説明

生塵処理装置

【課題】 家庭等の調理場から発生する各種生塵を、生塵攪拌具を内装するコンポスタに投入する都度、生塵攪拌具のハンドルを人手で往復回転して攪拌処理する、構造が簡単で、保守、管理の容易な生塵処理装置を、低コストで提供する。
【構造】 コンポスタ10内に、下部に起立状態確保手段100を備える起立ガイド軸101を配し、該起立ガイド軸101の上部に、下部に放射状攪拌板115を備える中空軸111を往復回転及び昇降可能に設け、前記中空軸111の頂部に、コンポスタ10の頂部開口16を介してハンドル軸42の下部を、係止ピン45により係脱可能に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は生塵処理装置、殊に、例えば、併用する裁頭円錐状又は多角錘状、若しくは筒状のコンポスタ(生塵処理槽)内に投入される、一般家庭、その他の調理場等から繰返し排出される野菜類、魚介類、肉類、残飯類等の各種生塵を、人手により攪拌具を往復回転及び、必要に応じて適度に昇降させることにより、新鮮な酸素を含む空気をむらなく接触させて、当該生塵の醗酵を促進しながら処理する一方、当該生塵の攪拌終了後、ハンドルを前記中空軸の頂部から外して適所に保管し、次回の攪拌、処理に備える生塵処理装置であって、構造が簡単で、何人にも容易に取り扱え、しかも、既存のコンポスタを含む、裁頭円錐状又は多角錘状若しくは筒状コンポスタの併用による生塵処理であるから、処理する生塵から臭気の発生や、虫の発生を招く恐れの少ない生塵処理装置を低コストで提供でき、しかも、3ないし4の概ね板状に分割して、コンパクトに梱包、収納でき、搬送、保管を容易に行える生塵処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の生塵の攪拌、処理装置としては、裁頭円錐状又は多角錐状若しくは筒状のコンポスタ内に、各種調理場から随時排出される野菜類、魚介類、肉類、残飯類等の各種生塵を投入し、当該裁頭円錐状又は多角錘状若しくは筒状コンポスタの頂部開口から、適時、スコップ又はフォーク等を人手で挿入して攪拌し、又は、当該筒状コンポスタの側壁に設けた回転刃により切断して、当該生塵の攪拌、醗酵、肥料化を促進する生塵攪拌、処理装置、例えば、東京都中央区の東洋テルミー株式会社製、コンポスタが知られている。このものは、裁頭円錐状コンポスタの基部を地面に僅かに埋め込むようにし、その頂部開口の蓋を外して開放し、当該頂部開口から各種生塵を投入した後、開口を蓋で閉塞し、適時蓋を外して開放した頂部開口からスコップ、又はフォークを人手で挿入し、当該コンポスタ内に投入された各種生塵を攪拌し、その醗酵を促進させるもので、コンポスタの頂部開口を、蓋により常時閉塞して臭気漏れを防止するものである。
【0003】
また、宮城県仙台市のアイリスオーヤマ株式会社製のエコメイトと称される生塵処理装置も知られている。このエコメイトは、頂部開口を開放して筒状コンポスタ内に投入した生塵を、筒状コンポスタの側壁に設けた水平軸内側の回転刃を、水平軸外側のハンドルにより回転させて切断、攪拌して、その醗酵を促進させるもので、常時は角筒状コンポスタの頂部開口を蓋で閉塞して臭気漏れを防ぐものである。
【0004】
さらに、特開平9−24358号公報には、攪拌羽根を無くして安全性を高める生塵処理装置であって、小動力でバイオチップを均一に攪拌し、摩擦劣化を少なくするため、生塵を分解処理する木質チップを装填する処理槽の底部を攪拌ベルトで構成し、攪拌ベルトを当該処理槽の側面に沿って、配設された複数の回転軸に巻き掛け、当該回転ベルトの回転により、木質チップを攪拌ベルト上から処理槽の側面に沿ってせり上がらせる状態と、競り上がった木質チップを自重により攪拌ベルト上に落下させる状態の繰返しにより、木質チップを均一に攪拌、処理する生塵処理装置が記載される。
【0005】
特開平10−151434号公報には、醗酵槽内の微生物と、有機廃棄物とを攪拌し、醗酵分解する家庭用生塵処理機を改良して、設置面積を大きくすること無く、処理容量の大きな生塵処理機を提供するため、高さ方向の略中央部の周側部に、生塵の投入口を供える立型円筒形状の醗酵槽内に、筒状攪拌室壁内で回転するらせん状攪拌板を設け、らせん状攪拌板を回転させて、内容物の生塵を上昇、攪拌する立型生塵処理装置が記載される。
【従来技術における解決課題】
【0006】
前記コンポスタは、裁頭円錐状コンポスタを、生塵処理に好適な日当り、排水性の良好な適所の地面に載置して、その基部を僅かに埋設、安定させた後、この裁頭円錐状コンポスタ内にその頂部開口から投入した野菜類、魚介類、肉類、残飯類等の各種生塵を、当該裁頭円錐状コンポスタの頂部開口から、使用者がスコップ又はフォークを把持、挿入して攪拌し、醗酵を促進させるもので、スコップ又はフォークを把持し、裁頭円錐状コンポスタの頂部開口から挿入して、生塵を攪拌する操作に大きな労力と時間を要する外、当該生塵に攪拌むらが発生し易く、しかも、生塵攪拌時に、開放された頂部開口から生塵臭気の発散される嫌いがあった。
【0007】
また、前記エコメイトは、角筒状コンポスタの側壁中央部に設けた水平軸内側の回転刃を、側壁外側のハンドルで往復回転させ、角筒状コンポスタ内に投入した生塵を切断、攪拌して、その醗酵を促進させるもので、角筒状コンポスタ内に投入された生塵のうち、当該回転刃の回転軌跡内に位置するものは切断、攪拌されるものの、当該切断刃の下移転軌跡から離れる位置に投入された生塵は、回転刃の回転に伴って、当該回転刃の回転軌跡内に移動するものは別として、そうでない生塵は切断、攪拌されず、例えば、当該角筒状コンポスタの、切断刃から離れる側壁面近傍に投入された生塵は、当該角筒状コンポスタの頂部開口を開放して、手作業等、何らかの手段により、前記回転刃の回転軌跡内に移動させない限り、その醗酵に長い時間が掛かり、その手なおし作業が面倒で、時間がかかる外、相応の危険発生を伴う嫌いがあり、しかも、その間に角筒状コンポスタの開放された頂部開口から、臭気漏れを招く嫌いがあった。
【0008】
なお、従来のコンポスタ内に投入した生塵の攪拌は、例えば、当該コンポスタの開放された頂部開口から挿入したスコップ、或いは農作業用のフォーク等によりするのが通常であって、その攪拌作業が面倒であり、しかも、当該生塵を満遍なく攪拌するのにかなりの労力を要する嫌いがあった。また、既製のコンポスタはかなり先細り状に構成されるものが多く、係る先細り状頂部を備える既製コンポスタの頂部開口から、スコップ等を挿入するのが面倒で、狭い頂部開口を介して、当該コンポスタ内に投入された生塵をスコップ等で攪拌するには、かなりの困難を伴う嫌いがあった。
【0009】
また、特開平9−24358号公報記載の生塵処理用攪拌装置にあっては、攪拌羽根を無くしたことにより、相応の安全性を期待できるとともに、バイオチップの均一化には好適なものとしても、攪拌ベルト設置に基く設置コスト高や、当該攪拌ベルトの駆動力確保に伴う維持、管理費が嵩み、通常の家庭用生塵処理装置には適さない。
【0010】
特開平10−151435号公報記載の縦型醗酵生塵処理機は、縦型醗酵処理槽内の微生物と、有機廃棄物とを攪拌し、醗酵分解する家庭用生塵処理機を改良して、設置面積を大きくすること無く、処理容量の大きい縦型醗酵生塵処理機が提供されるため、大量の生塵を攪拌処理できるものの、当該攪拌槽内に攪拌室壁付き回転らせん状攪拌板を設ける複雑な構造で、コスト高を招き、一般家庭用生塵処理装置としては、なお、馴染み難さが残る嫌いがあった。本発明者(出願人)は、係る従来例に、なお残る課題を解決する生塵処理装置として、先に、特願2005−111368号を提案した。この提案により、当該出願の明細書、図面記載のような作用、効果を期待できるものの、本件発明者はその後の検討により、前掲発明における起立(垂直状)ガイド軸の起立状態確保手段をより単純化すると共に、その攪拌具を簡易な構造とすることにより、その操作を一層容易にし、しかも、一層ローコストで提供できる、以下に述べるような生塵処理装置を発明した。
【0011】
この発明は、前記コンポスタ、エコメイトや、特開平9−24358号公報、特開平10−151435号公報記載のような、従来の生塵の攪拌、処理装置に残る課題に着目してなされたもので、一般家庭から繰返し排出される生塵の攪拌、処理に好適で、既存の裁頭円錐状又は多角錘状、若しくは筒状又は多角筒状生塵処理槽にも適用でき、当該生塵処理槽内に投入された生塵を、人手のみによる攪拌具の往復回転と昇降により、当該生塵に新鮮な空気を充分接触させながら、攪拌して醗酵を促進させて生塵の温度を上昇させ、臭気や虫の発生を抑制することができるもので、構造及び取り扱いが簡単、容易で、任意の箇所に設置でき、適度な大きさの裁頭円錐状又は裁頭多角錘状若しくは筒状又は多角筒状コンポスタの併用により、当該裁頭円錐状又は裁頭多角錘状コンポスタ、若しくは筒状又は多角筒状コンポスタの内側に配した、当該生塵処理装置の起立ガイド軸の起立状態確保手段を備える生塵攪拌具により、当該生塵処理装置の起立ガイド軸の起立状態確保手段を備える生塵攪拌具の垂直中空基軸から起立する起立ガイド軸、又は当該起立ガイド軸に、回転可能に設けた攪拌具の中空軸頂部に、適時ハンドル軸の下部を係止ピンにより連結し、該ハンドルにより攪拌具を往復回転させながら昇降させることにより、裁頭円錐状又は裁頭多角錘状、若しくは筒状又は多角筒状コンポスタ内に投入された生塵を適度に切断しながら、空気を接触させるように攪拌することにより、生塵の温度を上昇させて醗酵、分解を促進し、臭気や虫の発生を抑制できる生塵攪拌装置を提供する。
【課題の解決手段】
【0012】
この発明は、前記のような従来例に残る課題を解決するため、適宜高さの裁頭円錐状又は裁頭多角錐状、若しくは円筒状又は多角筒状のコンポスタ10内に、下部に起立状態確保手段20、100、100A、130を備える、適宜高さの起立ガイド軸26、101、101A、131を配し、該起立ガイド軸26、101、101A、131の上部に、生塵攪拌具30、110を備える中空軸31、111を、回転可能又は回転及び昇降可能に設けると共に、該中空軸31、111の頂部に、ハンドル40の下部を、係止手段45により係脱可能に連結した生塵処理装置である。
【0013】
また、前記生塵攪拌具110を、前記中空軸111の下部周りから放射状に伸びる攪拌板115にするとともに、該攪拌板115をその回転方向に適度に捻回させ、かつ、当該攪拌板115の回転方向前後縁の一側又は両側に切断刃116、117を構成したものであり、また、前記起立ガイド軸101、101A、131)の起立状態確保手段(100、100A、130を、当該起立ガイド軸(101、101A、131)の下部に適宜形状の金属板、硬質プラスチック板105、105A)又はコンクリート板(130)中央部の穴106、106A、137に取り付けて構成したものである。
【0014】
さらに、前記起立ガイド軸101、101Aの下部を、当該起立ガイド軸101、101Aの下部に設けた、角形又は円形等の適宜形状の鉄板又は硬質プラスチック板105、105Aの下面を越えて、その下方へ適度に突出させたものである。
【発明の作用】
【0015】
請求項1の発明によれば、適宜高さの裁頭円錐状又は裁頭多角錐状、若しくは円筒状又は多角筒状のコンポスタ10内に、下部に起立状態確保手段20、100、100A、130を備える、適宜高さの起立ガイド軸26、101、101A、131を配し、該起立ガイド軸26、101、101A、131の上部に、生塵攪拌具30、110を備える中空軸31、111を、回転可能又は回転及び昇降可能にしたことにより、当該中空軸31、111の下部に設けた生塵攪拌具30、110により、当該コンポスタ10内に投入された生塵を攪拌し、その醗酵を促進させる。なお、当該コンポスタに最初に投入する生塵の場合には、土壌を適量混ぜながら投入することにより、土壌中に混在する酵母による生ごみの発酵が、一層促進される。然る後、ハンドル40と攪拌具30、110の中空軸31、111頂部との連結を解除して、ハンドル40を攪拌具30、110の中空軸31、111頂部から引き抜いて適所に保管する一方、コンポスタ10の頂部開口に蓋17をして、当該生塵の醗酵を促進し、当該生塵処置装置ZA、ZB、ZCのコンポスタ10への次回の生塵の投入、攪拌、処理に備える。
【0016】
ハンドル40による攪拌具30、110の往復回転、昇降等による生塵の攪拌、処理をする際、起立ガイド軸26、101、101A、131等に攪拌具30、110の操作状態における反力等が掛かっても、攪拌具30の中空軸31が、支持台20の垂直リング状板21、垂直放射状アーム24、垂直中空基軸22により下部を取り付けた起立ガイド軸26により、また、攪拌具110の中空軸111が起立ガイド軸101、131により、角板105、円板105A、コンクリート板136付起立ガイド軸101、101A、131等の起立状態確保手段100、101A、130により、それぞれの起立状態が確保されることにより、当該生塵処理装置ZA、ZB、ZCの正常な攪拌、処理を継続する。
【0017】
請求項2の発明によれば、生塵攪拌具110を、中空軸111の下部周りから放射状に伸びる攪拌板115として構成するとともに、該攪拌板115をその回転方向に適度に捻回させたことにより、攪拌具の構造が簡単となる外、仮に、コンポスタ10内に長大な生塵が投入されても、無理なく裁断し、攪拌して、スムーズに処理する。
【0018】
請求項3の発明によれば、起立ガイド軸101の下部を、適宜形状の金属板、硬質プラスチック板105、105Aの中央部の穴106、106Aに取り付けることにより、起立ガイド軸101、101A、131の起立状態が、当該起立ガイド軸101、101A、131の下部に設けた 適度な硬度、強度、重量、広さを備える適宜形状の金属板、硬質プラスチック板(起立状態確保手段)により確保される。また、起立ガイド軸131の下部を、適宜形状、取分け角形コンクリート板131の中央部の穴137に取り付けること、即ち、当該コンクリート板を、例えば、通路又は庭等の角形敷石の中央部に穴を明けることにより、この発明のコンクリート板として使用できる等、この生塵処理装置を一層低コストで提供できる。
【0019】
請求項4の発明によれば、起立ガイド軸101の下部を、当該起立ガイド軸101の下部に設けた、角形又は円形等の適宜形状の、鉄板、ステンレス版、銅版、アルミ板当の金属板、又は硬質プラスチック板105、105A等の下面を越えて、その下方へ適度に突出させたことにより、起立ガイド軸101、101Aの下部の、当該生塵処理装置配設領域への位置決めを容易にし、しかも、その打ち込みを、家庭の主婦でも無理なく容易にできる。
【実施態様】
【0020】
以下、この発明に係る生塵処理装置の第1〜3実施態様ZA〜ZCを、添付の図1〜13を参照して説明する。なお、本発明はコンポスタ10及びハンドル40の構造特定自体を要件とするものではないので、ここでは、第1〜第3実施態様ZA、ZB、ZCのコンポスタ10及びハンドル40を共通構造のものとして、したがって、同一名称、同一符号を用いて略示した。また、第2実施態様と第3実施態様の生塵攪拌具110も同一構造のものとして、同一名称、同一符号を用いて略示した。
【第1実施態様】
【0021】
図1はこの発明に係る生塵処理装置の第1実施態様ZAの正面説明図で、図1では縦断したコンポスタ10の輪郭を実線で略示した。図2はハンドル40の縦断説明図で、中空ハンドル軸42下部の位置決めピン46による、中空軸31の頂部への取付け部を、同図2における中空ハンドル軸42下部の位相を90°ずらして、別図で同時に略示した。図3は下部に起立ガイド軸25の起立状態確保手段としての垂直リング状板21、中空基軸22、係止穴23、垂直放射状アーム24を備える中空基軸22の中空穴に下部が挿入され、スプリングピン付係止ピン25により係止、支承された起立ガイド軸26の正面図、図4は同起立状態確保手段を備える起立ガイド軸26の平面説明図である。なお、第1実施態様の生塵処理装置ZAは、概ね、裁頭円錐状コンポスタ10、起立ガイド軸26の起立状態確保手段としての支持台20、起立ガイド軸26、生塵攪拌具30、ハンドル40部分により構成される。
【0022】
図1〜4において、11は裁頭円錐状コンポスタ10の上部、12は裁頭円錐状コンポスタ10の基部、13は裁頭円錐状コンポスタ10の頂部、14は裁頭円錐状コンポスタ10の段部、15は裁頭円錐状コンポスタ10の基部開口、16は裁頭円錐状コンポスタ10の頂部開口、17は裁頭円錐状コンポスタ10の頂部開口16の蓋である。なお、このコンポスタ10自体は従来のコンポスタと共通する。また、コンポスタ10は、図示例のような裁頭円錐状コンポスタ10として構成する外、図示しないが、例えば、裁頭多角錐状コンポスタを始め、円筒状コンポスタ、多角筒状コンポスタとして構成することもできる。
【0023】
(支持台) 20は攪拌具30の起立ガイド軸26の支持台で、支持台20は起立ガイド軸26の起立状態確保手段として構成される。21は垂直リング状板、22は垂直リング状板21の中心に位置する中空基軸で、垂直リング状板21の内側と中空基軸22外側が垂直放射状アーム24により図4のような十字状(4枚の垂直放射状)アームにより連結される。26は基部を中空基軸22に挿入し、中空基軸22の係止穴23にスプリングピン付係止ピン25を挿入して、起立状態を確保した起立ガイド軸である。なお、垂直リング状板21の内側と中空基軸22の外側を連結する垂直放射状アーム24は、図4のような十字状に構成する外、図示しないが3枚の垂直放射状(Y字状)アーム、6枚の垂直放射状アーム、8枚の垂直放射状(米字状)アームとして構成することもでき、何れも、ほぼ同様な起立ガイド軸26の起立状態確保機能を奏する。
【0024】
(生塵攪拌具) 第1実施態様ZAの生塵攪拌具30の支持台20は、適度な直径、例えば、50〜100cm程度の垂直リング状板21の内側と、当該垂直リング状板21中央部の垂直中空基軸22の外側を、複数の垂直放射状アーム24で連結され、その高さは、例えば、5〜10cm程度、全体として薄い円盤状をなすものとして構成される。支持台20はこの生塵処理装置ZAを配設するのに好適な場所の地面Gに水平状に置かれ、その垂直中空基軸22の頂部及びその内側を除き、当該支持台20全体が砂、土などに概ね埋設され、その自重と、砂、土による埋設により、当該支持台20の配設箇所からの移動と、その傾斜等の姿勢変更をしないように設置される。支持台20の垂直中空基軸22から起立する垂直ガイド軸26に、垂直リング状板21の半径と同程度又はその半径を越えない回転半径の、攪拌フォーク37付き放射状アーム35を、下部に備える攪拌具30の中空軸31が、往復回転及び昇降可能に設けられる。
【0025】
(ハンドル) 40はT状のハンドルで、ハンドル40の中空ハンドル軸42の下部を、攪拌具30の中空軸31頂部に挿入し、係止ピン45により両者の係止状態を確保し、同中空軸31を、ハンドル40により往復回転駆動する。46は(中空)ハンドル軸42に設けた位置決めピンで、位置決めピン46は中空軸31頂部の凹部34に当接して、ハンド軸42の位置を規制する。44は係止ピン45の鎖で、鎖44の基部は止め具43によりハンドル軸42の適所に取付ける。
【0026】
(第1実施態様の作用) 生塵攪拌具30の中空軸31頂部から、係止ピン45を引き抜き、中空軸31頂部からハンドル40を引き抜いた生塵攪拌具30の、支持台20の垂直リング状板21外側に、小間隔Vを存してコンポスタ10の基部12を配し、支持台20の中空基軸22から起立する起立ガイド軸26に回転可能に設けた、攪拌具30の中空軸31の頂部に、ハンドル40の中空ハンドル軸41下部を、コンポスタ10の開放された頂部開口16を通して挿入する。その際、ハンドル軸42の位置決めピン46が、中空軸31頂部の凹部34に挿入されると衝突音が発生し、ハンドル軸42と中空軸31の穴33の方向及びその頂部からの高さと、ハンドル軸42の挿入穴47の位置及び方向が合致するように設けられ、係止ピン45を、係止孔33(中空軸31)、47(ハンドル軸42)を直視することなく挿入でき、両者の一体状連結を容易に、しかも、確実にする。
【0027】
この状態(ただし、ハンドル40を攪拌具30の中空軸31頂部から引き抜いてもよく、この場合には、ハンドル40を引き抜いた後の中空軸31頂部にヤップ39を被せる)、即ち、コンポスタ10内に、生塵攪拌具30を挿入した状態において、当該コンポスタ10内に、その頂部開口16から適時生塵を投入する。然る後、ハンドル40が中空軸31の頂部から引き抜かれている場合には、中空軸31の頂部からキャップ39を外して適所に保管し、ハンドル40のハンドル軸42下部を、中空軸31の頂部に挿入し、係止ピン45により両者を連結する。ハンドル40のアーム41で、ハンドル軸42を介して攪拌具30の中空軸31を、コンポスタ10の開放された頂部開口16の上側から往復回動させて生塵を攪拌する。その際、必要に応じて、ハンドル40を適度に昇降させることにより、攪拌具30を同時に昇降させて、生塵を一層むらなく、効率的に攪拌する。
【0028】
攪拌具30の中空軸31頂部に、ハンドル40の中空ハンドル軸41下部を、係止手段としての係止ピン45により、回転及び昇降駆動可能に連結し、また、係止ピン45の引き抜きにより、両者の係止、連結状態を解除し、ハンドル40を中空軸31頂部から引抜いて、適所に保管する。ハンドル軸42下部を引き抜いた、中空軸31の頂部にキャップ39を嵌め(図1の破線39参照)、ハンドル軸42の中空穴32の頂部開口をキャップ39で閉塞した後、コンポスタ10の頂部開口16を蓋17(図1の破線)で閉塞し、生塵の醗酵進行を待つ。
【0029】
攪拌具30の中空軸31内側と、支持台20の中空基軸22から起立する起立ガイド軸26とハンドル40の中空ハンドル軸42周りとの間に小間隔S、Sを確保し、併せて、中空軸31の下部外側からその軸方向に伸び、当該中空軸31の中空穴32に連通する中空穴35Aを備える中空アーム35に、当該中空アーム35周りの任意方向に開口する複数の空気抜き穴36を、例えば、約2〜3ミリの両者間の間隔を通して、中空ハンドル側、即ち、裁頭円錐状生塵処理槽11外側の新鮮な空気が、当該隙間を介して、攪拌具30の中空軸31から、中空アーム35の中空穴35Aを介して、空気抜き穴36から流出する外、当該攪拌具30の回転に基く遠心力により通気を積極的に流通させ、攪拌具30により攪拌される生塵の奥まで、空気を強制的に注入して発熱させ、温度を上げて、生塵の醗酵を促進する。
【0030】
起立ガイド軸26の下部を、支持台20の中空基軸22に係止ピン25で係脱可能に取付けるとともに、攪拌具30の放射状アーム35を、中空軸31下部外側からその左右両側に伸びる同一平面上に構成すれば、各部が同一平面状に位置するハンドル40と併せて、この生塵処理装置ZAを、概ね平板状に3分割(ただし、垂直中空軸22にピン付けされる垂直ガイド軸26の分割を起算すれば4分割)して、コンパクトに格納でき、搬送等を容易し、その取り扱いを容易にする。
【0031】
この生塵処理装置ZAの組立ては、支持台20を適所の地面G上に水平状に載せ、その垂直放射状アーム24を含めて当該支持台20全体を砂又は土中に略埋設、安定させた後、支持台20中心部の中空基軸22から起立する垂直ガイド軸26に、攪拌フォーク37付き攪拌具30の中空軸31を往復回転挿入し、その頂部にキャップ39を被せる。然る後、併用するコンポスタ10をその上から被せ、その基部12内側を支持台20の垂直リング状板21の外側に配して、概ね、図1のように組み付ける。その後、コンポスタ10の開放された頂部開口16から生塵を投入する。生塵攪拌具30の中空軸31頂部のキャップ39を外し、コンポスタ10の頂部開口16を介して、ハンドル軸42の下部を、同中空軸31の頂部に挿入し、係止ピン45により両者を係止し、ハンドル40により攪拌具30を往復回転と、必要に応じて昇降駆動可能に取付ける。然る後、ハンドル40により、コンポスタ10内においてフォーク37付き攪拌具30を往復回転させ、必要に応じて昇降させ、コンポスタ10内の全領域の生塵を攪拌、処理する。攪拌具30の往復回転により、放射状アーム35の中空孔35A内の空気が流通し、空気抜き孔36から放出され、生塵の奥まで積極的に注入され、その結果、生塵の温度が上昇して醗酵が促進される。生塵攪拌後、ハンドル40を攪拌具30の中空軸31頂部から、係止ピン45を抜いて引き抜き、適所に保管する一方、コンポスタ10の頂部開口16を蓋17で閉塞し、生塵の醗酵進行を待つ。
【0032】
生塵を攪拌するときだけ、裁頭円錐状のコンポスタ10の頂部開口16を開いてハンドル40のハンドル軸42下部を、コンポスタ10内の攪拌具30の中空軸31頂部に挿入し、係止ピン45で両者を係止させ、ハンドル40により攪拌具30を往復回転と、必要に応じて昇降させて、コンポスタ10内の生塵を回転と昇降させ、コンポスタ10内に投入された生塵を、その全領域にわたりむらなく、効率的に攪拌(なお、後述の第2、3実施態様ZB、ZCを対象にする場合には、その生塵攪拌具110の生塵攪拌板115による生塵の積極的裁断を含む)処理する。
【0033】
生塵の攪拌終了後、係止ピン45を抜いて、攪拌具30の中空軸31頂部から、ハンドル軸42を引き抜き、キャップ39で中空軸31の中空穴32頂部を閉塞し、引き抜いたハンドル40を適所に保管する一方、コンポスタ10の頂部開口16を蓋17で閉塞し、当該コンポスタ10内への虫等の侵入を阻止する。
【0034】
因みに、この生塵攪拌具(コンポスタ10を除く)の総重量は、攪拌容量が120〜200リットルの裁頭円錐状又は筒状コンポスタ10(なお、裁頭多角錐状コンポスタ若しくは筒状又は多角筒状コンポスタもほぼ同様)に好適なものとして、約5〜15kg程度に構成され、また、この生塵攪拌具を、支持台20、攪拌具30、ハンドル40を概ね3個(ただし、係止ピン25の引き抜きにより、垂直ガイド軸26を支持台20から分割した場合は4個)に分割し、分割した各部が嵩張らない、概ね平板状をなすように構成する。
【0035】
(第1実施態様の最適実施要領) 本件発明者の実験によれば、この発明の第1実施態様の生塵攪拌具30による、一般家庭の調理場から発生する通常の、各種生塵の最適攪拌要領として、生塵の水分を良く切り、それに適量の乾いた土、米ぬか、落ち葉、おがくず、籾殻くん炭等を一緒に入れて、生塵とともに攪拌する。
通常最初の3日間程度は、当該裁頭円錐状処理槽11に投入された生塵と土を、1日当り1回攪拌具30を往復回転させるとともに、適度に昇降させるように攪拌することにより、当該生塵の奥まで新鮮な空気を混入して、当該生塵中ないし当該生塵まわりの微生物の、当該生塵に対する働きを活性化させて、当該生塵の醗酵を促進して、その温度を上昇させ、虫の発生や、臭気の発生を抑制する。その後は、生塵醗酵の進行状態を見ながら、適量の米ぬか、落ち葉、おがくず、籾殻くん炭等を入れて生塵を攪拌する。然る後、3〜5日に1回程度生塵を、ハンドル40による攪拌具30の回転及び適度な昇降により攪拌し、当該生塵の醗酵を促進する。
【0036】
(ハンドルの変形例) この発明の生塵攪拌装置のハンドルは、第1実施態様ZAのT状の中空ハンドル40として構成する外、図示しないが、中実のT状ハンドル、端部に水平状頂部を備えるY状ハンドル、U状ハンドル等として構成することもできる。何れの形状のハンドルにおいても、夫々のハンドル軸部の長さを、前記第1実施態様ZAのハンドル40の、ハンドル軸42の長さLと同程度の長さにするとともに、当該ハンドル軸42の下部に、前記攪拌具30の中空軸31頂部への係止ピン45等による係止手段と同様な、係止構造を確保することにより、当該ハンドルにより攪拌具30を往復回転及び昇降駆動可能にし、これにより、夫々の形状自体の相違は別として、前記実施態様ZAのT状ハンドル40と略同様な攪拌作用をするものを提供する。
【0037】
また、生塵攪拌具30のコンポスタとしては、図示しないが、その横断面形が、例えば、4から8角形状の裁頭多角錐又は多角筒状のコンポスタとして構成し、係る裁頭多角錐状又は多角筒状コンポスタの内壁に当接しない、即ち、当該裁頭多角錐状又は多角筒状コンポスタの内壁に当接する円錐又は多角錐状コンポスタないし円筒又は多角筒状コンポスタと同径ないし、それよりやや小径の支持台、攪拌具等を備える、前記第1実施態様の生塵攪拌具30と、略同構造の生塵攪拌具を挿入することにより、前者と略同様な生塵処理装置を得られる。ただし、4から8角形(殊に、4から6角形)状の多角錐又は多角筒状コンポスタの場合、それらの角部に攪拌されない生塵の残留発生を防止するための適度な面取り等の対策を構ずるのがよい。
【0038】
(支持台の変形例) この生塵攪拌装置の支持台20は、その起立ガイド軸26の基部を、その起立中空基軸22に対して、起伏可能に軸支するとともに、その起立状態の確保可能な手段を、前記起立中空基軸22の上部と、当該起立ガイド軸との間に設けることにより、当該起立ガイド軸の起立状態を確保する外、必要に応じて、当該起立ガイド軸の起立状態確保手段の開放により、当該起立ガイド軸を略水平状に倒伏させて、その垂直リング状板21、垂直放射板24等と略同一面上に折畳み可能にし、前記ハンドル40を合わせて、この生塵攪拌装置全体を、略3分割してコンパクトに折畳み可能にすることにより、その保管、梱包、搬送等を一層容易にする。
【第2実施態様】
【0039】
次に、この発明に係る生塵処理装置の第2実施態様ZBを、図5〜10(ただし、図8は第2実施態様の、起立ガイド軸の起立状態確保手段の変形例)を参照して説明する。図5は第2実施態様ZBの模式正面図で、図5では説明の便宜上、攪拌具110の中空軸111の頂部に、ハンドル40のハンドル軸42下部を係止ピン45で係止させた状態を略示した。図6は角板105を、起立ガイド軸101の起立状態確保手段100として、その下部に備えるものの模式正面説明図、図7はその平面説明図、図9は第2実施態様の攪拌具110の正面説明図で、図9ではその中空軸111の下部から放射状に伸びるとともに、適度な幅を備え、その回転方向に適度に(この例では約15°)捩れる攪拌板115を備えるものを示す。なお、図9ではその攪拌板115の側面図を、同時に別図で略示した。図10はその攪拌板115の拡大側面説明図である。また、第2実施態様ZBのコンポスタ及びハンドルは、それらの変形例を含めて、前記第1実施態様ZAのコンポスタ10及びハンドル40と共通のものとして構成されるが、ここではそれらにつての詳細な説明は省略する。
【0040】
(起立ガイド軸の起立状態確保手段) 第2実施態様ZBの起立ガイド軸101の起立状態確保手段100は、図6、7に略示するように、起立ガイド軸101の下部に、適度な強度、剛性、厚さ、面積を備える角板105の中央部の穴106に、起立ガイド軸101の下部を挿入して両者を、例えば、溶着等により強固に固定したものである。この角板105付起立ガイド軸102を、当該生塵処理装置ZBを配設する目的領域の地面に、当該起立ガイド軸101の下部を挿入して垂直状に起立させた後、例えば、角板105上に当該装置の操作者が両足を乗せて立ち上がり、その状態を維持しながら数回上方へ飛び上がることにより、その反動及び落下重量により、当該起立ガイド軸101を垂直状に当該地面に挿し込み、立設する。その際、起立ガイド軸101に傾斜が発生した場合には、当該角板105の高い側に操作者が移り(乗り)、そこでの上方への飛び上がりを繰返すことにより、当該起立ガイド軸101の垂直状立設を図る。なお、当該角板105を図示しない木槌等の適時殴打手段により殴打して、当該起立ガイド軸101の垂直状立設を図ることもできる。
【0041】
(既存のコンポスタへの実施) 第1実施態様の生塵処理装置ZA(なお、後述の第2、3実施態様の生塵処理装置ZB、ZCについても同様)は、以下に述べる様に、図示しない既存のコンポスタに対して、その裁頭円錐状コンポスタの内径よりやや小径の支持台20、攪拌具30を選択することにより、そのまま実施することができる。即ち、例えば、図示しない既存の、他の裁頭円錐状コンポスタの設置場所から、その裁頭円錐状コンポスタを一旦取り外し、蓋を外して頂部開口を開放し、同蓋を当該設置場所近くの適所に置く。裁頭円錐状コンポスタ下部の内径よりやや小径の垂直リング状板を備える支時台20を選択して適所に載置し、必要に応じて当該支持台20を砂、土等により略埋設し、その起立ガイド軸26に攪拌具30の中空軸31を回転可能に挿入する。次に、蓋を外して頂部開口を開放した、前記裁頭円錐状コンポスタをその上に被せ、その基部外周に砂、土等を適度に掛けて、その安定した載置状態を確保する。しかる後、裁頭円錐状コンポスタの頂部開口を通してハンドル軸42の下部を、攪拌具30の中空軸31頂部の中空穴32に挿入し、穴33、47を合わせ、係止ピン45により両者を連結する。頂部開口から生塵を投入し、ハンドル40により、攪拌具30を往復回転と必要な昇降をさせて当該生塵を攪拌し、醗酵を待つ。その際、適量の土をコンポスタ内の生ごみに混ぜることにより、土中の酵母による生塵の発酵が促進される。その後の操作は、前記第1実施態様ZA(第2、3実施態様ZB、ZCについても同様)の攪拌操作要領と略同様である。
【0042】
以上の説明から理解される様に、この発明に係る生塵処理装置の第1実施態様ZAの支持台20、起立ガイド軸26、攪拌具30、ハンドル40等の併用により、従来は生塵の攪拌、処理装置としては、必ずしも十分活用されない嫌いのあった既存のコンポスタを、地面G上に置く(被せる)前に、この発明に係る生塵処理装置ZAの、支持台20、回転攪拌具30、及びハンドル40等からなり、同第一実施態様ZAにおけるコンポスタ10の欠落するものを配設し、その上に、例えば、既存の裁頭円錐状コンポスタを被せることにより、通常の家庭調理場等から排出される生塵の処理装置として、前記第一実施態様ZAとほぼ同様に使用することができる。第2実態様の生塵処理装置ZB(その起立ガイド軸の起立状態確保手段100Aを含む)、及び後述の第3実施態様の生塵処理装置ZCについても、これと略同様である。
【0043】
なお、仮に、既存の栽頭円錐状コンポスタの頂角が小さく、当該栽頭円錐状コンポスタ内に配設した生塵攪拌装置ZAの攪拌具30を、当該栽頭円錐状コンポスタ内の頂部近傍まで上昇させることができない場合には、この生塵処理装置ZAの攪拌具30を、当該栽頭円錐状コンポスタの高さの、例えば、2分の1から3分の2程度まで上昇させるとともに、回転させることができれば、当該裁頭円錐状コンポスタ内に投入する生塵の量を僅かに減らすことにより、概ね、前記生塵処理装置ZAの攪拌具30による、生塵の通常の攪拌、醗酵に準ずる生塵処理作用を期待できる。
【0044】
また、前記第1実施態様の生塵処理装置ZAの攪拌具30を、当該栽頭円錐状コンポスタ内の低部近傍に配設して、ハンドル40により繰返し往復回転させて、生塵を攪拌する際、コンポスタの頂部開口から投入する新鮮な空気を往復回転する当該生塵の奥まで接触させることにより、生塵を充分攪拌してその醗酵を促進して温度を上昇させ、肥料化を相応に促進させることができる。なお、前記第2実施態様ZB及び後述の第3実施態様の生塵攪拌装置ZCについても、これと略同様に、既存のコンポスタにも、概ね、そのまま適用できる。
【0045】
(第2実施態様の変形例) この発明に係る生塵処理装置の、第2実施態様ZBの起立ガイド軸101の起立状態確保手段100は、その(平面視)角形金属板105を、図8の模式平面説明図に略示すような円形金属板105Aとして構成(変形)することができる。106Aは円形鉄板105A中央部の穴で、この穴106Aに起立ガイド軸101Aを挿入し、溶接等により固定する。この変形例の起立状態確保手段100Aは、その平面視が円形であるため、当該生塵処理装置の起立ガイド軸101Aが受ける、起立状態確保手段100の円形金属板105Aの回転抵抗が、起立ガイド軸101を角形金属板とした前記第2実施態様Bの起立ガイド軸101の受ける回転抵抗より、僅かに小さくなる嫌いのあることは別として、その余の構造及び作用は前記第2実施態様の角形金属板105を備えるものと、ほぼ同様である。
【0046】
(第3実施態様) この発明に係る生塵処理装置の第3実施態様ZCを、図11〜13を参照して説明する。図11はこの発明に係る生塵処理装置の、第3実施態様ZCの正面説明図で、図11では説明の便宜上、攪拌具110の中空軸111頂部にハンドル軸42下部を係止ピン45で係止させた状態を略示した。図12は起立ガイド軸131の起立状態確保手段130の正面説明図、図13はその平面説明図である。なお、第3実施態様ZCのコンポスタ10、ハンドル40及び攪拌具110は、前記第2実施態様ZBのコンポスタ10、ハンドル40、及び前記第3実施態様ZCの攪拌具110と共通するので、ここではそれについての詳細な説明は省略する。
【0047】
図11〜13において、130は第3実施態様ZCの、起立ガイド軸131の起立状態確保手段で、この起立状態確保手段130は、通路、庭等に敷石として配設される正方形状のコンクリート板136と略同構造のもので、これは、適度な大きさ、強度、厚さ、重量等を備える角形(正方形)状コンクリート板136で、その中央部に設けた穴137に起立ガイド軸131の下部132を、ワッシャ133、133を介して挿入し、ナット134締め、固定したものである。この起立状態確保手段としての、コンクリート板136を備える起立ガイド軸131を、当該生塵処理装置ZCの配設領域に配し、当該領域の地面に同コンクリート板136を図12のように埋設し、起立ガイド軸131を垂直状に起立させる。この起立ガイド軸131に攪拌具110の中空軸131を挿入した後、コンポスタ10を図11のように被せる。その際、攪拌具110の中空軸11頂部に、ハンドル軸42の下部が係止ピン45により連結されていれば、係止ピン45を引き抜いてハンドル軸42を中空軸111の頂部から引き抜き、ハンドル40を適所に保管する一方、中空軸111の頂部にキャップ39を嵌め、同中空軸111の中空穴の頂部を閉塞する。
【0048】
コンポスタ10の蓋17を取り外して、その頂部開口16を開放し、当該コンポスタ10内に生塵を随時投入する。然る後、中空軸111頂部のキャップ39を外して適所へ保管した後、ハンドル軸42の下部をコンポスタ10の頂部開口16から挿入し、同ハンドル軸42下部を中空軸111の頂部に挿入し、係止ピン45により連結、係止する。次いで、ハンドルアーム41によりハンドル40を往復回転させ、必要に応じて、ハンドル40を昇降させることにより、生塵を裁断し、攪拌する。次いで、係止ピン45を引き抜き、ハンドル軸42を中空軸111の頂部から引き抜き、ハンドル40を適所に保管し、コンポスタ10の頂部開口16に蓋17をし、生塵の醗酵促進を待つ一方、次回の生塵投入、攪拌、処理に備える。
【0049】
なお、前記第一実施態様ZAにあっては、その中空軸の中空穴に連通する中空穴を備える中空アームに、適宜間隔を存して空気抜き穴を設け、該空気抜き穴を当該中空アームの下部に下向きに設ければ、生塵処理槽内の生塵を攪拌具で攪拌する際等、仮に、中空アーム内に進入する水があっても、中空軸の中空穴に連通する中空穴を備える中空アーム下部の空気抜き穴から、その自重により落下、排水され、当該攪拌具等の良好な通気状態が確保される。
【0050】
また、前記第一実施態様ZAの攪拌具の非使用状態、取り分け、ハンドル軸による中空軸頂部を回転駆動しない状態における、中空軸の中空穴の頂部開口から、当該中空軸の中空穴内へ、当該処理槽内の生塵の醗酵中に発生する水蒸気等の凝結水、生塵処理槽の頂部開口からの雨水等の進入や、当該処理槽内への虫等の不用意な進入を阻止し、攪拌具、殊に、その空気流通路の良好な流通状態を確保する等、適切な保守、管理の確保を容易にする。
【0051】
さらに、前記ハンドル軸の断面形を非円形に構成すると共に、その非円形ハンドル軸の下部を、中空軸頂部の非円形状孔部に係止させるように構成(図示省略)すれば、コンポスタ内に投入された生塵を、当該コンポスタの頂部開口の上側から、当該頂部開口を介して攪拌具を回転させながら昇降させて、当該生塵を漏れなく攪拌して、新鮮な空気を漏れなく接触させて、生塵の醗酵を促進する。なお、この例にあっては、仮に、攪拌具の中空軸頂部内側の非円形状孔と、中空ハンドル軸の同形下部との係止手段による係止忘れがあっても、当該攪拌具の攪拌フォーク、又は攪拌板上に投入される生塵が小量であれば、当該ハンドルによりそのまま当該攪拌具を回転駆動して、相応の攪拌、処理をおこなえる。
【0052】
また、支持台20の垂直中空基軸22から起立する起立ガイド軸26に回転及び昇降可能に設けた、攪拌具30の中空軸31の頂部対向位置に、該中空軸31の頂部に達する逆T状穴を設け、該中空軸31の頂部にハンドル軸42の下部を挿入して、回転及び挿脱可能にするとともに、該ハンドル軸42をその直径方向に貫通する係止ピンの端部を、前記逆T状穴に挿入して、該ハンドルにより前記攪拌具を、起立ガイド軸26回りに回転及び昇降駆動することにより、当該生塵を漏れなく攪拌する外、ハンドル軸下部の係止ピン端部を、支持台20の起立ガイド軸26に回転可能に挿入した攪拌具30の、中空軸31頂部の逆T状穴に挿入して、その下部まで下した後、ハンドル40を時計又は反時計方向へ回転させ、同係止ピン端部を逆T状穴の水平状下部の左端部又は右端部に当接させて同方向への回転を継続し、係る状態でハンドル40を昇降させることにより、攪拌具の回転及び昇降駆動を継続させて、当該生塵を漏れなく攪拌し、処理することができる。
【0053】
なお、前記第一実施態様のように、適宜形状のコンポスタ内に投入した生塵を、当該コンポスタ内において、その頂部開口の上側から、ハンドルにより攪拌具を適時回転と昇降を繰り返すことにより、当該コンポスタ内の全領域の生塵に、開放された頂部開口から新鮮な空気を接触させるとともに、攪拌具の攪拌板、当該放射状中空アーム中空部内の空気を流通させ、ひいては、当該処理槽外の新鮮な空気を、開放する頂部開口及び当該ハンドル軸の中空穴を介して導入して、当該空気抜き穴から放出し、当該生塵の中心部(奥)に位置する生塵にも積極的に接触させて、当該生塵の温度を上昇させ、その醗酵を促進する。
【0054】
また、前記第一実施態様のように、起立ガイド軸の起立状態確保手段を適度な直径の垂直リング状板の内側と、その中心部に位置する起立中空基軸の外側を、複数の垂直放射状アームにより連結した支持台として構成すると共に、該支持台中央部の中空基軸から起立する起立ガイド軸、攪拌フォークを備え、前記垂直リング状板とほぼ同形の放射状アームを供える生塵攪拌具の中空軸を、回転可能に設ければ、適宜形状のコンポスタ内に投入した生塵を、当該コンポスタ内において、その頂部開口の上側から、ハンドルにより適時攪拌具の回転と昇降を繰り返すことにより、当該コンポスタ内の全領域の生塵に、開放された頂部開口からの新鮮な空気を接触させるとともに、攪拌具の攪拌板、当該放射状中空アーム中空部内の空気を流通させ、ひいては、当該処理槽外の新鮮な空気を、開放する頂部開口及び当該ハンドル軸の中空穴を介して導入して、当該空気抜き穴から放出し、当該生塵の中心部(奥)に位置する生塵にも積極的に接触させて、生塵の温度を上昇させ、その醗酵を促進する。
【発明に効果】
【0055】
この発明は、前記のような構成を有し、作用をするから、以下に掲げるような特有の効果を奏する。
【0056】
(1) 請求項1の発明によれば、支持台を地面にほぼ埋設するように載置することにより、仮に、攪拌具の回動操作等による多少の外力等が支持台に加えられても、当該支持台の垂直リング状板、垂直放射状アーム、垂直中空基軸等により、その載置位置及び支承方向等の正常姿勢を確保し、また、中空軸頂部に、攪拌具の中空軸を往復回転及び昇降駆動するハンドル軸の下部を、係止ピン等の係止手段により係脱可能に連結したことにより、当該攪拌具周りの生塵を、当該攪拌具の回転及び必要な昇降により漏れなく攪拌して、その温度を上昇させて醗酵を促進させ、また、必要に応じて、当該ハンドルによる前記と同様な攪拌具の回転と昇降操作を繰り返すことにより、当該生塵を攪拌して醗酵をさらに促進して温度を上昇させ、当該生塵の肥料化を促進できる生塵処理装置を提供する。
【0057】
(2) この生塵処理装置は構造が簡単で、何人でも簡単、容易に使用でき、しかも、支持台の中空基軸に垂直ガイド軸を挿入して係止ピン等の係止手段による係止で、垂直状に起立させ、この起立ガイド軸に攪拌具の中空軸を回転可能に挿入し、その頂部にハンドル軸の下部を挿入することにより、この生塵処理装置を組立て、その逆操作により、組立てた生塵処理装置を分解でき、何れの操作も、簡単、容易にできる。
【0058】
(3) その上、併用する裁頭円錐状又は栽頭多角錘状若しくは筒状又は多角筒状等のコンポスタを、支持台上に起立する起立ガイド軸に回転可能に挿入した攪拌具の、中空軸の上部から被せることにより、生塵処理装置として使用可能にする。生塵の攪拌は、裁頭円錐状等の各種形状の、コンポスタの頂部開口の蓋を取り外して開放し、この頂部開口を通してハンドル軸を、中空軸の頂部に挿入した攪拌具の中空軸頂部に、係止ピン等の係止手段により取付け、ハンドルにより攪拌具を回転と昇降させて、当該コンポスタ内に投入された全領域の生塵を漏れなく攪拌、処理する。
【0059】
(4) この生塵処理装置は、人手だけで生塵の攪拌、処理をすることができ、その操作が簡単であるとともに、その設置場所の選択自由度が高く、また、その分解を、当該生塵処理装置を構成する。
【0060】
(5) この生塵処理装置の支持台、攪拌具、ハンドルを、ステンレス又は硬質プラスチック材製とすることにより、生塵の攪拌処理をしても錆び難い構造で、生塵の攪拌処理に好適なものを提供できる。
【0061】
(6) この生塵処理装置の実施により、一般家庭の調理場等から発生する生塵の堆肥化を著しく容易にし、その結果、一般家庭の調理場等から繰返し発生する生塵を、従来のように廃棄物として、塵収集車等により収集、処理する必要性を著しく減少させることができ、ひいては、地球環境の改善に貢献する。
【0062】
(7) 請求項2の発明によれば、生塵攪拌具を、前記中空軸の下部周りから放射状に伸びる攪拌板にするとともに、該攪拌板をその回転方向に適度に捻回させたことにより、攪拌具の回転及び昇降を容易にし、しかも、攪拌板の回転方向前後縁の一側又は両側に切断刃を構成したことにより、攪拌具の攪拌板により、当該コンポスタ内に投入された全領域の生塵を漏れなく攪拌し、しかも、攪拌板の回転方向への捩れにより、硬く、大径、大量の生塵が投入された場合でも、無理なく裁断、攪拌し、併せて当該コンポスタの開放された頂部開口から新鮮な空気を、当該生塵の奥まで繰返し導入、接触させて、生塵の温度を上昇させ、その醗酵を促進して、臭気や虫の発生を抑制し、肥料化を促進する。
【0063】
(8) 請求項3の発明によれば、起立ガイド軸の下部を、適宜形状の金属板、硬質プラスチック板等の中央部の穴に取り付けることにより、その起立状態が確保される。しかも、その角形コンクリート板を、例えば、市販の敷石、一般家庭の庭等に散在する、角形敷石等を選択し、その中央部に穴を明けることにより、この発明の、起立状態確保手段としてのコンクリート板として活用できる等、この生塵処理装置を一層低コストで提供できる。
【0064】
(9) 請求項4の発明によれば、前記起立ガイド軸の下部を、当該起立ガイド軸の下部に設けた金属板、硬質プラスチック板の下面から下方へ適度に突出させたことにより、当該ガイド軸の当該生塵処理装置配設部への位置決めを正確に、しかも、当該起立ガイド軸の無理のない打ち込みを、一般家庭の主婦等でも無理なく、容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】 この発明に係る生塵処理装置の第1実施態様の正面図で、図1では説明の便宜上、攪拌具の中空軸頂部にハンドル軸下部を係止ピン止めしたものを略示した。
【図2】 生塵攪拌装置のハンドルの縦断面図で、図2ではハンドル軸下部の係止ピン取付け部を、同図2の同部位相を90°ずらしたものを、別図で同時に略示した。
【図3】 生塵処理装置の支持台の正面図である。
【図4】 同支持台の平面図である。
【図5】 この発明に係る生塵処理装置の第2実施態様の正面図で、図5では説明の便宜上、攪拌具の中空軸頂部にハンドル軸下部を係止ピン止めした状態を略示した。
【図6】 角板状の起立状態確保手段を備える起立ガイド軸の正面図である。
【図7】 角板状の起立状態確保手段を備える起立ガイド軸の平面面である。
【図8】 円板状の起立状態確保手段を備える、起立ガイド軸(第2実施態様の変形例)の平面図である。
【図9】 下部に放射状攪拌板を備える中空軸の正面図で、図9では攪拌板の側面図を同時に別図で略示した。
【図10】 放射状攪拌板の模式拡大側面説明図である。
【図11】 この発明に係る生塵処理装置の第3実施態様の正面図で、図11では説明の便宜上、攪拌具の中空軸頂部にハンドル軸下部を係止ピン止めした状態を略示した。
【図12】 起立ガイド軸の起立状態確保手段として、正方形状コンクリート敷板をその下部に設けたものの、正面説明図である。
【図13】 起立ガイド軸の起立状態確保手段として、角形(正方形状)コンクリート敷板を、その下部に設けたものの平面説明図である。
【符号の説明】
【0066】
10……裁頭円錐状コンポスタ 11……上部(裁頭円錐状コンポスタ)
12……基部(裁頭円錐状コンポスタ) 13……頂部(裁頭円錐状コンポスタ)
14……段部(裁頭円錐状コンポスタ) 15……基部開口(裁頭円錐状コンポスタ)
16……頂部開口(裁頭円錐状コンポスタ)17……頂部開口の蓋
20……支持台(起立状態確保手段) 21……垂直リング状板
22……中空基軸 23……係止穴(中空基軸)
24……垂直放射状アーム 25……係止ピン(スプリングピン付き)
26……起立ガイド軸 30……生塵攪拌具
31……中空軸(生塵攪拌具) 32……中空穴(中空軸31)
33……係止ピン45の係止穴 34……凹部(中空軸31頂部)
35……放射状アーム 35A……中空穴(放射状アーム35)
36……空気抜き穴(放射状アーム) 37……フォーク(生塵攪拌用)
39……キャップ(中空軸31頂部) 40……ハンドル(T状)
41……ハンドルアーム(中空) 42……ハンドル軸(中空)
43……止め具 44……鎖
45……係止ピン(ハンドルドル係脱用) 46……ハンドル40の位置決めピン
47……係止ピン45の挿入穴 100……起立状態確保手段(第2実施態様)
100A……起立状態確保手段(変形例) 101、101A……起立ガイド軸
102……基部(起立ガイド軸101) 103……端部(垂直ガイド軸101)
105……角板 105A……円板
106……穴(角板105) 106A……穴(円板105A)
110……生塵攪拌具(第2実施態様) 111……中空軸(攪拌具110)
112……中空穴(中空軸111) 113……穴(係止ピン45挿出用)
114……凹部(中空軸111頂部) 115……攪拌板
117……後縁部(攪拌板115)
130……起立状態確保手段(第3実施態様)
131……起立ガイド軸 132……起立ガイド軸131下部
133……ワッシャ 134……ナット
135……頂部(起立ガイド軸131) 136……コンクリート板
137……穴(コンクリート板136) D……起立ガイド軸26直径
……中空穴32穴径 D……ハンドル軸42外径
……起立ガイド軸26長さ L……中空軸31の長さ
……攪拌フォーク37高さ L……ハンドル軸42長さ
……起立ガイド軸26頂面とハンドル軸42下面の間隔
……ハンドル40昇降高さ(裁頭円錐状コンポスタ11内の攪拌具30)
……支持台20上面と中空軸31下端の間隔
W……裁頭円錐状コンポスタの埋め込み深さ
θ……攪拌板115の捩れ角 ZA……生塵処理装置(第1実施態様)
ZB……生塵処理装置(第2実施態様) ZC……生塵処理装置(第3実施態様)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適宜高さの裁頭円錐状又は裁頭多角錐状、若しくは円筒状又は多角筒状のコンポスタ(10)内に、下部に起立状態確保手段(20、100、100A、130)を備える、適宜高さの起立ガイド軸(26、101、101A、131)を配し、該起立ガイド軸(26、101、101A、131)の上部に、生塵攪拌具(30、110)を備える中空軸(31、111)を、回転可能又は回転及び昇降可能に設けると共に、該中空軸(31、111)の頂部に、ハンドル(40)の下部を、係止手段(45)により係脱可能に連結したことを特徴とする生塵処理装置。
【請求項2】
前記生塵攪拌具(110)を、前記中空軸(111)の下部周りから放射状に伸びる攪拌板(115)にするとともに、該攪拌板(115)をその回転方向に適度に捻回させ、かつ、当該攪拌板(115)の回転方向前後縁の一側又は両側に切断刃(116、117)を構成したことを特徴とする請求項1記載の生塵処理装置。
【請求項3】
前記起立ガイド軸(101、101A、131)の起立状態確保手段(100、100A、130)を、当該起立ガイド軸(101、101A、131)の下部に適宜形状の金属板、硬質プラスチック板(105、105A)又はコンクリート板(130)中央部の穴(106、106A、137)に取り付けるように構成したことを特徴と請求項1又は2の何れかに記載の生塵処理装置。
【請求項4】
前記起立ガイド軸(101、101A)の下部を、当該起立ガイド軸(101、101A)の下部に設けた、角形又は円形等の適宜形状の金属板又は硬質プラスチック板(105、105A)の下面から下方へ適度に突出させたことを特徴とする請求項3記載の生塵攪拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−301537(P2007−301537A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−153989(P2006−153989)
【出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(305015039)
【Fターム(参考)】