説明

燃料ホース

【課題】燃料タンク下方に位置する部材の点検手入れを行う場合に、取り外しが不要であり、且つ、燃料タンクの上下方向の角変位に対して容易に追従できる、燃料ホースを提供する。
【解決手段】燃料タンク11内の燃料を吸入しエンジン20の燃料供給部へ燃料を供給する燃料ポンプ110と前記燃料供給部とを接続する自動二輪車の燃料ホース112において、前記燃料供給部は、燃料ポンプ110より前方に配置され、燃料タンク11は、その後部に位置し車幅方向に延びる軸線まわりに上下方向に角変位可能となっており、燃料タンク11は、燃料ポンプ110が位置する底壁11aと、底壁11aに連なって底壁11aから前方上方に延びる立ち上がり壁11bと、を有し、燃料ホース112は、底壁11aの下方に位置する第1部分112aと、立ち上がり壁11bの前方に位置する第2部分112bと、を有しており、第2部分112bは、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部112b1を有していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料ポンプとエンジンの燃料供給部とを接続する、自動二輪車の燃料ホースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車では、特許文献1に示すように、エアクリーナやスロットルボディの点検手入れを行う場合、エアクリーナやスロットルボディの上方に位置する燃料タンクを取り外す又は上方向に角変位させる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−255602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料タンクには燃料ポンプが接続されており、燃料タンクを上下方向に角変位させると、燃料ポンプも燃料タンクの変位に合わせて変位することになる。ここで、燃料ポンプが変位すると、燃料ポンプと燃料供給部(例えば、インジェクタとの接続部)とを接続する燃料ホースは、燃料供給部の位置が変わらないので、燃料ポンプの変位によって引っ張られることになる。したがって、燃料タンクを上方向に角変位させてエアクリーナやスロットルボディの点検手入れを行う場合、燃料ホースを取り外すことが必要となる。
【0005】
そこで、本発明では、燃料タンク下方に位置する部材の点検手入れを行う場合に、取り外しが不要であり、且つ、燃料タンクの上下方向の角変位に対して容易に追従できる、燃料ホースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、燃料タンク内の燃料を吸入しエンジンの燃料供給部へ燃料を供給する燃料ポンプと前記燃料供給部とを接続する自動二輪車の燃料ホースにおいて、前記燃料供給部は、前記燃料ポンプより前方に配置され、前記燃料タンクは、その後部に位置し車幅方向に延びる軸線まわりに上下方向に角変位可能となっており、前記燃料タンクは、前記燃料ポンプが位置する底壁と、前記底壁に連なって前記底壁から前方上方に延びる立ち上がり壁と、を有し、前記燃料ホースは、前記底壁の下方に位置する第1部分と、前記立ち上がり壁の前方に位置する第2部分と、を有しており、前記第2部分は、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部を有していることを特徴とする。
【0007】
前記構成によれば、燃料ホースが上下方向に湾曲する第2部分湾曲部を有しているので、燃料タンクを上下方向に角変位させても、燃料ホースの取り外しが不要であり、且つ、燃料ホースは燃料タンクの角変位に容易に追従できる。
【0008】
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記第2部分湾曲部は、上方に凸となる湾曲を形成しており、前記燃料ホースは、前記燃料供給部に上方から接続されている。
(2)前記第2部分では、前記第2部分湾曲部の燃料供給方向下流側が、前記第2部分湾曲部の燃料供給方向上流側に対して車幅方向にずれて位置するようになっている。
(3)前記第1部分は、車幅方向に湾曲する第1部分湾曲部を有しており、前記第1部分では、前記第1部分湾曲部の燃料供給方向下流側が、前記第1部分湾曲部の燃料供給方向上流側に対して車幅方向にずれて位置するようになっている。
(4)前記自動二輪車のリヤサスペンションは、車幅方向一方側に偏位し、前記燃料ポンプは、車幅方向他方側に偏位し、前記第1部分は、前記他方側に位置するようになっている。
【0009】
前記構成(1)によれば、燃料ホースに、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部を容易に形成することができる。また、燃料タンクの上方への角変位によって、第2部分湾曲部は曲率が小さくなるように変位するので、燃料タンクの上下方向の角変位に、より追従しやすくなっている。
【0010】
前記構成(2)によれば、第2部分が車幅方向にも変位しているので、燃料ホースはより長く形成されており、その結果、燃料ホースは、燃料タンクの上下方向の角変位に、より追従しやすくなっている。
【0011】
前記構成(3)によれば、第1部分が、車幅方向に湾曲する湾曲部を有し、車幅方向に変位しているので、燃料ホースはより長く形成されており、燃料タンクの上下方向の角変位に、より追従しやすくなっている。
【0012】
前記構成(4)によれば、燃料ホースが、リヤサスペンションに対して車幅方向反対側に位置するので、燃料ホースの配設が、リヤサスペンションの配置に影響を与えず、リヤサスペンションの前後方向の配置の自由度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
要するに本発明によると、燃料タンクを上下方向に角変位させても、燃料ホースの取り外しが不要であり、且つ、燃料タンクの上下方向の角変位に対して容易に追従できる、燃料ホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
【図2】図1の自動二輪車の燃料タンク部分の拡大図である。
【図3】燃料ポンプ部分の上面図である。
【図4】図3の一部後方斜視図である。
【図5】燃料タンクを角変位させたときの燃料ホースの状態の変化を示す左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。なお、本実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車1の運転者から見た方向の概念と一致するものとして説明する。
【0016】
図1に示すように、自動二輪車1は前輪2と後輪3とを備え、前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク4の下部にて回転自在に支持されている。フロントフォーク4は、ステアリングシャフト5に支持されている。ステアリングシャフト5は、ヘッドパイプ6によって回転自在に支持されている。フロントフォーク4の上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)には、左右に延びるバー型のステアリングハンドル7が取り付けられている。従って、運転者がステアリングハンドル7を左右に揺動させることによって、ステアリングシャフト5を回転軸として、前輪2が操舵される。
【0017】
車体フレーム8は、ヘッドパイプ6から後方に延設されている。車体フレーム8の後下端部には、スイングアーム9の前端部がピボットボルト10で軸支されており、スイングアーム9の後端部には後輪3が回転自在に支持されている。車体フレーム8の上方であって、ステアリングハンドル7の後方には、燃料タンク11が配置され、燃料タンク11の後方には、運転者用のシート12が配置されている。燃料タンク11の下方には、エンジン20が搭載されている。エンジン20の後部には、出力スプロケット(図示せず)が配置されており、出力スプロケットの動力がチェーン14を介して後輪3へと伝達される。
【0018】
ステアリングハンドル7の前方には、ヘッドランプ16が配置されており、ヘッドランプ16は、フロントカウル17で覆われている。フロントカウル17は、その上部がヘッドランプ16を覆い、その下部がエンジン20等を覆った、フルカウル型である。
【0019】
図2は、図1の自動二輪車1の燃料タンク11部分の拡大図であり、フロントカウル17や車体フレーム8の一部を除いている。燃料タンク11は、その後部に設けられたボス部11cが、車体フレーム8に設けられて車幅方向に延びる支軸8aに回転自在に支持され、これにより燃料タンク11は、支軸8aまわりに上下方向(X方向)に角変位可能となっている。
【0020】
燃料タンク11の前部下方でありエンジン20の上方には、エンジン20への吸気を浄化するエアクリーナ30が配置されている。エアクリーナ30は、車体前方より導入した空気をエアクリーナ30内に配置されたクリーナエレメント(図示せず)によって清浄化した後エンジン20に送るようになっている。
【0021】
燃料タンク11内の底壁11aには燃料ポンプ110が取り付けられており、燃料ポンプ110の吐出部110aに取り付けられたポンプ側コネクタ111に、燃料ホース112の一端が接続されている。図3は、燃料ポンプ110部分の上面図であり、燃料タンク11を除いている。燃料ホース112の他端側は、燃料供給部に取り付けられた供給側コネクタ113の燃料供給方向上流側に接続されている。本実施形態では、各気筒の給気通路に対し、スロットルボディ21とエアクリーナ30とに、それぞれインジェクタ40a、40bが設けられており、燃料ホース112から供給側コネクタ113に供給された燃料は、供給側コネクタ113に接続されて車幅方向に延びる第1燃料供給管114aからスロットルボディ21の各インジェクタ40aに供給されると共に、供給側コネクタ113から上方に分岐する分岐管114b及び分岐管114bから車幅方向に延びる第2燃料供給管114cにより、エアクリーナ30の各インジェクタ40bにも供給される。
【0022】
図3に示すように、燃料ポンプ110は車幅方向一方側(左方側)に配置されており、燃料ポンプ110の車幅方向反対側(右方側)には、スイングアーム9の前端に取り付けられたリヤサスペンション18が配置されている。
【0023】
以下、燃料ホース112についてより詳しく説明する。
【0024】
図2に示すように、燃料タンク11は、燃料ポンプ110が位置する底壁11aと、底壁11aに連なって底壁11aから前方上方に延びる立ち上がり壁11bと、を有している。燃料ホース112は、底壁11aの下方に位置する第1部分112aと、立ち上がり壁11bの前方に位置する第2部分112bと、を有している。
【0025】
図4は、図3の一部後方斜視図である。第1部分112aは、車幅方向に湾曲する第1部分湾曲部112a1を有している。ここで車幅方向に湾曲するとは、上下方向に交差する平面内で湾曲(非直線状)に延びることを意味する。さらに具体的には、前記平面内で供給側コネクタ113へ最短距離で結ばれる最短経路よりも長い経路が設定されることを意味し、直線状に延びたとしても最短経路と異なる方向に延びるものも含まれる。本実施形態では、第1部分湾曲部112a1の燃料供給方向下流側が、第1部分湾曲部112a1の燃料供給方向上流側に対して車幅方向外方(左方)に位置するようになっている。すなわち、第1部分112aは、前方に向かうに従い車幅方向左方に位置するようになっている。
【0026】
図3に示すように、第1部分112aは、ポンプ側コネクタ111から前方に向かうに従い車幅方向左方に位置しているので、第1部分112aはリヤサスペンション18に干渉することが防止される。また、燃料ポンプ110の前部下方には、車幅方向に延びるアッパクロス部材81が配置されており、アッパクロス部材81には、第1部分112aの下方に配置されメインハーネスのアースケーブル82が接続されるアースボルト83が設けられている。アースボルト83は、ポンプ側コネクタ111の前方付近に配置される。第1部分112aは、前方に向かうに従い車幅方向左方に位置するよう湾曲しているので、第1部分112aは、アースボルト83及びアースケーブル82に干渉することが防止される。
【0027】
図3及び図4に示すように、第2部分112bは、第1部分112aに連なって前方に延びており、上方に凸となる第2部分湾曲部112b1を有している。そして、第2部分112bは、第2部分湾曲部112b1の燃料供給方向下流側が、前記第2部分湾曲部の燃料供給方向上流側に対して車幅方向内方(右方)に位置するようになっている。すなわち、第2部分112bは、第1部分112aの前端から第2部分湾曲部112b1まで、車幅方向右方に向かって上方に立ち上がり、第2部分湾曲部112b1から供給側コネクタ113まで、車幅方向右方に向かって下方に延びている。そして、第2部分112bは供給側コネクタ113に対し上方から接続されている。このように第2部分112bは、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部112b1を有している。ここで上下方向に湾曲するとは、前後方向に交差する平面内で湾曲(非直線状)に延びることを意味する。さらに具体的には、前記平面内で供給側コネクタ113へ最短距離で結ばれる最短経路よりも長い経路が設定されることを意味し、直線状に延びたとしても最短経路と異なる方向に延びるものも含まれる。
【0028】
燃料ホース112は、第1部分湾曲部112a1と第2部分湾曲部112b1とを有しているので、ポンプ側コネクタ111と供給側コネクタ113とを湾曲部を有さず接続した場合の長さの2倍以上の長さを有するようになっている。
【0029】
図5は、燃料タンク11を支軸8aまわりに角変位させたときの、燃料ホース112の状態の変化を示す左側面図である。燃料ポンプ110は燃料タンク11内の底壁11aに取り付けられているので、燃料タンク11の上方への角変位に合わせ、上方に変位する。燃料ホース112は、その一端が燃料ポンプ110のポンプ側コネクタ111に接続されており、その他端が供給側コネクタ113に接続されているので、燃料タンク11の角変位に合わせ、第1部分湾曲部112a1と第2部分湾曲部112b1とが図5の仮想線で示すように直線状に延び、供給側コネクタ113から後方上方に延びるように変位する。
【0030】
燃料ホース112は、周囲の部材との接触による損傷を防止するため、その外面がメッシュ部材で被覆されるようになっている。
【0031】
前記構成の燃料ホース112によれば、次のような効果を発揮できる。
【0032】
(1)燃料ホース112は第2部分湾曲部112bを有しているので、十分な長さを有することとなり、燃料タンク11を上下方向に角変位させても、燃料ホース112の取り外しが不要であり、且つ、燃料ホース112は燃料タンク11の角変位に容易に追従できるようになっている。特に、燃料ホース112は、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部112bを有しているので、燃料タンク11の上下方向の角変位に対して、より追従できる。また、燃料ホース112は十分な長さを有するので、燃料タンク11の角変位によって燃料ホース112が引っ張られることによる、燃料ホース112の耐久性の低下を防止することができる。
【0033】
(2)第2部分湾曲部112b1が上方に凸となる湾曲を形成し、燃料ホース112は供給側コネクタ113に上方から接続されているので、燃料ホース112を上下方向に湾曲させる構成を容易に形成することができる。また、供給側コネクタ113に上方から接続されることにより、第2部分112bの湾曲の曲率を大きくすることができる。さらに、燃料タンクの上方への角変位によって、第2部分湾曲部112b1は曲率が小さくなるように変位するので、燃料タンク11の上下方向の角変位に、より追従しやすくできる。
【0034】
(3)第2部分112bでは、第2部分湾曲部112b1の燃料供給方向下流側が、第2部分湾曲部112b1の燃料供給方向上流側に対して車幅方向内方に位置するようになっているので、燃料ホース112をより長くすることができ、且つ、車幅方向にも動きやすくできる。したがって、燃料ホース112は、燃料タンク11の上下方向の角変位(多少の車幅方向の変位も含むと想定される)に対してより追従しやすくなっている。
【0035】
(4)第1部分112aは、車幅方向に湾曲する第1部分湾曲部112a1を有しており、第1部分112aでは、第1部分湾曲部112a1の燃料供給方向下流側が、第1部分湾曲部112a1の燃料供給方向上流側に対して車幅方向外方に位置するようになっているので、燃料タンク11の上下方向の角変位により追従しやすくなっている。
【0036】
(5)燃料ホース112は、燃料タンク11の上下方向の角変位に対して追従しやすくなっているので、上下方向の角変位の支軸8aに支持されるボス部11cを、燃料タンク11のより後方に配置することができる。ボス部11cをより後方に配置することで、燃料タンク11の角変位の角度をより大きくすることができ、燃料タンク11下のエアクリーナ30やスロットルボディ21の点検手入れを容易に行うことができる。
【0037】
(6)自動二輪車1のリヤサスペンション18は、車幅方向一方側に偏位し、燃料ポンプ110は、車幅方向他方側に偏位し、第1部分112aは、車幅方向の燃料ポンプ側に位置するようになっている。したがって、燃料ホース112の配設が、リヤサスペンション18の配置に影響を与えず、リヤサスペンション18の前後方向の配置の自由度を向上させることができる。
【0038】
(7)第1部分112aは、前方に向かうに従い車幅方向外方に位置するよう湾曲しているので、アースボルト83をアッパクロス部材81上の適切な位置に設けることができる。その結果、アースケーブル82の長さを短くし、また、アースケーブル82の露出量を少なくすることができる。
【0039】
(8)また、図3に示すように、第1部分112aが斜め上方に延びて、燃料供給方向下流側端が車体フレーム8内壁近傍まで延びることで、第1部分112aが前後方向に延びる場合に比べて燃料ホース112の長さを長くすることができる。また、車幅方向中心に対して分岐管114bが偏位する方向とは反対方向に偏位して燃料ホース112が配置されるので、分岐管114bと燃料ホース112が干渉することを防ぐことができる。
【0040】
[他の実施形態]
本実施形態では、燃料ホース112は右側に延びたのち上方に凸に湾曲するように延びているがこれに限定されない。たとえば他の部品との干渉を避けるために、燃料ホース112が左側に延びたのち上方に湾曲するように延びてもよい。このように燃料ホース112は、左右方向一方に偏位することが効果的である。また、第2部分112bが形成されることで十分な燃料ホース長さが得られるならば、第1部分112aは前後方向に直線状に延びてもよい。また、燃料ホース112の周囲において上下方向または前後方向に隙間が形成される場合には、第2部分112bにおいて下方に凸に湾曲するように延びてもよい。
【0041】
また本実施形態では、第2部分112bは、上方向に凸に湾曲するとしたが、S字状に形成されてもよく、渦巻状に形成されてもよい。同様に第1部分112aについても車幅方向に凸に湾曲してもよく、S字状に形成されてもよい。
【0042】
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の燃料ホースでは、燃料タンク下方に位置する部材の点検手入れを行う場合に、取り外しが不要であり、且つ、燃料タンクの上下方向の角変位に対して容易に追従できるので、産業上の利用価値が大である。
【符号の説明】
【0044】
1 自動二輪車
2 前輪 3 後輪 4 フロントフォーク 5 ステアリングシャフト
6 ヘッドパイプ 7 ステアリングハンドル 8 車体フレーム 8a 支軸
9 スイングアーム 10 ピボットボルト
11 燃料タンク 11a 底壁 11b 立ち上がり壁 11c ボス部
110 燃料ポンプ 111 ポンプ側コネクタ
112 燃料ホース
112a 第1部分 112a1 第1部分湾曲部
112b 第2部分 112b1 第2部分湾曲部
113 供給側コネクタ 114a 第1燃料供給管 114b 分岐管
114c 第2燃料供給管
12 シート
14 チェーン 16 ヘッドランプ 17 フロントカウル
20 エンジン 21 スロットルボディ
30 エアクリーナ
40a インジェクタ 40b インジェクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンク内の燃料を吸入しエンジンの燃料供給部へ燃料を供給する燃料ポンプと前記燃料供給部とを接続する自動二輪車の燃料ホースにおいて、
前記燃料供給部は、前記燃料ポンプより前方に配置され、
前記燃料タンクは、その後部に位置し車幅方向に延びる軸線まわりに上下方向に角変位可能となっており、
前記燃料タンクは、前記燃料ポンプが位置する底壁と、前記底壁に連なって前記底壁から前方上方に延びる立ち上がり壁と、を有し、
前記燃料ホースは、前記底壁の下方に位置する第1部分と、前記立ち上がり壁の前方に位置する第2部分と、を有しており、
前記第2部分は、上下方向に湾曲する第2部分湾曲部を有していることを特徴とする、燃料ホース。
【請求項2】
前記第2部分湾曲部は、上方に凸となる湾曲を形成しており、
前記燃料ホースは、前記燃料供給部に上方から接続されている、請求項1記載の燃料ホース。
【請求項3】
前記第2部分では、前記第2部分湾曲部の燃料供給方向下流側が、前記第2部分湾曲部の燃料供給方向上流側に対して車幅方向にずれて位置するようになっている、請求項1又は2に記載の燃料ホース。
【請求項4】
前記第1部分は、車幅方向に湾曲する第1部分湾曲部を有しており、
前記第1部分では、前記第1部分湾曲部の燃料供給方向下流側が、前記第1部分湾曲部の燃料供給方向上流側に対して車幅方向にずれて位置するようになっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料ホース。
【請求項5】
前記自動二輪車のリヤサスペンションは、車幅方向一方側に偏位し、
前記燃料ポンプは、車幅方向他方側に偏位し、
前記第1部分は、前記他方側に位置するようになっている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料ホース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−76646(P2012−76646A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224947(P2010−224947)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【出願人】(000000974)川崎重工業株式会社 (1,710)
【Fターム(参考)】