説明

牛糞廃棄物の炭化処理装置

【課題】水分含量の高い牛糞、生ごみ等の廃棄物を安定して炭化できる処理装置を提供する。
【解決手段】牛糞等がホッパーより乾燥筒に導入され、スクリュウ羽3の回転により押し出され、燃焼バーナー4の熱風があたり、細かいスクリュウ羽3により攪拌され、直接熱と間接熱により乾燥され炭化される。燃焼バーナー4は、火力調整が出来、スクリュウ羽3の回転モータも調整可能であり、乾燥度合いを自由にする事が出来る炭化炉。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛糞、鶏糞、豚糞、生ごみ等の水分の多い物を炭化処理し、廃棄物を肥料等の再利用に寄与する処理装置に関すものである。
【背景技術】
【0002】
従来、牛糞等は水分が80%〜90%有り炭化処理は非常に困難でした。炭化炉は、従来、内燃式と外燃式とに大別され、内燃式は、直接過熱されるので乾燥は速いが炭化物が燃焼炉に付着し、排出する事が困難になる。一方、外燃式は、乾燥に時間が掛かりコストも非常に掛かる欠点が有った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した従来の問題点を解決しようと、内燃式と外燃式とを融合し、安定して炭化する事が出来る炭化炉を提供するために考案されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、牛糞等が、ホッパーより乾燥筒に導かれ、スクリュウ羽により押し出され、燃焼バーナーの熱風があたり、細かいスクリュウ羽により攪拌され、直接熱と間接熱により乾燥され炭化される。燃焼バーナーは、火力調整が出来、スクリュウ羽の回転モータも調整可能にする為、乾燥度合いを自由にする事が出来る構造による炭化炉である。
【発明の効果】
【0005】
上述の如く、本発明は、牛糞等の水分の多い物を、内燃式と外燃式の融合により、連続的に牛糞等の炭化することができ、燃焼コストを削減し、安定して炭化焼却する事が出来る構造になり、他に類を見ない。よつて、本発明の構成は新規であり、その利用による効果は大きい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
発明を実施するための最良の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1、投入口(ホッパー)より牛糞等が入り、3スクリュウ羽の回転により押し出され、細かいスクリュウ羽により攪拌され乾燥し、炭化牛糞となり排出される。11臭気吸収口から熱風循環ファンを通り7熱風口より燃焼室に戻され減臭される。6熱風取り出し口から5熱風循環ファンを通り、12熱風口に送られ乾燥を促進される。燃焼炉は、9セラミックスで出来ている為高温にも耐えられ安定した燃焼ができる。
スクリュウ軸が高温になる為、変形防止策で冷却水1を流す。出口8では、温水に成る為、温水を利用できる。又、スクリュウ軸回転用モーターは、インバーターを採用し、バーナーモーターもインバーターを採用する事により、任意の炭化度合いに調整する事が出来る。尚、図2は、スクリュウ拡大図である。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明は、近年、環境汚染、公害問題等になっている牛糞等を炭化する事により、軽量化でき、保存、運搬が容易になり、肥料としても再利用でき、利用用途は計り知れない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】牛糞等、炭化処理機の立面断面図である。
【図2】牛糞等、炭化処理機の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0009】
1 冷却水
2 スクリュウ回転用インバーターモーター
3 スクリュウ
4 インバーターバーナー
5 熱風循環モーター
6 熱風取り出し口
7 熱風出口
8 温水出口
9 セラミックス
10 排気口
11 臭気口
12 熱風口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牛糞、生ごみ等の水分の多いものを廃棄物の肥料等に再利用に寄与する処理装置。
【請求項2】
スクリュウ軸に水を通す事により、軸の変形を阻止する構造。
【請求項3】
バーナー、スクリュウをインバーターにする事により、任意の乾燥度合いを得ることができる。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−8424(P2006−8424A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184013(P2004−184013)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【出願人】(303045650)
【Fターム(参考)】