説明

測位されたワイヤレス測定報告に基づくロケーションサービス

あるロケーションサービスを提供するためにワイヤレスシグナリング環境において実装され得る方法および装置が提供される。ロケーションサービスは、たとえば、ワイヤレス端末に関連付けられた測位されたワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報に少なくとも部分的に基づくことができる。ロケーションサービスは、信号パターンマッチングを使用したロケーション、観測タイミング差を使用したロケーション、精密時間支援を使用したロケーション、重大なネットワークイベントのロケーションおよびあるカバレージエリアの端末のロケーション分布、を備えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2008年4月15日に出願された米国特許仮出願第61/045,218号の利益および優先権を主張する。
【0002】
1.分野
本明細書で開示される主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおいて使用するための電子デバイスにおいて使用するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
2.情報
ワイヤレス通信システムおよびデバイスは、急速にデジタル情報領域において最も普及した技術の1つになりつつある。衛星およびセルラー電話サービスならびに他の同様のワイヤレス通信ネットワークは、すでに地球全体に広がっているかもしれない。さらに、様々なタイプおよびサイズの新しいワイヤレスシステム(たとえば、ネットワーク)が固定とポータブルの両方の極めて多くのデバイス間の接続性を与えるために、日々追加されている。これらのワイヤレスシステムの多くは、情報の一層多くの通信および共有を促進するために、他の通信システムおよびリソースを通して互いに結合される。実際、いくつかのデバイスが2つ以上のワイヤレス通信システムと通信することは珍しくなく、この傾向は強まっているように見える。
【0004】
別のポピュラーでますます重要なワイヤレス技術は、ナビゲーションシステムおよびデバイス、特に、たとえば、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))および他の同様の全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(GNSS))などの衛星測位システム(SPS)を含む。SPS受信機は、たとえば、GNSSの複数の軌道周回衛星によって送信されたワイヤレスSPS信号を受信することができる。SPS信号は、受信されると、たとえばセルラー電話など、SPS受信機経路を有するデバイスに関連付けられた地球時間、近似地理的ロケーション、高度、および/または速度などを判断するために処理され得る。
【0005】
ワイヤレスネットワークのカバレージエリア内でセルラー電話などのモバイルデバイスの位置を特定する際に使用するための他の測位技法も知られており、利用可能である。たとえば、三辺測量および/または他の同様のプロセスに基づいてセルラー電話のロケーションを判断またはさもなければ推定するために、様々なシグナリング/タイミング技法が採用され得る。
【発明の概要】
【0006】
あるロケーションサービスを提供するためにワイヤレスシグナリング環境において実装され得る方法および装置が提供される。ロケーションサービスは、たとえば、測位されたワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0007】
例として、一態様によれば、例示的な方法は、複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、を含むことができる。
【0008】
ある例示的な実装形態では、ロケーション情報は、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、信号パターンマッチングを実行することによって判断され得る。
【0009】
ある例示的な実装形態では、ワイヤレスシグナリング測定値は、モバイル端末に関連付けられた測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))に少なくとも部分的に基づくことができ、ワイヤレスシグナリング測定値は、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられることができ、および/または、測位情報は、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を含むことができる。
【0010】
ある例示的な実装形態では、方法は、測位情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の推定実時間差(Real Time Difference(RTD))を予測すること、観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))と少なくとも1つの推定RTDとに少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断すること、少なくとも1つの推定RTDに少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの基地局の精密時間支援(fine time assistance)情報を確立すること、ならびに/あるいは精密時間支援情報を基地局および/または少なくとも1つのモバイル端末に与えること、を含むことができる。
【0011】
ある例示的な実装形態では、方法は、ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークイベントに関連付けられたイベントロケーション情報を判断することを含むことができる。
【0012】
ある例示的な実装形態では、方法は、複数のモバイル端末と複数の基地局とに関連付けられたワイヤレス信号測定値と観測タイミング差(OTD)とを受信することと、複数のモバイル局のロケーション推定値と複数の基地局のRTDとを判断することによって、測位情報を確立することと、を含むことができる。いくつかの方法は、測位情報に少なくとも部分的に基づいて、異なるロケーションの信号測定値を確立することを含むこともできる。
【0013】
例として、一態様によれば、例示的な装置は、複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、を動作的に(operatively)可能にされ得る。
【0014】
別の態様によれば、例示的な装置は、複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、を動作的に可能にされ得る。
【0015】
ある他の例示的な実装形態では、装置は、複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報を記憶したメモリをもつ専用コンピューティングデバイスと、上記メモリに動作的に結合され、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することを動作的に可能にされた処理ユニットと、を含むことができる。
【0016】
さらに別の態様によれば、専用コンピューティングデバイス中の1つまたは複数の処理ユニットによって実施された場合、1つまたは複数の処理ユニットが、複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、ターゲットモバイル端末に関連付けられた測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含む製造品が提供され得る。
【0017】
非限定的で非網羅的な態様は、別段に規定されていない限り、様々な図の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す、以下の図を参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、例示的な実装形態による、測位されたワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報に少なくとも部分的に基づくことができるあるロケーションサービスを提供することを動作的に可能にされたコンピューティングプラットフォームを含むワイヤレスシグナリング環境を示す概略ブロック図である。
【図2】図2は、たとえば、図1の環境において実装され得るあるロケーションサービスを提供することを動作的に可能にされたコンピューティングプラットフォームの選択された機能を示す概略ブロック図である。
【図3】図3は、たとえば、図1の環境および/または図2のコンピューティングプラットフォームにおいて実装され得るあるロケーションサービスを提供するための例示的な方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
あるロケーションサービスを提供するためにワイヤレスシグナリング環境において採用され得るいくつかの例示的な方法および装置が説明される。ロケーションサービスは、たとえば、測位されたワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0020】
以下でより詳細に説明されるように、ある例示的な実装形態によれば、ロケーションサービスを提供するために、他のワイヤレスネットワークリソースに結合された1つまたは複数のコンピューティングプラットフォームを使用して、方法が実装され得る。そのような方法は、たとえば、モバイル端末と様々な基地局との間に生じるシグナリングに関する、ある時間期間にわたって複数のモバイル端末から収集された、ワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、ターゲットモバイル端末に関連付けられた、アクセスされた測位情報、ワイヤレスシグナリング測定値、ロケーション情報、追加のシグナリング情報などのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、を含むことができる。
【0021】
本方法は、たとえば、ターゲットモバイル端末に関連付けられた、アクセスされた測位情報と追加のシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、信号パターンマッチングを実行することを含むことができる。ターゲットモバイル端末に関連付けられた追加のシグナリング情報は、たとえば、ターゲットモバイル端末から直接受信されること、および/または他のネットワークリソースから間接的に受信されること、が可能である。得られたロケーション情報は、たとえば、1つまたは複数の他のネットワークリソース、および/またはネットワークロケーションサービスに提供され得る。ある実装形態では、たとえば、ロケーション情報は、ターゲットモバイル端末に関連付けられた観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))情報に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0022】
ある例示的な実装形態では、ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するタイムスタンプ情報および/またはモバイル端末ロケーション情報を含むことができる。ある例示的な実装形態では、モバイル端末ロケーション情報は、SPS情報に少なくとも部分的に基づくことができる。限定ではなく例として、そのようなSPS情報は、GPSデータ、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))データ、GNSSデータ、アシスト型GNSS(Assisted GNSS(A−GNSS))データ、および/または他の同様のデータ、を含むことができるか、またはそれらに関連付けられ得る。
【0023】
以下でより詳細に説明されるように、ある例示的な実装形態では、ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、様々なモバイル端末によって与えられ得る測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))などに少なくとも部分的に基づいている。たとえば、モバイル端末は、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられたMRMを送信することができる。
【0024】
測位情報は、たとえば、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を含むことができる。RTDは、基地局の任意のペア間の送信タイミングの差に関係する。たとえば、これは、あるタイミング信号が1つの基地局において送信される絶対時間(たとえば協定世界時(Coordinated Universal Time))と、同じ信号または対応する信号が別の基地局において送信される絶対時間と、の間の差とすることができる。方法は、たとえば、測位情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の推定RTDを予測することを含むことができる。方法は、たとえば、OTDOAと推定RTDとのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、ターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断することを含むことができる。方法は、たとえば、推定RTDのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの基地局の精密時間支援(fine time assistance)情報を確立することを含むことができる。精密時間支援情報は、たとえば、基地局および/または他のネットワークリソースに与えられてもよく、SPS時間に関連付けられてもよい。
【0025】
以下でより詳細に説明されるように、ある例示的な実装形態では、本方法は、ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの「ネットワークイベント」に関連付けられたイベントロケーション情報を判断することを含むことができる。ある例示的な実装形態では、ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、合成ワイヤレスシグナリング測定値を含むことができる。方法は、たとえば、合成信号測定に少なくとも部分的に基づいて、カバレージエリア内のモバイル端末の分布を判断することを含むことができる。
【0026】
本明細書全体にわたって言及する「一例」、「例」、「ある例」または「例示的な実装形態」は、機能および/または例に関して説明される特定の機能、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの機能および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」、「例」、「いくつかの例では」または「いくつかの実装形態では」という句または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ機能、例、および/または制限を指すわけではない。さらに、それらの特定の機能、構造、または特性は、組み合わせられて1つまたは複数の例および/または機能になり得る。
【0027】
本明細書で説明される方法は、特定の機能および/または例により、アプリケーションに応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実装されてもよい。ハードウェア実装では、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載の機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、および/またはそれらの組合せ、内に実装されてもよい。
【0028】
次に、例示的な実装形態による、測位されたワイヤレスシグナリング測定値130に関連付けられた測位情報230に少なくとも部分的に基づくことができるあるロケーションサービスを提供することを動作的に可能にされたコンピューティングプラットフォーム108を含むワイヤレスシグナリング環境100を示すブロック図である図1が参照される。
【0029】
ワイヤレスシグナリング環境100は、たとえば、図1に102−1、102−2、102−3、...102−t、...、102−nとして示される複数のモバイル端末102を含むことができる。後の例では、モバイル端末102−tはターゲットモバイル端末と呼ばれることがある。図1に示されるモバイル端末は、ワイヤレスシグナリング環境100内のカバレージエリアの少なくとも一部分内にある間、ワイヤレスに通信することを動作的に(operatively)可能にされ得る任意の(1つまたは複数の)タイプの(1つまたは複数の)デバイス、(1つまたは複数の)機械などを表すことを意図されている。したがって、限定ではなく例として、モバイル端末102−nは、セルラー電話/モバイル電話、ポータブルコンピュータ、携帯情報端末、トラッキングデバイス、ナビゲーションデバイスなどを含むことができる。図1に示されるように、モバイル端末102は、ワイヤレス通信リンクを通して1つまたは複数の基地局104−1、104−2、...、104−mに通信することを動作的に可能にされ得る。ある例示的な実装形態では、1つまたは複数のモバイル端末102は、1つまたは複数のSPS106から信号を通して送信され得るSPSデータを受信および/または処理することを動作的に可能にされ得る。
【0030】
図1に示される基地局104−1、104−2、...、104−mは、ワイヤレスシグナリング環境100内のカバレージエリアの少なくとも一部分内に存在する間、1つまたは複数のモバイル端末102とワイヤレスに通信することを動作的に可能にされ得る任意の(1つまたは複数の)タイプの(1つまたは複数の)デバイス、(1つまたは複数の)機械など表すことを意図されている。各基地局は、少なくとも1つのセル(図示せず)内でワイヤレス通信リンク(たとえば、リンク122−1によって表される)を介してそのようなワイヤレス通信サービスを提供するように割り当ておよび/またはさもなければ配置され得る。モバイル端末は、ロケーションおよび/またはシステム設計に応じて、1つまたは複数の基地局によってサービスされ得る。基地局104−1、104−2、...、104−mは、互いにおよび/または他のネットワークリソースなどに動作的に結合され得る。この例示的な実装形態に関して、図示のように、基地局104−1、104−2、...、104−mは、たとえば、(たとえば、リンク122−2によって表される)ワイヤード、ファイバ、および/またはワイヤレス通信リンクを介してロケーションサービスリソース108に動作的に結合され得る。
【0031】
ロケーションサービスリソース108は、本明細書の例示的な実装形態および/または請求する主題において説明される(1つまたは複数の)ロケーションサービスの少なくとも一部分を実行することを動作的に可能にされ得る任意の(1つまたは複数の)タイプの(1つまたは複数の)デバイス、機械などを表すことを意図されている。ある実装形態では、たとえば、そのようなロケーションサービスは、測位されたワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報に少なくとも部分的に基づくことができ、ロケーションサービスリソース108は1つまたは複数のコンピューティングプラットフォームを含むことができる。ある例示的な実装形態では、ロケーションサービスリソース108は、他のサービスを提供することをも可能にされ得る1つまたは複数のコンピューティングプラットフォームにおいて実装され得る。たとえば、ロケーションサービスリソース108は、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller(RNC))サービスを提供することをも可能にされ得る1つまたは複数のコンピューティングプラットフォームに実装され得る。他の例示的な実装形態では、ロケーションサービスリソース108は、1つまたは複数の専用コンピューティングプラットフォームにおいて実装され得る。
【0032】
以下でより詳細に説明されるように、ロケーションサービスリソース108は、たとえば、ある時間期間にわたって複数のモバイル端末102から収集された、モバイル端末と様々な基地局104との間に生じるシグナリングに関するワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることを動作的に可能にされ得る。ロケーションサービスリソース108は、たとえば、ターゲットモバイル端末102−tに関連付けられた測位情報と追加のシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、ターゲットモバイル端末102−tのあるロケーション情報を判断することをも動作的に可能にされ得る。
【0033】
ロケーションサービスリソース108は、たとえば、1つまたは複数のネットワーク110を通して他のリソースに動作的に結合され得る。たとえば、ある実装形態では、別のリソース112は、ロケーションサービスリソース108からもう1つのネットワーク110を介してターゲットモバイル端末102−tのロケーション情報を要求および/または受信することができる。限定ではなく例として、リソース112は、緊急ロケーションサービスなどを含むことができる。
【0034】
同じロケーションサービスまたは異なるロケーションサービスを実行し、それら自身の間で情報を転送することを可能にされ得るロケーションサービスリソース108の複数のインスタンスが存在することもできる。たとえば、ロケーションサービスリソース108の1つのインスタンスは、モバイル端末102と基地局104とからシグナリング測定値を受信することと、これらを組み合わせてモバイル端末102の測位情報と基地局104のタイミング情報とを取得することとに専用とされ得る。そのような取得された情報は、モバイル端末102−tのロケーションを導出することなど、モバイル端末102−tのロケーションサービスを実行するためにこの情報を使用することができる、ロケーションサービスリソース108の別のインスタンスに転送され得るか、またはそのインスタンスからアクセスされ得る。
【0035】
次に、たとえば、図1のロケーションサービスリソース108として実装され得るあるロケーションサービスを提供することを動作的に可能にされたコンピューティングプラットフォームの選択された機能を示すブロック図である図2が参照される。
【0036】
図2の例に示されるように、ロケーションサービスリソース108は、1つまたは複数の接続206(たとえば、バス、ライン、ファイバ、リンク、など)と動作的に結合され得る1つまたは複数の処理ユニット202と、メモリ204と、通信インターフェース210と、を含むことができる。
【0037】
処理ユニット202は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装され得る。したがって、たとえば、処理ユニット202は、データコンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表すことができる。限定ではなく例として、処理ユニット202は、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
【0038】
メモリ204は、任意のデータ記憶機構を表すことができる。たとえば、メモリ220は、主メモリおよび/または補助メモリを含むことができる。たとえば、主メモリは、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含むことができる。この例では処理ユニット202とは別個として示されているが、主メモリの全部または一部を、処理ユニット202内に設けられ得ること、またはさもなければ処理ユニット202と共設/結合され得ることを理解されたい。たとえば、補助メモリは、主メモリ、および/または1つまたは複数のデータ記憶デバイスまたはシステム、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、固体メモリドライブなどと同じまたは同様のタイプのメモリを含むことができる。
【0039】
ある実装形態では、補助メモリは、コンピュータ可読媒体220を動作的に受容できるか、またはさもなければそれに結合するように構成可能とすることができる。したがって、ある例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、その上に記憶されるコンピュータ実施可能命令208を含むことができるコンピュータ可読媒体220の全体または一部の形態をとることができ、少なくとも1つの処理ユニット202によって実行されると、本明細書で説明する(1つまたは複数の)例示的なロケーションサービスの全部または部分を実行することを動作的に可能にされ得る。同じくこの例で示されるように、そのようなコンピュータ実施可能命令208は、メモリ204によっても供給され得る。
【0040】
メモリ204は、本明細書で説明される1つまたは複数の例示的なロケーションサービスに関連付けられ得るデータ222を含むこともできる。同じく、および/または代替的に、データ222の全部または一部は、ロケーションサービスリソース108に動作的に結合され得る他のデバイス224(たとえば、(1つまたは複数の)他のコンピューティングプラットフォーム、データ記憶デバイスなど)によって供給され得る。
【0041】
図2の例に示され、以下でより詳細に説明されるように、データ222は、限定ではなく例として、測位情報230、ロケーション情報232、信号パターンマッチング情報234、SPS情報236、GPSデータ238、A−GPSデータ240、GNSSデータ242、A−GNSSデータ244、RTD情報246、推定RTD情報248、推定ロケーション250、OTDOA情報252、精密時間支援情報254、SPS時間情報256、イベントロケーション情報258、合成ワイヤレスシグナリング測定値情報260、および/または端末の分布情報262、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0042】
通信インターフェース210は、たとえば、受信機212および送信機214、あるいは/ならびにそれらの組合せを含むことができる。図示されるように、通信インターフェース210は、ワイヤレスおよび/またはワイヤード/ファイバリンクを介して通信することを動作的に可能にされ得る。通信インターフェース210は、たとえば、ロケーションサービスリソース108を、1つまたは複数の基地局104、ネットワーク110、他のデバイス224などと動作的に結合することができる。
【0043】
次に、あるロケーションサービスを提供するために実装され得る例示的な方法300を示す流れ図である図3に注意が向けられる。
【0044】
ブロック302において、ワイヤレスシグナリング測定値が複数の基地局の複数のモバイル端末から収集されることができ、少なくとも部分的にそれらに基づいて、測位情報230が確立され、メモリに記憶され得る。ブロック304において、そのような測位情報230は、その後アクセスされ得る。
【0045】
ブロック306において、ターゲット端末102−tに関連付けられたシグナリング情報が受信され得る。ブロック308において、ターゲット端末102−tの、またはそれに関連する、ロケーション情報232が、測位情報230とターゲット端末102−tに関連付けられた受信されたシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて判断され得る。
【0046】
以下でより詳細に説明するように、ある例示的な実装形態では、ブロック308は、1つまたは複数のブロック310、312、314、316、および/または318を含むことができる。ブロック310において、たとえば、信号パターンマッチング情報234とターゲット端末102−tに関連付けられた受信されたシグナリング情報とに基づいて、パターン信号マッチングが実行され得る。ブロック312において、たとえば、推定RTD情報248が予測され得る。ブロック314において、たとえば、精密時間支援情報254が確立され得る。ブロック316において、たとえば、イベントロケーション情報258が判断され得る。ブロック318において、たとえば、端末の分布情報262が判断され得る。
【0047】
ブロック320において、たとえば、データ222内のロケーション情報232、精密時間支援情報254、および/または他の情報/データは、別のリソース(たとえば、デバイス、サービスなど)に提供され得る。
【0048】
上記の例示的な環境、装置、および方法を念頭に置いて、次に、本方法に関連付けられる追加の例示的な詳細が説明される。これらは、例として意図されており、したがって、必ずしも請求された主題を限定することを意図されていない。
【0049】
ブロック302は、たとえば、自動的におよび/またはそうではなく、(たとえば、データ222の少なくとも一部分を含む)データベースをポピュレートおよび/または維持することを含むことができる。たとえば、そのようなデータベースは、測位情報230に含まれ得る、および/または測位情報230が少なくとも部分的に基づくことができるワイヤレスシグナリング測定値136(図1を参照)を含むことができる。限定ではなく例として、そのようなデータベースなどは、「Determination Of Cell RF Parameters Based On Measurements By User Equipments」と題され、2006年7月31日に出願された米国仮特許出願第60/955,309号の優先権を主張する、2007年7月30日に出願された米国特許出願第11/830,657号に提示された技法に少なくとも部分的に基づいてポピュレートおよび/または維持され得る。これらの出願は、たとえば、信号測定値のセットがタイムスタンプおよびロケーションスタンプを付けられ得る方法、ならびにそのようなデータに基づいてネットワーク構成およびネットワーク動作に影響を及ぼすか、またはさもなければそれらを最適化するためのいくつかの技法について説明している。ブロック302に実装され得る追加および/または代替の例示的な技法が、以下でより詳細に説明される。
【0050】
ブロック302において、データ222内の測位情報および/または他の適用可能な情報/データを確立するために採用される技法にかかわらず、そのような情報/データは、たとえば、ブロック308においてロケーション情報および/または他の同様の情報/データが判断され得るように、ブロック304においてアクセスされ得る。例として、以下のセクションでは、信号パターンマッチングによってモバイル端末の位置を特定すること(ブロック310)、OTDOAを使用したモバイル端末のロケーションおよび/または推定RTDを予測すること(ブロック312)、SPS(たとえば、A−GPS、A−GNSSなど)の精密時間支援情報を確立すること(ブロック314)、あるネットワーク関連イベントのロケーションおよび/またはさもなければタギング(tagging)を判断すること(ブロック316)、ならびに/あるいはカバレージエリア内またはその一部分内のモバイル端末の分布を判断すること(ブロック318)、をデータ222が動作的にサポートすることができる、いくつかの例示的なロケーションサービスが説明される。
【0051】
本明細書で説明されるように、ネットワークにおける多くまたはすべての端末からタイムスタンプおよびロケーションスタンプを付けられた信号測定値などの測位情報を含むそのようなデータ/データベースを確立すると、ブロック310において、信号パターンマッチング情報234は、信号パターンマッチングによってターゲットモバイル端末102−tの位置を特定することをサポートするために確立され得るか、またはさもなければアクセスされ、利用され得る。ブロック312において、RTD情報246は、1つまたは複数の推定RTD248を予測するため、および/またはさもなければターゲットモバイル端末102−tのOTDOA252ベースのロケーションをサポートするために確立され得るか、またはさもなければアクセスされ、利用され得る。RTD情報246および/または1つまたは複数の推定RTD248は、たとえば、1つの基地局(たとえば、104−1)のSPS(たとえば、GPSまたはGNSS)タイミング関連が別の基地局(たとえば、104−2)のそれから取得され得るようにすることによって精密時間支援を改善するために使用され得る。ブロック316において、ブロック308においてデータ222に少なくとも部分的に基づいて(たとえば、パターンマッチング、OTDOAを使用して)判断され得るターゲットモバイル端末102−tおよび/または他のモバイル端末のロケーションも、ある(たとえば、重要な)ネットワーク関連イベントのロケーションを判断するために使用され得る。
【0052】
モバイル端末102および/または基地局104は、たとえば、GPS、Galileo、GLONASS、NAVSTARなどのGNSS、ならびに/あるいは適用可能な/代替のスードライトベースのシステムに関連付けられたSPS信号を受信することを動作的に可能にされ得る。
【0053】
ブロック302の例
以下は、ブロック302において上記とともに使用され得る特定のシステム/技法の説明である。以下では、何かが「最適化された」、「必要な」という指定、または他の指定は、現在の開示が最適化されたシステムまたは「必要な」要素が存在しないシステムのみに適用すること(または他の指定による他の限定)を示していない。これらの指定は、特定の説明された実装形態のみを指す。もちろん、多くの実装形態が可能である。本技法は、開発中であるプロトコル、または開発される予定のプロトコルを含む、本明細書で論じるもの以外のプロトコルとともに使用され得る。
【0054】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project(3GPP))WCDMAのようないくつかのワイヤレス技術では、ワイヤレス端末102がサービング基地局および/または隣接基地局の信号強度および他の信号属性(たとえば、信号対ノイズ比)を周期的に測定することと、これらを測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))など(たとえば、測位されたワイヤレスシグナリング測定値130)においてネットワークリソース(たとえば、3GPP RNC)に送信することと、を可能にされ得る。例として、周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))モードの場合、MRMは、WCDMA基地局(たとえば、3GPPノードB)の共通パイロットチャネル(CPICH)の測定された信号対ノイズ比、CPICHの受信信号コード電力(RSCP)および経路損失を含むことができる。時分割複信(Time Division Duplex(TDD))モードでは、同様の情報が与えられ得る。WCDMAのMRMの内容は、たとえば、現在3GPP TS 25.331において定義されている。
【0055】
これらのワイヤレスシグナリング測定値の1つの目的は、モバイル端末が(1つまたは複数の)サービング基地局のカバレージエリア外に移動し始めたとき、および/またはこの(1つまたは複数の)基地局への送信およびそれからの受信が他のファクタ(たとえば、建築物、壁、ビークルなど)によって妨げられる可能性があるとき、1つの基地局から別の基地局(たとえば、ノードB)にモバイル端末をいつ転送(ハンドオーバ)するかをネットワークが決定することを可能にすることである。WCDMAでは、ハンドオーバは、それが生じる場合、現在、モバイル端末への送信およびそれからの受信をサポートしている基地局のアクティブセットに1つまたは複数の追加の基地局が追加され得る(および、アクティブセットにおける1つまたは複数の既存の基地局が除去され得る)ソフトハンドオーバの形態をとることができる。代替的に、(1つまたは複数の)サービング基地局の現在のアクティブセットが(1つまたは複数の)基地局の新しいアクティブセットと交換され得るハードハンドオーバが使用されてもよい。ハンドオーバを支援するために、モバイル端末は、モバイル端末によって参照される、隣接基地局または配置された基地局のペアからモバイル端末によって受信された信号間の観測タイミング差(OTD)を報告することもできる。OTDは、特定のロケーションにおいて参照されるRTD、たとえば、そのロケーションにおいて観測された基地局のペア間の送信タイミング差に対応するが、RTDは、基地局ロケーションにおける送信タイミングに関係する。しかしながら、2つの基地局から等距離の任意のロケーションにおいて、OTDは、一般に、RTDに等しい。WCDMAでは、OTDおよび信号測定値は、モバイル端末によって同時に取得され、同じMRMメッセージにおいて同時にネットワークに報告され得る。次いで、ネットワークは、各MRMメッセージにタイムスタンプを付け、その全部または部分を後で評価するために記憶することができ、測定値が受信されたときにハンドオーバを判断するためにそれらを利用することができる。
【0056】
記憶された測定値を後で評価するために、ネットワーク(たとえば、RNC、または(1つまたは複数の)他のリソース)は、多数の異なるモバイル端末(たとえば、特定のRNCによってサービスされる複数のモバイル端末)からある時間期間にわたって受信された測定値を記憶し、利用可能にすることができる。測定値は、異なるモバイル端末からの測定値だけでなく、同じモバイル端末から様々な時点で受信された測定値をも含むことができる。
【0057】
得られた測定値の集まりは、測定の各特定のセットを実行するときに各端末が有したロケーションを判断するために使用され得る。これは、OTDを評価することと、以下の情報および関係を利用することと、を含むことができる:
1. たとえば、測量を使用して、および/またはSPS測定値によって取得された様々な基地局のロケーションが知られている可能性がある。
【0058】
2. 基地局のペアからの信号送信間のRTDも知られている場合、基地局の2つ以上のペア間のOTDを与えたモバイル端末の、OTDが測定された時間のロケーションが判断され得る。これは、OTD測定値に基づく測位方法のよく知られている性質である。基地局が共通タイミング(たとえば、GPS時間)に同期されている場合、または、基地局送信時間が何らかの共通時間への既知の関係を有する場合、または既知のロケーションにおける個別の測定ユニットが基地局のペア間で周期的にRTDを測定する場合、RTDが知られている可能性がある。
【0059】
3. RTDが知られていない場合、モバイル端末のロケーションは、そのモバイル端末によって与えられたOTD測定値のセットから判断されることができない。しかしながら、複数のモバイル端末のロケーションは、複数のモバイル端末が与えるOTD測定値のセットから、与えられたOTD測定値の冗長性によって判断され得る。本質的には、複数のモバイル端末によって与えられるOTD測定値の数が、端末がネットワークに測定値を送信するロケーションの端末(たとえば、x,y)座標の数と組み合わせられた場合、OTDが与えられる基地局のペア間のRTD値の数を著しく超える場合、これらの変数間の関係は、変数が存在することができるよりも多く存在することができるので、(たとえば、x,y)座標およびRTD値を解決することが可能であり得る。
【0060】
4. (x,y)座標およびRTDの値を解決するため、様々な方法が使用され得る。たとえば、測位MRMを使用してこれを行うために、たとえば、最初に、未知の座標およびRTD値の推定値または固定の初期値が仮定され、次いで、座標およびRTD値の新しい、より正確な推定値を取得するために、これらの未知の値を既知の測定されたOTD値に関係付ける式が使用される、反復法が実装され得る。次いで、さらにより正確な推定値を取得するために、より正確な推定値が式に再導入されることができ、ロケーション座標およびRTDの値が固定の値に収束するまで、プロセスが繰り返され得る(反復され得る)。
【0061】
各MRMメッセージが送信された元である各モバイル端末のロケーションがMRM測定値データに追加され得ることにより、既知の時間および既知のロケーションにおける信号測定値のセットを生じる。次いで、ネットワーク事業者またはネットワークサービスは、ネットワークカバレージエリアの全部または一部にわたって、測定値によってカバーされる時間期間の間、カバレージが提供されないエリアを除いて、信号状態を判断するためにこのデータを使用することができる。ここで、たとえば、後者のエリアは、それらの内部のロケーションの測定報告の欠如から識別され得る。さらに、信号測定値が受信されるエリアでは、信号データに所望のレベルの精度を与えるために、同じまたはほぼ同じロケーションに対して、異なる端末からの測定値、および同じ端末からの異なる時間における測定値が合成され得る(たとえば、平均され得るなど)。
【0062】
そのような測定値は、たとえば、時刻に関係することができる(たとえば、毎日同じ時刻に対して平均される)。そのような測定値データは、信号状態によってワイヤレスサービスに引き起こされ得る結果に信号状態をより適切に相関させるために、モバイル端末から取得されるかまたはモバイル端末に対して観測される他のデータ(たとえば、破棄された呼、失敗した呼の試行など)とも合成され得る。合成信号測定値、タイムスタンプおよびロケーションデータは、モバイル端末のカバレージエリアの全部または部分にわたる分布(たとえば、時刻および曜日などに応じた各ロケーションにおけるモバイル端末の密度)を判断するために使用され得る。ここで、たとえば、そのような得られた端末の分布情報262は、ネットワークカバレージを改善する際に、事業者またはサービスを支援することができる(たとえば、電力出力、アンテナチルト、アンテナ高さなどの増加または減少のような有用な調整、および/または追加の基地局が有益であると判明し得るロケーションを基地局に示すのを助けることができる)。
【0063】
ブロック310の例
ブロック310において、そのような測位MRM情報は、信号パターンマッチングを使用してターゲットモバイル端末102−tの位置を特定することを支援するために使用され得る。したがって、ネットワークカバレージを改善および/またはさもなければ最適化するためにネットワーク事業者またはネットワークサービスを支援することに加えて、ターゲットモバイル端末102−tの位置を特定するのを助けるために、たとえば、ネットワークロケーションサービス、フレンドファインダ、方向探知、緊急呼のロケーションなどの一部として、測位MRMデータなどが使用され得る。
【0064】
モバイル端末のロケーションを判断するために使用され得る1つの知られている方法は、サービング基地局および隣接基地局のモバイル端末からの信号情報(たとえば、WCDMA MRMメッセージにおいて送信されるものなどの信号強度測定値および信号対ノイズ比)を取得することである。次いで、そのような信号情報は、前にネットワークサービングエリアをカバーする多数の異なる既知のロケーションにおいて作成され、取得されたネットワークの信号測定値と比較され得る。前に取得された信号測定値の特定のセットへの一致が発見された場合、同じまたはほぼ同じ対応する信号測定値を有することに関して、それらの測定値が作成された既知のロケーションは、モバイル端末の良好なロケーション推定値を与えることができる。
【0065】
上記の方法は、任意のロケーションにおける信号測定値のセットが通常他のロケーションにおけるそれとは別個であり、通常は経時的に安定しているという事実に依拠する。信号測定値のこの安定したセットは、パターンまたはプロファイルと見なされ得る。たとえば、遠く離れた2つのロケーションでは、観測可能な基地局のセットは異なる可能性があり、観測された信号測定値のパターンに明らかな差を生じる。基地局の同じセットが観測可能であり得る、互いに近接する2つのロケーションでは、たとえば、各基地局への異なる距離、異なる見通し線状態、異なる減衰レベル、任意の基地局への非見通し線の異なるマルチパス状態、および/または他の同様のファクタにより、すべての基地局の信号強度および信号品質が同じではあり得ない。したがって、信号測定値の2つのパターンは同じではあり得ない。
【0066】
最初にすべてのロケーションにおける信号状態を取得するために、異なる方法が利用可能である。シンプルであるが、時間がかかり、費用がかかる1つの方法は、すべてのロケーションにおいて、または多数のロケーションにおいて信号を測定することである。別の方法は、基地局ロケーション、伝送特性およびローカルトポグラフィ(たとえば、地盤高および建築物およびフロラカバレージ)の知識に基づいて、予想される信号測定値を計算することである。たとえば、ネットワークサービングエリアをカバーしているロケーションのサンプリングのための信号を測定し、近くのロケーションの測定された信号に基づいて残りのロケーションの信号を計算することによって、両方法の組合せが使用され得る。
【0067】
本方法をより正確および系統的にするためには、たとえば、互いから固定の距離(たとえば、100メートル)にあるポイントのセットを定義する矩形または他の同様の格子をもつネットワークカバレージエリアをオーバレイすることにより、あらかじめ定義された間隔が密なロケーションのセットにおいて信号を計算または測定することが都合のよいことがある。
【0068】
上記のこれらの例示的なプロセスに従って信号を測定することおよび/または信号を計算することは、頻繁に行うことができない。したがって、得られた信号測定値のデータ/データベースは、たとえば、不正確な信号測定値または計算から生じた誤差、および/または測定値の初期セットをコンパイルした後に生じた可能性があるネットワーク動作およびローカルトポグラフィの変化から生じる誤差などの誤差を含む可能性がある。そのような変化の例は、建築物の建設、増築および解体、森林伐採、道路建設、トラフィックフローの変化、新しい基地局の追加および既存の基地局の変化などを含むことができる。
【0069】
信号状態を周期的に再測定または再計算しなければならないことを避けるため、および信号状態の初期誤差の検出および訂正を可能にするために、継続的に採用され得る他の方法を使用して信号測定値を取得することは利点とすることができる。信号測定値の初期データベースをコンパイルするため、または他の方法によって取得されたそのような初期データ/データベースを検証および/または改善するためにそのような方法を使用することにも利点があり得る。
【0070】
したがって、たとえば、本明細書のいくつかの態様によれば、測位MRMまたは端末信号測定値を収集し、それらからモバイル端末ロケーションを導出する同様の方法は、信号パターンマッチングで使用するための信号測定値データベースを確立するためおよび/または確立するのを助けるために使用され得る。そのような方法は、基地局送信およびローカルトポグラフィが変化する可能性があるので、データ/データベースを維持するためにさらに採用され得る。これを達成するために、MRMメッセージのセットがモバイル端末から受信されると、ネットワークは、たとえば、ネットワーク動作の通常の過程において、それらにタイムスタンプを付けて記憶することができる。周期的間隔で、記憶されたMRMメッセージ中のシグナリング測定値は、MRMメッセージが送信された元であるロケーションをそれぞれ判断するために使用され得る。結果は、たとえば、MRM測定値の各セットがタイムスタンプとロケーションとを有するMRM測定値のセットを含むことができる。最初に、信号測定値データが必要な、あらかじめ定義されたロケーションごとに、これと同じロケーションまたは近接するロケーションのMRM測定値が(たとえば、タイムスタンプを付けられ、位置を特定されたMRM測定値のセットから)収集される。次いで、これらの測定値は、たとえば、(たとえば、近くの基地局の信号強度および信号品質測定値を備える)測定値の単一のセットを生じるために合成され得る。そのような合成の方法は、たとえば、対応する測定値の平均または(たとえば、要求され、あらかじめ定義されたロケーションにより近いロケーションにおける測定値により高い重みが割り当てられる)重み付き平均を採用することができるか、または若干の計算(たとえば、あらかじめ定義されたロケーションとは異なるロケーションからの測定値の、これらのロケーションにおけるトポグラフィの差と測定された基地局までの距離とに応じた調整)を採用することができる。そのような合成の方法の結果は、それぞれあらかじめ定義されたロケーションの合成信号測定値の単一のセットを含むことができ、このセットは、これらのあらかじめ定義されたロケーションの信号測定値の前のセットを、(たとえば、重み付き平均の方法を使用して)交換または調整するために使用され得る。近くのロケーションにおいて利用可能とすることができるMRM測定値がないあらかじめ定義されたロケーションでは、前の測定値データが使用され続けることができる。
【0071】
パターンマッチングを使用したロケーションをサポートするために、測位MRMを使用して収集された、得られた信号測定値のデータ/データベースは、MRM信号測定値を与えているいくつかのモバイル端末の正確なロケーションを取得することによってさらに改善され得る。たとえば、モバイル端末は、信号測定値に関連してSPS(たとえば、GPS、A−GPSなど)から導出されたロケーション推定値を与えることができる。代替的に、ネットワーク(たとえば、RNCまたは他の同様のリソース)は、(たとえば、SPSロケーションを呼び出すことによって)モバイル端末自体のロケーション推定値を取得することができる。より正確なロケーションは、関連付けられたOTD値とともに、基地局のペア間のより正確なRTD値を取得するために使用され得ることにより、今度はOTD値およびRTD値から取得される他のロケーションの精度を向上することができる。得られたロケーションは、場合によってはより正確であり、たとえば、信号パターンマッチング情報234のためにあらかじめ定義されたロケーションのより正確な信号測定値が取得されることを可能にすることができる。
【0072】
次いで、上述のように収集された信号測定値は、ターゲットモバイル端末からの信号測定値を、ブロック302において確立されたデータベース222中の信号測定値と比較し、関連付けられた信号測定値がターゲットモバイル端末からの信号測定値に最もぴったり一致する、データベースに記憶されたロケーションを発見することによって、ブロック310においてターゲットモバイル端末の位置を特定するためまたは特定するのを助けるために使用され得る。
【0073】
ブロック312の例
したがって、たとえば、本明細書のいくつかの態様によれば、データ222および/または他の同様のデータ/データベースの一部分は、ブロック312により、観測時間差に少なくとも部分的に基づいてターゲットモバイル端末102−tの位置を特定することを支援するために使用され得る。
【0074】
ロケーションが判断されるべきモバイル端末の近くにある基地局のペア間の観測タイミング差の測定値を利用する様々な測位方法がよく知られており、たとえば、WCDMAネットワークにおいてモバイル端末の位置を特定するためにOTDOAを使用すること、またはGSM(登録商標)ネットワークにおいてモバイル端末の位置を特定するために強化観測時間差(Enhanced Observed Time Difference(E−OTD))を使用することを含む。しかしながら、これらの知られている測位方法のいずれの場合も、モバイル端末のロケーションを計算するために、基地局のロケーションと基地局間のRTDとがOTDとともに知られている必要がある。ここで、たとえば、そのようなRTDは、一般に、既知のロケーションにおいて特殊なロケーション測定ユニット(Location Measurement Unit(LMU))によって測定されるが、これは時間および/または費用がかかる可能性がある。
【0075】
本明細書のいくつかの態様によれば、OTDOAの場合、RTDをより容易に取得するために、上述のように測位MRM法が採用され、基地局のペア間のRTDを判断することができる。冗長なOTD測定値からモバイル端末ロケーションとRTDとを反復的に計算する前に、最初にネットワークの一部または全部にわたって、多数の端末からMRM測定データを収集する必要があるので、この判断はリアルタイムで行うことができない。したがって、取得されたRTDは過去の時間に関係する可能性がある。しかしながら、RTDが静的であるかまたは変化するか、変化する場合は、それが確定的な(deterministic)レートで変化するかどうか(たとえば、各RTD中のある一定のドリフトまたは他の定義可能な変化が存在することができるかどうか)を判断するために、そのような「ヒストリックな」RTD値を使用する可能性がある。
【0076】
基地局104は、知られているように、正確なタイミングをサポートし、いくつかの期間にわたって一定の伝送レートを維持することを可能にされ得る。これに対する例外は、通常はまれであり、発生した場合、通常はある安定した設定から別の設定へのタイミングの急激な変化を含む。RTDを検査することによって、一定の(または少なくとも確定的な)タイミングがサポートされ得る基地局のペアを、タイミング差が不規則であるかまたは1つの安定した値から別のものに変更された可能性がある他の基地局のペアと比較して判断することが可能であり得る。同じ基地局が二回以上現れる、いくつかまたは多くの基地局のペアのRTDを取得することによって、安定したタイミングにおいて不規則なタイミングまたは急激な変化を生じる個々の基地局を隔離することも可能であり得る。たとえば、基地局のセット{A、B、C}においてペア間のRTDが取得され、基地局ペア{A、B}が安定したまたは確定的なRTDを示し、基地局ペア{B、C}および{A、C}が不規則であるかまたは急激に変化するRTDを示すことが観測された場合は、基地局AおよびBは一定のまたは確定的なタイミングを有し、Cは、不規則であるかまたは急激に変化するタイミングを有するはずであると結論され得る。
【0077】
次いで、今後これらの基地局間のRTDを推測することは妥当とすることができるので、OTDOAを使用したロケーション判断をサポートするために、タイミングが一定のまたは確定的なすべての基地局間のRTDが使用され得る。さらに、RTDが周期的に再計算される場合、基地局タイミングの変化(たとえば、1つの安定したRTD値から別の値への変化)が検出される可能性がある。
【0078】
ロケーション判断の精度に関して、ターゲットモバイル端末102−tのロケーションの精度は、測位MRM法によって取得されたRTDの精度によって限定され得る。したがって、ターゲットモバイル端末102−tのロケーションの精度は、ネットワークに送信される周期的な信号測定値において端末によって与えられるより高い精度のOTDによって向上され得る。
【0079】
ブロック316の例
本明細書のある他の態様によれば、ネットワークイベントは、本明細書で提示する方法に基づいてブロック316により、ロケーションタギングを使用して識別され得る。ネットワークは、一時的にまたは長時間にわたって、多数の関連する、場合によっては重大なイベントに遭遇することが時々ある。これの例は、多数の破棄された呼、呼試行失敗、呼ハンドオーバ、破棄されたテキストメッセージおよび/または他のタイプのサービス障害および異常を含むことができる。しかしながら、そのようなネットワークイベントは、いくつかのロケーションに固有の場合がある。そのようなネットワークイベントは、一回限り、間欠的または連続的とすることができる。事業者がそのようなネットワークイベントのロケーションを判断することは、原因を判断すること、および/または回復または改善のための適当なアクションを判断することを助けるために有益とすることができる。
【0080】
1つまたは複数のモバイル端末のロケーションが判断され得る場合、そのようなネットワークイベントが発生すると、そのようなネットワークイベントは、ロケーションタグを付けられ、および/または他の処理が行われ得る。モバイル端末のロケーションは、たとえば、本明細書で提示する測位MRM法を使用して、たとえば、パターンマッチングおよび/またはOTDを使用して判断され得る。
【0081】
モバイル端末のロケーションが取得されると、ネットワークイベントおよびそのロケーションが、他のモバイル端末に関して取得された同様のロケーションおよびイベントとともにネットワークリソースに送信され得る。報告されたイベントおよびロケーションの集合を考察することによって、異常であるが共通のネットワークイベントの出現率が高い、特殊なロケーションエリア、時間期間などを隔離するために、人員および/または自動分析ツールが採用され得る。
【0082】
ブロック314の例
本明細書のいくつかの他の態様によれば、本明細書における方法を使用して、ブロック314に従ってSPS(たとえば、A−GPS、A−GNSSなど)ロケーションの精密時間支援が与えられ得る。
【0083】
モバイル端末が正確なSPS(たとえば、GPSまたはGNSS)基準時間を備える場合、GalileoまたはGLONASSまたは近代化GPS(Modernized GPS)などのシステムのための、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))またはアシスト型全地球航法衛星システム(Assisted Global Navigation Satellite System(A−GNSS))などのSPS技法を使用して取得されるモバイル端末のロケーション推定値の精度、信頼性および応答時間が改善され得ることが知られている。これは、ネットワークがモバイル端末に、サービング基地局(または何らかの他の観測可能な隣接基地局)のローカル送信タイミングとそのようなSPS時間とを関連付ける精密時間支援情報を与える場合に達成され得る。次いで、モバイル端末は、現在の基地局の送信タイミングとの関連を通して任意の将来の時間におけるSPS時間を導出するために、この関連/情報を使用することができる。
【0084】
モバイル端末に精密タイミング支援を与えるために、ネットワークは、それ自体の測定機能を使用して(たとえば、各基地局におけるハードウェア/ソフトウェア要素、および/または基地局の外部の他の同様の要素を使用して)基地局およびSPSタイミング関連を測定することができる。しかしながら、そのような構成は、展開するために費用がかかる可能性がある。より費用のかからない代替は、同じくロケーションが与えられるかまたは判断されるモバイル端末によって与えられたそのような測定値に依拠することとすることができる(たとえば、モバイル端末がSPS時間による基地局タイミング関連と、その現在のロケーションまたはモバイル端末ロケーションを導出するためにネットワークによって使用され得るSPS測定値のセットの両方をネットワークに与える場合)。モバイル端末のロケーションを知ると、ネットワークリソースは、たとえば、基地局への伝搬遅延を計算することができ、基地局タイミングとSPS時間との間のモバイル端末によって与えられた関連を、モバイル端末ではなく基地局のロケーションに適用可能であるこれらの時間の間の関連に調整することができる。このタイミング関連は、たとえば、後で別の端末にタイミング関連を与えるために使用され得る。
【0085】
上記の第2の方法で起こり得る1つの問題は、すべての端末がSPSロケーションをサポートすることができるわけではないことであり、サポートする端末でさえ、必要なデータ(たとえば、基地局とSPSとのタイミング関連、およびSPSロケーション測定値またはこの値から導出したロケーション推定値)を常に与えることができるわけではないこととすることができる。これは、たとえば、ユーザによるバッテリ節約および/またはロケーションサポートの非活動化による可能性がある。ネットワークが、必ずしもすべての基地局ではなく、いくつかの基地局のタイミング関連を与えるために十分な測定要素しか展開していない場合は、上記の第1の方法に同様の問題が適用され得る。これは、ネットワークが基地局のサブセットのSPSタイミング関連しか知らないという結果を生じる可能性がある。
【0086】
この制限を克服するために、本明細書で提示する例示的な測位MRM法は、基地局のペア間のRTDおよびRTDの安定性ならびに/あるいは可能なドリフトレートを判断するために使用され得る。基地局「X」とのSPSタイミング関連が知られている場合、別の基地局「Y」とのSPSタイミング関連は、たとえば、XとYの間のRTDを使用してX送信タイミングをY送信タイミングに変換することによって判断され得る。XとYの間のRTDが直接知られている場合、およびRTDが直接知られていないが、基地局ペアのシーケンス{X,B1}、{B1,B2}、{B2,B3}、...(Bn−1,Bn}、{Bn,Y}間のRTDが知られている場合、後者の場合は個々の基地局ペアのRTDが合成(たとえば、合計)されてXとYとの間のRTDを与えることができるので、この技法が適用され得る。
【0087】
したがって、基地局のペア間のRTDを判断するために測位MRM法を使用することは、ネットワークがいくつかの基地局に対して知られているSPS時間との送信タイミング関連を、ネットワークにおけるすべてまたはたいていの基地局をカバーするように拡張することを可能にすることができる。次いで、これは、精密時間支援情報がいくつかのモバイル端末に与えられることを可能にすることができる。
【0088】
これまである例示的なネットワークが示されたが、そのある例示的なモバイル端末、基地局、ネットワークなどは、様々なワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)など)での使用を可能にされ得ることを理解されたい。本明細書では、「ネットワーク」および「システム」という用語は互換的に使用されることがある。WWANは、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access(CDMA)}ネットワーク、時分割多元接続(Time Division Multiple Access(TDMA))ネットワーク、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access(FDMA))ネットワーク、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA))ネットワーク、単一搬送波周波数分割多元接続(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access(SC−FDMA))ネットワークなどとすることができる。CDMAネットワークは、ほんのいくつかの無線技術を挙げれば、cdma2000、広帯域CDMA(Wideband-CDMA(W−CDMA))などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装することができる。この場合、cdma2000は、IS−95標準、IS−2000標準、およびIS−856標準に従って実装される技術を含むことができる。TDMAネットワークは、広域移動体通信システム(Global System for Mobile Communications(GSM))、デジタルアドバンスト移動電話システム(Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS))、または他の何らかのRATを実施することが可能である。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシ
ッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公に入手可能である。WLANは、IEEE 802.11xネットワークを含むことができ、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、たとえば、IEEE 802.15xを含むことができる。
【0089】
ある例示的な実装形態では、本明細書で説明される方法、技法および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続はコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0090】
現在例示的な特徴と考えられていることが例示され説明されたが、請求された主題を逸脱することなく、他の様々な変形が行われてもよいこと、および均等物が代用されてもよいことが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載される中心概念から逸脱することなく、請求された主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更が行われてもよい。
【0091】
したがって、請求された主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような請求された主題は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての態様、およびその均等物をも含むことが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、
ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することは、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報と前記シグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、信号パターンマッチングを実行することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記シグナリング情報を受信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロケーション情報をネットワークロケーションサービスに与えること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するタイムスタンプ情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するモバイル端末ロケーション情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイル端末ロケーション情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記SPS情報は、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))データ、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))データ、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(GNSS))データ、および/またはアシスト型GNSS(Assisted GNSS(A−GNSS))データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、前記複数のモバイル端末のうちの少なくとも1つに関連付けられた測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記測位情報は、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記測位情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の推定実時間差(Real Time Difference(RTD))を予測すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))と前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断すること、
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの基地局の精密時間支援(fine time assistance)情報を確立すること、
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記精密時間支援情報を前記少なくとも1つの基地局、および/または、少なくとも1つのモバイル端末、の少なくとも1つに与えること、
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記精密時間支援情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))時間に関連付けられる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークイベントに関連付けられたイベントロケーション情報を判断すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、合成ワイヤレスシグナリング測定値を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記合成信号測定値に少なくとも部分的に基づいて、カバレージエリア内のモバイル端末の分布を判断すること、
をさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ロケーション情報は、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のモバイル端末と前記複数の基地局とに関連付けられたワイヤレス信号測定値とOTDとを受信することと、
前記複数のモバイル局のロケーション推定値と前記複数の基地局のRTDとを判断することと、
によって、前記測位情報を確立することと、
前記ワイヤレス信号測定値と前記ロケーション推定値とに少なくとも部分的に基づいて、異なるロケーションの信号測定値を確立することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスするための手段と、
ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項23】
前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断するための前記手段は、
前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報と前記シグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて信号パターンマッチングを実行するための手段、
を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記シグナリング情報を受信するための手段、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記ロケーション情報をネットワークロケーションサービスに与えるための手段、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するタイムスタンプ情報を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するモバイル端末ロケーション情報を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項28】
前記モバイル端末ロケーション情報は、衛星測位システムSatellite Positioning System(SPS))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記SPS情報は、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))データ、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))データ、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(GNSS))データ、および/またはアシスト型GNSS(Assisted GNSS(A―GNSS))データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、前記複数のモバイル端末のうちの少なくとも1つに関連付けられた測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))に少なくとも部分的に基づく、請求項22に記載の装置。
【請求項31】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられる、請求項22に記載の装置。
【請求項32】
前記測位情報は、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項33】
前記測位情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の推定実時間差(Real Time Difference(RTD))を予測するための手段、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項34】
観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))と前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断するための手段、
をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの基地局の精密時間支援情報を確立するための手段、
をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記精密時間支援情報を前記少なくとも1つの基地局、および/または、少なくとも1つのモバイル端末、のうちの少なくとも1つに与えるための手段、
をさらに備える、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記精密時間支援情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))時間に関連付けられる、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークイベントに関連付けられたイベントロケーション情報を判断するための手段、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項39】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、合成ワイヤレスシグナリング測定値を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項40】
前記合成信号測定値に少なくとも部分的に基づいて、カバレージエリア内のモバイル端末の分布を判断するための手段、
をさらに備える、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記ロケーション情報は、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項22に記載の装置。
【請求項42】
前記複数のモバイル端末と前記複数の基地局とに関連付けられたワイヤレス信号測定値とOTDとを受信するための手段と、
前記複数のモバイル局のロケーション推定値と前記複数の基地局のRTDとを判断するための手段と、
を備える、前記測位情報を確立するための手段と、
前記ワイヤレス信号測定値と前記ロケーション推定値とに少なくとも部分的に基づいて、異なるロケーションの信号測定値を確立するための手段と、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項43】
複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報を記憶したメモリと、
前記メモリに動作的に(operatively)結合され、ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することを動作的に可能にされた処理ユニットと、
を備える装置。
【請求項44】
前記処理ユニットは、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報と前記シグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、信号パターンマッチングを実行することによって、前記ターゲットモバイル端末の前記ロケーション情報を判断することを動作的に可能にされる、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記メモリおよび/または前記処理ユニットのうちの少なくとも1つに動作的に結合され、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記シグナリング情報を、通信リンクを介して受信することを動作的に可能にされた受信機、
をさらに備える、請求項43に記載の装置。
【請求項46】
前記メモリおよび/または前記処理ユニットのうちの少なくとも1つに動作的に結合され、通信リンクを介して前記ロケーション情報をネットワークロケーションサービスに与えることを動作的に可能にされた送信機、
をさらに備える、請求項43に記載の装置。
【請求項47】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するタイムスタンプ情報を備える、請求項43に記載の装置。
【請求項48】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するモバイル端末ロケーション情報を備える、請求項43に記載の装置。
【請求項49】
前記モバイル端末ロケーション情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記SPS情報は、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))データ、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))データ、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(GNSS))データ、および/またはアシスト型GNSS(Assisted GNSS(A―GNSS))データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、前記複数のモバイル端末のうちの少なくとも1つに関連付けられた測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))に少なくとも部分的に基づく、請求項43に記載の装置。
【請求項52】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられる、請求項43に記載の装置。
【請求項53】
前記測位情報は、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を備える、請求項43に記載の装置。
【請求項54】
前記処理ユニットは、前記測位情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の推定実時間差(Real Time Difference(RTD)を予測することを動作的に可能にされる、請求項43に記載の装置。
【請求項55】
前記処理ユニットは、観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))と前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断することを動作的に可能にされる、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記処理ユニットは、前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの基地局の精密時間支援情報を確立することを動作的に可能にされる、請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記処理ユニットは、前記精密時間支援情報を前記少なくとも1つの基地局、および/または、少なくとも1つのモバイル端末、の少なくとも1つに与えることを動作的に可能にされる、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記精密時間支援情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))時間に関連付けられる、請求項56に記載の装置。
【請求項59】
前記処理ユニットは、前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークイベントに関連付けられたイベントロケーション情報を判断することを動作的に可能にされる、請求項43に記載の装置。
【請求項60】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、合成ワイヤレスシグナリング測定値を備える、請求項43に記載の装置。
【請求項61】
前記処理ユニットは、前記合成信号測定値に少なくとも部分的に基づいて、カバレージエリア内のモバイル端末の分布を判断することを動作的に可能にされる、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記ロケーション情報は、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項43に記載の装置。
【請求項63】
前記処理ユニットは、
前記複数のモバイル端末と前記複数の基地局とに関連付けられたワイヤレス信号測定値とOTDとを受信することと、前記複数のモバイル局のロケーション推定値と前記複数の基地局のRTDとを判断することと、によって、前記測位情報を確立することと、
前記ワイヤレス信号測定値と前記ロケーション推定値とに少なくとも部分的に基づいて、様々なロケーションの信号測定値を確立することと、
を動作的に可能にされた、請求項43に記載の装置。
【請求項64】
1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
複数のモバイル端末と複数の基地局とのワイヤレスシグナリング測定値に関連付けられた測位情報にアクセスすることと、
ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末のロケーション情報を判断することと
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体、
を備える物品。
【請求項65】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
ターゲットモバイル端末に関連付けられた前記測位情報とシグナリング情報とに少なくとも部分的に基づいて、信号パターンマッチングを実行することによって前記ターゲットモバイル端末の前記ロケーション情報を判断すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項64に記載の物品。
【請求項66】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記ロケーション情報をネットワークロケーションサービスに与えること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項64に記載の物品。
【請求項67】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するタイムスタンプ情報を備える、請求項64に記載の物品。
【請求項68】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、対応するモバイル端末ロケーション情報を備える、請求項64に記載の物品。
【請求項69】
前記モバイル端末ロケーション情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項68に記載の物品。
【請求項70】
前記SPS情報は、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))データ、アシスト型GPS(Assisted GPS(A−GPS))データ、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(GNSS))データ、および/またはアシスト型GNSS(Assisted GNSS(A―GNSS))データのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項69に記載の物品。
【請求項71】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、前記複数のモバイル端末のうちの少なくとも1つに関連付けられた測定報告メッセージ(Measurement Report Message(MRM))に少なくとも部分的に基づく、請求項64に記載の物品。
【請求項72】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))シグナリングに関連付けられる、請求項64に記載の物品。
【請求項73】
前記測位情報は、実時間差(Real Time Difference(RTD))情報を備える、請求項64に記載の物品。
【請求項74】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記測位情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の推定実時間差(Real Time Difference(RTD)を予測すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項64に記載の物品。
【請求項75】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))と前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットモバイル端末の推定ロケーションを判断すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項74に記載の物品。
【請求項76】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記1つまたは複数の推定RTDのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの基地局の精密時間支援情報を確立すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項74に記載の物品。
【請求項77】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記精密時間支援情報を前記少なくとも1つの基地局、および/または、少なくとも1つのモバイル端末、の少なくとも1つに与えること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項76に記載の物品。
【請求項78】
前記精密時間支援情報は、衛星測位システム(Satellite Positioning System(SPS))時間に関連付けられる、請求項76に記載の物品。
【請求項79】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記ロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークイベントに関連付けられたイベントロケーション情報を判断すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項64に記載の物品。
【請求項80】
前記ワイヤレスシグナリング測定値のうちの少なくとも1つは、合成ワイヤレスシグナリング測定値を備える、請求項64に記載の物品。
【請求項81】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記合成信号測定値に少なくとも部分的に基づいて、カバレージエリア内のモバイル端末の分布を判断すること、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項80に記載の物品。
【請求項82】
前記ロケーション情報は、前記ターゲットモバイル端末に関連付けられた観測到達時間差(Observed Time Difference of Arrival(OTDOA))情報に少なくとも部分的に基づく、請求項64に記載の物品。
【請求項83】
前記1つまたは複数の処理ユニットによって実施されると、前記1つまたは複数の処理ユニットが、
前記複数のモバイル端末と前記複数の基地局とに関連付けられたワイヤレス信号測定値とOTDとを受信することと、前記複数のモバイル局のロケーション推定値と前記複数の基地局のRTDとを判断することと、によって、前記測位情報を確立することと、
前記ワイヤレス信号測定値と前記ロケーション推定値とに少なくとも部分的に基づいて、異なるロケーションの信号測定値を確立することと、
を動作的に可能にするコンピュータ実施可能命令をさらに備える、請求項64に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−517260(P2011−517260A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505183(P2011−505183)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/040720
【国際公開番号】WO2009/129344
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】