説明

生産機械の表示装置

【課題】 様々な情報を参照にして緻密な設定を行う際における、設定の、容易性,的確性,正確性及び迅速性を高めるとともに、表示する画面の種類が多い場合でも画面を切換える際における操作の容易性及び使い勝手(操作性)の向上を図る。
【解決手段】 コントローラ3に、表示面2dに少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を並べて表示可能な多面表示処理機能部Fdと、画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcと、画面表示部X1,X2…以外の表示面2dにキー表示部Xkを設け、このキー表示部Xkに、タッチスライド操作により切換わる画面Va…の順番に対応したキーパターンPkにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面Va…を選択可能な複数の画面切換キーKx…,Ka…を配列表示した切換キー表示処理機能部Fkとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを付設したディスプレイ及びこのディスプレイの表示面に各種画面を表示させるコントローラを備える生産機械の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルを付設したディスプレイ及びこのディスプレイの表示面に各種画面を表示させるコンピュータ機能を有するコントローラを備える生産機械の表示装置としては、特許文献1で開示される射出成形機の表示装置及び特許文献2で開示される射出成形機の表示装置が知られている。
【0003】
特許文献1で開示される射出成形機の表示装置は、射出成形機のマンマシンインタフェース部の表示器の表示面面を2分割し、このうちの一方の表示面面を専用のメイン画面領域とし、他の残りの表示面面を専用のサブ画面領域とし、メイン画面領域には、該射出成形機のコントローラ機能を操作可能なコントローラ機能スイッチを備え、且つ該射出成形機の全ての条件を設定可能な設定器並びにモニタリングデータを表示し、サブ画面領域には、メイン画面領域と独立して随時表示したいモニタリングデータ等の各種データを表示するように構成したものである。また、特許文献2で開示される射出成形機の表示装置は、タッチパネルを付設したディスプレイ及びこのディスプレイの表示面に各種画面を表示させるコンピュータ機能を有するコントローラを備え、ディスプレイの表示面における基本画面の上段と下段に、それぞれ各種画面を切換える画面項目毎に設けた複数の画面切換キーを表示するとともに、必要に応じて、表示面上に、テンキー画面等の小画面をウィンドウ画面により表示するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−145947号公報
【特許文献2】特開2004−155072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来における射出成形機(生産機械)の表示装置は、次のような解決すべき課題が存在した。
【0006】
第一に、ディスプレイの表示面に表示される画面を、他の画面に切換える場合、対応する画面切換キーを切換操作して切換える必要がある。この場合、射出成形機等の生産機械では、通常、表示する画面の種類が多くなるため、これに伴って、画面切換キーの数も多くなる傾向がある。結局、表示面に表示できる画面切換キーの大きさが小さくなったり画面切換キーの上面に表示される文字の大きさが小さくなるなど、画面切換キーの視認性及び操作性の低下、更には誤操作のリスクも大きくなるなどの難点があった。
【0007】
第二に、表示面に表示する画面は、基本的に一つのみであり、重複させて表示する画面は、サブ画面やウィンドウ画面等の小画面であって、あくまでも補助的に画面に留まる。したがって、射出成形機等の生産機械のように、様々な情報を参照して成形条件等の緻密な設定を行う場合、必ずしも十分な表示を行っているとはいえず、設定作業を行う際の、設定の容易性,設定の的確性,設定の正確性及び設定の迅速性をより高める観点からは、更なる改善の余地があった。
【0008】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した生産機械の表示装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る生産機械Mの表示装置1は、上述した課題を解決するため、タッチパネル2tを付設したディスプレイ2及びこのディスプレイ2の表示面2dに各種画面を表示させるコンピュータ機能を有するコントローラ3を備える表示装置を構成するに際して、コントローラ3に、表示面2dに少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を並べて表示可能な多面表示処理機能部Fdと、画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcと、画面表示部X1,X2…以外の表示面2dにキー表示部Xkを設け、このキー表示部Xkに、タッチスライド操作により切換わる画面Va…の順番に対応したキーパターンPkにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面Va…を選択可能な複数の画面切換キーKx…,Ka…を配列表示した切換キー表示処理機能部Fkとを備えてなることを特徴とする(Va,Vbは不図示)。
【0010】
この場合、発明の好適な態様により、コントローラ3には、50〔mm〕以上の操作距離及び/又は100〔mm/s〕以上の操作速度のときにタッチスライド操作を有効にする操作有効条件を設定することができる。また、コントローラ3には、表示面2dに一つの画面表示部Xoを表示可能な単面表示処理機能部Fs又は多面表示処理機能部Fdを選択可能な表示選択処理機能部Fmを設けることができる。なお、ディスプレイ2は、縦長に配し、少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…は、縦方向に配することが望ましい。一方、画面切換処理機能部Fcには、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差する方向に操作した際に、当該任意の画面Va…と当該他の画面Vb…を入替える画面入替機能部Fcaを設けることができるとともに、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差しない方向に操作した際に、当該他の画面Vb…以外の画面Vc…であって、キーパターンPkに沿って次に表示される画面Vc…に切換える画面切換機能部Fcbを設けることができる。さらに、切換キー表示処理機能部Fkには、少なくとも二つの画面Va…を表示した際に、各画面Va…が表示される画面表示部X1,X2…に対応して各画面切換キーKa…を色分け表示する色分表示機能部Fkeを設けることができる。他方、多面表示処理機能部Fdには、表示面2dに三つ以上の独立した画面表示部X1…を少なくとも縦方向及び横方向に並べて表示するマルチ画面表示機能部Fdaを設けることができる。また、画面切換処理機能部Fcには、四つ以上の独立した画面表示部X1…の角同士が斜方向に隣接する画面Va…同士を、タッチスライド操作により入替可能な斜方向画面入替機能部Fccを設けることができる。なお、生産機械Mには、少なくとも射出成形機Mmを含ませることができる。
【発明の効果】
【0011】
このような構成を有する本発明に係る生産機械Mの表示装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0012】
(1) 画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcを備えるとともに、画面表示部X1,X2…以外の表示面2dにキー表示部Xkを設け、このキー表示部Xkに、タッチスライド操作により切換わる画面Va…の順番に対応したキーパターンPkにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面Va…を選択可能な複数の画面切換キーKx…,Ka…を配列表示した切換キー表示処理機能部Fkとを備えてなるため、生産機械Mのように、表示する画面Va…の種類が数多く存在する場合であっても、画面Va…を切換える際の操作の容易性及び使い勝手(操作性)の向上を図ることができる。
【0013】
(2) 表示面2dに少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を並べて表示可能な多面表示処理機能部Fdを備えるとともに、画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcを備えるため、例えば、一つの画面Va…を設定画面に使用し、残りの画面Vb…を情報を得る参照画面として利用できるなど、生産機械Mのように、様々な情報を参照して緻密な設定を行うような場合であっても、設定作業を行う際の、設定の、容易性,的確性,正確性及び迅速性をより高めることができる。
【0014】
(3) 好適な態様により、コントローラ3に、50〔mm〕以上の操作距離及び/又は100〔mm/s〕以上の操作速度のときにタッチスライド操作を有効にする操作有効条件を設定すれば、所定のタッチスライド操作によってのみ画面Va…の切換や入替を行うことができるため、例えば、誤って表示面2dに触れ、必要な画面Va…が不用意に切換わってしまう不具合を回避することができる。
【0015】
(4) 好適な態様により、コントローラ3に、表示面2dに一つの画面表示部Xoを表示可能な単面表示処理機能部Fs又は多面表示処理機能部Fdを選択可能な表示選択処理機能部Fmを設ければ、例えば、段取画面のように、他の参照画面をさほど必要としない画面は、単面表示処理機能部Fsにより表示し、画面をより大きく表示して見やすくできるとともに、設定画面のように、他の参照画面を必要とする画面は、多面表示処理機能部Fdにより表示し、様々な情報を参照できるため、二つの表示モードを目的に応じて使い分けることにより、使い勝手及び利便性をより高めることができる。
【0016】
(5) 好適な態様により、ディスプレイ2を、縦長に配し、少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を、縦方向に配すれば、二つの画面Va…をよりコンパクトに表示できるとともに、より見易い態様に表示できる。
【0017】
(6) 好適な態様により、画面切換処理機能部Fcに、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差する方向に操作した際に、当該任意の画面Va…と当該他の画面Vb…を入替える画面入替機能部Fcaを設ければ、タッチスライド操作の操作方向により、画面入替を選択できるため、容易かつ迅速に画面Va…同士の入替を行うことができる。
【0018】
(7) 好適な態様により、画面切換処理機能部Fcに、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差しない方向に操作した際に、当該他の画面Vb…以外の画面Vc…であって、キーパターンPkに沿って次に表示される画面Vc…に切換える画面切換機能部Fcbを設ければ、タッチスライド操作の操作方向により、画面切換を選択できるため、容易かつ迅速に他の画面Vc…への切換を行うことができる。
【0019】
(8) 好適な態様により、切換キー表示処理機能部Fkに、少なくとも二つの画面Va…を表示した際に、各画面Va…が表示される画面表示部X1,X2…に対応して各画面切換キーKa…を色分け表示する色分表示機能部Fkeを設ければ、各画面Va…と各切換キーKa…を容易に対応させることができるため、表示されている画面Va…が何の画面であるかを迅速かつ確実に把握でき、もって、画面Va…の操作や設定に係わる作業能率をより高めることができる。
【0020】
(9) 好適な態様により、多面表示処理機能部Fdに、表示面2dに三つ以上の独立した画面表示部X1…を少なくとも縦方向及び横方向に並べて表示するマルチ画面表示機能部Fdaを設ければ、一つの画面Va…を設定画面に使用し、残りの画面Vb…を参照画面として利用するような場合において、表示できる情報量をより増やせるため、全体の動作状態等を的確に把握するなどの観点からより望ましい管理を行うことができる。
【0021】
(10) 好適な態様により、画面切換処理機能部Fcに、四つ以上の独立した画面表示部X1…の角同士が斜方向に隣接する画面Va…同士を、タッチスライド操作により入替可能な斜方向画面入替機能部Fccを設ければ、表示する画面Va…の数が増えた場合であっても、速やかに画面Va…の入替等を行うことができるため、例えば、重要な画面Va…をより見やすい位置に配置するなどのカスタマイズを容易かつ迅速に行うことができる。
【0022】
(11) 好適な態様により、生産機械Mに、少なくとも射出成形機Mmを含ませれば、様々な情報を参照して成形条件等の緻密な設定を行う必要がある射出成形機Mmにとって最適となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の好適実施形態に係る表示装置におけるディスプレイの画面図、
【図2】同表示装置の機能ブロック図、
【図3】同表示装置のディスプレイにキーパターンにより表示される画面切換キーの表示パターン図、
【図4】同キーパターンの機能説明図、
【図5】同表示装置に備える画面入替機能部の機能説明図、
【図6】同表示装置に備える画面切換機能部の機能説明図、
【図7】同表示装置の使用方法の一例を説明するためのフローチャート、
【図8】同使用方法に基づいて表示されるディスプレイの画面図、
【図9】同表示装置のディスプレイの取付例を示す説明図、
【図10】同表示装置に備えるマルチ画面表示機能部及び斜方向画面入替機能部の説明図、
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
まず、本実施形態に係る表示装置1の構成及びこの表示装置1を備える射出成形機Mm(生産機械M)の概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。
【0026】
図1中、仮想線で示すMmは射出成形機であり、機台Mbと、この機台Mb上に設置された射出装置Mmi及び型締装置Mmcを備える。射出装置Mmiは、加熱筒10を備え、この加熱筒10の前端に図に現れない射出ノズルを有するとともに、加熱筒10の後部には材料を供給するホッパ11を備える。一方、型締装置Mmcには可動型と固定型からなる金型12を備える。また、機台Mb上には、起設した側面パネル13を利用して表示装置1のディスプレイ2を配設する。この場合、ディスプレイ2は、図1に示すように、縦長に配する。これにより、ディスプレイ2の表示面2dには、少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を縦方向に並べて設けることができる。このように、ディスプレイ2を縦長に配することにより、二つの画面Vc…をよりコンパクトに表示できるとともに、より見易い態様に表示できる。さらに、このディスプレイ2にはタッチパネル2tを付設し、このタッチパネル2tを付設したディスプレイ2は、機台Mbに内蔵する図2に示すコントローラ3(表示制御部22)に接続する。
【0027】
図2は、表示装置1の機能ブロック図を示す。表示装置1はディスプレイ2と表示制御部22により構成される。また、表示制御部22は、CPU及び内部メモリ等のハードウェアや各種ソフトウェアを含むコンピュータ機能を有するコントローラ3により構成され、特に、HMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)プログラムにより機能する。このHMIプログラムは、射出成形機Mmの動作条件の設定や表示及び射出成形機Mmの動作監視データの表示等を行うソフトウェアである。この表示制御部22には、画像表示データ処理部(制御部)23、各種センサの検出データ,入出力情報及びアナログ情報等を書き込むプロセスデータメモリ24、各種画像データを記憶する画像データメモリ25、動作条件等の各種設定データを記憶する設定データメモリ26、タッチパネル2tに接続した入力処理部27、ディスプレイ2に接続した画像メモリ28等が含まれる。ディスプレイ2はカラー表示可能なカラー液晶ディスプレイ等を用いたディスプレイ本体2mとタッチパネル2tの組合わせにより構成する。
【0028】
次に、本実施形態に係る表示装置1の具体的な機能について、図1〜図6を参照して説明する。
【0029】
表示装置1は、内部メモリのプログラムエリアに格納された処理プログラムに従って実行される各種機能部、即ち、少なくとも図2に示す、多面表示処理機能部Fd,画面切換処理機能部Fc,切換キー表示処理機能部Fk,単面表示処理機能部Fs及び表示選択処理機能部Fmを備える。また、多面表示処理機能部Fdには、マルチ画面表示機能部Fdaを含むとともに、画面切換処理機能部Fcには、画面入替機能部Fca,画面切換機能部Fcb及び斜方向画面入替機能部Fccを含む。さらに、切換キー表示処理機能部Fkには、色分表示機能部Fkeを含む。
【0030】
この場合、多面表示処理機能部Fdは、ディスプレイ2の表示面2dに二つの独立した画面表示部X1,X2を並べて表示可能な機能を実現するものであり、図1に示すように、縦長の表示面2dの上側に第一画面表示部X1を表示し、下側に第二画面表示部X2を表示する。なお、第一画面表示部X1の上側には、後述するキー表示部Xkを確保する。図1は、第一画面表示部X1に、射出・計量画面Vcを表示し、第二画面表示部X2に、工程監視画面Vgを表示した態様を示している。
【0031】
切換キー表示処理機能部Fkは、図1に示すように、ディスプレイ2における二つの画面表示部X1,X2…以外の表示面2dにキー表示部Xkを設け、このキー表示部Xkに、図3及び図4に示すように、タッチスライド操作により切換わる画面Va…(Vaは不図示)の順番に対応したキーパターンPkにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面Va…を選択可能な複数の画面切換キーKx…,Ka…を配列表示する機能を実現する。例示するキーパターンPkは、単面表示処理機能部Fsにより、表示面2dに一つの画面Vx…のみを表示可能な単面用キーとなる三つの画面切換キーKx,Ky,Kzを有するとともに、多面表示処理機能部Fdにより、第一画面表示部X1及び第二画面表示部X2の一方に表示可能な多面用キーとなる多数の画面切換キーKa,Kb,Kc…Kk…を有する。この場合、単面用キーとなる三つの画面切換キーKx…は一段表示するとともに、多面用キーとなる多数の画面切換キーKa…は二段表示する。これにより、単面用キーであるか多面用キーであるかを容易に判別できる。なお、Kmは階層切換キーである。図3は比較的使用頻度の多い第一階層を示すが、階層切換キーKmをタッチすれば、第一階層と入れ替わる形で第二階層の画面切換キーが表示される。
【0032】
画面切換処理機能部Fcは、第一画面表示部X1又は第二画面表示部X2に対するタッチスライド操作により、タッチした第一画面表示部X1又は第二画面表示部X2に表示される画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする機能を実現する。特に、画面切換処理機能部Fcは、画面入替機能部Fcaと画面切換機能部Fcbを備えている。
【0033】
画面入替機能部Fcaは、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差する方向に操作した際に、当該任意の画面Va…と当該他の画面Vb…を入替える機能を実現する。即ち、図1に示した第一画面表示部X1に射出・計量画面Vcを表示し、第二画面表示部X2に工程監視画面Vgを表示した態様を例にとれば、図5に示すように、仮想線で示す指Hfで第一画面表示部X1をタッチし、第二画面表示部X2に対して交差する方向(矢印Dc方向)となる下方向へスライド操作すれば、射出・計量画面Vcは下方向へ移動するとともに、工程監視画面Vgは上方向へ移動し、一定距離だけ操作したタイミングにより、射出・計量画面Vcは第二画面表示部X2に表示され、工程監視画面Vgは第一画面表示部X1に表示される。これにより、射出・計量画面Vcと工程監視画面Vgは上下位置が反転する入替えが行われる。図5が入替った態様を示している。なお、下方向にスライド操作する場合を例示したが、指Hfで第二画面表示部X2をタッチし、上方向にスライド操作する場合も同様に行うことができる。このような画面入替機能部Fcaを設ければ、タッチスライド操作の操作方向により、画面入替を選択できるため、容易かつ迅速に画面Va…同士の入替を行うことができる。
【0034】
この場合、コントローラ3には、予め、タッチスライド操作により操作する際の操作有効条件を設定する。例示の場合、操作距離が50〔mm〕以上,操作速度が100〔mm/s〕以上のいずれか一方の条件を満たしたときにタッチスライド操作を有効にする操作有効条件を設定している。したがって、タッチスライド操作による操作距離が50〔mm〕未満及び操作速度が100〔mm/s〕未満の場合、タッチスライド操作は無効となる。なお、必要により、操作距離が50〔mm〕以上及び操作速度が100〔mm/s〕以上の双方を満たすことを条件にタッチスライド操作を有効にする操作有効条件を設定してもよい。このような操作有効条件を設定すれば、所定のタッチスライド操作によってのみ画面Va…の切換や入替を行うことができるため、例えば、誤って表示面2dに触れ、必要な画面Va…が不用意に切換わってしまう不具合を回避できる利点がある。
【0035】
画面切換機能部Fcbは、表示されている任意の画面Va…を、タッチスライド操作により、表示されている他の画面Vb…に対して交差しない方向に操作した際に、当該他の画面Vb…以外の画面Vc…であって、キーパターンPkに沿って次に表示される画面Vc…に切換える機能を実現する。即ち、上記と同様に、図1に示した第一画面表示部X1に射出・計量画面Vcを表示し、第二画面表示部X2に工程監視画面Vgを表示した態様を例にとれば、図6に示すように、仮想線で示す指Hfで第一画面表示部X1をタッチし、第二画面表示部X2に対して交差しない方向(矢印Dp方向)となる左方向へスライド操作すれば、射出・計量画面Vcは左方向へスクロールして第一画面表示部X1から隠れ、次に表示される画面である温度画面Vdが矢印Dp方向からスクロールして第一画面表示部X1に現れる。これにより、第一画面表示部X1においては、射出・計量画面Vcから温度画面Vdへの画面表示の切換えが行われる。この場合も、上述した操作有効条件が同様に適用される。なお、左方向にスライド操作する場合を示したが、右方向にスライド操作する場合も同様に行われ、この場合には、エジェクタ画面Vb(不図示)の画面表示に切換わる。このような画面切換機能部Fcbを設ければ、タッチスライド操作の操作方向により、画面切換を選択できるため、容易かつ迅速に他の画面Vc…への切換を行うことができる。
【0036】
ところで、画面切換処理機能部Fcと切換キー表示処理機能部Fkは密接に関係する。キー表示部Xkに表示される画面切換キーKx…,Ka…は、タッチスライド操作により切換わる画面Va…の順番に対応したキーパターンPkにより配置されている。上述の例では、射出・計量画面Vcを左方向へスクロールすることにより温度画面Vdに切換わり、射出・計量画面Vcを右方向へスクロールすることによりエジェクタ画面Vbに切換わるが、この切換わりの順番は、キーパターンPkの配列に沿って切換わる。即ち、エジェクタ画面切換キーKb,射出・計量画面切換キーKc,温度画面切換キーKdの順番は、キーパターンPkに従って予め配置されている。他の画面切換キーKa…も同様であり、タッチスライド操作により切換わる各画面Va…の順番は、図4に点線Rmで示す各画面切換キーKa…の順番に一致する。
【0037】
また、切換キー表示処理機能部Fkには、二つの画面Va…を表示した際に、各画面Va…が表示される画面表示部X1,X2…に対応して各画面切換キーKa…を色分け表示する色分表示機能部Fkeを備える。色分けの例としては、例えば、図1に、イメージとして示すように、非選択状態の画面切換キーは「ダークグレー」に配色し、第一画面表示部X1に表示される画面に対応する画面切換キーは「ホワイト」に配色し、第二画面表示部X2に表示される画面に対応する画面切換キーは「ライトグレー」に配色できる。図1の場合には、第一画面表示部X1には射出・計量画面Vcが表示されるため、対応する射出・計量画面切換キーKcは「ホワイト」に配色され、第二画面表示部X2には工程監視画面Vgが表示されるため、対応する工程監視画面切換キーKgは「ライトグレー」に配色される。このような色分表示機能部Fkeを設ければ、各画面Va…と各切換キーKa…を容易に対応させることができるため、表示されている画面Va…が何の画面であるかを迅速かつ確実に把握でき、もって、画面Va…の操作や設定に係わる作業能率をより高めることができる利点がある。
【0038】
他方、単面表示処理機能部Fsは、いわば一般的な表示方式により表示する機能、即ち、ディスプレイ2の表示面2dに一つの画面表示部Xoを表示する機能を実現する。したがって、例えば、段取画面Vxのように、他の参照画面をさほど必要としない画面は、単面表示処理機能部Fsにより、表示面2dには一つの画面Vx…のみを表示できるため、画面をより大きく表示して見易くできる。単面表示処理機能部Fsにより、画面表示部Xoに表示する画面Vx…については、図3及び図4に示すように、予め選定し、例示の場合、三つの画面切換キーKx,Ky,Kzを横方向に並べて一段により表示する。これにより、図3に示すように、多面表示処理機能部Fdにより用いられる二段表示の画面切換キーKa,Kb,Kc…Kk…に対して明確に判別できる。単面表示処理機能部Fsにより表示される画面Vx…であっても、前述したタッチスライド操作により、画面の切換を行うことができ、タッチスライド操作により切換わる画面Vx…の順番は、図4に点線Rsで示す各画面切換キーKx…の順番に一致する。
【0039】
このように、三つの画面切換キーKx,Ky,Kzは、その一つを選択することにより、一つの画面表示部Xoに一つの独立した画面Vx…として表示させることができる。これに対して、多面表示処理機能部Fdにより用いられる二段表示の各画面切換キーKa,Kb,Kc…Kk…を選択した場合には、前述した第一画面表示部X1と第二画面表示部X2により表示面2dにおいて二段表示される。即ち、各画面切換キーKx…,Ka…の選択により、自動的に表示モードが設定される。したがって、単面表示処理機能部Fs又は多面表示処理機能部Fdのいずれかを選択可能となり、この機能が表示選択処理機能部Fmとなる。このような表示選択処理機能部Fmを設ければ、例えば、段取画面Vxのように、他の参照画面をさほど必要としない画面は、単面表示処理機能部Fsにより表示し、設定画面として機能する射出・計量画面Vcのように、他の参照画面を必要とする画面は、多面表示処理機能部Fdにより表示して好適となるため、二つの表示モードを目的に応じて使い分けることにより、使い勝手及び利便性をより高めることができる。
【0040】
次に、本実施形態に係る表示装置1の使用方法について、図7に示すフローチャート及び図8に示すディスプレイ2の画面図を参照して説明する。
【0041】
例示は、成形条件等の設定作業を行う場合の使用例を示す。今、図8(a)に示すように、単面表示処理機能部Fsにより、段取画面Vxを表示している場合を想定する(ステップS1)。この場合、単面用キーである段取画面切換キーKxをタッチすれば、表示面2dのほぼ全体に、画面表示部Xoにより段取画面Vxのみが表示される。これにより、オペレータは、表示された段取画面Vxを利用して段取作業を行うことができる。
【0042】
次いで、オペレータにより、射出速度等の射出装置Mmi側の成形条件を設定する場合を想定する(ステップS2)。この場合、まず、多面用キーである射出・計量画面切換キーKcをタッチする。これにより、多面表示処理機能部Fdにより、第一画面表示部X1と第二画面表示部X2による表示が行われるため、射出・計量画面Vcは、第一画面表示部X1に表示される(ステップS3)。なお、この時点では、第二画面表示部X2に、段取画面Vxが表示される前に第二画面表示部X2に表示されていた画面が表示される。
【0043】
次いで、射出速度等の成形条件を設定する際に参考にできる参照画面を表示する。例えば、工程監視画面Vgが必要な場合には、工程監視画面切換キーKgをタッチすることにより、工程監視画面Vgが第二画面表示部X2に表示される(ステップS4)。この表示態様を図8(b)に示す。これにより、オペレータは、工程監視画面Vgを参照しながら、射出・計量画面Vcを用いて必要な成形条件等の設定処理を行うことができる(ステップS5,S6,S7)。
【0044】
一方、設定処理中において、更に、他の参照画面、例えば、履歴画面Vkが必要になった場合を想定する(ステップS6)。この場合、オペレータは、指Hfにより第二画面表示部X2をタッチし、前述したタッチスライド操作を四回行えば、前述したキーパターンPkに従って、履歴画面Vkが第二画面表示部X2に表示される(ステップS8)。このときの切換態様を図8(c)に示す。これにより、オペレータは、履歴画面Vkを参照しながら、射出・計量画面Vcを用いて必要な成形条件等の設定処理を行うことができる(ステップS9)。また、設定処理中に、更に、他の参照画面が必要になった場合には、第二画面表示部X2に対して、同様のタッチスライド操作を行えば、必要な画面を切換えて表示することができる(S10,S8,S9…)。そして、射出・計量画面Vcに対する設定処理が終了し、さらに、型締装置Mmc側の設定処理等、他の設定処理が残っている場合には、同様の設定処理に係わる作業を行うことができる(ステップS11,S12,S3…)。
【0045】
このように、本実施形態に係る表示装置1によれば、画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcを備えるとともに、画面表示部X1,X2…以外の表示面2dにキー表示部Xkを設け、このキー表示部Xkに、タッチスライド操作により切換わる画面Va…の順番に対応したキーパターンPkにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面Va…を選択可能な複数の画面切換キーKx…,Ka…を配列表示した切換キー表示処理機能部Fkとを備えてなるため、生産機械Mのように、表示する画面Va…の種類が数多く存在する場合であっても、画面Va…を切換える際の操作の容易性及び使い勝手(操作性)の向上を図ることができる。
【0046】
また、表示面2dに少なくとも二つの独立した画面表示部X1,X2…を並べて表示可能な多面表示処理機能部Fdを備えるとともに、画面Va…に対するタッチスライド操作により、タッチした画面Va…を他の画面Vb…に切換え可能にする画面切換処理機能部Fcを備えるため、例えば、一つの画面Va…を設定画面に使用し、残りの画面Vb…を情報を得る参照画面として利用できるなど、生産機械Mのように、様々な情報を参照して緻密な設定を行うような場合であっても、設定作業を行う際の、設定の、容易性,的確性,正確性及び迅速性をより高めることができる。特に、生産機械Mに、例示した射出成形機Mmを含ませれば、様々な情報を参照して成形条件等の緻密な設定を行う必要がある射出成形機Mmにとって最適となる。
【0047】
次に、本実施形態に係る表示装置1の変更例について、図9及び図10を参照して説明する。
【0048】
図9はディスプレイ2の取付態様の変更例を示す。図1に示した取付態様は、側面パネル13に、縦長のディスプレイ2を配設した場合を示したが、図9は、縦長のディスプレイ2の背面中央位置を、回動支持部31により側面パネル13の所定位置に取付けたものである。これにより、縦長のディスプレイ2を仮想線で示す縦長位置Xvにセッティングできることに加え、さらに、矢印Qr方向へ90〔゜〕回動変位させることにより、実線で示す横長位置Xhにもセッティングできる。したがって、このような変更例を利用すれば、ディスプレイ2を一般的な横長のディスプレイとして使用できるとともに、図1に示した縦長のディスプレイ2としても使用することができる。
【0049】
図10(a),(b)は、多面表示処理機能部Fdに、マルチ画面表示機能部Fdaを設けることにより、ディスプレイ2の表示面2dに三つ以上の独立した画面表示部X1…を、少なくとも縦方向及び横方向に並べて表示するようにしたものである。このようなマルチ画面表示機能部Fdaを設ければ、一つの画面Va…を設定画面に使用し、残りの画面Vb…を参照画面として利用するような場合において、表示できる情報量をより増やせるため、全体の動作状態等を的確に把握するなどの観点からより望ましい管理を行うことができる。
【0050】
特に、図10(a)は、横長に配したディスプレイ2の表示面2dに、四つの画面表示部X1…、即ち、第一画面表示部X1,第二画面表示部X2,第三画面表示部X3,第四画面表示部X4を表示したものである。この場合には、画面切換処理機能部Fcに、斜方向画面入替機能部Fccを設け、四つ以上の独立した画面表示部X1…の角同士が斜方向に隣接する画面Va…同士を、タッチスライド操作により入替可能な機能を実現できる。図10(a)中、矢印Dsa方向及び矢印Dsb方向が入替操作時の操作方向を示している。この斜方向画面入替機能部Fccは、四つ以上の、特に、偶数の画面表示部X1…に適用できる。したがって、このような斜方向画面入替機能部Fccを設ければ、表示する画面Va…の数が増えた場合であっても、速やかに画面Va…の入替等を行うことができるため、例えば、重要な画面Va…をより見やすい位置に配置するなどのカスタマイズを容易かつ迅速に行うことができる。
【0051】
また、図10(b)は、横長に配したディスプレイ2の表示面2dに、三つの画面表示部X1…、即ち、第一画面表示部X1,第二画面表示部X2,第三画面表示部X3を表示したものである。この場合、第一画面表示部X1は、第二画面表示部X2と第三画面表示部X3を加えた長さの横長表示となる。図10(b)中、矢印Dsc方向及び矢印Dsd方向は入替操作時の操作方向を示している。なお、その他、図9及び図10において、図1〜図8と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にした。
【0052】
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、コントローラ3に、タッチスライド操作における操作有効条件を設定した場合を示したが、必ずしも設定を必須とするものではない。また、タッチスライド操作における画面が交差する方向とは中心(線)に対して概ね±45〔゜〕以内の範囲を含めることができる。なお、画面と交差しない方向も同様の概念である。一方、ディスプレイ2のタイプは任意であり、各種タイプの表示器を利用できる。このディスプレイ2は、射出成形機Mm(生産機械M)に対して一体に設けてもよいし別体に配してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る表示装置は、例示した射出成形機をはじめ、工作機械や生産ロボット等を含む各種生産機械に利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1:表示装置,2:ディスプレイ,2t:タッチパネル,2d:表示面,3:コントローラ,M:生産機械,Mm:射出成形機,Va…:画面,X1:画面表示部,X2:画面表示部,Xo:画面表示部,Xk:キー表示部,Kx…:画面切換キー,Pk:キーパターン,Ka…:画面切換キー,Fd:多面表示処理機能部,Fda:マルチ画面表示機能部,Fc:画面切換処理機能部,Fca:画面入替機能部,Fcb:画面切換機能部,Fcc:斜方向画面入替機能部,Fk:切換キー表示処理機能部,Fke:色分表示機能部,Fs:単面表示処理機能部,Fm:表示選択処理機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを付設したディスプレイ及びこのディスプレイの表示面に各種画面を表示させるコンピュータ機能を有するコントローラを備える生産機械の表示装置において、前記コントローラに、前記表示面に少なくとも二つの独立した画面表示部を並べて表示可能な多面表示処理機能部と、前記画面に対するタッチスライド操作により、タッチした画面を他の画面に切換え可能にする画面切換処理機能部と、前記画面表示部以外の前記表示面にキー表示部を設け、このキー表示部に、前記タッチスライド操作により切換わる画面の順番に対応したキーパターンにより配し、かつタッチ操作により、表示する画面を選択可能な複数の画面切換キーを配列表示した切換キー表示処理機能部とを備えてなることを特徴とする生産機械の表示装置。
【請求項2】
前記コントローラには、50〔mm〕以上の操作距離及び/又は100〔mm/s〕以上の操作速度のときにタッチスライド操作を有効にする操作有効条件を設定してなることを特徴とする請求項1記載の生産機械の表示装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記表示面に一つの独立した画面を表示可能な単面表示処理機能部又は前記多面表示処理機能部を選択可能な表示選択処理機能部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の生産機械の表示装置。
【請求項4】
前記ディスプレイは、縦長に配し、少なくとも二つの独立した前記画面表示部は、縦方向に配してなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の生産機械の表示装置。
【請求項5】
前記画面切換処理機能部は、表示されている任意の画面を、前記タッチスライド操作により、表示されている他の画面に対して交差する方向に操作した際に、当該任意の画面と当該他の画面を入替える画面入替機能部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の生産機械の表示装置。
【請求項6】
前記多面表示処理機能部は、表示されている任意の画面を、前記タッチスライド操作により、表示されている他の画面に対して交差しない方向に操作した際に、当該他の画面以外の画面であって、前記キーパターンに沿って次に表示される画面に切換える画面切換機能部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の生産機械の表示装置。
【請求項7】
前記切換キー表示処理機能部は、少なくとも二つの画面を表示した際に、各画面が表示される前記画面表示部に対応して各画面切換キーを色分け表示する色分表示機能部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の生産機械の表示装置。
【請求項8】
前記多面表示処理機能部は、前記表示面に三つ以上の独立した画面表示部を少なくとも縦方向及び横方向に並べて表示するマルチ画面表示機能部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の生産機械の表示装置。
【請求項9】
前記画面切換処理機能部は、四つ以上の独立した画面表示部の角同士が斜方向に隣接する画面同士を、タッチスライド操作により入替可能な斜方向画面入替機能部を備えることを特徴とする請求項8記載の生産機械の表示装置。
【請求項10】
前記生産機械には、少なくとも射出成形機を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の生産機械の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−91183(P2013−91183A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233186(P2011−233186)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000227054)日精樹脂工業株式会社 (293)
【Fターム(参考)】