照明器具
【課題】分散光および集中光の両方の光を同時に出力でき、また照明器具のコンパクト化を図り、さらに照明器具のコストを抑えることができる照明器具を提供する。
【解決手段】 照明器具10は、基板11に発光素子12が実装され、発光素子から出射した光を反射板15で反射させ、反射させた反射光をレンズ18を経て出力するものである。この照明器具は、レンズに反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部23を備え、基板に複数の透過穴21が開口され、透過穴の形状、配置を選択することにより、透過穴で反射光の透過量を調整するとともに、透過穴を経て空気を対流させて発光素子の放熱をおこなうものである。
【解決手段】 照明器具10は、基板11に発光素子12が実装され、発光素子から出射した光を反射板15で反射させ、反射させた反射光をレンズ18を経て出力するものである。この照明器具は、レンズに反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部23を備え、基板に複数の透過穴21が開口され、透過穴の形状、配置を選択することにより、透過穴で反射光の透過量を調整するとともに、透過穴を経て空気を対流させて発光素子の放熱をおこなうものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子から発光された拡散光をレンズで集光して集中光として出力する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
図11に示す照明器具100は発光素子101にレンズ102を組み合わせることで、発光素子101から発光された拡散光をレンズ102で集光させて集中光103として出力することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、単一の照明器具で集中光103に加えて分散光を出力するものが望まれている。単一の照明器具で集中光103および分散光を出力する手段として、例えば、図12に示す照明器具110ように、発光素子101をレンズ102から大きく離して設けることが考えられる。
【0004】
発光素子101をレンズ102から大きく離すことで、発光素子101から発光された拡散光をレンズ102全域にわたって導くことができる。
これにより、レンズ102のうちの集光レンズ部102aから集中光103を出力することができ、レンズ102のうちの分散光レンズ部102bから分散光104を出力することできる。
しかし、図12に示すように、発光素子101をレンズ102から大きく離した場合、照明器具110の高さ寸法が大きくなり、かつ、照明器具110が大きくなることで照明器具110のコストも高くなる。
【0005】
一方、集中光103に加えて分散光104を出力するもう一つの手段として、発光素子101から発光された拡散光を集光する集光レンズと、発光素子101から発光された拡散光を分散する分散光レンズとの2つのレンズを発光素子101に組み合わせる方法が考えられる。
しかし、発光素子101に集光レンズおよび分散光レンズの2つのレンズを組み合わせることは難しく、2つのレンズを組み合わせて一つの発光素子101から集中光103と分散光104の両方の光を同時に出力することは難しいとされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−210492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、自動車や電車などの車両室内の照明には、車室全体のエリアを照らす室内灯と手元周りのエリアを照らすスポットライトが設置されている。
室内灯は車室全体のエリアを照らす必要があるので分散光を出力する光源を用いることが好ましい。一方、スポットライトは手元周りのエリアを照らす必要があるので集中光を出力する光源を用いることが好ましい。
【0008】
しかし、分散光および集中光の両方の光を同時に出力できる照明器具は、室内灯およびスポットライトの2つの光源(すなわち、複数の光源)が必要になるため、照明器具が大きくなり、かつ、照明器具のコストも高くなる。
【0009】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は分散光および集中光の両方の光を同時に出力でき、また照明器具のコンパクト化を図り、さらに照明器具のコストを抑えることができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基板に発光素子が実装され、前記発光素子から出射した光を反射板で反射させ、反射させた反射光をレンズを経て出力する照明器具であって、前記レンズに前記反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部を備え、前記基板に複数の透過穴が開口され、前記複数の透過穴の形状、配置を選択することにより、前記複数の透過穴で前記反射光の透過量を調整するとともに、前記複数の透過穴を経て空気を対流させて前記発光素子の放熱をおこなうことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記基板を上下左右方向に移動して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記基板を回転して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、基板に複数の透過穴を開け、透過穴の形状や、透過穴の配置をそれぞれ選択可能とした。そして、透過穴で反射光の透過量を調整するようにした。
このように、透過穴で反射光の透過量を調整することで、透過穴の透過光をレンズ全体に均一に拡散させてレンズから出力する光の均一性を調整できる。
【0014】
また、複数の透過穴で反射光の透過量を調整することで、透過穴の透過光をレンズ全体に均一に拡散させることができる。
これにより、レンズのうち集光レンズ部から集中光を出力するとともに、その他の部位から分散光を出力することができる。
【0015】
さらに、照明器具に反射板を設け、かつ基板に透過穴を形成するだけの簡素な構成で分散光および集中光の両方の光を同時に出力できる。
これにより、照明器具のコンパクト化を図り、さらに照明器具のコストを抑えることができる。
【0016】
また、本発明では、基板を上下左右方向に移動してレンズに対する複数の透過穴の位置を調節可能とした。そして、複数の透過穴を透過した光をレンズから出力する際にレンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光できるようにした。
これにより、レンズの種類を変えることなく、レンズから出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【0017】
さらに、本発明では、基板を回転してレンズに対する複数の透過穴の位置を調節可能とした。そして、複数の透過穴を透過した光をレンズから出力する際にレンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光できるようにした。
これにより、レンズの種類を変えることなく、レンズから出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る照明器具の第1実施形態を示す断面図
【図2】第1実施形態の基板および発光素子を示す平面図
【図3】第1実施形態の照明器具のレンズから出力する光を均一に調整する例を説明する断面図
【図4】第1実施形態の照明器具内の空気を対流させる例を説明する断面図
【図5】本発明に係る照明器具の第2実施形態を示す断面図
【図6】第2実施形態の基板を上下方向に移動させる例を説明する断面図
【図7】本発明に係る照明器具の第3実施形態を示す断面図
【図8】第3実施形態の基板を示す平面図
【図9】第3実施形態のレンズを示す平面図
【図10】(A)は第3実施形態の基板を回転しない状態を示す平面図、(B)は第3実施形態の基板を回転した状態を示す平面図
【図11】従来の照明器具を示す断面図
【図12】従来のもう一つの照明器具を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【0020】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る照明器具10について説明する。
図1に示すように、照明器具10は、基板11と、基板11に実装された発光素子12と、発光素子12から出射した拡散光13を反射させる反射板15と、反射板15で反射させた反射光16を出力するレンズ18とを備えている。
【0021】
発光素子12は、基板11に実装され、拡散光13を発光する光源である。発光素子12としては、好ましくは、発光ダイオード(LED)が用いられている。
【0022】
図2に示すように、基板11は、一例として金属製の部材であり、中央部11a上面に発光素子12が設けられ、複数の透過穴21が開口された略矩形状の部材である。
複数の透過穴21は、中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて開口径D1が徐々に大きくなるように形成された円形の穴である。
【0023】
なお、複数の透過穴21は、形状や配置をそれぞれ選択することで、複数の透過穴21を反射光16が透過する際に、複数の透過穴21で反射光16(図1参照)の透過量を調整することができる。
【0024】
図1に示すように、反射板15は、基板11の上方に設けられている。この反射板15は、発光素子12の上方部位15aが発光素子12に向けて突出するように凸面状に形成され、上方部位15aの周囲部位15bが外側に向けて徐々に下り勾配に傾斜するように形成されている。
この反射板15は、発光素子12から出射した拡散光13を基板11の全域にわたって略均一に反射させる部材である。
【0025】
レンズ18は、基板11の下方に設けられている。このレンズは、発光素子12の下方部位に集光レンズ部23を備え、集光レンズ部23の周囲に分散光レンズ部24を備えている。
集光レンズ部23は、複数の透過穴21を透過した透過光を集光させて集中光として出力する部位である。
分散光レンズ部24は、複数の透過穴21を透過した透過光を分散光として出力する部位である。
【0026】
照明器具10によれば、図1に示すように、発光素子12から反射板15に向けて拡散光13を出射し、出射した拡散光13を反射板15で反射させて反射光16を基板11の全域にわたって略均一に照射させることができる。
この反射板15は、図3に示すように、基板11の中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて反射光の光量が徐々に少量になるように形成されている。
【0027】
一方、複数の透過穴21は、図2、図3に示すように、基板11の中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて開口径D1が徐々に大きくなるように形成されている。
よって、反射光16を基板11の全域にわたって照射させることで、複数の透過穴21の透過光17をレンズ18全体に均一に拡散させることができる。
これにより、図3に示すように、レンズ18から出力する出力光19(図1参照)の均一性を調整できる。
【0028】
また、複数の透過穴21の透過光17をレンズ18全体に均一に拡散させることで、レンズ18のうち集光レンズ部23から集中光19aを出力するとともに、分散光レンズ部(その他の部位)24から分散光19bを出力することができる(図1参照)。
【0029】
さらに、図1に示すように、照明器具10に反射板15を設け、かつ基板11に複数の透過穴21を形成するだけの簡素な構成で集中光19aおよび分散光19bの両方の出力光19を同時に出力できる。
これにより、照明器具10のコンパクト化を図り、さらに照明器具10のコストを抑えることができる。
【0030】
また、図4(A),(B)に示すように、基板11に複数の透過穴21を開口することで、照明器具10内の空気が複数の透過穴21を通過して基板11の上下の空間10a,10bに流動する。
このように、照明器具10内の空気を、複数の透過穴21を経て対流させることで、発光素子12の放熱をおこなうことができる。
特に、基板11を金属製の部材とすることで、発光素子12の放熱性を一層高めて、発光素子12の冷却性をさらに高めることができる。
【0031】
つぎに、第2実施形態〜第3実施形態の照明器具を図5〜図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態〜第3実施形態の照明器具において第1実施形態の照明器具10と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
【0032】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る照明器具30について説明する。
図5に示すように、照明器具30は、第1実施形態の基板11を上下方向に矢印の如く移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節するように構成したもので、その他の構成は第1実施形態に係る照明器具10と同じである。
【0033】
ここで、基板11を上下方向に移動させる手段としては、照明器具30に移動機構を備えて基板11を自動的に移動させることや、移動機構を備えないで基板11を手動で移動させるなどの方法が選択可能である。
【0034】
図6(A)に示すように、基板11をレンズ18側に下方向に矢印Aの如く移動することで、基板11をレンズ18に近づけることができる。よって、複数の透過穴21を透過した透過光17は、複数の透過穴21と殆ど同じ形状の状態でレンズ18に導かれる。
すなわち、複数の透過穴21を透過した透過光17を、レンズ18のうち複数の透過穴21に対向する部位にのみ導くことができる。
【0035】
一方、図6(B)に示すように、基板11を反射板側に上方向に矢印Bの如く移動させることで、基板11をレンズ18から離すことができる。
これにより、複数の透過穴21を透過した透過光17を、レンズ18全域に導くことができる。
【0036】
すなわち、第2実施形態に係る照明器具30によれば、基板11を上下方向に移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節することで、複数の透過穴21を透過した透過光17をレンズ18から出力する際に、レンズ18による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
これにより、レンズ18の種類を変えることなく、レンズ18から出力される集光・分散の程度を調整できる。
【0037】
加えて、第2実施形態に係る照明器具30によれば、第1実施形態に係る照明器具10と同様の効果を得ることができる。
【0038】
なお、照明器具30は、第1実施形態の基板11を左右方向に移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節することも可能である。
基板11を左右方向に移動させることで、基板11を上下方向に移動させた場合と同様に、複数の透過穴21を透過した透過光17をレンズ18から出力する際に、レンズ18による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
【0039】
ここで、基板11を左右方向に移動させる手段としては、基板11を上下方向に移動させる場合と同様に、照明器具30に移動機構を備えて基板11を自動的に移動させることや、移動機構を備えないで基板11を手動で移動させるなどの方法が選択可能である。
【0040】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る照明器具40について説明する。
図7に示すように、照明器具40は、基板41を回転してレンズ42に対する複数の透過穴43の位置を調節するように構成したもので、その他の構成は第1実施形態に係る照明器具10と同じである。
【0041】
ここで、基板41を回転させる手段としては、照明器具30に移動機構を備えて基板41を自動的に回転させることや、移動機構を備えないで基板41を手動で回転させるなどの方法が選択可能である。
【0042】
図8に示すように、基板41は、外形が8角形に形成され、中央部41a上面に発光素子12が設けられ、外形に沿った同心円上に複数の透過穴43が間隔(ピッチ)で形成されている。
具体的には、複数の透過穴43は、最大開口径D2、中間開口径D2、最小開口径D2の3種類の透過穴43a,43b,43cが、この順で時計回り方向に間隔(ピッチ)で形成されている。
【0043】
図9に示すように、レンズ42は、複数の透過穴43が形成された円弧と同心円上に複数の集光レンズ部45を備えている。
複数の集光レンズ部45は、複数の透過穴43と同様の間隔(ピッチ)で、かつ、複数の透過穴43の開口径D2に対して一回り大きなレンズ径D3で形成されている。
【0044】
具体的には、複数の集光レンズ部45は、最大レンズ径D3、中間レンズ径D3、最小レンズ径D3の3種類の集光レンズ部45a,45b,45cが、この順で時計回り方向に間隔(ピッチ)で形成されている。
【0045】
よって、図10(A)に示すように、基板41を回転しない状態で、最大レンズ径D3の集光レンズ部45aに対応させて最大開口径D2の透過穴43aを対応させ、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに対応させて中間開口径D2の透過穴43bを対応させ、最小レンズ径D3の集光レンズ部45cに対応させて最小開口径D2の透過穴43cを対応させることができる。
【0046】
これにより、複数の透過穴43を透過した全ての透過光17(図7参照)を複数の集光レンズ部45に導くことができる。
すなわち、複数の透過穴43を透過した全ての透過光17を複数の集光レンズ部45から出力することができる。
【0047】
一方、図10(B)に示すように、基板41を時計回り方向(矢印C方向)に30°回転することで、最大レンズ径D3の集光レンズ部45aに対応させて最小開口径D2の透過穴43cを対応させ、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに対応させて最大開口径D2の透過穴43aを対応させ、最小レンズ径D3の集光レンズ部45cに対応させて中央開口径D2の透過穴43bを対応させることができる。
【0048】
ここで、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bは、最大開口径D2の透過穴43aより小径に形成されている。
よって、例えば、最大開口径D2の透過穴43aを透過した透過光17(図7参照)の一部を、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに導かないようにできる。
これにより、複数の透過穴43を透過した一部の透過光17を複数の集光レンズ部45から出力させないようにできる。
【0049】
以上説明したように、第3実施形態に係る照明器具40によれば、基板41を回転してレンズ45に対する複数の透過穴43の位置を調節することで、複数の透過穴43を透過した透過光17(図7参照)をレンズ45から出力する際に、レンズ45による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
これにより、レンズ45の種類を変えることなく、レンズ45から出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【0050】
加えて、第3実施形態に係る照明器具40によれば、第1実施形態に係る照明器具10と同様の効果を得ることができる。
【0051】
なお、本発明に係る照明器具10は、前述した第1実施形態〜第3実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、第1実施形態〜第3実施形態では、透過穴21,43を開口径D1の円形穴に形成した例について説明したが、これに限らないで、透過穴21,43を多角形状などの他の形状に形成することも可能である。
【0052】
また、第1実施形態〜第3実施形態で示した照明器具10,30,40、基板11,41、発光素子12、反射板15、レンズ18,42、透過穴21,43、集光レンズ部23,45および分散光レンズ部24などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
10,30,40 照明器具
11,41 基板
12 発光素子
15 反射板
18,42 レンズ
21,43 透過穴
23,45 集光レンズ部
24 分散光レンズ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子から発光された拡散光をレンズで集光して集中光として出力する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
図11に示す照明器具100は発光素子101にレンズ102を組み合わせることで、発光素子101から発光された拡散光をレンズ102で集光させて集中光103として出力することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、単一の照明器具で集中光103に加えて分散光を出力するものが望まれている。単一の照明器具で集中光103および分散光を出力する手段として、例えば、図12に示す照明器具110ように、発光素子101をレンズ102から大きく離して設けることが考えられる。
【0004】
発光素子101をレンズ102から大きく離すことで、発光素子101から発光された拡散光をレンズ102全域にわたって導くことができる。
これにより、レンズ102のうちの集光レンズ部102aから集中光103を出力することができ、レンズ102のうちの分散光レンズ部102bから分散光104を出力することできる。
しかし、図12に示すように、発光素子101をレンズ102から大きく離した場合、照明器具110の高さ寸法が大きくなり、かつ、照明器具110が大きくなることで照明器具110のコストも高くなる。
【0005】
一方、集中光103に加えて分散光104を出力するもう一つの手段として、発光素子101から発光された拡散光を集光する集光レンズと、発光素子101から発光された拡散光を分散する分散光レンズとの2つのレンズを発光素子101に組み合わせる方法が考えられる。
しかし、発光素子101に集光レンズおよび分散光レンズの2つのレンズを組み合わせることは難しく、2つのレンズを組み合わせて一つの発光素子101から集中光103と分散光104の両方の光を同時に出力することは難しいとされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−210492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、自動車や電車などの車両室内の照明には、車室全体のエリアを照らす室内灯と手元周りのエリアを照らすスポットライトが設置されている。
室内灯は車室全体のエリアを照らす必要があるので分散光を出力する光源を用いることが好ましい。一方、スポットライトは手元周りのエリアを照らす必要があるので集中光を出力する光源を用いることが好ましい。
【0008】
しかし、分散光および集中光の両方の光を同時に出力できる照明器具は、室内灯およびスポットライトの2つの光源(すなわち、複数の光源)が必要になるため、照明器具が大きくなり、かつ、照明器具のコストも高くなる。
【0009】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は分散光および集中光の両方の光を同時に出力でき、また照明器具のコンパクト化を図り、さらに照明器具のコストを抑えることができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基板に発光素子が実装され、前記発光素子から出射した光を反射板で反射させ、反射させた反射光をレンズを経て出力する照明器具であって、前記レンズに前記反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部を備え、前記基板に複数の透過穴が開口され、前記複数の透過穴の形状、配置を選択することにより、前記複数の透過穴で前記反射光の透過量を調整するとともに、前記複数の透過穴を経て空気を対流させて前記発光素子の放熱をおこなうことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記基板を上下左右方向に移動して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記基板を回転して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、基板に複数の透過穴を開け、透過穴の形状や、透過穴の配置をそれぞれ選択可能とした。そして、透過穴で反射光の透過量を調整するようにした。
このように、透過穴で反射光の透過量を調整することで、透過穴の透過光をレンズ全体に均一に拡散させてレンズから出力する光の均一性を調整できる。
【0014】
また、複数の透過穴で反射光の透過量を調整することで、透過穴の透過光をレンズ全体に均一に拡散させることができる。
これにより、レンズのうち集光レンズ部から集中光を出力するとともに、その他の部位から分散光を出力することができる。
【0015】
さらに、照明器具に反射板を設け、かつ基板に透過穴を形成するだけの簡素な構成で分散光および集中光の両方の光を同時に出力できる。
これにより、照明器具のコンパクト化を図り、さらに照明器具のコストを抑えることができる。
【0016】
また、本発明では、基板を上下左右方向に移動してレンズに対する複数の透過穴の位置を調節可能とした。そして、複数の透過穴を透過した光をレンズから出力する際にレンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光できるようにした。
これにより、レンズの種類を変えることなく、レンズから出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【0017】
さらに、本発明では、基板を回転してレンズに対する複数の透過穴の位置を調節可能とした。そして、複数の透過穴を透過した光をレンズから出力する際にレンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光できるようにした。
これにより、レンズの種類を変えることなく、レンズから出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る照明器具の第1実施形態を示す断面図
【図2】第1実施形態の基板および発光素子を示す平面図
【図3】第1実施形態の照明器具のレンズから出力する光を均一に調整する例を説明する断面図
【図4】第1実施形態の照明器具内の空気を対流させる例を説明する断面図
【図5】本発明に係る照明器具の第2実施形態を示す断面図
【図6】第2実施形態の基板を上下方向に移動させる例を説明する断面図
【図7】本発明に係る照明器具の第3実施形態を示す断面図
【図8】第3実施形態の基板を示す平面図
【図9】第3実施形態のレンズを示す平面図
【図10】(A)は第3実施形態の基板を回転しない状態を示す平面図、(B)は第3実施形態の基板を回転した状態を示す平面図
【図11】従来の照明器具を示す断面図
【図12】従来のもう一つの照明器具を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【0020】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る照明器具10について説明する。
図1に示すように、照明器具10は、基板11と、基板11に実装された発光素子12と、発光素子12から出射した拡散光13を反射させる反射板15と、反射板15で反射させた反射光16を出力するレンズ18とを備えている。
【0021】
発光素子12は、基板11に実装され、拡散光13を発光する光源である。発光素子12としては、好ましくは、発光ダイオード(LED)が用いられている。
【0022】
図2に示すように、基板11は、一例として金属製の部材であり、中央部11a上面に発光素子12が設けられ、複数の透過穴21が開口された略矩形状の部材である。
複数の透過穴21は、中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて開口径D1が徐々に大きくなるように形成された円形の穴である。
【0023】
なお、複数の透過穴21は、形状や配置をそれぞれ選択することで、複数の透過穴21を反射光16が透過する際に、複数の透過穴21で反射光16(図1参照)の透過量を調整することができる。
【0024】
図1に示すように、反射板15は、基板11の上方に設けられている。この反射板15は、発光素子12の上方部位15aが発光素子12に向けて突出するように凸面状に形成され、上方部位15aの周囲部位15bが外側に向けて徐々に下り勾配に傾斜するように形成されている。
この反射板15は、発光素子12から出射した拡散光13を基板11の全域にわたって略均一に反射させる部材である。
【0025】
レンズ18は、基板11の下方に設けられている。このレンズは、発光素子12の下方部位に集光レンズ部23を備え、集光レンズ部23の周囲に分散光レンズ部24を備えている。
集光レンズ部23は、複数の透過穴21を透過した透過光を集光させて集中光として出力する部位である。
分散光レンズ部24は、複数の透過穴21を透過した透過光を分散光として出力する部位である。
【0026】
照明器具10によれば、図1に示すように、発光素子12から反射板15に向けて拡散光13を出射し、出射した拡散光13を反射板15で反射させて反射光16を基板11の全域にわたって略均一に照射させることができる。
この反射板15は、図3に示すように、基板11の中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて反射光の光量が徐々に少量になるように形成されている。
【0027】
一方、複数の透過穴21は、図2、図3に示すように、基板11の中央部11aから外側部11bに向けて放射状に離れるにつれて開口径D1が徐々に大きくなるように形成されている。
よって、反射光16を基板11の全域にわたって照射させることで、複数の透過穴21の透過光17をレンズ18全体に均一に拡散させることができる。
これにより、図3に示すように、レンズ18から出力する出力光19(図1参照)の均一性を調整できる。
【0028】
また、複数の透過穴21の透過光17をレンズ18全体に均一に拡散させることで、レンズ18のうち集光レンズ部23から集中光19aを出力するとともに、分散光レンズ部(その他の部位)24から分散光19bを出力することができる(図1参照)。
【0029】
さらに、図1に示すように、照明器具10に反射板15を設け、かつ基板11に複数の透過穴21を形成するだけの簡素な構成で集中光19aおよび分散光19bの両方の出力光19を同時に出力できる。
これにより、照明器具10のコンパクト化を図り、さらに照明器具10のコストを抑えることができる。
【0030】
また、図4(A),(B)に示すように、基板11に複数の透過穴21を開口することで、照明器具10内の空気が複数の透過穴21を通過して基板11の上下の空間10a,10bに流動する。
このように、照明器具10内の空気を、複数の透過穴21を経て対流させることで、発光素子12の放熱をおこなうことができる。
特に、基板11を金属製の部材とすることで、発光素子12の放熱性を一層高めて、発光素子12の冷却性をさらに高めることができる。
【0031】
つぎに、第2実施形態〜第3実施形態の照明器具を図5〜図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態〜第3実施形態の照明器具において第1実施形態の照明器具10と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
【0032】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る照明器具30について説明する。
図5に示すように、照明器具30は、第1実施形態の基板11を上下方向に矢印の如く移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節するように構成したもので、その他の構成は第1実施形態に係る照明器具10と同じである。
【0033】
ここで、基板11を上下方向に移動させる手段としては、照明器具30に移動機構を備えて基板11を自動的に移動させることや、移動機構を備えないで基板11を手動で移動させるなどの方法が選択可能である。
【0034】
図6(A)に示すように、基板11をレンズ18側に下方向に矢印Aの如く移動することで、基板11をレンズ18に近づけることができる。よって、複数の透過穴21を透過した透過光17は、複数の透過穴21と殆ど同じ形状の状態でレンズ18に導かれる。
すなわち、複数の透過穴21を透過した透過光17を、レンズ18のうち複数の透過穴21に対向する部位にのみ導くことができる。
【0035】
一方、図6(B)に示すように、基板11を反射板側に上方向に矢印Bの如く移動させることで、基板11をレンズ18から離すことができる。
これにより、複数の透過穴21を透過した透過光17を、レンズ18全域に導くことができる。
【0036】
すなわち、第2実施形態に係る照明器具30によれば、基板11を上下方向に移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節することで、複数の透過穴21を透過した透過光17をレンズ18から出力する際に、レンズ18による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
これにより、レンズ18の種類を変えることなく、レンズ18から出力される集光・分散の程度を調整できる。
【0037】
加えて、第2実施形態に係る照明器具30によれば、第1実施形態に係る照明器具10と同様の効果を得ることができる。
【0038】
なお、照明器具30は、第1実施形態の基板11を左右方向に移動させてレンズ18に対する複数の透過穴21の位置を調節することも可能である。
基板11を左右方向に移動させることで、基板11を上下方向に移動させた場合と同様に、複数の透過穴21を透過した透過光17をレンズ18から出力する際に、レンズ18による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
【0039】
ここで、基板11を左右方向に移動させる手段としては、基板11を上下方向に移動させる場合と同様に、照明器具30に移動機構を備えて基板11を自動的に移動させることや、移動機構を備えないで基板11を手動で移動させるなどの方法が選択可能である。
【0040】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る照明器具40について説明する。
図7に示すように、照明器具40は、基板41を回転してレンズ42に対する複数の透過穴43の位置を調節するように構成したもので、その他の構成は第1実施形態に係る照明器具10と同じである。
【0041】
ここで、基板41を回転させる手段としては、照明器具30に移動機構を備えて基板41を自動的に回転させることや、移動機構を備えないで基板41を手動で回転させるなどの方法が選択可能である。
【0042】
図8に示すように、基板41は、外形が8角形に形成され、中央部41a上面に発光素子12が設けられ、外形に沿った同心円上に複数の透過穴43が間隔(ピッチ)で形成されている。
具体的には、複数の透過穴43は、最大開口径D2、中間開口径D2、最小開口径D2の3種類の透過穴43a,43b,43cが、この順で時計回り方向に間隔(ピッチ)で形成されている。
【0043】
図9に示すように、レンズ42は、複数の透過穴43が形成された円弧と同心円上に複数の集光レンズ部45を備えている。
複数の集光レンズ部45は、複数の透過穴43と同様の間隔(ピッチ)で、かつ、複数の透過穴43の開口径D2に対して一回り大きなレンズ径D3で形成されている。
【0044】
具体的には、複数の集光レンズ部45は、最大レンズ径D3、中間レンズ径D3、最小レンズ径D3の3種類の集光レンズ部45a,45b,45cが、この順で時計回り方向に間隔(ピッチ)で形成されている。
【0045】
よって、図10(A)に示すように、基板41を回転しない状態で、最大レンズ径D3の集光レンズ部45aに対応させて最大開口径D2の透過穴43aを対応させ、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに対応させて中間開口径D2の透過穴43bを対応させ、最小レンズ径D3の集光レンズ部45cに対応させて最小開口径D2の透過穴43cを対応させることができる。
【0046】
これにより、複数の透過穴43を透過した全ての透過光17(図7参照)を複数の集光レンズ部45に導くことができる。
すなわち、複数の透過穴43を透過した全ての透過光17を複数の集光レンズ部45から出力することができる。
【0047】
一方、図10(B)に示すように、基板41を時計回り方向(矢印C方向)に30°回転することで、最大レンズ径D3の集光レンズ部45aに対応させて最小開口径D2の透過穴43cを対応させ、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに対応させて最大開口径D2の透過穴43aを対応させ、最小レンズ径D3の集光レンズ部45cに対応させて中央開口径D2の透過穴43bを対応させることができる。
【0048】
ここで、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bは、最大開口径D2の透過穴43aより小径に形成されている。
よって、例えば、最大開口径D2の透過穴43aを透過した透過光17(図7参照)の一部を、中間レンズ径D3の集光レンズ部45bに導かないようにできる。
これにより、複数の透過穴43を透過した一部の透過光17を複数の集光レンズ部45から出力させないようにできる。
【0049】
以上説明したように、第3実施形態に係る照明器具40によれば、基板41を回転してレンズ45に対する複数の透過穴43の位置を調節することで、複数の透過穴43を透過した透過光17(図7参照)をレンズ45から出力する際に、レンズ45による集光状態あるいは拡散状態を調光できる。
これにより、レンズ45の種類を変えることなく、レンズ45から出力される集光・分散の程度を調整することができる。
【0050】
加えて、第3実施形態に係る照明器具40によれば、第1実施形態に係る照明器具10と同様の効果を得ることができる。
【0051】
なお、本発明に係る照明器具10は、前述した第1実施形態〜第3実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、第1実施形態〜第3実施形態では、透過穴21,43を開口径D1の円形穴に形成した例について説明したが、これに限らないで、透過穴21,43を多角形状などの他の形状に形成することも可能である。
【0052】
また、第1実施形態〜第3実施形態で示した照明器具10,30,40、基板11,41、発光素子12、反射板15、レンズ18,42、透過穴21,43、集光レンズ部23,45および分散光レンズ部24などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
10,30,40 照明器具
11,41 基板
12 発光素子
15 反射板
18,42 レンズ
21,43 透過穴
23,45 集光レンズ部
24 分散光レンズ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に発光素子が実装され、前記発光素子から出射した光を反射板で反射させ、反射させた反射光をレンズを経て出力する照明器具であって、
前記レンズに前記反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部を備え、
前記基板に複数の透過穴が開口され、前記複数の透過穴の形状、配置を選択することにより、
前記複数の透過穴で前記反射光の透過量を調整するとともに、前記複数の透過穴を経て空気を対流させて前記発光素子の放熱をおこなうことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
請求項1の照明器具において、前記基板を上下左右方向に移動して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、
前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【請求項3】
請求項2の照明器具において、前記基板を回転して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、
前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【請求項1】
基板に発光素子が実装され、前記発光素子から出射した光を反射板で反射させ、反射させた反射光をレンズを経て出力する照明器具であって、
前記レンズに前記反射光を集光させて集中光として出力する集光レンズ部を備え、
前記基板に複数の透過穴が開口され、前記複数の透過穴の形状、配置を選択することにより、
前記複数の透過穴で前記反射光の透過量を調整するとともに、前記複数の透過穴を経て空気を対流させて前記発光素子の放熱をおこなうことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
請求項1の照明器具において、前記基板を上下左右方向に移動して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、
前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【請求項3】
請求項2の照明器具において、前記基板を回転して前記レンズに対する前記複数の透過穴の位置を調節することにより、
前記複数の透過穴を透過した光を前記レンズから出力する際に前記レンズによる集光状態あるいは拡散状態を調光可能としたことを特徴とする。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−260505(P2010−260505A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114627(P2009−114627)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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