説明

生産指示装置及び生産指示方法

【課題】複数の生産ラインを有する一つの生産工程の作業完了時にその生産工程で次に生産すべき生産ロットを適切に指示する生産指示装置を得る。
【解決手段】ある工程の一つの生産ラインでの作業が完了したとき、生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16と生産ライン別作業時間データ17を更新し、この更新した生産ライン別作業時間データ17に基づき、補充先生産ライン選定手段3により、次工程の投入を補充すべき生産ラインを選定し、次に、補充生産ロット選定手段4により、選定した生産ラインに合わせるように作業完了した生産ラインへ次に投入する生産ロットを選定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各生産工程に複数の生産ラインが配備された生産工場において、各生産工程の作業完了時にその生産工程に次の生産指示を行う生産指示装置及び生産指示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生産工程数が複数あり、各工程に大量の生産要求に対応できるよう複数の生産ラインが配備されている生産工場において、機種数が多く、また、各工程・各ラインにおける負荷時間が機種ごとに異なり、しかも、同一機種を小ロットで繰り返し生産し、生産ロットごとに生産数が異なるような生産運営が増えてきている。
このような生産運営時において、生産統制を図るべく、各工程・各ラインの作業計画を作成することは、パラメータ数が多く、繁雑かつ時間を要する作業である。また、内的にはライントラブルや品質不良、外的には顧客からの納期変更要求が発生した場合に、計画修正が必要となるが、この計画修正の頻度が増える場合には、実質的に対応できなくなってくる。
【0003】
特許文献1では、コンピュータによりコントロールされた複数の工程を経て製造するシステムにおいて、複数の工程の予め定めた工程での製造管理情報の少なくとも一種の情報をコンピュータに入力し、この入力に基づく情報を予め定めた他の工程に報知する製造ラインシステムが示されている。
しかし、この特許文献1は、上述のように、生産工程数が複数あり、各工程に大量の生産要求に対応できるよう複数の生産ラインが配備されている生産工場において、機種数が多く、また、各工程・各ラインにおける負荷時間が機種ごとに異なり、しかも、同一機種を小ロットで繰り返し生産し、生産ロットごとに生産数が異なるような生産運営に対処するものではない。
【0004】
一方、各工程・各ライン用の作業計画を作成することなく、生産統制を図る手段として「かんばん」を使用し、後工程の使用実績に応じて次の生産指示を前工程へ連絡する運用形態が柔軟性に富むということで用いられる場合がある。
【0005】
【特許文献1】特開昭61−219558号公報(第2〜4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この「かんばん」を使用する方法では、後工程を停止させないために工程間に仕掛りを持つ必要があり、機種の増加に伴い、総仕掛り数が増えるというデメリットがある。
また、仕掛り数を削減すべく、前工程の生産性、柔軟性を向上させる対策を講じる場合があるが、後工程での負荷時間が機種ごとに異なり、供給先のライン数が複数ある場合には、見た目のライン別仕掛り数の多少が仕掛りの消化時間の長短と必ずしも一致しない場合がある。この場合には、後工程を停止させないように仕掛り数の少ないライン用に次の生産ロットを選定しても、仕掛り数が多かったラインの方が先に仕掛りが無くなり、投入すべきものが無いということで、ラインが停止してしまうこともある。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、複数の生産ラインを有する一つの生産工程の作業完了時にその生産工程で次に生産すべき生産ロットを適切に指示する生産指示装置及び生産指示方法を得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係わる生産指示装置においては、生産ロットの各生産工程について生産ロットの生産作業を行う複数の生産ラインを有し、いずれかの生産ラインで生産ロットの生産作業が完了したとき、生産作業が完了した生産ラインに次に投入する生産ロットを指示する生産指示装置において、各生産ラインごとの投入待ち生産ロットデータを格納した生産ライン別投入待ち生産ロットデータ、各生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間データを格納した生産ライン別作業時間データ、いずれかの生産ラインでの生産ロットの生産作業完了時に生産ライン別投入待ち生産ロットデータを更新する投入待ち生産ロット更新手段、この生産ロット更新手段による生産ライン別投入待ち生産ロットデータの更新に応じるように生産ライン別作業時間データを更新する生産ロット総作業時間更新手段、この生産ロット総作業時間更新手段によって更新された生産ライン別作業時間データに基づき、生産作業完了した生産ラインの次の生産工程に属する全生産ラインから、投入待ちの生産ロットを補充するべき生産ラインを選定する補充先生産ライン選定手段、及びこの補充先生産ライン選定手段により選定された生産ラインに対応するように、生産作業完了した生産ラインへの投入待ち生産ロットの一つを選定する補充生産ロット選定手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明は、以上説明したように、生産ロットの各生産工程について生産ロットの生産作業を行う複数の生産ラインを有し、いずれかの生産ラインで生産ロットの生産作業が完了したとき、生産作業が完了した生産ラインに次に投入する生産ロットを指示する生産指示装置において、各生産ラインごとの投入待ちの生産ロットデータを格納した生産ライン別投入待ち生産ロットデータ、各生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間データを格納した生産ライン別作業時間データ、いずれかの生産ラインでの生産ロットの生産作業完了時に生産ライン別投入待ち生産ロットデータを更新する投入待ち生産ロット更新手段、この生産ロット更新手段による生産ライン別投入待ち生産ロットデータの更新に応じるように生産ライン別作業時間データを更新する生産ロット総作業時間更新手段、この生産ロット総作業時間更新手段によって更新された生産ライン別作業時間データに基づき、生産作業完了した生産ラインの次の生産工程に属する全生産ラインから、投入待ちの生産ロットを補充するべき生産ラインを選定する補充先生産ライン選定手段、及びこの補充先生産ライン選定手段により選定された生産ラインに対応するように、生産作業完了した生産ラインへの投入待ち生産ロットの一つを選定する補充生産ロット選定手段を備えたので、ある生産ラインの作業が完了したとき、次工程の投入待ち状況に基づき、その作業が完了した生産ラインで次に着手すべき生産ロットを選定でき、機種数が増加しても、次に生産すべき生産ロットを適切に指示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による生産指示装置を示す構成図である。
図1では、一つの工程で一つの生産ロットの作業が完了したときに、その工程で次にどの生産ロットの作業を行うかを決めるための構成が示されている。
図1において、投入待ち生産ロット更新手段1(第一の手順)は、一つの工程の作業が完了するたびに、各生産ラインごとに投入待ちの生産ロットを格納した生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16を更新する。この更新に当たって、生産ロット別機種データ11と機種別生産ラインデータ12を参照する。
投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2(第二の手順)は、一つの工程の作業が完了するたびに、各生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間を格納した生産ライン別作業時間データ17を更新する。この更新に当たって、生産ロット別機種データ11と機種別生産ラインデータ12と機種別作業時間データ13を参照する。
【0011】
補充先生産ライン選定手段3(第三の手順)は、工程別生産ラインデータ14と、生産ライン別作業時間データ17とにより、上記作業が完了した工程で次に作業が行われる生産ロットが補充される補充先生産ラインを選定する。
補充生産ロット選定手段4(第四の手順)は、生産ロット別機種データ11と機種別生産ラインデータ12と生産ロット別出荷日データ15と生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16を参照して、作業が完了した工程で次に生産すべきロットを示す補充生産指示データ18として生産ロット名を出力する。
なお、投入待ち生産ロット更新手段1と投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2と補充先生産ライン選定手段3と補充生産ロット選定手段4は、計算機のCPUによって動作するソフトウエアで構成されている。
また、各データ11〜17は、計算機の記憶部に格納される。
【0012】
図2は、この発明の実施の形態1による生産指示装置が適用される生産ラインのモデルを示す図である。
図2において、ラインAとラインBが示され、それぞれライン1A、ライン2A、ライン3Aと、ライン1Bと、ライン2Bと、ライン3Bとの三つの工程を有している。余剰仕掛りの多いラインへの投入ロットの選定は不適切であり、それを行えば手待ちが発生することを示している。
【0013】
図3は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ロット別機種データを示す図である。
図3において、生産ロットごとの機種名と台数が示されている。
図4は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の機種別生産ラインデータを示す図である。
図4において、機種ごとにそれが生産される生産ライン名を、工程1、工程2及び工程3について示している。
【0014】
図5は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の機種別作業時間データを示す図である。
図5において、機種ごとの図4の各工程での作業時間が示されている。
図6は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の工程別生産ラインデータを示す図である。
図6において、工程別の全生産ライン名が示されている。
【0015】
図7は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ロット別出荷日データを示す図である。
図7において、生産ロットごとの出荷日が示されている。
【0016】
図8は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ライン別投入待ち生産ロットを示す図である。
図8において、生産ラインごとの投入待ち生産ロット名が示されている。
【0017】
図9は、この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ライン別作業時間データを示す図である。
図9において、生産ラインごとの未着手の作業時間合計が示されている。
【0018】
次に、動作について説明する。
図1の各手段の動作を図2のモデルに基づき説明する。図3〜図9の各データは、それぞれ図1の11〜17に相当する。
生産指示装置100は、どこかの工程の作業が完了したとき、投入待ち生産ロット更新手段1、投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2、補充先生産ライン選定手段3、補充生産ロット選定手段4と順次実行する。
以下、図1の各手段の動作を順次、説明する。
【0019】
投入待ち生産ロット更新手段1は、各生産ラインのどこかの工程の作業が完了した時点で実行される。
各工程・各生産ラインでの作業完了時に、図8の生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16から該当する(作業を終えたライン名−作業を終えた生産ロット名)のデータを削除する。
次いで、作業を終えた生産ロット名に従い、生産ロット別機種データ11(図3)から機種名を取得する。取得した機種名に従い、機種別生産ラインデータ12(図4)から次工程の生産ライン名を取得し、生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16に(次工程の生産ライン名−作業を終えた生産ロット名)のデータを追加する。
【0020】
図2の具体例で述べると、工程2の生産ライン2Aにおいて生産ロットCの作業が完了した場合には、図3から、機種名:機種B、台数:1台を取得し、図4から機種Bの次工程の生産ライン名:ライン3Bを取得し、生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16にライン3B、生産ロットCを追加する。
すなわち、作業完了前では、図8の状態の
ライン2A−生産ロットA
ライン2A−生産ロットC
ライン2A−生産ロットD
ライン2A−生産ロットE
ライン2A−生産ロットG
ライン3B−生産ロットD
ライン3B−生産ロットH
であった投入待ちが、作業完了後には、
ライン2A−生産ロットA
ライン2A−生産ロットD
ライン2A−生産ロットE
ライン2A−生産ロットG
ライン3B−生産ロットD
ライン3B−生産ロットH
ライン3B−生産ロットC
になる。
【0021】
次に、投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2の動作について説明する。
投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2は、上述した投入待ち生産ロット更新手段1の実行後に実行される。
投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2は、図8の生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16を更新した後、作業を終えた生産ロット名に従い、生産ロット別機種データから機種名と台数を取得する。
そして、取得した機種名に従い、機種別生産ラインデータ12から次工程の生産ライン名を、機種別作業時間データ13から作業を終えたラインでの作業時間(t1)と、次工程のラインでの作業時間(t2)を取得する。
そして、取得結果に基づき、生産ライン別作業時間データ17において、作業を終えたラインに対しては作業時間(t1)×台数を作業時間合計から減算し、次工程のラインに対しては作業時間(t2)×台数を作業時間合計に加算する。
【0022】
図2のモデルの具体例で述べると、
工程2の生産ライン2Aにおいて、生産ロットCの作業が完了した場合、図3より機種名:機種B、台数:1台を取得し、図4より機種Bの次工程の生産ライン名:ライン3Bを、図5より作業時間:ライン2Aでは4Hr、ライン3Bでは3Hrを取得し、図9の生産ライン別作業時間データを計算する。
すなわち、作業完了前では、
ライン1A−15Hr
ライン1B−17Hr
ライン2A−16Hr
ライン2B−14Hr
ライン3A−8Hr
ライン3B−6Hr
であった生産ライン別作業時間が、作業完了後には、
ライン1A−15Hr
ライン1B−17Hr
ライン2A−12Hr−4Hr
ライン2B−14Hr
ライン3A−8Hr
ライン3B−9Hr+3Hr
となっている。
【0023】
次に、補充先生産ライン選定手段3の動作について説明する。
補充先生産ライン選定手段3は、投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段2の実行後に実行される。
補充先生産ライン選定手段3は、生産ライン別作業時間データ17を更新した後、図6の工程別生産ラインデータ14から作業を終えた生産工程の次工程にある生産ライン名を取得する。
取得した生産ライン名に従い、図9の生産ライン別作業時間データ17から次工程の各生産ラインの作業時間合計を取得する。そして、取得した作業時間合計を相互に長短比較し、作業時間合計が最短となっている生産ラインを補充先生産ラインとして選定する。
【0024】
図2のモデルの具体例で説明すると、工程2の生産ライン2Aにおいて生産ロットCの作業が完了した場合、図6より、次工程(工程3)にある生産ライン名:ライン3Aとライン3Bを取得し、図9より作業時間合計:ライン3Aは8Hr、ライン3Bは12Hrを取得して、作業時間合計の長短比較:(ライン3A:8Hr<ライン3B:12Hr)を行って、補充先生産ライン名:ライン3Aとなる。
【0025】
次に、補充生産ロット選定手段4の動作について説明する。
補充生産ロット選定手段4は、補充先生産ライン選定手段3の実行後に実行される。
補充生産ロット選定手段4は、図8の生産ライン別投入待ち生産ロットデータ16から生産を終えたラインに対して投入待ちとなっている生産ロットを取得する。
そして、取得した投入待ち生産ロットに従い、図3の生産ロット別機種データ11から投入待ちとなっている各生産ロットの機種名を取得する。
取得した投入待ち機種名と図4の機種別生産ラインデータ12から、投入待ちとなっている生産ロットを、補充先生産ライン選定手段3で選定した補充先生産ラインへ投入可能な生産ロットのみに絞り込む。
絞り込んだ投入待ち生産ロットに従い、図7の生産ロット別出荷日データ15から投入待ちとなっている各生産ロットの出荷日を取得する。取得した出荷日を相互比較し、最も出荷日の早い生産ロットを補充生産指示ロット18として選定する。
【0026】
図2のモデルにより具体例について説明すると、工程2の生産ライン2Aにおいて、生産ロットCの作業が完了し、補充先生産ラインがライン3Aとなった場合、
生産を終えたラインに対して投入待ちとなっている生産ロットは、図8により、
ライン2A−生産ロットA
ライン2A−生産ロットD
ライン2A−生産ロットE
ライン2A−生産ロットG
であり、投入待ちとなっている各生産ロットの機種名は、図3より、
ライン2A−生産ロットA−機種A
ライン2A−生産ロットD−機種B
ライン2A−生産ロットE−機種E
ライン2A−生産ロットG−機種F
である。
次いで、補充先生産ライン選定手段3によって選定された補充先生産ライン名:ライン3Aに従い、投入待ちロットの絞り込みを行うと、図4により、
ライン2A−生産ロットA−機種A−ライン3A
ライン2A−生産ロットE−機種E−ライン3A
になる。
次いで、絞り込んだ投入待ち生産ロットの出荷日を図7により調べると、
ライン2A−生産ロットA−機種A−ライン3Aは、2006/07/05であり、
ライン2A−生産ロットE−機種E−ライン3Aは、2006/07/04となる。
この出荷日を相互比較し、最も出荷日の早い生産ロットを選定する。
生産ロットE:2006/07/04<生産ロットA:2006/07/05であるから、補充生産指示ロットは、生産ロットEとなる。
このようにして、各工程の作業が完了するつど、その工程における次の作業ロットを選定する。
【0027】
実施の形態1によれば、ある工程の作業が完了したとき、次工程の投入待ち状況に基づき、その作業が完了した工程で次に着手すべき生産ロットを選定するので、機種数が増加しても、次に生産すべき生産ロットを適切に指示することができる。
これにより、機種ごとに生産負荷時間、生産数が異なる多機種を生産する状況下で、各生産ラインでの生産ロット処理が完了するごとに、次に投入する生産ロットを選定することにより、全工程・全生産ライン・全生産機種を対象とした作業計画の作成を必要としない。
【0028】
また、各生産ライン前で投入待ちとなっている生産ロット群を台数ではなく、生産負荷時間で管理することにより、その後の生産進捗の推移をより現実的に把握することが可能となり、投入待ち生産ロットが存在しないことによる生産ラインの停止を減らし、一方で生産ラインの停止を防止するための余剰な工程間仕掛かりの準備を不要とする。
また、後工程の全ラインから、投入すべきラインを判断することにより、通常の流れとは異なる後工程のラインから前工程のラインへ戻る必要のある機種が存在するなどの、流れが複雑な生産方式であっても、生産ラインの停止、余剰な仕掛かりの準備を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の実施の形態1による生産指示装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による生産指示装置が適用される生産ラインのモデルを示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ロット別機種データを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1による生産指示装置の機種別生産ラインデータを示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による生産指示装置の機種別作業時間データを示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による生産指示装置の工程別生産ラインデータを示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ロット別出荷日データを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ライン別投入待ち生産ロットを示す図である。
【図9】この発明の実施の形態1による生産指示装置の生産ライン別作業時間データを示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 投入待ち生産ロット更新手段
2 投入待ち生産ロットの総作業時間更新手段
3 補充先生産ライン選定手段
4 補充生産ロット選定手段
11 生産ロット別機種データ
12 機種別生産ラインデータ
13 機種別作業時間データ
14 工程別生産ラインデータ
15 生産ロット別出荷日データ
16 生産ライン別投入待ち生産ロットデータ
17 生産ライン別作業時間データ
18 補充生産指示データ
100 生産指示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産ロットの各生産工程について上記生産ロットの生産作業を行う複数の生産ラインを有し、いずれかの生産ラインで生産ロットの生産作業が完了したとき、上記生産作業が完了した生産ラインに次に投入する生産ロットを指示する生産指示装置において、各生産ラインごとの投入待ち生産ロットデータを格納した生産ライン別投入待ち生産ロットデータ、上記各生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間データを格納した生産ライン別作業時間データ、上記いずれかの生産ラインでの生産ロットの生産作業完了時に上記生産ライン別投入待ち生産ロットデータを更新する投入待ち生産ロット更新手段、この生産ロット更新手段による上記生産ライン別投入待ち生産ロットデータの更新に応じるように上記生産ライン別作業時間データを更新する生産ロット総作業時間更新手段、この生産ロット総作業時間更新手段によって更新された上記生産ライン別作業時間データに基づき、上記生産作業完了した生産ラインの次の生産工程に属する全生産ラインから、投入待ちの生産ロットを補充するべき生産ラインを選定する補充先生産ライン選定手段、及びこの補充先生産ライン選定手段により選定された生産ラインに対応するように、上記生産作業完了した生産ラインへの投入待ち生産ロットの一つを選定する補充生産ロット選定手段を備えたことを特徴とする生産指示装置。
【請求項2】
生産ロットの各生産工程について上記生産ロットの生産作業を行う複数の生産ラインを有し、いずれかの生産ラインで生産ロットの生産作業が完了したとき、上記生産作業が完了した生産ラインに次に投入する生産ロットを指示する生産指示方法において、記憶部に記憶された各生産ラインごとの投入待ち生産ロットデータを上記いずれかの生産ラインでの生産作業完了時に更新する第一の手順、この第一の手順による上記各生産ラインごとの投入待ち生産ロットデータの更新に応じるように、上記記憶部に記憶された上記各生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間データを更新する第二の手順、この第二の手順によって更新された上記生産ラインごとの投入待ち生産ロットの総作業時間データに基づき、上記生産作業完了した生産ラインの次の生産工程に属する全生産ラインから、投入待ちの生産ロットを補充するべき生産ラインを選定する第三の手順、及びこの第三の手順により選定された生産ラインに対応するように、上記生産作業完了した生産ラインへの投入待ち生産ロットの一つを選定する第四の手順を含むことを特徴とする生産指示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−152548(P2008−152548A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340118(P2006−340118)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】