説明

燃料電池移動体

【課題】燃料電池車において、車体から燃料電池スタックに入力される変位を改善する。
【解決手段】燃料電池スタック22は、燃料電池セル30,32,34,...が積層されている。積層方向50は、底面EFGHにおける短辺の方向である。そして、燃料電池スタックは、この積層方向50を進行方向前方26に向けて、車体に搭載されている。搭載にあたっては、底面における長辺EFの中心付近に取付部材40が設けられ、長辺GHの両端付近に取付部材42,44が設けられて三点支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体に対し燃料電池を設置する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、燃料電池車において、直方体形状の燃料電池スタックを車両に縦置き(長手方向が進行方向を向く、つまり、短辺を含む側面が進行方向に面している)して、車両に三点支持する技術が開示されている。ここでは、進行方向の一方(例えば前方)の側面の中央下部と、進行方向の他方(例えば後方)の底面両端付近(あるいは側面両端下部)とにおいて、進行方向に摺動可能な部材を用いて支持を行っている。
【0003】
同様にして、下記特許文献2には、燃料電池スタックを、車両に三点支持する技術が開示されている。この技術では、上記特許文献1と同様の燃料電池スタックを、短辺を含む一方の側面の中央下部と、他方の側面の両端下部において、水平方向に摺動可能な部材を用いて支持している。
【0004】
下記特許文献3には、燃料電池車において、燃料電池に空気を供給するための圧縮モジュールと、燃料電池の発電電力により駆動する駆動モジュールを車両に取り付ける技術が開示されている。具体的には、L字型の駆動モジュールを車体に三点支持し、圧縮機モジュールを駆動モジュール上に四点支持する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−247139号公報
【特許文献2】特開2004−127771号公報
【特許文献3】特開2003−285652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ほぼ直方体の形状からなる燃料電池スタックを三点支持した場合、三頂点を結ぶ三角形からはみ出す部位が存在することになる。このような部位では、一般に三角形内部に比べて変形が生じやすい。しかし、上記特許文献1乃至3には、この部位の方向に燃料電池スタックが変位することへの対策については記載されていない。
【0007】
本発明の目的は、該直方体形状からなる燃料電池スタックに対する新たな三点支持技術を実現することにある。
【0008】
また、三点支持を行うにあたり、二点を直方体のある辺の両端付近に配置し、残る一点を向かい合う辺の中心付近に配置する場合がある。この場合、辺の中心付近の点には、比較的大きな荷重がかかる傾向にあり、この付近の燃料電池スタックにも対応する応力が作用することになる。
【0009】
本発明の別の目的は、三点支持における荷重負荷の大きな支持点からの応力入力を考慮した三点支持技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、水平面形状が該長方形である該直方体形状の燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを搭載し、前記燃料電池スタックが発電する電力で駆動される移動体と、前記燃料電池スタックにおける前記長方形の一方の長辺中央付近及び前記長方形の他方の長辺両端付近の計三箇所を前記移動体のそれぞれの取付箇所に取り付けて、前記燃料電池スタックを三点支持する三点支持機構と、を備える。
【0011】
燃料電池スタックとは、積層された複数の燃料電池セルを含む機器である。移動体は、車両、船舶、航空機など、燃料電池によって自力で移動するものである。長辺中央付近とは、長辺の長さを1とした場合において、1/3〜2/3の範囲をいい、長辺両端付近とは、長辺の長さを1とした場合において、1/3よりも端側あるいは2/3よりも端側の範囲をいう。バランスを考えて、長辺中央付近をさらに中心付近(例えば0.45〜0.55程度の範囲)に設定することも有効である。そして、長辺の両端付近をさらに端側(例えば0.25あるいは0.75程度よりも端側)に設定することも有効である。
【0012】
なお、取付部材は、これらの位置における底面に設けられても、側面に設けられても、底面及び側面を跨ぐように設けられても良い。また、取付部材は、燃料電池スタックに直接設けられていてもよいし、燃料電池スタックのフレームやケースなどに設けられていてもよい。三点支持機構は、移動体側あるいは燃料電池スタック側と一体化していてもよいし、別々に作られていてもよい。また、衝撃を吸収するために、例えば弾性体を利用して作成され、水平あるいは垂直方向への動きを緩衝する機構を備えていてもよい。
【0013】
この構成によれば、三点支持機構を通じて燃料電池スタックへ振動等に起因した外力入力がなされる場合に、一点支持された側の辺において、直方体の辺方向に沿った変位角を小さくすることが可能となる。そして、燃料電池スタックの辺方向に瞬間的に作用する応力を小さくすることが可能となる。
【0014】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、前記燃料電池スタックは、前記長方形の短辺方向が前記移動体の進行方向を向くように取り付けられている。短辺方向とは、短辺の長さ方向のことをいう。言い換えれば、長辺を含む側面の法線が進行方向を向くことになる。進行方向前方側が一点支持されていても、後方側が一点支持されていてもよい。この構成によれば、燃料電池スタックに対する外力入力の左右のバランスを向上させることが可能となる。
【0015】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、前記燃料電池スタックでは、燃料電池セルが前記長方形の短辺方向を積層方向として積層されている。この構成によれば、長辺方向を積層方向にする場合に比べ、燃料電池セル間にずれを生じさせるような瞬間的な力が作用しにくくなる。
【0016】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、前記三点支持機構は、前記燃料電池スタックの底面の三箇所を支持する。
【0017】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、当該燃料電池移動体は、移動体に剛結合されたスタックケースを備え、前記燃料電池スタックは、前記スタックケース内に取り付けられている。剛結合とは、摺動や回転などの変形自由度がないようになされた結合をいう。ただし、スタックケース(さらには移動体本体)は、一般にその部材の材質や形状に応じた変形を起こす。この構成によれば、スタックケースが変位を吸収するため、燃料電池スタックの変位が小さくなる。
【0018】
本発明の燃料電池移動体の一態様においては、当該燃料電池移動体は、前記移動体の異なる箇所に剛結合された四本の柱状部材を備え、前記スタックケースは、前記燃料電池スタックに対応した該直方体形状であり、底面の四頂点付近を対応する前記柱状部材によって剛結合されている。この構成によれば、スタックケースには、底面の各頂点の変位を最も大きくするような変位が働きやすくなる。したがって、長辺側を一点支持することによる辺に沿った変位角の減少効果が高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本実施の形態を例示する。
【0020】
図1は、本実施の形態にかかる燃料電池車10の概略を示す図である。燃料電池車10は、燃料電池によって駆動される移動体である。燃料電池車10は、車体12、前輪14、後輪16を備えており、車体12は、前輪14と後輪16から伸びるサスペンションによって支えられている。車体12には、その骨格をなすフレーム18が含まれている。フレーム18は、水平方向に井桁形状をもつ水平フレーム18aと、井桁の交点付近から上方に伸びる四本の垂直フレーム18b,18c,..を含んでいる。そして、垂直フレーム18b,18c,..の上には、アルミ製のスタックケース20が複数箇所におけるボルト締めによって剛結合されており、スタックケース20の内部には、燃料電池の中心をなす燃料電池スタック22が取り付けられている。
【0021】
車体12には、燃料電池スタック22で発電された電力によって駆動されるモータ24も設けられている。モータ24は、電力を回転エネルギーに変換する装置であり、生成された回転エネルギーは前輪14あるいは後輪16に伝達されて、燃料電池車10の駆動に用いられる。燃料電池車10は、前輪14及び後輪16の向きによって規定される進行方向前方26、あるいはその反対方向(進行方向後方)に駆動される。
【0022】
図2は、燃料電池スタック22の概略的な斜視図である。燃料電池スタック22には、燃料電池セル30,32,34,...を積層して形成した二本のスタックが並置されている。このため燃料電池スタック22は、長方形状の上面ABCDと下面(底面)EFGHを含む直方体形状に形成されている。短辺AD,BC,EH,FGの方向は、燃料電池セル30,32,34,...の積層方向50に一致する。そして、燃料電池スタック22は、この積層方向50が、燃料電池車10の進行方向を向くようにほぼ水平に設置されている。言い換えれば、燃料電池スタックは、長辺ABと長辺EFとを含む面ABFEの法線が進行方向前方に向き、長辺CDと長辺GHとを含む面CDHGの法線が進行方向後方に向くように配置されている。
【0023】
燃料電池車10には、燃料電池スタック22とともに燃料電池を構成し、各燃料電池セル30,32,34,...に酸素ガスおよび燃料ガス(典型的には水素ガス)を供給する供給機構が設けられている。これにより、各燃料電池セル30,32,34,...では、燃料ガスの酸化反応を利用した発電を行うことができる。
【0024】
燃料電池スタック22の下面EFGHには、燃料電池スタック22をスタックケース20に取り付けるための取付部材40,42,44がボルト締めなどにより設置されている。取付部材40の設置位置は、進行方向前方26の長辺EFの中心近くであり、取付部材42,44の設置位置は、進行方向後方の長辺GHの両端近くである。取付部材40,42,44は、下端をスタックケース20にボルト締めなどによって取り付けられ、これにより、燃料電池スタック22をスタックケース20内に三点支持する。取付部材40,42,44には、弾性体(ゴムなど)が内蔵されており、スタックケース20から伝わる振動などを一部吸収することができる。
【0025】
燃料電池スタック22の大きさは、各燃料電池セル30,32,34,...の大きさや積層枚数、スタックの本数などに依存する。したがって、一意に特定することはできないが、例えば、短辺方向に300〜400mm、長辺方向に600〜700mm程度に構成され、それよりも若干大きい(例えば短辺方向に400〜500mm、長辺方向に700〜800mm程度)スタックケース20に格納される。また、燃料電池スタック22の重量は、100kgを超えるものもあり、燃料電池車10に搭載される機器等の中では比較的重たい。
【0026】
なお、燃料電池スタック22は、一般に、骨格をなす部材を含んでおり、この部材によって強度補強されている。このような部材の例としては、積層方向50の両端に配置され積層方向に押圧力を与えるエンドプレートや、側面に配置され両端をそれぞれエンドプレートと結合されるテンションプレートなどを挙げることができる。エンドプレートは、比較的頑強であるため、取付部材40,42,44をエンドプレートに取り付けるようにしてもよい。また、スタックケース20は、例えば、比較的薄いアルミによって作られる。しかし、取付部材40,42,44が取り付けられる部分、及び、スタックケース20自体がフレーム18に取り付けられる部分は、リブ構造を設けるなどして十分に強固に作られている。
【0027】
ここで、燃料電池車10の駆動される過程について考える。燃料電池車10は、ドライバーの運転操作に従って、加速(発進を含む)、定速度運行、減速(停車を含む)などを繰り返す。また、走行中は、路面の凹凸のために、しばしば上下方向に振動する。車体12がこのようにして水平方向や上下方向に加減速した場合、燃料電池スタック22には、取付部材40,42,44を通じて、対応する変位が入力される。
【0028】
図3は、スタックケース20の変形により燃料電池スタック22が変形する様子を模式的に示した図である。図には、スタックケース20の底面100、及び底面100に取り付けられた取付部材40,42,44を、その上に取り付けられた燃料電池スタック22と分解した形で示している。
【0029】
ここでは、長方形WXYZで示される水平面に配されたスタックケース20の底面100が、路面からの影響によって、長方形WX’YZで示される底面102へと変形している。すなわち、対角線WY付近を境界として、頂点Xが持ち上がって頂点X’へと変位している。底面100における長辺WXの変位角(角XWX’)をα、短辺XYの変位角(角XYX’)をβとすれば、α<βであることが、XW>XYの関係から容易に導かれる。
【0030】
底面100に取り付けられた取付部材40,42,44のうち、頂点X’に近い(対角線WYから遠い)取付部材40は、二点鎖線で示した取り付けられた取付部材40’のように傾いて持ち上げられている。なお、対角線WY上にある取付部材42も若干折り曲げられるが、ここでは作図を省略している。また、頂点Z側にある取付部材44は、変位をうけない。
【0031】
直方体ABCD−EFGHの形状をもつ燃料電池スタック22は、取付部材40’からの応力(反力)を受けて、歪んだ直方体AB’CD−EF’GHの形状をもつ燃料電池スタック60へと変形する。すなわち、取付部材がとりつけられていない一方の頂点付近(頂点B,F付近)が上方向に大きく変位している。変位の伝達においては、取付部材40’内の弾性体の圧縮・伸張や、燃料電池スタック22内の剛性の効果のために、若干の時間的遅れをもって変形が起こることになる。しかし、近似的には、燃料電池スタック22の長辺EFの変位角(角FEF’)はα、短辺FGの変位角(角FGF’)はβとなるとみなせる。
【0032】
図4は、取付部材40,40’を進行方向後方側からみた側面図である。路面からの振動を受けて、底面100の長辺WXは角度αだけ傾いた長辺WX’となり、取付部材40も取付部材40’へとαだけ傾く。そして、燃料電池スタック22の長辺EFも角度α’だけ傾いた長辺EF’となっている。
【0033】
ここで、参考として、図5に、三点支持の位置を変更した場合の例を示す。図5は、図3と同様に、スタックケース20の底面100が底面102へと変形する過程を示す図であるが、取付部材の設置位置が異なっている。すなわち、ここでは、取付部材40,42,44の代わりに、底面100の短辺XY側(これは燃料電池スタック22の短辺FG側でもある)の中央付近に取付部材70が設置され、底面100の短辺WZ側(これは燃料電池スタック22の短辺HE側でもある)の両角付近に取付部材72,74が設置されている。そして、取付部材70は、二点鎖線で示した取付部材70’のように傾いている。
【0034】
図6は、図5に示した取付部材70、70’を短辺XYの側から(短辺WZの側へと)みた側面図である。この場合には、底面100の長辺XYは角度βだけ傾いた長辺XY’となる。そして、取付部材70はαだけ傾いた取付部材70’となり、燃料電池スタック22の長辺EFは角度α’だけ傾いた長辺EF’となる。
【0035】
先に示したように、α<βであるため、長方形の辺に沿った傾きは、図4に示した取付部材40’の方が、図6に示した取付部材70’に比べて小さい。すなわち、長辺の中央付近に位置する取付部材40’の方が、短辺の中央付近に位置する取付部材70’に比べて、辺に沿った傾きが小さくなる。ただし、取付部材40’と取付部材70’は、対角線WYへの垂線方向には同じ角度だけ変位することになる。
【0036】
取付部材に取り付けられた燃料電池スタック22は、取付部材から力を受けて変位し変形する。このため、取付部材付近の辺に沿った方向について言えば、取付部材40’からは、燃料電池スタック22に対して比較的小さな変形の力が与えられるのに対し、取付部材70’からは、燃料電池スタック22に対して比較的大きな変形の力が与えられる。したがって、後者の方が、取付部材付近に瞬間的に作用する辺に沿った方向の力を低減できることになる。特に、燃料電池スタック22が、図2に例示したように、短辺方向を積層方向としている場合には、燃料電池セル間をずれさせるような瞬間的な力が低減されることになる。
【0037】
なお、取付部材の剛性を低くし、応答までの時間を引き延ばすことで、取付部材から燃料電池スタックに伝達される瞬間的な力を弱めることも可能となる。しかしながら、この場合には、一般に、振動時の燃料電池スタックの変位が大きくなってしまう。また、スタックケース20との干渉を回避可能な剛性の程度には限界もある。これに対し、本実施の態様では、取付部材の剛性を変化させなくてよい。
【0038】
以上の説明では、図3に示したようにスタックケース20の底面100が、その長方形WXYZの対角線WYを回転軸として、頂点Xの側に折れ曲がるような変形を想定した。しかし、もちろん、これ以外の変形が起こる場合もある。例えば、長方形WXYZの頂点Xのみならず、頂点Zも変位することが考えられる。ただし、この場合には、三角形WYZに対して相対的に頂点Xのみが変位するとみなせるため、上記説明と同様に考えることが可能である。また、例えば、長方形WXYZの頂点Xのみならず、頂点Wも変位することが考えられる。ところが、この場合にも、三角形WYZに対して相対的に頂点Xのみが変位するとみなせるため、上記説明と同様に考えることが可能である。同様の解釈は、三頂点あるいは四頂点がそれぞれ変位する場合にも成り立つ。
【0039】
このように主たる変位が四頂点にのみ生じるのであれば、上記説明と同様にして考えることが可能である。もちろん、例えば、長方形WXYZの中心付近や、角辺の中心付近が各頂点とは独立して変位し、複雑に捻れる可能性もある。しかしながら、主たる変位が四頂点にのみ生じるとの想定は、図1に示した燃料電池車10では、妥当なことである。この燃料電池車10では、四本の垂直フレーム18b,18c,..によって、スタックケース20の底面の四隅付近が支えられている。このため、スタックケース20には、この四隅が最も大きく変位する変形が生じやすいといえる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施の形態にかかる燃料電池車の概略を説明する図である。
【図2】燃料電池スタックの例を示す図である。
【図3】スタックケースと燃料電池スタックの変形を説明する図である。
【図4】図4の変形における取付部材の変位を説明する図である。
【図5】スタックケースと燃料電池スタックの変形を説明する参考図である。
【図6】図5の変形における取付部材の変位を説明する参考図である。
【符号の説明】
【0041】
10 燃料電池車、12 車体、14 前輪、16 後輪、18 フレーム、18a 水平フレーム、18b,c 垂直フレーム、20 スタックケース、22,60 燃料電池スタック、24 モータ、26 進行方向前方、30,32,34 燃料電池セル、40、42,44,70,72,74 取付部材、50 積層方向、100,102 底面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平面形状が該長方形である該直方体形状の燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックを搭載し、前記燃料電池スタックが発電する電力で駆動される移動体と、
前記燃料電池スタックにおける前記長方形の一方の長辺中央付近及び前記長方形の他方の長辺両端付近の計三箇所を前記移動体のそれぞれの取付箇所に取り付けて、前記燃料電池スタックを三点支持する三点支持機構と、
を備えることを特徴とする燃料電池移動体。
【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池移動体において、
前記燃料電池スタックは、前記長方形の短辺方向が前記移動体の進行方向を向くように取り付けられていることを特徴とする燃料電池移動体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の燃料電池移動体において、
前記燃料電池スタックでは、燃料電池セルが前記長方形の短辺方向を積層方向として積層されていることを特徴とする燃料電池移動体。
【請求項4】
請求項1に記載の燃料電池移動体において、
前記三点支持機構は、前記燃料電池スタックの底面の三箇所を支持することを特徴とする燃料電池。
【請求項5】
請求項1に記載の燃料電池移動体において、
当該燃料電池移動体は、移動体に剛結合されたスタックケースを備え、
前記燃料電池スタックは、前記スタックケース内に取り付けられていることを特徴とする燃料電池移動体。
【請求項6】
請求項5に記載の燃料電池移動体において、
当該燃料電池移動体は、前記移動体の異なる箇所に剛結合された四本の柱状部材を備え、
前記スタックケースは、前記燃料電池スタックに対応した該直方体形状であり、底面の四頂点付近を対応する前記柱状部材によって剛結合されていることを特徴とする燃料電池移動体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−149977(P2008−149977A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−342190(P2006−342190)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】