説明

無線リソース割当装置、及び無線リソース割当プログラム

【課題】スループットを向上させることができる無線リソース割当装置、及び無線リソース割当プログラムを提供する。
【解決手段】無線リソース割当装置100は、一対一で対応する下りリンク制御チャネル及び下りリンク共有チャネルを、同一のサブフレームに割り当てる一対一割当部110と、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる割当決定部123と、を備え、前記割当決定部123が、端末毎に決定された数のサブフレームに割り当て直された複数の下りリンク共有チャネルを、複数の端末に対して送信されるサブフレームに割り当て直して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線リソース割当装置、及び無線リソース割当プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信規格の一つであるLTE(Long Term Evolution)のダウンリンクでは、周波数方向に対する無線リソースの割り当てを端末に通知するため、下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)と呼ばれる下り制御チャネルが用いられている。このPDCCHと、実際に無線リソースが割り当てられたデータチャネルである下りリンク共有チャネル (Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)とは、一対一で対応している。
【0003】
また、スループット(通信容量)の更なる向上を図るため、LTE−Advanced(LTE Rel‐10以降)では、ダウンリンクにおけるMIMO(Multiple‐Input Multiple‐Output)、キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)、多地点協調 (Coordinated Multipoint Transmission:CoMP)などの機能拡張が検討されている(非特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP, TS 36.211 V10.2.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 10),” June 2011
【非特許文献2】3GPP, TS 36.213 V10.2.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 10),” June 2011.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
MIMOの機能拡張については、MU‐MIMO(Multiple User MIMO) に基づいてPDSCH等の無線リソースが空間多重されることにより、同時に無線リソースを利用する端末数を更に増大させることで、スループットを向上させることが期待されている。空間多重された無線リソースが割り当てられる端末数が増加すれば、サブフレーム当りで送信可能なPDSCHの個数が増え、スループットを向上させることができる。
【0006】
ここで、同一のサブフレームに含まれるPDCCHとPDSCHとが一対一に対応している場合、PDSCHの個数に応じて、PDCCHの個数も増やさなければならない。また、空間多重された無線リソースが増えれば増えるほど、同一時間軸及び周波数軸の無線リソースの利用効率が向上し、スループットを向上させることができるが、同一のサブフレームに含まれるPDCCHとPDSCHとが一対一に対応している場合、PDCCHの数も増やさなければならない。
【0007】
しかしながら、PDCCHは、空間多重させることができない。このため、空間多重されたPDSCH等の無線リソースの増加と、空間多重されたPDSCHを受信する端末数の増加とは、空間多重させることができないPDCCHにより共に限定的になるので、スループットを向上させることができないという問題がある。
【0008】
また、キャリア・アグリゲーションについては、PDCCHをプライマリ・キャリア(Primary carrier)(以下、「第1周波数帯」という)にスケジューリングし、且つ、PDSCHをセカンダリ・キャリア(Secondary carrier)(以下、「第2周波数帯」という)にスケジューリングすること(以下、「クロス・キャリア・スケジューリング」という)が、LTEにより仕様化されている。ここで、スループットを向上させるためには、クロス・キャリア・スケジューリングより第2周波数帯に割り当てるPDSCHの数を増やす必要がある。
【0009】
しかしながら、第2周波数帯に割り当てられるPDSCHと、第1周波数帯に割り当てられるPDSCHとは、いずれも第1周波数帯のPDCCH領域を共用するので、第1周波数帯のPDCCHの容量が制限され、その結果、スループットを向上させることができないという問題がある。
【0010】
また、CoMPは、基地局間の連携により、スループットを更に向上させることを目的としている。特に、CoMPシナリオ4では、マクロ基地局及びピコ基地局より構築されたヘテロジニアスネットワークにおいて、レガシー端末に対するカバレッジを拡張しつつ、LTE‐Advancedに対応する端末のスループットを向上させるため、マクロ基地局のセルIDと、ピコ基地局のセルIDとが同じIDとなるように仮定されている。このため、マクロ基地局及びピコ基地局の同期チャネル、制御チャネル、報知チャネルは、同一周波数上に展開される単一周波数ネットワーク (Single Frequency Network:SFN)となっている。したがって、スループットを向上させるためには、マクロ基地局及びピコ基地局のPDSCHについては、同一周波数に繰り返し効率よく割り当てられることが不可欠である。
【0011】
しかしながら、マクロ基地局のPDSCHと、ピコ基地局のPDSCHとは、いずれも同一周波数帯域のPDCCH領域を共用するため、同一周波数帯域のPDCCHの容量が制限されることにより、その結果、スループットを向上させることができないという問題がある。
【0012】
以上のように、LTE‐Advancedでは、PDCCHの容量が制限されることで、スループットの向上が妨げられている。このため、LTE‐Advancedでは、PDCCHの容量を拡張させることが課題となっている。この課題を解決するため、例えば、PDSCH領域にPDCCH領域を新たに追加してしまう方法も考えられる。
【0013】
しかしながら、PDSCH領域にPDCCH領域を新たに追加してしまうと、追加したPDCCHによって、PDSCHに割り当てられる無線リソースが減り、スループットを向上させることができないという問題がある。
【0014】
本発明は、前記の諸点に鑑みてなされたものであり、スループットを向上させることができる無線リソース割当装置、及び無線リソース割当プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる割当決定部、を備えることを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0016】
また、本発明は、一対一で対応する下りリンク制御チャネル及び下りリンク共有チャネルを、同一のサブフレームに割り当てる一対一割当部と、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルを、一つの下りリンク制御チャネルに基づいて受信する複数の端末を選択する端末選択部と、前記連続して送信されるサブフレームの数を、前記端末選択部が選択した前記端末毎に算出するサブフレーム数決定部と、を備え、前記割当決定部が、前記サブフレーム数決定部により算出された数のサブフレームに割り当て直された複数の下りリンク共有チャネルを、前記端末選択部により選択された複数の端末に対して送信されるサブフレームに割り当て直すことを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0017】
また、本発明は、前記端末選択部が、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズが、端末が有するキュー長より小さい端末を選択することを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0018】
また、本発明は、前記端末選択部が、空間多重された下りリンク共有チャネルを受信する複数の端末のうち、MU−MIMOが通信に適用された場合と、SU−MIMOが通信に適用された場合との通信品質差が、予め定められた閾値より小さい端末のみを選択することを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0019】
また、本発明は、前記端末選択部が、第2周波数帯に割り当てられた下りリンク共有チャネルを、第1周波数帯に割り当てられた下りリンク制御チャネルに基づいて受信する端末を選択することを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0020】
また、本発明は、前記端末選択部が、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果の昇順に、上位の端末を選択することを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0021】
また、本発明は、前記サブフレーム数決定部が、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、前記連続して送信されるサブフレームの数とすることを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0022】
また、本発明は、前記割当決定部が、前記連続して送信されるサブフレームの数で、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、サブフレームに割り当て直す下りリンク共有チャネルに含まれるリソースブロック数とすることを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0023】
また、本発明は、前記割当決定部が、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルの受信状況を、端末が基地局に通知するためのリソースIDを定め、定めたリソースIDを端末に通知することを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0024】
また、本発明は、前記割当決定部が、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルの受信状況を束ね、束ねた受信状況を端末が基地局に通知するためのリソースIDを定めることを特徴とする無線リソース割当装置である。
【0025】
また、本発明は、コンピュータに、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる手順、を実行させるための無線リソース割当プログラムである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、割当決定部が、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直す。これにより、無線リソース割当装置は、スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施形態における、無線リソース割当装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態における、PDCCH及びPDSCHが、一対一で対応する場合のサブフレームの例を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、PDCCH及びPDSCHが、一対多で対応する場合のサブフレームの例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態における、キャリア・アグリゲーションに適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態における、CoMPシナリオ4に適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態における、無線リソース割当装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態における、キャリア・アグリゲーションに適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態における、CoMPシナリオ4に適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第1実施形態では、端末(User Equipment:UE)に対して連続して送信されるサブフレームの数が、全ての端末(UE)で同じである場合について説明する。
【0029】
図1には、無線リソース割当装置の構成例が示されている。無線リソース割当装置100は、一つのPDCCHに対応する複数のPDSCHを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる(スケジューリング)。ここで、無線リソース割当装置100は、PDCCHを端末毎に割り当てる。つまり、端末は複数でもよい。無線リソース割当装置100は、一対一割当部110と、一対多割当部120aとを備える。また、一対多割当部120aは、割当決定部123を備える。
【0030】
なお、第1実施形態では、端末に対して連続して送信されるサブフレームの数が全ての端末で同じであるため、一対一割当部110は、必須の構成ではない。
【0031】
一対一割当部110は、PDCCH及びPDSCHを、同一のサブフレームに割り当てる。ここで、PDCCH及びPDSCHは、一対一で対応している(PDCCHとPDSCHとが対称型)。また、一対一割当部110は、全てのサブフレームにおいて、全ての端末を対象にPDCCHを割り当ててもよい。図2には、PDCCH及びPDSCHが、一対一で対応している場合のサブフレームの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は周波数を示す。一対一割当部110は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当て、割り当て結果を示す情報を割当決定部123に出力する。
【0032】
割当決定部123には、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた結果を示す情報が、一対一割当部110から入力される。割当決定部123は、一対一割当部110により割り当てられた一つのPDCCHに対応する複数のPDSCHを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直す。つまり、PDCCH及びPDSCHは、最終的に一対多で対応する(PDCCHとPDSCHとが非対称型)。図3には、PDCCH及びPDSCHが、一対多で対応する場合のサブフレームの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は周波数を示す。
【0033】
割当決定部123は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果と、全ての端末に適用されるシステムパラメータである、連続して送信されるサブフレームの数(連続サブフレーム数P)とに基づいて、一つのPDCCHに複数のPDSCHを割り当てる。
【0034】
これにより、割り当て直す複数のPDSCHに含まれるリソースブロック数は、連続サブフレーム数Pで端末が有するキュー長を除算した結果(=端末が有するキュー長/連続サブフレーム数P)よりも大きい、最少のリソースブロック数となる。
【0035】
なお、割当決定部123には、連続サブフレーム数Pを自ら算出することなく、例えば、予め定められた連続サブフレーム数Pを記憶部(不図示)から読み出す、としてもよい。
【0036】
最少のリソースブロック数を含む複数のPDSCHが割り当てられた複数のサブフレームは、連続して通信部(不図示)から端末に送信される。図3では、一つのPDCCH「1」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、3である。また、一つのPDCCH「2」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、同様に3である。また、図3では、PDCCH「1」と、PDCCH「2」とは、異なるサブフレームに割り当てられている。
【0037】
MU−MIMOに適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例については、不図示である。また、図4には、キャリア・アグリゲーションに適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は周波数を示す。ここで、端末「1」「2」「5」及び「6」(不図示)は、第1周波数帯でマクロ基地局と通信するものとする。また、端末「3」「4」「7」及び「8」(不図示)は、第2周波数帯でマクロ基地局と通信するものとする。
【0038】
第1周波数帯で送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHと、第2周波数帯で送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHとは、異なるサブフレームに割り当てられて、マクロ基地局から送信される。例えば、図4では、端末「1」に送信するPDSCH「1」の割り当てを示すPDCCH「1」と、端末「3」に送信するPDSCH「3」の割り当てを示すPDCCH「3」とは、それぞれ異なるサブフレームに割り当てられて、マクロ基地局から送信される。
【0039】
この場合、端末に連続して送信されるサブフレームの数は、全ての端末で同じである。つまり、端末に連続して送信されるサブフレームの数は、システムパラメータである。また、端末に連続して送信されるサブフレームの数は、キャリア・アグリゲーションが適用される周波数帯域の合計数となる。
【0040】
図5には、CoMPシナリオ4に適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は、マクロ基地局及びピコ基地局の種別を示す。ここで、端末「1」「2」「5」及び「6」(不図示)は、マクロ基地局と通信するものとする。また、端末「3」「4」「7」及び「8」(不図示)は、ピコ基地局と通信するものとする。
【0041】
また、CoMPシナリオ4に、異なる基地局から同一の無線リソースによりデータが送信される「Joint Transmission」が適用される場合(不図示)、マクロ基地局とピコ基地局から送信されたPDCCHにより、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられたPDSCHは、同一の無線リソースにより、マクロ基地局及びピコ基地局から送信されてもよい。
【0042】
マクロ基地局から送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHと、ピコ基地局から送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHとは、異なるサブフレームに割り当てられて、マクロ基地局から送信される。例えば、図5では、マクロ基地局からPDSCHを受信する端末「1」に送信するPDSCH「1」の割り当てを示すPDCCH「1」と、ピコ基地局からPDSCHを受信する端末「3」に送信するPDSCH「3」の割り当てを示すPDCCH「3」とは、異なるサブフレームに割り当てられて、マクロ基地局から送信される。また、ピコ基地局は、マクロ基地局が送信したPDCCH領域を全てのサブフレームにおいてコピーし、コピーしたPDCCH領域を端末「1」〜「8」に送信する。
【0043】
この場合、端末に連続して送信されるサブフレームの数は、全ての端末で同じである。つまり、端末に連続して送信されるサブフレームの数は、システムパラメータであり、マクロ基地局及びピコ基地局の合計数となる。
【0044】
<ハイブリッドARQ(Hybrid‐ARQ(Automatic‐Repeat‐reQuest))について>
ハイブリッドARQを物理層で実行するため、端末は、自端末におけるPDSCHの受信状況を、マクロ基地局にアップリンクを介して通知する。PDSCHの受信状況を通知するための無線リソースは、LTEでは、PDCCHに割り当てられた周波数軸上の無線リソース(リソースID:resource ID)に依存する。
【0045】
PDCCH及びPDSCHが一対多で対応する場合、すなわち、PDCCH及びPDSCHが非対称型である場合、PDCCHが送信されないサブフレームが存在するので、リソースIDの割り当てがない場合があり、このままでは、PDSCHの受信状況が通知されないサブフレームが出来てしまう。
【0046】
そこで、連続して送信されたPDSCHの受信状況を、アップリンクを介して通知するためのリソースIDが、LTEでいう「セミパーシステント・スケジューリング(Semi‐persistent scheduling)」と同様に、N個(Nは、1以上の整数)だけ予め定義されてもよい。また、連続して送信されたPDSCHの受信状況が束ねられ、束ねられた受信状況を端末が基地局に通知するためのリソースIDが、予め定義されてもよい。
【0047】
割当決定部123は、このN個のリソースIDのうちから一つを選択して、選択したリソースIDを端末に通知する。ここで、割当決定部123は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHを受信する端末(PDCCH及びPDSCHが非対称型である通信を適用する端末)の数を、N個以下に制限する。
【0048】
なお、リソースIDを端末に通知するための情報は、例えば、PDCCHに新たに定義(追加)されてもよい。また、リソースIDを端末に通知するための情報は、例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)として新たに定義されてもよい。
【0049】
また、端末は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHについて、一括して受信状況を通知してもよい。ここで、割当決定部123は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHを受信する端末(PDCCH及びPDSCHが非対称型である通信を適用する端末)の数を、N個以下に制限しなくてもよい。
【0050】
以上のように、無線リソース割当装置100は、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる割当決定部123、を備える。
この構成により、割当決定部123は、一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる。これにより、無線リソース割当装置100は、スループットを向上させることができる。
【0051】
また、割当決定部123は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信状況を、端末が基地局に通知するためのリソースIDを、セミパーシステント・スケジューリングと同様に定め、定めたリソースIDを端末に通知する。
ここで、割当決定部123は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信状況を束ね、束ねた受信状況を端末が基地局に通知(例えば、一括通知)するためのリソースIDを、セミパーシステント・スケジューリングと同様に定めてもよい。
これにより、端末は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信状況を通知することができる。
【0052】
[第2実施形態]
第2実施形態では、連続して送信されるサブフレームの数が端末ごとに異なる点のみが、第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。また、第2実施形態では、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHを受信する端末(PDCCH及びPDSCHが非対称型である通信を適用する端末)の数に、上限が定められていない場合について説明する。
【0053】
図6には、無線リソース割当装置の構成例が示されている。無線リソース割当装置100は、一対一割当部110と、一対多割当部120bとを備える。また、一対多割当部120bは、端末選択部121と、サブフレーム数決定部122と、割当決定部123とを備える。
【0054】
端末選択部121には、無線リソースの割り当て結果が、一対一割当部110から入力される。端末選択部121は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHを、一つのPDCCHに基づいて受信する端末を選択する。ここで、端末選択部121は、一対一割当部110による複数のサブフレームへの割り当て結果により送信可能であるデータのサイズが、端末が有するキュー長より小さい端末を選択する。また、端末選択部121は、選択した端末を示す識別情報を、サブフレーム数決定部122に出力する。
【0055】
また、キャリア・アグリゲーションが端末に適用される場合、端末選択部121は、クロス・キャリア・スケジューリングが適用された端末のみを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられたPDSCHを一つのPDCCHに基づいて受信する端末として選択する。
【0056】
ここで、クロス・キャリア・スケジューリングが適用された端末は、連続して送信されたサブフレームのうち、第2周波数帯で送信されたPDSCHのみを受信するようにしてもよい。
【0057】
また、無線リソース(サブフレーム)が同一時間に周波数軸方向に空間多重されている複数の端末に対して、同じ連続サブフレーム数PでPDSCHが送信されるMU−MIMOが適用されてもよい。また、端末選択部121は、ある周波数帯で空間多重されたPDSCHを受信する複数の端末のうち、MU−MIMOが適用された場合と、Single User−MIMO(SU−MIMO)が適用された場合との通信品質差が、予め定められた閾値より小さい端末のみを選択してもよい。このようにすれば、端末選択部121は、スループット・パフォーマンスの劣化を抑えることができる。
【0058】
なぜなら、MU−MIMOが適用された場合と、SU−MIMOが適用された場合との通信品質差が、予め定められた閾値以上である端末は、空間多重されたPDSCHを受信する複数の端末からの干渉が多い端末だからである。例えば、この通信品質差が予め定められた閾値以上である端末は、連続して送信された複数の全てのサブフレームにおける同じ位置に割り当てられたPDSCHを、受信することとなる。このため、空間多重されたPDSCHを受信する端末では、サブフレーム毎に端末が選択された場合と比較して、その端末のスループット・パフォーマンスが劣化してしまうことになる。したがって、端末選択部121は、空間多重されたPDSCHを受信する端末を、サブフレーム毎に選択することにより、スループット・パフォーマンスの劣化を抑えることができる。
【0059】
サブフレーム数決定部122には、選択した端末を示す識別情報が、端末選択部121から入力される。また、サブフレーム数決定部122には、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果が、一対一割当部110から入力される。サブフレーム数決定部122は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果に基づいて、連続して送信されるサブフレームの数(連続サブフレーム数P)を算出する。
【0060】
ここで、サブフレーム数決定部122は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果により送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、この除算結果をリソースブロック(RB)単位となるように切り上げた結果(関数ceilの値)を、連続サブフレーム数Pとする。
【0061】
つまり、「連続サブフレーム数P = 関数ceil(端末が有するキュー長/一対一割当部110による無線リソースの割り当て結果の送信可能データサイズ)」である。
【0062】
割当決定部123は、PDCCHとPDSCHとが対称型であるか又は非対称型であるかを示すフラグ情報を、通信部(不図示)を介して端末に送信する。また、割当決定部123は、連続して送信される複数のサブフレームの個数を示す情報を、通信部(不図示)を介して端末に送信する。
【0063】
なお、PDCCHとPDSCHとが対称型であるか又は非対称型であるかを示すフラグ情報、及びサブフレームの個数を示す情報を、端末に通知するための情報は、例えば、PDCCHに新たに定義(追加)されてもよい。また、PDCCHとPDSCHとが対称型であるか又は非対称型であるかを示すフラグ情報、及びサブフレームの個数を示す情報を、端末に通知するための情報は、例えば、無線リソース制御(RRC)として新たに定義されてもよい。
【0064】
図7には、キャリア・アグリゲーションに適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は周波数を示す。ここで、端末「1」「3」「5」及び「7」(不図示)は、第1周波数帯でマクロ基地局と通信するものとする。また、端末「2」「4」「6」及び「8」(不図示)は、第2周波数帯でマクロ基地局と通信するものとする。
【0065】
図4に示した場合と異なり、第1周波数帯で送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHと、第2周波数帯で送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHとは、同じサブフレームに割り当てられて送信される。例えば、図7では、端末「1」に送信するPDSCH「1」の割り当てを示すPDCCH「1」と、端末「2」に送信するPDSCH「2」の割り当てを示すPDCCH「2」とは、同じサブフレームに割り当てられて送信されている。
【0066】
この場合、連続して送信されるサブフレームの数は、端末ごとに異なる。つまり、連続して送信されるサブフレームの数は、端末固有(UE‐specific)パラメータである。
【0067】
図7では、PDSCH「1」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、3である。また、PDSCH「2」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「3」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「4」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「5」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、2である。また、PDSCH「6」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、2である。
【0068】
図8には、CoMPシナリオ4に適用された、一対多で対応するPDCCH及びPDSCHの例が示されている。横軸は時刻を示す。また、縦軸は、マクロ基地局及びピコ基地局の種別を示す。ここで、端末「1」「3」「5」及び「7」(不図示)は、マクロ基地局と通信するものとする。また、端末「2」「4」「6」及び「8」(不図示)は、ピコ基地局と通信するものとする。
【0069】
図5に示した場合と異なり、マクロ基地局から送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHと、ピコ基地局から送信されるPDSCHの割り当てを示すPDCCHとは、同じサブフレームに割り当てられて、マクロ基地局及びピコ基地局から送信される。また、ピコ基地局は、マクロ基地局が送信したPDCCH領域を全てのサブフレームにおいてコピーし、コピーしたPDCCH領域を端末「1」〜「8」に送信する。
【0070】
この場合、連続して送信されるサブフレームの数は、端末ごとに異なる。つまり、連続して送信されるサブフレームの数は、端末固有(UE‐specific)パラメータである。
【0071】
割当決定部123は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果と、端末固有パラメータである、連続して送信されるサブフレームの数(連続サブフレーム数P)とに基づいて、一つのPDCCHに複数のPDSCHを割り当てる。ここで、割当決定部123は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果により送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、この除算結果をリソースブロック(RB)単位となるように切り上げた結果(関数ceilの値)を、連続サブフレーム数Pとする。
【0072】
つまり、「連続サブフレーム数P = 関数ceil(端末が有するキュー長/一対一割当部110による無線リソースの割り当て結果の送信可能データサイズ)」である。
【0073】
これにより、割り当て直す複数のPDSCHに含まれるリソースブロック数は、連続サブフレーム数Pで端末が有するキュー長を除算した結果(=端末が有するキュー長/連続サブフレーム数P)よりも大きい、最少のリソースブロック数となる。
【0074】
なお、割当決定部123には、連続サブフレーム数Pを自ら算出することなく、例えば、予め定められた連続サブフレーム数Pを記憶部(不図示)から読み出す、としてもよい。
【0075】
図8では、PDSCH「1」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、3である。また、PDSCH「2」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「3」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「4」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、1である。また、PDSCH「5」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、2である。また、PDSCH「6」に対応して連続して送信されるサブフレームの数は、一例として、2である。
【0076】
以上のように、無線リソース割当装置100は、一対一で対応する下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び下りリンク共有チャネル(PDSCH)を、同一のサブフレームに割り当てる一対一割当部110と、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネル(PDSCH)を、一つの下りリンク制御チャネル(PDCCH)に基づいて受信する複数の端末を選択する端末選択部121と、前記連続して送信されるサブフレームの数を、端末選択部121が選択した前記端末毎に算出するサブフレーム数決定部122と、を備え、割当決定部123は、サブフレーム数決定部122により算出された数のサブフレームに割り当て直された複数の下りリンク共有チャネル(PDSCH)を、端末選択部121により選択された複数の端末に対して送信されるサブフレームに割り当て直す。
これにより、無線リソース割当装置は、スループットを向上させることができる。
【0077】
また、端末選択部121は、一対一割当部110による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズが、端末が有するキュー長より小さい端末を選択する。
【0078】
また、端末選択部121は、空間多重された下りリンク共有チャネル(PDSCH)を受信する複数の端末のうち、MU−MIMOが通信に適用された場合と、SU−MIMOが通信に適用された場合との通信品質差が、予め定められた閾値より小さい端末のみを選択する。
【0079】
また、端末選択部121は、第2周波数帯に割り当てられた下りリンク共有チャネル(PDSCH)を、第1周波数帯に割り当てられた下りリンク制御チャネル(PDSCH)に基づいて受信する端末を選択する。
【0080】
また、サブフレーム数決定部122は、一対一割当部110による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、前記連続して送信されるサブフレームの数とする。
【0081】
また、割当決定部123は、前記連続して送信されるサブフレームの数で、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、サブフレームに割り当て直す下りリンク共有チャネルに含まれるリソースブロック数とする。
【0082】
[第3実施形態]
第3実施形態では、連続して送信される複数のサブフレームに含まれるPDSCHを一つのPDCCHに基づいて受信する端末(PDCCH及びPDSCHが非対称型である通信を適用する端末)の数に、上限が定められる点のみが、第2実施形態と相違する。以下では、第2実施形態との相違点についてのみ説明する。以下、あるサブフレームの無線リソース割当において、連続して送信される複数のサブフレームに含まれるPDSCHを一つのPDCCHに基づいて受信中である端末の数を、Mと表記する。
【0083】
まず、端末選択部121は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当て直されたPDSCHを一つのPDCCHに基づいて受信する端末の数に、上限が定められていないものとして端末を選択する。さらに、端末選択部121は、選択した端末のうち上位(N−M)個の端末を、連続して送信される複数のサブフレームに含まれるPDSCHを一つのPDCCHに基づいて受信する端末(PDCCH及びPDSCHが非対称型である通信を適用する端末)として選択する。
【0084】
ここで、端末選択部121は、PDCCH及びPDSCHを同一のサブフレームに割り当てた割り当て結果により送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、この除算結果をリソースブロック(RB)単位となるように切り上げた結果(関数ceil値)の昇順に、上位(N−M)個の端末を選択する。
【0085】
また、端末選択部121は、空間多重された下りリンク共有チャネル(PDSCH)を受信する複数の端末のうち、MU−MIMOが通信に適用された場合と、SU−MIMOが通信に適用された場合との通信品質差の昇順に、上位(N−M)個の端末を選択する。
【0086】
つまり、端末選択部121は、「連続サブフレーム数P = 関数ceil(端末が有するキュー長/一対一割当部110による無線リソースの割り当て結果の送信可能データサイズ)」の昇順に、上位(N−M)個の端末を選択する。
【0087】
以上のように、端末選択部121は、一対一割当部110による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果の昇順に、上位の端末を選択する。
これにより、無線リソース割当装置は、スループットを向上させることができる。
【0088】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0089】
例えば、端末選択部121が端末を選択する方法は、上記に説明した方法に限らなくてもよく、予め定められた基準に基づいて端末が選択されてもよい。
【符号の説明】
【0090】
100…無線リソース割当装置、110…一対一割当部、120a…一対多割当部、120b…一対多割当部、121…端末選択部、122…サブフレーム数決定部、123…割当決定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる割当決定部、
を備えることを特徴とする無線リソース割当装置。
【請求項2】
一対一で対応する下りリンク制御チャネル及び下りリンク共有チャネルを、同一のサブフレームに割り当てる一対一割当部と、
連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルを、一つの下りリンク制御チャネルに基づいて受信する複数の端末を選択する端末選択部と、
前記連続して送信されるサブフレームの数を、前記端末選択部が選択した前記端末毎に算出するサブフレーム数決定部と、
を備え、
前記割当決定部は、前記サブフレーム数決定部により算出された数のサブフレームに割り当て直された複数の下りリンク共有チャネルを、前記端末選択部により選択された複数の端末に対して送信されるサブフレームに割り当て直すことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース割当装置。
【請求項3】
前記端末選択部は、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズが、端末が有するキュー長より小さい端末を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線リソース割当装置。
【請求項4】
前記端末選択部は、空間多重された下りリンク共有チャネルを受信する複数の端末のうち、MU−MIMOが通信に適用された場合と、SU−MIMOが通信に適用された場合との通信品質差が、予め定められた閾値より小さい端末のみを選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項5】
前記端末選択部は、第2周波数帯に割り当てられた下りリンク共有チャネルを、第1周波数帯に割り当てられた下りリンク制御チャネルに基づいて受信する端末を選択することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項6】
前記端末選択部は、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果の昇順に、上位の端末を選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項7】
前記サブフレーム数決定部は、前記一対一割当部による無線リソースの割り当てにより送信可能であるデータのサイズで、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、前記連続して送信されるサブフレームの数とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項8】
前記割当決定部は、前記連続して送信されるサブフレームの数で、端末が有するキュー長を除算し、該除算結果をリソースブロック単位となるように切り上げた結果を、サブフレームに割り当て直す下りリンク共有チャネルに含まれるリソースブロック数とすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項9】
前記割当決定部は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルの受信状況を、端末が基地局に通知するためのリソースIDを定め、定めたリソースIDを端末に通知することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の無線リソース割当装置。
【請求項10】
前記割当決定部は、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てられた複数の下りリンク共有チャネルの受信状況を束ね、束ねた受信状況を端末が基地局に通知するためのリソースIDを定めることを特徴とする請求項9に記載の無線リソース割当装置。
【請求項11】
コンピュータに、
一つの下りリンク制御チャネルに対応する複数の下りリンク共有チャネルを、連続して送信される複数のサブフレームに割り当てる手順、
を実行させるための無線リソース割当プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−42272(P2013−42272A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176697(P2011−176697)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】