説明

物品管理部材及びこれを用いた物品管理システム

【課題】RF−IDメディアが貼付された収容部材に収容された物品を管理するとともに、収容部材に収容された物品の個数を管理する。
【解決手段】載置された収容部材に取り付けられたRF−IDメディアからアンテナ21−1〜21−8を介して情報を読み出し、また、重量センサ30−1〜30−8にて載置された収容部材の重量を計測し、この計測結果の周囲温度による変動を補正して載置された収容部材の重量を正確に計測し、収容部材に収容された物品の個数を管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容部材に収容された物品を、収容部材に取り付けられたRF−IDメディアを用いて管理する物品管理部材及びこれを用いた物品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図書館等において棚に収納された書籍を管理する場合、バーコードや識別番号等のような書籍を管理するための識別情報を書籍の表紙あるいは裏表紙に記載したり、あるいは、該識別情報が印字されたラベルを書籍の表紙あるいは裏表紙に貼付したりしている。このバーコードや識別番号等の識別情報を書籍名と対応づけて管理しておき、書棚の保管場所において、書籍からバーコードや識別番号等の識別情報を読み取ることにより、書籍の在庫管理を行っている。
【0003】
また、近年、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICタグや非接触型ICラベルといったRF−IDメディアを書籍に貼付しておき、また、書籍が収納される棚の底板や背板に、RF−IDメディアから情報を読み取るためのアンテナを配置しておき、このアンテナを介してRF−IDメディアから情報を読み取り、書籍の在庫管理を行う技術が考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0004】
上述したようなRF−IDメディアとしては、RF−IDメディアのコイル状のアンテナと、RF−IDメディアに対して情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書込/読出装置のコイル状のアンテナとの2つのアンテナ間にて電磁誘導を生じさせ、この電磁誘導によってRF−IDメディアに対する情報の書き込みや読み出しを行う電磁誘導方式のものが、透過性に優れ、かつ、信頼性が高いことから多く用いられている。
【0005】
ここで、このような電磁誘導方式のものにおいては、情報書込/読出装置のアンテナに流れる電流によって生じる磁界がRF−IDメディアのアンテナのコア部分を通過することによりRF−IDメディアのアンテナに電流が流れ、それにより、RF−IDメディアに対する情報の書き込みや読み出しが行われることになるため、情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアとを対向させなければ、十分な通信距離を得ることができない。特に、ISOで標準化されている13.56MHzのような周波数帯を用いるものにおいては、情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアとが対向していない場合、通信距離が極端に短くなってしまう。
【0006】
そのため、上述したように、書籍が収納される棚の底板に、RF−IDメディアから情報を読み取るためのアンテナを配置しておくものにおいては、書籍に貼付されたRF−IDメディアとそのアンテナとを対向させることが困難であり、通信距離が短くなってしまう。
【0007】
また、書籍が収納される棚の背板に、RF−IDメディアから情報を読み取るためのアンテナを配置しておくものにおいては、書籍の背表紙にRF−IDメディアを貼付すればRF−IDメディアとアンテナとを対向させることができるが、書籍の厚さが薄い場合、RF−IDメディアを書籍の背表紙に貼付することができず、その場合、書籍の表紙や裏表紙にRF−IDメディアを貼付することになり、上記同様に通信距離が短くなってしまう。
【0008】
このように、棚に収納される物品にRF−IDメディアを貼付し、かつ、RF−IDメディアから情報を読み取るためのアンテナを棚の底板や背板に配置して物品を管理するものにおいては、RF−IDメディアとアンテナとの通信距離が短くなってしまい、RF−IDメディアから情報を読み出すことができなくなってしまう虞れがある。
【0009】
そこで、物品を箱等の収容部材に収容し、かつ、この収容部材を構成する面のうち、収容部材が棚等の収納領域に収納された場合に、収納領域に設けられたアンテナと対向する面にRF−IDメディアを貼付しておき、それにより、RF−IDメディアに書き込まれた情報をアンテナを介して読み取り可能に構成し、物品の管理を行なうことが考えられる。
【特許文献1】特開2003−72919号公報
【特許文献2】特開2004−26465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したように、物品を収容部材に収容し、かつ、この収容部材を構成する面のうち、収容部材が棚等の収納領域に収納された場合に、収納領域に設けられたアンテナと対向する面にRF−IDメディアを貼付しておくことにより、収容部材に収容された物品を管理するものにおいては、収容部材が収納領域に収納されているかどうかを管理することができるものの、収容部材に収容される物品の個数が可変である場合、その個数を管理することができないという問題点がある。
【0011】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、RF−IDメディアが貼付された収容部材に収容された物品を管理するとともに、収容部材に収容された物品の個数を管理することができる物品管理部材及びこれを用いた物品管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明は、
収容部材に収容された物品を、該収容部材に取り付けられたRF−IDメディアを用いて管理する物品管理部材であって、
前記収容部材が収納される収納領域に設置可能な形状を有する筐体と、
前記筐体に取り付けられ、前記RF−IDメディアから情報を読み出すための少なくとも1つのアンテナと、
前記筐体の前記アンテナに対応する位置に取り付けられ、前記収納領域に収納された収容部材の重量を計測し、計測結果を出力する少なくとも1つの重量計測手段と、
前記重量計測手段の周囲温度を計測する温度計測手段と、
前記重量計測手段の周囲温度に応じた出力変動を補正するための補正値を保持し、
前記温度計測手段にて計測された周囲温度に基づいて、前記重量計測手段から出力された計測結果を補正して出力する制御手段とを有する。
【0013】
上記のように構成された本発明においては、RF−IDメディアが取り付けられた収容部材が収納領域に収納されると、収納領域内に取り付けられた物品管理部材のアンテナを介して、RF−IDメディアに書き込まれた情報が読み出され、また、物品管理部材の重量計測手段において、収納領域に収納された収容部材の重量が計測される。ここで、アンテナと重量計測手段とは、物品管理部材を構成する筐体にて互いに対応する位置に取り付けられており、収納領域におけるこれらの位置は、収納領域への物品管理部材の設置位置や、物品管理部材におけるこれらの取り付け位置によって管理されている。また、重量計測手段は周囲温度に応じて計測結果の出力が変動するが、物品管理部材の制御手段において、重量計測手段の周囲温度に応じた出力変動を補正するための補正値が保持されており、温度計測手段にて計測された周囲温度に基づいて、重量計測手段から出力された計測結果が補正されて出力される。そして、上述したように、RF−IDメディアから情報が読み出され、また、重量計測手段にて収容部材の重量が計測されると、計測された重量は、周囲温度よる変動が補正され、その重量計測手段に対応する位置にあるアンテナを介して読み出されたRF−IDメディアが取り付けられた収容部材の重量として管理される。これにより、収納領域に収納された収容部材の重量が正確に計測され、物品が収容された収容部材が、収納領域のどこに収納されているか、また、収容部材に収容された物品の個数を管理することが可能となる。
【0014】
例えば、管理手段において、収容部材に収容される物品の1個当たりの重量と、その物品が収容される収容部材の重量とを、その収容部材に取り付けられたRF−IDメディアに書き込まれた情報と対応づけて管理しておき、アンテナを介してRF−IDメディアから読み出された情報と、制御手段から出力された計測結果と、管理している2つの重量とに基づいて、収容部材に収容された物品の個数を認識すれば、物品が収容された収容部材が、収納領域のどこに収納されているか、また、収容部材に収容された物品の個数を管理することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明においては、物品が収容部材に収容された場合であっても、収容部材に取り付けられたRF−IDメディアから情報が読み出され、また、収容部材の重量が計測され、この計測結果の周囲温度による変動が補正されるので、収納領域に収納された収容部材の重量が正確に計測され、これらを対応づけて管理しておけば、RF−IDメディアが取り付けられた収容部材に収容された物品を管理することができるとともに、収容部材に収容された物品の個数を管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の物品管理部材の実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示す図である。
【0018】
本形態は図1に示すように、板状筐体10の表面に、この板状筐体10上に載置された物品の重量を計測するための重量計測手段である8つの重量センサ30−1〜30−8が取り付けられているとともに、板状筐体10内の重量センサ30−1〜30−8に対応する位置に8つのアンテナ基板20−1〜20−8がビス等(不図示)によって取り付けられて構成されている。板状筐体10は、上面が重量センサ30−1〜30−8毎に分離し、かつ、重量センサ30−1〜30−8が設けられた領域それぞれの配列方向両端部が凸状となる段差を有する構成となっており、それにより、上面に物品が載置された場合に、この段差がガイドとなって複数の重量センサ30−1〜30−8に跨るように物品が載置されることがなく、その載置位置に応じて、重量センサ30−1〜30−8にて物品の重量が個別に計測されることになる。
【0019】
アンテナ基板20−1〜20−8のそれぞれには、RF−IDメディアと共振することによりRF−IDメディアから情報を読み出すためのコイル状のアンテナ21−1〜21−8が形成されるとともに、アンテナ21−1〜21−8とは別に供給される電流によって点灯するLED23−1〜23−8が接続されている。
【0020】
また、板状筐体10の前面には、アンテナ基板20−1〜20−8の取り付け位置に対応して窓12−1〜12−8が設けられており、アンテナ基板20−1〜20−8に接続されたLED23−1〜23−8が点灯した場合、この窓12−1〜12−8を介してその点灯状態を確認できるようになっている。
【0021】
また、板状筐体10の内部には、8つのアンテナ21−1〜21−8を介してのRF−IDメディアからの情報の読み出し、並びにLED23−1〜23−8の点灯を制御し、また、重量センサ30−1〜30−8にて計測された重量を認識する制御基板40が取り付けられている。制御基板40には、アンテナ21−1〜21−8を介してRF−IDメディアから情報を読み出す情報読出部42と、アンテナ21−1〜21−8への電流の供給を切り替えることにより、情報読出部42にてRF−IDメディアから情報を読み出すためのアンテナを切り替えるアンテナ切替器41と、LED23−1〜23−8の点灯を制御するLEDドライバ45と、A/Dコンバータ(不図示)を具備し、重量センサ30−1〜30−8にて計測された重量を認識する重量認識部44と、重量センサ30−1〜30−8の周囲温度を計測するための温度計測手段である温度センサ46と、この物品管理部材1を識別するIDを設定するためのディップスイッチからなるID切替器47と、制御部43とが設けられている。制御部43は、後述するコントロールユニットからの制御によって、情報読出部42、アンテナ切替器41、重量認識部44及びLEDドライバ45の動作を制御するとともに、情報読出部42における読み出し結果をコントロールユニットに送信する。また、制御部43は、重量センサ30−1〜30−8の周囲温度に応じた出力変動を補正するための補正値を保持し、温度センサ46にて計測された周囲温度に基づいて、重量センサ30−1〜30−8から出力された計測結果を補正してコントロールユニットに送信する。
【0022】
なお、図1においては、板状筐体10に取り付け可能なアンテナ基板20−1〜20−8の数及び板状筐体10に設けられた窓12−1〜12−8の数をそれぞれ8つとしたが、本発明はこれらの数を8つに限定するものではない。
【0023】
以下に、上記のように構成された物品管理部材1の使用方法について説明する。
【0024】
図2は、図1に示した物品管理部材1が、物品が収納される収納部材2に取り付けられた状態を示す図であり、図3は、図2に示した収納部材2に収納される収容ボックスの構造例を示す図である。
【0025】
図2に示すように、図1に示した物品管理部材1は、図3に示す収容部材である収容ボックス7aが収納される収納領域である収納部材2の3つの棚部3上にそれぞれ載置可能な形状であって、この3つの棚部3上にそれぞれ載置されて使用される。
【0026】
収納部材2に収納される収容ボックス7aは図3に示すように、開口部からカタログや部品等の物品を収容可能に構成され、収納部材2の棚部3への載置面にはRF−IDメディアである非接触型ICラベル7cが貼付され、また、収納部材2に収納された場合に手前側となる面にはバーコード情報7bが記載されている。なお、非接触型ICラベル7cを収容ボックス7aに貼付する位置は収容ボックス7aの内側面であってもよく、また、RF−IDメディアとして非接触型ICラベル7cを収容ボックス7aに貼付するのではなく、RF−IDメディアを収容ボックス7a自体に組み込んだり、フィルムケース等によって収容ボックス7aに挿入部を設けてそこに収納したりしてもよい。また、バーコード情報7bが収容ボックス7aに直接記載されているのではなく、バーコード情報7bが記載されたバーコードラベルが収容ボックス7aに貼付されていてもよい。
【0027】
以下に、上述した収納部材2に物品管理部材1を載置した状態で収納部材2に収納された収容ボックス7a及び収容ボックス7aに収容された物品の個数を管理する方法について説明する。
【0028】
図4は、図1に示した物品管理部材1が図2に示したように収納部材2に取り付けられた状態で、収納部材2に収納された収容ボックス7a及び収容ボックス7aに収容された物品の個数を管理する物品管理システムの一例を示す図である。
【0029】
図4に示すように本システムにおいては、図1に示した物品管理部材1が収納部材2の3つの棚部3にそれぞれ取り付けられ、この物品管理部材1には、物品管理部材1におけるRF−IDメディアからの情報の読み出し結果に基づいて棚部3における物品の収納状況を管理するコントロールユニット4が収納部材2毎に接続されている。また、収納部材2毎に設けられたコントロールユニット4は、収納部材2に収納される物品を管理する管理用パソコン6とLAN及びハブ5を介して接続されている。なお、コントロールユニット4は、対応する収納部材2を構成する3つの棚部3のそれぞれに取り付けられた3つの物品管理部材1のうち、1つの物品管理部材1のみと接続され、他の2つの物品管理部材1は順次マルチドロップ接続され、1つの物品管理部材1にて終端されている。また、本システム構成においては、管理用パソコン6に接続されるコントロールユニット4及びこれに対応する収納部材2の数は3つとしているが、その数は3つに限らない。また、収納部材2を構成する棚部3の数も3つとしているが、その数は3つに限らない。
【0030】
図4に示したように物品管理部材1を収納部材2の棚部3に取り付けた状態で棚部3に収納された収容ボックス7aの収納状況及び収容ボックス7aに収容された物品となる部品の個数を管理する場合、まず、管理用パソコン6において、収容ボックス7aに収容される部品名と収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とを対応づけてデータベース6aに登録して管理しておく。これは、例えば、管理用パソコン6に収容ボックス7aに収容される部品の部品名を入力するとともに、この収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bを管理用パソコン6に接続されたバーコードリーダー(不図示)にて読み取ることにより行うことが考えられる。収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bと収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とは、データベース6aにて予め対応づけて管理されており、それにより、収容ボックス7aに収容される部品の部品名と収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bとを対応づけてデータベース6aに登録することにより、収容ボックス7aに収容される部品の部品名と収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とが対応づけてデータベース6aにて管理されることになる。
【0031】
また、収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量を計測し、これらの重量と、収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とを対応づけてデータベース6aに登録して管理しておく。
【0032】
図5は、図4に示したシステムにて収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量を登録するための画面の一例を示す図である。
【0033】
図5に示すように、管理用パソコン6において、収容ボックス7aの重量となる風袋重量と、収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量となる収容物単位重量とが、複数のチャネル単位で登録することができる。
【0034】
例えば、収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量を計測し、それらの重量を管理用パソコン6に入力するとともに、この収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bを管理用パソコン6に接続されたバーコードリーダー(不図示)にて読み取る。収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bと収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とは、上述したようにデータベース6aにて予め対応づけて管理されているため、収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量と収容ボックス7aに記載されたバーコード情報7bとを対応づけてデータベース6aに登録することにより、収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量と収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とが対応づけてデータベース6aにて管理されることになる。また、収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量の管理用パソコン6への入力は、管理用パソコン6に接続された重量計測器を用いてもよい。その場合、重量計測器にて計測された収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個の重量は、管理用パソコン6に直接入力されることになる。
【0035】
図6は、図4に示したデータベース6aに登録されて管理される情報を示す図である。
【0036】
図6に示すように、管理用パソコン6にて管理されるデータベース6aには、収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号が、収容ボックス7aを識別可能なボックスIDとして、このボックスIDと、その収容ボックス7aに収容される部品名とが対応づけて登録されている。また、その収容ボックス7aの重量及び収容ボックス7aに収容される部品の1個当たりの重量がボックスIDと対応づけて登録されている。
【0037】
また、コントロールユニット4においては、まず、初期動作として、コントロールユニット4に接続されるべき物品管理部材1に対して、アンテナ21−1〜21−8を介しての非接触型ICラベル7cからのシリアル番号の読み取り制御が行われ、その読み取り制御に対して、非接触型ICラベル7cからシリアル番号が読み出された旨あるいは読み出されなかった旨を示す応答があるかどうかによって、物品管理部材1の存在、すなわち、コントロールユニット4に接続されるべき物品管理部材1のうち実際に接続されている物品管理部材1が認識され、以後、上述した読み取り制御は、コントロールユニット4に実際に接続されていると認識された物品管理部材1に対してのみ行われることになる。なお、上述したアンテナ21−1〜21−8を介しての非接触型ICラベル7cからのシリアル番号の読み取り動作は、以下に示すものと同様にして行われる。
【0038】
その後、コントロールユニット4において、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1に対して、アンテナ21−1〜21−8を介して非接触型ICラベル7cから情報を読み出すための制御が行われる。これは、コントロールユニット4において、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1のうち1つ目の物品管理部材1について、8つのアンテナ21−1〜21−8のうち1つ目のアンテナ21−1が指定され、それにより、アンテナ切替器41が切り替えられてアンテナ21−1が選択され、その状態で、コントロールユニット4からの読み出し命令によって情報読出部42においてアンテナ21−1に対して高周波電流が供給されてこのアンテナ21−1を介して非接触型ICラベル7cからの情報の読み出しが行われ、その後、コントロールユニット4にてアンテナ21−2が指定されることによりアンテナ21−2が選択され、その状態で、情報読出部42においてアンテナ21−2に対して高周波電流が供給されてこのアンテナ21−2を介して非接触型ICラベル7cからの情報の読み出しが行われるというように、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1及びその中のアンテナ21−1〜21−8毎に順次行われることになる。なお、物品管理部材1においては、制御基板40に設けられたID切替器47によって、1つのコントロールユニット4に接続された物品管理部材1どうしで互いに異なるIDとなる部材番号が設定されており、また、物品管理部材1毎のアンテナ21−1〜21−8については、コントロールユニット4にてそのIDとなるアンテナ番号が管理されているため、コントロールユニット4において、物品管理部材1及びアンテナ21−1〜21−8が指定可能となっている。
【0039】
情報読出部42において非接触型ICラベル7cから読み出されたシリアル番号は、コントロールユニット4に送信される。
【0040】
また、コントロールユニット4において、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1に対して、重量センサ30−1〜30−8にて計測された収容部材7aの重量の計測結果を取得するために制御が行われる。これは、コントロールユニット4において、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1のうち1つ目の物品管理部材1について、8つの重量センサ30−1〜30−8のうち1つ目の重量センサ30−1が指定され、それにより、重量認識部44において、重量センサ30−1における計測結果が取り込まれ、その後、コントロールユニット4にて重量センサ30−2が指定されることにより、重量認識部44において重量センサ30−1における計測結果が取り込まれるというように、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1及びその中の重量センサ30−1〜30−8毎に、計測された収容ボックス7aの重量の重量認識部44への取り込みが順次行われることになる。なお、重量認識部44においては、A/Dコンバータによって、重量センサ30−1〜30−8から取り込まれたアナログ信号による計測結果がデジタル信号に変換される。また、物品管理部材1毎の重量センサ30−1〜30−8については、コントロールユニット4にてそのIDとなるセンサ番号が管理されているため、コントロールユニット4において、物品管理部材1及び重量センサ30−1〜30−8が指定可能となっている。この重量センサ30−1〜30−8を特定するためのセンサ番号と上述したアンテナ番号とは、コントロールユニット4において、設置位置を示す場所IDと対応づけられている。そのため、重量センサ30−1のセンサ番号とアンテナ21−1のアンテナ番号とは同一の場所IDと対応づけられ、また、重量センサ30−2のセンサ番号とアンテナ21−2のアンテナ番号とは同一の場所IDと対応づけられるというように、設置位置が同一となる重量センサとアンテナには同一の場所IDが対応づけられている。
【0041】
また、制御部43においては、温度センサ46にて計測された周囲温度が取り込まれる。この周囲温度は板状筐体10の周囲温度であることから、重量センサ30−1〜30−8の周囲温度となる。
【0042】
次に、制御部43において、温度センサ46にて計測された周囲温度を用いて、重量認識部44にて取り込まれた重量が補正される。以下に、その補正について詳細に説明する。
【0043】
図7は、図1に示した重量センサ30−1〜30−8の周囲温度による出力電圧の変動特性を示す図である。
【0044】
図1に示した重量センサ30−1〜30−8が例えば歪みセンサからなる場合、図7に示すように、出力電圧が周囲温度によって変動してしまう。例えば、図7に示したように、周囲温度が0℃から10℃になるにつれて、計測された重量が一定の場合であっても出力電圧が下降し、また、周囲温度が10℃よりも高くなるにつれて、計測された重量が一定の場合であっても出力電圧が上昇してしまう。そのため、例えば、5℃及び15℃において、計測された重量に応じた電圧が出力されるように調整されていた場合であっても、それ以外の周囲温度においては、計測された重量に応じた電圧が出力されなくなってしまう。
【0045】
そこで、制御部43において、温度センサ46にて計測された周囲温度を用いて、重量認識部44にて取り込まれた重量が補正される。
【0046】
図8は、図7に示した変動特性を有する重量センサについて制御部43に設けられた補正テーブルを示す図である。
【0047】
図8に示すように、制御部43においては、図7に示した変動特性を有する重量センサについてその周囲温度に応じた出力変動を補正するための補正値が設定されている。例えば、図7に示した変動特性を有する重量センサにおいては、周囲温度が0℃及び20℃の場合、重量センサにて本来出力されるべき電圧よりも1V上昇して出力されてしまうため、重量認識部44にて認識された重量を示す電圧から1Vが減算されるような補正値が設定され、また、周囲温度が10℃の場合、重量センサにて本来出力されるべき電圧よりも1V下降して出力されてしまうため、重量認識部44にて認識された重量を示す電圧から1Vが加算されるような補正値が設定され、また、周囲温度が30℃の場合、重量センサにて本来出力されるべき電圧よりも3V上昇して出力されてしまうため、重量認識部44にて認識された重量を示す電圧から3Vが減算されるような補正値が設定され、また、周囲温度が40℃の場合、重量センサにて本来出力されるべき電圧よりも5V上昇して出力されてしまうため、重量認識部44にて認識された重量を示す電圧から5Vが減算されるような補正値が設定されている。なお、このテーブルは、重量センサ30−1〜30−8毎にその変動特性に合わせて設定されている。
【0048】
制御部43においては、図8に示したテーブルが参照され、温度センサ46にて計測された周囲温度に対応する補正値を用いて、重量認識部44にて取り込まれた重量が補正され、コントロールユニット4に送信される。
【0049】
物品管理部材1から送信された非接触型ICラベル7cのシリアル番号、並びに重量センサ30−1〜30−8にて計測されて補正された重量がコントロールユニット4にて受信されると、コントロールユニット4において、受信されたシリアル番号及び重量を用いて、棚部3における収容ボックス7aの収納状況情報がテーブル上にて保持される。
【0050】
図9は、図4に示したコントロールユニット4内のテーブルの一例を示す図である。
【0051】
コントロールユニット4においては、図9に示すように、コントロールユニット4毎に付与されたIPアドレスと、物品管理部材1のID切替器35にて設定され、物品管理部材1を識別するための部材番号と、アンテナ番号及びセンサ番号に対応づけられたアンテナ及び重量センサの場所を特定する場所IDと、そのアンテナを介して読み出された非接触型ICラベル7cのシリアル番号であるボックスIDと、その重量センサにて計測されて補正された重量とが対応づけられてテーブル上にて保持される。なお、コントロールユニット4においては、IPアドレス、部材番号及び場所IDからなるテーブルが既に保持されており、そのテーブル上に、物品管理部材1から取得された非接触型ICラベル7cのシリアル番号であるボックスID及び重量が書き込まれることになる。
【0052】
このように、コントロールユニット4にて物品管理部材1及びアンテナ23−1〜23−8が順次指定され、物品管理部材1の情報読出部32において、コントロールユニット4における指定に従って、棚部3に収納された収容ボックス7に貼付された非接触型ICラベル7cからシリアル番号が順次読み出され、このシリアル番号がコントロールユニット4に送信されることにより、棚部3における収容ボックス7aの収納状況がコントロールユニット4にて保持、管理されることになる。また、コントロールユニット4にて物品管理部材1及び重量センサ30−1〜30−8が順次指定され、物品管理部材1の重量認識部44において、コントロールユニット4における指定に従って、重量センサ30−1〜30−8にて計測された収容ボックス7aの重量が認識され、この重量が制御部43にて補正されてコントロールユニット4に送信されることにより、棚部3に収納された収容ボックス7aの重量がコントロールユニット4にて保持、管理されることになる。
【0053】
以下に、上述したように収容ボックス7aの収納状況が管理されている状態において、収容ボックス7aに収容された部品の在庫を確認する際、並びに収容ボックス7aに収容された部品を検索する際の処理について説明する。
【0054】
まず、上述したように収容ボックス7aにおける部品の収容状況が管理されている状態において、収容ボックス7aに収容された部品の在庫確認を行う場合の処理について説明する。
【0055】
図10は、図4に示したシステムにおける部品の在庫確認方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0056】
収容ボックス7aに収容された部品の在庫確認を行うために、管理用パソコン6にて部品の在庫確認が指定されると(ステップS1)、まず、管理用パソコン6において、コントロールユニット4に対してセッションが確立され、収容ボックス7aにおける部品の収容状況を送信するための要求が、管理用パソコン6に接続された全てのコントロールユニット4に対して送信される(ステップS2)。
【0057】
すると、コントロールユニット4において、図9に示したテーブルにて管理される情報のうち、ボックスIDと重量情報とが収容ボックス7aにおける収容状況として管理用パソコン6に送信される(ステップS3)。
【0058】
管理用パソコン6においては、コントロールユニット4から送信されてきた収容状況が受信されると(ステップS4)、図6に示したテーブルが参照され、まず、コントロールユニット4から送信されてきたボックスIDに対応づけられた、部品の名称、単位重量及びボックス重量が検索される(ステップS5)。
【0059】
そして、コントロールユニット4から送信されてきた重量情報と、テーブルから検索された単位重量及びボックス重量とから、収容ボックス7aに収容された部品の個数が下記式を用いて計算される(ステップS6)。
【0060】
(部品の個数)={(送信されてきた重量)−(ボックス重量)}/(単位重量)・・・(式1)
その後、管理用パソコン6において、計算された部品の個数が部品の名称とともに、収容ボックス7aにおける部品の収容状況として表示される(ステップS7)。
【0061】
図11は、図4に示した管理用パソコン6にて表示される収容状況の一例を示す図である。
【0062】
図11に示すように、管理用パソコン6においては、収納部材2に収納された収容ボックス7aに収容された部品の個数が、その部品の名称や、収容ボックス7aの重量や、収容ボックス7aに貼付された非接触型ICラベル7cのシリアル番号とともに表示されることになる。
【0063】
このようにして、収納部材2に収納された収容ボックス7aに収容された部品の個数をそれぞれ確認することができる。
【0064】
次に、上述したように収容ボックス7aにおける部品の収容状況が管理されている状態において、収容ボックス7aに収容された部品を検索する場合の処理について説明する。
【0065】
図12は、図4に示したシステムにおける部品の検索方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0066】
収納部材2に収納された部品を検索するために検索対象となる部品名が管理用パソコン6に入力され、管理用パソコン6上に表示された検索ボタン(不図示)が押下されると(ステップS11)、まず、管理用パソコン6において、コントロールユニット4に対してセッションが確立され、入力された部品名に対応づけてデータベース6aにて管理されている非接触型ICラベル7cのシリアル番号であるボックスIDが検索される(ステップS12)。
【0067】
そして、検索されたボックスIDが、管理用パソコン6に接続された全てのコントロールユニット4に対して検索命令とともに送信される(ステップS13)。また、コントロールユニット4においては、管理用パソコン6とのセッションが確立すると、上述したような物品管理部材1に対する情報読出部42におけるシリアル番号の読み出し制御が停止する。
【0068】
管理用パソコン6から送信された検索命令及び検索対象となるボックスIDはコントロールユニット4にて受信され(ステップS14)、コントロールユニット4において、図9に示したようなコントロールユニット4内のテーブルが参照され、テーブル上にて保持された情報の中から管理用パソコン6から送信されてきた検索対象となるボックスIDが検索される(ステップS15)。
【0069】
コントロールユニット4において、テーブル上に保持された情報の中から、受信されたボックスIDが検索された場合(ステップS16)、テーブル上にてそのボックスIDと対応づけられた部材番号及び場所IDに対応するLEDを点灯させる旨の指示が物品管理部材1に送信される(ステップS17)。なお、コントロールユニット4においては、コントロールユニット4に接続された物品管理部材1毎に、アンテナ21−1〜21−8に対応するLED23−1〜23−8のIDとなるLED番号が管理されており、それにより、点灯させるLEDが特定可能となっている。
【0070】
すると、LEDを点灯させる旨の指示がコントロールユニット4から送信されてきた物品管理部材1においては、制御基板40の制御部43において、LED23−1〜23−8のうち、コントロールユニット4にて点灯させる旨が指示されたLED、すなわち、管理用パソコン6にて検索が指示された部品が収容された収容ボックスの収納位置に対応するLEDが点灯するようにLEDドライバ45が制御され、それにより、該当するLEDが点灯する(ステップS18)。
【0071】
その後、検索対象となる収容ボックスの収納位置に対応するLEDが点灯してから所定時間経過した場合に、コントロールユニット4あるいは管理用パソコン6における制御によってLEDを消灯させる。
【0072】
また、コントロールユニット4においては、コントロールユニット4のIPアドレスと、検索対象のシリアル番号となるボックスIDと、テーブル上にてそのボックスIDと対応づけられた部材番号、場所ID及び重量情報とが検索情報として管理用パソコン6に送信される(ステップS19)。
【0073】
管理用パソコン6においては、コントロールユニット4から送信されてきた検索情報が受信されると(ステップS20)、図6に示したテーブルが参照され、まず、コントロールユニット4から送信されてきたボックスIDに対応づけられた、部品の名称、単位重量及びボックス重量が検索される(ステップS21)。
【0074】
そして、コントロールユニット4から送信されてきた重量情報と、テーブルから検索された単位重量及びボックス重量とから、収容ボックス7aに収容された部品の個数が上記(式1)を用いて計算される(ステップS22)。
【0075】
その後、管理用パソコン6において、検索対象となる部品が収容された収容ボックスがどの収納部材のどの棚に収納されているかがマッピング表示等によって出力されるとともに、計算された部品の個数が部品の名称とともに、収容ボックス7aにおける部品の収容状況として表示される(ステップS23)。
【0076】
一方、コントロールユニット4において、テーブル上に保持された情報の中から、受信されたボックスIDが検索されない場合は、ボックスIDが検索されなかった旨を示す情報が、コントロールユニット4のIPアドレスとともに送信され(ステップS24)、管理用パソコン6において受信される(ステップS25)。
【0077】
このようにして、収納部材2に収納された部品の収納場所を検索することができるとともに、その部品が収容された収容ボックス7aに収容された部品の個数を確認することができる。
【0078】
なお、本形態においては、重量センサ30−1〜30−8の周囲温度に応じた出力変動を制御部43にて補正しているが、コントロールユニット4にて補正することも考えられる。その場合、図8に示したテーブルがコントローラ4に保持されており、また、温度センサ46は、1つのコントロールユニット4に接続された物品管理部材1のうち1つに設けられている。そして、重量センサ30−1〜30−8にて計測された重量がそのままコントロールユニット4に送信され、コントロールユニット4において、図8に示したテーブルが参照されて重量が補正されることになる。
【0079】
また、本形態においては、重量センサ30−1〜30−8の周囲温度に応じた出力変動を制御部43にてデジタル的に補正しているが、この補正に加えて、重量センサ30−1〜30−8内のアンプの周囲温度に応じた出力変動をアンプ自体によってアナログ的に補正する構成とすることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の物品管理部材の実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示す図である。
【図2】図1に示した物品管理部材が、物品が収納される収納部材に取り付けられた状態を示す図である。
【図3】図2に示した収納部材に収納される収容ボックスの構造例を示す図である。
【図4】図1に示した物品管理部材が図2に示したように収納部材に取り付けられた状態で、収納部材に収納された収容ボックス及び収容ボックスに収容された物品の個数を管理する物品管理システムの一例を示す図である。
【図5】図4に示したシステムにて収容ボックスの重量及び収容ボックスに収容される部品の1個の重量を登録するための画面の一例を示す図である。
【図6】図4に示したデータベースに登録されて管理される情報を示す図である。
【図7】図1に示した重量センサの周囲温度による出力電圧の変動特性を示す図である。
【図8】図7に示した変動特性を有する重量センサについて制御部に設けられた補正テーブルを示す図である。
【図9】図4に示したコントロールユニット内のテーブルの一例を示す図である。
【図10】図4に示したシステムにおける部品の在庫確認方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図11】図4に示した管理用パソコンにて表示される収容状況の一例を示す図である。
【図12】図4に示したシステムにおける部品の検索方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
1 物品管理部材
2 収納部材
3 棚部
4 コントロールユニット
5 ハブ
6 管理用パソコン
6a データベース
7a 収容ボックス
7b バーコード情報
7c 非接触型ICラベル
10 板状筐体
12−1〜12−8 窓
20−1〜20−8 アンテナ基板
21−1〜21−8 アンテナ
23−1〜23−8 LED
30−1〜30−8 重量センサ
40 制御基板
41 アンテナ切替器
42 情報読出部
43 制御部
44 重量認識部
45 LEDドライバ
46 温度センサ
47 ID切替器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部材に収容された物品を、該収容部材に取り付けられたRF−IDメディアを用いて管理する物品管理部材であって、
前記収容部材が収納される収納領域に設置可能な形状を有する筐体と、
前記筐体に取り付けられ、前記RF−IDメディアから情報を読み出すための少なくとも1つのアンテナと、
前記筐体の前記アンテナに対応する位置に取り付けられ、前記収納領域に収納された収容部材の重量を計測し、計測結果を出力する少なくとも1つの重量計測手段と、
前記重量計測手段の周囲温度を計測する温度計測手段と、
前記重量計測手段の周囲温度に応じた出力変動を補正するための補正値を保持し、
前記温度計測手段にて計測された周囲温度に基づいて、前記重量計測手段から出力された計測結果を補正して出力する制御手段とを有する物品管理部材。
【請求項2】
請求項1に記載の物品管理部材を用いた物品管理システムであって、
前記収容部材に収容される物品の1個当たりの重量と、当該物品が収容される収容部材の重量とを、当該収容部材に取り付けられたRF−IDメディアに書き込まれた情報と対応づけて管理しておき、前記アンテナを介して前記RF−IDメディアから読み出された情報と、前記制御手段から出力された計測結果と、前記管理している2つの重量とに基づいて、前記収容部材に収容された物品の個数を認識する管理手段を有する物品管理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−182317(P2007−182317A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−2643(P2006−2643)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】