説明

無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法及びデバイス

【課題】無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法を提供する。
【解決手段】シンボルは中継局によって中継され、中継局はシンボルを受信し、シンボルは情報ビットから導出される符号化ビットを表す。中継局は、シンボルを受信し、シンボルから情報ビットを成功裏に復号し、情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために用いられるスペクトル効率を決定し、決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いてシンボルを転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包括的には、無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
将来の無線セルラー通信ネットワークは、現在の無線セルラー通信ネットワークによって使用される周波数帯よりも高い周波数帯を使用する予定である。
【0003】
新たな無線セルラー通信ネットワークは、特に都市環境において不感地帯を有することになり、その地帯では、基地局と端末との間で転送される信号が著しく減衰することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/223374号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、中継局を用いることによって、宛先によって受信される信号を高めることを目的とする。
【0006】
本発明はさらに、宛先に転送されるシンボルのダイバーシティを増加させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法に関する。シンボルは中継局によって中継され、中継局はシンボルを受信し、シンボルは情報ビットから導出される符号化ビットを表し、当該方法は、中継局によって実行されるステップであって、
− シンボルを受信するステップと、
− シンボルから情報ビットを成功裏に復号するステップと、
− 情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために用いられるスペクトル効率を決定するステップと、
− 決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いてシンボルを転送するステップと
を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するためのデバイスにも関する。シンボルは中継局によって中継され、中継局はシンボルを受信し、シンボルは情報ビットから導出される符号化ビットを表し、シンボルを中継するためのデバイスは、中継局に収容され、
− シンボルを受信する手段と、
− シンボルから情報ビットを成功裏に復号する手段と、
− シンボルからの情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために用いられるスペクトル効率を決定する手段と、
− 決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いてシンボルを転送する手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
したがって、中継局は、情報ビットを正しく復号できた際に、その送信を動的に適合させる。中継局は、宛先が情報ビットを取り出すのを助けることができる信号のみを送信する。中継局を用いることは効率的であるとともに、隣接する通信への過度の干渉を生じることがない。
【0010】
特定の特徴によれば、スペクトル効率はさらに、シンボルからの情報ビットの復号に成功する以前に発信元によってシンボルを転送するために用いられたスペクトル効率から決定される。
【0011】
これにより、中継局は、宛先において最良の性能改善を与えるスペクトル効率を選択することができる。
【0012】
特定の特徴によれば、スペクトル効率はさらに、情報ビットの数から決定される。
【0013】
これにより、中継局は、宛先において最良の性能改善を与えるスペクトル効率を選択することができる。
【0014】
特定の特徴によれば、スペクトル効率はさらに、情報ビットから導出される符号化ビットを表すシンボルを転送するために発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から決定される。
【0015】
これにより、中継局は、宛先において最良の性能及びダイバーシティ改善を与えるスペクトル効率を選択することができる。
【0016】
特定の特徴によれば、スペクトル効率は以下の式に従って決定される。
【0017】
【数1】

【0018】
ただし、mmin(L1)はフルダイバーシティを保証する最小スペクトル効率であり、L1は中継局が情報ビットを復号するのに成功しなかった期間であり、TMは情報ビットから導出される符号化ビットを表すシンボルを転送するために発信元によって用いられるタイムスロットの最大数であり、NL1はL1の間に転送された符号化ビットの数であり、m1はL1の間にシンボルを転送するために発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率であり、
【0019】
【数2】

【0020】
はxよりも大きい最小の整数を表す。
【0021】
したがって、中継局は、宛先において最良の性能及びダイバーシティ改善を与えるスペクトル効率を選択することができる。
【0022】
特定の特徴によれば、情報ビットを復号するのに成功したことを通知するメッセージが中継局によって発信元に転送される。
【0023】
これにより、発信元は、中継局が起動されることになるという情報を用いて、その伝送を適合させることができる。
【0024】
特定の特徴によれば、情報ビットを復号するのに成功したことを通知するメッセージを発信元が受信すると直ちに、その発信元はシンボルの送信を中止する。
【0025】
これにより、宛先は、発信元又は中継局のいずれかから受信し、自身の受信機を特に変更する必要はない。
【0026】
特定の特徴によれば、発信元は、中継局がシンボルを転送するのと同時にシンボルを転送する。
【0027】
これにより、中継局は、発信元の信号と重ね合わせられる付加信号を送信し、その信号は、宛先がさらに良好な受信性能を有するのを助ける。
【0028】
特定の特徴によれば、中継局がシンボルを転送するのと同時に発信元によって転送されるシンボルは、互いに異なるシンボルである。
【0029】
これにより、発信元に中継局の存在を通知する必要はなく、これにより発信元から見て中継局をトランスペアレントに配置できるようになる。
【0030】
特定の特徴によれば、中継局によって送信されるシンボルは、発信元によって同時に送信されるシンボルから導出される。
【0031】
これにより、分散時空間符号を用いて、発信元と中継局から重ね合わせられる信号に対して、宛先における性能が改善されるような構造を与えることができる。
【0032】
特定の特徴によれば、シンボルの復号に成功した後にシンボルを転送するために発信元によって用いられるスペクトル効率が決定される。
【0033】
これにより、発信元の送信は、中継局の起動に適合させられる。
【0034】
特定の特徴によれば、中継局は、
− 中継局による情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数を、情報ビットの復号に成功する以前にシンボルを転送するために発信元によって用いられたスペクトル効率、情報ビットの数、及び、情報ビットから導出される符号化ビットを表すシンボルを転送するために発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から導出される値と比較し、
− 比較の結果に従って伝送方式を選択する。
【0035】
このように、宛先は、中継局の起動時間の関数として、中継局の起動から最大の恩恵を受ける。
【0036】
特定の特徴によれば、情報ビットの復号に成功する以前に発信元によってシンボルを転送するために用いられたスペクトル効率、情報ビットの数、及び、情報ビットから導出される符号化ビットを表すシンボルを転送するために発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から導出される値は、
L1≦m1.TM−K
に等しく、ただし、m1は情報ビットを復号する以前に発信元によってシンボルを転送するために用いられたスペクトル効率であり、Kは情報ビットの数であり、TMは情報ビットから導出される符号化ビットを表すシンボルを転送するために発信元によって用いられるタイムスロットの最大数である。
【0037】
このように、宛先は、中継局の起動時間の関数として、中継局の起動から最大の恩恵を受ける。
【0038】
特定の特徴によれば、情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数が上記の値よりも厳密に大きい場合、選択される伝送方式は分散空間分割多重化伝送方式であり、スペクトル効率は以下の式に従って決定される。
【0039】
【数3】

【0040】
そうでない場合、選択される伝送方式は分散時空間ブロック符号化伝送方式であり、スペクトル効率は、L1の間にシンボルを転送するために発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率である。
【0041】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラム可能デバイスに直接ロード可能であり得るコンピュータプログラムに関し、当該コンピュータプログラムが、プログラム可能デバイスにおいて実行されるときに、本発明による方法のステップを実施するための命令又はコードの一部を含む。
【0042】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及びデバイスに関連して先に記述されたのと同じであるので、ここでは繰り返さない。
【0043】
本発明の特徴は、一例の実施形態に関する以下の説明を読むことからさらに明らかになるはずであり、該説明は添付の図面を参照しながら提示される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【図2】本発明が実施される中継局のアーキテクチャを表す図である。
【図3】本発明によって用いられる種々の伝送方式の例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
【図5】本発明の第2の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
【図6】本発明の第3の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
【図7】本発明の第4の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークのアーキテクチャを表す。
【0046】
無線セルラー通信ネットワークにおいて、発信元Srcは、少なくとも1つの宛先Destに信号を転送する。
【0047】
発信元Srcは、移動端末のような少なくとも1つの宛先又はホーム基地局に信号を転送する基地局とすることができる。
【0048】
発信元Srcは、基地局のような少なくとも1つの宛先に信号を転送する移動端末又はホーム基地局とすることもできる。
【0049】
基地局は、アクセスノード、又はノードB、又はエンハンストノードBとも呼ばれる。
【0050】
基地局又はホーム基地局は、少なくとも1つの移動端末をハンドリングすることができる。
【0051】
移動端末が基地局を通して遠隔デバイスとの通信を確立できるようにするために必要とされる情報を基地局が有するとき、その基地局はその移動端末をハンドリングする。
【0052】
基地局は、ダウンリンクチャネルを通して、移動端末に信号を転送し、アップリンクチャネルを通して、移動端末によって転送された信号を受信する。
【0053】
発信元Srcは、情報ワードにおけるK個の情報ビットを送信する。符号化ビットのベクトルを形成するために、情報ビットは符号器とその後段のインターリーバによって符号化ビットに変換される。
【0054】
符号化ビットのベクトルは、複素変調シンボルを取得するために離散変調入力に与えられる。変調入力は、4相位相変調、或いは16、32又は64直交振幅変調とすることができる。
【0055】
複素変調シンボルは、複素変調シンボルのいくつかのブロックを含む、複素変調シンボルのベクトルに分けられる。
【0056】
複素変調シンボルの各ブロックは、物理的な送信アンテナへのマッピングの前に、複素変調シンボルの変換を適用するプリコーディング方式の連結からなる仮想アンテナによって、そのチャネルを通していくつかの期間にわたって送信される。
【0057】
複素シンボルの1つのブロックに含まれる複素シンボルの最小数は、中継局RL及び発信元Srcによって形成されるアンテナアレイの仮想アンテナの数に等しい。
【0058】
さらに一般的には、符号化及びインターリーブは、3GPP−LTE標準規格(第3世代パートナーシッププロジェクト−ロングタームエボリューション)において用いられるようなレートマッチングアルゴリズムによって行なわれる。このアルゴリズムによれば、情報ビットから、任意のサイズの符号化ビットのベクトルを生成することができる。言い換えると、任意の取り得る符号化率を生成することができる。複素変調シンボルのブロックの送信に応じて、符号化ビットの生成も複数のステップにおいて行うことができる。
【0059】
無線セルラー通信ネットワークでは、先行するブロックの送信の成功に肯定応答するか否かのために、宛先Destから発信元SrcへのハイブリッドARQ(HARQ)フィードバック方式が提供される。
【0060】
ハイブリッドARQでは、宛先Destがシンボルを成功裏に復号することができないとき、すなわち、送信された情報ワードに埋め込まれている巡回冗長検査(CRC)が失敗したときに、付加的な冗長情報(redundancy)の再送が実行される。
【0061】
十分な符号化ビットが送信されると直ちに、宛先Destはそのメッセージを正しく復号することができ、送信は中止される。
【0062】
宛先Destは、1つの情報ワードの送信開始時から受信される、複素変調シンボルのベクトルの連結、又は符号化ビットの軟推定値の連結を格納し、連結されたベクトルに統合復号法を適用する。
【0063】
複素変調シンボルのベクトルに対するCRC検査が正しい場合、複数変調シンボルのベクトルの受信と復号の後に、肯定応答が実行される。
【0064】
通常、複素変調シンボルの新たなベクトルはそれぞれ、レートマッチングアルゴリズムの出力から取り込まれる付加的な冗長情報ビットと、誤り訂正符号の出力から取り込まれる付加的な冗長情報ビットとを含む。
【0065】
ここで、本発明は、ブロードキャストのような開ループ伝送にも適用することができる。その場合、コードワードが符号化ビットからなるいくつかのベクトルに、又は等価には複素変調シンボルからなるいくつかのベクトルに分割されることに留意されたい。
【0066】
SRで表される矢印は、発信元Srcと中継局RLとの間の経路を表す。LRDで表される矢印は、中継局RLと宛先Destとの間の経路を表す。LSDで表される矢印は、発信元Srcと宛先Destとの間の経路を表す。
【0067】
本発明によれば、中継局RLがシンボルを受信してそのシンボルからの情報ビットの復号に成功するとき、その中継局RLは、情報ビットの復号に成功する以前に発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために用いられるスペクトル効率を決定する。中継局RLは、決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いて、シンボルを転送する。
【0068】
中継局RLは、動的復号転送(DDF:Dynamic Decode and Forward)プロトコルに従って動作する。
【0069】
DDFプロトコルは、中継局RLにおけるスマート処理を含む。中継局RLは、発信元Srcから宛先Destに送信される情報を受信してその復号を試み、復号によって誤りが生じない場合は直ちに、送信段階に移行する。
【0070】
本発明の特定の実現形態では、中継局RLは、宛先Destによって発信元Srcに転送される肯定応答及び非肯定応答を監視する。
【0071】
中継局RLが情報ビットを受信してその復号に成功するとき、中継局RLは非肯定応答が検出されるときにのみシンボルを生成する。肯定応答が検出されるとき、発信元Src及び中継局RLによって、メッセージ伝送のためのシンボルはそれ以上生成されない。
【0072】
図2は、本発明が実施される中継局のアーキテクチャを表す図である。
【0073】
中継局RLは、たとえば、バス201によって互いに接続される構成要素、及び図4〜図7において開示されるプログラムによって制御されるプロセッサ200に基づくアーキテクチャを有する。
【0074】
バス201は、プロセッサ200を、リードオンリーメモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及び無線インターフェース205に接続する。
【0075】
メモリ203は、図4〜図7において開示されるようなプログラムの変数及び命令を受信するように意図されるレジスタを含む。
【0076】
プロセッサ200は、無線インターフェース205の動作を制御する。
【0077】
リードオンリーメモリ202は、図4〜図7において開示されるようなプログラムの命令を含み、その命令は中継局RLが起動されたときにランダムアクセスメモリ203に転送される。
【0078】
中継局RLは、無線インターフェース205によって、基地局又はホーム基地局から少なくとも1つの移動端末への信号又はメッセージ、及び少なくとも1つの移動端末から基地局又はホーム基地局への信号又はメッセージを転送し、且つ/又は受信できるようになる。
【0079】
無線インターフェース205は、少なくとも1つの基地局又はホーム基地局によって転送される信号を受信するダウンリンク受信モジュール210を備えてもよい。また、少なくとも1つの移動端末又はホーム基地局に信号を転送するダウンリンク送信モジュール211を備えてもよい。また、少なくとも1つの移動端末又はホーム基地局によって転送される信号を受信するアップリンク受信モジュール212を備えてもよい。また、少なくとも1つの基地局又はホーム基地局に信号を転送するアップリンク送信モジュール213を備えてもよい。
【0080】
図3は、本発明によって用いられる種々の伝送方式の例を示す。
【0081】
300及び310で表される部分は、直交DDF(ODDF)伝送方式に対応する。
【0082】
ODDFプロトコルでは、発信元SRCはシンボルを転送し、中継局RLは図3においてL1で表されるフェーズにおいて、発信元Srcによって宛先Destに送信されたシンボルを受信して復号しようと試みる。図3において320で表されるラインによって表される瞬間において、中継局RLがシンボルを復号するのに成功すると、中継局RLは復号に成功したことを発信元Srcに通知し、図3においてL2で表される送信フェーズに移行する。
【0083】
フェーズL2の間、発信元Srcはシンボルの送信を中断する。
【0084】
図3の例において、発信元SrcはフェーズL1の間に複素変調シンボルのベクトルV1を転送し、中継局はフェーズL2の間に複素変調シンボルのベクトルV2を転送する。
【0085】
複素変調シンボルのベクトルV1は、複素シンボルのブロックA(1)、A(i)及びA(j)を含む。複素変調シンボルのベクトルV1は、中継局RLによって受信されて成功裏に復号されるが、宛先Destによっては成功裏に復号されない。
【0086】
複素変調シンボルのベクトルV2は、複素シンボルのブロックB(1)及びB(k)を含む。
【0087】
明確にするために、図3では、フェーズL1において発信元Srcによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV1が転送され、中継局RLによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV2が転送される。しかしながら、フェーズL1及びL2において複素変調シンボルのさらに多くの数のベクトルが転送される。
【0088】
320及び330で表される部分は、分散空間分割多重化(SDM: Spatial Division Multiplexing)伝送方式に対応する。
【0089】
分散SDMプロトコルでは、発信元Srcはシンボルを転送し、中継局RLはフェーズL1において、発信元Srcによって宛先Destに送信されたシンボルを受信して復号しようと試みる。
【0090】
中継局RLがライン320においてシンボルを復号するのに成功すると、その中継局は、復号に成功したことを発信元Srcに通知しても通知しなくてもよいが、送信フェーズL2に移行する。
【0091】
フェーズL2の間に、発信元Srcは、中継局RLによって転送されるシンボルとは異なるシンボルの送信を続ける。
【0092】
図3の例では、発信元Srcは、フェーズL1の間に既に開示された複素変調シンボルのベクトルV1を転送する。
【0093】
発信元Srcは、フェーズL2の間に複素変調シンボルのベクトルV3を転送し、中継局RLは、フェーズL2の間に複素変調シンボルのベクトルV4を転送する。
【0094】
複素変調シンボルのベクトルV3は、複素シンボルのブロックB(1)及びB(k)を含む。
【0095】
複素変調シンボルのベクトルV4は、複素シンボルのブロックC(1)及びC(k)を含む。
【0096】
明確にするために、図3では、フェーズL1において発信元Srcによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV1が転送され、フェーズL2において発信元Srcによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV3が転送され、中継局RLによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV4が転送される。しかしながら、フェーズL1及びL2において複素変調シンボルのさらに多くの数のベクトルが転送される。
【0097】
340及び350で表される部分は、分散時空間ブロック符号化(STBC:Space-Time Block Coding)伝送方式に対応する。
【0098】
分散STBC伝送方式では、発信元Srcはシンボルを転送する。中継局RLはフェーズL1において、発信元Srcによって宛先Destに送信されたシンボルを受信して復号しようと試みる。
【0099】
320において中継局RLがシンボルを復号するのに成功すると、その中継局RLは、復号するのに成功したことを発信元Srcに通知しても通知しなくてもよいが、送信フェーズL2に移行する。
【0100】
フェーズL2の間に、発信元Srcはシンボルの送信を続け、中継局RLは、発信元Srcによって転送されるシンボルの変更バージョンを同時に転送する。
【0101】
たとえば、発信元Srcによって転送されるシンボルの変更バージョンを得るために、IEEE J Sel. Areas Commun., 16: 1451-1458,(1998)において発表された「A simple transmit diversity technique for wireless communications」と題するS. M. Alamoutiの論文において開示されるような、2つのシンボルを2つのアンテナ、すなわち発信元Srcのアンテナ及び中継局RLのアンテナと2つのタイムスロットに拡散するAlamouti方式、又は、J.-C. Belfore、G. Rekaya、E. Viterboの論文において開示されており、IEEE Transactions on Information Theory, vol.51, n. 4, pp. 1432-1436, Apr. 2005において発表された「The Golden Code: A 2×2 Full-Rate Space-Time Code with Non-Vanishing Determinants」と題するような、シンボルを2つのアンテナと2つのタイムスロットに拡散するゴールデン符号のようなフルレート時空間符号を用いることができる。
【0102】
図3の例では、発信元Srcは、フェーズL1の間に既に開示された複素変調シンボルのベクトルV1を転送し、発信元Srcは、フェーズL2の間に既に開示された複素変調シンボルのベクトルV3を転送する。
【0103】
中継局RLは、フェーズL2の間に複素変調シンボルのベクトルV5を転送する。
【0104】
複素変調シンボルのベクトルV5は、複素シンボルのブロックF(B(1))及びF(B(k))を含む。ただし、F(x)はxの変更バージョンを表す。
【0105】
明確にするために、図3では、フェーズL1において発信元Srcによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV1が転送され、フェーズL2において発信元Srcによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV3が転送され、中継局RLによって複素変調シンボルのただ1つのベクトルV5が転送される。しかしながら、フェーズL1及びL2において複素変調シンボルのさらに多くの数のベクトルが転送される。
【0106】
図4は、本発明の第1の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0107】
より厳密には、本アルゴリズムは、分散STBC伝送方式が用いられるときに、中継局RLのプロセッサ200によって実行される。
【0108】
ステップS400において、プロセッサ200は、無線インターフェース205を通して、複素変調シンボルのベクトルの受信を検出する。
【0109】
複素変調シンボルのベクトルは、ダウンリンク受信機210又はアップリンク受信機212によって受信され、それ以前に1つの情報ワードの送信開始時から受信されている複素変調シンボルの複数のベクトルに連結される。
【0110】
次のステップS401において、プロセッサ200は、無線インターフェースに対して、複素変調シンボルの少なくとも1つの受信ベクトルを復号するように指示する。複素変調シンボルの少なくとも1つの受信ベクトルは、図3の例によれば、複素変調シンボルのベクトルV1を含み、中継局RLによって以前に受信されているが図3には示されない複素変調シンボルの少なくとも1つのベクトルを含む場合もある。
【0111】
複素変調シンボルの少なくとも1つのベクトルは復調されて符号化ビットの軟推定値となり、その後、デインターリーブされて復号され、情報ビット推定値となる。
【0112】
次のステップS402において、プロセッサ200は、複素変調シンボルの少なくとも1つの復号された受信ベクトルにおける復号後に求められたCRCが正しいか否かを調べる。
【0113】
CRCが正しい場合、プロセッサ200はステップS403に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS400に戻る。
【0114】
ここで、一変形形態では、CRCが正しい場合、プロセッサ200はステップS403に進み、さらに、複素変調シンボルの最後に受信されたベクトルに対して、宛先Destによって発信元Srcに肯定応答メッセージが転送されたか否かを調べることに留意されたい。
【0115】
肯定応答メッセージが転送された場合、プロセッサ200はステップS400に戻り、そうでない場合、プロセッサ200はステップS403に進む。
【0116】
CRCが正しいとき、すなわち、図3において320で表されるラインから開始するとき、プロセッサ200は、発信元Srcによって送信されたK個の情報ビットがわかり、レートマッチングアルゴリズムの助けによって、発信元Srcと同じようにして複素変調シンボルのブロック及びベクトルを生成することができる。
【0117】
ステップS403において、プロセッサ200は、フェーズL2の間にシンボルを転送するために中継局RLによって用いられる変調のスペクトル効率mrを決定する。
【0118】
本発明者らは、フェーズL2の間に中継局RLによって転送される符号化ビットの数NLRが発信元Srcによって転送される情報ビットの数K以上である場合にのみ、最大長コードワードを受信した後にフルダイバーシティ次数を観測できることを見出した。尚、最大長コードワードは、中継局を用いることなく情報ビットから構成される1つの情報ワードを送信するために許容されるタイムスロットの最大数に対応する。
【0119】
この条件は、以下のように公式化することができる。
【0120】
【数4】

【0121】
ただし、mmin(L1)はフルダイバーシティを保証する最小スペクトル効率であり、TMは中継局を用いることなく最大コードワード長を送信するために許容されるタイムスロットの最大数であり、NL1はフェーズL1の間に転送された符号化ビットの数であり、m1はフェーズL1の間にシンボルを転送するために発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率であり、
【0122】
【数5】

【0123】
はxよりも大きい最小の整数を表す。
【0124】
スペクトル効率mrは、フェーズL1の持続時間の関数として変化する。
【0125】
たとえば、取り得るスペクトル効率mrは、典型的には、QPSK変調の場合は2、16QAM変調の場合は4、64QAM変調の場合は6に等しくなりえる。
【0126】
min(L1)が、システムがサポートする変調の最も高いスペクトル効率よりも大きい場合には、最大長コードワードを受信した後にフルダイバーシティ次数を観測することはできない。
【0127】
ここで、一変形形態では、m1がスペクトル効率mr以下である場合、mrはm1に等しくなるように設定されることに留意されたい。m1がスペクトル効率mrよりも高い場合、プロセッサ200は本アルゴリズムのステップS400に戻る。
【0128】
次のステップS404において、プロセッサ200は、フェーズL2の間にシンボルを転送するために発信元Srcによって用いられる変調のスペクトル効率m2を決定する。
【0129】
スペクトル効率m2は、たとえば、mrに等しくなるように設定される。
【0130】
次のステップS405において、プロセッサ200は、発信元Srcに向けてメッセージを転送するように指示する。そのメッセージは、決定されたスペクトル効率m2及び決定された変調方式を表す情報を含む。
【0131】
次のステップS406において、プロセッサ200は、決定された取り得るスペクトル効率mrに対応する変調方式を用いて、複素変調シンボルのベクトルV5を転送するように指示する。
【0132】
図5は、本発明の第2の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0133】
より厳密には、本アルゴリズムは、直交DDF伝送方式が用いられるときに、中継局RLのプロセッサ200によって実行される。
【0134】
ステップS500〜S503はそれぞれ、図4のステップS400〜S403と同じである。それらのステップはここでは記述しない。
【0135】
次のステップS504において、プロセッサ200は、発信元Srcに向けてメッセージを転送するように指示する。そのメッセージは、中継局RLによるシンボルの送信開始を表す情報を含む。
【0136】
発信元Srcがそのメッセージを受信すると、発信元Srcは複素変調シンボルのベクトルの転送を中断する。
【0137】
次のステップS505において、プロセッサ200は、決定された取り得るスペクトル効率mrに対応する変調方式を用いて、複素変調シンボルのベクトルV2を転送するように指示する。
【0138】
図6は、本発明の第3の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0139】
より厳密には、本アルゴリズムは、分散SDM伝送方式が用いられるときに、中継局RLのプロセッサ200によって実行される。
【0140】
ステップS600〜S603はそれぞれ、図4のステップS400〜S403と同じである。それらのステップは、ここでは記述しない。
【0141】
ステップS604において、プロセッサ200は、決定された取り得るスペクトル効率mrに対応する変調方式を用いて、複素変調シンボルのベクトルV4を転送するように指示する。
【0142】
図7は、本発明の第4の実現形態による、中継局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0143】
より厳密には、本アルゴリズムは、発信元Srcと中継局RLとの間でメッセージが転送されない場合に、中継局RLのプロセッサ200によって実行される。
【0144】
ステップS700〜S702はそれぞれ、図4のステップS400〜S402と同じである。それらのステップは、ここでは記述しない。
【0145】
複素変調シンボルの少なくとも1つの受信ベクトルを復号した後に求められたCRCが正しい場合、プロセッサ200はステップS702からステップS703に進む。
【0146】
ステップS703において、プロセッサ200は、フェーズL1において転送された符号化ビットの数が以下の式を満たすか否かを調べる。
L1≦m1.TM−K
【0147】
L1≦m1.TM−Kである場合、プロセッサ200はステップS707に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS704に進む。
【0148】
ステップS704において、プロセッサ200は、以下の式に従って、フェーズL2の間にシンボルを転送するために中継局RLによって用いられる変調のスペクトル効率mrを決定する。
【0149】
【数6】

【0150】
次のステップS705において、プロセッサ200は、分散SDM伝送方式を選択し、決定された取り得るスペクトル効率mrに対応する変調方式を選択する。
【0151】
次のステップS706において、プロセッサ200は、決定された変調方式を用いて、複素変調シンボルのベクトルを転送するように指示する。
【0152】
ステップS707において、プロセッサ200は、スペクトル効率を決定する。プロセッサ200は、中継局RLによって用いられるスペクトル効率mrを、m1に等しくなるように選択する。
【0153】
次のステップS708において、プロセッサ200は、分散STBC伝送方式と、決定された取り得るスペクトル効率mrに対応する変調方式とを選択する。
【0154】
次のステップS709において、プロセッサ200は、決定された変調方式を用いて、複素変調シンボルのベクトルを転送するように指示する。
【0155】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上記の本発明の実施形態に対して数多くの変更を行なうことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法であって、
シンボルは中継局によって中継され、該中継局はシンボルを受信し、シンボルは情報ビットから導出される符号化ビットを表し、
該方法は、該中継局によって実行されるステップであって、
− シンボルを受信するステップと、
− 該シンボルから情報ビットを成功裏に復号するステップと、
− 該情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために該中継局によって用いられるスペクトル効率を決定するステップと、
− 該決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いてシンボルを転送するステップと
を含むことを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するための方法。
【請求項2】
前記スペクトル効率はさらに、前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によってシンボルを転送するために用いられたスペクトル効率から決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スペクトル効率はさらに、前記情報ビットの数から決定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記スペクトル効率はさらに、前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から決定されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記スペクトル効率は、以下の式に従って決定され、
【数1】

ただし、mmin(L1)はフルダイバーシティを保証する最小スペクトル効率であり、L1は該中継局が前記情報ビットを復号するのに成功しなかった期間であり、TMは該中継局がシンボルを転送しないときに前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数であり、NL1はL1の間に転送された符号化ビットの数であり、m1はL1の間にシンボルを転送するために前記発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率であり、Kは前記情報ビットの数であり、
【数2】

はxよりも大きい最小の整数を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
該中継局がシンボルを転送するのと同時にシンボルを転送する、前記発信元によって実行されるさらなるステップを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
該中継局がシンボルを転送するのと同時に前記発信元によって転送される前記シンボルは、互いに異なることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記発信元がシンボルを転送するのと同時に該中継局によって転送されるシンボルは、前記発信元によって同時に転送されるシンボルから導出されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記情報ビットの復号に成功した後にシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるスペクトル効率を決定するさらなるステップを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
− 前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によって転送された符号化ビットの数を、前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によってシンボルを転送するために用いられた前記スペクトル効率、前記情報ビットの数、及び、該中継局がシンボルを転送しないときに前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から導出される値と比較するステップと、
− 該比較の結果に従って伝送方式を選択するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によってシンボルを転送するために用いられた前記スペクトル効率、前記情報ビットの数、及び、前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数から導出される前記値は、
【数3】

に等しく、ただし、m1は前記情報ビットを復号する以前に前記発信元によってシンボルを転送するために用いられた前記スペクトル効率であり、Kは前記情報ビットの数であり、TMは該中継局がシンボルを転送しないときに前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によって転送された符号化ビットの数が前記値よりも厳密に大きい場合、前記選択される伝送方式は分散空間分割多重化伝送方式であり、前記スペクトル効率は以下の式に従って決定され、
【数4】

ただし、mmin(L1)はフルダイバーシティを保証する最小スペクトル効率であり、L1は該中継局が前記情報ビットを復号するのに成功しなかった期間であり、TMは該中継局がシンボルを転送しないときに前記情報ビットから導出される前記符号化ビットを表すシンボルを転送するために前記発信元によって用いられるタイムスロットの最大数であり、NL1はL1の間に転送された符号化ビットの数であり、m1はL1の間にシンボルを転送するために前記発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率であり、Kは情報ビットの数であり、
【数5】

はxよりも大きい最も小さな整数であり、
そうではない場合、前記選択される伝送方式は分散時空間ブロック符号化伝送方式であり、前記スペクトル効率は、L1の間にシンボルを転送するために前記発信元Srcによって用いられた変調のスペクトル効率であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するためのデバイスであって、
シンボルは中継局によって中継され、該中継局はシンボルを受信し、シンボルは情報ビットから導出される符号化ビットを表し、
シンボルを中継するための該デバイスは、該中継局に収容され、
− シンボルを受信する手段と、
− 前記情報ビットを成功裏に復号する手段と、
− 前記情報ビットの復号に成功する以前に前記発信元によって転送された符号化ビットの数から、シンボルを転送するために該中継局によって用いられるスペクトル効率を決定する手段と、
− 該決定されたスペクトル効率に対応する変調を用いてシンボルを転送する手段と
を備えることを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて発信元によって宛先に転送されるシンボルを中継するためのデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−55502(P2011−55502A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−196326(P2010−196326)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】