説明

画像キャプチャモジュール

【課題】画像キャプチャモジュール
【解決手段】ビデオ画像システムは、ユーザが選択画像データを取り外し可能なストレージ装置に保存することを可能にし、画像データは、ディスプレイ上でユーザに提供され、ユーザは、情報を保存して保存された画像データに添付するための各種制御インタフェースを備える。取り外し可能なストレージ装置は、ユーザ設定データをさらに含み、それを用いて、ユーザプリファレンスに従いカメラ制御ユニットの設定を調節する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2001年12月28日に出願された米国特許出願第10/034273号の一部継続出願であり、それは、2007年5月1日に発行された米国特許第7212227号の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、多くの異なる形式のビデオカメラからビデオ信号を処理できるカメラ制御ユニットに関し、具体的に、本発明は、多くの形式のストレージ装置に画像を保存できる統合されたカメラ制御システムに関する。
【背景技術】
【0003】
カメラ及びカメラ制御ユニット(CCU)は一般に、静止フレーム又はビデオクリップに関らず、画像をキャプチャ及び処理するために互いに同時に使用されている。カメラは通常、反射光を受けて画像信号を生成するための電荷結合装置(CCD)を含み、その信号は、制御ユニットに送信される。画像信号は、配線ケーブルを介して、又は無線接続を介して制御ユニットに送信されることができる。画像信号の受信時、CCUは、それを画像データに処理し、そのデータは、複数の異なるフォーマットの1つを含むことができる。また、CCUを使用して、カメラにコマンドを送信する。
【0004】
複数の異なるカメラに接続できるCCUを提供することが知られており、各カメラは、異なるカメラ設定及び画像信号フォーマットを有することがある。CCUは、現在取付けられているカメラと適切に機能するために、取付けられたカメラの形式を検出し、自身を調節することができる。取付けられたカメラの形式をCCUが一度決定すると、CCUはその後、カメラから、又はもう1つの位置からカメラ設定データの受信を試みる。一度CCUが特定のカメラに適応すると、CCUはその後、カメラから送信された画像データを処理することができる。
【0005】
しかし、特定のカメラが適切に機能するよう特定の設定を要求できる一方、正確な設定は通常、要求されない。実際、医者などのユーザは、頻繁に、又は常に、その個人が望む最適な設定にカメラの設定を調節する。これは、特にユーザが一日中複数のプロシージャ(procedure)を実行している時、ユーザにとってかなり時間を浪費することがあり、新たな機器が手術室から手術室へと使用されるごとに設定を再調節しなければならない。
【0006】
通常、CCUは、操作者に隣接して配置されるディスプレイに接続されることで、フォーマットされた画像信号がディスプレイ上に提供され、操作者がそれを見ることができる。また、いくつかのシステムは、後に検索するためにCCU上に画像信号の保存ができる。しかし、既存システムの限界は通常、現在使用中の機器の機能に限定され、既存システムが新たな機器にシームレスに統合するよう提供されないことである。古い機器と新たな機器との間の違いは、CCUと新たな機器との間に互換性の問題をもたらすことがある。
【0007】
また、無菌環境で配置できる各種制御インタフェースを介して医療環境の制御を提供することが知られている。例えば、画像は、ディスプレイ上でユーザに提供でき、一方でユーザは、キーボード等を解してコマンドを入力できる。しかし、現在のシステムによってユーザは、ディスプレイ上でユーザに提供される(複数の)画像/ビデオを操作することができない。例えば、ユーザが簡単にアクセスするために特定の保存位置に特定部分のビデオクリップ又は特定の画像フレームを保存することがかなり望まれる場合がある。また、特定の位置に画像を保存する前に、例えば特定の位置に強調ボックスをクロップ、拡大、又は追加等するように、ビデオクリップ又は特定の画像フレームを操作することが有利なことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、ユーザが簡単にアクセスできる選択された位置に画像データを保存できるようにするシステム及び方法を提供することが望まれる。
【0009】
また、将来の装置及び技術と互換性のある出力インタフェースを提供するシステム及び方法を提供することが望まれる。
【0010】
また、ユーザの個人プリファレンスに基づいて、ユーザが迅速及び簡単にシステム設定を更新できるようにするシステム及び方法を提供することが望まれる。
【0011】
さらに、選択された位置に保存される画像データをユーザが操作できるようにするシステム及び方法を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これら及び他の目的は、ユーザによって選択される画像データの移植/保存のためのUSBポートを組込むCCUの提供によって、1つの実施形態において達成される。例えば、選択された画像データは、(複数の)ビデオクリップ又は(複数の)静止フレームに関らず、USBポートに送信されることができる。ユーザは、例えばUSBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブ等に限定されない、データに簡単にアクセス可能なストレージ装置を備えることができる。このように、医者は、CCUからUSB装置を簡単に抜き、観察及び分析のためにそれを用いて、選択された画像データを取ることができる。これは、病院システムへのネットワーク接続を有することができないユーザにとって有益であり、データが最終的に入手可能になるまで待つ必要がない。
【0013】
代わりに、ネットワーク装置は、USBポートに挿入できることで、ユーザは、ユーザのコンピュータが接続されている病院システムから、選択された画像を直接ダウンロードできることが想定される。
【0014】
さらに、技術が変化し、新たな機器が入手可能となると、USBポートは、新たな機器によって使用可能な業界標準データフォーマットを使用するので、将来の技術に互換性のある汎用データ接続を提供する。
【0015】
もう1つの実施形態では、CCUは、もう1つのUSBポート(又は上記検討した同一のUSBポートでもよい)を備え、ユーザ(医者)は、ユーザの個人設定プリファレンスを含むUSBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブを挿入することができる。例えば、カメラがCCUに接続される時、CCUは、それに接続されたカメラの形式を検出し、特定の設定(例えば、焦点距離、解像度、光バランス、又は色のような、カメラの光学特性)を抽出し、その設定を相応して調節する。 しかし、ユーザ(医者)は、初期設定とは異なる設定の個人プリファレンスを有することがある。従って、ユーザは、ユーザが単にUSBポートに挿入する必要のあるUSBフラッシュ/サム装置にその特定のプリファレンスを保存することができる。CCUはその後、ユーザのプリファレンス設定を自動的にアップロードすることができ、又はユーザは、ユーザのプリファレンス設定をアップロードするようCCUに命令することができる。これは、ユーザが設定を調節する時間を節約し、ユーザが一日にわたって複数のプロシージャを実行している場合に重要となる。
【0016】
CCUは、1つの実施形態において、カメラがCCUに接続されている時を判断するためにCCU上で実行するソフトウェアを備えることができる。同様に、ソフトウェアは、USBフラッシュ/サム装置がUSBポートに接続されている時を判断するためにCCU上に提供されることができる。USBフラッシュ/サム装置から抽出される情報は、任意の上記情報の抽出場所に関するデータ設定、(複数の)プログラム、又は命令を含むことができる。抽出されたデータ及び/又は(複数の)プログラムは、ユーザのプリファレンス設定を設定するためにCCU上で実行する。
【0017】
CCUは例えば、そこに取付けられているUSBフラッシュ/サム装置に依存してプログラム可能な、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)(例えば、設定可能なハードウェア装置)又はデジタル信号プロセッサ(DSP)(例えば、ソフト設定可能な装置)を含みうることが分かる。
【0018】
また、システムは、特定のストレージ位置に保存される(複数の)ビデオクリップ及び/又は(複数の)制止フレームをユーザが扱えるように提供されることができる。例えば、ユーザは、内視鏡が位置決めされている場合に手術領域のビデオフィードを備えることができる。ビデオは、ディスプレイ上でユーザに提供される。その後ユーザは、ビデオの一部が記録されるべきか、又は(複数の)静止フレームがその領域から取り出すことができるかを判断することができる。ユーザが静止フレームピクチャを取ることを決めた場合、ピクチャは、ディスプレイ上でユーザに提供されることができる。ユーザは、上記所望し説明したような静止フレームを保存することができる。また、ユーザは、例えば、手術領域の部分を強調するために、画像の特定部分のまわりで静止フレームのクロッピング、静止フレームの特定領域の拡大、又はボックスの提供等を含む、いくつかの方法で静止フレームの扱いを望むことがあることが分かる。また、この機能は、画像が保存される前又は後で行いうることが分かる。任意のイベントで、それはユーザに、静止フレーム又はビデオクリップの保存及び/又は操作に関して、増大された機能性を提供する。さらに、ユーザは、必要に応じて静止フレーム又はビデオクリップに書き込みテキスト又は音声コメントを追加又は添付できることが分かる。
【0019】
装置がディスプレイ及びキーボードを用いて説明されたが、ビデオシステムは、必要に応じて、画像データの提供、(複数の)画像装置の制御、画像データの操作、及び画像データの保存のために、統合されたタッチスクリーン制御システムを使用できることも分かる。
【0020】
本願では、以下の用語及び定義が適用される。
【0021】
本明細書で使用する用語“データ”は、永久又は一時的に関らず、可視、可聴、音響、電気、磁気、電磁気、又は他の表現に関らず、任意のインディシャル(indicial)、信号、マーク、シンボル、ドメイン、シンボル組、表示、及び任意の他の物理形式又は情報を示す形式を意味する。1つの物理形式で所定の情報を示すのに用いる用語“データ”は、異なる物理形式又は複数の形式における同一の所定の情報に対する任意の又は全ての表示を含むと考えられる。
【0022】
本明細書で使用する用語“ネットワーク”は、インターネットを含む全ての種類のネットワーク及びインターネットワークを含み、任意の特定のネットワーク又はインターネットワークに限定されない。
【0023】
用語“第1”及び“第2”は、1つの要素、組、データ、物体、又は物事を他方から区別するのに使用され、時間内の相対的位置又は配置を示すのに使用されない。
【0024】
本明細書で使用する用語“接続”、“へ接続”、及び“と接続”は各々、1つ以上の他の装置、アパレータス、ファイル、プログラム、メディア、コンポーネント、ネットワーク、システム、サブシステム、又は手段に対して直接的又は間接的であるとに関らず任意の1つ以上の接続(a)、1つ以上の他の装置、アパレータス、ファイル、プログラム、メディア、コンポーネント、ネットワーク、システム、サブシステム、又は手段に関らず通信関係(b)、及び/又は任意の1つ以上の装置、アパレータス、ファイル、プログラム、メディア、コンポーネント、ネットワーク、システム、サブシステム、又は手段が任意の1つ以上のそれらの他方に対する動作に全体的又は部分的に依存する機能的関係(c)を構成する、2つ以上の装置、アパレータス、ファイル、プログラム、メディア、コンポーネント、ネットワーク、システム、サブシステム、及び/又は手段の間の関係を意味する。
【0025】
本明細書で使用する用語“手術スイート(surgical suite)”は、1つ以上の制御器、バス、1つ以上の医療装置(例えば、(複数の)切削/麻痺ツール、(複数の)注水ツール、(複数の)吸引ツール、(複数の)視覚ツール、記録及び/又は印刷装置等)を含み、各種装置がバスに接続され、インタフェース装置によって制御される、統合された医療システムを意味する。
【0026】
1つの有利な実施形態では、ビデオ画像システムは、画像データを生成し、カメラを識別するためのカメラデータを有するカメラストレージを含む前記カメラを備えて提供される。また、システムは、カメラに接続され、カメラデータを受信し、受信されたカメラ情報に基づいて内部設定を調節することで、画像データを受信及び処理するカメラ制御ユニットを含む。また、システムは、カメラ制御ユニットに配置されるインタフェースポートと、格納される選択された画像データを受信するインタフェースポートに接続される取り外し可能なストレージ装置とを含む。システムは、インタフェースポートがUSBポート、ファイヤワイヤポート、シリアルATAポート、及びそれらの組合せからなる群から選択されるように提供される。
【0027】
もう1つの有利な実施形態では、画像データを格納するための方法は、カメラ上にカメラデータを格納するステップと、カメラ制御ユニットにカメラを接続するステップと、カメラ制御ユニットにカメラデータを送信するステップとを備えて提供される。また、カメラ制御ユニットは、カメラ情報を受信する。また、方法は、受信されたカメラ情報に基づいてカメラ制御ユニットを設定するステップと、カメラで画像データを生成してカメラ制御ユニットに画像データを送信するステップとを含む。最後に、方法は、カメラ制御ユニットに配置されるインタフェースポートに取り外し可能なストレージ装置を接続し、取り外し可能なストレージ装置上に選択画像データを保存するステップを含む。方法は、インタフェースポートがUSBポート、ファイヤワイヤポート、シリアルATAポート、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるように提供される。
【0028】
本発明の他の目的及びその特定の特徴及び利点は、以下の図面及び添付の詳細な説明の考慮からより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、本発明の1つの有利な実施形態のブロック図である。
【図2】図2は、図1に従う実施形態のブロック図である。
【図3】図3は、図1に従う他の実施形態のブロック図である。
【図4】図4は、図2に従うUSB接続のブロック図である。
【図5】図5は、図3に従うUSB接続のブロック図である。
【図6】図6は、図1に従うシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、図面を参照すると、類似の参照番号は、図面全体を通じて対応する構造を示す。
【0031】
図1は、ビデオシステム10を示すブロック図であり、カメラ12及びカメラ制御ユニット(CCU)14を通常含む。カメラは、ビデオ及び/又は静止フレーム画像を生成するのに使用できる任意形式のカメラを実質的に含むことができる。1つの実施形態では、カメラ12は、外科手術に用いる内視鏡に取付けることができる。カメラ12は、図1のカメラ12及びCCU14間を接続する矢印によって示されるように、カメラ接続19でCCU14に接続される。接続は、配線接続又は無線接続を含みうることが分かる。また、接続は、電気的、光学的、又は複合的な電気光学的接続を含むことができる。例えば、内視鏡は、光源を備えることができる。代わりに、照明光がカメラ12及びCCU14間の接続アタッチメントを介してカメラ12に提供されるように、光源をCCU14に設置でき、又は内視鏡カメラヘッドは、光源を含むことができる。
【0032】
カメラストレージ16は、カメラ12上に配置されることが分かる。カメラストレージ16は、その上にカメラデータを格納するための任意形式のストレージ装置を含むことができる。例えば、カメラストレージ16は、RAM、ROMを含むことができ、カメラ12に永久に配置されることができ、又は取り外し可能なストレージ装置を含むことができる。カメラ情報18は、カメラストレージ16上に保存される。カメラ情報18は、カメラ12の出荷時設定を含むことができる。このように、カメラ12をCCU14に接続する時、カメラ情報16は、CCU14に送信され、カメラの形式を識別し、CCU14の正しい設定を提供し、取付けられた特定のカメラから受信した情報を受信及び処理する。従って、CCU14は、それに取付けられたカメラの形式を自動的に検出するよう自己設定することができる。CCU14は、カメラ情報16を受信するプロセッサ20と、受信したカメラ情報16に基づきプログラム/設定されるプログラム可能/設定可能な制御器22とを備える。また、カメラ情報は、(複数の)ソフトウェアプログラムを含むことができ、又はプロセッサ20上で常駐するか又は実行するプログラムによって使用されるデータを含むことができる点に注意すべきである。代わりに、カメラ情報は、プロセッサ20を設定するためにカメラ12からCCU14に送信される第1のプログラムと、プログラム可能/設定可能な制御器22上で走る第2のプログラムとを含むことができる。
【0033】
また、図1に記載の内部ストレージ装置24は、任意形式のデータストレージ装置を含むことができる。上述の通り、各種データ及び/又はソフトウェアプログラムは、CCU14の動作のために内部ストレージ装置24上に保存されることができる。
【0034】
また、インタフェースポート26は、CCU14上に図示される。インタフェースポート26は、USBポート、ファイヤワイヤポート、又はシリアルATAポートを含むことができる。ポート26は、標準USBコネクタを受けるために1つの実施形態で提供される。1つの実施形態では、USBポートは、取り外し可能なストレージ装置28を受け、それは、USBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブを含むことができる。取り外し可能なストレージ装置28は、カメラ12からCCU14に送信される選択された画像データを受信するよう設定できることが分かる。さらにもう1つの実施形態では、インタフェースポート26は、取り外し可能なストレージ装置28への無線接続を含みうることが分かる。
【0035】
一度、カメラ12によって生成されてCCU14に送信された画像データをCCU14が適切に処理するよう適切にプログラム/設定されると、CCU14は、取り外し可能なストレージ装置28に、選択された画像データを向けるようプログラムされることができる。例えば、ユーザ(医者)は、プロシージャを実行することができる。プロシージャの一部のビデオクリップを記録できる点が有利である。代わりに、後に言及する医者のために、プロシージャの1つ以上の静止フレーム画像を保存するのが好ましい。医者は、プロシージャの特定部分を選択し、取り外し可能なストレージ装置28に(例えば、ビデオ及び/又は静止フレームフォーマットで)保存することができる。このように、医者は、医者の取り外し可能なストレージ装置28に保存されている場合、手術室で、病院のプロシージャの後で直ちに、又は医者の事務所又は家のコンピュータ上でも、即時の再点検及び分析のためにプロシージャに関する情報を迅速及び簡単に得ることができる。これは、情報にアクセスするために医者が病院システム上で画像が処理されるのを待つ必要がなく、医者にとって時間の節約になるので、かなり有利である。
【0036】
さらにもう1つの実施形態では、選択された情報がネットワークを介してストレージ装置に送信されるように、ネットワーク接続30がUSBポート26に接続できることが分かる。また、CCU14は、手術スイートに接続でき、例えばタッチスクリーン制御器等に限定されないがそれを介して、機器の各種部分を制御するよう提供されることができる。
【0037】
ここで、図2を参照すると、CCU14は、複数の周辺装置を含むよう図示されている。例えば、インタフェース制御32は、CCU14に接続するよう図示されている。インタフェース制御32は、例えばキーボード、マウス、追跡装置、タッチスクリーン、又は類似のインタフェースを含むが、それらに限定されず、よってユーザは、システム10にコマンドを入力することができる。ラックマウントの実施形態では、キーボード(又は他の入力装置)は、インタフェース装置をユーザの快適性のために位置決めできるようマウントされることができる。実質的に任意形式の入力制御装置を効率的に使用して、吸引装置、切削装置、麻痺装置等を含む、医者によって使用されうる各種医療機器34を制御できることが分かる。そのような装置は、無菌環境で医者によって、又は無菌環境外で個人(例えば、ナース)によって各種インタフェース制御32で効率的に制御されることができる。
【0038】
また、図2に記載されたディスプレイ36は、医者に画像データを表示する。ディスプレイ36は、例えばDVI480P及び720Pプログレッシブ画像機能(4:3及び16:9アスペクト比)を提供するフラットパネルディスプレイのような、実質的に任意形式のディスプレイを含むことができる。静止解像度は、例えばJPEG、BMP、TIFF及び他のフォーマットのような各種フォーマットで、640×480、800×600、1024×768等を含むことができる。実質的に任意の解像度が選択できるだけでなく、実質的に任意形式のファイルフォーマットも画像データの保存のために選択されることができる点に注意すべきである。
【0039】
また、ディスプレイ36は、一部又は全部のインタフェース制御がアクセス可能なタッチスクリーン制御器を他の実施形態で含みうることが分かる。例えば、画像データは、ディスプレイ36だけでなく、接続された医療機器を制御するための各種制御上に提供できる。
【0040】
また、図示されたプリンタ38は、CCU14に接続される。プリンタ38は、CCU14に送信された画像データに対応する静止フレームをプリント出力ための任意形式のプリンタ(例えば、カラープリンタ)を実質的に含むことができる。プリンタは、手術室に局所的に位置決めでき、ラックマウント可能であり、又は遠隔位置でネットワーク接続を介してシステム10に接続できる。また、プリンタ38は、必要に応じて1つ以上のプリンタを含みうることが分かる。
【0041】
取り外し可能なストレージ装置28に戻ると、その上に格納された画像データを選択できるだけでなく、ユーザ設定データが取り外し可能なストレージ装置28上に保存できることが分かる。システム10は、CCU14に接続されたカメラ12の形式を自動的に識別し、識別されたカメラに従って相応してCCU14を調節するよう設計される一方、医者は、初期(出荷時)設定とは異なるカメラ12の動作のための個人プリファレンスを有することができる。このイベントでは、ユーザは、自分の個人プリファレンスを設定し、それらを取り外し可能なストレージ装置28に保存することができる。USBポート26に取り外し可能なストレージ装置を接続する時、プロセッサ20は、情報を検出及びアップロードし、医者の個人プリファレンスに対応するよう設定を調節することができる。これは、自動的に行うことができ、又はユーザは、取り外し可能なストレージ装置28上に保存された個人プリファレンスに従ってシステム設定を更新するようシステム10に命令することができる。任意のイベントでは、これは、ユーザが設定を調節する時間を節約し、ユーザが異なる手術室で異なるシステム上で1日中複数のプロシージャを実行している場合に重要である。選択画像データの保存及び取り外し可能なストレージ装置28からのユーザ設定データの送信はまた、図4に記載される。
【0042】
ユーザ設定データは、システム10がプログラム可能/設定可能な制御器22を適切に設定するのに使用でき、又はプロセッサ20及び/又はプログラム可能/設定可能な制御器22上で実行するためのCCU14上にアップロードされる(複数の)ソフトウェアプログラムを含むことができるデータを含みうることが分かる。例えば、1つの実施形態では、第1のプログラムは、プロセッサをプログラムするためにプロセッサ20にアップロードされ、第2のプログラムは、プログラム可能/設定可能な制御器22の適切なプログラムのためにプロセッサ20によってアップロード及び実行されることが分かる。
【0043】
ここで、図3及び5を参照すると、代替の実施形態が提供される。この実施形態では、CCU14に提供される単一のUSBポート26を有する代わりに、2つのUSBポート(26、26’)が、2つの異なる取り外し可能なストレージ装置(28、28’)を受けるために提供される。例えば、取り外し可能なストレージ装置28は、その上に格納されるべき選択画像データを受信するためにUSBポート26に挿入されることができる。一方で、取り外し可能なストレージ装置28’は、プログラム可能/設定可能な制御器22の適切な設定のためのユーザ設定データをCCU14にアップロードするためにUSBポート26’に挿入されることができる。
【0044】
2つの異なるUSBポートが、各種取り外し可能なストレージ装置を受けるために図3及び5に図示されているが、任意数のポートを必要に応じて使用し、取付けられた医療装置に対する各種設定データを接続できることが分かる。
【0045】
図2に戻ると、さらにディスプレイ36上でユーザに提供される画像データがスクリーン上でユーザによって操作できることも分かる。例えば、ユーザが望めば、静止フレームの特定領域上を拡大し、又はフレームをクロップすることができる。また、ユーザが望めば、後ほど参照及び検索するためにビデオクリップ又は静止フレームに情報(音声、視覚、又はリンクデータ)を添付することができる。例えば、医者が望めば、画像データにコメントを保存でき、それは、ユーザが保存ファイルを記録及びそれにリンクするよう言うことができる入力装置を介して行うことができる。代わりに、各種情報は、画像/ビデオクリップの時間及びデータ、プロシージャを行う医者、プロシージャの場所、使用される機器等を含むファイルにリンクされることができる。さらに、医者が望めば、静止フレーム上に直接書き込み、又はビデオ/静止フレームファイルに書き込みコメントを付加することもできる。任意のイベントでは、これは、取り外し可能なストレージ装置28に保存されるべき画像データを扱うための多くの異なるオプションを医者に提供する。例えば医者は、データが記録される間又は後に、画像データに対する視覚的注釈、画像データに関連付けられる音声ストリーム、又はアルファ数字のメモ注釈等を含む注釈を提供できることが分かる。
【0046】
図6は、例えばUSBポート26’(点線で図示)及びカメラ接続19とともにCCU14のフロントパネル上に位置決めされたUSBポート26を示す、CCU14の斜視図であり、カメラ12は、CCU14に差し込まれる。代わりに、USBポート26及び26’は、例えばCCU14のリアパネル上を含む、CCU14上のどこにでも位置決めされることができる。
【0047】
本発明は特に、部品の配置、特徴等を参照して説明されたが、これらは、全ての可能な配置又は特徴を排除することを意図せず、実際には多くの他の修正及び変更が、当業者によって確かめられる。
【符号の説明】
【0048】
12 カメラ
14 制御器
26 USBポート
28 取り外し可能なストレージ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ画像システムであって、
画像データを生成し、カメラを識別するためのカメラデータを有するカメラストレージを含む、前記カメラと、
前記カメラに接続され、カメラデータを受信し、受信されたカメラ情報に基づき内部設定を調節することで、画像データを受信及び処理するカメラ制御ユニットと、
前記カメラ制御ユニットに配置されるインタフェースポートと、
選択された画像データを受信する前記インタフェースポートに接続され、それを格納する取り外し可能なストレージ装置と、を具備し、
前記インタフェースポートは、USBポート、ファイヤワイヤポート、シリアルATAポート、及びそれら組合せからなる群から選択されることを特徴とするビデオ画像システム。
【請求項2】
前記インタフェースポートがUSBポートを含む時、前記取り外し可能なストレージ装置は、USBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のビデオ画像システム。
【請求項3】
前記取り外し可能なストレージ装置がユーザ設定データをさらに含むことで、カメラ制御ユニットが前記取り外し可能なストレージ装置上に格納されるユーザ設定データに基づき調節されることを特徴とする請求項2に記載のビデオ画像システム。
【請求項4】
取り外し可能なストレージ装置の接続時、前記カメラ制御ユニットは、ユーザ設定データを自動的にアップロードし、カメラ制御ユニットを調節することを特徴とする請求項3に記載のビデオ画像システム。
【請求項5】
前記ユーザ設定データは、前記カメラ制御ユニット上で実行するソフトウェアプログラムを具備することを特徴とする請求項3に記載のビデオ画像システム。
【請求項6】
第2のインタフェースポートに接続され、ユーザ設定データを含むことで、第2の取り外し可能なストレージ装置上に格納されるユーザ設定データに基づきカメラ制御ユニットが調節される、前記第2の取り外し可能なストレージ装置をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のビデオ画像システム。
【請求項7】
前記取り外し可能なストレージ装置は、無線接続を介して前記インタフェースポートに接続されることを特徴とする請求項1に記載のビデオ画像システム。
【請求項8】
カメラ制御ユニットに接続されることで、画像データは、ディスプレイ上でユーザに提供される、前記ディスプレイをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のビデオ画像システム。
【請求項9】
前記ディスプレイ上に提供される選択された画像データは、前記取り外し可能なストレージ装置に保存され、前記画像データは、ビデオデータ、静止フレームデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載のビデオ画像システム。
【請求項10】
プリンタをさらに具備し、前記画像データは、前記プリンタによってプリントされることで、画像データのハードコピーが生成されることを特徴とする請求項9に記載のビデオ画像システム。
【請求項11】
静止フレームデータが前記取り外し可能なストレージ装置に保存される時、静止フレームデータの解像度は、複数の選択可能な解像度から選択可能であることを特徴とする請求項9に記載のビデオ画像システム。
【請求項12】
静止フレームデータが前記取り外し可能なストレージ装置に保存される時、静止フレームデータは、JPGフォーマット、BMPフォーマット、TIFFフォーマット、及びそれらの組合せからなる群から選択される各種フォーマットで保存可能であることを特徴とする請求項9に記載のビデオ画像システム。
【請求項13】
インタフェース制御をさらに具備することで、画像データは、ユーザによって変更され、前記取り外し可能なストレージ装置上に保存されることを特徴とする請求項9に記載のビデオ画像システム。
【請求項14】
画像データの変更が、データのクロッピング(cropping)、拡大、強調、添付、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項13に記載のビデオ画像システム。
【請求項15】
データの添付は、視覚データ、音声データ、アルファ数字データ、リンクデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項14に記載のビデオ画像システム。
【請求項16】
データの添付は、画像データの記録と同時に発生することを特徴とする請求項15に記載のビデオ画像システム。
【請求項17】
前記ディスプレイは、タッチスクリーン制御器を具備することを特徴とする請求項4に記載のビデオ画像システム。
【請求項18】
前記取り外し可能なストレージ装置は、遠隔ストレージ装置へのネットワーク接続を具備することを特徴とする請求項1に記載のビデオ画像システム。
【請求項19】
前記カメラ制御ユニットは、手術スイートに接続されることを特徴とする請求項18に記載のビデオ画像システム。
【請求項20】
画像データを格納するための方法であって、
カメラ上にカメラデータを格納するステップと、
カメラ制御ユニットにカメラを接続するステップと、
カメラ制御ユニットにカメラデータを送信するステップと、
カメラ制御ユニットがカメラ情報を受信するステップと、
受信されたカメラ情報に基づきカメラ制御ユニットを設定するステップと、
カメラで画像データを生成するステップと、
カメラ制御ユニットに画像データを送信するステップと、
カメラ制御ユニットに配置されるインタフェースポートに取り外し可能なストレージ装置を接続するステップと、
取り外し可能なストレージ装置上に選択画像データを保存するステップと、を具備し、
インタフェースポートは、USBポート、ファイヤワイヤポート、シリアルATAポート、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする方法。
【請求項21】
インタフェースポートがUSBポートの時、取り外し可能なストレージ装置は、USBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブからなる群から選択されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
カメラ制御ユニットにディスプレイを接続し、ディスプレイ上でユーザに画像データを提供するステップをさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
ディスプレイは、タッチスクリーン制御ディスプレイであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
画像データは、ビデオデータ、静止フレームデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項25】
カメラ制御ユニットにプリンタを接続し、画像データをプリントするステップをさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項26】
画像データを編集するステップをさらに具備することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
画像データの編集は、画像データのクロッピング、画像データの拡大、画像データの強調、画像データへの情報添付、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
情報が画像データに添付される時、添付されたデータは、視覚データ、音声データ、アルファ数字データ、リンクデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
データの添付は、画像データの記録と同時に発生することを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
取り外し可能なストレージ装置からカメラ制御ユニットにユーザ設定データを送信し、受信されたユーザ設定データに基づきカメラ制御ユニットを調節するステップをさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項31】
ユーザ設定データは、カメラ制御ユニット上で実行するプログラムを具備することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
ビデオ画像システムであって、
画像データを生成し、カメラを識別するためのカメラデータを有するカメラストレージを含む、前記カメラと、
前記カメラに接続され、カメラデータを受信し、受信されたカメラ情報に基づき内部設定を調節することで、画像データを受信及び処理するカメラ制御ユニットと、
前記カメラ制御ユニットに配置されるインタフェースポートと、
前記インタフェースポートに接続され、ユーザ設定データを格納する取り外し可能なストレージ装置と、を具備し、
カメラ制御ユニットは、前記取り外し可能なストレージ装置上に格納されるユーザ設定データに基づき調節され、
前記インタフェースポートは、USBポート、ファイヤワイヤポート、シリアルATAポート、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とするビデオ画像システム。
【請求項33】
前記インタフェースポートがUSBポートを含む時、前記取り外し可能なストレージ装置は、USBフラッシュ/サム装置又はUSB外部ハードドライブからなる群から選択されることを特徴とする請求項32に記載のビデオ画像システム。
【請求項34】
取り外し可能なストレージ装置の接続時、前記カメラ制御ユニットは、ユーザ設定データをアップロードし、カメラ制御ユニットを調節することを特徴とする請求項32に記載のビデオ画像システム。
【請求項35】
前記ユーザ設定データは、前記カメラ制御ユニット上で実行するソフトウェアプログラムを具備することを特徴とする請求項34に記載のビデオ画像システム。
【請求項36】
格納される画像データを有する第2の取り外し可能なストレージをさらに具備することを特徴とする請求項32に記載のビデオ画像システム。
【請求項37】
カメラ制御ユニットに接続されることで、画像データは、ディスプレイ上でユーザに提供される、前記ディスプレイをさらに具備することを特徴とする請求項32に記載のビデオ画像システム。
【請求項38】
前記ディスプレイ上に提供される選択された画像データは、画像ストレージ装置に保存され、前記画像データは、ビデオデータ、静止フレームデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項37に記載のビデオ画像システム。
【請求項39】
静止フレームデータが前記画像ストレージ装置に保存される時、静止フレームデータの解像度は、複数の選択可能な解像度から選択可能であることを特徴とする請求項38に記載のビデオ画像システム。
【請求項40】
静止フレームデータが前記画像ストレージ装置に保存される時、静止フレームデータは、JPGフォーマット、BMPフォーマット、TIFFフォーマット、及びそれらの組合せからなる群から選択される各種フォーマットで保存可能であることを特徴とする請求項38に記載のビデオ画像システム。
【請求項41】
インタフェース制御をさらに具備することで、画像データは、ユーザによって変更され、前記画像ストレージ装置上に保存されることを特徴とする請求項38に記載のビデオ画像システム。
【請求項42】
画像データの変更は、データのクロッピング、拡大、強調、添付、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項41に記載のビデオ画像システム。
【請求項43】
データの添付は、視覚データ、音声データ、アルファ数字データ、リンクデータ、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項42に記載のビデオ画像システム。
【請求項44】
データの添付は、画像データの記録と同時に発生することを特徴とする請求項43に記載のビデオ画像システム。
【請求項45】
ネットワーク接続をさらに具備し、前記画像ストレージ装置は、前記ネットワーク接続を介して前記カメラ制御ユニットに接続される遠隔ストレージ装置を具備することを特徴とする請求項38に記載のビデオ画像システム。
【請求項46】
前記ディスプレイは、タッチスクリーン制御器を具備することを特徴とする請求項37に記載のビデオ画像システム。
【請求項47】
前記カメラ制御ユニットは、手術スイートに接続されることを特徴とする請求項32に記載のビデオ画像システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−114896(P2010−114896A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−253096(P2009−253096)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(506010792)カール・ストーツ・イメージング・インコーポレイテッド (14)
【Fターム(参考)】