説明

現像装置及びプロセスカートリッジ

【課題】 現像装置において、ドクターブレード付近でのトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することである。
【解決手段】 トナーを担持して搬送する現像ローラ23に担持されたトナーの厚さを規制するドクターブレード26は、その先端をドクターブレード26の表面に略密着させるまで曲げることで形成された曲げ部26aを有しており、その曲げ部26aを現像ローラ23の搬送方向(回転方向)に対して逆方向に向け現像ローラ23に当接させて設けられている。これにより、トナーがドクターブレード26付近で滞留しないため、ドクターブレード26付近でのトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置及びプロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真プロセスの実現に不可欠な現像装置には、キャリアを含まない一成分トナーを用いる一成分現像方式の装置と、キャリアを含む二成分トナーを用いる二成分現像方式の装置とが存在している。また、一成分トナー及び二成分トナーのいずれにも、磁性を帯びた磁性トナー及び磁性を帯びない非磁性トナーが存在している。したがって、用いるトナーの種類等に応じて現像方式が決定されることになるが、いずれの現像方式にしても、感光体に形成された静電潜像に対して、現像容器に供給されたトナーを回転駆動される現像ローラによって転移させる、というのが基本的な現像の原理である。
【0003】
このような現像装置のうち一成分トナーを用いる一成分現像方式の装置では、現像ローラに現像容器内のトナーを付着させるために、トナーを摩擦帯電させる構造が必要となる。そのため、現像ローラにドクターブレードを当接させることによりトナーを摩擦帯電させる構造の装置が従来から広く用いられている。ドクターブレードは、バネ性を有するステンレス製の板金の先端を折り曲げて形成され、その折曲げ部が現像ローラに当接するように配置されている。
【0004】
このような構造の装置では、現像ローラが回転駆動されると、ドクターブレードの当接により現像ローラの外周面に静電力が働いてトナーが帯電され、帯電されたトナーが現像ローラの外周面に静電的に付着する。さらに、ドクターブレードは、現像ローラに静電的に付着したトナーを薄層化するという機能も有している。このとき、現像ローラ上に均一なトナー層を形成することは、現像装置を備える画像形成装置での画像品質の劣化を防止するため重要である。
【0005】
特許文献1には、現像ローラをその軸方向に揺動させることでトナーの搬送ムラを防止する技術が提案されている。また、特許文献2には、ドクターブレードの先端を鋭角に曲げることで均一なトナー層を形成する技術が提案されている。
【0006】
ここで、図4は従来のドクターブレード101を拡大して概略的に示す縦断側面図である。図4に示すように、現像ローラ102に担持されたトナーはドクターブレード101で規制されてその一部が削り取られ、ドクターブレード101をすり抜けて通過したトナーのみが均一なトナー層となって現像に寄与することになる。このとき、ドクターブレード101の先端の曲げ角度が90°より大きい、つまり鈍角であると、トナーの圧力でドクターブレード101を押し上げようとする力が働き、均一なトナー層を形成することができない。そこで、図4に示すように、ドクターブレード101の先端を鋭角に曲げることで、均一なトナー層を形成するようにしている。
【0007】
【特許文献1】特開平4−342273号公報
【特許文献2】特開2001−92248公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、揺動動作する現像ローラは大きな負荷となるため、現像ローラを揺動させるために大きな駆動力が必要となって装置の大型化や消費電力の増大等の各種の不都合が生じてしまう。
【0009】
また、特許文献2のように、現像ローラ102にドクターブレード101を当接させてトナーを帯電させる現像装置では、比較的高い押当力で現像ローラ102にドクターブレードを押し当てる必要がある。このため、現像ローラ102とドクターブレード101との当接部分では摩擦熱が生じ、トナーがドクターブレード101の表面で滞留していると熱により凝集してしまう。
【0010】
図4に示すような従来のドクターブレード101は、現像ローラ102に対する当接部分の裏側にトナーが滞留しやすい形状になっている。また、現像装置内のトナーがドクターブレード101のトナー供給側の金属表面に直接触れているため、ドクターブレード101の熱でトナーが変質及び凝集しやすい。このような凝集トナーがドクターブレードと現像ローラとの当接部分に搬送されると、トナー層の厚さムラが発生し、現像装置を備える画像形成装置での画像品質の劣化を引き起こしてしまう。しかも、ドクターブレードに付着したトナーは大きく成長しやすく、トナーが大きく成長すればそれだけトナー層の厚さムラが顕著となって画像品質の劣化は深刻になってしまう。
【0011】
本発明の目的は、ドクターブレード付近でのトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の発明は、トナーを担持して搬送するトナー担持体と、そのトナー担持体に担持されたトナーの厚さを規制するドクターブレードとを備える現像装置において、前記ドクターブレードは、その先端を前記ドクターブレードの表面に略密着させるまで曲げることで形成された曲げ部を有しており、その曲げ部を前記トナー担持体の搬送方向に対して逆方向に向けて前記トナー担持体に当接させて設けられている、ことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像装置において、前記ドクターブレードは、前記トナー担持体に担持されるトナーと接触するトナー接触面にそのドクターブレードより熱伝導率が低い断熱部材を具備している、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の現像装置において、前記ドクターブレードは、その先端を0.2mm〜0.5mmの曲げ半径で曲げることで形成されている、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明のプロセスカートリッジは、請求項1、2又は3記載の現像装置と、前記現像装置から供給されるトナーを担持する像担持体と、前記現像装置及び前記像担持体を保持するカートリッジケースと、を具備する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、トナーがドクターブレード付近で滞留しないため、ドクターブレード付近でのトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の一形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態の画像形成装置の概略構成を示す縦断側面図、図2は画像形成装置の概略構成の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【0019】
図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体としての転写紙Pを収納する給紙装置2、その給紙装置2と排紙部3とを連絡する通紙経路4、及びこの通紙経路4中に設けられ定着装置5を含む画像プロセス部6等を備えている。
【0020】
画像プロセス部6は、ドラム状に形成された像担持体である感光体7を主体として構成されている。この感光体7の周囲には、帯電装置8、現像装置9及び転写装置10が順に配設されている。これらの帯電装置8と現像装置9との間が露光位置EXであり、画像プロセス部6には、その露光位置EXにレーザビームを照射することにより感光体7を露光するイメージ露光装置11が設けられている。
【0021】
このような画像プロセス部6では、帯電装置8は感光体7を一方の極性、例えば−750V程度に一様に帯電させる。これにより、感光体7は露光位置EXにおいて一様に帯電されている。イメージ露光装置11はその露光位置EXにレーザビームを照射することによって感光体7に静電潜像を形成する。つまり、感光体7では、その帯電電位との電位差が露光部分に生じ、この部分が静電潜像となる。具体的には、−750Vの表面電位が−50V程度になった部分が静電潜像である。
【0022】
現像装置9は、露光位置EXで感光体7に形成された静電潜像にこの静電潜像と電位差を持つトナーを付着させて顕像化する。転写装置10は、顕像化された感光体7上のトナー像を電位差によって吸引し、そのトナー像を転写紙Pに転写させる構造であり、通紙経路4において転写紙Pを搬送する搬送機構としても機能する。定着装置5は、通紙経路4中において転写装置10の下流側に配置されており、転写装置10を通過した後の転写紙Pに付着する未定着トナーを加熱・加圧作用によって定着する。このようにして、画像が転写紙Pに形成され、その転写紙Pは通紙経路4を介して排紙部3に排紙される。
【0023】
なお、感光体7の周囲には、クリーニング装置12が転写装置10と帯電装置8との間に位置付けられて設けられている。このクリーニング装置12は、転写装置10によって転写紙Pに転写しきれず感光体7に残留したトナーを感光体7の周囲から除去する。
【0024】
また、感光体7、帯電装置8、現像装置9及びクリーニング装置12等がカートリッジケース13内に設けられて、プロセスカートリッジ14が構成されている。このようなプロセスカートリッジ14は装置本体に対して着脱可能に取付けられている。また、カートリッジケース13には、イメージ露光装置11から出射されたレーザビームを感光体7の表面に照射するためのスリット15が感光体7の軸心方向に沿って細長く形成されている。
【0025】
図2に示すように、現像装置9は、トナーボトル21からトナーが供給される現像容器22の内部に、トナー担持体である現像ローラ23と、トナー供給ローラ24と、アジテータ25と、ドクターブレード26とが配設されて形成されている。ドクターブレード26は、現像容器22に設けられたドクターブレード支持部材27により支持されている。なお、本実施の形態においては、トナーボトル21から現像容器22の内部に供給されるトナーとして、例えば一成分非磁性トナーが用いられている。
【0026】
現像ローラ23は、その一部が現像容器22に形成された開口部23aより外部に露出して感光体7に対向する位置に回転自在に取り付けられている。この現像ローラ23は、駆動源(図示せず)から動力伝達機構(図示せず)を介して伝達される駆動力によって回転駆動されるように構成されている。このような現像ローラ23は、その表面にトナーを担持して搬送する。これにより、トナーが感光体7に供給される。このとき、図2中に矢印で示すように、現像ローラ23の回転方向は、感光体7の回転方向と逆方向である。なお、現像ローラ23の回転方向は、トナーを搬送する搬送方向である。
【0027】
トナー供給ローラ24は、現像容器22の内部で現像ローラ23に接触配置され、図2中に矢印で示すように、現像ローラ23と同方向に回転駆動される構造を有している。これにより、現像ローラ23は摩擦力を受け、現像ローラ23の外周面に摩擦帯電したトナーが静電吸着する。
【0028】
アジテータ25は、現像ローラ23及びトナー供給ローラ24と同方向に回転駆動され、パドル28を叩く構造を有しており、トナーボトル21から現像容器22の内部に供給されたトナーを撹拌し、トナーの塊を解す。
【0029】
ドクターブレード26は、現像ローラ23に所定の接触圧で弾性力をもって面接触する柔軟な誘電体によって形成されている。したがって、現像ローラ23が回転駆動されると、現像ローラ23上のトナーはドクターブレード26との摩擦によっても静電力を帯びる。また、ドクターブレード26は、現像ローラ23の外周面に静電力によって付着するトナーを薄層化するという機能も有している。
【0030】
このような現像装置9では、現像ローラ23とトナー供給ローラ24とドクターブレード26とには、帯電バイアスがかけられている。これによって、現像ローラ23は−400V程度、トナー供給ローラ24及びドクターブレード26は−550V程度に帯電している。また、トナーは、アジテータ25、トナー供給ローラ24、現像ローラ23、ドクターブレード26、アジテータ25というように循環して移動する。
【0031】
ここで、従来の現像装置で印字動作を継続して行うと、ベタ画像の印字で時として画像進行方向に沿って白スジ状の画像欠損が発生する場合がある。白スジの発生原因を調査すると、白スジが発生した箇所に対応した部分のドクターブレードと現像ローラとの当接部分、つまりドクターブレードの先端の曲り部分(稜線部分)と現像ローラとの間に、凝集物(例えば凝集トナー)が挟まっており、この凝集物がドクターブレードを通過するトナーの流れを妨げていることが確認された。そして、その凝集物が存在する箇所では、トナーが現像ローラ上に搬送されない状態又は搬送量が極めて少ない状態が発生し、感光体上の静電潜像を現像できないために白スジ状の画像欠陥となることが判明した。このような凝集物は最初からドクターブレードに固着しているわけではない。現像装置の取り出し・再装着等の振動で容易にドクターブレードと現像ローラとの間より抜け出して、形成画像の白スジが消滅する場合もある。これは、トナーがドクターブレードと現像ローラとの間に引っ掛かって詰まっているトナー詰まり現象の状態といえる。この凝集物の内容を調べた結果、大部分がトナーに外添してある疎水性シリカの巨大凝集体であり、そのシリカ凝集体間の隙間を埋めるように微小トナーが入り込んで付着し、更に巨大化していることが判明した。
【0032】
また、上述したような凝集物は、最初からトナー中に含まれているわけではなく、トナーが現像装置内を、アジテータ、トナー供給ローラ、現像ローラ、ドクターブレード、アジテータと、循環して移動して行く間に形成されることが判明した。これは、トナーが上記の各部材より受ける物理的負荷によって、トナー表面に付着するシリカが一部脱離し、それらがトナーの微粉の一部と組み合わさることで凝集し更に巨大粒子化するためである。また、微小トナーやシリカ凝集体が現像装置内の一部で滞留していると熱によっても巨大粒子化してしまう。現像装置の各部の温度を測定した結果、ドクターブレード表面の温度上昇が比較的大きく、ドクターブレードの表面付近のトナーに直接影響を与えている。さらに、現像ローラに搬送されたトナーの層厚の規制に関しては、ドクターブレードの先端の曲げ角度及び曲げ半径Rが大きな影響を及ぼすことが判明した。これらのことを考慮して、本実施の形態のようにドクターブレード26が作成され、現像装置9に取り付けられている。
【0033】
本実施の形態のドクターブレード26について図3を参照して説明する。図3はドクターブレード26を拡大して概略的に示し、(a)はドクターブレード26の先端を現像ローラ23から離反する方向に曲げた場合の縦断側面図であり、(b)はドクターブレード26の先端を現像ローラ23に接近する方向に曲げた場合の縦断側面図である。
【0034】
図3(a)及び図3(b)に示すように、ドクターブレード26は、その先端を袋状にして形成されている。ドクターブレード26の先端は、所定の曲げ半径Rでドクターブレード26の表面に略密着するまで曲げられて袋状に形成されている。このとき、ドクターブレード26の先端は、ドクターブレード支持部材27に向かって曲げられてドクターブレード26の表面に略密着している。
【0035】
すなわち、ドクターブレード26は、その先端をドクターブレード26の表面に略密着させるまで所定の曲げ半径Rで曲げることによって形成された曲げ部26aを有している。このドクターブレード26は、その曲げ部26aを現像ローラ23の回転方向に対して逆方向に向けて現像ローラ23に当接させて設けられている。
【0036】
なお、図3(a)及び図3(b)のどちらのドクターブレード26の曲げ方向(現像ローラ23から離反する方向又は現像ローラ23に接近する方向)でも、同様な効果を得ることができる。
【0037】
ここで、ドクターブレード26の曲げ部26aの曲げ半径Rが小さい場合には、トナー層を規制しやすいが、ドクターブレード26の曲げ部26aと現像ローラ23との間に入り込むトナーに負荷がかかり過ぎ、連続使用時にトナーの固着等の問題が発生する。一方、ドクターブレード26の曲げ部26aの曲げ半径Rが余りに大きい場合には、ドクターブレード26のトナー規制力が極端に低下し、薄い均一なトナー層を形成することができなくなる。これらのことを考慮して、ドクターブレード26の曲げ部26aの曲げ半径Rは適切に設定されている。本実施の形態では、ドクターブレード26は、例えばその曲げ部26aの曲げ半径Rを0.2mm〜0.5mmにして形成されている。これにより、薄い均一なトナー層を確実に形成することができる。
【0038】
また、図3(a)及び図3(b)に示すようなドクターブレード26は、その曲げ部26aと現像ローラ23との当接部において、現像ローラ23の周面に形成される接線に対してθ=15°〜20°の角度で配置されると、薄い均一なトナー層をより確実に形成することができる。したがって、本実施の形態では、ドクターブレード26は、例えば、曲げ部26aと現像ローラ23との当接部における配置角度θを、現像ローラ23の周面に形成される接線に対して15°〜20°の角度として配置されている。
【0039】
さらに、ドクターブレード26のトナー供給側の表面のほぼ全面には、ドクターブレード26よりも熱伝導率が低い断熱部材29が設置されている。すなわち、ドクターブレード26は、現像ローラ23に担持されるトナーと接触するトナー接触面26bにそのドクターブレード26より熱伝導率が低い断熱部材29を具備している。断熱部材29としては、例えばポリエステル等の樹脂の板材が用いられる。このような断熱部材29は、例えばドクターブレード26の表面に接着されて設けられている。
【0040】
このように本実施の形態によれば、ドクターブレード26は、その先端を所定の曲げ半径、例えば0.2mm〜0.5mmの半径でドクターブレード支持部材27に向かって曲げてドクターブレード26の表面に略密着させ、袋形状に形成することで構成されている。これにより、不要なトナーがドクターブレード26と現像ローラ23との間に入り込んで必要以上に厚いトナー層を形成することがなくなる。また、トナーは、現像ローラ23に対するドクターブレード26の当接部分付近に滞留せずにスムーズに搬送される。すなわち、トナーがドクターブレード26付近で滞留しないため、ドクターブレード26付近でのトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することができる。
【0041】
また、ドクターブレード26の曲り部26aと現像ローラ23との当接部分で摩擦熱が生じ、ドクターブレード26の表面全体が温度上昇しても、ドクターブレード26に設置された断熱部材29により現像装置9内のトナーがドクターブレード26に直接触れることがないので、トナーの凝集が解消され、常に均一で薄いトナー層がドクターブレード26と現像ローラ23との間に形成される。すなわち、断熱部材29によりドクターブレード26からトナーに伝導する熱が遮断されるため、ドクターブレード26付近での熱によるトナーの変質及び凝集を防止し、均一なトナー層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の一形態の画像形成装置の概略構成を示す縦断側面図である。
【図2】本発明の実施の一形態の画像形成装置の概略構成の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図3】本発明の実施の一形態のドクターブレードを拡大して概略的に示し、(a)はドクターブレードの先端を現像ローラから離反する方向に曲げた場合の縦断側面図であり、(b)はドクターブレードの先端を現像ローラに接近する方向に曲げた場合の縦断側面図である。
【図4】従来のドクターブレードを拡大して概略的に示す縦断側面図である。
【符号の説明】
【0043】
7 像担持体(感光体)
9 現像装置
13 カートリッジケース
14 プロセスカートリッジ
23 トナー担持体(現像ローラ)
26 ドクターブレード
26a 曲げ部
26b トナー接触面
29 断熱部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを担持して搬送するトナー担持体と、そのトナー担持体に担持されたトナーの厚さを規制するドクターブレードとを備える現像装置において、
前記ドクターブレードは、その先端を前記ドクターブレードの表面に略密着させるまで曲げることで形成された曲げ部を有しており、その曲げ部を前記トナー担持体の搬送方向に対して逆方向に向けて前記トナー担持体に当接させて設けられている、
ことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記ドクターブレードは、前記トナー担持体に担持されるトナーと接触するトナー接触面にそのドクターブレードより熱伝導率が低い断熱部材を具備している、
ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項3】
前記ドクターブレードの前記曲げ部は、前記ドクターブレードの先端を0.2mm〜0.5mmの曲げ半径で曲げることで形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3記載の現像装置と、
前記現像装置から供給されるトナーを担持する像担持体と、
前記現像装置及び前記像担持体を保持するカートリッジケースと、
を具備するプロセスカートリッジ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−3595(P2006−3595A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−179481(P2004−179481)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】