説明

溶剤型2成分改質エポキシ−アミノシランコーティング組成物

a.ポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物を含み、重量平均分子量が1000〜50,000である改質ポリエポキシ樹脂と、
b.少なくとも1つのアミノ官能性シラン架橋剤との被膜形成性結合剤を含むコーティング組成物であって、
好ましくは顔料を含有し、アルミニウムおよびアルミニウム合金基材に対して優れた接着性を有し、優れた耐蝕性をもたらし、かかる基材用のプライマーとして特に有用であることを特徴とするコーティング組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング組成物に関し、詳しくは、優れた耐蝕性、およびアルミニウムまたはアルミニウム合金基材に対して良好な接着性を有するコーティング組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
柔軟性およびスカイドロール(Skydrol)(登録商標)油圧油耐性が改善されたプライマーコーティングをアルミニウム基材上に形成するために使用されるアミノシランで架橋された改質エポキシ樹脂が、1985年5月28日発行のノーレン(Noren)らの米国特許公報(特許文献1)に開示されている。プライマーコーティングの改善された柔軟性は、ポリシロキサンプレポリマー含有イソシアネートを低分子量のエポキシ樹脂と後反応してもたらされる。この後反応段階は、比較的多大な時間を要する段階であり、現代における通常の自動車、トラック、バス、またはOEM(相手先商標製品製造)フリート市場操作に一般に必要とされる急速な室温硬化をもたらさない。
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,520,144号明細書
【特許文献2】米国特許第5,942,329号明細書
【特許文献3】米国特許第4,591,533号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
未処理のアルミニウムまたはアルミニウム合金基材に対して優れた接着性を有し、柔軟な仕上がりをもたらし、輸送産業のOEM市場と再仕上げアフターサービス市場の両市場における一般の要件を満たす特性を有する急速硬化組成物に対して必要性がある。本発明の新規な組成物は、これらの要件を満たしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
a.ポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物を含み、重量平均分子量が1000〜50,000である改質ポリエポキシ樹脂と、
b.少なくとも1つのアミノ官能性シラン架橋剤との被膜形成性結合剤を含むコーティング組成物であって、
このコーティング組成物は、好ましくは顔料を含有し、優れた耐蝕性を有し、アルミニウムおよびアルミニウム合金基材用のプライマーとして特に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の新規なコーティング組成物は、好ましくはポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物である改質ポリエポキシ樹脂と、少なくとも1つのアミノ官能性シラン架橋剤との被膜形成性結合剤を含有する溶剤型組成物である。改質ポリエポキシド樹脂は、ポリスチレンを標準物質としてゲル透過クロマトグラフィーで決定する重量平均分子量が1,000〜50,000である。好ましくは、コーティング組成物は顔料を含有する。
【0007】
通常の自動車、トラック、またはバスの車体には、装備品、ホイールリム、装飾用部品など、アルミニウムおよびアルミニウム合金で作製される多数の部品がある。これらの部品は、特に外部に用いられる場合、環境、例えば酸性雨により、通常の機械的洗浄手順により、または例えばその部品を繰返し取り扱う通常の使用条件により引き起こされる曇り、腐蝕、点蝕を防ぐために、保護コーティングを必要とする。本発明の新規なコーティング組成物は、アルミニウムおよびアルミニウム合金基材に対して優れた接着性を有し、優れた防蝕をもたらし、着色する場合には、これらのアルミニウム基材、およびスチールなどの他の金属基材に対するプライマーとして使用することができる。新規な組成物は、比較的短期間で室温において硬化することができ、それによって特に車両および部品のOEM製造、ならびに車両および部品の再仕上げに有用となる。
【0008】
新規な組成物は、少なくとも1つのアミノ官能性シランと架橋する被膜形成性主成分として改質ポリエポキシ樹脂を含有し、任意に追加のアミノ化合物が使用される。改質ポリエポキシ樹脂は、ポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物であり、得られた改質エポキシ樹脂は、末端に反応性エポキシ基を有する。
【0009】
通常、改質ポリエポキシ樹脂は、ポリヒドロキシルフェノールのジグリシジルエーテルなどのエポキシ樹脂を、触媒および溶剤の存在下にダイマー脂肪酸と反応させて調製され、得られた組成物を続いて有機ポリイソシアネートと反応させる。通常、エポキシ/ダイマー酸のモル比は1.3〜2.0の範囲であり、または例えばEEW(エポキシ当量)が400gを越える高分子量エポキシ樹脂を使用する場合にはそれ以上である。ポリイソシアネートは、2つ以上の基本的に線状で2官能性のエポキシ/ダイマー酸プレポリマーと、OH基を介して反応することにより、得られる改質ポリエポキシ樹脂のエポキシ基を増加させる。これらのOH基は、エポキシ開環の結果である可能性があり、またDER(登録商標)661またはエピコート(Epikote)(登録商標)1001などの高分子量エポキシ樹脂から由来する可能性もある。改質ポリエポキシ樹脂を形成する場合のイソシアネート基対ヒドロキシル基の比を、低レベルに維持すべきである。すなわち、通常0.15〜0.30に維持して、ポリマーのウレタン含有量を低レベルに維持する。ウレタン含有量が高い場合、溶解性など改質ポリエポキシ樹脂の特性に悪影響を与える恐れがある。
【0010】
改質ポリエポキシ樹脂の調製では、上記の成分を、通常0.5〜5.0時間60〜175℃の温度で反応させる。得られる改質ポリエポキシ樹脂は、通常重量平均が1000〜50,000、好ましくは2,000〜20,000である。
【0011】
改質ポリエポキシ樹脂を形成するために使用できる通常の触媒には、当業者に公知のジラウリン酸ジブチルスズ、ジ酢酸ジブチルスズ、ジブチルスズジクロリド、ジブチルスズジブロミド、トリフェニルホウ素、チタン酸テトライソプロピル、トリエタノールアミンチタネートキレート、ジブチルスズジオキシド、ジオクチル酸ジブチルスズ、オクチル酸スズ、チタン酸アルミニウム、アルミニウムキレート、ジルコニウムキレート、エチルトリフェニルホスホニウムヨードなどの炭化水素ホスホニウムハライドおよび他のかかるホスホニウム塩、ならびに他の触媒またはそれらの混合物が含まれる。
【0012】
使用する通常のエポキシ樹脂は、ポリヒドロキシフェノールのジグリシジルエーテルである。これは、通常エピクロロヒドリンと、ビスフェノールA、ビスフェノールF、トリヒドロキシジフェニルジメチルメタン、4,4’−ジヒドロキシビフェニルなどのポリヒドロキシルフェノールとの反応生成物である。他の多水酸基有機化合物も有用であり、例えば、エチレングリコール、2,3−ブタンジオール、グリセロールなどである。通常、有用で使用可能な市販エポキシ樹脂は、シェルケミカル(Shell Chemical Co.)販売のエポン(Epon)(登録商標)、エポノール(Eponol)(登録商標)、エピコート(Epikote)(登録商標)、ダウケミカル(Dow Chemical Co.)販売のD.E.R.(登録商標)、D.E.N.(登録商標)、D.E.H.(登録商標)、タクティクス(Tactix)(登録商標)、クアトレクス(Quatrex)(登録商標)、チバ・ガイギー(CIBA−GEIGY Corp.)販売のアラルダイト(Araldite)(登録商標)、大日本インキ化学工業(Dainippon Ink and Chemicals)販売のエポタフ(Epotuf)(登録商標)、ケルポキシ(Kelpoxy)(登録商標)、およびユニオンカーバイド(Union Carbide Co.)販売のウノックス(Unox)(登録商標)である。
【0013】
EEW(エポキシ当量)が少なくとも180であるビスフェノールAのジグリシジルエーテル、特にEEWが185〜192のエポン(Epon)(登録商標)828、およびEEWが450〜550のエポン(Epon)(登録商標)1001が好ましい。より好ましくは、エポン(Epon)(登録商標)828とエポン(Epon)(登録商標)1001の混合物を、約1:2〜2:1の重量比で使用する。
【0014】
使用可能な他のエポキシ樹脂は、エポキシノボラック樹脂、エポキシフェノール−ノボラック樹脂、および脂環式エポキシ樹脂である。
【0015】
改質ポリエポキシ樹脂を形成するために使用するダイマー脂肪酸は、4〜22個の炭素原子および末端にカルボキシル基を有する脂肪酸を二量化することによって得られる不飽和高級脂肪酸のダイマーである。これらの脂肪酸は、天然の植物油、例えば、ベニバナ(safflor)油、大豆油、アマニ油、またはトール油に由来することができる。これらの油は、通常オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、およびこれら酸のいずれかの混合物を含有する。他の有用なダイマー酸は、中山らの米国特許公報(特許文献2)の6列22〜58行に開示されており、この開示を参照により本明細書に援用する。
【0016】
通常、モノ脂肪酸を圧力下で重合(二量化)し、次いで未反応のモノ脂肪酸の大部分を蒸留で除去することにより、ダイマー酸を調製する。最終のダイマー酸生成物は、通常主としてダイマー酸、いくらかのモノ脂肪酸、およびいくらかのトリマー以上の脂肪酸を含んでいる。ダイマー酸対トリマー以上の酸の比は可変であり、加工条件、および使用するモノ脂肪酸の供給原料によって異なる。例えば、ダイマー酸の不飽和度を下げかつ着色を抑える水素化、またはダイマー酸内容物を精製する蒸留により、ダイマー酸をさらに加工することができる。
【0017】
オレイン酸、リノール酸、その混合物、例えばトール油脂肪酸などの不飽和C18酸の二量化によって得られる36個の炭素(C36)ダイマー酸が好ましい。かかるダイマー酸は、主成分としてC36ジカルボン酸を有し、通常酸価が180〜215の範囲、ケン価が190〜205の範囲、および中和当量が265〜310である。これらのダイマー酸は、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati,Ohio)のエメリー・インダストリーズ(Emery Industries,Inc.)から、エンポール(Empol)(登録商標)1014、エンポール(Empol)(登録商標)1016、エンポール(Empol)(登録商標)1018が市販されている。市販ダイマー酸の大多数またはすべては、いくらかのトリマー酸と多分それより高分子の酸を、例えば5〜10重量%の量、場合によっては30重量%と同量で含有し、少量のモノ−カルボン酸を含有し得ることを認識すべきである。本明細書では、「ダイマー酸」の語には、かかる量のこれら材料が含まれる。
【0018】
通常、有用で使用可能な有機ポリイソシアネートは、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、および芳香族ポリイソシアネートである。
【0019】
使用可能で適当な脂肪族および脂環式ポリイソシアネートの例には、1,2−プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、ω−ジプロピルエーテルジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4−メチル−1,3−ジイソシアネートシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌラートやイソホロンジイソシアネートのイソシアヌラートなどイソシアヌラート構造単位を有するポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのウレチジオン、イソホロンジイソシアネートのウレチジオンなどの2分子のジイソシアネートとエチレングリコールなどのジオールとの付加物、3分子のヘキサメチレンジイソシアネートと1分子の水との付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート、トリマーおよびビウレット、イソホロンジイソシアネートのアロファネート、トリマーおよびビウレット、ならびにヘキサンジイソシアネートのイソシアヌラートなど脂肪族または脂環式のジ−、トリ−、テトラ−イソシアネートが含まれる。好ましい1つのポリイソシアネートは、イソホロンジイソシアネートである。脂肪族ポリイソシアネートとポリオールの付加物などのイソシアネート官能基付加物を使用することができる。また、先に記述したポリイソシアネートのいずれかをポリオールとともに使用して、付加物を形成することができる。トリメチロールアルカンなどのポリオール、特にトリメチロールプロパンまたはエタンを使用することができる。
【0020】
トルエンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネートは使用可能であるが、改質ポリエポキシ樹脂の溶解性を低下させる傾向があるので、一般にコーティングまたはプライマーに使用する樹脂には適さない。
【0021】
新規な組成物は、アミノ官能性シラン架橋剤または硬化剤を、結合剤の重量に対して、通常0.1〜20重量%の量で含有し、好ましくは0.5〜3.5重量%のシランが使用される。通常、有用なアミノ官能性シランは、次式を有する。
(XR)Si−(−OSi)−(OR
上式で、Xは−NH、−NHR、およびSHからなる群から選択され、nは1〜5の整数であり、Rは1〜22個の炭素原子を含む炭化水素基であり、Rは1〜8個の炭素原子を含むアルキル基であり、aは少なくとも1であり、yは0〜20であり、bは少なくとも2であり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。
【0022】
通常、有用なアミノ官能性シランは、アミノメチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルフェニルジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、δ−アミノブチルトリエトキシシラン、δ−アミノブチルエチルジエトキシシラン、およびジエチレントリアミノプロピルアミノトリメトキシシランである。シルクエスト(Silquest)(登録商標)A1120として市販されているN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、およびシルクエスト(Silquest)(登録商標)A1130として市販されているジエチレントリアミノプロピルアミノトリメトキシシランが好ましい。これらのシランはともに、コネチカット州ダンベリー(Danbury,CT)のOSiスペシャルティ(OSi Specialties,Inc.)によって販売されている。
【0023】
当技術分野で知られている第一級、第二級、および第三級アミンなど追加のアミノ官能性硬化剤を添加することができる。通常、ジエチレントリアミンやトリエチレンテトラアミンなど第一級アミン基を含む脂肪族アミンを添加することができる。トリス−(ジメチルアミノメチル)−フェノールなどの第三級アミンを使用することもできる。
【0024】
知られている有機溶剤のいずれかを使用して、改質ポリエポキシ樹脂を形成し、かつコーティング組成物を形成することができる。通常の溶剤には、トルエンやキシレンなどの芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチルなどのエステル;エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第三ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコールが含まれる。
【0025】
新規な組成物は、通常固形物含有量が30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%である。新規な組成物は、低分子量改質ポリエポキシ樹脂、および任意に反応性希釈剤を使用して、100%固形物とすることができる。
【0026】
本発明の新規なコーティング組成物の利点は、組成物が低VOC(有機揮発分)を有し、VOCが334g/l(2.8ポンド/ガロン)未満になるように容易に処方することができ、特に大気汚染に関する現在の政府規制にかなうVOC240g/l(2ポンド/ガロン)未満になるように処方することができることである。
【0027】
通常、この組成物は、顔料対結合剤の重量比1/100〜300/100で顔料を含有する。組成物をプライマーとして使用する場合、顔料対結合剤の重量比50/100〜250/100で一般的なプライマー顔料を使用する。かかる顔料の典型は、二酸化チタン、リン酸亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック、非晶質シリカ、高比表面積シリカ、硫酸バリウム;クロム酸カルシウム、クロム酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛、クロム酸マグネシウム、クロム酸バリウムなど耐蝕性のためのクロム酸塩顔料;アルミニウムフレークやアルミニウム粉末など金属フレークおよび粉末;被覆したマイカフレークや被覆したアルミニウムフレークなどの特殊効果顔料である。有色顔料も使用することができる。
【0028】
新規なコーティング組成物を、屋外暴露を受けやすい外部用コーティングとして使用する場合、紫外線安定剤、または紫外線安定剤の組合せを、結合剤の重量に対して0.1%〜10重量%の量で添加することにより、そのコーティングの耐候性を改善することができる。かかる安定剤には、紫外線吸収剤、遮断剤、消光剤、および指定のヒンダードアミン系光安定剤が含まれる。酸化防止剤も、結合剤の重量に対して0.1%〜5重量%の量で添加することができる。
【0029】
有用な通常の紫外線安定剤には、ベンゾフェノン、トリアゾール、トリアジン、ベンゾアート、ヒンダードアミン、およびその混合物が含まれる。紫外線安定剤の具体例は、米国特許公報(特許文献3)に開示されており、その全開示内容を参照により本明細書に援用する。良好な耐久性には、ニューヨーク州タリータウン(Tarrytown,New York)のチバスペシャルティケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から市販されているチヌビン(Tinuvin)(登録商標)928とチヌビン(Tinuvin)(登録商標)123(ヒンダードアミン系光安定剤)とのブレンドが好ましい。
【0030】
新規なコーティング組成物は、他の一般的な配合添加剤を含むこともできる。例えば、湿潤剤、均展・流れ調整剤、例えばレシフロー(Resiflow)(登録商標)S(ポリブチルアクリレート)、BYK(登録商標)320および325(高分子量ポリアクリレート)、BYK(登録商標)347(ポリエーテル変性シロキサン)、ならびにレオロジー調整剤、例えばヒュームド・シリカである。
【0031】
コーティング組成物は、通常2成分組成物であり、その2成分は塗布直前に混合する。第1成分は、改質ポリエポキシ樹脂と顔料を含む。ボールミル法、サンドミル法、アトリターグラインド法などの一般的な分散技法を使用して、改質エポキシ樹脂、および任意の溶剤に顔料を分散する。第2成分は、アミノ官能性シラン架橋剤、任意に追加のアミン硬化剤および溶剤を含む。
【0032】
コーティング組成物は、噴霧、静電吹付、浸漬、刷毛塗り、流し塗などの一般的な技法で塗布することができる。通常、コーティングは、厚さ5〜500ミクロン、好ましくは5〜40ミクロン、より好ましくは15〜25ミクロンの乾燥被膜に、塗布する。コーティングは、周囲温度で硬化することができ、硬化時間を短縮するために50〜150℃の高温で強制硬化することができる。
【0033】
本発明の新規なコーティング組成物の具体的な利点は、組成物が、高レベルの柔軟性、金属基材、特に未処理のアルミニウムおよびアルミニウム合金基材に対する良好な接着性を有する上塗り(finish)を形成し、表面欠陥への良好な充填、優れた糸状腐蝕防止、および改善された酸エッチング耐性をもたらすこと、すなわち、酸性雨によって引き起こされる化学的表面エッチングに対する保護をもたらすことである。また、コーティング組成物は、周囲温度での良好な硬化応答、および高温硬化条件での優れた硬化応答を有する。
【0034】
(実施例で使用する試験手法)
(20°グロス)
試験方法ASTM D523−少なくとも80の評価が許容できる最低限である。
【0035】
(DOI)
写像性−試験方法ASTM D5767−少なくとも80の評価が許容できる最低限である。
【0036】
(乾燥膜厚)
試験方法ASTM D4138−プライマー0.6〜1.0ミル(15〜25ミクロン)、トップコート1.8〜2.2ミル(45〜55ミクロン)、総膜厚2.4〜3.2ミル(60〜80ミクロン)。
【0037】
(テープクロスハッチ接着性)
試験方法ASTM D3359−方法Bは初期接着性/クロスハッチ試験(評価0〜5、ただし0はコーティング接着の完全な破損を示し、5は接着損失がないことを示す)を決定する。許容できる最低限接着評価は3である。
【0038】
(グラベロメーター)
試験方法ASTM SALJ400/D3170、パネルは、試験をする前に、1時間、−17.8℃の状態にする(評価1〜10、ただし1は塗料が完全にチッピング剥離し、10は目立ったチッピングがない;チップの大きさは、以下のとおりランク付けする:A<1mm、B 1〜3mm、C 3〜6mm、D>6mm)。パネルは、許容できる評価5A/6Bでなければならない。
【0039】
(湿度試験)
接着性と湿度ブリスタリングの評価−試験方法ASTM D2247、D3359、D1654、D714。被覆したパネルを、湿度に1000時間暴露し、250時間ごとに確認する。使用する接着性評価は、ASTM D3359(方法B)に記載されている。上記の初期接着性に関するものと同一の評価方法および許容レベルを用いる。使用するブリスタリング評価は、ASTM D714(ブリスターの評価と頻度)に記載されている。ブリスターの大きさ−数字目盛10〜0、ただし10はブリスタリングがないことを表し、8は肉眼で容易に見える最小ブリスターを表し、6、4、および2は漸次大きくなるブリスターを表す。ブリスターの頻度は、以下の4レベルで記述される。多い(D)、中程度に多い(MD)、中程度(M)、少ない(F)。
【0040】
(塩水噴霧試験)
試験方法ASTM D3359、B117、D1654、D714。被覆したパネルは、パネルの中心に向かって罫書きし、1000時間塩水噴霧に曝し、250時間ごとに確認する。使用する評価は、ASTM D1654に記載されており、罫書きによるコーティング接着損失のクリープをランク付けする(評価0〜10、ただし10は罫書き部(scribe)の接着損失がゼロであることを示し、0はコーティングの完全な破損である)。罫書きクリープは、「一方的」、すなわち元の罫書きラインからクリープ最前部に至るものとして定義される。罫書き部の破損の評価は、ミリメートルで測定され、評価は、10(0mmクリープ)、9(0〜0.5mm)、8(0.5〜1.0mm)、7(1.0〜2.0mm)、6(2.0〜3.0mm)、5(3.0〜5.0mm)、4(5.0〜7.0mm)、3(7.0〜10.0mm)、2(10.0−13.0mm)、1(13.0〜16.0mm)、および0(16.0mm以上)である。許容できる最低限の評価は、5である。ブリスタリング評価は、上記の湿度試験に記載したのと同一の大きさと頻度である。
【0041】
以下の実施例によって、本発明を説明する。部および百分率のすべては、別段の注記のない限り、重量基準である。分子量は、ポリスチレンを標準物質として使用して、GPC(ゲル透過クロマトグラフィー)で決定する。コーティング組成物のVOCは、EPAメソッド24の手法に従って決定される。
【実施例】
【0042】
(実施例1)
追加のろうと、デュアルクライゼン形ヘッド、熱源、窒素注入口、オおよびサーモウォッチを備えた12リットルの反応器に、以下の構成成分を仕込んで、改質エポキシ樹脂を調製した。
【0043】
【表1】

【0044】
ポーション1を反応器に仕込み、サーモウォッチを使用して119〜121℃に加熱し、すべての固形物が完全に溶融するまでこの温度に維持した。ポーション2を反応器に仕込み、ゆっくりと149〜151℃に1時間加熱し、粘度および酸価の試験を行い、粘度が安定し、かつ酸価1未満が反応器の固形物の75%に到達するまで、試験を30分ごとに続けた。ポーション3を反応器に仕込み、反応器を84〜86℃に冷却した。ポーション4を予備混合し、上記の温度に維持している反応器の仕込んだ。ポーション5を使用して、反応器をすすぎかつ洗浄した。ポーション6を予備混合し、反応器を84〜86℃に維持しながら、14.65g/分の速度で60分かけてその反応器に供給し、得られた反応混合物をこの温度に30分維持し、粘度の試験を行い、粘度がY−Z1(ガードナー・ホルト粘度)の範囲になるまで、この温度に維持し続けた。ポーション7を使用して、反応器をすすぎかつ洗浄し、反応器を79〜81℃に冷却し、次いでポーション8を加えた。
【0045】
得られた改質エポキシポリマー溶液は、固形物重量65.34、ガードナー・ホルト粘度Y+1/2、色度4、曇り点4.34、EEW898、およびガロン重量(#/gal.)8.62である。
【0046】
まず、成分AおよびBを形成し、次いでその成分をともに混合して、組成物を形成することによって、2成分コーティング組成物を調製した。
【0047】
【表2】

【0048】
サンドミルに、上記の成分を仕込み、粉砕して、顔料分散物を形成する。得られた組成物は、総固形物含有量66.5%、結合剤固形物含有量22.5%、総顔料43.4%、顔料対結合剤の重量比191/100、VOC(#/gal)3.869、および計算されたガロン重量11.55ポンドである。
【0049】
【表3】

【0050】
上記の成分をともに十分混合した。得られた組成物は、総固形物含有量9.8%、結合剤固形物9.8%、VOC(#/gal)6.079、および計算されたガロン重量(#/gal)6.74である。
【0051】
63.149部の成分Aを36.851部の成分Bと混合することによって、コーティング組成物ABを調製した。得られたコーティング組成物は、総固形物45.8%、結合剤固形物18.1%、総顔料27.7%、顔料対結合剤の重量比153/100、VOC(#/gal)4.956、および計算されたガロン重量9.14#である。
【0052】
上記の調製されたコーティング組成物ABを、パネル1の裸冷間圧延鋼、およびパネル2の裸アルミニウム基材に吹付けることによって塗布し、コーティングを周囲温度で硬化した。得られた乾燥膜厚は、0.6〜1.0ミル(15〜25ミクロン)の範囲であった。イムロン(Imron)(登録商標)5000(アクリルウレタン)一段トップコーティング(VOC3.5#/gal)を、上記の被覆したパネル1および2に吹付塗布し、180°F(83℃)で30分焼き付けた。得られた乾燥膜厚は、1.8〜2.2ミル(45〜55ミクロン)であった。パネルのそれぞれについて試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0053】
パネルのそれぞれに市販の再仕上げ充填ウォッシュプライマー(以下に記載)を吹付けることによって、対照パネル3(冷間圧延鋼)および対照パネル4(裸アルミニウム)を調製し、得られたコーティングを周囲温度で硬化した。得られた乾燥膜厚は、0.6〜1.0ミル(15〜25ミクロン)の範囲であった。イムロン(Imron)(登録商標)5000(アクリルウレタン)一段トップコーティング(VOC3.5#/gal)を、上記の被覆した対照パネル3および4に吹付塗布し、180°F(83℃)で30分焼き付けた。得られた乾燥膜厚は、1.8〜2.2ミル(45〜55ミクロン)であった。パネルのそれぞれについて試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0054】
615S(着色成分)と616S(希釈剤成分)を1/1の体積比(615S120g/616S80gの重量比)で混合することによって処方された市販の再仕上げ充填ウォッシュプライマーは、総固形物含有量28.43%、結合剤固形物8.39%、顔料対結合剤の重量比239/100、VOC(#/gal)5.891、およびガロン重量(#/gal)5.42の組成物を形成した。プライマーの結合剤は、フェノール/ポリビニルブチラール/ニトロセルロース樹脂の組合せである。顔料部分の615Sは、総処方組成物に対して5.3重量%の量でクロム酸亜鉛顔料を含む。希釈剤(616S)は、総処方重量に対して、2.2重量%の量でリン酸を含む。
【0055】
(実施例2)
まず、成分CおよびDを形成し、次いでその成分をともに混合して、組成物を形成することによって、2成分コーティング組成物を調製した。
【0056】
【表4】

【0057】
サンドミルに、上記の成分を仕込み、粉砕して、顔料分散物を形成する。得られた組成物は、総固形物含有量64.57%、結合剤固形物含有量20.8%、顔料対結合剤の重量比211/100、VOC(#/gal)2.309、およびガロン重量(#/gal)11.15である。
【0058】
【表5】

【0059】
上記の成分をともに混合し、得られた組成物は、総固形物含有量19.22%、結合剤固形物19.22%、VOC(#/gal)5.687、およびガロン重量7.04である。
【0060】
82.804部の成分Cを17.196部の成分Dと混合することによって、コーティング組成物CDを調製した。得られたコーティング組成物は、総固形物55.61%、結合剤固形物20.05%、総顔料35.56%、顔料対結合剤の重量比177/100、VOC(#/gal)3.498、および計算されたガロン重量9.99#である。
【0061】
上記の調製されたコーティング組成物CDを、パネル5の裸冷間圧延鋼、およびパネル6の裸アルミニウム基材に吹付けることによって塗布し、コーティングを周囲温度で硬化した。得られた乾燥膜厚は、0.6〜1.0ミル(15〜25ミクロン)の範囲であった。実施例1と同様にして、イムロン(Imron)(登録商標)5000(アクリルウレタン)一段トップコーティングを、上記の被覆したパネル5および6に吹付塗布し、180°F(83℃)で30分焼き付けた。得られた乾燥膜厚は、1.8〜2.2ミル(45〜55ミクロン)であった。パネルのそれぞれについて試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0062】
【表6】

【0063】
(表1のデータの要約)
パネル1〜6のすべては、許容できるグロスとDOI(写像性)を有していた。実施例1および2(本発明)を表すパネル1、2、5、および6は、許容できる初期テープクロスハッチ接着性を有する。対照パネル3および4も、許容できる初期テープクロスハッチ接着性を有する。1000時間湿度に暴露した後、対照パネル4(アルミニウム基材)は、テープクロスハッチ接着性が接着性およびブリスタリングともに、許容できるものではない。グラベロメーター試験について、パネル2、5、および6(本発明)、ならびにパネル4(対照)は、許容できる結果を与えたが、パネル1(本発明)およびパネル3(対照)は、許容できるグラベロメーター結果を与えなかった。250時間後の塩水噴霧試験では、パネル1、2、5、および6(本発明)は、許容できる結果を与えたが、パネル3および4(対照)は、許容できる結果を与えなかった。1000時間塩水噴霧試験に暴露した後、パネル1、2、および6(本発明)は、許容できる結果を与えたが、パネル5(本発明)は、許容できる結果を与えなかった。パネル3および4(対照)は、完全な破損を示した。鋼パネル3(対照)、およびパネル5(本発明)は、罫書き領域でブリスタリングがある。
【0064】
本発明の組成物(実施例1のAB、および実施例2のCD)は、実現が困難である、未処理のアルミニウム基材に対して優れた防蝕をもたらした。本発明の組成物は、未処理の鋼基材に対しても使用することができるが、いくつかの条件下での性能が、特に実施例2(組成物CD)に例示するようなクロム含有顔料を含まない組成物については、アルミニウムに対する場合ほど良好ではない。本発明の組成物を、鋼基材およびアルミニウム基材についての前処理コーティングとして使用することができる。
【0065】
対照パネル3および4は、クロム酸塩含有コーティング組成物である市販の製品615S/616Sを使用した。アルミニウム基材と鋼基材とについて、実施例1のコーティング組成物AB(本発明)と615S/616Sを比較すると、コーティング組成物AB(本発明)のテープクロスハッチ接着性、初期および1000時間湿度暴露、塩水噴霧罫書きクリープ接着性、250時間および1000時間暴露、ならびに湿度ブリスタリング1000時間暴露に対する性能が優れていることがわかる。
【0066】
耐腐蝕性強化のためのクロム酸塩顔料を含有しなかった実施例2の組成物(コーティングCD)は、アルミニウム基材について優れた性能を示した。250時間塩水噴霧暴露のデータについて、実施例2の組成物CDで被覆した鋼基材のパネル5と615S/616Sで被覆した鋼パネルのパネル3を比較すると、この615S/616S組成物の破損が示されたが、実施例2組成物(CD)のパネル5はクロム酸塩顔料を含まないものの、それでもなお許容できる防蝕をもたらした。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.ポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物を含み、重量平均分子量が1000〜50,000である改質ポリエポキシ樹脂と、
b.少なくとも1つのアミノ官能性シラン架橋剤との被膜形成性結合剤を含むことを特徴とするコーティング組成物。
【請求項2】
70重量%までの溶媒を含有することを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項3】
前記ポリエポキシド樹脂が、エポキシ当量平均重量が少なくとも180のポリエポキシヒドロキシエーテル樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項4】
前記ダイマー脂肪酸が、4〜22個の炭素原子を有する二量化された不飽和高級脂肪酸を含むことを特徴とする請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項5】
前記不飽和高級脂肪酸が、ベニバナ油、大豆油、アマニ油、トール油由来の不飽和脂肪酸、およびそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載のコーティング組成物。
【請求項6】
前記ポリイソシアネートが、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、および芳香族ポリイソシアネートからなる群から選択されることを特徴とする請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項7】
前記ポリイソシアネートが、イソホロンジイソシアネートからなることを特徴とする請求項6に記載のコーティング組成物。
【請求項8】
前記アミノ官能性シランが、次式
(XR)Si−(−OSi)−(OR
[式中、Xは−NH、−NHR、およびSHからなる群から選択され、nは1〜5の整数であり、Rは1〜22個の炭素原子を含む炭化水素基であり、Rは1〜8個の炭素原子を含むアルキル基であり、aは少なくとも1であり、yは0〜20であり、bは少なくとも2であり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である]
を有することを特徴とする請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項9】
前記アミノ官能性シランが、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、およびジエチレントリアミノプロピルアミノトリメトキシシランからなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載のコーティング組成物。
【請求項10】
第一級アミン、第二級アミン、および第三級アミンからなる群から選択される少なくとも1つの追加のアミノ官能性化合物を含有することを特徴とする請求項8に記載のコーティング組成物。
【請求項11】
顔料対結合剤の重量比1/100〜300/100で顔料を含有することを特徴とする請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項12】
前記顔料が、二酸化チタン、酸化鉄、シリカ、カーボンブラック、バライト、酸化亜鉛、ケイ酸アルミニウム、硫酸バリウム、リン酸亜鉛、ケイ酸鉛、クレー、およびそれらのいずれかの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項11に記載のコーティング組成物。
【請求項13】
30〜70重量%の有機溶媒、および顔料対結合剤の重量比50/100〜200/100で顔料を含み、
ポリエポキシド樹脂が、エポキシ当量が少なくとも180のポリエポキシヒドロキシエーテル樹脂であり、
前記ダイマー脂肪酸が、4〜22個の炭素原子を有する二量化された不飽和高級脂肪酸を含み、
前記ポリイソシアネートが、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、および芳香族ジイソシアネートからなる群から選択され、
前記アミノ官能性シランが、次式
(XR)Si−(−OSi)−(OR
[式中、Xは−NH、−NHR、およびSHからなる群から選択され、nは1〜5の整数であり、Rは1〜22個の炭素原子を含む炭化水素基であり、Rは1〜8個の炭素原子を含むアルキル基であり、aは少なくとも1であり、yは0〜20であり、bは少なくとも2であり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である]
を有し、
第一級アミン、第二級アミン、および第三級アミンからなる群から選択される少なくとも1つの追加のアミノ官能性化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項14】
請求項1に記載のコーティング組成物の層でコーティングされた基材を含むことを特徴とするコーティングされた基材。
【請求項15】
前記基材がアルミニウムであることを特徴とする請求項14に記載のコーティングされた基材。
【請求項16】
クリアコート/着色ベースコート、および着色トップコートからなる群から選択されるトップコーティングを含むことを特徴とする請求項15に記載のコーティングされた基材。
【請求項17】
成分A ポリエポキシド樹脂、ダイマー脂肪酸、および有機ポリイソシアネートの反応生成物を含み、重量平均分子量が1000〜50,000である改質ポリエポキシ樹脂と、
成分B 少なくとも1つのアミノ官能性シラン架橋剤とを含み、
成分AおよびBを、基材に塗布する前に十分に混合することを特徴とする2成分コーティング組成物。

【公表番号】特表2006−502285(P2006−502285A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−543435(P2004−543435)
【出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2003/031679
【国際公開番号】WO2004/033523
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】