説明

瓶群移載方法及び瓶群移載装置

【課題】瓶群の整列状態を維持して移載することで、瓶の損傷や破損等を防止することができる瓶群移載方法及び瓶群移載装置を提供する。
【解決手段】中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶Bを各瓶Bの軸線方向が上下方向となり且つ各瓶Bの中央部又は下部が互いに接するように瓶Bを載せるための第1台の上で整列させた瓶群を、各瓶Bの整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲った状態で瓶群を押して第1台の上を摺動させることによって、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台に瓶群を移載する瓶群移載方法において、瓶群を形成する各瓶Bの上部同士の間の隙間に瓶Bの傾きを抑制するための傾き抑制部材8を設けた状態で瓶群を移載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶群移載方法及び瓶群移載装置に関し、特に、複数の瓶を整列させた瓶群を移載する瓶群移載方法及び瓶群移載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば酒造業や清涼飲料製造業等において使用される瓶は、複数本整列させた瓶群とし、それを例えば段ボール紙やプラスチック薄板等のシートを介して複数段積み重ねた状態(バルク包装)にするなどしてまとめて出荷されることが多い。
【0003】
そして、瓶群を積み重ねる場合には、瓶群を第1台から第2台に移載することが行われる。具体的には、例えば、中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶を各瓶の軸線方向が上下方向となり且つ各瓶の中央部又は下部が互いに接するように整列させた瓶群が上面を摺動する第1台と、各瓶の整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲う枠体と、枠体を移動させる枠体移動手段と、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台とを備える瓶群移載装置を用いて、枠体を枠体移動手段にて移動させることによって、枠体が囲う瓶群を、第1台の上を摺動させて第1台から第2台に移載する(下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−330658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の瓶群移載方法及び瓶群移載装置にあっては、第1台の下側に第2台が設けられているので、第1台と第2台との間には段差があり、また、枠体により保持された瓶群を枠体移動手段により押して移載するので、瓶は、摺動方向上流側の瓶に押せれて上流側及び下流側の瓶の間に挟まれた状態で第1台から第2台へ移載される。更に、瓶は、その中央部又は下部の太さが上部の太さより太い形状であるので、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間には隙間が形成されている。特に、例えば胴部が下方ほど細くなる逆テーパ型の瓶の場合には、上部だけでなく下部にも隙間が形成される。
【0005】
従って、第1台と第2台との境界で瓶が傾いた場合に、傾いた瓶がそのままの姿勢で摺動方向上流側の瓶と下流側の瓶との間に噛み込んで整列状態が乱れてしまうことがあった。このように傾いた瓶は、他の傾いていない瓶より上方に突出するので、例えば、瓶が傾いている瓶群の上に他の瓶群を積み重ねると、積み重ねた瓶群の重量等が傾いた瓶に集中して瓶が傷付いたり破損したりすることとなる。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、瓶群の整列状態を維持して移載することで、瓶の損傷や破損等を防止することができる瓶群移載方法及び瓶群移載装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る瓶群移載方法は、中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶を各瓶の軸線方向が上下方向となり且つ各瓶の中央部又は下部が互いに接するように瓶を載せるための第1台の上で整列させた瓶群を、各瓶の整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲った状態で瓶群を押して第1台の上を摺動させることによって、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台に瓶群を移載する瓶群移載方法において、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に瓶の傾きを抑制するための傾き抑制部材を設けた状態で瓶群を移載することを特徴とする。
【0008】
該構成の瓶群移載方法にあっては、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に瓶の傾きを抑制するための傾き抑制部材が設けられた状態で瓶群を移載するので、第1台と第1台の下側に設けられている第2台との境界で瓶が傾いた場合に、瓶が傾く途中で傾き抑制部材に当接するので瓶の傾きが小さくなる。その結果、傾いた瓶はもとの姿勢に復帰して第2台に移載されることとなる。
【0009】
特に、傾き抑制部材を各瓶の口部同士の間の隙間に設けていることが好ましく、瓶が傾いた場合に大きく変位する瓶の口部に設けることとなるので、効果的に瓶の傾きを抑制することができる。
【0010】
また、各瓶を下方へ向けて押圧した状態で移載することが好ましい。瓶群を形成する瓶は、その摺動方向上流側の瓶に押されて上流側の瓶と下流側の瓶とで挟まれた状態となっているため、第1台から第2台へ移載されたときに、第2台の上面から浮き上がった状態のまま上流側の瓶と下流側の瓶とで挟み込まれてしまう跳ね上がり状態となることがある。しかし、各瓶を下方へ向けて押圧した状態で移載すると、この跳ね上がりを防止することができる。
【0011】
更に、各瓶の肩部を下方へ向けて押圧することが好ましく、跳ね上がりを防止しつつ傾きもより効果的に抑制できる。また、押圧部材が瓶の口部に触れないので衛生的である。
【0012】
また更に、傾き抑制部材を設ける際に傾き抑制部材を瓶群の上方から下降させ、下降途中で傾き抑制部材が瓶の口部に当接した場合に、瓶群の整列状態が乱れていると判定することが好ましい。各瓶の整列位置が乱れていることを検知することができ、また、傾き抑制部材が瓶の口部に当接することによって瓶が損傷・破損するのを防止することができる。
【0013】
また、本発明に係る瓶群移載装置は、中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶を各瓶の軸線方向が上下方向となり且つ各瓶の中央部又は下部が互いに接するように整列させた瓶群が上面を摺動する第1台と、各瓶の整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲う枠体と、枠体を移動させる枠体移動手段と、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台とを備え、枠体を枠体移動手段にて移動させることによって、枠体が囲う瓶群を、第1台の上を摺動させて第1台から第2台に移載する瓶群移載装置において、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に設けられ瓶の傾きを抑制する傾き抑制部材を備えることを特徴とする。
【0014】
該構成の瓶群移載装置にあっては、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に設けられ瓶の傾きを抑制する傾き抑制部材を備えるので、第1台と第1台の下側に設けられている第2台との境界で瓶が傾いた場合に、瓶が傾く途中で傾き抑制部材に当接するので瓶の傾きが小さくなる。その結果、傾いた瓶はもとの姿勢に復帰して第2台に移載されることとなる。
【0015】
特に、傾き抑制部材は、板状体であり、瓶の上部が挿通される挿通孔が各瓶の整列位置に対応して設けられていることが好ましい。板状体であると一度の作業で各瓶の上部同士の間の隙間に傾き抑制部材を設けることができ、また瓶の上部を挿通孔に挿通することによって瓶のあらゆる方向の傾きを抑制することができる。
【0016】
また、傾き抑制部材は、透明であることが好ましく、傾き抑制部材を介して容易に瓶群の整列状態を確認することができる。
【0017】
更に、傾き抑制部材は、枠体に設けられていることが好ましく、瓶群を枠体にて囲うと同時に傾き抑制部材を各瓶の上部同士の間の隙間に設けることができる。
【0018】
また更に、傾き抑制部材は瓶群を形成する各瓶の口部に対応して配置されることが好ましい。
【0019】
また、各瓶を下方へ向けて押圧する押圧部材を備えることが好ましく、上述の瓶の跳ね上がりを防止することができる。
【0020】
更に、押圧部材は、板状体であり、周縁部にて瓶を押圧する押圧孔が各瓶の整列位置に対応して設けられていることが好ましく、板状体であると一度の作業で押圧部材を設けて各瓶を押圧することができ、また押圧孔の周縁部にて瓶を押圧することで瓶に対し押圧力が均一に作用するので効果的に瓶の跳ね上がりを防止することができる。
【0021】
また更に、押圧部材は、透明であることが好ましく、押圧部材を介して容易に瓶群の整列状態を確認することができる。
【0022】
また、押圧部材は、枠体に設けられていることが好ましく、瓶群を枠体にて囲うと同時に押圧部材にて各瓶を押圧することができる。
【0023】
更に、押圧部材は、各瓶の肩部に対応して配置されていることが好ましい。
【0024】
また更に、瓶群の上方から下降されることによって各瓶の摺動方向下流側に設けられる傾き抑制部材と、傾き抑制部材が瓶群を形成する瓶の口部に当接したことを検知する乱れ検知センサと、乱れ検知センサが傾き抑制部材と瓶の口部との当接を検知した場合に、瓶群の整列状態が乱れていると判定する判定部とを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
このように、本発明に係る瓶群移載方法にあっては、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に瓶の傾きを抑制するための傾き抑制部材が設けられた状態で瓶群を移載するので、第1台と第1台の下側に設けられている第2台との境界で瓶が傾いても、その傾きを小さく抑制することができ、その結果、傾いた瓶はもとの姿勢に復帰することができる。よって、瓶群は、従来のように瓶が傾いて噛み込んだ状態で移載されることなく、整列状態を維持して移載され、例えば複数の瓶群を上下に積み重ねた場合などにも瓶が傷付いたり破損したりするのを防止することができるという効果を奏する。
【0026】
また、本発明に係る瓶群移載装置にあっては、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に設けられ瓶の傾きを抑制する傾き抑制部材を備えるので、第1台と第1台の下側に設けられている第2台との境界で瓶が傾いても、その傾きを小さく抑制することができ、その結果、傾いた瓶はもとの姿勢に復帰することができる。よって、瓶群は、従来のように瓶が傾いて噛み込んだ状態で移載されることなく、整列状態を維持して移載され、例えば複数の瓶群を上下に積み重ねた場合などにも瓶が傷付いたり破損したりするのを防止することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係る瓶群移載方法及び瓶群移載装置の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態における瓶群移載装置としての段積み装置1が示されている。該段積み装置1は、瓶Bを搬送すると共に複数の瓶Bを所定の整列状態に並べて瓶群を形成する搬入コンベア2と、搬入コンベア2の搬送方向下流側であって上面が搬入コンベア2よりも下側に設けられる搬出コンベア3と、搬入コンベア2と搬出コンベア3との間に搬送方向に並列して略平行に立設される一対のレール状支柱4と、搬入コンベア2と搬出コンベア3との間に設けられ上下方向に移動自在な載台5と、載台5の上方に設けられ瓶群を形成する各瓶Bの整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲う枠体6と、枠体6を移動させる枠体移動手段7と、瓶群を形成する各瓶Bの上部同士の間の隙間に設けられ瓶Bの傾きを抑制する傾き抑制部材8と、各瓶Bを下方へ向けて押圧する押圧部材9とを備える。
【0028】
瓶Bの形状は、中央部又は下部の太さが上部の太さより太い形状であり、本実施形態では、図9(A)に示すように、その上部の径が中央部及び下部の径より細く、中央部から下部にかけてその径が徐々に細く(逆テーパ型)なっている。
【0029】
また、瓶群は、複数の瓶Bを各瓶Bの軸線方向が上下方向となり且つ各瓶Bの中央部又は下部が互いに接するように整列させることによって形成され、本実施形態では、縦千鳥状の整列状態となっている。尚、瓶群の整列状態は、例えば、横千鳥状の整列状態や搬送方向に直列状に複数条並んだ整列状態等とすることができる。
【0030】
搬入コンベア2は、図1に示すように、上面に瓶Bを載せて搬送する搬入コンベア本体21と、搬入コンベア本体21の搬送経路の途中に設けられたストッパー22と、ストッパー22の下流側に設けられた減速センサ23と、減速センサ23の下流側であって搬入コンベア本体21の下流端部に設けられた停止センサ24とを備える。ストッパー22は、搬入コンベア本体21の幅方向(搬送方向に直交する方向)全域に亘るように構成されており、上下に回動することによって開閉自在となっている。また、搬入コンベア本体21は、減速センサ23の検知結果に基づいて搬送速度が減速し、停止センサ24の検知結果に基づいて搬送が停止するように構成されている。
【0031】
搬出コンベア3は、その搬送方向上流端部に積載された瓶群を搬出するコンベアである。搬出コンベア3の搬送方向上流端部には、瓶群を積載するためのパレットPを供給するパレット供給手段10が搬送方向と直交する方向に連結されており、パレット供給手段10は、搬出コンベア3の搬送方向上流端部にパレットPを順次設置するように構成されている。また、搬出コンベア3の搬送方向上流端部の近傍には、シート供給手段11が設けられている。シート供給手段11は、瓶群をパレットP上で積み重ねる際に各瓶群間に介装するシートSを供給するものであり、シートSが積層されたシート台111とシートSを把持するためのアーム112とを備え、アーム112にて把持したシートSを搬出コンベア3に設置されているパレットPの上に敷設し、そのシートS上に瓶群を積載し、次いで、その瓶群の上に更にシートSを敷設するように構成されている。
【0032】
載台5は、図2に示すように、上面が略平坦な面の台であり、レール状支柱4に取り付けられることによって上下方向に移動自在となっている。具体的には、載台5は、レール状支柱4に沿って搬入コンベア本体21の上面と搬出コンベア3の上面との間を移動可能となっている。載台5は、搬入コンベア2と搬出コンベア3との搬送方向の隙間略全域に亘るように形成されており、その幅は搬入コンベア2の幅と略等しくなっている。
【0033】
枠体移動手段7は、図2に示すように、搬送方向に伸びる上下一対のガイドレール71が搬送方向両端部をそれぞれ連結されることによって形成される略矩形状のレールである。枠体移動手段7は、その搬送方向上流端部が搬入コンベア2の下流端部に、搬送方向下流端部が搬出コンベア3の上流端部にそれぞれ臨んでいる。枠体移動手段7は、載台5の上方側にてレール状支柱4に取り付けられており、レール状支柱4に沿って上下方向に移動自在となっている。尚、枠体移動手段7は、載台5と独立して上下に移動可能であるが、載台5と同期して移動することもできる。
【0034】
枠体6は、図2乃至図4に示すように、略矩形枠状に形成された枠本体61と、枠本体61の内部に配置された囲い体62と、枠本体61に設けられる取付部63とを備えている。枠本体61は、フレーム6111を略矩形枠状に形成したフレーム枠611とフレーム枠611の上面に取り付けられた補強体612とで構成されている。尚、フレーム枠611の内形状は、載台5の外形と略等しい形状である。
【0035】
囲い体62は、枠本体61の内側に設けられる拡縮自在の略矩形枠である。具体的には、囲い体62は、枠本体61の内側に設けられ、図4に示すように、枠本体61の下端から下方に突出するように配置されている。囲い体62は、フレーム枠611を構成する各フレーム6111の内側に内外方向に進退自在となるようにそれぞれ設けられた可動プレート621にて構成されている。つまり、囲い体62は、可動プレート621が進退することによって、その枠形状が拡縮するように構成されている。従って、囲い体62は、瓶群の中央部又は下部の形状に合わせて拡縮することによって、瓶群を周囲から囲って各瓶Bの整列位置を保持することができる。尚、可動プレート621の進退動作は、シリンダ装置622によって行われている。各可動プレート621には、その内面に例えば合成樹脂板材等よりなる緩衝部材(図示せず)が貼着されている。
【0036】
取付部63は、図3及び図4に示すように、枠本体61に取り付けられる突出片631と、突出片631の先端部に取り付けられるブロック632と、ブロック632に取り付けられ上下方向に伸びる取付本体633と、取付本体633に設けられる乱れ検知センサ12とを備える。突出片631は、フレーム枠611のフレーム6111と補強体612とにそれぞれ2箇所ずつ設けられており、フレーム6111の内面及び補強体612の内面から枠形状の内側へ且つ斜め上方へ向けて突出するように形成されている。ブロック632は、略直方体状であり、上下方向に伸びる第1溝と搬送方向と直交する方向に伸びる第2溝とを有し、突出片631の先端部に取り付け固定されている。
【0037】
取付本体633は、図5(A)に示すように、略円柱状の芯体6331と芯体6331の軸線方向に移動可能な被検知体6332とを備える。芯体6331は、上下方向に伸びる略円柱形状で、その上側略半分には雄ねじ部が形成されており、下端部には鍔部6331aが形成されている。芯体6331は、雄ねじ部がブロック632の第1溝に挿通されてブロック632の上側に突出した部分にナットが螺合されることによってブロック632に取り付けられている。被検知体6332は、上下方向に伸びる略円筒形状であり、樹脂製の円筒体6332aに金属製のリング6332b(例えば、ナット等)が外嵌されて構成されている。被検知体6332は、芯体6331を円筒体6332aに挿通することによって芯体6331に嵌め込まれ、芯体6331の軸線方向に沿って上下方向に移動自在になっている。
【0038】
乱れ検知センサ12は、芯体6331の雄ねじ部の基端部に取り付けられた取付片の先端部に設けられており、被検知体6332のリング6332bを検知することができるセンサである。尚、乱れ検知センサ12の検知位置は、適宜設定することができるが、通常時において、リング6332bより上方となるように設定する。また、乱れ検知センサ12は、検知結果に基づいて瓶群の整列状態が乱れていると判定する判定部を備える。
【0039】
このような構成の枠体6は、上下に移動自在な枠体移動手段7に枠本体61が取り付けられることによって搬送方向に移動可能となっている。即ち、枠体6は、上下方向及び搬送方向に移動自在であり、具体的には、枠体6は、搬入コンベア2の上面と搬出コンベア3の上面との間で上下方向に移動自在であり、且つ、搬入コンベア2の下流端部と搬出コンベア3の上流端部との間で搬送方向に移動自在となっている。
【0040】
傾き抑制部材8は、図6(A)及び(B)に示すように、板状体であり、瓶Bの上部が挿通される挿通孔81が各瓶Bの整列位置に対応して設けられている。具体的には、傾き抑制部材8は、瓶群の上面全域に拡がる板状体であり、瓶群の整列状態に対応して縦千鳥状になるように挿通孔81が形成されている。挿通孔81は、瓶Bの上部の径よりも大きい径となるように形成されており、下側の周縁部は面取りされている。また、傾き抑制部材8には、取付部63に対応した位置に切込み82が形成されている。具体的には、図2に示すように、切込み82は芯体6331の設置位置に対応して設けられており、切込み幅が芯体6331の中央部の径よりも大きく且つ鍔部6331aの径よりも小さくなるように形成されている。尚、傾き抑制部材8の上面には、補強用のリブ83が適宜設けられている。また、傾き抑制部材8の材質は、半透明や不透明の材質、例えば塩化ビニル等であってもよいが、透明の材質、例えばポリカーボネイト等であれば傾き抑制部材8を介して容易に瓶群の整列状態を確認することができるので好ましい。
【0041】
このような傾き抑制部材8は、枠体6に設けられている。具体的には、傾き抑制部材8は、図4に示すように、囲い体62の上方に設けられており、取付部63と係合することによって枠体6と接続されている。より詳細には、図5(A)に示すように、芯体6331の中央部が傾き抑制部材8の切込み82に嵌め合って芯体6331の鍔部6331aが傾き抑制部材8に引っ掛かることによって枠体6に着脱自在に取り付けられている。
【0042】
押圧部材9は、図7(A)及び(B)に示すように、板状体であり、周縁部にて瓶Bを押圧する押圧孔91が各瓶Bの整列位置に対応して設けられている。具体的には、押圧部材9は、瓶群の上面全域に拡がる板状体であり、搬送方向の長さは傾き抑制部材8の搬送方向の長さと略等しく、搬送方向と直交する方向の長さは傾き抑制部材8の搬送方向と直交する方向の長さより小さい。また押圧部材9には、瓶群の整列状態に対応して縦千鳥状になるように押圧孔91が形成されている。押圧孔91は、瓶Bの肩部の径に略等しい径となるように形成されており、挿通孔81の径よりも大きい径の孔である。尚、押圧孔91の下側の周縁部は面取りされている。また、押圧部材9には、取付部63に対応した位置に切込み92が形成されている。具体的には、切込み92は芯体6331の設置位置に対応して設けられており、芯体6331の鍔部6331aの径よりも大きくなるように形成されている。尚、押圧部材9の材質は、半透明や不透明の材質、例えば塩化ビニル等であってもよいが、透明の材質、例えばポリカーボネイト等であれば押圧部材9を介して容易に瓶群の整列状態を確認することができるので好ましい。
【0043】
このような押圧部材9は、枠体6に設けられている。具体的には、押圧部材9は、傾き抑制部材8に連結手段13により連結されることによって枠体6に設けられている。本実施形態では、図4に示すように、押圧部材9は、囲い体62の上方であって傾き抑制部材8の下側に配置され、傾き抑制部材8に連結手段13により連結されている。尚、本実施形態における連結手段13は、図9(A)に示すように、上下両側に雌ねじ部が形成された樹脂円柱体と樹脂円柱体の雌ねじ部に螺合可能な締結部材とを備えており、樹脂円柱体をその軸線方向を上下方向にして傾き抑制部材8と押圧部材9との間に適宜介在させて、締結部材にて傾き抑制部材8と押圧部材9とをそれぞれ締付けることによって、傾き抑制部材8に押圧部材9を連結している。
【0044】
続いて、上記構成の段積み装置1を用いた場合の瓶群移載方法について図8(A)及び(B)を参酌しつつ説明する。
まず、複数の瓶Bを瓶群のうちの一部である小瓶群を形成しつつ搬入コンベア本体21の上面に載せて搬送する。そして、ストッパー22を下方に回動させて閉状態として、ストッパー22によって小瓶群の搬送を停止する。続けて、上流側から別の小瓶群を搬送し、ストッパー22の設置位置において複数の瓶Bが所定の整列状態に並べられた瓶群を形成する。
【0045】
その後、ストッパー22を上方に回動させて開状態とし、瓶群を搬入コンベア本体21によって搬送する。ここで、瓶群が減速センサ23の設置位置に搬送されてくると、減速センサ23が瓶群を検知して、その検知結果に基づいて搬入コンベア本体21の搬送速度が減速され、更に、瓶群が停止センサ24の設置位置に搬送されてくると、停止センサ24が瓶群を検知して、その検知結果に基づいて搬入コンベア本体21の搬送が停止される。こうして、瓶群は、搬入コンベア2の下流端部にて停止される。
【0046】
次に、枠体6を上下方向に移動させて搬入コンベア2の下流端部で停止状態となっている瓶群よりも上方に移動させると共に搬送方向に移動させて瓶群の上方に移動させ、囲い体62が瓶群の中央部又は下部に対応するように、枠体6を下降させて瓶群を囲み、囲い体62の枠形状を収縮させて瓶群を形成する各瓶Bの整列位置を保持する。尚、囲い体62は、瓶群を狭持するのではなく、各瓶Bの整列位置がずれないように規制するものである。
【0047】
ここで、枠体6には囲い体62の上方に傾き抑制部材8と押圧部材9とが接続されているので、枠体6の下降に伴って傾き抑制部材8と押圧部材9とが下降する。そして、傾き抑制部材8と押圧部材9とは、傾き抑制部材8が各瓶Bの口部に対応し、押圧部材9が各瓶Bの肩部に対応するように設けられる。具体的には、挿通孔81には瓶Bが口部まで挿通し、挿通孔81の周縁部と瓶Bの口部表面とは、全周に亘って離間している。一方、押圧孔91には瓶Bが肩部まで挿通し、押圧孔91の周縁部は、その下側が全周に亘って瓶Bの肩部表面に当接して瓶Bを下方に押圧している。尚、瓶Bの口部とは瓶Bの上端部の開口部であり、瓶Bの肩部とは瓶Bの太さが細い部分から太い部分へ移り変わる傾斜の緩い部分である。このようにして、傾き抑制部材8は、瓶群を形成する各瓶Bの上部同士の間の隙間に設けられ、押圧部材9は、各瓶Bを下方へ向けて押圧するように設けられる。本実施形態では、傾き抑制部材8は、各瓶Bの口部同士の間の隙間略全域に亘るように設けられ、押圧部材9は、瓶Bの肩部同士の間の隙間略全域に亘るように設けられる。
【0048】
尚、枠体6を下降させる途中で、瓶Bの口部が傾き抑制部材8の挿通孔81或いは押圧部材9の押圧孔91を挿通せずに当接した場合には、枠体6は下降し続けるのに対して、傾き抑制部材8は下降しなくなる。つまり、傾き抑制部材8は、図5(B)に示すように、芯体6331に対し相対的に上側に移動することとなる。そうすると、傾き抑制部材8は、被検知体6332に当接してその下降を阻害する。つまり、傾き抑制部材8は、被検知体6332を芯体6331に対し相対的に上側に押し上げることとなる。そして、被検知体6332のリング6332bが乱れ検知センサ12の検知位置に達すると、乱れ検知センサ12はリング6332bを検知し、その検知結果に基づいて判定部は瓶群の整列状態が乱れていると判定し、枠体6の下降を停止すると共に警報器等を作動させる。このような構成であると、各瓶Bの整列位置が乱れていることを即座に検知することができ、また、傾き抑制部材8が瓶Bの口部に当接することによって瓶Bが損傷・破損するのを防止することができる。
【0049】
他方、載台5を搬入コンベア2上面の高さに対応するように上下に移動させる。具体的には、載台5の上面を搬入コンベア2の上面のよりも若干下側(例えば5mm程度下側)となるように移動させる。
【0050】
次に、図8(A)に示すように、瓶群を枠体6にて囲った状態で、しかも各瓶Bの上部同士の間の隙間に傾き抑制部材8を設けた状態で、更に押圧部材9にて各瓶Bを下方へ向けて押圧した状態で、搬入コンベア2(第1台)から載台5(第2台)に瓶群を移載する。具体的には、枠体6を搬送方向下流側に移動させることによって枠体6にて瓶群を押して搬入コンベア2の上面を摺動させ、搬入コンベア2の搬送方向(瓶群の摺動方向)下流側であって搬入コンベア2の上面よりも下側に位置する載台5の上面へと瓶群を移載する。尚、この場合(瓶群が搬入コンベア2から載台5に移載される場合)には、第1台として搬入コンベア2が、第2台として載台5がそれぞれ機能する。
【0051】
次に、図8(B)に示すように、載台5の上面が搬出コンベア3に設置されているパレットP(或いは既にパレットP上に積載されている瓶群の上に敷設されたシートS)の上面よりも上側(例えば、5mm程度上側)となるように、瓶群が移載された載台5を枠体6と共に上下に移動させる。
【0052】
そして、瓶群を枠体6にて囲った状態で、しかも各瓶Bの上部同士の間の隙間に傾き抑制部材8を設けた状態で、更に押圧部材9にて各瓶Bを下方へ向けて押圧した状態で、載台5(第1台)から搬出コンベア3に設置されたパレットP(第2台)の上面に瓶群を移載する。具体的には、枠体6を搬送方向下流側に移動させることによって枠体6にて瓶群を押して載台5の上面を摺動させて、搬送方向(瓶群の摺動方向)下流側であって載台5の上面よりも下側に位置するパレットPの上面へと瓶群を移載する。尚、この場合(瓶群が載台5から搬出コンベア3に設置されたパレットPに移載される場合)には、第1台として載台5が、第2台として搬入コンベア2に設置されたパレットPがそれぞれ機能する。また、パレットP上に既に瓶群が移載されている場合には、第2台として既にパレットP上に積載されている瓶群の上に敷設されたシートSが機能する。
【0053】
以上のような構成の瓶群移載装置としての段積み装置1及び瓶群移載方法にあっては、瓶群を形成する各瓶Bの上部同士の間の隙間に瓶Bの傾きを抑制するための傾き抑制部材8が設けられた状態で瓶群を移載するので、搬入コンベア2と載台5との境界、或いは、載台5と搬出コンベア3との境界において瓶Bが傾いた場合に、瓶Bが傾く途中で挿通孔81の周縁部に当接するので瓶Bの傾きが小さくなる。その結果、傾いた瓶Bはもとの姿勢に復帰して移載されることとなる。よって、瓶群は、その軸線を上下方向とした整列姿勢を維持して移載され、例えば複数の瓶群を上下に積み重ねた場合などにも瓶Bが傷付いたり破損したりするのを防止することができる。
【0054】
また、傾き抑制部材8は板状体であるので、一度の作業で各瓶Bの上部同士の間の隙間に傾き抑制部材8を設けることができる。また、傾き抑制部材8は、瓶Bの口部が挿通孔81に挿通されるので、瓶Bのあらゆる方向の傾きを抑制することができる。また、瓶Bが傾いた場合に大きく変位する瓶Bの口部に傾き抑制部材8を設けているので、効果的に瓶Bの傾きを抑制することができる。
【0055】
更に、傾き抑制部材8と押圧部材9とは透明であるので、傾き抑制部材8と押圧部材9とを介して容易に瓶群の整列状態を確認することができる。
【0056】
また更に、傾き抑制部材8と押圧部材9とは枠体6に設けられているので、瓶群を枠体6にて囲うと同時に傾き抑制部材8と押圧部材9とを各瓶Bの上部同士の間の隙間に設けることができる。
【0057】
また、従来の瓶群移載装置にあっては、瓶群を移載する際には、瓶群を形成する瓶Bがその摺動方向上流側の瓶Bに押されて上流側の瓶Bと下流側の瓶Bとで挟まれた状態となっているので、瓶群を移載するときに、瓶Bが浮き上がって固定された跳ね上がり状態となることがある。しかし、本実施形態にかかる瓶群移載装置及び瓶群移載方法にあっては、押圧部材9を設けて各瓶Bを下方へ向けて押圧した状態で移載しているので、瓶群の跳ね上がり現象を防止することができる。
【0058】
更に、押圧部材9は傾斜が緩い各瓶Bの肩部を下方へ向けて押圧するので、押圧力が有効に作用し瓶群の跳ね上がりを効果的に防止することができ、併せて、瓶Bの傾きもより効果的に抑制できる。更に、押圧部材9が瓶Bの口部に触れないので衛生的である。
【0059】
更に、押圧部材9は板状体であるので、一度の作業で押圧部材9を設けて各瓶Bを押圧することができる。また、押圧部材9は押圧孔91の周縁部にて瓶Bを押圧するので、瓶Bに対し押圧力が均一に作用して効果的に瓶Bの跳ね上がりを防止することができる。
【0060】
尚、本実施形態では、傾き抑制部材8が挿通孔81を有する板状体である場合について説明したが、これに限られず、例えば、搬送方向と直交する方向に搬入コンベア2の全幅に亘って設けられ、その方向の瓶B列同士の間の隙間ごとに設けられる複数の棒状体である場合や、各瓶Bに対して個別に設けられる各々別体のものであっても良い。或いは、搬送方向に伸びる縦棒と縦棒に直行するように伸びる横棒とが、格子状に交差して形成されたものであっても良い。
【0061】
また、本実施形態では、押圧部材9が押圧孔91を有する板状体である場合について説明したが、これに限られず、例えば、各瓶Bの上端縁(口部の上端縁)を押圧する押圧孔91を有しない板状体である場合や、搬送方向と直交する方向の瓶B列の搬送方向上流側及び下流側に設けられる一対の棒状体である場合であっても良い。
【0062】
更に、本実施形態では、傾き抑制部材8が瓶Bの口部に対応するように配置されている場合について説明したが、これに限られず、例えば、瓶Bの上部の中途部分に配置した場合でも良い。
【0063】
また更に、本実施形態では、瓶Bの形状が上部の径が中央部及び下部の径より細く、中央部から下部にかけてその径が徐々に細くなっている場合について説明したが、これに限られず、例えば、図9(B)に示すように、上部の径が中央部及び下部の径より細く、中央部から下部にかけてその径が徐々に太くなっているような形状であっても良く、或いは、瓶Bの下部の径が最も大きい径であって、下部から中央部にかけて徐々に径が小さくなり、中央部から肩部にかけて徐々に大きくなり、肩部を介して口部が形成されているような形状であっても良い。
【0064】
図9(B)に示す瓶形状の場合、傾き抑制部材8と押圧部材9とは一体である。具体的には、挿通孔81を有する板状体の傾き抑制部材8と押圧孔91を有する板状体の押圧部材9とを上下に重ねて厚板状に一体としている。尚、挿通孔81を有する板状体の傾き抑制部材8と孔を有さない板状体の押圧部材9とを上下に重ねて厚板状に一体とすることもできる。
【0065】
また、傾き抑制部材8と押圧部材9との上下の位置関係は、どちらが上側に配置されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施形態に係る瓶群移載装置としての段積み装置を示す斜視図。
【図2】同段積み装置の枠体及び載台の設置状態を示す概略図。
【図3】枠体の正面図。
【図4】図3のP−P線断面図。
【図5】(A)は通常時の傾き抑制部材の取付状態を示す拡大図、(B)は乱れ検知センサが検知する様子を示す拡大図。
【図6】(A)は傾き抑制部材を示す正面図、(B)は挿通孔の断面拡大図。
【図7】(A)は押圧部材を示す正面図、(B)は押圧孔の断面拡大図。
【図8】(A)は搬入コンベアから載台へ瓶群を移載する様子を示す概略図、(B)は載台から搬出コンベアへ瓶群を移載する様子を示す概略図。
【図9】(A)は本実施形態における瓶群移載装置の傾き抑制部材及び押圧部材の配置状態を示す断面拡大図、(B)は他の実施形態における瓶群移載装置の傾き抑制部材及び押圧部材の配置状態を示す断面拡大図。
【符号の説明】
【0067】
1…段積み装置、2…搬入コンベア、3…搬出コンベア、4…レール状支柱、5…載台、6…枠体、7…枠体移動手段、8…傾き抑制部材、9…押圧部材、10…パレット供給手段、11…シート供給手段、12…乱れ検知センサ、13…連結手段、21…搬入コンベア本体、22…ストッパー、23…減速センサ、24…停止センサ、61…枠本体、62…囲い体、63…取付部、71…ガイドレール、81…挿通孔、83…リブ、91…押圧孔、111…シート台、112…アーム、611…フレーム枠、612…補強体、621…可動プレート、631…突出片、632…ブロック、633…取付本体、6331…芯体、6332…被検知体、B…瓶、P…パレット、S…シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶を各瓶の軸線方向が上下方向となり且つ各瓶の中央部又は下部が互いに接するように瓶を載せるための第1台の上で整列させた瓶群を、各瓶の整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲った状態で瓶群を押して第1台の上を摺動させることによって、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台に瓶群を移載する瓶群移載方法において、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に瓶の傾きを抑制するための傾き抑制部材を設けた状態で瓶群を移載することを特徴とする瓶群移載方法。
【請求項2】
傾き抑制部材を各瓶の口部同士の間の隙間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の瓶群移載方法。
【請求項3】
各瓶を下方へ向けて押圧した状態で移載することを特徴とする請求項1又は2に記載の瓶群移載方法。
【請求項4】
各瓶の肩部を下方へ向けて押圧することを特徴とする請求項3に記載の瓶群移載方法。
【請求項5】
傾き抑制部材を設ける際に傾き抑制部材を瓶群の上方から下降させ、下降途中で傾き抑制部材が瓶の口部に当接した場合に、瓶群の整列状態が乱れていると判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の瓶群移載方法。
【請求項6】
中央部又は下部の太さが上部の太さより太い複数の瓶を各瓶の軸線方向が上下方向となり且つ各瓶の中央部又は下部が互いに接するように整列させた瓶群が上面を摺動する第1台と、各瓶の整列位置を保持するように瓶群の中央部又は下部の周囲を囲う枠体と、枠体を移動させる枠体移動手段と、第1台よりも瓶群の摺動方向下流側であって第1台よりも下側に配置された第2台とを備え、枠体を枠体移動手段にて移動させることによって、枠体が囲う瓶群を、第1台の上を摺動させて第1台から第2台に移載する瓶群移載装置において、瓶群を形成する各瓶の上部同士の間の隙間に設けられ瓶の傾きを抑制する傾き抑制部材を備えることを特徴とする瓶群移載装置。
【請求項7】
傾き抑制部材は、板状体であり、瓶の上部が挿通される挿通孔が各瓶の整列位置に対応して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の瓶群移載装置。
【請求項8】
傾き抑制部材は、透明であることを特徴とする請求項6又は7に記載の瓶群移載装置。
【請求項9】
傾き抑制部材は、枠体に設けられていることを特徴とする請求項6乃至8に記載の瓶群移載装置。
【請求項10】
傾き抑制部材は瓶群を形成する各瓶の口部に対応して配置されることを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の瓶群移載装置。
【請求項11】
各瓶を下方へ向けて押圧する押圧部材を備えることを特徴とする請求項6乃至10の何れかに記載の瓶群移載装置。
【請求項12】
押圧部材は、板状体であり、周縁部にて瓶を押圧する押圧孔が各瓶の整列位置に対応して設けられていることを特徴とする請求項11に記載の瓶群移載装置。
【請求項13】
押圧部材は、透明であることを特徴とする請求項11又は12に記載の瓶群移載装置。
【請求項14】
押圧部材は、枠体に設けられていることを特徴とする請求項11乃至13の何れかに又は8に記載の瓶群移載装置。
【請求項15】
押圧部材は、各瓶の肩部に対応して配置されることを特徴とする請求項11乃至14の何れかに記載の瓶群移載装置。
【請求項16】
瓶群の上方から下降されることによって各瓶の摺動方向下流側に設けられる傾き抑制部材と、傾き抑制部材が瓶群を形成する瓶の口部に当接したことを検知する乱れ検知センサと、乱れ検知センサが傾き抑制部材と瓶の口部との当接を検知した場合に、瓶群の整列状態が乱れていると判定する判定部とを備えることを特徴とする請求項6乃至15の何れかに記載の瓶群移載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−246221(P2007−246221A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−72492(P2006−72492)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000178826)日本山村硝子株式会社 (140)
【Fターム(参考)】