物質、特に飲料用の、引っ張り開ける密封要素を有する容器
【課題】本願発明の目的は、容器内の飲料の衛生状態を良好に保つように、ストッパーを開口部に沿って取り除くことを可能にする飲料用容器を達成することである。
【課題を解決するための手段】物質、特に飲料用の容器(10)であって、蓋として機能する上面(11)と、通常は物質が通過するための開口部(15)を閉じるストッパー(14)を舌状の形で区画する閉じられた脆弱線が形成されている中心ゾーン(36)と、舌状体(17)と関連し、脆弱線に沿ってストッパー(14)を上面(11)から少なくとも一部分取り除くことにより開口部(15)を開放するレバー(16)と、ストッパー(14)と上面(11)と接続している接続要素(17)と、を有する容器。レバー8169は、周縁部(12)に対応して回動する第一端部(34)と、中心ゾーン(36)に実質的に対応して配置されるグリッパー要素として機能する第二端部(32)と、二つの端部(32、34)の間に、レバー(16)がストッパー(14)に接続される手段と同じ手段により接続する中間ゾーン(39)と、を有する。
【課題を解決するための手段】物質、特に飲料用の容器(10)であって、蓋として機能する上面(11)と、通常は物質が通過するための開口部(15)を閉じるストッパー(14)を舌状の形で区画する閉じられた脆弱線が形成されている中心ゾーン(36)と、舌状体(17)と関連し、脆弱線に沿ってストッパー(14)を上面(11)から少なくとも一部分取り除くことにより開口部(15)を開放するレバー(16)と、ストッパー(14)と上面(11)と接続している接続要素(17)と、を有する容器。レバー8169は、周縁部(12)に対応して回動する第一端部(34)と、中心ゾーン(36)に実質的に対応して配置されるグリッパー要素として機能する第二端部(32)と、二つの端部(32、34)の間に、レバー(16)がストッパー(14)に接続される手段と同じ手段により接続する中間ゾーン(39)と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、どんな物質も、特に飲料を保持できる、例えば缶などの容器に関する。該容器は、蓋として機能する上面を有し、この蓋は、密封要素を有する。該密封要素は、舌状であり、てこのメカニズムのおかげで完全に外側にけることができ、そのため内部の物質に接触せずに開けられるようになっている。さらに、密封要素が開いている時、該密封要素は、残りのふたの部分に固定されているため、容器の残りの部分と共に簡単に捨てることが出来る。
【背景技術】
【0002】
容器は、固形食品および飲料などのためであり、側面と、底面と、底面の反対側の上面と、を有し、全てアルミ、スチール、またはそれらの合金から作られている。
【0003】
蓋として機能する上面には、閉じられた脆弱線があり、これはストッパーとして機能する密封要素の輪郭を示しており、さらに密封要素の開口部に対応している。レバーは、通常、引き上げ用のアイレット(孔)と共に、一方の端部に設けられ、ストッパーと関連しており、残りの蓋の部分からストッパーを切り離すために前記脆弱線に沿って傾斜することができる。そして、ストッパーは、外側に向かって曲げられて完全に取り除かれる。これらの公知の容器の問題は、これらが開けられた時、レバーとストッパーが容器から完全に切り離されて、周囲に散在され、環境を汚染し、さらには偶然これらと接触した人に怪我を負わせてしまうということがあった。
【0004】
これらの問題を解決する公知の飲料用の容器は、それ自体で閉じられていない脆弱線を有している。この場合、ストッパーを開けるためには、レバーを動かすことにより脆弱線に沿ってストッパーを曲げ、対応する開口部を通って、容器の内側に動かす。しかしながら、このようにすると、外部からの汚染から守られていないストッパーの外側部分が、容器の中の物質と直接接触し、この物質を摂取する人の健康に深刻な危険を及ぼすため、滅菌して容器に物質を満たして密封した安全対策を無駄なものにしてしまう。
【0005】
容器内の物質に対して汚染物質となり得るものを除去する必要性は、世界レベルの新しい衛生規則の課題である。この新しい衛生規則は、容器内の物質と接触することが出来る汚染された可能性のあるストッパーを有する容器を製造および販売することを明確に禁止している。
【0006】
これらの規則を満足し、さらにストッパーが環境に散在されるのを防ぐために、ハイジェニックストッパーと呼ばれる容器が作られていることが知られている。このハイジェニックストッパーは、容器の外側に向かって開けられ、さらに開いている状態では容器に接続したままになっている。
【0007】
公知の容器の一例として、閉じられた脆弱線と、一端が上面に付けられ、さらにストッパーおよびレバーにも付けられた柔軟なタイプの鉄性の舌状体と、を有するものがある。
【0008】
関連するレバーを時計回りに回すことで、ストッパーが切れ、容器の外側に折れるが、柔軟な舌状体のおかげで、容器に固定されたままである。この公知の容器の問題点は、これの製造と処理の方法に起因して、持ち上げる動作によってストッパーを切って取り除くため、他の公知の容器よりも全体として労力を要する問題点があり、あまり実用的ではなかった。
【0009】
本願発明の目的は、容器内の飲料の衛生状態を良好に保つように、ストッパーを開口部に沿って取り除くことを可能にする飲料用容器を達成することである。すなわち、この飲料用容器は、衛生的なストッパーを有し、環境中に散在されないように、該ストッパーは容器に固定されたままであり、さらに実用的であって、ストッパーを取り除くのに大きな労力を要さないものである。
【0010】
本出願人は、現在の技術の欠点を解決するために本願発明を鋭意検討し、公知の技術の問題を解決し、本願発明の目的を達成し、利点を得た。
【発明の概要】
【0011】
本願発明は、独立請求項に記載、特徴付けられ、また従属項には、本願発明のその他の特徴もしくは主な概念の変形例が記載されている。
【0012】
上述の目的による、本願発明に係る物質、特に飲料用の容器は、少なくとも蓋として機能する上面を有し、この上面は、周縁部と周縁部に固定されている中心ゾーンとを有し、この中心ゾーンに脆弱線が形成され、該脆弱線が引っ張り開ける密封要素を区画し、この密封要素が、前記物質の通路として関連する開口部のための除去可能なストッパーとして機能する。該容器は、前記密封要素に少なくとも一カ所が接続し、前記脆弱線に沿って前記中心ゾーンの残りの部分から前記密封要素の少なくとも一部を取り除けるように動かして、前記開口部と外をつなげるレバーも有している。
【0013】
本願発明の特徴によれば、前記レバーは、支点として機能可能な第一端部と、第一端部の反対側にあり、前記中心ゾーンに実質的に対応して処理され、グリッパー要素として機能可能な第二端部と、前記第一端部と前記第二端部の間にあり、前記レバーが前記密封要素と接続されていることにより存在する中間ゾーンと、を有する。
【0014】
該レバーの前記第一端部は、支点として機能可能であり、有利には前記周縁部もしくは前記中心ゾーンと対応して処理できる。いずれにしても、このレバーは、一級のレバーであり、すなわち抵抗力が付加されるポイント(密封要素への接続)が、支点(レバーの第一端部)および引っ張る力が付加されるポイント(レバーの第二端部)との間にあるため、常に有用である。
【0015】
有利には、前記密封要素を開ける方法としては、以下の工程を有する:
−前記レバーの前記第二端部を前記第一端部に対して回動させて、前記レバーの前記中間ゾーンが、前記密封要素を前記中心ゾーンの残りの部分から前記脆弱線に沿って切り離す工程と、
−前記レバーの前記第二端部を後ろ向きに引っ張り、前記密封要素を引っ張り上げて前記開口部が前記脆弱線に沿って開けられるまで切り離し続ける工程とを有する。
【0016】
このようにすることで、本出願人は、前述の容器のストッパーを開くという目的を簡単に且つ大した労力を使わずに、二工程だけで達成し、前記ストッパーのいかなる部分も容器内の物質と接触せず、さらに前記ストッパーを容器の残りの部分に常に付いたままにすることを達成している。
【0017】
さらには、前記容器の衛生特性をさらに良くするために、蓋の少なくとも一部を覆う衛生フィルムが提供され、この衛生フィルムは、密封要素と共に取り除くことができ、もしくは、該密封要素を動かすレバーに触れる前に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願発明のこれらおよびその他の特徴は、以下に記載する好ましい実施形態により明かになり、さらに本願発明は、添付の図面に限定されるものではない。
【図1】図1は、本願発明の第1実施形態に係る容器の一部の断面図である;
【図2】図2は、閉じた状態の図1に記載の容器の平面図である;
【図3】図3は、開いた状態の図1に記載の容器の平面図である;
【図4】図4は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図5】図5は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図6】図6は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図7】図7は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図8】図8は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図9】図9は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図10】図10は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図11】図11は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図12】図12は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図13】図13は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図14】図14は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図15】図15は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図16】図16は、閉じられた状態の図1に記載の容器の変形例の平面図である;
【図17】図17は、図16に記載の容器の断面図である;
【図18】図18は、閉じた状態の本願発明の第2実施形態に係る容器の蓋の平面図である;
【図19】図19は、図18のXIXからXIXでの断面図である;
【図20】図20は、部分的に開いた状態の図18に記載の蓋の平面図である;
【図21】図21は、図20のXXIからXXIでの断面図である;
【図22】図22は、完全に開いた状態の図18に記載の蓋の平面図である;
【図23】図23は、図22のXXIIIからXXIIIでの断面図である;
【図24】図24は、図18の容器を詳細にした平面図である;
【図25】図25は、本願発明の第3実施形態に係る容器の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1においては、本願発明に係る容器10は、物質、例えば飲料を保持できる缶として示されている。容器10は、例えば、アルミニウム、スチールもしくはそれらの合金から作られており、実質的に円柱形で、外側面40、蓋として機能する上面11、図示されてはいないが公知のあらゆるタイプの底面と、を有する。
【0020】
上面11は、実質的に円形の形をしており(図2および3)中心軸Yに対して同心円状である(図1から15)。さらに、上面11は、環状の周縁部12を有し、周縁部12は確定半径Aを有する中心ゾーン36を区画している。
【0021】
溝38は、図1から15に図示されている実施形態で上面11上に形成されており、周縁部12に対して同心円状の閉じられた線により区画されている。
【0022】
中心ゾーン36の上には、脆弱線13(図2)が公知の手段で形成され、それ自体で閉じており、部分的に狭くなるもしくは様々な断面図を有し、舌状の密封要素もしくはストッパー14を形作っている。該ストッパー14は、対応する開口部15を密封し、この開口部15を通って、物質は容器10から取り除くことができる。特に、容器10が閉じた状態の時(図2)、ストッパー14は、開口部15を完全且つ密閉に閉じており、それに対して、開いている状態の時、ストッパー14は持ち上げられ、さらに少なくとも一部は、開口部15から切り離されても(図3)、容器10の残りの部分に固定されたままである。
【0023】
ストッパー14は、以下でさらに詳細に説明されるが、レバー16と固定されており、閉じた状態(図2)では、少なくとも一部がストッパー14と被っている。
【0024】
レバー16は、その端部もしくはリング32を掴むことにより手動で動かされ、それによりストッパー14を上面11の残りの部分から脆弱線13に沿って切り離す。
【0025】
リング32は、上面11の内側に向かって面しており、すなわち、中心ゾーン36に面しており、これによりレバー16を掴み、そして動かすのをより簡単にしている。有利には、閉じた状態では、リング32は、中心ゾーン36の中心を通過する中心軸Yに対応している。
【0026】
レバー16は、リング32の反対にある端部34(図1)を中心に回動し、すなわち、周縁部12に実質的に対応して配置される。特に、閉じた状態(図2)では、端部34は、脆弱線13の外側にあり、さらに凸部35に直接接しつつ、上面11に対面しながら、上面11の上に形成されている。凸部35は、実質的にU字状であり、すなわち、対向しつつさらに平行な二つの長方形が、周縁部12の近くでカーブ部位により繋がっている。
【0027】
凸部35のカーブした部分は、少なくとも一部が周縁部12および脆弱線13の間にあり、さらに少なくとも一部がストッパー14とそれに対応する開口部15の両方と、レバー16とを囲んでいる。特に、レバー16の端部34は、凸部35のカーブした部分の上に配置されている(図1)。
【0028】
さらに、レバー16は、端部32および34の間にある中間ゾーン39を有し(図1)、中間ゾーン39に、柔軟な舌状体17が装着されており、舌状体17は、ストッパー14に接続している。
【0029】
中間ゾーン39は、有利には、端部34により近く、端部34は支点として機能し、そして特に、舌状体17の端部18に、例えば溶接などの手段により装着されている。
【0030】
閉じた状態において(図2)、舌状体17の端部18は周縁部12に実質的に近接している。
【0031】
舌状体17は、通常は、上面11の上に位置し、レバー16とストッパー14の間に置かれている(図1)。特に、舌17は、ストッパー14の全てを覆うように延長部分を有しており、リベット20の手段により装着している(図1)。
【0032】
さらに、舌状体17は、端部19を有し(図2)、これは、例えばリベット37などの手段により上面11に固定された中心ゾーン36に対応して、通常、置かれる。
【0033】
この場合、舌状体17には、それぞれ21、22、23、24および25で示される5つの所定屈曲線も提供され、それらに関連する部分である26,27,28、29、30および31を区画する。
【0034】
第一屈曲線21は、部分26を区画し(図9)、部分26は、舌状体17の端部18に実質的に対応し、レバー16の接続要素として機能する。このようにすることで、舌状体17がストッパー14に固く装着されているため、ストッパー14およびレバー16での接続が達成される。
【0035】
第二屈曲線22は部分27を区画し(図8および9)、これは、部分26に隣接し、リベット20という手段によりストッパー14に装着している。
【0036】
第三屈曲線23は、部分28を区画し(図11)、これは、部分27に隣接して配置されつつ、第四屈曲線24は、部分28に隣接して配置される部分29を区画している(図12)。
【0037】
最後に、第五屈曲線25は、部分31を区画し(図13および14)、これは、舌状体17の端部19に対応し、さらに部分26の反対側に位置している。特に、部分31は、上面11にリベット37という手段により装着されている。
【0038】
レバー16をその端部34を中心に回転させることにより、端部32は、上面11から離され、ストッパー14は上面11から部分的に切り離され、このようにして開口部15は開きはじめる。これは、所定の引き上げ力が負荷された時の脆弱線13により起こる。
【0039】
レバー16および舌状体17と、舌状体17およびストッパー14の間の接続領域が近距離でありながら異なっているため、ストッパー14に作用するレバー16は、高い角運動量を付与できる非常に好ましいアームを形作っている。
【0040】
そして、レバー16の力は、脆弱線13に近接する負荷点に負荷され、さらに容器10の外側に向かう回転と共に負荷される。さらには、レバー16が作用する脆弱線13の抵抗部分は、残りの部分の脆弱線13よりも著しく小さい。したがって、以上のことから、脆弱線13に沿ってストッパー14を引き上げるのに必要な力は、現在公知の衛生ストッパーを伴う容器と比較して非常に小さいことは明確である。
【0041】
レバー16の端部34をさらに上に切り離すことにより、ストッパー14を完全に上面11から切り離し、さらに柔軟な舌状体17は、曲がった状態で位置する。
【0042】
曲がった状態において(図15)、柔軟な舌状体17は、上面11の上に位置し、さらに開口部15の横に位置しながら、その部分26、27、28、29、30、および31は、実質的に上面11と平行であり、互いに重なり合っている。曲がった状態の時、部分26は、レバー16のすぐ下である上の位置にあり、部分31は、その他の全ての部分26、27、28、29、および30の下の位置にあって、上面11と接している。結果的に、舌状体17が、曲がった状態では、部分27、28、29、および30は、部分26および部分31の間に位置しており、これは、図14および15に明確に図示されている。
【0043】
レバー16の一端と協働しているリベット20は、柔軟な舌状体17を曲がった状態に選択的に維持する。
【0044】
ストッパー14も、舌状体17に固定されていることから、舌状体17の中間の屈曲線22、23、および24に対応するそれぞれの上に位置する関連部分において曲げることができる。
【0045】
上述のように、曲がった状態の時、部分26、27、28、29、30および31は、蛇腹状に互いに重なり合っており、さらにレバー16は、それらの上に位置している。このようにすることで、レバー16は、容器10から著しく飛び出すことがなく、また、容器10から物質を取り出したい人にとって、レバー16と、舌状体17と、ストッパー14と、が邪魔になることもない。
【0046】
上述の容器10は、以下のように使用される。
【0047】
まず、容器10は、通常は閉じた状態である(図2および4)。これを開けるには、使用者は、レバー16のリング32を掴まなければならず、さらに、その端部34を中心に図5、6および7の矢印Rで図示する方向に回転する。これにより、ストッパー14の一部分を残りの上面11から切り離し、結果的に、部分27に対応して開口部15の一部分を形成し、ストッパー14および舌状体17を屈曲線22に沿って曲げる。
【0048】
ストッパー14は、上に持ち上げられるため、容器10内に入り、容器10内の物質と接触することはない。これにより、容器10に物質が入れられた時の物質の最適な衛生状態を保証する。
【0049】
続いて、使用者は、接線方向の力によりレバー16を、図8から13に図示する矢印Fの方向に引き、屈曲線22に対応して、ストッパー14および舌状体17を90度以上にさらに傾ける(図7から10)。その後、ストッパー14および舌状体17を屈曲線23および24に沿って曲げて、さらに傾ける(図11および12)。このようにすることで、ストッパー14は、舌状体17の部分27および28に固定されたまま、そして上面11に装着され、開口部15を開放し、容器10は開いた状態となる(図3、12および13)。
【0050】
この時点で、舌状体17の部分26,27、28、29、30および31と、ストッパー14と、レバー16とは、図14の矢印Gの方向に示される方向への動きに伴い、重なり合うようになる。最後に、図15の矢印Pに図示するように、舌状体17の部分26、27、28、29、30および31と、ストッパー14と、関連するレバー16とは、蛇腹状に閉じられる。
【0051】
屈曲線21、22、23、24および25により、レバー16と、ストッパー14と、柔軟な舌状体17は、閉じた状態に簡単に数回繰り返して位置することができるため、使用者は、所望のように一時的にストッパー14で容器10を閉じることが出来る。
【0052】
変形例によると、図16および17に示す本願発明に係る容器110は、同じ部分には同じ番号が付してあるが、上面11に形成されている溝138を有し、これは、閉じられている溝38とは違い、開いている。すなわち、ストッパー14および開口部15に対応し中断されている。このようにすることで、容器110内の物質が出た後、溝138内で沈滞して不衛生な状態になるのを防いでいる。
【0053】
その他の変形例によると、図示されていないが、レバー16は、リング32に対して2倍の大きさのグリッピングリングが提供されており、このようにすることで、通常のように一つの指ではなく、二つの指でレバー16をより動かし易くしている。
【0054】
図18から25に図示される第2実施形態によると、容器210は、中心ゾーン236を区画する環状の周縁部212が付いている上面211を有する。
【0055】
溝238は、溝38と類似しており、上面211の上に形成されている。
【0056】
脆弱線213は、中心ゾーン238の上に形成されており、これは、それ自体で閉じておらず、さらに舌の形状の密封要素もしくはストッパー214を区画し、開いている状態においても(図22および23)、中心ゾーン236の残りの部分と一体になっている。
【0057】
特に、ストッパー214(図25)は、実質的に円形の第一部分214aと、該第一部分とつながっている実質的に長方形の第二部分214bとを有する。ストッパー214は、通常、対応する開口部215を閉じ、レバー216に固定されており、これは閉じた状態(図18および19)では少なくとも部分的に重なり合っている。
【0058】
レバー216は、その端部もしくはリング232を掴むことにより手動で動かされ、ストッパー214は、脆弱線213に沿って、上面211の中心ゾーン236の残りの部分から切り離される。
【0059】
レバー216は、リング232の反対にある端部234(図18)で回動させ、すなわち周縁部212に実質的に対応して配置する。
【0060】
さらには、レバー216は、中間ゾーン239を有し(図18)、レバー216は、柔軟な舌状体251が形成されている端部234と端部232の間にあり、この舌状体251は、リベット250という手段によりストッパー214に接続している。
【0061】
中間ゾーン239は、有利には端部234により近く、端部234は、支点として機能する。
【0062】
ストッパー214は、以下のようにして取り除かれる。まず、レバー216のリング232は、容器210の外側に手動で持ち上げられ、その第一端部214で回動させることで、レバー216の中間ゾーン239が、脆弱線213に沿って、中心ゾーン236の残りの部分からストッパー214を、部分的に切り離す(図20および21)。そして、リング232を後ろに引っ張ることにより、ストッパー214を持ち上げ、開口部215が完全に開くまで(図22よび23)、脆弱線213に沿って引き続き切り離される。
【0063】
図25は、本願発明に係る第三実施形態である容器310が図示されており、容器310は、中心ゾーン336を区画する環状の周縁部312が提供された上面311を有する。
【0064】
溝338は、溝38および238と類似しており、上面311の上に形成されている。
【0065】
脆弱線313は、中心ゾーン336の上に形成されており、脆弱線313は、それ自体で閉じておらず(脆弱線213と同様に)、舌の形状で密封要素もしくはストッパー314を区画し、開いている状態においても、中心部分336の残りの部分と一体になっている。
【0066】
特に、ストッパー314は、実質的に長方形をしており、通常は、対応する開口部を閉じ、さらにレバー316に固定されており、これは閉じた状態では少なくとも部分的に重なり合っている。
【0067】
このレバー316は、その端部もしくはリング332を掴むことにより手動で動かされ、脆弱線313に沿って、上面311の中心ゾーン336の残りの部分からストッパー314を切り離す。
【0068】
レバー316は、リング332の反対側の端部334で回動し、すなわち中心ゾーン336の中心に実質的に対応して配置される。
【0069】
さらには、レバー316は、中間ゾーン339を有し、この中間ゾーン339は、端部334と端部332の間にあり、柔軟な舌状体351が形成され、この舌状体351は、リベット350という手段によりストッパー314に接続している。
【0070】
ストッパー314は、以下のようにして取り除かれる。まず、レバー316のリング332を手動で持ち上げ、第一端部314で回動させながら上面311の中心に向かって曲げて、レバー316の中間ゾーン339が、ストッパー314を脆弱線313に沿って中心ゾーン336の残りの部分から切り離す。そして、リング332をさらに同じ側に後ろに引っ張り、ストッパー314を持ち上げ、開口部315が完全に開くまで脆弱線313に沿って切り離される。
【0071】
本願発明の範囲を超えずに、上述の容器10、110、210および310に変形を加えたり、追加の部分を加えられることは明白である。
【0072】
また、本願発明は、実施例に言及しながら説明したが、当然、通常の知識を有する当業者は、本願特許請求の範囲に記載の特徴を有する物質のための容器のその他多くの同等物、したがって本願特許請求の範囲で定義される保護範囲に入る全ての物を達成できることも明白である。
【技術分野】
【0001】
本願発明は、どんな物質も、特に飲料を保持できる、例えば缶などの容器に関する。該容器は、蓋として機能する上面を有し、この蓋は、密封要素を有する。該密封要素は、舌状であり、てこのメカニズムのおかげで完全に外側にけることができ、そのため内部の物質に接触せずに開けられるようになっている。さらに、密封要素が開いている時、該密封要素は、残りのふたの部分に固定されているため、容器の残りの部分と共に簡単に捨てることが出来る。
【背景技術】
【0002】
容器は、固形食品および飲料などのためであり、側面と、底面と、底面の反対側の上面と、を有し、全てアルミ、スチール、またはそれらの合金から作られている。
【0003】
蓋として機能する上面には、閉じられた脆弱線があり、これはストッパーとして機能する密封要素の輪郭を示しており、さらに密封要素の開口部に対応している。レバーは、通常、引き上げ用のアイレット(孔)と共に、一方の端部に設けられ、ストッパーと関連しており、残りの蓋の部分からストッパーを切り離すために前記脆弱線に沿って傾斜することができる。そして、ストッパーは、外側に向かって曲げられて完全に取り除かれる。これらの公知の容器の問題は、これらが開けられた時、レバーとストッパーが容器から完全に切り離されて、周囲に散在され、環境を汚染し、さらには偶然これらと接触した人に怪我を負わせてしまうということがあった。
【0004】
これらの問題を解決する公知の飲料用の容器は、それ自体で閉じられていない脆弱線を有している。この場合、ストッパーを開けるためには、レバーを動かすことにより脆弱線に沿ってストッパーを曲げ、対応する開口部を通って、容器の内側に動かす。しかしながら、このようにすると、外部からの汚染から守られていないストッパーの外側部分が、容器の中の物質と直接接触し、この物質を摂取する人の健康に深刻な危険を及ぼすため、滅菌して容器に物質を満たして密封した安全対策を無駄なものにしてしまう。
【0005】
容器内の物質に対して汚染物質となり得るものを除去する必要性は、世界レベルの新しい衛生規則の課題である。この新しい衛生規則は、容器内の物質と接触することが出来る汚染された可能性のあるストッパーを有する容器を製造および販売することを明確に禁止している。
【0006】
これらの規則を満足し、さらにストッパーが環境に散在されるのを防ぐために、ハイジェニックストッパーと呼ばれる容器が作られていることが知られている。このハイジェニックストッパーは、容器の外側に向かって開けられ、さらに開いている状態では容器に接続したままになっている。
【0007】
公知の容器の一例として、閉じられた脆弱線と、一端が上面に付けられ、さらにストッパーおよびレバーにも付けられた柔軟なタイプの鉄性の舌状体と、を有するものがある。
【0008】
関連するレバーを時計回りに回すことで、ストッパーが切れ、容器の外側に折れるが、柔軟な舌状体のおかげで、容器に固定されたままである。この公知の容器の問題点は、これの製造と処理の方法に起因して、持ち上げる動作によってストッパーを切って取り除くため、他の公知の容器よりも全体として労力を要する問題点があり、あまり実用的ではなかった。
【0009】
本願発明の目的は、容器内の飲料の衛生状態を良好に保つように、ストッパーを開口部に沿って取り除くことを可能にする飲料用容器を達成することである。すなわち、この飲料用容器は、衛生的なストッパーを有し、環境中に散在されないように、該ストッパーは容器に固定されたままであり、さらに実用的であって、ストッパーを取り除くのに大きな労力を要さないものである。
【0010】
本出願人は、現在の技術の欠点を解決するために本願発明を鋭意検討し、公知の技術の問題を解決し、本願発明の目的を達成し、利点を得た。
【発明の概要】
【0011】
本願発明は、独立請求項に記載、特徴付けられ、また従属項には、本願発明のその他の特徴もしくは主な概念の変形例が記載されている。
【0012】
上述の目的による、本願発明に係る物質、特に飲料用の容器は、少なくとも蓋として機能する上面を有し、この上面は、周縁部と周縁部に固定されている中心ゾーンとを有し、この中心ゾーンに脆弱線が形成され、該脆弱線が引っ張り開ける密封要素を区画し、この密封要素が、前記物質の通路として関連する開口部のための除去可能なストッパーとして機能する。該容器は、前記密封要素に少なくとも一カ所が接続し、前記脆弱線に沿って前記中心ゾーンの残りの部分から前記密封要素の少なくとも一部を取り除けるように動かして、前記開口部と外をつなげるレバーも有している。
【0013】
本願発明の特徴によれば、前記レバーは、支点として機能可能な第一端部と、第一端部の反対側にあり、前記中心ゾーンに実質的に対応して処理され、グリッパー要素として機能可能な第二端部と、前記第一端部と前記第二端部の間にあり、前記レバーが前記密封要素と接続されていることにより存在する中間ゾーンと、を有する。
【0014】
該レバーの前記第一端部は、支点として機能可能であり、有利には前記周縁部もしくは前記中心ゾーンと対応して処理できる。いずれにしても、このレバーは、一級のレバーであり、すなわち抵抗力が付加されるポイント(密封要素への接続)が、支点(レバーの第一端部)および引っ張る力が付加されるポイント(レバーの第二端部)との間にあるため、常に有用である。
【0015】
有利には、前記密封要素を開ける方法としては、以下の工程を有する:
−前記レバーの前記第二端部を前記第一端部に対して回動させて、前記レバーの前記中間ゾーンが、前記密封要素を前記中心ゾーンの残りの部分から前記脆弱線に沿って切り離す工程と、
−前記レバーの前記第二端部を後ろ向きに引っ張り、前記密封要素を引っ張り上げて前記開口部が前記脆弱線に沿って開けられるまで切り離し続ける工程とを有する。
【0016】
このようにすることで、本出願人は、前述の容器のストッパーを開くという目的を簡単に且つ大した労力を使わずに、二工程だけで達成し、前記ストッパーのいかなる部分も容器内の物質と接触せず、さらに前記ストッパーを容器の残りの部分に常に付いたままにすることを達成している。
【0017】
さらには、前記容器の衛生特性をさらに良くするために、蓋の少なくとも一部を覆う衛生フィルムが提供され、この衛生フィルムは、密封要素と共に取り除くことができ、もしくは、該密封要素を動かすレバーに触れる前に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願発明のこれらおよびその他の特徴は、以下に記載する好ましい実施形態により明かになり、さらに本願発明は、添付の図面に限定されるものではない。
【図1】図1は、本願発明の第1実施形態に係る容器の一部の断面図である;
【図2】図2は、閉じた状態の図1に記載の容器の平面図である;
【図3】図3は、開いた状態の図1に記載の容器の平面図である;
【図4】図4は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図5】図5は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図6】図6は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図7】図7は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図8】図8は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図9】図9は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図10】図10は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図11】図11は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図12】図12は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図13】図13は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図14】図14は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図15】図15は、図1に記載の容器の一部の模式断面図であり、これは、図4から図15にかけて該容器の開閉の工程を順番に表している;
【図16】図16は、閉じられた状態の図1に記載の容器の変形例の平面図である;
【図17】図17は、図16に記載の容器の断面図である;
【図18】図18は、閉じた状態の本願発明の第2実施形態に係る容器の蓋の平面図である;
【図19】図19は、図18のXIXからXIXでの断面図である;
【図20】図20は、部分的に開いた状態の図18に記載の蓋の平面図である;
【図21】図21は、図20のXXIからXXIでの断面図である;
【図22】図22は、完全に開いた状態の図18に記載の蓋の平面図である;
【図23】図23は、図22のXXIIIからXXIIIでの断面図である;
【図24】図24は、図18の容器を詳細にした平面図である;
【図25】図25は、本願発明の第3実施形態に係る容器の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1においては、本願発明に係る容器10は、物質、例えば飲料を保持できる缶として示されている。容器10は、例えば、アルミニウム、スチールもしくはそれらの合金から作られており、実質的に円柱形で、外側面40、蓋として機能する上面11、図示されてはいないが公知のあらゆるタイプの底面と、を有する。
【0020】
上面11は、実質的に円形の形をしており(図2および3)中心軸Yに対して同心円状である(図1から15)。さらに、上面11は、環状の周縁部12を有し、周縁部12は確定半径Aを有する中心ゾーン36を区画している。
【0021】
溝38は、図1から15に図示されている実施形態で上面11上に形成されており、周縁部12に対して同心円状の閉じられた線により区画されている。
【0022】
中心ゾーン36の上には、脆弱線13(図2)が公知の手段で形成され、それ自体で閉じており、部分的に狭くなるもしくは様々な断面図を有し、舌状の密封要素もしくはストッパー14を形作っている。該ストッパー14は、対応する開口部15を密封し、この開口部15を通って、物質は容器10から取り除くことができる。特に、容器10が閉じた状態の時(図2)、ストッパー14は、開口部15を完全且つ密閉に閉じており、それに対して、開いている状態の時、ストッパー14は持ち上げられ、さらに少なくとも一部は、開口部15から切り離されても(図3)、容器10の残りの部分に固定されたままである。
【0023】
ストッパー14は、以下でさらに詳細に説明されるが、レバー16と固定されており、閉じた状態(図2)では、少なくとも一部がストッパー14と被っている。
【0024】
レバー16は、その端部もしくはリング32を掴むことにより手動で動かされ、それによりストッパー14を上面11の残りの部分から脆弱線13に沿って切り離す。
【0025】
リング32は、上面11の内側に向かって面しており、すなわち、中心ゾーン36に面しており、これによりレバー16を掴み、そして動かすのをより簡単にしている。有利には、閉じた状態では、リング32は、中心ゾーン36の中心を通過する中心軸Yに対応している。
【0026】
レバー16は、リング32の反対にある端部34(図1)を中心に回動し、すなわち、周縁部12に実質的に対応して配置される。特に、閉じた状態(図2)では、端部34は、脆弱線13の外側にあり、さらに凸部35に直接接しつつ、上面11に対面しながら、上面11の上に形成されている。凸部35は、実質的にU字状であり、すなわち、対向しつつさらに平行な二つの長方形が、周縁部12の近くでカーブ部位により繋がっている。
【0027】
凸部35のカーブした部分は、少なくとも一部が周縁部12および脆弱線13の間にあり、さらに少なくとも一部がストッパー14とそれに対応する開口部15の両方と、レバー16とを囲んでいる。特に、レバー16の端部34は、凸部35のカーブした部分の上に配置されている(図1)。
【0028】
さらに、レバー16は、端部32および34の間にある中間ゾーン39を有し(図1)、中間ゾーン39に、柔軟な舌状体17が装着されており、舌状体17は、ストッパー14に接続している。
【0029】
中間ゾーン39は、有利には、端部34により近く、端部34は支点として機能し、そして特に、舌状体17の端部18に、例えば溶接などの手段により装着されている。
【0030】
閉じた状態において(図2)、舌状体17の端部18は周縁部12に実質的に近接している。
【0031】
舌状体17は、通常は、上面11の上に位置し、レバー16とストッパー14の間に置かれている(図1)。特に、舌17は、ストッパー14の全てを覆うように延長部分を有しており、リベット20の手段により装着している(図1)。
【0032】
さらに、舌状体17は、端部19を有し(図2)、これは、例えばリベット37などの手段により上面11に固定された中心ゾーン36に対応して、通常、置かれる。
【0033】
この場合、舌状体17には、それぞれ21、22、23、24および25で示される5つの所定屈曲線も提供され、それらに関連する部分である26,27,28、29、30および31を区画する。
【0034】
第一屈曲線21は、部分26を区画し(図9)、部分26は、舌状体17の端部18に実質的に対応し、レバー16の接続要素として機能する。このようにすることで、舌状体17がストッパー14に固く装着されているため、ストッパー14およびレバー16での接続が達成される。
【0035】
第二屈曲線22は部分27を区画し(図8および9)、これは、部分26に隣接し、リベット20という手段によりストッパー14に装着している。
【0036】
第三屈曲線23は、部分28を区画し(図11)、これは、部分27に隣接して配置されつつ、第四屈曲線24は、部分28に隣接して配置される部分29を区画している(図12)。
【0037】
最後に、第五屈曲線25は、部分31を区画し(図13および14)、これは、舌状体17の端部19に対応し、さらに部分26の反対側に位置している。特に、部分31は、上面11にリベット37という手段により装着されている。
【0038】
レバー16をその端部34を中心に回転させることにより、端部32は、上面11から離され、ストッパー14は上面11から部分的に切り離され、このようにして開口部15は開きはじめる。これは、所定の引き上げ力が負荷された時の脆弱線13により起こる。
【0039】
レバー16および舌状体17と、舌状体17およびストッパー14の間の接続領域が近距離でありながら異なっているため、ストッパー14に作用するレバー16は、高い角運動量を付与できる非常に好ましいアームを形作っている。
【0040】
そして、レバー16の力は、脆弱線13に近接する負荷点に負荷され、さらに容器10の外側に向かう回転と共に負荷される。さらには、レバー16が作用する脆弱線13の抵抗部分は、残りの部分の脆弱線13よりも著しく小さい。したがって、以上のことから、脆弱線13に沿ってストッパー14を引き上げるのに必要な力は、現在公知の衛生ストッパーを伴う容器と比較して非常に小さいことは明確である。
【0041】
レバー16の端部34をさらに上に切り離すことにより、ストッパー14を完全に上面11から切り離し、さらに柔軟な舌状体17は、曲がった状態で位置する。
【0042】
曲がった状態において(図15)、柔軟な舌状体17は、上面11の上に位置し、さらに開口部15の横に位置しながら、その部分26、27、28、29、30、および31は、実質的に上面11と平行であり、互いに重なり合っている。曲がった状態の時、部分26は、レバー16のすぐ下である上の位置にあり、部分31は、その他の全ての部分26、27、28、29、および30の下の位置にあって、上面11と接している。結果的に、舌状体17が、曲がった状態では、部分27、28、29、および30は、部分26および部分31の間に位置しており、これは、図14および15に明確に図示されている。
【0043】
レバー16の一端と協働しているリベット20は、柔軟な舌状体17を曲がった状態に選択的に維持する。
【0044】
ストッパー14も、舌状体17に固定されていることから、舌状体17の中間の屈曲線22、23、および24に対応するそれぞれの上に位置する関連部分において曲げることができる。
【0045】
上述のように、曲がった状態の時、部分26、27、28、29、30および31は、蛇腹状に互いに重なり合っており、さらにレバー16は、それらの上に位置している。このようにすることで、レバー16は、容器10から著しく飛び出すことがなく、また、容器10から物質を取り出したい人にとって、レバー16と、舌状体17と、ストッパー14と、が邪魔になることもない。
【0046】
上述の容器10は、以下のように使用される。
【0047】
まず、容器10は、通常は閉じた状態である(図2および4)。これを開けるには、使用者は、レバー16のリング32を掴まなければならず、さらに、その端部34を中心に図5、6および7の矢印Rで図示する方向に回転する。これにより、ストッパー14の一部分を残りの上面11から切り離し、結果的に、部分27に対応して開口部15の一部分を形成し、ストッパー14および舌状体17を屈曲線22に沿って曲げる。
【0048】
ストッパー14は、上に持ち上げられるため、容器10内に入り、容器10内の物質と接触することはない。これにより、容器10に物質が入れられた時の物質の最適な衛生状態を保証する。
【0049】
続いて、使用者は、接線方向の力によりレバー16を、図8から13に図示する矢印Fの方向に引き、屈曲線22に対応して、ストッパー14および舌状体17を90度以上にさらに傾ける(図7から10)。その後、ストッパー14および舌状体17を屈曲線23および24に沿って曲げて、さらに傾ける(図11および12)。このようにすることで、ストッパー14は、舌状体17の部分27および28に固定されたまま、そして上面11に装着され、開口部15を開放し、容器10は開いた状態となる(図3、12および13)。
【0050】
この時点で、舌状体17の部分26,27、28、29、30および31と、ストッパー14と、レバー16とは、図14の矢印Gの方向に示される方向への動きに伴い、重なり合うようになる。最後に、図15の矢印Pに図示するように、舌状体17の部分26、27、28、29、30および31と、ストッパー14と、関連するレバー16とは、蛇腹状に閉じられる。
【0051】
屈曲線21、22、23、24および25により、レバー16と、ストッパー14と、柔軟な舌状体17は、閉じた状態に簡単に数回繰り返して位置することができるため、使用者は、所望のように一時的にストッパー14で容器10を閉じることが出来る。
【0052】
変形例によると、図16および17に示す本願発明に係る容器110は、同じ部分には同じ番号が付してあるが、上面11に形成されている溝138を有し、これは、閉じられている溝38とは違い、開いている。すなわち、ストッパー14および開口部15に対応し中断されている。このようにすることで、容器110内の物質が出た後、溝138内で沈滞して不衛生な状態になるのを防いでいる。
【0053】
その他の変形例によると、図示されていないが、レバー16は、リング32に対して2倍の大きさのグリッピングリングが提供されており、このようにすることで、通常のように一つの指ではなく、二つの指でレバー16をより動かし易くしている。
【0054】
図18から25に図示される第2実施形態によると、容器210は、中心ゾーン236を区画する環状の周縁部212が付いている上面211を有する。
【0055】
溝238は、溝38と類似しており、上面211の上に形成されている。
【0056】
脆弱線213は、中心ゾーン238の上に形成されており、これは、それ自体で閉じておらず、さらに舌の形状の密封要素もしくはストッパー214を区画し、開いている状態においても(図22および23)、中心ゾーン236の残りの部分と一体になっている。
【0057】
特に、ストッパー214(図25)は、実質的に円形の第一部分214aと、該第一部分とつながっている実質的に長方形の第二部分214bとを有する。ストッパー214は、通常、対応する開口部215を閉じ、レバー216に固定されており、これは閉じた状態(図18および19)では少なくとも部分的に重なり合っている。
【0058】
レバー216は、その端部もしくはリング232を掴むことにより手動で動かされ、ストッパー214は、脆弱線213に沿って、上面211の中心ゾーン236の残りの部分から切り離される。
【0059】
レバー216は、リング232の反対にある端部234(図18)で回動させ、すなわち周縁部212に実質的に対応して配置する。
【0060】
さらには、レバー216は、中間ゾーン239を有し(図18)、レバー216は、柔軟な舌状体251が形成されている端部234と端部232の間にあり、この舌状体251は、リベット250という手段によりストッパー214に接続している。
【0061】
中間ゾーン239は、有利には端部234により近く、端部234は、支点として機能する。
【0062】
ストッパー214は、以下のようにして取り除かれる。まず、レバー216のリング232は、容器210の外側に手動で持ち上げられ、その第一端部214で回動させることで、レバー216の中間ゾーン239が、脆弱線213に沿って、中心ゾーン236の残りの部分からストッパー214を、部分的に切り離す(図20および21)。そして、リング232を後ろに引っ張ることにより、ストッパー214を持ち上げ、開口部215が完全に開くまで(図22よび23)、脆弱線213に沿って引き続き切り離される。
【0063】
図25は、本願発明に係る第三実施形態である容器310が図示されており、容器310は、中心ゾーン336を区画する環状の周縁部312が提供された上面311を有する。
【0064】
溝338は、溝38および238と類似しており、上面311の上に形成されている。
【0065】
脆弱線313は、中心ゾーン336の上に形成されており、脆弱線313は、それ自体で閉じておらず(脆弱線213と同様に)、舌の形状で密封要素もしくはストッパー314を区画し、開いている状態においても、中心部分336の残りの部分と一体になっている。
【0066】
特に、ストッパー314は、実質的に長方形をしており、通常は、対応する開口部を閉じ、さらにレバー316に固定されており、これは閉じた状態では少なくとも部分的に重なり合っている。
【0067】
このレバー316は、その端部もしくはリング332を掴むことにより手動で動かされ、脆弱線313に沿って、上面311の中心ゾーン336の残りの部分からストッパー314を切り離す。
【0068】
レバー316は、リング332の反対側の端部334で回動し、すなわち中心ゾーン336の中心に実質的に対応して配置される。
【0069】
さらには、レバー316は、中間ゾーン339を有し、この中間ゾーン339は、端部334と端部332の間にあり、柔軟な舌状体351が形成され、この舌状体351は、リベット350という手段によりストッパー314に接続している。
【0070】
ストッパー314は、以下のようにして取り除かれる。まず、レバー316のリング332を手動で持ち上げ、第一端部314で回動させながら上面311の中心に向かって曲げて、レバー316の中間ゾーン339が、ストッパー314を脆弱線313に沿って中心ゾーン336の残りの部分から切り離す。そして、リング332をさらに同じ側に後ろに引っ張り、ストッパー314を持ち上げ、開口部315が完全に開くまで脆弱線313に沿って切り離される。
【0071】
本願発明の範囲を超えずに、上述の容器10、110、210および310に変形を加えたり、追加の部分を加えられることは明白である。
【0072】
また、本願発明は、実施例に言及しながら説明したが、当然、通常の知識を有する当業者は、本願特許請求の範囲に記載の特徴を有する物質のための容器のその他多くの同等物、したがって本願特許請求の範囲で定義される保護範囲に入る全ての物を達成できることも明白である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質、特に飲料のための容器であって、
前記容器は、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成されて前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも一部分取り除けるように動かして、前記開口部(15、215、315)を外部と連通させるレバー(16、216、316)と、を少なくとも有する容器において、
前記レバー(16、216、316)は、
前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)と、を有することを特徴とする容器。
【請求項2】
前記中心ゾーン(36、236、336)は、実質的に円形で、中心軸(Y)の同心円状にあり、確定半径(A)を有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記半径(A)と実質的に平行であり、前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間の距離は、前記半径(A)の長さよりも短いことを特徴としている請求項1に記載の前記容器。
【請求項3】
前記第一端部(34、234、334)は、前記周縁部(12、212、312)の近くに配置され、前記第二端部(32、232、332)は、前記中心軸(Y)の近くに配置されていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記第一端部(34、234、334)は、前記中心軸(Y)の近くに配置され、前記第二端部(32、232、332)は、前記周縁部(12、212、312)の近くに配置されることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記脆弱線(213)により区画される前記密封要素(214)は、実質的に円形の第一部分(214a)および実質的に長方形であり前記第一部分(214a)から繋がっている第二部分(214b)を有する舌状体を有することを特徴とする請求項2、3、もしくは4のいずれかに記載の容器。
【請求項6】
前記レバー(216)は、前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)の上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記脆弱線(213)が、前記中心軸(Y)に対して前記レバー(216)の反対側にある前記第二部分(214b)の端で中断されて、前記密封要素(214)が前記中心ゾーン(236)の残りの部分に固定してある縁部を有することを特徴とする請求項5もしくは6に記載の容器。
【請求項8】
前記レバー(216)の前記中間ゾーン(239)は、前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)に機械的接続手段(250)により接続されていることを特徴とする請求項5、6および7のいずれかに記載の容器。
【請求項9】
前記機械的接続手段(250)がリベットもしくは溶接点であることを特徴とする請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記レバー(216)の前記中間ゾーン(239)は、柔軟な舌状体(251)を有し、前記機械的接続手段(250)は前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)と前記柔軟な舌状体(251)を接続することを特徴とする請求項8もしくは9に記載の容器。
【請求項11】
前記レバー(216)は、前記周縁部(12、212、312)の外側に向かって回転可能になっていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の容器。
【請求項12】
柔軟なタイプの接続要素(17)は、前記レバー(216)および前記密封要素(14)の間に置かれ、前記接続要素(17)は、前記レバー(16)に付いている第一端部(18)と、前記上面(11)に固定してある第二端部(19)と、を有し、前記接続要素(17)の前記第一端部(18)は、前記密封要素(14)が閉じられた状態において、前記レバー(16)の前記第一端部(34)と実質的に近距離に配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の容器。
【請求項13】
前記第一端部(18)は、前記脆弱線(13)の外側にあることを特徴とする請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記接続要素(17)の前記第二端部(19)は、実質的に前記中心ゾーン(36)に対応して配置されることを特徴とする請求項12もしくは13に記載の容器。
【請求項15】
前記レバー(16)の前記第一端部(34)は、前記周縁部(12、212、312)および前記脆弱線(13)の間に少なくとも一部分が配置されている前記上面(11)の部分(35)に対応して位置することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項16】
前記接続要素(17)は、第一接続手段(20)により前記密封要素(14)に接続され、第二接続手段(37)により前記上面(11)に接続していることを特徴とする請求項12もしくは13に記載の容器。
【請求項17】
前記接続要素(17)は、第一所定屈曲線(21、25)を有し、前記第一所定屈曲線(21、25)は、前記接続要素(17)の前記第一端部(18)により接続する第一部分(26)と、前記接続要素(17)の前記第二端部(19)により上面(11)に接続する第二部分(31)と、前記第一部分(26)と前記第二部分(31)の間に配置される第三部分(29)と、を区画することを特徴とする請求項12、13、16のいずれかに記載の容器。
【請求項18】
前記接続要素(17)は、第二所定屈曲線(22、23、24)を有し、前記第二所定屈曲線(22、23、24)は、前記第一部分(26)に隣接しさらに前記密封要素(14)に装着してある第四部分(27)と、前記第四部分(27)と前記第三部分(29)の間に配置される第五部分(28)と、前記第五部分(28)と前記第二部分(31)の間に配置される第六部分(30)と、をそれぞれ区画することを特徴とする請求項17に記載の容器。
【請求項19】
前記密封要素が開いた状態において、前記接続要素(17)は、屈曲状態であることができ、前記接続要素(17)は、前記上面(11)の上でさらに前記開口部に隣接して位置し、さらに前記六カ所の部分(26、27、28、29、30、および31)は屈曲し互いに重なりあっていることを特徴とする請求項18に記載の容器。
【請求項20】
前記第一接続手段(20)は、前記接続要素(17)を屈曲状態に選択的に保つための保持手段として機能することが可能なことを特徴とする請求項16および19の何れかに記載の容器。
【請求項21】
前記周縁部(12)は、溝(38)を閉じられた環状に形作るように形成されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の容器。
【請求項22】
前記周縁部(12)は、前記レバー(16)の前記第一端部(34)に対応して、平面部分を有する実質的に環状の溝(138)を形作るように形成されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の容器。
【請求項23】
物質、特に飲料を保持することができる容器のためのフタであって、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成された前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも一部分取り除けるように動かすレバー(16、216、316)と、を少なくとも有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)とを有する。
【請求項24】
物質、特に飲料を保持することができる容器の密封要素(14、214、314)を開ける方法であって、
前記容器は、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成された前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも取り除けるように動かすレバー(16、216、316)と、を少なくとも有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)と、を有し、
前記方法は、
前記レバー(16、216、316)の前記中間ゾーン(39、239、339)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って、前記中心ゾーン(36、236、336)の残りの部分から前記密封要素(14、214、314)を部分的に切り離すために前記レバー(16、216、316)の前記第二端部(32、232、332)を前記レバー(16、216、316)の前記第一端部(34、234、334)を中心に回動させて引き上げる工程と、
前記密封要素(14、214、314)を引き上げて、さらに前記開口部(15、215、315)が開くまで前記脆弱線(13、213、313)に沿って切り離し続けるために、前記レバー(16、216、316)の前記第二端部(32、232、332)を後ろに引く工程と、を有する方法。
【請求項1】
物質、特に飲料のための容器であって、
前記容器は、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成されて前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも一部分取り除けるように動かして、前記開口部(15、215、315)を外部と連通させるレバー(16、216、316)と、を少なくとも有する容器において、
前記レバー(16、216、316)は、
前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)と、を有することを特徴とする容器。
【請求項2】
前記中心ゾーン(36、236、336)は、実質的に円形で、中心軸(Y)の同心円状にあり、確定半径(A)を有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記半径(A)と実質的に平行であり、前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間の距離は、前記半径(A)の長さよりも短いことを特徴としている請求項1に記載の前記容器。
【請求項3】
前記第一端部(34、234、334)は、前記周縁部(12、212、312)の近くに配置され、前記第二端部(32、232、332)は、前記中心軸(Y)の近くに配置されていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記第一端部(34、234、334)は、前記中心軸(Y)の近くに配置され、前記第二端部(32、232、332)は、前記周縁部(12、212、312)の近くに配置されることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記脆弱線(213)により区画される前記密封要素(214)は、実質的に円形の第一部分(214a)および実質的に長方形であり前記第一部分(214a)から繋がっている第二部分(214b)を有する舌状体を有することを特徴とする請求項2、3、もしくは4のいずれかに記載の容器。
【請求項6】
前記レバー(216)は、前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)の上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記脆弱線(213)が、前記中心軸(Y)に対して前記レバー(216)の反対側にある前記第二部分(214b)の端で中断されて、前記密封要素(214)が前記中心ゾーン(236)の残りの部分に固定してある縁部を有することを特徴とする請求項5もしくは6に記載の容器。
【請求項8】
前記レバー(216)の前記中間ゾーン(239)は、前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)に機械的接続手段(250)により接続されていることを特徴とする請求項5、6および7のいずれかに記載の容器。
【請求項9】
前記機械的接続手段(250)がリベットもしくは溶接点であることを特徴とする請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記レバー(216)の前記中間ゾーン(239)は、柔軟な舌状体(251)を有し、前記機械的接続手段(250)は前記密封要素(214)の前記第一部分(214a)と前記柔軟な舌状体(251)を接続することを特徴とする請求項8もしくは9に記載の容器。
【請求項11】
前記レバー(216)は、前記周縁部(12、212、312)の外側に向かって回転可能になっていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の容器。
【請求項12】
柔軟なタイプの接続要素(17)は、前記レバー(216)および前記密封要素(14)の間に置かれ、前記接続要素(17)は、前記レバー(16)に付いている第一端部(18)と、前記上面(11)に固定してある第二端部(19)と、を有し、前記接続要素(17)の前記第一端部(18)は、前記密封要素(14)が閉じられた状態において、前記レバー(16)の前記第一端部(34)と実質的に近距離に配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の容器。
【請求項13】
前記第一端部(18)は、前記脆弱線(13)の外側にあることを特徴とする請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記接続要素(17)の前記第二端部(19)は、実質的に前記中心ゾーン(36)に対応して配置されることを特徴とする請求項12もしくは13に記載の容器。
【請求項15】
前記レバー(16)の前記第一端部(34)は、前記周縁部(12、212、312)および前記脆弱線(13)の間に少なくとも一部分が配置されている前記上面(11)の部分(35)に対応して位置することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項16】
前記接続要素(17)は、第一接続手段(20)により前記密封要素(14)に接続され、第二接続手段(37)により前記上面(11)に接続していることを特徴とする請求項12もしくは13に記載の容器。
【請求項17】
前記接続要素(17)は、第一所定屈曲線(21、25)を有し、前記第一所定屈曲線(21、25)は、前記接続要素(17)の前記第一端部(18)により接続する第一部分(26)と、前記接続要素(17)の前記第二端部(19)により上面(11)に接続する第二部分(31)と、前記第一部分(26)と前記第二部分(31)の間に配置される第三部分(29)と、を区画することを特徴とする請求項12、13、16のいずれかに記載の容器。
【請求項18】
前記接続要素(17)は、第二所定屈曲線(22、23、24)を有し、前記第二所定屈曲線(22、23、24)は、前記第一部分(26)に隣接しさらに前記密封要素(14)に装着してある第四部分(27)と、前記第四部分(27)と前記第三部分(29)の間に配置される第五部分(28)と、前記第五部分(28)と前記第二部分(31)の間に配置される第六部分(30)と、をそれぞれ区画することを特徴とする請求項17に記載の容器。
【請求項19】
前記密封要素が開いた状態において、前記接続要素(17)は、屈曲状態であることができ、前記接続要素(17)は、前記上面(11)の上でさらに前記開口部に隣接して位置し、さらに前記六カ所の部分(26、27、28、29、30、および31)は屈曲し互いに重なりあっていることを特徴とする請求項18に記載の容器。
【請求項20】
前記第一接続手段(20)は、前記接続要素(17)を屈曲状態に選択的に保つための保持手段として機能することが可能なことを特徴とする請求項16および19の何れかに記載の容器。
【請求項21】
前記周縁部(12)は、溝(38)を閉じられた環状に形作るように形成されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の容器。
【請求項22】
前記周縁部(12)は、前記レバー(16)の前記第一端部(34)に対応して、平面部分を有する実質的に環状の溝(138)を形作るように形成されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の容器。
【請求項23】
物質、特に飲料を保持することができる容器のためのフタであって、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成された前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも一部分取り除けるように動かすレバー(16、216、316)と、を少なくとも有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)とを有する。
【請求項24】
物質、特に飲料を保持することができる容器の密封要素(14、214、314)を開ける方法であって、
前記容器は、周縁部(12、212、312)および前記周縁部(12、212、312)に固定してある中心ゾーン(36、236、336)と、前記中心ゾーン(36、236、336)に形成された前記物質が通過するのに関連する開口部(15、215、315)に対して取り除き可能なストッパーとして機能する引き上げ開口式の密封要素(14、214、314)を区画する脆弱線(13、213、313)とを有する蓋として機能する上面(11、211、311)と、
少なくとも一部分が前記密封要素(14、214、314)に接続し、さらに前記密封要素(14、214、314)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って少なくとも取り除けるように動かすレバー(16、216、316)と、を少なくとも有し、
前記レバー(16、216、316)は、前記周縁部(12、212、312)もしくは前記中心ゾーン(36、236、336)に対応して配置され、支点として機能可能である第一端部(34、234、334)と、
前記第一端部(34、234、334)の反対側にあり、グリッパー要素として機能可能であり、前記中心ゾーン(36、236、336)に実質的に対応して配置される第二端部(32、232、332)と、
前記第一端部(34、234、334)および前記第二端部(32、232、332)の間にあり、前記レバー(16、216、316)を前記密封要素(14、24、314)に接続させる中間ゾーン(39、239、339)と、を有し、
前記方法は、
前記レバー(16、216、316)の前記中間ゾーン(39、239、339)を前記脆弱線(13、213、313)に沿って、前記中心ゾーン(36、236、336)の残りの部分から前記密封要素(14、214、314)を部分的に切り離すために前記レバー(16、216、316)の前記第二端部(32、232、332)を前記レバー(16、216、316)の前記第一端部(34、234、334)を中心に回動させて引き上げる工程と、
前記密封要素(14、214、314)を引き上げて、さらに前記開口部(15、215、315)が開くまで前記脆弱線(13、213、313)に沿って切り離し続けるために、前記レバー(16、216、316)の前記第二端部(32、232、332)を後ろに引く工程と、を有する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2010−537905(P2010−537905A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523446(P2010−523446)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055707
【国際公開番号】WO2009/030526
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(510061988)インターナショナル パテンツ アンド ブランズ コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL PATENTS AND BRANDS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】Calle 50,Torre Nueva Global Bank Piso 16,Oficina 1602 Panama,Republic of Panama(PA)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055707
【国際公開番号】WO2009/030526
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(510061988)インターナショナル パテンツ アンド ブランズ コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL PATENTS AND BRANDS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】Calle 50,Torre Nueva Global Bank Piso 16,Oficina 1602 Panama,Republic of Panama(PA)
【Fターム(参考)】
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