説明

画像共有システム、画像管理装置、画像共有方法およびプログラム。

【課題】ネットワーク接続が可能な画像表示装置を用いて、送信側ユーザのユーザ端末で閲覧時の表情を撮影された画像を通じて確認することが可能な画像共有システムを提供する。
【解決手段】画像表示装置102は、画像管理サーバ101から送信されるレターの画像表示を開始すると、同時に、撮像装置104で画像閲覧中の閲覧ユーザの表情を撮影するために撮影処理を開始する。画像1枚に対して応答画像1枚を撮影する。撮影した画像(応答画像)は、夫々閲覧時の送信画像と紐付けて記憶されて画像管理サーバ101にアップロードされる。応答画像のアップロードが完了すると、レターを送信した送信側ユーザに対して応答画像を受信した旨が通知される。送信側ユーザは、ユーザ端末103を用いて送信済みレターの画像に紐付いて記憶された応答画像の確認を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して行われる画像データの共有処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラを用いて気軽に写真の撮影を行い、カメラをPCに直接接続して画像を取り込み、画像をデジタルデータとして保存したり、また、データとして取りこんだ画像をウェブサイトにアップロードしてオンラインアルバムを作成したり、他人と共有して楽しめるようなオンライン型の画像共有サービスが提供されている。
(オンラインアルバム参考情報:CANON iMAGE GATEWAY http://www.imagegateway.net/)
(SNSサービス参考情報:Facebook(登録商標) http://www.facebook.com)などが挙げられる。
【0003】
これらの画像共有サービスでは、利用ユーザによって投稿(アップロード)された画像に対するコメントや評価を参加者同士でやり取りすることが可能である。これらのサービスにより、カメラユーザは写真の撮影をより一層楽しめる環境になっている。現在、画像共有サービスの利用は、パーソナルコンピュータ(以下、PC)や携帯電話に代表される情報処理装置を用いたオンライン型が主流となっている。
【0004】
ネットワークを利用できる環境下にいるユーザにとって画像共有サービスは一般的なものとなりつつあるが、PCや携帯電話を持たない人は、従来通り、画像を紙媒体で出力することで、写真を楽しむ方法がある。また、最近では、画像データを記録したコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記録媒体を読み込ませることで、液晶などの表示部に画像を表示させるデジタルフォトフレームが存在する。
【0005】
このデジタルフォトフレームに関しては既に様々な先行文献が存在する。例えば、特許文献1に記載の発明は、デジタルフォトフレームで画像を閲覧する際に、スライドショー形式で閲覧することを選択した場合に、デジタルフォトフレームに搭載されている撮像装置でユーザの顔を検知し、顔が正面を向いている時には、画像を閲覧していると判断して、スライドショーを停止させるという、ユーザの閲覧効率を高める発明が開示されている。
【0006】
また、特許文献2に記載の発明は、複数のユーザによりアップロードされた電子データ(本特許文献では、画像データ、音声データ、テキストデータ等のコンテンツデータと記載)を管理する管理装置から、各ユーザの所有する画像再生装置やコンテンツ再生装置の能力およびユーザの嗜好に応じたコンテンツを自動的にダウンロードする画像共有システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−141678号公報
【特許文献2】特開2009−099142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の発明によると、デジタルフォトフレームで画像を閲覧する時に、ユーザが画像を見るタイミングを検知することで、効率的な閲覧方法を提供することは可能であるが、しかしながら、閲覧の最中にどのような表情をしているのか、どのような反応をしているのかを画像を提供したユーザ(送信側ユーザ)は伺うことができない。この時、画像を閲覧するという行為にとどまるため、画像データを共有してユーザの反応のやり取りを行うという本来の目的が達成されない虞がある。
画像を交換・共有することを楽しみとしているユーザにとっては、デジタルフォトフレームで画像を閲覧するユーザに画像データを渡しても、それらへの反応やコメントを即時に受け取り確認することは難しく、ユーザが求める本来の使用方法を実現することが難しい。例えば、離れた2箇所で生活する家族が、お互いの画像を閲覧するために、画像データを記録したコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記録媒体を郵送し、デジタルフォトフレームで画像の閲覧をしなければならない。この時は、画像を閲覧する行為にとどまるため、画像データを受け取る閲覧ユーザの反応のやり取りという本来の目的が達成されない虞がある。
特許文献2の発明によると、コンテンツデータの共有により、ユーザの嗜好に合わせたコンテンツを自動的に取得し、お互いにアップロードしたコンテンツを共有することが可能であるが、しかしながら、共有したコンテンツに対する反応を、アップロードしたユーザに届けることは難しい。
また、閲覧するユーザが反応やコメントを寄せたいと思っても、自分で写真や動画を取り、データを返信しなければならず、非常にやり取りが煩雑になる虞がある。送られた画像データ1つ1つに対してコメントを送りたい場合には、更に、画像データと閲覧ユーザの反応との対応付けをしなければならないという作業が発生し、画像共有を楽しむための作業が非常に煩雑になる虞がある。
【0009】
そこで、本発明は、画像表示装置のみを所有するユーザと、ネットワークを利用可能な環境下にいるユーザとが画像の交換や共有を行う際に、ネットワーク接続が可能な画像表示装置を用いて、画像表示装置で画像を閲覧しているユーザの画像を取得し、取得した画像を含む電子情報を画像管理サーバに送信して、閲覧していた時の画像と対応付けることで、送信側ユーザのユーザ端末で閲覧ユーザの閲覧時の表情を撮影された画像を通じて確認することが可能な画像共有システム提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、本発明は、情報処理装置によりアップロードされる画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを格納する画像管理装置と、前記画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備える画像表示装置とが接続可能な画像共有システムであって、前記画像管理装置は、前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記画像データと前記端末識別情報とを記憶する記憶手段と、前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信手段とを備え、前記画像表示装置は、前記画像データを取得するための画像管理装置を特定する画像管理装置情報と、当該画像表示装置を識別する端末識別情報とを記憶する端末記憶手段と、前記端末記憶手段に記憶されている画像管理装置情報で示される前記画像管理装置に対して、前記端末記憶手段に記憶されている端末識別情報を送信する識別情報送信手段と、前記画像管理装置の配信手段により配信された前記画像データを受信する画像データ受信手段と、前記画像データ受信手段により受信した前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示手段と、前記画像データ表示手段により前記表示部に前記画像データが表示されている間に、前記画像データを閲覧しているユーザを撮像する閲覧ユーザ撮像手段と、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像した前記閲覧ユーザの画像を、前記閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報と共に、前記画像管理装置に送信する閲覧ユーザ画像送信手段とを備え、前記画像管理装置は、前記閲覧ユーザ画像送信手段により送信された前記閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信手段と、前記閲覧ユーザ撮像手段により閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記閲覧ユーザ撮像手段により前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として、前記記憶手段に記憶する応答記憶制御手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記閲覧ユーザ撮像手段は、予めユーザ操作により設定された撮像方法に基づいて、前記画像データを閲覧しているユーザの画像を一枚または複数枚撮影するように制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記閲覧ユーザ撮像手段により一枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記一の画像データと、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された一つの前記閲覧ユーザの画像とをそれぞれ紐付けて記憶し、また、前記閲覧ユーザ撮像手段により複数枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記1の画像データと、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された複数枚の前記閲覧ユーザの画像とをそれぞれ紐付けて記憶することを特徴とする。
また、本発明は、前記閲覧ユーザ撮像手段により複数枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記複数の閲覧ユーザの画像を予め定められた条件に合致する順に優先順位を付けて紐付けて記憶することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像管理装置に送信された前記閲覧ユーザの画像を、前記応答記憶制御手段により記憶された応答画像と前記画像データとの紐付関係を認識可能な形式で前記情報処理装置の表示部に表示させる応答画像表示手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明の画像管理装置は、画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備える画像表示装置と通信可能であって、情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを格納する画像管理装置において、前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記画像データと前記端末識別情報とを記憶する記憶手段と、前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信手段と、前記画像表示装置より撮影された前記画像データを閲覧している閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信手段と、前記画像表示装置が閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像表示装置より表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記画像表示装置により前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像表示装置に表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として、前記記憶手段に記憶する応答記憶制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像表示装置のみを所有するユーザと、ネットワークを利用可能な環境下にいるユーザとが画像の交換や共有を行う際に、ネットワーク接続が可能な画像表示装置を用いて、画像表示装置で画像を閲覧しているユーザの画像を取得し、取得した画像を含む電子情報を画像管理サーバに送信して、閲覧していた時の画像と対応付けることで、送信側ユーザのユーザ端末で閲覧ユーザの閲覧時の表情などを撮影された画像を通じて確認することが可能な画像共有システム提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本システムのシステム構成を示す図の一例である。
【図2】本発明の画像処理システムにおける画像管理サーバ101およびユーザ端末103のハードウェア構成を示す図の一例である。
【図3】本発明の画像処理システムにおける画像表示装置102のハードウェア構成を示す図の一例である。
【図4】本発明における一連の処理を示すフローチャート図である。
【図5】本発明におけるユーザ端末103で表示する画面の一例である。
【図6】本発明におけるユーザ端末103で表示する画面の一例である。
【図7】本発明におけるユーザ端末103で表示する画面の一例である。
【図8】本発明におけるユーザ端末103で表示する画面の一例である。
【図9】本発明におけるユーザ端末103で表示する画面の一例である。
【図10】本発明におけるレターの構造に関する図である。
【図11】本発明におけるレターの構造に関する図である。
【図12】本発明における画像管理サーバ101で記憶管理するデータテーブルの相関図である。
【図13】本発明における画像表示処理を示すフローチャート図である。
【図14】本発明における撮影処理を示すフローチャート図である。
【図15】本発明における応答画像確認処理を示すフローチャート図である。
【図16】本発明におけるユーザ登録処理を示すフローチャート図である。
【図17】本発明における画像表示装置102で表示する画面の一例である。
【図18】本発明における画像表示装置102で表示する画面の一例である。
【図19】本発明における画像表示装置102で表示する画面の一例である。
【図20】本発明における画像表示装置102で表示する画面の一例である。
【図21】本発明における画像表示装置102での撮影処理を制御するルールの一例を示すデータテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1を用いて、本発明の実施形態のシステム構成の一例を説明する。
図1は本実施例における画像配信システムの一例である。
【0014】
本実施例の画像配信システムは、画像管理サーバ101、画像表示装置102、ユーザ端末103がネットワーク100を通して接続可能な環境にある。なお、画像表示装置102は、実施例において画像データを表示部に表示することが可能なデジタルフォトフレームを例示している。
【0015】
画像管理サーバ101は、各ユーザからアップロードされる画像データの管理および表示を制御する。ユーザ端末103から送信されるレターを管理し、画像表示装置102の取得要求に応じて、レターを画像表示装置102への送信を行う。なお、本発明において、レターとは、情報送信単位を表しており、複数の画像とテキストをまとめた情報から構成されるものである。一般的な電子メールと名称を本発明では「レター」として区別している。
【0016】
画像表示装置102は、ネットワーク100に接続可能であり、かつ、ユーザ端末103から画像管理サーバ101に送信されたレターを受信し、図3で説明するディスプレイ310に表示させる。また、本発明において、画像表示装置102には、撮像装置104を有している。
【0017】
ユーザ端末103は、画像を送信するユーザがユーザ端末103上で画像を選択し、希望によってはコメントを附してレター(画像+コメント)として、画像管理サーバ101に送信する。
【0018】
撮像装置104は、画像表示装置102で画像データの表示が開始されると起動し、ディスプレイの表示されている画像データをユーザが閲覧している最中の反応の撮影を行う。
【0019】
なお、本実施例において画像表示装置102は、後図示のような写真立て型の市販されているデジタルフォトフレームを想定して説明を進めることとするが、本画像共有システムを実現させるものとして、この限りではない。例えば、ネットワーク接続と、ボタン操作を用いての文字入力受付が可能なデジタルカメラを用いることにより、画像管理サーバ101にアクセスして画像共有システムにサインオンできるようにしてもよい。また、この場合代替の機能を持つハードウエアであればどれでもよいというわけではなく、先述のデジタルカメラや携帯電話のように、可搬性のあるハードウエアであることが望ましい。
【0020】
図2は、画像管理サーバ101およびユーザ端末103のハードウェア構成図である。
【0021】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0022】
ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0023】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0025】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN600)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0027】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0029】
図3は、画像表示装置102のハードウェア構成図である。
図3において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0030】
ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0031】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0032】
305は入力コントローラで、キーボード(KB)309等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図3では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。
【0033】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0034】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0035】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0036】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されている。これらについての詳細な説明は後述する。また、カメラコントローラ312は画像表示装置102が有している撮像装置104を制御する。
【0037】
図16は、画像を画像表示装置102に送信するユーザ(以下、送信側ユーザ)の操作により、ユーザ端末103から画像管理サーバ101にアクセスして、本画像処理システムの利用するメンバー登録処理を示すフローチャートである。
【0038】
図16のS11において、ユーザ端末103は、送信側ユーザが画像送信ページ(不図示)にサインオンするためのログイン情報(例えば、予め定められたログインIDとパスワード)を画像管理サーバ101に送信する。(ログイン情報は、以後「サインオン情報」と「ログイン情報」を同意語と捉えることとする。)
【0039】
画像管理サーバ101は、ユーザ端末103から送信側ユーザのログイン情報を受信してユーザ認証を行い、承認されると、ステップS12で管理者メニュー画面(不図示)が送信される。
【0040】
ステップS13において、ユーザ端末103は、不図示の管理者メニュー画面から、本画像処理システムを利用するメンバーを登録するための登録画面の送信要求を送る。
【0041】
画像管理サーバ101は、送信要求を受け付けると、メンバー登録画面の制御情報をユーザ端末103に送信する。(ステップS14)
【0042】
ステップS15において、送信側ユーザは、ユーザ端末103から登録したいメンバー情報を入力し、画像管理サーバ101に送信する。なお、ここで登録するメンバー情報は、送信側ユーザが所属するグループアカウントに属することとなる。本画像処理システムでは、このグループアカウントが同一であるユーザ同士で、レターの送受信を行うものとして説明を進めていくが、本実施例はあくまでも一形態であるため、これに限定されることはない。グループアカウントについては、後述の図12において詳細に説明する。
【0043】
画像管理サーバ101は、ユーザ端末103から登録メンバー情報を受信すると、それを基に登録メンバーデータベースを更新し、更新が完了すると、ステップS16において、登録完了画面をユーザ端末103に送信する。
【0044】
ステップS17において、送信側ユーザは、登録完了画面がユーザ端末103に表示されたことを確認すると、トップ画面(管理者メニュー画面)の表示要求を行い、ステップS18において画像管理サーバ101は、表示要求を受け付けると、管理者メニュー画面の制御情報をユーザ端末103に送信する。
【0045】
以上の処理でメンバー登録(本画像処理システムにおいては、同じグループアカウントに所属するメンバーの登録)処理が完了し、送信側ユーザは、登録したメンバーに対してレター送付と送付したレターに対する応答メッセージ(応答画像)の受信が可能になる。
【0046】
図12は、画像管理サーバ101の外部メモリ211(データベース等)で記憶管理されている、本画像処理システムを利用可能なユーザ情報と、ユーザの利用状況(送信レター情報、応答画像受信情報、グループアカウント情報)を示すデータテーブルである。
【0047】
図12のグループアカウント情報1201は、本画像処理システムを利用する複数のユーザを、一つのグループ(例えば、家族単位)として紐付けて登録するための情報である。グループアカウント情報1201は、少なくとも任意に設定可能なグループアカウントIDとグループアカウント名の情報を持っているものとする。
【0048】
メンバー情報1202は、本画像処理システムを利用するユーザのユーザ登録である。例えば、任意に設定可能なメンバーID、所属しているグループアカウントのID、メンバー名(ユーザ名)、本画像処理システムへのログインパスワード、画像表示装置102を利用している場合の端末種別、メンバー種別、付加データを含む情報によって構成されている。
【0049】
レター情報1203は、メンバー情報1202と紐付いて記憶されている。なお、本発明において、「レター」とは、本画像処理システムを利用するメンバーが送受信する情報送信単位を表しており、複数の画像とテキストをまとめた情報から構成されるものである。一般的な電子メールと名称を本発明では「レター」として区別している。
【0050】
例えば、レター情報は、少なくとも各レターのレターID、差出人ID(メンバーIDと同値)、宛先ID(宛先となるメンバーのメンバーID)、レターの表題名(件名)、レターとして送信される画像の送信画像情報ID、宛先メンバーから送られてきた応答画像情報ID、各レターの送信日時、宛先メンバーのレター閲覧(確認)開始日時、各レターに付されたコメントテキスト情報を含むことにより構成されている。
【0051】
送信画像情報1204は、レターとして宛先に送信する画像の情報である。例えば、画像ID、レターID、本画像処理システムにおける画像URI情報、画像名等といった情報を含んで構成されてる。
【0052】
応答画像情報1205は、レターが宛先に送信されて、閲覧側ユーザによる閲覧が開始された時に、画像表示装置102で撮影される応答画像に関する情報である。
【0053】
例えば、応答画像情報1205は、応答画像ID、レターID、本画像処理システムにおける画像URI情報、応答画像の取得日時といった情報を含んで構成される。
【0054】
画像ストレージ1206は、画像管理サーバ101の画像格納部であり、本画像処理システムを利用するユーザによりアップロードされた画像が所定の位置に記憶管理されている。
【0055】
なお、本実施例中には、メンバー登録情報画面や、グループアカウント登録画面は図示していないが、これらは同時に登録することも可能である。
【0056】
また、メンバー情報を先に登録しておき、後にグループアカウント情報を作成して、既に登録されているメンバー情報を一つのグループアカウントとして設定するような構成も可能であり、その登録順序は特に限定されない。
【0057】
図4は、本実施形態において、ユーザ端末103から画像管理サーバ101にレターを送信し、画像表示装置102で閲覧するまでの一連の処理を示すシーケンスチャートの一例である。
【0058】
ステップS101において、ユーザ端末103は、送信側ユーザが画像送信ページ(不図示)にサインオンするためのログイン情報(例えば、予め定められたログインIDとパスワード)を画像管理サーバ101に送信する。画像管理サーバ101は、ユーザ端末103から送信側ユーザのログイン情報を受信し(ステップS102)、ステップS103で、受信したログイン情報を用いてユーザ認証を行う。
【0059】
画像管理サーバ101は、例えば、ユーザが画像ポータルサイトにアクセスするための「ユーザIDとパスワード情報」を紐付けて記憶しており、ステップS102で送信されるユーザIDとパスワードが一致しているかを判定して認証を行う。
【0060】
ステップS103でユーザ認証されると(S103でOK)、画像管理サーバ101はユーザ端末103に対して、メニュー画面を送信する(ステップS104)。
【0061】
ステップS105でユーザ端末103にメニュー画面が表示されると、ステップS106において送信側ユーザは画像表示装置102に送信したい画像を少なくとも一つ選択する。本実施例において、送信側ユーザは送信する画像に対応付けてコメントを付すことが可能となっている。
【0062】
図5の501はユーザ端末103のディスプレイ上で起動するアプリケーションソフトの画面一例であり、レターの送信機能と閲覧機能を有する。
【0063】
本発明において、レターとは、情報送信単位を表しており、複数の画像とテキストをまとめた情報から構成されるものである。一般的な電子メールと名称を本発明では「レター」として区別している。
【0064】
502は、選択可能な送信画像の一覧を表示する領域である。
【0065】
503は、画像の一覧表示領域に表示される、送信画像のサムネイル表示である。
【0066】
504は、送信するレターの表紙画像のサムネイル表示領域である。
【0067】
505は、表紙画像選択ボタンであり、503の一覧表示領域から表紙にしたい画像を選択して当該ボタンを押すと、504ののサムネイル表示領域に選択した画像が表示される。
【0068】
506は、レターの件名入力テキストボックスである。ここにレターの件名(送信タイトル)を入力する。
【0069】
507は、コンテキスト(メッセージ)入力テキストボックスである。ここにレターに添えるコメント(メッセージ)を入力する。
【0070】
508は、宛先一覧リストボックスである。宛先として選択できるのは、同じグループアカウント内に登録されているメンバーに限られる。グループアカウントについては、図12において説明する。
【0071】
509は、宛先選択コンボボックスであり、ここからレターを送信する宛先を選択する。
【0072】
510は宛先削除ボタンであり、508に表示されている宛先を選択(クリック)した後に、この宛先削除ボタンを押下すると、選択したアドレスが508から削除される。
【0073】
511は、宛先追加ボタンであり、509に表示される宛先から希望の宛先を選択(クリック)した後に、この宛先追加ボタンを押下すると、選択したアドレスが508に追加される。
【0074】
512は、レター送信ボタンであり、このボタンを押下すると、本アプリケーションの画面で作成したレターが、選択された宛先に送信される。
【0075】
513は、レター閲覧モードに切り替えるタブであり、このタブを選択すると、図8の送信レターの確認画面に切り替わる。
【0076】
514は、ステータスバー。グループ名、メンバー名を表示する。
【0077】
引き続き図8を用いて、送信レターの確認画面について説明する。
801は、ユーザ端末103のディスプレイ上で起動するアプリケーションソフトの画面一例であり、レターの送信機能と閲覧機能を有する。
【0078】
802は、送信済みレターの一覧が表示される領域である。
【0079】
803は、送信済みレターの表紙画像のサムネイル表示である。
【0080】
804は、送信済みレターのステータス情報である。図8では、例えば、レターの宛先、差出人、レターの件名、レターの宛先での閲覧状況が表示されている。
【0081】
805は、送信済みレターに対応する応答画像の代表画像のサムネイル表示である。
【0082】
806は、送信済みレターを参照するためのボタンである。
【0083】
また、図10は、画像管理サーバ101にの外部メモリ211に記憶される、レターのデータ構造を示す一例の図である。
外部メモリ211の所定の場所にレターが格納される。そこには、様々のユーザから送信されるレターが格納されており、本図ではレター群1001としている。
【0084】
そのうちの1つのレター1002は、1003で表すように少なくとも1の送信画像を備えている。
1004の応答画像格納領域は、画像表示装置102の撮像装置104で撮影される応答画像群を格納する。現時点では、閲覧ユーザの画像表示装置102にレターが送信されておらず、応答画像も未取得の状態であるが、応答画像が格納されるべき格納場所を確保しておくようにしてもよい。
引き続き図4の説明に戻る。
S106で図5のレターの作成画面で、ユーザがレターとして送る画像を選択し、コメントを付したら、レターの宛先(以下、閲覧側ユーザ)を特定して、画像管理サーバ101に送信する。
【0085】
ステップS107において、画像管理サーバ101は、ユーザ端末103からレターを受信すると、画像管理サーバ101での受信結果を更新し、送信側ユーザが今までに送信したレターの一覧が更新され、図8の送信済みレター一覧画面に、今回送信したレターの情報が追加される。(ステップS109)。
【0086】
上記の送信側ユーザによるレター作成及び送信の処理により、閲覧側ユーザに閲覧してもらいたい画像を選択し、画像管理サーバでストレージしておき、閲覧側ユーザからのアクセスがあればいつでもこれらを配信することが可能になる。
【0087】
次にステップS110において、画像表示装置102を操作する閲覧側ユーザが画像表示装置102を起動する。画像表示装置102が起動すると、画像管理サーバ101へ自動接続し、本画像共有システムに自動ログインを試みる。
自動ログインを行うには、予め画像表示装置102の外部メモリ311に、。画像管理装置101にログインするための識別番号とパスワードとURL記憶されていることが前提であり、閲覧側ユーザの電源押下指示に応じて、予め設定されているURLにアクセスし、識別番号とパスワードを送信してログインされる仕組みが必要である。
【0088】
閲覧側ユーザは、画像表示装置102を用いて、画像を閲覧するために画像管理サーバ101に問い合わせを行う。例えば、図12のグループアカウントで同一グループアカウントグループに登録されているユーザ端末103と、本画像表示装置102とを接続し、ユーザ端末103から接続先となる画像管理サーバ101のURL情報を送信することで、画像表示装置102が接続する画像管理サーバ101の設定を行うようにしてもよい。また、画像管理装置101が提供する画像管理サービスを特定するURL情報が予め画像表示装置102の外部メモリ311に、設定してもよい。
【0089】
また、閲覧側ユーザは、画像表示装置102を用いて、画像を閲覧するために画像管理サーバ101に問い合わせを行う。問い合わせをする画像管理サーバ101は、例えば、本画像表示装置102を初めて起動(具体的には、電源ボタンの押下受付)するときに、端末種別IDと本画像共有システムのパスワードを入力することで手動でログイン確認を送信することも可能である。
【0090】
ここでは、例えば、画像表示装置102が固有でもっている識別情報のうち、「端末種別ID」を用いてサインオン情報を画像管理サーバ101に自動送信することでサインオンを試みる。但し、画像表示装置102のユーザが当該画像共有システムにサインオンするための識別情報は、「端末種別ID」にされない。例えば、当該画像共有システムのユーザIDを入力することにより、サインオン確認をすることも可能である。
【0091】
図17は、画像表示装置102のディスプレイ310に表示される、サインオン画面の一例である。本実施例では、サインオン情報をユーザ操作により入力する画面の一例が表示されているが、あくまでも一例であり、例えば入力操作を介することなく、閲覧側ユーザが画像表示装置102を起動すると、自動でサインオン情報を画像管理サーバ101に送信するような処理にしてもよい。
【0092】
ステップS111において、画像管理サーバ101は、送信された「端末種別ID」が正しいかどうかを確認し、確認が取れるとユーザ承認を受け付ける。
【0093】
画像管理サーバ101で承認されると、ステップS112において、サインオンした画像表示装置102宛のレター一覧を取得する。レターは画像管理サーバ101の外部メモリ211の所定の位置に記憶管理されている。
【0094】
ステップS113において、画像管理サーバ101は、画像表示装置102に対して、取得したレターの一覧を送信する。
【0095】
ステップS114において、画像表示装置102は、ステップS113で送信されたレターの一覧画面(図7)を受信する。
【0096】
図7は、ステップS114で画像表示装置102が受信したレター一覧の画面の一例である。図7では、画像表示装置102を利用している閲覧ユーザ宛に送られたレターの一覧が表示されている。
【0097】
701は、レター一覧を上方にスクロールするためのスクロールボタンである。
【0098】
702は、取得したレターの代表画像のサムネイルとレター情報が表示されている。レター情報として、例えば、差出人名、表題名(件名)、レターの送信日時、閲覧済みか、未閲覧であるかを示す閲覧ステータスが表示されている。
【0099】
703は、レター一覧を下方にスクロールするためのスクロールボタンである。
【0100】
図7のレター一覧画面を表示することにより、取得した複数のレターの中から、閲覧側ユーザにどのレターの閲覧をするか選択させることが可能になる。
【0101】
引き続き、図4の説明に戻る。
図4のステップS115において、画像表示装置102は、取得したレター一覧から閲覧を希望するレターを選択し、取得要求を画像管理サーバ101に送信する。
【0102】
選択の方法は、例えば、画像表示装置102の表示部がタッチパネルの機能を有していれば、所望のレターをタッチして選択することが可能である。また、画像表示装置102がリモコンのような遠隔操作装置からの操作により動作する場合は、リモコンによる選択を受け付けるようにしてもよい。選択方法は本実施例に限定されない。
【0103】
ステップS116において、画像管理サーバ101は、選択されたレターの情報を受信する。
【0104】
ステップS117において、画像管理サーバ101は、選択されたレターを画像表示装置102に送信する。
【0105】
ステップS118において、画像表示装置102は、レターを受信し、所定のタイミングでレターの閲覧を開始する。
図6は、S118で表示される、レターを受信した時の画像表示装置102の画面一例である。
【0106】
閲覧開始のタイミングは、レターを受信したらすぐに表示を開始してもよく、また、ユーザによる画面上の「開始」ボタン(不図示)の押下によって表示を開始してもよい。
【0107】
ステップS119において、画像表示装置102は選択されたレターの画像を表示している。
【0108】
図6は、レターの画像とコメントを画像表示装置102のディスプレイ310に表示した一例を示す図である。
【0109】
601は、件名表示領域であり、送信側ユーザによって入れられた件名が表示される。
【0110】
602は、そのレターを送信した差出人が表示される表示領域である。
【0111】
603は、そのレターが送信された日時が表示される表示領域である。
【0112】
604は、差出人によって添付されたコンテキスト(メッセージ)の表示領域である。
【0113】
605は、レターの画像表示領域である。
【0114】
606は、現在表示中の画像番号表示エリアである。
【0115】
607は、現在閲覧している画像から一つ前に閲覧していた画像に戻すボタンである。
【0116】
608は、現在閲覧している画像から一つ先の画像に進めるボタンである。
【0117】
609は、画像を全画面表示に切り替えるボタンである。
引き続き、図4の説明に戻る。
【0118】
閲覧の最中には、画像表示装置102に接続されている、若しくは内蔵されている撮像装置104を用いて、閲覧側ユーザが画像を閲覧している表情や動作を撮影することが可能である。レターの画像を閲覧している最中に撮影した画像は、本実施例において「応答画像」という。撮影の方法に関しては、後述の図13において詳細に説明する。
【0119】
ステップS121において、画像表示装置102は、レターの画像を閲覧している最中に撮影された「応答画像」を画像管理サーバ101に送信する。
【0120】
ステップS122において、画像管理サーバ101は、応答画像を受信し、受信が完了したら、画像表示装置102に対して、応答メッセージ(応答画像)の送受信が正確に行われた旨を通知する(S123)。なお、図4のステップS112〜ステップS118までの処理を以下のように行うことも可能である。
【0121】
ステップS111でユーザ承認がなされると、ステップS112では、承認されたユーザの使用する画像表示装置102宛のレターに含まれている全ての画像がプッシュ配信される。その後、ステップS118でレターに含まれる画像データを全てダウンロードすると、画像表示装置102は画像データの表示を開始する。
【0122】
以上のように、ユーザ承認がなされた場合の画像管理装置101からのレターの配信方法は、レター一覧情報が画像表示装置102に一度送信され、画像表示装置102でのユーザの閲覧選択を受け付けると、選択されたレターに含まれる画像データが画像管理装置101から改めて画像表示装置102に送信される方法と、画像表示装置102からのログイン情報が画像管理装置101にて承認されると、レター一覧情報を送信せずに、該当する画像表示装置102宛の画像を全て自動でプッシュ配信する方法の双方を含んでいる。
【0123】
本処理によれば、上述したように、レター情報を一度取得してから、どのレターを閲覧するかを選択し、その選択情報を再度画像管理サーバ101に送信して、レターの画像をプッシュ配信してもらう、と言った操作を行わずに簡略化することが可能である。これにより、画像表示装置102の電源押下を受け付けると、画像表示装置102は自動的に画像管理サーバ101に接続をしてユーザ認証を行うことが可能になる。更に、ユーザ認証の結果、画像共有システムの利用が承認されると、画像管理サーバ101は、画像表示装置102に宛てられた画像を全てプッシュ形式での送信を行う。
【0124】
更に、画像表示装置102は画像管理サーバ101より送信された画像を受信し、スライドショー形式での表示を開始する。上記一連の処理により、画像表示装置102のユーザは、電源ボタンを押下してオンにするだけで画像管理サーバ101にアクセスして画像を受け取ることが可能になる。
【0125】
図13は、画像表示装置102を起動してレターを受信し、画像表示させて応答画像を撮影する一連の処理を示すフローチャートである。
【0126】
ステップS201からステップS205の画像表示装置102の処理は、先述のステップS101〜ステップS118の処理と同様であるため、省略する。
【0127】
ステップS206において、画像表示装置102は、受信したレターの閲覧を始める前に閲覧方法を選択する。
【0128】
本実施例の閲覧方法として、レターの画像を一枚づつスライドショー形式で一定時間経過毎に自動的にディスプレイ310に表示させる「スライドショー閲覧」と、表示を一枚ずつ手動で切り替える「手動切替閲覧」の2方法を挙げる。
【0129】
図19は、レター閲覧開始時に画像表示装置102のディスプレイ310に表示される表示モードの選択画面の一例である。
【0130】
図19の表示画面では、閲覧側ユーザにレターの表示を開始する旨を通知している。ここで、閲覧側ユーザは、レターの表示方法を選択することになる。
【0131】
本実施例の閲覧方法では、「スライドショー閲覧」と、「手動切替閲覧」の2方法があると先述したが、図19の画面中の自動ボタン1901が押下されると、「スライドショー閲覧」による表示が開始し、一つの画像を一定時間表示すると、次の画像自動的に切り替わる「スライドショー閲覧」モードによる表示が開始される。
【0132】
また、図19の画面中の手動ボタン1902が押下されると、「手動切替閲覧」によるが表示が開始し、閲覧側ユーザが「次へ」のボタンを押下することにより、レターの表示が開始される。
【0133】
「スライドショー閲覧」が指定された場合は、ステップS207に進み、「手動切替閲覧」が指定された場合は、ステップS213に進む。
【0134】
ステップS207において、画像表示装置102は、「スライドショー閲覧」モードでレターの画像とコメントの表示を開始する。
【0135】
表示画面は、先述の図6の画面が表示される。なお、この場合、閲覧方法が「スライドショー閲覧」であるため、図6の607、608を押下したとしても、画像の切替は行われないような制御にしてもよい。
【0136】
ステップS208において、画像表示装置102は、スライドショー形式によりレターの画像表示を行う。
【0137】
画像が表示されると、ステップS209において、画像表示装置102は、ステップS208で表示した画像が初めて見るものであるかを判定する。
【0138】
判定の方法としては、画像に、閲覧済みフラグ情報を持たせ、閲覧前は「0」、閲覧されると「1」とフラグを変更するような仕組みにして判定を行ってもよい。
【0139】
ステップS209での判定の結果、現在表示されている画像が、初見(フラグが「0」)の場合は、応答画像を撮影するため、ステップS210の撮影イベントが発生する。初見ではない(フラグが「1」)の場合は、ステップS211に進む。
【0140】
ステップS210において、画像表示装置102は、応答画像撮影処理を発生させる。撮影イベントについては後述の図14にて詳細に説明する。
【0141】
ステップS211において、画像表示装置102は、表示している画像が所定の時間表示されたか否かを判定する。判定方法としては、「スライドショー閲覧」の設定で、画像一枚辺りの表示時間を決めておくようにしてもよい。
【0142】
表示時間の測定は、例えば、画像表示装置102のCPU201によりステップS208で表示された時点からの表示時間を測定する。
【0143】
所定の時間表示されたと判定されたら(S211でYES)、次の画像を表示するためにステップS212に進む。所定の時間表示されていない場合は(S211でNO)、所定の時間が経過するまで本ステップの判定を繰り返す。
【0144】
所定の時間が経過すると、先述の閲覧済みフラグ情報が「0(閲覧前)」から「1(閲覧済み)」に更新されるような仕組みにしてもよい。
【0145】
ステップS212において、画像表示装置102は、表示しているレターに次の画像があるか否かを判定する。具体的には、閲覧中のレターの画像のうち、閲覧済みフラグ情報を見ることにより、閲覧済みフラグ情報が「0」のものがあるか否かを判定する。
【0146】
次に、ステップS206で「手動切替閲覧」を選択した場合の処理について説明する。
【0147】
ステップS213において、画像表示装置102は、「手動切替閲覧」モードで図6で説明したレターの画像とコメントの表示を開始する。
【0148】
ステップS214において、画像表示装置102は、手動切替閲覧形式によりレターを表示する。具体的には、図6の607の画像を進めるボタンを押下することにより、画像が表示される。
【0149】
ステップS215において、ステップS208で表示した画像が初めて見るものであるかを判定する。判定の方法は、先述のステップS209と同様である。
【0150】
ステップS216において、画像表示装置102は、撮影イベントを発生させる。撮影イベントについては後述の図10にて詳細に説明する。
【0151】
ステップS217において、画像表示装置102は、ユーザにより次の画像の表示指示がされたか否かを判定する。判定の方法については、図6の閲覧画面の「次へ」ボタン608が押下されたか否かを判定する。または、リモコン操作可能な画像表示装置102であれば、リモコンによる操作を受け付けるようにしてもよい。
608のボタンへの指示が確認されるまでは、本ステップの判定を繰り返し行う。
【0152】
図14は、ステップS123で画像表示装置102が応答画像を撮影する際の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301において、画像表示装置102は、撮影イベントが発生したか否かを判定する。撮影イベントとは、例えば、表示されている画像が切り替わる等のイベントを指す。
【0153】
ステップS302において、現在表示している画像に対する「応答画像」が撮影済みか否かを判定する。判定方法としては、レターの画像に「撮影済みフラグ」情報を持たせ、応答画像が撮影されていない時にはフラグが「0」(未撮影)の状態であり、応答画像が撮影されたらフラグが「1」(撮影済み)に書き換えられるようにしてもよい。
【0154】
表示中の画像に対する応答画像の撮影済みフラグが「0」(未撮影)であれば、ステップS303に進む。表示中の画像に対する応答画像の撮影済みフラグが「1」(撮影済み)であれば、ステップS307に進む。
【0155】
撮影済みフラグが「1」であっても、もう一度応答画像の撮影を行いたい場合には、ステップS307でもう一度画像を取り直す選択を行い、ステップS303に進む。
【0156】
ステップS307で画像撮影を行わないことを選択した場合は、撮影処理を行わずに次の画像表示に切り替わる。
【0157】
ステップS303において、撮影処理がスタートしている時に、一時的に撮影を中止させたい場合の拒否サインを、撮像装置104が検知しているか否かを判定する。
【0158】
具体的には、例えば、画像を閲覧している最中に閲覧ユーザが、着替えを行っている時など、何か撮影をされると困るような状況にある時には、撮影拒否サインを撮像装置104のレンズ部に対して行うことで、撮像装置は、応答画像の撮影を中止する。
撮影拒否サインは、図21にのデータテーブルに示すようなルールが、画像表示装置102に予め設定されているものとする。2101の撮影拒否サインを撮像装置104が検知すると、2102で設定されている制御を行う。
【0159】
これにより、閲覧ユーザは、撮影をされたくない時には、サインを送ることで撮像装置104による撮影制限を行うことが可能になる。
【0160】
引き続き図14の説明に戻る。
ステップS304において、画像表示装置102は、画像撮影のためのタイマーが所定の時間経過したか否かを判定する。例えば、画像の表示(図13のS208またはS214)から10秒経過したか否かを判定する。所定の時間が経過したら、画像表示装置102は、画像の撮影を行う(ステップS305)。画像の撮影方法については、既知の技術を用いることにより実現可能であるため、説明は省略する。また、ここで言う撮影は、1枚の画像を撮影する処理でもよいし、また複数枚の画像を撮影するために連続してシャッターが切られるような制御を行ってもよい。画像表示装置の操作設定画面が表示された時に、撮影モードの設定項目が存在し、そこで1枚撮影にするか、連続で複数枚撮影するかの設定を行うように制御する方法があるが、本実施例では、特に撮影方法の設定に関しては限定しない。
【0161】
なお、本実施例において、画像表示装置102は、閲覧側ユーザの応答画像を撮影するが、例えば、閲覧側ユーザの閲覧様子を映した動画撮影を行うようにしてもよい。
【0162】
ステップS306おいて、画像表示装置102は、ステップS304で撮影をした画像について画像管理サーバ101にアップロードする処理を行う。
【0163】
アップロードは、応答画像の撮影直後に1枚づつ送信することを想定しているが、例えば、応答画像の撮影をした後、一時的に画像表示装置102のRAM303に記憶しておき、ステップS212やステップS217において、次に表示する画像がないと判断された時に、まとめてアップロードをするような仕組みにしてもよい。
【0164】
なお、アップロードされる応答画像は、その時に閲覧していたレターの画像と紐付けて記憶され、送信側ユーザが応答画像を確認する時には、図9のような確認画面で、909の応答画像と対応付いている送信画像が905の906の表示領域に表示されるため、送信側ユーザは、どの送信画像と応答画像が対応付いているのかを、容易に確認することができる。
また、図18は、画像表示装置102から画像管理サーバ101への応答画像アップロード処理が完了した時点で表示される画面の一例である。
【0165】
本図の画面例では、“応答画像のアップロードが完了しました”というメッセージと、「閲覧を終了する」ボタン「閲覧を続ける」ボタンが表示されている。「閲覧を終了する」ボタンの押下を受け付けると、レターの閲覧を終了し、「閲覧を続ける」ボタンを受け付けると、別のレターを選択するために図7のレター選択画面に戻る。
【0166】
また、図11は、図10で説明したレターのデータ構造に、更に図14のS306でアップロードされた応答画像が、画像管理サーバ101の所定の格納場所に格納されていることを示す一例の図である。
【0167】
図11の1104の応答画像の格納場所に応答画像が格納されている。
応答画像は、先述のように、送信画像を閲覧している最中に撮影を行っており、該当する送信画像に紐付けて記憶されている状態である。
このデータ構造により、後述する図9で送信側ユーザが送信レターの確認をする際に、どの送信画像とどの応答画像が紐付いて記憶されているのかを容易に確認することが可能になる。
【0168】
次に、画像表示装置102から、画像管理サーバ101に応答画像をアップロードし、再び送信側ユーザが画像管理サーバ101に接続する時の処理について図15を用いて説明する。
【0169】
ステップS401において、画像管理サーバ101は、レターを送った送信側ユーザ宛に、画像表示装置102からレターに対する応答画像を受信したこを通知するメールを送信する。ユーザ端末103は、メールを受信すると(ステップS402)、メールに記載されているURLから、ポータルサイトのトップ画面を表示して、ログイン情報を画像管理サーバ101に送信する。
【0170】
図20は、画像管理サーバ101から、ユーザ端末103に送信される「応答メッセージ(応答画像)受信完了」のメッセージ一例である。
【0171】
受信メッセージには、ポータルサイトにログインするためのURL情報が記載されている。ユーザは本図のようなメールを受信して、閲覧ユーザがレターを閲覧し、応答画像が撮影されて、応答が返ってきたことを確認すると、ポータルサイトに直接リンクすることが可能である。
【0172】
ステップS403〜ステップS405のユーザ認証処理は、図4のステップS101〜ステップS103の処理と同様であるため説明は省略する。
【0173】
ステップS406において、画像管理サーバ101は、ユーザ端末103の表示部で表示させるための応答画像確認画面の制御情報をユーザ端末103に送信する。
【0174】
ステップS407において、ユーザ端末103は応答画像確認画面の制御情報を受け取り、表示部に図8送信レターの確認画面を表示させると、図8の表示領域802から、応答メッセージ(応答画像)を受信したレターを選択して、(ステップS408)画像管理サーバ101に対して取得要求を送信する。(ステップS409)
【0175】
応答メッセージ(応答画像)を受信しているかどうかは、図8の805のサムネイルを確認することにより判断できる。
【0176】
図8に表示されている3つのレターのうち、最上段の送信済みレターに対応する応答画像の代表画像サムネイルは、「! 画像がありません」という表示がされており、まだ応答画像を受信していないことが容易にわかる。
【0177】
また、中段、下段に関しては、応答画像の代表画像サムネイル表示部に何らかの画像のサムネイルが表示されているため、応答画像の受信が完了していることがわかる。
【0178】
ステップS410において、画像管理サーバ101は、取得要求を受信すると、要求された応答画像をサーバ内の画像格納部から取得する。(ステップS411)。
【0179】
ステップS412において、画像管理サーバ101は、ユーザ端末103から取得要求が出された応答画像を送信する。ユーザ端末103は、取得要求した応答メッセージ(応答画像)を受信し(ステップS413)、レターの画像と対応させて、例えば、図9画面を表示する(ステップS414)。
【0180】
図9は、ステップS414において、ユーザ端末103のCRT210に表示される、応答メッセージ(応答画像)を確認する画面の一例を示す図である。
【0181】
図9の901は、ユーザ端末103のディスプレイ上で起動するアプリケーションソフトの画面一例であり、レターの送信機能と閲覧機能を有する。
902は、受信した応答画像の一覧表示領域である。
【0182】
903は、受信した応答画像のサムネイル表示である。
【0183】
904は、応答画像を受信したレターの一覧に戻るボタンである。
【0184】
905は、906に表示される応答画像に対応する送信画像(閲覧側ユーザはこの画像を見ていた時に撮影されている)のサムネイル表示である。
【0185】
906は、送信済みレターのステータス情報であり、本図では、例えば、レター内の画像番号、レターの件名、宛先、送信日時、閲覧日時が表示されている。
【0186】
907は、今確認している応答画像の前に確認していた応答画像に戻すボタンである。
【0187】
908は、今確認している応答画像から、次に応答画像に進めるボタンである。
【0188】
909は、選択された応答画像を表示する表示領域である。
【0189】
図8の画面を表示させることにより、送信側ユーザは、自分が送信したレターに対する応答画像がどのくらい返ってきているのかをすぐに認識することが可能になる。
また、図9の画面を表示させることにより、送信側ユーザは、自分が送信したレターのうち、閲覧ユーザがどの画像を閲覧している時に、どんな表情をしていたのか、より細かな反応を知ることができ、画像一つ一つに対する閲覧ユーザの反応を正確に確認することが可能になる。
【0190】
本実施例において各メンバーは、同一のグループアカウントに所属しているメンバーに対してレターを送信することが可能であるように記載をしたが、これはあくまでもメンバー同士のレターの送受信の一形態という位置づけである。
【0191】
例えば、レターの送信画面(図5)の宛先設定部(508〜512)に、本画像処理システムに登録している全メンバーを検索する機能を備えることにより、友人同士でのレターの送受信行うことも可能である。
【0192】
以上、本発明によれば、画像表示装置のみを所有するユーザと、ネットワークを利用可能な環境下にいるユーザとが画像の交換や共有を行う際に、ネットワーク接続が可能な画像表示装置を用いて、画像表示装置で画像を閲覧しているユーザの画像を取得し、取得した画像を含む電子情報を画像管理サーバに送信して、閲覧していた時の画像と対応付けることで、送信側ユーザのユーザ端末で閲覧ユーザの閲覧時の表情などを撮影された画像を通じて確認することが可能な画像共有システム提供することが可能になる。
【0193】
具体的には、送信側ユーザが、画像共有サイトにサインオンして、レターとして送信する画像とレターの宛先を図5の画面から選択し、画像管理サーバ101に送信しておく。画像表示装置102が起動して、該当するレターを取得すると閲覧を開始し、閲覧開始と同時に、画像1枚毎に応答画像の撮影を行う。レターの閲覧が終了すると、閲覧中の表情を記録した応答画像を閲覧していた画像1枚1枚と紐付けて画像管理サーバ101に応答画像群を送信するので、送信側ユーザは、送信したレターの画像1枚1枚に対応する応答画像を容易に確認することが可能になる。
【0194】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0195】
また、本発明におけるプログラムは、図5、6に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5,6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図5、6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0196】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0197】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0198】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0199】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0200】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0201】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0202】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0203】
100 ネットワーク
101 画像管理サーバ
102 画像表示装置
103 ユーザ端末
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 KB
210 ディスプレイ
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置によりアップロードされる画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを格納する画像管理装置と、前記画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備える画像表示装置とが接続可能な画像共有システムであって、
前記画像管理装置は、
前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記画像データと前記端末識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信手段とを備え、
前記画像表示装置は、
前記画像データを取得するための画像管理装置を特定する画像管理装置情報と、当該画像表示装置を識別する端末識別情報とを記憶する端末記憶手段と、
前記端末記憶手段に記憶されている画像管理装置情報で示される前記画像管理装置に対して、前記端末記憶手段に記憶されている端末識別情報を送信する識別情報送信手段と、
前記画像管理装置の配信手段により配信された前記画像データを受信する画像データ受信手段と、
前記画像データ受信手段により受信した前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示手段と、
前記画像データ表示手段により前記表示部に前記画像データが表示されている間に、前記画像データを閲覧しているユーザを撮像する閲覧ユーザ撮像手段と、
前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像した前記閲覧ユーザの画像を、前記閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報と共に、前記画像管理装置に送信する閲覧ユーザ画像送信手段とを備え、
前記画像管理装置は、
前記閲覧ユーザ画像送信手段により送信された前記閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信手段と、
前記閲覧ユーザ撮像手段により閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記閲覧ユーザ撮像手段により前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として、前記記憶手段に記憶する応答記憶制御手段
とを更に備えることを特徴とする画像共有システム。
【請求項2】
前記閲覧ユーザ撮像手段は、予めユーザ操作により設定された撮像方法に基づいて、前記画像データを閲覧しているユーザの画像を一枚または複数枚撮影するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像共有システム。
【請求項3】
前記閲覧ユーザ撮像手段により一枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記一の画像データと、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された一つの前記閲覧ユーザの画像とをそれぞれ紐付けて記憶し、また、前記閲覧ユーザ撮像手段により複数枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記一の画像データと、前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像された複数枚の前記閲覧ユーザの画像とをそれぞれ紐付けて記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の画像共有システム。
【請求項4】
前記閲覧ユーザ撮像手段により複数枚の前記閲覧ユーザの画像が撮像された場合、前記応答記憶制御手段は、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記複数の閲覧ユーザの画像を予め定められた条件に合致する順に優先順位を付けて紐付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像共有システム。
【請求項5】
前記画像管理装置に送信された前記閲覧ユーザの画像を、前記応答記憶制御手段により記憶された応答画像と前記画像データとの紐付関係を認識可能な形式で前記情報処理装置の表示部に表示させる応答画像表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像共有システム。
【請求項6】
画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備える画像表示装置と通信可能であって、情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを格納する画像管理装置において、
前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記画像データと前記端末識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信手段と、
前記画像表示装置より撮影された前記画像データを閲覧している閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信手段と、
前記画像表示装置が閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像表示装置より表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記画像表示装置により前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像表示装置に表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として、前記記憶手段に記憶する応答記憶制御手段
とを備えることを特徴とする画像管理装置。
【請求項7】
情報処理装置によりアップロードされる画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを記憶する画像管理装置と、前記画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備え、前記画像データを取得するための画像管理装置を特定する画像管理装置情報と、画像表示装置を識別する端末識別情報とを記憶する端末記憶手段とを記憶するる画像表示装置とが接続可能な画像共有システムを制御する画像共有方法であって、
前記画像管理装置において、
前記画像管理装置の受信手段が、前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
前記画像管理装置の特定手段が、前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定ステップと、
前記画像管理装置の配信手段が、前記特定ステップにより特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信ステップとを含み、
前記画像表示装置において、
前記画像表示装置の端末識別情報送信手段が、前記画像管理装置情報で示される前記画像管理装置に対して、前記端末記憶手段に記憶されている端末識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
前記画像表示装置の画像データ受信手段が、前記画像管理装置の配信ステップにより配信された前記画像データを受信する画像データ受信ステップと、
前記画像表示装置の画像データ表示手段が、前記画像データ受信ステップにより受信した前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示ステップと、
前記画像表示装置の閲覧ユーザ画像撮像手段が、前記画像データ表示ステップにより前記表示部に前記画像データが表示されている間に、前記画像データを閲覧しているユーザを撮像する閲覧ユーザ撮像ステップと、
前記画像表示装置の閲覧ユーザ画像送信手段が、前記閲覧ユーザ撮像ステップにより撮像した前記閲覧ユーザの画像を、前記閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示ステップにより表示されていた前記画像データの情報と共に、前記画像管理装置に送信する閲覧ユーザ画像送信ステップとを含み、
前記画像管理装置において、
前記画像管理装置の閲覧ユーザ画像受信手段が、前記閲覧ユーザ画像送信ステップにより送信された前記閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信ステップと、
前記画像管理装置の応答記憶制御手段が、前記閲覧ユーザ撮像ステップにより閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示ステップにより表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信ステップにより受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記閲覧ユーザ撮像ステップにより前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像データ表示ステップにより表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として記憶する応答記憶制御ステップ
とを更に含むを特徴とする画像共有方法。
【請求項8】
情報処理装置によりアップロードされる画像データと、当該画像データの送信先を示す少なくとも一つの端末識別情報とを記憶する画像管理装置と、前記画像データを表示する表示部と前記画像データを閲覧するユーザを撮像する撮像部とを備え、前記画像データを取得するための画像管理装置を特定する画像管理装置情報と、画像表示装置を識別する端末識別情報とを記憶する端末記憶手段とを記憶するる画像表示装置とが接続可能な画像共有システムを実行させるプログラムであって、
前記画像管理装置を、
前記情報処理装置によりアップロードされる前記画像データと、前記端末識別情報とを前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記画像表示装置から送信される前記端末識別情報を受け付けた場合に、当該端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記端末識別情報との一致を判定することにより、該画像表示装置が送信先として指定されている前記画像データを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記画像データを前記画像表示装置に配信する配信手段として機能させ、
前記画像表示装置を、
前記端末記憶手段に記憶されている画像管理装置情報で示される前記画像管理装置に対して、前記端末記憶手段に記憶されている端末識別情報を送信する識別情報送信手段と、
前記画像管理装置の配信手段により配信された前記画像データを受信する画像データ受信手段と、
前記画像データ受信手段により受信した前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示手段と、
前記画像データ表示手段により前記表示部に前記画像データが表示されている間に、前記画像データを閲覧しているユーザを撮像する閲覧ユーザ撮像手段と、
前記閲覧ユーザ撮像手段により撮像した前記閲覧ユーザの画像を、前記閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報と共に、前記画像管理装置に送信する閲覧ユーザ画像送信手段として機能させ、
前記画像管理装置を、
前記閲覧ユーザ画像送信手段により送信された前記閲覧ユーザの画像を受信する閲覧ユーザ画像受信手段と、
前記閲覧ユーザ撮像手段により閲覧ユーザの画像を撮像した時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データの情報に基づいて、前記閲覧ユーザ画像受信手段により受信した前記閲覧ユーザの画像と、前記閲覧ユーザ撮像手段により前記閲覧ユーザの画像が撮像された時に前記画像データ表示手段により表示されていた前記画像データとを紐付けして応答画像として、前記記憶手段に記憶する応答記憶制御手段
として更に機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2011−118858(P2011−118858A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−83468(P2010−83468)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】