説明

生ごみ処理装置

【課題】微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にして、分解処理が不十分となる状態を回避あるいは回復できる生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】微生物担体26を内蔵し生ごみ27を処理する微生物分解処理部21と、攪拌手段23と、乾燥空気を供給する送風手段36と、送風手段36からの空気を加熱する加熱手段38と、制御部42と、送風手段36と加熱手段38に指令を送る手動の温風スイッチ44とを備え、手動により送風手段36と加熱手段38を強制的に運転する構成とした。これによって、温風を強制的に送り、微生物担体を通常より早く乾かしたり、温度を上げたり、湿度を下げたり、微生物担体に酸素の供給を増やしたりすることが可能となり、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に家庭の台所で発生する生ごみを減量および減容させる生ごみ処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、微生物が生ごみを分解する方式の生ごみ処理装置はよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この生ごみ処理装置は、図6に示すように、微生物(好気性)の生息場所となるおがくずや未分解の処理物などの微生物担体1を入れた微生物分解槽2と、投入された生ごみ3と微生物担体1とを混合、攪拌するための回転攪拌棒4およびその駆動装置5を有し、投入された生ごみ3を微生物により最終的には二酸化炭素と水などに分解し、生ごみ3を減量および減容するようになっている。そして、微生物分解槽2内の温度を適正に保つための加熱手段6、酸素(空気)を供給するための換気ファン7と吸気口8、それらの制御を行う制御部(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ごみ3を分解し減量および減容する。
【0004】
また、微生物分解槽2の上部には乾燥室9が設けられ、この乾燥室9は回転可能なプレート10で仕切られている。乾燥室9には、吸気ファン11を有する吸気口12が設けられると共に、排気ファン13を有する排気口14が設けられている。そして、この吸気ファン11からの空気を加熱する加熱ヒータ15が設けられている。なお、プレート10上の生ごみ重量を重量センサ16で検出するものである。
【0005】
以上のように構成された生ごみ処理装置の動作を説明する。
【0006】
微生物が生ごみ3を分解する方式の生ごみ処理装置は、この微生物を生息させ、活性化させるための環境を作る必要がある。その一つは、微生物が多く生息でき増殖するための場所づくりであり、そのための微生物担体1には、おがくずのような木片チップ、多孔質のプラスチック片などが用いられている。二つ目は、微生物による分解に必要な条件である酸素(空気)を微生物担体1に供給することであり、回転攪拌棒4の攪拌作用により実現している。三つ目は、適度の湿度を確保維持することであり、乾燥しすぎの状態では、微生物は生存できないし、水分の多い状態でも分解の能力が低下する。そして、四つ目は、適度の温度を維持することであり、温度が高すぎると微生物は生存できないし、低すぎると著しく活性が低下する。
【0007】
この適度の温度と湿度を確保するために、上記生ごみ処理装置は、まず、生ごみ3が乾燥室9に投入されると、吸気ファン11の吸引作用により吸気口12から外部空気を吸引してこれを加熱ヒータ15により加熱し、乾燥室9に投入された生ごみ3を乾燥する。次に、重量センサ16が生ごみ3の乾燥状態、すなわち減量を検知すると、プレート10を回転して、乾燥した生ごみ3を微生物分解槽2内に落下させる。続いて、落下した生ごみ3を回転攪拌棒4の攪拌作用により微生物担体1と十分に混合させ、微生物分解を始める。
【0008】
その際、生ごみ3の表面が乾いているので、生ごみ3自身や生ごみ3と微生物担体1の絡み付きが抑制でき、生ごみ3や微生物担体1の小粒化が防止できる。他方、制御部が加熱手段6の加熱量と換気ファン7の換気能力を調整して微生物担体1の水分を一定に保っている。すなわち、水分の多い生ごみ3が乾燥室9に投入された場合でも、事前に生ごみ3をある程度乾燥し、かつ、加熱手段6による加熱と換気ファン7の換気によって微生物担体1の水分調整を行い、適度の湿度となるようにしていた。
【特許文献1】特開平9−29211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の構成では、乾燥室9あるいは微生物担体1を含めた微生物分解槽2内の環境について、投入される生ごみ3の水分量や種類に合わせて乾燥条件や微生物の活性化を考慮して制御を変更したり、機器を使用し始める初期段階に微生物の増殖を促すための特別の制御を実施したりしていない。この結果、微生物にとっての環境が悪化して分解処理が不十分になるという課題を有していた。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にして、分解処理が不十分となる状態を回避あるいは回復できる生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理装置は、微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、送風手段と加熱手段に運転する指令を送る手動の温風スイッチとを備え、手動により前記温風スイッチに入力されると、送風手段と加熱手段を強制的に運転する構成としたものである。
【0012】
これによって、温風スイッチに入力がなされて、温風を強制的に送ることにより、微生物担体を通常より早く乾かしたり、微生物担体の温度を上げたり、湿度を下げたり、微生物担体に空気すなわち酸素の供給を増やしたりすることが可能となり、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の生ごみ処理装置は、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にして、分解処理が不十分となる状態を回避あるいは回復することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
第1の発明は、微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、送風手段と加熱手段に運転する指令を送る手動の温風スイッチとを備え、手動により前記温風スイッチに入力されると、送風手段と加熱手段を強制的に運転する生ごみ処理装置とすることにより、温風スイッチに入力がなされて、温風を強制的に送って、微生物担体を通常より早く乾かしたり、微生物担体の温度を上げたり、湿度を下げたり、微生物担体に空気すなわち酸素の供給を増やしたりすることが可能となり、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にすることができる。
【0015】
第2の発明は、特に、第1の発明において、温風スイッチによる温風温度を調整する調整手段を設けたことにより、例えば、外気温が低く装置内も冷えている場合、微生物の活動が鈍く微生物担体からの水分の蒸発量も減少するため、強制温風の温度を高く調整すると、装置内の温度を速く上昇させて通常設定温度より高く維持することとなり、微生物の活性と微生物担体からの蒸発量を回復することができる。
【0016】
第3の発明は、特に、第1の発明において、温風スイッチによる温風量を調整する調整手段を設けたことにより、例えば、微生物担体が分解処理により酸欠状態に陥っている場合、強制温風の風量を多く調整すると、微生物担体に酸素を供給して、好気性雰囲気に包むこととなり、微生物の活性を回復して臭気の発生を抑えることができる。
【0017】
第4の発明は、特に、第1の発明において、温風スイッチによる温風発生時間を調整する調整手段を設けたことにより、例えば、微生物担体の含水率が非常に高い場合、強制温風の発生時間を長く調整すると、大幅な消費電力増加によるランニングコストや手段大型化による製造コストのアップをもたらすことなく、微生物担体の含水率を下げることとなり、微生物の活性を回復することができる。
【0018】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、温風スイッチによる温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段を設けたことにより、強制温風の温度、風量、発生時間が表示手段によって表示されることとなり、微生物がより働きやすい環境にするための適切な温風条件かどうかを確認することができる。
【0019】
第6の発明は、特に、第1の発明において、微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風温度を調整手段により調整することにより、例えば、投入された生ごみの温度が低い場合、自動的に発生させる温風の温度を高く調整すると、生ごみの温度を速く上昇させることとなり、微生物担体の温度低下による微生物の活性低下を回避することができる。
【0020】
第7の発明は、特に、第1の発明において、微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風量を調整手段により調整することにより、例えば、投入された生ごみの蛋白質分が多いなど、分解処理が速く進んで微生物担体が酸欠状態に陥りそうな場合、自動的に発生させる温風の風量を多く調整すると、微生物担体に酸素を供給して、好気性雰囲気に包むこととなり、微生物の活性低下を回避して臭気の発生を抑えることができる。
【0021】
第8の発明は、特に、第1の発明において、微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風発生時間を調整手段により調整することにより、例えば、投入された生ごみの水分量が多い場合、自動的に発生させる温風の発生時間を長く調整すると、大幅な消費電力増加によるランニングコストや手段大型化による製造コストのアップをもたらすことなく、通常より多量の事前乾燥を行うこととなり、微生物担体の含水率上昇による微生物の活性低下を回避することができる。
【0022】
第9の発明は、特に、第6〜第8のいずれか1つの発明において、事前乾燥部による温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段を設けたことにより、生ごみ投入後の自動送風の温度、風量、発生時間が表示手段によって表示されることとなり、微生物がより働きやすい環境にするための適切な温風条件かどうかを確認することができる。
【0023】
第10の発明は、特に、第2〜第4、第6〜第8のいずれか1つの発明において、調整手段は、手動の温風スイッチによる温風発生中は手動温風の調整手段として作用し、事前乾燥部による温風発生中は事前乾燥の調整手段として作用するように1つで兼ねるようにしたことにより、微生物をより働きやすい環境にするために設ける前記両調整手段の機能を同一箇所に集約することとなり、機器にコンパクトに配備することができる。
【0024】
第11の発明は、特に、第10の発明において、調整手段は手動温風用と事前乾燥用とに切り替えを手動で任意に行えるようにしたことにより、必要時に、切り替え動作を行うこととなり、前記両温風条件の調整を各温風発生時以外でも可能とできる。
【0025】
第12の発明は、特に、第5または第9の発明において、表示手段は、手動の温風スイッチによる温風発生中は手動温風条件の表示手段として作用し、事前乾燥部による温風発生中は事前乾燥条件の表示手段として作用するように1つで兼ねるようにしたことにより、微生物が働きやすい環境かを判断するための確認手段として設ける前記両表示手段の機能を同一箇所に集約することとなり、機器にコンパクトに配備することができる。
【0026】
第13の発明は、特に、第12の発明において、表示手段は、温風手動条件用と事前乾燥条件用とに切り替えを手動で任意に行えるようにしたことにより、必要時に、切り替え動作を行うこととなり、前記両条件の表示を各温風発生時以外でも可能とできる。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1における生ごみ処理装置を示すものである。
【0029】
図1、図2に示すように、本実施の形態における生ごみ処理装置は、微生物担体26を内蔵し生ごみ27を微生物により分解させる微生物分解処理部21と、生ごみ27を攪拌する攪拌手段23と、微生物分解処理部26内に乾燥用の空気を供給する送風手段36と、送風手段36からの空気を加熱する加熱手段38と、攪拌手段23、送風手段36、加熱手段38を制御する制御部42と、送風手段36と加熱手段38に運転する指令を送る手動の温風スイッチ44とを備えている。そして、手動により温風スイッチ44に入力されると、送風手段36と加熱手段38が強制的に運転されるものである。
【0030】
微生物分解処理部21は、有底状の微生物分解槽22を有し、その中に攪拌手段23を設けて構成されている。攪拌手段23は、回転攪拌棒24と駆動装置25とから構成されている。微生物担体26は、微生物分解槽22に内に蓄えられたおがくずや未分解の処理物などからなり、微生物の生息場所である。回転攪拌棒24は投入された生ごみ27と微生物担体26とを混合・攪拌し、微生物担体26に酸素(空気)を供給する。微生物分解槽22内を加熱する槽加熱手段28は、微生物分解槽22の下部に設けてある。
【0031】
微生物分解槽22の上面に設けた蓋29は、生ごみ27を投入する際に開閉するものであり、ヒンジ29aを介して回動自在としてある。蓋29の開閉を検知する蓋開閉検知部33は、例えば、磁石とリードスイッチとで構成してある。
【0032】
微生物分解処理部21の側面上部に設けられた、排気手段30は、換気ファン31と排気口32とから構成されている。また、送風乾燥処理部34は、空気室35に空気を送り込むターボファンなどからなる送風手段36と、空気室35内の空気を加熱する電気ヒータなどからなる加熱手段38と、空気室35から微生物分解処理部21に温風を噴出する空気噴出口37とから構成されている。
【0033】
温度検知手段39と湿度検知手段40は送風手段36の入口に取付けられ、外気の温度と相対湿度を検出する。含水率検知手段41は微生物分解槽22の外面に設けられ、例えば、温度センサにより微生物分解槽22内における微生物担体26の単位時間あたりの温度変化を捉えて含水率を検知する構成としてある。
【0034】
制御部42は、蓋開閉検知部33、温度検知手段39、湿度検知手段40、含水率検知手段41、操作パネル43(図3)からの出力に基づいて、攪拌手段23、槽加熱手段28、換気ファン31、送風手段36、加熱手段38を制御するように構成してある。
【0035】
図3において、操作パネル43は、既述の温風スイッチ44、温風スイッチ44による温風の温度・風量・発生時間を調整する各調整手段45〜47、それに対応する各表示手段48〜50、切り替えスイッチ51、および手動ランプ52、自動ランプ53を有している。温風スイッチ44は、手動指示により、送風手段36と加熱手段38を強制的に運転し送風乾燥処理部34から強制的に温風を発生させるスイッチである。切り替えスイッチ51は、前記調整手段45〜47および表示手段48〜50が温風スイッチ44に対して、あるいは後述の事前乾燥部に対してかを切り替えるスイッチである。
【0036】
以上のように構成された生ごみ処理装置において、以下、その動作を説明する。
【0037】
まず、電源プラグをコンセントに接続、あるいは電源スイッチをONして電力が供給されると、制御部42に通電され、換気ファン31が運転を開始する。外部から取り込まれた空気が送風手段36から空気室35を通り空気噴出口37から微生物分解処理部21の上部に流入する。続いて、この空気は換気ファン31の排気作用により排気口32から外部へ排気される。すなわち、微生物分解処理部21の上部をほぼ連続的に換気する。なお、この換気ファン31は電源プラグをコンセントに接続、あるいは電源スイッチをONにしている間中回転しつづけるが、必要に応じて蓋29を開いたときは停止するようにしてもよいものである。
【0038】
次に、使用者(所有者または維持管理者または保守点検者)が、外気温が低い、換気ファン31による排気臭気が強い、外気湿度が高いなど、微生物担体26の微生物が働きにくい状況(環境)であると判断した場合、分解処理が充分になるよう装置内の環境を改善して微生物の活性を回復するため、温風スイッチ44を押して、手動の強制温風を送る。生ごみ27の投入時であってもなくてもかまわない。
【0039】
温風スイッチ44が押されると、制御部42が、送風手段36と加熱手段38を、所定の温風の条件、温度・風量・時間(例えば、初期値として、30℃・300L/min・3時間)を実現するように、入力調整しながら駆動することにより、送風乾燥処理部34から微生物分解処理部21内に温風が送られる。送られた温風は内部を巡ったあと排気口32より排気される。同時に、この強制温風送風時用に設定された所定の時間間隔・回転数など(例えば、30分間隔・6回転/2分)にて、攪拌手段23が運転される。微生物担体26は温風の接触と攪拌による相乗効果で少しずつ環境が改善されていく。所定の時間が経過した時点で、温風は自動的に停止する。
【0040】
温風スイッチ44による温風の温度・風量・時間は、それぞれ表示手段48〜50に表示され、確認することができる。表示期間は温風発生時のみでも装置へ電力供給中でもかまわない。
【0041】
使用者は、環境の程度により、温風の条件を上記の所定条件から変更することができる。変更は、調整手段45〜47のUP(図3の+ボタン)/DOWN(図3の−ボタン)により、表示手段48〜50を確認しながら行う。例えば、UP/DOWN1回の操作により、2℃・50L/min・30分ずつ変更する。また、例えば、変更した内容を制御部42に記憶させて次回に参照、利用してもよい。方法としては、温風スイッチ44を1回押せば前回の記憶内容が反映され、2回押せば前記所定の条件に戻るなどが考えられる。
【0042】
環境改善を個別に説明する。まず、外気温が低い場合、微生物担体26は、微生物分解槽22の壁面近傍では槽加熱手段28により所定温度(例えば30℃)に維持されるが、全体的には均等に充分加熱されず、微生物の活性が低下している。そこで、調整手段45により昇温された温風(例えば、40℃)を送ることにより、攪拌による効果とあわせて、微生物担体26を全体に均等加熱できる。その結果、主に昇温と、加えて水分蒸発量増加の作用により、微生物の活性を回復できる。
【0043】
逆に、温度の高い生ごみ27が投入された場合には、温風の温度を下げる(例えば、大気温度以下の調整で自動的に加熱手段28への入力が無しとなる)ことで、微生物の活性を回復できる。
【0044】
次に、排気臭気が強い場合、微生物の分解処理により微生物担体26が酸欠状態になり、微生物の活性が低下している。そこで、調整手段46により増量された温風(例えば、400L/min)を送ることにより、攪拌による効果とあわせて、酸素を供給し微生物の活性を回復する。風量増量によりわずかであるが臭気を薄める効果もある。
【0045】
次に、外気湿度が高い場合、微生物担体26の含水率が好ましいとされる20〜40%より高くなり、微生物の活性が低下している。そこで、調整手段47により延長された温風(例えば、4時間)を送ることにより、攪拌による効果とあわせて、微生物担体26の含水率を下げ、微生物の活性を回復できる。
【0046】
逆に、微生物担体26の含水率が極端に低い場合には、温風の風量・時間を減らすあるいはゼロにする、すなわち温風スイッチ44自体を利用しないことが望ましい。
【0047】
以上のように、本実施の形態においては、送風手段36と加熱手段38に運転する指令を送る手動の温風スイッチ44を備え、温風スイッチ44の入力で、送風手段36と加熱手段38を強制的に運転することにより、微生物担体26を通常より早く乾燥させたり、微生物分解処理部21の温度を上げたり、湿度を下げたり、微生物担体26に空気、すなわち酸素の供給を増やしたりすることとなり、装置内を微生物がより働きやすい環境にして分解処理が不充分となる状態を回復することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、温風スイッチ44による温風温度を調整する調整手段45を設けて、外気温が低く装置内も冷えている場合、微生物の活動が鈍く微生物担体26からの水分の蒸発量も減少するため、強制温風の温度を高く調整することにより、装置内の温度を速く上昇させて通常設定温度より高く維持することとなり、微生物の活性と微生物担体26からの蒸発量を回復することができる。
【0049】
また、本実施の形態では、温風スイッチ44による温風量を調整する調整手段46を設けて、微生物担体が分解処理により酸欠状態に陥っている場合、強制温風の風量を多く調整することにより、微生物担体26に酸素を供給して、好気性雰囲気に包むこととなり、微生物の活性を回復して臭気の発生を抑えることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、温風スイッチ44による温風発生時間を調整する調整手段47を設けて、微生物担体26の含水率が非常に高い場合、強制温風の発生時間を長く調整することにより、大幅な消費電力増加によるランニングコストや手段大型化による製造コストのアップをもたらすことなく、微生物担体26の含水率を下げることとなり、微生物の活性を回復することができる。
【0051】
また、本実施の形態では、温風スイッチ44による温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段48〜50を設けることにより、強制温風の温度、風量、発生時間が表示手段48〜50によって表示されることとなり、微生物がより働きやすい環境にするための適切な温風条件かどうかを確認することができる。
【0052】
なお、微生物担体26の昇温、酸素供給、乾燥を、温風スイッチ44による温風条件のそれぞれ温度、風量、時間に個別に対応させて説明したが、実際には、昇温に対して温度の影響は大きいが、風量や時間も起因するものであり、酸素供給や乾燥も同様である。すなわち、温風条件の複合的な要因で微生物担体26に複合的な効果をもたらすものである。よって、調整手段45〜47による調整を行わず、温風スイッチ44のみによる所定条件の温風でも、定性的傾向が矛盾しない限り、上述の全効果をある程度期待できるものである。
【0053】
また、温風スイッチ44を用いた方がよい場面(場合)は、上述の状況に限定するものではない。また、温風スイッチ44を、投入された生ごみ27を乾燥させる目的で用いてもよい。また、温風スイッチ44を、微生物の活性低下が生じる前に回避する目的で用いてもよい。また、発生する温風の条件は発生時間中一定であると限定するものではない。また、本実施の形態は、機器を使用し始める初期段階に微生物の増殖を促すための装置としても有効である。
【0054】
(実施の形態2)
次に、図4、図5に基づき、本発明の実施の形態2における生ごみ処理装置について説明する。実施の形態1と生ごみ処理装置の基本構成は同一であるのでその説明は省略する。
【0055】
本実施の形態においては、微生物分解処理部21に生ごみが投入されると、送風手段36と加熱手段38を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段23の駆動を禁止する事前乾燥部54(図4)を設け、事前乾燥部54による温風温度を調整手段45で調整するようにしたものである。
【0056】
また、事前乾燥部54による温風量を調整手段46で調整するようにしたものである。また、事前乾燥部54による温風発生時間を調整手段47で調整するようにしたものである。
【0057】
また、事前乾燥部54による温風の温度、風量、発生時間を表示する事前乾燥条件を表示手段48〜50で表示するようにしたものである。
【0058】
次に、図4に基づき、本実施の形態における生ごみ処理装置の動作を説明する。
【0059】
まず、換気ファン31が運転を開始する(S1)。次に、生ごみ27を微生物分解処理部21に投入するために蓋29を開けると、制御部42は、蓋開閉検知部33からの出力で蓋29が開いたことを検知する(S2)。また、温度検知手段39と湿度検知手段40は外気の温度と相対湿度を確認する(S3)。確認された温度と湿度から、送風手段36と加熱手段38を制御して送風乾燥処理部34から発生させる温風の条件、すなわち事前乾燥部54による温度・風量・時間が、制御部42に記憶されているデータテーブルより決定される(S4)。そして、制御部42は攪拌手段23の駆動装置25の駆動を禁止する(S5)。次に、生ごみ27が微生物分解処理部21に投入された後、蓋29を閉めると、制御部42は蓋開閉検知部33からの出力で蓋29が閉じられたことを検知する(S6)。送風手段36と加熱手段38の順に運転を開始し(S7)、決定された温風の条件を実現するように入力調整しながら運転される。
【0060】
攪拌手段23の駆動装置25の駆動を禁止し続けている期間、生ごみ27は微生物担体26の上表面に留まっており、送風手段36から空気室35に送り込まれた空気は、加熱手段38で加熱されて、空気噴出口37から微生物分解処理部21、特に、微生物担体26の表面に留まっている生ごみ27に向かって噴出する。噴出されたこの温風は生ごみ27の上部から下部に通り抜け、微生物担体26に衝突後、生ごみ27の側部から生ごみ27の外へ出て排気口32から排気される。これは従来例における乾燥室の機能を微生物分解処理部21が兼ねているので、この部分で機器の簡素化・コンパクト化が図られている。
【0061】
この状態のまま上記で決定した所定の乾燥期間が経過する(S8)と、加熱手段38と送風手段36の順に運転を停止し(S9)、攪拌手段23を間欠的(例えば、90分間隔)に駆動装置25を介して通常の攪拌時間(例えば、2分間)駆動する(S10)。他方、微生物担体26を所定の温度(例えば、30℃程度)に維持するように、槽加熱手段28のON/OFF制御を開始する。回転攪拌棒24が乾燥した生ごみ27と微生物担体26とを混合し(通常攪拌)、微生物による分解処理が開始され継続されていく。
【0062】
乾燥期間(S8)による乾燥が、制御部42の事前乾燥部54による事前乾燥である。この自動的に温風が送風される事前乾燥により、投入された生ごみ27の水分を蒸発させ、ある程度の減量をするので、微生物の分解処理への負担を軽減できる。
【0063】
上記制御部42で決定された(S4)温風の条件、温度・風量・時間は、それぞれ表示手段48〜50に表示され、確認することができる。表示期間は基本的に事前乾燥中とする。
【0064】
使用者は、投入する生ごみ27の状態によって、事前乾燥部54による温風の条件を変更することができる。変更は、調整手段45〜47のUP(図3の+ボタン)/DOWN(図3の−ボタン)により、表示手段48〜50を確認しながら行う。さらに、例えば、変更した内容を制御部42に記憶させて次回に参照、利用してもよい。これは、生ごみ27を投入時に蓋29を通常通り1回開閉すれば、(S4)のようにデータテーブルにより決定し、変則的動作ではあるが1回の生ごみ27の投入時に蓋29を2回開閉すると前回の記憶内容が反映されるなどである。
【0065】
投入する生ごみ27の状態による、調整手段45〜47の使い分けを個別に説明する。まず、投入された生ごみの温度が低い場合、調整手段45で、事前乾燥による温風の温度を高く調整することにより、生ごみの温度を速く上昇させることとなり、微生物担体26の温度低下による微生物の活性低下を回避する。
【0066】
逆に、温度の高い生ごみ27が投入された場合には、温風の温度を下げる(例えば、大気温度以下の調整で自動的に加熱手段28への入力が無しとなる)ことで、微生物の活性を安定化する。
【0067】
投入された生ごみの蛋白質分が多いなど、分解処理が速く進んで微生物担体26が酸欠状態に陥りそうな場合、調整手段46で、事前乾燥による温風の風量を高く調整することにより、微生物担体26に酸素を供給して、好気性雰囲気に包むこととなり、微生物の活性低下を回避する。
【0068】
投入された生ごみの水分量が多い場合、調整手段47で、事前乾燥による温風の発生時間を長く調整することにより、大幅な消費電力増加によるランニングコストや手段大型化による製造コストのアップをもたらすことなく、通常より多量の事前乾燥を行うこととなり、微生物担体の含水率上昇による微生物の活性低下を回避する。
【0069】
逆に、微生物担体26の含水率が極端に低い場合や、投入する生ごみ27自体の臭いが強いときには、温風の風量・時間を減らすあるいはゼロにする、すなわち事前乾燥そのものを行わないことが望ましい。
【0070】
なお、図5に生ごみ処理装置のタイミングチャートを示している。
【0071】
以上のように、本発明の実施の形態においては、微生物分解処理部21に生ごみが投入されると、送風手段36と加熱手段38を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段23の駆動を禁止する事前乾燥部54を設け、事前乾燥部54による温風温度を調整する調整手段45により、投入された生ごみ27の温度が低い場合、自動的に発生させる温風の温度を高く調整すると、生ごみ27の温度を速く上昇させることとなり、微生物担体26の温度低下による微生物の活性低下を回避することができる。
【0072】
また、本発明の実施の形態では、微生物分解処理部21に生ごみが投入されると、送風手段36と加熱手段38を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段23の駆動を禁止する事前乾燥部54を設け、事前乾燥部54による温風量を調整する調整手段46により、投入された生ごみ27の蛋白質分が多いなど、分解処理が速く進んで微生物担体26が酸欠状態に陥りそうな場合、自動的に発生させる温風の風量を高く調整すると、微生物担体26に酸素を供給して、好気性雰囲気に包むこととなり、微生物の活性低下を回避して臭気の発生を抑えることができる。
【0073】
また、本発明の実施の形態では、微生物分解処理部21に生ごみが投入されると、送風手段36と加熱手段38を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段23の駆動を禁止する事前乾燥部54を設け、事前乾燥部54による温風発生時間を調整する調整手段47により、投入された生ごみの水分量が多い場合、自動的に発生させる温風の発生時間を長く調整すると、大幅な消費電力増加によるランニングコストや手段大型化による製造コストのアップをもたらすことなく、通常より多量の事前乾燥を行うこととなり、微生物担体26の含水率上昇による微生物の活性低下を回避することができる。
【0074】
また、本発明の実施の形態では、事前乾燥部54による温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段48〜50を設けることにより、生ごみ投入後の自動送風の温度、風量、発生時間が表示手段48〜50によって表示されることとなり、微生物がより働きやすい環境にするための適切な温風条件かどうかを確認することができる。
【0075】
なお、投入される生ごみ27の状態や種類によって、事前乾燥部54による温風条件のそれぞれ温度・風量・時間に個別に対応させて説明したが、実施の形態1と同様、実際には、温風条件の複合的な要因で複合的な効果をもたらすものである。よって、調整手段45〜47による調整を行わない事前乾燥による温風でも、定性的傾向が矛盾しない限り、上述の全効果をある程度期待できるものである。
【0076】
また、本実施の形態である事前乾燥による温風条件の調整を、微生物の活性低下を回復するために用いてもよい。また、発生する温風の条件は発生時間中、一定に限定するものではない。また、本実施の形態は、機器を使用し始める初期段階に微生物の増殖を促すための装置としても有効である。また、実施の形態1の温風スイッチ44による温風も同様であるが、温風発生を緊急停止する何らかの手段を設けておいてもよい。
【0077】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における生ごみ処理装置について説明する。
【0078】
本実施の形態においては、図3に示すように、蓋29の上面に配置された操作パネル43は、手動で強制的に温風を発生させる温風スイッチ44、温風の温度・風量・発生時間の各条件を調整する調整手段45〜47、同各条件を表示する表示手段48〜50を配している。加えて、調整手段45〜47と表示手段48〜50がともに強制温風であることを示す手動ランプ52、同じく、ともに事前乾燥部54であることを示す自動ランプ53、これらを切り替える切り替えスイッチ51を配している。
【0079】
以上のように構成された操作パネル43について、以下その作用を説明する。
【0080】
温風スイッチ44を押すことにより温風を発生させることは、実施の形態1と同じである。切り替えスイッチ51は押されるごとに、調整手段45〜47が、手動温風調整手段と事前乾燥調整手段に切り替わり、かつ同時に、表示手段48〜50が、手動温風条件表示手段と事前乾燥条件表示手段に切り替わるものである。どちらに切り替わっているかは、手動ランプ52と自動ランプ53のどちらが点灯しているかで確認する。
【0081】
ただし、温風スイッチ44による温風発生開始時には手動ランプ52が点灯状態、事前乾燥開始時には自動ランプ53が点灯状態と自動的に切り替わるものである。
【0082】
以上のように、本実施の形態においては、調整手段45〜47が手動温風調整手段と事前乾燥調整手段を、加えて、表示手段48〜50が手動温風条件表示手段と事前乾燥条件表示を1つでそれぞれ兼ねている。すなわち、温風スイッチ44による温風発生中は調整手段45〜47が手動温風調整手段、表示手段48〜50が手動温風条件表示手段として作用し、事前乾燥部54による温風発生中は調整手段45〜47が事前乾燥調整手段、表示手段48〜50が事前乾燥条件表示手段として作用する。これにより、微生物をより働きやすい環境にするよう調整し確認するために設ける、両調整手段および両表示手段の機能を、同一箇所に集約することとなり、機器にコンパクトに配備することができる。
【0083】
また、本実施の形態では、切り替えスイッチ51を設けることにより、上述の調整手段45〜47と表示手段48〜50の、手動と自動の切り替えを行うこととなり、前記両条件の調整と確認を各温風発生時以外でも可能とできる。
【0084】
なお、この操作パネル43は、蓋29の上面に配備した状態で説明しているが、使用頻度が少ないと考えて外観上目立ちにくい箇所に設けてもよいし、利便性を考慮して装置本体から切り離す遠隔操作パネルとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0085】
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理装置は、微生物分解処理部の環境を微生物がより働きやすい状態にして、分解処理が不十分となる状態を回避あるいは回復することができるので、家庭、レストラン、各種施設の食堂から排出される厨芥を処理する安定して使用できる機器として有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施の形態1〜3における生ごみ処理装置の断面図
【図2】同生ごみ処理装置の平断面図
【図3】同生ごみ処理装置の操作パネルを示す平面図
【図4】本発明の実施の形態2における生ごみ処理装置のフローチャート
【図5】同生ごみ処理装置のタイミングチャート
【図6】従来の生ごみ処理装置の断面図
【符号の説明】
【0087】
21 微生物分解処理部
23 攪拌手段
26 微生物担体
27 生ごみ
36 送風手段
38 加熱手段
42 制御部
44 温風スイッチ
45〜47 調整手段
48〜50 表示手段
51 切り替えスイッチ
54 事前乾燥部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、送風手段と加熱手段に運転する指令を送る手動の温風スイッチとを備え、手動により前記温風スイッチに入力されると、送風手段と加熱手段を強制的に運転する生ごみ処理装置。
【請求項2】
温風スイッチによる温風温度を調整する調整手段を設けた請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項3】
温風スイッチによる温風量を調整する調整手段を設けた請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項4】
温風スイッチによる温風発生時間を調整する調整手段を設けた請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項5】
温風スイッチによる温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
【請求項6】
微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風温度を調整手段により調整する請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項7】
微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風量を調整手段により調整する請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項8】
微生物分解処理部に生ごみが投入されると、送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間、攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を設け、前記事前乾燥部による温風発生時間を調整手段により調整する請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項9】
事前乾燥部による温風の温度、風量、発生時間を表示する表示手段を設けた請求項6〜8のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
【請求項10】
調整手段は、手動の温風スイッチによる温風発生中は手動温風の調整手段として作用し、事前乾燥部による温風発生中は事前乾燥の調整手段として作用するように1つで兼ねるようにした請求項2〜4、6〜8のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
【請求項11】
調整手段は手動温風用と事前乾燥用とに切り替えを手動で任意に行えるようにした請求項10に記載の生ごみ処理装置。
【請求項12】
表示手段は、手動の温風スイッチによる温風発生中は手動温風条件の表示手段として作用し、事前乾燥部による温風発生中は事前乾燥条件の表示手段として作用するように1つで兼ねるようにした請求項5または9に記載の生ごみ処理装置。
【請求項13】
表示手段は、温風手動条件用と事前乾燥条件用とに切り替えを手動で任意に行えるようにした請求項12に記載の生ごみ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−159146(P2006−159146A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−357841(P2004−357841)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】