説明

燃費報知装置

【課題】搭載重量を減らすことによるエコ運転をユーザに促すことができる燃費報知装置を提供すること。
【解決手段】制御ECU11は、照合ECU12と電子キー30との間の無線通信結果に基づいて電子キー30が車両10に接近したか否かを判断する。電子キー30が車両10に接近した場合には、各シートに設けられた着座センサ16の検出信号に基づいて、シートに荷物が搭載されているか否かを判断する。荷物が搭載されている場合には、各シートに設けられた重量センサ15の検出信号に基づいて荷物重量を算出する。そして、予め記憶された燃費算出モデルにしたがって荷物重量が反映された燃費(荷物反映燃費)を算出する。また、車両10に荷物が無い場合における基準燃費を取得して、荷物反映燃費の基準燃費からの変化量を算出する。その変化量を表示器18に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されてその車両の燃費を報知する燃費報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の燃費を報知する燃費報知装置に関し、報知する燃費の精度を向上させるために車両の搭載重量を考慮して燃費を算出する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。例えば、特許文献1の技術では、車軸に重量センサを備え、その重量センサによって、乗員の重量、スキーキャリアなどの架装物の重量、積載物などの搭載重量を検出している(段落0015)。そして、検出した搭載重量に基づいて燃費を算出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−185333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、燃費を改善するためには搭載重量を減らすことが考えられる。しかしながら、従来では、搭載重量を考慮した燃費が報知されたとしても、ユーザは、搭載重量が燃費にどのように影響しているか、具体的には搭載重量によってどの程度燃費が悪くなっているのか否かを把握できなかった。そのため、ユーザは、搭載重量を減らすことによるエコ運転(燃費を改善する運転)を積極的に実践しようとする動機が起きなかった。つまり、従来では、搭載重量を減らすことによるエコ運転をユーザに促す燃費報知とはなっていなかった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、搭載重量を減らすことによるエコ運転をユーザに促すことができる燃費報知装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の燃費報知装置は、車両に搭載されて前記車両の燃費を報知する燃費報知装置であって、
前記車両に搭載された荷物と前記車両に乗車した乗員とを判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した荷物の重量を取得する第1の重量取得手段と、
前記判別手段が判別した乗員の重量を取得する第2の重量取得手段と、
前記第1の重量取得手段が取得した荷物重量を含め、かつ、前記第2の重量取得手段が取得した乗員重量を除外した搭載重量が反映された前記車両の燃費荷物反映燃費を算出する燃費算出手段と、
前記車両に荷物が搭載されていないときの前記車両の燃費である基準燃費を取得する基準燃費取得手段と、
前記荷物反映燃費の前記基準燃費からの燃費変化を前記車両に搭載された報知手段に報知させる報知制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
これによれば、燃費算出手段は、燃費を算出する際の車両の搭載重量に、荷物重量を含め、乗員重量を除外しているので、車両に搭載された荷物の重量が反映された燃費(荷物反映燃費)を算出できる。燃費報知手段は、荷物反映燃費の基準燃費からの燃費変化を報知するので、ユーザに、荷物の有無でどの程度燃費が変化するかを把握させることができる。ユーザは、荷物が不要の場合にはその不要荷物を車両から除くことで、容易にエコ運転を実践できる。つまり、搭載重量を減らすことによるエコ運転をユーザに促すことができる。なお、ここで言う「燃費」とは、ガソリン車やハイブリッド車における燃費だけでなく、電気自動車や燃料電池自動車における電費(バッテリー消費の程度)も含む概念として用いている。
【0008】
また、本発明において、前記荷物反映燃費の前記基準燃費からの変化量を算出する変化量算出手段を備え、
前記報知制御手段は、前記燃費変化として、前記変化量算出手段が算出した前記変化量を前記報知手段に報知させることを特徴とする。
【0009】
これによれば、荷物反映燃費の基準燃費からの変化量が報知されるので、荷物の有無でどの程度燃費が変化するかを容易に把握させることができる。
【0010】
また、本発明において、前記報知制御手段は、前記燃費変化として、前記荷物反映燃費と前記基準燃費とを対比して報知させることを特徴とする。これによれば、荷物反映燃費と基準燃費とを対比して把握できるので、荷物の有無でどの程度燃費が変化するかを把握できる。
【0011】
また、本発明において、前記判別手段は、前記車両に搭載されたチャイルドシートも判別し、
前記判別手段が判別したチャイルドシートの重量を取得する第3の重量取得手段を備え、
前記燃費算出手段は、前記第3の重量取得手段が取得したチャイルドシートの重量を前記搭載重量から除外して前記荷物反映燃費を算出することを特徴とする。
【0012】
小さい子供が乗車する場合には、チャイルドシートの設置が義務付けられているので、チャイルドシートは必要な荷物である場合が多い。本発明によれば、燃費算出手段はチャイルドシートの重量を除外して燃費を算出するので、荷物反映燃費からチャイルドシートの寄与分を除外できる。よって、チャイルドシート以外の不要荷物を除いたときにどの程度燃費が改善するかを精度良く報知できる。
【0013】
また、本発明において、前記判別手段が判別した乗員の数を数える乗員計数手段と、
前記燃費算出手段は、前記車両の走行時の燃料消費量を取得する消費量取得手段と、
前記消費量取得手段が取得した燃料消費量を前記乗員計数手段が数えた乗員数で除算した人数割消費量を算出する人数割消費量算出手段と、を備え、
前記燃費算出手段は、前記乗員数が一人の場合には前記消費量取得手段が取得した燃料消費量である実消費量を使用して前記荷物反映燃費を算出し、前記乗員数が複数の場合には前記実消費量に代えて前記人数割消費量を使用して前記荷物反映燃費を算出することを特徴とする。
【0014】
同一の荷物重量であっても乗員が複数か否かで算出される荷物反映燃費が変動し得る。そこで本発明によれば、乗員計数手段が乗員を計測し、人数割消費量算出手段は、燃料消費量を乗員計数手段が数えた乗員数で除算した人数割消費量を算出するので、乗員が一人のときの燃料消費量に近づけることができる。そして、燃費算出手段は、乗員数が複数の場合には実消費量に代えて人数割消費量を使用しているので、荷物反映燃費を、乗員が一人のときの燃費に換算できる。よって、乗員が複数か否かで荷物反映燃費が変動するのを抑制できる。
【0015】
また、本発明において、前記判別手段は、現在が、前記車両に乗員が乗車する前の時期であることを判断する時期判断手段と、
前記時期判断手段が前記前の時期であると判断した場合に、前記車両のシートへの着座の有無を判断する乗車前着座判断手段と、を備え、
前記判別手段は、前記乗車前着座判断手段が着座有りと判断した場合に前記シートに荷物が搭載されていると判断することを特徴とする。
【0016】
これによって、乗車前から車両に搭載されている荷物を判別できる。乗車前から車両に搭載されている荷物は、乗車時に車両に持ち込まれる荷物に比べて不要な荷物である可能性が高いので、その乗車前からの荷物重量が反映された荷物反映燃費の変化量を報知することで、より一層、エコ運転をユーザに促すことができる。
【0017】
また、本発明において、前記判別手段は、前記時期判断手段が前記前の時期であると判断した場合に、前記シートのシートベルトが使用されているか否かを判断する乗車前使用判断手段を備え、その乗車前使用判断手段がシートベルトが使用されていると判断した場合に前記シートにチャイルドシートが搭載されていると判断することを特徴とする。
【0018】
チャイルドシートはシートベルトによってシートに固定されることが多い、つまりチャイルドシートが搭載される場合はシートベルトが使用されることが多いことに鑑みて、本発明によれば、乗車前の時期にてシートベルトの使用の有無でチャイルドシートが搭載されているか否かを判断しているので、正確にその判断をできる。
【0019】
また、本発明において、前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることを判断し、
前記車両が走行開始されたか否かを判断する走行開始判断手段を備え、
前記判別手段は、前記乗車前着座判断手段又は前記乗車前装着判断手段による判断時期以降、前記車両が走行開始される前の時期で前記車両に乗員が乗車したか否かを判断する乗車判断手段を備えることを特徴とする。
【0020】
これによれば、時期判断手段は、現在が、車両に乗車する直前の時期であることを判断するので、乗車前着座判断手段又は乗車前使用判断手段は、乗車直前の時期で着座の有無又はシートベルトの使用の有無を判断できる。そして、乗車前着座判断手段又は乗車前使用判断手段による判断時期以降(乗車直前の時期以降)、車両が走行開始される前の時期は、車両に乗員が乗車する時期(乗車時期)であると考えることができる。乗車判断手段はその乗車時期で乗車の有無を判断しているので、荷物又はチャイルドシートと乗員とを正確に判別できる。また、乗車判断手段は、車両が走行開始される前の時期で判断を行っているので、走行開始の時点で乗員、荷物、チャイルドを判別できる。よって、乗員、荷物、チャイルドの判別結果を走行開始後に算出される荷物反映燃費に正確に反映できる。
【0021】
また、本発明における乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として前記車両の各シートへの着座の有無を判断する着座判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記着座判断手段が着座有りと判断したシートの個数に基づいて乗員数を数える。これによって、正確に乗員数を数えることができる。
【0022】
また、本発明における前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として各シートのシートベルトの使用の有無を判断するシートベルト使用判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記シートベルト使用判断手段が使用有りと判断したシートベルトの個数に基づいて乗員数を数えるとしても良い。これによっても、正確に乗員数を数えることができる。
【0023】
また、本発明における前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として前記車両の各ドアが開けられたか否かを判断するドア開判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記ドア開判断手段がドア開と判断したドアの個数に基づいて乗員数を数えるとしても良い。これによっても、正確に乗員数を数えることができる。
【0024】
また、本発明における前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として、前記車両のユーザに所持されて前記車両との間で無線通信する機能を有する複数の携帯機のそれぞれが車室内に有るか否かを判断する携帯機判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記携帯機判断手段が車室内に有ると判断した前記携帯機の個数に基づいて乗員数を数えるとしても良い。これによっても、正確に乗員数を数えることができる。
【0025】
また、本発明における前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることの判断として、前記車両のユーザに所持されて前記車両との間で無線通信する機能を有する携帯機が前記車両に接近したことを判断する携帯機接近判断手段を備える。これによって、現在が車両に乗車する直前の時期であることを正確に判断できる。
【0026】
また、本発明における前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることの判断として、前記車両のドアが解錠されたことを判断する解錠判断手段を備えるとしても良い。これによっても、現在が車両に乗車する直前の時期であることを正確に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】車両システム1の構成を示したブロック図である。
【図2】燃費報知処理のフローチャートである。
【図3】変形例の処理を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る燃費報知装置の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の燃費報知装置が適用された車両システム1の構成を示したブロック図である。車両システム1は、メカキーを使用しなくても車両ドアの施解錠を行ったり、エンジン始動を許可したりするいわゆるスマートシステムを含んでいる。すなわち、車両システム1は、車両10に設けられた照合ECU12、発信機121及びチューナ122と、車両10のユーザに携帯所持される電子キー30を備えている。発信機121は、車室外(車両ドアから約1mの範囲)にリクエスト信号を発信する車室外発信機及び車室内にリクエスト信号を発信する車室内発信機を含む。電子キー30は、リクエスト信号が発信されるエリアに位置しているときに、リクエスト信号に応答してレスポンス信号を送信する。チューナ122は、電子キー30からのレスポンス信号を受信して、受信したレスポンス信号を照合ECU12に送る。照合ECU12は、スマートシステムに関する各種処理を実行し、具体的には例えば、車両10が駐車状態のときに車室外発信機121から間欠的にリクエスト信号を送信させる。また、照合ECU12は、例えば、エンジン始動スイッチ(プッシュスイッチ)が操作された場合には、車室内発信機121からリクエスト信号を送信させて、電子キー30を所持したユーザが車室内に居るか否かを確認する。また、照合ECU12は、チューナ122から送られてきたレスポンス信号と正規のレスポンス信号とを照合する。そして、照合可の場合には、照合ECU12は、ドアECU13にドアの施解錠を指示したり、エンジンECU14にエンジン141の始動を指示したりする。
【0029】
車両10には、ドアの施解錠等を制御するドアECU13が設けられている。そのドアECU13には、車両10の各ドア(運転席ドア、助手席ドア、後席ドア)の開閉を検出するカーテシSW131と、車両10の各ドアに設けられて各ドアの施解錠を行うロック装置(図示外)のポジション(施錠ポジションか解錠ポジションか)を検出するポジションSW132とが接続されている。そのため、ドアECU13は、各ドアの開閉や、各ドアが施錠又は解錠が行われたことを認識でき、例えばドアが開けられた場合にはそのドアに設けられたカーテシランプ(図示外)をオンにする。また、車両10には、エンジン141を制御するエンジンECU14が設けられている。
【0030】
車両10の各シート(運転席、助手席、後席)には、各シートの上に搭載された物(乗員、荷物、チャイルドシート)の重量を検出する重量センサ15が設けられている。その重量センサ15は、具体的には例えば各シートの座部の中、座部の裏側又は各シートの脚部(車体との取付部)に設けられ、シート上の重量に応じた信号を出力する。
【0031】
また、各シートには、各シートへの着座の有無を検出する着座センサ16が設けられている。着座センサ16は、具体的には例えば歪みゲージ式の圧力センサとされる。この場合、着座センサ16は、各シートの座部(座面、座部の中、又は座部の裏側)に設けられ、シートの座部に圧力が掛かった場合に着座有信号を出力する。なお、着座センサ16を省略して、重量センサ15の検出信号に基づいて着座の有無を検出しても良い。
【0032】
車両10には、各シートに設けられたシートベルトを装着したり解放したりするバックルの状態を検出するバックルSW17が設けられている。詳細にはバックルSW17は、シートベルトが装着されている場合に装着有信号を出力する。また、車両10には液晶ディスプレイ等の表示器18が設けられている。その表示器18は、例えば車両10のセンターパネル部に設けられたナビゲーション装置用の画面であったり、インストルメントパネル部に設けられたメータ表示用の画面であったりする。
【0033】
本実施形態の車両10(エンジン141)は、ガソリンによる動力で走行するガソリン車であり、車両10には燃料(ガソリン)の残量を検出する残燃料検出センサが設けられている。また車両10には、車速を検出する車速センサ20も設けられている。
【0034】
車両10には、本発明の「燃費報知装置」に相当する制御ECU11が設けられている。その制御ECU11は、上述した各ECU12〜14とCAN等の車載LANで接続されており、その車載LANによって各ECU12〜14と通信可能となっている。また制御ECU11は、上述した各センサ15、16、17、19、20が接続されており、それらセンサからの検出信号を受信可能となっている。また制御ECU11は、表示器18と接続されており、表示器18の表示を制御可能となっている。
【0035】
制御ECU11は、CPU111、メモリ112を備え、CPU111がメモリ112に記憶されたプログラムにしたがった処理を実行することで、車両10の搭載重量に応じた燃費を算出して報知する処理(燃費報知処理)を実行する。その燃費報知処理の詳細は後述する。制御ECU11のメモリ112には、燃費を算出するための燃費算出モデルが記憶されている。その燃費算出モデルは、燃費に関連する各種パラメーター、具体的には、例えば搭載重量、燃料消費量、車速、アクセルワークに基づいて燃費を算出する公知のモデルとされる。また、メモリ112には、車両10の搭載重量のデフォルト値(初期重量)が記憶されている。その初期重量は、例えば車室内の電装品及びシートの重量を加味した値に設定されている。
【0036】
次に、制御ECU11が実行する燃費報知処理の詳細を説明する。図2は、燃費報知処理のフローチャートを示している。なお、図2の処理は、車両10が駐車されている時(車両システム1の起動時)に開始され、以降、一定間隔で繰り返し実行される。先ず、電子キー30(ユーザ)が車両10に接近したか否かを判断する(S11)。具体的には、制御ECU11は、照合ECU12が電子キー30からのレスポンス信号を受信してそのレスポンス信号が照合可か否かを、照合ECU12に問い合わせる(S11)。そして、照合可の場合に電子キー30が接近したと判断する。電子キー30が接近するまでは(S11:No)、このS11の処理を繰り返し実行する。
【0037】
電子キー30が接近した場合には(S11:Yes)、着座センサ16からの検出信号に基づいて、各シートへの着座の有無を判断する(S12)。着座センサ16から着座有信号を受信した場合には(S12:Yes)、S13の処理に進む。S13では、着座有りのシート上に荷物が搭載されているとして、重量センサ15からの検出信号に基づいてその荷物の重量(乗車前荷物重量)を算出する(S13)。そして、メモリ112に記憶されている搭載重量のデフォルト値(初期重量)に、算出した乗車前荷物重量を加算する(S13)。そして、その乗車前搭載重量(=初期重量+乗車前荷物重量)をメモリ112に記憶しておく(S13)。S13の処理の後、S14の処理に進む。S12において、着座無しの場合には(S12:No)、シート上に荷物が搭載されていないとして、S14の処理に進む。
【0038】
S14では、バックルSW17からの検出信号に基づいて、各シートに設けられたシートベルトの装着(使用)の有無を判断する(S14)。バックルSW17から装着有信号を受信した場合には(S14:Yes)、シートベルトが装着されているとしてS15の処理に進む。電子キー30が車両10に接近した時点(電子キー30が車室内に未だ持ち込まれていない時点)でシートベルトが装着されているということは、そのシートベルトでチャイルドシートがシートに固定されている可能性が高い。したがって、S15では、シートにチャイルドシートが搭載されているとして、重量センサ15からの検出信号に基づいてそのチャイルドシートの重量を算出する(S15)。そして、メモリ112に記憶されている初期重量から、算出したチャイルドシートの重量を減算する(S15)。そして、S15で算出した乗車前搭載重量(=初期重量−チャイルドシート重量)をメモリ112に記憶しておく(S15)。なお、S13の処理を実行した場合には、S15の処理実行後では、乗車前搭載重量=初期重量+荷物重量−チャイルドシート重量となる。また、チャイルドシートが設置されたシートでは、S12において着座有りと判断される場合がある。この場合には、S12で着座有り且つS14でシートベルト装着有りの場合にチャイルドシートと判断し、S12で着座有り且つS14でシートベルト装着無しの場合に荷物と判断すれば良い。
【0039】
S15の処理の後、S16の処理に進む。また、S14において、シートベルトの装着無しの場合には(S14:No)、S16の処理に進む。なお、S11〜S15の処理は乗員の乗車前(厳密には、電子キー30が車両10のドア付近に接近して車室内に持ち込まれる前)に実行されることを想定している。また、これから説明するS16以降の処理は、乗員の乗車時(電子キー30が車室内に持ち込まれている時)に実行されることを想定している。そのため、S16の処理は、S11〜S15の処理が実行されてから一定時間を空けて実行されるとしても良い。
【0040】
S16では、着座センサ16からの検出信号に基づいて、S12で着座有りと判断されたシート以外の各シートへの着座の有無を判断する(S16)。着座有りの場合には(S16:Yes)、乗員が乗車したと判断できるので、乗員数Nに1を加算して(N=N+1)、乗員数Nをメモリ112に記憶する(S17)。その後、S18の処理に進める。一方、S16で着座無しの場合には(S16:No)、S18の処理に進める。S18では、車両10が走行開始されたか否かを判断する(S18)。具体的には、例えばエンジンECU14にエンジン141が始動されたか否かを問い合わせて、エンジン141が始動された場合に車両10が走行開始されたと判断する。車両10の走行開始前の場合には(S18:No)、S16の処理に戻る。このように、車両10が走行開始されるまでは、S16〜S18の処理が繰り返し実行されるので、着座有りと判断する度に乗員数Nがカウントされていく。
【0041】
S18において、車両10が走行開始された場合には(S18:Yes)、車両10が走行中であるか否かを判断する(S19)。具体的には、例えば車速センサ20からの車速信号に基づいて、車速がゼロより大きい場合に走行中であると判断し、車速がゼロの場合に停止中と判断する(S19)。なお、このS19の処理を設けているのは、車両10が停止中の場合には燃料はほとんど消費しないのでS20以降の処理を実行しないという趣旨である。そのため、車両10が走行中になるまで待機する(S19:No)。車両10が走行中の場合には(S19:Yes)、S20の処理に進む。
【0042】
S20では、重量センサ15からの検出信号及びメモリ112に記憶された乗車前搭載重量に基づいて、現時点で車両10に搭載されている物(乗員、荷物、チャイルドシート)の総重量(ただしチャイルドシートの重量は除く)を取得する(S20)。具体的には、S20で取得する総重量には、乗員数に応じた乗員重量、メモリ112に記憶された乗車前搭載重量(初期重量+荷物重量−チャイルドシート重量)及び乗員の乗車時に車室内に持ち込まれた荷物の重量(乗車後荷物重量)を含んでいる。
【0043】
次いで、メモリ112に記憶された乗員数Nに応じた乗員重量を取得する(S21)。具体的には、例えば、予め定められた乗員一人当たりの重量に、乗員数Nを乗算して乗員重量を取得する。また、例えば、S16でどのシートに乗員が着座されたかが分かるので、乗員が着座した各シート毎に重量を重量センサ15で検出して、その検出した各重量を足し合わせても良い。
【0044】
次いで、S20で取得した総重量からS21で取得した乗員重量を減算する(S22)。S22で減算後の重量は、乗車前搭載重量(初期重量+荷物重量−チャイルドシート重量)と乗車後荷物重量とを加算した値、すなわち乗車前後で搭載された荷物の重量が反映された値となる。
【0045】
次いで、残燃料センサ19からの検出信号に基づいて、走行時に実際に消費した燃料消費量を算出する(S23)。なお、S23で算出する燃料消費量は、例えば現時点における燃料消費量の瞬間値であっても、一定距離区間で消費した燃料消費量であっても良い。
【0046】
次いで、メモリ112に記憶された乗員数Nに基づいて、車両10に乗車した乗員が複数か否かを判断する(S24)。複数の場合には(乗員数N≧2、S24:Yes)、S23で取得した燃料消費量(実消費量)を乗員数Nで除算して人数割消費量を算出する(S25)。これによって、人数割消費量を、乗員が一人のときに消費される燃料消費量に近づけることができる。次いで、メモリ112に記憶された燃費算出モデルにしたがって(燃費算出モデルの各パラメーターに値を代入して)燃費を算出する(S26)。この際、S22で算出した搭載重量(乗車前搭載重量(初期重量+乗車前荷物重量−チャイルドシート重量)+乗車後荷物重量)及びS25で算出した人数割消費量を燃費算出モデルに代入して燃費を算出する。なお、S23で取得した燃料消費量が現時点の瞬間値である場合には、S26では、現時点における燃費の瞬間値が算出される。他方、S23で取得した燃料消費量が一定距離区間の値である場合には、S26では、その一定距離区間における燃費が算出される。これによって、乗車前及び乗車後に搭載された荷物重量が反映された燃費を得ることができる。また、人数割消費量を使用しているので、乗員が複数であっても一人のときに換算された燃費(複数人のときよりも一人のときのほうが燃費が良くなる)を得ることができる。
【0047】
また、S26では、S22で算出した搭載重量が反映された燃費(荷物反映燃費)に加えて、S13で算出した搭載重量(初期重量+乗車前荷物重量)が反映された燃費、すなわち乗車前から搭載されている荷物の重量が反映された燃費(乗車前荷物反映燃費)を算出しても良い。さらに、S26では、それら荷物反映燃費、乗車前荷物反映燃費に加えて、乗車後に搭載された荷物(乗車後荷物、例えば買い物で購入した品物)の重量が反映された燃費(乗車後荷物反映燃費)を算出しても良い。この場合、S22で算出された搭載重量からS13で算出された荷物重量を減算することで、乗車後荷物の重量を得ることができる。なお、以下では、荷物反映燃費、乗車前荷物反映燃費及び乗車後荷物反映燃費の全てを算出したとして説明する。
【0048】
一方、S24において、乗員が一人の場合には(乗員数N=1、S24:No)、S23で取得した実消費量をそのまま使用して、上記の荷物反映燃費、乗車前荷物反映燃費、乗車後荷物反映燃費を算出する(S26)。なお、S26で算出した各燃費をメモリ112に記憶しておく。
【0049】
S26の処理の後、S27に進み、S27では、車両10に荷物が無い場合における基準燃費を取得する(S27)。具体的には、例えば基準燃費をメモリ112に予め記憶しておき、その基準燃費をメモリ112から読み出す(S27)。また例えば、メモリ112に記憶された燃費算出モデルにしたがって基準燃費を算出しても良い。この場合、燃費算出モデルの搭載重量のパラメーターには初期重量を使用する(S13、S15、S22で算出した搭載重量を考慮しない)。
【0050】
次いで、S26で算出した各燃費(荷物反映燃費、乗車前荷物反映燃費、乗車後荷物反映燃費)からS27で取得した基準燃費を減算して、各燃費の変化量を算出する(S28)。これによって、車両10に搭載された荷物の有無でどの程度燃費が変化するかの指標(荷物反映燃費の変化量)を得ることができる。また、乗車前から搭載されている荷物の有無でどの程度燃費が変化するかの指標(乗車前荷物反映燃費の変化量)を得ることができる。また、乗車後に搭載された荷物の有無でどの程度燃費が変化するかの指標(乗車後荷物反映燃費の変化量)を得ることができる。なお、S28で算出した各変化量をメモリ112に記憶しておく。なお、S28では、各燃費と基準燃費との比を燃費の変化量として算出しても良い。
【0051】
次いで、エンジンECU14に問い合わせてエンジン141が停止されたか否かを判断する(S29)。エンジン141が動いている場合には(S29:No)、S19の処理に戻る。よって、エンジン141が動いている間(車両10が走行している間)は、各時点における燃費(荷物反映燃費、乗車前荷物反映燃費、乗車後荷物反映燃費)及び各燃費の基準燃費からの変化量が算出されることになる。S29において、エンジン141が停止された場合には(S29:Yes)、処理をS30に進める。
【0052】
S30では、今回の走行における燃費の変化量(荷物反映燃費の変化量、乗車前荷物反映燃費の変化量、乗車後荷物反映燃費の変化量)を表示器18に表示させる(S30)。この際、メモリ112には各時点における燃費の変化量が記憶されているので、S30では、例えばそれら変化量を平均した平均変化量を表示器18に表示させる。なお、S30では、燃費の変化量だけでなく、S26で算出した燃費及びS27で取得した基準燃費を並べて(対比させて)表示器18に表示させても良い。S30の処理の後、図2のフローチャートの処理を終了する。
【0053】
以上説明したように、本実施形態では、走行終了時に、今回の走行時における荷物重量が反映された燃費の変化量が表示されるので、車両10の乗員は、車両10に搭載された荷物の有無でどの程度燃費が変化するか、乗車前から搭載されている荷物の有無でどの程度燃費が変化するか、乗車後に搭載された荷物の有無でどの程度燃費が変化するかを容易に把握できる。よって、今回の走行に必要のない不要荷物(例えばゴルフバッグ等)を車両10から降ろしたほうが良いか否かを容易に決定できる。そして、不要荷物を車両10から降ろすことで、簡単に、エコ運転(燃費改善)を実践できる。
【0054】
また、荷物からチャイルドシートが除外されているので、チャイルドシートの重量が燃費の変化量に反映されてしまうのを防止できる。その結果、不要荷物を降ろしても、思ったほど燃費が改善しないということを防止できる。また、乗員が複数の場合には、乗員一人のときの燃費に換算されてその燃費の変化量が表示されるので、その燃費の変化量において、複数人の乗員が乗車したことによる影響を抑制できる。
【0055】
なお、本発明の燃費報知装置は、上記実施形態に限定されるものではなく特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々変形できる。例えば、図2のフローチャートのいくつかの処理に代えて又は加えて、図3に示す処理を実行しても良い。具体的には、S11の処理に代えて又はS11の処理に加えて、図3(A)の処理(S41)を実行しても良い。すなわち、制御ECU11は、ポジションSW132からの検出信号に基づいて、車両10のドアがアンロック(解錠)されたか否かを判断する(S41)。ドアがアンロックされた場合には(S41:Yes)、ユーザが乗車する直前の時期であるとして、荷物判定やチャイルドシート判定を実行する(S12、S14)。これによって、ユーザが電子キー30を所持していなくてもユーザが乗車する直前の時期を判断できる。
【0056】
また、S17及びS18の処理に代えて、図3(B)〜図3(D)のいずれの処理を実行することで乗員を判別しても良い。具体的には、図3(B)では、バックルSW17からの検出信号に基づいて、各シートのシートベルトの装着の有無を判断する(S42)。そして、シートベルトの装着有りの場合には(S42:Yes)、乗員数Nを1加算する(S43)。図3(C)では、カーテシSW131からの検出信号に基づいて、各ドアが開けられたか否かを判断する(S44)。ドアが開けられた場合には(S44:Yes)、乗員数Nを1加算する(S45)。図3(D)では、照合ECU12に問い合わせて車室内で電子キー30が検知されたか否かを判断する(S46)。電子キー30が検知された場合には(S45:Yes)、乗員数Nを1加算する(S47)。また、電子キー30が複数設けられている場合には、S46で検知された電子キー30の個数分、乗員数Nを加算する(S47)。なお、S17及びS18の処理、図3(B)〜図3(D)の処理を複数組み合わせて、乗員を判別して乗員数Nをカウントしても良い。これによって、より一層、精度良く乗員を判別できる。
【0057】
また、上記実施形態では、車両10がガソリン車の場合について説明したが、車両10がエンジンとモータの両方を使用して走行するハイブリッド自動車、モータによって走行する電気自動車、燃料電池によって走行する燃料電池自動車であっても良い。電気自動車や燃料電池自動車の場合には、モータに電力を供給するバッテリーや燃料電池の消費量(電費)を算出することになる。また、上記実施形態では燃費の変化量を表示していたが、燃費の変化量をスピーカによって音声で報知しても良い。
【0058】
なお、上記実施形態において、S11〜S17の処理を実行する制御ECU11が本発明の「判別手段」に相当する。S13の処理を実行する制御ECU11が本発明の「第1の重量取得手段」に相当する。S21の処理を実行する制御ECU11が本発明の「第2の重量取得手段」に相当する。S22〜S26の処理を実行する制御ECU11が本発明の「燃費算出手段」に相当する。S27の処理を実行する制御ECU11が本発明の「基準燃費取得手段」に相当する。S28の処理を実行する制御ECU11が本発明の「変化量算出手段」に相当する。S30の処理を実行する制御ECU11が本発明の「報知制御手段」に相当する。表示器18が本発明の「報知手段」に相当する。S15の処理を実行する制御ECU11が本発明の「第3の重量取得手段」に相当する。S17、S43、S45、S47の処理を実行する制御ECU11が本発明の「乗員計数手段」に相当する。S23の処理を実行する制御ECU11が本発明の「消費量取得手段」に相当する。S25の処理を実行する制御ECU11が本発明の「人数割消費量算出手段」に相当する。S11の処理又はS41の処理を実行する制御ECU11が本発明の「時期判断手段」に相当する。S11の処理を実行する制御ECU11が本発明の「携帯機接近判断手段」に相当する。S41の処理を実行する制御ECU11が本発明の「解錠判断手段」に相当する。S12の処理を実行する制御ECU11が本発明の乗車前着座判断手段」に相当する。S14の処理を実行する制御ECU11が本発明の「乗車前使用判断手段」に相当する。S18の処理を実行する制御ECU11が本発明の「走行開始判断手段」に相当する。S16、S42、S44、又はS46の処理を実行する制御ECU11が本発明の「乗車判断手段」に相当する。S16の処理を実行する制御ECU11が本発明の「着座判断手段」に相当する。S42の処理を実行する制御ECU11が本発明の「シートベルト使用判断手段」に相当する。S44の処理を実行する制御ECU11が本発明の「ドア開判断手段」に相当する。S46の処理を実行する制御ECU11が本発明の「携帯機判断手段」に相当する。電子キー30が本発明の「携帯機」に相当する。
【符号の説明】
【0059】
1 車両システム
10 車両
11 制御ECU
15 重量センサ
16 着座センサ
17 バックルSW
18 表示器
19 残燃料センサ
30 電子キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて前記車両の燃費を報知する燃費報知装置であって、
前記車両に搭載された荷物と前記車両に乗車した乗員とを判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した荷物の重量を取得する第1の重量取得手段と、
前記判別手段が判別した乗員の重量を取得する第2の重量取得手段と、
前記第1の重量取得手段が取得した荷物重量を含め、かつ、前記第2の重量取得手段が取得した乗員重量を除外した搭載重量が反映された前記車両の燃費である荷物反映燃費を算出する燃費算出手段と、
前記車両に荷物が搭載されていないときの前記車両の燃費である基準燃費を取得する基準燃費取得手段と、
前記荷物反映燃費の前記基準燃費からの燃費変化を前記車両に搭載された報知手段に報知させる報知制御手段と、を備えることを特徴とする燃費報知装置。
【請求項2】
前記荷物反映燃費の前記基準燃費からの変化量を算出する変化量算出手段を備え、
前記報知制御手段は、前記燃費変化として、前記変化量算出手段が算出した前記変化量を前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1に記載の燃費報知装置。
【請求項3】
前記報知制御手段は、前記燃費変化として、前記荷物反映燃費と前記基準燃費とを対比して報知させることを特徴とする請求項1に記載の燃費報知装置。
【請求項4】
前記判別手段は、前記車両に搭載されたチャイルドシートも判別し、
前記判別手段が判別したチャイルドシートの重量を取得する第3の重量取得手段を備え、
前記燃費算出手段は、前記第3の重量取得手段が取得したチャイルドシートの重量を前記搭載重量から除外して前記荷物反映燃費を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃費報知装置。
【請求項5】
前記判別手段が判別した乗員の数を数える乗員計数手段と、
前記燃費算出手段は、前記車両の走行時の燃料消費量を取得する消費量取得手段と、
前記消費量取得手段が取得した燃料消費量を前記乗員計数手段が数えた乗員数で除算した人数割消費量を算出する人数割消費量算出手段と、を備え、
前記燃費算出手段は、前記乗員数が一人の場合には前記消費量取得手段が取得した燃料消費量である実消費量を使用して前記荷物反映燃費を算出し、前記乗員数が複数の場合には前記実消費量に代えて前記人数割消費量を使用して前記荷物反映燃費を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃費報知装置。
【請求項6】
前記判別手段は、現在が、前記車両に乗員が乗車する前の時期であることを判断する時期判断手段と、
前記時期判断手段が前記前の時期であると判断した場合に、前記車両のシートへの着座の有無を判断する乗車前着座判断手段と、を備え、
前記判別手段は、前記乗車前着座判断手段が着座有りと判断した場合に前記シートに荷物が搭載されていると判断することを特徴とする請求項5に記載の燃費報知装置。
【請求項7】
前記判別手段は、前記時期判断手段が前記前の時期であると判断した場合に、前記シートのシートベルトが使用されているか否かを判断する乗車前使用判断手段を備え、その乗車前使用判断手段がシートベルトが使用されていると判断した場合に前記シートにチャイルドシートが搭載されていると判断することを特徴とする請求項6に記載の燃費報知装置。
【請求項8】
前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることを判断し、
前記車両が走行開始されたか否かを判断する走行開始判断手段を備え、
前記判別手段は、前記乗車前着座判断手段又は前記乗車前使用判断手段による判断時期以降、前記車両が走行開始される前の時期で前記車両に乗員が乗車したか否かを判断する乗車判断手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の燃費報知装置。
【請求項9】
前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として前記車両の各シートへの着座の有無を判断する着座判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記着座判断手段が着座有りと判断したシートの個数に基づいて乗員数を数えることを特徴とする請求項8に記載の燃費報知装置。
【請求項10】
前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として各シートのシートベルトの使用の有無を判断するシートベルト使用判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記シートベルト使用判断手段が使用有りと判断したシートベルトの個数に基づいて乗員数を数えることを特徴とする請求項8又は9に記載の燃費報知装置。
【請求項11】
前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として前記車両の各ドアが開けられたか否かを判断するドア開判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記ドア開判断手段がドア開と判断したドアの個数に基づいて乗員数を数えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の燃費報知装置。
【請求項12】
前記乗車判断手段は、乗員が乗車したか否かの判断として、前記車両のユーザに所持されて前記車両との間で無線通信する機能を有する複数の携帯機のそれぞれが車室内に有るか否かを判断する携帯機判断手段を備え、
前記乗員計数手段は、前記携帯機判断手段が車室内に有ると判断した前記携帯機の個数に基づいて乗員数を数えることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の燃費報知装置。
【請求項13】
前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることの判断として、前記車両のユーザに所持されて前記車両との間で無線通信する機能を有する携帯機が前記車両に接近したことを判断する携帯機接近判断手段を備えることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の燃費報知装置。
【請求項14】
前記時期判断手段は、現在が、前記車両に乗車する直前の時期であることの判断として、前記車両のドアが解錠されたことを判断する解錠判断手段を備えることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の燃費報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−86613(P2013−86613A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227863(P2011−227863)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】