狼瘡の同定と治療のための方法及び組成物
狼瘡と関連する遺伝子バリエーションの固有の群を提供する。また、前記遺伝子バリエーションを検出するため及び狼瘡を発症するリスクを評価するため、並びに狼瘡を診断及び治療するための方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体が狼瘡を発達させるリスクにあるか否かの評価方法であって、被検体から得た生体試料において、狼瘡を発達させるリスクを示す遺伝子シグネチャーの存在を検出することを含み、このとき該遺伝子シグネチャーが図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPの群を含むものである方法。
【請求項2】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択されるおよそ1〜10、10〜20、20〜30、30〜40又は40〜50のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される2以上のSNP、3以上のSNP、4以上のSNP、5以上のSNP、6以上のSNP、7以上のSNP、8以上のSNP、9以上のSNP、10以上のSNP、11以上のSNP、12以上のSNP、13以上のSNP、14以上のSNP、15以上のSNP、16以上のSNP、17以上のSNP、18以上のSNP、19以上のSNP、20以上のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記のSNPの群が、表6から選択される1から19のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記のSNPの群が、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記のSNPの群が、表7から10に示すいずれかのITGAM SNPから選択されるITGAM SNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記のSNPの群がさらに、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
SNPの群が、以下のrs2187668、rs10488631、rs7574865、rs9888739、rs13277113、rs2431697、rs6568431、rs10489265、rs2476601、rs2269368、rs1801274、rs4963128、rs5754217、rs6445975、rs3129860、rs10516487、rs6889239、rs2391592およびrs2177770のSNPの群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
被検体における狼瘡の診断方法であって、被検体から得た生体試料において、狼瘡を示す遺伝子シグネチャーの存在を検出することを含み、このとき該遺伝子シグネチャーが図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPの群を含むものである方法。
【請求項10】
(a) 少なくともおよそ10ヌクレオチド長であるPRO関連のポリヌクレオチド又はその断片であって、このとき該PRO関連のポリヌクレオチド又はその断片が図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを含むもの、又はb) (a)の相補鎖を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項11】
遺伝子バリエーションが、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)を含む遺伝子(又は制御領域)をコードするゲノムDNAにある、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項12】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項11に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項13】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項11に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項14】
単離されたポリヌクレオチドがプライマーである、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項15】
単離されたポリヌクレオチドがオリゴヌクレオチドである、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項16】
(a) 図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを含むPRO関連のポリヌクレオチドの領域にハイブリダイズする対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチド、又は(b) (a)の相補鎖であるオリゴヌクレオチド。
【請求項17】
SNPは、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)を含む遺伝子(又はその制御領域)をコードするゲノムDNAにある、請求項16に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項18】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項17に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項19】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項17に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項20】
対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドが対立遺伝子特異的なプライマーである、請求項16に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項21】
請求項16に記載のオリゴヌクレオチドと、場合によって少なくとも一の酵素を含むキット。
【請求項22】
少なくとも一の酵素がポリメラーゼである、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
少なくとも一の酵素がリガーゼである、請求項21に記載のキット。
【請求項24】
請求項16に記載のオリゴヌクレオチドを含むマイクロアレイ。
【請求項25】
図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの有無の検出方法であって、(a) 対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドの核酸へのハイブリダイゼーションに適切な条件下でバリエーションに特異的である対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドと、バリエーションを含むと思われる核酸とを接触させ、そして、(b) 対立遺伝子特異的なハイブリダイゼーションの有無を検出することを含む方法。
【請求項26】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションを含む核酸の増幅方法であって、(a) 該バリエーションの3'配列の核酸にハイブリダイズするプライマーと核酸とを接触させ、そして(b) プライマーを伸展させて該バリエーションを含む増幅産物を生成することを含む方法。
【請求項28】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
哺乳動物の生体試料の遺伝子型の決定方法であって、該生体試料から得た核酸材料において、図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの有無を検出することを含む方法。
【請求項30】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
生体試料は、バリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか又は含むことが予測される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
生体試料が疾患組織である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
検出には、プライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なプライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なヌクレオチド取込みアッセイ;対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションアッセイ;5'ヌクレアーゼアッセイ;分子ビーコンを用いたアッセイ;及びオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイから選択される工程を実施することが含まれる、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
哺乳動物の狼瘡のサブ分類方法であって、哺乳動物から得た生体試料において、図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの存在を検出することを含み、このとき該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか含むことが予測されるものである方法。
【請求項35】
バリエーションが遺伝子バリエーションである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
検出には、プライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なプライマー伸長アッセイ;対立遺伝子特異的なヌクレオチド取込みアッセイ;対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションアッセイ;5'ヌクレアーゼアッセイ;分子ビーコンを用いたアッセイ;及びオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイから選択される工程を実施することが含まれる、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
狼瘡を有する被検体が狼瘡治療薬に応答するか否かを予測するための方法であって、該被検体が図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でPRO関連のポリヌクレオチド内にバリエーションを含むか否かを決定することを含み、このときバリエーションがある場合に被検体が該治療薬に応答するであろうことが示される方法。
【請求項39】
バリエーションが遺伝子バリエーションである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被検体の狼瘡の診断又は予後の予測の方法であって、被検体から得た生体試料由来のPRO又はPRO関連のポリヌクレオチド内でのバリエーションの存在を検出することを含み、
このとき(a) 該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか、又は含むことが予測されるものであり、
(b) 該バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含むか、又はSNPに対応するヌクレオチド位置に位置するものであり、そして(c) バリエーションの存在が被検体での狼瘡の診断又は予後である方法。
【請求項42】
被検体における狼瘡の診断又は予後予測における補助方法であって、被検体から得た生体試料由来のPRO又はPRO関連のポリヌクレオチド内でのバリエーションの存在を検出することを含み、
このとき(a) 該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか、又は含むことが予測されるものであり、
(b) 該バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含むか、又はSNPに対応するヌクレオチド位置に位置するものであり、そして(c) バリエーションの存在が被検体での狼瘡の状態又は症状の診断又は予後である方法。
【請求項43】
PRO関連のポリヌクレオチドは、連鎖不平衡領域内の配列によってコードされるPROをコードする、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項44】
連鎖不平衡領域は図1から17及び表1から10に示すものの一つである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
バリエーションが遺伝子又はその制御領域をコードするゲノムDNAにあり、このときそれぞれの遺伝子又はその制御領域が図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項46】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
患者サブ集団の狼瘡を治療するために有効な治療薬の同定方法であって、薬剤の有効性を、患者サブ集団の単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置での遺伝子バリエーションの存在と相関させることを含み、このときSNPが図1から17及び表1から10に挙げるものの一つであり、それによって該薬剤が該患者サブ集団の狼瘡を治療するために有効であると同定される方法。
【請求項49】
遺伝子バリエーションが、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体の狼瘡状態の治療方法であって、状態を治療するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項50】
狼瘡状態を有する被検体の治療方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを有する被検体の状態を治療するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項51】
狼瘡状態を有する被検体の治療方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションをそれぞれ有する少なくとも5人の患者に薬剤が投与される少なくとも一の臨床試験において、該状態を治療するために有効であることが示された治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項52】
少なくとも5人の患者は、少なくとも5人の患者の群につき合計で2以上の異なるSNPを有していた、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
少なくとも5人の患者は、少なくとも5人の患者の群全体で同じSNPを有していた、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
特定の狼瘡患者サブ集団の狼瘡被検体の治療方法であって、このとき該サブ集団は図1から17及び表1から10に挙げるSNPに対応するヌクレオチド位置の遺伝子バリエーションとの相関に少なくとも一部特徴があり、該サブ集団のための治療薬として承認されている治療薬の有効量を被検体に投与することを含む方法。
【請求項55】
サブ集団はループス腎炎を有する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
サブ集団は女性である、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
サブ集団はヨーロッパを起源とする、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
狼瘡治療薬を製造し、そして、狼瘡を有するか又は有すると思われ、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置に遺伝子バリエーションを有する被検体に該薬剤を投与するための指示書とともに薬剤をパッケージすることを含む方法。
【請求項59】
狼瘡患者サブ集団における使用のための治療薬を特定する方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置の遺伝子バリエーションに特徴がある患者サブ集団に治療薬を投与するための指示書を提供することを含む方法。
【請求項60】
狼瘡患者サブ集団における使用のための治療薬の販売方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置での遺伝子バリエーションの、該サブ集団の患者における存在に特徴を有する患者サブ集団を治療するための治療薬の使用について聴衆に知らしめることを含む方法。
【請求項61】
遺伝子バリエーションが図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体においてB細胞レセプターを介するシグナル伝達を調整する方法であって、B細胞レセプターを介するシグナル伝達を調整するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項62】
遺伝子バリエーションが図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体においてTHI7細胞の分化を調整する方法であって、THI7細胞の分化を調整するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項63】
狼瘡を発達させるリスクを示す遺伝子シグネチャーを含むSNPの群であって、このときこのSNPの群が図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPを含むものであるSNPの群。
【請求項64】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択されるおよそ1〜10、10〜20、20〜30、30〜40又は40〜50のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項65】
前記のSNPの群が、rs9888739、rs13277113、rs7574865、rs2269368、rs6889239、rs2391592およびrs21177770からなる群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項66】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される2以上のSNP、3以上のSNP、4以上のSNP、5以上のSNP、6以上のSNP、7以上のSNP、8以上のSNP、9以上のSNP、10以上のSNP、11以上のSNP、12以上のSNP、13以上のSNP、14以上のSNP、15以上のSNP、16以上のSNP、17以上のSNP、18以上のSNP、19以上のSNP、又は20以上のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項67】
前記のSNPの群が、表6から選択される1から19のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項68】
前記のSNPの群は、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項69】
前記のSNPの群は、表7から10に示すいずれかのITGAM SNPから選択されるITGAM SNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項70】
前記のSNPの群はさらに、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項69に記載のSNPの群。
【請求項71】
前記のSNPの群は、rs2187668、rs10488631、rs7574865、rs9888739、rs13277113、rs2431697、rs6568431、rs10489265、rs2476601、rs2269368、rs1801274、rs4963128、rs5754217、rs6445975、rs3129860、rs10516487、rs6889239、rs2391592およびrs2177770のSNPの群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項72】
狼瘡を表す遺伝子シグネチャーを含むSNPの群であって、このときこのSNPの群が図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPを含むものであるSNPの群。
【請求項1】
被検体が狼瘡を発達させるリスクにあるか否かの評価方法であって、被検体から得た生体試料において、狼瘡を発達させるリスクを示す遺伝子シグネチャーの存在を検出することを含み、このとき該遺伝子シグネチャーが図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPの群を含むものである方法。
【請求項2】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択されるおよそ1〜10、10〜20、20〜30、30〜40又は40〜50のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される2以上のSNP、3以上のSNP、4以上のSNP、5以上のSNP、6以上のSNP、7以上のSNP、8以上のSNP、9以上のSNP、10以上のSNP、11以上のSNP、12以上のSNP、13以上のSNP、14以上のSNP、15以上のSNP、16以上のSNP、17以上のSNP、18以上のSNP、19以上のSNP、20以上のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記のSNPの群が、表6から選択される1から19のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記のSNPの群が、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記のSNPの群が、表7から10に示すいずれかのITGAM SNPから選択されるITGAM SNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記のSNPの群がさらに、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
SNPの群が、以下のrs2187668、rs10488631、rs7574865、rs9888739、rs13277113、rs2431697、rs6568431、rs10489265、rs2476601、rs2269368、rs1801274、rs4963128、rs5754217、rs6445975、rs3129860、rs10516487、rs6889239、rs2391592およびrs2177770のSNPの群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
被検体における狼瘡の診断方法であって、被検体から得た生体試料において、狼瘡を示す遺伝子シグネチャーの存在を検出することを含み、このとき該遺伝子シグネチャーが図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPの群を含むものである方法。
【請求項10】
(a) 少なくともおよそ10ヌクレオチド長であるPRO関連のポリヌクレオチド又はその断片であって、このとき該PRO関連のポリヌクレオチド又はその断片が図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを含むもの、又はb) (a)の相補鎖を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項11】
遺伝子バリエーションが、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)を含む遺伝子(又は制御領域)をコードするゲノムDNAにある、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項12】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項11に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項13】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項11に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項14】
単離されたポリヌクレオチドがプライマーである、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項15】
単離されたポリヌクレオチドがオリゴヌクレオチドである、請求項10に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項16】
(a) 図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを含むPRO関連のポリヌクレオチドの領域にハイブリダイズする対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチド、又は(b) (a)の相補鎖であるオリゴヌクレオチド。
【請求項17】
SNPは、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)を含む遺伝子(又はその制御領域)をコードするゲノムDNAにある、請求項16に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項18】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項17に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項19】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項17に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項20】
対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドが対立遺伝子特異的なプライマーである、請求項16に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項21】
請求項16に記載のオリゴヌクレオチドと、場合によって少なくとも一の酵素を含むキット。
【請求項22】
少なくとも一の酵素がポリメラーゼである、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
少なくとも一の酵素がリガーゼである、請求項21に記載のキット。
【請求項24】
請求項16に記載のオリゴヌクレオチドを含むマイクロアレイ。
【請求項25】
図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの有無の検出方法であって、(a) 対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドの核酸へのハイブリダイゼーションに適切な条件下でバリエーションに特異的である対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドと、バリエーションを含むと思われる核酸とを接触させ、そして、(b) 対立遺伝子特異的なハイブリダイゼーションの有無を検出することを含む方法。
【請求項26】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションを含む核酸の増幅方法であって、(a) 該バリエーションの3'配列の核酸にハイブリダイズするプライマーと核酸とを接触させ、そして(b) プライマーを伸展させて該バリエーションを含む増幅産物を生成することを含む方法。
【請求項28】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
哺乳動物の生体試料の遺伝子型の決定方法であって、該生体試料から得た核酸材料において、図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの有無を検出することを含む方法。
【請求項30】
バリエーションが、図1から17および表1から10に示すSNPを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
生体試料は、バリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか又は含むことが予測される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
生体試料が疾患組織である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
検出には、プライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なプライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なヌクレオチド取込みアッセイ;対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションアッセイ;5'ヌクレアーゼアッセイ;分子ビーコンを用いたアッセイ;及びオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイから選択される工程を実施することが含まれる、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
哺乳動物の狼瘡のサブ分類方法であって、哺乳動物から得た生体試料において、図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でのPRO関連のポリヌクレオチド内のバリエーションの存在を検出することを含み、このとき該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか含むことが予測されるものである方法。
【請求項35】
バリエーションが遺伝子バリエーションである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
検出には、プライマー伸展アッセイ;対立遺伝子特異的なプライマー伸長アッセイ;対立遺伝子特異的なヌクレオチド取込みアッセイ;対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションアッセイ;5'ヌクレアーゼアッセイ;分子ビーコンを用いたアッセイ;及びオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイから選択される工程を実施することが含まれる、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
狼瘡を有する被検体が狼瘡治療薬に応答するか否かを予測するための方法であって、該被検体が図1から17及び表1から10に示す単一ヌクレオチド多型(SNP)の位置に対応するヌクレオチド位置でPRO関連のポリヌクレオチド内にバリエーションを含むか否かを決定することを含み、このときバリエーションがある場合に被検体が該治療薬に応答するであろうことが示される方法。
【請求項39】
バリエーションが遺伝子バリエーションである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被検体の狼瘡の診断又は予後の予測の方法であって、被検体から得た生体試料由来のPRO又はPRO関連のポリヌクレオチド内でのバリエーションの存在を検出することを含み、
このとき(a) 該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか、又は含むことが予測されるものであり、
(b) 該バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含むか、又はSNPに対応するヌクレオチド位置に位置するものであり、そして(c) バリエーションの存在が被検体での狼瘡の診断又は予後である方法。
【請求項42】
被検体における狼瘡の診断又は予後予測における補助方法であって、被検体から得た生体試料由来のPRO又はPRO関連のポリヌクレオチド内でのバリエーションの存在を検出することを含み、
このとき(a) 該生体試料がバリエーションを含むPRO又はPRO関連のポリヌクレオチドを含むことがわかっているか、又は含むことが予測されるものであり、
(b) 該バリエーションが図1から17及び表1から10に示すSNPを含むか、又はSNPに対応するヌクレオチド位置に位置するものであり、そして(c) バリエーションの存在が被検体での狼瘡の状態又は症状の診断又は予後である方法。
【請求項43】
PRO関連のポリヌクレオチドは、連鎖不平衡領域内の配列によってコードされるPROをコードする、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項44】
連鎖不平衡領域は図1から17及び表1から10に示すものの一つである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
バリエーションが遺伝子又はその制御領域をコードするゲノムDNAにあり、このときそれぞれの遺伝子又はその制御領域が図1から17及び表1から10に示すSNPを含む、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項46】
SNPが遺伝子の非コード領域にある、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
SNPが遺伝子のコード領域にある、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
患者サブ集団の狼瘡を治療するために有効な治療薬の同定方法であって、薬剤の有効性を、患者サブ集団の単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置での遺伝子バリエーションの存在と相関させることを含み、このときSNPが図1から17及び表1から10に挙げるものの一つであり、それによって該薬剤が該患者サブ集団の狼瘡を治療するために有効であると同定される方法。
【請求項49】
遺伝子バリエーションが、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体の狼瘡状態の治療方法であって、状態を治療するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項50】
狼瘡状態を有する被検体の治療方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションを有する被検体の状態を治療するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項51】
狼瘡状態を有する被検体の治療方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に遺伝子バリエーションをそれぞれ有する少なくとも5人の患者に薬剤が投与される少なくとも一の臨床試験において、該状態を治療するために有効であることが示された治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項52】
少なくとも5人の患者は、少なくとも5人の患者の群につき合計で2以上の異なるSNPを有していた、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
少なくとも5人の患者は、少なくとも5人の患者の群全体で同じSNPを有していた、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
特定の狼瘡患者サブ集団の狼瘡被検体の治療方法であって、このとき該サブ集団は図1から17及び表1から10に挙げるSNPに対応するヌクレオチド位置の遺伝子バリエーションとの相関に少なくとも一部特徴があり、該サブ集団のための治療薬として承認されている治療薬の有効量を被検体に投与することを含む方法。
【請求項55】
サブ集団はループス腎炎を有する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
サブ集団は女性である、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
サブ集団はヨーロッパを起源とする、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
狼瘡治療薬を製造し、そして、狼瘡を有するか又は有すると思われ、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置に遺伝子バリエーションを有する被検体に該薬剤を投与するための指示書とともに薬剤をパッケージすることを含む方法。
【請求項59】
狼瘡患者サブ集団における使用のための治療薬を特定する方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置の遺伝子バリエーションに特徴がある患者サブ集団に治療薬を投与するための指示書を提供することを含む方法。
【請求項60】
狼瘡患者サブ集団における使用のための治療薬の販売方法であって、図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応する位置での遺伝子バリエーションの、該サブ集団の患者における存在に特徴を有する患者サブ集団を治療するための治療薬の使用について聴衆に知らしめることを含む方法。
【請求項61】
遺伝子バリエーションが図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体においてB細胞レセプターを介するシグナル伝達を調整する方法であって、B細胞レセプターを介するシグナル伝達を調整するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項62】
遺伝子バリエーションが図1から17及び表1から10に挙げる単一ヌクレオチド多型(SNP)に対応するヌクレオチド位置に存在することがわかっている被検体においてTHI7細胞の分化を調整する方法であって、THI7細胞の分化を調整するために有効な治療薬を被検体に投与することを含む方法。
【請求項63】
狼瘡を発達させるリスクを示す遺伝子シグネチャーを含むSNPの群であって、このときこのSNPの群が図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPを含むものであるSNPの群。
【請求項64】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択されるおよそ1〜10、10〜20、20〜30、30〜40又は40〜50のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項65】
前記のSNPの群が、rs9888739、rs13277113、rs7574865、rs2269368、rs6889239、rs2391592およびrs21177770からなる群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項66】
前記のSNPの群が、図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される2以上のSNP、3以上のSNP、4以上のSNP、5以上のSNP、6以上のSNP、7以上のSNP、8以上のSNP、9以上のSNP、10以上のSNP、11以上のSNP、12以上のSNP、13以上のSNP、14以上のSNP、15以上のSNP、16以上のSNP、17以上のSNP、18以上のSNP、19以上のSNP、又は20以上のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項67】
前記のSNPの群が、表6から選択される1から19のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項68】
前記のSNPの群は、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項69】
前記のSNPの群は、表7から10に示すいずれかのITGAM SNPから選択されるITGAM SNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項70】
前記のSNPの群はさらに、表7から10に示すいずれかのBLK SNPから選択されるBLK SNPを含む、請求項69に記載のSNPの群。
【請求項71】
前記のSNPの群は、rs2187668、rs10488631、rs7574865、rs9888739、rs13277113、rs2431697、rs6568431、rs10489265、rs2476601、rs2269368、rs1801274、rs4963128、rs5754217、rs6445975、rs3129860、rs10516487、rs6889239、rs2391592およびrs2177770のSNPの群から選択される一又は複数のSNPを含む、請求項63に記載のSNPの群。
【請求項72】
狼瘡を表す遺伝子シグネチャーを含むSNPの群であって、このときこのSNPの群が図1から17及び表1から10に示すいずれかのSNPから選択される一又は複数のSNPを含むものであるSNPの群。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2010−528590(P2010−528590A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509537(P2010−509537)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/064430
【国際公開番号】WO2008/144761
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/064430
【国際公開番号】WO2008/144761
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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