説明

現像装置およびこれを備える画像形成装置

【課題】液体現像剤担持ローラーの速度むらを抑制して、より一層の高画質の画像を得る。
【解決手段】現像装置は、トナー及びキャリアー液を含む液体現像剤で潜像を現像する現像ローラー28と、現像ローラー28の軸方向の一端部側に配設されて、駆動力を発生させる第1の駆動源35と、第1の駆動源35に接続されて、第1の駆動源35で発生された駆動力で回転する駆動軸38と、第1の駆動源35が配設された現像ローラー28の軸方向の一端部側と反対側に配設されて、駆動軸38の回転を現像ローラー28に伝達して現像ローラー28を回転させる第1のベルト42とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナーとキャリアー液とを含む液体現像剤を用いて、潜像担持体に形成された潜像を現像する電子写真方式の現像装置の技術分野、およびこの現像装置を備える画像形成装置の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナーとキャリアー液とを含む液体現像剤を用いて、潜像担持体に形成された潜像を現像して画像を形成する画像形成装置が多々提案されている。この種の画像形成装置として、担持した液体現像剤で潜像を現像する現像ローラーと、この現像ローラーへ液体現像剤を供給する液体現像剤供給ローラーとを有する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の画像形成装置では、第1の駆動源から動力が歯車動力伝達機構を介して現像ローラーへ伝達されるとともに、第2の駆動源から動力が歯車動力伝達機構を介して液体現像剤供給ローラーへ伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−204973号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、駆動源の駆動力の伝達に歯車動力伝達機構が用いられている。このように歯車動力伝達機構が用いられると、歯車どうしの歯の噛み合いにより振動が発生し、発生した振動が現像ローラーへ伝播してしまう。このため、現像ローラーに速度むらが発生する。
【0006】
また、液体現像剤を用いた電子写真方式の画像形成装置では、潜像担持体と現像ローラーとの間に周速度差が設けられると、現像時の周擦摩擦によるマイクロスリップ、振動等が原因で膜厚むらや現像ローラーの速度むらが起こる。その結果、バンディングが発生し、形成される画像の画質が低下する可能性があることが考えられる。
【0007】
特に、液体現像剤供給ローラーから液体現像剤が現像ローラーへ供給される場合、液体現像剤供給ローラー上の液体現像剤は擦り切られて現像ローラーへ供給される必要がある。このため、液体現像剤供給ローラーと現像ローラーは、液体現像剤供給ローラーと現像ローラーとの当接部で液体現像剤供給ローラーの周速度の向きと現像ローラーの周速度との向きが逆になるカウンタで当接される。したがって、液体現像剤供給ローラーと現像ローラーとの間に、それらのニップ部において大きな接線力が発生するため、現像ローラーの速度むらが助長される。その結果、バンディングがより一層発生し易くなる。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は液体現像剤担持ローラーの速度むらを効果的に抑制することのできる現像装置、およびこの現像装置を用いて潜像を現像することでより一層の高画質を得ることのできる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するために、本発明に係る現像装置および画像形成装置では、駆動力
を発生させる駆動源が液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側に配設される。また、この駆動源の駆動力で回転する駆動軸が配設される。更に、この駆動軸の回転を液体現像剤担持ローラーに伝達して液体現像剤担持ローラーを回転させるベルトが、駆動源が配設された液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側と反対側に配設される。したがって、駆動源の駆動力がベルトを介して液体現像剤担持ローラーに伝達されて、液体現像剤担持ローラーが回転する。液体現像剤担持ローラーの回転により、液体現像剤担持ローラーに担持された液体現像剤で潜像担持体に形成された潜像が現像される。
【0010】
このように、駆動源の駆動力がベルトを介して液体現像剤担持ローラーに伝達されることで、駆動系に発生する振動がベルトのダンパー効果により吸収されて液体現像剤担持ローラーに伝達され難くなる。これにより、液体現像剤担持ローラーに生じる速度むらを低減することができる。したがって、潜像担持体上のバンディングの発生を効果的に抑制することが可能となり、より一層の高画質の画像を得ることが可能となる。
【0011】
また、駆動源の駆動力が第2のベルトを介して液体現像剤供給ローラーに伝達されることで、駆動系に発生する振動が第2のベルトのダンパー効果により吸収されて液体現像剤供給ローラーに伝達され難くなる。これにより、液体現像剤供給ローラーに生じる速度むらを低減することができる。その結果、液体現像剤供給ローラーの速度むらによる液体現像剤担持ローラーの速度むらの助長が防止できる。したがって、液体現像剤担持ローラーの速度むらをより一層効果的に抑制することが可能となる。
【0012】
更に、ベルトが、駆動源が配設される液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側と反対側に配設されることで、ベルトおよび第2のベルトは駆動源による発熱の影響を受け難くすることができる。これにより、ベルトおよび第2のベルトの温度上昇を抑制することができる。その結果、ベルトおよび第2のベルトの温度上昇による伸縮を低減することができるので、液体現像剤担持ローラーの速度むらを更に効果的に抑制することが可能となる。
【0013】
また、駆動源の駆動力がベルトを介して液体現像剤担持ローラーに伝達されることで、駆動系に発生する振動およびコギング成分がベルトのダンパー効果により吸収されて液体現像剤供給ローラーに伝達され難くなる。更に、第2のベルトを介して液体現像剤担持ローラーと液体現像剤供給ローラーとを連結することで、液体現像剤担持ローラーと液体現像剤供給ローラーとに生じる速度むらを第2のベルトで吸収される。これにより、液体現像剤担持ローラーの速度むらをより一層効果的に抑制することが可能となる。
【0014】
しかも、第2のベルトが内周側に歯を有する歯付きベルトとして構成されることで、ベルトと液体現像剤担持ローラー及び液体現像剤供給ローラー(具体的には、各ローラーの回転軸に配設されるプーリー)とのスリップをなくし、液体現像剤担持ローラーの回転と液体現像剤供給ローラーの回転とを確実に同期させることが可能となる。これにより、液体現像剤担持ローラーに担持される液体現像剤の膜厚を一定または略一定にすることが可能となる。
【0015】
更に、ベルトと第2のベルトとを1つのベルトで構成することにより、駆動源の駆動力がこの1つのベルトで液体現像剤担持ローラーと液体現像剤供給ローラーとに伝達される。したがって、ベルトの数およびベルトが巻き掛けられるプーリーの数が低減する。これにより、部品点数を削減できるとともに,駆動系の構造を簡略化することが可能となる。しかも、液体現像剤担持ローラーおよび液体現像剤供給ローラーが配設される現像部の部分のローラー軸方向の長さを短くすることが可能となる。これにより、液体現像剤担持ローラーの速度むらを抑制しつつ、コンパクトの現像装置を実現することができるので、現像装置の省スペース化を図ることが可能となる。
【0016】
更に、液体現像剤貯留部に貯留された液体現像剤を液体現像剤供給ローラーに供給するアニロックスローラーに接続して、アニロックスローラーを回転させる駆動力を発生させる、液体現像剤担持ローラーや液体現像剤供給ローラーを回転する駆動源とは別の第2の駆動源が配設される。したがって、第2の駆動源の駆動力がアニロックスローラーに伝達されて、アニロックスローラーが回転される。これにより、液体現像剤の膜厚を調整するためのアニロックスローラーの速度制御を、液体現像剤担持ローラーの回転や液体現像剤供給ローラーの回転に独立して行うことができる。その結果、転写材に形成された画像の濃度を均一に容易に調整することが可能となる。
【0017】
しかも、第2の駆動源が、液体現像剤担持ローラーを回転させる駆動力を発生する駆動源が配設される液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側と同じ側に配設される。したがって、ベルトおよび第2のベルトは、第2の駆動源による発熱の影響を受け難くなる。その場合、アニロックスローラーを回転させる第2の駆動源の温度上昇が特に高いことから、第2の駆動源による発熱のベルトおよび第2のベルトへの影響をより効果的に受け難くすることができる。これにより、第2の駆動源が配設されてもベルトおよび第2のベルトの温度上昇を更に一層効果的に抑制することができる。その結果、ベルトおよび第2のベルトの温度上昇による伸縮を低減することができるので、液体現像剤担持ローラーの速度むらを更に効果的に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例の一部を模式的にかつ部分的に示す図である。
【図2】図1に示す例の画像形成装置の画像形成ステーションを模式的に示す部分拡大図である。
【図3】図1に示す画像形成装置に用いられるとともに本発明にかかる現像装置の実施の形態の第1例における駆動系を示す正面図である。
【図4】図3における右側面図である。
【図5】駆動源の発熱による現像ハウジング内の温度上昇の測定結果を示す図である。
【図6】第1および第2の駆動源の温度上昇の測定結果を示す図である。
【図7】(a)は歯車動力伝達機構を用いた場合の現像ローラーの速度むらの実験結果を示す図、(b)はベルト動力伝達機構を用いた場合の現像ローラーの速度むらの実験結果を示す図である。
【図8】本発明にかかる現像装置の実施の形態の第2例における駆動系を示す正面図である。
【図9】図8における右側面図である。
【図10】本発明にかかる現像装置の実施の形態の第3例における駆動系を示す正面図である。
【図11】図10における右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例の一部を模式的にかつ部分的に示す図である。
【0020】
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、水平または略水平にタンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y,2M,2C,2Kを備えている。これらの感光体2Y,2M,2C,2Kには、それぞれ、対応する色Y,M,C,Kの静電潜像が形成されて担持される。各感光体2Y,2M,2C,2Kは、それぞれ、図示しない駆動源により駆動されて図1において矢印
方向(図1において時計回り)に回転する。ここで、各感光体2Y,2M,2C,2Kにおいて、2Yはイエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,M,C,Kを添えて各色の部材を表す。
【0021】
各感光体2Y,2M,2C,2Kの周囲には、それぞれ、帯電部3Y,3M,3C,3Kが配設されている。更に、各帯電部3Y,3M,3C,3Kから、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kの回転方向に向かって、順に、露光部4Y,4M,4C,4K、本発明の現像装置である現像部5Y,5M,5C,5K、感光体スクイーズ部6Y,6M,6C,6K、一次転写部7Y,7M,7C,7K、除電部8Y,8M,8C,8K、および感光体クリーニング部9Y,9M,9C,9Kが配設されている。
【0022】
更に、画像形成装置1は、無端状の中間転写ベルト10を備えている。この中間転写ベルト10は、各感光体2Y,2M,2C,2Kの上方に配置されている。そして、中間転写ベルト10は各一次転写部7Y,7M,7C,7Kでそれぞれ各一次転写ローラー7Y1,7M1,7C1,7K1で各感光体2Y,2M,2C,2Kに離間当接可能に圧接される。
【0023】
図示しないが、中間転写ベルト10は、例えば樹脂等の可撓性の基材と、この基材の表面に形成されたゴム等の弾性層と、この弾性層の表面に形成された表層とを有する3層構造の比較的柔らかい弾性ベルトに形成されている。もちろん、これに限定されることはない。中間転写ベルト10は図示しないモーターの駆動力が伝達される中間転写ベルト駆動ローラー11および中間転写ベルトテンションローラー12に巻き掛けられている。そして、中間転写ベルト10はテンションを付与された状態で、矢印方向(図1において反時計回り)に回転(移動)するようにされている。なお、各色Y、M、C、Kに対応する感光体等の部材の配置順は、図1に示す例に限定されることはなく、任意に設定することができる。
【0024】
ブラック(K)の一次転写部7Kより中間転写ベルト10の移動方向に中間転写ベルトスクイーズ部13が配設されている。この中間転写ベルトスクイーズ部13は、中間転写ベルトスクイーズローラー14および中間転写ベルトスクイーズローラークリーニング部15を有している。中間転写ベルトスクイーズローラー14は図1において時計回りに回転して、ブラック(K)の一次転写部7Kを通過してフルカラーのトナー像を担持した中間転写ベルト10をスクイーズすることにより、この中間転写ベルト10上の所定量の液体現像剤(主に、キャリアー液)を除去する。中間転写ベルトスクイーズローラークリーニング部15は中間転写ベルト10をスクイーズした後の中間転写ベルトスクイーズローラー14をクリーニングして、この中間転写ベルトスクイーズローラー14上の液体現像剤(主に、キャリアー液)を除去する。
【0025】
中間転写ベルト10の中間転写ベルト駆動ローラー11側には二次転写部16が設けられている。二次転写部16は、二次転写ローラー17および二次転写ローラークリーニング部18を有している。二次転写ローラー17は矢印方向(図1において時計回り)に回転する。この二次転写ローラー17は、中間転写ベルト駆動ローラー11に巻き掛けられる中間転写ベルト10に圧接されて二次転写ニップを形成する。また、二次転写ローラークリーニング部18は二次転写ローラー17に付着する液体現像剤等を除去する。
【0026】
更に、中間転写ベルトスクイーズ部13でスクイーズされた中間転写ベルト10の基準位置を検出するレジストセンサー19が配設されている。このレジストセンサー19により、検出された中間転写ベルト10の基準位置に基づいて、レジストローラー対20が転写材21を二次転写部16へ供給する。
【0027】
一方、中間転写ベルト10の中間転写ベルトテンションローラー12側には、中間転写ベルトクリーニング部22が設けられている。中間転写ベルトクリーニング部22は中間転写ベルト10に付着する液体現像剤等を除去する。
【0028】
そして、各感光体2Y,2M,2C,2K、各帯電部3Y,3M,3C,3K、各露光部4Y,4M,4C,4K、各現像部5Y,5M,5C,5K、各感光体スクイーズ部6Y,6M,6C,6K、各一次転写部7Y,7M,7C,7K、各除電部8Y,8M,8C,8K、および各感光体クリーニング部9Y,9M,9C,9Kにより、それぞれ、この例の画像形成装置1における各色の画像形成ステーションが構成される。各色の画像形成ステーションにおいて、それぞれ対応する色のトナー像が各感光体2Y,2M,2C,2Kに形成される。
【0029】
このように構成されたこの例の画像形成装置1においては、従来と同様に各画像形成ステーションの各感光体2Y,2M,2C,2Kに担持された各色のトナー像が各一次転写部7Y,7M,7C,7Kで、中間転写ベルト10に転写される。このとき、この例の画像形成装置1では各色Y,M,C,Kのトナー像はこれらの順に中間転写ベルト10に色重ねされて転写され、中間転写ベルト10にフルカラーのトナー像が形成される。更に、中間転写ベルト10に転写されたトナー像は二次転写部16のニップにおいて、二次転写ローラー17によって中間転写ベルト10に圧接された転写紙等の転写材21に転写される。そして、転写材に転写されたトナー像が図示しない定着部で定着されることで、転写材21に画像が形成される。
【0030】
次に、この例の画像形成装置1の画像形成ステーションについてより詳細に説明する。
図2は、図1に示す例の画像形成装置の画像形成ステーションを模式的に示す部分拡大図である。なお、各感光体2Y,2M,2C,2K、各帯電部3Y,3M,3C,3K、各露光部4Y,4M,4C,4K、本発明の現像装置である各現像部5Y,5M,5C,5K、各感光体スクイーズ部6Y,6M,6C,6K、各一次転写部7Y,7M,7C,7K、各除電部8Y,8M,8C,8K、および各感光体クリーニング部9Y,9M,9C,9Kは、いずれも各色Y,M,C,Kについて同じ構成を有している。そこで、図2には、各色に共通して説明するため、各色の符号Y,M,C,Kを省略して示す。
【0031】
図2に示すように、現像部5は、液体現像剤貯留部23、撹拌ローラー24、アニロックスローラー25、液体現像剤供給ローラーである中間ローラー26、中間ローラークリーニングブレード27、液体現像剤担持ローラーである現像ローラー28、現像ローラークリーニングブレード29、および現像剤圧縮部30を有している。
【0032】
液体現像剤貯留部23は所定濃度(例えば、25重量%)の液体現像剤を貯留する。撹拌ローラー24は液体現像剤貯留部23内の液体現像剤を撹拌してトナー濃度を均一にする。アニロックスローラー25はその一部が液体現像剤貯留部23に貯留された液体現像剤内に浸漬されていて、図2において時計回りに回転することでこの液体現像剤を汲み上げる。中間ローラー26はアニロックスローラー25および現像ローラー28に当接されている。また、中間ローラー26は図2において反時計回りに回転することで、アニロックスローラー25から所定量の液体現像剤を供給されるとともに供給された液体現像剤を現像ローラー28に供給する。中間ローラークリーニングブレード27は現像ローラー28とのニップを通過した中間ローラー26をクリーニングして、この中間ローラー26に残留する余剰分の液体現像剤(主にキャリアー液)を除去する。現像ローラー28は図2において反時計回りに回転することで、中間ローラー26から供給された液体現像剤を担持するとともに、担持した液体現像剤のトナーで感光体2の静電潜像を現像して感光体2にトナー像を形成する。その場合、この例の画像形成装置1では、現像ローラー28の周速度は感光体の周速度と同じであるかまたは略同じである(感光体の周速度と現像ローラー28の周速度との周速度比=1:1、または感光体の周速度と現像ローラー28の周速
度との周速度比≒1:1)。現像ローラークリーニングブレード29は感光体2の静電潜像を現像した後の現像ローラー28をクリーニングして、この現像ローラー28に残留する余剰分の液体現像剤(主にキャリアー液)を除去する。現像剤圧縮部30は中間ローラーから供給された液体現像剤に対してコンパクションを行い、液体現像剤のトナー粒子を現像ローラー28側に圧縮する。
【0033】
感光体スクイーズ部6は、第1の感光体スクイーズローラー31、第1の感光体スクイーズローラークリーニングブレード32、第2の感光体スクイーズローラー33、および第2の感光体スクイーズローラークリーニングブレード34を有している。第1および第2の感光体スクイーズローラー31,33はいずれも図2において反時計回りに回転して現像部5による現像後の感光体2をスクイーズすることにより、この感光体2上の所定量の液体現像剤(主に、キャリアー液)を除去する。第1の感光体スクイーズローラークリーニングブレード32は感光体2をスクイーズした後の第1の感光体スクイーズローラー31をクリーニングして、この第1の感光体スクイーズローラー31上の液体現像剤(主に、キャリアー液)を除去する。第2の感光体スクイーズローラークリーニングブレード34は感光体2をスクイーズした後の第2の感光体スクイーズローラー33をクリーニングして、この第2の感光体スクイーズローラー33上の液体現像剤(主に、キャリアー液)を除去する。
【0034】
次に、この例の画像形成装置1の特徴部分であるアニロックスローラー25、中間ローラー26、および現像ローラー28の駆動系について説明する。
図3は図1に示す画像形成装置に用いられるとともに本発明にかかる現像装置(現像部)の実施の形態の第1例における駆動系を示す正面図、図4は図3における右側面図である。
【0035】
図3に示すように、この第1例の現像部5では、現像ローラー28、中間ローラー26、およびアニロックスローラー25が、それぞれ互いに平行または略平行に配設されている。そして、現像部5の駆動系は、現像ローラー28および中間ローラー26が同一の第1の駆動源(例えば、電動モーター等)35で駆動される第1の駆動系と、アニロックスローラー25が別の第2の駆動源(例えば、電動モーター等)36で駆動される第2の駆動系を有する。第1および第2の駆動源35,36は、いずれも現像ローラー28、中間ローラー26、およびアニロックスローラー25の各軸方向の一端部側に配設される。また、第1および第2の駆動源35,36は、いずれも感光体2を駆動する駆動源とは別の駆動源である。
【0036】
図3および図4に示すように、第1の駆動系は、前述の第1の駆動源35、第1の駆動源35の回転軸35aに一体回転可能に固定された第1のギアー37と、装置本体(不図示)に回転可能にかつアニロックスローラー25、中間ローラー26、および現像ローラー28と平行にまたは略平行に配設された駆動軸38と、駆動軸38の一端部に一体的に回転可能に固定されるとともに第1のギアー37に常時噛合する第2のギアー39と、駆動軸38の他端部に一体回転可能に固定された第1のプーリー40と、現像ローラー28の回転軸28aに一体回転可能に固定された第2のプーリー41と、第1および第2のプーリー40,41間に掛け渡されて第1のプーリー40の回転を第2のプーリー41に伝達する第1の無端ベルト42(本発明のベルトに相当)と、現像ローラー28の回転軸28aに一体回転可能に固定された第3のプーリー43と、中間ローラー26の回転軸26aに一体回転可能に固定された第4のプーリー44と、第3および第4のプーリー43,44間に掛け渡されて第3のプーリー43の回転を第4のプーリー44に伝達する第2の無端ベルト45(本発明の第2のベルトに相当)とを有している。その場合、第1の無端ベルト42は内外周側が平坦な平ベルトとして構成されている。また第2の無端ベルト45は内周側に歯45aを有する歯付きベルトとして構成されている。その場合、図示しな
いが第3および第4のプーリー43,44には、それぞれ第2の無端ベルト45の歯45aに噛合する歯が形成されている。このように第2の無端ベルト45が歯付きベルトで構成されることで、現像ローラー28と中間ローラー26とが同期して回転するようになる。こうして、この第1例の現像部5の第1の駆動系では、駆動軸38以降の現像ローラー28および中間ローラー26までの動力伝達はベルト動力伝達部であるベルト動力伝達機構により行われる。
【0037】
その場合、ベルト動力伝達機構は、第1の駆動源35が配設された現像ローラー28および中間ローラー26の各軸方向の一端部側と反対側に配設される。また、第1の無端ベルト42は第1のテンションローラー46により第1の無端ベルト42の内側から所定のテンションが付与されているとともに、第2の無端ベルト45は第2のテンションローラー47により第2の無端ベルト45の外側から所定のテンションが付与されている。また、第1の無端ベルト42の幅は第2の無端ベルト45の幅より大きい。更に、第2の無端ベルト45は第1の無端ベルト42より中間ローラー26および現像ローラー28側に配置されている。
【0038】
一方、第2の駆動系は、前述の第2の駆動源36、第2の駆動源36の回転軸36aに一体回転可能に固定された第3のギアー48と、駆動軸38の一端部に駆動軸38と相対回転可能にかつ軸方向に移動不能に支持されるとともに第3のギアー48に常時噛合する第4のギアー49と、アニロックスローラー25の回転軸25aに一体回転可能に固定されるとともに第4のギアー49に常時噛合する第5のギアー50とを有している。その場合、第2の駆動源36は、第1の駆動源35が配設された現像ローラー28および中間ローラー26の各一端部側と同じ側に配設されている。
【0039】
このように構成された第1の駆動系においては、第1の駆動源35の回転軸35aの回転が第1および第2のギアー37,39を介して駆動軸38に伝達されて、駆動軸38が回転する。このとき、第4のギアー49は駆動軸38と相対回転可能であることから、駆動軸38の回転に影響されない。また、この駆動軸38の回転により、第1のプーリー40が駆動軸38と一体回転する。すると、第1のプーリー40の回転は第1の無端ベルト42により第2のプーリー41に伝達され、第2のプーリー41が回転する。この第2のプーリー41の回転により、回転軸28aおよび現像ローラー28が回転する。また、この回転軸28aの回転により、第3のプーリー43が回転するとともに、第2の無端ベルト45を介して第4のプーリー44が回転する。この第4のプーリー44の回転により、回転軸26aおよび中間ローラー26が回転する。
【0040】
一方、第2の駆動系においては、第2の駆動源36の回転軸36aの回転が第3および第4のギアー48,49を介して第5のギアー50に伝達されて、第5のギアー50が回転する。これにより、回転軸25aおよびアニロックスローラー25が回転する。
【0041】
ところで、第1および第2の駆動源35,36はそれらの駆動時に熱を発生する。その場合、第1および第2の駆動源35,36の駆動時間が長くなるにつれて第1および第2の駆動源35,36の熱の発生量も増大する。そして、第1および第2の駆動源35,36の発熱により、現像ハウジング内の温度が上昇する。そこで、第1および第2の駆動源35,36の発熱による現像ハウジング内の温度上昇および第1および第2の駆動源35,36の発熱による温度上昇について測定した。それぞれの測定結果を図5および図6に示す。
【0042】
図5に示すように、第1および第2の駆動源35,36の駆動時間が長くなるにつれて現像ハウジング内の温度が上昇することが確認された。その場合、第1および第2の駆動源35,36の配設側(駆動源側)である現像ローラー28および中間ローラー26の各
軸方向の一端部側が、現像ローラー28および中間ローラー26の軸方向の各軸方向の一端部側と反対側(駆動源と反対側)の方より温度上昇が大きいことが確認された。また、図6に示すように第1および第2の駆動源35,36はいずれも駆動されると発熱により温度が上昇する。図6に示す事例では、アニロックスローラー25を回転させる駆動力を発生する第2の駆動源36の温度は約140℃超まで上昇するのに対して現像ローラー28および中間ローラー26を回転させる駆動力を発生する第1の駆動源35の温度は約80℃超まで上昇する。つまり、このような温度上昇は熱によるベルトの伸縮に影響する。
【0043】
したがって、ベルト動力伝達機構が現像ローラー28および中間ローラー26の前述の一端部側と反対側に配設されることで、第1および第2の無端ベルト42,45はベルト動力伝達機構が現像ローラー28および中間ローラー26の配設側に配設される場合に比べて第1および第2の駆動源35,36による発熱の影響を受け難い。これにより、第1および第2の無端ベルト42,45の温度上昇が抑制されて、第1および第2の無端ベルト42,45の伸縮が低減する。その結果、現像ローラー28の速度むらが更に効果的に抑制される。
【0044】
このように構成されたこの第1例の現像部5および画像形成装置1によれば、第1の駆動源35の駆動力がベルト動力伝達機構の第1の無端ベルト42を介して現像ローラー28に伝達されることで、駆動系に発生する振動が第1の無端ベルト42のダンパー効果により吸収されて現像ローラー28に伝達され難くなる。これにより、現像ローラー28に生じる速度むらを低減することができる。したがって、感光体2上のバンディングの発生を効果的に抑制することが可能となり、より一層の高画質の画像を得ることが可能となる。
【0045】
また、第1の駆動源35の駆動力が第2の無端ベルト45を介して中間ローラー26に伝達されることで、駆動系に発生する振動が第2の無端ベルト45のダンパー効果により吸収されて中間ローラー26に伝達され難くなる。これにより、中間ローラー26に生じる速度むらを低減することができる。その結果、中間ローラー26の速度むらによる現像ローラー28の速度むらの助長が防止できる。したがって、現像ローラーの速度むらをより一層効果的に抑制することが可能となる。
【0046】
更に、ベルト動力伝達機構が、第1および第2の駆動源35,36の配設側である現像ローラー28および中間ローラー26の各軸方向の一端部側と反対側に配設されることで、第1および第2の無端ベルト42,45は第1および第2の駆動源35,36による発熱の影響を受け難くなる。これにより、第1および第2の無端ベルト42,45の温度上昇を抑制することができる。その結果、第1および第2の無端ベルト42,45の温度上昇による伸縮を低減することができるので、現像ローラー28の速度むらを更に効果的に抑制することが可能となる。
【0047】
更に、第1駆動源35の駆動力が第1の無端ベルト42を介して現像ローラー28に伝達されることで、駆動系に発生する振動およびコギング成分が第1の無端ベルト42のダンパー効果により吸収されて現像ローラー28に伝達され難くなる。更に、第2の無端ベルト45を介して現像ローラー26と中間ローラー26とが連結されることで、現像ローラー28と中間ローラー26とに生じる速度むらを第2の無端ベルト45で吸収される。これにより、現像ローラー28の速度むらをより一層効果的に抑制することが可能となる。
【0048】
しかも、第2の無端ベルト45が歯45aを有する歯付きベルトとして構成されることで、第2の無端ベルト45と第3および第4のプーリー43,44とのスリップをなくし、現像ローラー28の回転と中間ローラー26の回転とを確実に同期させることが可能と
なる。これにより、現像ローラー28に担持される液体現像剤の膜厚を一定または略一定にすることが可能となる。
【0049】
更に、現像ローラー28および中間ローラー26を回転する第1の駆動源35とは別の第2の駆動源36の駆動力が、液体現像剤貯留部に貯留された液体現像剤を中間ローラー26に供給するアニロックスローラー25に伝達される。これにより、液体現像剤の膜厚を調整するためのアニロックスローラー25の速度制御を、現像持ローラー28の回転および中間ローラー26の回転に独立して行うことができる。したがって、転写材21に形成された画像の濃度を均一に容易に調整することが可能となる。
【0050】
しかも、アニロックスローラーを回転させる第2の駆動源36が、第1の駆動源35が配設される現像ローラー28の軸方向の一端部側と同じ側に配設されることで、第1および第2の無端ベルト42,45は、第2の駆動源36による発熱の影響を受け難くなる。その場合、第2の駆動源36の温度上昇が特に高いことから、第2の駆動源36による発熱の第1および第2の無端ベルト42,45への影響をより効果的に受け難くすることができる。これにより、第2の駆動源36が配設されても第1および第2の無端ベルト42,45の温度上昇を更に一層効果的に抑制することができる。その結果、第1および第2の無端ベルト42,45の温度上昇による伸縮を低減することができるので、現像ローラー28の速度むらを更に効果的に抑制することが可能となる。
【0051】
特に、感光体2の周速度と現像ローラー28の周速度とが同じであるかまたは略同じであることから、感光体2と現像ローラー28との間に周速度差がほとんど生じない。これにより、現像時の周擦摩擦が抑制されて、前述のマイクロスリップ、振動等の原因による膜厚むらの発生や現像ローラー28の速度むらの発生を抑制することができる。その結果、バンディングの発生を更に効果的に抑制することが可能となる。
【0052】
ベルト動力伝達機構を有するこの第1例の現像部5と、従来の歯車動力伝達機構を有する従来の現像部とにおいて、動力伝達による現像ローラーの速度むらについて実験をした。その場合、歯車動力伝達機構では、駆動軸38に駆動軸側ギアーを固定するとともに現像ローラー28の回転軸28aに第1の現像ローラー側ギアーを固定し、これらの駆動軸側ギアーと第1の現像ローラー側ギアーとに噛合する第1の中間ギアーを介在させて駆動軸38の回転方向と現像ローラー28の回転方向とが同一となるようにした。また、現像ローラー28の回転軸28aに第2の現像ローラー側ギアーを固定するとともに中間ローラー26の回転軸26aに中間ローラー側ギアーを固定し、これらの第2の現像ローラー軸側ギアーと中間ローラー側ギアーとに噛合する第2の中間ギアーを介在させて現像ローラー28の回転方向と中間ローラー26の回転方向とが同一となるようにした。更に、駆動軸38と現像ローラー28の速度比は、ベルト動力伝達機構と歯車動力伝達機構とで同一となるようにするとともに、現像ローラー28と中間ローラー26の速度比も、ベルト動力伝達機構と歯車動力伝達機構とで同一となるようにした。実験結果を図7(a)および(b)に示す。
【0053】
現像ローラー28の速度むらは、図7(a)に示すように歯車動力伝達機構の場合には±4%を超える場合が多くあるのに対して、図7(b)に示すようにベルト動力伝達機構の場合には±4%を超える場合がほとんどない。これにより、ベルト動力伝達機構を用いることにより、速度むらを抑制することができ、前述の初期の作用効果を効果的に得られることが確認された。
【0054】
図8は、本発明にかかる現像装置の実施の形態の第2例における駆動系を示す正面図、図9は図8における右側面図である。
前述の現像装置の第1例では、第1の駆動系において2つの第1および第2の無端ベル
ト42,45を用いているが、図8および図9に示すようにこの第2例の現像部5では、1つの第1の無端ベルト42を用い、第2の無端ベルト45は用いていない。したがって、この第2例の画像形成装置1では、第3のプーリー43も設けられない。第1の無端ベルト42は、第1のプーリー40、第2のプーリー41、および第4のプーリー44に巻き掛けられる。そして、第1の無端ベルト42は第1および第2のテンションローラー46,47により、それぞれ、第1の無端ベルト42の外側から第1の無端ベルト42が第1のプーリー40、第2のプーリー41、および第4のプーリー44に巻き掛けられるようにして所定のテンションが付与されている。
【0055】
このように構成されたこの第2例の現像部5においては、前述の第1例と同様に第1の駆動源35により第1のプーリー40が回転する。この第1のプーリー40の回転により、第1の無端ベルト42を介して第2および第4のプーリー41,44が回転するので、現像ローラー28および中間ローラー26がともに回転する。
【0056】
この第2例の現像装置および画像形成装置1によれば、第1の駆動源35の駆動力がベルト動力伝達部の1つの第1の無端ベルト42により現像ローラー28と中間ローラー26とに伝達されることで、ベルトの数およびベルトが巻き掛けられるプーリーの数が低減する。これにより、前述の第1例に比べて部品点数を削減できるとともに,駆動系の構造を簡略化することが可能となる。しかも、現像ローラー28および中間ローラー26が配設される現像部5の部分のローラー軸方向の長さを短くすることが可能となる。したがって、現像ローラー28の速度むらを抑制しつつ、コンパクトの現像部5を実現することができるので、現像部5の省スペース化を図ることが可能となる。
この第2例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
【0057】
図10は、本発明にかかる現像装置の実施の形態の第3例における駆動系を示す正面図、図11は図10における右側面図である。
前述の現像装置の第1例では、第1の駆動系において駆動軸38の回転が伝達される現像ローラー28の回転軸28aの回転により、第2の無端ベルト45を介して中間ローラー26の回転軸26aが回転されている。これに対して、図10および図11に示すようにこの第3例の現像部5では、駆動軸38に第5のプーリー51が一体回転可能に固定されている。また、この第5のプーリー51と中間ローラー26の第4のプーリー44との間に、第3の無端ベルト52が掛け渡されている。そして、第5のプーリー51つまり駆動軸38の回転が第3の無端ベルト52により中間ローラー26の回転軸26aに直接伝達されて中間ローラー26が回転される。
【0058】
その場合、第4および第5のプーリー44,51と第3の無端ベルト52とを有するベルト動力伝達機構は、第1の駆動源35が配設される現像ローラー28および中間ローラー26の各軸方向の一端部側と反対側に配設される。また、第3の無端ベルト52は第3のテンションローラー53により第3の無端ベルト52の外側から所定のテンションが付与されている。更に、第3の無端ベルト52の幅は第1の無端ベルト42の幅より小さい。更に、第3の無端ベルト52は第1の無端ベルト42より中間ローラー26側に配置されている。
【0059】
このように構成されたこの第3例の現像部5においては、前述の第1例と同様に第1の駆動源35により駆動軸38および第1のプーリー40が回転する。この第1のプーリー40の回転により、第1の無端ベルト42を介して第2のプーリー41が回転するので、現像ローラー28が回転する。また、駆動軸38が回転することで第5のプーリー51が回転する。この第5のプーリー51の回転により、第3の無端ベルト52を介して第4のプーリー44が回転するので、中間ローラー26が回転する。
【0060】
この第3例の現像部5によれば、第1の駆動源35の駆動力が第1の無端ベルト42を介して現像ローラー28に伝達されるとともに第3の無端ベルト52を介して中間ローラー26に伝達されることで、動力伝達を分散させることができる。これにより、現像ローラー28および中間ローラー26の各駆動の安定性と第1および第3の無端ベルト42,52の耐久性をそれぞれ向上させることが可能となる。
この第3例の現像部5および画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は前述の第1例と同じである。
【0061】
なお、本発明の現像装置および画像形成装置は、前述の実施の形態の各例に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0062】
1…画像形成装置、2,2Y,2M,2C,2K…感光体、3Y,3M,3C,3K…帯電部、4Y,4M,4C,4K…露光部、5,5Y,5M,5C,5K…現像部(現像装置)、21…転写材、23…液体現像剤貯留部、25…アニロックスローラー、26…中間ローラー、27…中間ローラークリーニングブレード、28…現像ローラー、29…現像ローラークリーニングブレード、35…第1の駆動源、36…第2の駆動源、37…第1のギアー、38…駆動軸、39…第2のギアー、40…第1のプーリー、41…第2のプーリー、42…第1の無端ベルト、43…第3のプーリー、44…第4のプーリー、45…第2の無端ベルト、46…第1のテンションローラー、47…第2のテンションローラー、48…第3のギアー、49…第4のギアー、50…第5のギアー、51…第5のプーリー、52…第3の無端ベルト、53…第3のテンションローラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー及びキャリアー液を含む液体現像剤で潜像を現像する液体現像剤担持ローラーと、
前記液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側に配設されて、駆動力を発生させる駆動源と、
前記駆動源に接続されて、前記駆動源で発生された駆動力で回転する駆動軸と、
前記駆動源が配設された前記液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側と反対側に配設されて、前記駆動軸の回転を前記液体現像剤担持ローラーに伝達して前記液体現像剤担持ローラーを回転させるベルトと、
を有することを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記液体現像剤担持ローラーに液体現像剤を供給する液体現像剤供給ローラーと、
前記液体現像剤担持ローラーの回転を前記液体現像剤供給ローラーに伝達する第2のベルトと、
を有する請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記ベルトは平ベルトであり、
前記第2のベルトは歯付きベルトである請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
液体現像剤を貯留する液体現像剤貯留部と、
前記液体現像剤貯留部に貯留された液体現像剤を前記液体現像剤供給ローラーに供給するアニロックスローラーと、
前記アニロックスローラーに接続して、前記アニロックスローラーを回転させる駆動力を発生させる第2の駆動源とを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の現像装置。
【請求項5】
前記第2の駆動源は、前記液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側に配設される請求項4に記載の現像装置。
【請求項6】
潜像が形成される潜像担持体と、
トナー及びキャリアー液を含む液体現像剤で前記潜像担持体に形成された潜像を現像する液体現像剤担持ローラーを有する現像部と、
前記液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側に配設されて、駆動力を発生させる駆動源と、
前記駆動源に接続されて、前記駆動源で発生された駆動力で回転する駆動軸と、
前記駆動源が配設された前記液体現像剤担持ローラーの軸方向の一端部側と反対側に配設されて、前記駆動軸の回転を前記液体現像剤担持ローラーに伝達して前記液体現像剤担持ローラーを回転させるベルトと、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記現像部は、前記液体現像剤担持ローラーに液体現像剤を供給する液体現像剤供給ローラーと、前記液体現像剤担持ローラーの回転を前記液体現像剤供給ローラーに伝達する第2のベルトと、
を有する請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−145809(P2012−145809A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4768(P2011−4768)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】