説明

物品収納ボックスの取り付け構造

【課題】物品収納ボックスの物品収納ボックス受け入れ凹部への着脱作業を簡単かつ確実に行うことができ、製品寿命を長くすることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供する。
【解決手段】物品収納ボックス12を取り付け対象部品11の取り付け部24に着脱自在に取り付け、物品収納ボックス12と取り付け対象部品11との二つの部品のうちいずれか一方の部品に軸部30を形成し、他方の部品に、軸部30に外嵌する断面C字形の嵌合部46を形成し、物品収納ボックス12を取り付け対象部品11の取り付け部24に取り付けるに伴って、軸部30を嵌合部46にガイドするガイド面部47を嵌合部46の開口の一端46Aから延出してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収納ボックスを取り付け対象部品の取り付け部に着脱自在に取り付けてある物品収納ボックスの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の車内では乗員が種々のごみを出すことから、特許文献1に開示されているように、インストルメントパネル(取り付け対象部品に相当)のセンターカバー部にフックを備えた壁部を設け、前記フックにビニール袋を係止してごみ入れとして使用可能にした構造が提案されている。
しかしながら、上記の構造によれば、ごみ入れが車内に常に露出した状態となって車内の外観が損なわれていた。
この問題を解消するために、ごみを収納する物品収納ボックスを、センターカバー部の物品収納ボックス受け入れ凹部(取り付け部に相当)に挿入して車内の外観が損なわれないようにした構造が考えられている。この構造では、さらに、物品収納ボックスを物品収納ボックス受け入れ凹部に着脱自在に取り付けて、ごみで汚れやすい物品収納ボックスを洗浄できるようにしている。
物品収納ボックスを物品収納ボックス受け入れ凹部に着脱自在に取り付ける手段としては、例えば、物品収納ボックスの下面又は奥面に軸部を設け、軸部に外嵌する断面C字形の嵌合部を物品収納ボックス受け入れ凹部の奥部に形成した構造が考えられる(類似の技術として特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2007−307979号公報
【特許文献2】特開2002−340392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の構造によれば、物品収納ボックスを物品収納ボックス受け入れ凹部に取り付ける際に、軸部と断面C字形の嵌合部とが見えにくく、取り付け作業に手間がかかる。
また、断面C字形の嵌合部を直接押し広げて軸部を嵌合部に嵌合させるために、着脱の回数を重ねると、撓みによる嵌合部の変形や磨耗などにより、固定力の低下及び操作感の変化などが発生し製品寿命が短くなりやすい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、物品収納ボックスの物品収納ボックス受け入れ凹部への着脱作業を簡単かつ確実に行うことができ、製品寿命を長くすることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の特徴は、
物品収納ボックスを取り付け対象部品の取り付け部に着脱自在に取り付けてある物品収納ボックスの取り付け構造であって、
前記物品収納ボックスと前記取り付け対象部品との二つの部品のうちいずれか一方の部品に軸部を形成し、他方の部品に、前記軸部に外嵌する断面C字形の嵌合部を形成し、
前記物品収納ボックスを前記取り付け対象部品の取り付け部に取り付けるに伴って、前記軸部を前記嵌合部にガイドするガイド面部を前記嵌合部の開口の一端から延出してある。(請求項1)
【0005】
この構成によれば、前記ガイド面部を嵌合部の開口の一端から延出してあるから、物品収納ボックスを取り付け対象部品の取り付け部に取り付けるに伴って、前記軸部をガイド面部で嵌合部に確実にガイドすることができる。
従って、物品収納ボックスの物品収納ボックス受け入れ凹部への取り付けの際に、軸部と断面C字形の嵌合部とが見えにくくても、物品収納ボックスの物品収納ボックス受け入れ凹部への着脱作業を簡単かつ確実に行うことができる。
また、ガイド面部を嵌合部の開口の一端から延出したことでガイド面部を撓ませやすくすることができ、軸部を嵌合部に嵌合させる際に、ガイド面部を含めて嵌合部を広げることができる。その結果、軸部を嵌合部に嵌合させやすくすることができ、しかも、嵌合部に局部的な荷重が加わることを防止することができ、繰り返しの弾性変形により生じる固定力の低下、及び、操作感の変化などを低減することができる。従って、耐久性を向上させることができて製品寿命を延ばすことができる。(請求項1)
【0006】
本発明において、
前記ガイド面部の延出端部を前記他方の部品の連結部に連結して、前記嵌合部の開口の一端と連結部との間の前記ガイド面部を前記他方の部品の表面から離間させてあると、ガイド面部をより撓ませやすくすることができて、上記請求項1の構成による作用をより得やすくすることができる。(請求項2)
【0007】
本発明において、
前記ガイド面部が前記軸部に対して摺動するとともに、前記一方の部品に設けた溝部に入り込みながら、前記軸部を前記嵌合部にガイドするよう構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0008】
前記ガイド面部が前記溝部に入り込みながら、前記軸部を前記嵌合部にガイドすることから、前記溝部によりガイド面部をガイド面部の幅方向で規制をすることができる。
これにより、ガイド面部の前記幅方向における位置ずれを防止してガイド面部で軸部を嵌合部に確実にガイドすることができる。(請求項3)
【0009】
本発明において、
前記物品収納ボックスの下面に前記嵌合部を形成してあると、物品収納ボックスの重みでガイド面部を撓ませて、軸部に嵌合した断面C字形の嵌合部に閉じ方向(嵌合部の開口の両端が近づく方向)の力を加えることができ、物品収納ボックスの前記取り付け対象部品の取り付け部への取り付け状態を安定化させることができる。その結果、物品収納ボックスが取り付け対象部品の取り付け部から使用中に意に反して外れることを防止することができる。(請求項4)
【0010】
本発明において、
前記取り付け対象部品は自動車のインストルメントパネル、
前記取り付け部は前記インストルメントパネルに形成した車両後方側に開口する物品収納ボックス受け入れ凹部であり、
前記物品収納ボックスの下面の車両後方側の端部に前記嵌合部を形成し、
前記嵌合部を車両前後方向で前下方に開口させるとともに、前記ガイド面部を前記嵌合部の開口の上側の一端から前上方に延出し、
前記物品収納ボックスを上側開放の箱状に形成し、
前記軸部を車幅方向に沿わせ、
前記物品収納ボックスを前記軸部の軸芯周りに揺動開閉自在に構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
【0011】
前記物品収納ボックスの下面の車両後方側の端部に前記嵌合部を形成し、
前記嵌合部を車両前後方向で前下方に開口させるとともに、前記ガイド面部を前記嵌合部の開口の上側の一端から前上方に延出してあるから、物品収納ボックスを物品収納ボックス受け入れ凹部に取り付ける際には、ガイド面部の車両前方側の端部を前記軸部に載せて、車両前方側に押し込む手段をとることができる。この押し込みに伴って、ガイド面部が軸部を嵌合部にガイドし、軸部を嵌合部に円滑に嵌合させることができる。
また、物品収納ボックスを前記軸部の軸芯周りに揺動開閉自在に構成してあるから、物品収納ボックスの揺動開閉機構と着脱機構とを兼用することができて、構造を簡素化することができる。(請求項5)
【0012】
本発明において、
前記軸部を車両前方側に開口する断面C字形に形成してあると、前記軸部を樹脂材で成形する場合に、成形時の材料収縮による軸部の変形を防止することができる。(請求項6)
【0013】
本発明において、
前記物品収納ボックスの車両後方側の後壁の下端部を、前記下面を備えた前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部よりも下方に延出し、
前記後壁の延出下端部と前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部とで形成されるコーナー部の車両前方側に前記嵌合部を配置して、前記後壁の延出下端部と前記嵌合部の背面をリブで連結するとともに、前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部と前記嵌合部の背面を別のリブで連結してあると、嵌合部が弾性変形しにくくなるのを抑制した状態で、前記リブを介して後壁と底壁で嵌合部を確実に支持することができる。(請求項7)
【0014】
本発明において、
前記物品収納ボックス受け入れ凹部に設けた底壁に、この底壁の車両後方側の端部から下方に延びる縦壁を設け、
前記物品収納ボックス受け入れ凹部の底壁と縦壁とで形成されるコーナー部を切り欠いて、切り欠きの下方の縦壁部分を前記軸部に構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項8)
【0015】
例えば底壁や縦壁とは別体の部材から成る軸部を設ける構造に比べると、前記軸部を簡単に形成することができるともに、軸部の構造を簡素化することができる。(請求項8)
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、
物品収納ボックスの物品収納ボックス受け入れ凹部への着脱作業を簡単かつ確実に行うことができ、製品寿命を長くすることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、樹脂材で成形された自動車のインストルメントパネル1を示してある。このインストルメントパネル1は、上面部2と、上面部2の車両後方側の端部から下方に延びる第1縦面部3と、第1縦面部3の下端から前斜め下方に延びる第2縦面部4とを備えている。
運転者と助手席乗員との間の前方に位置する第2縦面部4のセンター部9は車両後方側に膨出し、このセンター部9から樹脂材で成形されたセンターカバー部11(取り付け対象部品であり一方の部品に相当)が下方のフロア面に向かって延びている。そして、センターカバー部11に上側開放の箱状の物品収納ボックス12(他方の部品に相当)を取り付けてある。
【0018】
また、助手席乗員の前方に位置する左側の上面部部分に助手席乗員用のエアバッグデバイスの収納部5を形成し、左側の第1縦面部部分に容量の大きい断面四角形状のアッパーボックス6を収納し、左側の第2縦面部部分にグローブボックス7を収納してある。
【0019】
符号8はエアコン吹き出し口であり、複数個のエアコン吹き出し口8を第1縦面部3の長手方向(車幅方向)に間隔を空けて分散配置してある。前記センター部9にはオーディオ及びエアコン調整パネル部10を設けてある。
【0020】
次に、物品収納ボックス12の取り付け構造について説明する。
[センターカバー部11の構造]
図2に示すように、センターカバー部11は左右一対の第1側壁21と車両後方側の第1縦壁22とを備え、前記第1側壁21は、上端部側ほど車幅方向外側に位置する車幅方向中央側に凸の湾曲面状に形成され、第1縦壁22は、上端部側ほど車両後方側に位置する車両前方側Frに凸の湾曲面状に形成されている。左右一対の第1側壁21の車両前方側Frの前半部と、左右一対の第1側壁21の上端部と、第1縦壁22の上端部とには縦横の桟を備えた通風部23が形成されている。
【0021】
また、センターカバー部11に、車両後方側及び車体左側に開口する物品収納ボックス受け入れ凹部24(取り付け部に相当)を設けてある。物品収納ボックス受け入れ凹部24は、左側の第1側壁21の車両後方側の後半部と第1縦壁22とに連続して形成された開口部25と、開口部25の上側の開口周縁部から車両前方側Frに延びる第2上壁26(図4参照)と、下側の開口周縁部から車両前方側Frに延びる第2底壁27と、第2上壁26と第2底壁27の車両前方側Frの端部同士を連結する上下方向に沿った第2奥壁28とを備えている。
【0022】
そして図2,図5に示すように、前記第2底壁27に、この第2底壁27の車両後方側の端部から下方に延びる第2縦壁29を設け、前記第2底壁27と第2縦壁29とで形成されるコーナー部の左右2箇所を切り欠いて、切り欠きの下方の縦壁部分を、車両前方側Frに開口する左右一対の断面C字形の軸部30に構成してある。この軸部30は車幅方向に沿っている。
【0023】
詳しくは、第2底壁27の左右2箇所を上側に膨出させて、左右一対の車両前後方向に長い直方体状の台座31を形成してある。そして、この台座31の上面部である前記第2底壁27と、車両後方側を向く後面部である前記第2縦壁29とで形成されるコーナー部の幅方向中央部を、第2縦壁29の上下方向中央側まで切り欠いて、切り欠きの下方の縦壁部分を前記軸部30に構成してある。
【0024】
さらに、各台座31の上面部(第2底壁27)の幅方向中央部を前記切り欠きに連続させて車両前後方向に長く切り欠いて、車両前方側Frほど幅広の溝部32を形成してある。台座31の車両後方側の端部は、上半部が下半部よりも車両後方側に張り出している。
【0025】
[物品収納ボックス12の構造]
図2〜図4に示すように、物品収納ボックス12は、水平方向に沿う第3底壁41と、左右一対の第3側壁42と、車両前方側Frの上下方向に沿う第3奥壁43と、上端部側ほど車両後方側に位置する車両前方側Frに凸の湾曲面状の第3後壁44とを備え、物品収納ボックス受け入れ凹部24に車両後方側から着脱自在に取り付けてある。
【0026】
第3後壁44の上端部には上側開放の凹部状の指かけ部45を形成してある。物品収納ボックス12を物品収納ボックス受け入れ凹部24に取り付けた状態では、前記第3後壁44が物品収納ボックス受け入れ凹部24の車両後方側の開口を閉じ、左側の第3側壁42が物品収納ボックス受け入れ凹部24の左側の開口を閉じる。この物品収納ボックス12は樹脂材で成形されている。
【0027】
右側の第3側壁42の車両後方側の端部は、第3後壁44の右側の側部よりも幅方向中央側の第3後壁部分に連なっている。また、左側の第3側壁42は、第3後壁44の左側の側部から車両前方側Frに延びる車両後方側の側壁部分42Aと、この側壁部分42Aの車両前方側Frの端部から幅方向中央側に延びるとともに、車両前方側Frに延びて第3奥壁43の左側の側部に連なる車両前方側Frの側壁部分42Bとから成る。
【0028】
そして、物品収納ボックス12の下面12Kの車両後方側の端部に、前記左右一対の軸部30に各別に外嵌する左右一対の断面C字形の嵌合部46を形成し、物品収納ボックス12を車両後方側から物品収納ボックス受け入れ凹部24に取り付けるに伴って、前記軸部30を嵌合部46にガイドする帯板状のガイド面部47を嵌合部46の開口の一端46Aから延出してある。
【0029】
詳しくは、物品収納ボックス12の車両後方側の第3後壁44の下端部を、前記下面12Kを備えた第3底壁41の車両後方側の端部41Aよりも下方に延出し、第3後壁44の延出下端部44Kと第3底壁41の車両後方側の端部41Aとで形成されるコーナー部の車両前方側Frに前記嵌合部46を配置してある。
【0030】
また、第3後壁44の延出下端部44Kと嵌合部46の背面を車両前後方向に沿うリブ48で連結するとともに、物品収納ボックス12の第3底壁41の車両後方側の端部41Aと嵌合部46の背面を上下方向に沿う別のリブ48で連結してある。
【0031】
前記嵌合部46は車両前後方向で前下方に開口し、ガイド面部47は嵌合部46の開口の上側の一端46Aから前上方に延出している。さらに、ガイド面部47の延出端部47Aが物品収納ボックス12の第3底壁41の下面12Kに設けた連結部12Jに連結して、嵌合部46の開口の上側の一端46Aと連結部12Jとの間のガイド面部47が第3底壁41の下面12K(他方の部品の表面に相当)から離間している。嵌合部46の開口の下側の一端46Bは、第3後壁44の延出下端部44Kに、前記前下方に凸の円弧状部46Cを介して連なっている。
【0032】
そして、物品収納ボックス12を物品収納ボックス受け入れ凹部24に取り付けるに伴って、ガイド面部47が前記軸部30に対して摺動するよう構成するとともに、軸部30に対して摺動して軸部30を通過したガイド面部47が、物品収納ボックス受け入れ凹部24の溝部32に入り込みながら、軸部30を嵌合部46にガイドするよう構成してある。また、物品収納ボックス12を軸部30の軸芯周りに揺動開閉自在に構成してある。
【0033】
前記溝部32は車両前方側Frほど幅広に形成してあるので、物品収納ボックス12を前記軸部30の軸芯周りに揺動開閉するときに、軸部30及び嵌合部46から遠い側のガイド面部47の端部が溝部32に引っかかるのを防止することができて、物品収納ボックス12を前記軸部30の軸芯周りに円滑に揺動開閉することができる。物品収納ボックス12の揺動開閉の際には、嵌合部46の内周面と軸部30の外周面とが摺動する。揺動開閉操作は前記指かけ部45に指をかけて行うことができる。
【0034】
物品収納ボックス12を物品収納ボックス受け入れ凹部24に取り付ける場合、物品収納ボックス12をやや上側の位置から物品収納ボックス受け入れ凹部24の開口部25に近づけ、軸部30から遠い側のガイド面部47の先端部を軸部30に載せる。この状態で物品収納ボックス12を車両前方側Frに押し込む。
これにより、軸部30がガイド面部47に沿って嵌合部46の開口にガイドされ、嵌合部46の開口よりも下方の円弧状部46Cに軸部30が当接して停止する。ここで物品収納ボックス12を下方に押し、嵌合部46の弾性力に抗して軸部30を嵌合部46に嵌合させる。
【0035】
上記のように、物品収納ボックス12を下方に押すと、円弧状部46Cが撓むとともにガイド面部47が撓み、嵌合部46が弾性変形して広がって軸部30が嵌合部46に円滑に嵌合する。
ガイド面部47を帯板状に形成して、嵌合部46の開口の一端と連結部12Jとの間のガイド面部47を第3底壁41の下面12Kから離間させてあるから、簡単に撓ませることができ、物品収納ボックス12の繰り返しの着脱動作に対してガイド面部47が柔軟に対応することができて、ガイド面部47の耐久性を向上させることができる。
また、物品収納ボックス12を物品収納ボックス受け入れ凹部24に取り付けた状態では、前記リブ48を介して物品収納ボックス受け入れ凹部24で物品収納ボックス12を支持することができて、物品収納ボックス12の支持強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】インストルメントパネルの斜視図
【図2】物品収納ボックスと物品収納ボックス受け入れ凹部の斜視図
【図3】物品収納ボックスの斜視図
【図4】物品収納ボックスと物品収納ボックス受け入れ凹部の縦断側面図
【図5】物品収納ボックス受け入れ凹部の底部の斜視図
【符号の説明】
【0037】
11 取り付け対象部品(インストルメントパネル)
12 物品収納ボックス
12J 連結部
12K 物品収納ボックスの下面(他方の部品の表面)
24 取り付け部(物品収納ボックス受け入れ凹部)
27 底壁(物品収納ボックス受け入れ凹部の第2底壁)
29 縦壁(第2縦壁)
30 軸部
32 溝部
41 底壁(物品収納ボックスの第3底壁)
41A 底壁(物品収納ボックスの第3底壁)の車両後方側の端部
44 後壁(物品収納ボックスの第3後壁)
44K 後壁(物品収納ボックスの第3後壁)の延出下端部
46A 嵌合部の開口の一端
46 嵌合部
47 ガイド面部
47A ガイド面部の延出端部
48 リブ
Fr 車両前方側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収納ボックスを取り付け対象部品の取り付け部に着脱自在に取り付けてある物品収納ボックスの取り付け構造であって、
前記物品収納ボックスと前記取り付け対象部品との二つの部品のうちいずれか一方の部品に軸部を形成し、他方の部品に、前記軸部に外嵌する断面C字形の嵌合部を形成し、
前記物品収納ボックスを前記取り付け対象部品の取り付け部に取り付けるに伴って、前記軸部を前記嵌合部にガイドするガイド面部を前記嵌合部の開口の一端から延出してある物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項2】
前記ガイド面部の延出端部を前記他方の部品の連結部に連結して、前記嵌合部の開口の一端と連結部との間の前記ガイド面部を前記他方の部品の表面から離間させてある請求項1記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項3】
前記ガイド面部が前記軸部に対して摺動するとともに、前記一方の部品に設けた溝部に入り込みながら、前記軸部を前記嵌合部にガイドする請求項1又は2記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項4】
前記物品収納ボックスの下面に前記嵌合部を形成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項5】
前記取り付け対象部品は自動車のインストルメントパネル、
前記取り付け部は前記インストルメントパネルに形成した車両後方側に開口する物品収納ボックス受け入れ凹部であり、
前記物品収納ボックスの下面の車両後方側の端部に前記嵌合部を形成し、
前記嵌合部を車両前後方向で前下方に開口させるとともに、前記ガイド面部を前記嵌合部の開口の上側の一端から前上方に延出し、
前記物品収納ボックスを上側開放の箱状に形成し、
前記軸部を車幅方向に沿わせ、
前記物品収納ボックスを前記軸部の軸芯周りに揺動開閉自在に構成してある請求項4記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項6】
前記軸部を車両前方側に開口する断面C字形に形成してある請求項5記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項7】
前記物品収納ボックスの車両後方側の後壁の下端部を、前記下面を備えた前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部よりも下方に延出し、
前記後壁の延出下端部と前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部とで形成されるコーナー部の車両前方側に前記嵌合部を配置して、前記後壁の延出下端部と前記嵌合部の背面をリブで連結するとともに、前記物品収納ボックスの底壁の車両後方側の端部と前記嵌合部の背面を別のリブで連結してある請求項5又は6記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
【請求項8】
前記物品収納ボックス受け入れ凹部に設けた底壁に、この底壁の車両後方側の端部から下方に延びる縦壁を設け、
前記物品収納ボックス受け入れ凹部の底壁と縦壁とで形成されるコーナー部を切り欠いて、切り欠きの下方の縦壁部分を前記軸部に構成してある請求項5〜7のいずれか一つに記載の物品収納ボックスの取り付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−105421(P2010−105421A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−276564(P2008−276564)
【出願日】平成20年10月28日(2008.10.28)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】