説明

用紙の重送検知装置

【課題】ICタグの付された用紙の搬送する際、ICタグの影響による重送の誤検出を防止する。
【解決手段】ICタグ12とRFIDリーダライタとの間で通信が確立したことに基づき、バーコードラベル紙14上のICタグ12の位置情報を取得する。このICタグの位置を含む所定の幅の重送検出禁止範囲40を設定する。重送検出禁止範囲40は、ラベル紙の搬送方向に交差する方向に延びる帯状の範囲である。重送センサ28の検出対象位置が重送検出禁止範囲40となったとき、重送検出を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙が重なって搬送される重送を検知する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の書き込み、読み出しが可能であるIC(集積回路)チップと通信アンテナを備えたICタグと非接触にて通信を行うRFID(Radio Frequency IDentification )技術が実用に供されている。このICタグを内蔵した用紙も知られており、例えば、その用紙の表面に記載した情報や、その他の情報をICタグに記憶させておく。
【0003】
一方、コピー機やプリンタなど、用紙上に画像を形成する装置においては、用紙が1枚ずつ搬送されているか、すなわち用紙が重なって搬送されていないかを監視するために、重送検知装置が備えられる場合がある。重送検知装置は、例えば超音波を用紙に送信し、用紙が超音波により振動し、この2次振動における超音波の減衰に基づき、重送を検知する。
【0004】
下記特許文献には、ICタグを付した用紙の重送検知に関する技術が記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−139582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ICタグが内蔵された部分は、用紙中に空気層が形成され、超音波の減衰量が大きくなり、重送と誤検知される場合がある。
【0007】
本発明は、超音波を利用した重送検知装置であって、ICタグを内蔵した用紙に対応した装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の重送検知装置は、ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、用紙に対して超音波を送受信し、超音波信号に基づき用紙の重送を検出する重送検出部と、少なくとも1個のICタグの用紙上の位置を取得するタグ位置情報取得部と、取得されたICタグの位置に基づき、重送検出を禁止する用紙上の範囲を定める検出禁止範囲決定部と、を有する。
【0009】
さらに、タグ位置情報取得部は、ICタグと通信を行う通信部を含み、通信状況に基づきICタグの位置を取得してよい。
【0010】
また、さらに、タグ位置情報取得部は、ICタグの用紙上の位置に関する情報を含む用紙仕様を取得する用紙仕様取得部を含んでよく、用紙仕様よりICタグの位置を取得してよい。
【0011】
また、タグ位置情報取得部は、前記通信部と、用紙仕様取得部の両者を備えてよい。
【0012】
重送検出部は、重送検出が禁止された範囲以外の範囲が重送検出対象範囲となるよう、用紙上の超音波の送信対象位置を用紙搬送方向に交差する方向に変更する送信位置変更手段を含んでよい。
【0013】
また、本発明の他の態様においては、ICタグを内蔵した用紙の搬送過程における重送を検知する重送検知装置であって、用紙に対して超音波を送受信し、超音波信号に基づき用紙の重送を検出する重送検知部と、少なくとも1個のICタグの用紙上の位置を取得するタグ位置情報取得部と、取得されたICタグの位置に基づき、重送検知を行う用紙上の範囲を定める検出範囲決定部と、を有する。
【0014】
さらに、他の態様においては、ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、用紙に対し、用紙搬送方向に沿って継続的に超音波を送受信するセンサ部と、センサ部の受信信号の波形に基づき、ICタグによる重送の誤検知を判定する誤検知判定部と、を有する。
【0015】
さらに、他の態様においては、ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、用紙に対し超音波を送受信するセンサ部と、センサ部の出力信号に基づき用紙の重送を判定する重送判定部と、を有し、前記センサ部は、ICタグの干渉距離より狭い間隔で2個が配置され、重送判定部は、2個のセンサ部の出力信号がいずれも重送を示した場合、重送を判定する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、ICタグによる重送の誤検知が防止される。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、ICタグの位置が直接取得される。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、複数のICタグを内蔵した用紙に対応しえる。
【0019】
請求項4に係る発明によれば、用紙の仕様よりICタグの位置が取得される。
【0020】
請求項5に係る発明によれば、超音波がICタグの位置に送信されない。
【0021】
請求項6に係る発明によれば、ICタグによる重送の誤検知が防止される。
【0022】
請求項7に係る発明によれば、ICタグによる重送の誤検知を判定できる。
【0023】
請求項8に係る発明によれば、ICタグによる重送の誤検知を判定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、バーコード10が表面に印刷され、さらにICタグ12が内蔵されたバーコードラベル紙(以下ラベル紙と記す。)14を示す図である。1枚のシートに複数のラベル16が含まれており、1枚のラベル16に対応して、ICタグ12が1個内蔵され、一つのバーコード10が印刷されている。また、ICタグ12は、外部から見えないように、用紙中に漉き込まれている。
【0025】
図2は、ラベル紙14にバーコードを印刷し、またICタグ12に情報を入力するラベル紙14の印刷装置18の概略構成を示す図である。印刷装置18は、バーコード10を印刷する印刷部20と、バーコード10に対応する情報をICタグ12に書き込むRFID書き込み部22を含む。RFID書き込み部22では、印刷部20で印刷されたバーコード10をバーコードリーダ24が読み取られ、この読み取られたバーコードに対応した情報がRFIDリーダライタ26により書き込まれる。さらに、ラベル紙14の重送を監視する重送センサ28が備えられている。これらのバーコードリーダ24、RFIDリーダライタ26および重送センサ28は、制御部30により互いに同期して制御されている。また、制御部30には、外部から所定の情報を入力するための入力部32を含んでいる。入力部32は、例えば、操作者が操作するスイッチ、キーボード等が設けられた操作パネル、外部機器との接続を行うためのインターフェース、所定の記録媒体の情報を読み取る読み取り装置等であってよい。
【0026】
図3は、重送センサ28の概略構成を示す図である。ラベル紙14は、不図示のローラ等により駆動されて搬送路34上を搬送される。図示するように、ラベル紙14には、2内のシートに挟まれるようにしてICタグ12が内蔵されている。ICタグ12およびその周囲は、1枚の紙の間に空気層が介在することになる。搬送路34上には、重送センサ28を構成する超音波送信部36、超音波受信部38が搬送路34を挟むようにして配置されている。超音波送信部36から送信された超音波は、介在する物質によって減衰され、超音波受信部38により受信される。超音波受信部38では、受信された超音波信号は、電気信号に変換され増幅されて制御部30に送られる。制御部30は、重送センサ28より送られてきた信号に基づき、重送が発生しているか否かを判定する。重送センサ28は、ラベル紙14が搬送されることにより、搬送方向に沿って、ラベル紙14の全長にわたって超音波を走査し、これに基づき制御部が重送を監視する。
【0027】
用紙が重送される場合、2枚の用紙の間には空気層が介在し、送信された超音波は、1枚目の用紙、空気層、2枚目の用紙を順に通過する。間に空気層が介在することで、超音波は2度減衰される事で、重送が生じた場合、正常に1枚搬送された場合に比して超音波は大きく減衰し、これをもって重送検出が行われる。ラベル紙14の場合、ICタグ12の部分において、空気層が介在することにより、重送が生じたときと同じ状況となる。すなわち、ICタグ12およびその周囲の部分では、重送が生じていないにもかかわらず、重送が検出される場合がある。
【0028】
制御部30は、ICタグ12の影響により、重送の誤検出が生じる可能性のある範囲を重送検出の対象から除外する。図4は、ラベル紙14を上から見た図である。搬送方向が矢印Aで示されている。ラベル紙14の搬送経路上の位置は、経路上に1個または複数配置されたエッジセンサ(不図示)と、搬送ローラ等の回転速度に基づき、制御部30にて常に監視されている。つまり、エッジセンサによりラベル紙14の縁が検出されると、その地点から搬送ローラによる紙送りの速度に基づき、ある時点におけるラベル紙14の位置が把握されている。RFIDリーダライタ26により、ICタグ12に情報の書き込みが行われたとき、RFIDリーダライタ26はICタグ12と対向する位置にある。制御部30は、この情報に基づきラベル紙14上のICタグ12の位置を特定する。そして、ICタグ12と、その周囲に重送検出を禁止する範囲を設定する。この重送検出禁止範囲40は、例えば図4の斜線を施した、搬送方向に交差する所定の幅を持った帯状の範囲としてよい。複数のラベルを含むラベル紙14においては、縦横にラベルが並べられるのが一般的であり、搬送方向に直交する方向にICタグ12が配列される。この方向に配置されたICタグ12が重送検出に対して影響を与えないよう、上記の帯状の重送検出禁止範囲40を設定する。なお、重送検出禁止範囲40の幅、すなわち搬送方向の寸法は、ICタグ12が存在することによって、重送センサ28および制御部30が誤検出を行う可能性がある範囲、またはその範囲に所定の余裕をもって設定される。重送センサ28がラベル紙14上を重送センサ移動線42に沿って移動するとき、重送検出禁止範囲40を横切るときには、制御部30は重送検出を行わない。禁止範囲以外より得られた情報に基づき、重送検出を行う。
【0029】
重送検出禁止範囲40の設定は、1枚のラベル紙14の、最初にRFIDリーダライタ26により書き込みが行われたICタグ12の第1列の位置情報と、そのとき用いられるラベル紙14の仕様から、第2列以降のICタグ12の位置を推定して行う。ラベル紙14の仕様は、入力部32より操作者が入力してよい。この場合、必要な仕様情報は、搬送方向におけるICタグ12の配列間隔および1枚のラベル紙中のICタグの配列数に係る情報である。
【0030】
また、ラベル紙14の仕様として、ラベル紙14上のICタグ12の位置、特にラベル紙14の先端からの各ICタグ12の距離が特定できる情報を得ることにより、RFIDリーダライタ26からの情報がなくても、重送検出禁止範囲40の設定を行い得る。
【0031】
また、上記においては、重送検出を禁止する範囲を設定したが、重送検出を行うべき範囲を設定してもよい。すなわち、制御部30は、図4において、ラベル紙14上の、斜線の施されていない部分を重送検出範囲とし、この範囲において、重送の検出を行ってよい。
【0032】
図5は、重送センサ28とラベル紙上のICタグ12の搬送方向に交差する方向の相対位置を変更して、重送の誤検出を防止する一例を示す図である。取得される用紙情報に、ICタグ12の搬送方向に交差する方向の位置に係る情報が含まれている場合、これに基づき、重送検出禁止範囲44を、図4に示す帯状の範囲としてではなく、個々のICタグ12に独立した範囲として設定し得る。すなわち、RFIDリーダライタ26からの情報に基づき、個々のICタグ12の搬送方向の位置を特定し、一方用紙情報から搬送方向に交差する方向の位置も特定する。そして、個々のICタグ12に対して、所定の範囲の重送検出禁止範囲44を設定する。重送検出禁止範囲44は、重送センサ28および制御部30が誤検出を行う可能性がある範囲、またはその範囲に所定の余裕をもって設定される。そして、重送センサ28は、その超音波の送信範囲が、重送検出禁止範囲44に掛からないように、重送センサ移動機構46によって、搬送方向に交差する方向に移動される。移動された重送センサ28’のラベル紙上の移動線48は、重送検出禁止範囲44を横切っていない。
【0033】
また、重送センサ28を移動させるのではなく、ラベル紙14を搬送方向に交差する方向に移動させてもよい。例えば、搬送路の左右にラベル紙の幅より広い間隔で側壁を形成し、どちらの側壁に沿わせて搬送するかにより、ラベル紙14の移動が達成される。沿わせる側壁の選択は、ラベル紙の送りローラのスキュー角を変えることで達成される。
【0034】
さらに、重送センサ28を、搬送方向に交差する方向に複数配置し、重送検出禁止範囲44に掛からないセンサを選択して、超音波の送信対象位置を変更し、重送検出を行うようにしてよい。このとき、センサ同士の間隔を、RFIDの通信干渉距離より小さい間隔で設定する。ICタグ12は、二つが接近していると、干渉して通信ができなくなる。したがって、1枚のラベル紙14に複数のICタグ12を搭載する場合は、この距離より離れて配置する必要がある。二つの重送センサ28が、この干渉距離より小さい間隔で配置されていれば、少なくとも一方の重送センサ28は、ICタグ12の影響を受けない位置にある。
【0035】
以上のように、ラベル紙14と重送センサ28の搬送方向に交差する方向の相対位置関係を変更する例は、ラベル紙14上でICタグ12が搬送方向に整列されている場合に適用されてよい。また、上記においては、重送検出を禁止する範囲を設定したが、重送検出を行うべき範囲を設定してもよい。すなわち、図5において、ラベル紙14上の斜線を施していない部分を重送検出範囲とし、この範囲において重送検出を行うようにしてよい。
【0036】
図6は、重送センサ28を、複数の重送センサにより構成する例の説明図である。この例において、重送センサは、2個の重送センサ28a,28bにより構成される。図示する斜線で示した範囲は、ある時点におけるそれぞれの重送センサの重送検知範囲である。具体的には、超音波送受信部36,38を結ぶ線分と、搬送路上のラベル紙14が交差する部分である。ICタグ12は、二つが接近していると、干渉して通信ができなくなる。したがって、1枚のラベル紙14に複数のICタグ12を搭載する場合は、この距離より離れて配置する必要がある。図6の二つのICタグ12は、この干渉距離よりわずかに離れた間隔Bで配置されている。これに対し、重送センサ28a,28bは、干渉距離より狭い間隔Cで配置されている。このように2個の重送センサを配置すると、ICタグ12の影響による誤検知が2個のセンサにより同時に発生することはない。したがって、2個の重送センサ28a,28bの一方のみが重送を検知した場合には、重送と判定せず、両方が同時に重送を検知した場合に、重送との判定を行う。2個の重送センサ28の配置は、搬送方向に離れて配置してよく、またこれに交差する方向に配置してもよい。
【0037】
図7は、重送センサ28の出力信号の波形を示す図である。重送センサ28が、図4に示す重送センサ移動線42に沿って移動すると、この移動線に掛かるICタグ12の影響により出力信号は低下する。図4に示すように、ICタグ12が搬送方向に所定の間隔で整列配置されている場合、重送センサ28の位置がこれに一致すると、図7に示すように、信号レベルの低下が、ICタグの配置間隔に対応した所定の間隔で現れる。この波形の特徴を捉えて制御部30はICタグ12の影響による重送の誤検知を判定する。
【0038】
この波形の特徴は、ICタグ12の配置間隔に対応した間隔aで信号レベルの低下が見られることである。ICタグ12の位置に関する情報を用紙仕様として取得し、これと実際に得られた波形の関係から、ICタグによる重送の誤検知を判定する。また、多くの場合、ICタグ12は等間隔で配置されるので、波形に等間隔での信号レベルの低下が見られれば、重送の誤検知と判定してもよい。また、信号レベルが低下したときの幅bにより重送の誤検知を判定してもよい。ICタグ12に対応して信号レベルが低下するのは、ICタグ12の周囲の所定範囲に限定されるので、幅bは、この範囲に対応したものとなる。この幅bの信号レベルの低下が繰り返し現れることをもって、ICタグ12の影響による重送の誤検知と判定してよい。さらに、信号レベルの低下する間隔aと低下したときの幅bを組み合わせて重送誤検知の判定を行ってもよい。つまり、間隔aと幅bが、いずれもICタグ12による重送の誤検知を示す値となっていた場合に、誤検知の判定を行う。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】バーコードラベル紙の概要を示す図である。
【図2】ICタグが内蔵されたバーコードラベル紙の印刷装置の概略構成図である。
【図3】重送センサの構成を示す図である。
【図4】重送検出禁止範囲の一例を示す図である。
【図5】重送検出禁止範囲の他の例を示す図である。
【図6】他の態様におけるICタグと重送センサの位置関係を示す図である。
【図7】他の態様における重送センサの出力信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
12 ICタグ、14 バーコードラベル紙、22 RFID書き込み部、26 RFIDリーダライタ、28 重送センサ、30 制御部、40,44 重送検出禁止範囲、42,48 重送センサ移動線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、
用紙に対して超音波を送受信し、超音波信号に基づき用紙の重送を検出する重送検出部と、
少なくとも1個のICタグの用紙上の位置を取得するタグ位置情報取得部と、
取得されたICタグの位置に基づき、重送検出を禁止する用紙上の範囲を定める検出禁止範囲決定部と、
を有する重送検知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の重送検知装置であって、
タグ位置情報取得部は、ICタグと通信を行う通信部を含み、通信状況に基づきICタグの位置を取得する、
重送検知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の重送検知装置であって、
当該重送検知装置は、複数のICタグを内蔵した用紙を対象とし、
タグ位置情報取得部は、さらに、ICタグ同士の間隔に関する情報を含む用紙仕様を取得する用紙仕様取得部を含み、通信部状況に基づき得られたICタグの位置と、用紙仕様に基づくICタグの間隔とに基づき、ICタグの位置を取得する、
重送検知装置。
【請求項4】
請求項1に記載の重送検知装置であって、
タグ位置情報取得部は、ICタグの用紙上の位置に関する情報を含む用紙仕様を取得する用紙仕様取得部を含み、用紙仕様よりICタグの位置を取得する、
重送検知装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の重送検知装置であって、
重送検出部は、重送検出が禁止された範囲以外の範囲が重送検出対象範囲となるよう、用紙上の超音波の送信対象位置を用紙搬送方向に交差する方向に変更する送信位置変更手段を含む、
重送検知装置。
【請求項6】
ICタグを内蔵した用紙の搬送過程における重送を検知する重送検知装置であって、
用紙に対して超音波を送受信し、超音波信号に基づき用紙の重送を検出する重送検出部と、
少なくとも1個のICタグの用紙上の位置を取得するタグ位置情報取得部と、
取得されたICタグの位置に基づき、重送検出を行う用紙上の範囲を定める検出範囲決定部と、
を有する重送検知装置。
【請求項7】
ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、
用紙に対し、用紙搬送方向に沿って継続的に超音波を送受信するセンサ部と、
センサ部の受信信号の波形に基づき、ICタグによる重送の誤検知を判定する誤検知判定部と、
を有する重送検知装置。
【請求項8】
ICタグを内蔵した用紙の重送を検知する重送検知装置であって、
用紙に対し超音波を送受信するセンサ部と、
センサ部の出力信号に基づき用紙の重送を判定する重送判定部と、
を有し、
前記センサ部は、ICタグの干渉距離より狭い間隔で2個が配置され、
重送判定部は、2個のセンサ部の出力信号がいずれも重送を示した場合、重送を判定する、
重送検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−84003(P2009−84003A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257120(P2007−257120)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】