説明

照明装置

【課題】表示部をより適切に表示することのできる照明パネルを提供する。
【解決手段】透光性を有する表示部54が形成された照明パネル50と、前記照明パネル50をその裏側から照明することで前記表示部54を照明する照明用光源20と、前記照明用光源20からの光を拡散して前記表示部54に導く拡散板40と、前記照明用光源20から前記表示部54への光路の周囲を囲む囲み部32とを備え、前記囲み部32は、前記拡散板40を、当該囲み部32の内側において、前記照明用光源20と前記照明パネル50との間であって前記照明パネル50から前記照明用光源20側に離間した位置に保持する保持部34を有することを特徴とする照明装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明用光源を有する照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のインストゥルメントパネル等には、各種装置の操作状態等を示す表示部を照明用光源により照明する照明装置が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、図5に示すように、ハウジング130に固定された照明パネル150の裏側にLED120が設けられており、このLED120によって前記照明パネル150に形成された透光性を有する表示部が照明される照明装置100が開示されている。この照明装置100では、前記照明パネル150の裏側面に両面テープ等で拡散フィルム140が接着されており、この拡散フィルム140によって、前記LED120からの光が前記照明パネル150に対して均一な輝度で拡散される。
【特許文献1】特開2003−186427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の照明装置100では、前記拡散フィルム140と前記照明パネル150とが密着しており、前記LED120が点灯していないにも関わらず、太陽光等の外光の影響によって前記拡散フィルム140が前記表示部を通して見えてしまう場合がある。そして、前記拡散フィルム140が見えることで使用者等が前記表示部が表示されていると誤認するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、表示部をより適切に表示することのできる照明パネルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、透光性を有する表示部が形成された照明パネルと、前記照明パネルをその裏側から照明することで前記表示部を照明する照明用光源と、前記照明用光源からの光を拡散して前記表示部に導く拡散板と、前記照明用光源から前記表示部への光路の周囲を囲む囲み部とを備え、前記囲み部は、前記拡散板を、当該囲み部の内側において、前記照明用光源と前記照明パネルとの間であって前記照明パネルから前記照明用光源側に離間した位置に保持する保持部を有することを特徴とする照明装置を提供する(請求項1)。
【0007】
この装置によれば、前記保持部が、前記照明用光源と前記照明パネルとの間であって、前記照明パネルから前記照明用光源側に離間した位置に前記拡散板を保持するので、前記拡散板による前記照明パネルへの光の拡散作用が維持されるとともに、前記照明用光源が点灯されていない状態で前記拡散板が表側から視認されるのが抑制される。このことは、前記表示部の適切な表示を実現する。
【0008】
また、本発明において、前記照明パネルの互いに離間する複数の位置にそれぞれ前記表示部が形成されており、前記各表示部をそれぞれ照明する複数の照明用光源と、前記照明用光源からの光を拡散して前記各表示部にそれぞれ導く複数の拡散板と、前記照明用光源から前記各表示部への光路の周囲をそれぞれ囲む複数の囲み部とを備えるとともに、前記複数の囲み部は、その内側に前記拡散板を保持する前記保持部をそれぞれ有するとともに、前記各表示部を囲む位置で前記照明パネルに密接しているのが好ましい(請求項2)。
【0009】
この構造では、前記表示部毎に照明用光源、拡散板および囲み部が設けられており、各表示部にそれぞれ効率よく照明用光源からの光が導かれる。しかも、前記囲み部が各表示部を囲む位置で前記照明パネルに密接しており、この囲み部と照明パネルとの密接が、各囲み部内の照明用光源からの光の外部への漏洩すなわち前記光の他の表示部側への漏洩を抑制するので、各表示部がより適切に表示される。
【0010】
また、本発明において、前記囲み部を含むハウジングを備え、当該ハウジングは、前記照明パネルを前記照明用光源から表側に離間した位置に支持する支持部を有するのが好ましい(請求項3)。特に、前記照明パネルの互いに離間する複数の位置にそれぞれ前記表示部が形成されている場合には、前記複数の囲み部を含むハウジングを設け、当該ハウジングに、前記照明パネルを、前記複数の囲み部をまたぎ、かつ、前記各表示部が前記各照明用光源に対応する位置に配置される位置に支持する支持部を設けるのが好ましい(請求項4)。
【0011】
このようにすれば、前記拡散板と前記照明パネルとがそれぞれ前記ハウジングにより支持されるので、前記拡散板と照明パネルとの距離をより容易に適切な状態にすることができる。
【0012】
また、本発明において、前記囲み部の内壁は、前記照明用光源に向かうにしたがって互いに近接する方向に傾斜する形状を有し、前記保持部は、前記囲み部の内壁から内側に膨出する段部を有し、前記段部は、前記囲み部の内径が当該囲み部の内側に保持される前記拡散板の外径と同一あるいはこの拡散板の外径よりも大きくなる位置に設けられて、当該段部の内径が前記拡散板の外径よりも小さくなる位置まで突出する形状を有するのが好ましい(請求項5)。
【0013】
このようにすれば、前記拡散板を前記照明パネル側から容易に挿入することができるとともに、前記段部によって前記拡散板の照明用光源側への移動が規制されるので、前記拡散板を適切な位置に安定して保持することができる。
【0014】
また、前記保持部は、前記段部から前記照明パネル側に離間した位置に設けられて、前記囲み部の内壁から内側に突出する支持突起を有し、前記支持突起は、前記拡散板を前記段部との間で挟み込んで当該拡散板の前記照明パネル側への移動を規制する規制位置と、当該規制位置から外側に離間する方向に退避して前記拡散板の規制状態を解除する規制解除位置との間で弾性変形可能な形状を有していることが好ましい(請求項6)。
【0015】
このようにすれば、前記段部と前記支持突起とによって前記拡散板をより安定して保持することができるとともに、前記支持突起を前記規制解除位置に移動させつつ前記拡散板をこの支持突起と前記段部とによりその移動が規制される位置に配置することで、前記拡散板を容易に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、非照明時における拡散板の表側からの視認性を抑制し、表示部をより適切に表示することのできる照明パネルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
ここでは、本発明に係る照明装置がインストゥルメントパネルに取り付けられる場合について説明する。
【0019】
図1は、前記照明装置1の概略分解斜視図であり、図2はこの照明装置1の概略断面図である。前記照明装置1は、基板10と、複数のLED(照明用光源)20と、ハウジング30と、複数の拡散板40と、前記照明パネル50とを有している。この照明装置1は、図1および図2に示すように、インストゥルメントパネルの一部を構成する化粧板60の裏側に取り付けられている。より詳細には、前記照明装置1は、前記化粧板60の略中央部分に設けられた表裏に貫通する表示窓62と対応する位置に前記照明パネル50の後述する表示部54が配置されるように取り付けられている。そして、この照明装置1は、前記LED20からの光を前記照明パネル50に照射し、前記照明パネル50に形成された表示部54を照明することで前記表示部54を構成する所定の文字あるいは図形を照明表示する。
【0020】
前記照明パネル50は、前述のように、前記LED20により裏面から照明される部材である。この照明パネル50は、透光性を有する薄板であるが、図3に示すように、その一部が黒色に印刷されており、この印刷によって不透光性の非表示部52と透光性を有する複数の表示部54とが形成されている。本照明装置1では、前記LED20からの光が前記表示部54においてのみ表側に透過することで所定の表示を行う。
【0021】
本実施形態では、照明パネル50の互いに離間した位置に、シートベルトが着用されていないことを示す図形からなる第一表示部54aと、エアバッグが作動可能状態にあることを示す「AIR BAG ON」の文字からなる第二表示部54bと、エアバッグが作動不可能状態にあることを示す「AIR BAG OFF」の文字からなる第三表示部54cとがそれぞれ形成されている。
【0022】
前記照明パネル50の長手方向両端には、表裏に貫通する被係止孔58が形成されている。そして、この照明パネル50は、前記被係止孔58に後述するハウジング30のパネル係止突起38が挿入されることで前記ハウジング30の表側面に固定される。
【0023】
前記複数のLED20は、表側に発光することで前記操作パネル50の裏面を照明し、前記各表示部54a,54b,54cをそれぞれ照明するものである。これらLED20は、前記化粧板60の裏側に設けられた基板10上にそれぞれ実装されている。
【0024】
各LED20は、所定の制御回路等に接続されており、この制御回路からの信号に基づき所定のタイミングで点灯する。具体的には、前記第一表示部54aを照明するために2個の第一LED20aが実装されており、これら2個の第一LED20aはシートベルトが着用されていない場合に点灯して前記第一表示部54aを照明する。また、前記第二表示部54bを照明するために4個の第二LED20bが実装されており、これら4個の第二LED20bはエアバッグが作動不可能状態の場合に点灯して前記第二表示部54bを照明する。また、前記第三表示部54cを照明するために4個の第三LED20cが実装されており、これら4個の第三LED20cは、エアバッグが作動可能状態の場合に点灯して前記第三表示部54cを照明する。
【0025】
前記複数の拡散板40は、前記LED20からの光を均一な輝度に拡散させるための乳白色の薄板部材である。これら拡散板40は、前記LED20と前記表示部54との間に設けられて、各LED20からの光を拡散させ、その光を前記照明パネル50の各表示部54にそれぞれ均一に照射する。
【0026】
本実施形態では、前記各表示部54に対応して、3つの拡散板40が設けられており、各拡散板40によって各表示部54に対してそれぞれ効率よく前記各LED20の光が拡散される。具体的には、前記第一表示部54aに対して前記第一LED20aの光を拡散させる第一拡散板40aと、前記第二表示部54bに対して前記第二LED20bの光を拡散させる第二拡散板40bと、前記第三表示部54cに対して前記第三LED20cの光を拡散させる第三拡散板40cとが設けられている。
【0027】
前記ハウジング30は、前記基板10と前記照明パネル50との間に介在する略直方体の樹脂等からなる部材である。
【0028】
このハウジング30には、前記各LED20a,20b,20cから前記各表示部54a,54b,54cへの光路の周囲を囲む複数の囲み部32が設けられている。これら囲み部32は、表裏に延びて、表裏方向の所定の軸の四方を囲む形状を有しており、その内側に表裏に貫通する貫通孔を画設している。そして、これら囲み部32は、前記各表示部54a,54b,54cと前記各LED20a,20b,20cとそれぞれ対応する位置であって、各LED20a,20b,20cからの光がその内側を通って各表示部54a,54b,54cへ通過する位置に配置されることで、各LED20の光路の周囲を囲む。
【0029】
本実施形態では、各LED20a,20b,20cから各表示部54a,54b,54cへの光路を個別に囲むべく3つの囲み部32が設けられている。すなわち、前記ハウジング30には、前記第一LED20aから前記第一表示部54aへの光路を囲む第一囲み部32aと、前記第二LED20bから前記第二表示部54bへの光路を囲む第二囲み部32bと、前記第三LED20cから前記第三表示部54cへの光路を囲む第三囲み部32cとが設けられている。そして、これら囲み部32a,32b,32cは各囲み部32a,32b,32cを構成する壁によって互いに隔絶されており、各LED20a,20b,20cからの光線が各囲み部32a,32b,32cの通過途中に他の囲み部32a,32b,32c側に入り込まないように構成されている。本実施形態では、各囲み部32a,32b,32cは互いに一体に形成されている。
【0030】
前記各囲み部32a,32b,32cには、前記各拡散板40a,40b,40cを各囲み部32a,32b,32c内に個別に保持するための保持部34がそれぞれ設けられている。この保持部34は各囲み部32a,32b,32cの内壁33から内側に膨出する段部34aと、前記内壁33から内側に突出する支持突起34bとからなる。
【0031】
前記各囲み部32a,32b,32cの各内壁33は、裏側に向かうにしたがって互いに近接する方向に傾斜する形状を有しており、前記各拡散板40a,40b,40cを表側から容易に各囲み部32a,32b,32c内に挿入できるようになっている。そして、前記段部34aは、前記内壁33の表裏方向の略中間付近であって、前記各囲み部32a,32b,32cの内径がその内側に取り付けられる各拡散板40a,40b,40cの外径と同一あるいはこれら拡散板40a,40b,40cの外径よりも大きくなる位置に設けられている。また、前記段部34aは、その内径が前記拡散板40の外径よりも小さくなる位置まで突出する形状を有しており、各囲み部32a,32b,32c内に挿入された各拡散板40a,40b,40cの裏側面に当接することで、これら拡散板40a,40b,40cの裏側への移動を規制する。
【0032】
前記支持突起34bは、前記段部34aよりも表側に前記各拡散板40a,40b,40cの板厚分だけ離間した位置に設けられている。そして、前記支持突起34bは、前記段部34aと当接する位置に挿入された各拡散板40a,40b,40cの表側面と当接する位置まで突出する形状を有しており、この当接によって各拡散板40a,40b,40cの前記照明パネル50側すなわち表側への移動を規制する。このようにして、各拡散板40a,40b,40cは、前記段部34aと前記支持突起34bとによって挟持されることで各囲み部32a,32b,32cの略中間位置であって、前記照明パネル50から離間した位置に保持される。
【0033】
また、前記支持突起34bは、前記囲み部32の内壁33から内側に突出して前記各拡散板40a,40b,40cの表側への移動を規制する規制位置と、この規制位置から外側に離間する方向に退避して各拡散板40a,40b,40cの規制状態を解除する規制解除位置との間で弾性変形可能な形状を有している。従って、前記支持突起34bを前記規制解除位置に移動させることで、各拡散板40a,40b,40cを表側から容易に挿入することができる。
【0034】
前記ハウジング30の表側面には、表側に突出するパネル係止突起(支持部)38が設けられている。そして、このハウジング30は、このパネル係止突起38に前記照明パネル50の被係止孔58が挿入されることで、この照明パネル50をハウジング30の表側面に固定する。この状態において、前記照明パネル50は、各囲み部32a,32b,32cをまたぎ、各表示部54a,54b,54cを含む部分がそれぞれ各囲み部32a,32b,32cの表側の開口を覆う位置に配置される。また、前記照明パネル50は、照明パネル50と前記各囲み部32a,32b,32cとの間に隙間が形成されないように、各表示部54a,54b,54cを囲む非表示部52と各囲み部32a,32b,32cの表側面とが密接するように固定され、各LED20a,20b,20cからの光線が前記隙間を通って他の表示部54を照明しないように固定される。ここで、前記照明パネル50と前記ハウジング30との間に接着材等を介在させ、この接着材等により照明パネル50とハウジング30とを互いに固定してもよい。
【0035】
前記ハウジング30の裏側面には前記基板10が固定される。具体的には、前記基板10は、各囲み部32の裏側の開口を覆うようにハウジング30の裏側面に接着される。この状態にて、前記各LED20a,20b,20cは、前記各囲み部32a,32b,32cの内側に前記各表示部54と対応する位置に収容されて、各光が前記各拡散板40a,40b,40cを介して各表示部54a,54b,54cに照射される位置に配置される。また、この状態において、各LED20a,20b,20cから各表示部54a,54b,54cへの各光路の周囲が、前記各囲み部32a,32b,32cによって囲まれる。
【0036】
以上のように構成された本照明装置1では、前記LED20が点灯しておらず前記表示部54が表示されていない状態から、前記LED20が点灯すると、図4に示すように、LED20の光が前記表示部54から表側に透過し、表示部54が照明表示されて、前記エアバッグの作動状態等が運転者等に報知される。ここで、前述のように前記拡散板40は前記照明パネル50から離間した位置に保持されており、前記LED20が点灯していない状態では前記拡散板40を表側から視認するのは困難である。そのため、本照明装置1では、前記LED20が点灯していない状態で前記表示部54を介して前記拡散板40が見えるといった事態ひいては運転者等が前記LED20が点灯していると誤認する事態をより確実に回避することができる。
【0037】
また、前記LED20が点灯した状態では、各LED20a,20b,20cから各表示部54a,54b,54cへの各光路が前記各囲み部32a,32b,32cで囲まれており、囲み部32a,32b,32c間での光の透過が抑制されることで、各表示部54a,54b,54cはそれぞれ個別に適切に照明表示されることになる。
【0038】
ここで、前記表示部54、拡散板40、LED20の数は前記に限らない。例えば、複数の表示部54に対して1枚の拡散板40を設けてもよい。
【0039】
また、前記囲み部32の数や具体的な形状は前記に限らない。但し、前述のように、この囲み部32を、その内壁33を前記LED20側に向かうにしたがって互いに近接する方向に傾斜する形状とすれば、前記囲み部32の内側への前記拡散板40の取り付けが容易になる。
【0040】
また、前記拡散板40を保持する前記保持部34の具体的な構成は前記に限らない。例えば、前記拡散板40の側面と前記囲み部32の内壁33とが接着材等で固定される構成であってもよい。ただし、前述のように、囲み部32の内壁33に前記段部34aを設けておけば、比較的簡単な構成で前記拡散板40の前記LED20側への移動を規制することができる。また、前記支持突起34bを設けておけば、前記拡散板40の前記照明パネル50側への移動を容易に規制することができる。
【0041】
また、前記照明パネル50を固定する具体的な構成は前記に限らない。例えば、前記照明パネル50は、前記化粧板60等に固定されていてもよい。ただし、前述のように、前記ハウジング30によって前記照明パネル50を固定すれば、この照明パネル50と前記拡散板40との距離をより容易に適切な状態に維持することができる。
【0042】
また、前記拡散板40の具体的な位置は前記に限らない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る照明装置の概略分解斜視図である。
【図2】図1に示す照明装置の概略断面図である。
【図3】図1に示す照明装置の照明パネルの概略正面図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】従来の照明装置の概略断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 照明装置
10 基板
20 LED(照明用光源)
30 ハウジング
32 囲み部
34 保持部
34a 段部
34b 支持突起
38 パネル係止突起(支持部)
40 拡散板
50 照明パネル
54 表示部
60 化粧板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する表示部が形成された照明パネルと、
前記照明パネルをその裏側から照明することで前記表示部を照明する照明用光源と、
前記照明用光源からの光を拡散して前記表示部に導く拡散板と、
前記照明用光源から前記表示部への光路の周囲を囲む囲み部とを備え、
前記囲み部は、前記拡散板を、当該囲み部の内側において、前記照明用光源と前記照明パネルとの間であって前記照明パネルから前記照明用光源側に離間した位置に保持する保持部を有することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置であって、
前記照明パネルの互いに離間する複数の位置にそれぞれ前記表示部が形成されており、
前記各表示部をそれぞれ照明する複数の照明用光源と、
前記照明用光源からの光を拡散して前記各表示部にそれぞれ導く複数の拡散板と、
前記照明用光源から前記各表示部への光路の周囲をそれぞれ囲む複数の囲み部とを備えるとともに、
前記複数の囲み部は、その内側に前記拡散板を保持する前記保持部をそれぞれ有するとともに、前記各表示部を囲む位置で前記照明パネルに密接していることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の照明装置であって、
前記囲み部を含むハウジングを備え、
当該ハウジングは、前記照明パネルを前記照明用光源から表側に離間した位置に支持する支持部を有することを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項2に記載の照明装置であって、
前記複数の囲み部を含むハウジングを備え、
当該ハウジングは、前記照明パネルを、前記複数の囲み部をまたぎ、かつ、前記各表示部が前記各照明用光源に対応する位置に配置される位置に支持する支持部を有することを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置であって、
前記囲み部の内壁は、前記照明用光源に向かうにしたがって互いに近接する方向に傾斜する形状を有し、
前記保持部は、前記囲み部の内壁から内側に膨出する段部を有し、
前記段部は、前記囲み部の内径が当該囲み部の内側に保持される前記拡散板の外径と同一あるいはこの拡散板の外径よりも大きくなる位置に設けられて、当該段部の内径が前記拡散板の外径よりも小さくなる位置まで突出する形状を有することを特徴とする照明装置。
【請求項6】
請求項5に記載の照明装置であって、
前記保持部は、前記段部から前記照明パネル側に離間した位置に設けられて、前記囲み部の内壁から内側に突出する支持突起を有し、
前記支持突起は、前記拡散板を前記段部との間で挟み込んで当該拡散板の前記照明パネル側への移動を規制する規制位置と、当該規制位置から外側に離間する方向に退避して前記拡散板の規制状態を解除する規制解除位置との間で弾性変形可能な形状を有していることを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−128585(P2009−128585A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−302840(P2007−302840)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】