画像処理装置と画像処理装置の表示方法とプログラム
【課題】複数のアプリケーションの内の一部のアプリケーションの設定項目の内容が変更されたときに、その変更に伴って他のアプリケーションの設定項目の内容も変更された場合の変更内容を容易に確認することができるようにする。
【解決手段】コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。マルチアプリケーション画面のコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のカラー選択が「フルカラー」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
【解決手段】コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。マルチアプリケーション画面のコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のカラー選択が「フルカラー」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置,プリンタ,コピー機,それらの複合機の画像形成装置を含む画像処理装置と、その画像処理装置の表示方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザインタフェースを介してユーザから複数の設定値の入力を受け付け、それらの設定値に基づいて画像データに対する各種の処理を行う画像処理装置(例えば、特許文献1参照)があった。
このような画像処理装置では、ユーザが日頃よく使う操作を「定型業務」として登録しておく機能が提供されている。その定型業務では、マルチアプリケーションとして複数のアプリケーションを一括して実行するような設定も登録可能である。例えば、コピーアプリケーションと送信アプリケーションと蓄積アプリケーションの各動作を定型業務として1度の操作で一括して行うことができる。
【0003】
マルチアプリケーションでは、各アプリケーション毎に入力,加工,出力の各設定項目について細かく設定するための設定画面が用意されており、マルチアプリケーション画面にそれぞれのアプリケーションの設定画面への入り口が用意されている。それは、ユーザがアプリケーションを単体で利用する時と同じ感覚で利用できるようにするためである。
そして、マルチアプリケーションにまとめられた複数のアプリケーションでは、一部の設定項目を共有している場合があるので、あるアプリケーションの設定項目の内容が変更されると、その設定項目の影響を受ける他のアプリケーションの設定項目についても自動的に連動して変更するようにしている。
【特許文献1】特開2002−328787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の画像処理装置では、あるアプリケーションの設定項目の内容の変更によって、他のアプリケーションの設定項目の内容が連動して変更されても、ユーザが各アプリケーション毎の変更内容を容易に確認できないという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数のアプリケーションの内の一部のアプリケーションの設定項目の内容が変更されたときに、その変更に伴って他のアプリケーションの設定項目の内容も変更された場合の変更内容を容易に確認できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明による画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、それによって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備え、上記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手段と、上記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手段と、上記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手段と、その設定変更影響アプリケーション特定手段によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手段と、その設定項目差分判定手段によって判定された差分に基づいて上記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手段を設けたものである。
【0006】
この画像処理装置において、上記マルチアプリケーション画面に予め登録されているマルチアプリケーションの一覧を表示し、その一覧から選択されたマルチアプリケーションの上記フィードバック表示エリアを表示し、その表示されたフィードバック表示エリアから選択されたアプリケーションの上記アプリケーション設定画面を表示し、その表示されたアプリケーション設定画面によって入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された後、上記各アプリケーション設定画面から上記マルチアプリケーション画面に遷移したとき、上記フィードバック表示制御手段が表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するようにするとよい。
【0007】
この画像処理装置において、上記設定変更影響情報が、上記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報と、上記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容とを含むようにするとなおよい。
この画像処理装置において、上記入力設定項目又は出力設定項目の変更を有効にするか無効にするかを選択する選択手段を設けてもよい。
また、上記選択手段によって有効が選択された場合、上記マルチアプリケーション画面へ誘導する画面を表示する手段を設けてもよい。
さらに、上記フィードバック表示エリアに表示する上記入力設定項目又は上記出力設定項目について変更された項目を設定する手段を設けてもよい。
【0008】
また、上記フィードバック表示エリアに表示する項目を追加して表示する手段を設けてもよい。
さらに、上記フィードバック表示エリアは、上記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報を表示するエリアと、上記入力設定項目又は上記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容を表示するエリアとからなるようにするとよい。
この発明による画像処理装置の表示方法は、上記画像処理装置と同様の機能を実現する工程からなる方法である。
この発明によるプログラムは、コンピュータに、上記画像処理装置と同様の機能を実現させるための手順からなるものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、複数のアプリケーションの内の一部のアプリケーションの設定項目の内容が変更されたときに、その変更に伴って他のアプリケーションの設定項目の内容も変更された場合の変更内容を容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の実施例である画像形成装置のこの発明に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置は、ファクシミリ装置,プリンタ(印刷装置),コピー機(複写機),複合機を含む画像処理装置であり、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現される主制御部1を備えている。
この画像形成装置では、コピー機能と送信機能と蓄積機能の3つのアプリケーションを備え、それらを定型業務として1つのマルチアプリケーションで一括して行う場合について説明するが、上記3つの機能のアプリケーションのいずれか1つ又は2つを備えた場合、上記3つの機能のアプリケーション以外にさらに他のアプリケーションを備えた場合でも同様に実施することができる。
【0011】
主制御部1は、ユーザインタフェース部10と機能実現部20とを備えている。
ユーザインタフェース部10は、フィードバック表示制御部11,設定項目差分判定部12,設定変更影響アプリケーション特定部13,コピーアプリケーション設定部14,送信アプリケーション設定部15,蓄積アプリケーション設定部16を備えている。
フィードバック表示制御部11は、コピー機能と送信機能と蓄積機能の各アプリケーションの設定入力時、入力部22の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、コピー加工部23,送信加工部24,蓄積加工部25の加工動作と、コピー出力部26,送信出力部27,蓄積出力部28の出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示し、上記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力と加工と出力に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する。
【0012】
設定変更影響アプリケーション特定部13は、上記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションに設定入力された入力設定項目又は出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力設定項目又は出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する。
設定項目差分判定部12は、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションに設定入力された入力設定項目又は出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する。
さらに、フィードバック表示制御部11は、設定項目差分判定部12によって判定された差分に基づいて上記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示する。
【0013】
コピーアプリケーション設定部14は、コピーアプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,コピー加工部23,又はコピー出力部26に設定する。
送信アプリケーション設定部15は、送信アプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,送信加工部24,又は送信出力部27に設定する。
蓄積アプリケーション設定部16は、蓄積アプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,蓄積加工部26,又は蓄積出力部28に設定する。
【0014】
機能実現部20は、マルチアプリケーション実行部21,入力部22,コピー加工部23,送信加工部24,蓄積加工部25,コピー出力部26,送信出力部27,蓄積出力部28を備えている。
マルチアプリケーション実行部21は、コピー機能と送信機能と蓄積機能の各アプリケーションのうちの複数個を組み合わせたマルチアプリケーションを実行する。
入力部22は、図示を省略したスキャナ(画像読取装置)、ネットワークを介した外部装置によって画像データを入力する。スキャナによる画像入力の場合は、入力動作に影響する複数の入力設定項目のそれぞれについて設定された内容で入力する。
【0015】
コピー加工部23は、入力部22によって入力した画像データを、予めコピー加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいてコピー加工する。
送信加工部24は、入力部22によって入力した画像データを、予め送信加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて送信加工する。
蓄積加工部25は、入力部22によって入力した画像データを、予め蓄積加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて蓄積加工する。
【0016】
コピー出力部26は、コピー加工部23によって加工された画像データを、予めコピー出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したプリンタによってコピー印刷出力する。
送信出力部27は、送信加工部24によって加工された画像データを、予め送信出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したネットワーク通信部によるデータ通信、又はファクシミリ通信部によるファクシミリ通信によってデータ送信出力する。
蓄積出力部28は、蓄積加工部25によって加工された画像データを、予め蓄積出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したハードディスク装置(HDD),光ディスク装置を含む記憶装置、ネットワークを介した外部のサーバ装置へ蓄積出力する。
【0017】
図2は、図1に示した各部のフィードバック表示における作用関係を示す説明図であり、図3は、図1に示した各部のフィードバック表示におけるシーケンスを示す図である。
例えば、ユーザが、図示を省略した操作表示部のマルチアプリケーション画面からコピー設定を選択すると、図3のステップ(図中「S」で示す)1で、フィードバック表示制御部11は、マルチアプリケーション実行部21へコピー設定のコピーアプリケーション(図中「コピーアプリ」と略称する)が選択された信号を送る。そして、操作表示部の画面は、マルチアプリケーション画面からコピー設定画面に遷移(移行)する。
ステップ2で、フィードバック表示制御部11は、コピーアプリケーション設定部14へコピー設定画面表示を通知する信号を送る。
【0018】
ステップ3で、コピーアプリケーション設定部14は、入力部22へコピー設定画面によって入力されたコピー入力設定項目の内容の信号を送る。入力部22ではその設定内容に入力設定項目が設定される。
ステップ4で、コピーアプリケーション設定部14は、設定変更影響アプリケーション特定部13に上記コピー入力設定項目の内容で影響を受ける他のアプリケーションを特定させる設定変更影響判定指示を送る。設定変更影響アプリケーション特定部13は、その特定処理を行い、その処理結果を設定項目差分判定部12に送る。
【0019】
ステップ5で、コピーアプリケーション設定部14は、設定項目差分判定部12に設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションの入力設定項目又は出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定させる設定項目差分判定指示を送る。設定項目差分判定部12は、設定変更影響アプリケーション特定部13からの処理結果に基づいて上記差分の判定を行い、判定結果をフィードバック表示制御部11へ送る。
【0020】
ステップ6で、コピーアプリケーション設定部14は、フィードバック表示制御部11に設定完了通知を送る。
ステップ7で、フィードバック表示制御部11は、設定項目差分判定部12からの判定結果に基づいてマルチアプリケーション画面のフィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示を実行する。
上述のように、コピー加工,コピー出力,送信加工,送信出力,蓄積加工,蓄積出力についても上述と同様の処理を行って、フィードバック表示エリアの表示内容の切り換え表示を行う。
【0021】
図4は、マルチアプリケーション画面と各アプリケーション設定画面の主要な構成を示す説明図である。
マルチアプリケーション画面30は、コピー表示エリア31と、送信表示エリア32と、蓄積表示エリア33を表示可能である。
【0022】
コピー表示エリア31は、通常はコピー設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示するコピーフィードバック表示エリア34を有し、コピー設定画面を表示させるコピー設定のボタン35が表示される。
送信表示エリア32は、通常は送信設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示する送信フィードバック表示エリア36を有し、送信設定画面を表示させる送信設定のボタン37が表示される。
蓄積表示エリア33は、通常は蓄積設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示する蓄積フィードバック表示エリア38を有し、蓄積設定画面を表示させる蓄積設定のボタン39が表示される。
【0023】
コピーアプリケーション設定画面40は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア41と、コピー加工部23とコピー出力部26に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるコピー出力設定項目表示エリア42とを有する。
送信アプリケーション設定画面43は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア44と、送信加工部24と送信出力部27に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアである送信出力設定項目表示エリア45とを有する。
【0024】
蓄積アプリケーション設定画面46は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア47と、蓄積加工部25と蓄積出力部28に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアである蓄積出力設定項目表示エリア48とを有する。
上記スキャナ入力設定項目表示エリア41,44,47でそれぞれ設定される入力設定項目は、コピーアプリケーション,送信アプリケーション,蓄積アプリケーションの各実行時に共通して使用される。
【0025】
図5は、マルチアプリケーション画面の一例を示す図である。
例えば、マルチアプリケーションの一例として、グループ1メンバ送信という定型業務が登録されており、このグループ1メンバ送信ではコピーアプリケーション、送信アプリケーション、蓄積アプリケーションを一括して行うものであり、画面上でグループ1メンバ送信フォルダアイコン50を選択すると、コピー表示エリア31と、送信表示エリア32と、蓄積表示エリア33を含む吹き出し画面が表示される。
このコピー表示エリア31のコピー設定フィードバック表示エリア34と、送信表示エリア32の送信設定フィードバック表示エリア36と、蓄積表示エリア33の蓄積設定フィードバック表示エリア38には、それぞれ現在設定されている設定項目の内容の一部が初期表示内容として表示されている。
【0026】
そして、コピー表示エリア31のコピー設定のボタン35がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務におけるコピーアプリケーション設定画面が表示され、送信表示エリア32の送信設定のボタン37がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務における送信アプリケーション設定画面が表示され、蓄積表示エリア33の蓄積設定のボタン39がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務における蓄積アプリケーション設定画面が表示される。
【0027】
図6は、コピーアプリケーション設定画面の一例を示す図である。
このコピーアプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務におけるコピーアプリケーション設定画面としての表示例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア41と、コピー出力設定項目表示エリア42が含まれている。
図7は、送信アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
この送信アプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務における送信アプリケーション設定画面として表示されている例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア44と、送信出力設定項目表示エリア45が含まれている。
図8は、蓄積アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
この蓄積アプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務における蓄積アプリケーション設定画面として表示されている例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア47と、蓄積出力設定項目表示エリア48が含まれている。
【0028】
図9は、コピーアプリケーション設定画面と送信アプリケーション設定画面と蓄積アプリケーション設定画面の各入力設定項目と出力設定項目の一例を示す一覧表の図である。
入力設定項目には、原稿セット方向,原稿種類,最終原稿指定,(画像読み取り)済みスタンプを含む各項目があり、出力設定項目の加工については、集約,変倍,画質調整,ドロップアウトカラーを含む各項目があり、出力設定項目の出力については、カラー選択,ステープル,ソート,宛先を含む各項目がある。
【0029】
次に、この画像形成装置におけるフィードバック表示例について説明する。
図11は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の一例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、定型業務におけるコピー設定の内容を変更した場合、例えば、カラー選択の出力設定項目をモノクロからフルカラーに変更した場合、このカラー選択の出力設定項目は、他のアプリケーションにも同じものがあるが、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されないものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションは無く、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分も無い。
【0030】
そこで、図10に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のカラー選択が「フルカラー」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
また、連動して変更された設定項目の内容が上記エリア内に収まらない場合、表示されている設定項目に加え、他にも変更された設定項目があることを示すために、「+その他」のメッセージを表示するようにするとよい。
【0031】
上述のように、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33は、フィードバック表示の際、フィードバック表示であることを示す「変更差分」を表示するエリアと、連動して変更された設定項目の内容及び連動して変更された設定項目が無いことを知らせるメッセージを表示するエリアとから構成されるようにするとユーザに見やすい画面を提供でき、ユーザは各アプリケーションに対する設定内容の変更について反映されている設定内容を素早く理解することができる。
【0032】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図11は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー部数を15部に変更した場合、このコピー部数の出力設定項目は、他のアプリケーションに同じものが無く、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されないものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションは無く、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分も無い。
【0033】
そこで、図11に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のコピー部数が「15部」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
【0034】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図12は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、定型業務におけるコピー設定の複数の設定項目の内容を変更した場合、例えば、コピー設定の変倍率の値と集約(印刷)を設定するように変更した場合、この変倍率の変更は、送信アプリケーションの解像度に影響を与え、集約については、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションがあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分もある。
【0035】
そこで、図12に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目の変倍率が変更されたことと、集約印刷が設定されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピーにおける変倍によって連動して解像度が変更されたことと、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示する。
このように、元の定型業務からの変更差分を表示することにより、設定項目について追加/変更された内容を一覧で容易に確認することができる。
【0036】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図13は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー設定に集約(印刷)を追加設定するように変更した場合、この集約については、他のアプリケーションにもあり、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションがあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分もある。
【0037】
そこで、図13に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31には、設定項目の変更によって他のアプリケーションの設定に影響を及ぼす変更元であることを示す「影響元確認」を表示し、出力設定項目の集約印刷が設定されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示する。
【0038】
このようにして、ユーザにアプリケーション間で連動して設定項目の内容が変更されたときの影響元と影響先とを識別させ、またどのような内容に変更されたかを詳しく示すことができる。
【0039】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図14は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー設定の変倍率の値を変更した場合、この変倍については、他のアプリケーションに無いが、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものである。例えば、他のアプリケーションに「変倍」と同じ機能は存在しないが、「変倍」の設定に連動する送信設定の項目「解像度」が存在するので、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションはあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分がある。
【0040】
そこで、図14に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31には、設定項目の変更によって他のアプリケーションの設定に影響を及ぼす変更元であることを示す「影響元確認」を表示し、出力設定項目の変倍率の値が変更されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する解像度が変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、「影響先確認」を表示しするが、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けていないことを示す<なし>を表示する。
【0041】
図15は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
上述のコピー表示エリア31の表示内容について、図15に示すような内容にしてもよい。図15に示すコピー表示エリア31の表示内容では、コピー設定の変倍が変更されたことによって、その影響が送信アプリケーションの解像度に及んでいることを示す内容を表示する。
このような表示内容にすれば、ユーザは影響先のアプリケーションを素早く特定することができ、その変更された設定項目についても素早く知ることができる。
【0042】
次に、この画像形成装置における設定項目の内容の変更が他のアプリケーションの設定に影響を与える場合、その変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面について説明する。
図16乃至図18は、設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
例えば、コピーアプリケーション設定画面40において、他のアプリケーションに影響を与える設定項目の内容が変更された際、図16に示すように「他のアプリケーションの設定も変更になります。設定しますか?」のメッセージ表示と共に、設定項目の変更を有効にする「はい」ボタンと無効にする「いいえ」ボタンとを表示するダイアログ51を表示し、ユーザに設定項目の変更を有効にするか無効にするかの選択を促す。
【0043】
図16に示すダイアログ51の「はい」ボタンがタッチされると、設定項目の変更を有効にし、図17に示すように「他のアプリケーションの設定も変更になりました。マルチアプリケーション画面で確認して下さい。」のメッセージ表示と共に、マルチアプリケーション画面に遷移する「マルチ画面表示」ボタンと設定を継続させる「設定継続」ボタンとを表示するダイアログ52を表示し、ユーザをマルチアプリケーション画面表示に誘導する。
【0044】
そして、図17に示すダイアログ52の「マルチ画面表示」ボタンがタッチされると、図18に示すようなマルチアプリケーション画面を表示し、そのコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の表示内容を上述したフィードバック表示の内容に切り換えて表示する。
また、「設定継続」ボタンをタッチしたら設定処理を継続する。
このようにして、アプリケーション設定画面での設定変更操作中に、他のアプリケーションへの影響内容を容易に確認することができるので、設定項目の変更内容を取り消すことが容易にできる。
【0045】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図19及び図20は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
例えば、定型業務として、コピー,送信,蓄積の各アプリケーションが全て登録されている場合のマルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示は、図19に示すように、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33において、それぞれ定型業務として登録されているアプリケーションであることを示す「登録」を表示し、その設定項目の内容を表示するが、例えば、定型業務に蓄積アプリケーションが登録されていない場合、図20に示すように、蓄積表示エリア38の蓄積設定のボタン39のみを表示し、その他のエリア表示をしないようにすれば、ユーザは、この定型業務については蓄積アプリケーションが登録されていないことを容易に知ることができ、定型業務に登録されたアプリケーションの種類を一目で容易に把握することができる。
【0046】
図21は、定型業務として登録されたアプリケーションの登録情報に応じたフィードバック表示をする場合の処理を示すシーケンス図である。
ここで、登録表示情報管理部17と登録表示情報データベース(DB)部18は、ユーザインタフェース部10に新たに設けた機能部であり、登録表示情報管理部17は、登録表示情報DB部18に登録する登録表示情報の生成と、登録表示情報DB部18に登録されている登録表示情報の参照と更新と削除の操作を実行し、登録表示情報DB部18内の登録表示情報を管理する。
【0047】
また、登録表示情報DB部18は、登録表示情報を蓄積する記憶部である。この登録表示情報とは、マルチアプリケーション画面30に定型業務の各アプリケーションの表示エリアに表示する項目とその項目の表示順を含む情報であり、上記グループ1メンバ送信の定型業務の場合、コピーアプリケーション,送信アプリケーション,蓄積アプリケーションの3つのアプリケーションが登録されているので、コピー表示エリア,送信表示エリア,蓄積表示エリアに表示する項目とその項目の表示順を含む情報である。
【0048】
図21のステップ(図中「S」で示す)11で、マルチアプリケーション画面30によって定型業務が選択されると、ステップ12で、フィードバック表示制御部11は登録表示情報管理部17に登録表示情報取得を要求し、ステップ13で、登録表示情報管理部17は登録表示情報DB部18から上記選択された定型業務に対応する登録表示情報を検索する。
ステップ14で、登録表示情報DB部18で該当する登録表示情報の検索が完了すると、ステップ15で、登録表示情報管理部17は登録表示情報DB部18から検索された登録表示情報を読み出して取得し、ステップ16で、登録表示情報管理部17はフィードバック表示制御部11に登録表示情報取得完了を通知する。
【0049】
ステップ17で、フィードバック表示制御部11は、登録表示情報管理部17から登録表示情報を取得すると、ステップ18で、その登録表示情報に基づいて上記選択された定型業務に登録された各アプリケーションの表示エリアを表示する。
例えば、上記グループ1メンバ送信の定型業務の場合、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33を表示し、その各エリア内に登録表示情報として登録された項目を表示順に表示する。
【0050】
次に、この画像形成装置における登録表示する項目の設定とその表示順序の設定について説明する。
登録表示情報の設定は、定型業務としてアプリケーションを登録する時に、ユーザを設定確認画面に誘導して行わせる。
図22と図23は、登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
図22は、コピー表示エリア31に表示する項目を選択させるための画面であり、コピーに関する各種の入力設定項目として、読み取り設定の各項目、自動カラー選択,文字・印画紙写真などが表示されている。
【0051】
例えば、この設定画面中のフィードバック設定ボタン53をタッチすると、図23に示す表示内容に切り換わり、各入力設定項目の近傍に、フィードバック表示の際に表示エリアに表示する項目を選択するための表示選択ボタン54がそれぞれ表示される。
そして、例えば、文字・印画紙写真,等倍(100%),ソートの各項目の表示選択ボタン54をタッチして選択すると、その各項目についてフィードバック表示の際の表示エリア内の表示イメージ55を表示してユーザに確認させる。
上記表示エリア内の選択された項目の表示順序は、ユーザが選択した順序が表示順序となる。
【0052】
また、定型業務登録時、ユーザによる登録表示の指定がなかった場合は、予め設定された項目について同じく予め設定された表示順で表示する。また、定型業務の内容に変更があった場合は、登録時のものを継続して表示する。
このようにして、定型業務として登録されたマルチアプリケーションを選択した時に、指定された設定内容を表示することにより、定型業務での設定内容概要を容易に把握することができる。
【0053】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図24は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
例えば、コピー設定画面31において、コピーの項目設定を変更し、フィードバック表示で変更内容の差分を表示し、その後登録表示に切り換えた場合のフィードバック表示を示す。
例えば、コピー設定の部数の値を変更し、その後登録表示に切り替えた場合、図24に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
【0054】
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれ「設定確認」と表示し、変更された設定項目と上述した登録表示情報に登録されている設定項目の内でフィードバック表示エリアに表示可能な数の設定項目を表示する。
そのとき、変更された設定項目と登録表示情報に登録されている設定項目とでは、変更された設定項目の方を優先的に表示する。
したがって、変更された設定項目と登録表示情報に登録された設定項目の数の和が、フィードバック表示エリアに表示可能な数を超えるとき、変更された設定項目と登録表示情報に登録された設定項目においての表示順序優先度の高い、変更された設定項目が表示され、表示可能な数を超える登録表示情報の設定項目の一部は表示されない。
【0055】
このようにして、変更差分のみの表示から登録時に指定された設定項目の内容も表示することにより、定型業務の各アプリケーションについて、現在の設定内容の概要を把握することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
この発明による画像処理装置と画像処理装置の表示方法とプログラムは、ファクシミリ装置,プリンタ,コピー機,それらの複合機を含む画像形成装置と、パーソナルコンピュータを含む情報処理装置においても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施例である画像形成装置のこの発明に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す各部のフィードバック表示における作用関係を示す説明図である。
【図3】図1に示す各部のフィードバック表示におけるシーケンスを示す図である。
【図4】マルチアプリケーション画面と各アプリケーション設定画面の主要な構成を示す説明図である。
【0058】
【図5】マルチアプリケーション画面の一例を示す図である。
【図6】コピーアプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図7】送信アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図8】蓄積アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図9】コピーアプリケーション設定画面と送信アプリケーション設定画面と蓄積アプリケーション設定画面の各入力設定項目と出力設定項目の一例を示す一覧表の図である。
【0059】
【図10】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の一例を示す説明図である。
【図11】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図12】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図13】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【0060】
【図14】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図15】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図16】設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【図17】同じく設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【0061】
【図18】同じく設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【図19】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図20】同じくマルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図21】定型業務として登録されたアプリケーションの登録情報に応じたフィードバック表示をする場合の処理を示すシーケンス図である。
【0062】
【図22】登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
【図23】同じく登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
【図24】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0063】
1:主制御部 10:ユーザインタフェース部 11:フィードバック表示制御部 12:設定項目差分判定部 13:設定変更影響アプリケーション特定部 14:コピーアプリケーション設定部 15:送信アプリケーション設定部 16:蓄積アプリケーション設定部 17:登録表示情報管理部 18:登録表示情報DB部 20:機能実現部 21:マルチアプリケーション実行部 22:入力部 23:コピー加工部 24:送信加工部 25:蓄積加工部 26:コピー出力部 27:送信出力部 28:蓄積出力部 30:マルチアプリケーション画面 31:コピー表示エリア 32:送信表示エリア 33:蓄積表示エリア 34:コピーフィードバック表示エリア 35:コピー設定のボタン 36:送信フィードバック表示エリア 37:送信設定のボタン 38:蓄積フィードバック表示エリア 39:蓄積設定のボタン 40:コピーアプリケーション設定画面 41:スキャナ入力設定項目表示エリア 42:コピー出力設定項目表示エリア 43:送信アプリケーション設定画面 44:スキャナ入力設定項目表示エリア 45:送信出力設定項目表示エリア 46:蓄積アプリケーション設定画面 47:スキャナ入力設定項目表示エリア 48:蓄積出力設定項目表示エリア 50:グループ1メンバ送信フォルダアイコン 51,52:ダイアログ 53:フィードバック設定ボタン 54:表示選択ボタン 55:表示エリア内の表示イメージ
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置,プリンタ,コピー機,それらの複合機の画像形成装置を含む画像処理装置と、その画像処理装置の表示方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザインタフェースを介してユーザから複数の設定値の入力を受け付け、それらの設定値に基づいて画像データに対する各種の処理を行う画像処理装置(例えば、特許文献1参照)があった。
このような画像処理装置では、ユーザが日頃よく使う操作を「定型業務」として登録しておく機能が提供されている。その定型業務では、マルチアプリケーションとして複数のアプリケーションを一括して実行するような設定も登録可能である。例えば、コピーアプリケーションと送信アプリケーションと蓄積アプリケーションの各動作を定型業務として1度の操作で一括して行うことができる。
【0003】
マルチアプリケーションでは、各アプリケーション毎に入力,加工,出力の各設定項目について細かく設定するための設定画面が用意されており、マルチアプリケーション画面にそれぞれのアプリケーションの設定画面への入り口が用意されている。それは、ユーザがアプリケーションを単体で利用する時と同じ感覚で利用できるようにするためである。
そして、マルチアプリケーションにまとめられた複数のアプリケーションでは、一部の設定項目を共有している場合があるので、あるアプリケーションの設定項目の内容が変更されると、その設定項目の影響を受ける他のアプリケーションの設定項目についても自動的に連動して変更するようにしている。
【特許文献1】特開2002−328787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の画像処理装置では、あるアプリケーションの設定項目の内容の変更によって、他のアプリケーションの設定項目の内容が連動して変更されても、ユーザが各アプリケーション毎の変更内容を容易に確認できないという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数のアプリケーションの内の一部のアプリケーションの設定項目の内容が変更されたときに、その変更に伴って他のアプリケーションの設定項目の内容も変更された場合の変更内容を容易に確認できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明による画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、それによって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備え、上記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手段と、上記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手段と、上記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手段と、その設定変更影響アプリケーション特定手段によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手段と、その設定項目差分判定手段によって判定された差分に基づいて上記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手段を設けたものである。
【0006】
この画像処理装置において、上記マルチアプリケーション画面に予め登録されているマルチアプリケーションの一覧を表示し、その一覧から選択されたマルチアプリケーションの上記フィードバック表示エリアを表示し、その表示されたフィードバック表示エリアから選択されたアプリケーションの上記アプリケーション設定画面を表示し、その表示されたアプリケーション設定画面によって入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された後、上記各アプリケーション設定画面から上記マルチアプリケーション画面に遷移したとき、上記フィードバック表示制御手段が表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するようにするとよい。
【0007】
この画像処理装置において、上記設定変更影響情報が、上記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報と、上記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容とを含むようにするとなおよい。
この画像処理装置において、上記入力設定項目又は出力設定項目の変更を有効にするか無効にするかを選択する選択手段を設けてもよい。
また、上記選択手段によって有効が選択された場合、上記マルチアプリケーション画面へ誘導する画面を表示する手段を設けてもよい。
さらに、上記フィードバック表示エリアに表示する上記入力設定項目又は上記出力設定項目について変更された項目を設定する手段を設けてもよい。
【0008】
また、上記フィードバック表示エリアに表示する項目を追加して表示する手段を設けてもよい。
さらに、上記フィードバック表示エリアは、上記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報を表示するエリアと、上記入力設定項目又は上記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容を表示するエリアとからなるようにするとよい。
この発明による画像処理装置の表示方法は、上記画像処理装置と同様の機能を実現する工程からなる方法である。
この発明によるプログラムは、コンピュータに、上記画像処理装置と同様の機能を実現させるための手順からなるものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、複数のアプリケーションの内の一部のアプリケーションの設定項目の内容が変更されたときに、その変更に伴って他のアプリケーションの設定項目の内容も変更された場合の変更内容を容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の実施例である画像形成装置のこの発明に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置は、ファクシミリ装置,プリンタ(印刷装置),コピー機(複写機),複合機を含む画像処理装置であり、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現される主制御部1を備えている。
この画像形成装置では、コピー機能と送信機能と蓄積機能の3つのアプリケーションを備え、それらを定型業務として1つのマルチアプリケーションで一括して行う場合について説明するが、上記3つの機能のアプリケーションのいずれか1つ又は2つを備えた場合、上記3つの機能のアプリケーション以外にさらに他のアプリケーションを備えた場合でも同様に実施することができる。
【0011】
主制御部1は、ユーザインタフェース部10と機能実現部20とを備えている。
ユーザインタフェース部10は、フィードバック表示制御部11,設定項目差分判定部12,設定変更影響アプリケーション特定部13,コピーアプリケーション設定部14,送信アプリケーション設定部15,蓄積アプリケーション設定部16を備えている。
フィードバック表示制御部11は、コピー機能と送信機能と蓄積機能の各アプリケーションの設定入力時、入力部22の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、コピー加工部23,送信加工部24,蓄積加工部25の加工動作と、コピー出力部26,送信出力部27,蓄積出力部28の出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示し、上記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力と加工と出力に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する。
【0012】
設定変更影響アプリケーション特定部13は、上記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションに設定入力された入力設定項目又は出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力設定項目又は出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する。
設定項目差分判定部12は、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションに設定入力された入力設定項目又は出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する。
さらに、フィードバック表示制御部11は、設定項目差分判定部12によって判定された差分に基づいて上記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示する。
【0013】
コピーアプリケーション設定部14は、コピーアプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,コピー加工部23,又はコピー出力部26に設定する。
送信アプリケーション設定部15は、送信アプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,送信加工部24,又は送信出力部27に設定する。
蓄積アプリケーション設定部16は、蓄積アプリケーション設定画面において入力設定項目又は出力設定項目について設定又は変更された内容を入力部22,蓄積加工部26,又は蓄積出力部28に設定する。
【0014】
機能実現部20は、マルチアプリケーション実行部21,入力部22,コピー加工部23,送信加工部24,蓄積加工部25,コピー出力部26,送信出力部27,蓄積出力部28を備えている。
マルチアプリケーション実行部21は、コピー機能と送信機能と蓄積機能の各アプリケーションのうちの複数個を組み合わせたマルチアプリケーションを実行する。
入力部22は、図示を省略したスキャナ(画像読取装置)、ネットワークを介した外部装置によって画像データを入力する。スキャナによる画像入力の場合は、入力動作に影響する複数の入力設定項目のそれぞれについて設定された内容で入力する。
【0015】
コピー加工部23は、入力部22によって入力した画像データを、予めコピー加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいてコピー加工する。
送信加工部24は、入力部22によって入力した画像データを、予め送信加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて送信加工する。
蓄積加工部25は、入力部22によって入力した画像データを、予め蓄積加工動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて蓄積加工する。
【0016】
コピー出力部26は、コピー加工部23によって加工された画像データを、予めコピー出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したプリンタによってコピー印刷出力する。
送信出力部27は、送信加工部24によって加工された画像データを、予め送信出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したネットワーク通信部によるデータ通信、又はファクシミリ通信部によるファクシミリ通信によってデータ送信出力する。
蓄積出力部28は、蓄積加工部25によって加工された画像データを、予め蓄積出力動作に影響する出力設定項目の内容に基づいて、図示を省略したハードディスク装置(HDD),光ディスク装置を含む記憶装置、ネットワークを介した外部のサーバ装置へ蓄積出力する。
【0017】
図2は、図1に示した各部のフィードバック表示における作用関係を示す説明図であり、図3は、図1に示した各部のフィードバック表示におけるシーケンスを示す図である。
例えば、ユーザが、図示を省略した操作表示部のマルチアプリケーション画面からコピー設定を選択すると、図3のステップ(図中「S」で示す)1で、フィードバック表示制御部11は、マルチアプリケーション実行部21へコピー設定のコピーアプリケーション(図中「コピーアプリ」と略称する)が選択された信号を送る。そして、操作表示部の画面は、マルチアプリケーション画面からコピー設定画面に遷移(移行)する。
ステップ2で、フィードバック表示制御部11は、コピーアプリケーション設定部14へコピー設定画面表示を通知する信号を送る。
【0018】
ステップ3で、コピーアプリケーション設定部14は、入力部22へコピー設定画面によって入力されたコピー入力設定項目の内容の信号を送る。入力部22ではその設定内容に入力設定項目が設定される。
ステップ4で、コピーアプリケーション設定部14は、設定変更影響アプリケーション特定部13に上記コピー入力設定項目の内容で影響を受ける他のアプリケーションを特定させる設定変更影響判定指示を送る。設定変更影響アプリケーション特定部13は、その特定処理を行い、その処理結果を設定項目差分判定部12に送る。
【0019】
ステップ5で、コピーアプリケーション設定部14は、設定項目差分判定部12に設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションの入力設定項目又は出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定させる設定項目差分判定指示を送る。設定項目差分判定部12は、設定変更影響アプリケーション特定部13からの処理結果に基づいて上記差分の判定を行い、判定結果をフィードバック表示制御部11へ送る。
【0020】
ステップ6で、コピーアプリケーション設定部14は、フィードバック表示制御部11に設定完了通知を送る。
ステップ7で、フィードバック表示制御部11は、設定項目差分判定部12からの判定結果に基づいてマルチアプリケーション画面のフィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示を実行する。
上述のように、コピー加工,コピー出力,送信加工,送信出力,蓄積加工,蓄積出力についても上述と同様の処理を行って、フィードバック表示エリアの表示内容の切り換え表示を行う。
【0021】
図4は、マルチアプリケーション画面と各アプリケーション設定画面の主要な構成を示す説明図である。
マルチアプリケーション画面30は、コピー表示エリア31と、送信表示エリア32と、蓄積表示エリア33を表示可能である。
【0022】
コピー表示エリア31は、通常はコピー設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示するコピーフィードバック表示エリア34を有し、コピー設定画面を表示させるコピー設定のボタン35が表示される。
送信表示エリア32は、通常は送信設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示する送信フィードバック表示エリア36を有し、送信設定画面を表示させる送信設定のボタン37が表示される。
蓄積表示エリア33は、通常は蓄積設定項目の内容を表示し、設定項目の内容の変更の際に設定変更影響情報に切り換えて表示する蓄積フィードバック表示エリア38を有し、蓄積設定画面を表示させる蓄積設定のボタン39が表示される。
【0023】
コピーアプリケーション設定画面40は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア41と、コピー加工部23とコピー出力部26に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるコピー出力設定項目表示エリア42とを有する。
送信アプリケーション設定画面43は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア44と、送信加工部24と送信出力部27に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアである送信出力設定項目表示エリア45とを有する。
【0024】
蓄積アプリケーション設定画面46は、入力部22に対する入力設定項目の各内容を設定するためのエリアであるスキャナ入力設定項目表示エリア47と、蓄積加工部25と蓄積出力部28に対する出力設定項目の各内容を設定するためのエリアである蓄積出力設定項目表示エリア48とを有する。
上記スキャナ入力設定項目表示エリア41,44,47でそれぞれ設定される入力設定項目は、コピーアプリケーション,送信アプリケーション,蓄積アプリケーションの各実行時に共通して使用される。
【0025】
図5は、マルチアプリケーション画面の一例を示す図である。
例えば、マルチアプリケーションの一例として、グループ1メンバ送信という定型業務が登録されており、このグループ1メンバ送信ではコピーアプリケーション、送信アプリケーション、蓄積アプリケーションを一括して行うものであり、画面上でグループ1メンバ送信フォルダアイコン50を選択すると、コピー表示エリア31と、送信表示エリア32と、蓄積表示エリア33を含む吹き出し画面が表示される。
このコピー表示エリア31のコピー設定フィードバック表示エリア34と、送信表示エリア32の送信設定フィードバック表示エリア36と、蓄積表示エリア33の蓄積設定フィードバック表示エリア38には、それぞれ現在設定されている設定項目の内容の一部が初期表示内容として表示されている。
【0026】
そして、コピー表示エリア31のコピー設定のボタン35がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務におけるコピーアプリケーション設定画面が表示され、送信表示エリア32の送信設定のボタン37がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務における送信アプリケーション設定画面が表示され、蓄積表示エリア33の蓄積設定のボタン39がタッチされると、グループ1メンバ送信の定型業務における蓄積アプリケーション設定画面が表示される。
【0027】
図6は、コピーアプリケーション設定画面の一例を示す図である。
このコピーアプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務におけるコピーアプリケーション設定画面としての表示例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア41と、コピー出力設定項目表示エリア42が含まれている。
図7は、送信アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
この送信アプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務における送信アプリケーション設定画面として表示されている例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア44と、送信出力設定項目表示エリア45が含まれている。
図8は、蓄積アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
この蓄積アプリケーション設定画面は、上記グループ1メンバ送信の定型業務における蓄積アプリケーション設定画面として表示されている例であり、その設定画面中にはスキャナ入力設定項目表示エリア47と、蓄積出力設定項目表示エリア48が含まれている。
【0028】
図9は、コピーアプリケーション設定画面と送信アプリケーション設定画面と蓄積アプリケーション設定画面の各入力設定項目と出力設定項目の一例を示す一覧表の図である。
入力設定項目には、原稿セット方向,原稿種類,最終原稿指定,(画像読み取り)済みスタンプを含む各項目があり、出力設定項目の加工については、集約,変倍,画質調整,ドロップアウトカラーを含む各項目があり、出力設定項目の出力については、カラー選択,ステープル,ソート,宛先を含む各項目がある。
【0029】
次に、この画像形成装置におけるフィードバック表示例について説明する。
図11は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の一例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、定型業務におけるコピー設定の内容を変更した場合、例えば、カラー選択の出力設定項目をモノクロからフルカラーに変更した場合、このカラー選択の出力設定項目は、他のアプリケーションにも同じものがあるが、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されないものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションは無く、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分も無い。
【0030】
そこで、図10に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のカラー選択が「フルカラー」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
また、連動して変更された設定項目の内容が上記エリア内に収まらない場合、表示されている設定項目に加え、他にも変更された設定項目があることを示すために、「+その他」のメッセージを表示するようにするとよい。
【0031】
上述のように、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33は、フィードバック表示の際、フィードバック表示であることを示す「変更差分」を表示するエリアと、連動して変更された設定項目の内容及び連動して変更された設定項目が無いことを知らせるメッセージを表示するエリアとから構成されるようにするとユーザに見やすい画面を提供でき、ユーザは各アプリケーションに対する設定内容の変更について反映されている設定内容を素早く理解することができる。
【0032】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図11は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー部数を15部に変更した場合、このコピー部数の出力設定項目は、他のアプリケーションに同じものが無く、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されないものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションは無く、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分も無い。
【0033】
そこで、図11に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目のコピー部数が「15部」に変更されたことを表示し、送信表示エリア32と蓄積表示エリア33には、それぞれ連動して変更された設定項目が無いことを示す<なし>をそれぞれ表示する。
【0034】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図12は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、定型業務におけるコピー設定の複数の設定項目の内容を変更した場合、例えば、コピー設定の変倍率の値と集約(印刷)を設定するように変更した場合、この変倍率の変更は、送信アプリケーションの解像度に影響を与え、集約については、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションがあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分もある。
【0035】
そこで、図12に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれフィードバック表示であることを示す「変更差分」と表示し、コピー表示エリア31には、出力設定項目の変倍率が変更されたことと、集約印刷が設定されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピーにおける変倍によって連動して解像度が変更されたことと、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示する。
このように、元の定型業務からの変更差分を表示することにより、設定項目について追加/変更された内容を一覧で容易に確認することができる。
【0036】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図13は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー設定に集約(印刷)を追加設定するように変更した場合、この集約については、他のアプリケーションにもあり、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものであるから、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションがあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分もある。
【0037】
そこで、図13に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31には、設定項目の変更によって他のアプリケーションの設定に影響を及ぼす変更元であることを示す「影響元確認」を表示し、出力設定項目の集約印刷が設定されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する集約印刷を有効にする変更がされたことを示す内容を表示する。
【0038】
このようにして、ユーザにアプリケーション間で連動して設定項目の内容が変更されたときの影響元と影響先とを識別させ、またどのような内容に変更されたかを詳しく示すことができる。
【0039】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図14は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
図5に示したマルチアプリケーション画面において、コピー設定のボタン35がタッチされ、例えば、コピー設定の変倍率の値を変更した場合、この変倍については、他のアプリケーションに無いが、その変更は他のアプリケーションに連動して変更されるものである。例えば、他のアプリケーションに「変倍」と同じ機能は存在しないが、「変倍」の設定に連動する送信設定の項目「解像度」が存在するので、設定変更影響アプリケーション特定部13によって特定されたアプリケーションはあり、設定項目差分判定部12によって設定項目について変更前と変更後の内容の差分がある。
【0040】
そこで、図14に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
このコピー表示エリア31には、設定項目の変更によって他のアプリケーションの設定に影響を及ぼす変更元であることを示す「影響元確認」を表示し、出力設定項目の変倍率の値が変更されたことを示す内容を表示し、送信表示エリア32には、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けたことを示す「影響先確認」を表示し、コピーと連動する解像度が変更がされたことを示す内容を表示し、蓄積表示エリア33には、「影響先確認」を表示しするが、コピー設定の変更によって設定項目の内容が影響を受けていないことを示す<なし>を表示する。
【0041】
図15は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
上述のコピー表示エリア31の表示内容について、図15に示すような内容にしてもよい。図15に示すコピー表示エリア31の表示内容では、コピー設定の変倍が変更されたことによって、その影響が送信アプリケーションの解像度に及んでいることを示す内容を表示する。
このような表示内容にすれば、ユーザは影響先のアプリケーションを素早く特定することができ、その変更された設定項目についても素早く知ることができる。
【0042】
次に、この画像形成装置における設定項目の内容の変更が他のアプリケーションの設定に影響を与える場合、その変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面について説明する。
図16乃至図18は、設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
例えば、コピーアプリケーション設定画面40において、他のアプリケーションに影響を与える設定項目の内容が変更された際、図16に示すように「他のアプリケーションの設定も変更になります。設定しますか?」のメッセージ表示と共に、設定項目の変更を有効にする「はい」ボタンと無効にする「いいえ」ボタンとを表示するダイアログ51を表示し、ユーザに設定項目の変更を有効にするか無効にするかの選択を促す。
【0043】
図16に示すダイアログ51の「はい」ボタンがタッチされると、設定項目の変更を有効にし、図17に示すように「他のアプリケーションの設定も変更になりました。マルチアプリケーション画面で確認して下さい。」のメッセージ表示と共に、マルチアプリケーション画面に遷移する「マルチ画面表示」ボタンと設定を継続させる「設定継続」ボタンとを表示するダイアログ52を表示し、ユーザをマルチアプリケーション画面表示に誘導する。
【0044】
そして、図17に示すダイアログ52の「マルチ画面表示」ボタンがタッチされると、図18に示すようなマルチアプリケーション画面を表示し、そのコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の表示内容を上述したフィードバック表示の内容に切り換えて表示する。
また、「設定継続」ボタンをタッチしたら設定処理を継続する。
このようにして、アプリケーション設定画面での設定変更操作中に、他のアプリケーションへの影響内容を容易に確認することができるので、設定項目の変更内容を取り消すことが容易にできる。
【0045】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図19及び図20は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
例えば、定型業務として、コピー,送信,蓄積の各アプリケーションが全て登録されている場合のマルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示は、図19に示すように、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33において、それぞれ定型業務として登録されているアプリケーションであることを示す「登録」を表示し、その設定項目の内容を表示するが、例えば、定型業務に蓄積アプリケーションが登録されていない場合、図20に示すように、蓄積表示エリア38の蓄積設定のボタン39のみを表示し、その他のエリア表示をしないようにすれば、ユーザは、この定型業務については蓄積アプリケーションが登録されていないことを容易に知ることができ、定型業務に登録されたアプリケーションの種類を一目で容易に把握することができる。
【0046】
図21は、定型業務として登録されたアプリケーションの登録情報に応じたフィードバック表示をする場合の処理を示すシーケンス図である。
ここで、登録表示情報管理部17と登録表示情報データベース(DB)部18は、ユーザインタフェース部10に新たに設けた機能部であり、登録表示情報管理部17は、登録表示情報DB部18に登録する登録表示情報の生成と、登録表示情報DB部18に登録されている登録表示情報の参照と更新と削除の操作を実行し、登録表示情報DB部18内の登録表示情報を管理する。
【0047】
また、登録表示情報DB部18は、登録表示情報を蓄積する記憶部である。この登録表示情報とは、マルチアプリケーション画面30に定型業務の各アプリケーションの表示エリアに表示する項目とその項目の表示順を含む情報であり、上記グループ1メンバ送信の定型業務の場合、コピーアプリケーション,送信アプリケーション,蓄積アプリケーションの3つのアプリケーションが登録されているので、コピー表示エリア,送信表示エリア,蓄積表示エリアに表示する項目とその項目の表示順を含む情報である。
【0048】
図21のステップ(図中「S」で示す)11で、マルチアプリケーション画面30によって定型業務が選択されると、ステップ12で、フィードバック表示制御部11は登録表示情報管理部17に登録表示情報取得を要求し、ステップ13で、登録表示情報管理部17は登録表示情報DB部18から上記選択された定型業務に対応する登録表示情報を検索する。
ステップ14で、登録表示情報DB部18で該当する登録表示情報の検索が完了すると、ステップ15で、登録表示情報管理部17は登録表示情報DB部18から検索された登録表示情報を読み出して取得し、ステップ16で、登録表示情報管理部17はフィードバック表示制御部11に登録表示情報取得完了を通知する。
【0049】
ステップ17で、フィードバック表示制御部11は、登録表示情報管理部17から登録表示情報を取得すると、ステップ18で、その登録表示情報に基づいて上記選択された定型業務に登録された各アプリケーションの表示エリアを表示する。
例えば、上記グループ1メンバ送信の定型業務の場合、コピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33を表示し、その各エリア内に登録表示情報として登録された項目を表示順に表示する。
【0050】
次に、この画像形成装置における登録表示する項目の設定とその表示順序の設定について説明する。
登録表示情報の設定は、定型業務としてアプリケーションを登録する時に、ユーザを設定確認画面に誘導して行わせる。
図22と図23は、登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
図22は、コピー表示エリア31に表示する項目を選択させるための画面であり、コピーに関する各種の入力設定項目として、読み取り設定の各項目、自動カラー選択,文字・印画紙写真などが表示されている。
【0051】
例えば、この設定画面中のフィードバック設定ボタン53をタッチすると、図23に示す表示内容に切り換わり、各入力設定項目の近傍に、フィードバック表示の際に表示エリアに表示する項目を選択するための表示選択ボタン54がそれぞれ表示される。
そして、例えば、文字・印画紙写真,等倍(100%),ソートの各項目の表示選択ボタン54をタッチして選択すると、その各項目についてフィードバック表示の際の表示エリア内の表示イメージ55を表示してユーザに確認させる。
上記表示エリア内の選択された項目の表示順序は、ユーザが選択した順序が表示順序となる。
【0052】
また、定型業務登録時、ユーザによる登録表示の指定がなかった場合は、予め設定された項目について同じく予め設定された表示順で表示する。また、定型業務の内容に変更があった場合は、登録時のものを継続して表示する。
このようにして、定型業務として登録されたマルチアプリケーションを選択した時に、指定された設定内容を表示することにより、定型業務での設定内容概要を容易に把握することができる。
【0053】
次に、この画像形成装置における他のフィードバック表示例について説明する。
図24は、マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
例えば、コピー設定画面31において、コピーの項目設定を変更し、フィードバック表示で変更内容の差分を表示し、その後登録表示に切り換えた場合のフィードバック表示を示す。
例えば、コピー設定の部数の値を変更し、その後登録表示に切り替えた場合、図24に示すようなコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33の各表示内容に切り換える。
【0054】
このコピー表示エリア31,送信表示エリア32,蓄積表示エリア33には、それぞれ「設定確認」と表示し、変更された設定項目と上述した登録表示情報に登録されている設定項目の内でフィードバック表示エリアに表示可能な数の設定項目を表示する。
そのとき、変更された設定項目と登録表示情報に登録されている設定項目とでは、変更された設定項目の方を優先的に表示する。
したがって、変更された設定項目と登録表示情報に登録された設定項目の数の和が、フィードバック表示エリアに表示可能な数を超えるとき、変更された設定項目と登録表示情報に登録された設定項目においての表示順序優先度の高い、変更された設定項目が表示され、表示可能な数を超える登録表示情報の設定項目の一部は表示されない。
【0055】
このようにして、変更差分のみの表示から登録時に指定された設定項目の内容も表示することにより、定型業務の各アプリケーションについて、現在の設定内容の概要を把握することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
この発明による画像処理装置と画像処理装置の表示方法とプログラムは、ファクシミリ装置,プリンタ,コピー機,それらの複合機を含む画像形成装置と、パーソナルコンピュータを含む情報処理装置においても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施例である画像形成装置のこの発明に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す各部のフィードバック表示における作用関係を示す説明図である。
【図3】図1に示す各部のフィードバック表示におけるシーケンスを示す図である。
【図4】マルチアプリケーション画面と各アプリケーション設定画面の主要な構成を示す説明図である。
【0058】
【図5】マルチアプリケーション画面の一例を示す図である。
【図6】コピーアプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図7】送信アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図8】蓄積アプリケーション設定画面の一例を示す図である。
【図9】コピーアプリケーション設定画面と送信アプリケーション設定画面と蓄積アプリケーション設定画面の各入力設定項目と出力設定項目の一例を示す一覧表の図である。
【0059】
【図10】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の一例を示す説明図である。
【図11】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図12】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図13】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【0060】
【図14】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図15】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図16】設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【図17】同じく設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【0061】
【図18】同じく設定項目の変更を有効にするか無効にするかをユーザに選択させるときの表示画面の一例を示す図である。
【図19】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図20】同じくマルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【図21】定型業務として登録されたアプリケーションの登録情報に応じたフィードバック表示をする場合の処理を示すシーケンス図である。
【0062】
【図22】登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
【図23】同じく登録表示情報の設定画面の一例を示す図である。
【図24】マルチアプリケーション画面におけるフィードバック表示の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0063】
1:主制御部 10:ユーザインタフェース部 11:フィードバック表示制御部 12:設定項目差分判定部 13:設定変更影響アプリケーション特定部 14:コピーアプリケーション設定部 15:送信アプリケーション設定部 16:蓄積アプリケーション設定部 17:登録表示情報管理部 18:登録表示情報DB部 20:機能実現部 21:マルチアプリケーション実行部 22:入力部 23:コピー加工部 24:送信加工部 25:蓄積加工部 26:コピー出力部 27:送信出力部 28:蓄積出力部 30:マルチアプリケーション画面 31:コピー表示エリア 32:送信表示エリア 33:蓄積表示エリア 34:コピーフィードバック表示エリア 35:コピー設定のボタン 36:送信フィードバック表示エリア 37:送信設定のボタン 38:蓄積フィードバック表示エリア 39:蓄積設定のボタン 40:コピーアプリケーション設定画面 41:スキャナ入力設定項目表示エリア 42:コピー出力設定項目表示エリア 43:送信アプリケーション設定画面 44:スキャナ入力設定項目表示エリア 45:送信出力設定項目表示エリア 46:蓄積アプリケーション設定画面 47:スキャナ入力設定項目表示エリア 48:蓄積出力設定項目表示エリア 50:グループ1メンバ送信フォルダアイコン 51,52:ダイアログ 53:フィードバック設定ボタン 54:表示選択ボタン 55:表示エリア内の表示イメージ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを入力する入力手段と、該入力手段によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備えた画像処理装置において、
前記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手段と、
前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手段と、
前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手段と、
該設定変更影響アプリケーション特定手段によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手段と、
該設定項目差分判定手段によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記マルチアプリケーション画面に予め登録されているマルチアプリケーションの一覧を表示し、その一覧から選択されたマルチアプリケーションの前記フィードバック表示エリアを表示し、その表示されたフィードバック表示エリアから選択されたアプリケーションの前記アプリケーション設定画面を表示し、その表示されたアプリケーション設定画面によって入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された後、前記各アプリケーション設定画面から前記マルチアプリケーション画面に遷移したとき、前記フィードバック表示制御手段が表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記設定変更影響情報は、前記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報と、前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記入力設定項目又は出力設定項目の変更を有効にするか無効にするかを選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記選択手段によって有効が選択された場合、前記マルチアプリケーション画面へ誘導する画面を表示する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記フィードバック表示エリアに表示する前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目を設定する手段を設けたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記フィードバック表示エリアに表示する項目を追加して表示する手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記フィードバック表示エリアは、前記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報を表示するエリアと、前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容を表示するエリアとからなることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データを入力する入力手段と、該入力手段によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備えた画像処理装置の表示方法であって、
前記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する工程と、
前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する工程と、
前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定工程と、
該設定変更影響アプリケーション特定工程によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定工程と、
該設定項目差分判定工程によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御工程とからなることを特徴とする画像処理装置の表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、画像データを入力する入力手順と、該入力手順によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手順とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手順と、前記各アプリケーションの設定入力時、入力手順の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手順の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手順と、前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手順と加工出力手順に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手順と、前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手順と、該設定変更影響アプリケーション特定手順によって特定されたアプリケーションの入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手順と、該設定項目差分判定手順によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項1】
画像データを入力する入力手段と、該入力手段によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備えた画像処理装置において、
前記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手段と、
前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手段と、
前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手段と、
該設定変更影響アプリケーション特定手段によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手段と、
該設定項目差分判定手段によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記マルチアプリケーション画面に予め登録されているマルチアプリケーションの一覧を表示し、その一覧から選択されたマルチアプリケーションの前記フィードバック表示エリアを表示し、その表示されたフィードバック表示エリアから選択されたアプリケーションの前記アプリケーション設定画面を表示し、その表示されたアプリケーション設定画面によって入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された後、前記各アプリケーション設定画面から前記マルチアプリケーション画面に遷移したとき、前記フィードバック表示制御手段が表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記設定変更影響情報は、前記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報と、前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記入力設定項目又は出力設定項目の変更を有効にするか無効にするかを選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記選択手段によって有効が選択された場合、前記マルチアプリケーション画面へ誘導する画面を表示する手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記フィードバック表示エリアに表示する前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目を設定する手段を設けたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記フィードバック表示エリアに表示する項目を追加して表示する手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記フィードバック表示エリアは、前記いずれかのアプリケーションに対する設定変更が他のアプリケーションへも影響することを示す情報を表示するエリアと、前記入力設定項目又は前記出力設定項目について変更された項目の変更後の内容を表示するエリアとからなることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データを入力する入力手段と、該入力手段によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手段とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手段を備えた画像処理装置の表示方法であって、
前記各アプリケーションの設定入力時、入力手段の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手段の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する工程と、
前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手段と加工出力手段に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する工程と、
前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定工程と、
該設定変更影響アプリケーション特定工程によって特定されたアプリケーションの入力手段に設定入力された入力設定項目又は加工出力手段に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定工程と、
該設定項目差分判定工程によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御工程とからなることを特徴とする画像処理装置の表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、画像データを入力する入力手順と、該入力手順によって入力された画像データを加工し、その加工された画像データを出力する加工出力手順とからなるアプリケーションを複数個組み合わせたマルチアプリケーションを実行するマルチアプリケーション実行手順と、前記各アプリケーションの設定入力時、入力手順の入力動作に影響する入力設定項目を入力する入力設定項目表示エリアと、加工出力手順の加工動作と出力動作に影響する出力設定項目を入力する出力設定項目表示エリアとからなるアプリケーション設定画面をそれぞれ表示する手順と、前記マルチアプリケーションの各アプリケーションの入力手順と加工出力手順に対して設定入力された入力設定項目と出力設定項目の内容を含む情報を示すフィードバック表示エリアを有するマルチアプリケーション画面を表示する手順と、前記各アプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目の内容が変更された場合、その変更に伴って入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目の内容が変更された他のアプリケーションを特定する設定変更影響アプリケーション特定手順と、該設定変更影響アプリケーション特定手順によって特定されたアプリケーションの入力手順に設定入力された入力設定項目又は加工出力手順に設定入力された出力設定項目について変更前と変更後の内容の差分を判定する設定項目差分判定手順と、該設定項目差分判定手順によって判定された差分に基づいて前記フィードバック表示エリアの表示内容を設定変更影響情報に切り換えて表示するフィードバック表示制御手順とを実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
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【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2009−225261(P2009−225261A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69334(P2008−69334)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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