説明

画像データのデータベース作成方法

【課題】 商品の画像をデータ化し、印刷物を編集するさい、JANコードを手書きしたりすることなく、且つこれに伴う間違いなどを解消し、短時間で適確な処理が行われるようにする。
【解決手段】 撮影対象物2をデジタルカメラ1で撮影し、コンピュータ4により、撮影済みのカード3をカードリーダ5で読み込み、撮影対象物に付されたバーコードをバーコードリーダー6で読み取り、読み取ったコードを対応するデジタル画像のファイル名に変換してデジタル画像のデータベースを作成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像のファイル名を撮影対象物のコードに変換してデジタル画像のデータベースを作成する、画像データのデータベース作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】広告には数多くの商品の写真を掲載して作成するものがあり、その商品の画像をデータ化し、印刷物に編集をしている。その商品の撮影は、JANコードをカードに書き込み、書き込んだカードを商品に貼り、35mmポジフィルムを使用してJANカード写し込み撮影を行っていた。そして、撮影フィルムを現像所に出し、現像されたものを適正とアンダーに仕分けし、入力用にポジを入れるフィルムにJANコードを書き写し、スキャン入力をして商品の画像のデータ化をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにJANコードを手書きしたり、何度も書き写すことで、書き間違い等の不確実性と手間がかかり時間的にも不効率であった。また、ポジ撮影に於いて現像所に出すということから時間的な制約と現像待ちというスピード面で迅速性に欠けるという問題があった。そこで、本発明は係る問題点を解決する画像データのデータベース作成方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像データのデータベース作成方法は、撮影対象物をデジタルカメラで撮影し、コンピュータにより、撮影済みのカードをカードリーダで読み込み、撮影対象物に付されたバーコードをバーコードリーダで読み取り、読み取ったコードを対応するデジタル画像のファイル名に変換してデジタル画像のデータベースを作成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を参照して説明する。図1は撮影対象物を撮影しコンピュータにデータを入力する説明図、図2はコンピュータ画面に映し出されたデジタル画像の一覧を表示した図である。
【0006】図1に示すように、デジタルカメラ1により撮影対象物2を撮影する。撮影終了後、デジタルカメラからカード3を取り出し、コンピュータ4に備えられたカードリーダ5により画像データを読み込ませ、撮影対象物のバーコードをバーコードリーダー6に読み込ませる。
【0007】図2に示すように、デジタルカメラの付属のソフトを使用してデジタル画像の一覧をコンピュータ画面に表示する。各デジタル画像7にはファイル名8が付されており、ファイル名8は一定の連続番号による画像番号と拡張子で構成されている。例えば、JPEG形式の画像データのファイル名ならば、ファイル名は画像番号.jpgとなる。撮影済みの撮影対象物を取り出し、1点ずつ画面に表示されたデジタル画像を確認しながら、撮影対象物に付されたバーコードをバーコードリーダーで読み取り、読み取ったコードをデジタル画像のファイルに置き換える。全ての撮影対象物に対して変換作業を行い、データベースが作成される。図3は変換後のファイルのリストである。
【0008】こうして作成されたデータベースは、コードをキーとするデジタル画像の検索が可能となる。必要なデジタル画像の物品のバーコードをバーコードリーダーにより読み取り検索を行うことにより、簡単に必要な画像データを抽出することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上の通り構成するのであって、デジタルカメラで撮影したデジタル画像の各ファイル名を撮影対象物に付されているコードに変換したデータベースを作成したことにより、コードをキーとするコンピュータによる検索が可能となり、バーコード入力によるデジタル画像の検索が簡単に行えることとなった。よって、従来の35mmポジフィルムによる撮影形態に比較して、フィルム代、現像プリント代というコストが完全に削減され、作業工程の短縮・単純化及びフルデジタル化による作業効率・スピードの大幅アップ、デジタル画像とバーコードリーダーでの読み込み、マッチングによるデータの高品質と確実性という点で優れたものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影対象物を撮影しコンピュータにデータを入力する説明図である。
【図2】コンピュータ画面に写し出されたデジタル画像の一覧を示した図である。
【図3】変換後のファイルのリストである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
2 撮影対象物
3 カード
4 コンピュータ
5 カードリーダー
6 バーコードリーダー
7 デジタル画像
8 ファイル名

【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影対象物をデジタルカメラで撮影し、コンピュータにより、撮影済みのカードをカードリーダで読み込み、撮影対象物に付されたバーコードをバーコードリーダーで読み取り、読み取ったコードを対応するデジタル画像のファイル名に変換してデジタル画像のデータベースを作成したことを特徴とする画像データのデータベース作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2002−8003(P2002−8003A)
【公開日】平成14年1月11日(2002.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−181476(P2000−181476)
【出願日】平成12年6月16日(2000.6.16)
【出願人】(500282601)
【Fターム(参考)】