説明

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理方法

【課題】本発明は、画像の取込みを行う端末を大型化することなく、ユーザの所望の編集画像を効率的に取得することが可能な画像処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の画像処理システムは、第一の通信端末と、第一の通信端末と通信可能な画像処理装置と、を備え、第一の通信端末は、画像を取込む第一の撮影部と、第一の表示部と、第一の送受信部と、を有し、画像処理装置は、第一の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第二の送受信部と、第一の撮影部が取込んだ第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を有し、第一の表示部は、第一の編集画像と第二の編集画像とを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末が取り込んだ画像を処理する画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像を撮影可能な端末、例えばカメラ機能付き携帯端末が普及している。このような端末が普及する中で、端末が取込んだ画像から、より複雑な画像処理を施した画像を作成したいというニーズが高まっている。
【0003】
しかし、携帯端末などの端末内部で、全ての画像処理を行おうとした場合、端末の大型化を招いてしまう。そこで、端末の外部に設置された画像処理装置において画像処理を実行することが考えられる。
【0004】
このような画像処理システムに関連する技術が、例えば特許文献1に記載されている。
【0005】
特許文献1においては、2つのビデオカメラから取込まれた画像を、ビデオカメラの外部に設置された合成画像作成装置にて合成する。そして、合成された画像は、モニタに配信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−209821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1における合成画像作成装置は、ビデオカメラから取込まれた画像に対して、常に同じ画像合成処理を行っている。そのため、ビデオカメラから取込まれる画像のうち、特定の画像のみに異なる画像合成処理を施すことはできない。例えば、特定の画像のみを静止画として保存するために、該特定の画像のみに、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理を施したい場合に対応することができない。
【0008】
一方で、全ての画像にこのような複雑な画像処理を施した場合、合成画像作成装置における画像合成に時間がかかり、ビデオカメラが画像を取込んでから合成画像がモニタに表示されるまでの時間が長くなってしまう。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑み、画像の取込みを行う端末を大型化することなく、ユーザの所望の画像を効率的に取得することが可能な画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像処理システムは、第一の通信端末と、第一の通信端末と通信可能な画像処理装置と、を備え、第一の通信端末は、画像を取込む第一の撮影部と、第一の表示部と、第一の送受信部と、を有し、画像処理装置は、第一の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第二の送受信部と、第一の撮影部が取込んだ第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を有し、第一の表示部は、第一の編集画像と第二の編集画像を表示する。
【0011】
本発明の画像処理装置は、第一の通信端末と通信可能であり、第一の通信端末と所定の情報を送受信する送受信部と、第一の通信端末から受信した第一の取込画像から、第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を備え、送受信部は、第一の編集画像と第二の編集画像とを送信する。
【0012】
本発明の画像処理方法は、第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、第一の撮影指示に基づいて、第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、第一の編集画像と第二の編集画像とを送信する工程と、を備える。
【0013】
本発明の画像処理プログラムは、第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、第一の撮影指示に基づいて、第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、第一の編集画像と第二の編集画像とを送信する工程と、をコンピュータに実行させる。
【0014】
本発明の記録媒体は、本発明における画像処理プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0015】
本発明における画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムにより、画像の取込みを行う端末を大型化することなく、ユーザの所望の画像を効率的に取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理システムの構成の一例を示す。
【図2】本発明の第1の実施形態における通信端末及び画像処理装置の構成の一例を示す。
【図3】本発明の第1の実施形態における画像処理システムの動作の一例を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態における画像処理システムの構成の一例を示す。
【図5】本発明の第3の実施形態における画像処理システムの構成の一例を示す。
【図6】本発明の第4の実施形態における画像処理システムの構成の一例を示す。
【図7】本発明の第4の実施形態における画像処理システムの用途の一例を示す。
【図8】本発明の第5の実施形態における画像処理システムの構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、係る形態は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0018】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態における画像処理システムの構成について、図1を用いて説明する。
【0019】
本実施形態における画像処理システム100は、通信端末10と、画像処理装置20と、を備える。
【0020】
通信端末10は、撮影部11と、表示部12と、送受信部13と、を有する。撮影部11は、画像の取込みを行う。
【0021】
画像処理装置20は、送受信部21と、第一の画像処理部22と、第二の画像処理部23と、を有する。送受信部21は、送受信部13との間で、所定の情報を通信可能である。送受信部21と送受信部13とで送受信される所定の情報とは、取込画像や、編集画像などである。第一の画像処理部22は、撮影部11により取り込まれた取込画像から、編集画像(以下、第一の編集画像とする)を作成する。第二の画像処理部23は、撮影指示に基づいて、取込画像から編集画像(以下、第二の編集画像とする)を作成する。そして、通信端末10の表示部12は、第一の編集画像及び第二の編集画像を表示する。
【0022】
次に、本実施形態における画像処理システム100の動作について、図3を用いて説明する。
【0023】
初めに、撮影部11が、画像の取込みを開始する(ステップ1)。撮影部11による画像の取込みは、通信端末10の起動時に自動で開始することとしても良い。あるいは、撮影部11が画像の取込みを開始するための入力キーを設けることとしても良い。
【0024】
送受信部13は、撮影部11が取込んだ取込画像を画像処理装置20に送信する。送受信部13は、取込画像の画像圧縮処理を行った上で、取込画像の送信を実行することとしても良い。
【0025】
画像処理装置20の送受信部21は、送受信部13から送信された取込画像を受信する。
【0026】
第一の画像処理部22は、送受信部21が受信した取込画像から、第一の編集画像を作成する(ステップ3)。第一の画像処理部22で行う画像処理は、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理は行なわず、画像のレイアウトが分かる程度の画像処理に留めることとしても良い。また、第一の編集画像は、例えば、第2の実施形態で述べるように、取込画像と、画像処理装置20が記録する画像データとの合成画像としても良い。あるいは、第3の実施形態で述べるように、取込画像と、他の通信端末が取込んだ画像との合成画像としても良い。なお、この時点では、撮影指示は発生していないこととする(ステップ2において「なし」)。
【0027】
そして、送受信部21は、第一の画像処理部22が作成した第一の編集画像を、通信端末10に送信する。
【0028】
通信端末10の送受信部13は、送受信部21から送信された第一の編集画像を受信する。そして、表示部12は、送受信部13が受信した第一の編集画像を表示する(ステップ4)。この時、通信端末10のユーザは例えば、第一の編集画像を確認しながら、撮影部11のアングル等を調整することができる。そして、例えば、ユーザの所望の編集画像となった時点で、次に述べる撮影指示を発生させることができる。
【0029】
次に、撮影部11が画像の取込みを実行している際に、撮影指示が発生した場合について述べる。なお、本実施形態における撮影指示は、図2(a)に示すように、通信端末10が更に備える撮影指示部14から送出されることとする。この場合、撮影指示は例えば、通信端末10のユーザがシャッターボタンを押すこと等によって発生する。
【0030】
撮影指示部14から撮影指示が送出されると、送受信部21は、送受信部13を介して該撮影指示を受信する(ステップ2において「あり」)。この場合、第二の画像処理部23は、送受信部21で受信した取込画像から第二の編集画像を作成する(ステップ5)。なお、第二の画像処理部23で行う画像処理は、第一の画像処理部22で行う画像処理と異なり、色調補正や逆光補正、美肌補正などの複雑な画像処理も含めることとしても良い。
【0031】
そして、送受信部21は、第二の画像処理部23が作成した第二の編集画像を送信する。
【0032】
通信端末10の送受信部13は、送受信部21から送信された第二の編集画像を受信する。表示部12は、送受信部13が受信した第二の編集画像を表示する(ステップ6)。
【0033】
ここで、第二の編集画像は、通信端末10のユーザのユーザ操作に基づいて、通信端末10の記録部に記録されることとしても良い。あるいは、ユーザ操作に拠らず、自動的に、第二の編集画像が通信端末10の記録部に記録されるよう設定されることとしても良い。
【0034】
以上のように、本実施形態における通信端末10は、通信端末10の内部で画像処理を行わなくとも、取込んだ画像の編集画像を取得することが可能となる。そのため、画像の処理を実行するために通信端末10を大型化させる必要はなくなる。
【0035】
また、本実施形態においては、第一の画像処理部22と第二の画像処理部23を設けており、撮影指示が発生した場合に、第二の画像処理部23にて画像処理を行うこととした。そのため、例えば撮影指示が発生した時にのみ、すなわち第二の編集画像を作成する場合にのみ、色調補正などの複雑な画像処理を実行させることができる。あるいは、第一の編集画像を作成する場合には簡単な色調変換だけをすることとして、第二の編集画像を作成する場合には複雑で高度な色調変換を行うこともできる。あるいは、ユーザが、鏡を使った自分撮りをする場合に、第一の編集画像を作成する場合には取込画像を左右反転させる処理だけを実行することとし、第二の編集画像を作成する場合には、それに加えて色調補正等の画像処理も行うこととしても良い。
【0036】
このような場合、画像処理装置20は、第一の編集画像を作成する場合には複雑な画像処理を行う必要がなくなる。これにより、撮影部11が画像を取込んでから表示部12に第一の編集画像が表示されるまでの時間を短くすることができる。また、ユーザは、表示された第一の編集画像を確認しながら被写体のポーズや画角を調整した上で、撮影指示を発生させ、第二の編集画像を取得することができる。そのため、ユーザは、自身が所望するベストショットを撮影することができる。
【0037】
すなわち、本実施形態にいては、通信端末10を大型化させなくとも、通信端末10のユーザの所望の画像を効率的に取得することが可能となる。
【0038】
なお、本実施形態においては、画像圧縮処理を除く画像処理に関しては、画像処理装置が全て行うこととしたが、これに限らない。すなわち、画像処理の一部は、通信端末10が行うこととしても良い。但し、通信端末10が実行する画像処理を増やし過ぎると、上述したように、通信端末10の大型化や容量増大を招く。そのため、通信端末10が実行する画像処理は、処理工数の少ない画像処理に留めることが望ましい。
【0039】
なお、本実施形態においては、通信端末10が撮影指示部14を備えることとしたが、これに限らない。すなわち、図2(b)に示すように、画像処理装置20が撮影指示部24を備えることとしても良い。この場合、画像処理装置20の撮影指示部24は、通信端末10から受信した取込画像が所定の条件を満たした場合に、撮影指示を発生することとしても良い。所定の条件とは、例えば、取込画像に写っている被写体の顔が笑顔になったこと検出したことである。これにより、通信端末10のユーザ自身は、シャッターボタンを押下する等の操作をする必要がなくなる。
【0040】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態における画像処理システムについて図4を用いて説明する。
【0041】
本実施形態における画像処理システム200は、通信端末30と、通信端末30と通信可能な画像処理装置40と、を備える。
【0042】
通信端末30は、図2(a)に示す通信端末10の構成に加えて、処理指示部31を有する。
【0043】
画像処理装置40は、第1の実施形態における画像処理装置20の構成に加えて、画像データ記録部41と、処理条件記録部42と、を備える。画像データ記録部41は、画像データを記録する。処理条件記録部42は、画像の処理条件を記録する。また、処理条件記録部42に記録される処理条件は、処理指示部31から送出される処理指示に基づいて更新される。
【0044】
次に、本実施形態における画像処理システム200の動作について説明する。
【0045】
初めに、撮影部11が画像の取込みを開始する。送受信部13は、撮影部11が取込んだ取込画像を、順次、画像処理装置40に送信する。ここで、送受信部13は、取込画像の画像圧縮処理を行った上で、取込画像の送信を実行することとしても良い。
【0046】
送受信部21は、送受信部13から送信された取込画像を受信する。
【0047】
第一の画像処理部22は、送受信部21が受信した取込画像と、画像データ記録部41に記録された画像データとから、第一の編集画像を順次作成する。この時、第一の画像処理部22は、処理条件記録部42に記録された処理条件に基づいて、画像処理を行う。また、画像データ記録部41に記録された画像データとは、例えば、背景となる景色の画像データである。第一の画像処理部22で行う画像処理は、例えば、取込画像から人物のみを検出して抜き出し、背景となる画像データに重ねる処理や、画像のサイズ調整である。但し、第一の画像処理部22で行う画像処理においては、色調補正や逆光補正、肌色補正などの複雑な画像補正処理は行なわず、画像のレイアウトが分かるために必要な画像処理に留めることとしても良い。なお、この時点では、撮影指示部14から撮影指示は送出されていないこととする。
【0048】
送受信部21は、第一の画像処理部22で作成された第一の編集画像を送信する。
【0049】
通信端末30の送受信部13は、送受信部21から送信された第一の編集画像を受信する。そして、表示部12は、送受信部13が受信した第一の編集画像を表示する。なお、送受信部13は、第一の画像処理部22が作成した第一の編集画像を順次受信しており、表示部12は、送受信部13が受信した第一の編集画像のうち、最新の第一の編集画像を表示する。
【0050】
ここで、通信端末30のユーザは、処理指示部31を介して、表示部12に表示された第一の編集画像を見て処理指示を入力することができる。処理指示とは、例えば、取込画像と合成する画像データの変更や、取込画像の配置や大きさの変更等の指示である。
【0051】
処理指示は、例えば、通信端末30が有する入力キーや、表示部12に表示されたアイコンが操作されることによって送出されることとしても良い。
【0052】
処理指示部31から発生した処理指示は、送受信部21、送受信部13を介して、処理条件記録部42に送信される。そして、処理条件記録部42は、受信した処理指示に基づいて、処理条件を更新する。
【0053】
処理条件記録部42に記録された処理条件が更新されると、第一の画像処理部22は、更新された処理条件に基づいて、受信した取込画像の画像処理を行い、第一の編集画像を作成する。すなわち、第一の画像処理部22は、処理指示部31から送信される処理指示に基づいて、第一の編集画像を作成することになる。但し、処理指示において指示された画像処理のうち、画像のレイアウト等とは関係のない、色調補正や逆光補正などの複雑な画像補正処理については、第一の画像処理部22では行わないこととしても良い。
【0054】
通信端末30のユーザは、処理指示を入力した後に表示された第一の編集画像を確認しながら、更に新たな処理指示を入力することができる。すなわち、通信端末30のユーザは、表示部12に表示された第一の編集画像を確認しながら、どのような編集画像とするか調整することが可能となる。そして、例えば、ユーザの所望の編集画像となった時点で、次に述べる撮影指示を発生させることができる。
【0055】
次に、撮影部11が画像の取込みを行っている際に、通信端末30の撮影指示部14から撮影指示が送出された場合について述べる。なお、撮影指示は、例えば、通信端末30のユーザがシャッターボタンを押すこと等によって発生する。
【0056】
送受信部21が撮影指示を受信すると、第二の画像処理部23は、送受信部21が受信した取込画像から、第二の編集画像を作成する。この時、第二の画像処理部23は、撮影指示と同時に、あるいはその直後に送受信部21が受信した取込画像から、第二の編集画像を作成することとしても良い。あるいは、撮影指示を受信した直前に送受信部21が受信した取込画像から、第二の編集画像を作成することとしても良い。
【0057】
そして、第二の画像処理部23は、送受信部21が受信した取込画像と、画像データ記録部41に記録された画像データとから、第二の編集画像を作成する。この時、第二の画像処理部23は、処理条件記録部42に記録された処理条件に基づいて、第二の編集画像を作成する。なお、処理条件記録部42に記録された処理条件は、処理指示部31から送出された処理指示に基づいて更新されている。すなわち、第二の画像処理部23は、処理指示部31から送出された処理指示に基づいて、画像処理を行うこととなる。ここで、第二の画像処理部23は、第一の画像処理部22よりも複雑な画像処理を行うこととする。例えば、第二の画像処理部23は、処理指示で指示された画像処理のうち、画像のレイアウト等とは関係のない、色調補正や逆光補正などの複雑な画像補正処理についても、行うこととしても良い。
【0058】
そして、送受信部21は、第二の画像処理部23が作成した第二の編集画像を送信する。
【0059】
通信端末30の送受信部13は、送受信部21から送信された第二の編集画像を受信する。そして、表示部12は、送受信部13が受信した第二の編集画像を表示する。
【0060】
なお、第二の編集画像は、通信端末30のユーザのユーザ操作に基づいて、通信端末30の記録部に記録されることとしても良い。あるいは、ユーザ操作に拠らず、自動的に、第二の編集画像が通信端末30の記録部に記録されることとしても良い。
【0061】
以上のように、本実施形態においては、通信端末30に処理指示部31を設けることとした。そのため、通信端末30のユーザは、処理指示部31を介して、画像の処理指示を入力することが可能となる。これにより、通信端末30のユーザは、自分の好みに合った編集画像に調整することができる。そして、通信端末30のユーザは、第一の編集画像を確認しながら撮影部11のアングル等を調整した後に撮影指示を入力することによって、ユーザの所望の編集画像を取得することが可能となる。
【0062】
また、本実施形態においては、画像処理装置40の記録部31が、画像処理に用いる画像データを記録することとした。そのため、通信端末30に、画像処理に用いる画像データを記録させておく必要がなくなる。これにより、通信端末30の容量削減、小型化が可能となる。
【0063】
なお、本実施形態においては、第一の画像処理部22と第二の画像処理部23との外部に処理条件記録部42を設けることとしたが、これに限らない。すなわち、第一の画像処理部22と第二の画像処理部23とがそれぞれ、内部に処理条件を記録する記録部を備えることとしても良い。
【0064】
また、本実施形態においては、撮影部11が画像の取込みを開始した後に、処理指示部31から処理指示が送出されることとしたが、これに限らない。すなわち、処理指示部31は、撮影部11が画像の取込みを開始する前に、何らかの処理指示を予め送出しておくこととしても良い。この場合、処理条件記録部42に記録された処理条件は、撮影部11が画像の取込みを開始する前に更新される。そして、撮影部11による画像の取込みが開始すると、第一の画像処理部22及び第二の画像処理部23は、更新された最新の処理条件に従って、画像処理を実行する。すなわち、この場合にも、第一の画像処理部22及び第二の画像処理部23は、処理指示部31から送信された処理指示に基づいて、画像処理を実行することとなる。
【0065】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態における画像処理システムについて図5を用いて説明する。
【0066】
本実施形態における画像処理システム300は、通信端末10と、画像処理装置20と、通信端末50と、を備える。通信端末10は、図2(a)に示す通信端末10と同様の構成を備える。画像処理装置20は、図1に示す画像処理装置20と同様の構成を備える。
【0067】
通信端末50は、撮影部51と、送受信部52と、表示部53と、を有する。撮影部51は、画像を取込む。送受信部52は、画像処理装置20の送受信部21との間で所定の情報を送受信可能である。送受信部52と送受信部21との間で送受信可能な所定の情報とは、取込画像や編集画像である。表示部53は、送受信部52が受信した編集画像を表示する。
【0068】
次に、本実施形態における画像処理システム300の動作について述べる。
【0069】
初めに、撮影部11と撮影部51がそれぞれ、画像の取込みを開始する。以下、撮影部11が取込んだ取込画像を第一の取込画像と呼ぶ。また、撮影部51が取込んだ取込画像を第二の取込画像と呼ぶ。
【0070】
第一の取込画像は、送受信部13によって画像処理装置20に送信される。一方、第二の取込画像は、送受信部52によって画像処理装置20に送信される。なお、送受信部13及び送受信部52はそれぞれ、取込画像の画像圧縮処理を行った上で、取込画像の送信を実行することとしても良い。
【0071】
画像処理装置20の送受信部21は、第一の取込画像と、第二の取込画像とを受信する。
【0072】
第一の画像処理部22は、送受信部21が受信した第一の取込画像と第二の取込画像とから、第一の編集画像を作成する。ここで、第一の画像処理部22で行う画像処理は、第1の実施形態と同様、色調補正や逆光補正などの複雑な画像補正処理は行なわず、画像のレイアウトが分かるために必要な画像処理に留めることとしても良い。なお、この時点では、撮影指示部14から撮影指示は送出されていないこととする。
【0073】
そして、送受信部21は、第一の画像処理部22で作成された第一の編集画像を、通信端末10及び通信端末50に送信する。
【0074】
通信端末10の送受信部13及び通信端末50の送受信部52はそれぞれ、送受信部21から送信された第一の編集画像を受信する。そして、表示部12及び表示部53はそれぞれ、送受信部13及び送受信部52が受信した第一の編集画像を表示する。
【0075】
次に、撮影部11及び撮影部51がそれぞれ、画像の取込みを実行している際に、撮影指示部14から撮影指示が発生した場合について述べる。なお、撮影指示は、例えば、通信端末10のユーザがシャッターボタンを押すこと等によって発生する。
【0076】
撮影指示部14から撮影指示が送出されると、送受信部21は、送受信部13を介して該撮影指示を受信する。この場合、第二の画像処理部23は、送受信部13で受信した第一の取込画像と第二の取込画像とから、第二の編集画像を作成する。なお、第二の画像処理部23は、第一の画像処理部22よりも複雑な画像処理を行うこととする。例えば、第二の画像処理部23で行う画像処理は、第一の画像処理部22で行う画像処理と異なり、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理も含めることとしても良い。
【0077】
そして、送受信部21は、第二の画像処理部23が作成した第二の編集画像を送信する。
【0078】
通信端末10の送受信部13及び通信端末50の送受信部52はそれぞれ、送受信部21から送信された第二の編集画像を受信する。そして、表示部12及び表示部53はそれぞれ、送受信部13が受信した第二の編集画像を表示する。
【0079】
なお、第二の編集画像は、通信端末10のユーザのユーザ操作に基づいて、通信端末10の記録部に記録されることとしても良い。
【0080】
以上のように、本実施形態においては、画像処理装置20が、通信端末10及び通信端末50がそれぞれ取込んだ画像の編集画像を作成する。そのため、通信端末10が通信端末50と遠隔地にあったとしても、通信端末10のユーザは、通信端末50が取込んだ画像を含む編集画像を取得することが可能となる。
【0081】
なお、通信端末50は、表示部53を有することとしたが、これに限らない。すなわち、通信端末50は、画像を取込み、取込んだ画像を画像処理装置に送信するためだけに設置することとしても良い。
【0082】
また、画像処理装置20は、通信端末10と通信端末50の間の、音声通信の中継器としての機能を備えることとしても良い。そして、撮影部11と撮影部51とによる画像の取込みは、通信端末10と通信端末50との音声通信と同時に実行されることとしても良い。これにより、通信端末10のユーザと通信端末50のユーザは、通話をしながら、それぞれ編集画像を見ることが可能となる。そして、例えば、一方のユーザが他方のユーザに対して、被写体に対する要望を伝えて、所望の編集画像となるよう調整することができる。
【0083】
また、本実施形態においても、第2の実施形態と同様、通信端末10に処理指示部を設けることとしても良い。そして、第一の画像処理部22及び第二の画像処理部23は、処理指示部から送出された処理指示に基づいて、画像処理を実行することとしても良い。これにより、通信端末10のユーザは、第一の編集画像を、自分の好みに合った編集画像に調整することができる。
【0084】
更に、本実施形態においては、通信端末50に処理指示部を設けることとしても良い。そして、第一の画像処理部22と第二の画像処理部23は、通信端末50から送出された処理指示に基づいて、画像処理を行うこととしても良い。あるいは、通信端末10と通信端末50の両方に、処理指示部を設けることとしても良い。
【0085】
また、本実施形態においても、第2の実施形態と同様、画像データを記録する記録部を設けることとしても良い。そして、第一の画像処理部22及び第二の画像処理部23はそれぞれ、第一の取込画像と、第二の取込画像と、画像処理装置の記録部に記録された画像データと、の合成画像を作成することとしても良い。
【0086】
また、本実施形態においては、2つの通信端末から送信された取込画像を合成することとしたが、これに限らない。すなわち、3つ以上の通信端末のそれぞれから送信された取込画像を合成するように構成しても良い。
【0087】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態における画像処理システムについて図6を用いて説明する。
【0088】
本実施形態における画像処理システム400は、通信端末60と、通信端末60と、画像処理装置70と、を備える。
【0089】
通信端末60、60はそれぞれ、撮影部61、61と、撮影指示部62、62と、表示部63、63と、送受信部64、64と、処理指示部65、65と、を有する。撮影部61、61は、画像の取込みを行う。撮影指示部62、62は、撮影指示を送出する。送受信部64、64は、撮影部61、61が取込んだ取込画像と、撮影指示部62、62から送出された撮影指示を送信する。表示部63、63は、送受信部64、64が受信する編集画像を表示する。処理指示部65、65は、処理指示を送出する。
【0090】
画像処理装置70は、送受信部71と、第一の画像処理部72と、第二の画像処理部73と、第三の画像処理部74と、第四の画像処理部75と、第一の処理条件記録部76と、第二の処理条件記録部77と、を有する。送受信部71は、送受信部64、64のそれぞれとの間で所定の情報を送受信可能である。
【0091】
第一の画像処理部72は、送受信部71が受信した取込画像から、第一の編集画像を作成する。第二の画像処理部73は、送受信部71が撮影指示部62からの撮影指示を受信した場合に、取込画像から第二の編集画像を作成する。また、第一の画像処理部72と第二の画像処理部73は、第一の処理条件記録部76に記録された処理条件に従って、画像処理を行う。なお、第一の処理条件記録部76に記録された処理条件は、処理指示部65から送出される処理指示に基づいて更新される。そのため、第一の画像処理部72と第二の画像処理部73は、処理指示部65から送出された処理指示に基づいて画像処理を行うこととなる。
【0092】
第三の画像処理部74は、送受信部71が受信した取込画像から、第三の編集画像を作成する。第四の画像処理部75は、送受信部71が撮影指示部62からの撮影指示を受信した場合に、取込画像から第四の編集画像を作成する。また、第三の画像処理部74と第四の画像処理部75は、第二の処理条件記録部77に記録された処理条件に従って、画像処理を行う。なお、第二の処理条件記録部77に記録された処理条件は、処理指示部65から送出される処理指示に基づいて更新される。そのため、第三の画像処理部74と第四の画像処理部75は、処理指示部65から送出された処理指示に従って、画像処理を行うこととなる。
【0093】
次に、本実施形態における画像処理システム400の動作について説明する。
【0094】
初めに、撮影部61と撮影部61はそれぞれ、画像の取込みを開始する。ここで、撮影部61が取込んだ取込画像を第一の取込画像とし、撮影部61が取込んだ取込画像を第二の取込画像とする。
【0095】
次に、送受信部64は第一の取込画像を送信し、送受信部64は第二の取込画像を送信する。送受信部64、64はそれぞれ、取込画像の画像圧縮処理を行った上で、取込画像の送信を実行することとしても良い。
【0096】
画像処理装置70の送受信部71は、送受信部64、64から送信された第一の取込画像及び第二の取込画像を受信する。
【0097】
そして、第一の画像処理部72は、第一の取込画像及び第二の取込画像から、第一の編集画像を作成する。なお、第一の画像処理部72は、第一の処理条件記録部76に記録された処理条件に基づいて、画像処理を行う。
【0098】
一方、第三の画像処理部74も、第一の取込画像及び第二の取込画像から、第三の編集画像を作成する。なお、第三の画像処理部74は、第二の処理条件記録部77に記録された処理条件に基づいて、画像処理を行う。
【0099】
ここで、第一の画像処理部72及び第三の画像処理部74で行う画像処理は、例えば、一方の取込画像から人物のみを検出して抜き出し、他方の取込画像に重ねる処理や、画像のサイズ調整である。但し、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理は含めず、画像のレイアウトが分かる程度の画像処理のみを含めることとしても良い。なお、この時点では、撮影指示部62、62のいずれからも、撮影指示は送出されていないこととする。
【0100】
そして、送受信部71は、第一の画像処理部72が作成した第一の編集画像を、通信端末60に対して送信する。また、送受信部71、第三の画像処理部74が作成した第三の編集画像を、通信端末60に対して送信する。
【0101】
通信端末60の送受信部64は、送受信部71から送信された第一の編集画像を受信する。そして、表示部63は、送受信部64が受信した第一の編集画像を表示する。一方、通信端末60の送受信部64は、送受信部71から送信された第三の編集画像を受信する。そして、表示部63は、送受信部64が受信した第三の編集画像を表示する。
【0102】
ここで、通信端末60のユーザは、処理指示部65を介して、表示部63に表示された第一の編集画像を調整するために、処理指示を入力することができる。処理指示とは、例えば、第一の取込画像と第二の取込画像の大きさや配置の変更等の指示である。また、編集画像の背景として、第一の取込画像と第二の取込画像のいずれの背景を用いるかを選択する指示も含まれるとしても良い。ここで、処理指示部65から送出される処理指示は、第一の処理指示とする。
【0103】
第一の処理指示は、例えば、通信端末60が有する入力キーや、表示部63に表示されたアイコンが操作されることで送出されることとしても良い。
【0104】
処理指示部65から発生した第一の処理指示は、送受信部64、送受信部71を介して、第一の処理条件記録部76に送信される。そして、第一の処理条件記録部76は、受信した第一の処理指示に基づいて、処理条件を更新する。
【0105】
第一の処理条件記録部76の処理条件が更新されると、第一の画像処理部72は、更新された処理条件に基づいて、受信した取込画像の画像処理を行い、第一の編集画像を作成する。すなわち、第一の画像処理部72は、処理指示部65から送出された第一の処理指示に基づいて、受信した取込画像の画像処理を行い、第一の編集画像を作成する。
【0106】
通信端末60のユーザは、第一の処理指示を入力した後に表示された第一の編集画像を観察しながら、更に新たな処理指示を入力することもできる。すなわち、通信端末60のユーザは、表示部63に表示された第一の編集画像を確認しながら、どのような編集画像とするか調整することが可能となる。
【0107】
一方、通信端末60のユーザは、処理指示部65を介して、表示部63に表示された第三の編集画像を調整するために、処理指示を入力することができる。処理指示部65から送出される処理指示は、第二の処理指示とする。
【0108】
処理指示部65から発生した第二の処理指示は、送受信部64、送受信部71を介して、第二の処理条件記録部77に送信される。そして、第二の処理条件記録部77は、受信した第二の処理指示に基づいて、処理条件を更新する。
【0109】
第二の処理条件記録部77の処理条件が更新されると、第三の画像処理部74は、更新された処理条件に基づいて、受信した取込画像の画像処理を行い、第三の編集画像を作成する。すなわち、第三の画像処理部74は、処理指示部65から送出された第二の処理指示に基づいて、受信した取込画像の画像処理を行い、第三の編集画像を作成する。
【0110】
通信端末60のユーザは、第二の処理指示を入力した後に表示された第三の編集画像を観察しながら、更に新たな処理指示を入力することもできる。すなわち、通信端末60のユーザは、表示部63に表示された第三の編集画像を確認しながら、どのような編集画像とするか調整することが可能となる。
【0111】
次に、撮影部61、61がそれぞれ画像の取込みを実行している際に、通信端末60の撮影指示部62から、撮影指示が送出された場合について述べる。
【0112】
撮影指示部62から撮影指示が送出されると、送受信部71は、送受信部64を介して該撮影指示を受信する。この場合、第二の画像処理部73は、送受信部71で受信した第一の取込画像と第二の取込画像とから、第二の編集画像を作成する。なお、第二の画像処理部73は、第一の画像処理部72よりも複雑な画像処理を行うこととする。例えば、第二の画像処理部73で行う画像処理には、第一の画像処理部72で行う画像処理と異なり、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理も含めることとしても良い。
【0113】
送受信部71は、第二の画像処理部73が作成した第二の編集画像を送信する。
【0114】
そして、通信端末60の表示部63は、送受信部64が受信した第二の編集画像を表示する。なお、第二の編集画像は、通信端末60のユーザの操作に基づいて、通信端末60の記録部に記録されることとしても良い。
【0115】
また、第二の編集画像は、通信端末60にも送信されることとしても良い。この場合、通信端末60の表示部63は、第三の編集画像を表示する状態から、一時的に、第二の編集画像を表示する状態に変わることとしても良い。
【0116】
次に、撮影部61、61がそれぞれ画像の取込みを実行している際に、通信端末60の撮影指示部62から、撮影指示が送出された場合について述べる。
【0117】
撮影指示部62から撮影指示が送出されると、送受信部71は、送受信部64を介して該撮影指示を受信する。この場合、第四の画像処理部75は、送受信部71で受信した第一の取込画像と第二の取込画像とから、第四の編集画像を作成する。なお、第四の画像処理部75は、第三の画像処理部74よりも複雑な画像処理を行うこととする。例えば、第四の画像処理部75で行う画像処理には、第三の画像処理部74で行う画像処理と異なり、色調補正や逆光補正などの複雑な画像処理も含めることとしても良い。
【0118】
送受信部71は、第四の画像処理部75が作成した第四の編集画像を送信する。
【0119】
そして、通信端末60の表示部63は、送受信部64が受信した第四の編集画像を表示する。なお、第四の編集画像は、通信端末60のユーザのユーザ操作に基づいて、通信端末60の記録部に記録されることとしても良い。
【0120】
また、第四の編集画像は、通信端末60にも送信されることとしても良い。この場合、通信端末60の表示部63は、第一の編集画像を表示する状態から、一時的に、第四の編集画像を表示する状態に変わることとしても良い。
【0121】
以上のように、本実施形態においては、通信端末60と通信端末60からそれぞれ処理指示が送出される。そして、通信端末60には、通信端末60から送出された処理指示に基づいて作成された編集画像が送信される。一方、通信端末60には、通信端末60から送出された処理指示に基づいて作成された編集画像が送信される。そのため、通信端末60ユーザと通信端末60のユーザはそれぞれの所望の編集画像に調整することができる。
【0122】
なお、本実施形態における画像処理装置70は、図6に示すように、撮影補助部78を更に備えることとしても良い。撮影補助部78は、通信端末60及び通信端末60に対して、撮影情報を送出する。撮影情報とは、撮影に関するアドバイス情報であり、次のようなものが挙げられる。例えば、第一の取込画像と第二の取込画像との被写体の大きさがあまりに異なる場合には、通信端末60(あるいは通信端末60)と被写体との距離をどの程度調整すれば、それぞれの取込画像の被写体の大きさが揃うかという情報を含めることとしても良い。なお、撮影補助部78から送出された撮影情報は、送受信71を介して、通信端末60、60に送信される。これにより、それぞれのユーザは、より効率的にベストショットを撮影することが可能となる。
【0123】
なお、画像処理装置70は、通信端末60と通信端末60の間の、音声通信の中継器としての機能を備えることとしても良い。そして、撮影部61と撮影部61とによる画像の取込みは、通信端末60と通信端末60との音声通信と同時に実行されることとしても良い。
【0124】
また、本実施形態においては、2つの通信端末から送信された取込画像の画像を合成することとしたが、これに限らない。すなわち、3つ以上の通信端末のそれぞれから送信された取込画像を合成するように構成しても良い。
【0125】
また、本実施形態においては、撮影部61、61が画像の取込みを開始した後に、処理指示部65、65から処理指示が送出されることとしたが、これに限らない。すなわち、処理指示部65、65はそれぞれ、撮影部61、61が画像の取込みを開始する前に、何らかの処理指示を予め送出しておくこととしても良い。この場合、第一乃至第四の画像処理部72〜75はそれぞれ、予め受信した処理指示に基づいて、画像処理を開始する。
【0126】
また、本実施形態においても第2の実施形態と同様、画像処理装置が、画像データを記録する記録部を有することとしても良い。そして、第一乃至第四の画像処理部72〜75はそれぞれ、第一の取込画像と、第二の取込画像と、画像処理装置の記録部に記録された画像データと、の合成画像を作成することとしても良い。
【0127】
また、本実施形態における画像処理システムの用途として、次のようなものが挙げられる。すなわち、図7に示すように、それぞれ離れた場所にいる複数のユーザが、各自の携帯端末で自分撮りをした映像をリアルタイムで合成し、その合成した画像を取得することができる。複数のユーザは、画像処理装置70から受信した第一の編集画像を確認しながら、それぞれのポーズや画角を調整した後、撮影指示を発生させる。撮影指示が発生すると、第一の編集画像よりも複雑な画像処理、例えば美肌補正などが施された第二の編集画像が作成される。これにより、複数のユーザは、自身が所望するベストショットを撮影することが可能となる。
【0128】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態における画像処理システムについて図8を用いて説明する。
【0129】
本実施形態における画像処理システム500は、通信端末10と、通信端末10と通信可能な画像処理装置80と、を備える。
【0130】
通信端末10は、図2(a)に示す通信端末10の構成と同様の構成を備える。
【0131】
画像処理装置80は、第1の実施形態における画像処理装置20の構成に加えて、取込画像記録部81を備える。取込画像記録部81は、通信端末10から送信された取込画像を一時的に記録する。
【0132】
次に、本実施形態における画像処理システム500の動作について説明する。
【0133】
初めに、撮影部11が画像の取込みを開始する。送受信部13は、撮影部11が取込んだ取込画像を、順次、画像処理装置40に送信する。
【0134】
送受信部21は、送受信部13から送信された取込画像を受信する。取込画像記録部81は、送受信部21が受信した取込画像を記録する。
【0135】
そして、第一の画像処理部22は、送受信部21が受信した取込画像と、取込画像記録部81に記録されている、所定の時間分だけ過去の取込画像とから、第一の編集画像を順次作成する。例えば、取込画像記録部81には、過去5秒分の取込画像を記録することとする。そして、送受信部21が受信した最新の取込画像と、取込画像記録部81に記録された取込画像のうち、5秒前の取込画像とを合成して、第一の編集画像を作成する。
【0136】
なお、最新の取込画像を、どの程度の時間遡った取込画像と合成するかは、ユーザ設定によって適宜設定可能なものとしても良い。また、最新の取込画像を、過去の複数の取込画像と合成することとしても良い。
【0137】
また、第一の画像処理部22で行う画像処理においては、色調補正や逆光補正、肌色補正などの複雑な画像補正処理は行なわず、画像のレイアウトが分かるために必要な画像処理に留めることとしても良い。なお、この時点では、撮影指示部14から撮影指示は送出されていないこととする。
【0138】
送受信部21は、第一の画像処理部22で作成された第一の編集画像を送信する。
【0139】
通信端末10の送受信部13は、送受信部21から送信された第一の編集画像を受信する。そして、表示部12は、送受信部13が受信した第一の編集画像を表示する。なお、送受信部13は、第一の画像処理部22が作成した第一の編集画像を順次受信しており、表示部12は、送受信部13が受信した第一の編集画像のうち、最新の第一の編集画像を表示する。
【0140】
そして、通信端末10のユーザは例えば、第一の編集画像を確認しながら、撮影部11のアングル等を調整することができる。そして、例えば、ユーザの所望の編集画像となった時点で、次に述べる撮影指示を発生させることができる。
【0141】
次に、撮影部11が画像の取込みを実行している際に、通信端末10が更に備える撮影指示部14から撮影指示が送出された場合について述べる。
【0142】
撮影指示部14から撮影指示が送出されると、送受信部21は、送受信部13を介して該撮影指示を受信する。この場合、第二の画像処理部23は、送受信部21が受信した取込画像と、取込画像記録部81に記録されている、所定の時間分だけ過去の取込画像とから、第二の編集画像を作成する。なお、第二の画像処理部23で行う画像処理は、第一の画像処理部22で行う画像処理と異なり、色調補正や逆光補正、美肌補正などの複雑な画像処理も含めることとしても良い。
【0143】
そして、送受信部21は、第二の画像処理部23が作成した第二の編集画像を送信する。
【0144】
通信端末10の送受信部13は、送受信部21から送信された第二の編集画像を受信する。表示部12は、送受信部13が受信した第二の編集画像を表示する。
【0145】
ここで、第二の編集画像は、通信端末10のユーザのユーザ操作に基づいて、通信端末10の記録部に記録されることとしても良い。あるいは、ユーザ操作に拠らず、自動的に、第二の編集画像が通信端末10の記録部に記録されるよう設定されることとしても良い。
【0146】
以上のように、本実施形態における通信端末10は、最新の取込画像と所定の時間分だけ過去の取込画像とを合成した画像を取得することができる。これにより、通信端末10は、例えば次のような画像を取得するができる。
【0147】
例えば、最新の取込画像と、最新の取込画像から1秒前以内に取込まれた全ての取込画像とを合成するとする。この場合、合成画像には被写体が動いた軌跡があらわれることになり、例えば素早く動く物体の軌跡があらわれた画像を取得することができる。
【0148】
あるいは、最新の取込画像と、最新の取込画像から10秒前に取込まれた取込画像とを合成するとする。この場合、例えば、異なるポーズをした同一の被写体が2つ写った画像を取得することができる。
【0149】
以上のように、本実施形態においては、取込まれた時間が異なる複数の取込画像を合成することができるので、ユーザは、撮影した画像を様々な方法で楽しむことができる。
【0150】
なお、第1の実施形態乃至第5の実施形態は、各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を通信端末に供給し、その通信端末のコンピュータが記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0151】
なお、プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、光ディスク、磁気ディスク、不揮発性メモリカードなど、上記プログラムを記憶できるものであれば良い。
【0152】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0153】
(付記1)第一の通信端末と、前記第一の通信端末と通信可能な画像処理装置と、を備え、前記第一の通信端末は、画像を取込む第一の撮影部と、第一の表示部と、第一の送受信部と、を有し、前記画像処理装置は、前記第一の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第二の送受信部と、前記第一の撮影部が取込んだ第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を有し、前記第一の表示部は、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像を表示することを特徴とする、画像処理システム。
【0154】
(付記2)前記第一の通信端末は、前記第一の撮影指示を送出する第一の撮影指示部を備えることを特徴とする、付記1に記載の画像処理システム。
【0155】
(付記3)前記画像処理装置は、前記第一の取込画像が所定の条件を満たした場合、前記第一の撮影指示を発生する第一の撮影指示部を備えることを特徴とする、付記1に記載の画像処理システム。
【0156】
(付記4)前記第一の通信端末は更に、第一の処理指示を送出する第一の処理指示部を有し、前記第一の画像処理部は、前記第一の処理指示に基づいて、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の処理指示に基づいて、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記1乃至3のいずれか一つに記載の画像処理システム。
【0157】
(付記5)前記画像処理装置は更に、画像データを記録する記録部を有し、前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像処理システム。
【0158】
(付記6)前記画像処理装置と通信可能な第二の通信端末を更に備え、前記第二の通信端末は、画像を取込む第二の撮影部と、前記第二の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第三の送受信部と、を有し、前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記1乃至5のいずれか一つに記載の画像処理システム。
【0159】
(付記7)前記第二の通信端末は更に、第二の表示部を有し、前記第二の表示部は、前記第一の編集画像を表示することを特徴とする、付記6に記載の画像処理システム。
【0160】
(付記8)前記第二の通信端末は更に、第二の撮影指示を送出する第二の撮影指示部と、第二の表示部と、を有し、前記画像処理装置は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第三の編集画像を作成する第三の画像処理部と、前記第二の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから第四の編集画像を作成する第四の画像処理部と、を更に有し、前記第二の表示部は、前記第三の編集画像及び前記第四の編集画像を表示することを特徴とする、付記6に記載の画像処理システム。
【0161】
(付記9)前記第二の通信端末は更に、第二の処理指示を送出する第二の処理指示部を有し、前記第三の画像処理部は、前記第二の処理指示に基づいて、前記第三の編集画像を作成し、前記第四の画像処理部は、前記第二の処理指示に基づいて、前記第四の編集画像を作成することを特徴とする、付記8に記載の画像処理システム。
【0162】
(付記10)前記画像処理装置は更に、所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像を記録する取込画像記録部を備え、前記第一の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像処理システム。
【0163】
(付記11)第一の通信端末と通信可能な画像処理装置において、前記第一の通信端末と所定の情報を送受信する送受信部と、前記第一の通信端末から受信した第一の取込画像から、第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を備え、前記送受信部は、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信することを特徴とする、画像処理装置。
【0164】
(付記12)前記第一の撮影指示は、前記第一の通信端末から受信することを特徴とする、付記11に記載の画像処理装置。
【0165】
(付記13)前記第一の取込画像が所定の条件を満たした場合、前記第一の撮影指示を発生する第一の撮影指示部を更に備えることを特徴とする、付記11に記載の画像処理装置。
【0166】
(付記14)前記第一の画像処理部は、前記第一の通信端末から受信する第一の処理指示に基づいて、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の処理指示に基づいて、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記11乃至13のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【0167】
(付記15)前記画像処理装置は更に、画像データを記録する記録部を有し、前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記11乃至14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【0168】
(付記16)前記送受信部は、第二の通信端末と所定の情報を送受信し、前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と、前記第二の通信端末から受信した第二の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記11乃至15のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【0169】
(付記17)前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第三の編集画像を作成する第三の画像処理部と、前記第二の通信端末から受信する前記第二の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから第四の編集画像を作成する第四の画像処理部と、を更に有し、前記送受信部は、前記第三の編集画像と前記第四の編集画像とを前記第二の通信端末に送信することを特徴とする、付記16に記載の画像処理装置。
【0170】
(付記18)前記第三の画像処理部は、前記第二の通信端末から受信する第二の処理指示に基づいて、前記第三の編集画像を作成し、前記第四の画像処理部は、前記第二の処理指示に基づいて、前記第四の編集画像を作成することを特徴とする、付記17に記載の画像処理装置。
【0171】
(付記19)所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像を記録する取込画像記録部を更に備え、前記第一の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記11乃至14のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【0172】
(付記20)第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、前記第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信する工程と、を備えることを特徴とする、画像処理方法。
【0173】
(付記21)前記第一の通信端末から前記第一の撮影指示を受信する工程を更に備えることを特徴とする、付記20に記載の画像処理方法。
【0174】
(付記22)前記第一の取込画像が所定の条件を満たした場合、前記第一の撮影指示を発生する工程を更に備えることを特徴とする、付記20に記載の画像処理方法。
【0175】
(付記23)前記第一の通信端末から第一の処理指示を受信する工程を更に備え、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の処理指示に基づいて、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の処理指示に基づいて、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記20乃至22のいずれか一つに記載の画像処理方法。
【0176】
(付記24)画像データを記録する工程を更に備え、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記20乃至23のいずれか一つに記載の画像処理方法。
【0177】
(付記25)第二の通信端末から第二の取込画像を受信する工程を更に備え、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と、前記第二の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と、前記第二の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記20乃至24のいずれか一つに記載の画像処理方法。
【0178】
(付記26)前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第三の編集画像を作成する第三の画像処理工程と、前記第二の通信端末から第二の撮影指示を受信する工程と、前記第二の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第四の編集画像を作成する第四の画像処理工程と、を更に備えることを特徴とする、付記25に記載の画像処理方法。
【0179】
(付記27)前記第二の通信端末から第二の処理指示を受信する工程を更に備え、前記第三の画像処理工程においては、前記第二の処理指示に基づいて、前記第三の編集画像を作成し、前記第四の画像処理工程においては、前記第二の処理指示に基づいて、前記第四の編集画像を作成することを特徴とする、付記26に記載の画像処理方法。
【0180】
(付記28)所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像を記録する工程を更に備え、前記第一の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記20乃至23のいずれか一つに記載の画像処理方法。
【0181】
(付記29)第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、前記第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信する工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする、画像処理プログラム。
【0182】
(付記30)前記第一の通信端末から前記第一の撮影指示を受信する工程を、更にコンピュータに実行させることを特徴とする、付記29に記載の画像処理プログラム。
【0183】
(付記31)前記第一の取込画像が所定の条件を満たした場合、前記第一の撮影指示を発生する工程を、更にコンピュータに実行させることを特徴とする、付記29に記載の画像処理プログラム。
【0184】
(付記32)前記第一の通信端末から第一の処理指示を受信する工程を更にコンピュータに実行させ、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の処理指示に基づいて、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の処理指示に基づいて、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記29乃至31のいずれか一つに記載の画像処理プログラム。
【0185】
(付記33)画像データを記録する工程を更にコンピュータに実行させ、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記29乃至32のいずれか一つに記載の画像処理プログラム。
【0186】
(付記34)第二の通信端末から第二の取込画像を受信する工程を更にコンピュータに実行させ、前記第一の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と、前記第二の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理工程においては、前記第一の取込画像と、前記第二の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記29乃至33のいずれか一つに記載の画像処理プログラム。
【0187】
(付記35)前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第三の編集画像を作成する第三の画像処理工程と、前記第二の通信端末から第二の撮影指示を受信する工程と、前記第二の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第四の編集画像を作成する第四の画像処理工程と、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする、付記34に記載の画像処理プログラム。
【0188】
(付記36)前記第二の通信端末から第二の処理指示を受信する工程を更にコンピュータに実行させ、前記第三の画像処理工程においては、前記第二の処理指示に基づいて、前記第三の編集画像を作成し、前記第四の画像処理工程においては、前記第二の処理指示に基づいて、前記第四の編集画像を作成することを特徴とする、付記35に記載の画像処理プログラム。
【0189】
(付記37)所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像を記録する工程を更にコンピュータに実行させ、前記第一の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、前記第二の画像処理部は、最新の前記第一の取込画像と、前記所定の時間分だけ過去の前記第一の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、付記29乃至32のいずれか一つに記載の画像処理プログラム。
【0190】
(付記38)付記29乃至37のいずれか一つに記載の画像処理プログラムを記録する記録媒体。
【符号の説明】
【0191】
10、30、50、60、60 通信端末
11、51、61、61 撮影部
14、24、62、62 撮影指示部
12、53、63、63 表示部
13、21、52、64、64、71 送受信部
20、40、70、80 画像処理装置
22、72 第一の画像処理部
23、73 第二の画像処理部
31、65、65 処理指示部
41 画像データ記録部
42 処理条件記録部
74 第三の画像処理部
75 第四の画像処理部
76 第一の処理条件記録部
77 第二の処理条件記録部
78 撮影補助部
81 取込画像記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の通信端末と、前記第一の通信端末と通信可能な画像処理装置と、を備え、
前記第一の通信端末は、画像を取込む第一の撮影部と、第一の表示部と、第一の送受信部と、を有し、
前記画像処理装置は、前記第一の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第二の送受信部と、前記第一の撮影部が取込んだ第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を有し、
前記第一の表示部は、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像を表示することを特徴とする、画像処理システム。
【請求項2】
前記第一の通信端末は更に、第一の処理指示を送出する第一の処理指示部を有し、
前記第一の画像処理部は、前記第一の処理指示に基づいて、前記第一の編集画像を作成し、
前記第二の画像処理部は、前記第一の処理指示に基づいて、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記画像処理装置は更に、画像データを記録する記録部を有し、
前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第一の編集画像を作成し、
前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記画像データとから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記画像処理装置と通信可能な第二の通信端末を更に備え、
前記第二の通信端末は、画像を取込む第二の撮影部と、前記第二の送受信部との間で所定の情報を送受信可能な第三の送受信部と、を有し、
前記第一の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、前記第一の編集画像を作成し、
前記第二の画像処理部は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、前記第二の編集画像を作成することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記第二の通信端末は更に、第二の撮影指示を送出する第二の撮影指示部と、第二の表示部と、を有し、
前記画像処理装置は、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから、第三の編集画像を作成する第三の画像処理部と、前記第二の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像と前記第二の取込画像とから第四の編集画像を作成する第四の画像処理部と、を更に有し、
前記第二の表示部は、前記第三の編集画像及び前記第四の編集画像を表示することを特徴とする、請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記第二の通信端末は更に、第二の処理指示を送出する第二の処理指示部を有し、
前記第三の画像処理部は、前記第二の処理指示に基づいて、前記第三の編集画像を作成し、
前記第四の画像処理部は、前記第二の処理指示に基づいて、前記第四の編集画像を作成することを特徴とする、請求項5に記載の画像処理システム。
【請求項7】
第一の通信端末と通信可能な画像処理装置において、
前記第一の通信端末と所定の情報を送受信する送受信部と、
前記第一の通信端末から受信した第一の取込画像から、第一の編集画像を作成する第一の画像処理部と、
第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理部と、を備え、
前記送受信部は、前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項8】
第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、
前記第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、
第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、
前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信する工程と、を備えることを特徴とする、画像処理方法。
【請求項9】
第一の通信端末から第一の取込画像を受信する工程と、
前記第一の取込画像から第一の編集画像を作成する第一の画像処理工程と、
第一の撮影指示に基づいて、前記第一の取込画像から第二の編集画像を作成する第二の画像処理工程と、
前記第一の編集画像と前記第二の編集画像とを送信する工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする、画像処理プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理プログラムを記録する記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−65134(P2012−65134A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207597(P2010−207597)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】