説明

画像処理装置およびプログラム

【課題】簡易な方法でブレードの画像を取得することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】CPU34cは、ジェットエンジン内に周期的に配置されたタービンブレードを撮像した複数の画像と、予め用意されたテンプレート画像とを比較する。CPU34cは、タービンブレードを撮像した複数の画像の中から、画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択する。選択されたタービンブレードの画像はメモリカード50内の保存用フォルダに保存される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェットエンジン内に周期的に配置されたブレードを撮像した画像を処理する画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ジェットエンジン内のブレードを検査するため、内視鏡等の観察用治具を使用してブレードを観察することが行われている。例えば、特許文献1には、タービンブレードの観察像をファイバスコープで取り込み、さらに取り込んだ観察像をカメラで撮像し、その画像をTVモニタに表示する技術が開示されている。
【特許文献1】特開昭62−35614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示された技術では、タービンの回転方向に周期的に配置された複数のタービンブレード上の所定の検査対象物を観察視野に捉えるため、タービンブレードに対してファイバスコープを一旦位置決めした後は、タービンブレードを所定の送り幅で回転させ、回転後の休止期間に画像の取り込みを行うということを繰り返すようになっている。しかし、この技術では、タービンブレードの回転と撮像のタイミングを合わせる必要があるため、制御が複雑となる。
【0004】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、簡易な方法でブレードの画像を取得することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ジェットエンジン内に周期的に配置されたブレードを撮像した複数の画像と、テンプレート画像とを比較する画像比較手段と、前記ブレードを撮像した複数の画像の中から、前記画像比較手段による画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択するブレード画像選択手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
【0006】
また、本発明の画像処理装置は、前記ブレード画像選択手段によって選択された一部の画像を記録する記録手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の画像処理装置は、前記ブレード画像選択手段によって選択された一部の画像を表示するブレード画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の画像処理装置は、前記ブレードを撮像した複数の画像の中から前記テンプレート画像を選択するテンプレート画像選択手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の画像処理装置は、前記テンプレート画像選択手段によって選択された前記テンプレート画像を表示するテンプレート画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ジェットエンジン内に周期的に配置されたブレードを撮像した複数の画像と、予め用意されたテンプレート画像とを比較する画像比較手段と、前記ブレードを撮像した複数の画像の中から、前記画像比較手段による画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択するブレード画像選択手段と、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ブレードを撮像した複数の画像の中から、テンプレート画像との画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択することによって、ブレードの回転と撮像のタイミングを合わせるための特別な制御を必要とせず、簡易な方法でブレードの画像を取得することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態によるブレード検査システムの構成を示している。ジェットエンジン1内には、検査対象物である複数のタービンブレード10が所定の間隔で周期的に配置されている。また、ジェットエンジン1には、タービンブレード10を回転方向Aに所定の速度で回転させるターニングツール2が接続されている。本実施形態では、タービンブレード10の画像を取り込んでいる間は常にタービンブレード10を回転させた状態にしている。
【0014】
本実施形態では、タービンブレード10の画像を取得するため、内視鏡装置3(本発明の画像処理装置に対応)が用いられる。ジェットエンジン1の内部には、内視鏡装置3の内視鏡挿入部20が挿入されており、この内視鏡挿入部20により、回転しているタービンブレード10の映像が取り込まれる。また、内視鏡装置3には、タービンブレード10を所望の角度で撮像した画像を記録するためのブレード記録ソフトが記憶されている。
【0015】
図2は内視鏡装置3の構成を示している。内視鏡装置3は、内視鏡挿入部20、内視鏡装置本体21、モニタ22、およびリモコン(リモートコントローラ)23から構成されている。内視鏡挿入部20の先端には、撮像光学系30aおよび撮像素子30bが内蔵されている。また、内視鏡装置本体21には、画像信号処理装置(CCU)31、光源32、湾曲制御ユニット33、および制御用コンピュータ34が内蔵されている。
【0016】
内視鏡挿入部20において、撮像光学系30aは被写体からの光を集光し、撮像素子30bの撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子30bは、被写体像を光電変換して撮像信号を生成する。撮像素子30bから出力された撮像信号は画像信号処理装置31に入力される。
【0017】
内視鏡装置本体21において、画像信号処理装置31は、撮像素子30bからの撮像信号をNTSC信号等の映像信号に変換して制御用コンピュータ34およびモニタ22に供給し、さらに必要に応じてアナログビデオ出力として、外部に出力する。
【0018】
光源32は、光ファイバ等を通じて内視鏡挿入部20の先端に接続されており、光を外部に照射することができる。湾曲制御ユニット33は内視鏡挿入部20の先端と接続されており、先端を上下左右に湾曲させることができる。光源32および湾曲制御ユニット33の制御は、制御用コンピュータ34によって行われる。
【0019】
制御用コンピュータ34は、RAM34a、ROM34b、CPU34c、外部インターフェースとしてLAN I/F34d、RS232C I/F34e、カード I/F34fから構成されている。RAM34aは、ソフトウェア動作に必要な画像情報等のデータを一時記憶するために使用される。ROM34bには、内視鏡装置3を制御するための一連のソフトウェアが記憶されており、後述するブレード記録ソフトもROM34b内に記憶される。CPU34cは、ROM34bに記憶されているソフトウェアの命令コードに従って、RAM34aに記憶されたデータを用いて各種制御のための演算等を実行する。
【0020】
LAN I/F34dは、外部PCとLANケーブルによって接続するためのインターフェースであり、外部PCに対して、画像信号処理装置31から出力された映像情報を展開することができる。RS232C I/F34eは、リモコン23と接続するためのインターフェースであり、このリモコン23をユーザが操作することによって、内視鏡装置3の各種動作を制御することができる。カード I/F34fは、記録媒体である各種メモリカード50を自由に着脱できるようになっている。メモリカード50を装着することにより、CPU34cの制御によって、メモリカード50に記憶されている画像情報等のデータを取り込み、あるいは画像情報等のデータをメモリカード50に記録することができる。
【0021】
次に、ブレード記録ソフトの画面を説明する。図3に示すブレード記録ソフトウィンドウはブレード記録ソフトのメイン画面であり、ユーザがソフトウェアを起動すると、本ウィンドウが表示される。GUI(グラフィカルユーザインターフェース)機能を利用して本ウィンドウを操作することにより、ユーザは画像の記録や閲覧を行うことができる。本ウィンドウの説明は以下の通りである。
【0022】
内視鏡挿入部20で撮像した画像を表示するエリアである画像表示用ボックスとして、プレビュー画像ボックス300、テンプレート画像ボックス301、および記録画像ボックス302が用意されている。プレビュー画像ボックス300には、内視鏡装置3に取り込まれた映像が表示される。具体的には、タービンブレード10が回転している映像が撮像と同時にリアルタイムに表示される。
【0023】
テンプレート画像ボックス301には、内視鏡装置3に取り込まれた映像のうち、ユーザが指定する任意のタイミング、具体的には後述するテンプレート登録ボタン310をユーザが押下したタイミングで取り込まれた1フレーム分の画像がテンプレート画像として表示される。記録画像ボックス302には、内視鏡装置3に取り込まれた映像のうち、テンプレート画像と比べて相関の高い1フレーム分の画像が、記録画像として表示される。本ボックスに表示された画像は、画像ファイルとしてメモリカード50内の保存用フォルダに記録される。
【0024】
テンプレート登録ボタン310は、ユーザが所望の画像をテンプレート画像に登録するためのボタンであり、本ボタンが押下されたタイミングで内視鏡装置3に取り込まれた1フレーム分の画像が、テンプレート画像として登録される。これと同時に、テンプレート画像がテンプレート画像ボックス301に表示される。
【0025】
記録開始ボタン311は、ユーザが記録開始の指示を入力するためのボタンであり、本ボタンが押下されたタイミングでタービンブレード10の画像の記録が開始される。同時に、後述する記録枚数ボックス320の値が0にリセットされる。記録が開始されると、内視鏡装置3に取り込まれた映像とテンプレート画像との比較が順次行われ、内視鏡装置3に取り込まれた映像のうち、テンプレート画像と比べて相関の高い1フレーム分の画像が記録画像ボックス302に表示される。
【0026】
より具体的には、取り込まれた映像のタービンブレード10の位置や角度がテンプレート画像内のタービンブレード10の位置や角度と同じになったとき(簡略化して言い換えると、取り込まれた映像内のタービンブレード10とテンプレート画像内のタービンブレード10の見え方が同じになったとき)の1フレーム分の画像が表示されることになる。記録画像ボックス302に表示された画像は、画像ファイルとしてメモリカード50内の保存用フォルダに順次記録される。
【0027】
記録停止ボタン312は、ユーザが記録停止の指示を入力するためのボタンであり、本ボタンが押下されたタイミングでタービンブレード10の画像の記録が停止される。画像閲覧ボタン313は、ユーザが画像閲覧の指示を入力するためのボタンであり、本ボタンが押下されると、後述する画像閲覧ウィンドウが表示され、過去に記録された画像ファイルの閲覧が可能になる。ただし、画像記録中は、本ボタンの操作が無効となる。
【0028】
記録枚数ボックス320には、現在の画像記録枚数が表示される。前述したように、記録開始ボタン311が押下されたタイミングで、本ボックスの値が0にリセットされる。最大枚数ボックス321には、記録する画像の最大枚数が表示される。ユーザは本ボックスに最大枚数を入力することが可能であり、画像記録中に画像記録枚数が最大枚数と同じ値になった場合、記録が自動的に終了する。したがって、ユーザが本ボックスに、例えばタービンブレード10の1周分のブレード枚数を入力しておくことにより、必要な枚数だけ、自動的にタービンブレード10の画像を記録させることができる。
【0029】
終了ボタン330は、ユーザがブレード記録ソフトの終了指示を入力するためのボタンであり、本ボタンが押下されると、ブレード記録ソフトウィンドウが閉じ、ブレード記録ソフトの動作が終了する。
【0030】
図4に示す画像閲覧ウィンドウは、過去に記録された画像をユーザが閲覧するためのウィンドウである。前述したように、ブレード記録ソフトウィンドウの画像閲覧ボタン313が押下されると、本ウィンドウが表示される。本ウィンドウが表示されたタイミングで、メモリカード50の保存用フォルダ内に保存されている画像ファイルの全てに対して、記録日時順に画像Noとして番号が割り当てられる。GUI機能を利用して本ウィンドウを操作することにより、ユーザは画像の閲覧を行うことができる。本ウィンドウの説明は以下の通りである。
【0031】
閲覧画像ボックス400は、メモリカード50の保存用フォルダ内に保存されている、過去に記録した画像ファイルが表示される。ユーザが前ボタン410または次ボタン411を押下することで、本ボックスに表示する画像ファイルを切り替えることができる。前ボタン410が押下されると、ファイルリストの中で、閲覧画像ボックス400に表示されている画像ファイルより1つ小さな画像Noをもつ画像ファイルが表示される。また、次ボタン411が押下されると、ファイルリストの中で、閲覧画像ボックス400に表示されている画像ファイルより1つ大きな画像Noをもつ画像ファイルが表示される。
【0032】
画像Noボックス420には、閲覧画像ボックス400に表示されている画像の画像Noが表示される。ユーザが前ボタン410または次ボタン411を押下することで、本ボックスの画像Noの表示が切り替わる。記録日時ボックス421には、閲覧画像ボックス400に表示されている画像の記録日時が表示される。ユーザが前ボタン410または次ボタン411を押下することで、本ボックスの記録日時の表示が切り替わる。
【0033】
閉じるボタン422は、ユーザが画像閲覧停止の指示を入力するためのボタンであり、本ボタンが押下されると、画像閲覧ウィンドウが閉じ、ブレード記録ソフトウィンドウの画面に戻る。
【0034】
次に、ブレード記録ソフトによる画像記録時の動作を説明する。図5および図6はこの動作の手順を示している。ユーザがソフトウェアを起動する(ステップS100)と、前述したようにブレード記録ソフトウィンドウが表示される(ステップS101)。このとき、CPU34cは、ブレード記録ソフトウィンドウを表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像信号処理装置31へ出力する。画像信号処理装置31は、このグラフィック画像信号を重畳した映像信号をモニタ22へ出力する。モニタ22は、映像信号に基づいてブレード記録ソフトウィンドウを表示する。これ以降のソフトウェアの画面を表示する動作も同様である。
【0035】
続いて、CPU34cの制御により、ブレード記録ソフトウィンドウ内の記録枚数ボックスに0(初期値)が表示される(ステップS102)。以下、本ボックスに表示される現在の画像記録枚数をNlで表す。さらに、CPU34cの制御により、ブレード記録ソフトウィンドウ内の最大枚数ボックスに最大枚数(初期値)が表示される(ステップS103)。以下、本ボックスに表示または入力される最大枚数をNmで表す。上記の記録枚数Nlおよび最大枚数Nmの初期値はRAM34aに格納される。さらに、CPU34cは、RAM34a内の記録中フラグをOFFに設定する(ステップS104)。
【0036】
続いて、CPU34cは1フレーム分の画像(画像信号)をフレーム画像として画像信号処理装置31から取り込む(ステップS105)。続いて、ブレード記録ソフトウィンドウ内のプレビュー画像ボックスにフレーム画像が表示される(ステップS106)。このとき、画像信号処理装置31は、CPU34cの制御により、プレビュー画像ボックスにフレーム画像を表示するための画像処理を実行する。この後、ユーザが特にボタン押下等の制御を行わなければ、処理はステップS105に戻り、フレーム画像の取り込みと表示が繰り返される。
【0037】
以下、フレーム画像の表示中にユーザが各種GUIを操作した場合の動作を説明する。GUIの操作に関しては、RS232c I/F34eを介してリモコン23から入力される信号をCPU34cが監視しており、その信号に基づいて、CPU34cが各GUIの操作の有無や操作内容を判別する。
【0038】
ユーザがブレード記録ソフトウィンドウ内のテンプレート登録ボタンを押下すると(ステップS107でYesの場合)、フレーム画像がテンプレート画像として、ブレード記録ソフトウィンドウ内のテンプレート画像ボックスに表示される(ステップS108)。このとき、画像信号処理装置31は、CPU34cの制御により、テンプレート登録ボタンが押下されたタイミングで入力されているフレーム画像をテンプレート画像ボックスに表示するための画像処理を実行する。CPU34cは、上記のフレーム画像をテンプレート画像として画像信号処理装置31から取得し、RAM34aに格納する(ステップS109)。この後、処理はステップS110に進む。
【0039】
ユーザが最大枚数ボックスに数値Nを入力すると(ステップS110でYesの場合)、CPU34cは、RAM34aに格納されている最大枚数Nmとして、入力された数値Nを設定する(ステップS111)。この後、処理はステップS112に進む。
【0040】
ユーザがブレード記録ソフトウィンドウ内の記録開始ボタンを押下すると(ステップS112でYesの場合)、CPU34cはRAM34a内の記録中フラグをONに設定し(ステップS113)、RAM34aに格納されている記録枚数Nlを0にリセットする(ステップS114)。さらに、CPU34cの制御により、ブレード記録ソフトウィンドウ内の記録枚数ボックスに記録枚数Nl(=0)が表示される(ステップS115)。この後、処理は図6のステップS116に進む。
【0041】
CPU34cは記録中フラグを確認し、記録中フラグがONであれば(ステップS116でYesの場合)、テンプレート画像とフレーム画像との相関処理を行う(ステップS117)。この相関処理は、テンプレート画像と複数のフレーム画像との相関値を算出し、相関値に基づいて記録画像を取得する処理であるが、相関処理の詳細については後述する。相関処理で記録画像を取得できた場合(ステップS118でYesの場合)、処理はステップS119に進み、記録画像を取得できなかった場合(ステップS118でNoの場合)、処理はステップS124に進む。
【0042】
相関処理で記録画像を取得できた場合、CPU34cは、記録画像を画像ファイルとして保存用フォルダに保存する処理を実行する(ステップS119)。この処理により、画像ファイルがメモリカード50内の保存用フォルダに保存される。続いて、CPU34cは、RAM34aに格納されている記録枚数Nlを1つインクリメントする(ステップS120)。さらに、CPU34cの制御により、ブレード記録ソフトウィンドウ内の記録枚数ボックスに記録枚数Nlが表示される(ステップS122)。
【0043】
続いて、CPU34cは記録枚数Nlと最大枚数Nmとを比較する。Nl≧Nmの場合(ステップS123でYesの場合)、CPU34cは、RAM34aに設けた記録中フラグをOFFに設定する(ステップS125)。また、Nl<Nmの場合(ステップS123でNoの場合)、処理はステップS124に進む。
【0044】
ユーザがブレード記録ソフトウィンドウ内の記録停止ボタンを押下すると(ステップS124でYesの場合)、処理は上記のステップS125に進む。ステップS125の処理の後、処理はステップS126に進む。
【0045】
ユーザがブレード記録ソフトウィンドウ内の画像閲覧ボタンを押下すると(ステップS126でYesの場合)、処理はステップS127に進む。CPU34cは記録中フラグを確認し、記録中フラグがOFFの場合(ステップS127でYesの場合)、処理はステップS128に進む。また、記録中フラグがONの場合、処理はステップS129に進む。記録中フラグがOFFの場合、CPU34cの制御により、画像閲覧ウィンドウが表示される(ステップS128)。これによって、ユーザは、過去に記録された画像ファイルを閲覧することができる。画像閲覧の詳細については後述する。画像閲覧終了後、処理はステップS129に進む。
【0046】
ユーザがブレード記録ソフトウィンドウ内の終了ボタンを押下すると(ステップS129でYesの場合)、CPU34cはブレード記録ソフトウィンドウを閉じる処理を実行し(ステップS130)、ソフトウェアが終了する。なお、上記において、例外処理については図示を省略している。例えば、テンプレート登録ボタンが押下されていない状態で記録開始ボタンが押下されて記録中フラグがONになってしまっても、相関処理は実行されない。
【0047】
次に、図7を参照しながら、図6のステップS117における相関処理の詳細を説明する。まず、CPU34cはRAM34aから相関値の閾値Ctを読み込む(ステップS200)。この閾値Ctは相関処理の前にRAM34aに格納される値である。また、閾値Ctは固定値でもよいし、ユーザが入力するようにしてもよい。
【0048】
ブレード記録ソフトウィンドウ内のテンプレート登録ボタンが押下され、テンプレート画像の再登録が行われた場合(ステップS201でYesの場合)、CPU34cは、RAM34aに格納されている最大相関値CmをCtに設定する(ステップS202)。この後、処理はステップS203に進む。なお、前述したテンプレート画像の登録時(図5のステップS109)には、最大相関値CmがCtに設定される。
【0049】
続いて、CPU34cは最大相関値CmをRAM34aから読み込む(ステップS203)。さらに、CPU34cは、図5のステップS109で記録したテンプレート画像をRAM34aから読み込む(ステップS204)。
【0050】
続いて、CPU34cはテンプレート画像およびフレーム画像の各画素の輝度値(明度値)を取得する(ステップS205)。ここで、例えばRGBの各成分の輝度で表された画素の輝度値は、以下の(1)式を用いて算出される。
Y=0.299×R+0.587 ×G+0.114×B ・・・(1)
【0051】
続いて、CPU34cはテンプレート画像とフレーム画像との相関値Clを算出する(ステップS206)。以下、2枚の画像の相関値(相関係数)を求める方法を説明する。ある2枚の画像の画素位置(x,y)の輝度値をそれぞれf1(x,y)、f2(x,y)とすると、2枚の画像の平均輝度値はそれぞれ(2)式、(3)式で表される。但し、X,Yはそれぞれx,y方向の画素数であり、Sizeは全画素数(Size=X×Y)である。
【0052】
【数1】

【0053】
【数2】

【0054】
さらに、2枚の画像の標準偏差はそれぞれ(4)式、(5)式で表される。
【0055】
【数3】

【0056】
【数4】

【0057】
さらに、2枚の画像の共分散は(6)式で表される。
【0058】
【数5】

【0059】
そして、2枚の画像の相関値Clは(7)式で表される。この相関値Clは、2枚の画像が類似しているかどうかを表す尺度となる。一般的に、類似していれば相関値は1に近い値となり、類似していなければ0に近づく傾向にある。
【0060】
【数6】

【0061】
画像サイズを間引いた上で相関値を求める場合は、上記の各式において、x,yに関する総和を計算する際にx,yの増加ステップ数を変更し、さらに全画素数Sizeを変更すればよい。例えば、画像サイズを1/4に間引いた上で相関値を求める場合、x,yの増加ステップ数を4とし、全画素数SizeをSize=(X×Y)/(4×4)とすればよい。相関処理の速度を向上させたい場合は、間引き処理を用いると、計算量が少なくて済むので有効である。
【0062】
以下、ステップS206に続くステップS207〜S215の処理の内容を説明する。図8はテンプレート画像とフレーム画像との相関値の経時変化を示している。横軸は時間もしくはフレームNo(フレーム番号)であり、縦軸はテンプレート画像と各フレーム画像との相関値Clである。また、曲線800は相関値Clの経時変化を示している。図8に示すグラフにおいて、閾値Ctよりも大きな値をもつ相関値Clの領域に着目すると、各領域において、極大の相関値をもつフレーム画像がある(矢印810の位置)。これらのフレーム画像はテンプレート画像に良く類似している、すなわちテンプレート画像におけるタービンブレード10の位置や角度とほぼ同じ位置や角度をもつタービンブレード10の画像であると考えることができる。そして、これらのフレーム画像が記録画像として順次保存される。
【0063】
ステップS207〜S215の処理は、上記の極大の相関値をもつフレーム画像を求めるための処理である。ステップS207において、相関値Clと閾値Ctの関係がCl>Ctの場合、処理はステップS208に進み、そうでない場合、処理はステップS212に進む。また、ステップS208において、相関値Clと最大相関値Cmの関係がCl>Cmの場合、処理はステップS209に進み、そうでない場合、相関処理が終了する。
【0064】
処理がステップS209に進んだ場合、CPU34cは最大相関値Cmを相関値Clと同値(Cm=Cl)とし(ステップS209)、その最大相関値CmをRAM34aに格納する(ステップS210)。さらに、CPU34cは、その最大相関値Cmに対応したフレーム画像(現フレームで取得しているフレーム画像)を候補画像としてRAM34aに格納し(ステップS211)、相関処理が終了する。ここで、候補画像とは、後に記録する画像の候補として挙げた画像のことである。フレーム画像が候補画像としてRAM34aに格納される際には、以前の候補画像は上書きされる。
【0065】
また、ステップS212において、最大相関値Cmと閾値Ctの関係がCm>Ctの場合、処理はステップS213に進み、そうでない場合、相関処理が終了する。処理がステップS213に進んだ場合、CPU34cは最大相関値Cmを閾値Ctと同値(Cm=Ct)とし(ステップS213)、その最大相関値CmをRAM34aに格納する(ステップS214)。さらに、CPU34cは候補画像を記録画像としてRAM34aから読み込み(ステップS215)、相関処理が終了する。
【0066】
図8において、相関値Clが時間と共に増加し、Ctを超えてから極大となるまでは、相関処理が実行される毎に、ステップS207およびステップS208で共にYesとなり、ステップS209〜S211の処理が実行される。相関値Clが極大となった後、Ct以下となるまでは、ステップS208でNoとなる。相関値ClがCt以下となったら、ステップS207でNoとなり、ステップS212でYesとなり、ステップS213〜S215の処理が実行される。この後、ステップS207およびステップS212で共にNoとなる。相関値Clが再度Ctを超えるまでは、ステップS207およびステップS212で共にNoとなる。
【0067】
次に、図9を参照しながら、図6のステップS128における画像閲覧の詳細を説明する。まず、CPU34cの制御により、画像閲覧ウィンドウが表示される(ステップS300)。続いて、CPU34cは、メモリカード50の保存用フォルダ内に保存されている画像ファイルのファイルリストを作成する(ステップS301)。図10はファイルリストの例を示している。ファイルリストは、保存用フォルダ内に保存されている画像ファイルの一覧表であり、ファイルリスト内では各画像ファイルが記録日時順に並べられており、日時の新しいファイルから順に番号(画像No)が割り振られている。
【0068】
CPU34cは、このファイルリストの中で画像Noが1の画像ファイルを検索する(ステップS302)。検索した画像ファイルは画像閲覧ウィンドウ内の閲覧画像ボックスに表示される(ステップS303)。さらに、画像閲覧ウィンドウ内の画像Noボックスに、検索した画像ファイルの画像Noが表示され(ステップS304)、記録日時ボックスに、検索した画像ファイルの記録日時が表示される(ステップS305)。この後、ユーザが特にボタン押下等の制御を行わなければ、画像閲覧ウィンドウの表示内容は変化しない。
【0069】
以下、画像閲覧ウィンドウの表示中にユーザが各種GUIを操作した場合の動作を説明する。ユーザが前ボタンを押下すると(ステップS306でYesの場合)、ファイルリストの中で、閲覧画像ボックスに表示されている画像ファイルより1つ小さな画像Noをもつ画像ファイルが検索され(ステップS307)、その画像ファイルが画像閲覧ウィンドウ内の画像閲覧ボックスに表示される(ステップS308)。さらに、画像閲覧ウィンドウ内の画像Noボックスに、検索した画像ファイルの画像Noが表示され(ステップS309)、記録日時ボックスに、検索した画像ファイルの記録日時が表示される(ステップS310)。
【0070】
また、ユーザが次ボタンを押下すると(ステップS311でYesの場合)、ファイルリストの中で、閲覧画像ボックスに表示されている画像ファイルより1つ大きな画像Noをもつ画像ファイルが検索され(ステップS312)、その画像ファイルが画像閲覧ウィンドウ内の画像閲覧ボックスに表示される(ステップS313)。さらに、画像閲覧ウィンドウ内の画像Noボックスに、検索した画像ファイルの画像Noが表示され(ステップS314)、記録日時ボックスに、検索した画像ファイルの記録日時が表示される(ステップS315)。
【0071】
ユーザが終了ボタンを押下すると(ステップS316でYesの場合)、CPU34cは画像閲覧ウィンドウを閉じる処理を実行し(ステップS317)、処理は図6のステップS129に進む。なお、上記において、例外処理については図示を省略している。例えば、先頭の画像Noをもつ画像ファイルが画像閲覧ボックスに表示されている状態で前ボタンが押下された場合、表示内容を更新しなくてもよいし、最後の画像Noをもつ画像ファイルを表示してもよい。また、最後の画像Noをもつ画像ファイルが画像閲覧ボックスに表示されている状態で次ボタンが押下された場合、表示内容を更新しなくてもよいし、先頭の画像Noをもつ画像ファイルを表示してもよい。
【0072】
本実施形態に対して、以下に説明する変形を行ってもよい。図8に示したように、相関値Clは時間と共に周期的に変化する。矢印810が示す相関値Clの極大値は、テンプレート画像内のタービンブレード10とフレーム画像内のタービンブレード10とが同一となったときに、他の極大値と比較して最大となる。図8では、左端の矢印810が示す相関値Clが最大となっている。そこで、相関値Clの極大値の経時変化を記録していき、相関値Clの極大値の最大値を基準としてタービンブレード10が1回転したことを検出した場合に画像記録を終了するようにしてもよい。これによって、自動的にタービンブレード10の1周分の画像を記録することが可能となる。
【0073】
また、ジェットエンジン1の個体を識別する手段を設けると共にジェットエンジン1毎のタービンブレード10の最大枚数を内視鏡装置3に記憶させておき、識別されたジェットエンジン1に対応した最大枚数をブレード記録ソフトの動作時に用いてもよい。ジェットエンジン1の個体を識別する手段としては、例えばバーコードやICタグ等をジェットエンジン1に取り付け、バーコードリーダやICタグリーダ等の読み取り器を内視鏡装置3に接続し、読み取り器でバーコードやICタグ等からジェットエンジン1の識別情報を読み取るようにすればよい。
【0074】
上述した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。本実施形態では、タービンブレードを撮像した複数のフレーム画像の中から、テンプレート画像との画像比較の結果である相関値に基づいて一部のフレーム画像を選択することによって、フレーム画像内のタービンブレードの位置や角度がテンプレート画像内のタービンブレードの位置や角度と同じになったときのフレーム画像を取得することができる。したがって、タービンブレードの回転と撮像のタイミングを合わせるための特別な制御を必要とせず、簡易な方法でタービンブレードの画像を取得することができる。
【0075】
本実施形態で示した手法により取得したタービンブレードの画像を用いて、タービンブレードの検査を行うことが可能となる。特に、図3の記録画像ボックス302に記録画像を表示することによって、タービンブレードの検査をリアルタイムで行うことができる。また、この記録画像を記録媒体に記録することによって、検査を行うことが可能な時間や場所を拡張することができる。さらに、タービンブレードの画像を記録する場合に、内視鏡装置3が取り込んだ映像をそのまま記録すると、ファイルサイズが大きくなるが、本実施形態のように、内視鏡装置3が取り込んだ映像のうち一部だけを記録することによって、記録容量が圧迫されることを防ぎながら、検査に必要な画像を記録することができる。
【0076】
また、テンプレート画像を基準にして、フレーム画像内のタービンブレードの位置や角度がテンプレート画像内のタービンブレードの位置や角度と同じになったときのフレーム画像を取得することによって、ユーザにとってタービンブレードの検査を行うのに適した状態で撮像したフレーム画像を取得することができ、検査を効率的に行うことができる。また、フレーム画像の中から選択したテンプレート画像を使用することによって、図8に示した相関値の経時変化がはっきりとするので、所望の状態で撮像したフレーム画像を取得する精度を向上することができる。さらに、フレーム画像の中から選択したテンプレート画像を表示することによって、取得するフレーム画像内のタービンブレードの状態がユーザにとって適した状態となっているか否かをユーザに確認させることができる。
【0077】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図11は、本実施形態によるブレード検査システムの構成を示している。本実施形態では、内視鏡装置3にビデオ端子ケーブル4およびビデオキャプチャカード5が接続されており、これによって、内視鏡装置3が取り込んだ映像をPC6(本発明の画像処理装置に対応)にも取り込ませることが可能となっている。PC6は、図11ではノート型PCとして描かれているが、デスクトップ型のPC等でもよい。PC6には、タービンブレード10を所望の角度で撮像した画像を記録するためのブレード記録ソフトが記憶されている。ブレード記録ソフトの動作は第1の実施形態と同様である。
【0078】
図11では、PC6への映像の取り込みにビデオ端子ケーブル4およびビデオキャプチャカード5を用いているが、図12に示すようにLANケーブル7を用いてもよい。内視鏡装置3は、取り込まれた映像をLANネットワーク上に展開することのできるLAN I/F34dを備えている。そして、LANケーブル7を通じて、PC6に映像を取り込ませることができる。
【0079】
図13はPC6の構成を示している。PC6はPC本体24およびモニタ25から構成されている。PC本体24には、制御用コンピュータ35が内蔵されている。制御用コンピュータ35は、RAM35a、HDD(ハードディスクドライブ)35b、CPU35c、外部インターフェースとして、LAN I/F35d、USB I/F35eから構成されている。制御用コンピュータ35はモニタ25に接続されており、映像情報およびソフトウェアの画面等がモニタ25に表示される。
【0080】
RAM35aは、ソフトウェア動作に必要な画像情報等のデータを一時記憶するために使用される。HDD35bには、内視鏡装置を制御するために一連のソフトウェアが記憶されており、ブレード記録ソフトもHDD35b内に記憶される。また、本実施形態では、タービンブレード10の画像を保存する保存用フォルダはHDD35b内に設定される。CPU35cは、HDD35bに記憶されているソフトウェアの命令コードに従って、RAM35aに記憶されたデータを用いて各種制御のための演算等を実行する。
【0081】
LAN I/F35dは、内視鏡装置3とPC6をLANケーブル7によって接続するためのインターフェースであり、内視鏡装置3からLAN出力された映像情報をPC6に入力することができる。USB I/F35eは、内視鏡装置3とPC6をビデオキャプチャカード5によって接続するためのインターフェースであり、内視鏡装置3からアナログビデオ出力された映像情報をPC6に入力することができる。
【0082】
上述した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、内視鏡装置の性能がPCよりも劣っており、内視鏡装置の動作速度等が十分でない場合等に本実施形態は有効である。
【0083】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、タービンブレードを回転させる手段としてターニングツールを用いているが、これに限らず、どのような手段を用いてもよく、例えばタービンブレードを手動で回転させてもよい。また、回転速度は一定でなくてもよい。また、本発明の実施形態ではタービンブレードの検査について詳述してきたが、コンプレッサブレード等のように、タービンブレードと同様にブレードが回転方向に周期的に配置されている検査対象の検査に本発明を適用しても、第1乃至第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の第1の実施形態によるブレード検査システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるブレード検査システムが備える内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトの画面を示す参考図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトの画面を示す参考図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトによる画像記録時の動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトによる画像記録時の動作の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトによる画像記録時の動作(相関処理)の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態における相関値の経時変化を示すグラフである。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるブレード記録ソフトによる画像記録時の動作(画像閲覧)の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるファイルリストの内容を示す参考図である。
【図11】本発明の第2の実施形態によるブレード検査システムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施形態によるブレード検査システムの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態によるブレード検査システムが備えるPCの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0085】
1・・・ジェットエンジン、2・・・ターニングツール、3・・・内視鏡装置、4・・・ビデオ端子ケーブル、5・・・ビデオキャプチャカード、6・・・PC、7・・・LANケーブル、10・・・タービンブレード、20・・・内視鏡挿入部、21・・・内視鏡装置本体、22・・・モニタ、23・・・リモコン、24・・・PC本体、25・・・モニタ、30a・・・撮像光学系、30b・・・撮像素子、31・・・画像信号処理装置、32・・・光源、33・・・湾曲制御ユニット、34,35・・・制御用コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジェットエンジン内に周期的に配置されたブレードを撮像した複数の画像と、テンプレート画像とを比較する画像比較手段と、
前記ブレードを撮像した複数の画像の中から、前記画像比較手段による画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択するブレード画像選択手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記ブレード画像選択手段によって選択された一部の画像を記録する記録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ブレード画像選択手段によって選択された一部の画像を表示するブレード画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ブレードを撮像した複数の画像の中から前記テンプレート画像を選択するテンプレート画像選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記テンプレート画像選択手段によって選択された前記テンプレート画像を表示するテンプレート画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
ジェットエンジン内に周期的に配置されたブレードを撮像した複数の画像と、予め用意されたテンプレート画像とを比較する画像比較手段と、
前記ブレードを撮像した複数の画像の中から、前記画像比較手段による画像比較の結果に基づいて一部の画像を選択するブレード画像選択手段と、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−168774(P2009−168774A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10325(P2008−10325)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】