説明

照明装置

【課題】照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える部分を大きくする。
【解決手段】光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの主光軸線1a',1b',1c',1d',1e',1f'が、照明装置全体の主光軸線を中心に放射状に指向せしめられるように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fを環状に配列し、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fを光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの外側に配置した照明装置において、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外側に光源3a,3b,3c,3d,3e,3fを環状に配列し、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fから照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fを光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの外側に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光源の主光軸線が、照明装置全体の主光軸線を中心に放射状に指向せしめられるように、複数の光源が環状に配列され、複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタが複数の光源の外側に配置された照明装置に関し、特には、照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える部分を大きくすることができる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の光源の主光軸線が、照明装置全体の主光軸線を中心に放射状に指向せしめられるように、複数の光源が環状に配列され、複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタが複数の光源の外側に配置された照明装置(灯具)が知られている。この種の照明装置(灯具)の例としては、例えば特開2005−251533号公報に記載されたものがある。
【0003】
特開2005−251533号公報に記載された照明装置(灯具)では、複数のLEDがフラットケーブルに実装され、LEDが外側を向くようにフラットケーブルが環状に支持されている。更に、特開2005−251533号公報に記載された照明装置(灯具)では、複数のLEDの外側に環状のリフレクタが配置され、複数のLEDから放射状に照射された光が、環状のリフレクタによって照明装置全体の主光軸線方向に反射されている。
【0004】
ところで、特開2005−251533号公報に記載された照明装置(灯具)では、環状に配列された複数のLEDと、それらの外側に配置されたリフレクタとが、1組のみ設けられている。
【0005】
そのため、特開2005−251533号公報に記載された照明装置(灯具)では、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分を大きくするためにリフレクタの反射面を大きくすると、リフレクタの反射面のうち、LEDから遠い部分が、照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまう。一方、リフレクタの反射面が照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまうのを回避するために、LEDから近い位置にのみ、リフレクタの反射面を配置し、LEDから遠い位置にはリフレクタの反射面を配置しないようにすると、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分が小さくなってしまう。
【0006】
【特許文献1】特開2005−251533号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記問題点に鑑み、本発明は、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタの反射面のうち、光源から遠い部分が照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまうのを回避することができる照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
換言すれば、本発明は、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタの反射面の全体が照明装置全体の主光軸線方向から明るく見えるようにすることができる照明装置を提供することを目的とする。
【0009】
つまり、本発明は、照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える部分を大きくすることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、複数の光源の主光軸線が、照明装置全体の主光軸線を中心に放射状に指向せしめられるように、複数の光源を環状に配列し、前記複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタを前記複数の光源の外側に配置した照明装置において、前記リフレクタの外側に更なる複数の光源を環状に配列し、前記更なる複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するための更なるリフレクタを前記更なる複数の光源の外側に配置したことを特徴とする照明装置が提供される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記リフレクタの外周部分と前記更なる複数の光源とを照明装置の径方向に重複させて配列すると共に、前記更なる複数の光源を前記リフレクタの反射面の背面側に配置することを特徴とする請求項1に記載の照明装置が提供される。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記複数の光源と前記更なる複数の光源とを照明装置全体の主光軸線方向にオフセットさせて配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置が提供される。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記複数の光源の数と同数の反射面を前記リフレクタに形成し、前記更なる複数の光源の数と同数の反射面を前記更なるリフレクタに形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置が提供される。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、前記複数の光源の個数よりも前記更なる複数の光源の個数を多くしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の照明装置では、複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタの外側に更なる複数の光源が環状に配列されている。更に、更なる複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するための更なるリフレクタが、更なる複数の光源の外側に配置されている。
【0016】
詳細には、請求項1に記載の照明装置では、環状に配列された複数の光源の外側であって、それらの複数の光源から比較的近い位置にリフレクタが配置され、更に、そのリフレクタの外側に環状に配列された更なる複数の光源の外側であって、それらの更なる複数の光源から比較的近い位置に更なるリフレクタが配置されている。
【0017】
そのため、請求項1に記載の照明装置では、環状に配列された複数の光源から照射された光によって、リフレクタの反射面の全体が、照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える。更に、環状に配列された更なる複数の光源から照射された光によって、更なるリフレクタの反射面の全体が、照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える。
【0018】
その結果、請求項1に記載の照明装置によれば、特開2005−251533号公報に記載された照明装置のように、環状に配列された複数の光源と、それらの外側に配置されたリフレクタとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタの反射面のうち、光源から遠い部分が照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまうのを回避することができる。
【0019】
換言すれば、請求項1に記載の照明装置によれば、特開2005−251533号公報に記載された照明装置のように、環状に配列された複数の光源と、それらの外側に配置されたリフレクタとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線方向から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタの反射面の全体が照明装置全体の主光軸線方向から明るく見えるようにすることができる。
【0020】
つまり、請求項1に記載の照明装置によれば、特開2005−251533号公報に記載された照明装置のように、環状に配列された複数の光源と、それらの外側に配置されたリフレクタとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線方向から明るく光って見える部分を大きくすることができる。
【0021】
請求項2に記載の照明装置では、リフレクタの外周部分と、そのリフレクタの外側に環状に配列された更なる複数の光源とが、照明装置の径方向に重複して配列されている。更に、更なる複数の光源が、リフレクタの反射面の背面側に配置されている。
【0022】
換言すれば、請求項2に記載の照明装置では、更なる複数の光源が、照明装置全体の主光軸線方向から見えないように、リフレクタの外周部分によって覆い隠されている。
【0023】
そのため、請求項2に記載の照明装置によれば、リフレクタの外周部分と更なる複数の光源とが照明装置の径方向に重複して配列されない場合よりも、リフレクタの外周部分と、更なるリフレクタの内周部分とを照明装置の径方向に近接させて配置することができる。
【0024】
換言すれば、請求項2に記載の照明装置によれば、リフレクタの外周部分と更なる複数の光源とが照明装置の径方向に重複して配列されない場合よりも、照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまうリフレクタの外周部分と更なるリフレクタの内周部分との間の部分を小さくすることができる。
【0025】
つまり、請求項2に記載の照明装置によれば、リフレクタの外周部分と更なる複数の光源とが照明装置の径方向に重複して配列されない場合よりも、照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまう部分を小さくすることができる。
【0026】
複数の光源と更なる複数の光源とを照明装置全体の主光軸線方向の同一レベルに配置しつつ、それらの光源を1枚の基板に実装しようとすると、複数の光源を基板の一方の面に実装し、更なる複数の光源を基板の他方の面に実装する必要が生じてしまう。
【0027】
この点に鑑み、請求項3に記載の照明装置では、複数の光源と更なる複数の光源とが照明装置全体の主光軸線方向にオフセットして配置されている。そのため、請求項3に記載の照明装置によれば、複数の光源と更なる複数の光源とを基板の同一の面に実装することができる。
【0028】
特開2005−251533に記載された照明装置のように、複数の光源から照射された光を反射するためのリフレクタに1個のみの反射面が形成されている場合には、その反射面に、照明装置全体の主光軸線方向から明るく見える部分と暗く見える部分とが生じてしまうおそれがある。
【0029】
この点に鑑み、請求項4に記載の照明装置では、複数の光源の数と同数の反射面がリフレクタに形成され、更なる複数の光源の数と同数の反射面が更なるリフレクタに形成されている。
【0030】
そのため、請求項4に記載の照明装置によれば、リフレクタの反射面あるいは更なるリフレクタの反射面に、照明装置全体の主光軸線方向から明るく見える部分と暗く見える部分とが生じてしまうおそれを低減することができる。
【0031】
換言すれば、請求項4に記載の照明装置によれば、リフレクタの反射面および更なるリフレクタの反射面の全体が照明装置全体の主光軸線方向から均一に明るく見えるようにすることができる。
【0032】
環状に配列された複数の光源の個数と、それらよりも外側に環状に配列された更なる複数の光源の個数とを等しくすると、複数の光源から照射された光を反射するためのリフレクタよりも、更なる光源から照射された光を反射するための更なるリフレクタが、照明装置全体の主光軸線方向から暗く見えてしまうおそれがある。
【0033】
この点に鑑み、請求項5に記載の照明装置では、複数の光源の個数よりも更なる複数の光源の個数が多くされている。そのため、請求項5に記載の照明装置では、複数の光源から照射された光を反射するためのリフレクタと、更なる光源から照射された光を反射するための更なるリフレクタとが、照明装置全体の主光軸線方向から同程度の明るさに見えるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の照明装置の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の照明装置の平面図、図2は第1の実施形態の照明装置の断面図、図3は第1の実施形態の照明装置の光路を示した図である。詳細には、図2(A)は図1のA−A線に沿った断面図、図2(B)は図1のB−B線に沿った断面図、図2(C)は図1のC−C線に沿った断面図である。図3(A)は図2(A)に示した断面における光路を示した図、図3(B)は図2(B)に示した断面における光路を示した図、図3(C)は図2(C)に示した断面における光路を示した図である。
【0035】
図1〜図3において、L’は照明装置全体の主光軸線を示しており、1a,1b,1c,1d,1e,1fは例えばLEDのような光源を示している。1a’は光源1aの主光軸線を示しており、1b’は光源1bの主光軸線を示しており、1c’は光源1cの主光軸線を示しており、1d’は光源1dの主光軸線を示しており、1e’は光源1eの主光軸線を示しており、1f’は光源1fの主光軸線を示している。
【0036】
また、図1〜図3において、2aは光源1aから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2a1はリフレクタ2aに形成された反射面を示している。2bは光源1bから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2b1はリフレクタ2bに形成された反射面を示している。2cは光源1cから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2c1はリフレクタ2cに形成された反射面を示している。2dは光源1dから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2d1はリフレクタ2dに形成された反射面を示している。2eは光源1eから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2e1はリフレクタ2eに形成された反射面を示している。2fは光源1fから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、2f1はリフレクタ2fに形成された反射面を示している。
【0037】
更に、図1〜図3において、3a,3b,3c,3d,3e,3fは例えばLEDのような光源を示している。3a’は光源3aの主光軸線を示しており、3b’は光源3bの主光軸線を示しており、3c’は光源3cの主光軸線を示しており、3d’は光源3dの主光軸線を示しており、3e’は光源3eの主光軸線を示しており、3f’は光源3fの主光軸線を示している。
【0038】
また、図1〜図3において、4aは光源3aから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4a1はリフレクタ4aに形成された反射面を示している。4bは光源3bから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4b1はリフレクタ4bに形成された反射面を示している。4cは光源3cから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4c1はリフレクタ4cに形成された反射面を示している。4dは光源3dから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4d1はリフレクタ4dに形成された反射面を示している。4eは光源3eから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4e1はリフレクタ4eに形成された反射面を示している。4fは光源3fから放射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向に反射するためのリフレクタを示しており、4f1はリフレクタ4fに形成された反射面を示している。
【0039】
更に、図1〜図3において、5はブラケットを示しており、6は光源1a,1b,1c,1d,1e,1f,3a,3b,3c,3d,3e,3fが実装された例えばフレキシブル基板のような基板を示している。
【0040】
図4はリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2f,4a,4b,4c,4d,4e,4fが取り外された状態における第1の実施形態の照明装置の平面図、図5は基板6の展開図である。
【0041】
第1の実施形態の照明装置では、図1および図2に示すように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの主光軸線1a’,1b’,1c’,1d’,1e’,1f’が、照明装置全体の主光軸線L’を中心に放射状に指向せしめられるように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fが環状に配列されている。また、図1および図3に示すように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから照射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上向き)に反射するためのリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fが、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの外側に配置されている。
【0042】
更に、第1の実施形態の照明装置では、図1および図2に示すように、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの主光軸線3a’,3b’,3c’,3d’,3e’,3f’が、照明装置全体の主光軸線L’を中心に放射状に指向せしめられるように、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fが環状に配列されている。詳細には、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fが、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外側に環状に配列されている。また、図1および図3に示すように、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fから照射された光を照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上向き)に反射するためのリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fが、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの外側に配置されている。
【0043】
詳細には、第1の実施形態の照明装置では、図1および図2に示すように、環状に配列された光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの外側であって、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから比較的近い位置にリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fが配置され、更に、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外側に環状に配列された光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの外側であって、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fから比較的近い位置にリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fが配置されている。
【0044】
そのため、第1の実施形態の照明装置では、図1および図3に示すように、環状に配列された光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから照射された光によって、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1の全体が、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から明るく光って見える。更に、環状に配列された光源3a,3b,3c,3d,3e,3fから照射された光によって、リフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fの反射面4a1,4b1,4c1,4d1,4e1,4f1の全体が、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から明るく光って見える。
【0045】
その結果、第1の実施形態の照明装置によれば、環状に配列された光源1a,1b,1c,1d,1e,1fと、それらの外側に配置されたリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1のうち、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから遠い部分が照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から暗く見えてしまうのを回避することができる。
【0046】
換言すれば、第1の実施形態の照明装置によれば、環状に配列された光源1a,1b,1c,1d,1e,1fと、それらの外側に配置されたリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から光って見える部分を大きくしつつ、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2f,4a,4b,4c,4d,4e,4fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1,4a1,4b1,4c1,4d1,4e1,4f1の全体が照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から明るく見えるようにすることができる。
【0047】
つまり、第1の実施形態の照明装置によれば、環状に配列された光源1a,1b,1c,1d,1e,1fと、それらの外側に配置されたリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fとが1組しか設けられていない場合よりも、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から明るく光って見える部分を大きくすることができる。
【0048】
更に、第1の実施形態の照明装置では、図1および図2に示すように、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分と、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外側に環状に配列された光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとが、照明装置の径方向(図2の左右方向)に重複して配列されている。更に、図2に示すように、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fが、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1の背面側(図2の下側)に配置されている。換言すれば、第1の実施形態の照明装置では、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fが、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図2の上側)から見えないように、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分によって覆い隠されている。
【0049】
そのため、第1の実施形態の照明装置によれば、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分と光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとが照明装置の径方向(図2の左右方向)に重複して配列されない場合よりも、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分と、リフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fの内周部分とを照明装置の径方向(図2の左右方向)に近接させて配置することができる。
【0050】
換言すれば、第1の実施形態の照明装置によれば、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分と光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとが照明装置の径方向(図2の左右方向)に重複して配列されない場合よりも、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から暗く見えてしまうリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分とリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fの内周部分との間の部分を小さくすることができる。
【0051】
つまり、第1の実施形態の照明装置によれば、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの外周部分と光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとが照明装置の径方向(図2の左右方向)に重複して配列されない場合よりも、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から暗く見えてしまう部分を小さくすることができる。
【0052】
また、第1の実施形態の照明装置では、図2に示すように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fと光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとが照明装置全体の主光軸線L’の方向(図2の上下方向)にオフセットして配置されている。そのため、第1の実施形態の照明装置によれば、図2、図4および図5に示すように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fと光源3a,3b,3c,3d,3e,3fとを基板6の同一の面に実装することができる。
【0053】
更に、第1の実施形態の照明装置では、図1に示すように、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの数と同数の反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1がリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fに形成され、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの数と同数の反射面4a1,4b1,4c1,4d1,4e1,4f1がリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fに形成されている。
【0054】
そのため、第1の実施形態の照明装置によれば、6個の光源1a,1b,1c,1d,1e,1fから照射された光を反射するために1個のみの反射面が形成されるのに伴って、その反射面に、照明装置全体の主光軸線L’の方向から明るく見える部分と暗く見える部分とが生じてしまうおそれを低減することができる。また、6個の光源3a,3b,3c,3d,3e,3fから照射された光を反射するために1個のみの反射面が形成されるのに伴って、その反射面に、照明装置全体の主光軸線L’の方向から明るく見える部分と暗く見える部分とが生じてしまうおそれを低減することができる。
【0055】
換言すれば、第1の実施形態の照明装置によれば、リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1およびリフレクタ4a,4b,4c,4d,4e,4fの反射面4a1,4b1,4c1,4d1,4e1,4f1の全体が照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から均一に明るく見えるようにすることができる。
【0056】
詳細には、第1の実施形態の照明装置では、光源1aを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1aを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2aの反射面2a1が構成されている。
【0057】
つまり、第1の実施形態の照明装置では、リフレクタ2aの反射面2a1が、照明装置全体の主光軸線L’を中心に放物線を回転させることにより得られた回転放物面によって構成されるのではなく、光源1aを通る線を中心に放物線を回転させることにより得られた回転放物面によって構成されている。
【0058】
換言すれば、第1の実施形態の照明装置では、リフレクタ2aの反射面2a1からの反射光のすべてが、照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上向き)に指向せしめられている。
【0059】
そのため、第1の実施形態の照明装置によれば、リフレクタ2aの反射面2a1の全面が照明装置全体の主光軸線L’の方向(図3の上側)から均一に明るく見えるようにすることができる。
【0060】
同様に、第1の実施形態の照明装置では、光源1bを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1bを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2bの反射面2b1が構成されている。更に、光源1cを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1cを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2cの反射面2c1が構成されている。
【0061】
また、第1の実施形態の照明装置では、光源1dを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1dを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2dの反射面2d1が構成されている。更に、光源1eを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1eを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2eの反射面2e1が構成されている。また、光源1fを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源1fを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ2fの反射面2f1が構成されている。
【0062】
同様に、第1の実施形態の照明装置では、光源3aを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3aを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4aの反射面4a1が構成されている。また、光源3bを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3bを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4bの反射面4b1が構成されている。更に、光源3cを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3cを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4cの反射面4c1が構成されている。
【0063】
また、第1の実施形態の照明装置では、光源3dを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3dを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4dの反射面4d1が構成されている。更に、光源3eを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3eを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4eの反射面4e1が構成されている。また、光源3fを通る線であって、照明装置全体の主光軸線L’と平行な線を中心に、光源3fを焦点とする放物線を回転させることにより得られた回転放物面によってリフレクタ4fの反射面4f1が構成されている。
【0064】
第2の実施形態の照明装置では、代わりに、回転放物面以外の任意の面によってリフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2f,4a,4b,4c,4d,4e,4fの反射面2a1,2b1,2c1,2d1,2e1,2f1,4a1,4b1,4c1,4d1,4e1,4f1を構成することも可能である。
【0065】
また、第1の実施形態の照明装置では、図1および図4に示すように、内側の光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの数と、外側の光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの数とが等しくされているが、第3の実施形態の照明装置では、代わりに、外側の光源の数を内側の光源の数より多くすることも可能である。
【0066】
更に、第1の実施形態の照明装置では、例えば抵抗、ダイオードなどのような電気部品(図示せず)が基板6上に光源1a,1b,1c,1d,1e,1f,3a,3b,3c,3d,3e,3fと共に実装されているが、第4の実施形態の照明装置では、代わりに、例えば抵抗、ダイオードなどのような電気部品を搭載するための基板を基板6とは別個に設けることも可能である。
【0067】
また、第1の実施形態の照明装置では、光源1a,1b,1c,1d,1e,1f,3a,3b,3c,3d,3e,3fとして同色のものが用いられているが、第5の実施形態の照明装置では、光源1a,1b,1c,1d,1e,1fの色と、光源3a,3b,3c,3d,3e,3fの色とを異ならせることも可能である。
【0068】
以下、本発明の照明装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の照明装置は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。従って、第6の実施形態の照明装置によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0069】
図6は第6の実施形態の照明装置の断面図である。第1の実施形態の照明装置では、図2に示すように、例えばアルミニウム、銅などの金属製、あるいは、樹脂製のブラケット5に対して基板6が例えば接着剤によって固定されているが、第6の実施形態の照明装置では、図6に示すように、ブラケット5と基板6との間に、例えばアルミニウムのような剛性を有する板材7が配置されている。詳細には、第6の実施形態の照明装置では、ヒートシンクとしての機能を有する板材7が、基板6を隔てて光源1a,1b,1c,1d,1e,1f,3a,3b,3c,3d,3e,3fの反対側にそれぞれ配置されている。
【0070】
以下、本発明の照明装置の第7から第10の実施形態について説明する。第7から第10の実施形態の照明装置は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。従って、第7から第10の実施形態の照明装置によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0071】
図7は第7の実施形態の照明装置の平面図、図8は第8の実施形態の照明装置の平面図、図9は第9の実施形態の照明装置の平面図、図10は第10の実施形態の照明装置の平面図である。第1の実施形態の照明装置では、図1に示すように、内側の光源1a,1b,1c,1d,1e,1fが6個設けられ、外側の光源3a,3b,3c,3d,3e,3fが6個設けられているが、第7の実施形態の照明装置では、図7に示すように、内側の光源1a,1b,1c,1d,1eが5個設けられ、外側の光源3a,3b,3c,3d,3eが5個設けられている。
【0072】
また、第8の実施形態の照明装置では、図8に示すように、内側の光源1a,1b,1c,1dが4個設けられ、外側の光源3a,3b,3c,3dが4個設けられている。更に、第9の実施形態の照明装置では、図9に示すように、内側の光源1a,1b,1cが3個設けられ、外側の光源3a,3b,3cが3個設けられている。また、第10の実施形態の照明装置では、図10に示すように、内側の光源1a,1bが2個設けられ、外側の光源3a,3bが2個設けられている。
【0073】
第11の実施形態では、上述した第1から第10の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の照明装置は、例えば車両用灯具、一般照明、遊技機器用照明などに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1の実施形態の照明装置の平面図である。
【図2】第1の実施形態の照明装置の断面図である。
【図3】第1の実施形態の照明装置の光路を示した図である。
【図4】リフレクタ2a,2b,2c,2d,2e,2f,4a,4b,4c,4d,4e,4fが取り外された状態における第1の実施形態の照明装置の平面図である。
【図5】基板6の展開図である。
【図6】第6の実施形態の照明装置の断面図である。
【図7】第7の実施形態の照明装置の平面図である。
【図8】第8の実施形態の照明装置の平面図である。
【図9】第9の実施形態の照明装置の平面図である。
【図10】第10の実施形態の照明装置の平面図である。
【符号の説明】
【0076】
1a,1b,1c,1d,1e,1f 光源
1a’,1b’,1c’ 主光軸線
1d’,1e’,1f’ 主光軸線
2a,2b,2c,2d,2e,2f リフレクタ
2a1,2b1,2c1 反射面
2d1,2e1,2f1 反射面
3a,3b,3c,3d,3e,3f 光源
3a’,3b’,3c’ 主光軸線
3d’,3e’,3f’ 主光軸線
4a,4b,4c,4d,4e,4f リフレクタ
4a1,4b1,4c1 反射面
4d1,4e1,4f1 反射面
5 ブラケット
6 基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源の主光軸線が、照明装置全体の主光軸線を中心に放射状に指向せしめられるように、複数の光源を環状に配列し、前記複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するためのリフレクタを前記複数の光源の外側に配置した照明装置において、前記リフレクタの外側に更なる複数の光源を環状に配列し、前記更なる複数の光源から照射された光を照明装置全体の主光軸線方向に反射するための更なるリフレクタを前記更なる複数の光源の外側に配置したことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記リフレクタの外周部分と前記更なる複数の光源とを照明装置の径方向に重複させて配列すると共に、前記更なる複数の光源を前記リフレクタの反射面の背面側に配置することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記複数の光源と前記更なる複数の光源とを照明装置全体の主光軸線方向にオフセットさせて配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記複数の光源の数と同数の反射面を前記リフレクタに形成し、前記更なる複数の光源の数と同数の反射面を前記更なるリフレクタに形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記複数の光源の個数よりも前記更なる複数の光源の個数を多くしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−47302(P2008−47302A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−219034(P2006−219034)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】