説明

燃料電池発電システム

【課題】燃料電池発電システム全体の容積に占めるカートリッジを除く部分の容積の割合を低減する。
【解決手段】燃料電池発電システム1は、円柱状の基部2と、基部2の端面22から延設された胴部3と、基部2の端面21に設けられた第1電極4と、胴部3の先端に設けられた第2電極5と、胴部3を抱持したカートリッジ6と、胴部3に内蔵された燃料電池77と、基部2に内蔵された蒸発器74と、基部2に内蔵された水蒸気改質反応器75とを備える。カートリッジ6には燃料と水が貯留され、その燃料と水が蒸発器74に供給され、燃料と水が蒸発器74により蒸発する。蒸発した燃料と水が水蒸気改質反応器75に送られ、水蒸気改質反応器75では水素が生成される。生成された水素は燃料電池77のアノード78に供給される。燃料電池77は水素と酸素の電気化学反応によって発電する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型な燃料電池発電システムに関し、特に電子機器の電源として汎用性のある一次電池に代用可能な燃料電池発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳等といった小型電子機器がめざましい進歩・発展を遂げている。電子機器の電源として燃料電池発電システムを用いるための研究・開発が盛んに行われている。燃料電池は供給される水素と酸素の電気化学反応によって発電するものであり、燃料電池を用いた発電システムは、燃料電池の他に、補助的装置を有するものである。補助的装置としては、燃料を貯留する容器、燃料を送るポンプ、燃料から水素を生成する改質反応器等がある。
【0003】
燃料電池発電システムの形状を所謂単一型、単二型、単三型といった汎用性のある一次電池形状とする(例えば、特許文献1参照)ことによって、燃料電池発電システムを一次電池に代替えして用いることができる。
【特許文献1】特開2002−280035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された発明では、胴部(連結部52cおよび対向部52b)には燃料電池が内蔵されていないので、胴部全体の剛性はこの連結部の形状や材料によって決定される剛性により主に規定されるため、この連結部の容積を所定値以下とすると、胴部全体の剛性を所望のレベルにて高く維持できなくなるため、結果的に、この連結部の容積を所定値以下に低く抑えることはできなかった。これにより、燃料電池発電システム全体の容積に占めるカートリッジを除く部分の容積の割合が増大するとともに、カートリッジの容積の割合が低減し、ひいては、カートリッジの交換サイクルを短くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、燃料電池発電システム全体の容積に占めるカートリッジの容積の割合を増大することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、燃料電池発電システムにおいて、基部と、前記基部から延設された胴部と、前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に設けられた第1電極と、前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に設けられた第2電極と、前記胴部に内蔵された燃料電池と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記基部は柱状に形成され、前記胴部が前記基部の中心線を含むように延設されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記基部は柱状に形成され、前記胴部が前記基部の中心線に対して平行に延設されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2又は3に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が前記基部の中心線から径方向外側にかけて設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部の径方向外側の面が前記基部の径方向外側の面に揃っていることを特徴とする
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記カートリッジは径方向に着脱可能とされていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項7又は8に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において前記カートリッジの径方向外側の面が前記基部の径方向外側の面に揃っていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項2又は3に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部は柱状に形成され、前記胴部が前記基部と同心となり、前記胴部が前記基部よりも細いことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記カートリッジは円筒状に形成され、前記胴部が前記カートリッジに挿入されて前記カートリッジにより抱持されていることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記カートリッジは中心線に平行な方向に着脱可能とされていることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項4、7、8、9、11、12、13の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において前記基部、前記胴部及び前記カートリッジにより円柱を成していることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項4、7、8、9、11、12、13、14の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において、前記基部、前記胴部、前記第1電極、前記第2電極及び前記カートリッジよりなる外形がJIS C8501又はJIS C8511に規格化された乾電池の外形に対応する外形を成していることを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項4、7、8、9、11、12、13、14、15の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記基部に内蔵され、前記カートリッジから供給された燃料を蒸発させる蒸発器を更に備えることを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記基部に内蔵され、前記蒸発器で蒸発された燃料から水素を生成する改質反応器を更に備え、前記燃料電池は前記改質反応器で生成された水素を用いて発電することを特徴とする。
請求項18に係る発明は、請求項16又は17に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記第1電極の反対側において前記基部に設けられ、前記カートリッジ内の燃料を前記蒸発器に供給する供給部を更に備えることを特徴とする。
請求項19に係る発明は、請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に通気口が形成されていることを特徴とする
請求項20に係る発明は、請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に通気口が形成されていることを特徴とする。
請求項21に係る発明は、請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に一の通気口が形成されているとともに、前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に他の通気口が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、燃料電池が胴部に内蔵されているため、この胴部全体の剛性を所望のレベルまで高くする際に燃料電池の剛性を利用することができるので、この燃料電池と同様にこの胴部全体の剛性を高くしている他の部分の容積を低減することができ、燃料電池発電システム全体の容積に占めるカートリッジを除く部分の容積の割合を低減するとともにカートリッジの容積の割合を増大することができ、ひいては、カートリッジの交換サイクルを長くとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1は燃料電池発電システム1の斜視図であり、図2は燃料電池発電システム1の分解斜視図であり、図3は燃料電池発電システム1の側面図である。
【0010】
図1〜図3に示すように、この燃料電池発電システム1は、基部2と、基部2から延設された胴部3と、基部2に関して胴部3の反対側において基部2に設けられた第1電極4と、胴部3に関して基部2の反対側において胴部3の先端に設けられた第2電極5と、胴部3を抱持したカートリッジ6と、を備える。
【0011】
基部2は円柱状に設けられ、基部2の側面23は円柱面を成している。第1電極4は基部2の端面21の中央部から突設されている。第1電極4はプラス電極である。また、図4に示すように、基部2の端面21であって第1電極4の周囲には、通気口として吸気口24と排気口25が形成されている。
【0012】
図1〜図4に示すように、胴部3は、基部2の中心線(図5参照)に対して平行となるよう基部2の端面21の反対側の端面22から延設されている。胴部3は、基部2の中心線から径方向外側にかけて設けられている。なお、径方向とは、基部2の中心線に対して直交する方向である。
【0013】
胴部3の径方向外側の側面33は円柱面の一部をなし、胴部3の径方向外側の側面33は基部2の側面23に揃っている。胴部3はその先端部にフランジ34を有している。そのフランジ34が円板状を呈し、フランジ34と基部2は同心となり、フランジ34の径と基部2の径が等しい。フランジ34の端面35が胴部3の先端面となり、その端面35の中央部から第2電極5が突設されている。第2電極5の径は第1電極4の径よりも大きい。第2電極5がマイナス電極である。なお、第1電極4がマイナス電極であり、第2電極5がプラス電極であっても良い。また、基部2の端面21に吸気口24及び排気口25が形成されるのではなく、フランジ34の端面に吸気口と排気口が形成されていても良い。
【0014】
カートリッジ6は円柱をその側面の一部から中心線に向かってえぐり抜いた形状を成している。カートリッジ6のえぐり部61に胴部3が嵌め込まれ、これによりカートリッジ6が胴部3を抱持して、カートリッジ6が胴部3に装着されている。逆に、装着したカートリッジ6は胴部3からスライドにより取り外し可能とされている。このように、カートリッジ6は胴部3に対して径方向に着脱可能とされている。
【0015】
カートリッジ6が胴部3に装着された状態では、基部2、胴部3及びカートリッジ6の組み体が円柱状を成している。また、燃料電池発電システム1の全体の外形が、日本工業規格で規格化された電池の形状及び寸法規格に則した外形を成している。つまり、基部2、胴部3、第1電極4、第2電極5及びカートリッジ6よりなる全体の外形が、JIS C8501:2004(特に、項番8〜10)又はJIS C8511:2004(特に、項番8〜10)に規格化されたマンガン乾電池又はアルカリ乾電池の外形に対応する外形を成しており、その中でも特に、JIS C8501:2004又はJIS C8511:2004の付表1に規格化されたマンガン乾電池又はアルカリ乾電池の外形に対応する外形を成している。
【0016】
カートリッジ6の内側には内部空間が形成され、その内部空間には液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、ガソリン)と水が混合した状態で又は別々に貯留されている。カートリッジ6は透明な材料である。このように透明なカートリッジ6が露出して燃料電池発電システム1の外形の一部を構成しているため、カートリッジ6内の燃料の残量を様々な方向から確認することができる。
【0017】
基部2の端面21の反対側の端面22の中央部に燃料供給部71が設けられ、燃料供給部71及び胴部3がカートリッジ6のえぐり部61に嵌め込まれた状態では、燃料供給部71がカートリッジ6の供給口に接続されている。燃料供給部71がカートリッジ6の供給口に接続されると、カートリッジ6内の液体燃料と水が供給される。
【0018】
図5は、基部2及び胴部3の内部構造を示した図面である。図5に示すように、基部2には、蒸発器74及び水蒸気改質反応器75が内蔵されている。また、胴部3には、燃料電池77が内蔵されている。燃料電池77は、複数のセパレータの間に膜電極接合体を挟み込んで、これらをスタックしたものである。膜電極接合体は、アノード(ガス拡散層)とカソード(ガス拡散層)の間に電解質膜を挟み込んでこれら接合したものである。
【0019】
このように燃料電池77が胴部3に内蔵されているため、この胴部3全体の剛性を所望のレベルまで高くする際に燃料電池77の剛性を利用することができるので、この燃料電池77と同様にこの胴部3全体の剛性を高くしている他の部分の容積を低減することができ、燃料電池発電システム1全体の容積に占めるカートリッジ6を除く部分の容積の割合を低減することができる。そのため、燃料電池発電システム1全体の体積に対するカートリッジ6の体積の比率を高めることができ、カートリッジ6内に収容できる燃料の量をより多くすることができ、カートリッジ6の交換サイクルを長くとることができる。特に、本実施形態においては、カートリッジ6の体積比率を70%とすることができる。また、それによって、燃料カートリッジの容量を確保し、現実的な燃料搭載量とすることができる。
【0020】
また、基部2に蒸発器74や水蒸気改質反応器75が集約されて内蔵され、基部2の端面21に吸気口24と排気口25が形成されているため、内部の配管の長さを最小限に抑えることができる。また、吸気口24と排気口25が基部2の端面21に集約されているため、吸排気に必要な開放系が片側で済む。
さらに、胴部3が基部2の中心線から径方向外側にかけて設けられるため、電極間方向における支持加重への剛性が向上する。特に、上述の第1の実施の形態では、胴部3が第1電極4および第2電極5を結ぶ中心線を含むように、基部2および胴部3が直列に配置されるため、中心線を含まない場合と対比して、電極間方向における支持加重への剛性がより向上する。
また、さらに、透明なカートリッジ6が露出して燃料電池発電システム1の外形の一部を構成しているため、カートリッジ6内の燃料の残量を様々な方向から確認することができる。
【0021】
図6は、燃料電池発電システム1の全体の構成を示したブロック図である。
この燃料電池発電システム1は、基部2、胴部3、第1電極4、第2電極5のほかに、燃料供給部71、蒸発器74、水蒸気改質反応器75、選択酸化反応器76、燃料電池77、エアポンプ82、DC/DCコンバータ83、二次電池84及び制御部85を更に備える。
【0022】
燃料供給部71はポンプ72及びバルブ73を有し、これらが図2等に示された燃料供給部71の設置部位に内蔵されている。ポンプ72は、装着されたカートリッジ6内の液体燃料及び水を吸引して、蒸発器74へ送液するものである。バルブ73はポンプ72と蒸発器74との間に設けられており、ポンプ72によって送液される液体燃料及び水の流量を調節するものである。なお、ポンプ72及びバルブ73は電子制御式のものであり、制御部85がポンプ72及びバルブ73を制御することによって、ポンプ72の駆動速度が制御され、バルブ73の開度が調整される。
【0023】
蒸発器74は、ポンプ72によってカートリッジ6から供給された液体燃料と水を蒸発させるものである。蒸発器74には電熱線といった電気ヒータが設けられ、その電気ヒータによって液体燃料と水が加熱されて蒸発する。電気ヒータに使用される電力は、DC/DCコンバータ83から供給される。また、電気ヒータのほかに水素燃焼器81で生じた燃焼熱も蒸発器74に熱伝導し、その熱により液体燃料と水が加熱されて蒸発する。
【0024】
蒸発器74で蒸発された燃料と水は水蒸気改質反応器75に供給される。水蒸気改質反応器75は触媒及び電気ヒータ等を有する。水蒸気改質反応器75は燃料と水を触媒により改質反応させて、水素ガスを生成する(燃料がメタノールの場合には、下記化学反応式(1)を参照)。また、水蒸気改質反応器75においては、僅かながら一酸化炭素ガスも生成される(下記化学反応器(2)を参照)。水蒸気改質反応器75において改質反応に要するエネルギーには、電気ヒータによる電熱や水素燃焼器81による燃焼熱が用いられる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 ・・・(1)
2+CO2→H2O+CO ・・・(2)
【0025】
水蒸気改質反応器75で生成された水素ガス等は選択酸化反応器76に送られ、更に外部の空気がエアポンプ82によって選択酸化反応器76に供給される。ポンプ82と選択酸化反応器76との間に設けられたバルブ88により、ポンプ82によって送風される空気の流量が調節される。選択酸化反応器76は触媒等を有する。選択酸化反応器76は、水蒸気改質反応器75から送られたガス中の一酸化炭素ガスを触媒により優先的に酸化させて一酸化炭素ガスを除去するものである(下記化学反応式(3)を参照)。
2CO+O2→2CO2 ・・・(3)
【0026】
選択酸化反応器76で一酸化炭素が除去されたガスは燃料電池77に送られ、更に外部の空気がエアポンプ82によって燃料電池77のカソード80に送られる。ポンプ82とカソード80との間に設けられたバルブ87により、ポンプ82によって送風される空気の流量が調節される。燃料電池77は、選択酸化反応器76から送られたガス中の水素と、エアポンプ82から送られた空気中の酸素との電気化学反応によって発電するものである。具体的には、燃料電池77はアノード78、電解質膜79及びカソード80を具備し、アノード78とカソード80の間に電解質膜79が挟まれている。
【0027】
水素を含むガスはアノード78に供給され、酸素を含む空気はカソード80に供給され、電解質膜79を通じた水素と酸素の電気化学反応により電気エネルギーが生成される。ここで、電解質膜79が固体高分子電解質膜である場合、アノード78においては、水素ガスが電気化学反応式(4)に示すようにアノード78の触媒微粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離する。カソード80においては、電気化学反応式(5)に示すように、カソード80に移動した電子と、空気中の酸素ガスと、電解質膜79を通過した水素イオンとが反応して水が生成される。
→2H+2e・・・(4)
2H+1/2O+2e→HO・・・(5)
【0028】
アノード78で未反応の水素を含むオフガスは水素燃焼器81に送られ、カソード80で生成された水(水蒸気)を含むガスは排気口25を通って外部に排出される。水素燃焼器81に送られたオフガス(水素ガスを含む)は、エアポンプ82によって水素燃焼器81に送られた空気と混合する。ポンプ82と水素燃焼器81との間に設けられたバルブ86により、ポンプ82によって送風される空気の流量が調節される。水素燃焼器81は触媒を有するものである。水素燃焼器81は、触媒により水素を酸化させて、燃焼熱を発生させるものである。水素燃焼器81で生成された水等を含むガスは、排気口25を通って外部に排出される。上述したように、水素燃焼器81の燃焼熱は水蒸気改質反応器75や蒸発器74に伝導して、蒸発器74における気化熱や水蒸気改質反応器75における反応熱として用いられる。
【0029】
エアポンプ82は吸気口24に接続されている。エアポンプ82は、吸気口24を通じて外部から空気を吸い込んで、空気を選択酸化反応器76、燃料電池77のカソード80及び水素燃焼器81に送風するものである。エアポンプ82は電子制御式のポンプであり、制御部85がエアポンプ82を制御することによって、ポンプ82の駆動速度が制御される。
【0030】
燃料電池77のアノード78はDC/DCコンバータ83のマイナスの入力に電気的に接続され、燃料電池77のカソード80はDC/DCコンバータ83のプラスの入力に電気的に接続されている。DC/DCコンバータ83は燃料電池77により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに制御部85や二次電池84に供給する。二次電池84は、DC/DCコンバータ83から供給された電気エネルギーを蓄電するものである。DC/DCコンバータ83は、燃料電池77から電気エネルギーが供給されない場合、二次電池84に蓄電された電気エネルギーを制御部85に供給する。
【0031】
また、DC/DCコンバータ83のプラスの出力は第1電極4に接続され、DC/DCコンバータ83のマイナスの出力は第2電極5に接続されている。燃料電池発電システム1は広く普及した一次電池と同一の外形を成しており、1又は2以上の燃料電池発電システム1が電子機器99の電池装着部に装着可能である。燃料電池発電システム1が電子機器99の電池装着部に装着されると、DC/DCコンバータ83が燃料電池77により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに第1電極4、第2電極を介して電子機器99に供給する。DC/DCコンバータ83は、燃料電池77から電気エネルギーが供給されない場合、二次電池84に蓄電された電気エネルギーを第1電極4、第2電極を介して電子機器99に供給する。なお、第1電極4がプラス電極であり、第2電極5がマイナス電極である場合、DC/DCコンバータ83のプラスの出力は第2電極5に接続され、DC/DCコンバータ83のマイナスの出力は第1電極4に接続されている。
【0032】
基部2の端面21に吸気口24及び排気口25が形成されているので、燃料電池発電システム1が電子機器99の電池装着部に装着された場合に、電池装着部の壁面によって吸気口24や排気口25が塞がられることが回避される。また、電子装着部に装着された燃料電池発電システム1が中心線周りに回転しても、吸気口24及び排気口25が常に同じ面に対向するので、その面の孔部を通じて確実の吸排気が行われる。
【0033】
図6に示された燃料電池発電システム1の構成要素のうち蒸発器74、水蒸気改質反応器75、燃料電池77、ポンプ72、バルブ73、カートリッジ6以外については基部2、胴部3の何れに内蔵されていても良い。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
燃料電池77が固体高分子電解質膜型燃料電池(PEFC)でなく、固体酸化物電解質膜型燃料電池(SOFC)である場合、選択酸化反応器76を設けずに、水蒸気改質反応器75で生成されたガスが燃料電池77に供給されるようにする。
また、胴部3の形状は図に示された形状に限定されるものではなく、胴部3を中心線方向に見て胴部3が扇形を成していても良い。
また、基部2の端面21に吸気口24及び排気口25が形成されるのではなく、フランジ34の端面に吸気口と排気口が形成されていても良い。
また、図7(a)、(b)に示すように、基部2の端面21に吸気口24が形成されて排気口25が形成されず、フランジ34の端面35に排気口25が形成されて吸気口が形成されていなくても良い。更に、図8(a)、(b)に示すように、基部2の端面21に排気口25が形成されて吸気口24が形成されず、フランジ34の端面35に吸気口24が形成されて排気口が形成されていなくても良い。このように構成されることによって、排気と吸気の混合を大幅に抑制することができ、排気口から排出されたガスが吸気口へ吸気されることを大幅に抑制することができる。また、排気の熱が吸気口から内部に伝わるのも防止することができる。
【0035】
<第2の実施の形態>
図9は燃料電池発電システム101の斜視図であり、図10は燃料電池発電システム101の分解斜視図であり、図11は燃料電池発電システム101の側面図である。
【0036】
図9〜図11に示すように、この燃料電池発電システム101は、円柱状の基部102と、基部102から延設された胴部103と、基部102に関して胴部103の反対側において基部2に設けられた第1電極104と、胴部103に関して基部102の反対側において胴部103の先端に設けられた第2電極105と、胴部103を抱持した透明なカートリッジ106と、を備える。
【0037】
基部102の端面121の中央部には、マイナス電極である第1電極104が突設されている。また、図12に示すように、基部102の端面121であって第1電極104の周囲には、通気口として複数の吸気口124と複数の排気口125が形成されている。
【0038】
図9〜図12に示すように、胴部103は、基部102の中心線(図13参照)に対して平行となるよう基部102の端面121の反対側の端面122から延設されている。胴部103は円柱状に設けられ、胴部103が基部102と同心となっており、胴部103が基部102よりも細い。なお、胴部103が円柱以外の柱状、例えば、三角柱、四角柱等に設けられていても良い。
【0039】
胴部103の先端面135の中央部には、プラス電極である第2電極105が突設されている。なお、第1電極104がプラス電極であり、第2電極105がマイナス電極であっても良い。また、基部102の端面121に吸気口124及び排気口125が形成されるのではなく、胴部103の先端面135に吸気口と排気口が形成されていても良い。また、端面121に吸気口124が形成されずに、胴部103の先端面135の第2電極105の周囲に一又は複数の吸気口が形成されても良い。また、端面121に排気口125が形成されずに、胴部103の先端面135の第2電極105の周囲に一又は複数の排気口が形成されても良い。
【0040】
カートリッジ106は円筒状を成し、中心線に沿った円形貫通孔161がカートリッジ106に形成されている。カートリッジ106の貫通孔161の径が胴部103の径に等しく、胴部103がカートリッジ106の貫通孔161に挿入されることで、カートリッジ106が胴部103を抱持する。また、装着したカートリッジ106が中心線方向基部102から離れる方向にスライドされることによって、カートリッジ106が胴部103から取り外し可能とされている。このように、カートリッジ106は胴部103に対して中心線方向に着脱可能とされている。
【0041】
カートリッジ106が胴部103に装着された状態では、基部102、胴部103及びカートリッジ106の組み体が円柱状をなし、燃料電池発電システム101の全体の外形が日本工業規格で規格化された電池の形状及び寸法規格に則した外形を成している。つまり、基部102、胴部103、第1電極104、第2電極105及びカートリッジ106よりなる全体の外形が、JIS C8501又はJIS C8511の項番8〜10に規格化されたマンガン乾電池又はアルカリ乾電池の外形に対応する外形を成しており、その中でも特に、JIS C8501又はJIS C8511の付表1に規格化されたマンガン乾電池又はアルカリ乾電池の外形に対応する外形を成している。
【0042】
カートリッジ106には内部空間が形成され、その内部空間には液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、ガソリン)と水が混合した状態で又は別々に貯留されている。基部102の端面122の縁部に燃料供給部171が設けられ、カートリッジ106の一方の端面の縁部にはえぐり部162が形成され、カートリッジ6に胴部103が挿入された状態では、燃料供給部171がえぐり部162に嵌め込まれて、燃料供給部171がカートリッジ106の供給口に接続されている。燃料供給部171がカートリッジ106の供給口に接続されると、カートリッジ106内の液体燃料と水が供給される。
【0043】
図13は、基部102及び胴部103の内部構造を示した図面である。図13に示すように、基部102には、蒸発器174及び水蒸気改質反応器175が内蔵されている。また、胴部103には、燃料電池177が内蔵されている。なお、燃料電池177は、径方向にアノード178、電解質膜179、カソード180をスタックしたものである。
【0044】
図14は、燃料電池発電システム101の全体の構成を示したブロック図である。
この燃料電池発電システム101は、基部102、胴部103、第1電極104、第2電極105のほかに、燃料供給部171、蒸発器174、水蒸気改質反応器175、燃料電池177、エアポンプ182、DC/DCコンバータ183、二次電池184及び制御部185を更に備える。なお、図14に示された燃料電池発電システム101と図6に示された燃料電池発電システム1との間で互いに対応する構成要素には、下二桁共通数字を付す。
【0045】
図6に示された燃料電池発電システム1では、燃料電池77が固体高分子電解質膜型燃料電池(PEFC)であったのに対し、図14に示された燃料電池発電システム101では、燃料電池177が固体酸化物電解質膜燃料電池(SOFC)であるのが異なる点である。それに伴い、この燃料電池発電システム101は、燃料電池発電システム1の選択酸化反応器76のような一酸化炭素を除去する反応器を具備しない。そのため、水蒸気改質反応器175で生成されたガス(水素等を含む。)は、燃料電池177のアノード178に供給される。
【0046】
燃料電池177の電解質膜179が固体酸化物電解質膜であると、カソード180においては、電気化学反応式(6)に示すように、カソード180に移動した電子と酸素ガスとがカソード180の触媒微粒子の作用を受けて酸素イオンが生成される。生成された酸素は電解質膜179を透過する。アノード178においては、電気化学反応式(7)に示すように、水蒸気改質反応器175から供給されたガス中の水素ガスと、電解質膜179を通過した酸素イオンとが反応して水と電子が生成される。これにより、燃料電池177において発電が生じる。
1/2O+2e→2O2−・・・(6)
+2O2−→HO+2e・・・(7)
【0047】
また、図6に示された燃料電池発電システム1においては、エアポンプ82が水素燃焼器81と選択酸化反応器76とカソード80に空気を送風していたが、図14に示された燃料電池発電システム1においては、エアポンプ182が水素燃焼器181と燃料電池177のカソード180に空気を送風している。ポンプ182と水素燃焼器181との間に設けられたバルブ186、及び、ポンプ182と燃料電池177のカソード180との間に設けられたバルブ187により、ポンプ182によって送風される空気の流量が調節される。
【0048】
また、この燃料電池発電システム101においては、第1電極104がマイナス電極であり、第2電極105がプラス電極であるので、DC/DCコンバータ183のプラスの出力が第2電極105に接続され、DC/DCコンバータ183のマイナスの出力が第1電極104に接続されている。但し、第1電極104がプラス電極であり、第2電極105がマイナス電極であるDC/DCコンバータ183のプラスの出力は第1電極104に接続され、DC/DCコンバータ183のマイナスの出力は第2電極105に接続されている。
【0049】
図14に示された燃料電池発電システム101の構成要素のうち蒸発器174、水蒸気改質反応器175、燃料電池177、ポンプ172、バルブ173、カートリッジ106以外については基部102、胴部103の何れに内蔵されていても良い。
【0050】
図14に示された燃料電池発電システム101と図6に示された燃料電池発電システム1との間で互いに対応する構成要素は、以上に述べたことを除いて同様である。
【0051】
本実施形態においては、燃料電池177が胴部103に内蔵されているため、この胴部103全体の剛性を所望のレベルまで高くする際に燃料電池177の剛性を利用することができるので、この燃料電池177と同様にこの胴部103全体の剛性を高くしている他の部分の容積を低減することができ、燃料電池発電システム101全体の容積に占めるカートリッジ106を除く部分の容積の割合を低減することができる。また、燃料電池発電システム101全体の体積に対するカートリッジ106の体積の比率を高めることができ、カートリッジ106内に収容できる燃料の量をより多くすることができる。特に、本実施形態においては、カートリッジ106の体積比率を80%とすることができる。また、それによって、燃料カートリッジの容量を確保し、上述した第1実施形態より、さらに、現実的な燃料搭載量とすることができる。
また、基部102に蒸発器174や水蒸気改質反応器175が集約されて内蔵され、基部102の端面121に吸気口124と排気口125が形成されているため、内部の配管の長さを最小限に抑えることができる。
さらに、胴部103が基部2の中心線から径方向外側にかけて設けられるため、電極間方向における支持加重への剛性が向上する。特に、上述の第2の実施の形態では、胴部103が第1電極104および第2電極105を結ぶ中心線を含むように、基部102および胴部103が直列に配置されるため、中心線を含まない場合と対比して、電極間方向における支持加重への剛性がより向上する。
また、さらに、透明なカートリッジ106が露出して燃料電池発電システム101の外形の一部を構成しているため、カートリッジ106内の燃料の残量を様々な方向から確認することができる。
【0052】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
燃料電池177が固体酸化物電解質膜型燃料電池でなく、固体高分子電解質膜型燃料電池である場合、水蒸気改質反応器175とアノード178との間に選択酸化反応器を設け、水蒸気改質反応器175で生成されたガスが選択酸化反応器を経て燃料電池177のアノード178に供給されるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施形態における燃料電池発電システムの斜視図である。
【図2】第1実施形態においてカートリッジを胴部から取り外した状態の燃料電池発電システムの斜視図である。
【図3】第1実施形態における燃料電池発電システムの側面図である。
【図4】第1実施形態における基部及び胴部を示した斜視図である。
【図5】第1実施形態における基部及び胴部の内部を示した図面である。
【図6】第1実施形態における燃料電池発電システムのブロック図である。
【図7】変形例における基部及び胴部を示した斜視図である。
【図8】別の変形例における基部及び胴部を示した斜視図である。
【図9】第2実施形態における燃料電池発電システムの斜視図である。
【図10】第2実施形態においてカートリッジを胴部から取り外した状態の燃料電池発電システムの斜視図である。
【図11】第2実施形態における燃料電池発電システムの側面図である。
【図12】第2実施形態における基部及び胴部を示した斜視図である。
【図13】第2実施形態における基部及び胴部の内部を示した図面である。
【図14】第2実施形態における燃料電池発電システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0054】
1、101 燃料電池発電システム
2、102 基部
3、103 胴部
4、104 第1電極
5、105 第2電極
6、106 カートリッジ
24、124 吸気口
25、125 排気口
74、174 蒸発器
75、175 水蒸気改質反応器
77、177 燃料電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、
前記基部から延設された胴部と、
前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に設けられた第1電極と、
前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に設けられた第2電極と、
前記胴部に内蔵された燃料電池と、を備えることを特徴とする燃料電池発電システム。
【請求項2】
前記基部は柱状に形成され、
前記胴部が前記基部の中心線を含むように延設されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
【請求項3】
前記基部は柱状に形成され、
前記胴部が前記基部の中心線に対して平行に延設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池発電システム。
【請求項4】
前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項5】
前記胴部が前記基部の中心線から径方向外側にかけて設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池発電システム。
【請求項6】
前記胴部の径方向外側の面が前記基部の径方向外側の面に揃っていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池発電システム。
【請求項7】
前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料電池発電システム。
【請求項8】
前記カートリッジは径方向に着脱可能とされていることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池発電システム。
【請求項9】
前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において前記カートリッジの径方向外側の面が前記基部の径方向外側の面に揃っていることを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料電池発電システム。
【請求項10】
前記胴部は柱状に形成され、前記胴部が前記基部と同心となり、前記胴部が前記基部よりも細いことを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池発電システム。
【請求項11】
前記胴部を抱持し、燃料を貯留したカートリッジを更に備えることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池発電システム。
【請求項12】
前記カートリッジは円筒状に形成され、前記胴部が前記カートリッジに挿入されて前記カートリッジにより抱持されていることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池発電システム。
【請求項13】
前記カートリッジは前記基部の中心線に平行な方向に着脱可能とされていることを特徴とする請求項11又は12に記載の燃料電池発電システム。
【請求項14】
前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において前記基部、前記胴部及び前記カートリッジにより円柱を成していることを特徴とする請求項4、7、8、9、11、12、13の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項15】
前記胴部が前記カートリッジに抱持された状態において、前記基部、前記胴部、前記第1電極、前記第2電極及び前記カートリッジよりなる外形がJIS C8501又はJIS C8511に規格化された乾電池の外形に対応する外形を成していることを特徴とする請求項4、7、8、9、11、12、13、14の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項16】
前記基部に内蔵され、前記カートリッジから供給された燃料を蒸発させる蒸発器を更に備えることを特徴とする請求項4、7、8、9、11、12、13、14、15の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項17】
前記基部に内蔵され、前記蒸発器で蒸発された燃料から水素を生成する改質反応器を更に備え、
前記燃料電池は前記改質反応器で生成された水素を用いて発電することを特徴とする請求項16に記載の燃料電池発電システム。
【請求項18】
前記胴部と同じ側において前記基部に設けられ、前記カートリッジ内の燃料を前記蒸発器に供給する供給部を更に備えることを特徴とする請求項16又は17に記載の燃料電池発電システム。
【請求項19】
前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に通気口が形成されていることを特徴とする請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項20】
前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に通気口が形成されていることを特徴とする請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。
【請求項21】
前記胴部が延設された側と反対側において前記基部に一の通気口が形成されているとともに、前記基部が配設された側と反対側において前記胴部の先端に他の通気口が形成されていることを特徴とする請求項1から18の何れか一項に記載の燃料電池発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−147126(P2008−147126A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335743(P2006−335743)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】