用いることができるほか、水分を含んだ液剤、例えば、液体洗浄剤、含水エタノールあるいは水性ワックス等を使用することも可能である。使いやすさの点でいえば水が好ましく、含水エタノールは、エタノール自身が良好な徐菌性及び抗菌性を備えており、また、揮発しやすく被清掃面を早く乾燥させることができる。
【0013】
金属イオン溶出手段としては、溶解性ガラスを収容する通液性を有する袋体を備えた構成とするのが好ましい。このように溶解性ガラスをまとめて通液性を有する袋体に収容することで溶解性ガラスと溶媒との接触が制限されることなく自由に行なわれ、これにより除菌処理および抗菌処理に必要な量の金属イオンを容易に溶出させることができる。
【0014】
さらに、溶解性ガラスを袋体に収容することで、直接、溶解性ガラスが床面に接触して被清掃面を傷付けるのを防ぐとともに、溶解性ガラスの撒き散らしを防ぐことができる。また、溶解性ガラスの交換、保管も容易に行える。
【0015】
袋体は、内部が複数の区画に区分されたものを用いるのが好ましい。このように形成した各区画に溶解性ガラスを小分けして収容することにより、溶解性ガラスの片寄りを防止し、金属イオン溶出手段の厚みを一定に保つとともに、被清掃面に金属イオンを付着させるときの金属イオンの溶出範囲を均一にし、効率よく除菌処理および抗菌処理することが可能となる。
【0016】
また、袋体は通液性のほかに吸液性を有するものを使用するのが望ましい。袋体として吸液性を有するものを使用すれば、溶媒を金属イオン溶出手段に長時間にわたって留めておくことが可能となり、これにより溶解性ガラスからの金属イオンの溶出を促進することができる。また、溶出した金属イオンを含む溶液を袋体に貯えておくことも可能となる。したがって、清掃具として溶解性ガラスを袋体に収容したものをそのまま用いることが可能となり、袋体を被清掃面に当てて払拭することで広範にわたって均一に金属イオンを塗布することが可能となる。
【0017】
上述のように、清掃具として、袋体をそのまま被清掃面に接触させて払拭することができるが、金属イオン溶出手段で得られた金属イオン含有溶液を被清掃面に塗布する金属イオン塗布手段を備えた構成とすることもできる。
【0018】
上記構成によれば、金属イオン溶出手段から溶出した金属イオンを金属イオン塗布手段を介して塗布するため、溶出する金属イオンが金属イオン塗布手段内で均一化され、被清掃面に塗布する金属イオン濃度のばらつきを抑えることができる。
【0019】
金属イオン塗布手段は、吸液性を有する基材または吸液状態の基材で構成するのが好ましい。上記構成により、金属イオン溶出手段から得られた金属イオン含有溶液を金属イオン塗布手段に多量に保持することができ、一回の塗布作業により広範な被清掃面に金属イオンを塗布することができる。このように吸液性を有する基材としては、コットン、パルプ等吸水性に優れた繊維からなる織布や不織布などのシート状基材、スポンジ状基材又はモップ状基材を挙げることができる。
【0020】
金属イオン溶出手段に溶媒を供給するには、給液手段を設け、この給液手段から金属イオン溶出手段に溶媒を供給する構成を採用することができる。この場合、溶媒は、給液手段、金属イオン溶出手段、金属イオン塗布手段の順に送られることになる。
【0021】
金属イオン溶出手段に溶媒を供給する別の方法として、給液手段を設けずに行なうことも可能である。すなわち、金属イオン溶出手段を直接溶媒に濡らすことができるほか、別の形態の清掃具として、金属イオン塗布手段を清掃具本体に対して着脱自在とし、清掃具本体内に金属イオン溶出手段を収容し、金属イオン塗布手段と金属イオン溶出手段とが隣接するように形成された構成とすることも可能である。
【0022】
上記構成の清掃具は、金属イオン塗布手段を清掃具本体から取り外して溶媒を含ませ、あるいは、予め溶媒を含ませておいた金属イオン塗布手段を用意し、これを清掃具本体内の金属イオン溶出手段に接触するように清掃具本体に装着することにより、金属イオン塗布手段と金属イオン溶出手段との接触面を介して金属イオン溶出手段内の溶解性ガラスに溶媒を供給することが可能となる。このようにして金属イオン溶出手段において溶解性ガラスから溶出した金属イオン含有溶液は、金属イオン塗布手段を通じて被清掃面に塗布される。
【0023】
すなわち、金属イオンは、金属イオン塗布手段と金属イオン溶出手段との間に生じる金属イオン濃度差によって金属イオン塗布手段にまで拡散するため、金属イオン塗布手段の溶媒も金属イオンを含有するようになり、金属イオン塗布手段を通じて被清掃面に金属イオン含有溶液を塗布することができる。
【0024】
また、上記清掃具において、清掃具本体に装着した状態の金属イオン塗布手段を押圧すれば、金属イオン塗布手段から溶媒が溢れ出し、隣接する金属イオン溶出手段に一度にまとまった量の溶媒を供給することができ、必要量の金属イオンの溶出を短時間にスムーズに行なうことができる。金属イオン塗布手段は手で押圧してもよいが、清掃時に清掃具を被清掃面に押し当てることで自然に金属イオン塗布手段の押圧を行なうことができる。
【0025】
さらに、押圧により圧縮された金属イオン塗布手段が元の状態に復帰するときに溢れ出た溶媒を吸い込むため、金属イオン溶出手段に送られた溶媒を容易に金属イオン塗布手段に戻すことが可能となる。このように、金属イオン塗布手段を押したり離したりしてこれを繰り返すことにより金属イオンの溶出を促進するとともに、金属イオン溶出手段及び金属イオン塗布手段に存在する溶媒中の金属イオン濃度を均一にすることが可能となる。
【0026】
以上説明した清掃具は、単に被清掃面の除菌処理及び抗菌処理を目的とするものとして使用するだけでなく、金属イオン塗布手段を被清掃面の塵埃を除去する集塵手段としても使用することができる。また、清掃具を電気掃除機の吸込口体に組み込むことも可能であり、この場合には掃除機による除塵と被清掃面の除菌処理及び抗菌処理とを効率よく行なうことが可能となる。
【0027】
また、溶媒には、被清掃面を清掃するのに使用される一般的な洗浄剤成分や艶出し成分を適宜配合することも可能である。
【発明の効果】
【0028】
以上のように、本発明によれば金属イオンを含む溶液を塗布する金属イオン塗布手段を備えたため、十分な量の金属イオンを被清掃面に付着させることが可能となり、効率よく除菌できるとともに長期間にわたって抗菌効果を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図面を基に説明する。図1は、本発明に係る清掃具を示す分解斜視図である。本実施形態では金属イオン溶出手段をそのまま清掃具として用いる点が特徴とされている。なお、本実施形態においては、溶媒として水を用いている。
【0030】
すなわち、本実施形態の金属イオン溶出手段1は、吸水性を有する不織布からなる袋体2と、この袋体2に収容される銀イオンを含有する溶解性ガラス3(例えば、近畿パイプ技研株式会社製「バイオシュア」)とを備えており、溶媒が袋体2を自由に通過できる構造とされており、この金属イオン溶出手段1はそのまま被清掃面に当てて払拭する清掃具として使用される。
【0031】
溶解性ガラス3は、水やエタノールなどの溶媒によってガラスが溶解し、ガラス中に含まれる銀イオンが溶出するようになっており、溶媒が接触した際に、銀イオンが溶出しやすいように溶媒との接触面積が大きくなるように粉状乃至粒状とされている。
【0032】
袋体2は、図2に示すように、内部を複数の区画2aに区分したものを使用することもできる。具体的には、縫合により袋体2にキルティング部4を設けて複数の区画2aに区分することができる。また、袋体2を熱融着したり、接着することにより複数の区画2aを形成することもできる。このとき、各区画2aに溶解性ガラス3を均等に入れて封をし、溶解性ガラスが外部に出ないようにする。
【0033】
このようにして得られた袋体2は、図3に示すように、区画2aごとに溶解性ガラスが収容されて他の区画2aへの移動が制限されるため、溶解性ガラスが袋体2内で片寄ることがなく、各区画2aにおいて同条件で水に接触させた場合には、各区画2aからほぼ同量の銀イオンを溶出させることが可能となる。
【0034】
床面に塗布する銀イオン水溶液中の銀イオンの含有量は、除菌及び抗菌効果を確保するためには100ppb以上になるようにする必要があり、500ppb以上で十分な除菌及び抗菌効果を発揮する。
【0035】
銀イオンの含有量を上記濃度以上に調整すれば、通常の絞った濡れ雑巾で被清掃面を拭き掃除するのと同じ感覚で払拭することにより、被清掃面の除菌及び抗菌処理が可能となる。銀イオン含有量が100ppb未満の場合は、除菌処理および抗菌処理に十分な銀イオンを被清掃面に付着させるのに多量の水溶液を被清掃面に塗布する必要が生じ、乾燥するのに時間がかかる。
【0036】
図4に示すように、清掃具である金属イオン溶出手段1に水を含ませ、その後、袋体2を被清掃面5に当てて払拭した場合には、被清掃面5に接触する袋体2の全面からほぼ同量の銀イオンを含む水溶液が出てきて塗布されるため、被清掃面5に付着する銀イオン6の量にムラが生じにくく、良好な除菌効果及び抗菌効果を発揮することができる。
【0037】
[第2実施形態]
図5は、本発明にかかる清掃具の第2実施形態を示す概略図である。本実施形態では金属イオン溶出手段1のほかに金属イオン塗布手段7を形成し、これらを清掃具本体に一体的に設けた点が特徴とされており、金属イオン溶出手段の構造は第1実施形態と同じとされている。
【0038】
すなわち、本実施形態の清掃具は、把手8が形成された清掃具の本体9と、本体9の内部に交換自在に収容される金属イオン溶出手段1と、この金属イオン溶出手段1に隣接するように本体9に対して着脱自在に装着される金属イオン塗布手段7とを備えている。
【0039】
金属イオン塗布手段7は、吸水性に優れた不織布から構成されており、本体9装着後は、表面が外部に露出した状態で保持される。そして、この金属イオン塗布手段7を被清掃面5に接触させた状態で清掃具を移動させることにより、金属イオン塗布手段7から被清掃面5に金属イオン含有水溶液を塗布することができるとともに、被清掃面上の塵埃を除去可能な集塵手段としての機能をも備えている。
【0040】
上記構成の清掃具を使用するには、先ず、十分に吸水した状態の金属イオン塗布手段7を本体9に装着して被清掃面5に金属イオン塗布手段7を押し当てる。これにより圧縮された金属イオン塗布手段7から水が溢れ出し、金属イオン塗布手段7に隣接する金属イオン溶出手段1に水を供給して溶解性ガラス3を水に接触させる。
【0041】
そして、清掃具を被清掃面5から離すと金属イオン塗布手段7が圧縮状態から元の状態に戻る際に金属イオン溶出手段1から銀イオンを含有した水溶液を吸い込むため、金属イオン塗布手段7の全体に銀イオンを含ませることができる。このように清掃具を被清掃面に押し当てて離間させる動作を繰り返すことにより金属イオン溶出手段1から十分な量の銀イオンが金属イオン塗布手段に供給されることになり、被清掃面5に十分な量の銀イオンを付着させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る清掃具の第1実施形態を示す概略図
【図2】図1の清掃具における袋体の別の態様を示す平面図
【図3】図2における袋体の断面図
【図4】第1実施形態における清掃具の使用態様を示す概略図
【図5】本発明に係る清掃具の第2実施形態を示す概略図
【符号の説明】
【0043】
1 金属イオン溶出手段
2 袋体
3 溶解性ガラス
4 キルティング部
5 被清掃面
6 銀イオン
7 金属イオン塗布手段
8 把手
9 清掃具本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗菌性を有する金属イオンを溶出する金属イオン溶出手段を備え、該金属イオン溶出手段から溶出した金属イオンを被清掃面に塗布することを特徴とする清掃具。
【請求項2】
前記金属イオン溶出手段は、銀イオン、銅イオン及び亜鉛イオンから選ばれる少なくとも1種の金属イオンを含有する溶解性ガラスを備えたことを特徴とする請求項1記載の清掃具。
【請求項3】
前記金属イオン溶出手段が、前記溶解性ガラスを収容する通液性を有する袋体を備えたことを特徴とする請求項2記載の清掃具。
【請求項4】
前記袋体が複数の区画に区分されたことを特徴とする請求項3記載の清掃具。
【請求項5】
前記袋体が、吸液性を有することを特徴とする請求項3又は4記載の清掃具。
【請求項6】
前記金属イオン溶出手段で得られた金属イオンを被清掃面に塗布する金属イオン塗布手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の清掃具。
【請求項7】
前記金属イオン塗布手段は、吸液性を有する基材又は吸液状態の基材からなる請求項6記載の清掃具。
【請求項8】
前記金属イオン塗布手段が清掃具本体に対して着脱自在とされ、該清掃具本体内に前記金属イオン溶出手段が収容され、前記金属イオン塗布手段と金属イオン溶出手段とが隣接するように形成されたことを特徴とする請求項6又は7記載の清掃具。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の清掃具を搭載したことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
【請求項10】
請求項8記載の清掃具において、溶媒を含んだ状態の金属イオン塗布手段を清掃具本体に装着して金属イオン塗布手段と金属イオン溶出手段とを接触させ、両手段の接触面を介して溶媒を金属イオン溶出手段に供給して金属イオンを溶出させ、溶出した金属イオン含有溶液を金属イオン塗布手段を通じて被清掃面に塗布することを特徴とする抗菌性を有する金属イオンの塗布方法。
【請求項11】
前記金属イオン塗布手段を清掃具本体に装着した後に、金属イオン塗布手段を押圧することで溢れ出た溶媒を金属イオン塗布手段に隣接する金属イオン溶出手段に供給し、溶解性ガラスに溶媒を接触させることを特徴とする請求項10記載の抗菌性を有する金属イオンの塗布方法。
【請求項12】
前記金属イオン塗布手段を押圧することで金属イオン溶出手段内の金属イオンを含んだ溶解性ガラスに溶媒を接触させて金属イオンを溶出させ、前記金属イオン塗布手段にかかった圧力を解除することにより金属イオン含有溶液を金属イオン塗布手段に吸い込ませることを特徴とする請求項11記載の抗菌性を有する金属イオンの塗布方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−204328(P2006−204328A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−16314(P2005−16314)
【出願日】平成17年1月25日(2005.1.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】