説明

爪ケア用の化粧料

【課題】 ネイルエナメル使用に伴って、時として現れる、爪の蓄積的損傷を改善する手段を提供する。
【解決手段】 爪のケア用の化粧料に、ラベンダー精油を含有させる。前記爪のケアは、ネイルエナメルを使用している人が、夜間爪の損傷を修復すべく塗布するものであり、拭い取り動作を伴わないものであることが好ましく、剤形は、水中油乳化剤形であることが好ましく、更に、シルクタンパク加水分解物を含有することが好ましく、更に、フィトステロールを含有することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、爪ケア用の化粧料に関し、更に詳細には、ネイルエナメル使用者用として好適な爪ケア用の化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ネイルエナメルは歴史の古い化粧料であり、通常は顔料乃至は染料を被膜製剤とともに溶媒に溶解乃至は分散させ、爪上に塗布後は、溶媒の揮散とともに顔料或いは染料を含有する被膜が爪の表面に析出する構造の化粧料である。かかる化粧料は、目に入りやすい指先に塗工されるため、他人に認識されやすく、自分の印象を他人に形成させるには好適な化粧料であると言える。この為に前記の如くに長い歴史を有する。通常この様な化粧料に使用される被膜形成剤は、ニトロセルロースのような有機溶剤可溶性の被膜形成剤であり、前記溶媒としてはアセトン、トルエン、酢酸エチル、イソプロピルアルコールなどの有機溶剤が使用される。この為、ネイルカラーの長期使用に於いては、有機溶剤による爪の損傷と、被膜の閉塞による損傷と、ニトロセルロースの分解によって生じる硝酸による損傷との複合損傷により、爪が著しく痛むことが存した。この様な複合損傷に対し、使用を途中で中断し、該中断期間中、爪ケア用の化粧料で前記爪の損傷を回復させることが行われている。(例えば、特許文献1を参照)しかしながら、複合損傷はこの様な処置により著しく軽減するも、黄色化して美観を損ねるなどの蓄積的損傷の後遺症が残る場合が存し、充分とは言えない状況であった。
【0003】
一方、ラベンダー精油は香気を化粧料に賦する目的で、化粧料原料として使用されている成分であり、嗅覚刺激により、リラクゼーション効果、免疫力向上効果、悪液質改善効果、抗菌効果などを奏することが知られている。(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)しかしながら、爪ケア用の化粧料に含有させることも、ラベンダー精油を含有する爪ケア用の化粧料が、ネイルエナメルの長期使用に起因する蓄積的爪損傷を著しく改善する作用を有することも全く知られていなかった。
【0004】
【特許文献1】特開平8−333222号公報
【特許文献2】特開2005−206596号公報
【特許文献3】特開2005−206573号公報
【特許文献4】特開2005−200339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこの様な状況下為されたものであり、ネイルエナメル使用に伴って、時として現れる、爪の蓄積的損傷を改善する手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、ネイルエナメル使用に伴って、時として現れる、爪の蓄積的損傷を改善する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ラベンダー油を含有する爪ケア用の化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す通りである。
(1)爪のケア用の化粧料であって、ラベンダー精油を含有することを特徴とする、化粧料。
(2)爪のケアが、ネイルエナメルを使用している人が、夜間爪の損傷を修復すべく塗布するものであり、拭い取り動作を伴わないものであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)剤形が、水中油乳化剤形であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)更に、シルクタンパク加水分解物を含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)更に、フィトステロールを含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ネイルエナメル使用に伴って、時として現れる、爪の蓄積的損傷を改善する手段を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(1)本発明の化粧料の必須成分であるラベンダー精油
本発明の化粧料は、爪のケア用の化粧料であって、ラベンダー精油を含有することを特徴とする。ここで、ラベンダー精油とは、シソ科ラベンダー属( Lavandula angustifolia)の植物の花、蕾及びその周辺部を水蒸気蒸留し、水不溶性の精油部分を集めたものを意味し、前記シソ科ラベンダー属の植物としては、トゥルー・ラヴェンダー、オカムラサキ、ヒッドコート・ブルー、レディ、ロゼア、スーパーサファイアブルー、スーパーセビリアンブルー、スパイク・ラヴェンダー、スイート・ラヴェンダー、デンタータ、ヒブリダ、ムルティフィダ、ペドゥンクラータ、ストエカス、ヴィリディス等が知られている。本発明の化粧料に於いては、これらの何れもが使用可能である。斯くして得られた精油は、リナロールなどの香気性のモノテルペンを含有し、芳香を有する。本発明の化粧料に於いては、かかる成分は、爪が受けた損傷の回復を促進する作用、及び、爪が損傷を受けにくくする保護作用を有する。従って、かかる成分を含有する化粧料で、夜間に処理すると、爪の損傷を回復せしめ、翌日ネイルエナメルによって爪が損傷を受けるのを予防する作用を発揮する。この様な作用を充分に発揮させるためには、本発明の化粧料に於いては、かかる成分は、0.001〜1質量%含有させることが好ましく、より好ましくは、0.005〜0.3質量%である。かかる成分に由来する芳香は樹脂に由来する異臭をマスキングする作用に優れ、これによりネイルエナメルを塗布した場合に時として感じる異臭をマスキングし、これによって損なわれていた化粧効果を還元することが出来る。
【0009】
(2)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、爪のケア用の化粧料であって、前記必須成分を含有し、ネイルエナメルを使用する人が、ネイルエナメルの爪への影響を防ぐ目的で使用するものであることを特徴とする。 使用機会としては、夜間などネイルエナメルを施していない時間に、処置すべきものであることを特徴とする。即ち、夜にネイルエナメルを除去したときに直ちに爪に塗布し、あくる朝再びネイルエナメルを塗工するまでそのままにしておくような形態での使用が好ましい。本発明の化粧料の剤形としては、化粧料で使用されている剤形であれば特段の限定はないが、好ましいのは水性成分と油性成分を含有することの出来る乳化系であり、中でも、水中油乳化系が特に好ましい。これは爪の損傷からの回復には水性成分と油性成分の両方が存した方が好ましいためである。又、この様な形態に於いても親水性の蛋白の膜である爪においては、水性成分が外相となる水中油乳化剤形が好ましい。
【0010】
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;コラーゲン及びその加水分解物、シルク蛋白及びその加水分解物、小麦などの穀物蛋白質及びその加水分解物などの蛋白由来成分;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤;フィトステロールとその配糖体などの植物性ステロール類などが好ましく例示できる。
【0011】
かかる任意成分の内、特に好ましい成分としては、蛋白由来成分、取り分け、シルク蛋白乃至はその加水分解物が例示できる。中でも成和化成工業株式会社より販売されている、「プロモイスシルク−1000」(シルク蛋白加水分解物)が特に好ましい。これらの成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。好ましい含有量は、総量で化粧料全量に対して、0.005〜1質量%であり、より好ましくは0.007〜0.1質量%が特に好ましい。
【0012】
又、植物性ステロール類を含有することも損傷部位の機能補完が出来るので好ましく、中でも、フィトステロールの配糖体を含有することが特に好ましい。かかる成分の好ましい含有量は、総量で化粧料全量に対して、0.0005〜0.1質量%であり、より好ましくは0.0007〜0.01質量%が特に好ましい。
【0013】
本発明の化粧料は、前記の成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。
【0014】
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【実施例1】
【0015】
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、爪ケア用の化粧料1を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分を秤量し、イ、ロを80℃に加熱した後、攪拌下イに徐々にロを加え乳化し、攪拌下冷却し、45℃の温度でハの成分を加え、更に攪拌冷却を続け、爪ケア用の化粧料1を得た。
【0016】

セタノール 4 質量%
ベヘニルアルコール 2.5質量%
エチレングリコールモノステアレート 0.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 4 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
スクワラン 3 質量%
ジメチコン 7 質量%
カンペステロールグルコシド 0.001質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
1,2−ヘキサンジオール 5 質量%
ポリエチレングリコール6000 1 質量%
ポリエチレングリコール10000 0.5質量%
「プロモイスシルク−1000」 0.01質量%
水 61.889質量%

ラベンダー精油(トゥルー・ラヴェンダー) 0.1質量%
【0017】
<試験例1>
爪ケア用の化粧料1について、損傷予防効果を、化粧料1のラベンダー精油を水に置換した比較例1、セージ精油に置換した比較例2とともに評価した。評価は、爪を化粧料で処置して30分後に、1N硝酸を脱脂綿に含浸させて擦過し、速やかに水洗し、その24時間後に無処置の爪の色との色差を測定し、色差の小ささで評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は損傷予防効果に優れることが判る。
【0018】
【表1】

【0019】
<試験例2>
爪ケア用の化粧料1について、損傷改善効果を、比較例1、比較例2とともに評価した。評価は、爪を1N硝酸を脱脂綿に含浸させて擦過し、速やかに水洗した後、化粧料で処置し、その24時間後に、無処置の爪の色との色差を測定し、色差の大きさで評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は損傷予防効果に優れることが判る。
【0020】
【表2】

【0021】
<試験例3>
爪ケア用の化粧料1について、損傷改善効果を、比較例1、比較例2とともに、ネイルエナメルを常用している人をパネラーとした使用テストで評価した。1群は5名とし、夜にネイルエナメルを除去した後、化粧料で処置し、朝化粧料を除去した後、再びネイルエナメルを塗工する形態で、3週間使用テストを行い、爪ケア効果を、非常によい(評点5)良い(評点4)、やや良い(評点3)、可もなく不可もなく(評点2)、やや悪い(評点1)、悪い(評点0)の基準で評価した。結果を表3に示す。これより、本発明の化粧料は爪ケア効果に優れることが判る。試験例1、2の結果が実使用に反映されていることがわかる。
【0022】
【表3】

【実施例2】
【0023】
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、爪ケア用の化粧料2を作成した。試験例1の評価ではΔEが0.62であり、シルク蛋白加水分解物を含有することが好ましいことが判る。
【0024】

セタノール 4 質量%
ベヘニルアルコール 2.5質量%
エチレングリコールモノステアレート 0.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 4 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
スクワラン 3 質量%
ジメチコン 7 質量%
カンペステロールグルコシド 0.001質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
1,2−ヘキサンジオール 5 質量%
ポリエチレングリコール6000 1 質量%
ポリエチレングリコール10000 0.5質量%
水 61.899質量%

ラベンダー精油(トゥルー・ラヴェンダー) 0.1質量%
【実施例3】
【0025】
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、爪ケア用の化粧料3を作成した。試験例2の評価ではΔEが1.53であり、植物ステロール類を含有することが好ましいことが判る。
【0026】

セタノール 4 質量%
ベヘニルアルコール 2.5質量%
エチレングリコールモノステアレート 0.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 4 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
スクワラン 3 質量%
ジメチコン 7 質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
1,2−ヘキサンジオール 5 質量%
ポリエチレングリコール6000 1 質量%
ポリエチレングリコール10000 0.5質量%
「プロモイスシルク−1000」 0.01質量%
水 61.89質量%

ラベンダー精油(トゥルー・ラヴェンダー) 0.1質量%
【実施例4】
【0027】
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、爪ケア用の化粧料4を作成した。試験例1の評価ではΔEが0.51であり、スチグマステロールでもカンペステロールグルコシドと同様の効果を奏することが判った。
【0028】

セタノール 4 質量%
ベヘニルアルコール 2.5質量%
エチレングリコールモノステアレート 0.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 4 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
スクワラン 3 質量%
ジメチコン 7 質量%
スチグマステロール 0.001質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
1,2−ヘキサンジオール 5 質量%
ポリエチレングリコール6000 1 質量%
ポリエチレングリコール10000 0.5質量%
「プロモイスシルク−1000」 0.01質量%
水 61.889質量%

ラベンダー精油(トゥルー・ラヴェンダー) 0.1質量%
【実施例5】
【0029】
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、爪ケア用の化粧料5を作成した。試験例1の評価ではΔEが0.39であり、スーパーセビリアンブルーでもトゥルー・ラベンダーと同様の効果を奏することが判った。
【0030】

セタノール 4 質量%
ベヘニルアルコール 2.5質量%
エチレングリコールモノステアレート 0.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 4 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
スクワラン 3 質量%
ジメチコン 7 質量%
カンペステロールグルコシド 0.001質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
1,2−ヘキサンジオール 5 質量%
ポリエチレングリコール6000 1 質量%
ポリエチレングリコール10000 0.5質量%
「プロモイスシルク−1000」 0.01質量%
水 61.889質量%

ラベンダー精油(スーパーセビリアンブルー) 0.1質量%
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、爪用の化粧料に応用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
爪のケア用の化粧料であって、ラベンダー精油を含有することを特徴とする、化粧料。
【請求項2】
爪のケアが、ネイルエナメルを使用している人が、夜間爪の損傷を修復すべく塗布するものであり、拭い取り動作を伴わないものであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
剤形が、水中油乳化剤形であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
更に、シルクタンパク加水分解物を含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
【請求項5】
更に、フィトステロールを含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。

【公開番号】特開2007−119419(P2007−119419A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315848(P2005−315848)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【Fターム(参考)】