説明

無線通信における受信ダイバーシティ制御のための方法および装置

無線装置内の受信機ダイバーシティは、動作条件、送信要件および制御設定に応答して制御される。ダイバーシティの制御は、与えられた条件に対して受信ダイバーシティを可能にすることにより電力消費を低減する。動作条件、送信要件、および制御設定は別個に使用されるか、結合されて使用され、より高いリンク容量、より高いデータスループット、より低い送信電力、およびより低いエラーレートのようなマルチアンテナ受信ダイバーシティの利点がダイバーシティのより高い電力コストを保証するかどうかを決定する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願へのクロスリファレンス】
【0001】
この特許出願は、この出願の譲受人に譲渡され、参照することにより明示的に本明細書に組み込まれる2004年3月5日に出願の「無線通信における受信機ダイバーシティ制御のための方法および装置」(METHOD AND APPARATUS FOR RECEIVER DIVERSITY CONTROL IN WIRELESS COMMUNICATIONS)というタイトルの仮出願第60/550,756に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
この発明は、一般に無線通信に関し、特に無線通信システムにおけるマルチアンテナ受信ダイバーシティに関する。
【背景技術】
【0003】
マルチアンテナ受信ダイバーシティは、無線通信装置における複数の受信チェーン内の複数の受信された信号を処理することに言及する。少なくとも2つのアンテナが2つの異なる入力信号を受信機装置に供給し、それにより受信された信号ダイバーシティを通信リンクに供給する。特に複数のアンテナは、各マルチパスが各アンテナにおいて異なって現れるので空間ダイバーシティを供給する。それゆえ、マルチパスフェージングの作用は、受信パスの間で強く相関していない。この結果、受信ダイバーシティは呼およびデータの送信品質を改良し、また、ネットワーク容量を増加させる。
【0004】
デコードする前にシンボルのより良い推定を供給するために、複数の受信チェーンの出力が結合される。技術的に知られている結合方法は、これらに限定されないが、最小平均2乗誤差(MMSE)結合、最大比結合、等価利得結合、および選択結合を含む。マルチアンテナ受信ダイバーシティの主な欠点は、各受信機チェーンが、特に無線周波数(RF)およびチェーンのアナログ部分において電力を消費することである。
【0005】
マルチアンテナ受信ダイバーシティは、フォワードリンク容量を著しく増加させる能力を有する。容量の増加は、より高いスループット、より低い基地局送信電力、より低いフレームエラーレート(FER)またはそれらの組み合わせの形態で利用されてもよい。
【0006】
受信ダイバーシティの1つの欠点は、そのような受信機を実施し動作させる電力コストである。さらに、受信ダイバーシティの利点は必ずしも利用されるとは限らないしまたは必要ではないかもしれない。
【0007】
より大きなリンク容量、より高いスループット、より低い送信電力、より低いエラーレートのような利点が利用可能であるとき、マルチアンテナ受信ダイバーシティを使用し、利点がより高い電力コストを正当化しないかもしれないとき、マルチアンテナ受信ダイバーシティを使用しないための制御方法と装置の技術的必要性がある。それゆえ、受信ダイバーシティの利点と無線通信装置における受信ダイバーシティの電力消費との間のトレードオフを最適化するために受信ダイバーシティを制御する必要がある。
【発明の概要】
【0008】
モバイル装置は、マルチアンテナ受信ダイバーシティを実施するために少なくとも2つの受信機を有する受信機ユニットを含む。受信機を制御するために接続された制御ユニットは、少なくとも1つのネットワークリソースの割り当てを測定する少なくとも1つのネットワークキャパシティインジケーターを発生する。また、制御ユニットは、モバイルとネットワークとの間のトラヒックリンクの性能を測定する少なくとも1つの品質インジケーターを発生する。制御ユニットは選択的に受信ユニットを制御し、ネットワークキャパシターインジケーターおよび品質インジケーターに基づいてマルチアンテナ受信ダイバーシティモードを適用する。一実施形態において、制御ユニットに接続されたタイマーユニットは、ある期間受信ダイバーシティをイネーブルにする。他の実施形態において、制御ユニットは、モバイル装置上で動作するアプリケーションからの入力に応答する。他の実施形態において、制御ユニットは、モバイル装置の動作状態のステート情報を監視し、ステート情報に基づいて受信ダイバーシティのアプリケーションを制御する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、マルチアンテナ受信ダイバーシティを使用してもよい無線通信ネットワーク100の一例である。移動局110はモバイルであってもよいし、固定であってもよいが、1つ以上の基地局120と通信してもよい。ここでは、「モバイル」とも呼ばれる移動局110は、基地局コントローラー130に接続された1つ以上の基地局120を介して音声またはデータまたは両方を送信し受信する。基地局120および基地局コントローラー130は、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。基地局コントローラー130は、ワイヤーラインネットワーク140に接続する。次に、アクセスネットワークは、音声またはデータを基地局におよび基地局の間にトランスポートする。アクセスネットワークは、さらにワイヤード電話システム、企業イントラネット、またはインターネットのようなアクセスネットワーク外のさらなるネットワークに接続されてもよい。これらのすべてはワイヤーラインネットワーク140の一部を構成してもよい。アクセスネットワークは、各アクセス移動局110とそのような外部ネットワークとの間で音声とデータをトランスポートしてもよい。
【0010】
1つ以上の基地局120とアクティブトラヒックチャネル接続を確立した移動局110は、アクティブ移動局と呼ばれ、トラヒック状態にあると言われる。1つ以上の基地局120とアクティブトラヒックチャネル接続を確立するプロセス内にある移動局110は、接続セットアップ状態にあると言われる。信号を基地局に送信する移動局110により使用される通信リンクは、リバースリンク150と呼ばれる。基地局が移動局に信号を送信するために使用する通信リンクは、フォワードリンク160と呼ばれる。
【0011】
マルチアンテナ受信ダイバーシティは、無線通信システムのフォワードリンクキャパシティを著しく増加させてもよい。この記載の全体にわたって、「受信機ダイバーシティ」という用語はまた「受信ダイバーシティ」を参照するためにも使用されるであろうことに留意する必要がある。マルチアンテナ受信ダイバーシティは、オーバーヘッドを招くけれども、無線システムの動作環境は、単に単一受信機チェーンを動作するのに対してマルチアンテナ受信ダイバーシティ動作をイネーブルにする利点を実現してもよい。そのような環境において、マルチアンテナ受信ダイバーシティの利点を利用しながら低減された電力使用の目的をバランスするために、マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作を移動局110内で制御することが望ましい。マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御は、ほとんど利点を提供しないとき、受信ダイバーシティをオフにするように動作し、それにより電力を節約するであろう。また、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御が利点があるとき、受信ダイバーシティをオンにするであろう。
【0012】
現在記載されている実施形態は、必要なときに受信ダイバーシティの利点を保持しながら電力節約のためにマルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御する方法および装置を含む。ここに記載されるように、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、いくつかある基準の中で、動作条件、送信要件、およびユーザー設定に応答して、制御される。受信ダイバーシティ動作をイネーブルにするかまたはディスエーブルにするかのための特定の条件(複数の場合もある)は、モバイルがここに記載されるように動作する規格に依存する。
【0013】
モバイルマルチアンテナ受信ダイバーシティを制御するためにここに記載された方法は、これらに限定されないが、符号分割多重アクセス(CDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交周波数分割多重OFDM)又は時分割多重アクセス(TDMA)のような種々の多重アクセススキームを用いて任意の無線通信システムに適用可能である。CDMA多重アクセススキームの一例はTIA/EIA/IS95、TIA/EIA/IS−2000またはcdma2000、1xEV−Do、1xEV−DV、802.11a、802.11b、803.11g、802.11n、WIMAXおよびWCDMAを含むがこれらに限定されない。ここに記載された実施形態は、2つ以上の運転可能な受信機(すなわち、所定の通信スキームのための移動局において、1つの受信機プラス1つ以上のダイバーシティ受信機)に接続された2つ以上のアンテナを有する任意の無線システムに使用されてもよい。
【0014】
図2は2つ以上のアンテナと2つ以上の受信機を備えた、モバイル200の一部の図である。モバイル200は、図1の移動局110に類似しているかもしれない。ここに記載される特定の実施形態は、2の度合いのダイバーシティに対して記載される(すなわち、2つのアンテナ、2つの受信機、または2つの受信機チェーン)。そのような実施形態は、明瞭のために記載され、ダイバーシティの他の度合いを排除することを意味していない。ここに記載される発明は2つまたはそれより大きいアンテナと、2つまたはそれより大きい受信機とまたは2つまたはそれより大きな受信機チェーンとを有したマルチアンテナ受信ダイバーシティに適用される。この開示において、「マルチアンテナ受信ダイバーシティ」または「受信ダイバーシティ」という用語は、2つの異なるアンテナから受信された2つの信号を処理し、情報(例えば、音声またデータ)を抽出することを暗示する。「受信機」という用語は、メイン受信機チェーン、受信動作に使用している受信機チェーンの一部分、マルチアンテナ受信ダイバーシティがその時刻に使用中か否かを示すために使用される。「ダイバーシティ受信機」という用語は、さらなる受信機、受信機チェーン、マルチアンテナ受信ダイバーシティがいつでも使えるとき、ダイバーシティを供給するさらなる受信機チェーンの一部分を示す。それゆえ、2のダイバーシティの度合いを有する通信装置は、2つのアンテナと、1つの受信機プラス1つのダイバーシティ受信機を有する。さらに、受信機、受信機チェーン、または受信機チェーンの一部分は、単一チップに統合してもよいし、または複数のチップに分散してもよい。また、受信機、受信機チェーン、または受信機チェーンの一部分は、無線装置の他の機能とともに1チップ内に集積してもよい。
【0015】
図2に図解される一実施形態において、1つ以上のダイバーシティ受信機(220、230、または240)が、受信機210と結合して動作がイネーブルになるとき、マルチアンテナ受信ダイバーシティはイネーブルになる。受信機210およびダイバーシティ受信機(220、230、および240)は入力を復調器/結合器250に供給する。受信機210は、受信機のRFアナログフロントエンド部分を含んでいてもよく、ならびにRF、アナログ、復調、デコーディング、および任意の組み合わせにおける他の受信機タスクを含む他の機能および動作を含んでいてもよい。復調器/結合器250は、受信機とダイバーシティ受信機220−240の出力を結合し、デコーダー260のための出力シンボルを供給する。マルチアンテナ受信ダイバーシティがディスエーブルになると、受信機210は、出力をデコーダー260に供給し続けることに留意する必要がある。デコーダー260はシンボルをビットに変換する。ビットは、データシンク/アプリケーション280に供給される。
【0016】
ダイバーシティ制御ユニット270は、復調器/結合器250またはデコーダー260または両方の出力からインジケーターを受信する。また、ダイバーシティ制御ユニット270は、以下に記載される他のインジケーターも受信する。図2の実施形態で示されるように、ダイバーシティ制御ユニット270は、シンボルとビットの両方を使用してマルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにさせるかオフさせるかを決定する。さらに、ダイバーシティ制御ユニット270は、種々の他の動作条件および設定を別個にまたは組み合わせて使用する。ダイバーシティコントロールユニット270は、制御信号(複数の場合もある)295をダイバーシティ受信機220−240に出力し、それぞれの動作を制御する。制御信号(複数の場合もある)295は、単一の信号であってもよいし、複数の信号であってもよい。さらに、制御信号(複数の場合もある)は、ダイバーシティ受信機220−240の各々への分離した信号であってもよいし、すべてのダイバーシティ受信機220−240に対する共通の信号であってもよい。また、制御信号(複数の場合もある)295は、技術的に知られた種々の技術を用いて、多重化し、符号化し、またはフォーマット化してもよい。
【0017】
一実施形態において、タイマーまたはクロック272は、ダイバーシティ動作を受信するための期間を実施するように使用されてもよい。タイマー272は、ダイバーシティ制御がイネーブルになるとき開始してもよく、ダイバーシティ制御がディスエーブルになった後で所定の期間または動的に決定された期間保持してもよい。タイマー272は、ダイバーシティ制御プロセスの最適化のためのダイバーシティ制御を追跡するように実施されてもよい。そのような方法で、タイマー272は、ダイバーシティコントロールユニット270がダイバーシティ制御動作シナリオを記憶することを可能にし、ダイバーシティ制御ユニット270が将来の動作を予測可能にするであろう。例えば、タイミング情報は、ダイバーシティがディスエーブルになった後でダイバーシティコントロールユニット270が期間を調節可能にしてもよい。
【0018】
図3は一実施形態に従うダイバーシティコントロールユニット300のブロック図を示す。また、ダイバーシティ制御の方法もハードウエアおよびソフトウエアの全体にわって分散してもよい。ダイバーシティコントロールユニット(DCU)300は、インジケーターのための複数の入力を有する。それらの中には、チャネル動作条件305、エラーレート310、信号強度測定値315、電力制御パラメーター320(例えば、電力制御サブチャネル)、バッテリレベル読み取り値325、サービスの質要件330、アプリケーション要件335、ユーザー設定340、高次レイヤ制御345、送信機制御350、およびパイロットチャネル情報355を含む。ダイバーシティコントロールユニット300は、図2に図解される受信機220、230、240のようなダイバーシティ受信機に制御信号(複数の場合もある)を出力する。制御信号(複数の場合もある)390は、すべてのダイバーシティ受信機に対して単一の信号であってもよいし、各ダイバーシティ受信機に対して別個の信号であってもよいし、または多重化されたまたはコード結合された制御信号であってもよい。さらに、ダイバーシティコントロールユニット390は、個々にまたは組み合わせでインジケーターのいずれかに対して動作しても良い。図解するように、DCU300への入力のいずれも信号強度測定値315のような入力多重時間であってもよい。
【0019】
ここに記載される技術は、1つ以上のインジケーターを用いて、マルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにするかオフにするかを決定する。図4は、マルチアンテナ受信ダイバーシティ考察を図解するブロック図である。マルチアンテナ受信ダイバーシティコントロール400は、ネットワークキャパシティインジケーター(複数の場合もある)405、品質(ユーザー経験)415、および/またはモバイルバッテリレベルインジケーター(複数の場合もある)425から1つ以上のインジケーターを受信する。いくつかの実施形態において、ネットワークキャパシティインジケーター(複数の場合もある)405は、マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御するために使用される。他の実施形態において、品質インジケーター(複数の場合もある)415は、ユーザー経験とも呼ばれマルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御するために使用される。他の実施形態において、モバイルバッテリレベルインジケーター(複数の場合もある)425のような他の考察も使用される。さらに他の実施形態において、モバイルおよび他のインジケーター内の品質、ネットワークキャパシティ、バッテリレベルの種々の組み合わせを使用してもよい。
【0020】
一般に、マルチアンテナ受信ダイバーシティを適用するかどうかを決定する際に、2つのネットワークキャパシティパラメーターが考察される。1つのパラメーターは、ネットワークにより割り当てられたリソースの合計量を特定し、第2のパラメーターは、ネットワークリソースのモバイルの利用を特定する。ネットワークがネットワークリソース上の高負荷(例えば、送信電力)を経験していないなら、システムは、マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションから利益を得る。この条件下では、ネットワークは、より多くの電力をユーザーに割り当てるためのリソースを有する。その結果、システムは、マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションから利益を得ない。第2のネットワークキャパシティ考察として、モバイルが大量の利用可能なキャパシティを使用しているなら、モバイルは、マルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにする。モバイルが少量のネットワークの利用可能なキャパシティを使用しているなら、システムは、マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションから利益を得ない。音声を送信する無線システムの一実施形態において、ネットワークリソース負荷と、ネットワークリソースのモバイル利用の両方は、マルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにするかどうかを決定するために使用される。従って、モバイルが大量のネットワークキャパシティを使用しており、システムがキャパシティを供給する余裕が無いなら、システムは、マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションから利益を得る。
【0021】
図5は一実施形態に従うダイバーシティ制御のためのフロー図である。ステップ410において、この方法は1つ以上のインジケーターを選択し、個々にまたは組み合わせて、制御決定のために使用する。種々のインジケーターのための異なるインジケーターの選択が以下に記載される。ステップ420において、方法は、マルチアンテナ受信ダイバーシティがイネーブルになるかまたはディスエーブルになるかのしきい値を選択することを含むインジケーターパラメーターを設定する。ステップ430において、この方法は、無線通信装置の動作期間中に少なくとも1つのネットワークキャパシティインジケーターおよび少なくとも1つの品質インジケーターを監視する。ステップ440において、この方法は、インジケーター、インジケーターの組み合わせ、インジケーターの機能またはインジケーターの組み合わせとしてマルチアンテナ受信ダイバーシティをイネーブルにするかまたはディスエーブルにするようにダイバーシティ制御基準に違反するかどうか決定する。インジケーターがマルチアンテナ受信ダイバーシティをイネーブルにするレンジ内にないかまたはディスエーブルにするレンジ内にないなら、インジケーターはステップ430において引き続き監視される。インジケーター(複数の場合もある)がイネーブルにするためのレンジまたはディスエーブルするためのレンジ内にある場合は、マルチアンテナ受信ダイバーシティはステップ450においてイネーブルまたはディスエーブルされ、装置はステップ430にいてインジケーターを監視続ける。一実施形態において、移動局は、選択されたダイバーシティ制御決定インジケーターおよびパラメーターで構成される。他の実施形態において、移動局は、動作条件に応答してこれらのインジケーターおよび/またはパラメーターを決定する。
【0022】
1つ以上の基地局とアクティブなトラヒックチャネル接続を確立した無線装置は、トラヒック状態にあると言われる。トラヒック状態において、無線装置は、アクティブに音声またはデータまたは両方を受信し、送信している。ダイバーシティ制御アルゴリズム動作は、音声またはデータトラヒックが使用されているかどうかに依存していてもよい。データトラヒックにおいて、アルゴリズムは、受信ダイバーシティをオンにする際により積極的になる必要があるかもしれない。一実施形態において、これは音声に対してよりもデータに対して異なるセットのしきい値を使用することにより達成されるかもしれない。しかしながら、本質的には、音声とデータの両方は類似のインジケーターを用いてダイバーシティを制御するかもしれない。トラヒック状態において、フォワードリンク負荷によりまたは望ましくないチャネル条件により呼のドロップの確率を低下させるためにおよび目標FERを満足するために必要に応じて、システムに余分なフォワードリンクキャパシティを供給するために、受信ダイバーシティはオンになる。これらの理由の3つはすべて高度に相互関係があるかもしれない。例えば、FER目標が満足される限り、呼ドロップの確率は非常に低い。基地局がFERを減少するためにその送信電力を増加する必要があるなら、フォワードリンクキャパシティは、下がるかもしれない。
【0023】
移動局は、そのフォワードリンク電力使用およびセクターの現在の負荷を推定して、いつシステムが、マルチアンテナ受信ダイバーシティにより供給されてもよい余分なキャパシティから利益を得るかを決定してもよい。システムキャパシティ情報は、移動局に直接利用可能ではない。しかしながら、移動局は、システムのキャパシティを推定するために、利用可能なインジケーターを使用してもよい。これらのインジケーターは、移動局がマルチアンテナ受信ダイバーシティをオンまたはオフにするための手段を提供する。
【0024】
1つ以上の基地局とアクティブトラヒックチャネル接続を確率するプロセスにある無線装置は、接続セットアップ状態にあると言われる。無線装置が接続状態にあるとき、システムは、マルチアンテナ受信ダイバーシティをイネーブルにすることから利益を得てもよい。
【0025】
一実施形態において、移動局は、Ec/Ioとして、与えられる干渉密度あたりのチップあたりのエネルギーまたは、Ec/Ntとして与えられる雑音密度あたりのチップあたりのエネルギーを使用する。移動局に見られるように、これらは、それぞれ干渉または雑音に対するパイロットのエネルギーの比を示す。これらの比に対するより低い値は、マルチアンテナ受信ダイバーシティは利益があることを示している。なぜならば、移動局は干渉または雑音に対してより少ない信号エネルギーを受信しているからである。Ec/Ioは、移動局が基地局のレンジ内にあるかどうかを決定するために使用されることに留意する必要がある。これらのインジケーターは変動するかもしれないので、フィルタリングまたは平均化動作をこれらのインジケーターに対して行ってもよい。例えば、適切な時定数を有するこれらのインジケーターの有限インパルス応答フィルターまたは無限インパルス応答(IIR)フィルターを使用してもよい。
【0026】
他の有用な品質インジケーターはフォワードリンクトラヒックチャネルのFERである。誤差の数がある時間窓内のしきい値を通過するとき、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、特定の時間オンになってもよいし、またはFERが受け入れ可能なしきい値を下回るまでオンにしてもよい。マルチアンテナ受信ダイバーシティは、所望のFERを達成するために動的に実施されてもよい。あるいは、以下のようにウインドウイング(windowing)の代わりに無限インパルス応答(IIR)フィルターを使用してもよい。IIR_FER_n=IIR_FER_8n−1)*A+current_frame_status*(1-A)但し、「n」は、反復インデックスであり、current_frame_statusは、通過されたフレームに対して0であり、エラーのあるフレームに対して1であり、AはIIRフィルターの時定数である。結果として生じるIIR_FER_nがしきい値を超えると、マルチアンテナ受信ダイバーシティはオンになってもよい。IIRインプリメンテーションは計算上の効率的な例を提供する;しかしながら、FIRまたは任意の他のフィルタリング、平均化、または平滑化方法は、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御のために実施してもよい。
【0027】
マルチアンテナ受信ダイバーシティは、様々な手段によりオフになってもよい。一実施形態において、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、ある期間オンに保持され、その後、マルチアンテナ受信ダイバーシティはオフになる。代わりの実施形態において、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、「オフ」しきい値を下回るFERのような所定の基準に基づいてオフになる。各チャネルは異なる受け入れ可能なFERを有していてもよいので、他のチャネルに対してFERインジケーターを使用することは、異なるしきい値を生じるかもしれないことに留意する必要がある。
【0028】
FERに加えて、ダイバーシティ制御は、瞬間誤差および技術的に知られたエラーレートのいずれかに応答してもよい。更に、これらの瞬間誤差またはエラーレートのいずれも他の瞬間誤差またはエラーレートのいずれかと分離していてもよいし、連結していてもよい。それゆえ、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御は、フレームエラー、メッセージエラー、ビットエラー、シンボルエラー、高レベルパケットエラー、およびバーストエラーに応答してもよい。例えば、シンボルエラーレートは、チャネルのビタビデコーディングまたはターボデコーディングの前に計算してもよい。これは、デコードされたビットをシンボルに再符号化し、これらの記録されたシンボルを受信されたシンボルと比較することにより達成されるかもしれない。上述した平滑化およびフィルタリング方法は、シンボルのエラーレート並びに任意の他の瞬間誤差またはエラーレートに対して使用してもよい。
【0029】
また、トラヒックチャネルにおけるFERのための方法は、他のチャネルに拡張してもよい。例えば、cdma2000チャネル内のフォワード専用制御チャネル(FDCCH)のような制御チャネルの瞬間フレーム誤差またはFERは、マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作を決定するために使用してもよい。上述するように、類似のフィルタリングプロセスが使用されてもよい。さらに、cdma2000内のフォワードサプルメンタルチャネルのようなさらなるトラヒックチャネルの瞬間フレーム誤差またはFERを用いてマルチアンテナ受信ダイバーシティを決定してもよい。
【0030】
代わりの実施形態は他のインジケーターを実施してもよい;例えば、一実施形態は、ネットワークキャパシティインジケーター(複数の場合もある)としてフォワード電力利用の推定値を内蔵する。この実施形態において、移動局は、移動局を目標とされたフォワードリンクデータチャネルに割り当てられた電力の比率を推定する。フォワードリンク電力の推定は、合計フォワードリンク電力に言及してもよい。合計フォワードリンク電力は、特定の移動局に割り当てられた電力のみを考察してもよいし、または他の移動局の電力の測定値を含んでいてもよい。電力計算は、パイロットまたはトレーニングシーケンスのような周知の参照信号に言及してもよい。例えば、インジケーターは、パイロットチャネル電力に対するトラヒックチャネル電力の推定値を内蔵していてもよい。次に、ダイバーシティ制御アルゴリズムは、測定基準が所定のしきい値を超えると、受信ダイバーシティをオンにし、測定基準が所定のしきい値を下回るとダイバーシティをオフにする。
【0031】
代わりの実施形態において、フォワードチャネル品質の推定値は受信ダイバーシティ制御インジケーターとして使用される。この実施形態において、フォワードチャネル品質は、パイロットまたはトレーニングシーケンスのような周知の参照信号から導き出される。
【0032】
さらに他の実施形態において、フォワードチャネル品質の推定値は、インジケーターとして使用される。この場合、そのフォワードチャネル品質は、パイロットまたはトレーニングシーケンスのような復調された参照信号の雑音に対する信号の推定値から導き出される。具体的には、この実施形態は、パイロットチャネル電力に対する雑音電力の推定値を適用してもよい。この場合も先と同様に、測定基準が所定のしきい値を超えるとダイバーシティをオンにし、測定基準が所定のしきい値を下回ると、ダイバーシティをオフにする。
【0033】
cdma2000のような多くの無線規格は、増加されたネットワークキャパシティを供給しながら、変化する動作条件の下で目標の性能測定基準を満足するために、移動局と基地局の送信電力を変調するために電力制御を使用する。一実施形態において、ダイバーシティコントロールユニット270は、インジケーターを導き出すためにフォワードリンク外部ループ電力制御のセットポイントを使用する。典型的に雑音エネルギーあたりのビットあたりのエネルギーとしてまたはEb/Noとして与えられる、外部ループ電力制御セットポイントは、FER要件を満足するために、フォワードリンクの目標として確立するために移動局のための受信機に所定の要件を供給する。フォワードリンク電力制御セットポイントの高い値は、目標のFERを達成するために、モバイルがより高いEb/Noを必要としていることを示す。そのような場合に、マルチアンテナ受信ダイバーシティから移動局は利益を得てもよい。なぜなら、2つ以上の受信チェーンの結合は、受信機における信号対雑音比(SNR)の必要とされる量を低減するからである。
【0034】
ダイバーシティ制御はまたフォワードリンク内部電力制御決定を使用してもよい。内部電力制御決定は、移動局におけるEb/Noセットポイントを満足するために、フォワードリンクトラヒックチャネル電力を低下させるまたは増加させるために移動局によって基地局に送信されるコマンドを含む。ダウンコマンドは電力を低下させるために使用され、アップコマンドは電力を増加させるために使用される。これらのコマンドは合理的に長い時間フレームに対してゼロ平均を持たなければならない。平均がアップ方向においてゼロから逸脱するなら、それは、基地局が環境条件を補償できないというしるしである。このインジケーターは特に有用である。何故なら、アップコマンドのストリングは、移動局がより多くの電力を必要とするだけでなく、モバイルに割り当てられたフォワードリンクトラヒックチャネル電力は最大であり、または基地局のセクターは合計電力キャパシティを使い果たすので、基地局はより多くの電力を供給することができないことを示しているからである。これらの条件の両方は、フォワードリンク上のシステム負荷を低減するためにマルチアンテナ受信ダイバーシティの必要性を示す。
【0035】
この実施形態の場合、システムは、受信機ダイバーシティをオンまたはオフするためにインジケーターとして高速フォワード電力ビットを使用する。移動装置が大きなパーセンテージのダウンコマンド(すなわち、フォワードリンク電力を低下させるためのコマンド)を送信しているなら、これは、ネットワークが最少量の電力をモバイルに割り当てていることを示す。このシナリオの下では、ネットワークは受信機ダイバーシティの活性化から利益を得ないので受信機ダイバーシティはオフになる。一実施形態において、あるパーセントの電力コマンドがダウンコマンドであるとき、モバイルは、受信機ダイバーシティをオフにしてもよい。
【0036】
同様に、ダイバーシティ制御は、リバースリンク電力制御セットポイントまたは決定を使用してもよい。リバースリンク電力制御セットポイントおよび決定は、フォワードリンク上のチャネル動作条件に相関している。リバースリンク電力制御コマンドは、周期的に移動局に送信され、ダイバーシティのための制御決定において使用されてもよい。
【0037】
代わりの実施形態において、ダイバーシティ制御は、また、フォワードリンク外部ループ電力制御の現在のセットポイントと、基地局からの受信された推定された信号対雑音比との間の差分(または差分のFIRまたはIIRフィルター)を使用してもよい。差分は、合理的に長い時間フレームに対してゼロ平均を有さなければならない。これが、セットポイントが受信されたEb/Noより高い方向にゼロから逸脱するなら、それは、システムが環境条件を補償できないというしるしである。
【0038】
ダイバーシティ制御は、アクティブセット内のパイロットの数を、インジケーターとして使用してもよい。より多くの数のパイロットは、より多くのクラッタ環境を示してもよく、従って将来のエラーの可能性を増加させるかもしれない。このインジケーターは、マルチアンテナ受信ダイバーシティを制御するために直接使用されてもよく、または、インジケーターは、上述したEc/Ioのような他のインジケーターのためのしきい値を変更するために使用されてもよい。
【0039】
さらに、復調されていない、サーチャーが発見するパイロットの数は、フィンガーのコヒーレント復調により利用されることなく、システムの干渉に加算される。以前のインジケーターのように、これは直接使用してもよく、または他のインジケーターのためのしきい値を変更するために使用してもよい。
【0040】
また、アクティブセット内のパイロットの数の増加は、アクティブセットサイズが増加される期間に短期間マルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにすることにより利益を得てもよい。これは、呼の品質に役立つかもしれない。
【0041】
また、ダイバーシティ制御は、アプリケーションまたはユーザーの特定要件に応答してもよい。例えば、あるストリーミングビデオまたはマルチメディアアプリケーションは、より高いデータレート、より低い待ち時間、低いエラーと組み合わされた一定のビットレートを必要とするかもしれない。また、ウエブブラウジングまたはFTPダウンロードのようなバースティアプリケーションは、より高い送信レートをイネーブルにすることにより受信ダイバーシティから連続的に利益を得てもよい。ダイバーシティ制御は、アプリケーションレイヤからより高次のレイヤを用いてまたはユーザー設定を用いてそのようなアプリケーションに対してイネーブルになってもよい。
【0042】
そのような高次レイヤコントロールは送信機が起源かもしれない。送信機は、データペイロード要件を事前に知っている。高次レイヤコントロールは、トラヒックチャネルを介してであろうとまたは制御チャネルを介してであろうと、技術的に知られた制御信号を送信するための種々の方法を介して、行使してもよい。他の実施形態において、送信機は、物理層においてマルチアンテナ受信ダイバーシティを制御してもよい。
【0043】
そのようなアプリケーション要件は、サービスの質要件に一致していてもよい。顧客のアプリケーションは、低い待ち時間、低いエラー、または高速のようなある性能要件を必要とするかもしれない。ダイバーシティ制御は、特定の実施形態において、これらの要件に応答してもよい。
【0044】
さらに他の実施形態において、受信ダイバーシティ制御決定は、バッテリー読み取りに応答して行ってもよい。特に現在のレベルの測定またはバッテリーのエネルギーレベルは、電力を節約する必要性を示してもよい。バッテリチャージが相対的に十分であるとき、マルチアンテナ受信ダイバーシティをアクティブにするために他のインジケーターのためのより低いしきい値があってもよい。より低いバッテリレベルは、受信ダイバーシティをアクティブにするためにより高いしきい値を生じてもよいし、または受信ダイバーシティはオフにしなければならないことを示してもよい。
【0045】
一実施形態において、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、物理層パケットの受信に応答してオンになる。同時に、タイマーがセットされる。受信される全ての連続するパケットの場合、タイマーはリセットされる。タイマーが満了するとき、受信ダイバーシティがオフになる。この手続は、マルチアンテナ受信ダイバーシティがパケットデータのためにイネーブルになることを保証しながら、ドライビングアプリケーションを明白に識別することなく、受信ダイバーシティの制御を監視するタスクを簡単化してもよい。
【0046】
図6は、マルチアンテナ受信ダイバーシティを適用するための一実施形態を図解するフロー図である。受信ダイバーシティコントロールにおいて使用されるインジケーターのすべては、図6に示される制御プロセスから利益を得るかもしれない。コントロールプロセスは2つのしきい値、TmjnおよびTmaを維持する。Ec/Ioのようなより低い値のダイバーシティの必要性を知らせるインジケーターは一例として使用される。ステップ500において、プロセスは、オンまたはオフとしてダイバーシティ制御状態をイニシャライズする。ステップ514において、プロセスはインジケーターまたはインジケーターの組み合わせをセットアップし、監視する。ステップ522において、プロセスは、インジケーターをTminと比較する。インジケーターがTmin以下であるとき、ダイバーシティは、ステップ532においてオンになる。インジケーターがTmin未満なら、ステップ542においてプロセスはインジケーターを監視する。ステップ542において、インジケーターがTmaxより大きければ、ステップ552においてダイバーシティはディスエーブルになるかまたはディスエーブルモードを継続する。しきい値は、移動局の速度のような環境条件に応じて調節してもよい。移動局の速度は、パスのフェージング周波数または他のインジケーターを用いて推定してもよい。インジケーターシグナリングの場合、FERのようなより高い値におけるダイバーシティの必要性のために、TminとTmaxの役割は切り替えてもよい。ダイバーシティ制御のイネーブリングおよびディスエーブリングのための別個のしきい値を維持することは、ある動作条件および変化は、マルチアンテナ受信ダイバーシティの連続するスイッチングオンおよびオフを生じるであろうという可能性を消去する。
【0047】
他の実施形態において、マルチアンテナ受信ダイバーシティは、オンになると、観察されるインジケーターの状態に関係なく最小限の時間今のままの状態を続けるように強制されてもよい。これは、あまりにも早く受信ダイバーシティのオンとオフをトグルするのを防止するであろう。受信ダイバーシティのオンとオフを高速にトグリングすることはシステムに弊害をもたらすかもしれない。最小時間期間は一定であってもよいし、1つ以上のインジケーターに応じて変化してもよい。
【0048】
2つ以上の上記インジケーターを結合して受信ダイバーシティを制御するためにより良いまたはよりタイムリーな決定を供給してもよい。例えば、現在のフレームエラーおよび現在のEc/Io測定値は、ダイバーシティを制御するために組み合わせて使用してもよい。受信ダイバーシティ制御に使用される任意のインジケーターは、他のインジケーターと分離してまたは結合して使用されてもよい。
【0049】
あるいは、いくつかのインジケーターは他のインジケーターのためのしきい値を調節するために使用されてもよい。例えば、アクティブセット内のパイロットの数は、以下のようにFERのために使用されるしきい値を調節するために使用されてもよい。
【数1】

【0050】
マルチアンテナ受信ダイバーシティの制御は簡単なオン決定またはオフ決定よりもより複雑であるかもしれない。例えば、受信ダイバーシティ制御は、インジケーターの値またはインジケーターの機能に応じて、複数ダイバーシティ受信機のサブセットをオンまたはオフするために多値しきい値機能を使用してもよい。言い換えれば、ダイバーシティの特定の実施形態を構成してもよい。この場合、すべてのダイバーシティ受信機が一度にオンまたはオフにならない。複数のダイバーシティ受信機のサブセットをオンまたはオフにすることは、受信機ダイバーシティの利益と電力消費の利益との間のすばらしいトレードオフを可能にする。
【0051】
ダイバーシティ制御のさらに他の実施形態は、ダイバーシティ受信機自体の電力消費を制御することにより受信機ダイバーシティと電力消費との間のトレードオフを制御してもよい。例えば、RFと、ダイバーシティ受信機チェーンにおけるアナログ部品への現在の供給を同調することにより、ダイバーシティ受信機の線形性および感度は、そのチェーン内の電力消費とトレードオフしてもよい。
【0052】
マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御の他の実施形態は1x EvDOとともに使用される。lx EvDOでは、モバイルは2つの状態、すなわち、アイドル状態または接続状態の1つであってもよい。アイドル状態において、モバイルは、基地局とアクティブセッションを有するが、基地局と通信状態にない。それは単に制御チャネルメッセージをデコードするにすぎない。接続状態において、移動局は、基地局とアクティブ接続にあり、基地局電力制御下にある。
【0053】
アイドル状態において、移動局はアクティブセッションを有するが、基地局と通信状態にない。それゆえ、移動局は、コントロールメッセージまたはオーバーヘッドメッセージを監視するのみである。この状態において、移動局はある時間分スリープモードに入ってもよい。スリープ時間の継続期間は、標準規格または特定のプロトコルをサポートするための仕様書により定義してもよい。スリープ時間の継続期間は、基地局により移動局に知らせてもよい。アイドル状態において、移動局は、コントロールチャネルメッセージのメッセージエラーレートを低下するためにダイバーシティをオンにしてもよい。移動局は、アイドル状態においてダイバーシティ動作を制御するために以下のインジケーターを使用してもよい。
【0054】
1)コントロールメッセージの瞬間フレームエラー、または2)フォワードリンク(FL)のチャネル品質尺度。まず第1に、1つ以上のエラーが与えられた時間窓に検出されるなら、連続するコントロールメッセージの同調可能な数に対してダイバーシティをオンにしてもよい。一実施形態において、コントロールメッセージはコントロールチャネル上で送信される。ダイバーシティ制御は、他のオーバーヘッドチャネルのFERを低減するために実施してもよい。ダイバーシティ制御が移動局のEc/IoまたはEc/NtまたはSINR推定値を使用するとき、これらのインジケーターは大きな変化を経験するかもしれない。従って、これらのインジケーターのFIRまたはIIRフィルターされたバージョンは、適切な時定数またはウインドウサイズと共に使用されてもよい。
【0055】
図7は、マルチアンテナ受信ダイバーシティを制御するために複数のインジケーターを考察する一実施形態を図解する。受信機はステップ802でFERを計算する。FERは時間窓内で決定してもよいし、またはIIRフィルターを用いて決定してもよい。決定ダイアモンド810において、受信機は、FERがしきい値、TFERより大きいかどうか判断する。測定されたFERがTFERより大きい場合、処理はステップ812に続き、チャネル品質(CQ)を計算する。ステップ816において、チャネル品質がしきい値TcQ未満である場合、受信機はステップ818でダイバーシティをオンにする。決定ダイアモンド810に戻って、FERがTFERより大きくないなら、処理はステップ814に続き、マルチアンテナ受信ダイバーシティをオフにする。一実施形態において、チャネル品質測定は、Ec/Ioである。代わりの実施形態は、任意の様々なインジケーターを組み合わせてもよい。そのようなインジケーターは受信ダイバーシティの有効な、タイムリーな制御を供給するように提示されまたは評価されてもよい。
【0056】
図8は、オーバーヘッドまたはコントロールメッセージの受信を改良するために実施されるマルチアンテナ受信ダイバーシティコントロールの一実施形態を図解するフロー図である。プロセスは、ステップ700においてダイバーシティがオフの状態で開始する。移動局は、ステップ710においてコントロールメッセージを受信する。コントロールメッセージはステップ720においてデコードされる。コントロールメッセージが決定ダイアモンド730で成功裏にデコードされるなら、処理はステップ710に続く。さもなければ、処理は決定ダイアモンド740に続き、チャネル品質がしきい値を下回るかどうかを決定する。一実施形態において、チャネル品質は、SINRにより測定される。決定ダイアモンド740においてチャネル品質がしきい値を下回るならステップ750において処理は、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御をオンにする。さもなければ、処理はステップ710に戻る。
【0057】
上述したように、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御がイネーブル(すなわち、オンになると)になると、移動局は、これらに限定されないが、以下を含む、ダイバーシティをディスエーブルするためのさまざまな基準を使用してもよい。1)ダイバーシティ制御インジケーターの関数であってもよい期間の満了2) SINR、または3)それらの組合せ。
【0058】
IS−856仕様をサポートする1x EvDOシステムのような高パケットデータレート送信をサポートするシステムにおいて、受信ダイバーシティ制御はアイドル状態においてオンになってもよい。ダイバーシティは期間に対して維持されてもよい。そのような期間はインジケーターに依存するかもしれないし、依存しないかもしれない。同様に、SINRがより高いしきい値を超えるまでダイバーシティはとどまっていてもよい。あるいは、マルチアンテナ受信ダイバーシティ制御は、複数の基準が満足されるまでオンになってもよい。
【0059】
接続状態において、移動局は、基地局とアクティブ通信をしている。そして、基地局は、電力制御命令を移動局にアクティブに供給している。IS−856をサポートするシステムにおいて、基地局は、移動局に割り当てられた電力を変更しない。どちらかといえば、基地局の電力のすべては、一時に単一の移動局に向けられる。ダイバーシティがイネーブルされたモバイルを用いて、非ダイバーシティモバイルに比べて所定の期間により多くのデータを転送してもよい。その結果、ダイバーシティがイネーブルされた移動局と通信しているときに基地局セクターキャパシティは増加する。ファイル転送プロトコル(FTP)アプリケーションまたはウエブブラウザアプリケーションのような、バースティトラヒックアプリケーションにおいて、ダイバーシティをオフにすることは有利ではないかもしれない。ダイバーシティをオンにすることによりデータはより短い時間にダウンロードされるかもしれない。高速なダウンロードは、データをダウンロードするために使用される電力を低減するかもしれない。例えば、非ダイバーシティモバイルをダウンロードすることは長くかかり、送信電力を増加させるかもしれない。
【0060】
他方、移動局がストリーミングアプリケーションのような定数データレートアプリケーションに従事しているなら、ダイバーシティを選択的にオンまたはオフさせることは有益であるかもしれない。そのような場合、コンテンツをダウンロードするのにかかる時間量は、帯域幅を増加することにより減少しない。移動局が定数データレートアプリケーションを実行しているとき、受信ダイバーシティは、SINRの瞬間バージョンまたはフィルターされたバージョンに基づいて制御してもよい。さらに、移動局がフォワードリンクのチャネル品質を決定するとき、移動局はこの情報を用いてFL上の移動局において成功裏に受信されてもよい最大データレートを決定する。次に、移動局は、この最大レートでデータを有効に要求する基地局にデータレートコンロール(DRC)メッセージを送信する。DRCは、フォワードリンクチャネル品質のインジケーターとして使用してもよい。
【0061】
一実施形態において、瞬間DRC値またはDRC値のIIRフィルターされたバージョンは、フォワードリンクの品質の表示を供給し、ダイバーシティコントロールインジケーターとして使用してもよい。他の有用なインジケーターは瞬間DRC値であってもよいし、またはモバイルの最近のサーブレート(serve rate)により乗算されたDRC値のIIRフィルターされたバージョンであってもよい。結果として生じる製品は、モバイルによりサポート可能なデータレートの上限を供給し、この場合、結果として生じた製品が、定数データレートアプリケーションプラスいくらかのマージンにより要求されるデータレート未満ならダイバーシティはオンにしてもよい。
【0062】
図9は、ダイバーシティ制御方法のための代わりの実施形態を図解する。決定ダイアモンド800において移動局が一定のデータレートアプリケーションに関連するなら、処理はステップ802に続き、受信ダイバーシティインジケーターを監視する。さもなければ、移動局は、ステップ806においてダイバーシティをイネーブルにする。ステップ802から続いて、ステップ804において、移動局がマルチアンテナダイバーシティ制御(MDC)インジケーターを監視し、ダイバーシティ制御レンジ内のインジケーター値を検出すると、移動局はステップ806においてダイバーシティをイネーブルにする。さもなければ、移動局はステップ808においてダイバーシティをディスエーブルにする。接続状態において使用されるインジケーターは、これらに限定されないが以下のものを含む。1) SINR、瞬間のまたはIIRフィルターされたもの、2) DRC値、瞬間またはIIRフィルターされたもの、または3)サーブレートによりスケールされたDRC値、この場合DRC値は瞬間またはIIRフィルターされたものである。
【0063】
一実施形態において、ダイバーシティ制御は、観察されたインジケーターの状態に関係なしに最小期間、マルチアンテナ受信ダイバーシティをイネーブルにしてもよい。これは、さらにシステムが応答するために、ダイバーシティ制御がダイバーシティのオンおよびオフをあまりにも早くトグルするのを防止するであろう。言い換えれば、ダイバーシティをオンにするかまたはダイバーシティをオフにするために必要な時間がある。ダイバーシティをオンまたはオフで維持するための最小期間は一定であってもよいし、または1つ以上のインジケーターに応じて変化してもよい。
【0064】
ダイバーシティ制御の他の実施形態は、高速データ転送を供給するcdma2000の1x EvDVモードのような、他の仕様をサポートするシステムに使用してもよい。特に、1xEvDVを用いて、移動局は、音声通信をしながら、高速データ転送に携わってもよい。移動局は1つ以上の以下のチャネルが割り当てられてもよい。
【0065】
パケットデータチャネル(F_PDCH)
パケットデータコントロールチャネル(F_PDCCH)
以下のインジケーターは受信ダイバーシティを制御するために使用されてもよい。F_PDCHのフレームエラー又はFER
F_PDCCHのフレームエラーまたはFER
F_PDCHまたはF_PDCCHのシンボルエラーレート
上述の記載は、無線装置におけるマルチアンテナ受信ダイバーシティを制御するための方法と装置を提示する。ダイバーシティは、動作条件、送信要件、および制御設定に応答して制御してもよい。ダイバーシティを選択的にイネーブルにすることは、強化された性能に対してダイバーシティが必要ないときに被る余分な電力を回避しながら、受信機がマルチアンテナ受信ダイバーシティから利益を得ることを可能にする。動作条件、送信要件、および制御設定は、別個におよび協力して使用され、より高いリンクキャパシティ、より高いデータスループット、より低い送信電力、およびより低いエラーレートのようなモバイルマルチアンテナ受信ダイバーシティの利益がイネーブリングダイバーシティのより高い電力コストを保証するかどうかを決定する。
【0066】
当業者は、情報及び信号が多岐に渡る様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表現されてよいことを理解するだろう。例えば、前記説明を通して参照されてよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、またはその任意の組み合わせによって表現されてよい。
【0067】
当業者は、さらに、ここに開示されている実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール、回路及びアルゴリズムステップが、電子ハードウエア、コンピュータソフトウエア、または両方の組み合わせとして実現されてよいことを理解するだろう。ハードウエアとソフトウエアのこの互換性を明確に説明するために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路及びステップが、一般的にそれらの機能という点で前述されている。このような機能性がハードウエアとして実現されるのか、あるいはソフトウエアとして実現されるのかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途のために変化する方法で説明された機能性を実現してよいが、このような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0068】
ここに開示されている実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウエア構成要素、あるいはここに説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせをもって実現または実行されてよい。汎用プロセッサーは、マイクロプロセッサであってよいが、代替策ではプロセッサーは、任意の従来のプロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラーまたは状態機械であってよい。プロセッサーは、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1台または複数台のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のこのような構成など計算装置の組み合わせとして実現されてもよい。ここに開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウエア内、プロセッサーによって実行されるソフトウエアモジュール内、あるいは2つの組み合わせ内で直接的に具現化されてよい。ソフトウエアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、または技術的に既知である任意の他の形式の記憶媒体に常駐してよい。
【0069】
記憶媒体は、プロセッサーが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサーに結合される。代替策では、記憶媒体はプロセッサーに一体化してよい。プロセッサー及び記憶媒体はASICに常駐してよい。ASICはユーザー端末に常駐してよい。代替策では、プロセッサー及び記憶媒体はユーザー端末内に別々の構成要素として常駐してよい。
【0070】
開示された実施形態の上述の説明は、当業者が本発明を製造するまたは使用することができるようにするために提供される。これらの実施形態に対する多様な修正は、当業者に容易に明らかになり、ここに定義される一般的な原則は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてよい。したがって、本発明はここに示されている実施形態に制限されるのではなく、ここに説明される原則及び新規な特徴と一致する最も幅広い範囲を与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1はマルチアンテナ受信ダイバーシティを使用してもよい、無線通信ネットワークの一例である。
【図2】図2は2つ以上のアンテナおよび2つ以上の受信機を有した移動局の一部の図である。
【図3】図3は一実施形態に従うダイバーシティ制御ユニットのブロック図を示す。
【図4】図4は、マルチアンテナ受信ダイバーシティ考察を図解するブロック図である。
【図5】図5は一実施形態に従うダイバーシティ制御のためのフロー図である。
【図6】図6はマルチアンテナ受信ダイバーシティを適用するための一実施形態を図解するフロー図である。
【図7】図7はマルチアンテナ受信ダイバーシティを制御するために複数のインジケーターを考察する一実施形態を図解する。
【図8】図8は、オーバーヘッドまたは制御メッセージの受信を改良するために実施されるマルチアンテナ受信ダイバーシティ制御の一実施形態を図解するフロー図である。
【図9】図9は、ダイバーシティ制御方法のための代わりの実施形態を図解する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチアンテナ受信ダイバーシティモードがイネーブルであるとき、複数の受信信号を処理するための複数の受信機を備えたマルチアンテナ受信ダイバーシティユニットと、
前記マルチアンテナ受信機ダイバーシティユニットに接続され、少なくとも1つのネットワークリソースの割り当てを測定する少なくとも1つのネットワークキャパシティインジケーターおよび前記ネットワーク上の前記無線装置のトラヒックリンクの性能を測定する少なくとも1つの品質インジケーターを発生し、前記ネットワークキャパシティインジケーターおよび前記品質インジケーターに基づいて前記マルチアンテナダイバーシティモードのアプリケーションを制御するためのコントロールユニットと、
を備えた無線装置。
【請求項2】
前記マルチアンテナダイバーシティのアプリケーションを制御することはマルチアンテナ受信ダイバーシティをオンにすることを備える、請求項1の無線装置。
【請求項3】
前記マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御することは、マルチアンテナ受信ダイバーシティをオフにすることを備える、請求項1の無線装置。
【請求項4】
前記コントロールユニットは、バッテリインジケーターに少なくとも一部基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する前記モバイルにおける電力レベルを測定する少なくとも1つのバッテリインジケーターをさらに受信する、請求項1の無線装置。
【請求項5】
前記コントロールユニットは、さらに、前記品質インジケーターとして、前記トラヒック接続のためにフレームエラーレート(FER)に基づいて少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項6】
前記コントロールユニットはさらに、前記無線装置と前記ネットワークとの間のフォワード専用コントロールチャネルから前記FERを決定する、請求項5の無線装置。
【請求項7】
前記品質インジケーターは、少なくとも1つのサービスの質要件を備える、請求項1の無線装置。
【請求項8】
前記コントロールユニットは、さらに、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、パイロットのエネルギーに対するトラヒックのエネルギーの推定値から少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項9】
前記コントロールユニットは、さらに、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、フォワードリンク内部電力コントロールパラメーターに基づいてすくなくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項10】
前記コントロールユニットは、さらに、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、フォワードリンク外部電力コントロールパラメーターに基づいてすくなくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項11】
前記コントロールユニットは、さらに、前記トラヒック接続のためのフレームエラーレートに基づいて少なくとも1つのしきい値、およびEc/Io測定値を発生し、前記しきい値および前記測定値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項12】
前記コントロールユニットは、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、前記トラヒック接続のためのフレームエラーレート(FER)に基づいて少なくとも1つのしきい値、およびEc/Io測定値を発生し、前記しきい値と前記測定値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項13】
前記コントロールユニットはさらに、入力シンボルをデコードしてデコードされたシンボルを発生し、前記デコードされたシンボルを再コーディングして推定値を発生し、前記推定値と前記入力シンボルとの間の比較を発生し、前記品質インジケーターとして前記比較のための少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項14】
前記コントロールユニットは、さらに、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、リファレンスチャネル電力に対する雑音電力の比の推定値に基づいて少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項15】
前記コントロールユニットは、さらに、前記ネットワークキャパシティインジケーターとして、受信電力に基づいて少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティのアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項16】
前記コントロールユニットは、さらに、前記品質インジケーターとして、前記送信内の少なくとも1つのバーストエラーに基づいて少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項17】
前記コントロールユニットは、さらに、前記品質インジケーターとして、受信チャネル信号強度に基づいて、少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項18】
前記コントロールユニットは、さらに、アクティブセット内のパイロットの数に基づいて少なくとも1つのしきい値を発生し、前記しきい値に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御する、請求項1の無線装置。
【請求項19】
前記マルチアンテナ受信ダイバーシティユニットは、第1および第2の受信機を備え、前記第2の受信機は、複数の受信機ユニットを備える、請求項1の無線装置。
【請求項20】
前記第1の受信機、前記第2の受信機、および前記コントロールユニットに接続された復調器をさらに備え、前記復調器は、前記第1の受信機の出力および前記第2の受信機の出力を結合し、結果として得られる出力信号を前記コントロールユニットに供給する、請求項19の無線装置。
【請求項21】
前記コントロールユニットは、前記第2の受信機の複数の受信機ユニットのサブセットをアクティブにするように適合される、請求項19の装置。
【請求項22】
前記復調器および前記コントロールユニットに接続され、前記コントロールユニットに入力するために、前記復調器からの出力信号をデコードするデコーダーをさらに備えた、請求項21の無線装置。
【請求項23】
マルチアンテナ受信ダイバーシティモードがイネーブルであるとき、複数の受信された信号を処理する複数の受信機を備えたマルチアンテナダイバーシティユニットと、
前記マルチアンテナ受信ダイバーシティモードをイネーブルにするための期間を供給するためのタイマーユニットと、
前記マルチアンテナ受信機ダイバーシティユニットと前記タイマーユニットに接続され、少なくとも1つのインジケーターを発生し、前記期間のための前記インジケーターに基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティモードのアプリケーションを制御するコントロールユニットと、
を備えた無線装置。
【請求項24】
無線装置において、
マルチアンテナ受信ダイバーシティモードがイネーブルであるとき、複数の受信された信号を処理する複数の受信機を備えたマルチアンテナダイバーシティユニットと、
前記マルチアンテナ受信機ダイバーシティユニットに接続され、前記無線装置上で動作するアプリケーションから入力を受信し、前記入力に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御するコントロールユニットと、
を備えた無線装置。
【請求項25】
前記入力は、前記パケット内の情報に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御するための物理層パケットを備えた、請求項24の無線装置。
【請求項26】
前記入力は、前記メッセージに基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御するデータレートコントロールメッセージを備えた、請求項24の無線装置。
【請求項27】
無線装置において、
マルチアンテナ受信ダイバーシティモードがイネーブルであるとき、複数の受信された信号を処理する複数の受信機を備えたマルチアンテナ受信ダイバーシティユニットと、
前記マルチアンテナ受信機ダイバーシティユニットに接続され、前記無線装置の動作に関する状態情報を監視し、前記状態情報に基づいて前記マルチアンテナ受信ダイバーシティ動作のアプリケーションを制御するコントロールユニットと、
を備えた無線装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−527675(P2007−527675A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502019(P2007−502019)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/007115
【国際公開番号】WO2005/084379
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】