説明

無水日焼け防止処方物用の自己適応ポリマー

サンケア剤と自己適応ポリマーとを含む組成物を開示する。自己適応ポリマーは、塗布中に親水性基を表面に向けて配列するため、消費者に審美的に心地よい表面をもたらすと共に心地よく感じる。次いで、これらポリマーは水との接触で再配列するので、疎水性基が今度表面を向いて処方物の耐水性を増大させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年2月4日付け出願の米国特許仮出願第61/301,469号および2010年2月4日付け出願の米国特許仮出願第61/301,453号の利益を主張し、当該仮出願の全内容をここに参照して援用する。
【0002】
本発明は、自己適応ポリマーおよび水と接触した際により疎水性になる自己適応ポリマーを含む日焼け防止組成物を開示する。本発明はまた、増大したSPF値を示すSPF製品、より詳細には組成物中のSPFをブーストするポリマーを含むSPF処方物を対象とする。一態様によれば、組成物は紫外線のダメージから保護する髪または皮膚に対する局所的に塗布する製品とすることができる。当該製品は、1種以上の日焼け防止剤と、SPFレベルをブーストするに十分なレベルの本明細書に記載したポリマーとを含むことができる。
【背景技術】
【0003】
日焼け防止組成物を通常日当たりの良い場所で使用する。日焼け防止製品を身につけている消費者は、通常ランニングおよび水泳のような野外活動に参加している。このため、日焼け防止製品は常に水および/または汗と接触している。無水の噴霧可能な日焼け防止剤の開発における主要パラメータは、かかる製品の皮膚上の滞留を伸ばすように疎水性にする能力である。他の主要パラメータは、増大した日焼け防止指数(SPF)値を有する日焼け防止処方物の開発に関する。
【0004】
非水の日焼け防止スプレーが米国でここ数年にわたり需要を増してきている。これらの日焼け防止製品の組成は、基本的に活性成分(日焼け防止剤)をアルコールに溶解し、生成物に疎水性ポリマーを加えてそれらを耐水性にするというコンセプトに基づく。かかる処方物にブースター、防腐剤、皮膚軟化剤、香料および皮膚コンディショニング剤のような添加剤を加える場合がある。疎水性ポリマーの肌への付加は、一日中肌に触れることで大変心地よいものではない。特に塗り直した場合、疎水性ポリマーの数個の塗膜が堆積し、付け心地がより不快となることもある。
【0005】
疎水性ポリマーを通常用いて防水性を処方物に付与する。疎水性ポリマーは、水に触れても形態を変えず、図1に示すように変化しないままである。
【0006】
より高い紫外線保護を提供するため、SPFがより高い製品が望まれている。より高いSPF値を達成するための一つの方法は、製品中の日焼け防止剤の量を増やすことである。しかしながら、この方法は、製品の価格を増大し、製品の官能特性にマイナスの影響を与えるおそれがある。
【0007】
現在のところ、高SPF値を達成する主な手段は、紫外線吸収剤を可能な限り最大限の濃度まで増大させることである。ブチルオクチルサリチラートのような少量の紫外線吸収剤をブースターとして処方物に加えていた。SPFはまた、スチレン/アクリレートコポリマーのような光散乱/屈折ポリマーを製品に加えることにより増大する。加えて、いくつかの例では、トリコンタニルPVPのような特定のポリマーを用いて処方物のSPFを増大させた(米国特許第6,436,376号参照)。
【0008】
いくつかの塗膜形成剤は、処方物のSPFをブーストする能力がある。そのメカニズムは、一般に製品の均一な膜を皮膚上に形成するポリマーの能力に起因すると考えられる。塗膜中の活性な日焼け防止剤の分布が、当該ポリマーのブースト効果の鍵と考えられる。加えて、塗膜の均一性も非常に重要である。皮膚表面は実際全く均一でないため、多くのポリマーは皮膚上に連続的な膜を形成する能力を有しない。それが、全ての塗膜形成剤がSPFブースターと考えられない理由である。ポリマーのそのような種類を同定する能力が、処方物において少量の日焼け防止剤でより高いSPF値を達成する鍵となる。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、自己適応ポリマーを含む日焼け防止組成物を開示する。自己適応ポリマーは、塗布中表面に向かう親水性基と合致するため、消費者に審美的に心地よい表面をもたらすと共に心地よく感じる。次いで、これらポリマーは水と接触して再配列するので、疎水性基が今度は表面に向かい、日焼け防止処方物の耐水性を増大させる。
【0010】
本発明はまた、様々な処方物においてSPFのブーストを補助するポリマーを含む組成物を対象とする。一の態様に従うと、ポリマーは少なくとも1種の酢酸ビニルおよびアクリレート部分を含有する。
【0011】
本発明は、医薬学的/化粧品的/皮膚科学的に許容し得るキャリアと、本明細書に記載したようなコポリマーまたはターポリマーとを1種以上のサンケア剤のSPF値を高めるのに有効な量で混合し、密接に処方する工程を備える紫外光保護サンケア組成物中の1種以上のサンケア剤のSPF値を向上させる方法も提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】基板上の疎水性膜を示す部分模式図である。
【図2】水と接触前の自己適応ポリマーの配列を示す部分模式図である。
【図3】水と接触後の自己適応ポリマーの配列を示す部分模式図である。
【図4】固体表面上の液滴の接触角の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
本発明は、自己適応ポリマーを対象とし、より詳細には無水日焼け防止処方物に用いる自己適応ポリマーを対象とする。他の態様によれば、本発明はまた、日焼け防止組成物または一定のSPF値を必要とする他の組成物を対象とし、当該組成物はそのSPF値をブーストするポリマーを含む。
【0014】
本明細書に開示した日焼け防止組成物は、水および/または汗と接触すると疎水性になって組成物を耐水性にする比較的親水性のポリマーを含む。自己適応ポリマーは水と接触すると疎水性になるため、当該ポリマーを用いた製品は、自宅で使用し得ると同時に、ビーチまたは活動中に使用し得る。
【0015】
この挙動をポリマー単体の構造に基づいて予見することは非常に困難である。いくつかの要因が、このように作用するポリマーの能力に寄与し得る。これらの要因のいくつかを以下に挙げる。
1.ポリマーの分子量
2.当該ポリマーのモノマーの組成と種類
3.ポリマー全体にわたるモノマーの分布
4.使用する日焼け防止処方物におけるポリマーの溶解性とその残留相
5.ポリマーの電荷密度
【0016】
これらパラメータが、ポリマーの挙動に寄与し、また当該ポリマーの形態の親水性からより疎水性への変化を決定付ける場合がある。このことを以下の例に示す。同一のポリマーを2つの処方物に用いた。一つは、ポリマーをアミノエチルプロパノールで中和し、他方では中和されていない。第一の例では、処方物が浸水するとより疎水性となったのに対し、第二の例では、処方物がより親水性となった。
【0017】
【表1】

【0018】
本明細書に記載した日焼け防止組成物は、水と接触するとより疎水性となるポリマー添加剤を含む。本発明の特定の態様によれば、比較的親水性のポリマーのより疎水性への変換は、当該ポリマーを含む処方物の接触角を測定することにより決定することができる。特定の態様に従うと、ポリマー添加剤が浸水後に処方物の接触角を少なくとも5°、特に少なくとも約10°増大するのに十分な量で存在する。本発明のいくつかの態様に従うと、処方物の最終的な接触角は、耐水性を処方物に付与するために60°以上とすることができる。
【0019】
ポリマー添加剤は、生成する組成物を浸水後または水との接触後により疎水性とするのに十分な量で存在してもよい。特定の態様によれば、ポリマー添加剤が組成物の総重量に対し約0.1重量%〜約10重量%、特に約0.25重量%〜約5重量%、さらには約0.5重量%〜約1.5重量%、そしていくつかの場合には約1重量%の量で存在することができる。
【0020】
本発明の特に有用な態様に従うと、ポリマー添加剤はビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、VP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレートコポリマー、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマーまたはVA/マレイン酸ブチル/イソボルニルアクリレートコポリマーとすることができる。これらのポリマーは中和することなく用いることができ、さらに水と接触するとより疎水性となる組成物を提供する。
【0021】
他の態様に従うと、浸水するとより疎水性となる所望の性質をもたらすようにポリマーを変性してもよい。例えば、Styleeze 2000(VP/アクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマー)は、日焼け防止処方物に含めてアミノエチルプロパノールで中和した際に、浸水するとより疎水性となる処方物をもたらす。ここで有用となり得る他のポリマー添加剤は、以下により詳細に記載する方法を用いて当業者により容易に特定し得る。
【0022】
本明細書に記載する日焼け防止組成物は、無水組成物であってもよい。当該組成物は、通常分散粒子を含み得る単一の液相を含む。特定の実施形態に従うと、これら処方物は10重量%未満、より詳細には5重量%未満、さらには2重量%未満、または1重量%未満の水を含んでいてもよい。特定の場合、処方物は水を含まない。使用し得る無水の溶媒としては、限定しないが、エタノール、メタノールおよびイソプロパノールのようなアルコール、イソオクタン、イソドデカンおよびイソヘキサデカンのような揮発性炭化水素、アルデヒド、揮発性シリコーン、ならびにアセトンおよびMEKのような揮発性ケトンが挙げられる。
【0023】
本発明の日焼け防止組成物は、1種以上のサンケア剤を含むことができる。特に、組成物は活性なUVAおよび/またはUVB日焼け防止化合物、例えばアヴォベンゾン、ベンゾフェノン−3、p−アミノ安息香酸(PABA)、カンファーベンズアルコニウムメトサルフェート、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、テレフタリデンジカンファースルホン酸、ベンジリデンカンファースルホン酸、オクトクリレン、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルメトキシシンナメート、PEG−25 PABA、イソアミル−p−メトキシシンナメート、エチルヘキシルトリアゾン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、4−メチルベンジリデンカンファー、3−ベンジリデンカンファー、サリチル酸エチルヘキシル、エチルヘキシルジメチルPABA、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、メチレンビス−ベンズトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジンおよびポリシリコーン15を含んでもよい。かかる目的のために当技術分野で記載された他の化合物を用いてもよい。1種以上のサンケア剤を組成物の総重量の約1重量%〜約50重量%の量で用いることができる。
【0024】
組成物は、1種以上の物理的サンブロッカーを含んでもよい。物理的サンブロッカーの例としては、酸化セリウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸化鉄、赤色ペトロラタム、シリコーン処理二酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛および/または酸化ジルコニウムならびにこれらの混合物が挙げられる。
【0025】
本発明のサンケア組成物は、少なくとも2、少なくとも4、少なくとも8、少なくとも10または少なくとも15のSPF値を提供することができる。より詳細には、少なくとも25のSPFを提供することができ、また本発明の他の詳細な実施態様では約50〜約130のSPFを提供する。
【0026】
本発明の特定の態様に従うと、本明細書に記載の組成物は、ポリマー添加剤を含まない対照組成物と較べて少なくとも50%、より詳細には少なくとも60%、いくつかの実施形態では少なくとも70%のブースト(以下に詳細に記述する)の%増大を示すことができる。当然ながら、本明細書に記載の組成物は、5%、10%、20%、25%、30%または40%と低いブーストを示したときでも有利な場合がある。SPFブースト値は、米国食品医薬品局(FDA)の2007年8月27日に発行された連邦公報の72巻、165号、第49070〜49122頁のヒト用市販日焼け防止製品についての最終一般薬の補正案で説明されている計算を用いることにより求めることができ、その内容をここに参照して援用する。
【0027】
本明細書に記載の組成物は、日焼け防止または他のSPF組成物を処方する際に通常用いる化合物のいずれかを含み得る。より詳細には、本発明のサンケア組成物は、皮膚感触添加剤、保湿剤、塗膜形成剤/耐水剤、pH調節剤/キレート剤、乳化剤、防腐剤、老化防止剤、美白剤、ピーリング剤、トリートメント成分、香料およびこれらの混合物からなる群より選択した1種以上の追加成分をさらに含み得る。これら組成物に利用し得る他の成分の例は、米国特許第6,436,376号に記載されており、その内容をここに参照して援用する。
【0028】
日焼け防止組成物は、当業界で周知の技術と方法を用いて調製することができる。一般に、組成物が均一かつ均質になるまで、諸成分を混合により組み込み、必要に応じて加熱する。組成物を均質にして均質性を確実にし、適度な粘度をもたらすことができる。次いで、本発明の日焼け防止組成物を通常日焼け防止組成物用に適した任意のパッケージまたは容器に詰め込む。
【0029】
本明細書に記載の組成物を皮膚に液状ゴムまたはスプレーとして塗布してもよい。当該組成物は、主に日焼け防止として用いるものに限定されない。組成物は、日焼け防止剤が処方物の2次成分である他の局所塗布組成物にも有用な場合がある。かかる処方物としては、口紅、メイクアップ、リップクリーム、アイシャドウ、毛髪染料およびコンディショナーまたは太陽光線保護が有益と考えられる任意の用途が挙げられる。
【0030】
接触角は、固体表面を濡らす液体の能力の評価基準である。図4は、空気−固体−液体接触点における固体表面上の液滴の接触角の略図を示す。接触角θは、液体/気体界面が固体表面と交わる角度である。一般に、接触角θ>90°の分子は表面を濡らさず、一方接触角θ<90°の分子は表面を濡らす。分子の接触角が小さいほど、濡れ性が良いことが一般に認められている。接触角は、任意所定のシステムに対し特異的であり、3つの界面LV、SVおよびSLにわたる相互作用により決まる。記号S、LおよびVは、それぞれ固体、液体および気体を示す。ほとんどの場合、その概念は角度計を用いて平坦な水平固体表面上に止まる小さな液滴で説明される。接触角は、3つの力:γLV(液気表面張力)、γSV(固気表面張力)およびγSL(固液界面張力)により制御される。3つの関係のバランスは、Youngの式となる:
γSV=γSL+γLVcosθ
【0031】
平均表面粗さ6μmのPMMA(ポリメチルメタクリレート)プレート上に堆積した日焼け防止フィルム上に形成された水滴の接触角を測定して有用なポリマーを特定することができる。ポリマーの有無にかかわらず無水日焼け防止処方物をポリメチルメタクリレート(PMMA)プレート上に塗布した。1.2mg/cmの各処方物を5×5cmPMMAプレート上に塗布し、指サックを用いて手で広げた。測定を21〜23℃かつ相対湿度(RH)24〜35%で行った。静止した接触角を測定し、これは滴が測定前に作成され、測定中一定の体積(5±2μl)を有することを意味する。読み取りを5秒毎に自動的に行った。報告された接触角の値は、10回の試行(2つの異なるシリコーンシートに対する5回の試行)の平均を示す。広がる滴の画像を高速デジタルカメラを用いて記録し、コンピュータにより解析することができる。Kruss社により市販されている商品名「Drop Shape Analysis system(DSA10)」の自動システムを用いて、本明細書で報告する表面張力と接触角を求めた。
【0032】
本発明を以下の非限定的例を参照することによりさらに詳細に説明する。特に断らない限り、報告された値は組成物の重量%を示す。
【0033】
【表2】

【0034】
【表3】

【0035】
SPFブーストの例
ポリマーのブースト有無による処方物を調製した。これら処方物を以下に示す。これら処方物の吸光度を以下の手順に従い体外で測定した。
1.処方物の標準量(0.8mg/cm)をPMMAプレート上に塗布し、均一に広げて均一な膜を得た。
2.何らかの測定を行う前に、プレートを15分間平衡になるまで放置した。
3.プレートをlabsphere(DRA-CA-30I)を備えた紫外分光計(Varian 300 UV-VIS)で測定した。
4.透過率スペクトルが生じ、吸収スペクトルに変換した。
5.体外での吸収の増大は、通常SPF値の増大に変換される太陽光線保護の増大に関連する。
【0036】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンケア剤と自己適応ポリマーとを含み、水との接触後に疎水性の増大を示す無水組成物。
【請求項2】
前記サンケア剤が、UV−A日焼け防止剤、UV−B日焼け防止剤、物理的サンブロッカーおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記サンケア剤が、アヴォベンゾン、ベンゾフェノン−3、p−アミノ安息香酸(PABA)、カンファーベンズアルコニウムメチル硫酸塩、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、テレフタリデンジカンファースルホン酸、ベンジリデンカンファースルホン酸、オクトクリレン、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルメトキシシンナメート、PEG−25 PABA、イソアミル−p−メトキシシンナメート、エチルヘキシルトリアゾン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、4−メチルベンジリデンカンファー、3−ベンジリデンカンファー、サリチル酸エチルヘキシル、エチルヘキシルジメチルPABA、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、メチレンビス−ベンズトリアゾイルテトラメチルブチルフェノール、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、ポリシリコーン15、酸化セリウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸化鉄、赤色ペトロラタム、シリコーン処理二酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛および酸化ジルコニウムならびにこれらの酸、塩、エステル、誘導体および組み合わせからなる群より選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
少なくとも約10のSPFを有する請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記ポリマーが、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、VP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレートコポリマー、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、VA/マレイン酸ブチル/イソボルニルアクリレートコポリマーおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記ポリマーが、VA/マレイン酸ブチル/イソボルニルアクリレートコポリマーからなる請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記1種以上のサンケア剤が、組成物の総重量の約1重量%〜約50重量%の量で存在する請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記ポリマーが、組成物の総重量の約0.05重量%〜約10重量%である請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記ポリマーが、組成物の総重量の約0.5重量%〜約2重量%である請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、無水溶媒を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、10%未満の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、水を含まない請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物が、浸水後に少なくとも5°の接触角の増大を示す請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が、前記ポリマーを含まない対照組成物と比較して少なくとも50%のブーストの増大を示す請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
皮膚感触添加剤、保湿剤、塗膜形成剤/耐水剤、pH調節剤/キレート剤、乳化剤、防腐剤およびこれらの組み合わせからなる群より選択される1種以上の追加成分をさらに含む請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
噴霧可能な組成物の形態である請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
請求項1に記載の組成物を皮膚または髪に塗布する工程を備える紫外線放射の影響から皮膚または髪を保護する方法。
【請求項18】
ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、VP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレートコポリマー、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、VA/マレイン酸ブチル/イソボルニルアクリレートコポリマーおよびこれらの組み合わせからなる群より選択したポリマーと、 無水溶媒およびサンケア剤を含むサンケア組成物とを前記サンケア剤のSPF値を高めるのに有効な量で混合する工程を備える紫外光保護サンケア組成物におけるサンケア剤のSPF値を向上させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−518898(P2013−518898A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552098(P2012−552098)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2011/023701
【国際公開番号】WO2011/097448
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(596121138)アイエスピー インヴェストメンツ インコーポレイテッド (24)
【氏名又は名称原語表記】ISP INVESTMENTS INC.
【Fターム(参考)】