説明

物体の像を取得する装置、物体の像を取得する方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する装置を提供する。
【解決手段】物体の像を取得する装置であって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイス、少なくとも前記空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に前記空の画像領域及び前記路面の画像領域について算出された前記差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するデバイス、及び、前記順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて前記物体の像を取得する条件を変更するデバイスを含む、物体の像を取得する装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一つの態様は、物体の像を取得する装置、物体の像を取得する方法、プログラム、及び記録媒体の少なくとも一つに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物体の像を取得する装置、物体の像を取得する方法、プログラム、及び記録媒体
の少なくとも一つに関する様々な技術が開示されている。
【0003】
例えば、特開2002−310896号公報(特許文献1)には、路面を俯瞰するように取り付けられた撮像手段で撮像された画像情報に基づいて該路面の状態を判別する路面状態判別装置であって、該撮像手段で撮像された画像情報に基づいて該路面の領域を複数の判定領域に分割する画像処理手段と、該画像情報から路面の状態を表す特徴量を該判定領域毎に算出する特徴量算出手段と、該路面状態の判別基準となるサンプルデータを予め該判定領域毎に記憶したデータベースと、該特徴量算出手段で算出された特徴量と該データベースに記憶されたサンプルデータとを比較して該路面の状態を該判定領域毎に判別する路面状態判別手段とをそなえていることを特徴とする、路面状態判別装置、及び、路面を俯瞰するように取り付けられた撮像手段で撮像された画像情報に基づいて該路面の状態を判別する路面状態判別方法であって、該路面状態を判別する基準となるサンプルデータを予め記憶しておき、該撮像手段で撮像された路面を複数の判定領域に分割するとともに各判定領域毎に該路面の状態を表す特徴量を算出し、該算出された特徴量と該記憶されたサンプルデータとを該判定領域毎に比較して該路面の状態を判別することを特徴とする、路面状態判別方法が、開示されている。
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することは、困難なことであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第一の目的は、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する装置を提供することである。
【0006】
本発明の第二の目的は、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法を提供することである。
【0007】
本発明の第三の目的は、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを提供することである。
【0008】
本発明の第四の目的は、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一の態様は、物体の像を取得する装置であって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイス、少なくとも前記空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に前記空の画像領域及び前記路面の画像領域について算出された前記差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するデバイス、及び、前記順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて前記物体の像を取得する条件を変更するデバイスを含む、物体の像を取得する装置である。
【0010】
本発明の第二の態様は、物体の像を取得する方法であって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得すること、少なくとも前記空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すること、前記空の画像領域及び前記路面の画像領域について算出された前記差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定すること、及び、前記順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて前記物体の像を取得する条件を変更することを含む、物体の像を取得する方法である。
【0011】
本発明の第三の態様は、本発明の第二の態様である物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムである。
【0012】
本発明の第四の態様は、本発明の第三の態様であるプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第一の態様によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する装置を提供することが可能になる。
【0014】
本発明の第二の態様によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法を提供することが可能になる。
【0015】
本発明の第三の態様によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを提供することが可能になる。
【0016】
本発明の第四の態様によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の第一の実施形態に係る物体の像を取得する装置の例を示す図である。
【図2】図2は、本発明の第一の実施形態に係る物体の像を取得する装置の例における少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイスの例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法の例及び本発明の第三の実施形態に係るプログラムの例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法の例及び本発明の第三の実施形態に係るプログラムの例における空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定することの例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第四の実施形態に係る記録媒体の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る物体の像を取得する装置の例を示す図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る物体の像を取得する装置の例における少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイスの例を示す図である。
【0020】
図1に示す本発明の第一の実施形態に係る物体の像を取得する装置の例は、物体の像を取得する装置(像取得装置)100であって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイス(偏光画像取得デバイス)101、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するデバイス(条件判定デバイス)102、及び、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する条件を変更するデバイス(条件変更デバイス)103を含む、物体の像を取得する装置100である。
【0021】
像取得装置100は、物体の像を取得する装置である。像取得装置100としては、例えば、車載カメラのようなカメラが挙げられる。車載カメラは、例えば、車の進行方向における景色の像を取得するカメラであることがある。車載カメラによって取得される景色の像は、空の画像領域及び路面の画像領域を含むことがある。
【0022】
偏光画像取得デバイス101は、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデ
バイスである。偏光画像取得デバイス101としては、例えば、図2に示すような偏光画像取得デバイス200が挙げられる。
【0023】
図2に示す偏光画像取得デバイス200は、シャッター201、偏光フィルター202、可変絞り203、光学系204、及び撮像素子205を含む。シャッター201、偏光フィルター202、及び可変絞り203の中心軸は、光学系204の光軸と完全に又は実質的に一致するものである。
【0024】
シャッター201は、偏光画像取得デバイス200によって取得される(偏光の)画像に対する撮像素子205の受光面の露出の時間を制御する。光画像取得デバイス201によって取得される(偏光の)画像に対する撮像素子205の受光面の露出の時間は、シャッターの開閉のスピードを制御することによって、調整される。
【0025】
偏光フィルター202は、物体から偏光画像取得デバイス200に入射する光から偏光の画像を形成する。偏光は、例えば、互いに直交する電場の振動面を有する直線偏光(第一の直線偏光及び第二の直線偏光)であることがある。ここで、偏光フィルター202は、回転可能なものである。光学系204の光軸のまわりに偏光フィルター200を回転させることによって、物体から光学系204に入射する光の偏光を調整することが可能になる。例えば、偏光フィルター200が、光学系204の光軸のまわりにある特定の角度で配置されたとき、第一の電場の振動面を有する第一の直線偏光が偏光フィルター200を通過すると共に第一の電場の振動面と直交する第二の電場の振動面を有する第二の直線偏光が偏光フィルター200によって遮断される。このとき、光学系204の光軸のまわりにある特定の角度に対して±90°だけ偏光フィルター202を回転させると、第一の直線偏光は、偏光フィルター200によって遮断されると共に、第二の直線偏光は、偏光フィルター200を通過する。このように、偏光フィルター200を光学系204の光軸のまわりに回転させることによって、光学系204に入射する光の偏光を制御することが可能になる。偏光フィルター200は、好ましくは、光学系204の光軸に対して直交する方向に移動可能なものである。この場合には、光学系204の光路に偏光フィルター200を挿入することによって物体から入射する光から偏光の画像を形成する一方で、光学系204の光路から偏光フィルター200を取り除くことによって物体からの無偏光の画像を取得することが可能になる。偏光フィルター200の回転及び移動は、アクチュエーターによって制御される。
【0026】
可変絞り203は、撮像素子205の受光面における偏光画像取得デバイス200によって取得される画像の光量を制御する。撮像素子205の受光面における偏光画像取得デバイス200によって取得される画像の光量は、可変絞り203の開口の大きさを制御することによって調整される。
【0027】
光学系204は、物体から偏光画像取得デバイス200に入射する光を撮像素子205に結像させる。光学系204は、レンズ及びミラーの少なくとも一つを含む。
【0028】
撮像素子205は、光学系204によって形成された光学的な画像を電気信号に変換する。撮像素子205としては、例えば、光学的な画像を電気信号(アナログ信号)に変換する電荷結合素子(CCD)センサー及びアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を含むデバイスが挙げられる。
【0029】
図2において点線で示されたような物体から偏光画像取得デバイス200に入射する光は、シャッター201を開いたとき、偏光フィルター202によって偏光に変換される。偏光フィルター202を通過した偏光は、可変絞り203の開口を通過する。これにより、偏光フィルター202を通過した且つ光学系204に入射する偏光の光量が調整される。光学系204に入射した偏光は、光学系204によって撮像素子205の受光面に結像させられる。撮像素子205の受光面には偏光の画像が光学的に形成される。撮像素子205の受光面に光学的に形成された偏光の画像は、撮像素子205によって電気的に処理される。このように、偏光画像取得デバイス200によって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得することが可能になる。
【0030】
言い換えれば、図1において点線の矢印で示されたような少なくとも空及び路面から偏光画像取得デバイス101に入射する光は、偏光画像取得デバイス101によって偏光の画像に変換されると共に、偏光の画像は、電気的に処理される。
【0031】
条件判定デバイス102は、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するデバイスである。条件判定デバイス102は、単一のユニットであることもあるが、複数のユニットで構成されることもある。例えば、条件判定デバイス102は、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出するユニット及び空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するユニットで構成されたデバイスであることがある。条件判定デバイス102としては、例えば、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するプログラムが記憶されたメモリ及びそのようなプログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)を含むデバイスが挙げられる。
【0032】
差分偏光度は、互いに直交する電場の振動面を有する第一の直線偏光及び第二の直線偏光について、
差分偏光度=|第一の直線偏光の強度−第二の直線偏光の強度|/|第一の直線偏光の強度+第二の直線偏光の強度|
の式によって定義される。
【0033】
偏光比は、互いに直交する電場の振動面を有する第一の直線偏光及び第二の直線偏光について、
偏光比=|第一の直線偏光の強度/第二の直線偏光の強度|(又は|第二の直線偏光の強度/第一の直線偏光の強度|)
の式によって定義される。
【0034】
条件判定デバイス102において、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域が抽出される。空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域は、空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向において、互いに反対の方向に存在する傾向がある。すなわち、空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向の末端に空の画像領域及び路面の画像領域の一方が存在する傾向がある。空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向の両方の末端における画像領域を自動的に選択することによって、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域は、自動的に抽出される。
【0035】
条件判定デバイス102において、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての差分偏光度及び空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての差分偏光度を算出する。あるいは、条件判定デバイス102においては、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての偏光比及び空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての偏光比を算出する。
【0036】
条件判定デバイス102において、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は空の画像領域及び路面の画像領域について算出された偏光比に基づいて順光又は逆光の条件を判定する。
【0037】
順光の場合には、空の画像領域について算出された差分偏光度及び路面の画像領域について算出された差分偏光度の間における差は、小さい値である傾向がある。一方、逆光の場合には、空の画像領域について算出された差分偏光度及び路面の画像領域について算出された差分偏光度の間における差は、大きい値である傾向がある。このため、|空の画像領域について算出された差分偏光度−路面の画像領域について算出された差分偏光度|の値が、所定の閾値未満である場合には、順光の条件であると判定される。一方、|空の画像領域について算出された差分偏光度−路面の画像領域について算出された差分偏光度|の値が、所定の閾値以上である場合には、逆光の条件であると判定される。
【0038】
同様に、順光の場合には、空の画像領域について算出された偏光比及び路面の画像領域について算出された偏光比の間における差は、小さい値である傾向がある。一方、逆光の場合には、空の画像領域について算出された偏光比及び路面の画像領域について算出された偏光比の間における差は、大きい値である傾向がある。このため、|空の画像領域について算出された偏光比−路面の画像領域について算出された偏光比|の値が、所定の閾値未満である場合には、順光の条件であると判定される。一方、|空の画像領域について算出された偏光比−路面の画像領域について算出された偏光比|の値が、所定の閾値以上である場合には、逆光の条件であると判定される。
【0039】
なお、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は空の画像領域及び路面の画像領域について算出された偏光比の両方に基づいて順光又は逆光の条件を判定することも可能である。
【0040】
条件変更デバイス103は、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する条件を変更するデバイスである。条件変更デバイス103としては、例えば、偏光画像取得デバイス101又は偏光画像取得デバイス200の構成要素の状態を変更するデバイスが挙げられる。例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体から像取得装置100へ入射する光の量(像取得装置100によって取得される像の明るさ)を制御するデバイス、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて像取得装置100において物体の像を取得する時間を制御するデバイス、及び、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体から像取得装置100へ入射する偏光を制御するデバイスが挙げられる。
【0041】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体から像取得装置100へ入射する光の量(像取得装置100によって取得される像の明るさ)を制御するデバイスとしては、例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて偏光画像取得デバイス200に含まれる可変絞り203の開口の大きさを変化させるアクチュエーターが挙げられる。例えば、順光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に大きいため、偏光画像取得デバイス200に含まれる可変絞り203の開口の大きさを減少させることがある。一方、逆光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に小さいため、偏光画像取得デバイス200に含まれる可変絞り203の開口の大きさを増加させることがある。
【0042】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて像取得装置100において物体の像を取得する時間を制御するデバイスとしては、例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて偏光画像取得デバイス200に含まれるシャッター201の開閉のスピードを制御するアクチュエーターが挙げられる。例えば、順光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に大きいため、偏光画像取得デバイス200に含まれるシャッター201の開閉のスピードを増加させることがある。一方、逆光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に小さいため、偏光画像取得デバイス200に含まれるシャッター201の開閉のスピードを減少させることがある。
【0043】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体から像取得装置100へ入射する偏光を制御するデバイスとしては、例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて偏光画像取得デバイス200に含まれる偏光フィルター202を回転又は移動させるアクチュエーターが挙げられる。例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて、物体の偏光の像を取得するために、偏光画像取得デバイス200に含まれる偏光フィルター202を光学系204の光路に挿入すると共に回転させることがある。また、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて、物体の無偏光の像を取得するために、偏光画像取得デバイス200に含まれる偏光フィルター202を光学系204の光路から取り除くことがある。
【0044】
図1に示す像取得装置100においては、偏光画像取得デバイス101は、少なくとも空及び路面から像取得装置100に入射する光を偏光に変換すると共に少なくとも空及び路面からの偏光の画像を光学的に形成する。偏光画像取得デバイス101において、光学的に形成された空及び路面からの偏光の画像は、デジタル画像に変換される。デジタル画像に変換された空及び路面からの偏光の画像の信号は、条件判定デバイス102に送信される。条件判定デバイス102は、空及び路面からの偏光の画像の信号を受信すると共に、空及び路面からの偏光の画像の信号から空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比を算出する。そして、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は偏光比に基づいて、物体の像を取得する像取得装置100の条件が、順光の条件であるか又は逆光の条件であるかを判定する。条件判定デバイス102は、順光又は逆光の条件の判定の結果の信号を条件変更デバイス103へ送信する。条件変更デバイス103は、順光又は逆光の条件の判定の信号を受信すると共に、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて、偏光画像取得デバイス101における物体の像を取得する条件を適宜変更する。次に、偏光画像取得デバイス200における偏光フィルター202を偏光画像取得デバイス200における光学系204の光路から取り除くことなどの手段によって、像取得装置100に含まれる偏光画像取得デバイス101によって物体の像を取得する。
【0045】
このように、本発明の第一の実施形態によれば、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は偏光比に基づいて順光又は逆光の条件を判定するため、順光又は逆光の条件をより正確に判定することが可能になる。そのため、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する装置(像取得装置)100を提供することが可能になる。
【0046】
図1に示す物体の像を取得する装置(像取得装置)100において、好ましくは、物体の像を取得する装置(像取得装置)100は、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定するデバイス(領域指定デバイス)104をさらに含む。
【0047】
領域指定デバイス104は、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定するデバイスである。領域指定デバイス104としては、例えば、空及び路面からの偏光の画像を表示する表示デバイス及び偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域の位置を入力することが可能な入力デバイスの組み合わせが挙げられる。
【0048】
図1に示す像取得装置100において、領域表示デバイス104は、例えば、偏光画像取得デバイス101から送信された空及び路面からの偏光の画像の信号を受信すると共に、領域表示デバイス104に含まれる表示デバイスに偏光の画像を表示する。また、像取得装置100のユーザーは、領域表示デバイス104に含まれる入力デバイスを用いて、表示デバイスに表示された偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定する。偏光の画像におけるユーザーによって指定された空の画像領域及び路面の画像領域に関する位置のデータの信号は、条件判定デバイス102へ送信される。条件判定デバイス102は、ユーザーによって指定された空の画像領域及び路面の画像領域に関する位置のデータの信号を受信すると共に、ユーザーによって指定された空の画像領域及び路面の画像領域に関する位置のデータを用いて、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比を算出する。
【0049】
像取得装置100が、領域指定デバイス104を含む場合には、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域をより正確に特定することが可能になる。これにより、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比をより正確に算出することが可能になる。そのため、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は偏光比に基づいて順光又は逆光の条件をより正確に判定することが可能になる。結果として、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する装置(像取得装置)100を提供することが可能になる。
【0050】
なお、空及び路面からの偏光の画像における複数の空の画像領域が抽出される場合には、上述したような空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての差分偏光度又は偏光比として、空及び路面からの偏光の画像において抽出された複数の空の画像領域についての差分偏光度又は偏光比の平均値を用いる。同様に、空及び路面からの偏光の画像における複数の路面の画像領域が抽出される場合には、上述したような空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比として、空及び路面からの偏光の画像において抽出された複数の路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比の平均値を用いる。
【0051】
図3は、本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法の例及び本発明の第三の実施形態に係るプログラムの例を示す図である。図4は、本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法の例及び本発明の第三の実施形態に係るプログラムの例における空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定することの例を示す図である。
【0052】
図3に示す本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法の例は、物体の像を取得する方法であって、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得すること(ステップ301)、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すること(ステップ303)、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定すること(ステップ304)、及び、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する条件を変更すること(ステップ305)を含む、物体の像を取得する方法である。
【0053】
物体の像を取得する方法としては、例えば、車の進行方向における景色の像を取得することが挙げられる。車の進行方向における景色の像は、空の画像領域及び路面の画像領域を含むことがある。
【0054】
図3に示す物体の像を取得する方法は、物体の像を取得する方法を開始した後物体の像を取得する方法を終了するまで、少なくともステップ301、ステップ303、ステップ304、ステップ305、及びステップ306を含む。図3に示す物体の像を取得する方法を、例えば、図1に示す像取得装置100によって実施することが可能である。
【0055】
ステップ301は、少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得する。少なくとも空及び路面からの偏光の画像は、光学的に取得される。ステップ301を、例えば、図1に示す像取得装置100に含まれる偏光画像取得デバイス101又は図2に示す偏光画像取得デバイス200によって実施することが可能である。偏光は、例えば、互いに直交する電場の振動面を有する直線偏光(第一の直線偏光及び第二の直線偏光)であることがある。また、ステップ301は、空及び路面からの無偏光の画像を取得することを含むことがある。空及び路面からの無偏光の画像は、光学的に取得されることがある。ステップ301において光学的に取得された空及び路面からの偏光の画像(及び光学的に空及び路面からの無偏光の画像)は、ディジタル信号へと電気的に変換される。
【0056】
ステップ303は、少なくとも空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出する。ステップ303を、例えば、図1に示す像取得装置100に含まれる条件判定デバイス102によって実施することが可能である。
【0057】
空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域は、空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向において、互いに反対の方向に存在する傾向がある。すなわち、空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向の両方の末端に空の画像領域及び路面の画像領域が存在する傾向がある。空及び路面からの偏光の画像における鉛直方向の両方の末端における画像領域を自動的に選択することによって、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域は、自動的に抽出される。
【0058】
差分偏光度は、互いに直交する電場の振動面を有する第一の直線偏光及び第二の直線偏光について、
差分偏光度=|第一の直線偏光の強度−第二の直線偏光の強度|/|第一の直線偏光の強度+第二の直線偏光の強度|
の式によって定義される。
【0059】
偏光比は、互いに直交する電場の振動面を有する第一の直線偏光及び第二の直線偏光について、
偏光比=|第一の直線偏光の強度/第二の直線偏光の強度|(又は|第二の直線偏光の強度/第一の直線偏光の強度|)
の式によって定義される。
【0060】
ステップ303において、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての差分偏光度及び空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての差分偏光度を算出する。あるいは、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての偏光比及び空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての偏光比を算出する。
【0061】
ステップ304は、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定する。すなわち、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は空の画像領域及び路面の画像領域について算出された偏光比に基づいて順光又は逆光の条件を判定する。
【0062】
順光の場合には、空の画像領域について算出された差分偏光度及び路面の画像領域について算出された差分偏光度の間における差は、小さい値である傾向がある。一方、逆光の場合には、空の画像領域について算出された差分偏光度及び路面の画像領域について算出された差分偏光度の間における差は、大きい値である傾向がある。このため、|空の画像領域について算出された差分偏光度−路面の画像領域について算出された差分偏光度|の値が、所定の閾値未満である場合には、順光の条件であると判定される。一方、|空の画像領域について算出された差分偏光度−路面の画像領域について算出された差分偏光度|の値が、所定の閾値以上である場合には、逆光の条件であると判定される。
【0063】
同様に、順光の場合には、空の画像領域について算出された偏光比及び路面の画像領域について算出された偏光比の間における差は、小さい値である傾向がある。一方、逆光の場合には、空の画像領域について算出された偏光比及び路面の画像領域について算出された偏光比の間における差は、大きい値である傾向がある。このため、|空の画像領域について算出された偏光比−路面の画像領域について算出された偏光比|の値が、所定の閾値未満である場合には、順光の条件であると判定される。一方、|空の画像領域について算出された偏光比−路面の画像領域について算出された偏光比|の値が、所定の閾値以上である場合には、逆光の条件であると判定される。
【0064】
なお、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は空の画像領域及び路面の画像領域について算出された偏光比の両方に基づいて順光又は逆光の条件を判定することも可能である。
【0065】
ステップ305は、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する条件を変更する。ステップ305を、例えば、図1に示す像取得装置100に含まれる条件変更デバイス103によって実施することが可能である。ステップ305としては、例えば、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体からの光の量(像の明るさ)を制御すること、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する時間を制御すること、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体からの偏光を制御することが挙げられる。
【0066】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体からの光の量(像の明るさ)を制御することについては、例えば、順光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に大きいため、物体からの光の量(像の明るさ)を減少させることがある。また、例えば、逆光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に小さいため、物体からの光の量(像の明るさ)を増加させることがある。
【0067】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の像を取得する時間を制御することについては、例えば、順光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に大きいため、物体の像を取得する時間を減少させる(物体の像を取得するスピードを増加させる)ことがある。また、例えば、逆光の条件の判定の結果が得られた場合には、物体の像の明るさが相対的に小さいため、物体の像を取得する時間を増加させる(物体の像を取得するスピードを減少させる)ことがある。
【0068】
順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体からの偏光を制御することについては、順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて物体の無偏光の像を取得する又は物体の偏光の像を取得することを切り替えることが挙げられる。
【0069】
ステップ306において、物体の像を取得する。ステップ306における物体の像を取得することは、物体の無偏光の像を取得すること、及び/又は、物体の偏光の像を取得することを含む。ステップ306を、例えば、例えば、図1に示す像取得装置100に含まれる偏光画像取得デバイス101又は図2に示す偏光画像取得デバイス200によって実施することが可能である。
【0070】
このように、本発明の第二の実施形態によれば、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は偏光比に基づいて順光又は逆光の条件を判定するため、順光又は逆光の条件をより正確に判定することが可能になる。そのため、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法を提供することが可能になる。
【0071】
本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法において、好ましくは、物体の像を取得する方法は、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定すること(ステップ302)をさらに含む。
【0072】
ステップ302は、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域を指定する。ステップ302は、例えば、空及び路面からの偏光の画像を表示すること、及び、偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域の位置を入力することを含むことがある。偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域の位置は、ユーザーによって入力されることがある。ステップ302を、例えば、図1に示す像取得装置100に含まれる領域指定デバイス104によって実施することが可能である。
【0073】
図4は、空及び路面からの偏光の画像400における複数の空の画像領域401及び複数の路面の画像領域402を指定することの例を示す。図4に示す空及び路面からの偏光の画像400においては、複数の空の画像領域401及び複数の路面の画像領域402がユーザーによって又は自動的に指定される。図4に示されるように、空の画像領域401及び路面の画像領域402の各々は、空及び路面からの偏光の画像400における鉛直方向の一方の末端に指定される傾向がある。
【0074】
物体の像を取得する方法が、ステップ302を含む場合には、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域をより正確に特定することが可能になる。これにより、ステップ303において、空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比をより正確に算出することが可能になる。そのため、ステップ304において、空の画像領域及び路面の画像領域について算出された差分偏光度又は偏光比に基づいて順光又は逆光の条件をより正確に判定することが可能になる。結果として、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法を提供することが可能になる。
【0075】
なお、空及び路面からの偏光の画像における複数の空の画像領域が抽出される場合には、上述したような空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域についての差分偏光度又は偏光比として、空及び路面からの偏光の画像において抽出された複数の空の画像領域についての差分偏光度又は偏光比の平均値を用いる。同様に、空及び路面からの偏光の画像における複数の路面の画像領域が抽出される場合には、上述したような空及び路面からの偏光の画像における路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比として、空及び路面からの偏光の画像において抽出された複数の路面の画像領域についての差分偏光度又は偏光比の平均値を用いる。
【0076】
図3に示す本発明の第三の実施形態に係るプログラムの例は、本発明の第二の実施形態に係る物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムである。
【0077】
本発明の第三の実施形態によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを提供することが可能になる。
【0078】
図5は、本発明の第四の実施形態に係る記録媒体の例を示す図である。
【0079】
図5に示す本発明の第四の実施形態に係る記録媒体の例は、本発明の第三の実施形態に係るプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体501である。コンピューター読み取り可能な記録媒体501としては、例えば、光ディスクのような光記録媒体又は磁気ディスクのような磁気記録媒体などが挙げられる。
【0080】
本発明の第四の実施形態によれば、順光又は逆光の条件に応じて物体の像を取得する条件をより適切に変更することが可能な物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体501を提供することが可能になる。
【符号の説明】
【0081】
100 像取得装置
101 偏光画像取得デバイス
102 条件判定デバイス
103 条件変更デバイス
104 領域指定デバイス
200 偏光画像取得デバイス
201 シャッター
202 偏光フィルター
203 可変絞り
204 光学系
205 撮像素子
400 空及び路面からの偏光の画像
401 空の画像領域
402 路面の画像領域
501 コンピューター読み取り可能な記録媒体
【先行技術文献】
【特許文献】
【0082】
【特許文献1】特開2002−310896号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の像を取得する装置であって、
少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得するデバイス、
少なくとも前記空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すると共に前記空の画像領域及び前記路面の画像領域について算出された前記差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定するデバイス、及び、
前記順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて前記物体の像を取得する条件を変更するデバイス
を含む、物体の像を取得する装置。
【請求項2】
請求項1に記載の物体の像を取得する装置において、
前記空及び路面からの偏光の画像における前記空の画像領域及び前記路面の画像領域を指定するデバイスをさらに含む、物体の像を取得する装置。
【請求項3】
物体の像を取得する方法であって、
少なくとも空及び路面からの偏光の画像を取得すること、
少なくとも前記空及び路面からの偏光の画像における空の画像領域及び路面の画像領域についての差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方を算出すること、
前記空の画像領域及び前記路面の画像領域について算出された前記差分偏光度及び偏光比の少なくとも一方に基づいて順光又は逆光の条件を判定すること、及び、
前記順光又は逆光の条件の判定の結果に応じて前記物体の像を取得する条件を変更すること
を含む、物体の像を取得する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の物体の像を取得する方法において、
前記空及び路面からの偏光の画像における前記空の画像領域及び前記路面の画像領域を指定することをさらに含む、物体の像を取得する方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の物体の像を取得する方法をコンピューターに実行させるプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−191267(P2012−191267A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50713(P2011−50713)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】