画像処理装置及びプログラム
【課題】画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる画像処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】CPU16は、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数に応じて、画面の表示要求を出力した外部装置へのポーリング間隔を調整する(即ち短縮する)。よって、画像処理装置1の情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れが抑制される。
【解決手段】CPU16は、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数に応じて、画面の表示要求を出力した外部装置へのポーリング間隔を調整する(即ち短縮する)。よって、画像処理装置1の情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れが抑制される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネットワークに接続された画像処理装置に対して印刷を要求するコンピュータが、印刷の実行状態や画像処理装置の状態を認識する技術が知られている。また、従来より、画像処理装置の状態(例えば、異常状態やプリント中の状態)を取得し、画像処理装置へのポーリング間隔を変更する情報処理装置が知られている。
【0003】
例えば、プリンタに対してポーリング監視および印刷データ、制御コマンドの送信制御を行う通信制御部と、印刷データおよび制御コマンドの生成等を行う印刷制御部と、ポーリング監視におけるステータス要求コマンドの送信に応答してプリンタから送信されてくるステータス情報の内容を解析するコマンド解析部と、通信制御手段によるポーリング監視の結果に基づいてプリンタにステータス要求コマンドを送信する間隔を変更するタイマ制御部、タイマ実行部とを備えるホストコンピュータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−297336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる画像処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の画像処理装置は、外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段と、前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段と、前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段と、前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段とを備え、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0007】
請求項2の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報を含み、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0008】
請求項3の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、 前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面と関連する関連画面を示す関連画面情報を含み、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0009】
請求項4の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項5の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0011】
請求項6の画像処理装置は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0012】
請求項7の画像処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記送信手段は、他の外部装置が同一画面にアクセス中であることを示す情報及びポーリング間隔の変更の注意を促す情報の少なくとも1つを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする。
【0013】
請求項8の画像処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報の変更があったことを示す変更情報を含み、前記表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面を表示している外部装置が前記設定情報を変更した場合に、前記変更情報はオンに設定され、前記表示要求を出力した外部装置の変更情報がオンである場合に、前記送信手段は、前記設定情報の変更を示すメッセージを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする。
【0014】
請求項9のプログラムは、コンピュータを、外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段、前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段、前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段、前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段、及び前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段として機能させ、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、表示要求を出力した外部装置の画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示している他の外部装置がある場合に、ポーリング間隔を短縮することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面又はその外部装置の画面と関連する関連画面を表示している他の外部装置がある場合に、ポーリング間隔を短縮することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、同一画面を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、同一の設定情報を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、同一画面又は関連画面を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0021】
請求項7の発明によれば、画像処理装置の情報に変更の可能性があることを外部装置のユーザに通知することができる。
【0022】
請求項8の発明によれば、画像処理装置の情報に変更があることを外部装置のユーザに通知することができる。
【0023】
請求項9の発明によれば、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施の形態に係る画像処理装置及び外部装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、HDD19に格納される第1データベース19Aの一例を示す図である。(B)は、HDD19に格納される第2データベース19Bの一例を示す図である。(C)は、HDD19に格納される第3データベース19Cの一例を示す図である。
【図3】(A)は、第1データベース19Aに登録されている宛先表画面の一例を示す図である。(B)は、第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面の一例を示す図である。
【図4】(A)は、第1データベース19Aに登録されている本体構成画面の一例を示す図である。(B)は、第1データベース19Aに登録されているジョブ状態確認画面の一例を示す図である。
【図5】第1データベース19Aに登録されているジョブ起動画面の一例を示す図である。
【図6】(A)は、画像処理装置1のCPU16が実行する処理を示すフローチャートである。(B)は、図6(A)の処理の第1変形例を示すフローチャートである。
【図7】他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージを含む更新用の画面データの一例を示す図である。
【図8】図6(A)の処理の第2変形例を示すフローチャートである。
【図9】図6(A)の処理の第3変形例を示すフローチャートである。
【図10】図6(A)の処理の第4変形例を示すフローチャートである。
【図11】設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る画像処理装置及び外部装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【0027】
図1において、画像処理装置1は、例えば、プリンタ、コピー機又は複合機である。画像処理装置1は、通信制御部11、入力操作部12、画像読取部13、画像処理部14、画像出力部15、CPU(Central Processing Unit)16、不揮発性メモリ(NVM;Non-Volatile Memory)17、RAM(Random Access Memory)18及びハードディスクドライブ(HDD)19を備えている。CPU16は、取得手段、更新手段、決定手段及び送信手段として機能する。HDD19は記憶手段として機能する。通信制御部11は、入力操作部12、画像読取部13、画像処理部14、画像出力部15、CPU16、不揮発性メモリ17、RAM18及びハードディスクドライブ(HDD)19にバス10を介して接続されている。通信制御部11はクライアントPC2A又は2Bとの通信を制御する。入力操作部12は、タッチパネル付きの液晶表示部で構成され、画像処理装置1の各種の状態を表示したり、機能の選択を行う。画像読取部13は、スキャナで構成され、画像を読み取る。画像処理部14は、印刷される画像に各種の画像処理を行う。画像出力部15は、画像を用紙に出力する。CPU16は、画像処理装置1の各構成要素の制御を行う。不揮発性メモリ17は、画像処理装置1の制御用プログラム及び画像処理装置1の各種の設定情報を格納する。また、RAM18は、ワーキングメモリとして機能する。HDD19は、第1データベース19A、第2データベース19B、第3データベース19C及び各種のデータを保存する。第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cは外部装置画面情報として機能する。
【0028】
外部装置としてのクライアントPC2A及び2Bの各々は、装置全体を制御する制御部20と、ブラウザを表示する表示部21と、クライアントPC2A又は2Bへの操作指示を入力する入力操作部22と、画像処理装置1との通信を制御する通信制御部23とを備えている。尚、表示部21は、クライアントPC2A及び2Bの外部に設けられて、制御部20に接続されていてもよい。表示部21に表示されるブラウザは、画像処理装置1の設定情報や画像処理装置1の状態などを表示する。クライアントPC2A及び2Bは、ネットワーク3を介して画像処理装置1に接続されている。また、図1のシステムに含まれるクライアントPCは、複数あればよく、2台に限定されない。
【0029】
図2(A)は、HDD19に格納される第1データベース19Aの一例を示す図である。図2(A)において、「host name/IP」の項目は、画像処理装置1にアクセスしているクライアントPCのホスト名又はIPアドレスを示す。「表示中の画面」の項目は、画像処理装置1にアクセスしているクライアントPCで表示されている画面の種類を示す。「設定情報」の項目は、画面の内容に含まれる設定情報を示す。「変更フラグ」の項目は、設定情報の変更があったことを「オン」として示し、又は設定情報の変更がないことを「オフ」として示す。
【0030】
第1データベース19Aの「host name/IP」、「表示中の画面」、「設定情報」及び「変更フラグ」の項目は互いに関連付けされている。また、「host name/IP」、「表示中の画面」、「設定情報」及び「変更フラグ」の情報(即ち、第1データベース19Aの各行の情報)は、処理がタイムアウトになるまで又はクライアントPCからログアウト要求を受信するまで保持される。CPU16は、クライアントPC2A又は2Bから画面の表示要求を取得する度に、当該表示要求に含まれる要求画面の情報に基づいて、当該表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報を更新する。また、CPU16は、表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていない場合には、当該表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を第1データベース19Aに書き込む。
【0031】
ここで、第1データベース19Aに登録されている宛先表画面の一例を図3(A)に示す。宛先表画面には、宛先の一覧として、短縮番号、宛先名、宛先種別、及び番号/アドレスなどが含まれている。この短縮番号、宛先名、宛先種別、及び番号/アドレスなどの情報が、第1データベース19Aに登録されている短縮情報である。
【0032】
第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面の一例を図3(B)に示す。メモリ設定画面は、データをスプールするか否かの設定(データのスプール先も含む設定)や各プロトコルに割り当てられるバッファのサイズの設定を含む。これらの設定情報が、第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面に対応するマシンメモリ情報である。
【0033】
第1データベース19Aに登録されている本体構成画面の一例を図4(A)に示す。本体構成画面は、RAMサイズの情報及び各プロトコルに割り当てられるバッファのサイズの情報を含む。これら情報が、第1データベース19Aに登録されている本体構成定画面に対応するマシンメモリ情報である。
【0034】
第1データベース19Aに登録されているジョブ状態確認画面の一例を図4(B)に示す。ジョブ状態確認画面には、ジョブ一覧として、ジョブ名、ジョブの所有者、ジョブの状態、ジョブの種別及び部数などの情報が含まれている。このジョブ名、ジョブの所有者、ジョブの状態、ジョブの種別及び部数などの情報が、第1データベース19Aに登録されているジョブ情報である。
【0035】
第1データベース19Aに登録されているジョブ起動画面の一例を図5に示す。ジョブ起動画面は、プリント対象のファイルを指定する情報、プリント部数、ソートの設定、両面の設定及びホチキスの設定などの情報を含む。これらの情報が第1データベース19Aに登録されているプリントパラメータである。
【0036】
図2(B)は、HDD19に格納される第2データベース19Bの一例を示す図である。
【0037】
第2データベース19Bは、クライアントPCで表示される画面とその画面に含まれる設定情報との関係を示す。第2データベース19Bは、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、使用される。具体的には、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、CPU16は、クライアントPCから取得した画面要求に対応する画面の情報及び設定情報を第2データベース19Bから読み出し、取得したホストネーム又はIPアドレス、及び読み出した画面の情報及び設定情報を第1データベース19Aに登録する。
【0038】
尚、第2データベース19Bに登録されているトレイ情報は、画像処理装置1が有する複数のトレイの優先順位を示す。第2データベース19Bに登録されているセキュリティ設定情報は、ユーザIDの表記の設定や認証失敗の記録の設定などを含む。
【0039】
図2(C)は、HDD19に格納される第3データベース19Cの一例を示す図である。
【0040】
第3データベース19Cは、クライアントPCで表示される画面とその画面に関連する関連画面との関係を示す。第3データベース19Cは、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、使用される。具体的には、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、CPU16は、クライアントPCから取得した画面要求に対応する画面の情報及びクライアントPCから取得した画面要求に対応する画面に関連する関連画面の情報を第3データベース19Cから読み出し、読み出した画面の情報及び読み出した関連画面の情報と同じ画面を表示するクライアントPCの個数を第1データベース19Aから算出する。
【0041】
尚、本実施の形態では、第1データベース19A、第2データベース19B、第3データベース19Cとそれぞれ分けられているが、第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cは、1つのデータベースで構成されていてもよい。この場合、第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cに含まれているそれぞれ情報の関連性は維持される。
【0042】
図6(A)は、画像処理装置1のCPU16が実行する処理を示すフローチャートである。図6(B)は、図6(A)の処理の第1変形例を示すフローチャートである。
【0043】
図6(A)では、CPU16は、例えばクライアントPC2Aから画面の表示要求を受信すると(ステップS1)、クライアントPC2Aのホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を画面の表示要求から取得する(ステップS2)。
【0044】
CPU16は、クライアントPC2Aが要求画面にアクセスしているか否かをチェックする。具体的には、CPU16は、取得したクライアントPC2Aのホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されているか否かを判別する(ステップS3)。
【0045】
ステップS3でNOの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を第1データベース19Aに書き込む(ステップS4)。具体的には、取得したホストネーム又はIPアドレスは、第1データベース19Aの「host name/IP」の項目に書き込まれ、要求画面の情報は、第1データベース19Aの「表示中の画面」の項目に書き込まれる。手順は、後述するステップS7に進む。
【0046】
ステップS3でYESの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報並びに第1データベース19Aに基づいて、要求画面がクライアントPC2Aで表示中の画面と同一であるか否かを判別する(ステップS5)。ここでは、CPU16は取得した要求画面の情報を、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報と比較している。要求画面の情報が「表示中の画面」の情報と一致する場合は、要求画面はクライアントPC2Aで表示中の画面と同一である。
【0047】
ステップS5でNOの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報を、取得した要求画面の情報に変更する(ステップS6)。手順は、後述するステップS7に進む。
【0048】
次に、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて第1データベース19Aを参照する(ステップS7)。CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「表示中の画面」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS8)。ステップS8でNOの場合、CPU16は、取得した要求画面の情報と同一の画面の情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面と同一の画面を表示しているか否かを判別する(ステップS9)。ステップS9でNOの場合には、手順はステップS8に戻る。ステップS9でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS8〜S10のループ処理は、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0049】
ステップS8でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報をhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数+要求画面を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCが2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、不揮発性メモリ17に格納されている。また、この基準値は、1分に限定されない。
【0050】
その後、CPU16は、更新用の画面データを、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応するクライアントPC2Aに送信する(ステップS12)。
【0051】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図6(A)の全体の処理が繰り返される。
【0052】
尚、ステップS11では、CPU16は、更新用の画面データに決定したポーリング間隔を埋め込む。これに代えて、カウンタ16Aが1以上である場合、CPU16は、決定したポーリング間隔に加えて、他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ及びポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージの少なくとも1つを更新用の画面データに埋め込んでもよい(図6(B)のステップS11A)。他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージを含む更新用の画面データの一例を図7に示す。これにより、画像処理装置1の設定情報に変更の可能性があることが外部装置のユーザに通知される。
【0053】
図6(A)の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面と同一の画面を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面と同一の画面を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0054】
図8は、図6(A)の処理の第2変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第2変形例では、CPU16は、第2データベース19Bを使って、第1データベース19Aの「設定情報」の項目を更新し、要求画面に含まれる設定情報を表示しているクライアントPC及び当該設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数によってポーリング間隔を決定する。図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0055】
ステップS4及びステップS6の処理後、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて、図2(B)の第2データベース19Bの「画面」の項目を検索し、要求画面に含まれる設定情報を取得する(ステップS21)。例えば、取得したホストネーム又はIPアドレスが「111.111.111.111」であり、且つ取得した要求画面の情報が「宛先表画面」である場合には、CPU16は、図2(B)の第2データベース19Bの「画面」の項目を検索し、要求画面に含まれる設定情報として「短縮情報」を取得する。
【0056】
CPU16は、取得した要求画面に含まれる設定情報を第1データベース19Aの「設定情報」の項目に書き込む(ステップS22)。例えば、取得したホストネーム又はIPアドレスが「111.111.111.111」である場合には、CPU16は、ステップS21で取得した短縮情報を、IPアドレス「111.111.111.111」に対応する、第1データベース19Aの「設定情報」の項目に書き込む。その後、手順は後述するステップS23に進む。
【0057】
次に、CPU16は、要求画面に含まれる設定情報に基づいて第1データベース19Aの「設定情報」の項目を参照する(ステップS23)。尚、CPU16は、ステップS2で要求画面の情報を取得しているので、第2データベース19Bから要求画面に含まれる設定情報を取得することができる。
【0058】
CPU16は、要求画面に含まれる設定情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「設定情報」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS24)。ステップS24でNOの場合、CPU16は、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているか否かを判別する(ステップS25)。ステップS25でNOの場合には、手順はステップS23に戻る。ステップS25でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。ここでは、CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS24→ステップS25→ステップS10→ステップS24のループ処理は、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0059】
ステップS24でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報、及び他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ又はポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージをhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11A)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数+要求画面に含まれる設定情報を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCが2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、1分に限定されない。その後、手順はステップS12に進む。
【0060】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図8の全体の処理が繰り返される。
【0061】
図8の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0062】
図9は、図6(A)の処理の第3変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第3変形例では、CPU16は、第3データベース19Cを使って、要求画面に関連する関連画面の情報を取得し、要求画面を表示しているクライアントPCと、要求画面と同一の画面又は要求画面に関連する関連画面を表示しているクライアントPCとの合計数によってポーリング間隔を決定する。
【0063】
図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0064】
ステップS4及びステップS6の処理後、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて、図2(C)の第3データベース19Cの「画面」の項目を検索し、要求画面と関連する関連画面の情報を取得する(ステップS31)。例えば、取得した要求画面の情報が「ジョブ状態確認画面」である場合には、CPU16は、図2(C)の第3データベース19Cの「画面」の項目を検索し、関連画面の情報として「プリント起動画面」及び「ファイル取り出し画面」を取得する。
【0065】
次に、CPU16は、取得した要求画面の情報及び要求画面に関連する関連画面の情報に基づいて第1データベース19Aの「表示中の画面」の項目を参照する(ステップS32)。CPU16は、取得した要求画面の情報及び要求画面に関連する関連画面の情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「表示中の画面」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS33)。ステップS33でNOの場合、CPU16は、取得した要求画面の情報と同一の画面の情報又は関連画面の情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面と同一の画面又は関連画面を表示しているか否かを判別する(ステップS34)。ステップS34でNOの場合には、手順はステップS33に戻る。ステップS34でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS33→ステップS34→ステップS10→ステップS34のループ処理は、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0066】
ステップS33でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報、及び他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ又はポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージをhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11A)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面と同一の画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの数+要求画面を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCが合計2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、1分に限定されない。その後、手順はステップS12に進む。
【0067】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図9の全体の処理が繰り返される。
【0068】
図9の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面と同一の画面又は当該クライアントPCの画面と関連する関連画面を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面と同一の画面又は当該クライアントPCの画面と関連する関連画面を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0069】
図10は、図6(A)の処理の第4変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第4変形例では、CPU16は、各種の設定情報の変更の要求があった場合に、不揮発性メモリ17に格納された、対応する設定情報を変更し、変更された設定情報を含む画面に設定情報の変更を示すメッセージを表示する。図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0070】
図10では、CPU16は、例えばクライアントPC2Aから設定情報の変更の要求を受信する(ステップS41)。設定情報の変更の要求とは、例えば、図3(B)のメモリ設定画面に含まれる設定情報(スプール場所やメモリサイズなどの設定)の変更の指示や図5のジョブ起動画面に含まれる設定情報(ファイル、プリント部数又はソートなどの設定)の変更の指示である。
【0071】
ステップS41では、例えば、IPアドレスが「222.222.222.222」であるクライアントPC2Bからメモリ設定画面に含まれるマシンメモリ情報の変更の要求を受信しているものとする。図2(A)の第1データベース19AのIPアドレス「222.222.222.222」に対応する変更フラグは、オフに設定されている。同様のメモリ設定画面を表示するIPアドレス「223.234.234.234」のクライアントPC2Aに対応する変更フラグは、当初オフに設定されているものとする。
【0072】
CPU16は、設定情報の変更の要求に基づいて、不揮発性メモリ17に格納された、対応する設定情報を変更する(ステップS42)。さらに、CPU16は、設定情報の変更の要求を出力するクライアントPC2B以外のクライアントPCであって、変更された設定情報を含む画面と同一の画面を表示するクライアントPC(ここでは、クライアントPC2A)のホストネーム又はIPアドレスを第1データベース19Aから検索し、検索結果のホストネーム又はIPアドレスに対応する第1データベース19A内の変更フラグをオンに設定する(ステップS43)。例えば、図2(A)に示すように、IPアドレス「223.234.234.234」のクライアントPC2Aに対応する変更フラグは、オフからオンに変更されている。その後、手順はステップS1に進む。
【0073】
ステップS5でYESの場合(即ち、要求画面がクライアントPC2Aで表示中の画面と同一である場合)、CPU16は、第1データベース19Aに基づいて、クライアントPC2A(IPアドレス「223.234.234.234」)に対応する変更フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS44)。ステップS44でYESの場合、CPU16は、設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データに埋め込む(ステップS45)。設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データの一例を図11に示す。その後、手順は、ステップS7に進む。ステップS44でNOの場合、手順は、ステップS7に進む。
【0074】
ステップS11の処理後、CPU16は、クライアントPC2A(IPアドレス「223.234.234.234」)に対応する変更フラグをオフに設定する(ステップS46)。手順は、ステップS12に進む。
【0075】
図10の処理によれば、クライアントPC(2A)の画面と同一の画面を表示しているクライアントPC(2B)が設定情報を変更した場合に、変更フラグがオンに設定され、変更フラグがオンである場合に、CPU16は、設定情報の変更を示すメッセージがポーリング間隔の情報と共に画面データに埋め込む(ステップS7、S11参照)。よって、画像処理装置1の設定情報に変更があることが画面の表示要求を出力したクライアントPCのユーザに通知される。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態によれば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数に応じて、ポーリング間隔が短縮される、即ち、ポーリング間隔が動的に変更される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。また、クライアントPCのユーザは、他のクライアントPCによって実行される画像処理装置1の設定情報の変更状態又は変更の可能性を素早く知ることができる。
【0077】
上記実施の形態では、表示要求を出力するクライアントPCの画面と同一の画面を表示する他のクライアントPCがある場合に、CPU16は、表示要求を出力するクライアントPCに対するポーリング間隔を短くしている。また、表示要求を出力するクライアントPCの画面の内容(設定情報)と同一の内容を表示する他のクライアントPCがある場合に、CPU16は、表示要求を出力するクライアントPCに対するポーリング間隔を短くしている。
【0078】
ポーリング間隔は、基準値を同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つで除算することにより決定している。しかし、ポーリング間隔は、別の方法で決定してもよい。例えば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つが所定数(例えば、5)を超えた場合に、CPU16は、ポーリング間隔を段階的に短くしてもよい。この場合、CPU16は、上記いずれか一つの合計数が所定数を1つ超えるたびに、ポーリング間隔を、例えば、5秒短くしてもよい。
【0079】
また、例えば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つが所定数(例えば、5)を超えた場合に、CPU16は、基準値を上記いずれか1つの合計数で除算することにより、ポーリング間隔を短縮してもよい。
【0080】
さらに、CPU16は、同一画面を表示している他のクライアントPC、同一の設定情報を表示している他のクライアントPC、若しくは同一画面又は関連画面を表示している他のクライアントPCがある場合に、上記いずれか1つの合計数にかかわらず、ポーリング間隔を基準値の1/2に決定したり、又は基準値の1/4に決定してもよい。
【0081】
また、CPU16は、上記いずれか一つの合計数が1つ増えるたびに、ポーリング間隔を、予め決められた値に従って、段階的に短くしてもよい。例えば、上記いずれか一つの合計数が1であるとき、予め決められた値は1分である。上記いずれか一つの合計数が2であるとき、予め決められた値は50秒である。上記いずれか一つの合計数が3であるとき、予め決められた値は40秒である。上記いずれか一つの合計数が4であるとき、予め決められた値は30秒である。
【0082】
画像処理装置1の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を、画像処理装置1に供給し、CPU16が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。また、CPU16が、画像処理装置1の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0083】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 画像処理装置
2A,2B クライアントPC
3 ネットワーク
11 通信制御部
12 入力操作部
13 画像読取部
14 画像処理部
15 画像出力部
16 CPU(Central Processing Unit)
17 不揮発性メモリ(NVM;Non-Volatile Memory)
18 RAM(Random Access Memory)
19 ハードディスクドライブ(HDD)
19A 第1データベース
19B 第2データベース
19C 第3データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネットワークに接続された画像処理装置に対して印刷を要求するコンピュータが、印刷の実行状態や画像処理装置の状態を認識する技術が知られている。また、従来より、画像処理装置の状態(例えば、異常状態やプリント中の状態)を取得し、画像処理装置へのポーリング間隔を変更する情報処理装置が知られている。
【0003】
例えば、プリンタに対してポーリング監視および印刷データ、制御コマンドの送信制御を行う通信制御部と、印刷データおよび制御コマンドの生成等を行う印刷制御部と、ポーリング監視におけるステータス要求コマンドの送信に応答してプリンタから送信されてくるステータス情報の内容を解析するコマンド解析部と、通信制御手段によるポーリング監視の結果に基づいてプリンタにステータス要求コマンドを送信する間隔を変更するタイマ制御部、タイマ実行部とを備えるホストコンピュータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−297336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる画像処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の画像処理装置は、外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段と、前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段と、前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段と、前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段とを備え、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0007】
請求項2の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報を含み、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0008】
請求項3の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、 前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面と関連する関連画面を示す関連画面情報を含み、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【0009】
請求項4の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項5の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0011】
請求項6の画像処理装置は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする。
【0012】
請求項7の画像処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記送信手段は、他の外部装置が同一画面にアクセス中であることを示す情報及びポーリング間隔の変更の注意を促す情報の少なくとも1つを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする。
【0013】
請求項8の画像処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報の変更があったことを示す変更情報を含み、前記表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面を表示している外部装置が前記設定情報を変更した場合に、前記変更情報はオンに設定され、前記表示要求を出力した外部装置の変更情報がオンである場合に、前記送信手段は、前記設定情報の変更を示すメッセージを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする。
【0014】
請求項9のプログラムは、コンピュータを、外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段、前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段、前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段、前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段、及び前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段として機能させ、前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、表示要求を出力した外部装置の画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示している他の外部装置がある場合に、ポーリング間隔を短縮することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面又はその外部装置の画面と関連する関連画面を表示している他の外部装置がある場合に、ポーリング間隔を短縮することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、同一画面を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、同一の設定情報を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、同一画面又は関連画面を表示している外部装置の合計数が増加するに従ってポーリング間隔を短縮することができる。
【0021】
請求項7の発明によれば、画像処理装置の情報に変更の可能性があることを外部装置のユーザに通知することができる。
【0022】
請求項8の発明によれば、画像処理装置の情報に変更があることを外部装置のユーザに通知することができる。
【0023】
請求項9の発明によれば、画像処理装置の情報が複数の外部装置で表示される場合に、当該情報の変化の表示漏れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施の形態に係る画像処理装置及び外部装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、HDD19に格納される第1データベース19Aの一例を示す図である。(B)は、HDD19に格納される第2データベース19Bの一例を示す図である。(C)は、HDD19に格納される第3データベース19Cの一例を示す図である。
【図3】(A)は、第1データベース19Aに登録されている宛先表画面の一例を示す図である。(B)は、第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面の一例を示す図である。
【図4】(A)は、第1データベース19Aに登録されている本体構成画面の一例を示す図である。(B)は、第1データベース19Aに登録されているジョブ状態確認画面の一例を示す図である。
【図5】第1データベース19Aに登録されているジョブ起動画面の一例を示す図である。
【図6】(A)は、画像処理装置1のCPU16が実行する処理を示すフローチャートである。(B)は、図6(A)の処理の第1変形例を示すフローチャートである。
【図7】他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージを含む更新用の画面データの一例を示す図である。
【図8】図6(A)の処理の第2変形例を示すフローチャートである。
【図9】図6(A)の処理の第3変形例を示すフローチャートである。
【図10】図6(A)の処理の第4変形例を示すフローチャートである。
【図11】設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る画像処理装置及び外部装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【0027】
図1において、画像処理装置1は、例えば、プリンタ、コピー機又は複合機である。画像処理装置1は、通信制御部11、入力操作部12、画像読取部13、画像処理部14、画像出力部15、CPU(Central Processing Unit)16、不揮発性メモリ(NVM;Non-Volatile Memory)17、RAM(Random Access Memory)18及びハードディスクドライブ(HDD)19を備えている。CPU16は、取得手段、更新手段、決定手段及び送信手段として機能する。HDD19は記憶手段として機能する。通信制御部11は、入力操作部12、画像読取部13、画像処理部14、画像出力部15、CPU16、不揮発性メモリ17、RAM18及びハードディスクドライブ(HDD)19にバス10を介して接続されている。通信制御部11はクライアントPC2A又は2Bとの通信を制御する。入力操作部12は、タッチパネル付きの液晶表示部で構成され、画像処理装置1の各種の状態を表示したり、機能の選択を行う。画像読取部13は、スキャナで構成され、画像を読み取る。画像処理部14は、印刷される画像に各種の画像処理を行う。画像出力部15は、画像を用紙に出力する。CPU16は、画像処理装置1の各構成要素の制御を行う。不揮発性メモリ17は、画像処理装置1の制御用プログラム及び画像処理装置1の各種の設定情報を格納する。また、RAM18は、ワーキングメモリとして機能する。HDD19は、第1データベース19A、第2データベース19B、第3データベース19C及び各種のデータを保存する。第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cは外部装置画面情報として機能する。
【0028】
外部装置としてのクライアントPC2A及び2Bの各々は、装置全体を制御する制御部20と、ブラウザを表示する表示部21と、クライアントPC2A又は2Bへの操作指示を入力する入力操作部22と、画像処理装置1との通信を制御する通信制御部23とを備えている。尚、表示部21は、クライアントPC2A及び2Bの外部に設けられて、制御部20に接続されていてもよい。表示部21に表示されるブラウザは、画像処理装置1の設定情報や画像処理装置1の状態などを表示する。クライアントPC2A及び2Bは、ネットワーク3を介して画像処理装置1に接続されている。また、図1のシステムに含まれるクライアントPCは、複数あればよく、2台に限定されない。
【0029】
図2(A)は、HDD19に格納される第1データベース19Aの一例を示す図である。図2(A)において、「host name/IP」の項目は、画像処理装置1にアクセスしているクライアントPCのホスト名又はIPアドレスを示す。「表示中の画面」の項目は、画像処理装置1にアクセスしているクライアントPCで表示されている画面の種類を示す。「設定情報」の項目は、画面の内容に含まれる設定情報を示す。「変更フラグ」の項目は、設定情報の変更があったことを「オン」として示し、又は設定情報の変更がないことを「オフ」として示す。
【0030】
第1データベース19Aの「host name/IP」、「表示中の画面」、「設定情報」及び「変更フラグ」の項目は互いに関連付けされている。また、「host name/IP」、「表示中の画面」、「設定情報」及び「変更フラグ」の情報(即ち、第1データベース19Aの各行の情報)は、処理がタイムアウトになるまで又はクライアントPCからログアウト要求を受信するまで保持される。CPU16は、クライアントPC2A又は2Bから画面の表示要求を取得する度に、当該表示要求に含まれる要求画面の情報に基づいて、当該表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報を更新する。また、CPU16は、表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていない場合には、当該表示要求に含まれるホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を第1データベース19Aに書き込む。
【0031】
ここで、第1データベース19Aに登録されている宛先表画面の一例を図3(A)に示す。宛先表画面には、宛先の一覧として、短縮番号、宛先名、宛先種別、及び番号/アドレスなどが含まれている。この短縮番号、宛先名、宛先種別、及び番号/アドレスなどの情報が、第1データベース19Aに登録されている短縮情報である。
【0032】
第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面の一例を図3(B)に示す。メモリ設定画面は、データをスプールするか否かの設定(データのスプール先も含む設定)や各プロトコルに割り当てられるバッファのサイズの設定を含む。これらの設定情報が、第1データベース19Aに登録されているメモリ設定画面に対応するマシンメモリ情報である。
【0033】
第1データベース19Aに登録されている本体構成画面の一例を図4(A)に示す。本体構成画面は、RAMサイズの情報及び各プロトコルに割り当てられるバッファのサイズの情報を含む。これら情報が、第1データベース19Aに登録されている本体構成定画面に対応するマシンメモリ情報である。
【0034】
第1データベース19Aに登録されているジョブ状態確認画面の一例を図4(B)に示す。ジョブ状態確認画面には、ジョブ一覧として、ジョブ名、ジョブの所有者、ジョブの状態、ジョブの種別及び部数などの情報が含まれている。このジョブ名、ジョブの所有者、ジョブの状態、ジョブの種別及び部数などの情報が、第1データベース19Aに登録されているジョブ情報である。
【0035】
第1データベース19Aに登録されているジョブ起動画面の一例を図5に示す。ジョブ起動画面は、プリント対象のファイルを指定する情報、プリント部数、ソートの設定、両面の設定及びホチキスの設定などの情報を含む。これらの情報が第1データベース19Aに登録されているプリントパラメータである。
【0036】
図2(B)は、HDD19に格納される第2データベース19Bの一例を示す図である。
【0037】
第2データベース19Bは、クライアントPCで表示される画面とその画面に含まれる設定情報との関係を示す。第2データベース19Bは、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、使用される。具体的には、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、CPU16は、クライアントPCから取得した画面要求に対応する画面の情報及び設定情報を第2データベース19Bから読み出し、取得したホストネーム又はIPアドレス、及び読み出した画面の情報及び設定情報を第1データベース19Aに登録する。
【0038】
尚、第2データベース19Bに登録されているトレイ情報は、画像処理装置1が有する複数のトレイの優先順位を示す。第2データベース19Bに登録されているセキュリティ設定情報は、ユーザIDの表記の設定や認証失敗の記録の設定などを含む。
【0039】
図2(C)は、HDD19に格納される第3データベース19Cの一例を示す図である。
【0040】
第3データベース19Cは、クライアントPCで表示される画面とその画面に関連する関連画面との関係を示す。第3データベース19Cは、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、使用される。具体的には、クライアントPCから取得したホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されていないときに、CPU16は、クライアントPCから取得した画面要求に対応する画面の情報及びクライアントPCから取得した画面要求に対応する画面に関連する関連画面の情報を第3データベース19Cから読み出し、読み出した画面の情報及び読み出した関連画面の情報と同じ画面を表示するクライアントPCの個数を第1データベース19Aから算出する。
【0041】
尚、本実施の形態では、第1データベース19A、第2データベース19B、第3データベース19Cとそれぞれ分けられているが、第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cは、1つのデータベースで構成されていてもよい。この場合、第1データベース19A、第2データベース19B、及び第3データベース19Cに含まれているそれぞれ情報の関連性は維持される。
【0042】
図6(A)は、画像処理装置1のCPU16が実行する処理を示すフローチャートである。図6(B)は、図6(A)の処理の第1変形例を示すフローチャートである。
【0043】
図6(A)では、CPU16は、例えばクライアントPC2Aから画面の表示要求を受信すると(ステップS1)、クライアントPC2Aのホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を画面の表示要求から取得する(ステップS2)。
【0044】
CPU16は、クライアントPC2Aが要求画面にアクセスしているか否かをチェックする。具体的には、CPU16は、取得したクライアントPC2Aのホストネーム又はIPアドレスが第1データベース19Aに登録されているか否かを判別する(ステップS3)。
【0045】
ステップS3でNOの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報を第1データベース19Aに書き込む(ステップS4)。具体的には、取得したホストネーム又はIPアドレスは、第1データベース19Aの「host name/IP」の項目に書き込まれ、要求画面の情報は、第1データベース19Aの「表示中の画面」の項目に書き込まれる。手順は、後述するステップS7に進む。
【0046】
ステップS3でYESの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレス及び要求画面の情報並びに第1データベース19Aに基づいて、要求画面がクライアントPC2Aで表示中の画面と同一であるか否かを判別する(ステップS5)。ここでは、CPU16は取得した要求画面の情報を、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報と比較している。要求画面の情報が「表示中の画面」の情報と一致する場合は、要求画面はクライアントPC2Aで表示中の画面と同一である。
【0047】
ステップS5でNOの場合、CPU16は、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応する、第1データベース19Aの「表示中の画面」の情報を、取得した要求画面の情報に変更する(ステップS6)。手順は、後述するステップS7に進む。
【0048】
次に、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて第1データベース19Aを参照する(ステップS7)。CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「表示中の画面」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS8)。ステップS8でNOの場合、CPU16は、取得した要求画面の情報と同一の画面の情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面と同一の画面を表示しているか否かを判別する(ステップS9)。ステップS9でNOの場合には、手順はステップS8に戻る。ステップS9でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS8〜S10のループ処理は、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0049】
ステップS8でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報をhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCの数+要求画面を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPCが2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、不揮発性メモリ17に格納されている。また、この基準値は、1分に限定されない。
【0050】
その後、CPU16は、更新用の画面データを、取得したホストネーム又はIPアドレスに対応するクライアントPC2Aに送信する(ステップS12)。
【0051】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図6(A)の全体の処理が繰り返される。
【0052】
尚、ステップS11では、CPU16は、更新用の画面データに決定したポーリング間隔を埋め込む。これに代えて、カウンタ16Aが1以上である場合、CPU16は、決定したポーリング間隔に加えて、他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ及びポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージの少なくとも1つを更新用の画面データに埋め込んでもよい(図6(B)のステップS11A)。他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージを含む更新用の画面データの一例を図7に示す。これにより、画像処理装置1の設定情報に変更の可能性があることが外部装置のユーザに通知される。
【0053】
図6(A)の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面と同一の画面を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面と同一の画面を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0054】
図8は、図6(A)の処理の第2変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第2変形例では、CPU16は、第2データベース19Bを使って、第1データベース19Aの「設定情報」の項目を更新し、要求画面に含まれる設定情報を表示しているクライアントPC及び当該設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数によってポーリング間隔を決定する。図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0055】
ステップS4及びステップS6の処理後、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて、図2(B)の第2データベース19Bの「画面」の項目を検索し、要求画面に含まれる設定情報を取得する(ステップS21)。例えば、取得したホストネーム又はIPアドレスが「111.111.111.111」であり、且つ取得した要求画面の情報が「宛先表画面」である場合には、CPU16は、図2(B)の第2データベース19Bの「画面」の項目を検索し、要求画面に含まれる設定情報として「短縮情報」を取得する。
【0056】
CPU16は、取得した要求画面に含まれる設定情報を第1データベース19Aの「設定情報」の項目に書き込む(ステップS22)。例えば、取得したホストネーム又はIPアドレスが「111.111.111.111」である場合には、CPU16は、ステップS21で取得した短縮情報を、IPアドレス「111.111.111.111」に対応する、第1データベース19Aの「設定情報」の項目に書き込む。その後、手順は後述するステップS23に進む。
【0057】
次に、CPU16は、要求画面に含まれる設定情報に基づいて第1データベース19Aの「設定情報」の項目を参照する(ステップS23)。尚、CPU16は、ステップS2で要求画面の情報を取得しているので、第2データベース19Bから要求画面に含まれる設定情報を取得することができる。
【0058】
CPU16は、要求画面に含まれる設定情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「設定情報」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS24)。ステップS24でNOの場合、CPU16は、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているか否かを判別する(ステップS25)。ステップS25でNOの場合には、手順はステップS23に戻る。ステップS25でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。ここでは、CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS24→ステップS25→ステップS10→ステップS24のループ処理は、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0059】
ステップS24でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報、及び他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ又はポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージをhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11A)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCの数+要求画面に含まれる設定情報を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCが2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、1分に限定されない。その後、手順はステップS12に進む。
【0060】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図8の全体の処理が繰り返される。
【0061】
図8の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面に含まれる設定情報と同一の設定情報を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0062】
図9は、図6(A)の処理の第3変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第3変形例では、CPU16は、第3データベース19Cを使って、要求画面に関連する関連画面の情報を取得し、要求画面を表示しているクライアントPCと、要求画面と同一の画面又は要求画面に関連する関連画面を表示しているクライアントPCとの合計数によってポーリング間隔を決定する。
【0063】
図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0064】
ステップS4及びステップS6の処理後、CPU16は、取得した要求画面の情報に基づいて、図2(C)の第3データベース19Cの「画面」の項目を検索し、要求画面と関連する関連画面の情報を取得する(ステップS31)。例えば、取得した要求画面の情報が「ジョブ状態確認画面」である場合には、CPU16は、図2(C)の第3データベース19Cの「画面」の項目を検索し、関連画面の情報として「プリント起動画面」及び「ファイル取り出し画面」を取得する。
【0065】
次に、CPU16は、取得した要求画面の情報及び要求画面に関連する関連画面の情報に基づいて第1データベース19Aの「表示中の画面」の項目を参照する(ステップS32)。CPU16は、取得した要求画面の情報及び要求画面に関連する関連画面の情報に基づいて第1データベース19Aの終端まで、「表示中の画面」の項目をチェックしたか否かを判別する(ステップS33)。ステップS33でNOの場合、CPU16は、取得した要求画面の情報と同一の画面の情報又は関連画面の情報が第1データベース19Aに登録されているか、即ち、他のクライアントPCが要求画面と同一の画面又は関連画面を表示しているか否かを判別する(ステップS34)。ステップS34でNOの場合には、手順はステップS33に戻る。ステップS34でYESの場合には、CPU16はカウンタ16Aをカウントアップする(ステップS10)。CPU16に含まれるカウンタ16Aは、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCの数をカウントしている。ステップS33→ステップS34→ステップS10→ステップS34のループ処理は、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCの数を算出する処理である。
【0066】
ステップS33でYESの場合、CPU16は、ポーリング間隔を決定し、決定したポーリング間隔の情報、及び他のクライアントPCが同一画面にアクセス中であることを示すメッセージ又はポーリング間隔の変更の注意を促すメッセージをhtmlタグ又はジャバスクリプトを使って更新用の画面データに埋め込む(ステップS11A)。ここで、ポーリング間隔は、例えば、1分(基準値)/(カウンタ16Aのカウント値+1)(即ち、要求画面と同一の画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの数+要求画面を表示している1台のクライアントPC)によって決定する。例えば、要求画面と同一の画面を表示しているクライアントPC及び関連画面を表示しているクライアントPCが合計2台あれば、ポーリング間隔は、20秒(=1分/(2+1))になる。ポーリング間隔を決定する際に使用される基準値は、1分に限定されない。その後、手順はステップS12に進む。
【0067】
更新用の画面データには、ポーリング間隔が含まれているので、ポーリング時間が経過する度に、図9の全体の処理が繰り返される。
【0068】
図9の処理によれば、画面の表示要求を出力したクライアントPCと、当該クライアントPCの画面と同一の画面又は当該クライアントPCの画面と関連する関連画面を表示しているクライアントPCとの合計数に応じて、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔が短縮される。つまり、画面の表示要求を出力したクライアントPCに対するポーリング間隔は、当該クライアントPCの画面と同一の画面又は当該クライアントPCの画面と関連する関連画面を表示しているクライアントPCに対するポーリング間隔よりも短い時間に設定される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。
【0069】
図10は、図6(A)の処理の第4変形例を示すフローチャートである。図6(A)の処理の第4変形例では、CPU16は、各種の設定情報の変更の要求があった場合に、不揮発性メモリ17に格納された、対応する設定情報を変更し、変更された設定情報を含む画面に設定情報の変更を示すメッセージを表示する。図6(A)及び図6(B)の処理と同一の処理には、図6(A)及び図6(B)のステップ番号と同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0070】
図10では、CPU16は、例えばクライアントPC2Aから設定情報の変更の要求を受信する(ステップS41)。設定情報の変更の要求とは、例えば、図3(B)のメモリ設定画面に含まれる設定情報(スプール場所やメモリサイズなどの設定)の変更の指示や図5のジョブ起動画面に含まれる設定情報(ファイル、プリント部数又はソートなどの設定)の変更の指示である。
【0071】
ステップS41では、例えば、IPアドレスが「222.222.222.222」であるクライアントPC2Bからメモリ設定画面に含まれるマシンメモリ情報の変更の要求を受信しているものとする。図2(A)の第1データベース19AのIPアドレス「222.222.222.222」に対応する変更フラグは、オフに設定されている。同様のメモリ設定画面を表示するIPアドレス「223.234.234.234」のクライアントPC2Aに対応する変更フラグは、当初オフに設定されているものとする。
【0072】
CPU16は、設定情報の変更の要求に基づいて、不揮発性メモリ17に格納された、対応する設定情報を変更する(ステップS42)。さらに、CPU16は、設定情報の変更の要求を出力するクライアントPC2B以外のクライアントPCであって、変更された設定情報を含む画面と同一の画面を表示するクライアントPC(ここでは、クライアントPC2A)のホストネーム又はIPアドレスを第1データベース19Aから検索し、検索結果のホストネーム又はIPアドレスに対応する第1データベース19A内の変更フラグをオンに設定する(ステップS43)。例えば、図2(A)に示すように、IPアドレス「223.234.234.234」のクライアントPC2Aに対応する変更フラグは、オフからオンに変更されている。その後、手順はステップS1に進む。
【0073】
ステップS5でYESの場合(即ち、要求画面がクライアントPC2Aで表示中の画面と同一である場合)、CPU16は、第1データベース19Aに基づいて、クライアントPC2A(IPアドレス「223.234.234.234」)に対応する変更フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS44)。ステップS44でYESの場合、CPU16は、設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データに埋め込む(ステップS45)。設定情報の変更を示すメッセージを更新用の画面データの一例を図11に示す。その後、手順は、ステップS7に進む。ステップS44でNOの場合、手順は、ステップS7に進む。
【0074】
ステップS11の処理後、CPU16は、クライアントPC2A(IPアドレス「223.234.234.234」)に対応する変更フラグをオフに設定する(ステップS46)。手順は、ステップS12に進む。
【0075】
図10の処理によれば、クライアントPC(2A)の画面と同一の画面を表示しているクライアントPC(2B)が設定情報を変更した場合に、変更フラグがオンに設定され、変更フラグがオンである場合に、CPU16は、設定情報の変更を示すメッセージがポーリング間隔の情報と共に画面データに埋め込む(ステップS7、S11参照)。よって、画像処理装置1の設定情報に変更があることが画面の表示要求を出力したクライアントPCのユーザに通知される。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態によれば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数に応じて、ポーリング間隔が短縮される、即ち、ポーリング間隔が動的に変更される。よって、画像処理装置1の設定情報が複数のクライアントPCで表示される場合に、当該設定情報の変化の表示漏れが抑制される。また、クライアントPCのユーザは、他のクライアントPCによって実行される画像処理装置1の設定情報の変更状態又は変更の可能性を素早く知ることができる。
【0077】
上記実施の形態では、表示要求を出力するクライアントPCの画面と同一の画面を表示する他のクライアントPCがある場合に、CPU16は、表示要求を出力するクライアントPCに対するポーリング間隔を短くしている。また、表示要求を出力するクライアントPCの画面の内容(設定情報)と同一の内容を表示する他のクライアントPCがある場合に、CPU16は、表示要求を出力するクライアントPCに対するポーリング間隔を短くしている。
【0078】
ポーリング間隔は、基準値を同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つで除算することにより決定している。しかし、ポーリング間隔は、別の方法で決定してもよい。例えば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つが所定数(例えば、5)を超えた場合に、CPU16は、ポーリング間隔を段階的に短くしてもよい。この場合、CPU16は、上記いずれか一つの合計数が所定数を1つ超えるたびに、ポーリング間隔を、例えば、5秒短くしてもよい。
【0079】
また、例えば、同一画面を表示しているクライアントPCの合計数、同一の設定情報を表示しているクライアントPCの合計数、若しくは同一画面又は関連画面を表示しているクライアントPCの合計数のいずれか1つが所定数(例えば、5)を超えた場合に、CPU16は、基準値を上記いずれか1つの合計数で除算することにより、ポーリング間隔を短縮してもよい。
【0080】
さらに、CPU16は、同一画面を表示している他のクライアントPC、同一の設定情報を表示している他のクライアントPC、若しくは同一画面又は関連画面を表示している他のクライアントPCがある場合に、上記いずれか1つの合計数にかかわらず、ポーリング間隔を基準値の1/2に決定したり、又は基準値の1/4に決定してもよい。
【0081】
また、CPU16は、上記いずれか一つの合計数が1つ増えるたびに、ポーリング間隔を、予め決められた値に従って、段階的に短くしてもよい。例えば、上記いずれか一つの合計数が1であるとき、予め決められた値は1分である。上記いずれか一つの合計数が2であるとき、予め決められた値は50秒である。上記いずれか一つの合計数が3であるとき、予め決められた値は40秒である。上記いずれか一つの合計数が4であるとき、予め決められた値は30秒である。
【0082】
画像処理装置1の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を、画像処理装置1に供給し、CPU16が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。また、CPU16が、画像処理装置1の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0083】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 画像処理装置
2A,2B クライアントPC
3 ネットワーク
11 通信制御部
12 入力操作部
13 画像読取部
14 画像処理部
15 画像出力部
16 CPU(Central Processing Unit)
17 不揮発性メモリ(NVM;Non-Volatile Memory)
18 RAM(Random Access Memory)
19 ハードディスクドライブ(HDD)
19A 第1データベース
19B 第2データベース
19C 第3データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段と、
前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段と、
前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段と、
前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段とを備え、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報を含み、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面と関連する関連画面を示す関連画面情報を含み、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記送信手段は、他の外部装置が同一画面にアクセス中であることを示す情報及びポーリング間隔の変更の注意を促す情報の少なくとも1つを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報の変更があったことを示す変更情報を含み、
前記表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面を表示している外部装置が前記設定情報を変更した場合に、前記変更情報はオンに設定され、
前記表示要求を出力した外部装置の変更情報がオンである場合に、前記送信手段は、前記設定情報の変更を示すメッセージを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段、
前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段、
前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段、
前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段、及び
前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段として機能させ、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段と、
前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段と、
前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段と、
前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段とを備え、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報を含み、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面と関連する関連画面を示す関連画面情報を含み、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報に対応する設定情報と同一の設定情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記決定手段は、前記記憶手段に記憶されている、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報又は前記表示要求に含まれる画面識別情報と関連する関連画面情報の個数に応じて、前記外部装置に対するポーリング間隔を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記送信手段は、他の外部装置が同一画面にアクセス中であることを示す情報及びポーリング間隔の変更の注意を促す情報の少なくとも1つを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記外部装置画面情報は、さらに前記画面識別情報によって識別される画面で表示される内容を示す設定情報の変更があったことを示す変更情報を含み、
前記表示要求を出力した外部装置の画面と同一の画面を表示している外部装置が前記設定情報を変更した場合に、前記変更情報はオンに設定され、
前記表示要求を出力した外部装置の変更情報がオンである場合に、前記送信手段は、前記設定情報の変更を示すメッセージを前記決定されたポーリング間隔の情報と共に前記画面データに埋め込むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
外部装置から当該外部装置を識別可能な外部装置識別情報と画面を識別可能な画面識別情報とを含む表示要求を取得する取得手段、
前記取得手段で取得した前記外部装置識別情報と前記画面識別情報とを対応づけた外部装置画面情報を記憶する記憶手段、
前記表示要求を取得するたびに、前記外部装置画面情報を更新する更新手段、
前記記憶手段に記憶された外部装置画面情報に基づき前記外部装置に対するポーリング間隔を決定する決定手段、及び
前記決定されたポーリング間隔の情報を前記表示要求に対応する画面に表示される画面データに含めて、前記外部装置に送信する送信手段として機能させ、
前記決定手段は、前記表示要求に含まれる画面識別情報と同一の画面識別情報に対応する他の外部装置識別情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記外部装置に対するポーリング間隔を、前記他の外部装置識別情報が示す外部装置に対するポーリング間隔よりも短い時間に決定することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−205036(P2012−205036A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67141(P2011−67141)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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