説明

現像装置およびこれを備えた画像形成装置

【課題】現像スリーブの表面を傷つけることなく、安定したシール性能を長期にわたって発揮することができる現像装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】磁性ブレード28の現像ローラ27の回転方向上流側であって、磁性体シール部材29の現像領域側に近接して、シート部材30が設けられている。又、このシート部材30は、現像スリーブ26の表面26aと一定の間隔Dを隔てて配設されており、当該間隔Dが、現像スリーブ26の表面26aと磁性体シール部材29の間隔Cよりも小さく設定されている。従って、現像スリーブ26の表面26aを傷つけることなく、現像領域側から磁性体シール部材29の方へ移動するトナーの量を低減させ、安定したシール性能を発揮することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤(以下、「トナー」と言うことがある)を用いて電子写真現像法により現像を行う現像装置に係り、特に、現像領域外への現像剤の飛散を防止する現像装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子写真現像法のプリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置には、原稿の画像データに基づく静電潜像が形成された感光体の表面にトナー像を形成するために、現像剤を収容する現像装置が設けられている。
【0003】
又、従来、この様な現像装置においては、現像領域外へトナーが流出するのを防止するためのシール部材が設けてあり、当該シール部材としては、例えば、フェルトやスポンジ等の弾性体により構成された弾性シール部材が利用されている。この弾性シール部材は、固定マグネットを内包する現像スリーブから構成される現像ローラの長手方向の両端部に取り付けられており、当該弾性シール部材を現像スリーブの外周面に圧接させることによりトナーの流出を防止している。
【0004】
ここで、近年、複写機などの画像形成装置においては、高速印字化を目指しており、現像スリーブの回転数の高速化が進んできている。従って、上記構成の現像装置では、上述のごとく、現像スリーブの外周面に弾性シール部材が圧接しているため、弾性シール部材が磨耗して劣化し、シール性能が悪化するという不都合が生じていた。
【0005】
そこで、これらの問題を解決すべく、現像ローラの長手方向の両端部に一定の間隔をもって磁性体により構成された磁性体シール部材を配設し、トナーの流出を防止することが一般に行われている。この場合、固定マグネットの磁力により現像スリーブ上に担時された磁性トナーを、固定マグネットの端部と磁性体シール部材との隙間に形成される磁界によって拘束し、現像スリーブと磁性体シール部材との隙間に磁性トナーの穂立ちによる磁気ブラシを形成させることにより、流出しようとする磁性トナーを阻止してシール作用を行うことになる。
【0006】
しかし、当該磁性体シール部材のシール性能は十分とは言えず、例えば、現像装置が画像形成装置に着脱自在となるカートリッジ式の場合には、着脱操作時の振動や衝撃によってトナー漏れが起き易く、磁性体シール部材だけでは、十分なシール性能が発揮できないという問題があった。
【0007】
そこで、現像ローラの長手方向の両端部に一定の間隔をもって磁性体シール部材を配設するとともに、現像スリーブの長手方向において、磁性体シール部材の外側端部に隣接して弾性シール部材を並設した現像装置が提案されている。この弾性シール部材は、その端部が、現像スリーブの外周面と当接しており、当該弾性シール部材を設けることにより、磁性体シール部材と現像スリーブの隙間に形成された磁気ブラシの一部が、現像ローラの軸受方へと飛散するのを防止するというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
又、現像ローラの長手方向の両端部に一定の間隔をもって磁性体シール部材を配設するとともに、現像スリーブの長手方向において、磁性体シール部材の現像領域側に隣接して弾性発砲体を設けた現像装置が提案されている。この弾性発砲体は、その内周面が、現像スリーブに当接するように配置されており、振動や衝撃が加わった場合であっても、良好なシール性能を発揮するというものである(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平3−13975号公報(第9頁、第3図)
【特許文献2】特開平7−219343号公報(第3頁、第1−3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、一般に、現像装置には、現像スリーブ上方より、当該現像スリーブ上面に向け垂下するトナー層圧規制部材(以下、「磁性ブレード」という。)が設けられているが、上述の高速印字化に伴い、現像スリーブの回転数を高速化すると、当該磁性ブレードに対するトナーの圧力が上昇するため、磁性ブレードの、トナー圧力が最も高くなる部分(即ち、磁性ブレードの現像ローラ回転方向上流側面)からトナー飛散が起こりやすくなる。
【0010】
しかし、上記従来の現像装置の構成では、上述のトナー圧力が最も高くなる部分からのトナー飛散を防止することができないため、飛散トナーにより画像形成装置内が汚染され、画像形成装置内の各種の画像形成手段に悪影響を及ぼすという問題があった。又、上記弾性発砲体を設ける現像装置においては、当該弾性発砲体が、フェルト等により形成されている。従って、現像スリーブの回転数を高速化すると、現像スリーブ表面に当接した弾性発砲体が、上述のフェルトやスポンジ等の弾性体により構成された弾性シール部材と同様に、磨耗して劣化してしまう。その結果、弾性発砲体と現像スリーブとの隙間に入り込んだトナーが、現像スリーブの表面に付着して凝集し、現像ローラの回転に伴い、当該凝集トナーが現像スリーブの表面を傷つけ、画像形成手段に悪影響を及ぼすという不都合が生じていた。
【0011】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、現像スリーブの表面を傷つけることなく、安定したシール性能を長期にわたって発揮することができる現像装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の現像装置は、固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブと、現像スリーブの近傍に配設され、トナーの厚みを規制するトナー層厚規制部材と、現像スリーブの長手方向端部に配設された磁性体シール部材と、を備える現像装置において、磁性体シール部材の現像領域側に近接するとともに、現像スリーブの表面と一定の間隔を隔てて配設されたシート部材を更に備え、現像スリーブの表面とシート部材の間隔が、現像スリーブの表面と磁性体シール部材の間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0013】
ここで、本発明の現像装置においては、シート部材が、トナー層厚規制部材の現像スリーブの回転方向上流側に配置されているものとすることができる。
又、本発明の現像装置においては、現像スリーブの表面とシート部材の間隔を、0.1〜0.2mmにすることができ、シート部材が、ポリエステルにより形成されているものとすることができる。
【0014】
又、本発明の画像形成装置は、上述のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の現像装置によれば、シート部材を、磁性体シール部材の現像領域側に近接させるとともに、現像スリーブの表面と一定の間隔を隔てて配設し、現像スリーブの表面とシート部材の間隔を、現像スリーブの表面と磁性体シール部材の間隔よりも小さく設定している。従って、シート部材が現像スリーブの表面と非接触の状態にあるため、現像スリーブの表面を傷つけることなく、現像領域側から磁性体シール部材の方へ移動するトナーの量を低減させ、安定したシール性能を発揮することができるようになる。
【0016】
又、シート部材が、トナー層厚規制部材の現像スリーブの回転方向上流側に配置されているため、トナー圧力が最も高くなるトナー層厚規制部材の現像ローラの回転方向上流側からのトナー飛散を効果的に防止することが可能になる。
【0017】
又、本発明の画像形成装置によれば、上述のいずれかに記載の現像装置を備える構成としているため、上述のいずれかに記載の現像装置と同じ効果を得ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
図1に示す様に、この画像形成装置1は、画像形成装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方及び上方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着部5と、これらの画像形成部4、及び定着部5の上方に配設された画像読取部6を備えている。
【0019】
給紙部2は、用紙9が収容された複数(本実施形態においては4つ)の給紙カセット7を備えており、給紙ローラ8の回転動作により、当該複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙9が用紙搬送部3側に送り出され、用紙9が1枚ずつ確実に用紙搬送部3に給紙されるように構成されている。尚、これら4つの給紙カセット7は、画像形成装置本体1aに対し、着脱自在となるように構成されている。
【0020】
用紙搬送部3に給紙された用紙9は、用紙供給経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。この画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9に所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16、及び除電装置17を備えている。
【0021】
帯電装置12は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11の表面に所定電位を与えることにより、感光体11の表面が一様に帯電させられる。そして、露光装置13により、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、感光体11に照射されることにより、感光体11の表面電位が選択的に減衰されて、この感光体11の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置14により、上記静電潜像にトナーが付着し、感光体11の表面にトナー像が形成され、転写装置15により、感光体11の表面のトナー像が、感光体11と転写装置15との間に供給された用紙9に転写される。
【0022】
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4から定着部5に向けて搬送される。この定着部5は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部4においてトナー像が転写された用紙9は、定着部5に設けられた加熱ローラ18、及び当該加熱ローラ18に押し付けられる加圧ローラ19によって挟まれるとともに加熱され、用紙9上にトナー像が定着される。次いで、画像形成部4から定着部5において画像形成がなされた用紙9は、排出ローラ対20によって排出トレイ21上に排出される。一方、上記転写後、感光体11の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置16により除去され、感光体11の表面の残留電荷は、除電装置17により除去される。そして、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
【0023】
次に、図面を参照して現像装置について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像装置を示す断面図であり、図3は、図2に示す現像装置に設けられた現像ローラを感光体側から見た場合の正面図である。
【0024】
図2に示す様に、本実施形態に係る現像装置14は、トナーを収納する現像容器22、当該現像容器22内に配設された一対のミキサ23、24、現像容器22のドラム開口側に配設され、複数の磁極を有する固定マグネットローラ25と、当該固定マグネットローラ25を内包するとともに、収納されたトナーを感光体11の表面上に導くために回転自在に軸支された非磁性の現像スリーブ26からなる現像ローラ(又は、トナー担持ローラ)27と、板状の磁性体により構成され、現像スリーブ26の近傍に配設されるとともに、当該現像スリーブ26上面に向け垂下する磁性ブレード28と、現像スリーブ26の長手方向(図3に示した矢印Xの方向)端部に配設された磁性体シール部材29と、現像ローラ27と感光体11間に印加される現像バイアス40から構成されている。
【0025】
ミキサ23上方の現像容器22の上面にはトナー補給孔Hが開口されており、不図示のトナーカートリッジによりのトナーが投入可能となるように構成されている。投入されたトナーは、一対のミキサ23、24により十分攪拌されて現像スリーブ26に導かれる。現像スリーブ26に導かれたトナーは、固定マグネットローラ25の磁力を利用して現像スリーブ26上に担持され、当該トナーは、現像スリーブ26の近傍に配設され、トナー層厚規制部材として作用する磁性ブレード28により厚みが規制される。その後、現像スリーブ26上に担持されたトナーは、現像ローラ27により、現像位置、即ち、感光体11の表面上に導かれる。
【0026】
現像スリーブ26は所定の周速に設定するが、当該現像スリーブ26は、感光体11の回転方向に対して、ドラム−スリーブ間において同方向に回転するように設定されている(図2参照)。又、現像スリーブ26は感光体11と所定の距離を隔てて配置されている。現像バイアス40は直流成分DCと交流成分ACが重畳された低電界現像バイアスが印加されており、画像濃度の調整はACの発振周波数をコントロールすることで行なわれる。又、非現像時においては、直流成分DCを切り、交流成分ACのみを印加させて逆極性トナーを除去するようにしている。
【0027】
又、磁性体シール部材29は、現像スリーブ26の長手方向端部からトナーが漏れるのを防止するためのものであり、図3に示す様に、現像スリーブ26の長手方向Xの両端部に現像スリーブ26の表面(又は、外周面)26aに対して一定の間隔Cを隔てて配設されている(後述の図5参照)。尚、本実施形態においては、当該間隔Cは、0.2〜1mmに設置されている。この磁性体シール部材29は、磁性体(例えば、磁石や強磁性体)により形成されており、現像スリーブ26の端部から外側に流出するように移動するトナーは、固定マグネットローラ25と磁性体シール部材29との隙間に形成される磁界によって拘束され、固定マグネットローラ25の磁極と磁性体シール部材29の磁極により形成される各磁力線に沿って、トナーの穂立ちによる磁気ブラシが形成され、当該磁気ブラシが現像スリーブ26の外周面と、磁性体シール部材29の表面との隙間を埋めることにより、トナーが現像領域外に流出するのを防止している。尚、当該磁性体シール部材29は、図2、図3に示す様に、現像スリーブ26を介して、感光体11とは反対側に配設されている。
【0028】
かかる構成において、本実施形態においては、トナーの漏れを防止するためのシート部材を設けた点に特徴がある。以下に図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の実施形態に係る現像装置における磁性体シール部材とシート部材の位置関係を説明するための断面図であり、図5は、図4を現像領域側から見た場合の側面図である。
【0029】
図2〜図5に示す様に、本実施形態の現像装置14においては、現像スリーブ26の表面26aに対して一定の間隔Dを隔ててシート部材30が設けられている。当該シート部材30は、図3に示す様に、磁性体シール部材29の現像領域側に近接するとともに、図5に示す様に、磁性ブレード28の現像スリーブ26の回転方向上流側に配置されている。又、このシート部材30は、例えば、ポリエステルフィルムにより形成されており、当該シート部材30の厚さは、0.1〜0.5mmに設定されている。
【0030】
又、本実施形態においては、図5に示す様に、現像スリーブ26の表面26aとシート部材の間隔Dは、現像スリーブ26の表面26aと磁性体シール部材29の間隔Cよりも小さく設定されている。この間隔Dは、0.1〜0.2mmに設定されており、例えば、間隔Cを0.2mmに設定した場合は、間隔Dを0.1mmに設定する構成としている。
【0031】
尚、当該間隔Dを設定する際には、まず、現像ローラ27等を取り付けた後に、現像スリーブ26とシート部材30の間に所定のスペーサー(不図示)を挿入し、その後、例えば、現像容器22にシート部材30を貼り付ける。この様な構成にすることにより、現像容器22等の寸法のバラツキに影響を受けることなく、上記間隔Dを一定にすることができる。
【0032】
以上に説明した様に、本実施形態においては、シート部材30を、磁性体シール部材29の現像領域側に近接させるとともに、現像スリーブ26の表面26aと一定の間隔Dを隔てて配設し、現像スリーブ26の表面26aとシート部材30の間隔Dを、現像スリーブ26の表面26aと磁性体シール部材29の間隔Cよりも小さく設定している。従って、シート部材30は、現像スリーブ26の表面26aと非接触の状態にあるため、現像スリーブ26の表面26aを傷つけることなく、現像領域側から磁性体シール部材の方へ移動するトナーの量を低減させることが可能になり、結果として、トナー飛散を効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を発揮することができるようになる。
【0033】
又、本実施形態においては、シート部材30が、磁性ブレード28の現像スリーブ26の回転方向上流側に配置されているため、トナー圧力が最も高くなる磁性ブレード28の現像ローラ27の回転方向上流側からのトナー飛散を効果的に防止することが可能になる。
【0034】
尚、上記実施形態は、単なる説明例であり、本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各構成物品の形状、寸法、材料等を変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0035】
例えば、上述のシート部材30を、磁性体シール部材29の現像領域側に近接させるとともに、現像スリーブ26の外周面と対向する磁性体シール部材29の全面に沿って設ける構成としても良い。
【0036】
又、上記実施形態においては、画像形成装置の一例として、デジタル複写機を示したが、ファクシミリやプリンタ等の他の画像形成装置であっても良いことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の活用例としては、トナーを用いて電子写真現像法により現像を行う現像装置に係り、特に、現像領域外への現像剤の飛散を防止する現像装置、及びこれを備えた画像形成装置が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像装置を示す断面図である。
【図3】図2に示す現像装置に設けられた現像ローラを感光体側から見た場合の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る現像装置における磁性体シール部材とシート部材の位置関係を説明するための断面図である。
【図5】図4を現像領域側から見た場合の側面図である。
【符号の説明】
【0039】
1…画像形成装置、2…給紙部、3…用紙搬送部、4…画像形成部、5…定着部、6…画像読取部、11…感光体、14…現像装置、25…固定マグネットローラ、26…現像スリーブ、26a…表面、27…現像ローラ、28…磁性ブレード、29…磁性体シール部材、30…シート部材、C…現像スリーブの表面と磁性体シール部材の間隔、D…現像スリーブの表面とシート部材の間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブと、前記現像スリーブの近傍に配設され、前記トナーの厚みを規制するトナー層厚規制部材と、前記現像スリーブの長手方向端部に配設された磁性体シール部材と、を備える現像装置において、
前記磁性体シール部材の現像領域側に近接するとともに、前記現像スリーブの表面と一定の間隔を隔てて配設されたシート部材を更に備え、前記現像スリーブの表面と前記シート部材の間隔が、前記現像スリーブの表面と前記磁性体シール部材の間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記シート部材が、前記トナー層厚規制部材の前記現像スリーブの回転方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像スリーブの表面と前記シート部材の間隔が、0.1〜0.2mmであることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記シート部材が、ポリエステルにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−71796(P2006−71796A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252834(P2004−252834)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】