説明

無線通信システムにおいてビームフォーミングフィードバックを提供するための方法およびシステム

【課題】無線ネットワーク中の局向けのビームフォーミングに対応する技法を提供する。
【解決手段】局Aは、明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送り、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)も送る。局Bは、NDPに基づいて明示的フィードバックを生成し、明示的フィードバックを有するフレームを送る。局Aは、フレームを受け取り、明示的フィードバックに基づいてステアリング情報(例えばステアリング行列)を導出し、ステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送る。また、局は、NDPサウンドを使用して、暗示的ビームフォーミングを実行してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、無線通信システムにおけるビームフォーミング向けのフィードバック情報を送るための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、送信機は、複数(R個)の受信アンテナを装備した受信機にデータ伝送用の複数(T個)の送信アンテナを利用することができる。多重送受信アンテナは、スループットを向上し、かつ/または信頼性を改善するために使用され得る多重入出力(MIMO)のチャネルを形成する。例えば、送信機は、スループットを改善するために、T個の送信アンテナからT個までのデータ流れを同時に送ってよい。あるいは、送信機は、受信機による受信を改善するために、T個の送信アンテナのすべてから1つのデータ流れを送ってよい。
【0003】
1つまたは複数のデータ流れをビームフォーミングで伝送することにより、優れた性能(例えば高スループット)を実現することができる。ビームフォーミングを実行するために、送信機は、MIMOチャネル向けのチャネル推定を取得し、チャネル推定に基づいてステアリング行列を導出し、かつステアリング行列を用いて伝送空間処理を行ってよい。送信機は、システムによって使用される二重化方式ならびに送信機および受信機の能力次第で、いくつかのやり方でチャネル推定を得てよい。送信機および受信機の両方に関して、できるだけ簡単にビームフォーミングに対応するのが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本願は、本願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に組み込まれる、2006年6月27日出願の、「METHOD AND SYSTEM FOR PROVIDIND BEAMFORMING FEEDBACK IN WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS」という名称の米国特許仮出願第60/816,988号の優先権を主張するものである。
【0005】
無線通信ネットワーク中の局向けのビームフォーミングに対応する技法が、本明細書で説明される。一態様では、局は、サウンドフレームを送受信する能力を有し、サウンドフレームを送ることにより学習要求に応答し、かつ明示的フィードバックの要求に応答することにより、暗示的フィードバックまたは明示的フィードバックを用いてビームフォーミングに対応してよい。暗示的フィードバックおよび明示的フィードバックはMIMOチャネル上の情報を得る2つの方法であり、以下で説明する。局は、同じ能力を有する別の局に対して暗示的ビームフォーミングまたは明示的ビームフォーミングを実行することができるはずである。
【0006】
別の態様では、局は、明示的フィードバックおよび空データパケット(NDP)サウンドを用いてビームフォーミングを実行してよい。局は、明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送ってよく、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDPも送ってよい。局は、NDPに基づいて導出され得る明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取ってよい。局は、明示的フィードバックに基づいてステアリング情報(例えばステアリング行列)を導出してよく、次いで、ステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送ってよい。
【0007】
別の態様では、局は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドでビームフォーミングを実行してよい。局は、学習要求を有する第1のフレームを送ってよく、それに応じてNDPを受け取ってよい。局は、NDPに基づいてステアリング情報を導出してよく、次いで、ステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送ってよい。
【0008】
別の態様では、局は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いて双方向ビームフォーミングを実行してよい。局は、学習要求を有する第1のフレームを送ってよく、第1のフレームの前または後に第1のNDPも送ってよい。局は、第1のNDPから導出され得る第1のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第1のステアリングされたフレームを受け取ってよい。局は、学習要求に応答して第2のNDPも受け取ってよく、第2のNDPに基づいて第2のステアリング情報を導出してよい。局は、次いで、第2のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第2のステアリングされたフレームを送ってよい。
【0009】
局は、学習フィールドとデータフィールドの両方を有するフレームを使用するMPDUサウンドでビームフォーミングを実行してもよい。そのようなフレームは、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を搬送していてもよい。本開示の様々な態様および特徴が、以下でさらに詳述される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】無線通信ネットワークを示す図。
【図2A】IEEE 802.11nのPPDUフォーマットを示す図。
【図2B】IEEE 802.11nのPPDUフォーマットを示す図。
【図2C】IEEE 802.11nのPPDUフォーマットを示す図。
【図3】IEEE 802.11nのMACフレームのフォーマットを示す図。
【図4】NDPサウンドを用いた1方向の明示的ビームフォーミングを示す図。
【図5】NDPサウンドを用いた1方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図6】NDPサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図7】MPDUサウンドを用いた1方向の明示的ビームフォーミングを示す図。
【図8】MPDUサウンドを用いた1方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図9】MPDUサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図10】NDPサウンドを用いたキャリブレーションを示す図。
【図11】MPDUサウンドを用いたキャリブレーションを示す図。
【図12】NDPサウンドとMPDUサウンドの両方を用いたキャリブレーションを示す図。
【図13】チャネル状態情報(CSI)フィードバックを送るための管理フレームを示す図。
【図14】局によるビームフォーミングを示す図。
【図15】局によるビームフォーミングを示す図。
【図16】NDPサウンドを用いた明示的ビームフォーミングを示す図。
【図17】NDPサウンドを用いた明示的ビームフォーミングを示す図。
【図18】NDPサウンドを用いた暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図19】NDPサウンドを用いた暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図20】NDPサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図21】NDPサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミングを示す図。
【図22】NDPサウンドを用いたキャリブレーションを示す図。
【図23】NDPサウンドを用いたキャリブレーションを示す図。
【図24】キャリブレーションのためのCSIフィードバックの伝送を示す図。
【図25】キャリブレーションのためのCSIフィードバックの伝送を示す図。
【図26】2つの局のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で説明される技法は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線都市内ネットワーク(WMAN)、無線広域ネットワーク(WWAN)など、様々な無線通信ネットワークおよびシステムに用いられてよい。用語「ネットワーク」と「システム」は、しばしば互換性があるように用いられる。WLANは、IEEE 802.11規格群の無線技術、高性能無線ローカルエリアネットワークなどのうち任意のものを実施してよい。WMANはIEEE 802.16などを実施してよい。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワークなどのセルラーネットワークでよい。理解しやすいように、技法のいくつかの態様がIEEE 802.11nを実施するWLANについて以下で説明される。
【0012】
IEEE 802.11nは直交周波数分割多重化(OFDM)を利用するが、これはシステムの帯域幅を複数(K個)の直交副搬送波へ分割する変調技術である。IEEE 802.11nで20MHzの動作については、合計でK=64個の副搬送波がOFDMで定義され、−32から+31のインデックスを割り当てられる。合計64個の副搬送波は、±{1、...、6、8、...、20、22、...、28}のインデックスを有する52個のデータ副搬送波および±{7、21}のインデックスを有する4個のパイロット副搬送波を含む。インデックスが0の直流の副搬送波および残りの副搬送波は使用されない。IEEE 802.11nで40MHzの動作については、−64から+63のインデックスを有する合計でK=128個の副搬送波が定義され、±{2、...、10、12、...、24、26、...、52、54、...、58}のインデックスを有する108個のデータ副搬送波および±{11、25、54}のインデックスを有する6個のパイロット副搬送波を含む。IEEE 802.11nは、複数の送信アンテナから複数の受信アンテナへのMIMO伝送にも対応する。IEEE 802.11nは、IEEE P802.11n(商標)/D1.0の、2006年3月の「Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)specifications:Enhancements for Higher Throuputs」という名称の文献およびIEEE P802.11n(商標)/D2.00の、2007年2月の「Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)specifications:Amendment:Enhansments for Higher Throughput」という名称の文献に説明されている。
【0013】
図1は、アクセスポイント110および複数の局120を有する無線ネットワーク100を示す。一般に、無線ネットワークは、任意数のアクセスポイントおよび任意数の局を含んでよい。局は、無線の媒体/チャネルを介して別の局と通信することができる装置である。局は、端末、移動局、ユーザ機器、加入者ユニットなどと呼ばれてもよく、また、これらのうちいくらかまたはすべての機能を含んでよい。局は、携帯電話、携帯端末、無線装置、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、無線モデム、コードレス電話などでよい。アクセスポイントは、そのアクセスポイントに関連した局向けに無線媒体を介した配信サービスへのアクセスを提供する局である。アクセスポイントは、基地局、基地送受信局(BTS)、ノードBなどと呼ばれてもよく、また、これらうちのいくらかまたはすべての機能を含んでよい。局120は、アクセスポイント110と通信し、かつ/またはピアツーピア通信を介して互いと通信してよい。アクセスポイント110はデータ網130に結合してよく、また、データ網を介して他の装置と通信してよい。データ網130は、インターネット、イントラネット、および/または、他の有線もしくは無線のネットワークでよい。
【0014】
本明細書で説明される技法は、ダウンリンク、アップリンクおよびピアツーピア上でのMIMO伝送に用いられてよい。ダウンリンクに関して、アクセスポイント110は送信機でよく、局120は受信機でよい。アップリンクに関して、局120は送信機でよく、アクセスポイント110は受信機でよい。ピアツーピアに関して、局120のうち1つは送信機でよく、局120のうち別の1つは受信機でよい。
【0015】
送信機の複数(T個)の送信アンテナおよび受信機の複数(R個)の受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、各副搬送波kまたは対象の副搬送波の各グループに関するR×Tチャネルの行列によって特徴づけることができる。チャネル行列は、の相関行列の固有値分解を実行することにより、次のように対角化することができる。
【数1】

【0016】
上式で、のT×Tの相関行列であり、
はT×Tのユニタリ行列であって、その列はの固有ベクトルであり、
Λの固有値のT×Tの対角行列であり、
」は共役の転置を示す。
【0017】
ユニタリ行列は性質
【数2】

【0018】
によって特徴づけられるが、この式では恒等行列である。ユニタリ行列の列は互いに直交であり、また、各列は単位電力を有する。はビームフォーミング行列とも称される。対角行列Λは、対角線に沿ってゼロでない値を含む可能性があり、かつ他のところではゼロを含む。Λの対角線成分は、の固有モードの電力利得を表す固有値である。
【0019】
送信機(またはビームフォーマ(beamformer))は、次のように、受信機(またはビームフォーミ(beamformee))へのビームフォーミングのために伝送の空間処理を実行してよい。
【数3】

【0020】
上式で、は、副搬送波k上で送られるべき最大T個のデータ記号を有するベクトルであり、
は、副搬送波k向けのステアリング行列であって、に基づいて導出され得るものであり、
は、副搬送波kに関してT個の送信アンテナ向けにT個の出力記号を有するベクトルである。
【0021】
式(2)のビームフォーミングは、送信機から受信機へ送られたビームをステアリングするかまたは形づくる。効果的なビームフォーミングのために、送信機は、送信機から受信機へのMIMOチャネルの応答の正確な推定を有するべきである。MIMOチャネルに関するこの情報は、伝送の空間処理のために適切なステアリング行列を導出するのに用いられてよく、送信機からのビームを受信機の方へ向ける。
【0022】
ビームフォーミングは、いくつかのやり方で実行されてよく、様々なプロトコルデータユニット(PDU)で対応され得る。理解しやすいように、IEEE 802.11nで定義されるPDUを用いたビームフォーミングが、以下で説明される。
【0023】
IEEE 802.11nでは、MACプロトコルは、データをMAC PDU(MPDU)として処理する。次いで、物理層変換プロトコル(PLCP)は、MPDUを処理してPLCP PDU(PPDU)を生成する。PPDUは、パケット、フレームなどと称されてもよい。次いで、物理層(PHY)は、無線媒体を介して、各PPDUを処理し、かつ伝送する。IEEE 802.11nでは、複数の送信アンテナから複数の受信アンテナへのMIMO伝送向けに、高スループットPPDU(HT−PPDU)が用いられてよい。
【0024】
図2Aは、IEEE 802.11nでHT混合フォーマットを有するHT−PPDU 210の構造を示す。HT−PPDU 210は、データフィールドが後続する混合モードプリアンブルを含む。混合モードプリアンブルは、(i)レガシー短学習フィールド(L−STF)およびレガシー長学習フィールド(L−LTF)からなるレガシープリアンブル、(ii)レガシー信号(L−SIG)フィールド、(iii)HT信号(HT−SIG)フィールド、ならびに(iv)HT短学習フィールド(HT−STF)および1つまたは複数のHT長学習フィールド(HT−LTF)からなるHTプリアンブルを含む。HT−LTFの数は、同時に送られる流れ数以上である。長学習フィールドおよび短学習フィールドは、既知の諸学習記号を搬送するが、これらは、フレーム検出、時間取得、周波数の推定および補正、自動利得制御(AGC)、チャネル推定などに使用されてよい。L−SIGフィールドおよびHT−SIGフィールドは、HT−PPDU向けの信号情報を搬送する。例えば、HT−SIGフィールドは、(i)データフィールドの長さを示す長さフィールド、および(ii)HT−PPDUがサウンドPPDUかどうかを示す非サウンドフィールド(Not Sounding field)を搬送する。サウンドPPDUは、チャネル推定に使用され得る既知の学習記号を搬送するPPDUである。データフィールドは、1つまたは複数のMPDUであり得るHT−PPDUのペイロードを搬送し、長さフィールドによって示される可変長を有する。
【0025】
図2Bは、IEEE 802.11nでHTグリーンフィールドフォーマットを有するHT−PPDU 220の構造を示す。HT−PPDU 220は、データフィールドが後続するグリーンフィールドプリアンブルを含む。グリーンフィールドプリアンブルは、HTグリーンフィールドの短学習フィールド(HTGF−STF)、HT長学習フィールド(HT−LTF1)、HT−SIGフィールド、および1つまたは複数のHT−LTFを含む。
【0026】
HT−PPDUの210および220は、非サウンドフィールドを0に設定し、十分な数のHT−LTFを含むことにより、サウンドPPDUとして使用され得る。データを搬送するサウンドPPDUはサウンドMPDUと称される。
【0027】
図2Cは、IEEE 802.11nでグリーンフィールドプリアンブルを有する空データパケット(NDP)230の構造を示す。NDP 230は、データを搬送せず、ゼロ長さフレーム(ZLF)などとも称されてよいサウンドPPDUである。NDP 230は、長さフィールドを0に設定し、非サウンドフィールドを0に設定し、十分な数のHT−LTFを含み、かつデータフィールドを省くことにより形成され得る。
【0028】
HT−PPDUの210、220および230は、IEEE 802.11nが対応するいくつかのPPDUフォーマットである。IEEE 802.11nが対応するPPDUフォーマットは、前述のIEEE 802.11n文献に説明されている。
【0029】
図3は、IEEE 802.11nのMACフレーム300の構造を示す。MACフレーム300は、HT制御フィールド、フレーム本体フィールド、およびフレームチェックシーケンス(FCS)フィールドなど様々なフィールドを含む。フレーム本体フィールドは、MACフレーム向けのデータを搬送する。FCSフィールドはFCS値を搬送するが、この値はMACフレーム中の他のフィールドのコンテンツに基づいて生成され、MACフレームの誤り検出に用いられる。HT制御フィールドは、リンク適応制御フィールド、CSI/ステアリングフィールド、NDPアナウンスフィールドおよび逆方向許可(reverse direction grant)(RDG)/モア(More)PPDUフィールドなど様々なフィールドを含む。リンク適応制御フィールドは、学習要求(TRQ)フィールドおよびMCS要求またはアンテナ選択の表示(MCS request or Antenna Selection Indication)(MAI)フィールドを含む。MAIフィールドは、変調コーディング方式(MCS)要求(modulation coding scheme(MCS)request)(MRQ)フィールドを含む。表1は、図3に示された様々なMACフィールドを列挙し、各MACフィールドについての説明を与える。MACフレームおよびMACフィールドのフォーマット、ならびにCSI/ステアリングフィールドによって示される様々なタイプの明示的フィードバックは、前述のIEEE 802.11n文献に説明されている。
【表1】

【0030】
表2は2つのサウンドタイプを列挙し、各サウンドタイプについて手短な説明を与える。NDPはMACフレームを搬送せず、したがってHT制御フィールドを搬送しない。したがって、NDPの使用法ならびにNDPを送るやり方に一定の制約があり得る。
【表2】

【0031】
表3は、IEEE802.11nが対応する2つのビームフォーミング方式/フィードバックタイプを列挙し、各フィードバックタイプについて手短な説明を与える。
【表3】

【0032】
暗示的フィードバックは、局間の伝送が時分割されたやり方で1つの周波数チャネル上で送られる時分割二重(TDD)ネットワークで用いられてよい。この場合、一方のリンクに対するチャネル応答は他方のリンクに対するチャネル応答の逆数であると想定され得る。明示的フィードバックは、TDDネットワークおよび周波数分割二重(FDD)ネットワークの両方向けに使用されてよい。
【0033】
送信局および受信局が、どちらも、暗示的フィードバックまたは明示的フィードバックでよい同じフィードバックタイプに対応するなら、ビームフォーミングが用いられ得る。一方の局が暗示的フィードバックにしか対応せず、他方の局が明示的フィードバックにしか対応しないなら、2つのフィードバックタイプ間の相互運用性問題のために、これらの局に対してビームフォーミングが有効でないことがある。2つのフィードバックタイプには、いくつかの理由で互換性がない。第1に、暗示的フィードバックにしか対応しない局は、明示的フィードバックにしか対応しない局に対して適切なフィードバックを送ることができないはずである。第2に、明示的フィードバックにしか対応しない局にサウンドPPDUを送らせるのに有効な機構は存在し得ない。その上、2つのサウンドタイプに互換性がない可能性がある。
【0034】
一態様では、局はビームフォーミング向けの暗示的フィードバックおよび明示的フィードバックの両方に対応するために以下の能力を有して設計されてよい。
【0035】
1.サウンドPPDUを送受信する能力、
2.サウンドPPDUを送ることにより学習要求(TRQ)に応答する能力、および
3.明示的フィードバックの要求に応答する能力。
【0036】
局は、上記で与えられた能力の組に対応することによって、同じ能力の組に対応する別の局に対して暗示的ビームフォーミングまたは明示的ビームフォーミングを実行することができるはずである。
【0037】
ある設計では、局は、NDPサウンドにしか対応しないか、MPDUサウンドにしか対応しないか、またはNDPおよびMPDUサウンドの両方に対応してよい。局のサウンド能力は、ビーコン、結合要求、結合応答、プローブ要求およびプローブ応答のフレームなど特定のフレームに含まれる送信ビームフォーミング(TxBF)能力フィールドを介して知らされてよい。別の設計では、ビームフォーマは、NDPサウンドの送信およびスタガード(staggered)サウンドの受信に対応してよく、ビームフォーミは、NDPサウンドの受信およびスタガードサウンドの送信に対応してよい。IEEE 802.11nでは、複数の次元に対する基準が、定義された直交行列を用いて複数の学習記号にわたって拡張される。スタガードサウンドを用いて、この拡張は、データ次元に関連した学習記号向けと、追加の空間的次元(802.11nにおける拡張空間流れ(extension spatial streams))に関連した学習記号向けが、別個に行われる。このように、拡張空間流れ向けのサウンドは、データ次元向けのサウンドから時間で分離されてよい。サウンドされる次元数が、データ次元の数または空間時間流れの数(NSTS)より大きいとき、スタガードサウンドが用いられてよい。スタガードサウンドは、MPDUサウンドにのみ有効であり得て、MPDUサウンドにおける追加の次元をサウンドするのに用いられ得る。ビームフォーミは、ビームフォーマによってNDPで送られたCSIフィードバック要求に応答することができる。ビームフォーマは、ビームフォーミによるサウンド要求に応答することができる。
【0038】
ビームフォーミングは暗示的フィードバックまたは明示的フィードバックで実行されてよく、NDPサウンドおよび/またはMPDUサウンドで対応され得る。ビームフォーミングは、ある局から別の局への単方向伝送向けまたは2局間の双方向伝送向けに実行されてよい。フレームの様々な順番が、様々なビームフォーミングのシナリオ向けに交換されてよい。理解しやすいように、いくつかのビームフォーミングのシナリオ向けのフレーム交換の例を以下で説明する。
【0039】
図4は、NDPサウンドを用いた1方向の明示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局Aは、表1に列挙されたフィードバックタイプのうち1つのフィードバック要求を有するステアリングされていないフレーム410を伝送してよい。ステアリングされていないフレームはビームフォーミングなしで送られたフレームであり、ステアリングされたフレームはビームフォーミングで送られたフレームである。フレーム410は、保留データおよび対応信号方式を伝送するのに必要な合計時間について要求された期間を含む送信要求(RTS)フレームでよい。フレーム410は、NDPが後続することを示すように1に設定されたNDPアナウンスフィールドを有してよい。局Bは、RTSフレーム410を受け取り、要求を許可し、ステアリングされていない送信可(CTS)フレーム412を伝送してよく、このフレームは、局Bが局A向けに有し得る任意のデータを搬送してよい。RTSフレームとCTSフレームは、無線媒体を保存し、かつ隠れた局からの干渉を回避するために、交換されてよい制御フレームである。RTSフレームおよびCTSフレームは省略されてもよい。
【0040】
局Aは、NDP 414およびステアリングされていないフレーム416を送ってよく、このフレームはデータフレームまたは他の何らかのフレームでよい。NDP 414は、フレーム412の最後のフレーム間の短い隙間(short interframe space)(SIFS)時間内に送られてよい。フレーム416は、逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよく、これは局Bに無線媒体の制御権を移管することができる。局Bは、NDP 414に基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、局Aによって要求されたタイプの明示的フィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、明示的フィードバックを有するステアリングされていないフレーム418を伝送してよい。局Aは、明示的フィードバックを受け取り、フィードバックに基づいてステアリング行列を導出し、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたデータフレーム420を伝送してよい。
【0041】
NDPサウンドを用いた1方向の明示的ビームフォーミングは、他のやり方でも実行され得る。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームは、省略されるかまたは他のタイプのフレームで置換されてよい。NDP 414は、フレーム416の後にSIFS時間内に送られてよく、このフレームは、NDPが後続することを示すように1に設定されたNDPアナウンスフィールドを有してよい。
【0042】
図5は、NDPサウンドを用いた1方向の暗示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局AはステアリングされていないRTSフレーム510を伝送してよく、局BはステアリングされていないCTSフレーム512を返してよい。次いで、局Aはステアリングされていないフレーム514を伝送してよく、このフレームは、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドおよび逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよい。次いで、局Bは、フレーム514中の逆方向許可に基づいて、ステアリングされていないフレーム516、NDP 518、およびステアリングされていないフレーム520を伝送してよい。フレーム516は、NDPが後続することを示すように1に設定されたNDPアナウンスフィールドおよび別のフレームが後続することを示すように1に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。NDP 518は、フレーム516の後にSIFS時間内に送られてよい。フレーム520は、後続のフレームがないことを示すように0に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。局Aは、NDP 518に基づいてMIMOチャネルの応答を推定し、MIMOチャネルの推定に基づいてステアリング行列を導出し、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたデータフレーム522を伝送してよい。
【0043】
NDPサウンドを用いた1方向の暗示的ビームフォーミングは、他のやり方でも実行され得る。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームは、省略されるかまたは他のタイプのフレームで置換されてよい。フレーム516は、1に設定されたNDPアナウンスフィールドを有してよく、フレーム518は省略されてよい。
【0044】
図6は、NDPサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局AはステアリングされていないRTSフレーム610を伝送してよく、局BはステアリングされていないCTSフレーム612を返してよい。次いで、局Aは、ステアリングされていないフレーム614、NDP 616、およびステアリングされていないフレーム618を伝送してよい。フレーム614は、MCSを要求するために1に設定されたMRQフィールドを有してよい。フレーム618は、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドおよび逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよい。局Bは、NDP 616に基づいてMIMOチャネルの応答を推定し、MIMOチャネルの推定に基づいてステアリング行列を導出してよい。次いで、局Bは、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたフレーム620、NDP 622、およびステアリングされたフレーム624を伝送してよい。フレーム620は、RDGに応答してよく、また、別のフレームが後続することを示すように1に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。フレーム624は、学習要求のために1に設定されたTRQフィールドを有してよく、後続のフレームがないことを示すように0に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。フレーム620および/またはフレーム624は、局Bが局Aに送るために有し得る任意のデータを搬送してよい。
【0045】
局Aは、NDP 622に基づいてMIMOチャネルの応答を推定し、MIMOチャネルの推定に基づいてステアリング行列を導出してよい。次いで、局Aは、ステアリングされたフレーム626を伝送し、フレーム624中のTRQに応答してNDP 628を伝送し、かつステアリングされたフレーム630を伝送してよい。フレーム630は、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドおよび逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよい。各局は、類似のやり方で、ビームフォーミングを用いてさらなるフレームを伝送してよい。
【0046】
NDPサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミングは、他のやり方でも実行され得る。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームは、省略されるかまたは他のタイプのフレームで置換されてよい。フレーム614、620および/または626の各々は、1に設定されたNDPアナウンスフィールドを有してよく、フレーム618、624および/または630は省略されてよい。
【0047】
NDPサウンドを用いた双方向の明示的ビームフォーミングは、図4と図6の組合せに基づいて実行されてよい。図6に示されるように、局Aおよび局Bは、どちらもNDPを伝送してよい。各局は、別の局から受け取ったNDPに基づいて明示的フィードバックを導出してよく、この局へ明示的フィードバックを送ってよい。各局は、別の局から受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリング行列を用いてステアリングされたフレームを伝送してよい。
【0048】
図7は、MPDUサウンドを用いた1方向の明示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局Aは、ステアリングされていないRTSフレーム710をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム710は、表1に列挙されたフィードバックタイプのうち1つのフィードバック要求を含んでよい。局Bは、サウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、局Aによって要求されたタイプの明示的フィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないCTSフレーム712を伝送してよく、このフレームは明示的フィードバックを搬送してよい。局Aは、局Bから受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたデータフレーム714を伝送してよい。フレーム714はサウンドPPDUで送られてよく、更新されたフィードバックのフィードバック要求を含んでよい。局Bは、サウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、局Aによって要求されたタイプの明示的フィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、明示的フィードバックを搬送するステアリングされていないフレーム716およびフレーム714で送られたデータに対するブロック肯定応答(BA)を伝送してよい。
【0049】
図8は、MPDUサウンドを用いた1方向の暗示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局Aは、ステアリングされていないRTSフレーム810を伝送してよく、このフレームは、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないCTSフレーム812をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム812は、局Bが局Aに送るために有し得る任意のデータを搬送してよい。局Aは、局Bから受け取ったサウンドPPDUに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたデータフレーム814を伝送してよい。フレーム814は、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないフレーム816をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム816は、フレーム814で送られたデータに対するブロック肯定応答を搬送してよい。
【0050】
図9は、MPDUサウンドを用いた双方向の暗示的ビームフォーミング向けのフレーム交換の一例を示す。局Aは、ステアリングされていないRTSフレーム910をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム910は、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよい。局Bは、局BからのサウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、MIMOチャネルの推定に基づいてステアリング行列を導出してよい。次いで、局Bは、ステアリングされたCTSフレーム912をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム912は、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよく、局Bが局Aに送るために有し得る任意のデータを搬送してよい。局Aは、局Bから受け取ったサウンドPPDUに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリング行列をビームフォーミングに用いて、ステアリングされたデータフレーム914を伝送してよい。フレーム914は、フレーム912に送られた任意のデータに対するブロック肯定応答を搬送してよく、学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよい。局Bは、局Aから受け取ったサウンドPPDUに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリングされたデータフレーム918をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム918は、フレーム914で送られたデータに対するブロック肯定応答、学習要求、およびデータを搬送してよい。
【0051】
図7、図8および図9のMPDUサウンドを用いたビームフォーミングは、他のやり方でも実行され得る。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームは他のタイプのフレームで置換されてよい。
【0052】
MPDUサウンドを用いた双方向の明示的ビームフォーミングは、図7と図9の組合せに基づいて実行されてよい。図9に示されるように、局Aおよび局Bは、どちらもサウンドPPDUを伝送してよい。各局は、別の局から受け取ったサウンドPPDUに基づいて明示的フィードバックを導出してよく、この局へ明示的フィードバックを送ってよい。各局は、別の局から受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング行列を導出してよく、ステアリング行列を用いてステアリングされたフレームを伝送してよい。
【0053】
暗示的フィードバックを用いるビームフォーミングは、局Aと局Bの間の相互MIMOチャネルを仮定する。これによって、局Aが、(i)局Bから受け取ったサウンドPPDUに基づいて局Bから局Aへのリンクに対するMIMOチャネル応答を推定すること、および(ii)このMIMOチャネル推定を、局Aから局Bへの別のリンクに対するMIMOチャネルの応答の推定として用いること、が可能になる。しかし、送信チェーンの応答が、局Aまたは局Bでの受信チェーンの応答と異なると、この差異がMIMOチャネルの相互性に影響を与えることになる。
【0054】
局Aおよび局Bは、それらの送信チェーンと受信チェーンの間の差異を求め、差異を説明して相互性を回復するために適用され得る補正ベクトルを導出するためにキャリブレーションを実行してよい。キャリブレーションは、ビームフォーミングに必要ではないが、実行すればビームフォーミングの性能を改善し得る。局Aおよび局Bは、結合および/または他のときにキャリブレーションを実行してよい。
【0055】
図10は、明示的CSIフィードバックおよびNDPサウンドを用いたキャリブレーションのためのフレーム交換の一例を示す。局AはステアリングされていないRTSフレーム1010を伝送してよく、局BはステアリングされていないCTSフレーム1012を返してよい。次いで、局Aは、ステアリングされていないフレーム1014、NDP 1016、およびステアリングされていないフレーム1018を伝送してよい。フレーム1014は、CSIフィードバックを要求するために1に設定されたCSI/ステアリングフィールドを有してよく、最高限精度のCSIフィードバックが送り返されるべきであることを示してよい。フレーム1018は、学習要求のために1に設定されたTRQフィールドおよび逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよい。
【0056】
局Bは、NDP 1016に基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、前述のIEEE 802.11n文献に説明されるようにCSIフィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないフレーム1020、NDP 1022、およびステアリングされていないフレーム1024を伝送してよい。フレーム1020は、CSIフィードバックを搬送してよく、また、別のフレームが後続することを示すように1に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。フレーム1024は、CSIフィードバックも搬送してよく、また、後続するフレームがないことを示すように0に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。
【0057】
局Aは、局BからのNDP 1022に基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよい。次いで、局Aは、局Aによって求められたMIMOチャネルの推定および局Bから受け取ったCSIフィードバックに基づいて相互性補正ベクトルを計算してよい。局Aは、局Bへの将来の伝送で相互性補正ベクトルを適用してよい。
【0058】
図11は、明示的CSIフィードバックおよびMPDUサウンドを用いたキャリブレーションのためのフレーム交換の一例を示す。局Aは、ステアリングされていないRTSフレーム1110をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム1110は、CSIフィードバックを要求するために1に設定されたCSI/ステアリングフィールドおよび学習要求を示すように1に設定されたTRQフィールドを有してよい。局Bは、局Aから受け取ったサウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、CSIフィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないCTSフレーム1112を伝送してよく、このフレームは、CSIフィードバックをサウンドPPDUで搬送してよい。局Aは、局Bから受け取ったサウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、MIMOチャネルの推定および明示的フィードバックに基づいて相互性補正ベクトルを計算してよい。
【0059】
図12は、明示的CSIフィードバックならびにNDPサウンドとMPDUサウンドの両方を用いたキャリブレーションのためのフレーム交換の一例を示す。局Aは、ステアリングされていないRTSフレーム1210を伝送してよく、このフレームは、CSIフィードバックを要求するために1に設定されたCSI/ステアリングフィールドを有してよい。局Bは、ステアリングされていないCTSフレーム1212を返してよい。次いで、局Aは、NDP 1214およびステアリングされていないフレーム1216を伝送してよい。フレーム1216は、学習要求のために1に設定されたTRQフィールドおよび逆方向許可を示すように1に設定されたRDGフィールドを有してよい。局Bは、局AからのNDP 1214に基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、CSIフィードバックを生成してよい。次いで、局Bは、ステアリングされていないフレーム1218をサウンドPPDUで伝送してよい。フレーム1218は、CSIフィードバックを搬送してよく、また、後続するフレームがないことを示すように0に設定されたモアPPDUフィールドを有してよい。局Aは、局Bから受け取ったサウンドPPDUに基づいてMIMOチャネルの応答を推定してよく、MIMOチャネルの推定および明示的フィードバックに基づいて相互性補正ベクトルを計算してよい。
【0060】
キャリブレーションは、他のやり方で実行されてもよい。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームは、データフレームまたは他のタイプのフレームで置換されてよい。図10のフレーム1014および/またはフレーム1020は、1に設定されたNDPアナウンスフィールドを有してよく、フレーム1018および/またはフレーム1024は省略されてよい。局Bは、局Aからの学習要求の後に、NDPまたはサウンドPPDUをできるだけ早く送ってよい。局Bは、NDPまたはサウンドPPDUと共に、またはその後で、CSIフィードバックを送ってよい。
【0061】
図10、図11および図12に示されるように、キャリブレーションは、キャリブレーション特定メッセージおよびフレーム交換を用いることなく対応され得る。キャリブレーションのために、図3および表1に示されるように、CSIフィードバック要求は、HT制御フィールド中のCSI/ステアリングフィールドを使用して送られてよい。ある設計では、学習要求がCSIフィードバック要求と同じフレームに含まれるとき、相互性補正ベクトルの導出用に最高限精度のCSI行列が送り返されてよい。別の設計では、キャリブレーションの開始を示し、かつキャリブレーション用に送られたフレームを識別するように、指定のフィールドが使用されてよい。
【0062】
図13は、キャリブレーション用のCSIフィードバックを送るのに使用され得る管理フレーム1300の構造を示す。フレーム1300は、MIMO制御フィールドおよびMIMO CSI行列のレポートフィールドなど様々なフィールドを含む。MIMO制御フィールドは、グループ化(Ng)フィールドおよび係数サイズフィールドなど様々なフィールドを含む。キャリブレーションのために、伝送用に使用され得る副搬送波{−28、...、−1、+1、...、+28}の各々に対してCSI行列が与えられるように、グループ化フィールドは、副搬送波をグループ化しないことを意味するNg=1向けに0に設定されてよい。係数サイズフィールドは、Nb=8向けの3に設定されてよく、これは、各CSI行列の各要素に対して8ビット精度(または最高限精度)が用いられることを意味する。MIMO CSI行列のレポートフィールドは、伝送に使用され得る各副搬送波向けのCSI行列を搬送してよく、各行列要素は最高限精度で表される。
【0063】
図14は、局によるビームフォーミングに対応するための処理1400の設計を示す。局は、学習要求を受け取ってよく(ブロック1412)、学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送ってよい(ブロック1414)。局は、ビームフォーミング向けの明示的フィードバックの要求を受け取ってよく(ブロック1416)、第2のサウンドフレームも受け取ってよい(ブロック1418)。局は、第2のサウンドフレームに基づいて明示的フィードバックを生成してよく(ブロック1420)、明示的フィードバックの要求に応答して明示的フィードバックを送ってよい(ブロック1422)。ブロック1412からブロック1422における処理は、1つまたは複数の独立したフレームを交換するためのものでよい。ブロック1412からブロック1422における処理は、ビームフォーミング向けの暗示的フィードバックおよび明示的フィードバックの両方に対応するために上記で与えられた能力を行使してよい。具体的には、サウンドPPDUの伝送および受信は、それぞれブロック1414およびブロック1418で扱われる。サウンドPPDUを送ることによる学習要求に対する応答は、ブロック1412およびブロック1414で扱われる。明示的フィードバックの要求に対する応答はブロック1416からブロック1422で扱われる。
【0064】
各フレームは、IEEE 802.11のPPDUまたは他の何らかのタイプのPDUに対応してよい。各サウンドフレームは、(i)少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDP、または(ii)学習フィールドとデータフィールドの両方を有するフレームでよい。明示的フィードバックは、CSI行列、非圧縮のビームフォーミングフィードバック行列、圧縮済ビームフォーミングフィードバック行列などを備えてよい。
【0065】
局は明示的ビームフォーミでよく、ブロック1422で返された明示的フィードバックに基づくビームフォーミングで送られたステアリングされたフレームを受け取ってよい。局は暗示的ビームフォーミでよく、ブロック1414で送られた第1のサウンドフレームから導出された暗示的フィードバックに基づくビームフォーミングで送られたステアリングされたフレームを受け取ってよい。局は明示的ビームフォーマでよく、第1のサウンドフレームから生成された明示的フィードバックを受け取り、受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング情報(例えばステアリング行列)を導出し、かつステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送ってよい。局は暗示的ビームフォーマでよく、第3のサウンドフレームを受け取り、第3のサウンドフレームに基づいてステアリング情報を導出し、かつステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送ってよい。
【0066】
図15は、ビームフォーミングに対応する装置1500の設計を示す。装置1500は、学習要求を受け取るための手段(モジュール1512)、学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送るための手段(モジュール1514)、ビームフォーミング向けの明示的フィードバックの要求を受け取るための手段(モジュール1516)、第2のサウンドフレームを受け取るための手段(モジュール1518)、第2のサウンドフレームに基づいて明示的フィードバックを生成するための手段(モジュール1520)、および明示的フィードバックの要求に応答して明示的フィードバックを送るための手段(モジュール1522)を含む。
【0067】
図16は、明示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いたビームフォーミング向けの処理1600の設計を示す。局は、明示的フィードバックの要求を有する第1のフレーム(例えば図4のフレーム410)を送ってよい(ブロック1612)。局は、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDP(例えばNDP 414)を送ってよい(ブロック1614)。局は、NDPに基づいて導出された明示的フィードバックを有する第2のフレーム(例えばフレーム418)を受け取ってよい(ブロック1616)。局は、明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出してよく(ブロック1618)、ステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレーム(例えばフレーム420)を送ってよい(ブロック1620)。
【0068】
局は、第1のフレームとしてRTSフレームを送り、RTSフレームに応答してCTSフレームを受け取り、かつCTSフレームのSIFS時間内にNDPを送ってよい。局は、NDPのSIFS時間内にRDGを有する第3のフレーム(例えばフレーム416)を送ってよく、第3のフレームの後に第2のフレームを受け取ってよい。局は、第1のフレームまたは第3のフレームのいずれかの中に、NDPが後続するというアナウンスを含んでよい。
【0069】
図17は、明示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いたビームフォーミング向けの装置1700の設計を示す。装置1700は、明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送るための手段(モジュール1712)、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDPを送るための手段(モジュール1714)、NDPに基づいて導出された明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取るための手段(モジュール1716)、明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出するための手段(モジュール1718)、およびステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送るための手段(モジュール1720)を含む。
【0070】
図18は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いたビームフォーミング向けの処理1800の設計を示す。局は、学習要求を有する第1のフレーム(例えば図5のフレーム514)を送ってよい(ブロック1812)。局は、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDP(例えばNDP 518)を受け取ってよい(ブロック1814)。局は、NDPに基づいてステアリング情報を導出してよく(ブロック1816)、ステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレーム(例えばフレーム522)を送ってよい(ブロック1818)。
【0071】
局は、RTSフレーム(例えばフレーム510)を送り、RTSフレームに応答してCTSフレーム(例えばフレーム512)を受け取り、かつCTSフレームの後に第1のフレームを送ってよい。局は、第1のフレームにRDGを含み、第1のフレームに応答して第2のフレーム(例えばフレーム516)を受け取り、かつ第2のフレームの後にNDPを受け取ってよい。第2のフレームは、NDPが後続するというアナウンスを含んでよい。第2のフレームは、別のフレームが後続するという指標も含んでよく、局は、次いで、他の後続フレームがないという指標を有する第3のフレーム(例えばフレーム520)を受け取ってよい。
【0072】
図19は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いたビームフォーミング向けの装置1900の設計を示す。装置1900は、学習要求を有する第1のフレームを送るための手段(モジュール1912)、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDPを受け取るための手段(モジュール1914)、NDPに基づいてステアリング情報を導出するための手段(モジュール1916)、およびステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングでステアリングされたフレームを送るための手段(モジュール1918)を含む。
【0073】
図20は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いた双方向ビームフォーミング向けの処理2000の設計を示す。局は、学習要求を有する第1のフレーム(例えば図6のフレーム614またはフレーム618)を送ってよい(ブロック2012)。局は、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない第1のNDP(例えばNDP 616)を、第1のフレームの前または後に送ってよい(ブロック2014)。局は、第1のNDPから導出された第1のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第1のステアリングされたフレーム(例えばフレーム620)を受け取ってよい(ブロック2016)。局は、学習要求に応答して第2のNDP(例えばNDP 622)を受け取ってよく(ブロック2018)、第2のNDPに基づいて第2のステアリング情報を導出してよい(ブロック2020)。局は、次いで、第2のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第2のステアリングされたフレーム(例えばフレーム626)を送ってよい(ブロック2022)。
【0074】
局は、RTSフレーム(例えばフレーム610)を送り、RTSフレームに応答してCTSフレーム(例えばフレーム612)を受け取り、かつCTSフレームの後に第1のフレームを送ってよい。第1のフレームおよび/または第1のステアリングされたフレームは、NDPが後続するというアナウンスを含んでよい。
【0075】
図21は、暗示的フィードバックおよびNDPサウンドを用いた双方向ビームフォーミング向けの装置2100の設計を示す。装置2100は、学習要求を有する第1のフレームを送るための手段(モジュール2112)、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドは有しない第1のNDPを第1のフレームの前または後に送るための手段(モジュール2114)、第1のNDPから導出された第1のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第1のステアリングされたフレームを受け取るための手段(モジュール2116)、学習要求に応答して第2のNDPを受け取るための手段(モジュール2118)、第2のNDPに基づいて第2のステアリング情報を導出するための手段(モジュール2120)、および第2のステアリング情報に基づいて、ビームフォーミングで第2のステアリングされたフレームを送るための手段(モジュール2122)を含む。
【0076】
図22は、NDPサウンドを用いたキャリブレーションのための処理2200の設計を示す。局は、キャリブレーションのための明示的フィードバックの要求を有する第1のフレーム(例えば図10のフレーム1014または図12のフレーム1210)を送ってよい(ブロック2212)。局は、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDP(例えばNDP 1016またはNDP 1214)も送ってよい(ブロック2214)。局は、明示的フィードバックを有する第2のフレーム(例えば図10のフレーム1020または図12のフレーム1218)を受け取ってよい(ブロック2216)。局は、サウンドフレームも受け取ってよく(ブロック2218)、このフレームは、図10のNDP 1022などのNDPまたは図12のフレーム1218などの学習フィールドおよびデータフィールドの両方を有するフレームでよい。局は、サウンドフレームに基づいてチャネル推定を導出してよい(ブロック2220)。次いで、局は、チャネル推定および明示的フィードバックに基づいてキャリブレーション(例えば相互性補正ベクトルの導出)を実行してよい(ブロック2222)。
【0077】
第1のフレームは、学習要求およびNDPが後続するというアナウンスを含んでよい。あるいは、局は、NDPの後に学習要求を有する第3のフレーム(例えば図10のフレーム1018または図12のフレーム1216)を送ってよい。いずれにせよ、サウンドフレームは学習要求に応答して送られてよい。
【0078】
図23は、NDPサウンドを用いたキャリブレーションのための装置2300の設計を示す。装置2300は、キャリブレーションのための明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送るための手段(モジュール2312)、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しないNDPを送るための手段(モジュール2314)、明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取るための手段(モジュール2316)、サウンドフレームを受け取るための手段(モジュール2318)、サウンドフレームに基づいてチャネル推定を導出するための手段(モジュール2320)、ならびにチャネル推定および明示的フィードバックに基づいてキャリブレーションを実行するための手段(モジュール2322)を含む。
【0079】
図24は、キャリブレーションのためのCSIフィードバックを送るための処理2400の設計を示す。局は、例えば図10のフレーム1014、図11のフレーム1110、または図12のフレーム1210の中にあるキャリブレーションのためのCSIフィードバックの要求を受け取ってよい(ブロック2412)。局は、サウンドフレーム(例えば図10のNDP 1016、図11のフレーム1110、または図12のNDP 1214)も受け取ってよい(ブロック2414)。局は、サウンドフレームに基づいてCSIフィードバックを生成してよく(ブロック2416)、副搬送波のグループ化がない最高限精度でCSIフィードバックを送ってよい(ブロック2418)。
【0080】
図13に示されるように、局は、グループ化フィールドおよび係数サイズフィールドを有する管理フレームでCSIフィードバックを送ってよい。局は、グループ化フィールドを0に設定して副搬送波のグループ化がない(Ng=1)ことを示してよく、係数サイズフィールドを3に設定してCSIフィードバックの最高限精度向けに8ビット(Nb=8)を示してよい。CSIフィードバックは、伝送に使用可能な複数の副搬送波の各々についてCSI行列を備えてよい。
【0081】
図25は、キャリブレーションのためのCSIフィードバックを送るための処理2500の設計を示す。装置2500は、キャリブレーションのためのCSIフィードバックの要求を受け取るための手段(モジュール2512)、サウンドフレームを受け取るための手段(モジュール2514)、サウンドフレームに基づいてCSIフィードバックを生成するための手段(モジュール2516)、および副搬送波のグループ化がない最高限精度でCSIフィードバックを送るための手段(モジュール2518)を含む。
【0082】
図15、図17、図19、図21、図23および図25のモジュールは、プロセッサ、電子装置、ハードウェア装置、電子要素、論理回路、メモリなど、またはそれらの任意の組合せを備えてよい。
【0083】
図14から図25は、図4、図5、図6、図10、図11および図12における局Aによる処理を説明するものである。局Bによる処理は、局Aによる処理に対して相補的であり、図14から図25に対して相補的な1組の図によって説明され得る。図7、図8および図9における局Aおよび局Bによる処理も、これらの図に示されるように実行されてよい。
【0084】
図26は、局Aおよび局Bの設計のブロック図を示し、これらの局の各々は、図1の、アクセスポイント110または局120のうち1つでよい。局Aは、データの送受信に使用され得る複数(T個)のアンテナ2624aから2624tを装備している。局Bは、データの送受信に使用され得る複数(R個)のアンテナ2652aから2652rを装備している。
【0085】
局Aでは、伝送(TX)データプロセッサ2614は、データソース2612からのトラヒックデータおよび/またはコントローラ/プロセッサ2630からの他のデータを受け取ってよい。TXデータプロセッサ2614は、受け取ったデータを処理(例えばフォーマット、コード化、インタリーブ、および記号マップ化)し、かつデータ向け変調記号であるデータ記号を生成してよい。TX空間プロセッサ2620は、学習記号を有するデータ記号を多重化し、ステアリング行列を用いた空間処理の伝送を実行し、かつT個の変調器(MOD)2622aから2622tに出力記号のT個の流れを与える。学習記号は、一般にパイロット記号とも称される。各変調器2622は、その出力記号流れを処理して(例えばOFDM向けに)出力チップ流れを生成してよい。各変調器2622は、その出力チップ流れをさらに調整(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、変調された信号を生成してよい。変調器2622aから2622tからのT個の変調された信号は、それぞれ2624aから2624tまでのアンテナから伝送されてよい。
【0086】
局Bでは、2652aから2652rまでのR個のアンテナが、変調された信号を局Aから受け取ってよく、各アンテナ2652は、受け取った信号をそれぞれの復調器(DEMOD)2654に供給してよい。各復調器2654は、受け取った記号を得るために、変調器2622によって実行された処理に対して相補的な処理を実行してよい。受信(RX)空間プロセッサ2660は、すべての復調器2654aから2654rまでで受け取った記号に対して空間整合フィルタリングを実行し、かつ局Aによって伝送されたデータ記号の推定であるデータ記号推定を供給してよい。RXデータプロセッサ2670は、データ記号推定をさらに処理(例えば、記号ディマップ、ディインタリーブ、および復号)し、データ受信装置2672および/またはコントローラ/プロセッサ2680に復号データを供給してよい。
【0087】
チャネルプロセッサ2678は、局Aから受け取った学習記号を処理してよく、MIMOチャネル応答を推定してよい。プロセッサ2678は、例えば式(1)で示されるように、各副搬送波または対象の副搬送波の各グループについてチャネル行列を分解して、対応するビームフォーミング行列を得てよい。プロセッサ2678は、チャネル行列または(非圧縮または圧縮済の)ビームフォーミング行列向けにフィードバック情報を生成してよい。プロセッサ2678は、コントローラ/プロセッサ2680へ、局Aに送り返すべきフィードバック情報を供給してよい。プロセッサ2678は、各副搬送波または対象の副搬送波の各グループ向けに、対応するチャネル行列および/またはビームフォーミング行列に基づいて空間フィルタ行列を導出してもよい。プロセッサ2678は、空間整合フィルタリングのために、RX空間プロセッサ2660に空間フィルタ行列を供給してよい。
【0088】
局Bから局Aへの伝送向けの処理は、局Aから局Bへの伝送向けの処理と、同一でも異なってもよい。データソース2686からのトラヒックデータおよび/またはコントローラ/プロセッサ2680からの他のデータ(例えばフィードバック情報)は、TXデータプロセッサ2688によって処理(例えば、コード化、インタリーブ、および変調)され、さらに、学習記号と多重化され、かつTX空間プロセッサ2690によってステアリング行列を用いて空間的に処理されてよい。TX空間プロセッサ2690からの出力記号は、R個の変調された信号を生成するために変調器2654aから2654rによってさらに処理されてよく、変調された信号は、アンテナ2652aから2652rを介して伝送されてよい。
【0089】
局Aでは、局Bからの変調された信号がアンテナ2624aから2624tによって受信され、復調器2622aから2622tによって処理されてよく、受け取った記号を得る。RX空間プロセッサ2640は、受け取った記号に対して空間整合フィルタリングを実行し、かつデータ記号推定を供給してよい。RXデータプロセッサ2642は、データ記号推定をさらに処理し、データ受信装置2644に復号データを供給し、かつコントローラ/プロセッサ2630にフィードバック情報を供給してよい。プロセッサ2630は、フィードバック情報に基づいてステアリング行列を導出してよい。
【0090】
チャネルプロセッサ2628は、局Bから受け取った学習記号を処理してよく、MIMOチャネル応答を推定してよい。プロセッサ2628は、各副搬送波または対象の副搬送波の各グループについてチャネル行列を分解して、対応するビームフォーミング行列を得てよい。プロセッサ2628は、各副搬送波または対象の副搬送波の各グループ向けに空間フィルタ行列を導出してもよい。プロセッサ2628は、空間整合フィルタリングのために、RX空間プロセッサ2640に空間フィルタ行列を供給してよく、また、局Bへのフィードバックのために、コントローラ/プロセッサ2630にチャネル行列またはビームフォーミング行列を供給してよい。
【0091】
コントローラ/プロセッサの2630および2680は、それぞれ局Aおよび局Bでの動作を制御してよい。メモリ2632およびメモリ2682は、それぞれ局Aおよび局B向けのデータおよびプログラムコードを保存してよい。プロセッサの2628、2630、2678、2680および/または他のプロセッサは、例えば図14の処理1400、図16の処理1600、図18の処理1800、図20の処理2000、図22の処理2200、図24の処理2400など、本明細書で説明された処理および機能を実行してよい。
【0092】
本明細書で説明された技法は、様々な手段によって実施されてよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実施することができる。ハードウェアの実装に関して、この技法を実行するために使用される処理装置は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、利用者書込み可能ゲートアレー(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子装置、本明細書で説明された機能を実行するように設計された他の電子装置、コンピュータ、またはそれらの組合せの範囲内で実施することができる。
【0093】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装に関して、この技術は、本明細書に説明された機能を実行するモジュール(例えば手順、機能など)で実施することができる。ファームウェアおよび/またはソフトウェアの命令は、メモリ(例えば図26のメモリ2632またはメモリ2682)に保存され、プロセッサ(例えばプロセッサ2630またはプロセッサ2680)によって実行されてよい。メモリは、プロセッサの内部または外部に実装されてよい。ファームウェアおよび/またはソフトウェアの命令も、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラム可能読取り専用メモリ(PROM)、電気消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、磁気式データ記憶装置または光学式データ記憶装置など他のプロセッサ読取り可能媒体に保存されてよい。
【0094】
本開示の先の説明は、あらゆる当業者が本開示を製作するか使用することが可能になるように提供されたものである。当業者には、本開示への様々な変更形態が容易に明白になるであろう。また、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用することが可能である。したがって、本開示は、本明細書に説明された例および設計に限定されるようには意図されておらず、本明細書に開示された原理および斬新な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることになっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習要求を受け取り、前記学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送り、ビームフォーミングのための明示的フィードバックの要求を受け取り、第2のサウンドフレームを受け取り、前記第2のサウンドフレームに基づいて前記明示的フィードバックを生成し、かつ前記明示的フィードバックの要求に応答して前記明示的フィードバックを送るように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記明示的フィードバックに基づいて送られるステアリングされたフレームを受け取るように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のサウンドフレームから導出された暗示的フィードバックに基づいて送られるステアリングされたフレームを受け取るように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のサウンドフレームに基づいて導出された明示的フィードバックを受け取り、前記受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出し、かつ前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサが、第3のサウンドフレームを受け取り、前記第3のサウンドフレームに基づいてステアリング情報を導出し、かつ前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1および第2のサウンドフレームが、各々学習フィールドおよびデータフィールドを備える請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1および第2のサウンドフレームが、各々少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を備える請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1および第2のサウンドフレームが、各々、学習フィールドおよびデータフィールドを有するフレームまたは少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記明示的フィードバックが、チャネル状態情報(CSI)行列、非圧縮のビームフォーミングフィードバック行列、または圧縮済ビームフォーミングフィードバック行列を備える請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1および第2のサウンドフレームが、IEEE 802.11の物理層変換プロトコル(PLCP)のプロトコルデータユニット(PPDU)を備える請求項1に記載の装置。
【請求項11】
学習要求を受け取ることと、
前記学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送ることと、
ビームフォーミング向けの明示的フィードバックの要求を受け取ることと、
第2のサウンドフレームを受け取ることと、
前記第2のサウンドフレームに基づいて前記明示的フィードバックを生成することと、
前記明示的フィードバックの要求に応答して前記明示的フィードバックを送ることとを備える方法。
【請求項12】
前記第1のサウンドフレームから導出された前記明示的フィードバックまたは暗示的フィードバックのいずれかに基づいて送られるステアリングされたフレームを受け取ることをさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサウンドフレームに基づいて導出された明示的フィードバックを受け取ることと、
前記受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出することと、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送ることとをさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項14】
第3のサウンドフレームを受け取ることと、
前記第3のサウンドフレームに基づいてステアリング情報を導出することと、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送ることとをさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項15】
学習要求を受け取るための手段と、
前記学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送るための手段と、
ビームフォーミング向けの明示的フィードバックの要求を受け取るための手段と、
第2のサウンドフレームを受け取るための手段と、
前記第2のサウンドフレームに基づいて前記明示的フィードバックを生成するための手段と、
前記明示的フィードバックの要求に応答して前記明示的フィードバックを送るための手段とを備える装置。
【請求項16】
前記第1のサウンドフレームから導出された前記明示的フィードバックまたは暗示的フィードバックのいずれかに基づいて送られるステアリングされたフレームを受け取るための手段をさらに備える請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のサウンドフレームに基づいて導出された明示的フィードバックを受け取るための手段と、
前記受け取った明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出するための手段と、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るための手段とをさらに備える請求項15に記載の装置。
【請求項18】
第3のサウンドフレームを受け取るための手段と、
前記第3のサウンドフレームに基づいてステアリング情報を導出するための手段と、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るための手段とをさらに備える請求項15に記載の装置。
【請求項19】
学習要求を受け取るための第1の命令セットと、
前記学習要求に応答して第1のサウンドフレームを送るための第2の命令セットと、
ビームフォーミング向けの明示的フィードバックの要求を受け取るための第3の命令セットと、
第2のサウンドフレームを受け取るための第4の命令セットと、
前記第2のサウンドフレームに基づいて前記明示的フィードバックを生成するための第5の命令セットと、
前記明示的フィードバックの要求に応答して前記明示的フィードバックを送るための第6の命令セットとを備える、保存された命令を含むプロセッサ読取り可能媒体。
【請求項20】
明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送り、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を送り、かつ前記NDPに基づいて導出された前記明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取るように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出し、かつ前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るように構成される請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のフレームが送信要求(RTS)フレームを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、送信可(CTS)フレームを受け取り、かつ前記NDPを前記CTSフレームのフレーム間の短い隙間(SIFS)時間内に送るように構成される請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記NDPのフレーム間の短い隙間(SIFS)時間内に逆方向許可を有する第3のフレームを送り、かつ前記第3のフレームの後に前記第2のフレームを受け取るように構成される請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のフレームまたは前記第3のフレームの中にNDPが後続するというアナウンスを含むように構成される請求項23に記載の装置。
【請求項25】
明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送ることと、
少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を送ることと、
前記NDPに基づいて導出された前記明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取ることとを備える方法。
【請求項26】
前記明示的フィードバックに基づいてステアリング情報を導出することと、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送ることとをさらに備える請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のフレームとして送られた送信要求(RTS)フレームに応答して送信可(CTS)フレームを受け取ることであって、前記NDPが前記CTSフレームのフレーム間の短い隙間(SIPS)時間内に送られることをさらに備える請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記NDPのフレーム間の短い隙間(SIPS)時間内に逆方向許可を有する第3のフレームを送ることであって、前記第2のフレームが前記第3のフレームの後に受け取られることをさらに備える請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のフレームまたは前記第3のフレームの中に、NDPが後続するというアナウンスを含むことをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項30】
少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を受け取り、前記NDPに基づいてステアリング情報を導出し、かつ前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサが、学習要求を有する第1のフレームを送り、かつ前記学習要求に応答して前記NDPを受け取るように構成される請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のフレームで逆方向許可を送り、前記第1のフレームの後に第2のフレームを受け取り、かつ前記第2のフレームの後に前記NDPを受け取るように構成される請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のフレームが、NDPが後続するというアナウンスを含む請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第2のフレームが、別のフレームが後続するという指標を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが前記第2のフレームの後に第3のフレームを受け取るように構成され、前記第3のフレームが、後続する他のフレームがないという指標を含む請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサが、送信要求(RTS)フレームを送り、前記RTSフレームに応答して送信可(CTS)フレームを受け取り、かつ前記CTSフレームの後に前記第1のフレームを送るように構成される請求項30に記載の装置。
【請求項36】
少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を受け取ることと、
前記NDPに基づいてステアリング情報を導出することと、
前記ステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送ることとを備える方法。
【請求項37】
学習要求を有する第1のフレームを送ることであって、前記学習要求に応答して前記NDPが受け取られることをさらに備える請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のフレームで逆方向許可を送ることと、
前記第1のフレームの後に第2のフレームを受け取ることであって、前記NDPが前記第2のフレームの後に受け取られることとをさらに備える請求項37に記載の方法。
【請求項39】
学習要求を有する第1のフレームを送り、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない第1の空データパケット(NDP)を送り、かつ前記学習要求に応答して第2のNDPを受け取るように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のNDPから導出されたステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを受け取るように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第2のNDPに基づいてステアリング情報を導出し、かつ前記第2のステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送るように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記第1のフレームが、NDPが後続するというアナウンスを含む請求項39に記載の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つのプロセッサが、送信要求(RTS)フレームを送り、前記RTSフレームに応答して送信可(CTS)フレームを受け取り、かつ前記CTSフレームの後に前記第1のフレームを送るように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項44】
学習要求を有する第1のフレームを送ることと、
少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない第1の空データパケット(NDP)を送ることと、
前記学習要求に応答して第2のNDPを受け取ることとを備える方法。
【請求項45】
前記第1のNDPから導出されたステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを受け取ることをさらに備える請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第2のNDPに基づいてステアリング情報を導出することと、
前記第2のステアリング情報に基づいてステアリングされたフレームを送ることとをさらに備える請求項44に記載の方法。
【請求項47】
キャリブレーションのための明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送り、少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を送り、前記明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取り、サウンドフレームを受け取り、前記サウンドフレームに基づいてチャネル推定を導出し、かつ前記チャネル推定および前記明示的フィードバックに基づいてキャリブレーションを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項48】
前記サウンドフレームがNDPを備える請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記サウンドフレームが学習フィールドおよびデータフィールドを備える請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記第1のフレームが学習要求およびNDPが後続するというアナウンスを含み、前記サウンドフレームが前記学習要求に応答して送られる請求項47に記載の装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つのプロセッサが前記NDPの後に学習要求を有する第3のフレームを送るように構成され、前記サウンドフレームが前記学習要求に応答して送られる請求項47に記載の装置。
【請求項52】
キャリブレーションのための明示的フィードバックの要求を有する第1のフレームを送ることと、
少なくとも1つの学習フィールドを有するがデータフィールドを有しない空データパケット(NDP)を送ることと、
前記明示的フィードバックを有する第2のフレームを受け取ることと、
サウンドフレームを受け取ることと、
前記サウンドフレームに基づいてチャネル推定を導出することと、
前記チャネル推定および前記明示的フィードバックに基づいてキャリブレーションを実行することとを備える方法。
【請求項53】
前記第1のフレームが学習要求およびNDPが後続するというアナウンスを含み、前記サウンドフレームが前記学習要求に応答して送られる請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記NDPの後に学習要求を有する第3のフレームを送ることであって、前記学習要求に応答して前記サウンドフレームが送られることをさらに備える請求項52に記載の方法。
【請求項55】
キャリブレーションのためのチャネル状態情報(CSI)フィードバックの要求を受け取り、サウンドフレームを受け取り、前記サウンドフレームに基づいて前記CSIフィードバックを生成し、副搬送波のグループ化がない最高限精度で前記CSIフィードバックを送るように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つのプロセッサが、グループ化フィールドおよび係数サイズフィールドを有する管理フレームで前記CSIフィードバックを送り、副搬送波をグループ化しないことを示すように前記グループ化フィールドを0に設定し、かつ前記CSIフィードバックの最高限精度向けの8ビットを示すように前記係数サイズフィールドを3に設定するように構成される請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記CSIフィードバックが、伝送に使用可能な複数の副搬送波の各々についてCSI行列を備える請求項55に記載の装置。
【請求項58】
キャリブレーションのためのチャネル状態情報(CSI)フィードバックの要請を受け取ることと、
サウンドフレームを受け取ることと、
前記サウンドフレームに基づいて前記CSIフィードバックを生成することと、
副搬送波のグループ化がない最高限精度で前記CSIフィードバックを送ることとを備える方法。
【請求項59】
前記CSIフィードバックを送る前記のことが、
グループ化フィールドおよび係数サイズフィールドを有する管理フレームで前記CSIフィードバックを送ることと、
副搬送波をグループ化しないことを示すように前記グループ化フィールドを0に設定することと、
前記CSIフィードバックの最高限精度向けの8ビットを示すように前記係数サイズフィールドを3に設定することとを備える請求項58に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−62844(P2013−62844A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−242661(P2012−242661)
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【分割の表示】特願2009−518533(P2009−518533)の分割
【原出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】