説明

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

【課題】表示部に表示されたイメージと実際に出力された画像データとの同一性を高めることができる、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理部102と、画質に関わらない処理の処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段(CPU103)と、生成した第1プレビュー画像データと生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段(CPU103)と、生成したプレビュー画像データを表示部115に表示する表示制御手段(CPU103)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複合機(MFP:Multi Function Peripherals)で画像データを出力する前に、画像データの出力結果のイメージ(プレビュー画像データ)を表示部に表示することにより、出力する画像データに対する画質に関わる画像処理の処理結果および編集(とじしろ、集約、両面印刷など)や後処理(ステープルの位置、パンチ穴の位置)など画質に関わらない画像処理の処理結果が所望の出力結果となっているかを事前に確認できるプレビュー機能が知られている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のプレビュー機能では、画質に関わる画像処理が行われていない画像データ若しくは出力する画像データとは異なるパスで画像処理が行われた画像データが、画像データの出力結果のイメージとして表示部に表示されていたため、画質に関わらない処理の処理結果のイメージは実際に出力された画像データの出力結果と一致するが、画質に関わる画像処理の処理結果のイメージは実際に出力された画像データの出力結果と一致しない、という課題があった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示部に表示されたイメージと実際に出力された画像データとの同一性を高めることができる、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理手段と、画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段と、前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段と、前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、画像処理装置で実行させる画像処理方法であって、前記画像処理装置は、画像処理手段が、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する工程と、生成手段が、画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する工程と、合成手段が、前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する工程と、表示制御手段が、前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、コンピュータを、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理手段と、画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段と、前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段と、前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する表示制御手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理部と、画質に関わらない処理の処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段と、生成した第1プレビュー画像データと生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段と、生成したプレビュー画像データを表示部に表示する表示制御手段と、を備えることにより、第1プレビュー画像データが実画像データと同一の画像処理パスにおいて生成されるので、表示部に表示されたイメージ(プレビュー画像データ)と実際に出力された画像データ(実画像データ)との同一性を高めることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、操作部の一例を示す図である。
【図3】図3は、表示部の一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。
【図5】図5は、画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。
【図7】図7は、画像処理部に詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。
【図9】図9は、画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、プレビュー画像データとともに表示されるメッセージの表示例を示す図である。
【図11】図11は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。
【図12】図12は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。
【図13】図13は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、上記実施の形態では、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる複合機(MFP:Multi Function Peripheral)100は、原稿を読み取り、電子化した画像データ(入力画像データ)を得る読み取り装置101、転写紙に画像データを印字する書き込み装置107、CPU(Central Processing Unit)103を介してバス経由で画像データを一時的に記憶するメモリ104、画像データを蓄積する記憶装置105、読み取った画像データに対して画像処理を実施する画像処理部102、とじしろや集約や両面印刷などの編集処理を実施する編集処理部106、他のMFP110やパーソナルコンピュータ(PC)111等の外部装置とネットワーク回線を介して画像データを送受するネットワークインターフェース部109、ファクシミリ(FAX)113などの外部装置と電話回線を介して画像データを送受するモデム部112、画像処理部102において実施される画質に関わる画像処理の画像処理設定や編集処理部106において実施される編集処理(画質に関わらない処理)の編集処理設定(処理設定)や後処理部108において実施される後処理(画質に関わらない処理)の後処理設定(処理設定)などの設定情報を設定するための操作部114、画像データのプレビューや操作部114から設定された設定情報を表示する表示部115、書き込み装置107で画像データを印字した転写紙に対してパンチ穴を開けたりステープル留めを行ったりなどの後処理を実施する後処理部108などを備える。
【0012】
ユーザは、画像処理部102における画像処理の処理結果や編集処理部106および後処理部108における編集処理および後処理の処理結果を示すプレビュー画像データを表示部115に表示させることができる。そして、ユーザは、表示部115に表示されたプレビュー画像データを見て、所望のイメージと異なる場合、操作部114において設定情報(画像処理設定、編集設定、後処理設定など)を設定しなおすことができる。
【0013】
また、ユーザは、編集処理部106における編集処理の処理結果および後処理部108における後処理の処理結果を併せたプレビュー画像データを表示部115に表示させることができる。そして、ユーザは、表示部115に表示されたプレビュー画像データを見ながら、後処理を含めて所望のプレビュー画像データが表示部115に表示されるまで、操作部114において設定情報を設定しなおすことができる。
【0014】
例えば、操作部114においてステープルおよびパンチ穴を同時に行う設定情報を設定した場合、ユーザは、後処理部108におけるステープルおよびパンチ穴の結果を示すプレビュー画像データを表示部115に表示させる。そして、ユーザは、表示部115に表示されたプレビュー画像データを見て、パンチ穴とステープルとが干渉するか否かを確認した上で、パンチ穴を取り止める設定情報を設定しなおす。これにより、転写紙に画像データが印字された後に、所望の出力結果が得られず、再度、画像データを出力しなおすといったことを防止することができる。
【0015】
図2は、操作部の一例を示す図である。図3は、表示部の一例を示す図である。図2に示すように、操作部114は、画像処理設定を設定するためのボタン201、編集設定を設定するためのボタン202、後処理設定を設定するためのボタン203などを有している。また、図3に示すように、表示部115は、操作部114から設定された画像処理設定に従った画質に関わる処理の処理結果、編集設定や後処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示すプレビュー画像データ301を表示するものである。ユーザは、操作部114から設定情報を設定し、表示部115に表示されたプレビュー画像データを見ることにより出力結果を確認することができる。
【0016】
次に、図4および図5を用いて、本実施の形態にかかる複合機100におけるプレビュー画像データの表示処理の流れおよび画像データに対して実施される各種処理の詳細について説明する。図4は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。図5は、画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【0017】
読み取り装置101で得られた入力画像データは、画像処理部102に転送され、画像処理部102において画像処理が実施される。
【0018】
画像処理部102(画像処理手段)は、画像の強調や平滑化を行うフィルタ処理部501、色空間変換を行う色補正処理部502、および濃度調整を行うγ変換処理部503によって、操作部114から設定された画像処理設定に従って、入力画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成する。さらに、画像処理部102(画像処理手段)は、プレビュー生成部504によって、生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する。
【0019】
プレビュー生成部504は、プレビュー用γ変換処理部505およびプレビュー用解像度変換処理部506を有している。
【0020】
プレビュー用γ変換処理部505は、生成された実画像データに対するデータ値変換を行い、表示部115に表示する第1プレビュー画像データの輝度調整を実施する。
【0021】
また、プレビュー用解像度変換処理部506は、生成された実画像データと同じ解像度の画像データ(つまり、プレビュー用γ変換処理部505においてデータ値変換を行った実画像データ)に対して、プレビューに適した解像度への解像度変換を実施する。例えば、プレビュー用解像度変換処理部506は、生成された実画像データと同じ解像度(600dpi)の画像データに対して、プレビューに適した解像度(75dpi)の画像データへの解像度変換を実施する。
【0022】
プレビュー生成部504は、実画像データおよび第1プレビュー画像データをCPU103に対して同時に出力し、さらに実画像データおよび第1プレビュー画像データを、CPU103を介してメモリ104に転送する。
【0023】
CPU103(生成手段)は、操作部114から設定された編集処理設定および後処理設定に従った編集処理および後処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成し、生成した第2プレビュー画像データをメモリ104に転送する。
【0024】
また、CPU103(合成手段)は、プレビュー生成部504によって生成された第1プレビュー画像データとCPU103によって生成された第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する。そして、CPU103(表示制御手段)は、生成したプレビュー画像データを、汎用バスに転送して仕上がりイメージとして表示部115に表示する。
【0025】
これにより、ユーザは、表示部115に表示された仕上がりイメージを確認することにより、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっているかを確認することができる。なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から設定情報を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データの表示処理を繰り返し確認しながら、設定情報を設定しなおすことができる。
【0026】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理部102と、画質に関わらない処理の処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段(CPU103)と、生成した第1プレビュー画像データと生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段(CPU103)と、生成したプレビュー画像データを表示部115に表示する表示制御手段(CPU103)と、を備えることにより、第1プレビュー画像データが実画像データと同一の画像処理パス(画像処理部102)において生成されるので、プレビュー画像データと実際に出力する実画像データとの同一性を高めることができる。
【0027】
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、記憶装置記憶された実画像データを出力する場合に、当該出力画像データと対応付けて記憶装置に記憶された第1プレビュー画像データと、CPUにより生成された第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを表示する例である。なお、第1の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所について説明を省略し、第1の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0028】
図6は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。図7は、画像処理部に詳細な構成を示すブロック図である。
【0029】
読み取り装置101で得られた入力画像データは、画像処理部102に転送され、画像処理部102において画像処理が実施される。
【0030】
画像処理部102(画像処理手段)は、画像の強調や平滑化を行うフィルタ処理部501、色空間変換を行う色補正処理部502、および濃度調整を行うγ変換処理部503によって、操作部114から設定された画像処理設定に従って、入力画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成する。また、画像処理部102(画像処理手段)は、プレビュー・サムネイル生成部701によって、生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成し、生成した実画像データに対してサムネイル用の画質に関わる画像処理を実施したサムネイル画像データを生成する。
【0031】
プレビュー・サムネイル生成部701は、プレビュー用γ変換処理部505、プレビュー用解像度変換処理部506、サムネイル用γ変換処理部702、およびサムネイル用解像度変換処理部703を有している。
【0032】
サムネイル用γ変換処理部702は、生成された実画像データに対するデータ値変換を行い、表示部115に表示するサムネイル画像データの輝度調整を実施する。
【0033】
サムネイル用解像度変換処理部703は、生成された実画像データと同じ解像度の画像データ(つまり、サムネイル用γ変換処理部702においてデータ値変換を行った実画像データ)に対して、サムネイルに適した解像度への解像度変換を実施する。例えば、サムネイル用解像度変換処理部703は、生成された実画像データと同じ解像度(600dpi)の画像データに対して、サムネイルに適した解像度(37.5dpi)の画像データへの解像度変換を実施する。
【0034】
プレビュー・サムネイル生成部701は、実画像データ、第1プレビュー画像データ、およびサムネイル画像データを、CPU103を介してメモリ104に転送する。そして、CPU103(記憶制御手段)は、メモリ104に転送された実画像データと、第1プレビュー画像データと、サムネイル画像データと、を対応付けて記憶装置105に記憶させる。
【0035】
CPU103は、操作部114から、記憶装置105に記憶された実画像データの出力が要求された場合、記憶装置105に記憶されたサムネイル画像データを、汎用バスに転送して表示部115に表示する。
【0036】
次いで、CPU103は、表示部115に表示されたサムネイル画像データの中から選択されたサムネイル画像データと対応付けて記憶された第1プレビュー画像データを記憶装置105から取得し、取得した第1プレビュー画像データをメモリ104に転送する。さらに、CPU103(生成手段)は、操作部114から設定された編集処理設定および後処理設定に従った編集処理および後処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成し、生成した第2プレビュー画像データをメモリ104に転送する。
【0037】
さらに、CPU103(合成手段)は、記憶装置105から取得した第1プレビュー画像データと、生成した第2プレビュー画像データと、を合成したプレビュー画像データを生成する。そして、CPU103(表示制御手段)は、生成したプレビュー画像データを、汎用バスに転送して仕上がりイメージとして表示部115に表示する。
【0038】
これにより、ユーザは、表示部115に表示された仕上がりイメージを確認することにより、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっているかを確認することができる。なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から設定情報を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データの表示処理を繰り返し確認しながら、設定情報を設定しなおすことができる。
【0039】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、記憶装置105に記憶された実画像データを出力する場合に、出力する実画像データと対応付けて記憶装置105に記憶された第1プレビュー画像データと、CPU103により生成された第2プレビュー画像データと、を合成したプレビュー画像データを生成し、生成されたプレビュー画像データを表示部115に表示することにより、表示記憶装置105に記憶された実画像データを再利用する場合にも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0040】
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、画像処理設定が設定しなおされた場合に、設定しなおされた画像処理設定に従って、記憶装置に記憶された実画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成する例である。また、本実施の形態は、編集処理設定や後処理設定が設定しなおされた場合に、設定しなおされた編集処理設定や後処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する例である。なお、第2の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所について説明を省略し、第2の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0041】
図8は、本実施の形態にかかる複合機におけるプレビュー画像データの表示処理の流れを示す図である。図9は、画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【0042】
CPU103は、操作部114から、記憶装置105に記憶された実画像データの出力が要求された場合、記憶装置105に記憶されたサムネイル画像データを、汎用バスに転送して表示部115に表示する。
【0043】
次いで、CPU103は、表示部115に表示されたサムネイル画像データの中から選択されたサムネイル画像データと対応付けて記憶された第1プレビュー画像データを記憶装置105から取得し、取得した第1プレビュー画像データをメモリ104に転送する。さらに、CPU103は、操作部114から設定された編集処理設定および後処理設定に従った編集処理および後処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成し、生成した第2プレビュー画像データをメモリ104に転送する。
【0044】
さらに、CPU103(合成手段)は、記憶装置105から取得した第1プレビュー画像データと、生成した第2プレビュー画像データと、を合成したプレビュー画像データを生成する。そして、CPU103(表示制御手段)は、生成したプレビュー画像データを、汎用バスに転送して仕上がりイメージとして表示部115に表示する。
【0045】
ここで、表示部115に表示された仕上がりイメージの画質が所望の画質と異なる場合、ユーザは、操作部114から画像処理設定を設定しなおすことができる。そして、画像処理部102は、画像処理設定が設定しなおされた場合、CPU103を介して記憶装置105から実画像データを取得する。そして、画像処理部102(画像処理手段)は、フィルタ処理部501、色補正処理部502、およびγ変換処理部503によって、設定しなおされた画像処理設定に従って、記憶装置105に記憶された実画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成しなおす。
【0046】
また、プレビュー・サムネイル生成部701(画像処理手段)は、生成しなおされた実画像データに対して、プレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データ、および生成した実画像データに対してサムネイル用の画質に関わる画像処理を実施したサムネイル画像データを生成しなおす。
【0047】
さらに、プレビュー・サムネイル生成部701は、実画像データ、第1プレビュー画像データ、およびサムネイル画像データを、CPU103を介してメモリ104に転送する。
【0048】
CPU103は、操作部114から設定された編集処理設定および後処理設定に従って実施した編集処理および後処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成し、生成した第2プレビュー画像データをメモリ104に転送する。
【0049】
また、CPU103(合成手段)は、プレビュー・サムネイル生成部701によって生成しなおされた第1プレビュー画像データとCPU103によって生成された第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成しなおす。そして、CPU103(表示制御手段)は、生成しなおされたプレビュー画像データを、汎用バスに転送して仕上がりイメージとして表示部115に表示する。
【0050】
これにより、ユーザは、表示部115に表示された仕上がりイメージを確認することにより、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっているかを確認することができる。なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から画像処理設定を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データの表示処理を繰り返し確認しながら、画像処理設定を設定しなおすことができる。
【0051】
一方、表示部115に表示された仕上がりイメージの編集処理および後処理の処理結果が所望の処理結果と異なる場合、ユーザは、操作部114から編集処理設定や後処理設定を設定しなおすことができる。CPU103(生成手段)は、編集処理設定や後処理設定が設定しなおされた場合、設定しなおされた処理設定に従った編集処理および後処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成しなおす。さらに、CPU103(合成手段)は、プレビュー・サムネイル生成部701により生成された第1プレビュー画像データと、生成しなおされた第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成しなおす。そして、そして、CPU103(表示制御手段)は、生成しなおされたプレビュー画像データを、汎用バスに転送して仕上がりイメージとして表示部115に表示する。
【0052】
これにより、ユーザは、表示部115に表示された仕上がりイメージを確認することにより、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっているかを確認することができる。なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から編集処理設定や後処理設定を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データの表示処理を繰り返し確認しながら、編集処理設定や後処理設定を設定しなおすことができる。
【0053】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、画像処理設定が設定しなおされた場合に、設定しなおされた画像処理設定に従って、記憶装置105に記憶された実画像データに対して画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成しなおすとともに、生成しなおされた実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成しなおし、生成しなおされた第1プレビュー画像データと生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成しなおし、生成しなおされたプレビュー画像データを表示部115に表示する。また、編修処理設定や後処理設定が設定しなおされた場合に、設定しなおされた編集処理設定や後処理設定に従った画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成しなおし、生成した第1プレビュー画像データと生成しなおされた第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成しなおし、生成しなおされたプレビュー画像データを表示部115に表示することにより、表示部115に表示されるプレビュー画像データの画質を実際に出力される実画像データの画質に近づけることができるので、表示部115に表示されたプレビュー画像データと実際に出力される実画像データとで、画質に関わる画像処理や編集処理や後処理を実施後のイメージの同一性を高めることができ、かつ所望の出力結果が得られるまで、プレビュー画像データの確認を繰り返すことができる。
【0054】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、生成されたプレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データとともに、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージを表示する例である。なお、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所については説明を省略し、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0055】
図10は、プレビュー画像データとともに表示されるメッセージの表示例を示す図である。図10に示すように、CPU103(表示制御手段)は、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合、プレビュー画像データ1001とともに、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1002を表示部115に表示する。
【0056】
プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合、そのまま実画像データを出力すると出力結果の濃度が薄くなり、場合によっては文字などが消えてしまい読み取れないなどの不具合が想定される。しかし、本実施の形態のように、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1002を表示してユーザに注意喚起することにより、実画像データに含まれる文字などの情報が欠落したまま出力されることを防ぐことができる。さらに、プレビュー画像データ1001をユーザが確認し、必要であれば、画像処理設定を設定しなおすことにより濃度を濃く設定することにより、再度、プレビュー画像データ1001で実画像データの出力結果を確認できる。
【0057】
なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から画像処理設定を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データ1001の表示処理を繰り返し確認しながら、画像処理設定を設定しなおすことができる。
【0058】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合、当該プレビュー画像データ1001とともに、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1002を表示部115に表示することにより、ユーザの意図に反して実画像データの文字などの画像が欠落したまま出力されることを防止できる。
【0059】
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データのうち、濃度が薄い箇所にマークを表示する例である。なお、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所については説明を省略し、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0060】
図11は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。図11に示すように、CPU103(表示制御手段)は、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合、当該プレビュー画像データ1001のうち、濃度が薄い箇所に、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1101や当該濃度が薄い箇所を囲む枠1102などのマークを表示する。
【0061】
プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合、そのまま実画像データを出力すると出力結果の濃度が薄くなり、場合によっては文字などが消えてしまい読み取れないなどの不具合が想定される。しかし、本実施の形態のように、濃度が薄い箇所のマークを表示してユーザに注意喚起することにより、実画像データに含まれる文字などの情報が欠落したまま出力されることを防ぐことができ、かつ具体的にどの箇所の濃度が薄いかをユーザが確認できる。さらに、プレビュー画像データ1001をユーザが確認し、必要であれば、画像処理設定を設定しなおすことにより濃度を濃く設定することにより、再度、プレビュー画像データ1001で実画像データの出力結果を確認できる。
【0062】
なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から画像処理設定を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データ1001の表示処理を繰り返し確認しながら、画像処理設定を設定しなおすことができる。
【0063】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合、当該プレビュー画像データ1001のうち、濃度が薄い箇所に、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1101や当該濃度が薄い箇所を囲む枠1102などのマークを表示することにより、濃度が薄くなる箇所を明示することができるので、濃度が薄く箇所が絵柄なのか文字・線画なのかを確認することができ、かつ濃度が薄く出力されることがユーザの意図通りか否かを確認することができる。
【0064】
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データのうち、濃度が薄い箇所を拡大表示する例である。なお、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所については説明を省略し、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0065】
図12は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。図12に示すように、CPU103(表示制御手段)は、プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合、当該プレビュー画像データ1001のうち、濃度が薄い箇所1201を拡大して表示部115に表示する。さらに、本実施の形態では、CPU103(表示制御手段)は、プレビュー画像データ1001のうち、濃度が薄い箇所に、実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージ1101や当該濃度が薄い箇所を囲む枠1102などのマークを表示する。
【0066】
プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合、そのまま実画像データを出力すると出力結果の濃度が薄くなり、場合によっては文字などが消えてしまい読み取れないなどの不具合が想定される。しかし、本実施の形態のように、濃度が薄い箇所を拡大して表示してユーザに注意喚起することにより、具体的にどの箇所の濃度が薄いかをユーザが確認でき、かつ濃度の薄い箇所がどの程度で再現されるのかを詳細に確認することができる。
【0067】
なお、実画像データの出力結果が所望の出力結果になっていない場合、ユーザは、操作部114から画像処理設定を設定しなおし、所望の出力結果が得られるまで、上述したプレビュー画像データ1001の表示処理を繰り返し確認しながら、画像処理設定を設定しなおすことができる。
【0068】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、プレビュー画像データ1001の濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データ1001のうち、濃度が薄い箇所を拡大表示することにより、濃度が薄く出力される箇所を明示することができるので、濃度が薄く出力される箇所が絵柄なのか文字・線画なのかを確認することができ、小さい文字の再現性を確認することができ、さらに薄く出力されることがユーザの意図通りか否かを確認することができる。
【0069】
(第7の実施の形態)
本実施の形態は、プレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データの濃度を薄めて表示する例である。なお、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と同様の箇所については説明を省略し、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100と異なる箇所についてのみ説明する。
【0070】
図13は、プレビュー画像データの表示例を示す図である。図13に示すように、CPU103(表示制御手段)は、プレビュー画像データ1301の濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データ1301の濃度を薄めて表示部115に表示する。なお、プレビュー画像データ1301の濃度を薄める方法としては、プレビュー生成部504(またはプレビュー・サムネイル生成部701)が有するプレビュー用γ変換処理部505が、実画像データのデータ値変換を行い、第1プレビュー画像データの濃度が薄めになるように輝度調整する方法がある。これにより、第1プレビュー画像データは、濃度が薄い箇所の線画が途切れ途切れになり、この第1プレビュー画像データと第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データが表示部115に表示されることにより、ユーザに対して濃度の設定を濃い目に設定するように誘導できる。
【0071】
これにより、ユーザが画像処理設定を設定しなおす際に、濃度の設定を濃い目に設定するように誘導し、実画像データの出力結果から文字などが消えてしまい、文字などの情報が欠落したまま出力されることを防止できる。
【0072】
このように本実施の形態にかかる複合機100によれば、プレビュー画像データ1301の濃度が所定の濃度以下である場合に、プレビュー画像データ1301の濃度を薄めて表示することにより、ユーザによる画像処理設定の設定しなおしを、濃い目に実画像データが出力されるように誘導することができ、文字や線画が確実に再現されるようにして、実画像データの出力結果で線切れや文字抜けの発生を防止できる。
【0073】
なお、本実施の形態の複合機100で実行されるプログラムは、ROM等(メモリ104、記憶装置105)に予め組み込まれて提供される。
【0074】
本実施の形態の複合機100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0075】
さらに、本実施の形態の複合機100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の複合機100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0076】
本実施の形態の複合機100で実行されるプログラムは、上述した各部(画像処理手段、生成手段、合成手段、表示制御手段、記憶制御手段など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU103(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ画像処理手段、生成手段、合成手段、表示制御手段、記憶制御手段などが記憶装置105上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0077】
100 複合機
102 画像処理部
103 CPU
105 記憶装置
106 編集処理部
108 後処理部
115 表示部
501 フィルタ処理部
502 色補正処理部
503 γ変換処理部
504 プレビュー生成部
505 プレビュー用γ変換処理部
506 プレビュー用解像度変換処理部
701 プレビュー・サムネイル生成部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】
【特許文献1】特開2007−150597号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理手段と、
画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段と、
前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段と、
前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記生成された実画像データと前記生成した第1プレビュー画像データとを対応付けて記憶装置に記憶させる記憶制御手段をさらに備え、
前記合成手段は、前記記憶装置に記憶された前記実画像データを出力する場合に、前記出力する実画像データと対応付けて前記記憶装置に記憶された前記第1プレビュー画像データと、前記生成された第2プレビュー画像データと、を合成した前記プレビュー画像データを生成し、
前記表示制御手段は、前記生成したプレビュー画像データを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理手段は、前記画像処理設定が設定しなおされた場合、前記設定しなおされた画像処理設定に従って、前記記憶装置に記憶された前記実画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した前記実画像データを生成しなおすとともに、前記生成しなおされた実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した前記第1プレビュー画像データを生成しなおし、
前記合成手段は、前記生成しなおされた第1プレビュー画像データと、前記生成した第2プレビュー画像データとを合成した前記プレビュー画像データを生成しなおし、
前記表示制御手段は、前記生成しなおされたプレビュー画像データを表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記処理設定が設定しなおされた場合、前記設定しなおされた処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す前記第2プレビュー画像データを生成しなおし、
前記合成手段は、前記記憶装置に記憶された前記第1プレビュー画像データと、前記生成しなおされた第2プレビュー画像データとを合成した前記プレビュー画像データを生成しなおし、
前記表示制御手段は、前記生成しなおされたプレビュー画像データを前記表示部に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記生成したプレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、前記生成したプレビュー画像データとともに、前記実画像データの濃度が薄くなることを警告するメッセージを表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記生成したプレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、前記プレビュー画像データのうち、濃度が薄い箇所にマークを表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記生成したプレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、前記プレビュー画像データとのうち、濃度が薄い箇所を拡大表示することを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記生成したプレビュー画像データの濃度が所定の濃度以下である場合に、前記プレビュー画像データの濃度を薄めて表示することを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理装置で実行させる画像処理方法であって、
前記画像処理装置は、
画像処理手段が、画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する工程と、
生成手段が、画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する工程と、
合成手段が、前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する工程と、
表示制御手段が、前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
画質に関わる画像処理の画像処理設定に従って、入力画像データに対して前記画質に関わる画像処理を実施した実画像データを生成するとともに、前記生成した実画像データに対してプレビュー用の画質に関わる画像処理を実施した第1プレビュー画像データを生成する画像処理手段と、
画質に関わらない処理の処理設定に従った前記画質に関わらない処理の処理結果を示す第2プレビュー画像データを生成する生成手段と、
前記生成した第1プレビュー画像データと前記生成した第2プレビュー画像データとを合成したプレビュー画像データを生成する合成手段と、
前記生成したプレビュー画像データを表示部に表示する表示制御手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−130379(P2011−130379A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289643(P2009−289643)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】