画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【課題】 コンピュータ上で電子アルバムを編集する際に、めくられているページやその前後のページの様子を区別して可及的に分かりやすく表示することができるようにする。
【解決手段】 電子アルバム303の本文がめくられる様子を表示する際には、めくりの程度に応じて、めくりページと、そのめくりページの前又は後のページとの何れか一方をグレーで表示する。また、現在表示中の見開きページの裏側の見開きページを表示する際には、現在表示中の見開きページの横方向を見開きページの両端から中央に向けて段階的に縮小表示して、電子アルバム303が綴じた状態を表示するようにし、その後、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページの横方向を、前記中央から両端に向けて拡大表示して、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページを表示する。
【解決手段】 電子アルバム303の本文がめくられる様子を表示する際には、めくりの程度に応じて、めくりページと、そのめくりページの前又は後のページとの何れか一方をグレーで表示する。また、現在表示中の見開きページの裏側の見開きページを表示する際には、現在表示中の見開きページの横方向を見開きページの両端から中央に向けて段階的に縮小表示して、電子アルバム303が綴じた状態を表示するようにし、その後、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページの横方向を、前記中央から両端に向けて拡大表示して、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページを表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、複数ページに画像情報を配置した電子アルバムをディスプレイで本の態様で表示するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやスキャナ等、デジタル画像を生成するデジタル画像機器装置が普及している。これに伴い、デジタル画像機器で生成されたデジタル画像を用いて電子アルバムを作成することが行われている。かかる電子アルバムの作成方法を具体的に説明すると、まず、デジタル画像機器で生成されたデジタル画像を、クライアントコンピュータに取り込む。そして、前記取り込んだにデジタル画像の中から所望の画像をユーザが選択し、選択したデジタル画像を電子アルバムの所望の位置に配置する(特許文献1を参照)。
【0003】
このような電子アルバムを表示画面上で編集したり、鑑賞したりする場合に、実際の本を模倣して、電子アルバムの各ページを表示するようにすれば、実際のアルバムを扱っているような印象をユーザに与えることができ、好ましい。そこで、電子アルバムのページを切り替える際に、ユーザが要求するページ速度に従ってページを変形して、ページをめくっているという印象をユーザに与えるようにする技術が開示されている(特許文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−082128号公報
【特許文献2】特開平8−106469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した技術では、ページが移動している様子を表示することしか行っていない。したがって、めくっているページと、その前後にあるページとをユーザが判別するのが困難であるという問題点があった。
【0006】
また、従来、表示中のページが、表紙であっても本文であっても、ページをめくる際の表示パターンが同じであった。このため、表紙及び本文の何れが表示されているのかをユーザが判別するのが困難であるという問題点があった。
以上のように、従来の技術では、めくられるページが分かりにくいという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、コンピュータ上で電子アルバムを編集する際に、めくられているページやその前後のページの様子を区別して可及的に分かりやすく表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像処理装置は、本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理装置であって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段により受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理方法は、本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理方法であって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明のコンピュータプログラムは、本のページをめくる様子を表示装置に表示することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンピュータ上で編集される電子アルバムを本の態様で表示するに際し、ページをめくる様子を、現在表示されている見開きページ、又は次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含む場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせるようにしたので、前記前記本の本文と、前記本の表紙及び裏表紙とを可及的に明確に区別して、前記本のページがめくられている様子を表示することができる。これにより、めくられているページやその前後のページの様子を区別して可及的に分かりやすく表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態を示し、画像処理システムの概略構成の一例を示した図である。
図1において、画像入力機器101は、イメージ情報である光学像を電気信号に変換し、その電子信号に対して所定の画像処理を施し、画像処理を施した電子信号をデジタル情報として記録したり再生したりするためのものである。この画像入力機器101としては、例えば、被写体を撮影し、撮影した被写体を静止画像の画像データとして記憶するデジタルスチルカメラや、撮影した被写体を動画像の画像データとして記憶するデジタルビデオカメラや、原稿を読み取り、読み取った原稿を静止画像の画像データとして記憶するスキャナ等が挙げられる。
【0012】
データ転送用インターフェース103は、画像入力機器101が入力した画像データをクライアントコンピュータ102に転送するためのインターフェースである。このデータ転送用インターフェース103としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)や、IEEE1394に代表される有線系のインターフェースや、IrDA(Infrared Data Association)やBluetooth(登録商標)に代表される無線系のインターフェース等が挙げられる。
【0013】
クライアントコンピュータ102は、データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データを編集する電子アルバムを作成する等の処理を行う画像処理装置である。
データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データは、クライアントコンピュータ102の記憶領域104に格納される。この記憶領域104としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等が挙げられる。なお、画像データの転送は、例えば、画像入力機器101からクライアントコンピュータ102へ発行された転送コマンドに従って、クライアントコンピュータ102が記憶領域104を確保した後に行われる。
【0014】
このようにして記憶領域104に記憶された画像データは、クライアントコンピュータ102に配設されているCPU(Central Processing Unit)が、クライアントコンピュータ102にインストールされているオペレーティングシステム(OS)や、電子アルバム編集アプリケーション105を実行することにより読み出される。
そして、ユーザは、電子アルバム編集アプリケーション105を利用して、記憶領域104に格納されている画像データを編集して電子アルバムを作成する。
【0015】
図2は、電子アルバム編集アプリケーション105の機能構成の一例を示した図である。
図2において、データ制御部201は、電子アルバムを作成したり表示したりするためのデータを生成する。GUI制御部202は、電子アルバムを作成したり鑑賞したりするためにユーザにより操作されるグラフィックユーザインターフェースを、クライアントコンピュータ102に配設されたモニタに表示する。また、GUI制御部202は、前記表示したグラフィックユーザインターフェースを用いてユーザにより操作された内容をデータ制御部201に出力する。これにより、データ制御部201は、ユーザにより指定された内容を判別することができる。
【0016】
より具体的に説明すると、まず、データ制御部201は、GUI制御部202を介してユーザにより指定された内容を入力する。また、データ制御部201は、記憶領域104から電子アルバムのテンプレートを取得する。デザイン制御部203は、前記ユーザにより指定された入力した内容に従って、前記取得したテンプレートを用いて電子アルバムのデザインデータを作成する。そして、データ制御部201は、デザイン制御部203で作成されたデザインデータと、ユーザにより選択された画像とを用いて、電子アルバムを作成する。
【0017】
データ制御部201は、以上のようにして作成された電子アルバムを本の形でページ毎に表示させるための電子アルバム表示用データを、レイアウトファイル205を用いてデザイン制御部203で作成された電子アルバムのデザインデータと、画像データ206とを用いて作成する。そして、GUI制御部202は、作成された電子アルバム表示用データに基づいて、図3に示すような電子アルバム表示画面301を、クライアントコンピュータ102に配設されたモニタに表示する。
【0018】
図3に示す電子アルバム表示画面301において、本実施形態では、ページめくりモードとして、「本文−本文」モードと、「直接裏返し」モードとをめくるページに応じて切り替えることが可能である。ここで、「本文−本文」モードとは、電子アルバム303の本文のページがめくられる様子を表示する際に図5,図6に示す様に行うモードである。「直接裏返し」モードとは、電子アルバム303の見開きページの裏側の見開きページを表示する際に図7で示す様に行うモードである。
【0019】
本実施形態では、電子アルバム303にどのような陰を付けるのかを設定しておくことが可能である。本実施形態では、陰付モードとして、「めくり方向光源」モードと、「台紙側陰」モードとが設定されている。ここで、「めくり方向光源」モードとは、主として、「本文−本文」モードが指定されているときに指定されるモードであり、電子アルバム303のページをめくっている最中に、そのめくっている最中のページ(以下、めくりページと称する)と、めくりページの前又は後のページとの何れか一方に陰を付すためのモードである。「台紙側陰」とは、主として「本文−本文」モードまたは「直接裏返し」モードが指定されているときに指定されるモードであり、表示中の電子アルバム303の側方(ベース側)に陰を付すためのモードである。
尚、陰付きモードは、電子アルバムの編集中又は編集前にクライアント102のユーザが設定するようにしてもよい。あるいは、電子アルバム編集アプリケーションの製作者が、配布前に予め設定しておくようにしてもよい。あるいは、電子アルバム編集アプリケーション105がインターネットなどのネットワーク経由で外部装置から情報を取得し、それに基づいて設定するようにしてもよい。
【0020】
「ページめくり」ボタン304は、電子アルバム303のページをめくる方向をユーザが指定するためのボタンである。本実施形態では、順方向めくりボタン「>>」ボタン304aが押下されると、電子アルバム303のページを順方向にめくるようにする。一方、逆方向めくりボタン「<<」ボタン304bが押下されると、電子アルバム303のページを逆方向にめくるようにする。なお、順方向とはページを進める方向であり、図4に示すように、「>>」ボタン304aが押下されると、めくりページ401を前のページの方へめくるようにする。一方、逆方向とは、ページを戻す方向であり、図4に示すように、「<<」ボタン304bが押下されると、めくりページ401を後のページの方へめくるようにする。
【0021】
なお、図3に示すように、本実施形態では、電子アルバム表示画面301に電子アルバム303を表示する際には、電子アルバム303に含まれるページ数を厚みで表現するための飾り枠307も、電子アルバム303の周囲に表示するようにしている。
【0022】
以下、図5〜図7を参照して、電子アルバム303のページがめくられている様子を表示する方法の具体例を説明する。
まず、図5を参照しながら、ページめくりモードとして「本文−本文」モード、陰付モードとして「めくり方向光源」モード、ページをめくる方向として順方向が指定された場合の表示例を説明する。
図5では、電子アルバム303の第4頁及び第5頁の見開きページから、第6頁及び第7頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図5において、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0023】
まず、第1段階では、第4頁及び第5頁の見開きページを表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の3に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の1には、第7頁の右4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。なお、見開き頁の右半分の表示処理は最初に第7頁の画像を見開き頁の右側全体に表示しておき、その上に横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の3に上書きしても構わない。以下の説明にある各見開き頁の表示方法に関しても代替の表示方法があることは同様である。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左半分に表示する。そして、見開きページの右側の右半分には、第7頁の右半分の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。
【0024】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小するとともに、背景に薄いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の1に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の3には、第7頁の右4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。
【0025】
第5段階では、見開きページの左側に第4頁の画像を表示するとともに、見開きページの右側に第7頁の画像を表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右4分の1に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の3には、背景に薄いグレーを付した第4頁の左4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
【0026】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右半分に表示する。そして、見開きページの左側の左半分には、背景に濃いグレーを付した第4頁の左半分の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの左側の4分の1には、背景に濃いグレーを付した第4頁の左4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
【0027】
そして、第9段階で、第6頁及び第7頁の見開きページを表示する。
このように、本実施形態では、めくりの程度に応じて、めくりページ(第5頁及び第6頁)と、そのめくりページの前又は後のページ(第4頁又は第7頁)との何れか一方をグレーを背景にして表示することによって、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができるようにしている。そして、めくりページがその前後のページから遠ざかる程、そのめくりページのグレー表示を薄くするようにしたので、めくりページがどの程度めくられているのかについてもユーザに分かりやすく示すことができるようにしている。
【0028】
次に、図6を参照しながら、ページめくりモードとして「本文−本文」モード、陰付モードとして「めくり方向光源」モード、ページをめくる方向として逆方向が指定された場合の表示例を説明する。
図6では、電子アルバム303の第4頁及び第5頁の見開きページから、第2頁及び第3頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図6においても、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0029】
まず、第1段階では、第4頁及び第5頁の見開きページを表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の1には、第2頁の左4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右半分に表示する。そして、見開きページの左側の左半分には、第2頁の左半分の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
【0030】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小するとともに、背景に薄いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右4分の1に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の3には、第2頁の左4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
【0031】
第5段階では、見開きページの左側に第2頁の画像を表示するとともに、見開きページの右側に第5頁の画像を表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の左4分の1に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の3には、背景に薄いグレーを付した第5頁の右4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
【0032】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の右半分に表示する。そして、見開きページの右側の右半分には、背景に濃いグレーを付した第5頁の右半分の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の1には、背景に濃いグレーを付した第5頁の右4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
【0033】
そして、第9段階で、第2頁及び第3頁の見開きページを表示する。
このように、電子アルバム303の本文の見開きページを逆方向にめくる場合にも、順方向にめくる場合と同様に、めくりの程度に応じて、めくりページ(第3頁及び第4頁)と、そのめくりページの前又は後のページ(第2頁又は第5頁)との何れか一方をグレーを背景にして表示することによって、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができるようにしている。そして、めくりページがその前後のページから遠ざかる程、そのめくりページのグレー表示を薄くするようにして、めくりページがどの程度めくられているのかについてもユーザに示すことができるようにしている。
【0034】
なお、図5及び図6では、ページがめくられている様子を9段階に分けて表示する場合を示しているが、3段階以上に分けて表示していれば、必ずしも9段階に分けて表示する必要はない。ページがめくられている様子をより精細に表示する場合には、より多くの段階に分けてページがめくられている様子を表示すればよい。一方、装置の処理負担を軽減し、より迅速にページがめくられている様子を表示する場合には、可及的に少ない段階に分けてページがめくられている様子を表示すればよい。
【0035】
次に、図7を参照しながら、ページめくりモードとして「直接裏返し」モード、陰付モードとして「台紙側陰」モードである場合の表示例を説明する。
図7では、電子アルバム303の表紙及び裏表紙の見開きページから、「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図7においても、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0036】
まず、第1段階では、裏表紙を見開きページの左側に、表紙を見開きページの右側に表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右4分の3に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の1に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(3/4)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左4分の3に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の1に相当する部分をグレーで表示する。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右半分に表示するとともに、見開きページの左側の左半分に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(1/2)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左半分に表示するとともに、見開きページの右側の右半分に相当する部分をグレーで表示する。
【0037】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右4分の1に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の3に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(1/4)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左4分の1に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の3に相当する部分をグレーで表示する。
【0038】
第5段階では、見開きページに相当する部分をグレー表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右4分の1に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の3に相当する部分をグレー表示する。そして、横方向を(1/4)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左4分の1に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の3に相当する部分をグレーで表示する。
【0039】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右半分に表示するとともに、見開きページの左側の左半分に相当する部分をグレーで表示する。そして、横方向を(1/2)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左半分に表示するとともに、見開きページの右側の右半分に相当する部分をグレーで表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右4分の3に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の1に相当する部分をグレーで表示する。そして、横方向を(3/4)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左4分の3に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の1に相当する部分をグレーで表示する。
【0040】
そして、第9段階で、「表紙の見返し」を見開きページの左側に、第1頁を見開きページの右側に表示する。
このように、現在表示中の見開きページの裏側の見開きページを表示する際には、現在表示中の見開きページ(表紙及び裏表紙の見開きページ)の横方向を見開きページの両端から中央に向けて段階的に縮小表示して(第1〜第4段階)、電子アルバム303が綴じた状態を表示するようにし(第5段階)、その後、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページの横方向を、前記中央から両端に向けて拡大表示して(第6〜第8の段階)、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページ(「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページ)を表示するようにした(第9段階)。このようにすれば、開いている電子アルバム303を一旦綴じて、本文の所定のページを見開きで表示することを、煩雑な操作を行うことなく実現することができる。
また、前述したようにして、めくりページに表紙及び裏表紙が含まれている場合と、そうでない場合とで異なる表示形態をとるようにしたので、めくりページが表紙なのか、それとも本文なのかの区別を可及的に明確にユーザに示すことができる。
【0041】
なお、図7に示したようにして電子アルバム303を表示するに際し、表紙及び裏表紙の見開きページに対して付される飾り枠307と、その表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページに対して付される飾り枠307とを異ならせるようにすれば、実際の本により近づいた表示を行うことができ好ましい。
【0042】
次に、以上のようなページめくり処理を行う際の、電子アルバム編集アプリケーション105の処理動作の一例を説明する。なお、以下では、電子アルバム303の総ページ数が10ページである場合を例に挙げて説明する。
図8は、電子アルバム303のページがめくられる様子を表示する際の主要な処理動作の一例を説明するフローチャートである。
【0043】
図8のステップS1において、データ制御部201は、GUI制御部202から、電子アルバム表示画面301に表示されている電子アルバム303の現在の見開きページを取得する。なお、本実施形態では、見開きページを、図9に示すようにして数値化して識別するようにしている。例えば、表紙及び裏表紙の見開きページに対しては、「−1」という見開きページ識別番号nPageが設定されている。したがって、電子アルバム表示画面301に表示されている電子アルバム303の現在の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合、データ制御部201は、見開きページ識別番号nPageとして、「−1」を取得する。
【0044】
次に、ステップS2において、データ制御部201は、GUI制御部202から、次に表示すべき見開きページを取得する。GUI制御部202は、「ページめくり」ボタン304の操作内容に基づいて、次に表示すべき見開きページを判別し、判別した見開きページに対する見開きページ識別番号を、データ制御部201に出力する。例えば、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであり、「>>」ボタン304aが押下されている場合には、次に表示すべき見開きページは、「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページである。したがって、データ制御部201は、見開きページ識別番号nPageとして、「0」を取得する。なお、このステップS2において、「ページめくり」ボタン304が操作されていない場合には、データ制御部201は、現在表示中の見開きページに対応する見開きページ識別番号nPageを取得するものとする。
【0045】
次に、ステップS3において、データ制御部201は、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageと、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageとが一致するか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、次に表示すべき見開きページがあるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageと、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageとが一致しており、次に表示すべき見開きページがない場合には、ページをめくる必要がないので処理を終了する。
【0046】
一方、次に表示すべき見開きページがある場合には、ステップS4に進み、データ制御部201は、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であるか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であり、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合には、ステップS5に進み、図7を用いて説明したような表紙めくり処理を行って処理を終了する。なお、表紙めくり処理の詳細については、図15を用いて後述する。
【0047】
一方、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページでない場合には、ステップS6に進み、データ制御部201は、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であるか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であり、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合には、前記ステップS5に進み、前記表紙めくり処理を行って処理を終了する。
【0048】
一方、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページでない場合には、ステップS7に進み、データ制御部201は、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageよりも大きいか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、めくり方向が順方向であるか、それとも逆方向であるかを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageよりも小さく、めくり方向が逆方向である場合には、ステップS8に進み、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageとして「0」をセットする。
【0049】
一方、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageよりも大きく、めくり方向が順方向である場合には、ステップS9に進み、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageとして「1」をセットする。
【0050】
以上のようにして、めくり方向識別番号ForwardPageがセットされると、ステップS10に進み、図5及び図6を用いて説明したような中ページめくり処理を行って処理を終了する。
【0051】
ここで、図10のフローチャートを参照しながら、前記中ページめくり処理の一例を詳細に説明する。なお、ここでは、図11に示すように、現在表示中の見開きページ1101の左側が「A」、右側が「B」であるとし、次に表示すべき見開きページ1102の左側が「C」、右側が「D」である場合を例に挙げて説明する。
【0052】
まず、ステップS21において、データ制御部201は、図8のステップS8又はS9でセットしためくり方向識別番号を参照して、ページのめくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、図8のステップS9でめくり方向識別番号として「1」がセットされており、ページのめくり方向が順方向である場合には、ステップS22に進む。
【0053】
そして、ステップS22において、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「4」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「−1」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「−1」をセットする。
【0054】
次に、ステップS23において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像として画像Dをセットするとともに、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像として画像Bをセットする。さらに、データ制御部201は、前記見開きページの左側に画像Aをセットする。
【0055】
次に、ステップS24において、図5を用いて説明した第2乃至4段階のような中めくり右ページ処理を行う。この中めくり右ページ処理の詳細については、図12を用いて後述する。
前記中めくり右ページ処理が終了すると、ステップS25に進み、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「4」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「−1」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「−1」をセットする。
次に、ステップS26において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像として画像Aをセットするとともに、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像として画像Cをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの右側に画像Dをセットする。
【0056】
次に、ステップS27において、図5を用いて説明した第6乃至8段階のような中めくり左ページ処理を行う。この中めくり左ページ処理の詳細については、図14を用いて後述する。
【0057】
前記ステップS21において、図8のステップS8でめくり方向識別番号として「0」がセットされており、ページのめくり方向が逆方向であると判定された場合には、ステップS28に進む。
【0058】
そして、ステップS28において、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「0」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「5」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「1」をセットする。
【0059】
次に、ステップS29において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像として画像Cをセットするとともに、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像として画像Aをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの右側に画像Bをセットする。
【0060】
次に、ステップS30において、図6を用いて説明した第2乃至4段階のような中めくり左ページ処理を行う。この中めくり左ページ処理の詳細については、図14を用いて後述する。
前記中めくり左ページ処理が終了すると、ステップS31に進み、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「0」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「5」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「1」をセットする。
【0061】
次に、ステップS32において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像として画像Bをセットするとともに、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像として画像Dをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの左側に画像Cをセットする。そして、セットした内容をGUI制御部202に出力する。
次に、ステップS33において、図6を用いて説明した第6乃至8段階のような中めくり右ページ処理を行う。
【0062】
ここで、図12のフローチャートを参照しながら、陰付モードが「めくり方向光源」モードの場合について、図10のステップS24、S33における中めくり右ページ処理の一例を詳細に説明する。なお、以下では、図13に示すように、電子アルバム303の見開きページの左上の座標LをL(P,Q)とし、前記見開きページの縦方向の長さをHとし、前記見開きページの横方向の長さをWとして説明する。
【0063】
まず、ステップS41において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして、前記開始ページ識別番号nStartをセットする。
次に、ステップS42において、データ制御部201は、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しいか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しい場合には、見開きページの右側については、ページをめくる処理が終了しているので、処理を終了する。
【0064】
一方、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しくない場合には、ステップS43に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側の画像である。
【0065】
次に、ステップS44において、データ制御部201は、座標L1(=(P+(W/2),Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側のベースとなる画像である。
【0066】
次に、ステップS45において、データ制御部201は、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像を横方向に(nCount/8)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×nCount/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L1(=(P+(W/2),Q)として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS44で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側に表示されるめくりページの画像である。
【0067】
次に、ステップS46において、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageが「1」であるか否かを判定する。すなわち、めくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、めくり方向が順方向である場合には、図10のステップS24の中めくり右ページ処理であると判定してステップS47に進む。そして、ステップS47において、データ制御部201は、電子アルバム303の見開きページの右側に表示されるめくりページを、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側に表示されるめくりページを、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0068】
一方、めくり方向が逆方向である場合には、図10のステップS32の中めくり右ページ処理であると判定してステップS48に進む。そして、ステップS48において、データ制御部201は、座標L2(=(P+W×(nCount+4)/8),Q))を左上とした、縦がH、横が(W×(4−nCount)/8)の大きさの矩形領域を、[100−(nCount×25)]%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像の表示領域を、{100−(nCount×25)}%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0069】
以上の処理が終わると、ステップS49に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。そして、ステップS50において、データ制御部201は、ページカウント値nCountにインクリメント値nIncrementを加算する。そして、ステップS42に戻り、ページカウント値nCountが終了ページ識別番号nENDになるまで、ステップS42〜S50の処理を繰り返し行う。
【0070】
次に、図14のフローチャートを参照しながら、陰付モードが「めくり方向光源」モードの場合について、図10のステップS27、S30における中めくり左ページ処理の一例を詳細に説明する。
まず、ステップS61において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして、前記開始ページ識別番号nStartをセットする。
次に、ステップS62において、データ制御部201は、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しいか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しい場合には、見開きページの左側については、ページをめくる処理が終了しているので、処理を終了する。
【0071】
一方、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しくない場合には、ステップS63に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成し、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側のベースとなる画像である。
【0072】
次に、ステップS64において、データ制御部201は、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像を横方向に(4−nCount/8)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×(4−nCount)/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L3(=(P+(W×nCount/8),Q)として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS63で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側に表示されるめくりページの画像である。
【0073】
次に、ステップS65において、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageが「1」であるか否かを判定する。すなわち、めくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、めくり方向が順方向である場合には、図10のステップS27の中めくり左ページ処理であると判定してステップS66に進む。そして、ステップS66において、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W×nCount/8)の大きさの矩形領域を、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像の表示領域を、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0074】
一方、めくり方向が逆方向である場合には、図10のステップS30の中めくり左ページ処理であると判定してステップS67に進む。そして、ステップS67において、データ制御部201は、電子アルバム303の見開きページの左側におけるめくりページを、[100−(nCount×25)]%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側におけるめくりページを、[100−(nCount×25)]%の透明度で表示するための処理を行う。
【0075】
次に、ステップS68に進み、データ制御部201は、座標L1(=(P+W/2,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側の画像である。
【0076】
以上のような処理が終わると、ステップS69に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。そして、ステップS50において、データ制御部201は、ページカウント値nCountにインクリメント値nIncrementを加算しする。そして、ステップS62に戻り、ページカウント値nCountが終了ページ識別番号nENDになるまで、ステップS62〜S70の処理を繰り返し行う。
【0077】
次に、図15のフローチャートを参照しながら、図8のステップS5における表紙めくり処理の一例を詳細に説明する。
まず、ステップS81において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして「0」をセットする。
次に、ステップS82において、データ制御部201は、ページカウント値nCountが「5」であるか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountが「5」でない場合には、ステップS83に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横がWの大きさの矩形領域を、クレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの表示領域をグレーで表示するための処理を行う。
【0078】
次に、ステップS84に進み、データ制御部201は、現在表示している見開きページの画像を横方向に[(8−2×nCount)/8]倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×[(4−nCount)/4]の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L3(=(P+(W×nCount/8),Q))として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS83で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこのステップS84の処理は、図7を用いて説明した第1〜第4段階の処理となる。
【0079】
以上の処理が終わると、ステップS85に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。
次に、ステップS86において、データ制御部201は、ページカウント値nCountに「1」を加算する。そして、ステップS82に戻り、ページカウント値nCountが「5」になるまで、ステップS82〜S86の処理を繰り返し行う。
【0080】
前記ステップS82において、ページカウント値nCountが「5」であると判定されると、ステップS87に進み、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして「0」をセットする。
次に、ステップS88において、データ制御部201は、ページカウント値nCountが「5」であるか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountが「5」である場合には、表紙めくり処理を終了する。一方、ページカウント値nCountが「5」でない場合には、ステップS89に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横がWの大きさの矩形領域を、クレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの表示領域をグレーで表示するための処理を行う。
【0081】
次に、ステップS90に進み、データ制御部201は、次に表示する見開きページの画像を横方向に(nCount/4)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×(2×nCount/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L2(=(P+W×(nCount+4)/8),Q))として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS89で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこのステップS90の処理は、図7を用いて説明した第4〜第7段階の処理となる。
【0082】
以上の処理が終わると、ステップS91に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。
次に、ステップS92において、データ制御部201は、ページカウント値nCountに「1」を加算する。そして、ステップS88に戻り、ページカウント値nCountが「5」になるまで、ステップS88〜S92の処理を繰り返し行う。
なお、陰付モードが「台紙陰」モードである場合は、図12のステップS46、S47および図14のステップステップS65、67を行わないことで実現できる。
【0083】
図16は、以上のような機能を有する本実施形態の画像処理装置で使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図16において、CRT(モニタ、表示装置)1601は、例えば編集中の文書、図形、画像、その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニュー、その他のユーザインタフェース情報を表示する。
VRAM1602は、CRT1601に表示するための画像を描画するためのものである。このVRAM1602で生成された画像データは、所定の規定に従ってCRT1601に転送される。これによりCRT1601に画像が表示される。
【0084】
ビットムーブユニット(BMU)1603は、例えば、メモリ間(例えば、VRAM202と他のメモリとの間)におけるデータ転送や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインタフェース(Net−I/F)1611)との間のデータ転送を制御する。
【0085】
キーボード1604は、ユーザが文書等を入力するための各種のキーを備えたものである。ポインティングデバイス1605は、例えば、CRT1601に表示されたアイコン、メニュー、その他のオブジェクトを指示するためのものであり、例えば、マウス等である。
【0086】
CPU1606は、コンピュータを統括制御し、ROM1607や、ハードディスクや、フレキシブルディスクに格納された制御プログラムに基づいて、各デバイスを制御するためのものである。なお、CPU1606に対する制御プログラムの提供は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータ等からも行うことができる。
ROM1607は、各種の制御プログラムやデータを保存するためのものである。RAM1608は、CPU1606のワーク領域や、エラー処理時のデータの退避領域や、前記制御プログラムのロード領域等を有する。
【0087】
ハードディスクドライブ(HDD)1609は、コンピュータ内で実行される各種の制御プログラムやコンテンツ等を格納するためのハードディスクに対するアクセスを制御するものである。例えば、クライアントコンピュータ102のハードディスクには、前述したようにして編集した電子アルバムのデータや、電子アルバム編集アプリケーション105や、ブラウザ106等が格納されている。
【0088】
フレキシブルディスクドライブ(FDD)1610は、フレキシブルディスクに対するアクセスを制御するためのものである。ネットワークインタフェース(Net−I/F)1611は、他のコンピュータやプリンタ114等とネットワーク等を介して通信を行うためのものである。CPUバス1612は、各デバイス間で相互に通信することができるようにするためのものであり、アドレスバス、データバス、及びコントロールバスを含む。
【0089】
なお、本実施形態では、クライアントコンピュータ102に保存された電子アルバムを表示するようにしたが、通信ネットワークなどを介して取得した電子アルバムを表示するようにしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、めくりの程度に応じて、めくりページと、そのめくりページの前又は後のページとの何れか一方をグレーで表示するようにしたが、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、めくりページを常にグレーで表示するようにしてもよい。また、めくりページの前又は後のページを常にグレーで表示するようにしてもよい。
【0091】
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0092】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0093】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0094】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施形態を示し、画像処理装置の概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の実施形態を示し、電子アルバム編集アプリケーションの機能構成の一例を示した図である。
【図3】本発明の実施形態を示し、電子アルバム表示画面の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施形態を示し、電子アルバムのページのめくり方向を示した図である。
【図5】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの本文のページが順方向にめくられる様子の表示例を示した図である。
【図6】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの本文のページが逆方向にめくられる様子の表示例を示した図である。
【図7】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの見開きページが裏返される様子の表示例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態を示し、電子アルバムのページがめくられる様子を表示する際の主要な処理動作の一例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの見開きページを識別する方法の一例を説明する図である。
【図10】本発明の実施形態を示し、中ページめくり処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態を示し、現在表示中の見開きページと、次に表示する見開きページとの一例を示した図である。
【図12】本発明の実施形態を示し、中めくり右ページ処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態を示し、電子アルバム表示画面における電子アルバムの座標の一例を示した図である。
【図14】本発明の実施形態を示し、中めくり左ページ処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態を示し、表紙めくり処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態を示し、画像処理装置で使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0096】
101 画像入力機器
102 クライアントコンピュータ
105 電子アルバム編集アプリケーション
301 電子アルバム表示画面
303 電子アルバム
401 めくりページ
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、複数ページに画像情報を配置した電子アルバムをディスプレイで本の態様で表示するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやスキャナ等、デジタル画像を生成するデジタル画像機器装置が普及している。これに伴い、デジタル画像機器で生成されたデジタル画像を用いて電子アルバムを作成することが行われている。かかる電子アルバムの作成方法を具体的に説明すると、まず、デジタル画像機器で生成されたデジタル画像を、クライアントコンピュータに取り込む。そして、前記取り込んだにデジタル画像の中から所望の画像をユーザが選択し、選択したデジタル画像を電子アルバムの所望の位置に配置する(特許文献1を参照)。
【0003】
このような電子アルバムを表示画面上で編集したり、鑑賞したりする場合に、実際の本を模倣して、電子アルバムの各ページを表示するようにすれば、実際のアルバムを扱っているような印象をユーザに与えることができ、好ましい。そこで、電子アルバムのページを切り替える際に、ユーザが要求するページ速度に従ってページを変形して、ページをめくっているという印象をユーザに与えるようにする技術が開示されている(特許文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−082128号公報
【特許文献2】特開平8−106469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した技術では、ページが移動している様子を表示することしか行っていない。したがって、めくっているページと、その前後にあるページとをユーザが判別するのが困難であるという問題点があった。
【0006】
また、従来、表示中のページが、表紙であっても本文であっても、ページをめくる際の表示パターンが同じであった。このため、表紙及び本文の何れが表示されているのかをユーザが判別するのが困難であるという問題点があった。
以上のように、従来の技術では、めくられるページが分かりにくいという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、コンピュータ上で電子アルバムを編集する際に、めくられているページやその前後のページの様子を区別して可及的に分かりやすく表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像処理装置は、本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理装置であって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段により受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理方法は、本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理方法であって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明のコンピュータプログラムは、本のページをめくる様子を表示装置に表示することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンピュータ上で編集される電子アルバムを本の態様で表示するに際し、ページをめくる様子を、現在表示されている見開きページ、又は次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含む場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせるようにしたので、前記前記本の本文と、前記本の表紙及び裏表紙とを可及的に明確に区別して、前記本のページがめくられている様子を表示することができる。これにより、めくられているページやその前後のページの様子を区別して可及的に分かりやすく表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態を示し、画像処理システムの概略構成の一例を示した図である。
図1において、画像入力機器101は、イメージ情報である光学像を電気信号に変換し、その電子信号に対して所定の画像処理を施し、画像処理を施した電子信号をデジタル情報として記録したり再生したりするためのものである。この画像入力機器101としては、例えば、被写体を撮影し、撮影した被写体を静止画像の画像データとして記憶するデジタルスチルカメラや、撮影した被写体を動画像の画像データとして記憶するデジタルビデオカメラや、原稿を読み取り、読み取った原稿を静止画像の画像データとして記憶するスキャナ等が挙げられる。
【0012】
データ転送用インターフェース103は、画像入力機器101が入力した画像データをクライアントコンピュータ102に転送するためのインターフェースである。このデータ転送用インターフェース103としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)や、IEEE1394に代表される有線系のインターフェースや、IrDA(Infrared Data Association)やBluetooth(登録商標)に代表される無線系のインターフェース等が挙げられる。
【0013】
クライアントコンピュータ102は、データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データを編集する電子アルバムを作成する等の処理を行う画像処理装置である。
データ転送用インターフェース103経由で画像入力機器101から転送された画像データは、クライアントコンピュータ102の記憶領域104に格納される。この記憶領域104としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等が挙げられる。なお、画像データの転送は、例えば、画像入力機器101からクライアントコンピュータ102へ発行された転送コマンドに従って、クライアントコンピュータ102が記憶領域104を確保した後に行われる。
【0014】
このようにして記憶領域104に記憶された画像データは、クライアントコンピュータ102に配設されているCPU(Central Processing Unit)が、クライアントコンピュータ102にインストールされているオペレーティングシステム(OS)や、電子アルバム編集アプリケーション105を実行することにより読み出される。
そして、ユーザは、電子アルバム編集アプリケーション105を利用して、記憶領域104に格納されている画像データを編集して電子アルバムを作成する。
【0015】
図2は、電子アルバム編集アプリケーション105の機能構成の一例を示した図である。
図2において、データ制御部201は、電子アルバムを作成したり表示したりするためのデータを生成する。GUI制御部202は、電子アルバムを作成したり鑑賞したりするためにユーザにより操作されるグラフィックユーザインターフェースを、クライアントコンピュータ102に配設されたモニタに表示する。また、GUI制御部202は、前記表示したグラフィックユーザインターフェースを用いてユーザにより操作された内容をデータ制御部201に出力する。これにより、データ制御部201は、ユーザにより指定された内容を判別することができる。
【0016】
より具体的に説明すると、まず、データ制御部201は、GUI制御部202を介してユーザにより指定された内容を入力する。また、データ制御部201は、記憶領域104から電子アルバムのテンプレートを取得する。デザイン制御部203は、前記ユーザにより指定された入力した内容に従って、前記取得したテンプレートを用いて電子アルバムのデザインデータを作成する。そして、データ制御部201は、デザイン制御部203で作成されたデザインデータと、ユーザにより選択された画像とを用いて、電子アルバムを作成する。
【0017】
データ制御部201は、以上のようにして作成された電子アルバムを本の形でページ毎に表示させるための電子アルバム表示用データを、レイアウトファイル205を用いてデザイン制御部203で作成された電子アルバムのデザインデータと、画像データ206とを用いて作成する。そして、GUI制御部202は、作成された電子アルバム表示用データに基づいて、図3に示すような電子アルバム表示画面301を、クライアントコンピュータ102に配設されたモニタに表示する。
【0018】
図3に示す電子アルバム表示画面301において、本実施形態では、ページめくりモードとして、「本文−本文」モードと、「直接裏返し」モードとをめくるページに応じて切り替えることが可能である。ここで、「本文−本文」モードとは、電子アルバム303の本文のページがめくられる様子を表示する際に図5,図6に示す様に行うモードである。「直接裏返し」モードとは、電子アルバム303の見開きページの裏側の見開きページを表示する際に図7で示す様に行うモードである。
【0019】
本実施形態では、電子アルバム303にどのような陰を付けるのかを設定しておくことが可能である。本実施形態では、陰付モードとして、「めくり方向光源」モードと、「台紙側陰」モードとが設定されている。ここで、「めくり方向光源」モードとは、主として、「本文−本文」モードが指定されているときに指定されるモードであり、電子アルバム303のページをめくっている最中に、そのめくっている最中のページ(以下、めくりページと称する)と、めくりページの前又は後のページとの何れか一方に陰を付すためのモードである。「台紙側陰」とは、主として「本文−本文」モードまたは「直接裏返し」モードが指定されているときに指定されるモードであり、表示中の電子アルバム303の側方(ベース側)に陰を付すためのモードである。
尚、陰付きモードは、電子アルバムの編集中又は編集前にクライアント102のユーザが設定するようにしてもよい。あるいは、電子アルバム編集アプリケーションの製作者が、配布前に予め設定しておくようにしてもよい。あるいは、電子アルバム編集アプリケーション105がインターネットなどのネットワーク経由で外部装置から情報を取得し、それに基づいて設定するようにしてもよい。
【0020】
「ページめくり」ボタン304は、電子アルバム303のページをめくる方向をユーザが指定するためのボタンである。本実施形態では、順方向めくりボタン「>>」ボタン304aが押下されると、電子アルバム303のページを順方向にめくるようにする。一方、逆方向めくりボタン「<<」ボタン304bが押下されると、電子アルバム303のページを逆方向にめくるようにする。なお、順方向とはページを進める方向であり、図4に示すように、「>>」ボタン304aが押下されると、めくりページ401を前のページの方へめくるようにする。一方、逆方向とは、ページを戻す方向であり、図4に示すように、「<<」ボタン304bが押下されると、めくりページ401を後のページの方へめくるようにする。
【0021】
なお、図3に示すように、本実施形態では、電子アルバム表示画面301に電子アルバム303を表示する際には、電子アルバム303に含まれるページ数を厚みで表現するための飾り枠307も、電子アルバム303の周囲に表示するようにしている。
【0022】
以下、図5〜図7を参照して、電子アルバム303のページがめくられている様子を表示する方法の具体例を説明する。
まず、図5を参照しながら、ページめくりモードとして「本文−本文」モード、陰付モードとして「めくり方向光源」モード、ページをめくる方向として順方向が指定された場合の表示例を説明する。
図5では、電子アルバム303の第4頁及び第5頁の見開きページから、第6頁及び第7頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図5において、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0023】
まず、第1段階では、第4頁及び第5頁の見開きページを表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の3に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の1には、第7頁の右4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。なお、見開き頁の右半分の表示処理は最初に第7頁の画像を見開き頁の右側全体に表示しておき、その上に横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の3に上書きしても構わない。以下の説明にある各見開き頁の表示方法に関しても代替の表示方法があることは同様である。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左半分に表示する。そして、見開きページの右側の右半分には、第7頁の右半分の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。
【0024】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小するとともに、背景に薄いグレーを付した第5頁の画像を、見開きページの右側の左4分の1に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の3には、第7頁の右4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第4頁の画像を表示する。
【0025】
第5段階では、見開きページの左側に第4頁の画像を表示するとともに、見開きページの右側に第7頁の画像を表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右4分の1に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の3には、背景に薄いグレーを付した第4頁の左4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
【0026】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右半分に表示する。そして、見開きページの左側の左半分には、背景に濃いグレーを付した第4頁の左半分の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した第6頁の画像を、見開きページの左側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの左側の4分の1には、背景に濃いグレーを付した第4頁の左4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第7頁の画像を表示する。
【0027】
そして、第9段階で、第6頁及び第7頁の見開きページを表示する。
このように、本実施形態では、めくりの程度に応じて、めくりページ(第5頁及び第6頁)と、そのめくりページの前又は後のページ(第4頁又は第7頁)との何れか一方をグレーを背景にして表示することによって、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができるようにしている。そして、めくりページがその前後のページから遠ざかる程、そのめくりページのグレー表示を薄くするようにしたので、めくりページがどの程度めくられているのかについてもユーザに分かりやすく示すことができるようにしている。
【0028】
次に、図6を参照しながら、ページめくりモードとして「本文−本文」モード、陰付モードとして「めくり方向光源」モード、ページをめくる方向として逆方向が指定された場合の表示例を説明する。
図6では、電子アルバム303の第4頁及び第5頁の見開きページから、第2頁及び第3頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図6においても、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0029】
まず、第1段階では、第4頁及び第5頁の見開きページを表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の1には、第2頁の左4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小するとともに、背景に濃いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右半分に表示する。そして、見開きページの左側の左半分には、第2頁の左半分の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
【0030】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小するとともに、背景に薄いグレーを付した第4頁の画像を、見開きページの左側の右4分の1に表示する。そして、見開きページの左側の左4分の3には、第2頁の左4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの右側には、第5頁の画像を表示する。
【0031】
第5段階では、見開きページの左側に第2頁の画像を表示するとともに、見開きページの右側に第5頁の画像を表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の左4分の1に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の3には、背景に薄いグレーを付した第5頁の右4分の3の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
【0032】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の右半分に表示する。そして、見開きページの右側の右半分には、背景に濃いグレーを付した第5頁の右半分の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した第3頁の画像を、見開きページの右側の右4分の3に表示する。そして、見開きページの右側の右4分の1には、背景に濃いグレーを付した第5頁の右4分の1の画像を表示する。一方、見開きページの左側には、第2頁の画像を表示する。
【0033】
そして、第9段階で、第2頁及び第3頁の見開きページを表示する。
このように、電子アルバム303の本文の見開きページを逆方向にめくる場合にも、順方向にめくる場合と同様に、めくりの程度に応じて、めくりページ(第3頁及び第4頁)と、そのめくりページの前又は後のページ(第2頁又は第5頁)との何れか一方をグレーを背景にして表示することによって、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができるようにしている。そして、めくりページがその前後のページから遠ざかる程、そのめくりページのグレー表示を薄くするようにして、めくりページがどの程度めくられているのかについてもユーザに示すことができるようにしている。
【0034】
なお、図5及び図6では、ページがめくられている様子を9段階に分けて表示する場合を示しているが、3段階以上に分けて表示していれば、必ずしも9段階に分けて表示する必要はない。ページがめくられている様子をより精細に表示する場合には、より多くの段階に分けてページがめくられている様子を表示すればよい。一方、装置の処理負担を軽減し、より迅速にページがめくられている様子を表示する場合には、可及的に少ない段階に分けてページがめくられている様子を表示すればよい。
【0035】
次に、図7を参照しながら、ページめくりモードとして「直接裏返し」モード、陰付モードとして「台紙側陰」モードである場合の表示例を説明する。
図7では、電子アルバム303の表紙及び裏表紙の見開きページから、「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページを表示する場合を例に挙げて示している。また、図7においても、電子アルバム表示画面301内の電子アルバム303の表示内容は、上から下に順番に遷移するものとする。
【0036】
まず、第1段階では、裏表紙を見開きページの左側に、表紙を見開きページの右側に表示する。
第2段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右4分の3に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の1に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(3/4)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左4分の3に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の1に相当する部分をグレーで表示する。
第3段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右半分に表示するとともに、見開きページの左側の左半分に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(1/2)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左半分に表示するとともに、見開きページの右側の右半分に相当する部分をグレーで表示する。
【0037】
第4段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した裏表紙の画像を見開きページの左側の右4分の1に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の3に相当する部分をグレー表示する。さらに、横方向を(1/4)倍に縮小した表紙の画像を見開きページの右側の左4分の1に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の3に相当する部分をグレーで表示する。
【0038】
第5段階では、見開きページに相当する部分をグレー表示する。
第6段階では、横方向を(1/4)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右4分の1に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の3に相当する部分をグレー表示する。そして、横方向を(1/4)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左4分の1に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の3に相当する部分をグレーで表示する。
【0039】
第7段階では、横方向を(1/2)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右半分に表示するとともに、見開きページの左側の左半分に相当する部分をグレーで表示する。そして、横方向を(1/2)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左半分に表示するとともに、見開きページの右側の右半分に相当する部分をグレーで表示する。
第8段階では、横方向を(3/4)倍に縮小した「表紙の見返し」の画像を見開きページの左側の右4分の3に表示するとともに、見開きページの左側の左4分の1に相当する部分をグレーで表示する。そして、横方向を(3/4)倍に縮小した第1頁の画像を見開きページの右側の左4分の3に表示するとともに、見開きページの右側の右4分の1に相当する部分をグレーで表示する。
【0040】
そして、第9段階で、「表紙の見返し」を見開きページの左側に、第1頁を見開きページの右側に表示する。
このように、現在表示中の見開きページの裏側の見開きページを表示する際には、現在表示中の見開きページ(表紙及び裏表紙の見開きページ)の横方向を見開きページの両端から中央に向けて段階的に縮小表示して(第1〜第4段階)、電子アルバム303が綴じた状態を表示するようにし(第5段階)、その後、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページの横方向を、前記中央から両端に向けて拡大表示して(第6〜第8の段階)、現在表示中の見開きページの裏側にある見開きページ(「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページ)を表示するようにした(第9段階)。このようにすれば、開いている電子アルバム303を一旦綴じて、本文の所定のページを見開きで表示することを、煩雑な操作を行うことなく実現することができる。
また、前述したようにして、めくりページに表紙及び裏表紙が含まれている場合と、そうでない場合とで異なる表示形態をとるようにしたので、めくりページが表紙なのか、それとも本文なのかの区別を可及的に明確にユーザに示すことができる。
【0041】
なお、図7に示したようにして電子アルバム303を表示するに際し、表紙及び裏表紙の見開きページに対して付される飾り枠307と、その表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページに対して付される飾り枠307とを異ならせるようにすれば、実際の本により近づいた表示を行うことができ好ましい。
【0042】
次に、以上のようなページめくり処理を行う際の、電子アルバム編集アプリケーション105の処理動作の一例を説明する。なお、以下では、電子アルバム303の総ページ数が10ページである場合を例に挙げて説明する。
図8は、電子アルバム303のページがめくられる様子を表示する際の主要な処理動作の一例を説明するフローチャートである。
【0043】
図8のステップS1において、データ制御部201は、GUI制御部202から、電子アルバム表示画面301に表示されている電子アルバム303の現在の見開きページを取得する。なお、本実施形態では、見開きページを、図9に示すようにして数値化して識別するようにしている。例えば、表紙及び裏表紙の見開きページに対しては、「−1」という見開きページ識別番号nPageが設定されている。したがって、電子アルバム表示画面301に表示されている電子アルバム303の現在の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合、データ制御部201は、見開きページ識別番号nPageとして、「−1」を取得する。
【0044】
次に、ステップS2において、データ制御部201は、GUI制御部202から、次に表示すべき見開きページを取得する。GUI制御部202は、「ページめくり」ボタン304の操作内容に基づいて、次に表示すべき見開きページを判別し、判別した見開きページに対する見開きページ識別番号を、データ制御部201に出力する。例えば、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであり、「>>」ボタン304aが押下されている場合には、次に表示すべき見開きページは、「表紙の見返し」及び第1頁の見開きページである。したがって、データ制御部201は、見開きページ識別番号nPageとして、「0」を取得する。なお、このステップS2において、「ページめくり」ボタン304が操作されていない場合には、データ制御部201は、現在表示中の見開きページに対応する見開きページ識別番号nPageを取得するものとする。
【0045】
次に、ステップS3において、データ制御部201は、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageと、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageとが一致するか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、次に表示すべき見開きページがあるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageと、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageとが一致しており、次に表示すべき見開きページがない場合には、ページをめくる必要がないので処理を終了する。
【0046】
一方、次に表示すべき見開きページがある場合には、ステップS4に進み、データ制御部201は、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であるか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であり、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合には、ステップS5に進み、図7を用いて説明したような表紙めくり処理を行って処理を終了する。なお、表紙めくり処理の詳細については、図15を用いて後述する。
【0047】
一方、現在表示中の見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページでない場合には、ステップS6に進み、データ制御部201は、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であるか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページであるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが「−1」であり、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページである場合には、前記ステップS5に進み、前記表紙めくり処理を行って処理を終了する。
【0048】
一方、次に表示すべき見開きページが、表紙及び裏表紙の見開きページでない場合には、ステップS7に進み、データ制御部201は、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageよりも大きいか否かを判定する。すなわち、データ制御部201は、めくり方向が順方向であるか、それとも逆方向であるかを判定する。この判定の結果、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageよりも小さく、めくり方向が逆方向である場合には、ステップS8に進み、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageとして「0」をセットする。
【0049】
一方、ステップS1で取得した見開きページ識別番号nPageが、ステップS2で取得した見開きページ識別番号nPageよりも大きく、めくり方向が順方向である場合には、ステップS9に進み、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageとして「1」をセットする。
【0050】
以上のようにして、めくり方向識別番号ForwardPageがセットされると、ステップS10に進み、図5及び図6を用いて説明したような中ページめくり処理を行って処理を終了する。
【0051】
ここで、図10のフローチャートを参照しながら、前記中ページめくり処理の一例を詳細に説明する。なお、ここでは、図11に示すように、現在表示中の見開きページ1101の左側が「A」、右側が「B」であるとし、次に表示すべき見開きページ1102の左側が「C」、右側が「D」である場合を例に挙げて説明する。
【0052】
まず、ステップS21において、データ制御部201は、図8のステップS8又はS9でセットしためくり方向識別番号を参照して、ページのめくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、図8のステップS9でめくり方向識別番号として「1」がセットされており、ページのめくり方向が順方向である場合には、ステップS22に進む。
【0053】
そして、ステップS22において、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「4」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「−1」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「−1」をセットする。
【0054】
次に、ステップS23において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像として画像Dをセットするとともに、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像として画像Bをセットする。さらに、データ制御部201は、前記見開きページの左側に画像Aをセットする。
【0055】
次に、ステップS24において、図5を用いて説明した第2乃至4段階のような中めくり右ページ処理を行う。この中めくり右ページ処理の詳細については、図12を用いて後述する。
前記中めくり右ページ処理が終了すると、ステップS25に進み、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「4」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「−1」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「−1」をセットする。
次に、ステップS26において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像として画像Aをセットするとともに、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像として画像Cをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの右側に画像Dをセットする。
【0056】
次に、ステップS27において、図5を用いて説明した第6乃至8段階のような中めくり左ページ処理を行う。この中めくり左ページ処理の詳細については、図14を用いて後述する。
【0057】
前記ステップS21において、図8のステップS8でめくり方向識別番号として「0」がセットされており、ページのめくり方向が逆方向であると判定された場合には、ステップS28に進む。
【0058】
そして、ステップS28において、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「0」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「5」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「1」をセットする。
【0059】
次に、ステップS29において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像として画像Cをセットするとともに、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像として画像Aをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの右側に画像Bをセットする。
【0060】
次に、ステップS30において、図6を用いて説明した第2乃至4段階のような中めくり左ページ処理を行う。この中めくり左ページ処理の詳細については、図14を用いて後述する。
前記中めくり左ページ処理が終了すると、ステップS31に進み、データ制御部201は、開始ページ識別番号nStartとして「0」をセットし、終了ページ識別番号nENDとして「5」をセットし、さらに、インクリメント値nIncrementとして、「1」をセットする。
【0061】
次に、ステップS32において、データ制御部201は、電子アルバム表示画面301に表示する電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像として画像Bをセットするとともに、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像として画像Dをセットする。そして、データ制御部201は、前記見開きページの左側に画像Cをセットする。そして、セットした内容をGUI制御部202に出力する。
次に、ステップS33において、図6を用いて説明した第6乃至8段階のような中めくり右ページ処理を行う。
【0062】
ここで、図12のフローチャートを参照しながら、陰付モードが「めくり方向光源」モードの場合について、図10のステップS24、S33における中めくり右ページ処理の一例を詳細に説明する。なお、以下では、図13に示すように、電子アルバム303の見開きページの左上の座標LをL(P,Q)とし、前記見開きページの縦方向の長さをHとし、前記見開きページの横方向の長さをWとして説明する。
【0063】
まず、ステップS41において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして、前記開始ページ識別番号nStartをセットする。
次に、ステップS42において、データ制御部201は、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しいか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しい場合には、見開きページの右側については、ページをめくる処理が終了しているので、処理を終了する。
【0064】
一方、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しくない場合には、ステップS43に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側の画像である。
【0065】
次に、ステップS44において、データ制御部201は、座標L1(=(P+(W/2),Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側のベースとなる画像である。
【0066】
次に、ステップS45において、データ制御部201は、前記見開きページの右側におけるめくりページとなる画像を横方向に(nCount/8)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×nCount/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L1(=(P+(W/2),Q)として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS44で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側に表示されるめくりページの画像である。
【0067】
次に、ステップS46において、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageが「1」であるか否かを判定する。すなわち、めくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、めくり方向が順方向である場合には、図10のステップS24の中めくり右ページ処理であると判定してステップS47に進む。そして、ステップS47において、データ制御部201は、電子アルバム303の見開きページの右側に表示されるめくりページを、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側に表示されるめくりページを、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0068】
一方、めくり方向が逆方向である場合には、図10のステップS32の中めくり右ページ処理であると判定してステップS48に進む。そして、ステップS48において、データ制御部201は、座標L2(=(P+W×(nCount+4)/8),Q))を左上とした、縦がH、横が(W×(4−nCount)/8)の大きさの矩形領域を、[100−(nCount×25)]%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側のベースとなる画像の表示領域を、{100−(nCount×25)}%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0069】
以上の処理が終わると、ステップS49に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。そして、ステップS50において、データ制御部201は、ページカウント値nCountにインクリメント値nIncrementを加算する。そして、ステップS42に戻り、ページカウント値nCountが終了ページ識別番号nENDになるまで、ステップS42〜S50の処理を繰り返し行う。
【0070】
次に、図14のフローチャートを参照しながら、陰付モードが「めくり方向光源」モードの場合について、図10のステップS27、S30における中めくり左ページ処理の一例を詳細に説明する。
まず、ステップS61において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして、前記開始ページ識別番号nStartをセットする。
次に、ステップS62において、データ制御部201は、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しいか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しい場合には、見開きページの左側については、ページをめくる処理が終了しているので、処理を終了する。
【0071】
一方、ページカウント値nCountと、開始ページ識別番号nStartとが等しくない場合には、ステップS63に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成し、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側のベースとなる画像である。
【0072】
次に、ステップS64において、データ制御部201は、前記見開きページの左側におけるめくりページとなる画像を横方向に(4−nCount/8)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×(4−nCount)/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L3(=(P+(W×nCount/8),Q)として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS63で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの左側に表示されるめくりページの画像である。
【0073】
次に、ステップS65において、データ制御部201は、めくり方向識別番号ForwardPageが「1」であるか否かを判定する。すなわち、めくり方向が順方向であるか否かを判定する。この判定の結果、めくり方向が順方向である場合には、図10のステップS27の中めくり左ページ処理であると判定してステップS66に進む。そして、ステップS66において、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横が(W×nCount/8)の大きさの矩形領域を、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの左側のベースとなる画像の表示領域を、(nCount×25)%の透明度のグレーで表示するための処理を行う。
【0074】
一方、めくり方向が逆方向である場合には、図10のステップS30の中めくり左ページ処理であると判定してステップS67に進む。そして、ステップS67において、データ制御部201は、電子アルバム303の見開きページの左側におけるめくりページを、[100−(nCount×25)]%の透明度のグレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの右側におけるめくりページを、[100−(nCount×25)]%の透明度で表示するための処理を行う。
【0075】
次に、ステップS68に進み、データ制御部201は、座標L1(=(P+W/2,Q))を左上とした、縦がH、横が(W/2)の大きさの画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を電子アルバム表示画面301に表示するための処理を行う。具体的にこの画像は、前記見開きページの右側の画像である。
【0076】
以上のような処理が終わると、ステップS69に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。そして、ステップS50において、データ制御部201は、ページカウント値nCountにインクリメント値nIncrementを加算しする。そして、ステップS62に戻り、ページカウント値nCountが終了ページ識別番号nENDになるまで、ステップS62〜S70の処理を繰り返し行う。
【0077】
次に、図15のフローチャートを参照しながら、図8のステップS5における表紙めくり処理の一例を詳細に説明する。
まず、ステップS81において、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして「0」をセットする。
次に、ステップS82において、データ制御部201は、ページカウント値nCountが「5」であるか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountが「5」でない場合には、ステップS83に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横がWの大きさの矩形領域を、クレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの表示領域をグレーで表示するための処理を行う。
【0078】
次に、ステップS84に進み、データ制御部201は、現在表示している見開きページの画像を横方向に[(8−2×nCount)/8]倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×[(4−nCount)/4]の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L3(=(P+(W×nCount/8),Q))として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS83で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこのステップS84の処理は、図7を用いて説明した第1〜第4段階の処理となる。
【0079】
以上の処理が終わると、ステップS85に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。
次に、ステップS86において、データ制御部201は、ページカウント値nCountに「1」を加算する。そして、ステップS82に戻り、ページカウント値nCountが「5」になるまで、ステップS82〜S86の処理を繰り返し行う。
【0080】
前記ステップS82において、ページカウント値nCountが「5」であると判定されると、ステップS87に進み、データ制御部201は、ページカウント値nCountとして「0」をセットする。
次に、ステップS88において、データ制御部201は、ページカウント値nCountが「5」であるか否かを判定する。この判定の結果、ページカウント値nCountが「5」である場合には、表紙めくり処理を終了する。一方、ページカウント値nCountが「5」でない場合には、ステップS89に進み、データ制御部201は、座標L(=(P,Q))を左上とした、縦がH、横がWの大きさの矩形領域を、クレーで表示するための指示をGUI制御部202に出力する。GUI制御部202は、この指示に従って、電子アルバム303の見開きページの表示領域をグレーで表示するための処理を行う。
【0081】
次に、ステップS90に進み、データ制御部201は、次に表示する見開きページの画像を横方向に(nCount/4)倍に圧縮する。そして、縦がH、横が(W×(2×nCount/8)の大きさの前記圧縮した画像を、左上を座標L2(=(P+W×(nCount+4)/8),Q))として表示するようにするための画像データを生成する。そして、GUI制御部202は、生成された画像データに基づく画像を、ステップS89で生成した画像に上書き表示するための処理を行う。具体的にこのステップS90の処理は、図7を用いて説明した第4〜第7段階の処理となる。
【0082】
以上の処理が終わると、ステップS91に進み、GUI制御部202は、処理した画像を電子アルバム表示画面301に表示する。そして、データ制御部201は、一定時間待機する。
次に、ステップS92において、データ制御部201は、ページカウント値nCountに「1」を加算する。そして、ステップS88に戻り、ページカウント値nCountが「5」になるまで、ステップS88〜S92の処理を繰り返し行う。
なお、陰付モードが「台紙陰」モードである場合は、図12のステップS46、S47および図14のステップステップS65、67を行わないことで実現できる。
【0083】
図16は、以上のような機能を有する本実施形態の画像処理装置で使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図16において、CRT(モニタ、表示装置)1601は、例えば編集中の文書、図形、画像、その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニュー、その他のユーザインタフェース情報を表示する。
VRAM1602は、CRT1601に表示するための画像を描画するためのものである。このVRAM1602で生成された画像データは、所定の規定に従ってCRT1601に転送される。これによりCRT1601に画像が表示される。
【0084】
ビットムーブユニット(BMU)1603は、例えば、メモリ間(例えば、VRAM202と他のメモリとの間)におけるデータ転送や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインタフェース(Net−I/F)1611)との間のデータ転送を制御する。
【0085】
キーボード1604は、ユーザが文書等を入力するための各種のキーを備えたものである。ポインティングデバイス1605は、例えば、CRT1601に表示されたアイコン、メニュー、その他のオブジェクトを指示するためのものであり、例えば、マウス等である。
【0086】
CPU1606は、コンピュータを統括制御し、ROM1607や、ハードディスクや、フレキシブルディスクに格納された制御プログラムに基づいて、各デバイスを制御するためのものである。なお、CPU1606に対する制御プログラムの提供は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータ等からも行うことができる。
ROM1607は、各種の制御プログラムやデータを保存するためのものである。RAM1608は、CPU1606のワーク領域や、エラー処理時のデータの退避領域や、前記制御プログラムのロード領域等を有する。
【0087】
ハードディスクドライブ(HDD)1609は、コンピュータ内で実行される各種の制御プログラムやコンテンツ等を格納するためのハードディスクに対するアクセスを制御するものである。例えば、クライアントコンピュータ102のハードディスクには、前述したようにして編集した電子アルバムのデータや、電子アルバム編集アプリケーション105や、ブラウザ106等が格納されている。
【0088】
フレキシブルディスクドライブ(FDD)1610は、フレキシブルディスクに対するアクセスを制御するためのものである。ネットワークインタフェース(Net−I/F)1611は、他のコンピュータやプリンタ114等とネットワーク等を介して通信を行うためのものである。CPUバス1612は、各デバイス間で相互に通信することができるようにするためのものであり、アドレスバス、データバス、及びコントロールバスを含む。
【0089】
なお、本実施形態では、クライアントコンピュータ102に保存された電子アルバムを表示するようにしたが、通信ネットワークなどを介して取得した電子アルバムを表示するようにしてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、めくりの程度に応じて、めくりページと、そのめくりページの前又は後のページとの何れか一方をグレーで表示するようにしたが、どのページがめくられているのかをユーザに明確に示すことができれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、めくりページを常にグレーで表示するようにしてもよい。また、めくりページの前又は後のページを常にグレーで表示するようにしてもよい。
【0091】
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0092】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0093】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0094】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施形態を示し、画像処理装置の概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の実施形態を示し、電子アルバム編集アプリケーションの機能構成の一例を示した図である。
【図3】本発明の実施形態を示し、電子アルバム表示画面の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施形態を示し、電子アルバムのページのめくり方向を示した図である。
【図5】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの本文のページが順方向にめくられる様子の表示例を示した図である。
【図6】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの本文のページが逆方向にめくられる様子の表示例を示した図である。
【図7】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの見開きページが裏返される様子の表示例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態を示し、電子アルバムのページがめくられる様子を表示する際の主要な処理動作の一例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態を示し、電子アルバムの見開きページを識別する方法の一例を説明する図である。
【図10】本発明の実施形態を示し、中ページめくり処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態を示し、現在表示中の見開きページと、次に表示する見開きページとの一例を示した図である。
【図12】本発明の実施形態を示し、中めくり右ページ処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態を示し、電子アルバム表示画面における電子アルバムの座標の一例を示した図である。
【図14】本発明の実施形態を示し、中めくり左ページ処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態を示し、表紙めくり処理の一例を詳細に説明するフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態を示し、画像処理装置で使用されるコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0096】
101 画像入力機器
102 クライアントコンピュータ
105 電子アルバム編集アプリケーション
301 電子アルバム表示画面
303 電子アルバム
401 めくりページ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理装置であって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段により受け付けられた指示に基づいて、前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含まないと判別された場合には、めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色を、その他のページの色と異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記めくるページのめくりの程度に応じて、前記めくるページの横方向の縮小率を異ならせることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色の濃度を、前記めくるページのめくりの程度に応じて異ならせることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記めくるページのうち、現在表示されているページを表示する場合には、前記めくるページの色をその他のページの色と異ならせ、前記めくるページのうち、次に表示されるページを表示する場合には、前記めくるページの前又は後のページの色をその他のページの色と異ならせることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合には、前記現在表示されている見開きページを、その両端から中央に向けて段階的に縮小して表示し、前記現在表示されている見開きページを縮小しきったら、前記次に表示される見開きページを、前記中央から前記両端に向けて段階的に拡大して表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記次に表示される見開きページは、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページであることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記本の見開きページの周囲に、前記本の厚みを表現するための飾り枠を表示することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記表示手段は、前記本の見開きページと前記本の表紙及び裏表紙の見開きページとで、見開きページの周囲の前記本の厚みを表現するための異なる飾り枠を切り替えて表示することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理方法であって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項11】
前記表示ステップは、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含まないと判別された場合には、めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色を、その他のページの色と異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項12】
前記表示ステップは、前記めくるページのめくりの程度に応じて、前記めくるページの横方向の縮小率を異ならせることを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
【請求項13】
前記表示ステップは、前記めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色の濃度を、前記めくるページのめくりの程度に応じて異ならせることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理方法。
【請求項14】
前記表示ステップは、前記めくるページのうち、現在表示されているページを表示する場合には、前記めくるページの色をその他のページの色と異ならせ、前記めくるページのうち、次に表示されるページを表示する場合には、前記めくるページの前又は後のページの色をその他のページの色と異ならせることを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項15】
前記次に表示される見開きページは、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページであることを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
【請求項16】
前記表示ステップは、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合には、前記現在表示されている見開きページを、その両端から中央に向けて段階的に縮小して表示し、前記現在表示されている見開きページを縮小しきったら、前記次に表示される見開きページを、前記中央から前記両端に向けて段階的に拡大して表示することを特徴とする請求項10〜15の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項17】
前記表示ステップは、前記本の見開きページの周囲に、前記本の厚みを表現するための飾り枠を表示することを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項18】
前記表示ステップは、前記本の見開きページと前記本の表紙及び裏表紙の見開きページとで、見開きページの周囲の前記本の厚みを表現するための異なる飾り枠を切り替えて表示することを特徴とする請求項10〜17の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項19】
本のページをめくる様子を表示装置に表示することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記請求項19に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理装置であって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段により受け付けられた指示に基づいて、前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含まないと判別された場合には、めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色を、その他のページの色と異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記めくるページのめくりの程度に応じて、前記めくるページの横方向の縮小率を異ならせることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色の濃度を、前記めくるページのめくりの程度に応じて異ならせることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記めくるページのうち、現在表示されているページを表示する場合には、前記めくるページの色をその他のページの色と異ならせ、前記めくるページのうち、次に表示されるページを表示する場合には、前記めくるページの前又は後のページの色をその他のページの色と異ならせることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合には、前記現在表示されている見開きページを、その両端から中央に向けて段階的に縮小して表示し、前記現在表示されている見開きページを縮小しきったら、前記次に表示される見開きページを、前記中央から前記両端に向けて段階的に拡大して表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記次に表示される見開きページは、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページであることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記本の見開きページの周囲に、前記本の厚みを表現するための飾り枠を表示することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記表示手段は、前記本の見開きページと前記本の表紙及び裏表紙の見開きページとで、見開きページの周囲の前記本の厚みを表現するための異なる飾り枠を切り替えて表示することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
本のページをめくる様子を表示装置に表示する画像処理方法であって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項11】
前記表示ステップは、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含まないと判別された場合には、めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色を、その他のページの色と異ならせて、前記本のページをめくる様子を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
【請求項12】
前記表示ステップは、前記めくるページのめくりの程度に応じて、前記めくるページの横方向の縮小率を異ならせることを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
【請求項13】
前記表示ステップは、前記めくるページと、そのめくるページの前又は後のページとのうちの何れか一方のページの色の濃度を、前記めくるページのめくりの程度に応じて異ならせることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理方法。
【請求項14】
前記表示ステップは、前記めくるページのうち、現在表示されているページを表示する場合には、前記めくるページの色をその他のページの色と異ならせ、前記めくるページのうち、次に表示されるページを表示する場合には、前記めくるページの前又は後のページの色をその他のページの色と異ならせることを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項15】
前記次に表示される見開きページは、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページの裏側にある見開きページであることを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
【請求項16】
前記表示ステップは、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合には、前記現在表示されている見開きページを、その両端から中央に向けて段階的に縮小して表示し、前記現在表示されている見開きページを縮小しきったら、前記次に表示される見開きページを、前記中央から前記両端に向けて段階的に拡大して表示することを特徴とする請求項10〜15の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項17】
前記表示ステップは、前記本の見開きページの周囲に、前記本の厚みを表現するための飾り枠を表示することを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項18】
前記表示ステップは、前記本の見開きページと前記本の表紙及び裏表紙の見開きページとで、見開きページの周囲の前記本の厚みを表現するための異なる飾り枠を切り替えて表示することを特徴とする請求項10〜17の何れか1項に記載の画像処理方法。
【請求項19】
本のページをめくる様子を表示装置に表示することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記本のページをめくるための指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップにより受け付けられた指示に基づいて、前記前記表示装置に現在表示されている見開きページ、又は前記表示装置に次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにより、前記現在表示されている見開きページ、又は前記次に表示される見開きページが、前記本の表紙及び裏表紙の見開きページを含むと判別された場合と、そうでない場合とで、表示方法を異ならせて、本のページをめくる様子を前記表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記請求項19に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
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【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−72148(P2006−72148A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257678(P2004−257678)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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