説明

玩具

【課題】 ICカードを用いたメッセージ交換を手軽に楽しめる玩具を実現すること。
【解決手段】 この玩具1では、カードスロット14に装着したICカード30である録音カードに、マイク20からの入力音声の音データを記録(録音)できる。またこのとき、玩具1内に記憶されている音データを再生させると、その再生音と入力音声との合成音の音データを録音できる。また更に、予め楽曲の音データが記録されたICカード30である音楽カードを装着すると、その音楽カード内の音データを玩具1内に記憶させ、入力音声と合成して録音させ得る音データとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他玩具との間でICカードを介した音データの授受を行う玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
音声信号を録音/再生する装置として、マイク等の音声入力部で入力された音声信号を符号化して音声データに変換し、装置本体に装着自在な外部記憶媒体であるICカードに記録させる装置や(例えば、特許文献1,2参照)、ICカードに記録された音声データを再生し、スピーカから発声(出力)させる装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平6−275092号公報
【特許文献2】特開昭63−160100号公報
【特許文献3】特開昭63−711999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
また従来から、子供の間では、交換日記や手紙等でのメッセージの交換が広く行われているが、上述したICカードをメッセージ交換の媒介として用いることで、手軽にメッセージ交換できる玩具が実現できるのではないかと考えられる。しかし、単に音声メッセージをICカードに記録し、これを交換するのみでは、子供が使用する玩具としての楽しさに欠ける。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ICカードを用いた音声によるメッセージ交換を手軽に楽しめる玩具を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するための第1の発明は、
他玩具との間でICカードを介した音データの授受を行う玩具(例えば、図1,11の玩具1)であって、
マイク(例えば、図1のマイク20、図11の音声入力部110)と、
スピーカ(例えば、図1のスピーカ13、図11の音声出力部130)と、
ICカードの装着部(例えば、図1のカードスロット14、図11のICカード記録部160)と、
前記マイクから入力された音と合成するための被合成音のデータである被合成音データを記憶する被合成音記憶手段(例えば、図11の記憶部300)と、
前記被合成音記憶手段に記憶された被合成音データに基づく被合成音と前記マイクから入力された音とを合成して前記スピーカから出力させる制御を行う合成音出力制御手段(例えば、図11の処理部200、図17のステップB29)と、
前記被合成音記憶手段に記憶された被合成音データに基づく被合成音と前記マイクから入力された音とを合成した合成音の音データを、前記装着部に装着されたICカードに記録する制御を行うカード記録制御手段(例えば、図11の処理部200、図17のステップB37)と、
を備えたことを特徴としている。
【0005】
この第1の発明によれば、該玩具内に記憶された被合成音データに基づく被合成音とマイクから入力された音との合成音がスピーカから出力されるともに、この合成音の音データが装着されたICカードに記録されることで、他玩具との間でICカードを介した音データの授受を行う玩具が実現される。
【0006】
従って、音声メッセージをマイクから吹き込み、ICカードに記録させてこれを交換するといった、子供であっても操作可能な、手軽なメッセージ交換が実現される。また、被合成音とマイクからの入力音声との合成音声の音データがICカードに記録される。このため、被合成音声として、例えば拍手等の効果音やBGMといったメッセージ内容に応じた音をメッセージに重ねて記録させるといった、音声メッセージの交換ならではの楽しみを付加することができる。更に、音データがICデータに記録されるので、子供が扱いやすい程度の大きさに玩具を小型化することができる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明の玩具において、
前記装着部に装着されたICカードに記録された音データを、前記被合成音データとして前記被合成音記憶手段に記憶させる制御を行う被合成音記憶制御手段(例えば、図11の処理部200、図18のステップC5)を更に備えたことを特徴としている。
【0008】
この第2の発明によれば、装着されたICカードに記録された音データが、被合成音データとして玩具内に記憶される。従って、異なる種類の音データが記録されたICカードを装着することで、音声メッセージに合成させ得る被合成音の種類をユーザの好みに合わせて増やすことができ、音声メッセージ交換の楽しさを更に向上させることが可能となる。
【0009】
第3の発明は、第2の発明の玩具において、
前記被合成音記憶制御手段は、自玩具又は他玩具の前記カード記録制御手段によりICカードに記録された合成音の音データを、前記被合成音データとして前記被合成音記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴としている。
【0010】
この第3の発明によれば、自玩具又は他玩具により記録されたICカードの合成音の音データが、被合成音データとして玩具内に記憶される。即ち、非合成音と入力音声との合成音声を新たな被合成音声とし、これに、更に入力音声を合成して記録させることができる。従って、例えば、複数ユーザそれぞれが順に音声メッセージを吹き込み、多人数で同時に吹き込んだかのような音声メッセージが生成できるといった、音声メッセージ交換の楽しさを更に向上させることが可能となる。
【0011】
第4の発明は、第2又は第3の発明の玩具において、
前記ICカードの種類として、楽曲の音データが記録された音楽用ICカード(例えば、図1,11のICカード30)が有り、
前記装着部に前記音楽用ICカードが装着され、前記被合成音記憶制御手段により当該音楽用ICカードに記録された音データが前記被合成音記憶手段に記憶された場合、前記マイクから入力された音と前記音楽用ICカードに記録された音とが前記合成音出力制御手段によって合成出力されることで、カラオケが実現されることを特徴としている。
【0012】
この第4の発明によれば、楽曲の音データが記録された音楽用ICカードが装着された場合、この音楽用ICカードに記録された音データに基づく音と、マイクから入力された音とが合成出力されることで、カラオケが実現される。即ち、装着した音楽用ICカードに記録されている音データに基づく音(楽曲)に合わせて歌うカラオケを楽しむことが可能となる。
【0013】
第5の発明は、第4の発明の玩具において、
前記マイクから入力された音に基づいて前記カラオケの点数を採点するカラオケ採点手段(例えば、図11の処理部200、図17のステップB35、図19のステップD11)を更に備えたことを特徴としている。
【0014】
この第5の発明によれば、マイクから入力された音に基づいて、カラオケの点数が採点される。
【0015】
第6の発明は、第2〜第5の何れかの発明の玩具において、
前記ICカードの種類として、特定人物や特定キャラクタ等の特定役の台詞音声以外の音データが記録されたシナリオ用ICカードが有り、
前記装着部に前記シナリオ用ICカードが装着され、前記被合成音記憶制御手段により当該シナリオ用ICカードに記録された音データが前記被合成音記憶手段に記憶された場合、前記マイクから入力された音と前記シナリオ用ICカードに記録された音とが前記合成音出力制御手段によって合成出力されることで、前記マイクから入力された音を前記特定役の音とする役遊びが実現されることを特徴としている。
【0016】
この第6の発明によれば、特定役の台詞音声以外の音データが記憶されたシナリオ用ICカードを装着した場合、このシナリオ用ICカードに記録された音データに基づく音と、マイクから入力された音とが合成出力されることで、役遊びが実現される。即ち、装着したシナリオ用ICカードに記録されている音データに基づく音に合わせて台詞を発声し、その特定役を演じる役遊びを楽しむことが可能となる。
【0017】
第7の発明は、第6の発明の玩具において、
前記マイクから入力された音に基づいて前記役遊びの点数を採点する役採点手段(例えば、図11の処理部200)を更に備えたことを特徴としている。
【0018】
この第7の発明によれば、役遊びの点数が採点される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、音声メッセージをマイクから吹き込み、ICカードに記録させてこれを交換するといった、子供であっても操作可能且つ手軽なメッセージ交換可能な玩具が実現できる。また、被合成音とマイクからの入力音声との合成音声の音データがICカードに記録される。このため、被合成音声として、例えば拍手等の効果音やBGMといったメッセージ内容に応じた音をメッセージに重ねて記録させるといった、音声メッセージの交換ならでは楽しみを付加することができる。更に、音データがICデータに記録されるので、子供が扱いやすい程度の大きさに玩具を小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0021】
[外観]
図1は、本実施形態の玩具1の外観を示す図である。同図(a)は玩具1の正面図を示し、同図(b)は上側面図を示し、同図(c)は背面図を示している。尚、同図(b),(c)は、マイク20が接続されていない状態を示している。
【0022】
同図によれば、玩具1は、人の掌程度の大きさの略矩形形状の筐体を備え、この筐体の正面に、表示画面を表示するディスプレイ11と、ユーザが操作する操作ボタン12とが設けられている。この操作ボタン12は、再生ボタン12aと、停止ボタン12bと、録音ボタン12cと、後戻しボタン12dと、先送りボタン12eと、音量調整ボタン12fとを含んでいる。
【0023】
また、筐体背面に音声を出力するスピーカ13が設けられ、上側面に、ICカード30が装着されるカードスロット14と、マイク20が接続されるマイク端子15と、不図示のイヤフォンが接続されるイヤフォン端子16とが設けられ、左側面に、電源をON/OFFするための不図示の電源スイッチが設けられている。
【0024】
マイク20は周囲音声を入力するものであり、その入力のON/OFFは、玩具1の動作状況に応じて制御される。マイク20がONである場合、マイク20への入力音声が、そのまま、或いは、所定の被合成音と合成されてスピーカ13から出力される。
【0025】
また、玩具1は、カードスロット14に装着されたICカード30に対するデータの読出し、書込みを行う読出/書込装置と、CPUやICメモリ等を搭載した制御装置とを筐体内部に具備している。制御装置に搭載されたCPUは、ICメモリに記憶されたプログラムやデータ、操作ボタン12の操作信号等に基づき、ディスプレイ11における表示画面の表示制御や、スピーカ13における音声の出力制御、マイク20のON/OFF制御、カードスロット14に装着されたICカード30に対するデータの読出し/書込み制御といった各種制御処理を行う。
【0026】
本実施形態で用いられるICカード30の種類としては、録音カード、及び、音楽カードが有る。録音カードは、データ読出し、書込みがともに可能であり、所定数件(例えば、最大16件)の音データが、そのデータ名と対応付けて記録される。音楽カードは読出し専用であり、所定数件(例えば、3件)の楽曲の音データが、その曲名(データ名)と対応付けて記録されている。
【0027】
また、玩具1内の制御装置に搭載されているICメモリには、予め、所定数件(例えば、5件)の音データが、そのデータ名と対応付けて記憶されている。ここでの音データは、後述のように、マイク20からの入力音声と合成され得る被合成音のデータであり、例えば楽曲、拍手やクラッカー音等の効果音、人の歌声や掛け声、BGMといった種類の音データである。
【0028】
そして、この玩具1では、カードスロット14に録音カードを装着し、マイク20への入力音声の音データを録音カードに記録(録音)させることができる。このとき、玩具1内に記憶されている音データ(以下、適宜「本体データ」という)を再生させることで、その再生音と入力音声との合成音の音データを録音カードに記録させることができる。また、録音カードに記録されている音データ(以下、適宜「録音データ」という)を再生させることもできる。
【0029】
また、カードスロット14に音楽カードを装着し、この音楽カードに記録されている楽曲の音データ(以下、適宜「音楽データ」という)を再生させることや、該音データを玩具1内にダウンロードさせることができる。ここで「ダウンロード」とは、音楽カードに記録されているデータを、玩具1内の制御ユニットに搭載されているICメモリに記憶させることである。ダウンロードされたデータは、電源OFFしてもそのまま保持される。即ち、音楽カード内の音楽データは、玩具1内にダウンロードされることで、入力音声に合成され得る被合成音のデータとなる。
【0030】
また、ICカード30を装着していない場合、玩具1内の本体データを再生させることができる。この本体データには、玩具1内に予め記憶されている音データ(以下、適宜「内蔵データ」という)と、音楽カードからダウンロードした音データ(以下、適宜「ダウンロードデータ」という)とが含まれる。
【0031】
更に、この玩具1はカラオケ採点機能を備えている。玩具1内の本体データの内、例えば音楽カードからダウンロードした音データであるダウンロードデータを再生させながらマイク20に向かって歌うと、この入力音声に対するカラオケ採点が行われる。そして、その採点結果がディスプレイ11に表示される。
【0032】
[操作例]
玩具1の具体的な操作例を説明する。
【0033】
(A)録音カードを装着
録音カードをカードスロット14に装着すると、ディスプレイ11には図2に示す再生/録音選択画面が表示される。この再生/録音選択画面は、録音カード内の録音データを再生するか、録音カードへ音データを記録(録音)するかを選択するための画面である。
【0034】
ディスプレイ11における表示画面は、基本的に、各種アイコンが表示される上部分と、最大2行分のテキストが表示される下部分とから成る。再生/録音選択画面では、画面上部に、録音カードが装着されていることを示す録音アイコン53と、電池の残量を示す電池残量アイコン57とが表示され、画面下部に、「再生(サイセイ)」又は「録音(ロクオン)」の選択を促すテキストが表示される。
【0035】
再生ボタン12aを操作して「再生」を選択すると、図3に示す再生データ選択画面が表示される。この再生データ選択画面は、録音カード内の録音データの内から再生するデータを選択するための画面である。画面上部には、後戻しボタン12d及び先送りボタン12eのそれぞれを使用可能であることを示すRWアイコン55及びFFアイコン56が表示され、画面下部には、選択肢である録音データの内、選択している1件のデータのデータ名が表示される。選択肢は、後戻しボタン12d又は先送りボタン12eの操作によって、その表示を順に切り替えることができる。
【0036】
そして再生ボタン12aを操作すると、選択した録音データが再生される。即ち、該データに基づく音声がスピーカ13から出力される。尚ここで、出力音声の大きさ(音量)は、音量調整ボタン12fの操作により変更できる。
【0037】
また、再生/録音選択画面において、録音ボタン12cを操作して「録音」を選択すると、図4に示す録音メニュー選択画面が表示される。この録音メニュー選択画面は、録音カードに対する録音操作のメニューを選択するための画面である。画面上部には、RWアイコン55と、FFアイコン56とが表示され、画面下部には、選択肢である録音メニューの「曲無し録音(キョクナシロクオン)」、「曲有り録音(キョクアリロクオン)」及び「録音データ消去(ロクオンデータショウキョ)」の内、選択している何れかのメニュー名が表示される。
【0038】
「曲無し録音」を選択して再生ボタン12aを操作すると、マイク20がONとなるとともに、所定時間(例えば、3秒)経過後、録音が開始される。停止ボタン12bを操作すると、該録音が停止される。そして、録音開始時点から停止時点までの間におけるマイク20への入力音声の音データが、1件の録音データとして録音カードに記録される。このとき、データ名は「オリジナル」として記録される。また、録音が行われている間、マイク20への入力音声が適当に増幅或いは減衰されてスピーカ13から出力される。
【0039】
また、録音メニュー選択画面において、「曲有り録音」を選択して再生ボタン12aを操作すると、図5に示す録音データ選択画面が表示される。この録音データ選択画面は、玩具1内の本体データの内から、入力音声に合成して録音するデータを選択するための画面である。画面上部には、RWアイコン55とFFアイコン56とが表示され、画面下部には、選択肢である本体データの内、選択している1件のデータのデータ名が表示される。
【0040】
そして再生ボタン12aを操作すると、マイク20がONとなるとともに、所定時間(例えば、3秒)経過後、選択した本体データの再生、及び、録音が開始される。停止ボタン12bを操作すると、該再生及び録音が停止される。そして、録音開始時点から停止時点までの間における、選択した本体データに基づく音(再生音)とマイク20への入力音声との合成音声の音データが、1件の録音データとして録音カードに記録される。このとき、選択した本体データのデータ名が対応付けて記録される。また、録音が行われている間、再生音と入力音声との合成音声がスピーカ13から出力される。
【0041】
更に、選択した本体データが「採点曲」である場合、入力音声に対するカラオケ採点が行われ、その採点結果が録音データに対応付けて記録される。また、録音終了後、図6に示す採点結果画面が表示される。この採点結果画面は、カラオケ採点の採点結果を表示する画面である。画面上部に、カラオケ採点を行ったことを示す採点アイコン51が表示され、画面下部に、採点結果として、「100」を最高点とする「0」〜「100」の範囲の整数値で表示される。ここで「採点曲」としては、主に音楽カードに記録されている楽曲のデータ(音楽データ)が該当する。
【0042】
また、録音メニュー選択画面において、「録音データ消去」を選択して再生ボタン12aを操作すると、図7に示す消去データ選択画面が表示される。この消去データ選択画面は、録音カード32内の録音データの内、消去するデータを選択する画面である。画面上部には、RWアイコン55とFFアイコン56とが表示され、画面下部には、選択肢である録音データ、及び、全データの「一括消去(イッカツショウキョ)」の内、何れか一つの名称が表示される。
【0043】
録音データを選択して再生ボタン12aを操作すると、選択した録音データが録音カードから消去される。また、「一括消去」を選択して再生ボタン12aを操作すると、録音カード32に記録されている全ての録音データが消去される。
【0044】
(B)音楽カードを装着
また、音楽カード34をカードスロット14に装着すると、図8に示す音楽データ選択画面が表示される。この音楽データ選択画面は、音楽カード内の音楽データを選択するための画面である。画面上部には、音楽カードが装着されていることを示すダウンロードアイコン52と、RWアイコン55と、FFアイコン56とが表示され、画面下部には選択肢である音楽データの内、選択している1件のデータのデータ名が表示される。
【0045】
そして再生ボタン12aを操作すると、選択した音楽データが再生され、該データに基づく音声がスピーカ13から出力される。また、録音ボタン12cを操作すると、選択した音楽データがダウンロードされる。即ち、該選択したデータがダウンロードデータとして玩具1内に記憶される。但し、ダウンロードデータとして玩具1内に記憶され得るデータは1件のみであり、新たなデータをダウンロードすると、既に記憶されているダウンロードデータは消去される。
【0046】
(C)ICカード無し
また、カードスロット14に何れのICカード30も装着していない場合には、図9に示す本体データ選択画面が表示される。この本体データ選択画面は、玩具1内の本体データを選択するための画面である。画面上部には、ICカードが装着されていないことを示す再生アイコン54と、RWアイコン55と、FFアイコン56とが表示され、画面下部には、選択肢である本体データの内、選択している1件のデータのデータ名が表示される。
【0047】
そして再生ボタン12aを操作すると、マイク20がONとなり、所定時間(例えば、3秒)経過後、選択した本体データの再生が開始される。そして、該データに基づく音(再生音)とマイク20への入力音声との合成音声が、スピーカ13から出力される。
【0048】
更に、選択した本体データが「採点曲」である場合、該データの再生終了後、入力音声に対するカラオケ採点が行われ、図10に示す採点結果画面が表示される。この採点結果画面は、図6に示した採点結果画面とほぼ同様の構成をしている。
【0049】
[内部構成]
図11は、玩具1の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、玩具1は、音声入力部110と、音声処理部120と、音声出力部130と、操作部140と、表示部150と、ICカード記録部160と、処理部200と、記憶部300とを備えて構成される。
【0050】
音声入力部110は、玩具1の周囲音声を入力するためのものであり、その音声入力のON/OFFは処理部200によって制御される。音声入力がONされている間、入力音声信号を出力する。図1のマイク20がこれに相当する。
【0051】
音声処理部120は、D/A変換部122と、音声合成部124と、A/D変換部126とを含み、音声入力部110からの入力音声信号等に対する音声処理を行う。D/A変換部122は、ICカード記録部160によりICカード30から読み出されたデジタルの音データをアナログの音声信号に変換して出力する。音声合成部124は、不図示の増幅器を含み、音声入力部110からの入力音声信号を適当に増幅或いは減衰し、D/A変換部122から入力された音声信号と合成して出力する。A/D変換部126は、音声合成部124から入力されたアナログの合成音声信号をデジタルの音データに変換して出力する。
【0052】
音声出力部130は、音声合成部124から入力された合成音声信号に基づく音声を出力するものであり、図1のスピーカ13がこれに相当する。
【0053】
操作部140は、玩具1のユーザが各種操作を入力するためのものであり、為された操作に応じた操作信号を出力する。図1の操作ボタン12がこれに相当する。
【0054】
表示部150は、例えば図2〜図7に示した各種表示画面を表示するものであり、図1のディスプレイ11がこれに相当する。
【0055】
ICカード記録部160は、装着されているICカード30に対するデータの読出し、書込みを行う。ICカード30には、録音カード32及び音楽カード34が含まれる。
【0056】
録音カード32は、データの読出し、書込みがともに可能であり、所定数(例えば、最大16)の録音データ33が記録される。図12に、録音データ33のデータ構成の一例を示す。この録音データ33は、一つが1件のデータに相当し、データ名33aと、音データ33bと、採点結果33cとを対応付けて格納している。採点結果33cは、当該録音データ33の録音時にカラオケ採点が行われた場合、その採点結果が格納される。
【0057】
音楽カード34は読出し専用のカードであり、予め所定数の音楽データ35が記録されている。図13に、音楽データ35のデータ構成の一例を示す。この音楽データ35は、一つが1件の楽曲のデータに相当し、該楽曲のデータ名35aと、音データ35bと、採点基準データ35cとを対応付けて格納している。
【0058】
採点基準データ35cは、カラオケ採点の基準となるデータであり、該音楽データ35が「採点曲」である場合に格納される。本実施形態において、カラオケ採点は、各フレーズでの音声入力のタイミングと、入力音声の大きさとに基づいて行われる。従って、採点基準データ35cは、該楽曲における各フレーズの理想的な入力タイミング、及び、入力音量を設定したデータである。
【0059】
処理部200は、玩具1の全体制御を行うものであり、該玩具1内の制御装置に搭載されているCPUがこれに相当する。また処理部200は、記憶部300の録音/再生プログラム310に従った処理を実行する。具体的には、ICカード記録部160により読み出された、ICカード30の種類を示す属性データ等を基に装着されているICカード30の種類を判断し、判断したICカード30の種類に応じた処理を行う。
【0060】
即ち、録音カード32が装着されている場合には、この録音カード32内の録音データ33の「再生」、又は、録音カード32への「録音」を選択するための再生/録音選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、「再生」が選択されたと判断し、録音カード32内の各録音データ33を選択肢とする再生データ選択画面を表示部150に表示させる。次いで再生ボタン12aが操作されると、データ選択が決定されたと判断し、選択された録音データ33を再生させる。即ち、該録音データ33の音データに基づく音を音声出力部130から出力させる。
【0061】
また、処理部200は、再生/録音選択画面の表示中に録音ボタン12cが操作されると、「録音」が選択されたと判断し、次いで録音メニュー選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、メニュー選択が決定されたと判断し、選択された録音メニューに応じた処理を行う。
【0062】
録音メニューとして「曲無し録音」が選択された場合には、録音を開始する。即ち、A/D変換部126から出力される合成音声の音データを、録音用音声データ326として蓄積記憶させる。そして停止ボタン12bが操作されると、録音終了が指示されたと判断し、録音用音声データ326を音データとし、データ名「オリジナル」と対応付け、1件の録音データ33として録音カード32に書き込ませる。
【0063】
録音メニューとして「曲有り録音」が選択された場合には、処理部200は、各内蔵データ322及びダウンロードデータ324を選択肢とする録音データ選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、データ選択が決定されたと判断し、音声入力部110の音声入力をONとするとともに、選択されたデータ(内蔵データ322或いはダウンロードデータ324)の再生、及び、録音を開始する。
【0064】
またこのとき、選択されたデータが「採点曲」であるならば、該データの採点基準データに基づくカラオケ採点処理を開始する。即ち、音声入力部110からの音声入力のタイミングや入力音声の大きさを採点基準データの設定値と比較し、一致する程度に応じて点数を決定する。またこのとき、選択されたデータが「採点曲」であるか否かは、該データに採点基準データが設定されているか否かによって判断する。
【0065】
ここで、内蔵データ322は、玩具1内に予め記憶されているデータである。図14に、内蔵データ322のデータ構成の一を示す。この内蔵データ322は、1つが1件のデータに相当し、データ名322aと、音データ322bと、採点基準データ322cとを対応付けて格納している。採点基準データ322cは、該内蔵データ322が採点曲である場合に格納される。
【0066】
また、ダウンロードデータ324は、音楽カード34からダウンロードされたデータである。図15に、ダウンロードデータ324のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、ダウンロードデータ324は音楽データ35と同一のデータ構成をしており、データ名324aと、音データ324bと、採点基準データ324cとを対応付けて格納している。
【0067】
録音メニューとして「録音データ消去」が選択された場合には、処理部200は、録音カード32内の各録音データ33、及び、「一括消去」を選択肢とした消去データ選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、選択が決定されたと判断する。録音データ33が選択された場合には、該選択された録音データ33を録音カード32から消去させ、「一括消去」が選択された場合には、録音データ33内の全ての録音データ33を消去させる。
【0068】
また、音楽カード34が装着されている場合には、この音楽カード34内の各音楽データ35を選択肢とする音楽データ選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、選択された音楽データ35を再生させる。録音ボタン12cが操作されると、選択された音楽データ35をダウンロードする。即ち、選択されている音楽データ35を新たなダウンロードデータ324としてこれを更新する。
【0069】
また、ICカード30が装着されていない場合には、処理部200は、各内蔵データ322及びダウンロードデータ324を選択肢とする本体データ選択画面を表示部150に表示させる。そして再生ボタン12aが操作されると、データ選択が決定されたと判断し、音声入力部110の音声入力をONとする。そして、選択されたデータ(内蔵データ322或いはダウンロードデータ324)の再生を開始する。
【0070】
またこのとき、選択されたデータが「採点曲」である場合、該選択されたデータの採点基準データに基づく採点処理を開始する。そして、選択されたデータの再生を終了すると、採点結果に基づく採点結果画面を表示部150に表示させる。
【0071】
記憶部300は、処理部200に玩具1を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラムを含む各種プログラムやデータ等を記憶するとともに、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200の演算結果や操作部140から入力される入力データ等を一時的に記憶する。図1では、玩具1内の制御ユニットに搭載されているICメモリがこれに相当する。本実施形態では、記憶部300には、録音/再生プログラム310と、内蔵データ322と、ダウンロードデータ324と、録音用音声データ326とが記憶される。
【0072】
[処理の流れ]
図16は、本実施形態における全体処理の流れを説明するためのフローチャートである。この処理は、玩具1の電源がON(投入)されているときに、処理部200が録音/再生プログラム310に従った処理を実行することで実現される。
【0073】
同図によれば、処理部200は、先ず、ICカード記録部160からのデータを基にICカード30が装着されているか否かを判断し、装着されている場合には該ICカード30の種類を判断する(ステップA1)。
【0074】
録音カード32が装着されているならば(ステップA3:録音カード)、録音カード処理を実行し(ステップA5)、音楽カード34が装着されているならば(ステップA3:音楽カード)、音楽カード処理を実行する(ステップA7)。何れのICカード30も装着されていないならば(ステップA3:カード無し)、本体データ処理を実行する(ステップA9)。
【0075】
装着されているICカード30の種類に応じた各処理が終了すると、処理部200は、電源スイッチがOFFされたか否かを判断し、OFFされていないならば(ステップA11:NO)、ステップA1に戻る。OFFされたならば(ステップA11:YES)、玩具1の電源を遮断(OFF)させ、本処理を終了する。
【0076】
図17は、録音カード処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図によれば、処理部200は、表示部150に再生/録音選択画面を表示させる(ステップB1)。
【0077】
そして「再生」が選択されたならば(ステップB3:再生)、装着されている録音カード32に記録されている各録音データ33を選択肢としたデータ選択画面を表示部150に表示させる(ステップB5)。次いでデータ選択が決定されたならば(ステップB7:YES)、選択された録音データ33を再生させる(ステップB9)。
【0078】
また、再生/録音選択画面において「録音」が選択されたならば(ステップB3:録音)、処理部200は、録音カード32が録音可能であるかを判断する。即ち、現在の録音カード32の録音件数(記録されている録音データ33の数)が最大録音件数に達しているか否かを判断し、達しているならば(ステップB11:YES)、これ以上の録音不可能を知らせる内容のメッセージを表示させた後(ステップB13)、録音データ33の消去を促すため、ステップB41に移行する。
【0079】
一方、録音カード32の録音件数が最大録音件数に達していないならば(ステップB11:NO)、処理部200は、録音メニュー選択画面を表示部150に表示させる(ステップB15)。そして録音メニューの選択が決定されたならば(ステップB17:YES)、選択された録音メニューに応じた処理を行う。
【0080】
即ち、録音メニューとして「曲無し録音」が選択されたならば(ステップB19:曲無し録音)、処理部200は、音声入力部110の音声入力をONとする(ステップB21)。そして、録音停止が指示されると、出力音声データを蓄積した録音用音声データ326を音声データとし、データ名「オリジナル」と対応付け、1件の録音データ33として録音カード32に書き込ませる(ステップB23)。
【0081】
また、録音メニューとして「曲有り録音」が選択されたならば(ステップB19:曲有り録音)、処理部200は、各内蔵データ322及びダウンロードデータ324を選択肢とした録音データ選択画面を表示部150に表示させる(ステップB25)。
【0082】
そしてデータの選択が決定されたならば(ステップB27:YES)、音声入力部110の音声入力をONとするとともに(ステップB29)、選択されたデータの再生を開始させる(ステップB31)。また、選択されたデータが「採点曲」であるか否かを判断し、「採点曲」であるならば(ステップB33:YES)、該データの採点基準データを基に採点処理を開始する(ステップB35)。
【0083】
データの再生が終了すると、出力音声データを蓄積した録音用音声データ326を音データとし、該データのデータ名、及び、該データが採点曲である場合にはその採点結果と対応付け、1件の録音データ33として録音カード32に書き込ませる(ステップB37)。
【0084】
また、録音メニュー選択画面において、録音メニューとして「録音データ消去」が選択されたならば(ステップB19:録音データ消去)、処理部200は、録音カード32に記録されている各録音データ33、及び、「一括消去」を選択肢とした消去データ選択画面を表示部150に表示させる(ステップB41)。そして、選択が決定されたならば(ステップB43:YES)、選択された録音データ33を録音カード32から消去させる(ステップB45)。
以上の処理を行うと、録音カード処理を終了する。
【0085】
図18は、音楽カード処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図によれば、処理部200は、装着されている音楽カード34に記録されている各音楽データ35を選択肢とした音楽データ選択画面を表示させる(ステップC1)。
【0086】
次いで、データの「再生」又は「ダウンロード」が選択されたか否かを判断する。「ダウンロード」が選択されたならば(ステップC3:ダウンロード)、選択された音楽データ35をダウンロードする(ステップC5)。また、「再生」が選択されたならば(ステップC3:再生)、選択された音楽データ35を再生させる(ステップC7)。
以上の処理を行うと、音楽カード処理を終了する。
【0087】
図19は、本体データ処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図によれば、処理部200は、各内蔵データ322及びダウンロードデータ324を選択肢とした本体データ選択画面を表示部150に表示させる(ステップD1)。
【0088】
そしてデータ選択が決定されると(ステップD3:YES)、音声入力部110の音声入力をONとし(ステップD5)、選択されたデータの再生を開始させる(ステップD7)。また、選択されたデータが「採点曲」であるか否かを判断し、「採点曲」であるならば(ステップD9:YES)、該データの採点基準データを基に採点処理を開始する(ステップD11)。そして、データの再生が終了すると、データが採点曲である場合にはその採点結果を表示させた後、本体データ処理を終了する。
【0089】
[作用・効果]
以上のように、本実施形態の玩具1では、カードスロット14に装着した録音カード32に、マイク20からの入力音声の音データを記録(録音)させることができる。従って、入力音声として、例えば友人に対する音声メッセージを録音カード32に録音し、これを交換することで、ICカードを介した音声メッセージの交換を手軽に楽しむことができる。またこのとき、玩具1内に記憶されている内蔵データ322又はダウンロードデータ324を再生させ、その再生音を入力音声に合成させて記録させることができる。これにより、単なる音声メッセージの交換ではなく、例えば、メッセージ内容に応じた効果音やBGM等の音を音声メッセージに合成して録音するといった楽しみを付加することができる。
【0090】
また、音楽カード34に記録されている音楽データ35をダウンロードし、ダウンロードデータ324として玩具1内に記憶させることができるので、音声メッセージに合成させる音を、ユーザの好みに合わせて自由に増やすことが可能となる。更に、この玩具1は携帯可能な大きさに構成されているので、場所を問わずに手軽にメッセージの録音や再生を楽しむことができる。
【0091】
[変形例]
尚、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0092】
(A)録音カード32からのダウンロード
例えば上述した実施形態では、音楽カード34内の音楽データ35をダウンロードすることとしたが、更に、録音カード32内の録音データ33をダウンロードすることとしても良い。
【0093】
この場合、ダウンロードされた録音データ33は、ダウンロードデータ324として玩具1内に記憶される。そして、録音の際にこのダウンロードデータ324を再生することで、その再生音と入力音声との合成音の音データが録音データ33として録音カード32に記録される。つまり、録音済みの入力音声に、更に異なる入力音声を合成して記録させることが可能となる。従って、例えば、複数ユーザそれぞれが順に音声メッセージを入力し、多人数で同時に入力したかのような音声メッセージが生成できるといったことが可能となり、音声メッセージ交換の楽しさを更に向上させることができる。
【0094】
(B)ICカードの種類
また上述した実施形態では、音データが予め記録されたICカード30として楽曲の音データが記録された音楽データ35が有ることとしたが、他の種類の音データが記録されたICカードが有ることとしても良い。
【0095】
例えば、ドラマや映画等のある場面の音データであって、特定人物や特定キャラクタ等の特定役の台詞音声以外の音データ(例えば、他の役の台詞音声やBGM等の音データ)が記録されたシナリオカード(シナリオ用ICカード)としても良い。この場合、シナリオカードに記録された音データを再生しながら特定役の台詞音声を入力することで、その特定役を演じる役遊びを実現することができる。またこの場合、シナリオカードに、その特定役の台詞の模範的な入力タイミングや音の大きさ等を示すデータを対応付けて記録しておき、このデータを基準として、入力された台詞音声に対する採点を行うこととしても良い。
【0096】
更に、このシナリオカードに記録されている音データをダウンロードすることとしても良い。ダウンロードした音データは、ダウンロードデータ324として玩具1内に記憶される。この場合、そのダウンロードデータ324を再生することで、上述した役遊びが実現される。また更に、録音カード32を装着し、このダウンロードデータ324を再生しながら録音を行うことで、特定役を演じた結果の音データを録音カード32に記録させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】玩具の概観図。
【図2】再生/録音選択画面例。
【図3】再生データ選択画面例。
【図4】録音メニュー選択画面例。
【図5】録音データ選択画面例。
【図6】採点結果画面例。
【図7】消去データ選択画面例。
【図8】音楽データ選択画面例。
【図9】本体データ選択画面例。
【図10】採点結果画面例。
【図11】玩具の内部構成図。
【図12】録音データのデータ構成例。
【図13】音楽データのデータ構成例。
【図14】内蔵データのデータ構成例。
【図15】ダウンロードデータのデータ構成例。
【図16】全体処理の流れ図。
【図17】全体処理中に実行される録音カード処理の流れ図。
【図18】全体処理に実行される音楽カード処理の流れ図。
【図19】全体処理中に実行される本体データ処理の流れ図。
【符号の説明】
【0098】
1 玩具
110 音声入力部
120 音声処理部
122 D/A変換部
124 音声合成部
126 A/D変換部
130 音声出力部
140 操作部
150 表示部
160 ICカード記録部
200 処理部
300 記憶部
310 録音/再生プログラム
322 内蔵データ
324 ダウンロードデータ
326 録音用音声データ
20 マイク
30 ICカード
32 録音カード
33 録音データ
34 音楽カード
35 音楽データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他玩具との間でICカードを介した音データの授受を行う玩具であって、
マイクと、
スピーカと、
ICカードの装着部と、
前記マイクから入力された音と合成するための被合成音のデータである被合成音データを記憶する被合成音記憶手段と、
前記被合成音記憶手段に記憶された被合成音データに基づく被合成音と前記マイクから入力された音とを合成して前記スピーカから出力させる制御を行う合成音出力制御手段と、
前記被合成音記憶手段に記憶された被合成音データに基づく被合成音と前記マイクから入力された音とを合成した合成音の音データを、前記装着部に装着されたICカードに記録する制御を行うカード記録制御手段と、
を備えた玩具。
【請求項2】
前記装着部に装着されたICカードに記録された音データを、前記被合成音データとして前記被合成音記憶手段に記憶させる制御を行う被合成音記憶制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の玩具。
【請求項3】
前記被合成音記憶制御手段は、自玩具又は他玩具の前記カード記録制御手段によりICカードに記録された合成音の音データを、前記被合成音データとして前記被合成音記憶手段に記憶させる制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の玩具。
【請求項4】
前記ICカードの種類として、楽曲の音データが記録された音楽用ICカードが有り、
前記装着部に前記音楽用ICカードが装着され、前記被合成音記憶制御手段により当該音楽用ICカードに記録された音データが前記被合成音記憶手段に記憶された場合、前記マイクから入力された音と前記音楽用ICカードに記録された音とが前記合成音出力制御手段によって合成出力されることで、カラオケが実現されることを特徴とする請求項2又は3に記載の玩具。
【請求項5】
前記マイクから入力された音に基づいて前記カラオケの点数を採点するカラオケ採点手段を更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の玩具。
【請求項6】
前記ICカードの種類として、特定人物や特定キャラクタ等の特定役の台詞音声以外の音データが記録されたシナリオ用ICカードが有り、
前記装着部に前記シナリオ用ICカードが装着され、前記被合成音記憶制御手段により当該シナリオ用ICカードに記録された音データが前記被合成音記憶手段に記憶された場合、前記マイクから入力された音と前記シナリオ用ICカードに記録された音とが前記合成音出力制御手段によって合成出力されることで、前記マイクから入力された音を前記特定役の音とする役遊びが実現されることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の玩具。
【請求項7】
前記マイクから入力された音に基づいて前記役遊びの点数を採点する役採点手段を更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−317759(P2006−317759A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−140988(P2005−140988)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)
【Fターム(参考)】