説明

無圧力の低温焼結プロセス用の金属ペーストの多孔度の制御

【課題】機械的及び熱的な応力変化にいつまでも耐えるように十分に融通の利く、極めて硬い層を部品の接触面間に生成させる。
【解決手段】相応する接触位置の多孔度を制御し、そのために、金属粉末70〜90質量%、吸熱分解可能な金属化合物1〜20質量%及び220℃を上回る沸点を有する溶剤5〜20質量%を含有する金属ペーストは、発熱的に金属接点へ緻密化可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばLED又は極薄シリコンチップのような圧力感受性及び温度感受性の部品を用いる接合技術に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力感受性及び温度感受性の部材を貼り合わせる(Ankleben)場合に、接触位置(Kontaktstelle)が熱伝導率又は電気伝導率に関して適していない。
【0003】
従来の低温焼結は、200barを超えるまででありうる、その際に適用されるべき高い圧力のために、始めから問題にならない。そのうえ、その低温焼結のためには、多大な労力を要しなければならない、それというのも、生産されるパワーモジュールのスループットが、プレスの大きさによって決定されるからであり、かつ実際に焼結する前に、乾燥工程が実施されなければならないからである。
【0004】
まだ未発行のDE 10 2007 046 901によれば、パワーエレクトロニクス用の極めて良好な電気伝導性及び熱伝導性を有する結合層(Verbindungsschichten)が形成されることができる。低いプロセス圧の場合に多孔質層が生じうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 10 2007 046 901
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、極めて硬い層を接触面間に生成させることにあり、前記接触面は、機械的及び熱的な応力変化(Wechselbelastungen)にいつまでも耐え、かつ緻密化(Verdichtung)中に温度及びプロセス圧を低く保持するために十分に融通が利く。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、相応する接触位置の多孔度を制御することによって達成される。フレーク又は粉末、特に銀又は銅をベースとするフレーク又は粉末を用いて、その体積の約83%を埋めることができ、すなわち約17%の多孔度が残る。接点(Kontakt)の最高強度に最適な多孔度は、材料と、結合すべき構造素子の使用条件とに依存している。本発明によれば、接触位置の多孔度は高められることができるか、又は低下されることができる。しかしながら好ましくは、接触位置の多孔度は低下される。本発明による方法により、接触位置の多孔度の低下が達成されることができるだけでなく、そのうえ多孔度が均一に低いことが保証される。
【0008】
接触位置の多孔度を制御するために、接触面間の金属ペースト、特に銀ペースト又は銅ペーストは、発熱的に(exotherm)緻密化される。金属ペーストのこの緻密化は、好ましくは低温焼結プロセスの範囲内で、in situ 製造される金属により行われ、この金属は、使用される金属ペーストの金属粒子間の間隙の閉塞(Schliessung)を引き起こす。in situ 金属製造はその場合に、前記金属ペースト中に含まれている金属化合物の分解により行われる。前記金属ペーストのできるだけ高い緻密化を達成するために、発熱的な緻密化過程は遅延される。この遅延は、220℃を上回る沸点を有する有機溶剤により引き起こされる。この遅延により、in situ 形成される金属に、前記金属粒子間の間隙を充填するためのより時間が多く残る。このようにして、極めて緻密な結合層(接触位置)は、極めて低いプロセス圧で製造可能であり、この結合層は多孔度に関して、発熱的に緻密化された系からなり、200barで製造される銀層の多孔度と極めて類似している。
【0009】
本発明による課題の解決は、独立請求項の特徴を用いて行われる。従属請求項には、好ましい態様が記載されている。
【0010】
それに応じて、本発明によれば、金属ペーストの質量を基準として、金属粉末70〜90質量%、吸熱分解可能な(endotherm zersetzbaren)金属化合物1〜20質量%及び220℃を上回る沸点を有する溶剤5〜20質量%を含有する金属ペーストが提供され、ここで前記金属ペーストは、発熱的に金属接点へ緻密化可能である。
【0011】
好ましくは、前記金属ペースト中に、前記金属ペーストの質量を基準として、金属粉末72〜88質量%、より好ましくは75〜85質量%及びさらにより好ましくは77〜85質量%が含まれている。
【0012】
吸熱分解可能な金属化合物の割合は、前記金属ペーストの質量を基準として、好ましくは3〜18質量%、より好ましくは4〜15質量%及びさらにより好ましくは5〜10質量%である。
【0013】
220℃を上回る沸点を有する溶剤は、本発明による金属ペースト中に、前記金属ペーストの質量を基準として、好ましくは9〜20質量%、より好ましくは10〜20質量%、さらにより好ましくは11〜20質量%、例えば12〜20質量%又はまた14〜20質量%、存在する。
【0014】
金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤に加えて、前記金属ペースト中に、場合により別の成分も存在していてよい。例えば、前記金属ペースト中に別の溶剤、例えば220℃を下回る沸点を有する溶剤が存在している場合が有利でありうる。このためには、例えばテルピネオール、N−メチル−2−ピロリドン、エチレングリコール、ジメチルアセトアミド又は非分枝鎖状又は分枝鎖状のC5〜C9−アルコールが考慮に値する。これらの別の成分は、前記金属ペースト中に、前記金属ペーストの質量を基準として、例えば0〜25質量%含まれていてよい。しかしながら、前記金属ペースト中に、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤に加えて、別の成分が含まれていることはありえないことでもありうる。特に、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤に加えて、別の溶剤が前記金属ペースト中に含まれていることはありえないことでありうる。
【0015】
金属粉末として、本発明の範囲内で原則的に各々金属粉末が考慮に値する。前記金属ペーストの成分として記載される概念"金属粉末"には、本発明によれば、異なる金属粉末の混合物、例えば多様な組成の金属粉末の混合物も含まれうる。本発明により使用される金属粉末は、好ましくは、少なくとも1つの金属、例えば元素の形の金属及び/又は少なくとも1つの金属合金を有する粒子を含有する。前記金属粉末の粒子が、少なくとも80質量%、より好ましくは少なくとも90質量%、さらにより好ましくは少なくとも95質量%、例えば少なくとも99質量%又は100質量%の金属及び/又は金属化合物を含有することが有利でありうる。
【0016】
使用される金属粉末の粒子は、例えば、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、白金及びアルミニウムからなる群から選択されている少なくとも1つの金属を含有していてよい。
【0017】
使用される金属粉末の粒子は、前記金属の代わりに又は前記金属に加えて、少なくとも1つの金属合金を含有していてよい。前記合金は、例えば銅化合物又は貴金属化合物であってよい。好ましくは、前記合金は、通常硬ろう中で使用される合金である。前記合金は、好ましくは、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、白金及びアルミニウムからなる群から選択されている少なくとも2つの金属を含有する。その際、前記合金中の銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、白金及びアルミニウムの群からなる元素の割合は、少なくとも90質量%、好ましくは少なくとも95質量%、例えば100質量%であることが有利でありうる。前記合金は、例えば、Cu/Ag、Cu/Ag/Au、Cu/Au、Ag/Au、Ag/Pd、Pt/Pd又はNi/Pdからなる合金であってよい。本発明の範囲内で、0.1〜10μm、好ましくは0.3〜3μmの範囲内の大きさを有する、フレークからなる金属粉末又は粒子からなる金属粉末が、特に適していることが判明している。
【0018】
本発明により使用されることができる吸熱分解可能な金属化合物として、原則的に各々吸熱分解可能な金属化合物が考慮に値する。前記金属ペーストの成分として記載される概念"吸熱分解可能な金属化合物"には、本発明によれば、異なる吸熱分解可能な金属化合物の混合物、例えば多様な組成の吸熱分解可能な金属化合物の混合物も含まれうる。本発明によれば、吸熱分解可能な金属化合物は、熱分解が好ましくは保護ガス雰囲気下で、吸熱過程である金属化合物であると理解されるべきである。この熱分解の際に、前記金属化合物から金属が遊離されるべきである。好ましい一実施態様によれば、吸熱分解可能な金属化合物は、金属粉末中にも含まれている金属を含有する。好ましくは、吸熱分解可能な金属化合物は、金属として銅、銀、金、ニッケル、パラジウム又は白金を含有する。吸熱分解可能な金属化合物として、前記金属の吸熱分解可能な炭酸塩、乳酸塩、ギ酸塩、クエン酸塩、酸化物又は脂肪酸塩(例えば6〜C24−脂肪酸との脂肪酸塩)を使用することが有利でありうる。本発明により使用可能な吸熱分解可能な金属化合物の例として、炭酸銀、乳酸銀、ギ酸銀、クエン酸銀、酸化銀(例えばAg2O)、乳酸銅、ステアリン酸銅、酸化銅(例えばCu2O又はCuO)又は酸化金(例えばAu2O又はAuO)を挙げることができる。前記金属ペースト中に含まれている吸熱分解可能な金属化合物は、好ましくは、400℃未満、より好ましくは350℃未満及びさらにより好ましくは300℃未満の分解温度を有する。0.1〜10μm、好ましくは0.3〜3μmの範囲内の大きさを有する、フレーク又は粒子からなる粉末が特に適していることが判明している。
【0019】
前記金属ペースト中には、本発明によれば、220℃を上回る沸点を有する溶剤が含まれている。好ましくは、この溶剤は、250℃を上回る沸点を有する。好ましい一実施態様によれば、前記金属ペースト中に含まれている220℃を上回る沸点を有する溶剤は、220℃を上回る沸点を有する吸熱的に除去可能な溶剤である。吸熱的に除去可能な溶剤は、本発明によれば好ましくは、前記金属ペーストからの除去が吸熱過程である溶剤であると理解される。この吸熱過程は好ましくは、例えば、前記溶剤が前記焼結プロセスの間に、本明細書に記載される金属ペーストを用いて反応完了されない(nicht abreagiert)、すなわち反応をすることなく、前記金属ペーストから出ることができる場合に当てはまる。本発明の範囲内で、"220℃を上回る沸点を有する溶剤"という概念には、220℃を上回る沸点を有する異なる溶剤の混合物も含まれる。220℃を上回る沸点を有する溶剤は、例えば、1−トリデカノール、2−トリデカノール、3−トリデカノール、4−トリデカノール、5−トリデカノール、6−トリデカノール、イソトリデカノール、二塩基性エステル(例えばグルタル酸、アジピン酸又はコハク酸のジメチルエステル又はこれらの混合物)、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール又はこれらの混合物であってよい。
【0020】
前記金属ペーストは、本発明によれば発熱的に金属接点へ緻密化可能である。これは、金属接点への前記金属ペーストの緻密化が発熱過程として表される場合に与えられている。
【0021】
好ましい一実施態様によれば、本発明による金属ペーストは、酸素供給せずに、発熱的に金属接点へ緻密化可能である。酸素供給せずに、は、本発明によれば、前記緻密化が酸素不含の雰囲気中で行われることを意味する。酸素不含の雰囲気は、本発明によれば、1%未満の酸素含量を有する雰囲気であると理解されるべきである。
【0022】
さらに、前記金属ペーストが少なくとも50体積%の固体割合を有することが好ましい。
【0023】
本発明によれば、前記金属ペーストは、懸濁液の形で存在していてもよい。この場合に、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤に加えて、別の溶剤も含まれている場合が有利でありうる。別の溶剤は、220℃を下回る沸点を有する溶剤であってよい。別の溶剤の割合はその場合に好ましくは10〜50質量%である。金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤の質量割合の総和は、この場合に好ましくは50〜90質量%である。前記懸濁液が、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤の質量割合の総和を基準として、本明細書に記載される金属粉末70〜90質量%、本明細書に記載される吸熱分解可能な金属化合物1〜20質量%及び本明細書に記載される220℃を上回る沸点を有する溶剤5〜20質量%を、前記懸濁液中に例えば50〜90質量%含有する場合が有利でありうる。しかしながら、前記懸濁液中で、220℃を上回る沸点を有する溶剤の割合が高められている場合も有利でありうる。この場合に、場合により、220℃を下回る沸点を有する溶剤の使用が放棄されることもできる。好ましい一実施態様によれば、前記懸濁液は、金属粉末35〜81質量%(好ましくは50〜70質量%)、吸熱分解可能な金属化合物0.5〜18質量%(好ましくは3〜15質量%)、220℃を上回る沸点を有する溶剤2.5〜47質量%(好ましくは5〜10質量%)及び別の溶剤0〜50質量%(好ましくは0〜20質量%)を含有する。
【0024】
本発明は、さらに、向かい合った接触面、特に相互に重なり合った接触面を接合する(Zusammenfuegen)方法を提供し、この方法は、相互に重なり合った接触面を、本発明による金属ペースト又は本発明による懸濁液を介して互いにボンディングし(kontaktiert)、かつ前記金属ペースト又は懸濁液を発熱的に緻密化させる。
【0025】
前記接触面の、その間にある金属ペーストの発熱的な緻密化による接合は、本発明によれば好ましくは低温焼結プロセスを通じて行われる。
【0026】
接合すべき接触面は好ましくは、少なくとも2つの接合すべき構造素子の成分である。
【0027】
それゆえ、本発明は、本発明による金属ペースト又は本発明による懸濁液を介して互いにボンディングし、かつその際に前記金属ペースト又は懸濁液を発熱的に緻密化させる、少なくとも2つの構造素子を結合する方法にも関する。結合すべき構造素子はその際に、相互に重なり合って配置されている。そのような配置は、サンドイッチ配置としても知られている。特に、結合すべき構造素子は、隣り合っておらず、共通した支持体上に配置されているべきである。
【0028】
それに応じて、本発明の範囲内で、相互に重なり合った構造素子を、好ましくはサンドイッチ配置において、部品に結合するための、本明細書に記載される金属ペーストの使用も提供されている。
【0029】
以下に、"金属ペースト"という概念は、より良いわかりやすさの理由から、懸濁液も共に包含すべきである。
【0030】
結合すべき構造素子は、例えば、モジュール及び/又は基板であってよい。
【0031】
好ましい一実施態様によれば、本発明によれば、少なくとも2つのモジュール、少なくとも2つの基板又は少なくとも1つのモジュールと少なくとも1つの基板とが、互いに結合される。
【0032】
例えば、前記モジュールは、LED(light emitting diode, 発光ダイオード)、ダイ、ダイオード、IGBT(insulated-gate bipolar transistor, 絶縁されたゲート電極を有するバイポーラトランジスタ)、IC(integrated circuit, 集積回路)、センサ、ヒートシンク(Kuehlkoerper)(例えばアルミニウムヒートシンク又は銅ヒートシンク)又は他の受動構造素子(例えば抵抗器、コンデンサ又はコイル)であってよい。
【0033】
前記基板は、例えばリードフレーム、セラミック基板又はDCB(direct copper bonded, 直接銅を結合した)基板であってよい。
【0034】
好ましい実施態様のもとでは、本発明は、LEDをリードフレームと、LEDをセラミック基板と、ダイ、ダイオード、IGBTs及びICsから選択されるモジュールをリードフレーム、セラミック基板又はDCB基板から選択される基板と、センサをリードフレーム又はセラミック基板と、DCB又はセラミック基板を銅ヒートシンク又はアルミニウムヒートシンクと、又はリードフレームをヒートシンクと、結合することに関する。同様に好ましくは、本発明によれば、サンドイッチ構造の個々の元素が互いに結合されることができる。例えば、そのようなサンドイッチ構造は、(i)LED又はチップ、(ii)リードフレーム及び(iii)ヒートシンクを含む構造を有していてよく、その際に好ましくは前記リードフレームは、一方ではLED又はチップと及び他方ではヒートシンクと、前記金属ペーストを介して互いに接触している。さらに、前記サンドイッチ構造は、ダイオードが2つのヒートシンクの間に存在し、その際に好ましくは双方のヒートシンクのそれぞれが、前記ダイオードの他の接触面と、前記金属ペーストを介して結合されている構造を含んでいてよい。
【0035】
接触面は、本発明によれば、本発明による金属ペーストと接触している構造素子の表面であると理解される。
【0036】
接合すべき構造素子の個々の表面、好ましくはすなわちモジュール及び基板は、メタライゼーション層を含んでいてよい。このメタライゼーション層は、接触面に相当していてよいか、又はこれらの接触面を前記メタライゼーション層の表面上に有していてよい。
【0037】
好ましい一実施態様によれば、前記メタライゼーション層は、銅、銀、金、パラジウム又は白金からなる群から選択されている少なくとも1つの元素を有していてよい。前記メタライゼーション層は、これらの元素からなっていてもよい。
【0038】
他方では、前記メタライゼーション層は、銀、金、ニッケル、パラジウム及び白金からなる群から選択されている少なくとも2つの元素を含有する合金を含有していてよい。前記合金中のこれらの元素の割合は、好ましくは90質量%、より好ましくは少なくとも95質量%、さらにより好ましくは少なくとも99質量%、例えば100質量%である。好ましくは、そのような合金は、銀、パラジウム及び白金からなる群から選択されている少なくとも2つの元素を含有する。前記メタライゼーション層は好ましくは、この合金を少なくとも95質量%、より好ましくは少なくとも99質量%及びさらにより好ましくは100質量%含有していてよい。
【0039】
前記メタライゼーション層は、多層構造を有してもよい。こうして、例えば、接合すべき構造素子の少なくとも1つの表面が、例えば、前記の元素及び/又は合金を含有する複数の層を含む場合が有利でありうる。好ましい一実施態様によれば、構造素子、例えばDCB基板の少なくとも1つの表面は、銅層を含み、その上にニッケルからなる層が施与されている。場合により、前記ニッケル層上にもう一度、金からなる層が施与されていてよい。前記ニッケル層の厚さは好ましくは1〜2μmであり、かつ前記金層の厚さは好ましくは0.05〜0.3μmである。他方では、構造素子の表面が銀又は金からなる層を含み、かつその上にパラジウム又は白金からなる層を含む場合も有利でありうる。別の好ましい一実施態様によれば、前記個々の層は、前記の元素又は合金に加えて、ガラスも含有する。前記層が(i)ガラスと(ii)前記元素又は合金との混合物である場合も有利でありうる。
【0040】
これに関連して、例えば、LEDが、銀からなるメタライゼーション層又はニッケル及び金からなるコーティングを、チップが、銀からなるメタライゼーション層又はニッケル及び金からなるコーティングを、リードフレームが、銅又は銀からなるメタライゼーション層又はニッケル及び金からなるコーティングを、DCB基板が、銅又は銀からなるメタライゼーション層又はニッケル及び金からなるコーティングを、セラミック基板が、銀、金、パラジウム、白金、銀−パラジウム−合金又は銀−白金−合金からなるメタライゼーション層を、及びヒートシンクが、銅、銀からなるメタライゼーション層又はニッケル及び金からなるコーティングを、有することが有利でありうる。
【0041】
本発明による方法の範囲内で、接合すべき構造素子が本発明による金属ペーストを介して互いに接触される。
【0042】
そのためには、まず最初に、本発明による金属ペーストを介して互いにボンディングされる少なくとも2つの構造素子を含む構造が製造される。好ましくは、これは、まず最初に一方の構造素子の表面に前記金属ペーストを設け、かつ他方の構造素子をその表面の一方の表面で金属ペースト上へ載置することによって行われる。
【0043】
構造素子の表面上への前記金属ペーストの塗布は、例えば、従来の方法、例えば印刷法(例えばスクリーン印刷又はステンシル印刷)、ディスペンス技術、スプレー技術を用いて、ピン転写により又はディッピングにより行われることができる。
【0044】
それに引き続いて、好ましくは、前記金属ペーストが設けられたこの構造素子の表面は、結合すべき構造素子の表面と、前記金属ペーストを介して接触される。それゆえ、接合すべき構造素子間に、金属ペーストの層が存在する。前記金属ペーストと接触している構造素子の向かい合った表面は、本発明によれば、双方の構造素子の接触面である。
【0045】
焼結プロセスの前に結合すべき構造素子の向かい合った接触面間の間隔として測定される、接合すべき構造素子間の湿潤膜厚は、好ましくは20〜200μmの範囲内である。好ましい湿潤膜厚は、選択される塗布法に依存している。前記金属ペーストが、スクリーン印刷法を用いて塗布される場合には、20〜50μmの湿潤膜厚が有利でありうる。前記金属ペーストの塗布がステンシル印刷を用いて行われる場合には、好ましい湿潤膜厚は、50〜200μmの範囲内であってよい。
【0046】
場合により、こうして得られた構造は、低温焼結プロセスの前に乾燥される。乾燥温度は、好ましくは50〜100℃の範囲内である。乾燥時間が、それぞれの組成及び部品サイズに依存していることが理解される。他方では、前記乾燥は既に、前記金属ペーストを構造素子の少なくとも1つの表面上に塗布した直後に及び結合すべき構造素子とボンディングする前に、行われることができる。
【0047】
前記金属ペーストを介して互いに接触している少なくとも2つの構造素子からなる構造は、引き続いて、好ましくは低温焼結プロセスにかけられる。その際に、前記金属ペーストは本明細書に記載される発熱的に緻密化される。
【0048】
低温焼結プロセスは、本発明によれば、好ましくは230〜350℃の範囲内、より好ましくは250〜300℃の範囲内の温度で進行する焼結プロセスであると理解されるべきである。
【0049】
プロセス圧はその場合に、好ましくは0〜200barの範囲内、より好ましくは1〜50barの範囲内である。
【0050】
焼結時間はプロセス圧に依存し、かつ好ましくは2〜45分の範囲内である。焼結時間は、0〜2bar、例えば0barのプロセス圧の場合に、好ましくは20〜45分の範囲内であり、5〜15bar、例えば10barのプロセス圧の場合に、好ましくは15〜30分の範囲内であり、40〜60bar、例えば50barのプロセス圧の場合に、好ましくは10〜20分の範囲内であり、かつ180〜200bar、例えば200barのプロセス圧の場合に、好ましくは2〜5分の範囲内である。
【0051】
本発明によれば、結合すべき構造素子間の接触位置の多孔度は、意図的に制御されることができる。前記構造素子は温度、圧力及び時間に関して異なる感受性であるので、多孔度を前記金属ペーストを介して制御することが必要である。
【0052】
この制御は、特に、使用される金属ペースト中の、220℃を上回る沸点を有する溶剤の割合によって達成されることができる。
【0053】
例えば前記金属ペースト中の220℃を上回る沸点を有する溶剤の割合が高く選択されればされるほど、低温焼結プロセスの際に発熱的な緻密化過程が行われる期間がより長くなる。それゆえ、前記金属ペースト中で、低温焼結プロセスの際に、吸熱分解可能な金属化合物からin situ 製造される金属に、使用される金属ペーストの金属粒子間の間隙を埋めるための時間がより多く提供される。このことは、結合すべき構造素子間の接触位置の多孔度が低下する結果となる。
【0054】
他方では、前記接触位置の多孔度は、前記金属ペースト中の220℃を上回る沸点を有する溶剤の割合の低下により、高められることもできる。
【0055】
本発明によれば、故に、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤を含有する金属ペーストは、結合すべき構造素子間の接触位置の多孔度の制御のために、低温焼結プロセスにおいて使用される。
【0056】
好ましくは、前記金属ペーストは、金属粉末70〜90質量%、吸熱分解可能な金属化合物1〜20質量%及び220℃を上回る沸点を有する溶剤5〜20質量%を含有する前記の金属ペーストである。
【0057】
それに応じて、金属ペーストにより互いに結合されている2つの構造素子を含む構造を低温焼結プロセスにかけることによる、2つの構造素子間の接触位置の多孔度を制御する方法も提供され、前記方法は、前記金属ペーストが、金属粉末、吸熱分解可能な金属化合物及び220℃を上回る沸点を有する溶剤を含み、かつ220℃を上回る沸点を有する溶剤の割合が、前記接触位置の所望の多孔度が達成されるように調節されることにより特徴付けられる。
【0058】
前記の方法を用いて、前記に定義されているような、発熱的に緻密化された金属ペーストにより互いに結合されている少なくとも2つの相互に重なり合って(特にサンドイッチ構造で)配置された構造素子を含む部品が製造されることができる。前記部品は、それゆえ、本発明によれば、本明細書に記載されているような、緻密化された金属ペースト又は懸濁液により結合されている接触面を有する。
【0059】
本発明によれば、主成分としての金属粉末に加え、吸熱分解可能な金属化合物及び吸熱的に除去可能な溶剤を含有する金属ペースト又は懸濁液の金属が緻密化され、その際に前記緻密化は最終的に、前記金属化合物の吸熱分解により制御される。
【0060】
好ましくは、接触位置を生成させる際に、向かい合った金属面を、金属粒子と、銀、銅、アルミニウム、ニッケル及びパラジウムの群から選択されている金属の分解可能な化合物とを含有する接触ペーストを用いて接合することにより、前記ペーストは、前記金属化合物の分解の間に発熱的に低多孔質の固定材料(Befestigungsmasse)へ変換される。
【0061】
前記金属化合物の発熱反応は、220℃を上回る、特に250℃を上回る沸点を有する有機溶剤の存在により、時間的に制御されることができる。
【0062】
発熱反応は、その場合に、10秒ないし10分までの期間内で維持されることができる。
【0063】
本発明によれば、前記溶剤が、前記金属化合物の分解の間に除去されることが意図されている。他方では、溶剤の除去の間にも、前記金属化合物の分解が行われることができる。
【0064】
それゆえ、本発明によれば、特に銀又は銅をベースとする、生成された接合層もしくは接触層の多孔度は、フレーク間又は粉末粒子間で、in situ 製造される金属、特に銀又は銅が間隙を充填することによって低下される。本発明によるさらなる形態において、発熱プロセスが延長されるので、前記間隙の閉塞が連続的に行われる。発熱反応のこの時間的な遅延は、高い沸点を有する有機溶剤を用いて引き起こされる。この種の溶剤の使用は、多孔度の制御を可能にする。200℃までの沸点を有する溶剤は、このためには考慮に値しない。これらの蒸発は急速過ぎるので、発熱反応が急激に進行する。220℃を上回る沸点を有する溶剤は既に、10秒を上回る発熱反応の延長を可能にする。250℃を上回る沸点を有する溶剤は、10分までの発熱反応の延長を可能にする。この場合に、互いに付随して、銀のゆっくりとした形成及び前記有機成分のゆっくりとした蒸発は、細孔の決定的な減少及び故により高い緻密化を引き起こす。このためには、本発明によれば、吸熱分解性金属化合物、特にAg2CO3のような銀化合物1〜20質量%、特に2〜10質量%、220℃を上回る、特に250℃を上回る沸点を有する溶剤、例えばTDA 5〜20質量%、好ましくは9〜20質量%、銀ペースト用の常用の助剤、例えば:テルピネオール0〜10質量%、及び銀粒子少なくとも60質量%を含有する金属ペーストが提供される。
【0065】
前記ペーストの主成分は、それに応じて、前記ペーストの意図された使用の際に緻密な構造へと接合される金属粒子、特に銀又は銅粒子である。高すぎる金属粒子割合、例えば銀粒子90質量%を上回る質量比の場合に、ペースト特性が失われる。低すぎる金属粒子割合、例えば銀粒子60質量%未満の割合の場合に、接合位置の大きすぎる多孔度が残る。前記金属粒子、特に銀粒子の架橋のためには、吸熱分解する金属化合物、特に銀化合物は、示差熱分析(DTA)において発熱的と思われるプロセスにおいて適用される。吸熱性金属化合物、特に銀化合物から生じる金属、特に銀は、金属粒子、特に銅粒子又は銀粒子を結合させ、かつ金属粒子、特に銅粒子又は銀粒子間の間隙を充填する。前記ペースト中での低すぎる吸熱性金属化合物、例えば銀化合物1質量%未満の割合の場合に、前記接合層の細孔は、十分に低下されることができず、かつ故に強さは、本発明により可能な品質において達成されることができない。吸熱性化合物の高すぎる割合、例えば銀化合物20質量%を上回る割合の場合に、発熱反応は、わずかに困難にのみ制御可能であり、かつ、激しすぎる短い反応に基づいて、細孔が効率的に充填されないか、又は他方では反応時間が法外に長くかかる危険が存在し、このことは、大量製造のためのプロセスを不経済的にする。高沸点溶剤の割合が低すぎる場合、特に5質量%未満である場合には、発熱反応操作がもはや十分に遅延されることができないので、細孔の制御された低下が行われない。それに反して高沸点溶剤が主成分として使用される場合に、その除去は、多孔度の十分な低下の妨げになる。
【0066】
金属粒子として、銅、貴金属、ニッケル又はアルミニウム、及びCu/Ag、Cu/Ag/Au、Cu/Au、Ag/Au、Ag/Pd、Pt/Pd及びNi/Pdのような互いに易溶性のそれらの混合物をベースとし、μm範囲内の粒度を有するフレーク又は粉末が適している。銀含有混合物は、好ましくはニッケル不含である。極めて相応して、前記金属化合物から遊離された金属が前記粒子の金属と易溶性である場合に、粒子及び金属化合物からなる系が適している。好ましくは、前記金属化合物から遊離された金属は、金属粒子上での発熱的な緻密化の間に、新しい相を形成することなく、溶ける。吸熱分解可能な金属化合物として、それらの金属の融点のはるか下で分解性の化合物が適している。これは、多くの貴金属化合物にあてはまる。銅化合物の場合に、これが有毒であるかどうか又は場合により毒性が許容されうるかどうかが顧慮されるべきである。好ましくは、分解性金属化合物の分解はまだ高沸点溶剤の除去の間に始まる。400℃未満、特に350°未満の分解温度は、有機溶剤の使用を可能にする。半導体技術の特に繊細な使用のためには、300℃未満の分解温度を有する金属化合物が使用される。300℃未満の分解温度で、常用の軟ろう方法が代替される。
【0067】
前記粒子は、貯蔵の際に凝集するべきではない。故に、ナノ粉末は、できるだけ小さい粒子が好まれるにも関わらず、一般的に有利ではない。0.2〜10μm、特に0.3〜3μmの大きさの粒子、特に、大きな表面粗さを有する圧延粒子(フレーク)が有用である。
【0068】
本発明による発熱的な緻密化は、多くの焼結方法とは異なり、保護ガス下に実施可能である。前記ペーストとのボンディングの際に、結合すべき部品の金属表面は保護ガス下に酸化されない。故に、前記ペーストを用いて信頼できる接合位置が生成される。電気部品(elektrischen Bauteilen)上への前記ペーストを用いて保護ガス下に製造されるメタライゼーションは、さらに処理することなく、結合可能であり、特にボンディング可能である。本発明による発熱的な緻密化のためには、酸素源は不要である。
【0069】
以下に、本発明は、図面に基づいて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】銀化合物を有しない銀ペーストの公知の焼結プロセスと比較した、流れ図に基づいて本発明の原理を説明する図。
【図2a】発熱的な緻密化の、ピーク幅への高沸点溶剤の影響を示す図。
【図2b】発熱的な緻密化の、ピーク幅への高沸点溶剤の影響を示す図。
【図2c】発熱的な緻密化の、ピーク幅への高沸点溶剤の影響を示す図。
【図2d】発熱的な緻密化の、ピーク幅への高沸点溶剤の影響を示す図。
【0071】
図1は、銀及び炭酸銀が混合され、かつ溶剤と共にペーストに加工されることによる緻密化を説明する。前記ペーストの銀粒子の間に配置される炭酸銀は、無圧力で250℃で反応性銀及びCO2へ分解され、その際に反応性銀が、前記銀粒子間の間隙を充填し、かつ銀粒子を凝固させる。このようにして、低い多孔度を有する銀接点が製造される。類似して、前記銀は、前記基板表面上に固定される。公知の、約17体積%の多孔度を有する接合技術において生成される銀体と比較して、多孔度は本発明によれば、10体積%未満に限定されることができる。
【0072】
図2a〜dによれば、発熱的な緻密化の期間は、前記ペースト中の高沸点溶剤の割合を介して制御される。発熱的な緻密化がゆっくりになることは、改善される機械伝導率、電気伝導率及び熱伝導率に付随して、細孔のより乏しい接合位置をもたらす。
【0073】
銀78質量%、炭酸銀5質量%及びテルピネオール(沸点219℃)17質量%からなるペーストは、保護ガス下に実施される示差熱分析において、図2aによれば、200℃で吸熱ピークを示す。前記ペーストは既に、機械的な負荷に耐えることのできない(mechanisch nicht belastbaren)多孔質材料へと凝集する。
【0074】
銀83質量%、炭酸銀5質量%及びテルピネオール(沸点219℃)12質量%からなるペーストは、保護ガス下に実施される示差熱分析において、図2bによれば、200℃で吸熱ピークの後に発熱ピークを示す。前記ペーストは同様に、機械的な負荷に耐えることのできない多孔質材料へと凝集する。
【0075】
銀83質量%、炭酸銀5質量%及びテルピネオール(沸点219℃)10質量%及び1−トリデカノール(トリデシルアルコール:TDA;沸点274〜280℃)2質量%からなるペーストは、保護ガス下に実施される示差熱分析において、図2cによれば、図2bに比較してシフトされ、かつ押し潰された200℃でのピークをもたらす。前記ペーストは同様に、機械的な負荷に耐えることのできない多孔質材料へと凝集する。
【0076】
銀83質量%、炭酸銀5質量%及び1−トリデカノール(TDA;沸点274〜280℃)12質量%からなるペーストは、保護ガス下に実施される示差熱分析において、図2dによれば、200℃未満の発熱ピークをもたらす。前記ペーストは、そこで、パワーエレクトロニクス、特にLED取り付け(LED Attach)、4×4mmまでを有する極小チップのボンディングにおける機械的及び熱的な応力変化に耐える、機械的に硬く、細孔の乏しい材料へと凝集する。多孔度は、前記ペースト中の高沸点溶剤の量の変更によって制御可能であり、ひいては特別な使用のために正確に調節可能である。
【0077】
以下の実施例は本発明を説明するものである:
例1:
銀83質量%、炭酸銀5質量%及び1−トリデカノール12質量%を含有する金属ペーストを、リードフレームの表面上に印刷した。それに引き続いて、8mm2の面積を有するダイを金属ペースト上へ置いた。湿潤膜厚は50μmであった。その後、こうして得られた構造を100℃で20分間乾燥させた。焼結を、0barのプロセス圧及び250℃のプロセス温度で45分の期間にわたって行った。
【0078】
例2:
銀83質量%、炭酸銀5質量%及び1−トリデカノール12質量%を含有する金属ペーストを、ディスペンス技術を用いてリードフレームの表面上へ施与した。それに引き続いて、9.2mm2の面積を有するLEDを金属ペースト上へ置いた。湿潤膜厚は50μmであった。その後、こうして得られた構造を100℃で20分間乾燥させた。焼結を、0barのプロセス圧及び250℃のプロセス温度で45分の期間にわたって行った。
【符号の説明】
【0079】
1 銀粉末
2 銀化合物
3 溶剤
4 混合する
5 ペースト
6 接触面
7 in situ 製造されたナノ銀

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属粉末70〜90質量%、吸熱分解可能な金属化合物1〜20質量%及び220℃を上回る沸点を有する溶剤5〜20質量%を含有する金属ペーストであって、金属ペーストが発熱的に金属接点へ緻密化可能である、金属ペースト。
【請求項2】
前記金属ペーストが、220℃を上回る沸点を有する溶剤11〜20質量%を含有する、請求項1記載の金属ペースト。
【請求項3】
前記吸熱分解可能な金属化合物が、銅化合物又は貴金属化合物である、請求項1又は2記載の金属ペースト。
【請求項4】
前記金属粉末が、主に銀又は銅又は金又はパラジウム又は白金を含有する、請求項1から3までのいずれか1項記載の金属ペースト。
【請求項5】
前記金属ペーストが、酸素供給せずに、発熱的に金属接点へ緻密化可能である、請求項1から4までのいずれか1項記載の金属ペースト。
【請求項6】
懸濁液の形の、請求項1から5までのいずれか1項記載の金属ペースト。
【請求項7】
向かい合った接触面を接合する方法において、
前記接触面を、請求項1から6までのいずれか1項記載の金属ペーストを介して互いにボンディングし、かつ前記金属ペーストを発熱的に緻密化させる
ことを特徴とする、向かい合った接触面を接合する方法。
【請求項8】
前記金属ペースト中に存在している溶剤が、250℃を上回る沸点を有する、請求項8記載の方法。
【請求項9】
前記金属ペースト中に含まれる金属化合物が、400℃未満、好ましくは350℃未満、特に好ましくは300℃未満の分解温度を有する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
請求項1から6までのいずれか1項記載の緻密化された金属ペーストによって結合されている、相互に重なり合って配置された構造素子を有する部品。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【公開番号】特開2010−53449(P2010−53449A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196359(P2009−196359)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(390023560)ヴェー ツェー ヘレーウス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (42)
【氏名又は名称原語表記】W.C.Heraeus GmbH 
【住所又は居所原語表記】Heraeusstrasse 12−14, D−63450 Hanau, Germany
【Fターム(参考)】