説明

球遊技島装置

【課題】揚送研磨装置の起動停止制御にて、モータ過負荷を防止し、消費電力を削減する。
【解決手段】球導入路35aの球検知手段S3による下部タンク34の貯留球数推定手段と、揚送モータ35fへの電源切断時点から電源供給開始時点までの待機時間と下部タンク34内の球なし検知時点から揚送モータ35fへの電源切断時点までの準備時間とからなる起動停止条件を貯留球数の一定範囲毎の区分に対応する判定基準として予め設定して格納してある記憶手段と、該推定手段による貯留球数が判定基準のいずれに該当するかを判定する手段と、該当する判定基準に対応する起動停止条件を記憶手段から読み出す手段と、該起動停止条件に従い、所定の待機時間及び準備時間に基づく電源供給指令信号及び電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段・揚送モータ電源入切スイッチを有する節電装置200を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ球等の小球(本出願においては、これを球という。)を用いるパチンコ遊技島装置等の遊技島装置、とくに消費電力の削減を図った揚送研磨装置を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
図10に典型的な例を示すように、パチンコ遊技島装置10は、隣接して配置された複数のパチンコ台20に対して、一つの球循環装置30を備えて構成され、全体として一つの島の形態を有している。そして、球循環装置30は、上部タンク31に貯留されている球を補給管32を介して各パチンコ台20に補給し、各パチンコ台から排出される外れ球を回収管33を介して下部タンク34に回収して貯留し、その下部タンク34から流出される球を揚送研磨装置35により揚送しながら研磨して再び上部タンク31に貯留するように構成されている。上部タンク31の球出口と、下部タンク34の球出口には、開店時に開放され、閉店時に閉鎖されるシャッター36,37及び各シャッターを開閉するための駆動部(図示省略)が設けられている。
【0003】
揚送研磨装置35は、下部タンク34の球出口からの球を球導入路35aを介して揚送研磨装置35の筒体の下端部に導入し、上下のプーリ35b,35c及びテンションプーリ35dにより周回可能に張設された搬送ベルト35eをモータ35fにより回転させて、その搬送ベルト35eにより揚送される球を、その搬送ベルトの上昇面に対面するように固定された研磨布35gに擦りつけることにより、球に付着している製造時の油脂や、各部の摩耗粉や、遊技者の手垢、あるいは錆などの異物を除去し、揚送研磨された球を揚送研磨装置35の上端部に設けた排出口35hから上部タンク31に排出させるように構成されている。
【0004】
揚送研磨装置には、図示された上記搬送ベルトを用いるベルトコンベア式(又は布研磨式)のほかに、球にペレット状の研磨材を混合したものを、スクリューコンベアにより揚送筒内を揚送することにより研磨するスクリューコンベア式(又はペレット研磨式)がある。この場合も、スクリューコンベアを回転駆動するためのモータが用いられる。そして、下部タンクからの球は揚送筒の下端部に導入され、揚送筒の上端部から溢出する球と研磨材の混合物は簀の子状の分離器により分離され、球は上部タンクに貯留され、研磨材は回収されて繰り返し使用されるように構成されている。
【0005】
従来の揚送研磨装置は、営業中はパチンコ台20への球補給の不足が生じないように、電源を落とすことなく、連続して運転されていた。パチンコ店の1日の平均営業時間は13時間程度あり、開店前の球供給準備、閉店後の球回収などの後片付けを考慮すると、1日に15〜20時間程度、電源を揚送研磨装置に連続投入していた。
【0006】
そして、揚送研磨装置は、電源供給中は駆動手段であるモータを常に回転させているため、電力消費量は膨大なものであり、電気代が1店舗で1年間50〜100万円にもなっている。産業界全体において地球温暖化ガス排出量の削減が要請されている中、揚送研磨装置に対しても消費電力の削減が望まれている。
【0007】
往時のパチンコ遊技島装置においては、省電力が積極的に考慮されたことがないため、揚送研磨装置は動作する必要の無いときでもモータが常に駆動されていた。
球循環経路内に球検知手段を設け、その球検知手段からの信号に応じて、球が所定量よりも多いときは揚送研磨装置の駆動を停止し、所定量よりも減少したら揚送研磨装置の駆動を開始させることにより、揚送研磨装置を常時駆動させずにコストダウンを図ったものが、特許文献1、2に開示されている。
揚送区間を下半部の揚送研磨区間と上半部の揚送区間とに分け、揚送区間の下端部に副排出口を設けて、揚送球数が規定量に達したとき、副排出口を開けて、球を揚送研磨区間の下端吸引部に短絡循環させることにより、揚送に必要なエネルギーの低減と十分な研磨との実現を図ったものが、特許文献3に開示されている。
また、補助タンク内に設けた球保有量の上限センサーからの出力信号により揚送研磨装置の作動を開始し、同タンク内の下限センサーからの出力信号により揚送研磨装置の作動を停止することが、特許文献4に記載されている。
さらに、上部タンクには下限検出センサーと上限検出センサーを設け、下限検出センサーが球貯留量が下限を切ったことを検知すると揚送研磨装置を起動して、下部タンクから上部タンクに球を揚送し、上部タンクの上限検出センサにより貯留量が上限を超えたことを検知すると、揚送研磨装置の運転を停止することが、特許文献5に記載されている。
【特許文献1】特開平9−173607号公報 [0015][0016][0028]
【特許文献2】特開平9−239136号公報 [要約][0005][0014][0019][0020]
【特許文献3】特開2005−66099号公報 [要約] 図2
【特許文献4】特開2000−279920号公報 [0007][0014]
【特許文献5】特開2000−354679号公報 [0005][0034]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記いずれの文献にも、球循環経路内の球の有無を検知して、揚送研磨装置の駆動を制御することにより、消費電力の削減及びコストダウンを図る共通の思想が存在することが認められる。
しかし、上記従来の揚送研磨装置は、球循環経路内に設けた球検知手段からの検知信号に基づき、制御部が予め設定された基準に従って一義的に揚送研磨装置の駆動を停止又は開始し、あるいは電源の投入・切断(入・切)を行うものであった。
一方、揚送研磨装置は、店舗内のパチンコ台からの最多の球補給要求に対応できる揚送能力を備えているが、球補給要求の頻度と量は、遊技客数、入賞率又は入賞回数などにより、多様である。
さらに、パチンコ遊技島装置の貯留球数が少なくなり、球補給に不足が生じる虞がある場合に備えて、店舗内の1つのパチンコ遊技島装置から隣接する他のパチンコ遊技島装置に球を融通するシステム(渡りシステムと称される場合がある。)が採用されている場合がある。
従って、球検知手段からの検知信号に基づき制御部が予め設定された基準に従って一義的に揚送研磨装置の駆動を制御する従来技術による場合は、揚送研磨装置の駆動と停止の頻度が多くなり、駆動源であるモータに対して過負荷となるという問題があった。
【0009】
本件出願人は、従来の揚送研磨装置においては、研磨される球の多少に関わりなく、最大球数に対応し得る回転トルクを有するインダクションモータを用いていることも電力消費量が多くなる原因であることに着眼して、特願2008−112285の明細書において、球を揚送研磨する際にモータ負荷や球数が変動した場合に、これを早期に検出して、安定して稼働し、電力消費の削減を図ることができる揚送研磨装置、すなわち、状況に応じて、起動停止のみでなく、中間の速度コントロールを行って、休止を極力避ける、柔軟な制御が可能な揚送研磨装置を提供するという課題を開示し、かつ、その課題解決手段として、モータに外部信号により回転数を制御可能なものを用い、そのモータの回転を常に監視するモータ監視手段と、揚送研磨装置内又は前における球の状況を検知する検知手段と、モータ監視手段及び状況検知手段からの情報を基に、モータの起動停止、回転数等を制御するモータ制御手段とを備えたパチンコ遊技島装置を提案した。
しかしながら、この提案では、揚送研磨装置のモータに、従来のインダクションモータに代えて、外部信号により回転数を制御可能なサーボモータ又はブラシレスDCモータ等を用いるから、既存の揚送研磨装置をそのまま用いるのではなく、モータの取換え又は新設によりコストアップを招くという新たな問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、解決しようとする課題は、インダクションモータを用いる既存の揚送研磨装置をそのまま用いて、揚送研磨装置の起動停止( 揚送研磨装置への電源の投入・切断)を適切に制御して、モータへの過負荷を防止すると ともに、より大きい消費電力削減効果が得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を達成するため、(A)揚送研磨装置の球導入路に設けられた球検知手段からの検知信号に基づいて下部タンクの貯留球数を推定する貯留球数推定手段と、(B)揚送モータへの先の電源切断時点から次に電源の供給を開始すべき時点までの電源供給待機時間と、下部タンク内の球なしを検知した時点から前記揚送モータに供給していた電源を切断する時点までの電源切断準備時間からなる起動停止条件を、貯留球数の一定範囲毎の区分に対応する判定基準として予め設定して格納してある記憶手段と、(C)前記貯留球数推定手段により推定された貯留球数が前記判定基準のいずれに該当するかを判定する判定手段と、(D)該当する判定基準に対応する起動停止条件を前記記憶手段から読み出す読出手段と、(E)読み出した起動停止条件に従い、所定の電源供給待機時間及び電源切断準備時間に基づく電源供給指令信号及び電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、(F)電源に接続され、前記電源入切制御手段から電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続し、前記電源入切制御手段から電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、
を有する節電装置を備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0012】
上記上位概念の発明を実施する下位概念の発明は、(a)揚送研磨装置の球導入路の単位時間当りの球流量をリアルタイムで検知する流量検知手段と、(b)前記球導入路における球有りを検知した時点から前記揚送モータへの電源供給を開始する時点までの電源供給待機時間と前記球導入路における球なしを検知した時点から前記揚送モータへの電源供給を停止する時点までの電源切断準備時間からなる起動停止条件を、前記球導入路の単位時間当りの球流量の一定範囲毎の区分に対応する判定基準として予め設定して格納してある記憶手段と、(c)前記流量検知手段により検知した単位時間当りの球流量が前記判定基準のいずれに該当するかを判定する判定手段と、(d)該当する判定基準に対応する起動停止条件を前記記憶手段から読み出す読出手段と、(e)読み出した起動停止条件に従い、所定の電源供給時間又は電源切断準備時間に基づく電源供給指令信号及び電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、(f)電源に接続され、前記電源入切制御手段から電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続し、前記電源入切制御手段から電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、を有する節電装置を備えたことを特徴としている(請求項2)。
【0013】
前記流量検知手段は、揚送研磨装置の球導入路に設けた球検知手段の球の有り・無しの検知頻度を分析して球流量を推定するものであることを特徴としている(請求項3)。
【0014】
本発明は、好ましくは、電源入切スイッチと揚送モータとの間に強制切断スイッチ及び保護回路を含む補助制御回路を付加したことを特徴としている(請求項4)。
【0015】
さらに、本発明は、隣接する球遊技島装置に球を融通する渡りシステムを採用する場合に対応して、当該球遊技島装置の上部タンクに隣接する球遊技島装置に球を融通するための球融通管及びその球融通管を開閉するシャッタが設けられている場合において、節電装置の起動停止条件は前記隣接する球遊技島装置への球融通を加味した内容に設定され、起動停止条件読出手段は、前記隣接する球遊技島装置が出力する球融通情報を受けたときは、その球融通情報を加味した起動停止条件を読み出すように構成されていることを特徴としている(請求項5)。
【0016】
さらに、揚送研磨装置には、布研磨式揚送研磨装置とペレット研磨式揚送研磨装置との2種類がある。各種類に対応して起動停止条件を設定したデータを各別に格納すること、又は格納したメモリを各別に取り扱うことは、混同による不具合を招く虞がある。これを防止するため、本発明は、好ましくは、記憶手段に、既定の流量範囲のそれぞれに応じて予め球検知手段が球有りを検知した時点から揚送研磨装置の揚送モータへ電源を投入するまでの電源供給待機時間と、前記球検知手段が球無しを検知した時点から前記揚送モータへの電源を切断するまでの電源切断準備時間とを設定した起動停止条件を、布研磨式揚送研磨装置とペレット研磨式揚送研磨装置とに合わせてそれぞれ設定し、かつ、当該揚送研磨装置が布研磨式とペレット研磨式のいずれであるかに応じて、採用する起動停止条件を選択するための選択手段を付加したことを特徴としている(請求項6)。
【0017】
さらに、本発明の好ましい例では、節電装置に、揚送研磨装置の揚送モータへの電源が切断された場合の切断時間を計測する演算手段を付加してある(請求項7)。
【0018】
さらに、球遊技島装置には、一般的に電源を消費するものとして、揚送モータの他に、揚送研磨装置から発生する塵埃を捕捉する集塵機がある。従って、球遊技島装置における消費電力の削減のために、本発明の好ましい例では、上記球遊技島装置において、(f)節電装置に集塵機が接続され、(b’)記憶手段には、既定の流量範囲のそれぞれに応じて予め球検知手段が球有りを検知した時点から揚送研磨装置の揚送モータ及び前記集塵機へ電源を投入するまでの電源供給待機時間と、前記球検知手段が球無しを検知した時点から前記揚送モータ及び前記集塵機への電源を切断するまでの電源切断準備時間とを設定した起動停止条件が格納され、(d’)電源入切制御手段は、起動停止条件読出手段が読み出した電源供給待機時間データを受けたとき、その電源供給待機時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源供給指令信号を出力し、前記起動停止条件読出手段が読み出した前記電源切断準備時間データを受けたとき、その電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源切断指令信号を出力するように構成され、(e’)電源入切スイッチには、電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、前記電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機に接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機から切断する電源入切スイッチとを含むことを特徴としている(請求項8)。
【0019】
以上の発明は、節電装置による揚送モータへの電源の入・切、及び集塵機のへの電源の入・切のためのタイミングを、下部タンクの球導入路における現実の球流量を基に設定するものである。現実の球流量をセンサからの検知信号に基づいて計測するときは、様々な原因により検知流量に誤差が生じる場合がある。これを回避するため、本発明の他の球遊技島装置は、導入路の球流量を一定基準により推定し、その推定量に対して設定した電源入切タイミングを用いる。すなわち、他の発明は、(a2)揚送研磨装置の球導入路に設けた球検知手段と、(b2)前記揚送モータへの電源供給時点から前記球検知手段が球無しを検知するまでの時間(排出所要時間)を計測する排出所要時間計測手段と、(c2)前記排出所要時間計測手段によりその都度計測される排出所要時間を基に次回の揚送研磨装置の揚送モータへの電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間を演算する演算手段と、(d2)前記球検知手段からの球有り検知信号と動作信号とが論理積条件を満たしたとき、前記揚送モータに電源を投入させるための電源供給指令信号を出力し、その電源供給指令信号出力時点から前記電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータへの電源を切断させるための電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、(e2)電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、を有する節電装置を備えたことを特徴としている(請求項9)。
【0020】
上記推定球数に基づく電源入切制御を行う球遊技島装置においても、集塵機が用いられる。この場合の電源入切を電力消費削減効果が得られるように合理的に行うために、(f)節電装置に集塵機が接続され、(c2’)演算手段は、排出所要時間計測手段によりその都度計測される排出所要時間を基に次回の揚送研磨装置の揚送モータへの電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間及び揚送研磨装置の集塵機への電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間を演算するものであり、(d2’)電源入切制御手段は、球検知手段からの球有り検知信号と動作信号とが論理積条件を満たしたとき、前記揚送モータ及び前記集塵機に電源を投入させるための電源供給指令信号を出力し、その電源供給指令信号出力時点から前記電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源を切断させるための電源切断指令信号を出力するものであり、(e’)電源入切スイッチは、電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、前記電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機に接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機から切断する電源入切スイッチとを含むことを特徴としている(請求項10)。
【0021】
本発明の好ましい例では、節電装置に、揚送研磨装置の揚送モータへの電源及び集塵機への電源が切断された場合の切断時間を計測する演算手段を付加してある(請求項11)。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば、従来と異なって、揚送モータに常時電源を投入することなく、揚送研磨装置の駆動が必要なときに限り、電源を供給し、不要なときは電源供給を停止するので、消費電力を極力削減することができる。また、インダクションモータを用いる従来の揚送研磨装置をそのまま用いて、節電装置を後付けするだけで、消費電力の削減が可能であるから、コスト増加を招くことがない。
【0023】
請求項2の発明によれば、球検知手段による球の有無の検知時点から所定の電源供給待機時間又は電源切断準備時間の経過後に電源供給又は電源切断が行なわれるので、従来のように、球検知手段による球の有無の検知直後に電源の投入又は切断を行なう場合に起きるような、揚送モータに対する過負荷が生じることが防止される。
また、揚送研磨装置の球導入路における現実の球流量を、実験などにより設定した流量範囲と照合して、揚送研磨装置の駆動の要否を判定するので、検知手段に高い検知精度が求められることがないととともに、確実で安定した電源入切制御を行なうことができる。
【0024】
請求項3の発明によれば、球流量が規定量未満のときに揚送研磨装置の動作が不要であると判定すれば、揚送研磨装置の動作・休止の回数を減らすことが可能であり、従って、揚送モータの過負荷を防止することができる。そして、インダクションモータを用いる従来の揚送研磨装置をそのまま用いて、節電装置を付加するだけで、消費電力の削減を実現することができる。
【0025】
請求項4の発明によれば、電源の入切が自動制御されても、揚送研磨装置内でトラブルなどが生じて保守点検用扉の臨時開放が必要になった場合などに、揚送モータの回転を強制的に停止し、扉を開けることができる。
【0026】
請求項5の発明によれば、隣接する球遊技島装置への球融通による当該球遊技島装置での球保有量の減量に対応した適切な電源入切制御を行なうことができる。これにより、揚送研磨装置の無駄な電力消費を可及的に減らすことができる。
【0027】
請求項6の発明によれば、当該揚送研磨装置の種類(布研磨式かペレット研磨式か)によって起動停止条件データを選択して格納する手間が不要であり、種類を問わず1セットの起動停止条件データを格納し、選択手段の操作のみで、いずれの種類にも対応できる。従って、起動停止条件データの混同を防止することができる。
【0028】
請求項7の発明によれば、揚送研磨装置の揚送モータへの電源が切断された場合の節電装置による消費電力節減効果を知ることができる。
【0029】
請求項8の発明によれば、揚送モータに対する電源の他に集塵機に対する電源の入切も、検知される球流量に応じた制御が行なわれるので、球遊技島装置の消費電力削減効果がより大きくなる。
【0030】
請求項9の発明によれば、球検知手段によるリアルタイムの流量検知に基づくのではなく、電源切断後、再起動時の球の流れ状態(排出所要時間)から次回の揚送モータへの電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間を演算して、当該電源供給指令信号出力時点からその電源切断準備時間の経過後に揚送モータへの電源を切断するようにしたので、球検知手段の検知精度に影響されることなく、緩やかな基準に基づいて安定した、過負荷のかからない電源入切制御を行なうことができる。
【0031】
請求項10の発明によれば、揚送モータと集塵機を対象とする電源入切制御においても、請求項9の発明と同様の効果を得ることができる。
【0032】
請求項11の発明によれば、揚送研磨装置の揚送モータ及び集塵機への電源が切断された場合の節電装置による消費電力節減効果を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技島装置の揚送研磨装置とこれを制御する制御系統を示す構成図、図2は図1の節電装置の詳細図、図3は下部タンクに設けた球検知手段の出力する検知信号と電源入切タイミングの関係を示すタイムチャート、図4は起動停止条件を揚送研磨装置の種類に応じて設定した一例を示す図表、図5は本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技島装置の揚送研磨装置の要部である節電装置による処理内容の1つである球量検出処理を説明するフローチャート、図6は同じく起動停止条件生成処理を説明するフローチャート、図7は同じく揚送モータに対する電源入切処理を説明するフローチャート、図8は同じく集塵機に対する電源入切処理を説明するフローチャート、図9は起動停止条件の設定方法の別の例を説明するものであって、(a)は揚送モータ起動時の球導入路における単位時間の球流量と球無し検知までの所要時間の実験値及びモード定義付けの関係を示す図表であり、(b)は各モードにおける球導入路の推定流量と、その推定流量における電源供給待機時間及び電源切断準備時間の説明図である。
【0034】
図1において、35は図10により説明した既知の揚送研磨装置と同一の揚送研磨装置である。図1には便宜的に布研磨式揚送研磨装置が示されているが、ペレット式揚送研磨装置でも良い。揚送研磨装置35の上端部の排出口35hから排出される球は、上部タンク31に貯留され、上部タンク31に貯留された球は、補給管32を経て各パチンコ台(図示省略)に補給され、そのパチンコ台から排出される外れ球は、回収管33を経て各パチンコ台に共通な下部タンク34に集合され、貯留される。上部タンク31には、隣接するパチンコ遊技島装置に球を融通するために融通管36の一端が結合される場合がある。この場合は、その融通管36の他端付近にこれを開閉するシャッター(図示省略)が設けられ、その隣接するパチンコ遊技島装置が出力する球融通要求信号に基づいて、前記シャッターが開閉されるように構成される。
【0035】
なお、上部タンク31と下部タンク34の間には、上部タンク31に収容された球が満杯になったとき溢れる球を下部タンク34に回収するための溢れ球回収管39が設けられるのが通例である。そして、下部タンク34に回収され貯留された球は、シャッター37がシャッター駆動部37dにより開放されたときは、揚送研磨装置35の球導入路35aに流入するように構成されていることは、周知技術と同一である。
【0036】
そして、球循環経路に設けられる球検知手段として、上部タンク31には、貯留球の空を検知するための下限センサS1が設けられ、下部タンク34には、貯留球の空を検知するための下限センサS2が設けられ、さらに、球導入路35aにその球導入路内の球の有無又は通過を検知するための入球センサS3が設けられている。また、揚送研磨装置が、図1に示す例のように、布研磨式の場合は、研磨布の保守交換などの際に扉(図示省略)が開放されたことを検知するための開扉センサS4が設けられている。これらのセンサS1,S2,S3,S4の検知信号のうち、S1,S2,S4の検知信号は、既存のタンク制御部100に入力されるほか、本発明により新規に備えられた節電装置200に入力するように構成され、また、入球センサS3の検知信号は、節電装置200に入力するように構成されている。
【0037】
[タンク制御部]
タンク制御部100は、各センサS1,S2,S4からの検知信号により上部タンク31と下部タンク34の貯留球数及び揚送研磨装置の扉の開閉状態を常時監視する。上部タンク31の下限センサS1から球無し検知信号(正確にはニアエンプティ信号)を受けたときは、揚送要求信号aを節電装置200に出力する。また、開扉センサS4が開扉を検知しないときは、後述される揚送モータの停止を許可する停止許可信号bを節電装置200に出力するように構成されている。また、さらに、タンク制御部100は、揚送要求信号aを出力するときは、下部タンク34の球排出用シャッター37を開放させるための制御信号をシャッター駆動部37dに与えるように構成されている。さらに、タンク制御部100には、後述される節電装置200が出力するエラー信号cが入力されるように構成されている。
【0038】
パチンコ遊技島装置は、図1に示すように、従来と同様に、全パチンコ遊技島装置を監視し、制御するための上位装置である島制御部ICに接続され、島制御部ICは、各パチンコ遊技島装置の球検知手段S1,S2,S3の検知信号と節電装置200が出力するエラー信号cを入力して、島全体の玉量のバランスを図ったり、エラーを発生した島を表示したりする。
【0039】
[節電装置]
本発明の主要構成要素である節電装置200は、基本的にはタンク制御部100と揚送モータ35f及び集塵機500との間に設けられ、これらを駆動するための例えばAC200Vの商用電源PWSに接続されている。
好ましい実施の形態においては、図1に示すように、節電装置200の後段に、揚送モータ35f又は集塵機500の緊急停止を可能にし、かつ、これを保護するために補助制御回路300,400が設けられている。
【0040】
節電装置200は、図2に詳細を示すように、主としてコンピュータで構成され、入力部201、記憶部202、操作部203、CPU204で構成された演算部204a,判定部204b,読出部204c,制御部204d及び電源入切スイッチ205A,205Bとを有している。
【0041】
入力部201は、インターフェース(図示省略)を介して各センサS1,S2,S3,S4からの検知信号と、タンク制御部100からの揚送要求信号a及び停止許可信号bを入力するものである。
【0042】
記憶部202は、システムプログラムデータを格納したROM、ワーキングデータを格納するRAMを有するほか、揚送モータ35f及び集塵機500の駆動の要否判定基準及び起動又は停止のタイミング(起動停止条件)を規定するデータを格納したメモリ(ROM等の記憶媒体)を含んでいる。メモリは外部記憶装置により代替されても良い。
【0043】
図3及び図4を用いて、記憶部202に記憶される起動停止条件の設定方法及びその設定内容について説明する。入球センサS3が球有りを検知した時点(球有り検知時点)txから集塵機500への電源供給を開始するまでの時間(電源供給待機時間)をt1秒とすると、球有り検知時点txから揚送モータ35fへの電源供給を開始するまでの時間(電源供給待機時間)を集塵機500への電源供給待機時間t1秒よりも所定時間後、例えばα秒後である(t1+α)に設定している。また、入球センサS3が球無しを検知した時点(球無し検知時点)tyから揚送モータ35fへの電源供給を停止するまでの時間(電源切断準備時間)をt2秒とすると、球有り検知時点tyから集塵機500への電源供給を停止するまでの時間(電源切断準備時間)を揚送モータ35fへの電源切断準備時間t2秒よりも所定時間後(t2+α)に設定している。
【0044】
電源供給待機時間(t1,t1+α)及び電源切断準備時間(t2+α,t2)は、下部タンク内の貯留球数の多寡に応じて、それぞれ適切な値に設定することが、消費電力の削減、揚送モータ負荷の増大の防止、パチンコ台への球補給不足の防止のために、望ましい。
さらに詳述すると、電源供給待機時間及び電源切断準備時間を下部タンク内の貯留球数に無関係に一律に設定する場合は、設定値によっては、貯留球数が少ないにも関わらず早期に起動され、従って、集塵機及び揚送モータの起動停止の頻度が高くなり、消費電力が増えたり、揚送モータ等に過負荷を与えたりすることが考えられる。また、設定値によっては、貯留球数が多いにも関わらず起動が遅くなり、上部タンクが球切れになって、パチンコ台への球補給が不足したり、上部タンクからの球溢れ時間が長引いたりするおそれがある。換言すると、上部タンクへの揚送球数、強いてはパチンコ台への球補給が適切さを欠くおそれがある。
【0045】
そこで、本発明の好ましい実施の形態においては、入球センサS3から入力する検知信号を分析して、球導入路における単位時間当りの球流量を実験的に検出し、その単位時間当りの球流量から下部タンクの貯留球数を推定し、所定範囲毎の推定球数に応じて、適切な電源供給待機時間(t1)及び電源切断準備時間(t2)を予め設定した。そして、単位時間当り球流量の段階的な所定範囲及び各所定範囲に対応する推定球数からなる球数判定基準と、各判定基準に対応して予め設定された電源供給待機時間及び電源切断準備時間を、節電装置200のメモリ202に格納してある。
【0046】
図4は、そのメモリに格納された起動停止条件、すなわち、球数判定基準と電源供給待機時間及び電源切断準備時間の関係を示す図表である。入球センサS3の球検知信号に基づく球検出条件は、サンプリング周期を例えば10msとし、単位時間当り球流量を判定する条件は、サンプリング周期を例えば10秒間(10ms×1000)とし、10秒間の球検知信号(ON)数を所定範囲ごとに段階分けしてある。図示の例では、判定基準は、例えば10秒間の球検知信号ON数の比率が0〜0%,x1〜x2%,x3〜x4%,…x9〜100%の所定範囲ごとに区分し、各所定範囲の推定球数を0,C1〜C2,C3〜C4,C9〜C10と設定してある。そして、各推定球数に対して、適切な電源供給待機時間t1及び電源切断準備時間t2が設定されている。
【0047】
t1及びt2の値は、揚送研磨装置の種類(布研磨式、ペレット研磨式)、下部タンクの種類(連結数及び/又は長さもしくは容量)等の違いにより異なる。そこで、好ましい 実施の形態においては、揚送研磨装置の種類及び下部タンクの種類のそれぞれに対応して異なる電源供給待機時間t1及び電源切断準備時間t2を内容とする起動停止条件が、メモリ202の設定テーブル1、設定テーブル2、…に格納されている。例えば、設定テーブル1には、布研磨式揚送研磨装置の第1種下部タンクの場合の起動停止条件(電源供給待機時間t1及び電源切断準備時間t2)として、各推定球数に対応して、t101,t201;t102,t202;…t110,t210が設定されて、登録されている。また、例えば、設定テーブル2には、ペレット式揚送研磨装置の第1種下部タンクの場合の起動停止条件(t1及びt2)として、各推定球数に対応して、t301,t401;t302,t402;…t310,t410が設定されて、登録されている。
図4の推定球数は、判定基準として必ずしも必要ではない。少なくとも、球検知信号ON数の比率の所定範囲が明確に区分されていれば、それぞれの区分に対応する起動停止条件(t1及びt2)の設定が可能である。
【0048】
操作部203は、係員操作により所定の制御信号をインターフェース(図示省略)を介してCPU204に入力するものであり、強制駆動スイッチSW1とディップスイッチSW2とを有する。強制駆動スイッチSW1は、揚送研磨装置の運転を開始させる際、試運転又は保守点検等の際に揚送研磨装置の揚送モータ35f及び/又は集塵機500を強制的に駆動させるために用いられる。また、ディップスイッチSW2は、前記記憶部に記憶されている起動停止条件(設定テーブル)のうち、当該揚送研磨装置の種類及び下部タンクの種類に対応するもの(上記設定テーブル1,設定テーブル2,設定テーブル3のいずれか1つ)を選択するものである。
【0049】
CPUにより構成される機能実現手段の1つである演算部204aは、入球センサS3から入力する検知信号に基づいて球導入路内の単位時間当たりの球流量(ON数)を計数して、その比率(%)を求める処理を行うものである。また、判定部204bは、演算部204aにより求められた比率をメモリ202に格納されている比率範囲と照合して、そのいずれに該当するかを判定し、その比率範囲に対応する推定球数を取得するものである。すなわち、現在の下部タンク内の貯留球数を推定するようになっている。そして、読出部204cは、該当する判定基準(比率範囲、推定球数)に対応する、ディップスイッチSW2により選択されている起動停止条件(電源供給待機時間及び電源切断準備時間)を所定の設定テーブル(設定テーブル1,設定テーブル2又は設定テーブル3)から読み出すものである。
【0050】
制御部204dは、入球センサS3からの検知信号と読出部204cが読み出した所定の起動停止条件に基づいて、球有り検知時点txから電源供給待機時間t1,(t1+α)及び電源切断準備時間(t2+α),t2が経過した時点に制御信号である電源供給指令信号と電源切断指令信号を電源入切スイッチ205A,205Bに与えるものである。すなわち、入球センサS3による球有り検知時点txからt1秒後には電源入切スイッチ205Bに、(t1+α)秒後には電源入切スイッチ205Aに、それぞれ電源供給指令信号を入力するように構成されている。また、入球センサS3による球無し検知時点tyからt2秒後には電源入切スイッチ205Aに、(t2+α)秒後には電源入切スイッチ205Bに、それぞれ電源切断指令信号を入力するように構成されている。
【0051】
電源入切スイッチ205A,205Bには、電源PWSが接続されていて、節電装置200から電源供給指令信号を入力したときはその電源を揚送モータ35f側及び集塵機500側に供給するとともに、制御部204dから電源切断指令信号を入力したときはその電源供給を切断する既知のON・OFF回路(図示省略)を有している。
【0052】
[補助制御回路]
好ましくは、節電装置200の電源入切スイッチ205Aと揚送モータ35fとの間及び電源入切スイッチ205Bと集塵機500との間に、従来のパチンコ遊技島装置において設けられているのと同様の補助制御回路300,400が設けられている。これらの補助制御回路300,400には、強制切断スイッチ、保護回路(いずれも図示省略)等が設けられている。
【0053】
補助制御回路300の強制切断スイッチは、例えば、布研磨式又はペレット式揚送研磨装置35に球詰まりやベルト切断又はスクリュー切断などの緊急事態が万一発生した場合には、節電装置200はこれを監視制御をしてくれないので、投入されている電源を係員の手動操作により強制的に切断して、揚送モータの回転を止めるためのものであり、保護回路は例えば落雷時などの過電流から揚送モータを保護するためのものである。また、補助制御回路400の強制切断スイッチは、例えば、集塵機500の故障発生時などに強制的に電源を切断して、集塵機500の動作を止めるためのものである。
【0054】
[揚送モータ][集塵機]
揚送モータ35fには、従来と同様に、定格電圧が一例としてAC200Vのインダクションモータが用いられている。また、集塵機500には、定格電圧が一例としてAC200Vのものが用いられている。
【0055】
[作用の説明]
続いて、以上の構成による作用を図5以下のフローチャートに基づいて説明する。
節電装置が運転を開始されると、それぞれ図5ないし図8に示すように、入球センサS3からの検知信号を用いての下部タンク34の貯留球数を検出するための球数検出処理、球数検出結果に対応する起動停止条件を生成する起動停止条件生成処理、生成された起動停止条件に基づく揚送モータ及び集塵機への電源入切を制御するための電源入切処理が実行される。以下、各処理について、詳細に説明する。
【0056】
図5に示すように、球数検出処理においては、入球センサS3からの検知信号に基づいて、設定時間に、すなわち、上述した例えば10秒間に球数が無いか否かを判定する(ステップ11。以下、ステップをPで表す。)。球数無しと判定したときは起動フラグをOFFし(P12)、球数無しと判定しないときは、次の設定時間に、すなわち、上述した例えば10秒間に球数が有るか否かを判定する(P13)。球数有りと判定したときは起動フラグをONする(P14)。起動フラグのON・OFF情報は、図7に示される揚送モータの電源入切処理及び図8に示される集塵機の電源入切処理に利用される。そして、P13において球数有りと判定しないときは、P11にリターンする。
【0057】
図6に示すように、起動停止条件生成処理においては、節電装置の運転開始に続き、上部タンク31の下限センサS1からの検知信号に基づき、球の有無を監視し(P21)、球無しを検知した場合には、CPU202の内部に構成されているオンタイマAをt11秒にセットする(P22)。オンタイマAは、揚送モータを突然停止する場合に不具合が発生しないように、その後の動作に移行するまでの余裕時間を設定するためのものである。オンタイマAのt11秒セット後、又はP21において球無しが検知されないときは、入球センサS3がONか否か、又は揚送モータが起動中か否かが判断される(P23)。P23における判断結果が肯定の場合は、オンタイマAと同様のオンタイマBをt12にセットする(P24)。また、P23における判断結果が否定の場合は、タンク制御部100から揚送要求信号aが入力されたか否かを監視する(P25)。揚送要求信号aが入力されたときは、オンタイマA,Bと同様のオンタイマCをt13秒にセットする(P26)。オンタイマCのt13秒セット後又はP25において揚送要求信号aが入力しないときは、全てのオンタイマA,B,Cが稼働中か否かを調べ(P27)、稼働中である場合は、起動フラグをONする。起動フラグをONした後、又は全てのオンタイマA,B,Cが稼働中でない場合は、P21にリターンする。
【0058】
図7に示すように、揚送モータの電源入切処理においては、節電装置の運転開始に続き、制御部204dは、強制駆動スイッチSW1がONされているか否かを調べ(P31)、ONされている場合は、記憶部202の現在選択されている設定テーブルに登録されている電源供給待機時間、すなわち(t1+α)秒間待った(P32)後、電源供給指令信号を電源入切スイッチ205Aに与えて、電源PWSを揚送モータ35fに供給させる(P33)。次に、揚送モータ35fの動作状態を検知するセンサ(図示省略)からの動作信号がOFF(動作していない)か否かを調べ(P34)、OFFであるときは、揚送モータエラー信号(図1のc)をONにし(P35)、P37に移行する。また、揚送モータ35fに電源PWSを供給した時、動作信号がOFFでないときは、揚送モータエラー信号をOFFにした後(P36)、P37に移行する。P37においては、再び強制駆動スイッチSW1がONされているか否かを調べ、ONの場合は、P34に戻り、ONでない場合は搬送モータ35Fへの電源供給を止めて(P38)、P39に移行する。
【0059】
P31において、強制駆動スイッチSW1がONされていない場合も、P39に移行する。P39においては、起動フラグがONか否かを調べ、ONの場合は、前記(t1+α)秒間待った(P310)後、電源供給指令信号を電源入切スイッチ205Aに与えて、電源PWSを揚送モータ35fに供給させる(P311)。続いて、所定時間、例えばt15秒間経過した後(P312)、揚送モータ35fの動作状態を検知するセンサからの動作信号がOFF(動作していない)か否かを調べる(P313)。OFFであるときは、揚送モータエラー信号をONにし(P314)、続いて、動作信号がONか否かを調べ(P315)、ONでない場合はONになるまでその動作信号を監視し、ONになると、揚送モータエラー信号をOFFにした後(P316)、P31に戻る。P313において、動作信号がOFFでない(動作している)場合は、続いて、起動フラグが起動フラグがOFFか否かを調べ(P317)、OFFでない場合は、OFFになるまで起動フラグの状態を監視し、OFFになると、記憶部202の現在選択されている設定テーブルに登録されている電源切断準備時間t2が経過した時点(P318)に、揚送モータ35Fへの電源PWSの供給を停止して(P319)、P31に戻る。
【0060】
図8に示すように、集塵機の電源入切処理においては、揚送モータの電源入切処理の場合とほぼ類似の処理を行う。すなわち、節電装置の運転開始に続き、制御部204dは、強制駆動スイッチSW1がONされているか否かを調べ(P41)、ONされている場合は、記憶部202の現在選択されている設定テーブルに登録されている電源供給待機時間、すなわちt1秒間待った(P42)後、電源供給指令信号を電源入切スイッチ205Bに与えて、電源PWSを集塵機500に供給させる(P43)。次に、集塵機500の動作状態を検知するセンサ(図示省略)からの動作信号がOFF(動作していない)か否かを調べ(P44)、OFFであるときは集塵機エラー信号をONにした後(P45)、P47に移行する。また、集塵機500に電源PWSを供給した時、動作信号がOFFでないとき(P44においてNの場合)は、集塵機エラー信号をOFFにした後(P46)、P47に移行する。
【0061】
P47においては、再び強制駆動スイッチSW1がONされているか否かを調べ、ONの場合はP44に戻り、ONでない場合は集塵機500への電源供給を止めて(P48)、P49に移行する。P41においても、強制駆動スイッチSW1がONされていない場合も、P49に移行する。P49においては、起動フラグがONか否かを調べ、ONの場合は記憶部202の現在選択されている設定テーブルに登録されているt1秒間待った(P410)後、電源供給指令信号を電源入切スイッチ205Bに与えて、電源PWSを集塵機500に供給させる(P411)。続いて、所定時間、例えばt16秒間経過した後(P412)、集塵機500の動作状態を検知するセンサ(図示省略)からの動作信号がON(動作していない)か否かを調べる(P413)。OFFであるときは、集塵機エラー信号をONにし(P414)、続いて、動作信号がONか否かを調べ(P415)、ONでない場合はONになるまでその動作信号を監視し、ONになると集塵機エラー信号をOFFにした後(P416)、P41に戻る。P413において、動作信号がOFFでない(動作している)場合は、続いて、起動フラグがOFFか否かを調べ(P417)、OFFでない場合はOFFになるまで起動フラグの状態を監視し、OFFになると、記憶部202の選択されている設定テーブルに登録されている電源切断準備時間(t2+α)が経過した時点(P418)に、集塵機500への電源PWSの供給を停止して(P419)、P41に戻る。
【0062】
[起動停止条件設定方法の別の例]
上述した第一の実施形態においては、揚送研磨機の下部に設けてある球導入路に設けた入球センサS3からの検知信号に基づいてリアルタイムで下部タンクの貯留球数を推定し、その推定球数が該当する区分に対応して予め設定された起動停止条件を用いて、揚送モータ及び集塵機の電源供給を制御するようにしたものであるが、起動停止条件の設定は、次の第二の実施形態について説明するように、揚送モータが止められた後の球が下部タンクの後方部分まで溜まるまで(下限センサS2が球有りを検知するまで)の時間に基づいて貯留球数を予想し、その予想球数に対応して起動停止条件を設定する方法である。
【0063】
一般的に、揚送モータが停止中は、球は入球センサS3の上流まで溜まっている。揚送モータが動作した後は、研磨機がその球を揚送することにより、入球センサS3上に溜まっていた球が無くなる。
この実施の形態によれば、球がどの程度研磨機に流れてくるかを予想するために、停止から再起動した時に入球センサS3上に球がどの位の時間で無くなったかを計測する。例えば、研磨機を1分間停止させていた時に、毎分100個しか球が流れていなければ、再起動したときに入球センサS3から上流にある球は100個しか無く、再起動してから僅か例えば5秒未満で球が無くなる。
しかし、球が毎分3000個流れていた場合には、研磨機を起動してから、入球センサS3上に球が無くなるまで、例えば15秒程度かかる。この時間を計測して、上部タンクに現在どの程度の球流量が有り、研磨機をどの程度停止しても球補給が間に合うかを判定することが、第二の実施形態の基本的思想である。
【0064】
図9に基づいて、第二の実施形態に基づく起動停止条件の設定方法を説明する。
図9の(a)は、入球センサS3の検知信号から計数される単位時間当たりの各種の球流量と、その各球流量の場合における下部タンクの貯留球数が規定値に到達するまでの時間(規定値到達時間)と、同規定値の球数を球導入路に排出するに要する時間(規定排出値)を実験によって取得したデータを示す。データの具体値は、揚送能力及び下部タンクの球排出口の数(片側のみに設けられているか、両側に設けられているか)により異なる。
【0065】
図9の(a)の最右側のモードA,B,C,Dは、異なる設定値を有する起動停止条件を共通に適用することが望ましい球流量の一定範囲を、それぞれ1つのモードとして表したものである。
図9の(b)は、各モードにおける推定流量と、入球センサS3のON−OFF初期値と、貯留球数が規定値に到達した時点から揚送モータを起動させるべき時点までの時間(電源供給待機時間st)と、入球センサS3が下部タンクの空を検知した時点から揚送モータを停止させるべき時点までの時間(電源切断準備時間et)との関係を概念的に示す。節電装置200の記憶部202には、これらの推定流量1N〜5N,5N〜10N,…18N〜30N、電源供給待機時間st1,st2,…st4、電源切断準備時間et1,et2,…et4が各モードに対応して設定テーブルに格納され、演算部202aが入球センサS3から入力する検知信号に基づいて、その時の推定流量を演算し、判定部202cが得られた推定流量が設定テーブルのいずれのモードに該当するかを判定し、制御部202dがその判定されたモードに対応する設定条件(電源供給待機時間stと電源切断準備時間et)を用いて、電源入切スイッチ205A,205Bに対して電源供給又は切断をさせることとなる。
【0066】
規定値を用いる考えは、常に貯留球数が規定値になった状態で揚送モータと集塵機を起動させることが、節電効果を大きくするために理想的であることに基づいている。従って、起動時点から空検知時点までの時間が常に規定排出値(例えば、33〜37秒)になるように、起動することが望ましい。
【0067】
上述した発明においては、揚送研磨機の下部に設けてある球導入路に設けた入球センサS3により球数検出を行っている。しかし、隣接するパチンコ遊技島と球数のバランスを制御する球融通システムを採る場合は、上部タンク31から隣の島へ球を排出する球融通管36のシャッターをその隣の島からの制御により開放して、隣の島へ球を移送するようになっている。このような場合に、入球センサS3からの検知信号だけで揚送の要否を判断すると、球融通管36から球が供給されたことを判断するのに時間を要するため、揚送モータに電源を投入するタイミングが遅れてしまう。
そこで、本発明の好ましい第三の実施形態においては、隣の島からの球融通情報を節電装置200に入力して、これを加味して起動停止条件の設定を行うことにより、揚送研磨機の円滑な制御を可能にしてある。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技島装置の揚送研磨装置とこれを制御する制御系統を示す構成図。
【図2】図1の節電装置の詳細図。
【図3】下部タンクに設けた球検知手段の出力する検知信号と補助制御回路による電源入切タイミングの関係を示すタイムチャート。
【図4】起動停止条件を揚送研磨装置の種類に応じて設定した一例を示す図表。
【図5】球量検出処理を説明するフローチャート。
【図6】起動停止条件生成処理を説明するフローチャート。
【図7】揚送モータに対する電源入切処理を説明するフローチャート。
【図8】集塵機に対する電源入切処理を説明するフローチャート
【図9】起動停止条件の設定方法の別の例を説明する図。
【図10】従来のパチンコ遊技島装置の概略構成図。
【符号の説明】
【0069】
31 上部タンク
34 下部タンク
35 揚送研磨装置
35a 球導入路
35f 揚送モータ
S1 上部タンクの下限センサ
S2 下部タンクの下限センサ
S3 入球センサ
200 節電装置
300,400 補助制御回路
500 集塵機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
揚送研磨装置の球導入路に設けられた球検知手段からの検知信号に基づいて下部タンクの貯留球数を推定する貯留球数推定手段と、
揚送モータへの先の電源切断時点から次に電源の供給を開始すべき時点までの電源供給待機時間と、下部タンク内の球なしを検知した時点から前記揚送モータに供給していた電源を切断する時点までの電源切断準備時間からなる起動停止条件を、貯留球数の一定範囲毎の区分に対応する判定基準として予め設定して格納してある記憶手段と、
前記貯留球数推定手段により推定された貯留球数が前記判定基準のいずれに該当するかを判定する判定手段と、
該当する判定基準に対応する起動停止条件を前記記憶手段から読み出す読出手段と、
読み出した起動停止条件に従い、所定の電源供給待機時間及び電源切断準備時間に基づく電源供給指令信号及び電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、
電源に接続され、前記電源入切制御手段から電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続し、前記電源入切制御手段から電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、
を有する節電装置を備えたことを特徴とする球遊技島装置。
【請求項2】
揚送研磨装置の球導入路の単位時間当りの球流量をリアルタイムで検知する流量検知手段と、
前記球導入路における球有りを検知した時点から前記揚送モータへの電源供給を開始する時点までの電源供給待機時間と前記球導入路における球なしを検知した時点から前記揚送モータへの電源供給を停止する時点までの電源切断準備時間からなる起動停止条件を、前記球導入路の単位時間当りの球流量の一定範囲毎の区分に対応する判定基準として予め設定して格納してある記憶手段と、
前記流量検知手段により検知した単位時間当りの球流量が前記判定基準のいずれに該当するかを判定する判定手段と、
該当する判定基準に対応する起動停止条件を前記記憶手段から読み出す読出手段と、
読み出した起動停止条件に従い、所定の電源供給時間又は電源切断準備時間に基づく電源供給指令信号及び電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、
電源に接続され、前記電源入切制御手段から電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続し、前記電源入切制御手段から電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、
を有する節電装置を備えたことを特徴とする球遊技島装置。
【請求項3】
流量検知手段は、揚送研磨装置の球導入路に設けた球検知手段の球有り、球無しの検知頻度を分析して球流量を推定するものであることを特徴とする請求項2記載の球遊技島装置。
【請求項4】
電源入切スイッチと揚送モータの間に強制切断スイッチ及び保護回路を含む補助制御回路を付加したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の球遊技島装置。
【請求項5】
当該球遊技島装置の上部タンクに、隣接する球遊技島装置に球を融通するための球融通管及びその球融通管を開閉するシャッタが設けれている場合において、節電装置の起動停止条件は前記隣接する球遊技島装置への球融通を加味した内容に設定され、起動停止条件読出手段は、前記隣接する球遊技島装置が出力する球融通情報を受けたときは、その球融通情報を加味した起動停止条件を読み出すように構成されていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の球遊技島装置。
【請求項6】
記憶手段には、既定の流量範囲のそれぞれに応じて予め球検知手段が球有りを検知した時点から揚送研磨装置の揚送モータへ電源を投入するまでの電源供給待機時間と、前記球検知手段が球無しを検知した時点から前記揚送モータへ電源を切断するまでの電源切断準備時間とを設定した起動停止条件を、布研磨式揚送研磨装置とペレット研磨式揚送研磨装置とに合わせてそれぞれ設定し、かつ、当該揚送研磨装置が布研磨式とペレット研磨式のいずれであるかに応じて、採用する起動停止条件を選択するための選択手段を付加したことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項記載の球遊技島装置。
【請求項7】
節電装置に、揚送研磨装置の揚送モータへの電源が切断された場合の切断時間を計測し、表示する手段を付加したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の球遊技島装置。
【請求項8】
請求項2ないし6のいずれか1項記載の球遊技島装置において、
節電装置に集塵機が接続され、
記憶手段には、既定の流量範囲のそれぞれに応じて予め球検知手段が球有りを検知した時点から揚送研磨装置の揚送モータ及び前記集塵機へ電源を投入するまでの電源供給待機時間と、前記球検知手段が球無しを検知した時点から前記揚送モータ及び前記集塵機への電源を切断するまでの電源切断準備時間とを設定した起動停止条件が格納され、
電源入切制御手段は、起動停止条件読出手段が読み出した電源供給待機時間データを受けたとき、その電源供給待機時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源供給指令信号を出力し、前記起動停止条件読出手段が読み出した前記電源切断準備時間データを受けたとき、その電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源切断指令信号を出力するように構成され、
電源入切スイッチには、電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続し、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、前記電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機に接続し、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機から切断する電源入切スイッチとを含むことを特徴とする球遊技島装置。
【請求項9】
揚送研磨装置の球導入路に設けた球検知手段と、
前記揚送モータへの電源供給時点から前記球検知手段が球無しを検知するまでの時間(排出所要時間)を計測する排出所要時間計測手段と、
前記排出所要時間計測手段によりその都度計測される排出所要時間を基に次回の揚送研磨装置の揚送モータへの電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間を演算する演算手段と、
前記球検知手段からの球有り検知信号と動作信号とが論理積条件を満たしたとき、前記揚送モータに電源を投入させるための電源供給指令信号を出力し、その電源供給指令信号出力時点から前記電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータへの電源を切断させるための電源切断指令信号を出力する電源入切制御手段と、
電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、
を有する節電装置を備えたことを特徴とする球遊技島装置。
【請求項10】
請求項9項記載の球遊技島装置において、
節電装置に集塵機が接続され、
演算手段は、排出所要時間計測手段によりその都度計測される排出所要時間を基に次回の揚送研磨装置の揚送モータへの電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間及び揚送研磨装置の集塵機への電源供給開始時点から電源切断時点までの電源切断準備時間を演算するものであり、
電源入切制御手段は、球検知手段からの球有り検知信号と動作信号とが論理積条件を満たしたとき、前記揚送モータ及び前記集塵機に電源を投入させるための電源供給指令信号を出力し、その電源供給指令信号出力時点から前記電源切断準備時間の経過後に前記揚送モータ及び前記集塵機への電源を切断させるための電源切断指令信号を出力するものであり、
電源入切スイッチは、電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータに接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記揚送モータから切断する電源入切スイッチと、前記電源に接続され、前記電源入切制御手段から前記電源供給指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機に接続するとともに、前記電源入切制御手段から前記電源切断指令信号を入力したときは前記電源を前記集塵機から切断する電源入切スイッチとを含む、
ことを特徴とする球遊技島装置。
【請求項11】
節電装置に、揚送研磨装置の揚送モータ及び集塵機への電源が切断された場合の切断時間を計測し、表示する手段を付加したことを特徴とする請求項10記載の球遊技島装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−51653(P2010−51653A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−221239(P2008−221239)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000127628)株式会社エース電研 (339)
【出願人】(000146663)株式会社新興製作所 (60)
【Fターム(参考)】